JPH10103086A - 筒内燃料噴射式2サイクルエンジン - Google Patents
筒内燃料噴射式2サイクルエンジンInfo
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- JPH10103086A JPH10103086A JP8254495A JP25449596A JPH10103086A JP H10103086 A JPH10103086 A JP H10103086A JP 8254495 A JP8254495 A JP 8254495A JP 25449596 A JP25449596 A JP 25449596A JP H10103086 A JPH10103086 A JP H10103086A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】筒内燃料噴射式2サイクルエンジンにおいて、
エンジン低回転域で燃料の霧化と拡散を促進させ、安定
燃焼を確保するとともに未燃ガスの排出を低減させる。 【解決手段】複数の気筒6a〜6c内に燃料を噴射する
燃料噴射弁25と、各気筒の排気通路の排気集合部16
に回動自在に装着された排気バルブ27とを備え、エン
ジン低回転域で前記排気バルブの開度を小さくするよう
に制御する。排気通路がエンジン2、ガイドエキゾース
ト部3及びエキゾーストケース部5に分割されており、
排気バルブ27をガイドエキゾースト部3内の排気通路
3aに装着している。
エンジン低回転域で燃料の霧化と拡散を促進させ、安定
燃焼を確保するとともに未燃ガスの排出を低減させる。 【解決手段】複数の気筒6a〜6c内に燃料を噴射する
燃料噴射弁25と、各気筒の排気通路の排気集合部16
に回動自在に装着された排気バルブ27とを備え、エン
ジン低回転域で前記排気バルブの開度を小さくするよう
に制御する。排気通路がエンジン2、ガイドエキゾース
ト部3及びエキゾーストケース部5に分割されており、
排気バルブ27をガイドエキゾースト部3内の排気通路
3aに装着している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内燃料噴射式2
サイクルエンジンの技術分野に属する。
サイクルエンジンの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】2サイクルエンジンにおいては、掃気ポ
ートと排気ポートが同時に連通するタイミングがあるた
めHC等の未燃ガスが排気されやすいという問題を有
し、そこで、排気ポートから未燃ガスが排出されないタ
イミングで、燃料を筒内に直接噴射することにより未燃
ガスの排出を低減する方式が知られている。この筒内直
接噴射では、噴射された燃料が短時間の間に筒内空気と
いかに均一な混合気を形成するかが、燃焼上最も重要で
あり、燃料の霧化と拡散はそのための大きな要因であ
る。
ートと排気ポートが同時に連通するタイミングがあるた
めHC等の未燃ガスが排気されやすいという問題を有
し、そこで、排気ポートから未燃ガスが排出されないタ
イミングで、燃料を筒内に直接噴射することにより未燃
ガスの排出を低減する方式が知られている。この筒内直
接噴射では、噴射された燃料が短時間の間に筒内空気と
いかに均一な混合気を形成するかが、燃焼上最も重要で
あり、燃料の霧化と拡散はそのための大きな要因であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン回転が低回転域においては、霧化に影響を与える筒内
温度と拡散に影響を与える筒内ガス流動が小さいため、
高回転域に比べ均一な混合気の形成が難しく、不正燃焼
が発生する確率が大きく、また、安定燃焼を確保するた
めの燃料セッティング幅が狭いという問題を有してい
る。
ン回転が低回転域においては、霧化に影響を与える筒内
温度と拡散に影響を与える筒内ガス流動が小さいため、
高回転域に比べ均一な混合気の形成が難しく、不正燃焼
が発生する確率が大きく、また、安定燃焼を確保するた
めの燃料セッティング幅が狭いという問題を有してい
る。
【0004】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、エンジン低回転域において、燃料の霧化と拡
散を促進させ、安定燃焼を確保するとともに未燃ガスの
排出を低減させることができる筒内燃料噴射式2サイク
ルエンジンを提供することを目的とする。
であって、エンジン低回転域において、燃料の霧化と拡
散を促進させ、安定燃焼を確保するとともに未燃ガスの
排出を低減させることができる筒内燃料噴射式2サイク
ルエンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、複数の気筒6a〜6c内に燃
料を噴射する燃料噴射弁25と、各気筒の排気通路の排
気集合部16に回動自在に装着された排気バルブ27と
を備え、エンジン低回転域で前記排気バルブの開度を小
さくするように制御することを特徴とし、請求項2記載
の発明は、請求項1において、排気通路がエンジン2、
ガイドエキゾースト部3及びエキゾーストケース部5に
分割されており、排気バルブ27をガイドエキゾースト
部3内の排気通路3aに装着したことを特徴とし、請求
項3記載の発明は、請求項1、2において、エンジン2
のクランク軸12が縦置状態に配置され、各気筒6a〜
6cが縦方向に並設されていることを特徴とする。な
お、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易に
するために図面と対比させるもので、これにより本発明
が何ら限定されるものではない。
に請求項1記載の発明は、複数の気筒6a〜6c内に燃
料を噴射する燃料噴射弁25と、各気筒の排気通路の排
気集合部16に回動自在に装着された排気バルブ27と
を備え、エンジン低回転域で前記排気バルブの開度を小
さくするように制御することを特徴とし、請求項2記載
の発明は、請求項1において、排気通路がエンジン2、
ガイドエキゾースト部3及びエキゾーストケース部5に
分割されており、排気バルブ27をガイドエキゾースト
部3内の排気通路3aに装着したことを特徴とし、請求
項3記載の発明は、請求項1、2において、エンジン2
のクランク軸12が縦置状態に配置され、各気筒6a〜
6cが縦方向に並設されていることを特徴とする。な
お、上記構成に付加した番号は、本発明の理解を容易に
するために図面と対比させるもので、これにより本発明
が何ら限定されるものではない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1〜図5は、本発明の筒内燃
料噴射式2サイクルエンジンの1実施形態を示し、図1
は船外機の縦断面図、図2は図1のエンジンの気筒の断
面図、図3は図1のエンジンの模式図、図4は図1のエ
ンジンの一部断面を示す側面図、図5は本発明に係わる
排気バルブの制御を説明するための図、図6は本発明の
効果を説明するための図である。
を参照しつつ説明する。図1〜図5は、本発明の筒内燃
料噴射式2サイクルエンジンの1実施形態を示し、図1
は船外機の縦断面図、図2は図1のエンジンの気筒の断
面図、図3は図1のエンジンの模式図、図4は図1のエ
ンジンの一部断面を示す側面図、図5は本発明に係わる
排気バルブの制御を説明するための図、図6は本発明の
効果を説明するための図である。
【0007】図1において、1は船外機であり、クラン
ク軸縦置状態で搭載されるエンジン2と、エンジン2の
下端面に接続されるガイドエキゾースト部3と、エンジ
ン2を覆う着脱可能なアッパーカウリング4aと、ガイ
ドエキゾースト部3に固定されるロアーカウリング4b
と、ガイドエキゾースト部3の下端面に接続されるエキ
ゾーストケース部5からなる。上記エンジン2は、筒内
噴射式3気筒2サイクルエンジンであり、3つの気筒6
a〜6cがシリンダブロック7に形成され、気筒6a〜
6cに図2に示すシリンダヘッド8が図1の紙面垂直方
向手前側に順次積層接続し固定されている。また、シリ
ンダブロック7の図1裏面側には図2に示すクランクケ
ース9が形成されている。
ク軸縦置状態で搭載されるエンジン2と、エンジン2の
下端面に接続されるガイドエキゾースト部3と、エンジ
ン2を覆う着脱可能なアッパーカウリング4aと、ガイ
ドエキゾースト部3に固定されるロアーカウリング4b
と、ガイドエキゾースト部3の下端面に接続されるエキ
ゾーストケース部5からなる。上記エンジン2は、筒内
噴射式3気筒2サイクルエンジンであり、3つの気筒6
a〜6cがシリンダブロック7に形成され、気筒6a〜
6cに図2に示すシリンダヘッド8が図1の紙面垂直方
向手前側に順次積層接続し固定されている。また、シリ
ンダブロック7の図1裏面側には図2に示すクランクケ
ース9が形成されている。
【0008】上記気筒6a〜6c内には、図2に示すよ
うに、ピストン10が摺動自在に嵌合配置され、各ピス
トン10はコンロッド11を介してクランク軸12(図
3)に連結されている。クランク軸12は縦置状態に配
置され、各気筒6a〜6cが縦方向に並設されている。
そして、ピストン10、シリンダブロック7及びシリン
ダヘッド8側に形成された窪み状の凹部8aとで燃焼室
を構成している。気筒6a〜6cは、それぞれ掃気ポー
ト13によりクランク室14に連通され、また、気筒6
a〜6cには、排気ポート15が掃気ポート13に対向
するように配設、接続されている。図1に示すように、
各気筒6a〜6cの排気ポート15は、排気集合部16
に合流されており、排気集合部16の下流端にはガイド
エキゾースト部3内の排気通路3aを介してエキゾース
トケース部5内の排気管17が接続されている。排気管
17は、エキゾーストケース部5内のマフラー18内に
配置されており、このマフラー18は排気管17が開口
する膨張室19を備えている。
うに、ピストン10が摺動自在に嵌合配置され、各ピス
トン10はコンロッド11を介してクランク軸12(図
3)に連結されている。クランク軸12は縦置状態に配
置され、各気筒6a〜6cが縦方向に並設されている。
そして、ピストン10、シリンダブロック7及びシリン
ダヘッド8側に形成された窪み状の凹部8aとで燃焼室
を構成している。気筒6a〜6cは、それぞれ掃気ポー
ト13によりクランク室14に連通され、また、気筒6
a〜6cには、排気ポート15が掃気ポート13に対向
するように配設、接続されている。図1に示すように、
各気筒6a〜6cの排気ポート15は、排気集合部16
に合流されており、排気集合部16の下流端にはガイド
エキゾースト部3内の排気通路3aを介してエキゾース
トケース部5内の排気管17が接続されている。排気管
17は、エキゾーストケース部5内のマフラー18内に
配置されており、このマフラー18は排気管17が開口
する膨張室19を備えている。
【0009】図3に示すように、エンジン2のクランク
ケース14には吸気マニホールド20の各分岐通路20
aが接続されており、該分岐通路20aのクランクケー
ス9への接続部には、逆流防止用のリード弁21が配設
され、また、リード弁21の上流側には吸気量を制御す
るためのスロットル弁22が配設されている。図2にお
いて、シリンダヘッド8には点火プラグ23が挿入配置
され、点火プラグ23の電極23aは前記凹部8a内に
突出されている。
ケース14には吸気マニホールド20の各分岐通路20
aが接続されており、該分岐通路20aのクランクケー
ス9への接続部には、逆流防止用のリード弁21が配設
され、また、リード弁21の上流側には吸気量を制御す
るためのスロットル弁22が配設されている。図2にお
いて、シリンダヘッド8には点火プラグ23が挿入配置
され、点火プラグ23の電極23aは前記凹部8a内に
突出されている。
【0010】図1及び図2に示すように、各気筒6a〜
6cの側壁には、掃気ポート13の上部で排気ポート1
5に対向する位置に燃料噴射弁25が配設されている。
燃料噴射弁25をシリンダヘッド8側ではなく気筒の側
壁に設ける理由は、高温、高圧の燃焼ガスの影響を低減
するためである。燃料噴射弁25は磁力で開閉作動され
るソレノイド弁であり、そのノズル25aは2つの噴孔
を備え、燃料供給管26から供給される燃料をピストン
10の上面と点火プラグ23の上下2方向へ噴射可能に
構成している。
6cの側壁には、掃気ポート13の上部で排気ポート1
5に対向する位置に燃料噴射弁25が配設されている。
燃料噴射弁25をシリンダヘッド8側ではなく気筒の側
壁に設ける理由は、高温、高圧の燃焼ガスの影響を低減
するためである。燃料噴射弁25は磁力で開閉作動され
るソレノイド弁であり、そのノズル25aは2つの噴孔
を備え、燃料供給管26から供給される燃料をピストン
10の上面と点火プラグ23の上下2方向へ噴射可能に
構成している。
【0011】なお、図4において、31はサイレンサ
ー、32はスロットルカム、33はリンク、34はスロ
ットル操作レバー、35はスロットルボディ、36は燃
料供給管、37はフライホイールマグネット、39はベ
ーパーセパレータタンク、40は高圧燃料ポンプ、41
は燃料レール、42は圧力調整弁、43は空燃比セン
サ、45はチルト軸、46はブラケットクランプ、47
はチルト軸45を中心に上下に揺動するブラケットスイ
ベル、49は船外機を左右水平方向に揺動させるステア
リング軸を示している。
ー、32はスロットルカム、33はリンク、34はスロ
ットル操作レバー、35はスロットルボディ、36は燃
料供給管、37はフライホイールマグネット、39はベ
ーパーセパレータタンク、40は高圧燃料ポンプ、41
は燃料レール、42は圧力調整弁、43は空燃比セン
サ、45はチルト軸、46はブラケットクランプ、47
はチルト軸45を中心に上下に揺動するブラケットスイ
ベル、49は船外機を左右水平方向に揺動させるステア
リング軸を示している。
【0012】そして、本発明に係わる排気バルブ27
が、ガイドエキゾースト部3の排気通路3a内に回動自
在に装着されている。該排気バルブ27は図示しない電
動モータに制御される。このように排気バルブ27をエ
ンジン側ではなくガイドエキゾースト部3の排気通路3
a内に設けることにより、エンジンの種類が変更された
場合に排気バルブの装着を容易にしている。
が、ガイドエキゾースト部3の排気通路3a内に回動自
在に装着されている。該排気バルブ27は図示しない電
動モータに制御される。このように排気バルブ27をエ
ンジン側ではなくガイドエキゾースト部3の排気通路3
a内に設けることにより、エンジンの種類が変更された
場合に排気バルブの装着を容易にしている。
【0013】本発明における排気バルブ27の制御につ
いて説明する。本発明においては、排気ポート15から
未燃ガスが排出されないタイミングで、燃料噴射弁25
より燃料を筒内6a〜6c内に直接噴射する。しかしな
がら、エンジン回転が低回転域においては、霧化に影響
を与える筒内温度と拡散に影響を与える筒内ガス流動が
小さいため、高回転域に比べ均一な混合気の形成が難し
く、不正燃焼が発生する確率が大きく、また、安定燃焼
を確保するための燃料セッティング幅が狭いという問題
を有している。そこで、エンジン低回転域(又は低負荷
域)では、排気バルブ27を作動させ排気通路を狭くす
ることによって、残留ガス割合が多く給気効率の向上に
よる実圧縮比の増大と残留ガス割合の増加に伴う筒内ガ
ス温度の上昇を図り、その結果、噴霧燃料の霧化促進に
より燃焼を安定させ未燃ガスの発生を低減させると共
に、EGR効果によりNOXを低減させることができ
る。しかしながら、排気バルブ27により排気通路を絞
りすぎると、残留ガスの増大に伴って燃焼が悪化し、ま
た、排気圧の増加に伴う給気比の低下を招くため、図5
に示すように、エンジン高回転域(又は高負荷域)で
は、排気バルブ27の開度を全開とし、エンジン低回転
域では、開度を2割程度とし、中回転域、中負荷域では
エンジン回転に比例するように排気バルブ27の開度を
制御するようにしている。
いて説明する。本発明においては、排気ポート15から
未燃ガスが排出されないタイミングで、燃料噴射弁25
より燃料を筒内6a〜6c内に直接噴射する。しかしな
がら、エンジン回転が低回転域においては、霧化に影響
を与える筒内温度と拡散に影響を与える筒内ガス流動が
小さいため、高回転域に比べ均一な混合気の形成が難し
く、不正燃焼が発生する確率が大きく、また、安定燃焼
を確保するための燃料セッティング幅が狭いという問題
を有している。そこで、エンジン低回転域(又は低負荷
域)では、排気バルブ27を作動させ排気通路を狭くす
ることによって、残留ガス割合が多く給気効率の向上に
よる実圧縮比の増大と残留ガス割合の増加に伴う筒内ガ
ス温度の上昇を図り、その結果、噴霧燃料の霧化促進に
より燃焼を安定させ未燃ガスの発生を低減させると共
に、EGR効果によりNOXを低減させることができ
る。しかしながら、排気バルブ27により排気通路を絞
りすぎると、残留ガスの増大に伴って燃焼が悪化し、ま
た、排気圧の増加に伴う給気比の低下を招くため、図5
に示すように、エンジン高回転域(又は高負荷域)で
は、排気バルブ27の開度を全開とし、エンジン低回転
域では、開度を2割程度とし、中回転域、中負荷域では
エンジン回転に比例するように排気バルブ27の開度を
制御するようにしている。
【0014】図6は、排気バルブ27を設けない場合
と、排気バルブ27を設けバルブ開度を2割程度とした
場合のHCの排出量を示し、排気バルブ27を設けるこ
とにより未燃ガスの排出が低減されることが分かる。
と、排気バルブ27を設けバルブ開度を2割程度とした
場合のHCの排出量を示し、排気バルブ27を設けるこ
とにより未燃ガスの排出が低減されることが分かる。
【0015】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、排
気バルブをガイドエキゾースト部の排気通路に装着して
いるが、排気バルブを複数の気筒の排気通路の集合部に
装着するようにしてもよい。その場合には、簡易な構造
でバラツキもなく、エンジン低回転域での安定燃焼を確
保することができる。また、上記実施形態においては、
3気筒エンジンに適用した例について説明しているが、
これに限定されるものではなく複数の気筒を有するもの
であればよい。また、上記実施形態においては、船外機
に適用した例について説明しているが、自動車用エンジ
ン、定置式エンジンなどにも適用可能である。
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、排
気バルブをガイドエキゾースト部の排気通路に装着して
いるが、排気バルブを複数の気筒の排気通路の集合部に
装着するようにしてもよい。その場合には、簡易な構造
でバラツキもなく、エンジン低回転域での安定燃焼を確
保することができる。また、上記実施形態においては、
3気筒エンジンに適用した例について説明しているが、
これに限定されるものではなく複数の気筒を有するもの
であればよい。また、上記実施形態においては、船外機
に適用した例について説明しているが、自動車用エンジ
ン、定置式エンジンなどにも適用可能である。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、筒内燃料噴射式2サイクルエンジンにおいて、
複数の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、各気筒の
排気通路の排気集合部に回動自在に装着された排気バル
ブとを備え、エンジン低回転域で前記排気バルブの開度
を小さくするように制御するようにしたので、エンジン
低回転域で燃料の霧化と拡散を促進させ、安定燃焼を確
保するとともに未燃ガス及びNOXの排出を低減させる
ことができる。
よれば、筒内燃料噴射式2サイクルエンジンにおいて、
複数の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、各気筒の
排気通路の排気集合部に回動自在に装着された排気バル
ブとを備え、エンジン低回転域で前記排気バルブの開度
を小さくするように制御するようにしたので、エンジン
低回転域で燃料の霧化と拡散を促進させ、安定燃焼を確
保するとともに未燃ガス及びNOXの排出を低減させる
ことができる。
【図1】本発明の筒内燃料噴射式2サイクルエンジンの
1実施形態を示す船外機の縦断面図である。
1実施形態を示す船外機の縦断面図である。
【図2】図1のエンジンの気筒の断面図である。
【図3】図1のエンジンの模式図である。
【図4】図1のエンジンの一部断面を示す側面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係わる排気バルブの制御を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図6】本発明の効果を説明するための図である。
2…エンジン、3…ガイドエキゾースト部、3a…排気
通路 5…エキゾーストケース部、6a〜6c…気筒、12…
クランク軸 16…排気集合部、25…燃料噴射弁、27…排気バル
ブ
通路 5…エキゾーストケース部、6a〜6c…気筒、12…
クランク軸 16…排気集合部、25…燃料噴射弁、27…排気バル
ブ
Claims (3)
- 【請求項1】複数の気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁
と、各気筒の排気通路の排気集合部に回動自在に装着さ
れた排気バルブとを備え、エンジン低回転域で前記排気
バルブの開度を小さくするように制御することを特徴と
する筒内燃料噴射式2サイクルエンジン。 - 【請求項2】排気通路がエンジン、ガイドエキゾースト
部及びエキゾーストケース部に分割されており、上記排
気バルブを前記ガイドエキゾースト部の排気通路に装着
したことを特徴とする請求項1記載の筒内燃料噴射式2
サイクルエンジン。 - 【請求項3】エンジンのクランク軸が縦置状態に配置さ
れ、各気筒が縦方向に並設されていることを特徴とする
請求項1又は2記載の筒内燃料噴射式2サイクルエンジ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8254495A JPH10103086A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 筒内燃料噴射式2サイクルエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8254495A JPH10103086A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 筒内燃料噴射式2サイクルエンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103086A true JPH10103086A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17265853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8254495A Pending JPH10103086A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 筒内燃料噴射式2サイクルエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10103086A (ja) |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP8254495A patent/JPH10103086A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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