JPH1012369A - 誘導加熱方法及び装置 - Google Patents
誘導加熱方法及び装置Info
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- JPH1012369A JPH1012369A JP15718196A JP15718196A JPH1012369A JP H1012369 A JPH1012369 A JP H1012369A JP 15718196 A JP15718196 A JP 15718196A JP 15718196 A JP15718196 A JP 15718196A JP H1012369 A JPH1012369 A JP H1012369A
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- heated
- induction
- coil
- distance
- induction coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的簡単な手段で磁化率が負もしくは低い材
質から成る被加熱体を誘導加熱する方法及び装置を提供
する。 【解決手段】磁化率が負もしくは低い材質から成る被加
熱体と誘導コイルとの距離(d)を5mm以下とするこ
とを特徴とする。被加熱体と誘導コイルの距離を、被加
熱体の材質の磁化率の相違に応じて変更し得るよう、少
なくとも2つ以上の誘導コイル(61,62)を被加熱
体からの距離が異なった位置に配置し、被加熱体の材質
に応じてこれらの誘導コイルへの電源の接続を選択的に
切り換えるようにするとよい。
質から成る被加熱体を誘導加熱する方法及び装置を提供
する。 【解決手段】磁化率が負もしくは低い材質から成る被加
熱体と誘導コイルとの距離(d)を5mm以下とするこ
とを特徴とする。被加熱体と誘導コイルの距離を、被加
熱体の材質の磁化率の相違に応じて変更し得るよう、少
なくとも2つ以上の誘導コイル(61,62)を被加熱
体からの距離が異なった位置に配置し、被加熱体の材質
に応じてこれらの誘導コイルへの電源の接続を選択的に
切り換えるようにするとよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱装置に関
し、特に鍋の材質に応じて最適の加熱効果を得ることが
できる調理用加熱装置として好適な誘導加熱装置に関す
る。
し、特に鍋の材質に応じて最適の加熱効果を得ることが
できる調理用加熱装置として好適な誘導加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱装置は、被加熱体の材質
によっては加熱効果を得られない場合があった。工業的
には、磁界の閉回路を利用する方法がとられていた。し
かし、調理用の誘導加熱は、被加熱体である鍋が磁性体
であるものを主体として利用されていた。即ち、鉄やス
テンレスのように磁化率の大きい材質もしくは比抵抗の
大きい材質から成る鍋を対象にしたものが主体であっ
た。磁化率が小さかったり負であるような材質、或いは
比抵抗の小さい材質、例えばアルミニウムや銅製の鍋を
誘導加熱するために、周波数を50KHz〜100KH
zにするなどの提案もなされているが、それでは鉄等の
強磁性体から成る鍋を加熱できない。
によっては加熱効果を得られない場合があった。工業的
には、磁界の閉回路を利用する方法がとられていた。し
かし、調理用の誘導加熱は、被加熱体である鍋が磁性体
であるものを主体として利用されていた。即ち、鉄やス
テンレスのように磁化率の大きい材質もしくは比抵抗の
大きい材質から成る鍋を対象にしたものが主体であっ
た。磁化率が小さかったり負であるような材質、或いは
比抵抗の小さい材質、例えばアルミニウムや銅製の鍋を
誘導加熱するために、周波数を50KHz〜100KH
zにするなどの提案もなされているが、それでは鉄等の
強磁性体から成る鍋を加熱できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、比較的簡単な手段で磁化率が負もしくは低い材
質から成る被加熱体を誘導加熱する方法及び装置を提供
し、また、1台の装置で、磁化率の全く異なる被加熱体
を誘導加熱できる装置を提供することにある。
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、比較的簡単な手段で磁化率が負もしくは低い材
質から成る被加熱体を誘導加熱する方法及び装置を提供
し、また、1台の装置で、磁化率の全く異なる被加熱体
を誘導加熱できる装置を提供することにある。
【0004】以下、上記課題を解決するための技術的背
景について考察する。図1は、均一な磁場内に各種材料
を置いたときの磁束の分布状態を示す説明図であり、図
1中、(a)は強磁性体(正の磁化率)、(b)は常磁
性体(弱い磁化率)、(c)は反磁性体(負の磁性体)
の材料を置いた場合をそれぞれ示している。誘導加熱用
のコイルの半径をrとし、巻数をNとし、これに電流I
を流したときコイルの中心軸上の磁場の強さは、 B = kINr2 ・d-3 = K・d-3 ────────────(1) こゝで、dはコイル中心軸上におけるコイルとの距離で
ある。kはコイルの位置と向きによって定まる極めて複
雑な常数、Iは電流、Nはコイルの巻数、rはコイル半
径で、これらを乗じたkINr2 をKとして一定とし
た。
景について考察する。図1は、均一な磁場内に各種材料
を置いたときの磁束の分布状態を示す説明図であり、図
1中、(a)は強磁性体(正の磁化率)、(b)は常磁
性体(弱い磁化率)、(c)は反磁性体(負の磁性体)
の材料を置いた場合をそれぞれ示している。誘導加熱用
のコイルの半径をrとし、巻数をNとし、これに電流I
を流したときコイルの中心軸上の磁場の強さは、 B = kINr2 ・d-3 = K・d-3 ────────────(1) こゝで、dはコイル中心軸上におけるコイルとの距離で
ある。kはコイルの位置と向きによって定まる極めて複
雑な常数、Iは電流、Nはコイルの巻数、rはコイル半
径で、これらを乗じたkINr2 をKとして一定とし
た。
【0005】上記式(1)の値は、コイル中心線上で一
番強くなるが、更に二つのコイルの場合は、一次コイル
と二次コイル(鍋の底を二次コイルと想定)と対比した
とき、一次コイルは二次コイル(鍋底)の反射を受ける
ことになるので、下記式(2)の如くなる。なお、図2
は、誘導加熱により鍋を加熱する場合の模式図であり、
図中、20は鍋、20aは鍋底、20bは二次コイルに
相当する鍋底を示す。21は誘導コイルである。
番強くなるが、更に二つのコイルの場合は、一次コイル
と二次コイル(鍋の底を二次コイルと想定)と対比した
とき、一次コイルは二次コイル(鍋底)の反射を受ける
ことになるので、下記式(2)の如くなる。なお、図2
は、誘導加熱により鍋を加熱する場合の模式図であり、
図中、20は鍋、20aは鍋底、20bは二次コイルに
相当する鍋底を示す。21は誘導コイルである。
【0006】而して、磁化電流をI1 、鍋側の電流をI
としたとき、 I/I1 = k・{(N1 ・r2 )2 /z1 }・{(N・r2 )2 /z}・(f2 /d6 ) ────────────(2) (こゝで、N1 :誘導コイル巻数, r1 :誘導コイル
半径,z1 :誘導コイルのインピーダンス,N:鍋底を
仮想コイルとしたときの巻数1, r:鍋の半径,z:
鍋のインピーダンス,f:誘導周波数, d:誘導コイ
ルと鍋底との距離)となる。
としたとき、 I/I1 = k・{(N1 ・r2 )2 /z1 }・{(N・r2 )2 /z}・(f2 /d6 ) ────────────(2) (こゝで、N1 :誘導コイル巻数, r1 :誘導コイル
半径,z1 :誘導コイルのインピーダンス,N:鍋底を
仮想コイルとしたときの巻数1, r:鍋の半径,z:
鍋のインピーダンス,f:誘導周波数, d:誘導コイ
ルと鍋底との距離)となる。
【0007】相互誘導の場合は、反射のために式(2)
の如くなり、鍋の電流は周波数が2乗で加熱作用する。
例えば一般の誘導加熱周波数25KHzを4倍にして1
00KHzにしても16倍程度となるが、距離dを半分
にすれば加熱効率は64倍に増大することになり、例え
ば鉄の場合、通常7mmのd値を1mmにすると、鍋電
流は105 倍に増大することになり、極めて加熱効率は
有利となる。
の如くなり、鍋の電流は周波数が2乗で加熱作用する。
例えば一般の誘導加熱周波数25KHzを4倍にして1
00KHzにしても16倍程度となるが、距離dを半分
にすれば加熱効率は64倍に増大することになり、例え
ば鉄の場合、通常7mmのd値を1mmにすると、鍋電
流は105 倍に増大することになり、極めて加熱効率は
有利となる。
【0008】この関係を図3に、距離と磁束の関係とし
て図示する。図3は、コイルによって生ずるfluxが
鍋に鎖交することを示している。図1に示した非磁性体
や反磁性体では、この距離dの影響が更に大きくなる。
て図示する。図3は、コイルによって生ずるfluxが
鍋に鎖交することを示している。図1に示した非磁性体
や反磁性体では、この距離dの影響が更に大きくなる。
【0009】変動する磁場の場合、磁場中の導体の表面
のみを流れる電流で、表面より38%の電流になる位置
tは、 t = (kfμσ)-1/2 ────────────(3) (こゝで、k:常数, f:周波数, μ:透磁率,
σ:電気伝導度)となる。
のみを流れる電流で、表面より38%の電流になる位置
tは、 t = (kfμσ)-1/2 ────────────(3) (こゝで、k:常数, f:周波数, μ:透磁率,
σ:電気伝導度)となる。
【0010】これは、導体の表面の電子は内部の電子に
比べて強いLens Lawに基づいた力を受けるの
で、相互インダクタンスは小さく、従って、表面の電子
の移動は容易となり、電荷を運ぶキャリヤーとしての電
子は表面の電子が主体となる。また、静電的には、表面
に電子が集まることになる。但し、現実的には極めて複
雑な現象を起こしているので、簡単な表現は困難であ
る。
比べて強いLens Lawに基づいた力を受けるの
で、相互インダクタンスは小さく、従って、表面の電子
の移動は容易となり、電荷を運ぶキャリヤーとしての電
子は表面の電子が主体となる。また、静電的には、表面
に電子が集まることになる。但し、現実的には極めて複
雑な現象を起こしているので、簡単な表現は困難であ
る。
【0011】いま、実験的(一部理論的)に求めた効率
についてB.Jacksonの式を引用すれば、下記式
(4)の通りである。 IS /IX = 100・{1+(1.54/KT )(σω/μrσc )1/2 }-1 % ───────(4) (但し、KT :q/(ζ2 μr2 ε2 ),δω:(2/
ω・μω・σω)1/2 ,ζ:(π/21/2 )・(δω/
λ),q:(2a/δω), ε:{π(c−a)/
λ},a:鍋底の厚さ(m), ω:2πf, λ:コ
イルのピッチ(m),μω:鍋底の透磁率(H/m):
B/H:(ψ/A)/(ωI/L),σω:鍋底の導電
度(1/Ωm),σc:コイルの導電度(1/Ωm)μ
c:鍋底の比透磁率, c:コイルと鍋底の間隙長
(m) )
についてB.Jacksonの式を引用すれば、下記式
(4)の通りである。 IS /IX = 100・{1+(1.54/KT )(σω/μrσc )1/2 }-1 % ───────(4) (但し、KT :q/(ζ2 μr2 ε2 ),δω:(2/
ω・μω・σω)1/2 ,ζ:(π/21/2 )・(δω/
λ),q:(2a/δω), ε:{π(c−a)/
λ},a:鍋底の厚さ(m), ω:2πf, λ:コ
イルのピッチ(m),μω:鍋底の透磁率(H/m):
B/H:(ψ/A)/(ωI/L),σω:鍋底の導電
度(1/Ωm),σc:コイルの導電度(1/Ωm)μ
c:鍋底の比透磁率, c:コイルと鍋底の間隙長
(m) )
【0012】上記式(4)から求めた最良の効率をもた
らす周波数は下記の通りとなる。 鍋の厚さ0.5mmtの場合 鍋の厚さ1.5mmtの場合 SUS430 : 30KHz 10KHz Cu : 700KHz 200KHz Al : 1100KHz 400KHz SUS18−8: 20KHz 6KHz Steel : 6KHz 2KHz Ti : 18KHz 3KHz
らす周波数は下記の通りとなる。 鍋の厚さ0.5mmtの場合 鍋の厚さ1.5mmtの場合 SUS430 : 30KHz 10KHz Cu : 700KHz 200KHz Al : 1100KHz 400KHz SUS18−8: 20KHz 6KHz Steel : 6KHz 2KHz Ti : 18KHz 3KHz
【0013】この理由は、誘導コイルにIGBTスイッ
チONによって流れる電流の時間特性は材料によって異
なっているためである。即ち、磁界が存在している状態
で次の誘導コイルに一定量の充電を始めるか否かで異な
ってくるものである。これは、被加熱体の誘導係数に対
する被加熱体の比抵抗の変化によって生ずる時定数の変
化として生まれてくるものである。
チONによって流れる電流の時間特性は材料によって異
なっているためである。即ち、磁界が存在している状態
で次の誘導コイルに一定量の充電を始めるか否かで異な
ってくるものである。これは、被加熱体の誘導係数に対
する被加熱体の比抵抗の変化によって生ずる時定数の変
化として生まれてくるものである。
【0014】従って、磁性体で且つ高比抵抗体を直接誘
導加熱するのと同じ条件では、AlやCuを直接誘導加
熱することはできないのである。その理由は次の通りで
ある。 a)コイルの蓄積エネルギーが磁性体と非磁性体とでは
異なる。誘導加熱用のエネルギーはコイルの蓄積エネル
ギーに差を生じ、AlやCuは鉄に比べて蓄積エネルギ
ーが少ない。 b)磁性体を誘導加熱する位置に非磁性体を置いても、
コイルとの相互誘導係数はほとんど零に近いので、誘導
電流が小さい。 c)被加熱体の比抵抗の大きさに応じて誘導電流を起こ
す時定数が異なり、低比抵抗材の場合は長い時定数とな
り、繰り返し周波数が遅く、パワーが入らないことにな
る。 d)被加熱体の比抵抗が小さければ大電流を流さないと
加熱しない。 そして、これらは、従来の誘導加熱装置の欠点であっ
た。
導加熱するのと同じ条件では、AlやCuを直接誘導加
熱することはできないのである。その理由は次の通りで
ある。 a)コイルの蓄積エネルギーが磁性体と非磁性体とでは
異なる。誘導加熱用のエネルギーはコイルの蓄積エネル
ギーに差を生じ、AlやCuは鉄に比べて蓄積エネルギ
ーが少ない。 b)磁性体を誘導加熱する位置に非磁性体を置いても、
コイルとの相互誘導係数はほとんど零に近いので、誘導
電流が小さい。 c)被加熱体の比抵抗の大きさに応じて誘導電流を起こ
す時定数が異なり、低比抵抗材の場合は長い時定数とな
り、繰り返し周波数が遅く、パワーが入らないことにな
る。 d)被加熱体の比抵抗が小さければ大電流を流さないと
加熱しない。 そして、これらは、従来の誘導加熱装置の欠点であっ
た。
【0015】本発明は、アルミニウムや銅のような磁化
率が負もしくは低い材質から成る被加熱体を誘導加熱す
る方法及び装置を提供し、また、1台の装置で、アルミ
ニウムや銅のほか、鉄やステンレス等の如く、磁化率の
全く異なる被加熱体を誘導加熱できる装置を提供するも
のである。
率が負もしくは低い材質から成る被加熱体を誘導加熱す
る方法及び装置を提供し、また、1台の装置で、アルミ
ニウムや銅のほか、鉄やステンレス等の如く、磁化率の
全く異なる被加熱体を誘導加熱できる装置を提供するも
のである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、磁化率が
負もしくは低い材質から成る被加熱体を誘導加熱する場
合、被加熱体と誘導コイルとの距離を5mm以下、望ま
しくは約1mm程度とすることによって達成できる。ま
た、被加熱体と誘導コイルの距離を、被加熱体の材質の
磁化率の相違に応じて変更し得るよう、少なくとも2つ
以上の誘導コイルを被加熱体からの距離が異なった位置
に配置し、被加熱体の材質に応じてこれらの誘導コイル
への電源の接続を選択的に切り換えるスイッチを設ける
ことが推奨される。また、上記の如き少なくとも2つ以
上の誘導コイルの間に冷却用の空気噴出口を設けたり、
被加熱体の振動を防止するため、被加熱体と誘導コイル
の間に耐熱性の弾性体を設けたりすることが推奨され
る。
負もしくは低い材質から成る被加熱体を誘導加熱する場
合、被加熱体と誘導コイルとの距離を5mm以下、望ま
しくは約1mm程度とすることによって達成できる。ま
た、被加熱体と誘導コイルの距離を、被加熱体の材質の
磁化率の相違に応じて変更し得るよう、少なくとも2つ
以上の誘導コイルを被加熱体からの距離が異なった位置
に配置し、被加熱体の材質に応じてこれらの誘導コイル
への電源の接続を選択的に切り換えるスイッチを設ける
ことが推奨される。また、上記の如き少なくとも2つ以
上の誘導コイルの間に冷却用の空気噴出口を設けたり、
被加熱体の振動を防止するため、被加熱体と誘導コイル
の間に耐熱性の弾性体を設けたりすることが推奨され
る。
【0017】即ち、本発明においては、アルミニウムや
銅などの被加熱体を加熱する場合、誘導コイルと被加熱
体の距離を充分に近づけるものである。また、鉄のよう
に強磁性体で比抵抗の大きい材料とか、ステンレスのよ
うに磁化率は小さくても比抵抗の大きい材料を加熱する
場合には、上記アルミニウムや銅などの場合とは全く異
なったインダクタンスの誘導コイルを被加熱体から離れ
た位置に更に設けて、これら複数のコイルを被加熱体の
種類に応じて切り換えて使用するように構成するもので
ある。
銅などの被加熱体を加熱する場合、誘導コイルと被加熱
体の距離を充分に近づけるものである。また、鉄のよう
に強磁性体で比抵抗の大きい材料とか、ステンレスのよ
うに磁化率は小さくても比抵抗の大きい材料を加熱する
場合には、上記アルミニウムや銅などの場合とは全く異
なったインダクタンスの誘導コイルを被加熱体から離れ
た位置に更に設けて、これら複数のコイルを被加熱体の
種類に応じて切り換えて使用するように構成するもので
ある。
【0018】即ち、アルミニウムや銅などの被加熱体を
加熱する場合には、誘導コイルと被加熱体を磁性体のと
きよりも近づけるようにし、非磁性体と誘導コイルとの
相互インダクタンスを大きくし、同時に蓄積エネルギー
を増大し磁化コイルの巻数nを増大し(誘起電圧を小さ
くする。即ち比抵抗が小さくなる。)、被加熱体に大電
流が流れるように装置することによって、任意の材質の
鍋について誘導加熱ができるように構成するものであ
る。
加熱する場合には、誘導コイルと被加熱体を磁性体のと
きよりも近づけるようにし、非磁性体と誘導コイルとの
相互インダクタンスを大きくし、同時に蓄積エネルギー
を増大し磁化コイルの巻数nを増大し(誘起電圧を小さ
くする。即ち比抵抗が小さくなる。)、被加熱体に大電
流が流れるように装置することによって、任意の材質の
鍋について誘導加熱ができるように構成するものであ
る。
【0019】図4は、本発明に係る誘導加熱装置の回路
の一実施例を示している。図中、41は第1誘導コイ
ル、42は第2誘導コイル、43はこれら両コイルへの
電流を切り換えるスイッチ、44はIGBT、45はロ
ゴスキー電流検出器、46はドライバー、47は出力コ
ントローラー、48は異常温度上昇検出器、49は表示
器である。第1誘導コイル41は、アルミニウムや銅製
の鍋を加熱するためのコイルであり、鍋底から1〜5m
m程度の位置に設けられる。第2誘導コイル42は、鉄
やステンレス製の鍋を加熱するためのコイルであり、鍋
底から10mm以上離れた位置に設けられる。鍋の材質
に応じてこれらの第1誘導コイルと第2誘導コイルをス
イッチ43で切り換えて使用する。
の一実施例を示している。図中、41は第1誘導コイ
ル、42は第2誘導コイル、43はこれら両コイルへの
電流を切り換えるスイッチ、44はIGBT、45はロ
ゴスキー電流検出器、46はドライバー、47は出力コ
ントローラー、48は異常温度上昇検出器、49は表示
器である。第1誘導コイル41は、アルミニウムや銅製
の鍋を加熱するためのコイルであり、鍋底から1〜5m
m程度の位置に設けられる。第2誘導コイル42は、鉄
やステンレス製の鍋を加熱するためのコイルであり、鍋
底から10mm以上離れた位置に設けられる。鍋の材質
に応じてこれらの第1誘導コイルと第2誘導コイルをス
イッチ43で切り換えて使用する。
【0020】而して、誘導コイルのインダクタンスは、
下記の式(5)で定まる。 L = 4πn2 lSμ ────────────(5) (こゝで、n:巻数, l:コイルの長さ, S:横断
面積, μ:透磁率)
下記の式(5)で定まる。 L = 4πn2 lSμ ────────────(5) (こゝで、n:巻数, l:コイルの長さ, S:横断
面積, μ:透磁率)
【0021】このとき、各材質の比抵抗は異なるので、
当然、時定数は異なり、IGBTの電流は図5のグラフ
の如くである。この場合、充電電流波高値を一定にする
ような誘導コイルを用いた。即ち、A点でIGBTをO
Nして、B点でOFFする。このとき誘導コイルに蓄積
エネルギーは並列蓄電器に流入して電流が零(D点)と
なったとき、IGBTを再びONとするようにすること
で、これを繰り返して誘導加熱するものである。これに
よりAl、Cu、SUS304等を加熱するときの特性
が図5に示してある。図5中、線aはSUS304、線
bはAl、線cはCuを示し、更に、線a' はS45
C、線a”はSUS18−8、を示している。式(2)
による時定数が異なるので、材質に応じて異なった特性
を示すことになる。
当然、時定数は異なり、IGBTの電流は図5のグラフ
の如くである。この場合、充電電流波高値を一定にする
ような誘導コイルを用いた。即ち、A点でIGBTをO
Nして、B点でOFFする。このとき誘導コイルに蓄積
エネルギーは並列蓄電器に流入して電流が零(D点)と
なったとき、IGBTを再びONとするようにすること
で、これを繰り返して誘導加熱するものである。これに
よりAl、Cu、SUS304等を加熱するときの特性
が図5に示してある。図5中、線aはSUS304、線
bはAl、線cはCuを示し、更に、線a' はS45
C、線a”はSUS18−8、を示している。式(2)
による時定数が異なるので、材質に応じて異なった特性
を示すことになる。
【0022】ここで、誘導コイルに蓄えられるエネルギ
ーは、下記式(6)として求めることができる。 (1/2)πμn2 Sl(H/4πn)2 = (μ/8π)H2 Sl ────────────(6)
ーは、下記式(6)として求めることができる。 (1/2)πμn2 Sl(H/4πn)2 = (μ/8π)H2 Sl ────────────(6)
【0023】勿論、誘導係数に係わるエネルギーは電流
の2乗に比例するわけであるが、この積分は磁性を含む
回路となるので便宜上の計算による。従って、時定数よ
り積分計算すれば、線aのSUS304を中心にして計
算によりCuは同じIpとしたとき79.4%の充電エ
ネルギーとなる。充電電流Ipを大きくして52.5A
としたとき、鉄に比べて83.5%の充電エネルギーを
得ることができる。従って、この状態になるような装置
の配置をした(式6)。
の2乗に比例するわけであるが、この積分は磁性を含む
回路となるので便宜上の計算による。従って、時定数よ
り積分計算すれば、線aのSUS304を中心にして計
算によりCuは同じIpとしたとき79.4%の充電エ
ネルギーとなる。充電電流Ipを大きくして52.5A
としたとき、鉄に比べて83.5%の充電エネルギーを
得ることができる。従って、この状態になるような装置
の配置をした(式6)。
【0024】一般的に便法上、式(1)のBは無視し、
式(3)と各材料の比抵抗の比をΩで表して表皮抵抗値
とし、加熱特性の良否の目安としている。即ち、f=2
0KHzとしたときの計算を下表に示す。
式(3)と各材料の比抵抗の比をΩで表して表皮抵抗値
とし、加熱特性の良否の目安としている。即ち、f=2
0KHzとしたときの計算を下表に示す。
【0025】 材料 表皮抵抗(Ω×10-4) a 21.00 b 0.45 c 0.37 a' 8.90 a” 3.60
【0026】従って、便法上の数値での加熱特性は、こ
の表皮抵抗に比例して熱エネルギーに変換されるのでA
l、Cuは利用効率が低いことになる。式(1)に示す
コイルと被加熱体との間における磁場の強さは、距離の
d-6に比例することになるので、充分にこの点を考慮す
る。即ち、本発明においては、磁化率が負もしくは低い
材質から成る被加熱体の場合には、被加熱体と誘導コイ
ルとの距離を5mm以下、望ましくは約1mmに設定す
るようにする。
の表皮抵抗に比例して熱エネルギーに変換されるのでA
l、Cuは利用効率が低いことになる。式(1)に示す
コイルと被加熱体との間における磁場の強さは、距離の
d-6に比例することになるので、充分にこの点を考慮す
る。即ち、本発明においては、磁化率が負もしくは低い
材質から成る被加熱体の場合には、被加熱体と誘導コイ
ルとの距離を5mm以下、望ましくは約1mmに設定す
るようにする。
【0027】一般に周波数50KHz〜100KHzに
おいてAl、Cu製の鍋をn=65Tとして実験したと
き、50W〜80W程度の電力となり、実用上このよう
な方法では実施することは困難であった。また、コイル
に流れる電流と誘導電流は丁度逆向きとなり、反撥力を
受けて鍋(被加熱体)が浮くように働くので、鍋の振動
を防止するため、鍋と誘導コイルの間に耐熱性弾性体を
設け、この弾性体によって鍋を支えるようにする。
おいてAl、Cu製の鍋をn=65Tとして実験したと
き、50W〜80W程度の電力となり、実用上このよう
な方法では実施することは困難であった。また、コイル
に流れる電流と誘導電流は丁度逆向きとなり、反撥力を
受けて鍋(被加熱体)が浮くように働くので、鍋の振動
を防止するため、鍋と誘導コイルの間に耐熱性弾性体を
設け、この弾性体によって鍋を支えるようにする。
【0028】図6は、本発明に係る誘導加熱装置の一実
施例の要部説明図であり、図中、60は基台、61は第
1誘導コイル、62は第2誘導コイル、63は磁気遮蔽
フェライト、64は送風ファン、65a及び65bは送
風管、66は耐熱性弾性体、67は高硬度の耐熱性耐衝
撃材である。図7は、図6の一部拡大図、図8は、耐熱
性弾性体66と高硬度耐熱耐衝撃材67の配置状態を示
す説明図である。
施例の要部説明図であり、図中、60は基台、61は第
1誘導コイル、62は第2誘導コイル、63は磁気遮蔽
フェライト、64は送風ファン、65a及び65bは送
風管、66は耐熱性弾性体、67は高硬度の耐熱性耐衝
撃材である。図7は、図6の一部拡大図、図8は、耐熱
性弾性体66と高硬度耐熱耐衝撃材67の配置状態を示
す説明図である。
【0029】鍋の材質に応じて、第1誘導コイル61と
第2誘導コイル62を切り換えて使用するようになって
おり、第1誘導コイル61は、アルミニウムや銅製の鍋
を加熱するために、鍋底からの距離が1〜5mmとなる
位置に設けられている。落下物等による破損を防止する
ため、第1誘導コイル61の上部には、ガラス繊維で強
化された高硬度耐熱耐衝撃材67を設け、その上に耐熱
性弾性体66を設け、その上に置かれる鍋類が加熱時に
振動、移動しないようにする。高硬度耐熱耐衝撃材67
としては、厚さ0.3〜3mm程度のアルミナ、結晶セ
ラミックス等の板材が利用される。この高硬度耐熱耐衝
撃材67は熱容量が大きく、また加熱直後は60゜C以
上になり火傷等の危険があるため、耐熱性弾性体66は
これを防止する役割も果たす。
第2誘導コイル62を切り換えて使用するようになって
おり、第1誘導コイル61は、アルミニウムや銅製の鍋
を加熱するために、鍋底からの距離が1〜5mmとなる
位置に設けられている。落下物等による破損を防止する
ため、第1誘導コイル61の上部には、ガラス繊維で強
化された高硬度耐熱耐衝撃材67を設け、その上に耐熱
性弾性体66を設け、その上に置かれる鍋類が加熱時に
振動、移動しないようにする。高硬度耐熱耐衝撃材67
としては、厚さ0.3〜3mm程度のアルミナ、結晶セ
ラミックス等の板材が利用される。この高硬度耐熱耐衝
撃材67は熱容量が大きく、また加熱直後は60゜C以
上になり火傷等の危険があるため、耐熱性弾性体66は
これを防止する役割も果たす。
【0030】なお、送風管65a及び65bを通じて、
第1誘導コイル61と第2誘導コイル62との間や、高
硬度耐熱耐衝撃材67と耐熱性弾性体66との間に空気
を循環させ、これら各部品の過熱を防止すると共に、鍋
の振動音等を低減させるようにする。この場合は、集め
た高温空気を熱交換し冷却して排出してもよいが、マフ
ラーを通じて大気中へ放出してもよい。
第1誘導コイル61と第2誘導コイル62との間や、高
硬度耐熱耐衝撃材67と耐熱性弾性体66との間に空気
を循環させ、これら各部品の過熱を防止すると共に、鍋
の振動音等を低減させるようにする。この場合は、集め
た高温空気を熱交換し冷却して排出してもよいが、マフ
ラーを通じて大気中へ放出してもよい。
【0031】図8は、第1誘導コイルの上に設けられる
高硬度耐熱耐衝撃材67と耐熱性弾性体66との配置を
示しており、例えば、高硬度耐熱耐衝撃材67の厚さは
約0.3mm、耐熱性弾性体66の厚さは約0.2mm
のものを用い、両者間の隙間は約0.1mmに設定して
ある。高硬度耐熱耐衝撃材67と耐熱性弾性体66との
間の0.1mm程度の隙間は、加熱時には殆ど存在しな
くなり、鍋の重みで両者は互いに接触するようになる。
例えば、耐熱性弾性体66として用いられる弾性体耐熱
シリコンゴムを引っ張って隙間を開けて冷却空気を送っ
て冷却し、加熱料理後、鍋を取り除いたとき急激に温度
が低下するようにする。
高硬度耐熱耐衝撃材67と耐熱性弾性体66との配置を
示しており、例えば、高硬度耐熱耐衝撃材67の厚さは
約0.3mm、耐熱性弾性体66の厚さは約0.2mm
のものを用い、両者間の隙間は約0.1mmに設定して
ある。高硬度耐熱耐衝撃材67と耐熱性弾性体66との
間の0.1mm程度の隙間は、加熱時には殆ど存在しな
くなり、鍋の重みで両者は互いに接触するようになる。
例えば、耐熱性弾性体66として用いられる弾性体耐熱
シリコンゴムを引っ張って隙間を開けて冷却空気を送っ
て冷却し、加熱料理後、鍋を取り除いたとき急激に温度
が低下するようにする。
【0032】高硬度耐熱耐衝撃材67は、耐熱エポキシ
とか、テフロンとかの耐熱樹脂で、セラミックス材、ア
ルミナ、ジルコニア、ボロン、クオルツ等々のファイバ
ーを固化したものや、グラファイト繊維を固化したも
の、更にはケプラー材等々を用い、これでコイル防護膜
を形成するようにする。
とか、テフロンとかの耐熱樹脂で、セラミックス材、ア
ルミナ、ジルコニア、ボロン、クオルツ等々のファイバ
ーを固化したものや、グラファイト繊維を固化したも
の、更にはケプラー材等々を用い、これでコイル防護膜
を形成するようにする。
【0033】
【実施例】第1誘導コイル61として、巻数63、巻幅
80mm、2.2mm2 のコイルを用い、直径180m
m、肉厚1.5mmの銅鍋に水を入れて、入力750W
で誘導加熱を行なった結果、その能率は62%であっ
た。この場合、第1誘導コイル61と耐熱弾性体とのギ
ャップは0.5mmとした。コイルと鍋との間隙長は1
mmとした。耐熱弾性体のシリコンゴム膜によって鍋の
安定を図ったとき、安定に加熱することができた。IG
BTのピーク充電電流は52A、ピーク電圧は600V
であった。コイルの実インダクタンスは63μHであっ
た。コイル、IGBT、コンデンサーの順に285Wの
損失を計測することができた。
80mm、2.2mm2 のコイルを用い、直径180m
m、肉厚1.5mmの銅鍋に水を入れて、入力750W
で誘導加熱を行なった結果、その能率は62%であっ
た。この場合、第1誘導コイル61と耐熱弾性体とのギ
ャップは0.5mmとした。コイルと鍋との間隙長は1
mmとした。耐熱弾性体のシリコンゴム膜によって鍋の
安定を図ったとき、安定に加熱することができた。IG
BTのピーク充電電流は52A、ピーク電圧は600V
であった。コイルの実インダクタンスは63μHであっ
た。コイル、IGBT、コンデンサーの順に285Wの
損失を計測することができた。
【0034】同じコイルで、直径200mmの鍋を同じ
条件によって840Wの入力で67%の能率で加熱する
ことができた。ギャップは0.5mmとした。
条件によって840Wの入力で67%の能率で加熱する
ことができた。ギャップは0.5mmとした。
【0035】第1誘導コイルの下側約6mmの位置に、
巻数22、2.5mm2 の第2誘導コイルを置いて、同
様の条件によって加熱したとき、1.2KWの入力で9
2%の能率で加熱することができた。ギャップ8mmと
した第1及び第2誘導コイルを切り換え実施した。第1
誘導コイルで、先ず初めに30μsのパルスを5パルス
加えて鍋の性質を判別して、第1誘導コイルと第2誘導
コイルを自動的に切り換えて実施することができた。
巻数22、2.5mm2 の第2誘導コイルを置いて、同
様の条件によって加熱したとき、1.2KWの入力で9
2%の能率で加熱することができた。ギャップ8mmと
した第1及び第2誘導コイルを切り換え実施した。第1
誘導コイルで、先ず初めに30μsのパルスを5パルス
加えて鍋の性質を判別して、第1誘導コイルと第2誘導
コイルを自動的に切り換えて実施することができた。
【0036】以上、結果的に少なくとも500W以上の
電力で銅、Al材において加熱されることになり、極め
て有効な誘導加熱方法及び装置を得ることができた。充
分な冷却を行なうならば、より大容量の誘導加熱装置を
製造することができる。
電力で銅、Al材において加熱されることになり、極め
て有効な誘導加熱方法及び装置を得ることができた。充
分な冷却を行なうならば、より大容量の誘導加熱装置を
製造することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されるから、本
発明によるときは、比較的簡単な手段で磁化率が負もし
くは低い材質から成る被加熱体を誘導加熱する方法及び
装置を提供でき、また、1台の装置で、磁化率の全く異
なる被加熱体を誘導加熱できる装置を提供できるもので
ある。
発明によるときは、比較的簡単な手段で磁化率が負もし
くは低い材質から成る被加熱体を誘導加熱する方法及び
装置を提供でき、また、1台の装置で、磁化率の全く異
なる被加熱体を誘導加熱できる装置を提供できるもので
ある。
【0038】
【図1】均一な磁場内に各種材料を置いたときの磁束の
分布状態を示す説明図である。
分布状態を示す説明図である。
【図2】誘導加熱により鍋を加熱する場合の模式図であ
る。
る。
【図3】誘導コイルからの距離と磁束の関係を示すグラ
フである。
フである。
【図4】本発明に係る誘導加熱装置の回路の一実施例を
示す図である。
示す図である。
【図5】各種材質の誘導加熱特性を示すグラフである。
【図6】本発明に係る誘導加熱装置の一実施例の要部説
明図である。
明図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】第1誘導コイルの上に設けられる高硬度耐熱耐
衝撃材と耐熱性弾性体の配置を示す説明図である。
衝撃材と耐熱性弾性体の配置を示す説明図である。
20 鍋 21 誘導コイル 41 第1誘導コイル 42 第2誘導コイル 43 スイッチ 44 IGBT 45 ロゴスキー電流検出器 46 ドライバー 47 出力コントローラー 48 異常温度上昇検出器 49 表示器 60 基台 61 第1誘導コイル 62 第2誘導コイル 63 磁気遮蔽フェライト 64 送風ファン 65a,65b 送風管 66 耐熱性弾性体 67 高硬度耐熱耐衝撃材
Claims (9)
- 【請求項1】磁化率が負もしくは低い材質から成る被加
熱体を誘導加熱する方法において、被加熱体と誘導コイ
ルとの距離を5mm以下とすることを特徴とする誘導加
熱方法。 - 【請求項2】上記距離を約1mmとする請求項1に記載
の誘導加熱方法。 - 【請求項3】磁化率が負もしくは低い材質から成る被加
熱体と誘導コイルとの距離を5mm以下となるように設
定した誘導加熱装置。 - 【請求項4】上記距離を約1mmに設定した請求項3に
記載の誘導加熱装置。 - 【請求項5】被加熱体が、磁化率が負もしくは低い材質
で作製された鍋の底である請求項3に記載の誘導加熱装
置。 - 【請求項6】被加熱体と誘導コイルの距離を、被加熱体
の材質の磁化率の相違に応じて変更し得るよう、少なく
とも2つ以上の誘導コイルを被加熱体からの距離が異な
った位置に配置し、被加熱体の材質に応じてこれらの誘
導コイルへの電源の接続を選択的に切り換えるスイッチ
を設けた請求項3に記載の誘導加熱装置。 - 【請求項7】上記少なくとも2つ以上の誘導コイルの間
に冷却用の空気噴出口を設けた請求項6に記載の誘導加
熱装置。 - 【請求項8】被加熱体の振動を防止するため、被加熱体
と誘導コイルの間に耐熱性の弾性体を設けた請求項3に
記載の誘導加熱装置。 - 【請求項9】距離に透磁率を変換した調理用の請求項3
に記載の誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15718196A JPH1012369A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 誘導加熱方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15718196A JPH1012369A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 誘導加熱方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1012369A true JPH1012369A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15643968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15718196A Pending JPH1012369A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 誘導加熱方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1012369A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009295478A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15718196A patent/JPH1012369A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009295478A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050315 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050324 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050804 |