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JPH10133748A - フィードバック制御を行うプラント設備の原料品質管理装置 - Google Patents

フィードバック制御を行うプラント設備の原料品質管理装置

Info

Publication number
JPH10133748A
JPH10133748A JP29024596A JP29024596A JPH10133748A JP H10133748 A JPH10133748 A JP H10133748A JP 29024596 A JP29024596 A JP 29024596A JP 29024596 A JP29024596 A JP 29024596A JP H10133748 A JPH10133748 A JP H10133748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
control output
pattern
value
output pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29024596A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yoda
哲也 余田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP29024596A priority Critical patent/JPH10133748A/ja
Publication of JPH10133748A publication Critical patent/JPH10133748A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来管理できなかった原料自体のバラツキや
制御機器の故障等を、各制御ブロックの制御出力値のパ
ターンを監視、検査することで管理可能とする。 【解決手段】 複数の制御ブロックのうちから任意の複
数の制御ブロックを選択する制御ブロック選択手段1
と、安定状態となった後に各選択制御ブロックがそれぞ
れの温度目標値になるように制御演算された結果の制御
出力値を制御出力パターンとして単位時間毎にサンプリ
ングするサンプリング記憶手段2と、各選択制御ブロッ
クの基準制御出力値を基準制御出力パターンとして記憶
する基準制御出力パターン記憶手段4と、単位時間毎に
サンプリングされた制御出力パターンと基準制御出力パ
ターンとを比較するパターン比較手段5と、サンプリン
グされた制御出力パターンが基準制御出力パターンの変
動許容値の範囲から外れている場合には、制御出力値パ
ターンの異常を警報する警報手段6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原材料を加熱、冷
却又は加熱と冷却とにより所定の温度目標値になるよう
に温度制御を行う制御対象を複数の制御ブロックに分割
し、各制御ブロック毎の温度目標値と温度実測値とを取
り込み、温度目標値と温度実測値との偏差を解消するた
めの制御演算を各制御ブロック毎に行い、その演算結果
を各制御ブロックの制御出力端に加えてフィードバック
制御を行うプラント設備に係り、より詳細には、原材料
の温度制御を通じて、プラント設備の原料品質を管理す
る原料品質管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原材料を加熱、冷却又は加熱
と冷却とにより所定の温度目標値になるように温度制御
を行う制御対象を複数の制御ブロックに分割し、各制御
ブロック毎の温度目標値と温度実測値とを取り込み、温
度目標値と温度実測値との偏差を解消するための制御演
算を各制御ブロック毎に行い、その演算結果を各制御ブ
ロックの制御出力端に加えてフィードバック制御を行う
プラント設備が提供されている。
【0003】そして、このようなプラント設備の制御を
行う調節装置として、特開昭62−111311号公報
に記載のヒート・クール制御装置が提案されている。
【0004】このヒート・クール制御装置は、予め設定
された設定値(温度目標値)と制御系に設けられる検出
端の検出値(温度実測値)とから制御演算を行い、加熱
源と冷却源とを制御する制御出力を求めて所望の設定値
を達成するヒート・クール制御装置であって、制御系の
制御状態のうちヒート系に適するPID定数を用いてP
ID動作の制御演算を行うヒート制御演算部と、制御系
の制御状態のうちクール系に適するPID定数を用いて
PID動作の制御演算を行うクール制御演算部と、これ
らヒート制御演算部及びクール制御演算部の出力に応じ
て判別出力を送出する判別部と、この判別出力に応じて
ヒート出力とクール出力とを送出する出力部とを備え、
ヒート出力によって制御対象の加熱源を調節し、クール
出力によって冷却源を調節するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなヒート・クール制御装置では、複数のブロックに分
割された各制御ブロックの温度実測値がそれぞれの温度
目標値に一致していても、同一の混合比構成の原料を加
熱、冷却して熱加工する場合、各制御ブロックを目標温
度にするための制御出力値は、原料のロット間の差や原
料密度、水分含有率等の相違により、変化することがあ
る。
【0006】また、一部のヒータ回路が断線しても、制
御ブロックの温度取り込み位置が残りのヒータ回路の近
傍に有る場合には、残りのヒータで局部的な温度の制御
ができる場合があるため、断線しているヒータがあって
も異常を検出ができないといった問題があった。断線し
ているヒータがある以上、装置の設計上からみて均一な
加熱ができず、その結果原料の熱加工に悪影響を及ぼす
ことは明らかである。
【0007】また、冷却装置の冷却配管の目詰まりによ
る冷却能力の不足や、配管へ冷却水を供給する作動バル
ブの動作不良による開度のバラツキ等の機器故障が原因
で、原料の熱加工に与える制御性能が劣化した場合、熱
加工される原料の加工品質に影響を与え、品質にバラツ
キを生じることになる。しかしながら、各制御ブロック
の温度実測値と温度目標値との比較だけでは、冷却配管
の目詰まりや機器故障といった原因をいち早く見つけ出
すことができないといった問題があった。
【0008】つまり、従来装置による温度制御管理は、
あくまでも温度目標値に対する制御対象の温度実測値の
偏差の大小を管理するだけであって、制御出力の変動は
検出できないため、原料の熱加工の品質バラツキやヒー
タ回路、クーラ回路の正常異常までは管理することがで
きなかった。
【0009】本発明は係る問題点を解決すべく創案され
たもので、その目的は、従来管理できなかった原料自体
のバラツキや制御機器の故障、動作不良による原料の熱
加工に与える影響等を、目標温度の熱加工を得るために
温度制御している各制御ブロックの制御出力値のパター
ンを監視、検査することで管理可能としたフィードバッ
ク制御を行うプラント設備の原料品質管理装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載のフィードバック制御を行う
プラント設備の原料品質管理装置は、原材料を加熱、冷
却又は加熱と冷却とにより所定の温度目標値になるよう
に温度制御を行う制御対象を複数の制御ブロックに分割
し、各制御ブロック毎の温度目標値と温度実測値とを取
り込み、温度目標値と温度実測値との偏差を解消するた
めの制御演算を各制御ブロック毎に行い、その演算結果
を各制御ブロックの制御出力端に加えてフィードバック
制御を行うプラント設備において、複数の制御ブロック
のうちから任意の複数の制御ブロックを選択する制御ブ
ロック選択手段と、この制御ブロック選択手段によって
選択された複数の選択制御ブロックの各温度実測値が、
それぞれの温度目標値に対して一定の範囲に入った安定
状態から、各選択制御ブロックがそれぞれの温度目標値
になるように制御演算された結果の制御出力値を制御出
力パターンとして、予め設定された単位時間毎にサンプ
リング記憶するサンプリング記憶手段と、前記各選択制
御ブロックの基準制御出力値を基準制御出力パターンと
して記憶する基準制御出力パターン記憶手段と、前記サ
ンプリング記憶手段によって単位時間毎にサンプリング
された制御出力パターンと前記基準制御出力パターン記
憶手段に記憶された基準制御出力パターンとを比較し、
サンプリングされた制御出力パターンが前記基準制御出
力パターンの変動許容値の範囲から外れている場合に
は、制御出力値パターンの異常を警報するパターン異常
警報手段とを備えた構成とする。
【0011】また、本発明の請求項2記載のフィードバ
ック制御を行うプラント設備の原料品質管理装置は、請
求項1記載のものにおいて、前記基準制御出力パターン
を、前記サンプリング記憶手段によって最初にサンプリ
ングされた制御出力パターン、若しくは任意に指定した
運転中にサンプリングされた制御出力パターンとしたも
のである。
【0012】また、本発明の請求項3記載のフィードバ
ック制御を行うプラント設備の原料品質管理装置は、請
求項1記載のものにおいて、前記基準制御出力パターン
を、前回の同一成形条件で運転したときの制御出力パタ
ーンとしたものである。
【0013】また、本発明の請求項4記載のフィードバ
ック制御を行うプラント設備の原料品質管理装置は、請
求項1、2又は3記載のものにおいて、サンプリングさ
れた制御出力パターンが前記基準制御出力パターンの変
動許容値の範囲を外れてから再び変動許容値の範囲内に
入ったとき、前記パターン異常警報手段による警報出力
を停止するパターン異常警報出力停止手段と、前記パタ
ーン異常警報手段が警報を発した日時を記憶するととも
に、前記パターン異常警報出力停止手段によって警報出
力を停止した日時を記憶するパターン異常警報日時記憶
手段とを備えた構成とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図2は、本発明の原料品質管理装置によっ
て管理されるプラント設備の例として押出機を示してい
る。
【0016】すなわち、原料収納部11から投入された
原料は、スクリュー12の回転によってシリンダ13内
を移動し、ダイス14に送り込まれて所定形状の製品1
8に形成された後、押出機から押し出される。押し出さ
れた製品18は、図示しない後工程で冷却されるように
なっている。
【0017】このような構成の押出機において、本実施
形態では、制御対象であるシリンダ13部分を4つの制
御ブロック13a〜13dに区分し、同様に制御対象で
あるダイス14を3つの制御ブロック14a〜14cに
区分している。
【0018】そして、制御ブロック13a〜13dに
は、シリンダ13の外周部に配列されたヒータ及びクー
ラを有する加熱冷却装置15がそれぞれ設けられてお
り、制御ブロック14a〜14cには、ダイス14の外
周部に配列されたヒータを有する加熱装置16がそれぞ
れ設けられている。
【0019】また、各制御ブロック13a〜13d、1
4a〜14cには、シリンダ13及びダイス14内部の
原料の熱溶融状況を検出するために、熱電対等の温度取
り込みセンサ17がそれぞれ設けられている。
【0020】図3は、本発明の原料品質管理装置を含む
押出機の温度制御装置のシステム構成図である。
【0021】この温度制御装置は、装置本体31と入出
力部32とで構成されており、装置本体31には、デー
タの表示部33と、各種データの設定を行うキー操作部
34とが設けられている。また、符号22は後述する原
料の温度を実測値として取り込む温度取り込み入力であ
って、配線35を通じて温度入力カード36に接続され
ている。また、符号25は後述する制御対象への制御出
力(加熱冷却装置15や加熱装置16にヒータやクーラ
の作動時間信号を送る各制御ブロック出力)であって、
入出力部32の制御出力カード37から、制御出力配線
38を通じて出力されるようになっている。
【0022】熱溶融のシーケンスの詳細説明は省略する
が、概略としては、後述する図4に示す制御系のブロッ
ク線図によって加熱冷却装置15又は加熱装置16を作
動させることにより、各制御ブロック13a〜13d、
14a〜14c内の原料の温度を、各制御ブロック13
a〜13d、14a〜14c毎に定められた所定の温度
に制御するようになっている。
【0023】図4は、各制御ブロック13a〜13d、
14a〜14cを所定の目標温度に熱溶融するための制
御系のブロック線図である。
【0024】制御ブロック13aを例にとって説明する
と、原料を熱溶融する第1の目標温度(目標値)を21
に加え、制御ブロック13aのシリンダ13内の原料の
温度を実測値として22に入力して、目標値と実測値と
の偏差を無くすように制御演算部23で制御演算を行
う。制御演算としては公知のPID演算などを用いる。
制御演算された結果の制御出力25は、制御対象24
(この場合は、加熱冷却装置15)に加えられる。他の
制御ブロック13b〜13d、14a〜14cについて
も上記と同様の演算、出力を行う。
【0025】図5は、図4に示す制御系のブロック線図
の制御演算と制御出力との関係を示す図である。
【0026】各制御ブロック13a〜13d、14a〜
14cへの演算は、単位時間t毎に温度目標値と温度実
測値との偏差を解消するように制御演算を行う。
【0027】制御演算により得られる制御出力25は、
単位時間tの間にどれくらいの期間加熱冷却装置15又
は加熱装置16を作動させるかを決める値である。出力
としては、1〜100%の加熱又は冷却の出力値が演算
され、その演算値に従って、図4の制御対象24(加熱
冷却装置15又は加熱装置16)の作動時間を決定す
る。
【0028】例えば、単位時間tを10秒として、10
秒毎に制御演算n1,n2・・・を順次行った場合、n
1のときの制御演算値(制御出力値)が35%であると
すると、加熱冷却装置15又は加熱装置16の作動時間
は10秒×0.35=3.5秒となり、加熱冷却装置1
5又は加熱装置16は制御演算n1のときには3.5秒
間作動することになる。ただし、加熱冷却装置15につ
いては、この場合加熱装置として作動する。
【0029】また、加熱冷却装置15が冷却装置として
作動する時には、制御出力値がマイナスで出力され、同
様の演算で作動時間を決定する。
【0030】図1は、本発明の原料品質管理装置の電気
的構成を示すブロック図である。
【0031】同図において、図4に示す制御系のブロッ
ク線図の制御演算部23による各制御ブロック13a〜
13d、14a〜14cの制御出力25,25・・・
は、これら制御ブロック13a〜13d、14a〜14
cのうちから任意の複数の制御ブロックを選択する制御
ブロック選択手段1を介して、サンプリング記憶手段2
に導かれており、サンプリング記憶手段2の出力は、記
憶データを表示及び印字出力する表示出力手段3と、基
準制御出力パターンを記憶する基準制御出力パターン記
憶手段4と、パターン比較手段5とに導かれている。
【0032】また、パターン比較手段5には、基準制御
出力パターン記憶手段4の出力が導かれており、パター
ン比較手段5の出力は、警報手段6と、現在時刻を計時
する時計手段8の出力が導かれた異常警報日時記憶手段
7とに導かれている。そして、異常警報日時記憶手段7
の出力が、表示出力手段3に導かれた構成となってい
る。
【0033】パターン比較手段5は、サンプリング記憶
手段1に記憶された選択制御ブロック(制御ブロック選
択手段1によって選択された制御ブロック:以下この明
細書において同じ)の制御出力パターンと、基準制御出
力パターン記憶手段4に記憶された基準制御出力パター
ンとを比較し、サンプリングされた制御出力パターンが
基準制御出力パターンの変動許容値の範囲から外れたと
き、警報手段6と異常警報日時記憶手段7とに警報信号
を出力するとともに、サンプリングされた制御出力パタ
ーンが基準制御出力パターンの変動許容値の範囲内に入
ったとき、警報手段6と異常警報日時記憶手段7とに警
報停止信号を出力するブロックである。
【0034】警報手段6は、パターン比較手段5からの
警報信号に基づいて制御出力パターンの異常を警報する
とともに、警報停止信号に基づいて制御出力パターンの
異常警報を停止するブロックである。
【0035】異常警報日時記憶手段7は、パターン比較
手段5からの警報信号に基づいて、制御出力パターンの
異常警報を発した日時を記憶するとともに、パターン比
較手段5からの警報停止信号に基づいて、制御出力パタ
ーンの異常警報出力を停止した日時を記憶するブロック
である。
【0036】表示出力手段3は、サンプリング記憶手段
2に記憶された制御出力パターンを、時間推移に従っ
て、過去から最新へ又は最新から過去へと順次表示し及
び印字出力する。また、異常警報日時記憶手段7に記憶
されたパターン異常発生日時及び正常復帰日時を表示及
び印字出力するブロックである。
【0037】すなわち、パターン比較手段5と警報手段
6とで請求項1記載のパターン異常警報手段を構成して
いる。
【0038】このような構成の原料品質管理装置におい
て、図5で説明した制御出力値(%)は、演算の都度
(すなわち、サンプリング周期t毎に)、各選択制御ブ
ロック全体の制御出力パターンとして、サンプリング記
憶手段2に記憶される。
【0039】図6は、図5に示す単位時間t毎の各制御
ブロックの制御演算による制御出力値(%:範囲は加熱
0〜100%、冷却0〜−100%)を、制御ブロック
13a〜13d、14a〜14c全体の制御出力パター
ンとしてサンプリングしたもので、基準となる制御出力
パターン(基準制御出力パターン)の一例を示してい
る。この基準制御出力パターンは、押出機の運転初期
(最初)にサンプリングされた制御出力パターン、若し
くは運転中の任意に指定したタイミングでサンプリング
された制御出力パターンを用いる。なお、図6は、制御
ブロック選択手段1により全ての制御ブロック13a〜
13d、14a〜14cを選択したときの基準制御出力
パターンを示している。
【0040】また、図7は、基準制御出力パターン記憶
手段4に基準制御出力パターンを記憶した後、押出機の
運転中に単位時間tの一定周期で順次サンプリングされ
る制御出力パターンの一例を示している。
【0041】図7において、太い破線で示した棒グラフ
が、単位時間tのサンプリング周期で得られた各選択制
御ブロック13a〜13d、14a〜14cの制御出力
パターンを示しており、太線の矢符は、基準制御出力パ
ターン(実線で示す棒グラフ)の出力値からの変化を示
している。
【0042】本発明では、各制御ブロック13a〜13
d、14a〜14cに対して、制御ブロック個々の許容
変動範囲を設定し、サンプリング毎の変動幅を監視する
ことにより、制御出力パターンのバランスが崩れたか否
かを判断するものである。
【0043】また、図7に示した制御出力パターンは、
上記した如く、表示出力手段3において、時間推移に従
い、過去から最新へ又は最新から過去へと順次表示し及
び印字出力することができる。
【0044】次に、本発明の原料品質管理装置の動作に
ついて、図8に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0045】まず、チェックしたい制御ブロックの選択
と指定、制御温度の安定を判断するための温度偏差値、
選択制御ブロックの制御出力値をサンプリングする単位
時間t、各制御ブロックの変動許容値を設定する(ステ
ップS1)。
【0046】この後、選択制御ブロックの実測温度が目
標温度に対して安定している状態かを、設定した温度偏
差値を用いて行い(ステップS2)、安定状態と判断す
ると、基準制御出力パターンを指定して、基準制御出力
パターン記憶手段4に記憶させる(ステップS3,S
4)。このときの基準制御出力パターンは、押出機の運
転初期に(すなわち、安定状態となってから最初に)サ
ンプリングされた制御出力パターンでもよいし、安定後
の運転中の任意に指定したタイミングでサンプリングさ
れた制御出力パターンでもよい。
【0047】この後、選択制御ブロックの各制御出力値
を単位時間t毎にサンプリングする動作を開始する(ス
テップS5)。すなわち、サンプリング記憶手段2は、
単位時間t毎に制御出力値をサンプリングし、制御出力
パターンとして記憶するとともに、その制御出力パター
ンを随時、パターン比較手段5に出力する。
【0048】パターン比較手段5では、サンプリング記
憶手段2から得られた制御出力パターンが、基準制御出
力パターン記憶部4から得られた基準制御出力パターン
の変動許容値の範囲に入っているかを判断し(ステップ
S6)、制御出力パターンが基準制御出力パターンの変
動許容値の範囲から外れている場合には、ステップS7
へと動作を進めて、警報手段6と異常警報日時記憶手段
7とに警報信号を出力する。
【0049】これにより、警報手段6は、警報信号に基
づいて制御出力パターンの異常を警報するとともに、異
常警報日時記憶手段7は、警報信号に基づいて、制御出
力パターンの異常警報を発した日時を記憶する(ステッ
プS7)。
【0050】一方、ステップS6の判断において、制御
出力パターンが基準制御出力パターンの変動許容値の範
囲を外れてから、再び基準制御出力パターンの変動許容
値の範囲内に入った場合には、ステップS8からステッ
プS9へと動作を進めて、警報手段6と異常警報日時記
憶手段7とに警報停止信号を出力する。
【0051】これにより、警報手段6は、警報停止信号
に基づいて制御出力パターンの異常警報を停止するとと
もに、異常警報日時記憶手段7は、警報停止信号に基づ
いて、制御出力パターンの異常警報出力を停止した日時
を記憶する(ステップS9)。
【0052】ステップS10では、上記したステップS
1〜ステップS9の一連の処理を終了するか否かを判断
する。そして、押出機の運転中は処理を継続し、例えば
押出機を停止する等したときには、一連の処理を終了す
る。
【0053】なお、ステップS6でのパターン異常警報
の復帰は、復帰の条件が予め指定した回数継続した場合
に、復帰したと判断するようにする。このようにしない
と、復帰条件が安定しない場合には、復帰と判断した後
すぐに異常と判断してしまうといった不具合を生じるか
らである。
【0054】また、上記の動作説明では、選択制御ブロ
ックの実測温度が目標温度に対して安定状態となった
後、最初にサンプリングした制御出力パターン、若しく
は安定後の運転中の任意に指定したタイミングでサンプ
リングした制御出力パターンを基準制御出力パターンと
して、基準制御出力パターン記憶手段4に記憶するよう
にしているが(ステップS3,S4)、押出機の運転開
始時に、今回と同一成形条件で運転した前回の制御出力
パターンを基準制御出力パターンとして、予め基準制御
出力パターン記憶手段4に記憶させておいてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明のフィードバック制御を行うプラ
ント設備の原料品質管理装置は、原材料を加熱、冷却又
は加熱と冷却とにより所定の温度目標値になるように温
度制御を行う制御対象を複数の制御ブロックに分割し、
各制御ブロック毎の温度目標値と温度実測値とを取り込
み、温度目標値と温度実測値との偏差を解消するための
制御演算を各制御ブロック毎に行い、その演算結果を各
制御ブロックの制御出力端に加えてフィードバック制御
を行うプラント設備において、複数の制御ブロックのう
ちから任意の複数の制御ブロックを選択する制御ブロッ
ク選択手段と、この制御ブロック選択手段によって選択
された複数の選択制御ブロックの各温度実測値が、それ
ぞれの温度目標値に対して一定の範囲に入った安定状態
から、各選択制御ブロックがそれぞれの温度目標値にな
るように制御演算された結果の制御出力値を制御出力パ
ターンとして、予め設定された単位時間毎にサンプリン
グ記憶するサンプリング記憶手段と、各選択制御ブロッ
クの基準制御出力値を基準制御出力パターンとして記憶
する基準制御出力パターン記憶手段と、サンプリング記
憶手段によって単位時間毎にサンプリングされた制御出
力パターンと基準制御出力パターン記憶手段に記憶され
た基準制御出力パターンとを比較し、サンプリングされ
た制御出力パターンが基準制御出力パターンの変動許容
値の範囲から外れている場合には、制御出力値パターン
の異常を警報するパターン異常警報手段とを備えた構成
としている。すなわち、温度目標値を維持するための制
御出力パターンの変動幅を監視することにより、熱溶融
される原料の品質を管理することができる。つまり、原
料のロットや品質のバラツキだけでなく、制御機器の故
障や動作不良等をも管理することができる。
【0056】また、本発明のフィードバック制御を行う
プラント設備の原料品質管理装置は、異常警報を発した
日時を記憶するとともに、警報出力を停止した日時を記
憶する異常警報日時記憶手段を備えた構成としたので、
プラント設備の運転後でも、原料の熱溶融の制御履歴を
時間と対応して確認することができるため、品質に対す
る追跡調査をきめ細かく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィードバック制御を行うプラント設
備の原料品質管理装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明のフィードバック制御を行うプラント設
備の原料品質管理装置によって管理される制御対象の例
を示す図である。
【図3】本発明のフィードバック制御を行うプラント設
備の原料品質管理装置を含む押出機の温度制御装置のシ
ステム構成図である
【図4】制御対象を所定の目標温度に熱加工するための
制御系のブロック線図である。
【図5】図4に示す制御系のブロック線図の制御演算と
制御出力との関係を示す図である。
【図6】基準制御出力パターンの一例を示す図である。
【図7】サンプリング周期で得られた各選択制御ブロッ
クの制御出力パターンを示す図である。
【図8】本発明のフィードバック制御を行うプラント設
備の原料品質管理装置の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 制御ブロック選択手段 2 サンプリング記憶手段 3 表示出力手段 4 基準制御出力パターン記憶手段 5 パターン比較手段 6 警報手段 7 異常警報日時記憶手段 8 時計手段 13a〜13d、14a〜14c 制御ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原材料を加熱、冷却又は加熱と冷却とに
    より所定の温度目標値になるように温度制御を行う制御
    対象を複数の制御ブロックに分割し、各制御ブロック毎
    の温度目標値と温度実測値とを取り込み、温度目標値と
    温度実測値との偏差を解消するための制御演算を各制御
    ブロック毎に行い、その演算結果を各制御ブロックの制
    御出力端に加えてフィードバック制御を行うプラント設
    備において、 複数の制御ブロックのうちから任意の複数の制御ブロッ
    クを選択する制御ブロック選択手段と、 この制御ブロック選択手段によって選択された複数の選
    択制御ブロックの各温度実測値が、それぞれの温度目標
    値に対して一定の範囲に入った安定状態から、各選択制
    御ブロックがそれぞれの温度目標値になるように制御演
    算された結果の制御出力値を制御出力パターンとして、
    予め設定された単位時間毎にサンプリング記憶するサン
    プリング記憶手段と、 前記各選択制御ブロックの基準制御出力値を基準制御出
    力パターンとして記憶する基準制御出力パターン記憶手
    段と、 前記サンプリング記憶手段によって単位時間毎にサンプ
    リングされた制御出力パターンと前記基準制御出力パタ
    ーン記憶手段に記憶された基準制御出力パターンとを比
    較し、サンプリングされた制御出力パターンが前記基準
    制御出力パターンの変動許容値の範囲から外れている場
    合には、制御出力値パターンの異常を警報するパターン
    異常警報手段とを備えたことを特徴とするフィードバッ
    ク制御を行うプラント設備の原料品質管理装置。
  2. 【請求項2】 前記基準制御出力パターンが、前記サン
    プリング記憶手段によって最初にサンプリングされた制
    御出力パターン、若しくは運転中の任意に指定したタイ
    ミングでサンプリングされた制御出力パターンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のフィードバック制御を行
    うプラント設備の原料品質管理装置。
  3. 【請求項3】 前記基準制御出力パターンが、前回の同
    一成形条件で運転したときの制御出力パターンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のフィードバック制御を行
    うプラント設備の原料品質管理装置。
  4. 【請求項4】 サンプリングされた制御出力パターンが
    前記基準制御出力パターンの変動許容値の範囲を外れて
    から再び変動許容値の範囲内に入ったとき、前記パター
    ン異常警報手段による警報出力を停止するパターン異常
    警報出力停止手段と、 前記パターン異常警報手段が警報を発した日時を記憶す
    るとともに、前記パターン異常警報出力停止手段によっ
    て警報出力を停止した日時を記憶するパターン異常警報
    日時記憶手段とを備えたことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のフィードバック制御を行うプラント設備の
    原料品質管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013045325A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Hitachi Ltd 制御システムの制御装置及びエレベータシステム
CN102951512A (zh) * 2011-08-25 2013-03-06 株式会社日立制作所 控制系统的控制装置以及电梯系统

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