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JPH10122290A - 減衰バルブ構造 - Google Patents

減衰バルブ構造

Info

Publication number
JPH10122290A
JPH10122290A JP29751096A JP29751096A JPH10122290A JP H10122290 A JPH10122290 A JP H10122290A JP 29751096 A JP29751096 A JP 29751096A JP 29751096 A JP29751096 A JP 29751096A JP H10122290 A JPH10122290 A JP H10122290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
leaf
leaf valve
inner peripheral
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29751096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoko Izawa
庸行 井沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP29751096A priority Critical patent/JPH10122290A/ja
Publication of JPH10122290A publication Critical patent/JPH10122290A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の減衰力発生状態を具現化できるのはも
ちろん、生産コストの低減化を可能にして、油圧緩衝器
の汎用性の向上を期待し得るようにする。 【解決手段】 環状に形成されて外周端が内周側で上下
の連通を許容する筒状に形成のホルダ部1eの下端内周
に間座3の配在下に固着されるバルブストッパ10と、
環状に形成されて外周端が間座3を介してバルブストッ
パ10に担持されホルダ部1eに対して上下動可能に配
在されるリーフバルブ20と、円板状に形成されてリー
フバルブ20の上面に対向する透孔31を有しながらリ
ーフバルブ20の上面に載置されると共にホルダ部1e
に対して上下動可能に配在されてホルダ部1eの内周側
を上下に分断するノンリタンバルブ30とを有してな
り、ホルダ部1eの内周にリーフバルブ20およびノン
リタンバルブ30の上昇時に該リーフバルブ20および
ノンリタンバルブ30を迂回する流路1hが形成されて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧緩衝器にお
ける減衰バルブ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】およそ、油圧緩衝器は、その伸縮作動時
に所定の大きさの減衰力を発生する減衰バルブ構造を有
してなるが、この減衰バルブ構造としては、従来から種
々の提案がある。
【0003】たとえば、図4に示す減衰バルブ構造で
は、バルブシート部材たるピストン本体1に開穿のポー
ト1aの上端たる一端を開閉可能に閉塞するように配在
された環状のリーフバルブ2を有してなる。
【0004】ちなみに、ピストン本体1は、シリンダC
内に出没可能に挿入されたピストンロッドRの下端たる
先端に連設のピストン部Pを構成すると共に、シリンダ
C内にロッド側油室たる伸側油室R1とピストン側油室
たる圧側油室R2とを区画している。
【0005】そして、ポート1aは、伸側油室R1と圧
側油室R2とを連通するように周方向に適宜の間隔で開
穿されており、一端がリーフバルブ2におけるいわゆる
受圧面を確保するためなどで形成される環状窓1bに連
通されている。
【0006】リーフバルブ2は、その外周端撓みで作動
油の通過時の抵抗を発生させるように薄肉の環状に形成
されているが、内周端がいわゆる固定側とされてピスト
ン本体1の内周側上端たる固定部1cに間座3を介して
着座され、外周端が自由端とされて環状窓1b内に臨在
されている。
【0007】このとき、リーフバルブ2は、内周端がリ
ーフバルブ2の上方に配在されるバルブストッパ4の内
周側軸部4aの外周に介装されていて、この内周側軸部
4aに対して移動可能、すなわち、上下動可能とされる
ように設定されている。
【0008】なお、間座3は、ワッシャを兼ねるとする
もので、内周側がバルブストッパ4の内周側軸部4aの
下端とピストン本体1の内周側上端たる固定部1cとの
間に挟持され、外周側がリーフバルブ2の内周側端を着
座させるとしている。
【0009】リーフバルブ2の上面には、このリーフバ
ルブ2に比較して厚肉で同じく環状に形成されたノンリ
タンバルブ5が隣接されるとしており、このノンリタン
バルブ5に開穿された透孔5aがリーフバルブ2の上面
に対向するとしている。
【0010】そして、ノンリタンバルブ5は、リーフバ
ルブ2と同様に、内周端がバルブストッパ4の内周側軸
部4aの外周に介装されていて、この内周側軸部4aに
対して移動可能、すなわち、上下動可能とされるように
設定されている。
【0011】また、このノンリタンバルブ5は、リーフ
バルブ2とは異なり、外周端がピストン本体1の外周側
上端たるシート部1dに離脱可能に着座されるように設
定されている。
【0012】なお、ノンリタンバルブ5の内周側端とバ
ルブストッパ4との間には、ノンリタンバルブ5をリー
フバルブ2側に附勢するノンリタンスプリング6が配在
されるとしている。
【0013】それゆえ、上記した構成の減衰バルブ構造
によれば、ピストン部PがシリンダC内を上昇すること
になる伸側行程時には、高圧側となる伸側油室R1から
の作動油がノンリタンバルブ5に開穿の透孔5aを介し
てリーフバルブ2の上面に及ぶと共に、自由端となって
いるリーフバルブ2の外周端を下方に撓ませてそこに形
成される隙間を介しかつ環状窓1bおよびポート1aを
介して低圧側となる圧側油室R2に流出する。
【0014】そして、作動油がリーフバルブ2の外周端
を下方に撓ませてそこに形成される隙間を通過するとき
に所定の伸側の減衰力が発生されることになる。
【0015】なお、ピストン部PがシリンダC内を下降
する圧側行程時には、高圧側となる圧側油室R2からの
作動油がポート1aおよび環状窓1bを介してリーフバ
ルブ2の下面に及ぶと共に、このリーフバルブ2および
このリーフバルブ2の上面に隣接されているノンリタン
バルブ5を一緒に上昇させてリーフバルブ2およびノン
リタンバルブ5の各外周端とピストン本体1のシート部
1dとの間に形成される隙間を介して低圧側となる伸側
油室R1に流入する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来提案としての減衰バルブ構造にあっては、安定し
た減衰力の発生状態を具現化できなくする危惧がある。
【0017】すなわち、上記の減衰バルブ構造では、リ
ーフバルブ2の上面にノンリタンバルブ5が隣接される
構成とされるが、その際に、両者間に油漏れに通じる隙
間が形成されないことが必須とされる。
【0018】しかし、リーフバルブ2とノンリタンバル
ブ5の配設状態を観ると、ノンリタンバルブ5の外周端
がピストン本体1の外周側のシート部1dに着座される
に対して、リーフバルブ2の内周端がピストン本体1の
内周側の固定部1cに設置される間座3の外周側の上面
に着座されるとしている。
【0019】したがって、ピストン本体1の外周側のシ
ート部1dと内周側の固定部1cとの間には寸法Lの段
差があることになり、この寸法Lの段差の中に寸法L1
の厚さの間座3と寸法L2の厚さのリーフバルブ2が配
在されて、L=L1+L2となるときに、リーフバルブ
2の上面にノンリタンバルブ5が隙間なく隣接される状
態となる。
【0020】しかしながら、実際を鑑みると、シート部
1dと固定部1cとの間の段差L,間座3の寸法L1お
よびリーフバルブ2の寸法L2におけるそれぞれの精度
によってもって誤差δが生じ、この誤差δがリーフバル
ブ2とノンリタンバルブ5との間に出現されて油の漏れ
を招来させると共に、この誤差δが区々となるがゆえ
に、発生される減衰力が区々となる、すなわち、減衰力
がばらつくことになり、各油圧緩衝器に安定した減衰
力、すなわち、一定の大きさの減衰力の発生を期待し得
ないことになる。
【0021】この発明は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたもので、その目的とするところは、所定の減衰力発
生状態を具現化できるのはもちろんのこと、生産コスト
の低減化を可能にして、油圧緩衝器の汎用性の向上を期
待するに最適となる減衰バルブ構造を提供することであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、基本的には、環状に形成さ
れて外周端が内周側で上下の連通を許容する筒状に形成
のホルダ部の下端内周に間座の配在下に固着されるバル
ブストッパと、環状に形成されて外周端が間座を介して
バルブストッパに担持されホルダ部に対して上下動可能
に配在されるリーフバルブと、円板状に形成されてリー
フバルブの上面に対向する透孔を有しながらリーフバル
ブの上面に載置されると共にホルダ部に対して上下動可
能に配在されてホルダ部の内周側を上下に分断するノン
リタンバルブとを有してなり、ホルダ部の内周にリーフ
バルブおよびノンリタンバルブの上昇時に該リーフバル
ブおよびノンリタンバルブを迂回する流路が形成されて
なるとする。
【0023】そして、より具体的には、ホルダ部がシリ
ンダ内ピストン部におけるピストン本体の下端スカート
部とされると共に、リーフバルブが伸側減衰バルブに設
定されてなるとし、あるいは、ホルダ部がシリンダ内ベ
ースバルブ部におけるバルブボディに設定されると共
に、リーフバルブが圧側減衰バルブに設定されてなると
する。
【0024】また、要する場合には、リーフバルブとノ
ンリタンバルブとの間にシムが配在されてなるとする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図示したところに基づいて
この発明を説明するが、図1に示すように、この発明の
一実施の形態による減衰バルブ構造は、油圧緩衝器にお
けるシリンダC内のピストン部Pに設けられてなると
し、バルブストッパ10と、リーフバルブ20と、ノン
リタンバルブ30とを有してなる。
【0026】なお、ピストン部Pは、シリンダC内に出
没可能に挿入されたピストンロッドRの下端たる先端に
連設されたピストン本体1を有してなり、このピストン
本体1がシリンダC内にロッド側油室たる伸側油室R1
とピストン側油室たる圧側油室R2とを区画すると共
に、周方向に適宜の間隔で開穿されたポート1aで伸側
油室R1と圧側油室R2との連通を可能にしている。
【0027】バルブストッパ10は、所定の強度を有す
る環状に形成されて外周端が内周側で上下の連通を許容
する筒状に形成されたホルダ部、すなわち、この実施の
形態では、ピストン本体1における下端スカート部1e
の下端内周に間座3の配在下にカシメ加工によって固着
されている。
【0028】そして、このバルブストッパ10は、その
中央部を透孔部11としていて、この透孔部11を介し
てのホルダ部たる下端スカート部1eの内周側における
上下の連通を許容している。
【0029】なお、下端スカート部1eの内周側におけ
る上方は、ポート1aを介して伸側油室R1に連通し、
下端スカート部1eの内周側における下方は、圧側油室
R2に連通している。
【0030】また、間座3は、ワッシャを兼ねるもの
で、外径がバルブストッパ10の外径と一致する環状に
形成されて外周端が下端スカート部1eの下端内周にバ
ルブストッパ10の外周端と共にカシメ加工によって固
着されている。
【0031】リーフバルブ20は、外径がバルブストッ
パ10の外径より小さくなる外径の環状に形成されて外
周端が間座3を介してバルブストッパ10の内周側に担
持されながら下端スカート部1eの上端側に対して上下
動可能に配在されるもので、この実施の形態では、外周
端がいわゆる固定側に設定されるに対して内周端が自由
端たる撓み端に設定されている。
【0032】そして、このリーフバルブ20は、上方と
なるポート1aを介しての高圧側からの作動油がその内
周端を下方に押し下げて通過する際に抵抗を発生させる
伸側減衰バルブに設定されている。
【0033】ノンリタンバルブ30は、外径がリーフバ
ルブ20の外径に一致する大きさの円板状に形成されて
リーフバルブ20の上面に載置されると共に、下端スカ
ート部1eの上端側に対してリーフバルブ20と共に上
下動可能に配在されるとしている。
【0034】そして、このノンリタンバルブ30は、リ
ーフバルブ20の上面に対向する透孔31を有してなる
と共に、リーフバルブ20の上面に載置された状態のと
き、リーフバルブ20の内周側の透孔21を上方から閉
塞する状態になり、下端スカート部1eの内周側を上下
に分断するように設定されている。
【0035】ところで、この発明にあって、リーフバル
ブ20およびノンリタンバルブ30は、ホルダ部たる下
端スカート部1eに対して上下動可能に配在されるとし
ているが、この実施の形態では、各外周端が下端スカー
ト部1eの内周に形成された環状溝1fに上下動可能に
収装されていて、その上昇量が段差部1gで規制されな
がら上下動可能とされている。
【0036】それゆえ、リーフバルブ20およびノンリ
タンバルブ30は、圧側油室R2が高圧側になるとき
に、その際の油圧作用で段差部1gに当たるまで下端ス
カート部1eの内周側で上昇すると共に、伸側油室R1
が高圧側になるときに、その際の油圧作用で間座3を介
してバルブストッパ10に押し着けられる状態にして下
端スカート部1eの内周側で下降状態に維持されること
になる。
【0037】一方、この発明にあって、ホルダ部たる下
端スカート部1eの内周には、リーフバルブ20および
ノンリタンバルブ30の下端スカート部1eの内周側で
の上昇時にこのリーフバルブ20およびノンリタンバル
ブ30を迂回する流路1hが形成されてなるとしてい
る。
【0038】そして、この流路1hは、下端スカート部
1eの内周を適宜の間隔でこの下端スカート部1eの軸
線方向に切り欠くようにして形成されてなるもので、上
端がノンリタンバルブ30の上方に連通すると共に、下
端が間座3の上面に対向するように設定されている。
【0039】それゆえ、伸側油室R1が高圧側になると
きには、下端スカート部1eの内周側でリーフバルブ2
0およびノンリタンバルブ30が下降状態に維持される
のはもちろんのこと、このときのノンリタンバルブ30
の透孔31を介しての油圧作用でリーフバルブ20の内
周端が下方に撓むことになり、その際に形成される隙間
を作動油が通過することで所定の伸側減衰力が発生され
ることになる。
【0040】そして、圧側油室R2が高圧側になるとき
には、下端スカート部1eの内周側でリーフバルブ20
およびノンリタンバルブ30が上昇することになり、こ
のときリーフバルブ20が間座3から離脱することで、
このリーフバルブ20と間座3との間に隙間が形成さ
れ、この隙間が流路1hに連通することになる。
【0041】その結果、圧側油室R2からの作動油がリ
ーフバルブ20と間座3との間の隙間および流路1hを
通過してノンリタンバルブ30の上方に、すなわち、ポ
ート1aを介して低圧側となる伸側油室R1に流入する
ことになり、このとき、減衰作用が発現されないことに
なる。
【0042】図2は、この発明の減衰バルブ構造がシリ
ンダC内のベースバルブ部Bに設けられてなる実施の形
態を示すものであるが、この実施の形態でも、前記した
図1に示す実施の形態と同様に、バルブストッパ10
と、リーフバルブ20と、ノンリタンバルブ30とを有
してなる。
【0043】それゆえ、この実施の形態において、その
構成が前記した実施の形態におけるものと同一なるとこ
ろについては、要する場合を除いて、図中に同一の符号
を付するのみとしてその詳しい説明を省略し、以下に
は、この実施の形態において特徴となるところを中心に
説明する。
【0044】少し説明すると、まず、リーフバルブ20
を間座3の介在下に担持するところのバルブストッパ1
0を固着させるホルダ部がベースバルブ部Bを構成する
バルブボディ40とされてなる。
【0045】そして、リーフバルブ20およびこのリー
フバルブ20上に載置されるノンリタンバルブ30は、
バルブボディ40の内周に形成の環状溝41に収装され
ていて、段差部42でその上昇量が規制されながら上下
動可能に配在されている。
【0046】また、バルブボディ40の内周には、リー
フバルブ20およびノンリタンバルブ30のこのバルブ
ボディ40の内周側での上昇時に該リーフバルブ20お
よびノンリタンバルブ30を迂回する流路43が形成さ
れている。
【0047】なお、この流路43は、バルブボディ40
の内周を適宜の間隔でこのバルブボディ40の軸線方向
に切り欠くようにして形成されており、上端がノンリタ
ンバルブ30の上方に連通すると共に、下端が間座3の
上面に対向するように設定されていることもちろんであ
る。
【0048】ちなみに、この実施の形態では、ベースバ
ルブ部Bの上方のシリンダC内が圧側油室R2とされ、
ベースバルブ部Bの下方がシリンダC外のリザーバ室R
3に連通するとしている。
【0049】すなわち、リザーバ室R3は、シリンダC
とこのシリンダCの外周側に配在された外筒Oとによっ
て区画されると共に、外筒Oの下端を閉塞しているボト
ム部材O1に担持されたバルブボディ40に開穿の切欠
孔44を介してベースバルブ部Bの下方に連通してい
る。
【0050】それゆえ、この実施の形態による場合に
は、圧側油室R2が高圧側になると、バルブボディ40
の内周側でリーフバルブ20およびノンリタンバルブ3
0が下降状態に維持されるのはもちろんのこと、このと
きのノンリタンバルブ30の透孔31を介しての油圧作
用でリーフバルブ20の内周端が下方に撓み、その際に
形成される隙間を作動油が通過することで所定の圧側減
衰力が発生されることになる。
【0051】そして、圧側油室R2が低圧側になるとき
には、バルブボディ40の内周側でリーフバルブ20お
よびノンリタンバルブ30が上昇し、このときリーフバ
ルブ20が間座3から離脱することで、このリーフバル
ブ20と間座3との間に隙間が形成され、この隙間が流
路43に連通することになる。
【0052】その結果、リザーバ室R3からの作動油が
リーフバルブ20と間座3との間の隙間および流路43
を通過してノンリタンバルブ30の上方に、すなわち、
圧側油室R2に補充されることになる。
【0053】以上のように、この発明の減衰バルブ構造
では、ノンリタンバルブ30がリーフバルブ20の上に
載置されると共に、このリーフバルブ20がバルブスト
ッパ10にのみ、すなわち、正確には、間座3にのみ離
着座されるように構成されるから、間座3が所定の精度
の平坦度を有するように設定されることのみで、リーフ
バルブ20と間座3との間はもちろんのこと、リーフバ
ルブ20とバルブストッパ10との間にも誤差δ(図4
参照)の発現が招来されなくなり、この誤差δが発現さ
れないがゆえに油圧のいわゆる漏れがなく、ばらついた
減衰力の発生状態がなくして安定した減衰力の発生状態
を具現化できることになる。
【0054】そして、間座3が所定の精度の平坦度を有
するように設定されることのみで足りるから、前記した
従来例におけるように、バルブシート部材としてのピス
トン本体1の外周側上端たるシート部1d(図4参照)
におけるノンリタンバルブ5に対する精度を精緻に管理
するような必要がなく、製造コストの大幅な削減を可能
にすることになる。
【0055】図3は、この発明の減衰バルブ構造のさら
に他の実施の形態を示すもので、ここでは、リーフバル
ブ20とノンリタンバルブ30との間にシム50を介在
させて積極的にギャップGを形成するとするものであ
る。
【0056】この実施の形態による場合には、リーフバ
ルブ20とノンリタンバルブ30との間にシム50を介
在させて積極的にギャップGを形成することから、減衰
力を全体的に低くするのはもちろんのこと、減衰力の立
ち上り状態を滑らかなものにすることが可能になる。
【0057】そして、この実施の形態による場合には、
シム50を介在させるについて、これをリーフバルブ2
0とノンリタンバルブ30との間に強制的に挟持するこ
とはなく、単に配在させるのみとするから、シム50の
肉厚が区々とならない。
【0058】すなわち、あらかじめシム50が所定の精
度を有するように設定されている場合には、その配在に
よってシム50の肉厚が区々となることがなく、それゆ
え、安定した減衰力の発生状態を具現化できることにな
る。
【0059】なお、図示する実施の形態は、この発明の
減衰バルブ構造がシリンダC内のピストン部Pに具現化
されるとしているが、この実施の形態については、これ
がシリンダC内のベースバルブ部B(図2参照)に具現
化されるとしても良いこともちろんである。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、リ
ーフバルブの一端を間座を介してバルブストッパに担持
させるのみとして、リーフバルブの他端をバルブシート
部材におけるシート部などにシートさせるように構成し
ないから、間座が所定の精度の平坦度を有するように設
定されることのみで、リーフバルブと間座との間はもち
ろんのこと、リーフバルブとバルブストッパとの間にも
誤差の発現が招来されなくなり、したがって、この誤差
が発現されないがゆえに油圧のいわゆる漏れがなく、ば
らついた減衰力の発生状態がなくして安定した減衰力の
発生状態を具現化できることになる。
【0061】このとき、間座が所定の精度の平坦度を有
するように設定されることのみで足りるから、前記した
従来例のように、バルブシート部材におけるシート部の
設定が不要になり、製造コストの大幅な削減を可能にす
ることになる。
【0062】また、リーフバルブとノンリタンバルブと
の間にシムを介在させる場合には、積極的にギャップが
形成されることから、減衰力を全体的に低くするのはも
ちろんのこと、減衰力の立ち上り状態を滑らかなものに
することが可能になる。
【0063】その結果、この発明によれば、所定の減衰
力発生状態を具現化できるのはもちろんのこと、生産コ
ストの低減化を可能にして、油圧緩衝器の汎用性の向上
を期待するに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による減衰バルブ構造
を有するシリンダ内ピストン部を示す部分縦断面図であ
る。
【図2】この発明の他の実施の形態による減衰バルブ構
造を有するシリンダ内ベースバルブ部を図1と同様に示
す図である。
【図3】さらにこの発明の他の実施の形態による減衰バ
ルブ構造を有するシリンダ内ピストン部の要部のみを示
す部分縦断面図である。
【図4】シリンダ内ピストン部に具現化された従来例と
しての減衰バルブ構造を図1と同様に示す図である。
【符号の説明】
1 ピストン本体 1e ホルダ部たる下端スカート部 1h,43 流路 3 間座 10 バルブストッパ 20 リーフバルブ 30 ノンリタンバルブ 31 透孔 40 ホルダ部たるバルブボディ 50 シム B ベースバルブ部 C シリンダ P ピストン部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に形成されて外周端が内周側で上下
    の連通を許容する筒状に形成のホルダ部の下端内周に間
    座の配在下に固着されるバルブストッパと、環状に形成
    されて外周端が間座を介してバルブストッパに担持され
    ホルダ部に対して上下動可能に配在されるリーフバルブ
    と、円板状に形成されてリーフバルブの上面に対向する
    透孔を有しながらリーフバルブの上面に載置されると共
    にホルダ部に対して上下動可能に配在されてホルダ部の
    内周側を上下に分断するノンリタンバルブとを有してな
    り、ホルダ部の内周にリーフバルブおよびノンリタンバ
    ルブの上昇時に該リーフバルブおよびノンリタンバルブ
    を迂回する流路が形成されてなる減衰バルブ構造
  2. 【請求項2】 ホルダ部がシリンダ内ピストン部におけ
    るピストン本体の下端スカート部とされると共にリーフ
    バルブが伸側減衰バルブに設定されてなる請求項1の減
    衰バルブ構造
  3. 【請求項3】 ホルダ部がシリンダ内ベースバルブ部に
    おけるバルブボディに設定されると共にリーフバルブが
    圧側減衰バルブに設定されてなる請求項1の減衰バルブ
    構造
  4. 【請求項4】 リーフバルブとノンリタンバルブとの間
    にシムが配在されてなる請求項1の減衰バルブ構造
JP29751096A 1996-10-18 1996-10-18 減衰バルブ構造 Pending JPH10122290A (ja)

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JP29751096A JPH10122290A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 減衰バルブ構造

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