JPH10131231A - 掘削方法及び掘削機 - Google Patents
掘削方法及び掘削機Info
- Publication number
- JPH10131231A JPH10131231A JP29391896A JP29391896A JPH10131231A JP H10131231 A JPH10131231 A JP H10131231A JP 29391896 A JP29391896 A JP 29391896A JP 29391896 A JP29391896 A JP 29391896A JP H10131231 A JPH10131231 A JP H10131231A
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- JP
- Japan
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- excavation
- excavating
- hole
- drilling
- auxiliary
- Prior art date
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- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 後行掘削孔を掘進して形成していく際に先行
掘削孔との間に未掘削地盤が生じても、この部分を掘削
して先行掘削孔と後行掘削孔とを連続させる。 【解決手段】 地盤に先行して先行掘削孔を形成する。
先行掘削孔間を掘削して先行掘削孔の端部と一部重複す
る後行掘削孔を掘削機4により形成する方法である。掘
削機4の掘削軸5を地盤中に下降させて掘削軸5の下端
部に設けた掘削手段6により地盤を掘削して後行掘削孔
を掘削している下降掘進工程において、掘削軸5の先端
の掘削手段6により掘削した後行掘削孔と先行掘削孔と
の間に未掘削地盤が生じた際に、掘削機4に設けた補助
掘削手段7により後行掘削孔と先行掘削孔とが連続する
ように掘削する。この際、補助掘削手段7により未掘削
地盤の掘削をすると同時に掘削機4の下降掘進の矯正を
しながら掘削する。
掘削孔との間に未掘削地盤が生じても、この部分を掘削
して先行掘削孔と後行掘削孔とを連続させる。 【解決手段】 地盤に先行して先行掘削孔を形成する。
先行掘削孔間を掘削して先行掘削孔の端部と一部重複す
る後行掘削孔を掘削機4により形成する方法である。掘
削機4の掘削軸5を地盤中に下降させて掘削軸5の下端
部に設けた掘削手段6により地盤を掘削して後行掘削孔
を掘削している下降掘進工程において、掘削軸5の先端
の掘削手段6により掘削した後行掘削孔と先行掘削孔と
の間に未掘削地盤が生じた際に、掘削機4に設けた補助
掘削手段7により後行掘削孔と先行掘削孔とが連続する
ように掘削する。この際、補助掘削手段7により未掘削
地盤の掘削をすると同時に掘削機4の下降掘進の矯正を
しながら掘削する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中壁、土留め
壁、地盤改良等のために地盤に掘削孔を連続するように
掘削する掘削方法及び掘削機に関するものである。
壁、地盤改良等のために地盤に掘削孔を連続するように
掘削する掘削方法及び掘削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から地中壁、土留め壁、地盤改良の
ために地盤に掘削孔を連続するように掘削するものとし
て、特公昭59ー184925号公報が知られている。
この従来例は、完全ラップ方式と称されており、先行掘
削孔と先行掘削孔との間に後行掘削孔を形成するに当た
り、複数の掘削軸のうち両側に位置する掘削軸をそれぞ
れ両側の先行掘削孔の端部に位置する孔に完全に挿入
し、両側の掘削軸をガイドとしながら後行孔を形成する
ようになっている。ところが、上記のような完全ラップ
方式のものは両端部の掘削軸では新たな後行掘削孔が形
成されず、したがって、後行掘削孔として形成される孔
の数が少なくなり、作業工率が悪いという問題がある。
ために地盤に掘削孔を連続するように掘削するものとし
て、特公昭59ー184925号公報が知られている。
この従来例は、完全ラップ方式と称されており、先行掘
削孔と先行掘削孔との間に後行掘削孔を形成するに当た
り、複数の掘削軸のうち両側に位置する掘削軸をそれぞ
れ両側の先行掘削孔の端部に位置する孔に完全に挿入
し、両側の掘削軸をガイドとしながら後行孔を形成する
ようになっている。ところが、上記のような完全ラップ
方式のものは両端部の掘削軸では新たな後行掘削孔が形
成されず、したがって、後行掘削孔として形成される孔
の数が少なくなり、作業工率が悪いという問題がある。
【0003】そこで、先行掘削孔と先行掘削孔との間に
後行掘削孔を形成するに当たり、複数の掘削軸のうち両
側に位置する掘削軸の下端部に設けた掘削手段の一部の
みをそれぞれ両側の先行掘削孔の端部に位置する孔に位
置するようにし、実質的には複数の掘削軸の全ての本数
分の孔を後行掘削孔として形成するようにしたいわゆる
セミラップ方式と称されるものが提案されている。
後行掘削孔を形成するに当たり、複数の掘削軸のうち両
側に位置する掘削軸の下端部に設けた掘削手段の一部の
みをそれぞれ両側の先行掘削孔の端部に位置する孔に位
置するようにし、実質的には複数の掘削軸の全ての本数
分の孔を後行掘削孔として形成するようにしたいわゆる
セミラップ方式と称されるものが提案されている。
【0004】このようなセミラップ方式に用いる掘削機
として特公平4ー48891号公報が知られている。こ
の特公平4ー48891号公報に示された従来例は、図
12に示すように、横方向に並設した下端部に掘削手段
6を有する複数の掘削軸5を横方向に連結部材8により
回転自在に連結し、隣合う掘削軸5に設けた掘削手段6
の回転軌跡同士を平面視で一部重複させたものであり、
更に、両端部に位置する各掘削軸5の外方側の隣りにそ
れぞれ上向きになった補助掘削刃7′を所定角度外方に
傾斜可能となるように取付けてある。つまり、この従来
例の補助掘削刃7′は、掘削機4に設けた掘削軸5を地
盤に挿入して下端部の掘削手段6により地盤を掘進して
いく際には補助掘削刃7′が閉じ、所定深さまで掘進し
て掘削手段6による掘削が終了した後、掘削軸5を引き
上げる際に補助掘削刃7′が土の抵抗で所定角度開き、
これにより掘り残し部を補助掘削刃7′により切削しよ
うとするものである。
として特公平4ー48891号公報が知られている。こ
の特公平4ー48891号公報に示された従来例は、図
12に示すように、横方向に並設した下端部に掘削手段
6を有する複数の掘削軸5を横方向に連結部材8により
回転自在に連結し、隣合う掘削軸5に設けた掘削手段6
の回転軌跡同士を平面視で一部重複させたものであり、
更に、両端部に位置する各掘削軸5の外方側の隣りにそ
れぞれ上向きになった補助掘削刃7′を所定角度外方に
傾斜可能となるように取付けてある。つまり、この従来
例の補助掘削刃7′は、掘削機4に設けた掘削軸5を地
盤に挿入して下端部の掘削手段6により地盤を掘進して
いく際には補助掘削刃7′が閉じ、所定深さまで掘進し
て掘削手段6による掘削が終了した後、掘削軸5を引き
上げる際に補助掘削刃7′が土の抵抗で所定角度開き、
これにより掘り残し部を補助掘削刃7′により切削しよ
うとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
例にあっては、掘削軸5を引き上げる際に補助掘削刃
7′が土の抵抗で所定角度開き、これにより掘り残し部
を補助掘削刃7′により切削するものであるから、掘削
軸5の引き上げに当たって大きなエネルギーが必要であ
るという問題がある。すなわち、この種の掘削機4にお
いては、挿入時(つまり掘進時)には、掘削軸5及びモ
ータなどの駆動手段等の重量を利用して掘削軸5の回転
により掘進していくものである。また、引き上げ時には
上記掘削軸5及びモータなどの駆動手段等を引き上げ装
置により引き上げるのである。しかして、通常の掘削機
4は引き上げ時に掘削は行わないので、引き上げ装置の
能力としては掘削軸5及びモータなどの駆動手段等を引
き上げるのに充分な程度の能力のものが用いてある。と
ころが、上記従来例のように、引き上げ時に補助掘削刃
7′が土の抵抗で所定角度開き、これにより掘り残し部
を補助掘削刃7′により切削する場合、従来の掘削機4
に備わっている引き上げ装置の能力以上の引き上げ力が
必要であり、したがって、通常の掘削機4の引き上げ装
置をそのまま利用できないという問題があり、また、エ
ネルギーコストも高くなるという問題がある。
例にあっては、掘削軸5を引き上げる際に補助掘削刃
7′が土の抵抗で所定角度開き、これにより掘り残し部
を補助掘削刃7′により切削するものであるから、掘削
軸5の引き上げに当たって大きなエネルギーが必要であ
るという問題がある。すなわち、この種の掘削機4にお
いては、挿入時(つまり掘進時)には、掘削軸5及びモ
ータなどの駆動手段等の重量を利用して掘削軸5の回転
により掘進していくものである。また、引き上げ時には
上記掘削軸5及びモータなどの駆動手段等を引き上げ装
置により引き上げるのである。しかして、通常の掘削機
4は引き上げ時に掘削は行わないので、引き上げ装置の
能力としては掘削軸5及びモータなどの駆動手段等を引
き上げるのに充分な程度の能力のものが用いてある。と
ころが、上記従来例のように、引き上げ時に補助掘削刃
7′が土の抵抗で所定角度開き、これにより掘り残し部
を補助掘削刃7′により切削する場合、従来の掘削機4
に備わっている引き上げ装置の能力以上の引き上げ力が
必要であり、したがって、通常の掘削機4の引き上げ装
置をそのまま利用できないという問題があり、また、エ
ネルギーコストも高くなるという問題がある。
【0006】しかも、従来例にあっては、掘削軸5の下
端に設けた掘削手段6により掘進して後行掘削孔を形成
していく際に、掘削軸5の掘進を隣りの先行掘削孔との
関係で矯正を行うような手段が備わっておらず、掘進時
に先行掘削孔とは無関係に傾きながら掘進するおそれが
ある。しかも、上記のように掘進時に先行掘削孔とは無
関係に傾きながら掘進するおそれがあるため、引き上げ
時に補助掘削刃7′が土の抵抗で所定角度開き、これに
より掘り残し部を補助掘削刃7′により切削するとして
も、補助掘削刃7′による掘削で必ずしも後行孔と隣り
の先行掘削孔とが連通するとは限らないものである。
端に設けた掘削手段6により掘進して後行掘削孔を形成
していく際に、掘削軸5の掘進を隣りの先行掘削孔との
関係で矯正を行うような手段が備わっておらず、掘進時
に先行掘削孔とは無関係に傾きながら掘進するおそれが
ある。しかも、上記のように掘進時に先行掘削孔とは無
関係に傾きながら掘進するおそれがあるため、引き上げ
時に補助掘削刃7′が土の抵抗で所定角度開き、これに
より掘り残し部を補助掘削刃7′により切削するとして
も、補助掘削刃7′による掘削で必ずしも後行孔と隣り
の先行掘削孔とが連通するとは限らないものである。
【0007】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、後行掘
削孔を掘進して形成していく際に先行掘削孔との間に未
掘削地盤が生じても、この部分を掘削して先行掘削孔と
隣りの後行掘削孔とを連続させることができ、また、先
行掘削孔と後行掘削孔との間に未掘削地盤が生じた場合
にこれを掘削するようにしたにもかかわらず、エネルギ
ーコストが低くてよく、また、引き上げ装置として通常
の掘削機に備わっている引き上げ装置をそのまま使用す
ることができ、しかも、掘削時に隣りの先行掘削孔との
関係で掘削軸の掘進を矯正しながら先行掘削孔と後行掘
削孔とが連続するように施工できる掘削方法及び掘削機
を提供するにある。
明したものであって、その目的とするところは、後行掘
削孔を掘進して形成していく際に先行掘削孔との間に未
掘削地盤が生じても、この部分を掘削して先行掘削孔と
隣りの後行掘削孔とを連続させることができ、また、先
行掘削孔と後行掘削孔との間に未掘削地盤が生じた場合
にこれを掘削するようにしたにもかかわらず、エネルギ
ーコストが低くてよく、また、引き上げ装置として通常
の掘削機に備わっている引き上げ装置をそのまま使用す
ることができ、しかも、掘削時に隣りの先行掘削孔との
関係で掘削軸の掘進を矯正しながら先行掘削孔と後行掘
削孔とが連続するように施工できる掘削方法及び掘削機
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題を
解決するために、本発明の掘削方法は、地盤1に先行し
て先行掘削孔2を形成し、該先行掘削孔2間を掘削して
先行掘削孔2の端部と一部重複する後行掘削孔3を掘削
機4により形成するに当たって、掘削機4の掘削軸5を
地盤中に下降させて掘削軸5の下端部に設けた掘削手段
6により地盤1を掘削して後行掘削孔3を掘削している
下降掘進工程において、掘削軸5の先端の掘削手段6に
より掘削した後行掘削孔3と先行掘削孔2との間に未掘
削地盤1aが生じた際に、掘削機4に設けた補助掘削手
段7により後行掘削孔3と先行掘削孔2とが連続するよ
うに掘削し、この際、補助掘削手段7により未掘削地盤
1aの掘削をすると同時に掘削機4の下降掘進の矯正を
しながら掘削することを特徴とするものである。
解決するために、本発明の掘削方法は、地盤1に先行し
て先行掘削孔2を形成し、該先行掘削孔2間を掘削して
先行掘削孔2の端部と一部重複する後行掘削孔3を掘削
機4により形成するに当たって、掘削機4の掘削軸5を
地盤中に下降させて掘削軸5の下端部に設けた掘削手段
6により地盤1を掘削して後行掘削孔3を掘削している
下降掘進工程において、掘削軸5の先端の掘削手段6に
より掘削した後行掘削孔3と先行掘削孔2との間に未掘
削地盤1aが生じた際に、掘削機4に設けた補助掘削手
段7により後行掘削孔3と先行掘削孔2とが連続するよ
うに掘削し、この際、補助掘削手段7により未掘削地盤
1aの掘削をすると同時に掘削機4の下降掘進の矯正を
しながら掘削することを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の掘削機は、横方向に並設し
た下端部に掘削手段を有する複数の掘削軸5を横方向に
連結部材8により回転自在に連結し、隣合う掘削軸5に
設けた掘削手段6の回転軌跡同士を平面視で一部重複さ
せ、両端部に位置する各掘削軸5の外方側の隣りに補助
掘削手段7を設け、該両側の補助掘削手段7をそれぞれ
連結部材8の両端部に連設すると共に両補助掘削手段7
をそれぞれ両端部に位置する掘削軸5の掘削手段6の回
転軌跡よりも外側に配置し、補助掘削手段7の下部を下
に行くほど外側となるように斜め外下方に向けて傾斜し
た傾斜刃部9として成ることを特徴とするものである。
た下端部に掘削手段を有する複数の掘削軸5を横方向に
連結部材8により回転自在に連結し、隣合う掘削軸5に
設けた掘削手段6の回転軌跡同士を平面視で一部重複さ
せ、両端部に位置する各掘削軸5の外方側の隣りに補助
掘削手段7を設け、該両側の補助掘削手段7をそれぞれ
連結部材8の両端部に連設すると共に両補助掘削手段7
をそれぞれ両端部に位置する掘削軸5の掘削手段6の回
転軌跡よりも外側に配置し、補助掘削手段7の下部を下
に行くほど外側となるように斜め外下方に向けて傾斜し
た傾斜刃部9として成ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に基づいて
説明する。図1乃至図5には本発明の掘削機が示してあ
る。複数本の掘削軸5は上端部を回転駆動装置10に設
けた多軸装置11に取付けてあって、回動駆動装置10
により多軸装置11を介して複数の掘削軸5が回転する
ように構成してある。ここで、回動駆動装置10はクロ
ーラクレーンのような移動手段を備えた重機のリーダに
上下移動自在に取付けてある。
説明する。図1乃至図5には本発明の掘削機が示してあ
る。複数本の掘削軸5は上端部を回転駆動装置10に設
けた多軸装置11に取付けてあって、回動駆動装置10
により多軸装置11を介して複数の掘削軸5が回転する
ように構成してある。ここで、回動駆動装置10はクロ
ーラクレーンのような移動手段を備えた重機のリーダに
上下移動自在に取付けてある。
【0011】回転駆動装置10の多軸装置11に上端部
を取付けて横方向に並設した複数本の掘削軸5は上下方
向の複数箇所において連結部材8により回転自在に連結
してあって、掘削軸5間の間隔を連結部材8により保持
しているものである。各掘削軸5の下端部にはビット又
はヘッドが設けてあって掘削手段6を構成してある。こ
こで、隣合う掘削手段6は上下方向にずれて配置してあ
り、隣合う掘削手段6同士の回転軌跡が平面視で互いに
一部重複するように設定してある。また、掘削軸5には
攪拌翼やスクリュー部等の攪拌手段12が設けてある。
添付図面に示す実施形態では横方向に隣合う攪拌手段1
2も回転軌跡が平面視で互いに一部重複するように設定
してある。また、上記複数本の掘削軸5のうちの一部又
は全部の掘削軸5にはセメントミルクその他の固結剤等
の固結用液を噴射する噴射孔(図示せず)が設けてあ
り、添付図面に示す実施形態においては掘削軸5の下端
に設けた掘削手段6を構成するビットやヘッド部分に設
けてあるが、ビットやヘッド部分以外の掘削軸5の他の
部分に噴射孔を設けるようにしてもよいものである。
を取付けて横方向に並設した複数本の掘削軸5は上下方
向の複数箇所において連結部材8により回転自在に連結
してあって、掘削軸5間の間隔を連結部材8により保持
しているものである。各掘削軸5の下端部にはビット又
はヘッドが設けてあって掘削手段6を構成してある。こ
こで、隣合う掘削手段6は上下方向にずれて配置してあ
り、隣合う掘削手段6同士の回転軌跡が平面視で互いに
一部重複するように設定してある。また、掘削軸5には
攪拌翼やスクリュー部等の攪拌手段12が設けてある。
添付図面に示す実施形態では横方向に隣合う攪拌手段1
2も回転軌跡が平面視で互いに一部重複するように設定
してある。また、上記複数本の掘削軸5のうちの一部又
は全部の掘削軸5にはセメントミルクその他の固結剤等
の固結用液を噴射する噴射孔(図示せず)が設けてあ
り、添付図面に示す実施形態においては掘削軸5の下端
に設けた掘削手段6を構成するビットやヘッド部分に設
けてあるが、ビットやヘッド部分以外の掘削軸5の他の
部分に噴射孔を設けるようにしてもよいものである。
【0012】前述のように連結部材8で横方向に回転自
在に連結した複数の掘削軸5のうち端部に位置する掘削
軸5の隣りに補助掘削手段7が配置してある。この補助
掘削手段7は掘削軸5の下端部付近の隣りに上記連結部
材8により支持してある。ここで、補助掘削手段7はボ
ルトなどの着脱固定手段13により連結部材8の端部に
着脱自在に取付けて支持されるものである。両補助連結
手段7はそれぞれ両端部に位置する掘削軸5の掘削手段
6の回転軌跡よりも外側に配置してあり、補助掘削手段
7の下部に下に行くほど外側となるように斜め外下方に
向けて傾斜した傾斜刃部9が設けてある。
在に連結した複数の掘削軸5のうち端部に位置する掘削
軸5の隣りに補助掘削手段7が配置してある。この補助
掘削手段7は掘削軸5の下端部付近の隣りに上記連結部
材8により支持してある。ここで、補助掘削手段7はボ
ルトなどの着脱固定手段13により連結部材8の端部に
着脱自在に取付けて支持されるものである。両補助連結
手段7はそれぞれ両端部に位置する掘削軸5の掘削手段
6の回転軌跡よりも外側に配置してあり、補助掘削手段
7の下部に下に行くほど外側となるように斜め外下方に
向けて傾斜した傾斜刃部9が設けてある。
【0013】図1乃至図3には補助掘削手段7の一実施
形態が示してある。本実施形態においては、板状の固定
部15の中央から固定部15に対して直角に垂直板部1
6を突設して補助掘削手段7の主体が構成してあり、垂
直板部16の下部が固定部15から下方に突出してお
り、この垂直板部16の下部が下に行くほど外側となる
ように斜め外下方に向けて傾斜した傾斜刃部9となって
いる。
形態が示してある。本実施形態においては、板状の固定
部15の中央から固定部15に対して直角に垂直板部1
6を突設して補助掘削手段7の主体が構成してあり、垂
直板部16の下部が固定部15から下方に突出してお
り、この垂直板部16の下部が下に行くほど外側となる
ように斜め外下方に向けて傾斜した傾斜刃部9となって
いる。
【0014】図4、図5には補助掘削手段7の他の実施
形態が示してある(なお、図5に示す補助掘削手段7を
設けた掘削機4の正面図は図1と同じになるので、本実
施形態における正面図は省略する)。この実施形態にお
いては、補助掘削手段7の主体が平面視略C字状をして
おり、中央部が板状をした固定部15となっており、下
部が該固定部15から下方に突出しており、この平面視
C字状をした主体の下部が斜めに切断されて、下に行く
ほど外側となるように斜め外下方に向けて傾斜した傾斜
刃部9となっている。
形態が示してある(なお、図5に示す補助掘削手段7を
設けた掘削機4の正面図は図1と同じになるので、本実
施形態における正面図は省略する)。この実施形態にお
いては、補助掘削手段7の主体が平面視略C字状をして
おり、中央部が板状をした固定部15となっており、下
部が該固定部15から下方に突出しており、この平面視
C字状をした主体の下部が斜めに切断されて、下に行く
ほど外側となるように斜め外下方に向けて傾斜した傾斜
刃部9となっている。
【0015】一方連結部材8には複数の掘削軸5を回転
自在に挿入するための複数の筒部17を設けてあり、更
に、両端部に固定板18が設けてある。そして、この連
結部材8の固定板18に補助掘削手段7の固定部15を
ボルトのような着脱固定手段13により着脱自在に取付
けるのである。次に、本発明の施工方法につき説明す
る。
自在に挿入するための複数の筒部17を設けてあり、更
に、両端部に固定板18が設けてある。そして、この連
結部材8の固定板18に補助掘削手段7の固定部15を
ボルトのような着脱固定手段13により着脱自在に取付
けるのである。次に、本発明の施工方法につき説明す
る。
【0016】まず、図6に示すように、地盤1に先行し
て先行掘削孔2を一定間隔を隔てて複数形成する。この
先行掘削孔2を形成するには、上記した掘削機4に補助
掘削手段7を取付けない状態で先行掘削孔2を形成す
る。先行掘削孔2は複数の孔2aが隣合う孔2aの端部
同士が一部重複するようにして形成されるものである。
先行掘削孔2の形成に当たっては、地盤1を掘削機4に
設けた掘削軸5の先端の掘削手段6により掘削しながら
掘進する際に、固結用液を噴射しながら掘削し、掘削土
砂と固結用液とを攪拌手段12により混合攪拌し、形成
される先行掘削孔2内に掘削土砂と固結用液との混合物
が充填されるように施工するものである。ここで、図8
(a)に示すように孔2aは掘削軸5に設けた掘削手段
6により形成されるものであるから、隣合う孔2aの中
心間の距離L1 は隣合う掘削軸5の中心間の距離に等し
いものである。そして、複数の孔2aの集合体である先
行掘削孔2と一定の間隔を隔てて形成される隣りの先行
掘削孔2との位置関係は、例えば、先行掘削孔2の端部
に位置する孔2aの中心と隣りに位置する先行掘削孔2
の端部に位置する孔2aとの間の間隔L2 が上記した隣
合う孔2aの中心間の距離L1 のN倍(N=M+1、こ
こでMは多軸の掘削機4に設けられた掘削軸5の数)と
なっている。したがって、図8(a)の実施形態におい
ては掘削機4の掘削軸5が3軸であるため、M=3で、
N=4となり、これによりL2 =L1 ×4となってい
る。
て先行掘削孔2を一定間隔を隔てて複数形成する。この
先行掘削孔2を形成するには、上記した掘削機4に補助
掘削手段7を取付けない状態で先行掘削孔2を形成す
る。先行掘削孔2は複数の孔2aが隣合う孔2aの端部
同士が一部重複するようにして形成されるものである。
先行掘削孔2の形成に当たっては、地盤1を掘削機4に
設けた掘削軸5の先端の掘削手段6により掘削しながら
掘進する際に、固結用液を噴射しながら掘削し、掘削土
砂と固結用液とを攪拌手段12により混合攪拌し、形成
される先行掘削孔2内に掘削土砂と固結用液との混合物
が充填されるように施工するものである。ここで、図8
(a)に示すように孔2aは掘削軸5に設けた掘削手段
6により形成されるものであるから、隣合う孔2aの中
心間の距離L1 は隣合う掘削軸5の中心間の距離に等し
いものである。そして、複数の孔2aの集合体である先
行掘削孔2と一定の間隔を隔てて形成される隣りの先行
掘削孔2との位置関係は、例えば、先行掘削孔2の端部
に位置する孔2aの中心と隣りに位置する先行掘削孔2
の端部に位置する孔2aとの間の間隔L2 が上記した隣
合う孔2aの中心間の距離L1 のN倍(N=M+1、こ
こでMは多軸の掘削機4に設けられた掘削軸5の数)と
なっている。したがって、図8(a)の実施形態におい
ては掘削機4の掘削軸5が3軸であるため、M=3で、
N=4となり、これによりL2 =L1 ×4となってい
る。
【0017】上記のようにして地盤1に一定間隔を隔て
て先行掘削孔2を形成した後、該先行掘削孔2間を掘削
して先行掘削孔2の端部と一部重複する後行掘削孔3を
形成する。ここで、掘削機4の下部に設けられた連結部
材8の両端部に補助掘削手段7を取付け、このように補
助掘削手段7を取付けた掘削機4を用いて後行掘削孔3
を形成するのである。
て先行掘削孔2を形成した後、該先行掘削孔2間を掘削
して先行掘削孔2の端部と一部重複する後行掘削孔3を
形成する。ここで、掘削機4の下部に設けられた連結部
材8の両端部に補助掘削手段7を取付け、このように補
助掘削手段7を取付けた掘削機4を用いて後行掘削孔3
を形成するのである。
【0018】すなわち、一定の間隔を隔てて隣合う先行
掘削孔2間に掘削機4の複数の掘削軸5を配置し、掘削
軸5を回転しながら下進することで掘削軸5の下端部に
設けた掘削手段6により隣合う先行掘削孔2間の地盤1
を掘削するのである。後行掘削孔3の形成に当たって
は、先行掘削孔2の形成の際と同様に、地盤1を掘削機
4に設けた掘削軸5の先端の掘削手段6により掘削しな
がら掘進する際に、固結用液を噴射しながら掘削し、掘
削土砂と固結用液とを攪拌手段12により混合攪拌し、
形成される後行掘削孔3内に掘削土砂と固結用液との混
合物が充填されるように施工するものである。
掘削孔2間に掘削機4の複数の掘削軸5を配置し、掘削
軸5を回転しながら下進することで掘削軸5の下端部に
設けた掘削手段6により隣合う先行掘削孔2間の地盤1
を掘削するのである。後行掘削孔3の形成に当たって
は、先行掘削孔2の形成の際と同様に、地盤1を掘削機
4に設けた掘削軸5の先端の掘削手段6により掘削しな
がら掘進する際に、固結用液を噴射しながら掘削し、掘
削土砂と固結用液とを攪拌手段12により混合攪拌し、
形成される後行掘削孔3内に掘削土砂と固結用液との混
合物が充填されるように施工するものである。
【0019】ここで、先行掘削孔2の上端部(地上部
分)においては、掘削開始時に地上で掘削軸5による掘
削開始位置を位置決めするので、図8(a)のように、
ほぼ設計通りの位置となり、隣合う先行掘削孔2間の間
隔も地上部分においてはほぼ設計通りの長さとなってい
る。しかしながら、先行掘削孔2を掘削軸5により掘進
していくにしたがって傾く可能性があり、このため、隣
合う先行掘削孔2の下部間の間隔が図6(a)、(b)
に示すように設計通りにならない場合が多い。
分)においては、掘削開始時に地上で掘削軸5による掘
削開始位置を位置決めするので、図8(a)のように、
ほぼ設計通りの位置となり、隣合う先行掘削孔2間の間
隔も地上部分においてはほぼ設計通りの長さとなってい
る。しかしながら、先行掘削孔2を掘削軸5により掘進
していくにしたがって傾く可能性があり、このため、隣
合う先行掘削孔2の下部間の間隔が図6(a)、(b)
に示すように設計通りにならない場合が多い。
【0020】この結果、後行掘削孔3を形成するに当た
って、上記のように掘削機4の掘削軸5を地上において
隣合う先行掘削孔2間に配置する場合、地上において
は、図8(b)に示すように、両端部に位置する掘削軸
5の下端の掘削手段6の一部がそれぞれ隣合う先行掘削
孔2の端部にかかるように位置決めし、この状態で掘削
軸5を下降させて後行掘削孔3を形成するのであるが、
この場合、上部においては先行掘削孔2の端部と後行掘
削孔3の端部とが一部重複するように後行掘削孔3を掘
削することができるが、下部にいくと、先行掘削孔2の
端部と後行掘削孔3の端部とが重複せず、両者の間に未
掘削地盤1aが残ってしまうおそれがある。
って、上記のように掘削機4の掘削軸5を地上において
隣合う先行掘削孔2間に配置する場合、地上において
は、図8(b)に示すように、両端部に位置する掘削軸
5の下端の掘削手段6の一部がそれぞれ隣合う先行掘削
孔2の端部にかかるように位置決めし、この状態で掘削
軸5を下降させて後行掘削孔3を形成するのであるが、
この場合、上部においては先行掘削孔2の端部と後行掘
削孔3の端部とが一部重複するように後行掘削孔3を掘
削することができるが、下部にいくと、先行掘削孔2の
端部と後行掘削孔3の端部とが重複せず、両者の間に未
掘削地盤1aが残ってしまうおそれがある。
【0021】しかしながら、本発明方法においては、掘
削機4の掘削軸5を地盤1中に挿入して掘削軸5の下端
部に設けた掘削手段6により地盤1を掘削しながら後行
掘削孔3を形成していく後行掘削孔3の掘進工程におい
て、掘削軸5の先端の掘削手段6により掘削した後行掘
削孔3と先行掘削孔2との間に未掘削地盤1aが生じた
際に、図7に示すように、補助掘削手段7により後行掘
削孔3と先行掘削孔2との間に生じた未掘削地盤1aを
掘削して、補助掘削手段7により掘削した連通用孔25
により後行掘削孔3と先行掘削孔2とを連通連続させる
ようになっている。この連通用孔25内には固結用液と
掘削土砂との混合物が流入充填される。このように、補
助掘削手段7により掘削した連通用孔25により後行掘
削孔3と先行掘削孔2とを連通連続させることで、止水
性を確保するようになっている。
削機4の掘削軸5を地盤1中に挿入して掘削軸5の下端
部に設けた掘削手段6により地盤1を掘削しながら後行
掘削孔3を形成していく後行掘削孔3の掘進工程におい
て、掘削軸5の先端の掘削手段6により掘削した後行掘
削孔3と先行掘削孔2との間に未掘削地盤1aが生じた
際に、図7に示すように、補助掘削手段7により後行掘
削孔3と先行掘削孔2との間に生じた未掘削地盤1aを
掘削して、補助掘削手段7により掘削した連通用孔25
により後行掘削孔3と先行掘削孔2とを連通連続させる
ようになっている。この連通用孔25内には固結用液と
掘削土砂との混合物が流入充填される。このように、補
助掘削手段7により掘削した連通用孔25により後行掘
削孔3と先行掘削孔2とを連通連続させることで、止水
性を確保するようになっている。
【0022】ところで、上記のように掘削軸5を回転し
ながら下降することで後行掘削孔3を形成する時に、補
助掘削手段7により後行掘削孔3と先行掘削孔2との間
に生じた未掘削地盤1aを掘削する際、掘削軸5を下降
させる力は回転する掘削軸5に該掘削軸5及び回動駆動
装置10及び多軸装置11等の荷重がかかることにより
与えられるが、この掘削軸5を下降させる力が同時に補
助掘削手段7に作用して未掘削地盤1aを掘削するもの
である。ところが、今、図11のように、補助掘削手段
7の下部が仮に水平であるとし、例えば、両側のうち一
方の補助掘削手段7の下方に未掘削地盤1aが存在し、
他方の掘削手段7は先行掘削孔2内に位置しているとし
た場合、一方の補助掘削手段7は未掘削地盤1aに当た
るが、他方の掘削手段7は未硬化の混合物内に位置して
いるだけなので、未掘削地盤1aが抵抗となって装置が
図11中矢印イで示すように右側に逃げるように移動す
ることとなって、未掘削地盤1aの掘削が行われないだ
けでなく、むしろ未掘削地盤1aの幅が広くなる恐れが
あるが、本発明においては、補助掘削手段7により未掘
削地盤1aを掘削する際に、補助掘削手段7により未掘
削地盤1aの掘削をすると同時に掘削機4の掘進の矯正
をしながら掘削するようになっている。
ながら下降することで後行掘削孔3を形成する時に、補
助掘削手段7により後行掘削孔3と先行掘削孔2との間
に生じた未掘削地盤1aを掘削する際、掘削軸5を下降
させる力は回転する掘削軸5に該掘削軸5及び回動駆動
装置10及び多軸装置11等の荷重がかかることにより
与えられるが、この掘削軸5を下降させる力が同時に補
助掘削手段7に作用して未掘削地盤1aを掘削するもの
である。ところが、今、図11のように、補助掘削手段
7の下部が仮に水平であるとし、例えば、両側のうち一
方の補助掘削手段7の下方に未掘削地盤1aが存在し、
他方の掘削手段7は先行掘削孔2内に位置しているとし
た場合、一方の補助掘削手段7は未掘削地盤1aに当た
るが、他方の掘削手段7は未硬化の混合物内に位置して
いるだけなので、未掘削地盤1aが抵抗となって装置が
図11中矢印イで示すように右側に逃げるように移動す
ることとなって、未掘削地盤1aの掘削が行われないだ
けでなく、むしろ未掘削地盤1aの幅が広くなる恐れが
あるが、本発明においては、補助掘削手段7により未掘
削地盤1aを掘削する際に、補助掘削手段7により未掘
削地盤1aの掘削をすると同時に掘削機4の掘進の矯正
をしながら掘削するようになっている。
【0023】つまり、すでに述べたように、補助掘削手
段7の下部を下に行くほど外側となるように斜め外下方
に向けて傾斜した傾斜刃部9を設けてあるので、図10
のように、傾斜刃部9により先行掘削孔2と後行掘削孔
3との間の未掘削地盤1aを掘削する際、傾斜刃部9の
傾斜により未掘削地盤1aの抵抗で装置(つまり掘削軸
5)が図10の矢印ロ方向(先行掘削孔2と後行掘削孔
3との間の未掘削地盤1aの幅を狭める方向)に移動す
るような力が作用し、後行掘削孔3を形成している最中
の掘削軸5の姿勢を先行掘削孔2との関係で矯正するよ
うになっている。したがって、本発明によれは、後行掘
削孔3を掘削軸5で掘削していきながら先行掘削孔2と
後行掘削孔3との間に未掘削地盤1aが生じても、これ
を補助掘削手段7より同時に掘削でき、更に、補助掘削
手段7により先行掘削孔2と後行掘削孔3との間の未掘
削地盤1aを掘削することで後行掘削孔3を形成してい
る最中の掘削軸5の姿勢を先行掘削孔2との関係で矯正
することができるものである。
段7の下部を下に行くほど外側となるように斜め外下方
に向けて傾斜した傾斜刃部9を設けてあるので、図10
のように、傾斜刃部9により先行掘削孔2と後行掘削孔
3との間の未掘削地盤1aを掘削する際、傾斜刃部9の
傾斜により未掘削地盤1aの抵抗で装置(つまり掘削軸
5)が図10の矢印ロ方向(先行掘削孔2と後行掘削孔
3との間の未掘削地盤1aの幅を狭める方向)に移動す
るような力が作用し、後行掘削孔3を形成している最中
の掘削軸5の姿勢を先行掘削孔2との関係で矯正するよ
うになっている。したがって、本発明によれは、後行掘
削孔3を掘削軸5で掘削していきながら先行掘削孔2と
後行掘削孔3との間に未掘削地盤1aが生じても、これ
を補助掘削手段7より同時に掘削でき、更に、補助掘削
手段7により先行掘削孔2と後行掘削孔3との間の未掘
削地盤1aを掘削することで後行掘削孔3を形成してい
る最中の掘削軸5の姿勢を先行掘削孔2との関係で矯正
することができるものである。
【0024】なお、図9には図5の実施形態の補助掘削
手段7を設けた掘削機4により後行掘削孔3を形成する
例が示してあり、この場合も、先行掘削孔2は図6に示
すようにして形成するものである。ところで、上記先行
掘削孔2、後行掘削孔3を形成するに当たり、補助掘削
手段7を取付けていない掘削機4と、補助掘削手段7を
取付けた掘削機4との2台を用意し、補助掘削手段7を
取付けていない掘削機4で先行掘削孔2を形成し、その
後、補助掘削手段7を取付けた掘削機4で後行掘削孔3
を形成するようにしてもよく、あるいは、一台の掘削機
4に補助掘削手段7を着脱して、先行掘削孔2を掘削し
たり、後行掘削孔3を掘削したりしてもよいものであ
る。
手段7を設けた掘削機4により後行掘削孔3を形成する
例が示してあり、この場合も、先行掘削孔2は図6に示
すようにして形成するものである。ところで、上記先行
掘削孔2、後行掘削孔3を形成するに当たり、補助掘削
手段7を取付けていない掘削機4と、補助掘削手段7を
取付けた掘削機4との2台を用意し、補助掘削手段7を
取付けていない掘削機4で先行掘削孔2を形成し、その
後、補助掘削手段7を取付けた掘削機4で後行掘削孔3
を形成するようにしてもよく、あるいは、一台の掘削機
4に補助掘削手段7を着脱して、先行掘削孔2を掘削し
たり、後行掘削孔3を掘削したりしてもよいものであ
る。
【0025】また、添付図面に示した実施形態において
は、掘削軸3が3軸の例を示したが、掘削軸5が2軸、
あるいは4軸以上であっもよいのは勿論である。また、
図示した例では攪拌手段12としてスクリュー部の例を
示しているが、攪拌翼であってもよく、スクリュー部と
攪拌翼との両方を設けたものであってもよい。
は、掘削軸3が3軸の例を示したが、掘削軸5が2軸、
あるいは4軸以上であっもよいのは勿論である。また、
図示した例では攪拌手段12としてスクリュー部の例を
示しているが、攪拌翼であってもよく、スクリュー部と
攪拌翼との両方を設けたものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、地盤に先行して先行掘削孔を形成
し、該先行掘削孔間を掘削して先行掘削孔の端部と一部
重複する後行掘削孔を掘削機により形成するに当たっ
て、掘削機の掘削軸を地盤中に下降させて掘削軸の下端
部に設けた掘削手段により地盤を掘削して後行掘削孔を
掘削している下降掘進工程において、掘削軸の先端の掘
削手段により掘削した後行掘削孔と先行掘削孔との間に
未掘削地盤が生じた際に、掘削機に設けた補助掘削手段
により後行掘削孔と先行掘削孔とが連続するように掘削
するので、後行掘削孔を下降掘進して形成していく際に
先行掘削孔との間に未掘削地盤が生じても、この部分を
掘削して先行掘削孔と隣りの後行掘削孔とを連続させな
がら後行掘削孔の形成ができるものであり、この結果、
先行掘削孔と後行掘削孔とが連続するような施工が掘削
軸の下降掘進時に同時にできるものであり、しかもこの
先行掘削孔と後行掘削孔との間にできる未掘削地盤の掘
削が掘削軸の下降掘進時に同時にできるので、掘削軸、
駆動装置等の装置の重量を利用して下降掘進することが
でき、従来のように引き上げ時に未掘削地盤の掘削を行
うもののように、引き上げ時に大きなエネルギーを必要
とするものに比べて、エネルギーコストを低く抑えるこ
とができ、また、引き上げ装置として通常の掘削機に備
わっている引き上げ装置をそのまま使用することができ
るものである。しかも、本発明においては、掘削軸の先
端の掘削手段により掘削した後行掘削孔と先行掘削孔と
の間に未掘削地盤が生じた際に、掘削機に設けた補助掘
削手段により後行掘削孔と先行掘削孔とが連続するよう
に掘削し、この際、補助掘削手段により未掘削地盤の掘
削をすると同時に掘削機の下降掘進の矯正をしながら掘
削するので、掘削時に隣りの先行掘削孔との関係で掘削
軸の掘進を矯正しながら先行掘削孔と後行掘削孔とが連
続するように施工できるものである。
は、上述のように、地盤に先行して先行掘削孔を形成
し、該先行掘削孔間を掘削して先行掘削孔の端部と一部
重複する後行掘削孔を掘削機により形成するに当たっ
て、掘削機の掘削軸を地盤中に下降させて掘削軸の下端
部に設けた掘削手段により地盤を掘削して後行掘削孔を
掘削している下降掘進工程において、掘削軸の先端の掘
削手段により掘削した後行掘削孔と先行掘削孔との間に
未掘削地盤が生じた際に、掘削機に設けた補助掘削手段
により後行掘削孔と先行掘削孔とが連続するように掘削
するので、後行掘削孔を下降掘進して形成していく際に
先行掘削孔との間に未掘削地盤が生じても、この部分を
掘削して先行掘削孔と隣りの後行掘削孔とを連続させな
がら後行掘削孔の形成ができるものであり、この結果、
先行掘削孔と後行掘削孔とが連続するような施工が掘削
軸の下降掘進時に同時にできるものであり、しかもこの
先行掘削孔と後行掘削孔との間にできる未掘削地盤の掘
削が掘削軸の下降掘進時に同時にできるので、掘削軸、
駆動装置等の装置の重量を利用して下降掘進することが
でき、従来のように引き上げ時に未掘削地盤の掘削を行
うもののように、引き上げ時に大きなエネルギーを必要
とするものに比べて、エネルギーコストを低く抑えるこ
とができ、また、引き上げ装置として通常の掘削機に備
わっている引き上げ装置をそのまま使用することができ
るものである。しかも、本発明においては、掘削軸の先
端の掘削手段により掘削した後行掘削孔と先行掘削孔と
の間に未掘削地盤が生じた際に、掘削機に設けた補助掘
削手段により後行掘削孔と先行掘削孔とが連続するよう
に掘削し、この際、補助掘削手段により未掘削地盤の掘
削をすると同時に掘削機の下降掘進の矯正をしながら掘
削するので、掘削時に隣りの先行掘削孔との関係で掘削
軸の掘進を矯正しながら先行掘削孔と後行掘削孔とが連
続するように施工できるものである。
【0027】また、本発明の請求項2記載の発明にあっ
ては、横方向に並設した下端部に掘削手段を有する複数
の掘削軸を横方向に連結部材により回転自在に連結し、
隣合う掘削軸に設けた掘削手段の回転軌跡同士を平面視
で一部重複させ、両端部に位置する各掘削軸の外方側の
隣りに補助掘削手段を設け、該両側の補助掘削手段をそ
れぞれ連結部材の両端部に連設すると共に両補助掘削手
段をそれぞれ両端部に位置する掘削軸の掘削手段の回転
軌跡よりも外側に配置し、補助掘削手段の下部を下に行
くほど外側となるように斜め外下方に向けて傾斜した傾
斜刃部としてあるので、簡単な構成で、上記請求項1の
方法で述べたような効果を達成できる装置を提供できる
ものである。
ては、横方向に並設した下端部に掘削手段を有する複数
の掘削軸を横方向に連結部材により回転自在に連結し、
隣合う掘削軸に設けた掘削手段の回転軌跡同士を平面視
で一部重複させ、両端部に位置する各掘削軸の外方側の
隣りに補助掘削手段を設け、該両側の補助掘削手段をそ
れぞれ連結部材の両端部に連設すると共に両補助掘削手
段をそれぞれ両端部に位置する掘削軸の掘削手段の回転
軌跡よりも外側に配置し、補助掘削手段の下部を下に行
くほど外側となるように斜め外下方に向けて傾斜した傾
斜刃部としてあるので、簡単な構成で、上記請求項1の
方法で述べたような効果を達成できる装置を提供できる
ものである。
【図1】本発明の掘削機に補助掘削手段を設けた状態の
一実施形態の正面図である。
一実施形態の正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】(a)は同上の連結部材に補助掘削手段を取付
けた状態の平面図であり、(b)は正面図であり、
(c)は側面図である。
けた状態の平面図であり、(b)は正面図であり、
(c)は側面図である。
【図4】本発明の掘削機に別の実施形態の補助掘削手段
を設けた状態の側面図である。
を設けた状態の側面図である。
【図5】(a)は同上の連結部材に補助掘削手段を取付
けた状態の平面図であり、(b)は正面図であり、
(c)は側面図である。
けた状態の平面図であり、(b)は正面図であり、
(c)は側面図である。
【図6】本発明の施工方法を示し、(a)は先行掘削孔
を形成している段階の縦断面図であり、(b)は(a)
のXーX線断面図である。
を形成している段階の縦断面図であり、(b)は(a)
のXーX線断面図である。
【図7】同上の施工方法を示し、(a)は後行掘削孔を
形成している段階の縦断面図であり、(b)は(a)の
YーY線断面図である。
形成している段階の縦断面図であり、(b)は(a)の
YーY線断面図である。
【図8】(a)は先行掘削孔を形成した段階における地
上部分の平面図であり、(b)は後行掘削孔を形成する
ために掘削機を隣合う先行掘削孔間に配置した状態を示
す地上部分における位置関係を示す平面図である。
上部分の平面図であり、(b)は後行掘削孔を形成する
ために掘削機を隣合う先行掘削孔間に配置した状態を示
す地上部分における位置関係を示す平面図である。
【図9】(a)は別の補助掘削手段を設けた掘削機で後
行掘削孔を形成する段階の縦断面図であり、(b)は
(a)のZーZ線断面図である。
行掘削孔を形成する段階の縦断面図であり、(b)は
(a)のZーZ線断面図である。
【図10】本発明において補助掘削手段により未掘削地
盤の掘削をすると同時に掘削機の下降掘進の矯正を行う
ことを説明する説明図である。
盤の掘削をすると同時に掘削機の下降掘進の矯正を行う
ことを説明する説明図である。
【図11】比較例の問題点を示す説明図である。
【図12】従来例の掘削軸の正面図である。
1 地盤 1a 未掘削地盤 2 先行掘削孔 3 後行掘削孔 4 掘削機 5 掘削軸 6 掘削手段 7 補助掘削手段 8 連結部材 9 傾斜刃部
Claims (2)
- 【請求項1】 地盤に先行して先行掘削孔を形成し、該
先行掘削孔間を掘削して先行掘削孔の端部と一部重複す
る後行掘削孔を掘削機により形成するに当たって、掘削
機の掘削軸を地盤中に下降させて掘削軸の下端部に設け
た掘削手段により地盤を掘削して後行掘削孔を掘削して
いる下降掘進工程において、掘削軸の先端の掘削手段に
より掘削した後行掘削孔と先行掘削孔との間に未掘削地
盤が生じた際に、掘削機に設けた補助掘削手段により後
行掘削孔と先行掘削孔とが連続するように掘削し、この
際、補助掘削手段により未掘削地盤の掘削をすると同時
に掘削機の下降掘進の矯正をしながら掘削することを特
徴とする掘削方法。 - 【請求項2】 横方向に並設した下端部に掘削手段を有
する複数の掘削軸を横方向に連結部材により回転自在に
連結し、隣合う掘削軸に設けた掘削手段の回転軌跡同士
を平面視で一部重複させ、両端部に位置する各掘削軸の
外方側の隣りに補助掘削手段を設け、該両側の補助掘削
手段をそれぞれ連結部材の両端部に連設すると共に両補
助掘削手段をそれぞれ両端部に位置する掘削軸の掘削手
段の回転軌跡よりも外側に配置し、補助掘削手段の下部
を下に行くほど外側となるように斜め外下方に向けて傾
斜した傾斜刃部として成ることを特徴とする掘削機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29391896A JPH10131231A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 掘削方法及び掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29391896A JPH10131231A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 掘削方法及び掘削機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10131231A true JPH10131231A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17800852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29391896A Withdrawn JPH10131231A (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 掘削方法及び掘削機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10131231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001066861A1 (en) * | 2000-03-10 | 2001-09-13 | Norsk Miljökraft As | Method and device for anchoring a foundation to a rock bed |
US8261502B2 (en) | 2005-03-16 | 2012-09-11 | Illinois Tool Works, Inc. | Tower foundation system |
-
1996
- 1996-11-06 JP JP29391896A patent/JPH10131231A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001066861A1 (en) * | 2000-03-10 | 2001-09-13 | Norsk Miljökraft As | Method and device for anchoring a foundation to a rock bed |
US8261502B2 (en) | 2005-03-16 | 2012-09-11 | Illinois Tool Works, Inc. | Tower foundation system |
US8745942B2 (en) | 2005-03-16 | 2014-06-10 | Illinois Tool Work, Inc. | Tower foundation system and method for providing such system |
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