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JPH10126624A - 画像符号化装置および画像復号装置 - Google Patents

画像符号化装置および画像復号装置

Info

Publication number
JPH10126624A
JPH10126624A JP8295934A JP29593496A JPH10126624A JP H10126624 A JPH10126624 A JP H10126624A JP 8295934 A JP8295934 A JP 8295934A JP 29593496 A JP29593496 A JP 29593496A JP H10126624 A JPH10126624 A JP H10126624A
Authority
JP
Japan
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Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8295934A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Nomizu
泰之 野水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP8295934A priority Critical patent/JPH10126624A/ja
Publication of JPH10126624A publication Critical patent/JPH10126624A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/004Predictors, e.g. intraframe, interframe coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化効率を飛躍的に向上させる画像符号化
装置を提供する。 【解決手段】 画情報を文字等の単位で小ブロックに分
割する画像領域分割手段201と、領域画像保存手段2
02と、分割された小ブロック毎に画像認識を行う画像
認識手段203と、コード情報に置換できる場合には該
当するコード情報に置換する画像置換手段204と、置
換できない場合は既に登場した画像中から該注目領域の
画像と最も類似する画像を選択する類似画像選択手段2
05と、選択された類似画像が注目画像の類似画像とし
て有効かを判断する類似画像判定手段206と、有効と
判断された場合は該小ブロック画像に対し類似画像から
予測して符号化する類似予測符号化手段207と、無効
と判断された場合は該小ブロック画像に対し類似画像を
用いずに予測符号化する予測符号化手段208と、これ
らの結果から出力符号情報を作成する符号情報作成手段
209を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファクシミ
リ装置や画像ファイリング装置のように、画像を扱う装
置において、伝送や格納の際のデータ量を圧縮するため
に用いられる画像符号化装置および画像復号装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】画像の符号化方式は大きく2値画像用と
多値画像用とに分けられ、前者にはMH,MR,MMR
符号化方式等があり、これらはファクシミリの標準符号
化方式になっている。また最近では算術符号を使った符
号化方式が注目されておりQMコーダと呼ばれる符号化
方式がある。このQMコーダはITU−T(国際電信電
話諮問委員会)とIS0(国際標準化機構)で標準方式
として検討されているJBIG(Joint Bi−l
evel Image Coding Experts
Group)方式と呼ばれる符号化方式に用いられて
いる。一方、後者には、ITU−TとISOとで標準方
式として検討されている離散コサイン変換(以下DC
T)を使ったADCT(適応離散コサイン変換)方式
で、JPEG(Joint Photographic
Coding Experts Group)方式と
呼ばれているものがあり、画像情報を周波数情報に変換
した後に、情報の符号化を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した画
像の符号化方式は符号化効率(圧縮率)の点で既にある
程度限界に達しており、今後の飛躍的な効率向上は余り
期待できない。
【0004】ところで、近年、オフィス等で使用される
文書のほとんどはパーソナルコンピュータ(PC)やワ
ードプロセッサ(ワープロ)で作成されたものとなって
きており、手書きによる文書はほとんどなくなってきて
いる。PCやワープロで作成された文書は通常、ファク
シミリで扱われるような画像情報ではなく、文字コード
や罫線等のレイアウト情報で構成されるコード情報であ
るのがほとんどである。これらのコード情報の利点は、
データ量が格段に少なくて済む点と編集等の処理が簡単
である点が挙げられる。例えば、ファクシミリのような
画像情報では、文字やレイアウトの編集を行う場合には
画像に対して処理を行わなければならないため、処理量
や処理に必要とされる作業領域が非常に大きくなってし
まう。このような問題から、従来ではファクシミリの出
力原稿のような画像情報に対して編集等の処理が行われ
ること、言い換えれば受信した文書等に対して編集処理
を行うことはほとんどなかった。
【0005】画像情報からPCやワープロで使用される
コード情報に変換する方法としてはOCR(光学文字認
識)がある。OCRは、読み取られた原稿中の文字を自
動的に判別し、コンピュータで扱える文字コードに変換
する技術であり、スキャナ、複写機、ファクシミリなど
に使われており、一般的には画像から文字を切り出し、
その切り出した文字を文字コードに置き換えるものであ
る。
【0006】ところが、OCRには誤置換という大きな
問題があり、これは現在でもうまく解決できていない。
誤置換とは、文字を誤って違う文字に置き換えてしまう
ことで、例えば数字の「1」とアルファベットの
「l」、記号の「○」とアルファベットの「O」であ
る。このような誤置換は場合によっては画質を極端に落
とす原因となることがあり、OCRにおける大きな問題
となっている。また、現状のOCRは画像におけるノイ
ズ等の影響により文字の認識率は100%ではない。よ
って、文字認識後の文書においては誤置換がある可能性
があるため、結局は変換後の文書全体を見直すことが多
い。これもOCRにおける大きな問題である。
【0007】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたものであり、符号化効率を飛躍的に
向上させることができ、また誤置換の問題を解消できる
画像符号化装置およびその復号装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の画像符号化装置は、入力さ
れる画情報を文字や図形等の単位で小ブロック領域に分
割する画像領域分割手段と、この画像領域分割手段で分
割された画像を保存する領域画像保存手段と、前記画像
領域分割手段で分割された小ブロック領域毎に画像認識
を行う画像認識手段と、この画像認識手段により画像を
文字コード等のコード情報に置換できる場合には、当該
小ブロック領域の画像を該当するコード情報に置換する
画像置換手段と、前記画像認識手段により画像を文字コ
ード等のコード情報に置換できない場合には、前記領域
画像保存手段に保存してある以前に登場した小ブロック
領域の画像の中から当該注目する小ブロック領域の画像
と最も類似する小ブロック領域の画像を選択抽出する類
似画像選択手段と、この類似画像選択手段で選択抽出さ
れた類似画像が注目する小ブロック領域の画像の類似画
像として有効であるか否かを判断する類似画像判定手段
と、この類似画像判定手段で有効であると判断された場
合は、当該小ブロック領域の画像に対して類似画像から
予測して符号化を行う類似予測符号化手段と、前記類似
画像判定手段で無効であると判断された場合は、当該小
ブロック領域の画像に対して類似画像を用いずに予測符
号化を行う予測符号化手段と、前記画像置換手段と2つ
の予測符号化手段の結果を元に出力する符号情報を作成
する符号情報作成手段とを有するものである。
【0009】さらに、請求項2に記載の発明は、前記請
求項1記載の画像符号化装置において、前記画像認識手
段の認識率を高く設定することにより、前記画像置換手
段で誤置換の生じないパターンのみをコード情報に置換
するようにしたものである。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、前記請求
項1又は請求項2記載の画像符号化装置において、前記
類似画像判定手段は、前記類似画像選択手段で選択抽出
された類似画像と注目画像との一致率を元に類似画像と
して有効か否かを判定するようにしたものである。
【0011】一方、請求項4に記載の画像復号装置は、
入力される符号情報がコード情報に置換されたものか、
類似画像を用いて符号化されたものか、類似画像を用い
ずに符号化されたものかを識別する符号識別手段と、コ
ード情報に置換された情報から元の小ブロック画像を作
成する置換画像作成手段と、既に再生した小ブロック領
域の画像を元に類似画像から予測して復号を行う類似予
測復号手段と、既に再生した小ブロック領域の画像には
無関係に予側復号を行う予測復号手段と、前記置換画像
作成手段と2つの予測復号手段で再生された再生画像を
保存する再生領域保存手段と、前記置換画像作成手段と
2つの予測復号手段で再生された再生画像を結合して全
体の画像を再生する再生画像結合手段とを有するもので
ある。
【0012】さらに、請求項5に記載の発明は、前記請
求項4記載の画像復号装置において、前記再生画像に、
前記置換画像作成手段で再生された画像とその他の2つ
の予測復号手段で再生された画像とを識別する識別情報
を付加するようにしたものである。
【0013】そして、請求項6に記載の発明は、前記請
求項5記載の画像復号装置において、前記識別情報とし
て、一方の画像に他方とは異なる色を付けるようにした
ものである。
【0014】また、請求項7に記載の発明は、前記請求
項5記載の画像復号装置において、前記識別情報とし
て、一方の画像の背景に任意のパターンを付加するよう
にしたものである。
【0015】また、請求項8に記載の発明は、前記請求
項5記載の画像復号装置において、前記識別情報とし
て、一方の画像に下線等の任意のパターンを付加するよ
うにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願の各発明の実施形態を
図面を参照して詳細に説明する。
【0017】ここでは、本願の各発明の実施形態とし
て、ファクシミリ装置に適用した場合を例にとって説明
する。
【0018】図1は本願の各発明を具体的に実施したと
きのファクシミリ装置におけるブロック構成図を示した
ものである。まず送信側で、画像読取部101において
CCDイメージセンサ等を用いて原稿を読み取り、続く
画像処理部102で送信データを適切なデータにするた
めの処理を行い、最後に符号化部103において符号化
を行って生成された符号を伝送路へ送出する。一方、受
信側で画像を再生するときは、符号化データを復号部1
04により復号し、画像処理部105で出力装置に適し
た画像処理を行い、プロッター等の画像出力部106に
出力することでハードコピーを得る。
【0019】なお、画像処理部102,105で行われ
る処理の例としては、2値画像においては解像度変換,
サイズ変換等があり、カラーを含めた多値画像において
は色(色成分)変換,解像度変換,サイズ変換等が挙げ
られる。符号化部103、復号部104で使われる符号
化方式の例として、2値画像を対象とするものでは従来
からファクシミリで使われているMH,MR,MMR方
式や算術符号を用いたJBIG方式があり、多値画像を
対象とするものでは適応離散コサイン変換(ADCT)
を用いたJPEG方式がある。この符号化部(画像符号
化装置)103と復号部(画像復号装置)104の内部
ブロック図をそれぞれ図2、図3に示す。
【0020】まず、本発明における符号化装置の一例に
ついて図2のブロック図を用いて説明する。
【0021】構成としては、入力される画情報を文字や
図形等の単位で小ブロック領域に分割する画像領域分割
手段201、分割された画像を保存する領域画像保存手
段202、分割された小ブロック領域毎に画像認識を行
う画像認識手段203、小ブロック領域の画像を該当す
るコード情報に置換する画像置換手段204、以前に登
場した小ブロック領域の画像の中から注目する小ブロッ
ク領域の画像と最も類似する小ブロック領域の画像を選
択抽出する類似画像選択手段205、選択抽出された類
似画像が注目する小ブロック領域の画像の類似画像とし
て有効であるかを否か判断する類似画像判定手段20
6、小ブロック領域の画像を類似画像から予測して符号
化を行う類似予測符号化手段207、小ブロック領域の
画像を類似画像を用いずに予測符号化を行う予測符号化
手段208、前記画像置換手段204と2つの予測符号
化手段207,208の結果を元に符号を作成する符号
情報作成手段209から成る。なお、上述した各手段
は、この符号化装置が用いられるファクシミリ装置を構
成するFCU(ファクシミリコントロールユニット)や
メモリ、あるいは、この符号化装置と後述する復号装置
専用に設けられたプロセッサやメモリを用いて、図4に
フローチャートで示す処理を実行することにより実現さ
れる。
【0022】次に、上記構成の符号化装置の動作につい
て図4に示したフローチャートを参照して説明する。
【0023】まず、符号化するために入力された画情報
は画像領域分割手段201に入力され、文字や図形等の
単位に領域分割され、切り出される(処理401)。分
割された画情報は領域画像保存手段202、画像認識手
段203および類似画像選択手段205に各々入力され
る。
【0024】領域画像保存手段202では、分割された
領域画像の保存を行う(処理402)。画像認識手段2
03では、分割されて入力された注目画像に対して認識
処理を行い、画像を文字コード等のコード情報に置換で
きるか否かを判断する(判断403)。認識処理の一例
としては、画像が文字であるか否かを判断し、文字であ
る場合にはその骨格情報から文字の種類を認識する方法
がある。
【0025】もし、画像認識手段203で文字コード等
のコード情報に置き換えることができると判断された場
合には、画像置換手段204で該当するコード情報に画
像が置換され、そのコード情報が符号情報作成手段20
9に出力される(判断403のYES→処理404→処
理409)。
【0026】一方、画像認識手段203で文字コード等
に置き換えることができないと判断された場合には、続
いて類似画像選択手段205によって注目画像と類似す
る画像が領域画像保存手段202に保存されている画像
から選択抽出される(判断403のNO→処理40
5)。類似画像の選択方法の一例としては、大きさが同
じものを優先し、黒画素数が近いものを優先し、形状が
近いものを選択するという方法が挙げられる。
【0027】類似画像が選択抽出されると、続いて類似
画像判定手段206によって、選択された画像が類似画
像として有効であるか否かを判断する(判断406)。
判断方法としては色々考えられるが、選択抽出された類
似画像と注目画像との一致率を元に、一致率が予め定め
られた一定値以上の場合に有効と判定するようにする
と、構成が簡単になる。
【0028】選択された類似画像が注目する画像の類似
画像として有効であると判断された場合は、類似予測符
号化手段207によって類似画像を用いて予測を行い注
目画像を符号化する(判断406のYES→処理40
7)。一方、選択された類似画像が注目する画像の類似
画像として無効であると判断された場合は、予測符号化
手段208によって類似画像を用いない通常の方法で予
測を行い注目画像を符号化する(判断406のNO→処
理408)。
【0029】予測符号化の例としては、図5に示すよう
な算術符号化方式が挙げられる。算術符号化方式は、符
号化では、入力された画像データを予測情報作成部50
1と呼ばれる部分(テンプレートと呼ぶこともある)で
符号化する画素と周囲の画素との状況により情報源のマ
ルコフ分離を行った予測情報を作成し、この予測情報を
もとに算術符号化部502で予測情報を動的に評価しな
がら符号化を行う。復号では、入力された符号データを
符号化時と同じ予測情報作成部504で既に復号された
画素で復号しようとする画素の周囲の画素との状況によ
り情報源のマルコフ分離を行って復号しようとするデー
タの予側情報を作成し、この予測情報をもとに算術復号
部503で予側情報を動的に評価しながら復号を行う。
【0030】算術符号化方式は、従来のランレングス符
号化方式(MH,MR)よりは一般的に符号化効率が良
いものである。その符号化方法は、[0,1]の数直線
上の対応区間(2進小数で[0.0・・・・0,0.1
・・・・1])を各シンボルの生起確率に応じて不等長
に分割していき、対象シンボル系列を対応する部分区間
に割り当て、再帰的に分割を繰り返していくことにより
得られた区間内に含まれる点の座標を、少くなくとも他
の区間と区別できる2進小数で表現してそのまま符号と
するものである。
【0031】シンボル系列‘0100’を例に算術符号
化の概念を図6を用いて説明すると、まず第1シンボル
の符号化時には全区間が‘0’と‘1’のシンボルの生
起確率の比に従ってA(0)とA(1)に分割され、
‘0’の発生により区間A(0)が選択される。次に、
第2シンボルの符号化の際にはその状態における両シン
ボルの生起確率比によってA(0)がさらに分割され、
発生シンボル系列に対応する区間としてA(01)が選
択される。このような分割と選択の処理の繰り返しによ
り符号化が進んでいくものである。一方、復号化では符
号化と全く逆の処理を行い、符号が示す2進小数をもと
にシンボルを再生するものである。ここで重要なのは、
シンボルの符号化を行う際の数直線の幅であり、この数
直線の幅が符号化開始時と復号化開始時とで一致しない
とシンボルを正確に再現できなくなってしまうというこ
とである。普通はこの数直線の幅を符号化側と復号化側
で1としている。
【0032】以上のような処理によって、入力された画
像を符号化し、画像置換手段204と2つの予測符号化
手段207,208の結果(処理404、処理407、
処理408の結果)を元に符号情報作成手段209で符
号情報を作成し(処理409)、これを入力画像が終了
するまで行う(判断410のNO→処理401のルー
プ)。
【0033】以上のように、文字等の情報は画像である
場合よりも文字コード等のコード情報の方がデータ量が
格段に少なく、かつ汎用性も高い点に着目して、画像認
識手段203を用いて画像をコード情報に置き換えられ
る部分はコード情報に置き換え、置き換えられない部分
は類似予測符号化手段207と予測符号化手段208に
よって効率の良い予測符号化を行うので、非常に高い効
率で符号化が可能となる。
【0034】なお、画像置換手段204での置換におい
て誤置換を起こさないようにすることで、情報量は多く
なるものの、信頼性の高いものとすることができる。す
なわち、画像認識において認識率を高くすると誤置換は
少なくなる反面、認識できない画像が多くなるため、全
体としての情報量は多くなる。逆に認識率を低くすると
情報量は少なくなるが誤置換が多くなってしまう。誤置
換はOCRにとっては大きな問題であり、それを解決す
るためには誤置換が全く起こらないような処理を行わな
ければならない。前述したように、数字の「1」とアル
ファベットの「l」や、記号の「○」とアルファベット
の「O」のように誤置換の多いパターンが存在する反
面、誤置換のないパターンというものもある程度存在す
る。よって、そのようなパターンのみをコード情報に置
換するようにすれば、この問題は解決できる。
【0035】このように、画像置換手段204が誤置換
を全く起こさないパターンのみ置換を行うようにするこ
とにより、誤置換が全く起こらないため画質劣化はな
く、かつ、画像をコード情報に置き換えられる部分はコ
ード情報に置き換え、置き換えられない部分は効率の良
い予測符号化を行うので、非常に高い効率で符号化が可
能となる。
【0036】次に、本発明における復号装置の一例につ
いて図3のブロック図を用いて説明する。
【0037】構成は、入力される符号情報が置換された
コード情報か、類似画像を用いて符号化されている符号
か、類似画像を用いずに符号化されている符号かを識別
する符号識別手段301、コード情報に置換された情報
から元の小ブロック画像を作成する置換画像作成手段3
02、既に再生した小ブロック領域の画像を元に予測し
て復号を行う類似予測復号手段303、既に再生した小
ブロック領域の画像には無関係に予側復号を行う予測復
号手段304、上記置換画像作成手段302と2つの予
測復号手段303,304で再生された再生画像を保存
する再生領域保存手段305、個々に再生された再生画
像を結合して全体の画像を再生する再生画像結合手段3
06から成る。なお、上述した各手段も、この復号装置
が用いられるファクシミリ装置を構成するFCUやメモ
リ、あるいは、この復号装置と前記符号化装置専用に設
けられたプロセッサやメモリを用いて、図7にフローチ
ャートで示す処理を実行することにより実現される。な
お、本実施形態においては、符号識別手段301を独立
して設けたが、置換画像作成手段302、類似予測復号
手段303、予測復号手段304のそれぞれに専用の符
号識別手段を設けても良い。
【0038】次に、上記構成の復号装置の動作について
図7に示したフローチャートを参照して説明する。
【0039】まず、入力されてくる符号から注目符号
が、置換されたコード情報か、類似画像を用いて符号化
されたものなのか、それとも類似画像を用いないで符号
化されたものかを符号識別手段301で識別する(判断
701)。置換されたコード情報である場合には、置換
画像作成手段302でコード情報から元の画像に再生し
て再生領域保存手段305に出力する(処理702→処
理705)。
【0040】また、類似画像を用いて符号化されている
符号の場合には、類似予測復号手段303で前記再生領
域保存手段305に保存されている以前に登場した類似
する小ブロック領域の画像を利用して画像を再生し、再
生領域保存手段305に出力する(処理703→処理7
05)。
【0041】さらに、類似画像を用いずに符号化されて
いる符号の場合には、予測復号手段304で類似画像を
用いずに画像を再生して再生領域保存手段305に出力
する(処理704→処理705)。
【0042】再生領域保存手段305では再生された小
ブロック領域毎の画像を保存するとともに、全体の画像
を作成するために再生画像結合手段306に画像を出力
する(処理705→処理706)。これを入力されてく
る符号情報が終了するまで繰り返し(判断707のNO
→判断701のループ)、終了すると、再生画像結合手
段306では各再生された画像を最終的に結合して全体
の画像の作成を行い、出力する。
【0043】このように、置換されたコード情報である
場合にはコード情報から元の画像を再生し、類似画像を
用いて符号化されている符号の場合は類似する小ブロッ
ク領域の画像を利用して画像を再生し、類似画像を用い
ずに符号化されている符号の場合は類似画像を用いずに
画像を再生し、各再生された画像を最終的に結合して全
体の画像を作成することができるので、前述した符号化
装置で作成される高効率で符号化された符号から誤り無
く画像を再生することが可能になる。
【0044】なお、全体の画像を構成する際に、コード
置換されていた画像とそれ以外の画像とを区別できるよ
うに識別情報を付して再生することで、ユーザーが簡単
に両者を識別できるようになる。識別情報としては、一
方の画像に他方とは異なる色を原画像色を損なわない範
囲で付けるようにして色で識別するとか、一方の画像の
背景に薄い網目等の背景パターンを付加するとか、また
は一方の画像に下線等の特異キャラクタのパターンを付
加する等が考えられる。このようにすることにより、コ
ード情報に置き換えられていた画像と置き換えられなか
った画像とを、色や背景パターンや下線キャラクタパタ
ーン等によって簡単に識別することが可能になる。
【0045】最後に、本発明で使用される符号情報のフ
ォーマットについてであるが、1つの例として、符号の
処理方法が3種類あるため3つの状態を識別できるよう
にし、加えて各画像の位置情報を加える方法が考えられ
る。3種類の状態を表現する方法や位置情報を表現する
方法は色々あるが、例えば3種類の表現は2ビットを使
ってA=“00”,B=“10”,C=“11”とし、
位置情報は1つ前に符号化した画像からのオフセット位
置等で表現することが考えられる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1記載の発
明によれば、画情報を符号化する際に、画情報を文字や
図形等の小ブロック領域に分割して、分割された小ブロ
ック領域毎に画像認識を行い、画像を文字コード等のコ
ード情報に置換できる場合には注目ブロック領域の画像
を該当するコード情報に置換し、置換できない場合は、
以前に登場した小ブロック領域の画像の中から注目する
小ブロック領域の画像と最も類似する小ブロック領域の
画像を選択し、選択された類似画像が注目する小ブロッ
ク領域の画像の類似画像として有効であるか否かを判断
した後に、有効である場合は当該小ブロック領域の画像
を類似画像から予測して符号化を行い、無効である場合
は当該小ブロック領域の画像を類似画像を用いずに予測
符号化を行うようにして、画像をコード情報に置き換え
られる部分はコード情報に置き換え、置き換えられない
部分は効率の良い予測符号化を行うようにしたので、非
常に高い効率で符号化が可能となる効果がある。
【0047】さらに、請求項2記載の発明によれば、上
記において、誤置換を起こさないパターンのみ置換を行
うようにしたので、誤置換が起こらないため画質劣化は
なく、かつ、画像をコード情報に置き換えられる部分は
コード情報に置き換え、置き換えられない部分は効率の
良い予測符号化を行うので、非常に高い効率で符号化が
可能となる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、上記
において、選択された類似画像が注目画像の類似画像と
して有効であるか否かの判断を、類似画像と注目画像と
の一致率を元に判定するようにしたので、上記の効果に
加えて、構成が簡単になる利点がある。
【0049】一方、請求項4記載の発明によれば、上記
により符号化された符号を復号する際に、置換されたコ
ード情報である場合にはコード情報から元の画像を再生
し、類似画像を用いて符号化されている符号の場合は以
前に登場した類似する小ブロック領域の画像を利用して
画像を再生し、類似画像を用いずに符号化されている符
号の場合は類似画像を用いずに画像を再生し、各再生さ
れた画像を最終的に結合して全体の画像を作成するよう
にしたので、上記により高効率で符号化された符号から
誤り無く画像を再生することが可能になる。
【0050】さらに、請求項5記載の発明によれば、上
記復号時に、コード情報に置き換えられていた画像と置
き換えられなかった画像とを識別できるような識別情報
を付して画像を再生するので、ユーザーは簡単に両者を
識別可能になる。
【0051】そして、請求項6記載の発明によれば、上
記識別情報として、一方の画像は他方とは異なる色を付
けるようにしたので、コード情報に置き換えられていた
画像と置き換えられなかった画像とを色によって簡単に
識別することが可能になる。
【0052】また、請求項7記載の発明によれば、上記
識別情報として、一方の画像の背景に任意のパターンを
付加するようにしたので、コード情報に置き換えられて
いた画像と置き換えられなかった画像とを背景パターン
によって簡単に識別することが可能になる。
【0053】また、請求項8記載の発明によれば、上記
識別情報として、一方の画像に下線等の任意のパターン
を付加するようにしたので、コード情報に置き換えられ
ていた画像と置き換えられなかった画像とを付加された
下線等のパターンによって簡単に識別することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の各発明を具体的に実施したときのファク
シミリ装置における構成を示すブロック図。
【図2】本発明による画像符号化装置の構成を示すブロ
ック図。
【図3】同じく、本発明による画像復号装置の構成を示
すブロック図。
【図4】上記図2に示した画像符号化装置の動作を示す
フローチャート。
【図5】算術符号化方式の構成を示すブロック図。
【図6】算術符号化の概念を示した説明図。
【図7】上記図3に示した画像復号装置の動作を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
101 画像読取部 102、105 画像処理部 103 符号化部 104 復号部 106 画像出力部 201 画像領域分割手段 202 領域画像保存手段 203 画像認識手段 204 画像置換手段 205 類似画像選択手段 206 類似画像判定手段 207 類似予測符号化手段 308 予測符号化手段 209 符号情報作成手段 301 符号識別手段 302 置換画像作成手段 303 類似予測復号手段 304 予測復号手段 305 再生領域保存手段 306 再生画像結合手段 501、504 予測情報作成部 502 算術符号化部 503 算術復号部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画情報を文字や図形等の単位
    で小ブロック領域に分割する画像領域分割手段と、 前記画像領域分割手段で分割された画像を保存する領域
    画像保存手段と、 前記画像領域分割手段で分割された小ブロック領域毎に
    画像認識を行う画像認識手段と、 前記画像認識手段により画像を文字コード等のコード情
    報に置換できる場合には、当該小ブロック領域の画像を
    該当するコード情報に置換する画像置換手段と、 前記画像認識手段により画像を文字コード等のコード情
    報に置換できない場合には、前記領域画像保存手段に保
    存してある以前に登場した小ブロック領域の画像の中か
    ら当該注目する小ブロック領域の画像と最も類似する小
    ブロック領域の画像を選択抽出する類似画像選択手段
    と、 前記類似画像選択手段で選択抽出された類似画像が注目
    する小ブロック領域の画像の類似画像として有効である
    か否かを判断する類似画像判定手段と、 前記類似画像判定手段で有効であると判断された場合
    は、当該小ブロック領域の画像に対して類似画像から予
    測して符号化を行う類似予測符号化手段と、 前記類似画像判定手段で無効であると判断された場合
    は、当該小ブロック領域の画像に対して類似画像を用い
    ずに予測符号化を行う予測符号化手段と、 前記画像置換手段と2つの予測符号化手段の結果を元に
    出力する符号情報を作成する符号情報作成手段とを有す
    ることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記画像認識手段の認識率を高く設定す
    ることにより、前記画像置換手段で誤置換の生じないパ
    ターンのみをコード情報に置換するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記類似画像判定手段は、前記類似画像
    選択手段で選択抽出された類似画像と注目画像との一致
    率を元に類似画像として有効か否かを判定することを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 入力される符号情報がコード情報に置換
    されたものか、類似画像を用いて符号化されたものか、
    類似画像を用いずに符号化されたものかを識別する符号
    識別手段と、 コード情報に置換された情報から元の小ブロック画像を
    作成する置換画像作成手段と、 既に再生した小ブロック領域の画像を元に類似画像から
    予測して復号を行う類似予測復号手段と、 既に再生した小ブロック領域の画像には無関係に予側復
    号を行う予測復号手段と、 前記置換画像作成手段と2つの予測復号手段で再生され
    た再生画像を保存する再生領域保存手段と、 前記置換画像作成手段と2つの予測復号手段で再生され
    た再生画像を結合して全体の画像を再生する再生画像結
    合手段とを有することを特徴とする画像復号装置。
  5. 【請求項5】 前記再生画像に、前記置換画像作成手段
    で再生された画像とその他の2つの予測復号手段で再生
    された画像とを識別する識別情報を付加することを特徴
    とする請求項4記載の画像復号装置。
  6. 【請求項6】 前記識別情報として、一方の画像に他方
    とは異なる色を付けることを特徴とする請求項5記載の
    画像復号装置。
  7. 【請求項7】 前記識別情報として、一方の画像の背景
    に任意のパターンを付加することを特徴とする請求項5
    記載の画像復号装置。
  8. 【請求項8】 前記識別情報として、一方の画像に下線
    等の任意のパターンを付加することを特徴とする請求項
    5記載の画像復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999065226A1 (fr) * 1998-06-09 1999-12-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Codeur et decodeur d'images, verificateur de caracteres et support de donnees

Cited By (2)

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US6996280B1 (en) 1998-06-09 2006-02-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image encoder, image decoder, character checker, and data storage medium

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