JPH10108659A - たばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法 - Google Patents
たばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法Info
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- JPH10108659A JPH10108659A JP8264894A JP26489496A JPH10108659A JP H10108659 A JPH10108659 A JP H10108659A JP 8264894 A JP8264894 A JP 8264894A JP 26489496 A JP26489496 A JP 26489496A JP H10108659 A JPH10108659 A JP H10108659A
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- cut tobacco
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 紙巻きたばこにおける刻み断面の硬さ(弾性
率)を、その方向に拘わることなく一様化し、その巻硬
さの向上を図る。 【解決手段】 チムニー部(5)と巻管部との間に張架さ
れて走行駆動されるたばこバンドを、並列に設けた2本
の無端状ベルト(6a,6b)とし、無端状ベルトの裏面
に設けたガイド体(13,14,15)によって無端状ベル
トの幅方向の向きとその断面形状を変化させ、無端状ベ
ルトの表面に吸着された刻みたばこTkの層を丸め込ん
で棒状にし、これによって刻みの配列方向をランダム化
して前記巻管部に供給する。また無端状ベルトの断面形
状制御による刻みたばこの層の丸め込みを、無端状ベル
トの表面に吸着した刻みたばこの余剰分をエクレターデ
ィスク(9)により切除してその吸着量を調整した後に行
う。
率)を、その方向に拘わることなく一様化し、その巻硬
さの向上を図る。 【解決手段】 チムニー部(5)と巻管部との間に張架さ
れて走行駆動されるたばこバンドを、並列に設けた2本
の無端状ベルト(6a,6b)とし、無端状ベルトの裏面
に設けたガイド体(13,14,15)によって無端状ベル
トの幅方向の向きとその断面形状を変化させ、無端状ベ
ルトの表面に吸着された刻みたばこTkの層を丸め込ん
で棒状にし、これによって刻みの配列方向をランダム化
して前記巻管部に供給する。また無端状ベルトの断面形
状制御による刻みたばこの層の丸め込みを、無端状ベル
トの表面に吸着した刻みたばこの余剰分をエクレターデ
ィスク(9)により切除してその吸着量を調整した後に行
う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻管部において長
尺の巻紙にて連続的に棒状に巻き上げられる刻みたばこ
の配列をランダム化して、その巻硬さの向上を図るに好
適なたばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法に関す
る。
尺の巻紙にて連続的に棒状に巻き上げられる刻みたばこ
の配列をランダム化して、その巻硬さの向上を図るに好
適なたばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法に関す
る。
【0002】
【関連する背景技術】たばこ巻上機は、概略的には図1
に示すように、主軸1により速度制御されて送り駆動さ
れるガニチャーテープ2を備え、このガニチャーテープ
2上においてロールから連続供給される長尺の巻紙Pに
て刻みたばこTkを棒状に連続的に巻き上げる巻管部
(紙巻部)3と、ホッパ4内に供給された刻みたばこT
kを上方に向けて空気搬送するチムニー部5と、このチ
ムニー部5の上方位置と前記巻管部3との間に張架され
て前記主軸1の回転に同期して走行駆動される無端状の
たばこバンド6を備え、サクション部7により該たばこ
バンド6の裏面側に供給される負圧により前記刻みたば
こTkをその表面に吸着して前記巻管部3に搬送する刻
み給送装置8とからなる。
に示すように、主軸1により速度制御されて送り駆動さ
れるガニチャーテープ2を備え、このガニチャーテープ
2上においてロールから連続供給される長尺の巻紙Pに
て刻みたばこTkを棒状に連続的に巻き上げる巻管部
(紙巻部)3と、ホッパ4内に供給された刻みたばこT
kを上方に向けて空気搬送するチムニー部5と、このチ
ムニー部5の上方位置と前記巻管部3との間に張架され
て前記主軸1の回転に同期して走行駆動される無端状の
たばこバンド6を備え、サクション部7により該たばこ
バンド6の裏面側に供給される負圧により前記刻みたば
こTkをその表面に吸着して前記巻管部3に搬送する刻
み給送装置8とからなる。
【0003】この刻み給送装置8の上記チムニー部5か
ら巻管部3に向かうたばこバンド6の走行路の途中に
は、前記主軸1の回転に同期して作動するエクレターデ
ィスク9が設けられている。このエクレターディスク9
により前記たばこバンド6の表面に吸着されて巻管部3
に搬送される刻みたばこTkの余剰分が切除され、その
吸着量(層厚み)が制御されて前記巻管部3にて巻き上
げられる棒巻たばこTrにおける刻みたばこTkの充填量
が調整される。尚、巻管部3において巻紙Pにて棒状に
連続的に巻き上げられた棒巻たばこTrは、切断部10
において該棒巻たばこTrの巻上長に関連して回転駆動
される切断ナイフ10aにより所定長毎に、例えばシガ
レット2本分の長さの所謂ダブル巻たばこTwとして切
断され、次工程であるフィルタアタッチメント(図示せ
ず)に供給される。
ら巻管部3に向かうたばこバンド6の走行路の途中に
は、前記主軸1の回転に同期して作動するエクレターデ
ィスク9が設けられている。このエクレターディスク9
により前記たばこバンド6の表面に吸着されて巻管部3
に搬送される刻みたばこTkの余剰分が切除され、その
吸着量(層厚み)が制御されて前記巻管部3にて巻き上
げられる棒巻たばこTrにおける刻みたばこTkの充填量
が調整される。尚、巻管部3において巻紙Pにて棒状に
連続的に巻き上げられた棒巻たばこTrは、切断部10
において該棒巻たばこTrの巻上長に関連して回転駆動
される切断ナイフ10aにより所定長毎に、例えばシガ
レット2本分の長さの所謂ダブル巻たばこTwとして切
断され、次工程であるフィルタアタッチメント(図示せ
ず)に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記たばこバ
ンド6に吸着されて搬送される刻みたばこTkは、サク
ション部7による負圧吸引と、たばこバンド6の巻管部
3へ向けての走行と相俟って、その刻みの向きが一方向
に揃う傾向にある。即ち、刻みたばこTkは、葉たばこ
の乾燥・切断処理に起因する折れや曲がり、更に縮れ等
を有する不揃いな形状であるものの、概ねその切断方向
に沿った細長い長片形状をなす。このような刻みたばこ
Tkをたばこバンド6の表面に吸着した際、その刻み
(個々の刻みたばこ片)の向きがたばこバンド6の走行
方向に沿って揃い易く、しかもその面がたばこバンド6
の表面方向に揃い易い。
ンド6に吸着されて搬送される刻みたばこTkは、サク
ション部7による負圧吸引と、たばこバンド6の巻管部
3へ向けての走行と相俟って、その刻みの向きが一方向
に揃う傾向にある。即ち、刻みたばこTkは、葉たばこ
の乾燥・切断処理に起因する折れや曲がり、更に縮れ等
を有する不揃いな形状であるものの、概ねその切断方向
に沿った細長い長片形状をなす。このような刻みたばこ
Tkをたばこバンド6の表面に吸着した際、その刻み
(個々の刻みたばこ片)の向きがたばこバンド6の走行
方向に沿って揃い易く、しかもその面がたばこバンド6
の表面方向に揃い易い。
【0005】この為、たばこバンド6により搬送された
刻みたばこTkを巻紙Pにて棒状に連続的に巻き上げた
場合、棒巻たばこTrにおける刻みたばこTkの巻構造
が、例えば図5(a)に模式的に示すように、刻み(たば
こ片)を層状に重ね合わせた略一様の方向性を持つ断面
配列となることが多い。するとその方向性に起因して棒
巻たばこTrにおける、所謂巻硬さにその方向に依存す
る違いが生じる。そして配列方向が略揃った刻みの面方
向(矢印H方向)には硬くなり、これと直角な方向(矢
印V方向)には柔らかくなる傾向がある。つまり紙巻た
ばこにおける刻み断面の硬さ(弾性率)が、その方向に
よって異なることが多い。
刻みたばこTkを巻紙Pにて棒状に連続的に巻き上げた
場合、棒巻たばこTrにおける刻みたばこTkの巻構造
が、例えば図5(a)に模式的に示すように、刻み(たば
こ片)を層状に重ね合わせた略一様の方向性を持つ断面
配列となることが多い。するとその方向性に起因して棒
巻たばこTrにおける、所謂巻硬さにその方向に依存す
る違いが生じる。そして配列方向が略揃った刻みの面方
向(矢印H方向)には硬くなり、これと直角な方向(矢
印V方向)には柔らかくなる傾向がある。つまり紙巻た
ばこにおける刻み断面の硬さ(弾性率)が、その方向に
よって異なることが多い。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、紙巻きたばこにおける刻み断面
の硬さ(弾性率)を、その方向に拘わることなく一様化
することで、その巻硬さの向上を図ることのできるたば
こ巻上機の刻み給送装置および給送方法を提供すること
にある。
たもので、その目的は、紙巻きたばこにおける刻み断面
の硬さ(弾性率)を、その方向に拘わることなく一様化
することで、その巻硬さの向上を図ることのできるたば
こ巻上機の刻み給送装置および給送方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明は、刻みたばこを上方に向けて空気搬送する
チムニー部と前記刻みたばこを巻紙にて棒状に巻き上げ
る巻管部との間に張架されて走行駆動されるたばこバン
ドを備え、該たばこバンドの裏面側に供給される負圧に
より前記刻みたばこをその表面に吸着して前記巻管部に
搬送するたばこ巻上機の刻み給送装置に係り、特に前記
たばこバンドを並列に設けた2本の無端状ベルトとして
構成し、前記チムニー部の上方位置から前記巻管部に向
かう走行領域において前記2本の無端状ベルトの外側縁
部を下方に向けて徐々に曲折させ、これらの2本の無端
状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込ん
で棒状にして前記巻管部に供給する手段を備えたことを
特徴としている。
べく本発明は、刻みたばこを上方に向けて空気搬送する
チムニー部と前記刻みたばこを巻紙にて棒状に巻き上げ
る巻管部との間に張架されて走行駆動されるたばこバン
ドを備え、該たばこバンドの裏面側に供給される負圧に
より前記刻みたばこをその表面に吸着して前記巻管部に
搬送するたばこ巻上機の刻み給送装置に係り、特に前記
たばこバンドを並列に設けた2本の無端状ベルトとして
構成し、前記チムニー部の上方位置から前記巻管部に向
かう走行領域において前記2本の無端状ベルトの外側縁
部を下方に向けて徐々に曲折させ、これらの2本の無端
状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込ん
で棒状にして前記巻管部に供給する手段を備えたことを
特徴としている。
【0008】つまり2本の無端状ベルトを曲折すること
で、その表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込んで
棒状にし、これによって刻みの配列方向をランダム化し
て巻管部に供給することを特徴としている。特に請求項
2に記載するように前記無端状ベルトの外側縁部の曲折
を、該無端状ベルトの前記走行領域に沿ってその裏面側
に配置された複数のガイド体の前記無端状ベルトとの摺
接面形状により該無端状ベルトの部分断面形状を規定し
て行ったり、或いは請求項3に記載するように前記無端
状ベルトの前記走行領域に沿ってその裏面側に配置され
た複数の形状矯正ローラにより該無端状ベルトの外側縁
部をガイドして、該無端状ベルトの部分断面形状を規定
して行うことを特徴としている。
で、その表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込んで
棒状にし、これによって刻みの配列方向をランダム化し
て巻管部に供給することを特徴としている。特に請求項
2に記載するように前記無端状ベルトの外側縁部の曲折
を、該無端状ベルトの前記走行領域に沿ってその裏面側
に配置された複数のガイド体の前記無端状ベルトとの摺
接面形状により該無端状ベルトの部分断面形状を規定し
て行ったり、或いは請求項3に記載するように前記無端
状ベルトの前記走行領域に沿ってその裏面側に配置され
た複数の形状矯正ローラにより該無端状ベルトの外側縁
部をガイドして、該無端状ベルトの部分断面形状を規定
して行うことを特徴としている。
【0009】また請求項4に記載するように、前記無端
状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの層の丸め込み
を、該無端状ベルトの表面に吸着した刻みたばこの余剰
分をエクレタディスクにより切除し、該刻みたばこの吸
着量を調整した後に行うことを特徴としている。また本
発明に係るたばこ巻上機の刻み給送方法は、請求項5に
記載するように刻みたばこを巻紙にて棒状に巻き上げる
巻管部に対して、チムニー部を介して上方に空気搬送さ
れた刻みたばこを、たばこバンドの表面に吸着して搬送
するに際し、並列に設けられた2本の無端状ベルトから
なるたばこバンドを用い、上記2本の無端状ベルトの外
側縁部を下方に向けて徐々に曲折させることで、これら
の2本の無端状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの
層を丸め込みによって不揃いにした後、これを前記巻管
部に供給することを特徴としている。
状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの層の丸め込み
を、該無端状ベルトの表面に吸着した刻みたばこの余剰
分をエクレタディスクにより切除し、該刻みたばこの吸
着量を調整した後に行うことを特徴としている。また本
発明に係るたばこ巻上機の刻み給送方法は、請求項5に
記載するように刻みたばこを巻紙にて棒状に巻き上げる
巻管部に対して、チムニー部を介して上方に空気搬送さ
れた刻みたばこを、たばこバンドの表面に吸着して搬送
するに際し、並列に設けられた2本の無端状ベルトから
なるたばこバンドを用い、上記2本の無端状ベルトの外
側縁部を下方に向けて徐々に曲折させることで、これら
の2本の無端状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの
層を丸め込みによって不揃いにした後、これを前記巻管
部に供給することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るたばこ巻上機の刻み給送装置および給送
方法について説明する。図2は実施形態に係る刻み給送
装置の概略的な構成と、刻みの給送方法の概念を模式的
に示す図で、5はホッパ4に供給された刻みたばこTk
を上方に向けて空気搬送するチムニー部である。このチ
ムニー部5の構成については従来より種々提唱され、且
つ実用化されており、また本発明とは直接関係がないの
で、その詳細については省略する。
実施形態に係るたばこ巻上機の刻み給送装置および給送
方法について説明する。図2は実施形態に係る刻み給送
装置の概略的な構成と、刻みの給送方法の概念を模式的
に示す図で、5はホッパ4に供給された刻みたばこTk
を上方に向けて空気搬送するチムニー部である。このチ
ムニー部5の構成については従来より種々提唱され、且
つ実用化されており、また本発明とは直接関係がないの
で、その詳細については省略する。
【0011】さてこの実施形態に係る刻み給送装置が特
徴とするところは、 前記チムニー部5の上方位置と前記巻管部3(図1
参照)における刻み供給部との間に張架され、所定の速
度で走行駆動されてその表面に刻みたばこTkを吸着し
て前記巻管部3に搬送するたばこバンド6を、並列に配
置した2本の無端状ベルト6a,6bとして実現し、 これらの無端状ベルト6a,6bの上記チムニー部
5から巻管部3に向かう走行領域に沿って前記無端状ベ
ルト6a,6bの裏面側にガイド体11を配置して、こ
のガイド体11により前記無端状ベルト6a,6bの走
行路を規定しながら該無端状ベルト6a,6bの幅方向
の向きと部分断面形状を互いに対称に徐々に変化させ、 この無端状ベルト6a,6bの形状変化によって、
たばこバンド6(無端状ベルト6a,6b)の表面に吸
着された刻みたばこTkを、その幅方向に丸め込んだ状
態にして前記巻管部3に供給するようにした点にある。
徴とするところは、 前記チムニー部5の上方位置と前記巻管部3(図1
参照)における刻み供給部との間に張架され、所定の速
度で走行駆動されてその表面に刻みたばこTkを吸着し
て前記巻管部3に搬送するたばこバンド6を、並列に配
置した2本の無端状ベルト6a,6bとして実現し、 これらの無端状ベルト6a,6bの上記チムニー部
5から巻管部3に向かう走行領域に沿って前記無端状ベ
ルト6a,6bの裏面側にガイド体11を配置して、こ
のガイド体11により前記無端状ベルト6a,6bの走
行路を規定しながら該無端状ベルト6a,6bの幅方向
の向きと部分断面形状を互いに対称に徐々に変化させ、 この無端状ベルト6a,6bの形状変化によって、
たばこバンド6(無端状ベルト6a,6b)の表面に吸
着された刻みたばこTkを、その幅方向に丸め込んだ状
態にして前記巻管部3に供給するようにした点にある。
【0012】即ち、図2に示すように2本の無端状ベル
ト6a,6bは、複数のガイドローラ12を介して前記
チムニー部5の上方位置と巻管部3との間を互いに並行
に巡回的に走行駆動されるように設けられている。しか
して前記無端状ベルト6a,6bの前記チムニー部5の
上方位置から巻管部3に向かう走行領域には、該無端状
ベルト6a,6bの裏面側に沿って第1乃至第3のガイ
ド体13,14,15が配置されている。そしてこれらの
ガイド体13,14,15によって前記無端状ベルト6
a,6bの走行路を規定しながら該無端状ベルト6a,6
bの幅方向の向きとその部分断面形状とを徐々に変化さ
せるものとなっている。尚、上記チムニー部5の上方位
置から巻管部3に向かう走行領域の全域において、前記
無端状ベルト6a,6bの裏面側にはサクション部7か
らの負圧が供給され、チムニー部5においてその表面に
吸着した刻みたばこTkを保持して巻管部3まで移送す
るようになっている。
ト6a,6bは、複数のガイドローラ12を介して前記
チムニー部5の上方位置と巻管部3との間を互いに並行
に巡回的に走行駆動されるように設けられている。しか
して前記無端状ベルト6a,6bの前記チムニー部5の
上方位置から巻管部3に向かう走行領域には、該無端状
ベルト6a,6bの裏面側に沿って第1乃至第3のガイ
ド体13,14,15が配置されている。そしてこれらの
ガイド体13,14,15によって前記無端状ベルト6
a,6bの走行路を規定しながら該無端状ベルト6a,6
bの幅方向の向きとその部分断面形状とを徐々に変化さ
せるものとなっている。尚、上記チムニー部5の上方位
置から巻管部3に向かう走行領域の全域において、前記
無端状ベルト6a,6bの裏面側にはサクション部7か
らの負圧が供給され、チムニー部5においてその表面に
吸着した刻みたばこTkを保持して巻管部3まで移送す
るようになっている。
【0013】ここで前記第1のガイド体13は、チムニ
ー部5とエクレターディスク9との間に配置され、前記
チムニー部5の上方に送り出されて略同一面をなして平
行に走行される2本の無端状ベルト6a,6bの外側縁
部をそれぞれ下向きに変位させ、例えば図2の部分拡大
断面Aに示すように無端状ベルト6a,6bの幅方向の
向きを変化させて傘状の吸着面を形成する役割を果た
す。無端状ベルト6a,6bによるこのような刻みたば
こTkの吸着状態で前記エクレターディスク9による刻
みたばこTkの余剰分の切除が行われ、その層厚み(刻
みたばこTkの吸着量)が調整される。
ー部5とエクレターディスク9との間に配置され、前記
チムニー部5の上方に送り出されて略同一面をなして平
行に走行される2本の無端状ベルト6a,6bの外側縁
部をそれぞれ下向きに変位させ、例えば図2の部分拡大
断面Aに示すように無端状ベルト6a,6bの幅方向の
向きを変化させて傘状の吸着面を形成する役割を果た
す。無端状ベルト6a,6bによるこのような刻みたば
こTkの吸着状態で前記エクレターディスク9による刻
みたばこTkの余剰分の切除が行われ、その層厚み(刻
みたばこTkの吸着量)が調整される。
【0014】また第2のガイド体14は、例えば図2の
部分拡大断面Bに示すように無端状ベルト6a,6bを
それぞれ横向きに変位させて該無端状ベルト6a,6b
を並行に対峙させるもので、更に第3のガイド体15
は、例えば図2の部分拡大断面Cに示すように上記2本
の無端状ベルト6a,6bをそれぞれ内側に湾曲させて
その断面形状を略円弧状に変形させ、その表面に吸着し
た刻みたばこTkを円柱状(棒状)に丸め込む役割を果
たす。即ち、これらの第2および第3のガイド体14,
15により、前述した如くエクレターディスク9によっ
て吸着量(層厚み)が調整された刻みたばこTkをその
表面に吸着した無端状ベルト6a,6bの断面形状が徐
々に円弧状に変形され、該無端状ベルト6a,6bの表
面に吸着された刻みたばこTkが棒状に丸み込まれる。
部分拡大断面Bに示すように無端状ベルト6a,6bを
それぞれ横向きに変位させて該無端状ベルト6a,6b
を並行に対峙させるもので、更に第3のガイド体15
は、例えば図2の部分拡大断面Cに示すように上記2本
の無端状ベルト6a,6bをそれぞれ内側に湾曲させて
その断面形状を略円弧状に変形させ、その表面に吸着し
た刻みたばこTkを円柱状(棒状)に丸め込む役割を果
たす。即ち、これらの第2および第3のガイド体14,
15により、前述した如くエクレターディスク9によっ
て吸着量(層厚み)が調整された刻みたばこTkをその
表面に吸着した無端状ベルト6a,6bの断面形状が徐
々に円弧状に変形され、該無端状ベルト6a,6bの表
面に吸着された刻みたばこTkが棒状に丸み込まれる。
【0015】このようにして刻みたばこTkを棒状に丸
み込んだ無端状ベルト6a,6bは、巻管部3における
刻みたばこTkの供給部位において形状規制解除され、
更にサクション部7からの負圧供給が解除される。そし
て上述した如く無端状ベルト6a,6bの断面形状変化
に伴って棒状に丸め込まれた刻みたばこTkは、その丸
め込み形状を概略維持したまま巻紙P上に供給され、該
巻紙Pにて長手方向に連続して巻き上げられるものとな
っている。
み込んだ無端状ベルト6a,6bは、巻管部3における
刻みたばこTkの供給部位において形状規制解除され、
更にサクション部7からの負圧供給が解除される。そし
て上述した如く無端状ベルト6a,6bの断面形状変化
に伴って棒状に丸め込まれた刻みたばこTkは、その丸
め込み形状を概略維持したまま巻紙P上に供給され、該
巻紙Pにて長手方向に連続して巻き上げられるものとな
っている。
【0016】かくしてこのようにして、その表面に刻み
たばこTkを吸着したたばこバンド6(無端状ベルト6
a,6b)の幅方向の向きとその断面形状を、ガイド体
11を用いてその走行領域に沿って徐々に変化させて上
記刻みたばこTkを丸め込んで巻管部3に供給する刻み
給送装置によれば、チムニー部5の上方位置にて無端状
ベルト6a,6bの表面に吸着した刻みたばこTkの刻み
の向きが、該無端状ベルト6a,6bの面方向に略揃っ
ており、略一様な配向であっても、上述した丸め込みに
よって刻みの向きが不均一化される。
たばこTkを吸着したたばこバンド6(無端状ベルト6
a,6b)の幅方向の向きとその断面形状を、ガイド体
11を用いてその走行領域に沿って徐々に変化させて上
記刻みたばこTkを丸め込んで巻管部3に供給する刻み
給送装置によれば、チムニー部5の上方位置にて無端状
ベルト6a,6bの表面に吸着した刻みたばこTkの刻み
の向きが、該無端状ベルト6a,6bの面方向に略揃っ
ており、略一様な配向であっても、上述した丸め込みに
よって刻みの向きが不均一化される。
【0017】即ち、無端状ベルト6a,6bの幅方向の
向きと断面形状の変化に伴って、該無端状ベルト6a,
6bの表面に吸着された刻みたばこTkの刻みの向きが
部分的に変化し、丸み込まれた状態における刻みたばこ
Tkの刻みの向きが全体的には不揃いとなる。この結
果、巻管部3においては、刻みの向きが不揃いにされた
刻みたばこTkを巻紙Pにて連続的に巻き上げることに
なるので、棒巻たばこTrにおける刻みの向きは、図5
(b)に模式的に示すように、その巻の向きに沿ったもの
となり、全体的には不揃いとなる。従って図5(a)に示
した従来の巻構造のように、その巻硬さが方向に依存す
ることがなくなり、紙巻きたばこにおける刻み断面の硬
さ(弾性率)を、その方向に拘わることなく一様化して
巻硬さの向上を図ることが可能となる。特にエクレター
ディスク9により、刻みたばこTkの吸着量を調整した
後、その刻みたばこTkの層を丸め込むので、その巻硬
さの具合を全体に向上させることができる。
向きと断面形状の変化に伴って、該無端状ベルト6a,
6bの表面に吸着された刻みたばこTkの刻みの向きが
部分的に変化し、丸み込まれた状態における刻みたばこ
Tkの刻みの向きが全体的には不揃いとなる。この結
果、巻管部3においては、刻みの向きが不揃いにされた
刻みたばこTkを巻紙Pにて連続的に巻き上げることに
なるので、棒巻たばこTrにおける刻みの向きは、図5
(b)に模式的に示すように、その巻の向きに沿ったもの
となり、全体的には不揃いとなる。従って図5(a)に示
した従来の巻構造のように、その巻硬さが方向に依存す
ることがなくなり、紙巻きたばこにおける刻み断面の硬
さ(弾性率)を、その方向に拘わることなく一様化して
巻硬さの向上を図ることが可能となる。特にエクレター
ディスク9により、刻みたばこTkの吸着量を調整した
後、その刻みたばこTkの層を丸め込むので、その巻硬
さの具合を全体に向上させることができる。
【0018】さて概念的には上述した如く無端状ベルト
6a,6bの幅方向の向きと断面形状とを徐々に変化さ
せながら、その表面に吸着した刻みたばこTkを丸め込
んで巻管部3に供給するようにすれば良いが、実際的に
は無端状ベルト6a,6bの走行安定性と、該無端状ベ
ルト6a,6bによる刻みたばこTkの吸着力を、その給
送領域の全域において確保して刻みたばこの安定した給
送を実現するべく、例えば図3または図4に示すように
多段階に亘って無端状ベルト6a,6bの断面形状を制
御することが望ましい。
6a,6bの幅方向の向きと断面形状とを徐々に変化さ
せながら、その表面に吸着した刻みたばこTkを丸め込
んで巻管部3に供給するようにすれば良いが、実際的に
は無端状ベルト6a,6bの走行安定性と、該無端状ベ
ルト6a,6bによる刻みたばこTkの吸着力を、その給
送領域の全域において確保して刻みたばこの安定した給
送を実現するべく、例えば図3または図4に示すように
多段階に亘って無端状ベルト6a,6bの断面形状を制
御することが望ましい。
【0019】尚、図3はガイド体11として複数のトラ
フガイドを用いて無端状ベルト6a,6bの断面形状を
段階的に制御する例を示しており、また図4はガイド体
11に代えて複数の小ローラ21を用いて無端状ベルト
6a,6bの断面形状を制御する例を示している。これ
らの各図において、(a)はガイドローラ12を介してチ
ムニー部5の上方位置に送り出される際の無端状ベルト
6a,6bの断面形状を示しており、(b)はチムニー部
5において刻みたばこTkを吸着する際の同断面形状
を、また(c)はエクレターディスク9によって刻みたば
こTkの吸着量(層厚み)を調整する際の同断面形状を
示している。更に(d),(e),(f)は無端状ベルト6a,
6bの外側縁部を徐々に下方に向けて曲折しながら、そ
の断面形状を略円弧状にし、刻みたばこTkを丸め込ん
でいく様子を示している。そして(g)は巻管部3におけ
る巻紙Pの供給位置上方において無端状ベルト6a,6
bの形状規制を解除し、棒状に丸め込んだ刻みたばこT
kを巻紙P上に供給する様子を示し、(h)はその後のガ
イドローラ12を介する無端状ベルト6a,6bの巻き
戻し状態を示している。
フガイドを用いて無端状ベルト6a,6bの断面形状を
段階的に制御する例を示しており、また図4はガイド体
11に代えて複数の小ローラ21を用いて無端状ベルト
6a,6bの断面形状を制御する例を示している。これ
らの各図において、(a)はガイドローラ12を介してチ
ムニー部5の上方位置に送り出される際の無端状ベルト
6a,6bの断面形状を示しており、(b)はチムニー部
5において刻みたばこTkを吸着する際の同断面形状
を、また(c)はエクレターディスク9によって刻みたば
こTkの吸着量(層厚み)を調整する際の同断面形状を
示している。更に(d),(e),(f)は無端状ベルト6a,
6bの外側縁部を徐々に下方に向けて曲折しながら、そ
の断面形状を略円弧状にし、刻みたばこTkを丸め込ん
でいく様子を示している。そして(g)は巻管部3におけ
る巻紙Pの供給位置上方において無端状ベルト6a,6
bの形状規制を解除し、棒状に丸め込んだ刻みたばこT
kを巻紙P上に供給する様子を示し、(h)はその後のガ
イドローラ12を介する無端状ベルト6a,6bの巻き
戻し状態を示している。
【0020】これらの図3および図4にそれぞれ模式的
に示すように、無端状ベルト6a,6bの表面に吸着し
た刻みたばこTkの層厚みを調整した後、無端状ベルト
6a,6bの断面形状を徐々に変化させて略円弧状に丸
め込んでいけば、これに伴って刻みたばこTkの刻みの
向きも上記無端状ベルト6a,6bの面に沿って変化し
ていく。そして刻みたばこTkは、その刻みの向きが略
円弧状をなして対向する無端状ベルト6a,6bに沿っ
て変化した状態で棒状に丸め込まれるので、その刻みた
ばこTkにおける刻みの層の向きは、概ねその外周から
中心に向かうようになり、またその中心部では刻みがラ
ンダムに入り込んで、その配列の向きが不揃いになる。
この結果、全体的には刻みの向きが一方向に揃うことが
なく、その径方向の全域に向かうようになり、刻みの向
きを全体的にランダム(不揃い)化することができる。
従ってその径方向に全ての向きに対する刻みの巻硬さを
略均一化して、巻硬さの異方性をなくして巻き状態の向
上を図ることが可能となる。
に示すように、無端状ベルト6a,6bの表面に吸着し
た刻みたばこTkの層厚みを調整した後、無端状ベルト
6a,6bの断面形状を徐々に変化させて略円弧状に丸
め込んでいけば、これに伴って刻みたばこTkの刻みの
向きも上記無端状ベルト6a,6bの面に沿って変化し
ていく。そして刻みたばこTkは、その刻みの向きが略
円弧状をなして対向する無端状ベルト6a,6bに沿っ
て変化した状態で棒状に丸め込まれるので、その刻みた
ばこTkにおける刻みの層の向きは、概ねその外周から
中心に向かうようになり、またその中心部では刻みがラ
ンダムに入り込んで、その配列の向きが不揃いになる。
この結果、全体的には刻みの向きが一方向に揃うことが
なく、その径方向の全域に向かうようになり、刻みの向
きを全体的にランダム(不揃い)化することができる。
従ってその径方向に全ての向きに対する刻みの巻硬さを
略均一化して、巻硬さの異方性をなくして巻き状態の向
上を図ることが可能となる。
【0021】またこのような刻みたばこTkの丸め込み
によれば、チムニー部5から巻管部3への刻みたばこT
kの給送過程において、無端状ベルト6a,6bの断面形
状を徐々に変化させると言う簡単な手法により、その刻
みの向きをランダム化することができるので、方向性を
持つ刻み層に起因する巻硬さの異方性を、簡易にして効
果的に解消することができる等の実用上多大なる効果が
奏せられる。
によれば、チムニー部5から巻管部3への刻みたばこT
kの給送過程において、無端状ベルト6a,6bの断面形
状を徐々に変化させると言う簡単な手法により、その刻
みの向きをランダム化することができるので、方向性を
持つ刻み層に起因する巻硬さの異方性を、簡易にして効
果的に解消することができる等の実用上多大なる効果が
奏せられる。
【0022】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えばチムニー部5の上方位置におけ
る無端状ベルト6a,6bの配置自体を、図2の部分拡
大断面Aに示すように傘状にし、この状態で刻みたばこ
Tkを吸着するようにしても良い。そしてこの状態でエ
クレターディスク9による刻みたばこTkの吸着量の調
整を行うようにしても良い。またたばこバンド6をなす
無端状ベルトの本数を更に増やすことも可能である。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することができる。
るものではない。例えばチムニー部5の上方位置におけ
る無端状ベルト6a,6bの配置自体を、図2の部分拡
大断面Aに示すように傘状にし、この状態で刻みたばこ
Tkを吸着するようにしても良い。そしてこの状態でエ
クレターディスク9による刻みたばこTkの吸着量の調
整を行うようにしても良い。またたばこバンド6をなす
無端状ベルトの本数を更に増やすことも可能である。そ
の他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形し
て実施することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る刻み給
送装置によれば、チムニー部と巻管部との間に張架さ
れ、その表面に刻みたばこを吸着して搬送するたばこバ
ンドが、2本の並列に設けられた無端状ベルトとして構
成され、前記チムニー部の上方位置から前記巻管部に向
かう走行領域において前記2本の無端状ベルトの外側縁
部を下方に向けて徐々に曲折させて該2本の無端状ベル
トの表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込んで棒状
にする手段を備えているので、前記2本の無端状ベルト
の表面に吸着された刻みたばこの層の丸め込みにより、
その刻みの配列方向をランダム化して巻管部に供給する
ことができる。この結果、棒状たばことして巻き上げら
れる刻みたばこにおける刻みの向きが一様に揃うことを
防ぎ、巻硬さの異方性をなくしてその巻き状態の向上を
図ることができる。しかも簡易にして効果的に、刻みた
ばこにおける刻みの向きをランダム化することができ
る。
送装置によれば、チムニー部と巻管部との間に張架さ
れ、その表面に刻みたばこを吸着して搬送するたばこバ
ンドが、2本の並列に設けられた無端状ベルトとして構
成され、前記チムニー部の上方位置から前記巻管部に向
かう走行領域において前記2本の無端状ベルトの外側縁
部を下方に向けて徐々に曲折させて該2本の無端状ベル
トの表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込んで棒状
にする手段を備えているので、前記2本の無端状ベルト
の表面に吸着された刻みたばこの層の丸め込みにより、
その刻みの配列方向をランダム化して巻管部に供給する
ことができる。この結果、棒状たばことして巻き上げら
れる刻みたばこにおける刻みの向きが一様に揃うことを
防ぎ、巻硬さの異方性をなくしてその巻き状態の向上を
図ることができる。しかも簡易にして効果的に、刻みた
ばこにおける刻みの向きをランダム化することができ
る。
【0024】また請求項2に記載するように無端状ベル
トの裏面側に配置した複数のガイド体の前記無端状ベル
トとの摺接面形状により該無端状ベルトの部分断面形状
を変化させ、或いは請求項3に記載するように無端状ベ
ルトの裏面側に配置した複数の形状矯正ローラにより該
無端状ベルトの外側縁部をガイドして、該無端状ベルト
の部分断面形状を変化させるので、無端状ベルトの表面
に吸着した刻みたばこ層の丸め込みを、その搬送領域に
おいて簡単に行うことができる。
トの裏面側に配置した複数のガイド体の前記無端状ベル
トとの摺接面形状により該無端状ベルトの部分断面形状
を変化させ、或いは請求項3に記載するように無端状ベ
ルトの裏面側に配置した複数の形状矯正ローラにより該
無端状ベルトの外側縁部をガイドして、該無端状ベルト
の部分断面形状を変化させるので、無端状ベルトの表面
に吸着した刻みたばこ層の丸め込みを、その搬送領域に
おいて簡単に行うことができる。
【0025】更には請求項4に記載するように、無端状
ベルトの表面に吸着した刻みたばこの余剰分をエクレタ
ディスクにより切除してその吸着量を調整した後に刻み
たばこの層の丸め込みを行うので、棒巻たばこに対する
刻みたばこの充填量制御に支障を生じることがない。ま
た本発明に係るたばこ巻上機の刻み給送方法によれば、
2本の無端状ベルトの外側縁部を下方に向けて徐々に曲
折させて、その表面に吸着した刻みたばこを丸め込むの
で、その吸着時に略一様に揃い易い刻みたばこの刻みの
向きを効率的に不揃いにし、且つ全体的には全方向に対
する刻みの向きを一様化した状態で巻管部に供給するの
で、棒巻たばこにおける巻硬さの異方性を解消してその
巻状態の向上、ひいては紙巻きたばこの品質向上を図り
得ると言う効果を奏する。
ベルトの表面に吸着した刻みたばこの余剰分をエクレタ
ディスクにより切除してその吸着量を調整した後に刻み
たばこの層の丸め込みを行うので、棒巻たばこに対する
刻みたばこの充填量制御に支障を生じることがない。ま
た本発明に係るたばこ巻上機の刻み給送方法によれば、
2本の無端状ベルトの外側縁部を下方に向けて徐々に曲
折させて、その表面に吸着した刻みたばこを丸め込むの
で、その吸着時に略一様に揃い易い刻みたばこの刻みの
向きを効率的に不揃いにし、且つ全体的には全方向に対
する刻みの向きを一様化した状態で巻管部に供給するの
で、棒巻たばこにおける巻硬さの異方性を解消してその
巻状態の向上、ひいては紙巻きたばこの品質向上を図り
得ると言う効果を奏する。
【図1】たばこ巻上機の概略的な構成図。
【図2】本発明の一実施形態に係る刻み給送装置の概略
構成と刻み給送方法の概念を模式的に示す図。
構成と刻み給送方法の概念を模式的に示す図。
【図3】ガイド体によるたばこバンド(無端状ベルト)
の幅方向断面形状変化の様子と刻みたばこの刻みの向き
の変化を模式的に示す図。
の幅方向断面形状変化の様子と刻みたばこの刻みの向き
の変化を模式的に示す図。
【図4】ガイドローラによるたばこバンド(無端状ベル
ト)の幅方向断面形状変化の様子と刻みたばこの刻みの
向きの変化を模式的に示す図。
ト)の幅方向断面形状変化の様子と刻みたばこの刻みの
向きの変化を模式的に示す図。
【図5】棒巻たばこにおける刻みの巻構造を従来例と本
発明とを対比して模式的に示す図。
発明とを対比して模式的に示す図。
3 巻管部(巻上部) 5 チムニー部 6 たばこバンド 6a,6b 無端状ベルト(たばこバンド) 7 サクション部 11 ガイド体 12 ガイドローラ 13,14,15 ガイド体 Tk 刻みたばこ Tr 棒巻たばこ P 巻紙
Claims (5)
- 【請求項1】 刻みたばこを上方に向けて空気搬送する
チムニー部と前記刻みたばこを巻紙にて棒状に巻き上げ
る巻管部との間に張架されて走行駆動されるたばこバン
ドを備え、該たばこバンドの裏面側に供給される負圧に
より前記チムニー部の上方に搬送された前記刻みたばこ
をその表面に吸着して前記巻管部に搬送するたばこ巻上
機の刻み給送装置であって、 前記たばこバンドは並列に設けられた2本の無端状ベル
トからなり、前記チムニー部の上方位置から前記巻管部
に向かう走行領域において前記2本の無端状ベルトの外
側縁部を下方に向けて徐々に曲折させて、前記2本の無
端状ベルトの表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込
んで棒状にする手段を備え、この棒状に丸め込んだ刻み
たばこを前記巻管部に導かれた巻紙上に供給することを
特徴とするたばこ巻上機の刻み給送装置。 - 【請求項2】 前記無端状ベルトの外側縁部の曲折は、
該無端状ベルトの前記走行領域に沿ってその裏面側に配
置された複数のガイド体の前記無端状ベルトとの摺接面
形状により該無端状ベルトの部分断面形状を規定して行
われることを特徴とする請求項1に記載のたばこ巻上機
の刻み給送装置。 - 【請求項3】 前記無端状ベルトの外側縁部の曲折は、
該無端状ベルトの前記走行領域に沿ってその裏面側に配
置された複数の形状矯正ローラにより該無端状ベルトの
外側縁部をガイドして、該無端状ベルトの部分断面形状
を規定して行われることを特徴とする請求項1に記載の
たばこ巻上機の刻み給送装置。 - 【請求項4】 前記無端状ベルトの表面に吸着された刻
みたばこの層の丸め込みは、該無端状ベルトの表面に吸
着した刻みたばこの余剰分をエクレタディスクにより切
除して、該刻みたばこの吸着量を調整した後に行われる
ことを特徴とする請求項1に記載のたばこ巻上機の刻み
給送装置。 - 【請求項5】 刻みたばこを巻紙にて棒状に巻き上げる
巻管部に対して、チムニー部を介して上方に空気搬送さ
れた刻みたばこを、たばこバンドの表面に吸着して搬送
するに際し、 前記たばこバンドとして並列に設けられた2本の無端状
ベルトを用い、これらの2本の無端状ベルトの外側縁部
を下方に向けて徐々に曲折させて、前記2本の無端状ベ
ルトの表面に吸着された刻みたばこの層を丸め込んで棒
状にした後、前記巻管部に供給することを特徴とするた
ばこ巻上機の刻み給送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264894A JPH10108659A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | たばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8264894A JPH10108659A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | たばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10108659A true JPH10108659A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17409710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8264894A Withdrawn JPH10108659A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | たばこ巻上機の刻み給送装置および給送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10108659A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4521740B2 (ja) * | 1999-03-03 | 2010-08-11 | ハウニ・マシイネンバウ・アクチエンゲゼルシヤフト | 連続的なたばこ連続体を形成するための装置 |
CN110558606A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-12-13 | 河南中烟工业有限责任公司 | 一种zj17卷烟机烟丝吸丝成型装置 |
WO2020235112A1 (ja) | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 株式会社 東亜産業 | 被加熱芳香発生体及び芳香カートリッジ、並びに、被加熱芳香発生体の製造方法及び製造装置 |
CN112754056A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-05-07 | 戈智硕 | 一种香烟包装机用烟丝上料机构 |
CN115886318A (zh) * | 2022-11-24 | 2023-04-04 | 河南中烟工业有限责任公司 | 一种卷烟机用烟丝风力送丝速度控制装置 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP8264894A patent/JPH10108659A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4521740B2 (ja) * | 1999-03-03 | 2010-08-11 | ハウニ・マシイネンバウ・アクチエンゲゼルシヤフト | 連続的なたばこ連続体を形成するための装置 |
WO2020235112A1 (ja) | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 株式会社 東亜産業 | 被加熱芳香発生体及び芳香カートリッジ、並びに、被加熱芳香発生体の製造方法及び製造装置 |
KR20220006602A (ko) | 2019-05-21 | 2022-01-17 | 가부시키가이샤 도아 산교 | 피가열 방향 발생체 및 방향 카트리지, 및, 피가열 방향 발생체의 제조방법 및 제조장치 |
CN110558606A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-12-13 | 河南中烟工业有限责任公司 | 一种zj17卷烟机烟丝吸丝成型装置 |
CN112754056A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-05-07 | 戈智硕 | 一种香烟包装机用烟丝上料机构 |
CN115886318A (zh) * | 2022-11-24 | 2023-04-04 | 河南中烟工业有限责任公司 | 一种卷烟机用烟丝风力送丝速度控制装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050214 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050408 |