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JPH10108084A - 映像信号出力装置 - Google Patents

映像信号出力装置

Info

Publication number
JPH10108084A
JPH10108084A JP26191296A JP26191296A JPH10108084A JP H10108084 A JPH10108084 A JP H10108084A JP 26191296 A JP26191296 A JP 26191296A JP 26191296 A JP26191296 A JP 26191296A JP H10108084 A JPH10108084 A JP H10108084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
video
signal
voltage
transistor
video signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26191296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Bando
孝浩 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP26191296A priority Critical patent/JPH10108084A/ja
Publication of JPH10108084A publication Critical patent/JPH10108084A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Television Receiver Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1のトランジスタで消費される電力が大き
かった。 【解決手段】 そのベースに所定電圧が供給される第1
のトランジスタQ1と映像信号を入力するための第2の
トランジスタQ2とをカスケード接続した回路に所定の
直流電圧を供給する電源を有する映像増幅回路5およ
び、映像増幅回路5の出力電圧を所定の値にクランプし
CRTに出力するクランプ回路3を有し、映像増幅回路
5に供給する電源電圧を映像信号を制御する映像制御信
号に応じて変化させるとともに、映像期間中における映
像増幅回路5からの出力電圧の下限値を第1のトランジ
スタQ1のベースに供給する所定電圧にほぼ等しくなる
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号をCR
Tに出力するための映像信号出力装置に関するものであ
り、特にその内部の回路素子で消費される電力の無駄を
なくす技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の映像信号出力装置を説明す
るための回路図であり、一般的なカスケード接続された
増幅回路を有する映像信号出力装置である。図9におい
て、Q1およびQ2はトランジスタでありトランジスタ
Q1およびトランジスタQ2はカスケード接続されてい
る。V1は電源(図示せず)から映像信号出力装置に供
給する電圧であり、電圧V1は直流電圧でありその値は
所定の値に固定されている。V2は第1のトランジスタ
であるトランジスタQ1のベースに供給されるバイアス
電圧である。R1はその一端がトランジスタQ1のコレ
クタに接続され、他端には電源電圧V1が印加された負
荷抵抗である。R2はその一端が第2のトランジスタで
あるトランジスタQ2のエミッタに接続され、他端がG
ND(グランド)に接続された抵抗である。
【0003】1はプリアンプであり、プリアンプ1には
バイアス信号、ゲイン信号、映像信号が入力される。プ
リアンプ1はバイアス信号またはゲイン信号に応じて入
力された映像信号のバイアス、ゲインが変化する。2は
ブランキング期間中にその出力がGND(グランド)レ
ベルとなるように設計されたブランキング回路である。
ブランキング回路2はプリアンプ1からの出力信号であ
る映像信号を入力信号とし、その出力信号をトランジス
タQ2のベースに伝達する。3はトランジスタQ1のコ
レクタ電圧をクランプするためのクランプ回路である。
5はブランキング回路2より出力された映像信号を増幅
する映像増幅回路でありここではカスケードアンプを例
に説明する。映像増幅回路5はトランジスタQ1、トラ
ンジスタQ2、負荷抵抗R1、負荷抵抗R2を有する。
映像増幅回路5の増幅率は負荷抵抗R1および抵抗R2
に依存する。
【0004】次に図9の映像信号出力装置の動作を説明
する。プリアンプ1に入力された映像信号は、バイアス
信号およびゲイン信号によって適切な信号レベルに調節
された後、ブランキング回路2に入力される。ブランキ
ング回路2の出力信号(出力電圧)は、ブランキング期
間中には、ほぼGNDレベルになる。ブランキング回路
2からの出力信号が映像増幅回路5のトランジスタQ2
のベースに入力される。ブランキング回路2からの出力
信号は映像増幅回路5により増幅され、その出力信号は
トランジスタQ1のコレクタと負荷抵抗R1の接続点A
から取り出される。
【0005】図10は映像増幅回路5の出力信号として
トランジスタQ1のコレクタ電圧を取り出したときの出
力電圧の波形の一例を示すための図である。図10にお
いて横軸は時間、縦軸は出力電圧である。また、図10
において、Vbは映像信号の下限値である白レベルに対
応する出力電圧であり、Vpは黒レベルの基準となるペ
デスタルレベルに対応する出力電圧である。fは映像信
号の映像期間であり、映像期間f中に映像信号のレベル
はVbとVpとの間を変動する。(図10では映像期間
f中の出力電圧の波形の一例として、映像期間f中一定
の電圧Vbを出力する波形を示している。)
【0006】aは、VpとVbとの差の大きさを表す
(以下振幅aと称す)。振幅aはプリアンプ1に入力さ
れるゲイン信号によって変化する。bは、V1とVpと
の差の大きさを表す(以下振幅bと称す)。振幅bはプ
リアンプ1に入力するバイアス信号によって変化する。
また、図10において出力電圧が電圧V1に等しい期間
cがブランキング期間である。ブランキング期間cにお
いては、ブランキング回路2の出力がほぼGNDレベル
でとなる。このときトランジスタQ2がオフとなり、こ
れに応じてトランジスタQ1もオフとなるため出力電圧
が電圧V1となる。dはブランキング期間中のある時点
であり、この時点dにおいてクランプ回路3は映像増幅
回路5の出力電圧を所定の電圧にクランプする。そして
所定の電圧にクランプされた出力電圧は、CRTカソー
ド(図示せず)に送られる。eは電圧Vbとベース電圧
V2との差の大きさを表す。
【0007】図10に示す波形を有する映像増幅回路5
からの出力信号(ここでは出力電圧)がクランプ回路3
に入力され、図10に示すブランキング期間c中のある
時点dにおいてクランプがかけられ所定の電圧にシフト
された信号を出力し、この出力信号をCRTカソードに
伝達する。
【0008】また、CRT(図示せず)の画面のコント
ラストを強調するときは、プリアンプ1に入力するゲイ
ン信号を調節することにより図10に示す振幅aが調節
された結果、画面のコントラストが強調される。また、
CRTの画面の黒レベルを調節する場合には、プリアン
プ1に入力するバイアス信号を調節することにより図1
0に示す振幅bが調節され、黒レベルが利用者の要求に
応じて調節される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の映像信号出力装
置の構成では、電源から供給される電圧V1が固定であ
るため、利用者が画面のコントラストまたは画面の黒レ
ベルを調節した場合、図10に示す出力電圧Vbが変動
する。このとき、図10に示す出力電圧Vbが大きくな
った(つまり図10の紙面上方に移動した)場合、その
差eが大きくなる。振幅eは0になれば(つまりV2と
Vbとが等しくなれば)、このときトランジスタQ1で
無駄に消費される電力P1は映像期間f中において0に
なるが、実際には振幅eはある有限の値を有するため、
無駄に消費される電力を有する。よって、映像信号に応
じてCRTの画面のコントラストまたは黒レベルを調節
することにより、振幅eが変動しその結果、トランジス
タQ1で無駄に消費される電力が変動するといった問題
がある。
【0010】また、プリアンプに入力する映像信号がビ
デオ(図示せず)からの映像信号とパソコン(図示せ
ず)からの映像信号といったように異なる出力媒体から
の映像信号を入力する場合、フォーカス性能とコントラ
ストとの調節が映像信号出力装置に要求される。例え
ば、ビデオからの映像信号をCRTに表示する場合に
は、コントラストの調節が優先され、パソコンからの映
像信号をCRTに表示する場合にはフォーカス性能とコ
ントラストとのバランスが重要になる。
【0011】このため、ビデオからの映像信号を表示す
る場合、CRTカソードに入力するための振幅はパソコ
ンからの映像信号をCRTカソードに入力する場合のそ
れに比べ大きくする必要がある。よって、図10に示す
電圧V1をコントラストの調節が適切にできる程度の振
幅を有するように設定しなければいけない。しかし、電
圧V1が一定値である従来の映像信号出力装置では、パ
ソコンからの映像信号を出力する場合、輝度をある程度
低くし、CRTに流れる電流を抑えることでフォーカス
性能を改善している。したがって振幅aが小さくなるた
め、図10に示す振幅eが大きくなる。振幅eは0にな
れば(つまりV2とVbとが等しくなれば)、トランジ
スタQ1で無駄に消費される電力P1は映像期間f中に
おいて0になるが、実際には振幅eはある有限の値を有
するため、無駄に消費される電力を有する。
【0012】また、図9に示すトランジスタQ1で無駄
に消費される電力P1は、(a+b)×e/R1に依存
する(但しa、b、図10に示した振幅a、振幅bの大
きさ、eは図10に示したベース電圧V2と映像期間f
における出力電圧Vbとの差、およびR1は図9に示し
た抵抗値)。振幅eが大きくなるとトランジスタQ1で
消費される無駄な電力P1が大きくなる。
【0013】(a+b)は映像を表示するための振幅で
あり、ビデオからの映像信号またはパソコンからの映像
信号によって(a+b)の最適な値は異なる。一般にビ
デオからの映像信号より得られる(a+b)の値はパソ
コンからの映像信号より得られる(a+b)の値よりも
大きい。このことと、電圧V1が固定であることとを考
慮に入れると、パソコンからの映像信号を表示する場
合、映像増幅回路5の出力電圧の波形の下限値Vbが上
方に移動するため、Vbとベース電圧V2との差eが大
きくなりこれにより、映像増幅回路5(特にトランジス
タQ1)で無駄な消費電力が大きくなるといった問題が
あった。
【0014】つまり従来のような構成を有する映像信号
出力装置では、映像増幅回路5の電源電圧V1が一定で
あるため、映像増幅回路5に入力する映像信号に応じて
映像増幅回路5(特にトランジスタQ1)で無駄な消費
電力が変動するといった問題があった。
【0015】この発明は上述の問題を解決するためにな
されたものであり、映像信号を制御する映像制御信号に
応じて映像増幅回路に供給する電圧を調節することによ
り映像増幅回路の第1のトランジスタで無駄に消費され
る電力が低い映像信号出力装置を得ることを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る映像信号
出力装置は、そのベースに所定電圧が供給される第1の
トランジスタと映像信号を入力するための第2のトラン
ジスタとをカスケード接続した回路を有する映像増幅回
路、映像増幅回路の出力電圧を所定の値にクランプしC
RTに出力するクランプ回路および、映像増幅回路に供
給する電源電圧を映像信号を制御する映像制御信号に応
じて変化させる可変電源を有し、映像期間中における映
像増幅回路からの出力電圧の下限値を第1のトランジス
タのベースに供給する所定電圧にほぼ等しくなるように
したものである。
【0017】この発明に係る映像信号出力装置は、映像
増幅回路は映像信号を入力するための第2のトランジス
タと、そのベースに所定電圧が供給される高耐圧狭帯域
の第1のトランジスタと、そのベースに所定電圧が供給
される低耐圧高帯域の第3のトランジスタとを有し、第
1のトランジスタと第2のトランジスタとのカスケード
接続または第2のトランジスタと第3のトランジスタと
のカスケード接続とを選択的に切換える切換回路を備
え、映像信号を制御する映像制御信号に応じて切換回路
を制御するものである。
【0018】この発明に係る映像信号出力装置は、映像
制御信号をビデオからの映像信号およびパソコンからの
映像信号を切り換えるビデオ/パソコン切換信号とした
ものである。
【0019】この発明に係る映像信号出力装置は、入力
するゲイン信号およびバイアス信号に応じて映像信号を
増幅するプリアンプを有し、プリアンプに入力するゲイ
ン信号またはバイアス信号を映像制御信号としたもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1の映像信号出力装置
を説明するための図である。図1において従来と同一の
符号を付したものは従来と同一またはこれに相当するも
のを示す。図1(a)は実施の形態1の映像信号出力装
置の回路図である。図1において、1はプリアンプであ
り、プリアンプ1にはバイアス信号、ゲイン信号、映像
信号が入力される。バイアス信号およびゲイン信号は映
像信号を制御するための映像制御信号である。プリアン
プ1はバイアス信号またはゲイン信号に応じてその内部
のバイアス、ゲインが変化する。2はブランキング期間
中にその出力がGND(グランド)レベルとなるように
設計されたブランキング回路である。ブランキング回路
2はプリアンプ1からの出力信号である映像信号を入力
信号とし、その出力信号をトランジスタQ2のベースに
伝達する。3はトランジスタQ1のコレクタ電圧をクラ
ンプするためのクランプ回路である。
【0021】4は可変電源である。可変電源4は供給さ
れる電圧V1を映像制御信号(ここではバイアス信号ま
たはゲイン信号)に応じて所定の電圧Vaに変換し出力
するものである。V1、Vaは直流電圧である。ここで
は、可変電源4から出力されるVaをプリアンプ1に入
力するゲイン信号に応じて変化させたものを例に説明す
る。また、可変電源4に入力するバイアス信号、ゲイン
信号はプリアンプ1に入力する映像信号を制御する制御
信号でもある。出力電圧であるVaは映像増幅回路5を
構成する抵抗R1の一端から供給され、映像増幅回路5
の電源電圧となる。
【0022】5は入力された映像信号を増幅する映像増
幅回路でありここではトランジスタQ1とトランジスタ
Q2とをカスケード接続したカスケードアンプを例に説
明する。第1のトランジスタであるトランジスタQ1の
ベースにはバイアス電圧V2が供給される。映像増幅回
路5はトランジスタQ1、トランジスタQ2、負荷抵抗
R1、抵抗R2を有する。映像増幅回路5の増幅率は負
荷抵抗R1および抵抗R2に依存する。
【0023】図2は映像増幅回路5の接続点A(つまり
トランジスタQ1のコレクタ)から取り出した出力電圧
の波形の一例である。図2の出力波形は、映像期間f中
の出力電圧がVbであるものを示している。図2におい
て横軸は時間、縦軸は出力電圧である。図2においてブ
ランキング期間c中の出力電圧Va1、Va2の間に
は、Va1>Va2なる関係を有する。図2(a)は図
1の映像信号出力装置において、映像増幅回路5の出力
電圧の波形の振幅aを大きくするためのゲイン信号を入
力した結果、ペデスタルレベルに相当する電圧がVp1
になり、ペデスタルレベルに相当する電圧とVbとの差
の大きさがa1になったときの出力電圧の波形である。
図2(b)は図1の映像信号出力装置において、映像増
幅回路5の出力電圧の波形の振幅aを小さくするための
ゲイン信号を入力した結果、ペデスタルレベルに相当す
る電圧がVp2になり、ペデスタルレベルに相当する電
圧とVbとの差の大きさがa2になったときの出力電圧
の波形である。
【0024】可変電源4はプリアンプ1に映像増幅回路
5の出力電圧の波形の振幅aを変化させるための信号
(ここではゲイン信号)を入力した場合には、ペデスタ
ルレベルに相当する電圧が変化し、ブランキング期間c
の間の出力電圧が変化する。
【0025】映像増幅回路5はプリアンプ1に映像信号
のゲインを大きくするためのゲイン信号、映像信号のゲ
インを小さくするためのゲイン信号のいずれを入力した
場合においても映像期間f中においては、白レベルに相
当する電圧VbがトランジスタQ1のバイアス電圧V2
にほぼ等しくなるようにあらかじめ設定している。よっ
て、白レベルに相当する電圧Vbが映像信号に応じて変
動しないため、トランジスタQ1で無駄に消費される電
力は低減する。
【0026】図2のような出力電圧の波形を有する映像
増幅回路5の出力信号はクランプ回路3に入力され、ク
ランプ回路3ではブランキング期間cの間のある時間d
に映像増幅回路5からの出力電圧を所定の電圧Vkにク
ランプし、この出力電圧VkがCRTカソードに入力さ
れる。図3はクランプ回路3からの出力電圧の波形であ
り、図3(a)は図2(a)の出力をクランプ回路3に
入力したときの出力電圧の波形であり、図3(b)は図
2(b)の出力をクランプ回路3に入力したときの出力
電圧の波形である。図3において横軸は時間、縦軸は出
力電圧である。クランプ回路3の出力電圧の波形の一例
として図2の出力電圧の波形の最大値(ここではVa
1、Va2)を例えばブランキング期間c中のある時点
dにおいて、ブランキング期間c中の電圧を所定の電圧
Vkにクランプしたときの出力電圧の波形を示してい
る。
【0027】実施の形態1の映像信号出力装置は、映像
増幅回路5は映像期間f中においてはその出力電圧の下
限値(白レベルに相当する電圧)はVbに固定されてい
る。よって、映像信号を制御する制御信号(ここではプ
リアンプ1に入力するバイアス信号またはゲイン信号)
を変化させたとき、Vbの値は変化せず、ペデスタルレ
ベルに相当する電圧、ブランキング期間c中の出力電圧
が変化するような構成になっている。よって、プリアン
プ1に入力するゲイン信号を変化させた場合にも出力電
圧の下限値(白レベルに相当する電圧)VbとV2との
差eが一定になり、映像信号のコントラストを変えたと
きでも、映像増幅回路5(特にトランジスタQ1)で無
駄に消費される消費電力が変化しなくなり、無駄な消費
電力が低減する。
【0028】実施の形態1の映像信号出力装置では映像
制御信号(ここではプリアンプ1に入力されるゲイン信
号)に応じて映像増幅回路5の出力電圧の波形を制御す
るような構成にしたが、プリアンプ1に入力されるバイ
アス信号に応じて映像増幅回路5の出力電圧の波形を制
御するような構成にしても良い。図4はプリアンプ1に
入力されるバイアス信号に応じて映像増幅回路5の出力
電圧の波形を変化させたときの出力電圧の波形の一例を
示す波形図である。図4(a)はプリアンプ1に入力さ
れるバイアス信号が大である場合の映像増幅回路5の出
力電圧の波形の一例である(ここでは映像期間fの間の
出力電圧がVbである場合を例に示す)。図4(b)は
プリアンプ1に入力されるバイアス信号が小である場合
の映像増幅回路5の出力電圧の波形の一例である(ここ
では映像期間fの間の出力電圧がVbである場合を例に
示す)。バイアス信号を変化させた場合、ブランキング
期間c中の出力電圧とペデスタルレベルに相当する電圧
Vpとの差の大きさが変化する。
【0029】図5は図4に示した映像増幅回路5の出力
電圧の波形をクランプ回路3に入力したとき、クランプ
回路3の出力電圧の波形である。図5(a)は図4
(a)の出力電圧の波形をクランプ回路3に入力したと
きの出力電圧の波形である。図5(b)は図4(b)の
出力電圧の波形をクランプ回路3に入力したときの出力
電圧の波形である。図4および図5において、横軸は時
間、縦軸は出力電圧である。
【0030】このように映像制御信号(詳しくはプリア
ンプ1に入力されるバイアス信号)に応じて映像増幅回
路5の出力電圧の波形を制御するような構成にした場合
には、映像増幅回路5は映像期間f中においてはその出
力電圧の下限値(白レベルに相当する電圧)はVbに設
定される。よって、プリアンプ1に入力するバイアス信
号に応じて可変電源4から供給される電源電圧Vaを変
化させた場合、ブランキング期間c中の出力電圧の値が
変化することになる。 よって、プリアンプ1に入力す
るバイアス信号を変化させた場合にも出力電圧の下限値
(白レベルに相当する電圧)VbとV2との差eが一定
になり、バイアス信号を変化させることにより、映像信
号を調節し、CRT画面(図示せず)に表示される映像
の明るさを変えたときでも、映像増幅回路5(特にトラ
ンジスタQ1)で無駄に消費される電力が変化しないた
め、無駄な消費電力が低減する。
【0031】ここで、可変電源4の構成を説明する。図
6は可変電源4の構成の一例を説明するためのブロック
図である。図6(a)において、4aはたとえば高速ス
イッチング用電力トランジスタ、サイリスタなどのスイ
ッチング素子(図示せず)を用いて構成されたチョッパ
である。4bはバイアス信号またはゲイン信号などの映
像制御信号を入力とし、この映像制御信号に応じてチョ
ッパ4aを制御する制御回路である。4cはチョッパ4
aの出力を平滑化するフィルタである。
【0032】チョッパ4aは一定電圧V1を入力電圧と
している。チョッパ4aは、これを構成するスイッチン
グ素子のオン/オフ比(またはデューティ比)に応じて
出力電圧が変化する。制御回路4bは例えば入力した映
像制御信号からチョッパ4aを構成するスイッチング素
子のオン/オフ比を算出した信号をチョッパ4aに送る
ものである。
【0033】可変電源4の動作を説明する。一定電圧V
1はチョッパ4aに入力される。チョッパ4aでは、制
御回路4cから送られるオン/オフ比を算出した信号に
応じて出力電圧Vaが適切な電圧に調節されて出力さ
れ、この出力電圧がフィルタ4cに送られる。フィルタ
4cではチョッパ4cからの出力電圧を平滑化を行うこ
とにより、所定の一定電圧Vaを発生し、このフィルタ
4cからの出力電圧Vaが映像増幅回路5の電源電圧と
なる。可変電源4を上述のような構成にすることによ
り、映像増幅回路5に供給する電源電圧を映像信号を制
御する映像制御信号に応じて変化させることが可能とな
る。
【0034】図6(b)は可変電源4の構成の他の一例
を説明するためのブロック図である。図6(b)におい
て、4dは減算回路である。図6(a)ではフィルタ4
cからの出力を帰還しないような構成にしたが、図6
(b)に示すように、フィルタ4cの出力を帰還させる
とともに、映像制御信号とフィルタ4cからの出力とを
減算回路4dで減算し、減算回路4dからの出力を制御
回路4bの入力とするような構成にしても上述と同様な
効果に加え、出力電圧Vaのノイズなどによる変動が抑
制される。
【0035】実施の形態2.ビデオからの映像信号を表
示する場合、映像増幅回路5からの出力電圧の波形の振
幅の大きさ(つまりブランキング期間cの間の出力電圧
と白レベルに相当する電圧Vbとの差の大きさ)は大き
くする必要があるが、周波数帯域は狭くても良い。一
方、パソコンからの映像信号を表示する場合、映像増幅
回路5からの出力電圧の波形の振幅の大きさ(つまりブ
ランキング期間cの間の出力電圧と白レベルに相当する
電圧Vbとの差の大きさ)は小さくても良いが、周波数
帯域を広くする必要がある。このため、実施の形態1の
映像信号出力装置においては、トランジスタQ1は高耐
圧高帯域であることが要求される。しかしながら高耐圧
高帯域のトランジスタQ1ではコストが高くなる。さら
に負荷抵抗R1が1つだけなのでビデオからの映像信号
およびパソコンからの映像信号のそれぞれの特性を最適
なものするには限度がある。実施の形態2の映像信号出
力装置は上述のような問題を解決するためになされたも
のであり、ビデオからの映像信号およびパソコンからの
映像信号を切り換えてCRTに表示するような構成の映
像信号出力装置において、必要とされる映像信号の特性
をより最適なものとする映像信号出力装置を得ることを
目的とする。
【0036】図7は実施の形態2の映像信号出力装置を
説明するための回路図である。図7において5aは映像
増幅回路である。映像増幅回路5aはトランジスタQ
3、トランジスタQ4、抵抗R2、負荷抵抗R3、負荷
抵抗R4および後述する切換回路6を有する。
【0037】V3は抵抗R3の一端に供給される電圧で
あり、電圧V3は例えば直流電圧である。V4は抵抗R
4の一端に供給される電圧であり、電圧V4は例えば直
流電圧である。第1のトランジスタであるトランジスタ
Q3は高耐圧狭帯域のトランジスタである。第3のトラ
ンジスタであるトランジスタQ4は低耐圧高帯域のトラ
ンジスタである。トランジスタQ1のベースおよびトラ
ンジスタQ4のベースにはバイアス電圧であるV2が供
給される。また、電圧V3および電圧V4にはV3>V
4なる関係を有する。負荷抵抗R3および負荷抵抗R4
との間にはR3>R4なる関係を有する。
【0038】6および7は切換回路である。切換回路6
をs1に入れ、切換回路7をt1に入れた状態(以下
(s1、t1)と称す)では、映像増幅回路5aに供給
される電源電圧がV3でトランジスタQ3とトランジス
タQ2とがカスケード接続された回路ができ、このとき
映像増幅回路5aはトランジスタQ3のコレクタ電圧
(つまり負荷抵抗R3とトランジスタQ3との接続点A
3の電圧)を出力する。切換回路6をs2に入れ、切換
回路7をt2に入れた状態(以下(s2、t2)と称
す)では、映像増幅回路5aに供給される電源電圧がV
4でトランジスタQ4とトランジスタQ2とがカスケー
ド接続された回路ができ、このとき映像増幅回路5aは
トランジスタQ4のコレクタ電圧(つまり負荷抵抗R4
とトランジスタQ4との接続点A4の電圧)を出力す
る。切換回路6および7はビデオからの映像信号とパソ
コンからの映像信号との切換を行うビデオ/パソコン切
換信号に応じて(s1、t1)または(s2、t2)の
状態に切換が行われる。ビデオ/パソコン切換信号は、
プリアンプ1に入力される映像信号がビデオからの映像
信号またはパソコンからの映像信号のいずれであるのか
を識別するための識別信号であると同時に、ビデオから
の映像信号とパソコンからの映像信号とを切り換え制御
するための映像制御信号である。
【0039】実施の形態2の映像信号出力装置において
は、映像増幅回路5aはビデオからの映像信号を入力し
た場合には切換回路6および切換回路7の状態が(s
1、t1)となるため大振幅狭帯域特性を有し、パソコ
ンからの映像信号を入力した場合には、切換回路6およ
び切換回路7の状態が(s2、t2)となるため小振幅
高帯域特性を有する。よって映像増幅回路5aは映像信
号の耐圧、周波数特性に応じたより最適な信号を出力す
ることが可能となる。さらに、映像信号に応じた電源電
圧を映像増幅回路5aに供給するため、トランジスタQ
3および、トランジスタQ4で無駄に消費される電力が
低減する。さらに高耐圧高帯域のトランジスタを用いな
いので、コストが低くなる。
【0040】実施の形態3.実施の形態2の形態の映像
信号出力装置は電圧V3および電圧V4を供給するため
の電源(図示せず)が別々に必要であったが、これらの
電圧V3および電圧V4を供給するための手段として可
変電源を用いても良い。図8は実施の形態3の映像信号
出力装置の一例を説明するための回路図である。
【0041】図8において、可変電源4はビデオ/パソ
コン切換信号に応じて、映像信号がビデオからの映像信
号である場合には電圧V3を出力するとともに、切換回
路6および切換回路7を(s1、t1)の状態にし、映
像信号がパソコンからの映像信号である場合には電圧V
4を出力するとともに、切換回路6および切換回路7を
(s2、t2)の状態にするように構成する。このよう
な構成にすることにより、実施の形態2の効果に加え、
電圧V3、電圧V4を発生させるための電源を2つ設け
る必要が無く装置の構成がより簡単になる。
【0042】実施の形態3では、ビデオ/パソコン切換
信号に応じて可変電源4の出力電圧を調節するような構
成にしたが、プリアンプ1に入力する映像信号の振幅の
大きさ、バイアスなどを計測する計測手段(図示せず)
により計測し、計測手段の出力に応じて可変電源4の出
力電圧を調節するような構成にしても同様の効果を奏す
る。
【0043】
【発明の効果】この発明に係る映像信号出力装置によれ
ば、映像増幅回路に供給する電源電圧の値を映像信号を
制御する映像制御信号に応じて変化させる可変電源を有
し、映像期間中における映像増幅回路からの出力電圧の
下限値を第1のトランジスタのベースに供給する所定電
圧にほぼ等しくなるようにしたので、映像信号に関わら
ず第1のトランジスタで無駄に消費される電力が低減す
る。
【0044】この発明に係る映像信号出力装置によれ
ば、映像増幅回路は映像信号を入力するための第2のト
ランジスタと、そのベースに所定電圧が供給される高耐
圧狭帯域の第1のトランジスタと、そのベースに所定電
圧が供給される低耐圧高帯域の第3のトランジスタとを
有し、第1のトランジスタと第2のトランジスタとのカ
スケード接続または第2のトランジスタと第3のトラン
ジスタとのカスケード接続とを選択的に切換える切換回
路を備え、映像信号を制御する映像制御信号に応じて切
換回路を制御するため、第1のトランジスタ、第3のト
ランジスタで消費される電力が一定となり消費電力が低
減されるとともに、映像信号に応じた出力を得ることが
できる。
【0045】この発明に係る映像信号出力装置によれ
ば、映像制御信号はビデオからの映像信号およびパソコ
ンからの映像信号を切り換えるためのビデオ/パソコン
切換信号としたので、映像信号に応じた電源電圧を映像
増幅回路に供給することができる。
【0046】この発明に係る映像信号出力装置によれ
ば、ゲイン信号およびバイアス信号に応じて入力する映
像信号を増幅するプリアンプを有し、プリアンプに入力
するゲイン信号またはバイアス信号を映像制御信号とし
たので、映像信号に応じた電源電圧を映像増幅回路に供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の映像信号出力装置を説明する
ための回路図である。
【図2】 実施の形態1の映像信号出力装置において、
ゲイン信号に応じて可変電源の供給電圧を変化させたと
きの映像増幅回路の出力電圧の波形を示す図である。
【図3】 実施の形態1の映像信号出力装置において、
クランプ回路の出力電圧の波形を示す図である。
【図4】 実施の形態1の映像信号出力装置において、
バイアス信号に応じて可変電源の供給電圧を変化させた
ときの映像増幅回路の出力電圧の波形を示す図である。
【図5】 実施の形態1の映像信号出力装置において、
クランプ回路の出力電圧の波形を示す図である。
【図6】 可変電源の構成の一例を説明するための図で
ある。
【図7】 実施の形態2の映像信号出力装置を説明する
ための回路図である。
【図8】 実施の形態3の映像信号出力装置を説明する
ための回路図である。
【図9】 従来の映像信号出力装置を説明するための回
路図である。
【図10】 従来の映像信号出力装置において映像増幅
回路の出力電圧の波形を示すための図である。
【符号の説明】
1 プリアンプ 2 ブランキング回路 3 クランプ回路 4 可変電源 5、5a 映像増幅回路 6、7 切換回路 Q1、Q2、Q3、Q4 トランジスタ R1、R3、R4 負荷抵抗 R2 抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 そのベースに所定電圧が供給される第1
    のトランジスタと映像信号を入力するための第2のトラ
    ンジスタとをカスケード接続した回路を有する映像増幅
    回路、 前記映像増幅回路の出力電圧を所定の値にクランプしC
    RTに出力するクランプ回路および、 前記映像増幅回路に供給する電源電圧を上記映像信号を
    制御する映像制御信号に応じて変化させる可変電源を有
    し、 映像期間中における前記映像増幅回路からの出力電圧の
    下限値を前記第1のトランジスタのベースに供給する所
    定電圧にほぼ等しくなるようにしたことを特徴とする映
    像信号出力装置。
  2. 【請求項2】 映像増幅回路は映像信号を入力するため
    の第2のトランジスタと、そのベースに所定電圧が供給
    される高耐圧狭帯域の第1のトランジスタと、 そのベースに所定電圧が供給される低耐圧高帯域の第3
    のトランジスタとを有し、 前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタとの
    カスケード接続または前記第2のトランジスタと前記第
    3のトランジスタとのカスケード接続とを選択的に切換
    える切換回路を備え、 前記映像信号を制御する映像制御信号に応じて前記切換
    回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の映像
    信号出力装置。
  3. 【請求項3】 映像制御信号はビデオからの映像信号お
    よびパソコンからの映像信号を切り換えるビデオ/パソ
    コン切換信号であることを特徴とする請求項1または2
    のいずれかに記載の映像信号出力装置。
  4. 【請求項4】 入力するゲイン信号およびバイアス信号
    に応じて映像信号を増幅するプリアンプを有し、 前記プリアンプに入力するゲイン信号またはバイアス信
    号を映像制御信号としたことを特徴とする請求項1また
    は2のいずれかに記載の映像信号出力装置。
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