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JPH10106782A - 放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明装置

Info

Publication number
JPH10106782A
JPH10106782A JP25999096A JP25999096A JPH10106782A JP H10106782 A JPH10106782 A JP H10106782A JP 25999096 A JP25999096 A JP 25999096A JP 25999096 A JP25999096 A JP 25999096A JP H10106782 A JPH10106782 A JP H10106782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
switching
pulse
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25999096A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhisa Nagano
信久 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP25999096A priority Critical patent/JPH10106782A/ja
Publication of JPH10106782A publication Critical patent/JPH10106782A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング手段のスイッチング特性を良好
とし、かつスイッチング制御回路用に別電源を必要とし
ない放電灯点灯装置を提供すること。 【解決手段】 電源投入後、起動回路(40, 41)の電圧に
よりスイッチング制御回路39を起動し、その起動をフ
ォトカプラ43にてパルス発生回路51側に伝達するこ
とにより、点灯を維持するために必要な降圧チョッパ回
路34の起動と、パルス発生回路57による始動用パル
ス発生とを同期させる。しかも、スイッチング手段35
に対してスイッチングドライブ用トランスを削除するた
めに、スイッチング手段35を負側電源ライン上に配置
した構成とした。更に、降圧チョッパ回路34の電流経
路に設けた1次側コイルを兼ねたトランス37及びその
2次側コイルに接続した整流ダイオード42の作用によ
り前記起動回路のコンデンサ41を充電して、スイッチ
ング制御回路39の電源を得る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電灯点灯装置及び
照明装置に係り、特にスイッチング方式による直流安定
化電源を用い、かつ起動時に始動用パルス発生を要する
放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯点灯装置には、電源回路と
して、スイッチング方式による直流安定化電源が用いら
れている。
【0003】スイッチング方式による直流安定化電源
は、入力される非安定直流電圧を高速のスイッチング手
段でオン・オフし、このときのオン時間とオフ時間の比
を変化させ、フィルタで平滑化することにより、直流電
圧の変換及び安定化を行うものである。スイッチング方
式による直流安定化電源には、大きく分けて、チョッパ
式のスイッチング電源と、インバータ式のスイッチング
電源とがある。
【0004】図5は、降圧チョッパ式のスイッチング電
源を用いた高圧放電灯点灯装置を示すものである。
【0005】図5において、商用交流電源1からの交流
電圧はダイオードブリッジ方式の全波整流回路2で全波
整流され、さらに平滑コンデンサ3で平滑され、降圧チ
ョッパ回路4に供給される。降圧チョッパ回路4は、ス
イッチング手段としてのMOS型FET5と、転流ダイ
オード6と、コイル7と、コンデンサ8とから構成され
ている。
【0006】FET5のドレインは前記平滑コンデンサ
3の正側出力端に接続し、ソースと前記平滑コンデンサ
3の負側出力端間には転流ダイオード6が接続し、FE
T5のソースと転流ダイオード6のカソードとの接続点
にコイル7の一端が接続し、コイル7の他端と転流ダイ
オード6のアノードとの間にコンデンサ8が接続してい
る。FET5のゲート・ソース間には、ドライブトラン
ス11の2次側コイルの両端が接続している。ドライブ
トランス11の1次側コイルの両端には、ICで構成さ
れるスイッチング制御回路9からスイッチング用高周波
パルスが供給されるようになっている。なお、FET5
のゲート・ソース間にスイッチングパルスを供給するの
にドライブトランス11を必要としているのは、FET
5のソースが基準電位側(アース側)から浮いた状態と
なっているために、スイッチング制御回路9から直接F
ET5のゲート・ソース間にスイッチングパルスを供給
することができないためである。
【0007】降圧チョッパ回路4の出力端間には並列
に、抵抗12と抵抗13の直列回路から成る出力電圧検
出回路が接続されており、抵抗12と抵抗13の接続点
に得られる検出電圧を、制御電圧としてスイッチング制
御回路9の制御電圧入力端子に供給するようになってい
る。
【0008】スイッチング制御回路9は直流電源10で
駆動されるスイッチングパルス発生回路であり、直流電
源10からの電源電圧を入力するための電源電圧入力端
子、一定周波数のスイッチング用高周波パルスを出力す
るスイッチングパルス出力端子V0 、グランド端子GN
D、スイッチングパルスのオン幅を制御するための制御
電圧入力端子を備えており、電源電圧入力端子間に直流
電源10によって所定の電源電圧が供給されれば、スイ
ッチングパルス出力端子V0 に一定周波数のスイッチン
グ用高周波パルスが出力され、かつそのパルスのオン幅
が制御電圧の大小に応じて制御されるようになってい
る。つまり、スイッチングパルスのパルス幅について
は、前記FET5をオンさせる期間に相当するパルス幅
が、降圧チョッパ回路4の出力電圧の変動(高低)に応
じて制御され、これによって降圧チョッパ回路4の出力
電圧が常に一定となるように安定化される。
【0009】降圧チョッパ回路4からの安定化直流電圧
は、高圧放電灯23の両端の電極に放電灯の点灯を維持
するための電源として供給されるようになっている。
【0010】さらに、降圧チョッパ回路4の出力端と高
圧放電灯23の電極との間には、放電灯始動時に必要な
高圧パルスを発生するためのパルス制御回路14及びパ
ルス発生回路18が設けられている。
【0011】パルス制御回路14は、前記降圧チョッパ
回路4の出力端間に抵抗15とコンデンサ16から成る
時定数回路を接続し、この抵抗15とコンデンサ16の
接続点にダイアック17の一端を接続して構成され、電
源投入時、コンデンサ16の充電電圧がダイアック17
のブレークオーバー電圧を越えることによってダイアッ
ク17がオンして次段のパルス発生回路18に高圧パル
ス発生に必要な電圧を供給するものである。
【0012】パルス発生回路18は、コイル19の中点
にダイアック17のもう一方の端部を接続し、コイル1
9の両端には整流ダイオード20と平滑コンデンサ21
の整流回路を接続し、この整流回路の後段で高圧放電灯
24の一端との間の負側電源ライン上には昇圧コイル2
2を介挿してあり、このコイル22の中点と前記平滑コ
ンデンサ21の正側端部との間に点灯管23を接続した
構成としている。
【0013】なお、前述の抵抗15とコンデンサ16か
ら成る時定数回路は、電源投入タイミングから高圧パル
ス発生タイミングを時間的に遅らせるために設けられて
おり、電源スイッチSWの投入後、降圧チョッパ回路4
が高圧放電灯24の点灯を維持する直流電源電圧にまで
立ち上がるのに必要な時間だけ、放電灯起動用高圧パル
スの発生を遅らせる。つまり、高圧パルス発生開始を、
放電灯点灯を維持する直流電源の始動と同期させる役目
をしている。
【0014】このような構成において、電源スイッチS
Wを投入すると、同時にスイッチング制御回路9への電
源も投入され、スイッチング用FET5には、ドライブ
トランス11を介してスイッチングパルスが供給され、
FET5はオン・オフ動作を開始し、全波整流回路2及
び平滑コンデンサ3から成る整流回路から直流化電圧が
降圧チョッパ回路4に供給され、その降圧チョッパ回路
4の出力端を経てパルス制御回路14内の前記時定数回
路のコンデンサ16に充電を開始する。コンデンサ16
の充電電圧がダイアック17のブレークオーバー電圧に
達すると、ダイアック17がオンして抵抗15を経て、
前記パルス発生回路18内のコイル19の中点に対して
降圧チョッパ回路4の出力電圧が供給され、これが昇圧
されてダイオード20を経てコンデンサ21に充電さ
れ、その電圧が点灯管23の両端に加わり、点灯管23
が放電して短絡状態となった後開路することにより、コ
イル22にインダクションキックが生じて高圧放電灯2
4の両端に高圧パルスが印加され、高圧放電灯24が点
灯する。一旦高圧放電灯24が点灯すると、高圧放電灯
24の両端a,bの電圧が低下して一定電圧となるの
で、時定数回路のコンデンサ16の電圧もダイアック1
7のブレークオーバー電圧より低下し、ダイアック17
はオフ状態となり、パルス発生回路18は高圧パルス発
生を停止する。その後は、高圧放電灯24に降圧チョッ
パ回路4から安定化直流電圧が供給され、定常の点灯状
態を維持することになる。
【0015】ところで、上記の従来の高圧放電灯点灯装
置では、スイッチング用FET5を駆動するのに、ドラ
イブトランス11を用いるため、スイッチング制御回路
9から供給される高周波スイッチングパルスの伝達特性
が良好とは言えず、FET5のゲートに供給されるパル
ス波形に歪みを発生し、スイッチングが良好に行われな
いという問題があった。
【0016】また、スイッチング用FET5を駆動する
ドライブトランス11の消費電力が大きく、駆動パルス
を供給するスイッチング制御回路9に数百mA の容量の
ドライブ用の別電源10を備える必要があった。
【0017】以上の結果、回路部品数の増加、コストア
ップ、回路効率の低下、電源回路のサイズアップを生じ
ていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の高
圧放電灯点灯装置では、スイッチング手段を駆動するた
めのドライブトランスを必要としていた。このため、ス
イッチングパルス波形に歪みを生ずると共に駆動電力の
必要から別電源が必要となり、回路部品数の増加、回路
効率の低下、コストアップ、電源回路のサイズアップを
生じていた。
【0019】そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、ス
イッチング手段のスイッチング特性を良好とし、かつス
イッチング制御回路用に別電源を必要としない放電灯点
灯装置及び照明装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る放電灯点灯装置は、非安定直流電圧を出力する直流電
源と;前記直流電源の出力端間に設けられ、前記直流電
源の投入後、時定数を持って充電されるコンデンサを有
する起動回路と;前記直流電源からの非安定直流電圧を
スイッチング手段でオン・オフし、そのオン時間とオフ
時間の比を、出力変動に応じて変化させることによっ
て、安定化直流電圧を出力するスイッチング方式の直流
安定化電源回路と;前記起動回路のコンデンサの充電電
圧が電源電圧として供給され、該電源電圧の供給を受け
て、スイッチング用パルスを発生し前記スイッチング手
段に供給すると共に所定の電圧を基準電圧として発生す
ることが可能なスイッチング制御回路と;前記直流安定
化電源回路の電流経路に1次側コイルが介挿されるトラ
ンスと;前記のトランスの2次側コイルに流れる電流を
整流して前記起動回路のコンデンサに充電する整流ダイ
オードと;前記直流安定化電源回路から直流電圧の供給
を受けて点灯する放電灯と;起動時、高圧パルスを発生
して前記放電灯を点灯させるパルス発生回路と;起動時
は、前記スイッチング制御回路から出力される基準電圧
の発生を検知して、前記パルス発生回路に始動用パルス
発生を開始させ、前記放電灯の点灯後は、その点灯を検
知して前記パルス発生回路に始動用パルス発生を停止さ
せるパルス制御回路と;を具備したことを特徴とする。
【0021】前記スイッチング手段は、FET(電界効
果トランジスタ)に限らず、バイポーラトランジスタで
あってもよい。
【0022】前記トランスと整流ダイオードの接続関係
は、フライバック型であってもよいし、フォワード型で
あってもよい。
【0023】前記放電灯としては、高圧ナトリウムラン
プ、メタルハライドランプ及び高圧水銀灯などである。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の放
電灯点灯装置における前記直流安定化電源回路は、降圧
チョッパ回路で構成され、前記降圧チョッパ回路は、前
記直流電源の負側電源ラインに介挿されるスイッチング
手段と;前記スイッチング手段の後段で前記直流電源の
正側電源ラインと負側電源ライン間に接続された転流ダ
イオードと;前記転流ダイオードの後段で負側電源ライ
ンに介挿された前記トランスの1次側コイルと;前記1
次側コイルの後段で正側電源ラインと負側電源ライン間
に接続されたコンデンサと;で構成され、前記スイッチ
ング制御回路の基準電圧の発生は、発光ダイオードとフ
ォトトランジスタから成るフォトカプラを用いて前記パ
ルス制御回路に伝達されるように構成されており、前記
パルス制御回路は、前記降圧チョッパ回路の出力端間
に、第1の抵抗と前記フォトカプラのフォトトランジス
タを直列接続して成る第1の回路と;前記降圧チョッパ
回路の出力端間に、第2の抵抗とスイッチ用トランジス
タを直列接続して成り、前記第1の回路の直列接続点を
前記スイッチ用トランジスタのベースに接続した第2の
回路と;一端を前記第2の回路の直列接続点に接続し、
他端を前記パルス発生回路に接続したダイアックと;で
構成されることを特徴とする。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1記載の放
電灯点灯装置における前記直流安定化電源回路は、昇圧
チョッパ回路で構成され、前記昇圧チョッパ回路は、前
記直流電源の正側電源ラインに介挿された前記トランス
の1次側コイルと;前記1次側コイルの後段で正側電源
ラインと負側電源ライン間に接続されたスイッチング手
段と;前記スイッチング手段の後段で正側電源ラインに
介挿された転流ダイオードと;前記転流ダイオードの後
段で正側電源ラインと負側電源ライン間に接続されたコ
ンデンサと;で構成され、前記パルス制御回路は、前記
昇圧チョッパ回路の出力端間に、第1の抵抗と第1のス
イッチ用トランジスタを直列接続して成り、前記第1の
スイッチ用トランジスタのベースに前記スイッチング制
御回路からの基準電圧を供給する第1の回路と;前記昇
圧チョッパ回路の出力端間に、第2の抵抗と第2のスイ
ッチ用トランジスタを直列接続して成り、前記第1の回
路の直列接続点を前記第2のスイッチ用トランジスタの
ベースに接続した第2の回路と;一端を前記第2の回路
の直列接続点に接続し、他端を前記パルス発生回路に接
続したダイアックと;で構成されることを特徴とする。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1記載の放
電灯点灯装置における前記直流安定化電源回路は、イン
バータ式回路で構成され、前記インバータ式回路は、前
記直流電源の正側電源ラインに介挿された前記トランス
の1次側コイルと;1次側コイルの一端が前記1次側コ
イルに接続し、2次側コイルに交流出力を得るコンバー
タトランスと;前記コンバータトランスの1次側コイル
のもう一方の端部と負側電源ライン間に接続されたスイ
ッチング手段と;前記コンバータトランスの2次側コイ
ルの一端に接続した転流ダイオードと;前記転流ダイオ
ードの後段で正側電源ラインと負側電源ライン間に接続
されたコンデンサと;で構成され、前記スイッチング制
御回路の基準電圧の発生は、発光ダイオードとフォトト
ランジスタから成るフォトカプラを用いて前記パルス制
御回路に伝達されるように構成されており、前記パルス
制御回路は、前記インバータ式回路の出力端間に、第1
の抵抗と前記フォトカプラのフォトトランジスタを直列
接続して成る第1の回路と;前記インバータ式回路の出
力端間に、第2の抵抗とスイッチ用トランジスタを直列
接続して成り、前記第1の回路の直列接続点を前記スイ
ッチ用トランジスタのベースに接続した第2の回路と;
一端を前記第2の回路の直列接続点に接続し、他端を前
記パルス発生回路に接続したダイアックと;で構成され
ることを特徴とする。
【0027】請求項5記載の発明による照明装置は、照
明器具本体と、前記照明器具本体内に収容した請求項1
〜4いずれか1つに記載の放電灯点灯装置とを具備した
ことを特徴とする。
【0028】請求項1の発明においては、電源投入後、
起動回路の電圧によりスイッチング制御回路を起動し、
点灯を維持するために必要な直流安定化電源回路の起動
に同期して、パルス発生回路から始動用パルスを発生さ
せることができ、無駄な始動用パルス発生を行わせるこ
とがない。しかも、スイッチング制御回路からのスイッ
チングパルスによりスイッチング手段を直接駆動するこ
とができるので、スイッチング用信号波形が歪むことが
ない。しかも、直流安定化電源回路の電流経路に設けた
1次側コイルを兼ねたトランス及びその2次側コイルに
接続した整流ダイオードの作用により前記起動回路のコ
ンデンサを充電して、スイッチング制御回路の電源を得
ることができるので、スイッチング制御回路用に別の電
源を用意する必要がない。
【0029】請求項2の発明においては、直流安定化電
源回路に降圧チョッパ回路を用いた場合であり、スイッ
チング手段に対してドライブトランスを削除するため
に、スイッチング手段を負側電源ライン上に配置した構
成とし、スイッチング制御回路用電源及び降圧チョッパ
回路に必要なコイルについても負側電源ライン上に配置
し、スイッチング制御回路の基準電圧発生をフォトカプ
ラを用いてパルス発生回路側に伝達することにより、降
圧チョッパ回路の起動と同期して、パルス発生回路から
始動用パルスを発生させるようにした。
【0030】請求項3の発明においては、直流安定化電
源回路に昇圧チョッパ回路を用いた場合であり、スイッ
チング手段に対してドライブトランスを削除でき、スイ
ッチング制御回路用電源及び昇圧チョッパ回路に必要な
コイルについては正側電源ライン上に配置し、スイッチ
ング制御回路の基準電圧発生をリード線を用いてパルス
発生回路側に伝達でき、昇圧チョッパ回路の起動と同期
して、パルス発生回路から始動用パルスを発生させるよ
うにした。
【0031】請求項4の発明においては、直流安定化電
源回路にインバータ式回路を用いた場合であり、スイッ
チング手段に対してドライブトランスを削除でき、スイ
ッチング制御回路用電源に必要なコイルについては正側
電源ライン上に配置し、スイッチング制御回路の基準電
圧発生をフォトカプラを用いてパルス発生回路側に伝達
することにより、インバータ式回路の起動と同期して、
パルス発生回路から始動用パルスを発生させるようにし
た。
【0032】請求項5の発明においては、請求項1〜4
のいずれかの放電灯点灯装置を、照明器具に保有してい
るので、動作効率が良く、部品数の少ない、電源規模の
小さい、しかも低コストの照明装置を実現する。
【0033】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の
放電灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態は、
降圧チョッパ式のスイッチング電源を用いた放電灯点灯
装置を示している。
【0034】図1において、商用交流電源31からの交
流電圧はダイオードブリッジ式の全波整流回路32で全
波整流され、さらに平滑コンデンサ33で平滑され、直
流安定化電源回路としての降圧チョッパ回路34に供給
される。全波整流回路32及び平滑コンデンサ33は、
非安定直流電圧(整流電圧)を生成する直流電源を構成
している。降圧チョッパ回路34は、スイッチング手段
35としてのMOS型FETと、転流ダイオード36
と、コイル37−1と、コンデンサ38とから構成され
ている。コイル37−1は、後述するトランス37の1
次側コイルに相当している。スイッチング手段35は、
平滑コンデンサ33の負側電源ライン上に介挿されてい
る。
【0035】スイッチング手段35のドレインは前記平
滑コンデンサ33の負側出力端に接続し、ソースと前記
平滑コンデンサ3の負側出力端間には転流ダイオード3
6が接続し、スイッチング手段35のソースと転流ダイ
オード6のアノードとの接続点にコイル37−1の一端
が接続し、転流ダイオード36のカソードとコイル37
−1の他端との間にコンデンサ38が接続している。
【0036】スイッチング手段35のゲートには、IC
で構成されるスイッチング制御回路39からスイッチン
グ用の高周波パルスが供給されるようになっている。
【0037】スイッチング制御回路39は、駆動電源が
供給されることによってスイッチング用高周波パルスを
発生するものであり、駆動電源を入力するための電源電
圧入力端子Vcc、一定周波数のスイッチング用高周波パ
ルスを出力するスイッチングパルス出力端子V0 、所定
値の基準電圧を出力する基準電圧出力端子Vref 、グラ
ンド端子GND、スイッチングパルスのオン幅を制御す
るための制御電圧入力端子を備えている。即ち、スイッ
チング制御回路39は、電源電圧入力端子Vccに所定の
電源電圧が供給されると、スイッチングパルス出力端子
V0 にスイッチング用高周波パルスを出力すると共に、
基準電圧出力端子Vref に基準電圧を出力するようにな
っている。
【0038】降圧チョッパ回路34の出力端間には並列
に、抵抗44と抵抗45の直列回路から成る出力電圧検
出回路が接続されており、抵抗44と抵抗45の接続点
に得られる検出電圧を、制御電圧としてスイッチング制
御回路39の制御電圧入力端子に供給するようになって
いる。
【0039】制御回路39は、一定周波数の高周波パル
スを発生してこれを前記スイッチング手段35のゲート
に供給するが、その高周波パルスのパルス幅について
は、前記FET5をオンさせる期間に相当するパルス幅
が、降圧チョッパ回路34の出力電圧の変動(高低)に
応じて制御され、これによって降圧チョッパ回路34の
出力電圧が常に一定となるように安定化される。
【0040】前記平滑コンデンサ33の両端には並列
に、抵抗40とコンデンサ41から成る時定数を持たせ
た起動回路が接続されている。そして、抵抗40とコン
デンサ41の接続点に得られる電圧を前記スイッチング
制御回路39の電源電圧入力端子Vccに供給する構成と
する一方、前記トランス37の2次側コイル37−2の
一端に得られる電圧を整流ダイオード42を通して前記
起動回路のコンデンサ41に供給できる構成としてい
る。前記2次側コイル37−2のもう一方の端部は、ス
イッチング制御回路39のグランド端子GNDに接続し
ている。トランス37とダイオード42の接続関係は、
例えばフライバック型の接続となっている。
【0041】スイッチング制御回路39の基準電圧出力
端子Vref と基準電位点間には、フォトカプラ43の発
光部である発光ダイオード43−1を接続し、制御回路
39の立ち上がりを発光ダイオード43−1から後述の
パルス制御回路46のフォトトランジスタ43−2に伝
達することができるようにしている。ここで、制御回路
39の基準電圧出力端子Vref における基準電圧発生の
伝達をリード線によらず絶縁形式の光結合としているの
は、制御回路39の基準電位点GND側とパルス制御回
路46の基準電位点側とは、両者の間にトランス37を
介在しているために、同じ基準電位点として扱えず両者
を絶縁する必要があるためである。
【0042】降圧チョッパ回路34からの安定化直流電
圧は、高圧放電灯57の両端の電極に放電灯の点灯を維
持するための電源として供給されるようになっている。
【0043】さらに、降圧チョッパ回路34の出力端と
高圧放電灯57の電極との間には、放電灯始動時に必要
な高圧パルスを発生するためのパルス制御回路46及び
パルス発生回路51が設けられている。
【0044】パルス制御回路46は、前記降圧チョッパ
回路34の出力端間に抵抗47と前記フォトカプラ43
のフォトトランジスタ43−2の直列回路から成る第1
の回路を接続し、さらに前記降圧チョッパ回路34の出
力端間に抵抗49とスイッチ用トランジスタ48から成
る第2の回路を接続し、前記第1の回路の抵抗47とフ
ォトトランジスタ43−2の接続点を前記スイッチ用ト
ランジスタ48のベースに接続し、前記第2の回路の抵
抗49とトランジスタ48の接続点にダイアック50の
一端を接続して構成され、電源投入時、スイッチング制
御回路39の基準電圧が発生するまでは、フォトカプラ
43が動作せず、フォトトランジスタ43−2がオフ、
トランジスタ48がオンし、ダイアック50はオンしな
いが、前記基準電圧の発生に伴い、フォトトランジスタ
43−2がオン、トランジスタ48がオフし、直流電源
電圧がダイアック50のブレークオーバー電圧を越える
ことによってダイアック50がオンして次段のパルス発
生回路51に高圧パルス発生に必要な電圧を供給するも
のである。
【0045】パルス発生回路51は、コイル52の中点
にダイアック17のもう一方の端部を接続し、コイル5
2の両端には整流ダイオード53と平滑コンデンサ54
の整流回路を接続し、この整流回路の後段で高圧放電灯
57の一端に接続した負側電源ライン上に直列にコイル
55を介挿し、このコイル55の中点と前記平滑コンデ
ンサ54の正側端部との間に点灯管55を接続した構成
となっている。
【0046】次に、図1の実施の形態の動作を説明す
る。まず、電源スイッチSWを投入すると、抵抗40と
コンデンサ41から成る起動回路のコンデンサ41は、
時定数をもって充電されていく。その間に、ダイオード
ブリッジによる全波整流回路に接続した平滑コンデンサ
33も充電される。電源投入後、起動回路のコンデンサ
41の両端電圧が所定値に達すると、その電圧の供給を
受けてスイッチング制御回路39は一定周波数の高周波
パルスを発生してスイッチングパルス出力端子V0 より
スイッチング手段35のゲートに供給し、スイッチング
手段35によるスイッチング(オン・オフ)動作を開始
し、トランス37の1次側コイル37−1に交流電流が
流れその2次側コイルに誘導される電流がダイオード4
2で整流されて前記コンデンサ41に供給・充電される
一方降圧チョッパ回路34内の出力側平滑コンデンサ3
8に一定直流電圧を生成し出力する。
【0047】さらに、電源投入後、前記コンデンサ41
から所定の電圧がスイッチング制御回路39に供給され
ると同時に、制御回路39では、基準電圧出力端子Vre
f に基準電圧を出力してフォトカプラ43の発光ダイオ
ード43−1を点灯させ、この光でパルス制御回路46
内のフォトトランジスタ43−2をオンしてトランジス
タ48をオフさせ、ダイアック50に前記降圧チョッパ
回路34からの電圧が抵抗49を通して印加される。
【0048】このときは、高圧放電灯57はまだ点灯
(放電)していないので、降圧チョッパ回路34からダ
イアック50に供給される電圧は、ダイアック50のブ
レークオーバー電圧を越える高い電圧であり、これによ
ってダイアック50はオンし、コイル52の両端に誘起
される電圧によってダイオード53を介して平滑コンデ
ンサ54が充電され、その電圧がある値以上になると点
灯管56がオンした後オフし、コイル55の作用によっ
て高圧パルスが高圧放電灯57に印加されることにな
る。これにより、高圧放電灯57は放電して点灯を開始
する。
【0049】高圧放電灯57の点灯後は、その点灯によ
って降圧チョッパ回路34の出力端間の電圧は、ダイア
ック50のブレークオーバー電圧より低い電圧にまで降
下するので、放電灯57点灯後に高圧パルスの発生は停
止する。高圧放電灯57が点灯すると、スイッチング制
御回路39の動作により高圧パルス発生とほぼ同時に起
動している降圧チョッパ回路34からの安定化した直流
電圧供給によってその点灯状態が維持されることにな
る。
【0050】図1では、降圧チョッパ回路34の負側電
源ラインに介挿したトランス37の接続は例えばフライ
バック型の構成としているので、降圧チョッパ回路34
のスイッチング手段35がスイッチング動作(オン・オ
フ動作)を開始した後は、スイッチング手段35がオン
している期間に、1次巻線37−1にエネルギーを貯
め、スイッチング手段35のオフ期間に2次巻線37−
2に電流を流し、ダイオード42を通して前記コンデン
サ41に充電する。即ち、スイッチング手段35が高速
スイッチングする度に前記コンデンサ41に充電が行わ
れ、この充電電圧が電源としてスイッチング制御回路3
9に供給されるので、高圧放電灯57の点灯後にランプ
電圧が低下しても、制御回路39に必要な電源電圧を常
時コンデンサ41に充電し、確保することができる。な
お、トランス37の極性を図4の状態から逆相にすれ
ば、トランス37の接続をフォワード型とすることがで
きるが、トランス37の接続は前記のフライバック型に
限定されず、フォワード型であっても同様な効果を得る
ことができる。
【0051】なお、電源投入と同時に、たとえ整流され
た直流電圧が降圧チョッパ回路34の正側電源ラインを
通してパルス制御回路46に印加されても、そのとき抵
抗47を通して供給される電圧によってトランジスタ4
8はオンしてダイアック50の入力端電位は低下するの
で、電源投入時は、ダイアック50に供給される電圧は
ダイアックのブレークオーバー電圧より降下しており、
従ってパルス発生回路51は動作せず高圧パルスの発生
は抑えられる。
【0052】その後、直流電源及び降圧チョッパ回路3
4の起動と同時に立ち上がるスイッチング制御回路39
の基準電圧の生成のタイミングでトランジスタ48はオ
フして、ダイアック50はオンするので、パルス発生回
路51による高圧パルス発生開始と、降圧チョッパ回路
34による直流出力起動とが同期し、直流安定化電源回
路が起動したときに高圧パルスを発生でき、高圧放電灯
57を点灯した後スムーズに安定な点灯状態に移行する
ことができる。従って、点灯を維持するために必要な直
流電源回路34の起動と合わせて、パルス発生回路51
から高圧パルスを発生させるので、無駄な高圧パルス発
生を行わせることがなく、回路効率を向上させることが
できる。しかも、制御回路39からのスイッチングパル
スによりスイッチング手段35を直接駆動することがで
きるので、スイッチング用信号波形が歪むことがなく、
スイッチング特性及び効率を良好にすることができると
共に、1次側コイルを兼ねたトランス37及びその2次
側コイルに接続した整流ダイオード42の作用により起
動回路のコンデンサ41を充電して、制御回路39の電
源を得ることができるので、制御回路39に別の電源を
要することがなく、回路部品数の減少、電源規模の縮
小、コストの低減化を実現することができる。
【0053】図2は、本発明の第2の実施の形態の放電
灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態は、直流
安定化電源回路として昇圧チョッパ回路を用いたもので
ある。
【0054】図2において、直流安定化電源回路は、昇
圧チョッパ回路34Aで構成されている。昇圧チョッパ
回路34Aは、全波整流回路32及び平滑コンデンサ3
3から成る直流電源の正側電源ラインにコイル37−1
の一端を接続し、コイル37−1のもう一方の端部と負
側電源ライン間にスイッチング手段35としてのMOS
型FETのドレイン・ソースを接続し、このスイッチン
グ手段35のゲートはスイッチング制御回路39のスイ
ッチングパルス出力端子V0 に接続し、スイッチング手
段35のドレインが接続される正側電源ラインに転流ダ
イオード36のアノードを接続し、転流ダイオード36
のカソードと負側電源ラインとの間にコンデンサ38を
接続して構成されている。なお、前記コイル37−1
は、トランス37の1次側コイルに相当している。
【0055】パルス制御回路46Aは、昇圧チョッパ回
路34Aの出力端間に、第1の抵抗47と第1のスイッ
チ用トランジスタ58のコレクタ・エミッタを直列接続
し、スイッチング制御回路39の基準電圧出力端子Vre
f をリード線を用いて前記第1のスイッチ用トランジス
タ58のベースに接続し、前記昇圧チョッパ回路34A
の出力端間に、第2の抵抗49と第2のスイッチ用トラ
ンジスタ48を直列接続し、前記抵抗47とトランジス
タ58の直列接続点を前記第2のスイッチ用トランジス
タ48のベースに接続し、前記抵抗49とトランジスタ
48の直列接続点をダイアックの一端に接続して構成さ
れている。ダイアック50の他端は、図1と同様にパル
ス発生回路51内のコイル52の中点に接続している。
なお、第1の実施の形態とは異なり、制御回路39の基
準電圧をトランジスタ58のベースに直接接続できるの
は、本実施の形態の昇圧チョッパ回路34Aでは、正側
電源ラインにトランス37を設けてあり負側電源ライン
上にはトランスが介在していないために、制御回路39
の基準電位点GND側とパルス制御回路46A側の基準
電位点側を絶縁する必要がなく、制御回路39の基準電
位点GNDとパルス制御回路46A側の基準電位点を同
じ基準電位点とすることができるためである。
【0056】その他の構成は図1の装置と同様である。
動作についても、図1の場合と同様である。電源投入
後、図1の降圧チョッパ回路の代わりに昇圧チョッパ回
路34Aが動作して、安定化直流電圧が出力されるもの
であり、また電源投入後、起動回路のコンデンサ41の
充電電圧が所定値にまで立ち上がると、スイッチング制
御回路39から基準電圧が出力され、その発生が図1の
フォトカプラによらずパルス制御回路46A内のトラン
ジスタ58に直接伝達されて、トランジスタ58をオ
ン、トランジスタ48をオフにして、ダイアック50を
オンさせてパルス発生回路51を動作させるものであ
る。
【0057】効果についても、図1と同様に、点灯を維
持するために必要な直流電源回路34Aの起動と合わせ
て、パルス発生回路51から高圧パルスを発生させるこ
とができるので、無駄な高圧パルス発生を行わせること
がなく、回路効率を向上させることができる。しかも、
制御回路39からのスイッチングパルスによりスイッチ
ング手段35を直接駆動することができるので、スイッ
チング用信号波形が歪むことがなく、スイッチング特性
及び効率を良好にすることができると共に、1次側コイ
ルを兼ねたトランス37及びその2次側コイルに接続し
た整流ダイオード42の作用により起動回路のコンデン
サ41を充電して、制御回路39の電源を得ることがで
きるので、制御回路39に別の電源を要することがな
く、回路部品数の減少、電源規模の縮小、コストの低減
化を実現することができる。
【0058】図3は、本発明の第3の実施の形態の放電
灯点灯装置を示す回路図である。本実施の形態は、直流
安定化電源回路としてインバータ式のスイッチング電源
回路(以下単にインバータ式回路という)を用いたもの
である。
【0059】図3において、直流安定化電源回路は、イ
ンバータ式回路34Bで構成されている。インバータ式
回路34Bは、全波整流回路32及び平滑コンデンサ3
3から成る直流電源の正側電源ラインにコイル37−1
の一端を接続し、コイル37−1のもう一方の端部はコ
ンバータトランス59の1次側コイルの一端に接続し、
その1次側コイルの他端はスイッチング手段35として
のMOS型FETのドレイン・ソースを介して直流電源
の負側電源ラインに接続し、このスイッチング手段35
のゲートはスイッチング制御回路39のスイッチングパ
ルス出力端子V0 に接続し、コンバータトランス59の
2次側コイルの一端は転流ダイオード36のアノードを
接続し、転流ダイオード36のカソードと2次側コイル
のもう一方の端部との間にコンデンサ38を接続して構
成されている。なお、前記コイル37−1は、トランス
37の1次側コイルに相当している。
【0060】スイッチング制御回路39の基準電圧出力
端子Vref からの基準電圧発生は、フォトカプラ43に
よる光結合を用いてパルス制御回路46に伝達されるこ
とは、図1と同様である。これは、コンバータトランス
59を備えたインバータ式回路34Bの存在により、コ
ンバータトランス59の1次側の基準電位点GNDとト
ランス2次側の基準電位点を絶縁する必要があるためで
ある。
【0061】その他の構成は図1の装置と同様である。
動作についても、図1の場合と同様である。電源投入
後、図1の降圧チョッパ回路の代わりにインバータ式回
路34Bが動作して、安定化直流電圧が出力されるもの
であり、またか図1と同様に電源投入後、起動回路のコ
ンデンサ41の充電電圧が所定値にまで立ち上がると、
スイッチング制御回路39から基準電圧が出力され、そ
の発生が図1のフォトカプラによってパルス制御回路4
6内のフォトトランジスタ43−2に伝達されて、フォ
トトランジスタ43−2をオン、トランジスタ48をオ
フにして、ダイアック50をオンさせてパルス発生回路
51を動作させる。
【0062】効果についても、図1と同様に、点灯を維
持するために必要な直流電源回路34Bの起動と合わせ
て、パルス発生回路51から高圧パルスを発生させるこ
とができるので、無駄な高圧パルス発生を行わせること
がなく、回路効率を向上させることができる。しかも、
制御回路39からのスイッチングパルスによりスイッチ
ング手段35を直接駆動することができるので、スイッ
チング用信号波形が歪むことがなく、スイッチング特性
及び効率を良好にすることができると共に、1次側コイ
ルを兼ねたトランス37及びその2次側コイルに接続し
た整流ダイオード42の作用により起動回路のコンデン
サ41を充電して、制御回路39の電源を得ることがで
きるので、制御回路39に別の電源を要することがな
く、回路部品数の減少、電源規模の縮小、コストの低減
化を実現することができる。
【0063】図4に、図1の放電灯点灯装置を用いた照
明装置を示す。図4(a) は上記の放電灯点灯装置を照明
器具本体内に収容して照明装置200を構成した場合の
例を示している。図4(a) に示すように、照明器具本体
210内に放電灯用点灯装置220と高圧放電灯57か
らなる放電灯点灯装置が収容されている。
【0064】図4(b) は、放電灯点灯装置を収納した照
明装置300を街路灯として使用した場合の例を示して
いる。歩道330の道路340側近傍にはポール320
が埋設されている。ポール320の上端部には照明器具
本体310が取り付けられており、照明器具本体310
内には放電灯用点灯装置と高圧放電灯57からなる放電
灯点灯装置が収納されている。
【0065】
【発明の効果】請求項1,2,3,4の各発明によれ
ば、電源投入後、点灯を維持するために必要な直流安定
化電源回路の起動に同期して、パルス発生回路から始動
用パルスを発生させることができ、無駄な始動用パルス
発生を行わせることがなく、回路効率を向上させ、電力
消費を少なくできる。しかも、スイッチング制御回路か
らのスイッチングパルスによりスイッチング手段を直接
駆動することができるので、スイッチング用信号波形が
歪むことがなく、スイッチング特性及び効率を良好にす
ることができる。しかも、直流安定化電源回路の電流経
路に設けた1次側コイルを兼ねたトランス及びその2次
側コイルに接続した整流ダイオードの作用により前記起
動回路のコンデンサを充電して、スイッチング制御回路
の電源を得ることができるので、スイッチング制御回路
用に別の電源を用意する必要がなく、回路部品数の減
少、電源規模の縮小、コストの低減化を実現することが
できる。
【0066】請求項5の発明によれば、回路の動作効率
が良く、回路部品数の少ない、電源規模の小さい、しか
も低コストの照明装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の放電灯点灯装置を
示す回路図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の放電灯点灯装置を
示す回路図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の放電灯点灯装置を
示す回路図。
【図4】図1,図2,或いは図3の放電灯点灯装置を用
いた照明装置を示す図。
【図5】従来の放電灯点灯装置を示す回路図。
【符号の説明】
31…交流電源 32…全波整流回路 33…平滑コンデンサ 34…降圧チョッパ回路 34A…昇圧チョッパ回路 34B…インバータ式回路 35…スイッチング手段 36…転流ダイオード 37…トランス 38…コンデンサ 39…スイッチング制御回路 40…起動抵抗 41…コンデンサ 40と41…起動回路 43…フォトカプラ 46,46A,46B…パルス制御回路 50…ダイアック 51…パルス発生回路 57…高圧放電灯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非安定直流電圧を出力する直流電源と;前
    記直流電源の出力端間に設けられ、前記直流電源の投入
    後、時定数を持って充電されるコンデンサを有する起動
    回路と;前記直流電源からの非安定直流電圧をスイッチ
    ング手段でオン・オフし、そのオン時間とオフ時間の比
    を、出力変動に応じて変化させることによって、安定化
    直流電圧を出力するスイッチング方式の直流安定化電源
    回路と;前記起動回路のコンデンサの充電電圧が電源電
    圧として供給され、該電源電圧の供給を受けて、スイッ
    チング用パルスを発生し前記スイッチング手段に供給す
    ると共に所定の電圧を基準電圧として発生することが可
    能なスイッチング制御回路と;前記直流安定化電源回路
    の電流経路に1次側コイルが介挿されるトランスと;前
    記のトランスの2次側コイルに流れる電流を整流して前
    記起動回路のコンデンサに充電する整流ダイオードと;
    前記直流安定化電源回路から直流電圧の供給を受けて点
    灯する放電灯と;起動時、始動用パルスを発生して前記
    放電灯を点灯させるパルス発生回路と;起動時は、前記
    スイッチング制御回路から出力される基準電圧の発生を
    検知して、前記パルス発生回路に始動用パルス発生を開
    始させ、前記放電灯の点灯後は、その点灯を検知して前
    記パルス発生回路に始動用パルス発生を停止させるパル
    ス制御回路と;を具備したことを特徴とする放電灯点灯
    装置。
  2. 【請求項2】前記直流安定化電源回路は、降圧チョッパ
    回路で構成され、 前記降圧チョッパ回路は、前記直流電源の負側電源ライ
    ンに介挿されるスイッチング手段と;前記スイッチング
    手段の後段で前記直流電源の正側電源ラインと負側電源
    ライン間に接続された転流ダイオードと;前記転流ダイ
    オードの後段で負側電源ラインに介挿された前記トラン
    スの1次側コイルと;前記1次側コイルの後段で正側電
    源ラインと負側電源ライン間に接続されたコンデンサ
    と;で構成され、 前記スイッチング制御回路の基準電圧の発生は、発光ダ
    イオードとフォトトランジスタから成るフォトカプラを
    用いて前記パルス制御回路に伝達されるように構成され
    ており、 前記パルス制御回路は、前記降圧チョッパ回路の出力端
    間に、第1の抵抗と前記フォトカプラのフォトトランジ
    スタを直列接続して成る第1の回路と;前記降圧チョッ
    パ回路の出力端間に、第2の抵抗とスイッチ用トランジ
    スタを直列接続して成り、前記第1の回路の直列接続点
    を前記スイッチ用トランジスタのベースに接続した第2
    の回路と;一端を前記第2の回路の直列接続点に接続
    し、他端を前記パルス発生回路に接続したダイアック
    と;で構成されることを特徴とする請求項1記載の放電
    灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記直流安定化電源回路は、昇圧チョッパ
    回路で構成され、 前記昇圧チョッパ回路は、前記直流電源の正側電源ライ
    ンに介挿された前記トランスの1次側コイルと;前記1
    次側コイルの後段で正側電源ラインと負側電源ライン間
    に接続されたスイッチング手段と;前記スイッチング手
    段の後段で正側電源ラインに介挿された転流ダイオード
    と;前記転流ダイオードの後段で正側電源ラインと負側
    電源ライン間に接続されたコンデンサと;で構成され、 前記パルス制御回路は、前記昇圧チョッパ回路の出力端
    間に、第1の抵抗と第1のスイッチ用トランジスタを直
    列接続して成り、前記第1のスイッチ用トランジスタの
    ベースに前記スイッチング制御回路からの基準電圧を供
    給する第1の回路と;前記昇圧チョッパ回路の出力端間
    に、第2の抵抗と第2のスイッチ用トランジスタを直列
    接続して成り、前記第1の回路の直列接続点を前記第2
    のスイッチ用トランジスタのベースに接続した第2の回
    路と;一端を前記第2の回路の直列接続点に接続し、他
    端を前記パルス発生回路に接続したダイアックと;で構
    成されることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  4. 【請求項4】前記直流安定化電源回路は、インバータ式
    回路で構成され、 前記インバータ式回路は、前記直流電源の正側電源ライ
    ンに介挿された前記トランスの1次側コイルと;1次側
    コイルの一端が前記1次側コイルに接続し、2次側コイ
    ルに交流出力を得るコンバータトランスと;前記コンバ
    ータトランスの1次側コイルのもう一方の端部と負側電
    源ライン間に接続されたスイッチング手段と;前記コン
    バータトランスの2次側コイルの一端に接続した転流ダ
    イオードと;前記転流ダイオードの後段で正側電源ライ
    ンと負側電源ライン間に接続されたコンデンサと;で構
    成され、 前記スイッチング制御回路の基準電圧の発生は、発光ダ
    イオードとフォトトランジスタから成るフォトカプラを
    用いて前記パルス制御回路に伝達されるように構成され
    ており、 前記パルス制御回路は、前記インバータ式回路の出力端
    間に、第1の抵抗と前記フォトカプラのフォトトランジ
    スタを直列接続して成る第1の回路と;前記インバータ
    式回路の出力端間に、第2の抵抗とスイッチ用トランジ
    スタを直列接続して成り、前記第1の回路の直列接続点
    を前記スイッチ用トランジスタのベースに接続した第2
    の回路と;一端を前記第2の回路の直列接続点に接続
    し、他端を前記パルス発生回路に接続したダイアック
    と;で構成されることを特徴とする請求項1記載の放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】照明器具本体と、 前記照明器具本体内に収容した請求項1〜4いずれか1
    つに記載の放電灯点灯装置とを具備したことを特徴とす
    る照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532092A (ja) * 2007-07-02 2010-09-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 負荷のための駆動装置及びこのような駆動装置を用いて負荷を駆動させる方法

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JP2010532092A (ja) * 2007-07-02 2010-09-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 負荷のための駆動装置及びこのような駆動装置を用いて負荷を駆動させる方法

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