JPH10135636A - セラミック多層基板およびその製造方法 - Google Patents
セラミック多層基板およびその製造方法Info
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- JPH10135636A JPH10135636A JP28711296A JP28711296A JPH10135636A JP H10135636 A JPH10135636 A JP H10135636A JP 28711296 A JP28711296 A JP 28711296A JP 28711296 A JP28711296 A JP 28711296A JP H10135636 A JPH10135636 A JP H10135636A
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- Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ビアホールの接続が確実で、その電気抵抗が
小さいセラミック多層基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 セラミックグリーンシート11が複数積
層され、前記複数のセラミックグリーンシート11の少
なくとも一のセラミックグリーンシート11の両面が、
その厚み方向に貫通するビアホールにより電気的に接続
されたセラミック多層基板19の製造において、厚み方
向に貫通する小孔13が形成されたセラミックグリーン
シート11を準備し、前記小孔13の内径よりわずかに
小さい外径を有する金属粒子14を前記小孔13内に配
置し、前記小孔13内に金属粒子14を設置したセラミ
ックグリーンシート11と他のセラミックグリーンシー
ト11とを積層して積層体18を形成し、前記積層体1
8を約900℃で焼成してセラミック多層基板を製造す
る。
小さいセラミック多層基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 セラミックグリーンシート11が複数積
層され、前記複数のセラミックグリーンシート11の少
なくとも一のセラミックグリーンシート11の両面が、
その厚み方向に貫通するビアホールにより電気的に接続
されたセラミック多層基板19の製造において、厚み方
向に貫通する小孔13が形成されたセラミックグリーン
シート11を準備し、前記小孔13の内径よりわずかに
小さい外径を有する金属粒子14を前記小孔13内に配
置し、前記小孔13内に金属粒子14を設置したセラミ
ックグリーンシート11と他のセラミックグリーンシー
ト11とを積層して積層体18を形成し、前記積層体1
8を約900℃で焼成してセラミック多層基板を製造す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路用のセラ
ミック多層基板およびその製造方法に関するものであ
り、詳しくは、層間を接続する導体部分であるビアホー
ルに特徴があるセラミック多層基板およびその製造方法
に関するものである。
ミック多層基板およびその製造方法に関するものであ
り、詳しくは、層間を接続する導体部分であるビアホー
ルに特徴があるセラミック多層基板およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックと導体金属を同時に焼成し、
セラミック内部に導体パターンを形成したセラミック多
層基板は、電子回路の基板やICパッケージとして用い
られており、なかでも各層間に位置する導体相互がビア
ホールで接続された多層基板は、回路の面積を小さくで
きるため、現在では重要なセラミック部品となってい
る。
セラミック内部に導体パターンを形成したセラミック多
層基板は、電子回路の基板やICパッケージとして用い
られており、なかでも各層間に位置する導体相互がビア
ホールで接続された多層基板は、回路の面積を小さくで
きるため、現在では重要なセラミック部品となってい
る。
【0003】このセラミック多層基板の一般的な作製方
法としては、例えば、特開平7−66555号公報に開
示されている方法があげられる。すなわち、図4(A)
に示すように、キャリアフィルム2上(図では下側の表
面)にセラミックグリーンシート1を形成する。前記セ
ラミックグリーンシート1は、セラミック粉末を有機バ
インダーでシート状に固めて形成されたものである。つ
いで、ビアホールを形成する位置に、キャリアフィルム
2とセラミックグリーンシート1を貫通する小孔3を穿
孔する。そして、同図(B)に示すように、前記小孔内
に、印刷法などにより導体ペーストを充填してビアホー
ルを4を形成し、また同様に印刷法などにより導体ペー
ストを用いてセラミックグリーンシート1の表面に所定
の導体パターンの導電部5を印刷形成し、その後、キャ
リアフィルム2を剥離する。そして、同図(C)に示す
ように、ビアホール4および導電部5が形成されたセラ
ミックグリーンシート1と他のグリーンシート1を積層
する工程を必要層数繰り返して積層体を形成し、この積
層体を焼成して同図(D)に示すようなセラミック多層
基板が作製できる。
法としては、例えば、特開平7−66555号公報に開
示されている方法があげられる。すなわち、図4(A)
に示すように、キャリアフィルム2上(図では下側の表
面)にセラミックグリーンシート1を形成する。前記セ
ラミックグリーンシート1は、セラミック粉末を有機バ
インダーでシート状に固めて形成されたものである。つ
いで、ビアホールを形成する位置に、キャリアフィルム
2とセラミックグリーンシート1を貫通する小孔3を穿
孔する。そして、同図(B)に示すように、前記小孔内
に、印刷法などにより導体ペーストを充填してビアホー
ルを4を形成し、また同様に印刷法などにより導体ペー
ストを用いてセラミックグリーンシート1の表面に所定
の導体パターンの導電部5を印刷形成し、その後、キャ
リアフィルム2を剥離する。そして、同図(C)に示す
ように、ビアホール4および導電部5が形成されたセラ
ミックグリーンシート1と他のグリーンシート1を積層
する工程を必要層数繰り返して積層体を形成し、この積
層体を焼成して同図(D)に示すようなセラミック多層
基板が作製できる。
【0004】前記ビアホールを充填する導体ペースト
は、金属粉末、ガラスフリットおよび有機バインダを溶
剤中に分散させたものであり、印刷後、溶剤を乾燥させ
ると体積収縮が起こる。また、焼成により金属粉末が相
互に結合して導電性が得られるが、この焼成によっても
体積収縮が引き起こされる。一方、セラミックグリーン
シートも焼成すると、セラミック粉末の焼結により体積
収縮する。従って、良好な層間接続を得るためには、導
体ペーストの体積収縮と、セラミックグリーンシートの
体積収縮が、整合されている必要があり、整合が不十分
であるときには、ビアホールに空隙が発生したり、層間
接続が不完全になるという問題がある。
は、金属粉末、ガラスフリットおよび有機バインダを溶
剤中に分散させたものであり、印刷後、溶剤を乾燥させ
ると体積収縮が起こる。また、焼成により金属粉末が相
互に結合して導電性が得られるが、この焼成によっても
体積収縮が引き起こされる。一方、セラミックグリーン
シートも焼成すると、セラミック粉末の焼結により体積
収縮する。従って、良好な層間接続を得るためには、導
体ペーストの体積収縮と、セラミックグリーンシートの
体積収縮が、整合されている必要があり、整合が不十分
であるときには、ビアホールに空隙が発生したり、層間
接続が不完全になるという問題がある。
【0005】また、導体ペーストの体積収縮を調整する
ため、ガラスフリットは不可欠であるが、これは絶縁性
であるため、ビアホールの導体ペーストを最適に選択、
調整した場合においても、その体積抵抗が高くなり、回
路として不適切な抵抗となる場合がある。すなわち、回
路の時定数である静電容量と抵抗値の積が大きい場合、
使用される周波数が高くなると実用に供し得なくなる。
また、半導体の駆動回路の低電圧化に伴い、配線抵抗に
よる電圧低下は回路機能に致命的な障害となる。従っ
て、これらの問題は電子回路の高周波化、低電圧化が進
展するに伴って大きな課題となるものである。
ため、ガラスフリットは不可欠であるが、これは絶縁性
であるため、ビアホールの導体ペーストを最適に選択、
調整した場合においても、その体積抵抗が高くなり、回
路として不適切な抵抗となる場合がある。すなわち、回
路の時定数である静電容量と抵抗値の積が大きい場合、
使用される周波数が高くなると実用に供し得なくなる。
また、半導体の駆動回路の低電圧化に伴い、配線抵抗に
よる電圧低下は回路機能に致命的な障害となる。従っ
て、これらの問題は電子回路の高周波化、低電圧化が進
展するに伴って大きな課題となるものである。
【0006】また、高い寸法精度の基板を得る技術とし
て、基板の面内方向にはほとんど焼成収縮しないセラミ
ック多層基板に関する技術が特開平5−167262号
公報に開示されている。この技術は、図5(A)に示す
ように、低温焼成が可能なガラス−セラミック混合粉末
よりなる第1のセラミックグリーンシートの積層体51
(ビアホール54および導電部52が形成されている)
の上下面に、前記ガラス−セラミック材料の焼成温度で
焼結しない材料よりなる第2のグリーンシート53を積
層し、焼成する技術である。これによれば、第2のセラ
ミックグリーンシート53が収縮しないため、基板面内
方向の収縮が阻害され基板垂直方向にのみ収縮する。し
かし、このようなセラミック多層基板の場合、焼成後に
は、図5(B)に示すように、ビアホール54を構成す
る導電ペーストから形成された導体は体積収縮するのに
対し、第1のセラミックグリーンシートが面内方向に収
縮しないため、ビアホール54部分の体積が変化せず、
結果として間隙が発生する場合があり、層間の接続が不
完全となる確率が高くなる。なお、図5(B)におい
て、55は、焼成後の積層体を示す。
て、基板の面内方向にはほとんど焼成収縮しないセラミ
ック多層基板に関する技術が特開平5−167262号
公報に開示されている。この技術は、図5(A)に示す
ように、低温焼成が可能なガラス−セラミック混合粉末
よりなる第1のセラミックグリーンシートの積層体51
(ビアホール54および導電部52が形成されている)
の上下面に、前記ガラス−セラミック材料の焼成温度で
焼結しない材料よりなる第2のグリーンシート53を積
層し、焼成する技術である。これによれば、第2のセラ
ミックグリーンシート53が収縮しないため、基板面内
方向の収縮が阻害され基板垂直方向にのみ収縮する。し
かし、このようなセラミック多層基板の場合、焼成後に
は、図5(B)に示すように、ビアホール54を構成す
る導電ペーストから形成された導体は体積収縮するのに
対し、第1のセラミックグリーンシートが面内方向に収
縮しないため、ビアホール54部分の体積が変化せず、
結果として間隙が発生する場合があり、層間の接続が不
完全となる確率が高くなる。なお、図5(B)におい
て、55は、焼成後の積層体を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、ビアホールの接続が確実で、その電気抵抗が小さい
セラミック多層基板およびその製造方法を提供すること
である。
は、ビアホールの接続が確実で、その電気抵抗が小さい
セラミック多層基板およびその製造方法を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のセラミック多層基板は、セラミックグリー
ンシートが複数積層され、前記複数のセラミックグリー
ンシートの少なくとも一つのセラミックグリーンシート
の両面が、その厚み方向に貫通するビアホールにより電
気的に接続されたセラミック多層基板において、前記ビ
アホールが、前記セラミックグリーンシートの厚み方向
に貫通する小孔内に金属粒子が配置されることにより形
成されたものである。
に、本発明のセラミック多層基板は、セラミックグリー
ンシートが複数積層され、前記複数のセラミックグリー
ンシートの少なくとも一つのセラミックグリーンシート
の両面が、その厚み方向に貫通するビアホールにより電
気的に接続されたセラミック多層基板において、前記ビ
アホールが、前記セラミックグリーンシートの厚み方向
に貫通する小孔内に金属粒子が配置されることにより形
成されたものである。
【0009】このように、層間接続に用いられる導体を
金属粒子とすれば、この金属粒子は積層工程や焼成工程
で収縮することがないので、ビアホールでの空隙発生を
防ぐことができる。また、金属粒子は導体ペーストと異
なり絶縁性のガラス成分による抵抗増加がないので、ビ
アホールの接続抵抗を小さくすることが可能となる。そ
して、本発明のセラミック多層基板は、以下に示す本発
明の第1および第2の製造方法により作製することがで
きる。
金属粒子とすれば、この金属粒子は積層工程や焼成工程
で収縮することがないので、ビアホールでの空隙発生を
防ぐことができる。また、金属粒子は導体ペーストと異
なり絶縁性のガラス成分による抵抗増加がないので、ビ
アホールの接続抵抗を小さくすることが可能となる。そ
して、本発明のセラミック多層基板は、以下に示す本発
明の第1および第2の製造方法により作製することがで
きる。
【0010】本発明の第1のセラミック多層基板の製造
方法は、セラミックグリーンシートが複数積層され、前
記複数のセラミックグリーンシートの少なくとも一つの
セラミックグリーンシートの両面が、その厚み方向に貫
通するビアホールにより電気的に接続されたセラミック
多層基板の製造において、厚み方向に貫通する小孔が形
成されたセラミックグリーンシートを準備する工程と、
前記小孔内径よりわずかに小さい外径を有する金属粒子
を前記小孔内に配置する工程と、前記小孔内に金属粒子
を配置したセラミックグリーンシートと他のセラミック
グリーンシートとを積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成する工程とを備える。
方法は、セラミックグリーンシートが複数積層され、前
記複数のセラミックグリーンシートの少なくとも一つの
セラミックグリーンシートの両面が、その厚み方向に貫
通するビアホールにより電気的に接続されたセラミック
多層基板の製造において、厚み方向に貫通する小孔が形
成されたセラミックグリーンシートを準備する工程と、
前記小孔内径よりわずかに小さい外径を有する金属粒子
を前記小孔内に配置する工程と、前記小孔内に金属粒子
を配置したセラミックグリーンシートと他のセラミック
グリーンシートとを積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成する工程とを備える。
【0011】本発明の第1のセラミック多層基板の製造
方法において、前記小孔を形成したセラミックグリーン
シートに前記小孔の内径よりわずかに小さい金属粒子を
配置する工程の後、このシートを加圧圧縮して前記金属
粒子を前記小孔中に固定する工程を備えることが好まし
い。これにより、ビアホールの接続がより確実になる。
方法において、前記小孔を形成したセラミックグリーン
シートに前記小孔の内径よりわずかに小さい金属粒子を
配置する工程の後、このシートを加圧圧縮して前記金属
粒子を前記小孔中に固定する工程を備えることが好まし
い。これにより、ビアホールの接続がより確実になる。
【0012】また、本発明の第1のセラミック多層基板
の製造方法において、小孔内に金属粒子が配置されたセ
ラミックグリーンシートの少なくとも一面に、導体ペー
ストの印刷により、前記小孔内の金属粒子と接続するよ
うに導電部を形成する工程を備えることが好ましい。な
お、この他に、ビアホールが形成されたセラミックグリ
ーンシートに導電部を直接形成するのではなく、積層の
際に、このセラミックグリーンシートと直接積層される
他のセラミックグリーンシートの前記積層側の表面に導
電部を形成し、これらを積層することによって導電部を
ビアホールと接続してもよい。
の製造方法において、小孔内に金属粒子が配置されたセ
ラミックグリーンシートの少なくとも一面に、導体ペー
ストの印刷により、前記小孔内の金属粒子と接続するよ
うに導電部を形成する工程を備えることが好ましい。な
お、この他に、ビアホールが形成されたセラミックグリ
ーンシートに導電部を直接形成するのではなく、積層の
際に、このセラミックグリーンシートと直接積層される
他のセラミックグリーンシートの前記積層側の表面に導
電部を形成し、これらを積層することによって導電部を
ビアホールと接続してもよい。
【0013】つぎに、本発明の第2のセラミック多層基
板の製造方法は、セラミックグリーンシートが複数積層
され、前記複数のセラミックグリーンシートの少なくと
も一つのセラミックグリーンシートの両面が、その厚み
方向に貫通するビアホールにより電気的に接続されたセ
ラミック多層基板の製造において、厚み方向に貫通する
小孔を形成したセラミックグリーンシートを準備する工
程と、前記小孔内径よりわずかに大きい外径を有する金
属粒子を前記小孔上に配置する工程と、加圧により前記
金属粒子を前記小孔内に圧入する工程と、前記小孔内に
金属粒子を圧入したセラミックグリーンシートと他のセ
ラミックグリーンシートとを積層して積層体を形成し、
前記積層体を焼成する工程とを備える。
板の製造方法は、セラミックグリーンシートが複数積層
され、前記複数のセラミックグリーンシートの少なくと
も一つのセラミックグリーンシートの両面が、その厚み
方向に貫通するビアホールにより電気的に接続されたセ
ラミック多層基板の製造において、厚み方向に貫通する
小孔を形成したセラミックグリーンシートを準備する工
程と、前記小孔内径よりわずかに大きい外径を有する金
属粒子を前記小孔上に配置する工程と、加圧により前記
金属粒子を前記小孔内に圧入する工程と、前記小孔内に
金属粒子を圧入したセラミックグリーンシートと他のセ
ラミックグリーンシートとを積層して積層体を形成し、
前記積層体を焼成する工程とを備える。
【0014】本発明の第2のセラミック多層基板の製造
方法において、小孔内に金属粒子が圧入されたセラミッ
クグリーンシートの少なくとも一面に、導体ペーストの
印刷により、前記小孔内の金属粒子と接続するように導
電部を形成する工程を備えることが好ましい。なお、前
記第1のセラミック多層基板の製造方法と同様に、ビア
ホールが形成されたセラミックグリーンシートに直接導
電部を形成するのではなく、積層の際に、このセラミッ
クグリーンシートと直接積層される他のセラミックグリ
ーンシートの前記積層側の表面に導電部を形成し、これ
らを積層することによって導電部をビアホールと接続し
てもよい。
方法において、小孔内に金属粒子が圧入されたセラミッ
クグリーンシートの少なくとも一面に、導体ペーストの
印刷により、前記小孔内の金属粒子と接続するように導
電部を形成する工程を備えることが好ましい。なお、前
記第1のセラミック多層基板の製造方法と同様に、ビア
ホールが形成されたセラミックグリーンシートに直接導
電部を形成するのではなく、積層の際に、このセラミッ
クグリーンシートと直接積層される他のセラミックグリ
ーンシートの前記積層側の表面に導電部を形成し、これ
らを積層することによって導電部をビアホールと接続し
てもよい。
【0015】そして、本発明の第1および第2のセラミ
ック多層基板の製造方法において、積層体を焼成するに
先立ち、未焼結状態の前記積層体の上下に、この積層体
の焼成温度では焼結収縮しないセラミックグリーンシー
トをそれぞれ積層し、前記積層体の焼成後、前記積層体
の上下に積層されたセラミックグリーンシートを除去す
ることが好ましい。これによれば、シート面内方向の収
縮が防止されて寸法精度が向上し、さらに層間の接続が
確実となる。
ック多層基板の製造方法において、積層体を焼成するに
先立ち、未焼結状態の前記積層体の上下に、この積層体
の焼成温度では焼結収縮しないセラミックグリーンシー
トをそれぞれ積層し、前記積層体の焼成後、前記積層体
の上下に積層されたセラミックグリーンシートを除去す
ることが好ましい。これによれば、シート面内方向の収
縮が防止されて寸法精度が向上し、さらに層間の接続が
確実となる。
【0016】また、本発明の第1および第2のセラミッ
ク多層基板の製造方法において、焼成後にセラミック多
層基板を構成するセラミックグリーンシートが少なくと
もアルミナとガラスを含有することが好ましい。アルミ
ナとガラスを含有することにより、さらに寸法精度が高
いセラミック多層基板を作製することが可能である。
ク多層基板の製造方法において、焼成後にセラミック多
層基板を構成するセラミックグリーンシートが少なくと
もアルミナとガラスを含有することが好ましい。アルミ
ナとガラスを含有することにより、さらに寸法精度が高
いセラミック多層基板を作製することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図に基づいて説明する。 (実施形態1)図1(A)〜(G)は、本発明の第1の
セラミック多層基板の製造方法の実施形態における一連
の工程を示す断面図である。
て、図に基づいて説明する。 (実施形態1)図1(A)〜(G)は、本発明の第1の
セラミック多層基板の製造方法の実施形態における一連
の工程を示す断面図である。
【0018】まず、同図(A)に示すように、アルミナ
とガラスの混合物をセラミック粉末とし、これを有機バ
インダーでシート状に固めたセラミックグリーンシート
11に小孔13をパンチングやドリルにより形成する。
このセラミックグリーンシート11の適切な焼成温度は
約900℃である。前記小孔13の形成は、従来と同様
にキャリアフィルム上にセラミックグリーンシート11
が形成された状態で行っても良いが、このように、キャ
リアフィルムからセラミックグリーンシート11を剥離
した状態で行っても良い。そして、小孔13を形成した
後、同図(B)に示すように、金属板または有機材料か
らなるバッキング材17の上に前記セラミックグリーン
シート11を置き、この状態で、前記小孔13の内径よ
りわずかに小さい外径の金属粒子14を前記小孔13内
に配置する。金属粒子14の形状は、特に制限するもの
ではないが、小孔13内に設置することが容易となるの
で、球形であることが望ましい。また、この金属粒子1
4の外径は、前記小孔13の内径に応じて適宜決定され
るもので、特に制限されないが、前記小孔13の内径
が、約100〜300μmの範囲である場合、金属粒子
14の外径は、通常、95〜280μmの範囲となる。
そして、金属粒子14の材料は、後述するプレスにより
容易に変形する柔らかい銀、銅、金などの導電性の純金
属が望ましいが、その他合金材料でも、プレス圧の選択
により、変形を引き起こすことができるので実用上は差
し支えない。そして、小孔13内に金属粒子14が配置
された状態で、セラミックグリーンシート11を上下方
向からプレスすることにより、同図(C)に示すよう
に、金属粒子14が変形して扁平な形状になると同時
に、セラミックグリーンシート11も変形するため金属
粒子14は前記セラミックグリーンシート11に食い込
んで固定される。つぎに、同図(D)に示すように、バ
ッキング材17を剥離除去後、金属粒子14が固定され
たセラミックグリーンシート11の上下の両面に、導体
ペーストを用いた印刷法により、所定の回路パターンの
導電部15を形成する。このとき、金属粒子14の近傍
は、同図(D´)の拡大断面図に示すように、小孔13
と金属粒子14の間隙に導体ペーストが充填される。さ
らに、同図(E)に示すように、このシート11の上下
に、他のセラミックグリーンシート11を必要枚数積層
し、これを加熱してプレスし、同図(F)に示すよう
に、一体化して積層体18を形成する。この積層体18
を、約450℃で加熱して有機バインダーを焼却後、さ
らに約900℃で1時間焼成することにより、同図
(G)に示すようなセラミック多層基板19が得られ
る。
とガラスの混合物をセラミック粉末とし、これを有機バ
インダーでシート状に固めたセラミックグリーンシート
11に小孔13をパンチングやドリルにより形成する。
このセラミックグリーンシート11の適切な焼成温度は
約900℃である。前記小孔13の形成は、従来と同様
にキャリアフィルム上にセラミックグリーンシート11
が形成された状態で行っても良いが、このように、キャ
リアフィルムからセラミックグリーンシート11を剥離
した状態で行っても良い。そして、小孔13を形成した
後、同図(B)に示すように、金属板または有機材料か
らなるバッキング材17の上に前記セラミックグリーン
シート11を置き、この状態で、前記小孔13の内径よ
りわずかに小さい外径の金属粒子14を前記小孔13内
に配置する。金属粒子14の形状は、特に制限するもの
ではないが、小孔13内に設置することが容易となるの
で、球形であることが望ましい。また、この金属粒子1
4の外径は、前記小孔13の内径に応じて適宜決定され
るもので、特に制限されないが、前記小孔13の内径
が、約100〜300μmの範囲である場合、金属粒子
14の外径は、通常、95〜280μmの範囲となる。
そして、金属粒子14の材料は、後述するプレスにより
容易に変形する柔らかい銀、銅、金などの導電性の純金
属が望ましいが、その他合金材料でも、プレス圧の選択
により、変形を引き起こすことができるので実用上は差
し支えない。そして、小孔13内に金属粒子14が配置
された状態で、セラミックグリーンシート11を上下方
向からプレスすることにより、同図(C)に示すよう
に、金属粒子14が変形して扁平な形状になると同時
に、セラミックグリーンシート11も変形するため金属
粒子14は前記セラミックグリーンシート11に食い込
んで固定される。つぎに、同図(D)に示すように、バ
ッキング材17を剥離除去後、金属粒子14が固定され
たセラミックグリーンシート11の上下の両面に、導体
ペーストを用いた印刷法により、所定の回路パターンの
導電部15を形成する。このとき、金属粒子14の近傍
は、同図(D´)の拡大断面図に示すように、小孔13
と金属粒子14の間隙に導体ペーストが充填される。さ
らに、同図(E)に示すように、このシート11の上下
に、他のセラミックグリーンシート11を必要枚数積層
し、これを加熱してプレスし、同図(F)に示すよう
に、一体化して積層体18を形成する。この積層体18
を、約450℃で加熱して有機バインダーを焼却後、さ
らに約900℃で1時間焼成することにより、同図
(G)に示すようなセラミック多層基板19が得られ
る。
【0019】この実施形態において、同図(B´)に示
すように、バッキング材17に変えて、導体ペーストを
用いた印刷法により導電部15を形成した他のセラミッ
クグリーンシート11と、金属粒子14が小孔13内に
配置されたセラミックグリーンシート11とを、前記導
電部15が前記小孔13内の金属粒子14と接続するよ
うにして積層してもよい。この方法によれば、バッキン
グ材17に保持してプレスする工程を省略することが可
能であり、導体ペーストを後から積層するグリーンシー
ト側に印刷形成して導電部15を形成しておくことも可
能である。この場合には、積層完了後に積層体全体をプ
レスするとき、導体ペーストが流動して、小孔13内の
金属粒子14とセラミックグリーンシート11との間隙
が充填される。
すように、バッキング材17に変えて、導体ペーストを
用いた印刷法により導電部15を形成した他のセラミッ
クグリーンシート11と、金属粒子14が小孔13内に
配置されたセラミックグリーンシート11とを、前記導
電部15が前記小孔13内の金属粒子14と接続するよ
うにして積層してもよい。この方法によれば、バッキン
グ材17に保持してプレスする工程を省略することが可
能であり、導体ペーストを後から積層するグリーンシー
ト側に印刷形成して導電部15を形成しておくことも可
能である。この場合には、積層完了後に積層体全体をプ
レスするとき、導体ペーストが流動して、小孔13内の
金属粒子14とセラミックグリーンシート11との間隙
が充填される。
【0020】(実施形態2)図2(A)〜(G)は、本
発明の第2のセラミック多層基板の製造方法の実施形態
における一連の工程を説明するための断面図である。
発明の第2のセラミック多層基板の製造方法の実施形態
における一連の工程を説明するための断面図である。
【0021】同図(A)は、小孔23を形成したセラミ
ックグリーンシート21を示す。そして、同図(B)に
示すように、前記セラミックグリーンシート21をバッ
キング材27上に置き、この状態で、前記小孔23の内
径よりわずかに大きい金属粒子24を小孔23の上に配
置する。この金属粒子24の外径は、前記小孔23の内
径に応じ適宜決定されるもので特に制限されないが、前
記小孔23の内径が、約100〜300μmの範囲であ
る場合、金属粒子24の外径は、通常、105〜310
μmの範囲となる。また、金属粒子24の形状および材
料は、前述と同様である。そして、同図(C)に示すよ
うに、セラミックグリーンシート21を上下方向からプ
レスすると、金属粒子24が小孔23内に圧入されると
同時に扁平形状に変形する。なお、バッキング材27を
用いず、小孔23の上に金属粒子24を配置したセラミ
ックグリーンシート21を直接プレスの定盤間に設置し
て加圧することも可能である。この後、同図(D)に示
すようにバッキング材27を取り去り、同図(E)に示
すように、小孔23内に金属粒子24が圧入されたセラ
ミックグリーンシート21と他のセラミックグリーンシ
ート21とを積層する。なお、この積層に先立ち、導電
部25を形成するが、この形成は、同図(E)に示すよ
うに、導体ペーストを用いた印刷法により他のセラミッ
クグリーンシート21に形成し、このシート21と小孔
23内に金属粒子24が圧入されたセラミックグリーン
シートとを、小孔23内の金属粒子24と導電部25と
が接続するようにして積層してもよい。積層後、加熱プ
レスにより、同図(F)に示しすように、それぞれのシ
ートを一体化して積層体28を形成する。金属粒子24
近傍の拡大断面図である同図(F´)の示すように、こ
のプレスにより、導電部25を形成する導体ペーストは
流動して、金属粒子24とセラミックグリーンシート2
1の間隙を埋める。つぎに、一体化した積層体28を、
前述と同様の温度で加熱してバインダーを焼却後、さら
に約900℃で一時間焼成することにより、同図(G)
に示すようなセラミック多層基板29が得られる。
ックグリーンシート21を示す。そして、同図(B)に
示すように、前記セラミックグリーンシート21をバッ
キング材27上に置き、この状態で、前記小孔23の内
径よりわずかに大きい金属粒子24を小孔23の上に配
置する。この金属粒子24の外径は、前記小孔23の内
径に応じ適宜決定されるもので特に制限されないが、前
記小孔23の内径が、約100〜300μmの範囲であ
る場合、金属粒子24の外径は、通常、105〜310
μmの範囲となる。また、金属粒子24の形状および材
料は、前述と同様である。そして、同図(C)に示すよ
うに、セラミックグリーンシート21を上下方向からプ
レスすると、金属粒子24が小孔23内に圧入されると
同時に扁平形状に変形する。なお、バッキング材27を
用いず、小孔23の上に金属粒子24を配置したセラミ
ックグリーンシート21を直接プレスの定盤間に設置し
て加圧することも可能である。この後、同図(D)に示
すようにバッキング材27を取り去り、同図(E)に示
すように、小孔23内に金属粒子24が圧入されたセラ
ミックグリーンシート21と他のセラミックグリーンシ
ート21とを積層する。なお、この積層に先立ち、導電
部25を形成するが、この形成は、同図(E)に示すよ
うに、導体ペーストを用いた印刷法により他のセラミッ
クグリーンシート21に形成し、このシート21と小孔
23内に金属粒子24が圧入されたセラミックグリーン
シートとを、小孔23内の金属粒子24と導電部25と
が接続するようにして積層してもよい。積層後、加熱プ
レスにより、同図(F)に示しすように、それぞれのシ
ートを一体化して積層体28を形成する。金属粒子24
近傍の拡大断面図である同図(F´)の示すように、こ
のプレスにより、導電部25を形成する導体ペーストは
流動して、金属粒子24とセラミックグリーンシート2
1の間隙を埋める。つぎに、一体化した積層体28を、
前述と同様の温度で加熱してバインダーを焼却後、さら
に約900℃で一時間焼成することにより、同図(G)
に示すようなセラミック多層基板29が得られる。
【0022】(実施形態3)図3(A)〜(D)は、本
発明の第1および第2のセラミック多層基板の製造方法
において、寸法精度を向上させる手段を施した実施形態
における一連の工程を示す断面図である。
発明の第1および第2のセラミック多層基板の製造方法
において、寸法精度を向上させる手段を施した実施形態
における一連の工程を示す断面図である。
【0023】同図(A)に示すように、未焼成の積層体
31を準備し、この上下に、前記積層体31の焼成温度
では焼成しない、第2のセラミックグリーンシート32
をそれぞれ積層する。前記未焼成状態の積層体31は、
前述の実施形態1または実施形態2に示した方法で作製
できる。なお、図3において、14は金属粒子を示し、
15は導電部を示す。また、前記第2のセラミックグリ
ーンシート32としては、アルミナ粉末を有機バインダ
ーでシート状に固めたものがあげられ、このセラミック
グリーンシートの焼結温度は1400℃以上であり、前
記積層体31の焼成に適した900℃では焼結せず、収
縮しない。そして、同図(B)に示すように、未焼成の
積層体31および第2のセラミックグリーンシート32
を約80℃で加熱しながらプレスして一体化させる。つ
いで、この一体物を前述の温度で加熱してバインダーを
焼却後、さらに約900℃で1時間加熱する。この加熱
過程で、積層体31は焼成するが、上下に積層された第
2のセラミックグリーンシート32は収縮しないため、
焼成後の積層体34は水平方向には収縮せず、同図
(C)に示すように垂直方向にのみ収縮する。このと
き、小孔内を充填する導体が導体ペーストであれば、小
孔内で収縮し前述したような接続不良の原因となるが、
この実施形態では小孔内が金属粒子14で充填されてお
り、前記金属粒子14は収縮しないので接続不良を引き
起こすことがない。そして、焼成が終了した積層体34
の上下にある第2のセラミックグリーンシート部を除去
し、同図(D)に示すようなセラミック多層基板35を
得る。なお、前記第2のセラミックグリーンシートにお
いて、アルミナは焼結しておらず、かつ、バインダーが
焼却されているので、これを容易に除去することができ
る。
31を準備し、この上下に、前記積層体31の焼成温度
では焼成しない、第2のセラミックグリーンシート32
をそれぞれ積層する。前記未焼成状態の積層体31は、
前述の実施形態1または実施形態2に示した方法で作製
できる。なお、図3において、14は金属粒子を示し、
15は導電部を示す。また、前記第2のセラミックグリ
ーンシート32としては、アルミナ粉末を有機バインダ
ーでシート状に固めたものがあげられ、このセラミック
グリーンシートの焼結温度は1400℃以上であり、前
記積層体31の焼成に適した900℃では焼結せず、収
縮しない。そして、同図(B)に示すように、未焼成の
積層体31および第2のセラミックグリーンシート32
を約80℃で加熱しながらプレスして一体化させる。つ
いで、この一体物を前述の温度で加熱してバインダーを
焼却後、さらに約900℃で1時間加熱する。この加熱
過程で、積層体31は焼成するが、上下に積層された第
2のセラミックグリーンシート32は収縮しないため、
焼成後の積層体34は水平方向には収縮せず、同図
(C)に示すように垂直方向にのみ収縮する。このと
き、小孔内を充填する導体が導体ペーストであれば、小
孔内で収縮し前述したような接続不良の原因となるが、
この実施形態では小孔内が金属粒子14で充填されてお
り、前記金属粒子14は収縮しないので接続不良を引き
起こすことがない。そして、焼成が終了した積層体34
の上下にある第2のセラミックグリーンシート部を除去
し、同図(D)に示すようなセラミック多層基板35を
得る。なお、前記第2のセラミックグリーンシートにお
いて、アルミナは焼結しておらず、かつ、バインダーが
焼却されているので、これを容易に除去することができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明のセラミック多層
基板は、層間を接続するビアホールの接続が確実なもの
であり、基板としての信頼性が向上するとともに、接続
抵抗が大幅に低下し、回路の高周波化や低電圧駆動で用
いる基板として良好な特性をもつ。また、このセラミッ
ク多層基板は、本発明の製造方法により、容易に製造す
ることができる。
基板は、層間を接続するビアホールの接続が確実なもの
であり、基板としての信頼性が向上するとともに、接続
抵抗が大幅に低下し、回路の高周波化や低電圧駆動で用
いる基板として良好な特性をもつ。また、このセラミッ
ク多層基板は、本発明の製造方法により、容易に製造す
ることができる。
【図1】図(A)〜(G)は、本発明のセラミック多層
基板の製造方法の一実施形態における一連の工程を示す
断面図である。
基板の製造方法の一実施形態における一連の工程を示す
断面図である。
【図2】図(A)〜(G)は、本発明のセラミック多層
基板の製造方法の他の実施形態における一連の工程を説
明するための断面図である。
基板の製造方法の他の実施形態における一連の工程を説
明するための断面図である。
【図3】図(A)〜(D)は、本発明のセラミック多層
基板の製造方法のさらに別個の実施形態における一連の
工程を説明するための断面図である。
基板の製造方法のさらに別個の実施形態における一連の
工程を説明するための断面図である。
【図4】図(A)〜(D)は、従来のセラミック多層基
板の製造方法における一連の工程を説明するための断面
図である。
板の製造方法における一連の工程を説明するための断面
図である。
【図5】図(A)、(B)は、従来のセラミック多層基
板のその他の製造方法における一連の工程を説明するた
めの断面図である。
板のその他の製造方法における一連の工程を説明するた
めの断面図である。
11 セラミックグリーンシート 13 小孔 14 金属粒子 15 導電部 18 積層体 19 セラミック多層基板
フロントページの続き (72)発明者 十河 寛 大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産 業株式会社内 (72)発明者 祐伯 聖 大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産 業株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 セラミックグリーンシートが複数積層さ
れ、前記複数のセラミックグリーンシートの少なくとも
一つのセラミックグリーンシートの両面が、その厚み方
向に貫通するビアホールにより電気的に接続されたセラ
ミック多層基板において、前記ビアホールが、前記セラ
ミックグリーンシートの厚み方向に貫通する小孔内に金
属粒子が配置されることにより形成されたセラミック多
層基板。 - 【請求項2】 セラミックグリーンシートが複数積層さ
れ、前記複数のセラミックグリーンシートの少なくとも
一つのセラミックグリーンシートの両面が、その厚み方
向に貫通するビアホールにより電気的に接続されたセラ
ミック多層基板の製造において、厚み方向に貫通する小
孔が形成されたセラミックグリーンシートを準備する工
程と、前記小孔内径よりわずかに小さい外径を有する金
属粒子を前記小孔内に配置する工程と、前記小孔内に金
属粒子を配置したセラミックグリーンシートと他のセラ
ミックグリーンシートとを積層して積層体を形成する工
程と、前記積層体を焼成する工程とを備えるセラミック
多層基板の製造方法。 - 【請求項3】 小孔を形成したセラミックグリーンシー
トに前記小孔の内径よりわずかに小さい金属粒子を配置
する工程の後、このシートを加圧圧縮して前記金属粒子
を前記小孔中に固定する工程を備える請求項2記載のセ
ラミック多層基板の製造方法。 - 【請求項4】 小孔内に金属粒子が配置されたセラミッ
クグリーンシートの少なくとも一面に、導体ペーストの
印刷により、前記小孔内の金属粒子と接続するように導
電部を形成する工程を備える請求項2または3記載のセ
ラミック多層基板の製造方法。 - 【請求項5】 セラミックグリーンシートが複数積層さ
れ、前記複数のセラミックグリーンシートの少なくとも
一つのセラミックグリーンシートの両面が、その厚み方
向に貫通するビアホールにより電気的に接続されたセラ
ミック多層基板の製造において、厚み方向に貫通する小
孔を形成したセラミックグリーンシートを準備する工程
と、前記小孔内径よりわずかに大きい外径を有する金属
粒子を前記小孔上に配置する工程と、加圧により前記金
属粒子を前記小孔内に圧入する工程と、前記小孔内に金
属粒子を圧入したセラミックグリーンシートと他のセラ
ミックグリーンシートとを積層して積層体を形成する工
程と、前記積層体を焼成する工程とを備えるセラミック
多層基板の製造方法。 - 【請求項6】 小孔内に金属粒子が圧入されたセラミッ
クグリーンシートの少なくとも一面に、導体ペーストの
印刷により、前記小孔内の金属粒子と接続するように導
電部を形成する工程を備える請求項5記載のセラミック
多層基板の製造方法。 - 【請求項7】 積層体を焼成するに先立ち、未焼結状態
の前記積層体の上下に、この積層体の焼成温度では焼結
収縮しないセラミックグリーンシートをそれぞれ積層
し、前記積層体の焼成後、前記積層体の上下に積層され
たセラミックグリーンシート部を除去する請求項2〜6
のいずれか一項に記載のセラミック多層基板の製造方
法。 - 【請求項8】 焼成後にセラミック多層基板を構成する
グリーンシートが少なくともアルミナとガラスを含有す
る請求項2〜7のいずれか一項に記載のセラミック多層
基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28711296A JPH10135636A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | セラミック多層基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28711296A JPH10135636A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | セラミック多層基板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10135636A true JPH10135636A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17713224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28711296A Pending JPH10135636A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | セラミック多層基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10135636A (ja) |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP28711296A patent/JPH10135636A/ja active Pending
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