JPH10120870A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
- Publication number
- JPH10120870A JPH10120870A JP27383296A JP27383296A JPH10120870A JP H10120870 A JPH10120870 A JP H10120870A JP 27383296 A JP27383296 A JP 27383296A JP 27383296 A JP27383296 A JP 27383296A JP H10120870 A JPH10120870 A JP H10120870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenolic resin
- inorganic filler
- molding material
- weight
- resin molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性及び耐トラッキング性に優れたフェノ
ール樹脂成形材料を提供する。 【解決手段】 必須成分として、レゾール型フェノール
樹脂を主成分とするフェノール樹脂を20〜40重量%
含み、充填材として、200℃以上で結晶水を放出する
無機充填材を主成分とする無機充填材を45〜60重量
%含み、有機充填材を5〜10重量%含むことを特徴と
するフェノール樹脂成形材料。
ール樹脂成形材料を提供する。 【解決手段】 必須成分として、レゾール型フェノール
樹脂を主成分とするフェノール樹脂を20〜40重量%
含み、充填材として、200℃以上で結晶水を放出する
無機充填材を主成分とする無機充填材を45〜60重量
%含み、有機充填材を5〜10重量%含むことを特徴と
するフェノール樹脂成形材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐トラッキング性
に優れたフェノール樹脂成形材料に関するものである。
に優れたフェノール樹脂成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、耐熱性、寸
法安定性、成形性等に優れ、自動車、電気、電子等の基
幹産業分野で長期にわたり使用されてきている。特に、
最近では、製品の信頼性に対する要求は厳しくなり、耐
アーク性、耐トラッキング性といった電気性能も要求さ
れつつある。
法安定性、成形性等に優れ、自動車、電気、電子等の基
幹産業分野で長期にわたり使用されてきている。特に、
最近では、製品の信頼性に対する要求は厳しくなり、耐
アーク性、耐トラッキング性といった電気性能も要求さ
れつつある。
【0003】通常、電気性能を要求する部品には、不飽
和ポリエステル、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、メラミン・フェノール樹脂といった、電気特性に優
れた樹脂を使用することが多いが、耐熱性、成形性、コ
ストといった問題もあり、フェノール樹脂成形材料の優
れた耐熱性、耐燃性、成形性を維持したまま、耐トラッ
キング性を付与することが望まれている。
和ポリエステル、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、メラミン・フェノール樹脂といった、電気特性に優
れた樹脂を使用することが多いが、耐熱性、成形性、コ
ストといった問題もあり、フェノール樹脂成形材料の優
れた耐熱性、耐燃性、成形性を維持したまま、耐トラッ
キング性を付与することが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフェ
ノール樹脂成形材料のこのような問題点を解決するため
に種々の検討の結果なされたもので、その目的とすると
ころは、成形加工性を低下させることなく、耐トラッキ
ング性に優れたフェノール樹脂成形材料を提供すること
にある。
ノール樹脂成形材料のこのような問題点を解決するため
に種々の検討の結果なされたもので、その目的とすると
ころは、成形加工性を低下させることなく、耐トラッキ
ング性に優れたフェノール樹脂成形材料を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、必須成分とし
て、レゾール型フェノール樹脂を主成分とするフェノー
ル樹脂を25〜40重量%含み、充填材として、200
℃以上で結晶水を放出する無機充填材を主成分とする無
機充填材を45〜65重量%含み、有機充填材を5〜1
0重量%含むことを特徴とするフェノール樹脂成形材
料、に関するものである。
て、レゾール型フェノール樹脂を主成分とするフェノー
ル樹脂を25〜40重量%含み、充填材として、200
℃以上で結晶水を放出する無機充填材を主成分とする無
機充填材を45〜65重量%含み、有機充填材を5〜1
0重量%含むことを特徴とするフェノール樹脂成形材
料、に関するものである。
【0006】ここで使用するレゾール型フェノール樹脂
樹脂は通常使用されるものであり、ジメチレンエーテル
型レゾール樹脂、メチロール型レゾール樹脂等を用いる
ことが出来る。必要に応じて、ノボラック型フェノール
樹脂を併用することも出来るが、フェノール樹脂の総量
は40重量%以下が必須であり、40重量%を越えると
耐トラッキング性が低下するという問題が生じる。ノボ
ラック型フェノール樹脂は、フェノール樹脂全体の50
重量%以下である。50重量%を越えると硬化性が低下
し、好ましくない。
樹脂は通常使用されるものであり、ジメチレンエーテル
型レゾール樹脂、メチロール型レゾール樹脂等を用いる
ことが出来る。必要に応じて、ノボラック型フェノール
樹脂を併用することも出来るが、フェノール樹脂の総量
は40重量%以下が必須であり、40重量%を越えると
耐トラッキング性が低下するという問題が生じる。ノボ
ラック型フェノール樹脂は、フェノール樹脂全体の50
重量%以下である。50重量%を越えると硬化性が低下
し、好ましくない。
【0007】無機充填材の主成分は200℃以上で結晶
水を放出するものである。このような無機充填材として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硼酸亜
鉛、硼酸カルシウム、タルク、セピオライト等が挙げら
れる。無機充填材の添加量は、成形材料全体に対して4
0〜65重量%であり、200℃以上で結晶水を放出す
る無機充填材は、成形材料全体に対して40重量%以上
であることが好ましい。これ未満では、耐熱性、耐トラ
ッキング性が低下し、これを越えると材料の流動性に劣
り、フェノール樹脂成形材料としての成形性の良さが発
揮できないという問題がある。
水を放出するものである。このような無機充填材として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硼酸亜
鉛、硼酸カルシウム、タルク、セピオライト等が挙げら
れる。無機充填材の添加量は、成形材料全体に対して4
0〜65重量%であり、200℃以上で結晶水を放出す
る無機充填材は、成形材料全体に対して40重量%以上
であることが好ましい。これ未満では、耐熱性、耐トラ
ッキング性が低下し、これを越えると材料の流動性に劣
り、フェノール樹脂成形材料としての成形性の良さが発
揮できないという問題がある。
【0008】有機充填材として用いられるものとして
は、木粉、積層板粉砕物などが用いられるが、粉砕布、
パルプが成型品の機械的強度向上のために好ましい。添
加量は5〜10重量%、更に望ましくは5〜7重量%で
ある。10重量%を越えると耐トラッキング性が低下
し、5重量%未満では耐トラッキング性は付与されるも
のの、成形品が硬く脆くなり、機械的強度が低下すると
いう問題がある。
は、木粉、積層板粉砕物などが用いられるが、粉砕布、
パルプが成型品の機械的強度向上のために好ましい。添
加量は5〜10重量%、更に望ましくは5〜7重量%で
ある。10重量%を越えると耐トラッキング性が低下
し、5重量%未満では耐トラッキング性は付与されるも
のの、成形品が硬く脆くなり、機械的強度が低下すると
いう問題がある。
【0009】本発明におけるフェノール樹脂成形材料
は、これらの配合組成に加えて通常のフェノール樹脂成
形材料に使用される顔料、離型剤、硬化剤、硬化促進剤
等を加え、これらの原料を均一混合した後、ロール、コ
ニーダー、二軸押出機等の混練機等で加熱混練し、粉砕
して製造される。
は、これらの配合組成に加えて通常のフェノール樹脂成
形材料に使用される顔料、離型剤、硬化剤、硬化促進剤
等を加え、これらの原料を均一混合した後、ロール、コ
ニーダー、二軸押出機等の混練機等で加熱混練し、粉砕
して製造される。
【0010】
【実施例】表1上欄の実施例および比較例に示す配合で
通常の二本ロールで加熱混練して成形材料を得た。これ
らの、成形材料について成形品特性を測定し、表1下欄
に示す結果を得た。
通常の二本ロールで加熱混練して成形材料を得た。これ
らの、成形材料について成形品特性を測定し、表1下欄
に示す結果を得た。
【0011】
【表1】 レゾール型フェノール樹脂:ジメチレンエーテル型フェ
ノール樹脂使用
ノール樹脂使用
【0012】(測定方法) 1.曲げ強さ:JIS K 6911 2.シャルピー衝撃強さ:JIS K 7111 3.加重撓み温度:JIS K 7207 4.耐トラッキング性:JIS C 2134
【0013】
【発明の効果】以上実施例からも明らかなように、本発
明のフェノール樹脂成形材料は、これから得られた成形
品が耐熱性、耐トラッキング性に優れ、これらの特性が
要求される電気、電子部品に好適である。
明のフェノール樹脂成形材料は、これから得られた成形
品が耐熱性、耐トラッキング性に優れ、これらの特性が
要求される電気、電子部品に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3:22 3:34)
Claims (4)
- 【請求項1】 必須成分として、レゾール型フェノール
樹脂を主成分とするフェノール樹脂を20〜40重量%
含み、充填材として、200℃以上で結晶水を放出する
無機充填材を主成分とする無機充填材を45〜60重量
%含み、有機充填材を5〜10重量%含むことを特徴と
するフェノール樹脂成形材料。 - 【請求項2】 硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン
を含まないことを特徴とする請求項1記載のフェノール
樹脂成形材料。 - 【請求項3】 フェノール樹脂として、ノボラック型フ
ェノール樹脂を50重量%以下含む請求項1又は2記載
のフェノール樹脂成形材料。 - 【請求項4】 無機充填材として、200℃以上で結晶
水を放出する無機充填材を60重量%以上含む請求項
1、2又は3記載のフェノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27383296A JPH10120870A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27383296A JPH10120870A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120870A true JPH10120870A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17533178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27383296A Pending JPH10120870A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10120870A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016138214A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 住友ベークライト株式会社 | 人工木材組成物及び人工木材成形品 |
CN110577718A (zh) * | 2019-10-30 | 2019-12-17 | 上海欧亚合成材料股份有限公司 | 一种用于低压电器的苯胺改性酚醛模塑料及其制备方法 |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP27383296A patent/JPH10120870A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016138214A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 住友ベークライト株式会社 | 人工木材組成物及び人工木材成形品 |
CN110577718A (zh) * | 2019-10-30 | 2019-12-17 | 上海欧亚合成材料股份有限公司 | 一种用于低压电器的苯胺改性酚醛模塑料及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5879027B2 (ja) | リグニン添加熱硬化性樹脂 | |
JPH10120870A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP3543924B2 (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPH08283534A (ja) | メラミン・フェノール樹脂組成物 | |
JPH03167248A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPH1095872A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP3270144B2 (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPH11172072A (ja) | フェノール樹脂組成物 | |
JPH09291194A (ja) | フェノール樹脂組成物 | |
JPH10176098A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP2002256136A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPH05230329A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP2015193860A (ja) | リグニン添加熱硬化性樹脂 | |
JPH10182936A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP2002275347A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPH1036632A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP3407760B2 (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JP2005132939A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPH11323082A (ja) | メラミン樹脂成形材料 | |
JPH08157693A (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JPH01266124A (ja) | マレイミド樹脂組成物 | |
JPH11166100A (ja) | フェノール樹脂組成物 | |
JP2001354834A (ja) | フェノール樹脂成形材料 | |
JPS5811543A (ja) | フエノ−ル樹脂成形材料 | |
JPH09263655A (ja) | 熱硬化性樹脂成形材料 |