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JPH10101816A - 包装用樹脂フィルム - Google Patents

包装用樹脂フィルム

Info

Publication number
JPH10101816A
JPH10101816A JP26301396A JP26301396A JPH10101816A JP H10101816 A JPH10101816 A JP H10101816A JP 26301396 A JP26301396 A JP 26301396A JP 26301396 A JP26301396 A JP 26301396A JP H10101816 A JPH10101816 A JP H10101816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
anionic surfactant
experiment
water
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26301396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Koike
豊 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP26301396A priority Critical patent/JPH10101816A/ja
Publication of JPH10101816A publication Critical patent/JPH10101816A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1℃前後の低温時で且つ10℃前後の温度変
化が繰返して起こる状態で1週間程度と従来よりも長期
間においても防曇性の優れた効果を発揮する包装用フィ
ルムを提供すること。 【解決手段】 アニオン系界面活性剤をフィルム全重量
に対して0.0001重量%以上1重量%以下含有し、
かつ、ノニオン系界面活性剤をフィルム全重量に対して
0.1重量%以上5重量%以下含有する包装用フィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装用ポリオレフィ
ン系樹脂フィルム等の包装用樹脂フィルムに関する。詳
しくは、食品包装に適した樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリス
チレン系樹脂フィルム等は、従来より包装用フィルムと
して多々用いられている。かかる包装用フィルムに要求
される性能としては、防曇性、透明性、機械包装適性、
巻取工程時の膜間剥離性等がある。これらのうち、防曇
性は、食品から蒸発した水分がフィルム内面に付着して
フィルムが曇るのを防止(これを防曇性と呼ぶ)するこ
とを意味し、防曇性が不足している場合、フィルム表面
が水蒸気によって「曇りガラス状」となり包装体の外か
ら内容物が見えなくなるため店頭におけるディスプレー
効果が劣り、商品価値が著しく低下するという問題が起
こる。そのため、従来より防曇性に優れた包装用フィル
ムの提供が種々検討されてきた。
【0003】例えば、特公昭38−21231号公報
(以後、従来技術1と呼ぶ)には、アニオン系界面活性
剤を防曇剤として使用した包装用ポリオレフィン系樹脂
フィルムが開示されている。従来技術1によれば、アニ
オン系界面活性剤であるジアルキルスルホコハク酸ナト
リウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム等の0.2%水
溶液を厚さ1ミル(25μm)のポリスチレンフィルム
上に塗布し被膜(2mg毎平方フート)を形成すること
によって、25℃の水を内容物としたものを2分間程度
の短時間冷凍機に入れても防曇性に優れるフィルムを得
ることを可能にしている。
【0004】また、特公平7−37539号公報等(以
後、従来技術2と呼ぶ)には、グリセリン脂肪酸エステ
ル類、ソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面
活性剤をフィルム全重量に対して0.1〜5重量%(以
下断りのない限りは%は重量%を意味する)含有する包
装用ポリオレフィン系樹脂フィルムが開示されている。
これらの記載によれば、フィルムを構成するポリオレフ
ィン系樹脂にノニオン系界面活性剤を0.1〜5%練り
込んでおいて、それらが表面にブリードすることによっ
て、このフィルムで肉・魚・野菜等の食品をトレーに載
せてこれを包んだ後、5℃程度の「恒温状態」で約30
分置いても、食品から蒸発した水分がフィルム内面に付
着してフィルムが曇るのを防止することを可能にしてい
る。
【0005】ところで生協や量販店等のパックセンター
や店舗のバックヤードでは、肉・魚・野菜等の生鮮食品
を先ず0℃前後の温度に管理されている冷蔵室に一度貯
蔵しこれを20℃前後の部屋で一部加工を行いトレーに
載せてフィルムで包装する。フィルムで包装する直前の
食品温度は、スライス肉では15℃前後の温度にまで上
昇していた例もあった。包装された商品は再び前述の冷
蔵室に保存され、30分〜3時間後にはそこから出され
て店頭のオープンショーケース(以下OSCと記す)に
陳列される。このように商品が包装されて、店頭に並ぶ
までに15〜20℃と0℃の温度変化を経るのが一般的
である。又、OSCにおいても温度は約10分程度のサ
イクルでハンチングし恒温状態にないのが殆どである。
【0006】加えて近年、表示が製造日から賞味期限や
品質保証期限等の期限表示に切り替わり始めたり、生鮮
食品の鮮度保持の観点から、従来の5〜0℃前後から、
0〜−5℃程度と更に低温状態で保存されるようになり
つつあり、また3日〜1週間程度と従来よりも長期間陳
列される傾向にある。この様な市場の変化によって、
「より低温状態で且つ温度変化(ハンチング)」があっ
ても、「より長時間」防曇性を発揮できるフィルムが
求められるようになってきた。
【0007】しかしながら、従来技術1のフィルムや従
来技術2のフィルムでは上述のような「より低温で且つ
温度変化」を伴う「より長時間」の防曇性については満
足するレベルにはなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、管理
温度が0℃前後の低温で且つ温度変化を伴い、更に7日
間程度と長期間陳列しても防曇性に優れる包装用ポリオ
レフィン系樹脂フィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の構成について説
明する前に、本発明における「より低温で且つ温度変
化」を伴う「より長時間」の防曇性について説明する。
まず、「恒温状態」と「温度変化のある場合」とで防曇
性に対する環境の違いについて説明する。
【0010】一般の店頭で商品陳列に用いられているO
SC内の雰囲気温度がどの程度変化するか示す。図2は
今回の実験に用いたOSC内の雰囲気温度の経時変化の
実測例である。横軸には経過時間(時間)を縦軸にはO
SC内の雰囲気温度(℃)を示した。この図から明らか
なように、一般に店頭で商品陳列に用いられているOS
Cでは管理温度が1℃であっても雰囲気温度はハンチン
グして+7℃から−5℃程度の温度を約10分程度の周
期で何度も繰返している。
【0011】上記のOSCと恒温槽とを用いて商品を陳
列した場合には以下のような違いが見られる。図3に豚
スライス肉を載せたトレーを包装用フィルムで包んでO
SCと恒温槽に陳列した場合の豚スライス肉からの水分
蒸散量とトレー上面のフィルム表面に付着した水分量に
ついて示す。
【0012】測定方法は、後述する「防曇性」の評価方
法に従い従来技術2のフィルム(比較例1実験No. 3
のフィルムに対応)で豚スライス肉を包んでOSC並び
に恒温槽内に保存した。その際、フィルムに付着した水
がトレー底に流れ出たときに豚スライス肉に付着しない
よう、トレーの底面に台を置き、その上に豚スライス肉
をのせた。水分付着量は包装体のトレー上面からコール
ドスプレーをかけて水分を凍らせてからフィルムをカッ
ターでトレー上面のみ切り出し秤量後、フィルムを乾燥
させ再度秤量してその重量差より求めた。また、水分蒸
散量は前述のように切り開いた包装体から豚スライス肉
を取り出し秤量し肉の重量減少より求めた。
【0013】図3の上図は経時によるトレー上面のフィ
ルムへの水分付着量のOSCと恒温槽との比較を示すグ
ラフである。縦軸にはトレー上面のフィルムに付着した
水分量を単位面積当たりに換算した値(g/m2 )をと
り、横軸には保存時間(日)をとった。図3の上図のグ
ラフに於いてOSCでは水分の付着量にピーク値が見ら
れる。これは、観察の結果と合わせてみると、フィルム
表面に均一に水膜ができずに飽和の水分量よりも多い水
分がフィルム表面に付着して水滴となっていることを意
味している。この水滴は一度出来てしまうと殆どの場合
7日後でも残る傾向にある。
【0014】次に図3の下図は経時による豚スライス肉
内からの水分蒸散量の、図2に示した温度特性のOSC
内と1±0.1℃の恒温槽内での比較を示すグラフであ
る。縦軸には豚スライス内からの水分蒸散量をトレー上
面のフィルム面積で割った値(g/m2 )をとり、横軸
には保存時間(日)をとった。ここで図3の下図より管
理温度が同じ1℃であっても温度変化のあるOSCの方
が恒温槽より豚スライス肉からの水分蒸散量が多いこと
が分かる。また、図3の上図ではフィルム表面への水分
付着量の平衡値は約10g/m2 でOSCも恒温槽も概
略同じ値であった。つまり、図3の下図と上図のグラフ
からOSCの方がフィルム表面に凝縮した水分がフィル
ム表面を伝って流れ落ちる水分が多いことを意味してい
る。
【0015】換言すればOSCの様に恒温槽に比べはる
かに水分蒸散量が多いときには、フィルム表面への水滴
の付着→防曇剤の水滴への溶出→水滴の流出→同一箇所
への新たな水滴の付着、といった一連の現象(以後、洗
い流し現象と呼ぶ。)は激しくなり、恒温槽のときには
殆ど問題とならなかった防曇剤の水滴への溶出量がはる
かに多くなることを意味している。
【0016】本発明者は、上記点に着目して鋭意検討し
た結果、「温度変化のある場合」にも防曇性に優れた包
装用フィルムを提供することに成功したものである。す
なわち、本発明は、(1)アニオン系界面活性剤をフィ
ルム全重量に対して0.0001〜1重量%、かつ、
(2)多価アルコール型ノニオン系界面活性剤をフィル
ム全重量に対して0.1〜5.0重量%含有することを
特徴とし、好ましくはアニオン系界面活性剤が、炭素数
が8〜16の飽和脂肪酸及び炭素数が8〜18の不飽和
脂肪酸の内の少なくとも1種の脂肪酸のアルカリ金属塩
であり、更に好ましくはアニオン系界面活性剤が、ジア
ルキルスルホコハク酸塩を全アニオン系界面活性剤に対
して、0.1〜30重量%含有することを特徴とする包
装用樹脂フィルムである。以下、本発明の内容を詳述す
る。
【0017】本発明が従来技術と相違するところは、ノ
ニオン系界面活性剤にアニオン系界面活性剤を併用する
ことにある。本発明のフィルムはかかる構成により、
「相乗効果」を奏する。先ず本発明と従来技術との最も
異なるポイントについて、図1を用いて説明する。
【0018】図1は包装体を図2に示した温度特性を持
つOSCに陳列した場合の防曇性の経時変化を示したも
のである。縦軸には後述する評価方法による防曇性を、
横軸には冷蔵時間(日)を記した。図1中で本発明のフ
ィルム(実施例1の実験No.1)は[1]、従来技術
1のフィルム(比較例1の実験No.2)は[2]、従
来技術2のフィルム(比較例1の実験No.3)は
[3]である。
【0019】図1において、本発明のフィルム[1]は
陳列開始直後から7日間まで優れた防曇性を示してお
り、この防曇性のレベルは従来技術1のフィルム[2]
及び従来技術2のフィルム[3]の単なる組合わせのレ
ベルを超えている。「アニオン系界面活性剤」のみを添
加した従来技術1のフィルム[2]は、陳列開始直後は
曇り及び水滴の付着は無く“均一な薄い”水膜が形成さ
れていたが、12時間を経過した後にはフィルム表面に
形成された水膜が不均一化し水滴を形成する様になり、
陳列後2日後にはフィルム表面の水膜は見られなくな
り、水蒸気により曇りガラス状となって内容物が見難い
状況となった。
【0020】この現象はアニオン系界面活性剤は親水性
であり、フィルム表面に存在しているものは水の中に溶
け込み水の表面張力を下げることによって陳列直後から
“均一な薄い”水膜を形成させるが、前述の如くOSC
では洗い流し現象が激しい為にフィルム表面のアニオン
系界面活性剤は徐々に洗い流されて、フィルム表面にフ
ィルム全重量に対し0.005%(厚み11μmのフィ
ルムにおいて換算すると5mg/m2 )塗布した場合に
は2日目には全く効果が無くなってしまったと解釈でき
る。ここでの現象は、アニオン系界面活性剤の塗布量を
増やしたり、添加の方法を塗布から練り込みに変えても
大差はなかった。
【0021】次に「ノニオン系界面活性剤」のみを添加
した従来技術2のフィルム[3]は図3を用いて説明し
たように水膜が陳列開始直後から“不均一で厚く”、次
第にこの水膜が水滴を形成する様になり、水滴が成長し
て重力に対し抗しきれなくなるとトレーの側壁に移動す
るか滴下していた。また暫くすると略同じ位置に水滴が
形成される様になりこれが繰返されていた。
【0022】ここで従来技術2のフィルム[3]におい
て、付着した水滴が7日間経っても消えずに残った理由
は明確ではないが、フィルム表面に殆どノニオン系界面
活性剤がブリードしていない初期の段階で付着した水滴
にその後になってブリードしてきたノニオン系界面活性
剤が付着した水滴にある程度溶出し、その水滴がトレー
の方に流れ出た後のフィルム表面上のノニオン系界面活
性剤の液膜の厚さは不均一となり、雰囲気中の水蒸気は
液膜の厚さの薄い所(先に水滴があったところ)に新た
な水滴を作ると推定される。すなわち、一度水滴ができ
たところに再度水滴を作る傾向にあり、それに伴い、そ
の部分はノニオン系界面活性剤の液膜の厚さは厚くなり
難い状態になると推定される。ここでこの現象は、ノニ
オン系界面活性剤の練り込み量を増やしたり、添加の方
法を練り込みから塗布に変えても大差はなかった。
【0023】一方、本発明のフィルム[1]は陳列開始
直後から7日間まで優れた防曇性を示している。本発明
のアニオン系界面活性剤は陳列直後に被包装物から蒸散
してきた水分でフィルム表面を“均一に濡らして”過剰
の水分付着による水滴発生を防止する働きをしていると
考えられる。さらにノニオン系界面活性剤はアニオン系
界面活性剤により形成した“水の均一膜を維持”してフ
ィルム表面を曇りガラス状や水滴を形成させないものと
考えられ、両者の存在により初めて陳列開始直後から7
日間まで優れた防曇性を示していると考えられる。
【0024】以上のことから、本発明によって初めて、
「より低温で且つ温度変化がある状態」で、「より
長時間」の防曇性を達成できることが分かる。次に
(1)アニオン系界面活性剤をフィルム全重量に対して
0.0001〜1重量%、かつ、(2)多価アルコール
型ノニオン系界面活性剤をフィルム全重量に対して0.
1〜5.0重量%含有することの必要性について述べ
る。
【0025】図4は本発明の解析図である。縦軸にノニ
オン系界面活性剤のフィルム全重量に対する含有量
(y:重量%)を対数目盛りで示し、横軸にはアニオン
系界面活性剤のフィルム全重量に対する含有量(x:重
量%)を対数目盛りで示した。図中のプロットは、表1
及び表2に示した実験結果の内、防曇性を示したもので
あり、「○」印は防曇性が「◎」または「○」のもの、
「△」印は同評価が「△」のもの、「×」印は同評価が
「×」または「××」のものである。ここで、特に防曇
性が「◎」または「○」のもので且つ総合評価が「◎」
のものについては「◎」印で示した。
【0026】図4で明らかな様に、防曇性を満足する領
域を線で分離出来ることが分かる。アニオン系界面活性
剤に着目すれば、x<0.0001%では陳列直後から
水滴が発生する傾向にあり、比較例2の実験12のフィ
ルム[12]では陳列直後から水滴が発生して7日目ま
で残っていた。またx>1%では、経時で防曇性が劣化
する傾向にあり、比較例2の実験No.13のフィルム
[13]では3日目位から防曇性が悪くなった。この原
因は良く分からないが、ノニオン系界面活性剤を多量の
アニオン系界面活性剤が囲んで水膜に溶け出し(エマル
ジョン化か?)てしまう為と考えられる。因みに、ノニ
オン系界面活性剤をアニオン系界面活性剤を用いてエマ
ルジョン化したものをフィルムに塗布しても防曇性は殆
ど発現しなかった。
【0027】次にノニオン系界面活性剤に着目すれば、
y<0.1%未満では経時で防曇性が劣化する傾向にあ
り、比較例2の実験No.14のフィルム[14]で
は、陳列後3日目程度で防曇性が悪くなった。またy>
5%では、陳列開始直後から水滴が発生する傾向にあ
り、比較例2の実験No.15のフィルム[15]では
陳列開始直後から水滴が発生して7日目まで残ってい
た。この原因は良く分からないが、フィルム表面に多量
のノニオン系界面活性剤がある為にアニオン系界面活性
剤の効果を妨害してしまうと考えられる。
【0028】以上のことから(1)アニオン系界面活性
剤をフィルム全重量に対して0.0001〜1重量%、
かつ、(2)多価アルコール型ノニオン系界面活性剤を
フィルム全重量に対して0.1〜5.0重量%含有する
ことが必要であることが分かる。又、点A(0.00
1,2)、点B(0.001,1)、点C(0.01,
1)、点D(0.01,2)で囲まれる領域は、総合評
価が「◎」の領域であり、包装適性、スリット性、巻
姿、ヘイズ等の包装用フィルムに対する他の要求特性を
全て満たしており特に好ましい。
【0029】以下、本発明に用いるアニオン系界面活性
剤とノニオン系界面活性剤の具体例を示す。先ず、アニ
オン系界面活性剤の具体例としては脂肪酸塩、アルキル
スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ルナフタリンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキ
ルホスフェート等である。塩の種類としてはナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩等が挙げられる。
【0030】ここで、フィルム表面にブリードしたアニ
オン系界面活性剤はフィルムに滑性を与えるという効果
もある。例えば本発明の如くアニオン系界面活性剤を添
加した場合、脂肪酸アミド等の滑剤とは異なり、動摩擦
係数に比べ静摩擦係数をあまり低下させないため、紙管
に巻いたフィルムが滑ることによる巻き姿の悪化は起こ
らず、フィルムの自己密着性も維持できる傾向にある。
【0031】上記アニオン系界面活性剤の中でも脂肪酸
アルカリ金属塩であることが好ましく、特に炭素数が8
〜16の飽和脂肪酸及び炭素数が8〜18の不飽和脂肪
酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の脂肪酸のア
ルカリ金属塩であることが好ましい。その理由は先ず、
アニオン系界面活性剤において要求される初期防曇性に
ついては水に対する溶解度が高い方が良いからであり、
そのためには脂肪酸塩の場合、ナトリウム、カリウム等
のアルカリ金属塩が好ましい。特に好ましくはカリウム
塩である。また脂肪酸は、同じく水に対する溶解度の観
点より飽和脂肪酸の場合には炭素数は16以下、特に好
ましくは14以下、不飽和脂肪酸の場合には炭素数は1
8以下、特に好ましくは16以下である。また、界面活
性作用の観点より炭素数は飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸と
もに8以上、好ましくは12以上である。
【0032】さらに、この効果を維持しつつ、かつ持続
防曇性をも与えるものとしては上述の好ましい脂肪酸の
炭素数を主成分として、炭素数の範囲を広めた混合物、
例えばヤシ脂肪酸、パーム核脂肪酸等のいわゆる植物油
系脂肪酸が挙げられる。次に多価アルコール型ノニオン
系界面活性剤の具体例としては、全訂版新・界面活性剤
入門(発行所:三洋化成工業株式会社)のp.92示さ
れておりモノグリセリン、ジ,トリ,テトラ等のポリグ
リセリン、ソルビタン、ペンタエリスリトールなどの多
価アルコールの脂肪酸エステルなどが挙げられる。これ
らはそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合
わせて用いても良い。また、アニオン系界面活性剤とと
もにフィルムの滑性と自己密着性をバランスよく向上さ
せる作用も有している。
【0033】ノニオン系界面活性剤としては他にポリエ
チレングリコール型ノニオン系界面活性剤が挙げられる
が、これらは一般に多価アルコール型ノニオン系界面活
性剤に比べポリオレフィン系樹脂との相溶性が悪く且つ
親水性のため、洗い流し現象が激しくなり、「より長時
間」の防曇性に劣る傾向にある点で好ましくない。また
本発明においては界面活性剤には通常分類されないグリ
セリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等の水溶性化合物やポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等の水
溶性高分子を防曇効果や滑性等の達成のため、あるいは
アニオン系界面活性剤の水溶液を後述するようにチュー
ブ内面に塗布する際の水溶液の安定性(不溶沈澱の防
止)のために併用しても良い。
【0034】本発明のフィルムの素材としては、包装用
フィルムとして用いられるポリオレフィン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル系
樹脂等が挙げられ、これらのうち特に機械包装適性等の
点からポリオレフィン系樹脂が好ましい。ここで、ポリ
オレフィン系樹脂は、通常炭素数が2〜4のオレフィン
を主体として重合または共重合することにより得られる
低結晶性ないし高結晶性の樹脂である。具体例としては
低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(密度が
0.920〜0.890g/cm3 程度のもの)、高密
度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
プロピレン及びプロピレンとα−オレフィンの共重合
体、結晶性ポリブテン−1及びブテン−1とα−オレフ
ィンの共重合体などが挙げられる。
【0035】本発明のフィルムには、本発明の目的を損
なわない範囲で、他の結晶性または非晶性の熱可塑性樹
脂や石油樹脂、更にこれらに抗菌剤、鮮度保持剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、顔料等を添加しても良
い。本発明のフィルムは多層フィルムであっても、単層
フィルムでもよい。多層フィルムの場合にはその一部の
層が上記界面活性剤が含有していればよいが、本発明の
効果を十分に発揮するには少なくとも表層が上記界面活
性剤が含有していることが好ましい。また、多層フィル
ムの場合、上記界面活性剤の含有量は多層フィルム全重
量に対する割合をいう。
【0036】次に本発明のフィルムを得る好ましい方法
として、ポリオレフィン系樹脂フィルムの好ましい製法
の一例を示す。予め押出機、ミキサー、ニーダー等でポ
リオレフィン系樹脂と所定量のノニオン系界面活性剤や
アニオン系界面活性剤をブレンドしたものを押出機で溶
融押出するか、界面活性剤と樹脂を押出機内で溶融混練
するかして多層サーキュラーダイよりチューブ状に押出
しこれを冷媒により冷却する。この際、フィルムに防曇
性や滑性を付与する目的でノニオン系界面活性剤やアニ
オン系界面活性剤等をチューブ内に充填しチューブ内面
に塗布してもよい。次にチューブ状原反を30〜80℃
(通常35〜65℃)の温度に加熱し、面積倍率9〜3
0倍に延伸する。延伸後フィルムを引取り、必要に応じ
て熱処理を行う。また熱処理の後にコロナ放電処理等を
行っても良い。その後折り畳まれ重なったフィルムを適
当な幅に裁断し2枚のフィルムに1枚ずつ引き剥がし巻
取工程を経て最終製品とする。チューブ状原反内面に界
面活性剤を塗布した場合は紙管に巻き取った時点で、そ
の反対面に界面活性剤が転写され、使用時にはフィルム
両面に界面活性剤が存在することになる。このスリット
工程のロスは回収しリサイクルとして、次回の生産時に
使用することができる。
【0037】ここで樹脂に界面活性剤を溶融混練する際
に、ノニオン系界面活性剤と比較して熱に対して不安定
なアニオン系界面活性剤の場合、アニオン系界面活性剤
をこの時点では添加しないか、あるいは、リサイクル樹
脂に含まれているアニオン系界面活性剤の量に留めてお
いた方が好ましい場合がある。ところで、チューブ原反
内に充填する界面活性剤はノニオン系界面活性剤よりも
アニオン系界面活性剤のほうが効果がある。ノニオン系
界面活性剤は樹脂との相溶性が良いので、表面に塗布さ
れたものが時間が経つにつれフィルム内部に浸透してし
まうからである。アニオン系界面活性剤は樹脂との相溶
性が良くないため、表面に塗布されたものは多くがその
まま表面に残っている。これによりチューブ内面の剥離
強度を下げることが出来るので、後の巻取工程時に折り
畳まれ重なったフィルムを2枚のフィルムに1枚ずつ引
き剥がすのに役立つ。
【0038】本発明のフィルムは他にダイレクトインフ
レーション法や、Tダイ−テンター法、押出キャスト
法、ラミネーターにより積層フィルムとすることができ
る。こうして得られた本発明のフィルムの厚みは通常5
〜100μm、好ましくは5〜50μm以下である。必
要に応じ、電子線照射などの方法により、架橋したもの
であっても良い。
【0039】本発明のフィルムは上記構成により「より
低温で且つ温度変化」を伴う「より長時間」の防曇性を
達成するとともに、動摩擦係数も好ましくは0.6以
下、膜間剥離強度も好ましくは0.6以下というように
包装用フィルムとして好適な物性を示す。尚、本発明に
用いた評価方法、測定方法は次の通りである。特記以外
は製膜後直ちにスリットしてフィルムを紙管に巻いた
後、紙管を横にした状態に置き、23℃10日静置した
後に測定を開始した。 (1)アニオン系界面活性剤定量方法 脂肪酸アルカリ金属塩については“新版界面活性剤分析
法”,p.36−38,幸書房(1987)に記載され
たアルカリ分相滴定法によりフィルム全重量に対する重
量%を求めた。
【0040】また、脂肪酸アルカリ金属塩以外のアニオ
ン系界面活性剤については“新版界面活性剤分析法”,
p.33−35,幸書房(1987)に記載された分相
滴定法によりフィルム全重量に対する重量%を求めた。 (2)ノニオン系界面活性剤定量方法 フィルムを沸騰メタノールでソックスレーにより3時間
抽出したものをカラムクロマト分離し、さらにトリメチ
ルシリル化したものをガスクロマトグラフィーにより定
量し、フィルム全重量に対する重量%を求めた。 (3)防曇性 ・評価方法 予め0℃で冷蔵しておいた豚ロースのスライス200g
を20℃の雰囲気下で中央化学社製のPSPトレーSK
−20Fに載せて肉の表面温度が15℃になった時点で
フィルムで包み、再び0℃の冷蔵室で30分保存した。
さらに、20℃の雰囲気に10分間放置した後、図2で
示した温度特性のOSCに陳列した。評価はOSCに陳
列後7日後に行った。
【0041】 ・評価尺度 評価基準 評価記号 水膜が均一で内容物が綺麗にみえるもの ◎ 水膜に厚薄があり傾けて見てみると内容物が歪 ○ んで見えるが真上から見る分には内容物が綺麗 に見えるもの (以上が合格レベル) 水膜に厚薄があり真上から見ても内容物が歪ん △ で見えるもの 直径1cm程度以下の水滴があるもの × フィルムに細かい水滴がついて内容物が見 ×× にくいもの (4)動摩擦係数 ・評価方法 アクリル板に幅200mm、長さ1mの穴を設けて、こ
の穴にアクリル板と同じ厚みのポリエチレンの発泡シー
トを埋め込んだものを可動板とした。PACKPIA、
1991年1月号、p.196の写真21に示されてい
る水平式摩擦試験機(スレッド固定)を用いて、上記可
動板を移動速度を1m/min.で動かしてスレッドと
の動摩擦係数を3回測定し、その平均値を求めた。尚ス
レッドは500gのステンレス製でこのスレッドのフィ
ルムと接触する面は64mm×100mmの大きさで梨
地加工されたものを用いた。
【0042】動摩擦係数は機械包装時のフィルムの滑り
特性の尺度となり、この係数が大きいと包装時のフィル
ムの破れやトレーの潰れの頻度が大きくなる傾向を示
す。 (5)包装機械特性 ・評価方法 寺岡精工社製突上型包装機・AW−2600Jr(PE
仕様機)を用いて、200gの粘土を中央化学社製のP
SPトレーSK−20Fに載せて包装した。但し、ヒー
トシールは行わなかった。包装後、仕上がり状態と包装
後のフィルムの破れやトレーの潰れの状態を観察した。
【0043】 ・評価尺度 評価基準 評価記号 皺が無くフィルム破れやトレー変形が無い ◎ 皺は無いが若干のフィルム破れやトレー変形が有る ○ (以上実用レベル) 皺が多く商品としての価値が無い △ フィルム破れやトレーの潰れが発生して包装不可 × (6)巻姿 ・評価方法 幅400mmのフィルムを1000mをテンション1.
5Kg/400mm幅で直径3inch紙管に巻き付け
る。
【0044】室温40℃の倉庫内で60日間、紙管を縦
にした状態に置き、フィルムの自重でずり落ちた量L
(mm)の最大値を測定する。測定はフィルムを紙管に
巻いた直後より開始した。 ・評価尺度 評価基準 評価記号 フィルムの巻姿 L<1 ◎ 優良 1≦L<2 ○ 普通 (以上実用レベル) 2≦L<5 △ 悪い 5≦L × 製品価値無し (7)膜間剥離強度(単位 g/20mm幅) ・評価方法 JIS−K6854に準拠した。
【0045】膜間剥離強度はスリット時に、2枚に重な
ったフィルムを一枚ずつに引き剥がすときのしやすさの
尺度となるものである。測定は巻取工程以前に2枚に重
なったフィルムを採取し、直ちに測定を開始した。試験
片幅は20mm、クロスヘッドの移動速度は200mm
/min.としてT型剥離で評価した。 (8)巻取性 ・評価方法 2枚重ねのままのフィルムを製品幅400mmにスリッ
トしながらフィルムを1枚ずつに引き剥がした後に紙管
に巻き取った。このときフィルムが破れたり、紙管に巻
いたフィルムに皺が入ったりすることなく安定して巻き
取れる時の巻取速度V(m/min.)を測定した。
【0046】 ・評価尺度 評価基準 評価記号 巻取性 150≦V ◎ 優良 100≦V<150 ○ 普通 (以上合格レベル) 50≦V<100 △ やや不良 V<50 × 不良 (9)ヘイズ(%) ・評価方法 D1003に準拠して測定した。
【0047】 ・評価尺度 評価基準 評価記号 フィルムの外観 ヘイズ≦1.0 ◎ 透明性に優れる。 1.0<ヘイズ≦1.5 ○ 実用上問題無いレベル (以上実用レベル) 1.5<ヘイズ≦3.0 △ フィルムの白さが気に なるレベル 3.0<ヘイズ × フィルムの白さが目立つ (10)総合評価 ・評価方法 上記(3)、(5)、(6)、(8)、(9)をもとに
総合評価を行った。
【0048】 評価基準 評価記号 本発明の目的を全て十分に達成しているもの(全項目「◎」のもの) ◎ やや不満のあるものの本発明の目的の許容範囲内 ○ (各項目において「△」,「×」,「××」を含まないもの) (以上実用レベル) 本発明の目的を一部達成しておらず使いづらいもの △ (各項目において「△」を含むが「×」,「××」を含まないもの) 本発明の目的を達成しておらず使用不可のもの × (各項目において「×」,「××」を含むもの)
【0049】
【発明の実施の形態】以下、実施例及び比較例を用いて
本発明を具体的に説明する。先ず、本実施例で用いたア
ニオン系界面活性剤を以下に示す。各物質名の後のカッ
コ内の製品を用いて適宜所定濃度に調製して使用した。 ・6N:カプロン酸ナトリウム(純度98%以上) ・12K:ラウリン酸カリウム(日本油脂社製ノンサー
ルLK−2相当品) ・12N:ラウリン酸ナトリウム(純度98%以上) ・18K:ステアリン酸カリウム(日本油脂社製ノンサ
ールSK−1相当品) ・18−1N:オレイン酸ナトリウム(日本油脂社製ノ
ンサールON−1相当品) ・20−1K:エイコセン酸カリウム(純度98%以
上) ・ヤシK:ヤシ脂肪酸カリウム(日本油脂社製ノンサー
ルLK−30相当品) ・ABS:ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム
(ソフト型) (花王社製ネオペレックスF−25相当品) ・AS:ラウリル硫酸ナトリウム(花王社製エマール2
Fペースト相当品) ・ASC:ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナ
トリウム(三洋化成社製サンセパラー100相当品) 次に本実施例で用いたノニオン系界面活性剤を以下に示
す。 ・DGO:ジグリセリンオレート(理研ビタミン社製リ
ケマールO−71D相当品) ・DGL:ジグリセリンラウレート(理研ビタミン社製
リケマールL−71D相当品) 本実験ではDGOとDGLの添加量をDGO:DGL=
7:1となるように混合調製したものを使用した。これ
を以後DGFと記す。 ・POE:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(花王社製エマルゲン909相当品) 次に本実施例で用いた水溶性化合物を以下に示す。 ・GLY:グリセリン(純度98%以上) ・PG:プロピレングリコール(純度98%以上) 次に本実施例で用いた樹脂を以下に示す。 ・EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体〔酢酸ビニル
含量=14重量%、MI=2.0g/10分、融点94
℃(日本ユニカー社製NUC3758相当品)〕 ・IPP:イソタクチックポリプロピレン〔密度=0.
90g/cm3 、MFR=5.0g/10分、融点16
3℃(チッソ社製FK841相当品)〕 ・PB−1:ブテン−1−プロピレン共重合体〔密度=
0.900g/cm3 、MFR=4.0g/10分、融
点75℃(三井石油化学工業社製M2481相当品)〕 ・TPO:エチレン−オクテン−1共重合体〔オクテン
−1含量:25重量%、密度=0.868g/cm3、
MI=0.5g/10分、融点56℃、ビカット軟化点
≦40℃、Mw/Mn=2.7(ダウ・ケミカル社製
EG8150相当品)〕
【0050】
【実施例1】実施例1として実験No.1を以下に示す
ように行った。X層としてTPOを20重量%とEVA
を65重量%とIPPを10重量%とPB−1を5重量
%とをブレンドした組成物にノニオン系界面活性剤とし
てDGFを2重量%添加(フィルム全重量に対して1.
4%)したもの、Y層としてはIPPを50重量%とP
B−1を50重量%とをブレンドしたものを、Z層とし
ては、EVAにノニオン系界面活性剤としてDGFを1
重量%添加(フィルム全重量に対して0.2%)したも
のを、Z/X/Y/X/Z(厚み比=10%/35%/
10%/35%/10%)の5層構造にサーキュラー多
層ダイより押出し押出したチューブ状の積層体を40℃
の冷水で冷却して折り込み、厚さ50μmの原反を得
た。この時、アニオン系界面活性剤としてチューブ内に
ヤシ脂肪酸カリウム(ヤシK)の6%水溶液(石鹸分6
%+水94%)を充填することにより、チューブ状積層
体の内表面に塗布した。このときのヤシ脂肪酸カリウム
の塗布量はフィルム全重量に対し0.005重量%であ
った。次いで折り畳んだ原反を延伸機に送り空気を注入
して、50℃に加熱して、15℃のエアーで冷却しなが
ら縦方向(TUR)に2.5倍、横方向(BUR)に
4.5倍にチューブラー延伸し、開度が60°のロール
式デフレーターで折り込み、デフレーターのメインピン
チロールに対する速度比が0.90の引取ロールで引き
取った。次に温度が60℃、弛緩率が縦10%、横20
%で熱処理して巻き取った。(フィルム厚みは11μ
m。) 得られたフィルムについて、本文記載の測定法または評
価法による防曇性、包装機械特性、巻取性、巻姿やヘイ
ズ、および総合評価により評価した。
【0051】
【比較例1】アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活
性剤を併用することによる「相乗効果」を明らかにする
ために実験No.2(従来技術1に対応)と実験No.
3(従来技術2に対応)を行った。実験No.2はX
層、Z層のDGFを無添加に、また、実験No.3はチ
ューブ内にヤシKの6%水溶液の代わりに水を充填とし
た他は実施例1と同じ実験を繰返した。
【0052】以上の実験No.1〜実験No.3のフィ
ルムの評価結果を表1に示す。尚表中の「界面活性剤添
加」欄内の記号「○」はノニオン系界面活性剤あるいは
アニオン系界面活性剤を所定量含有することを表し、記
号「−」はノニオン系界面活性剤あるいはアニオン系界
面活性剤を含有しないことを表す。図1に実験No.1
〜No.3のフィルムを用いて包装した包装体を図2に
示した温度特性を持つOSCに陳列した場合の防曇性の
経時変化を示す。図1中で本発明のフィルム(実施例1
の実験No.1)は[1]、従来技術2のフィルム(比
較例1の実験No.2)は[2]、従来技術3のフィル
ム(比較例1の実験No.3)は[3]で示した。
【0053】本発明のフィルム[1]は陳列開始直後か
ら曇り及び水滴の付着も無く7日経ってもその状態を維
持しており優れた防曇性を示している。これに対して、
「アニオン系界面活性剤」のみを添加した従来技術1の
フィルム[2]は、陳列開始直後は曇り及び水滴の付着
は無く“均一な薄い”水膜が形成されていたが、12時
間を経過した後にはフィルム表面に形成された水膜が不
均一化し水滴を形成する様になり、陳列後2日後にはフ
ィルム表面の水膜は見られなくなり、水蒸気により曇り
ガラス状となって内容物が見難い状況となった。
【0054】次に「ノニオン系界面活性剤」のみを添加
した従来技術2のフィルム[3]は図3を用いて説明し
たように水膜が陳列開始直後から“不均一で厚く”、次
第にこの水膜が水滴を形成する様になり、水滴が成長し
て重力に対し抗しきれなくなるとトレーの側壁に移動す
るか滴下していた。また暫くすると略同じ位置に水滴が
形成される様になりこれが繰返されていた。
【0055】従って、本発明のフィルム[1]は従来技
術1のフィルム[2]でも従来技術2のフィルム[3]
でも到達し得ないレベルの防曇性を陳列開始直後から7
日目まで維持しており、この防曇性のレベルは従来技術
の単なる組合わせのレベルを超えており、本発明によっ
て初めて、「より低温で且つ温度変化がある状態」
で、「より長時間」の防曇性を達成できることが分か
る。
【0056】なお表1中で上記の実験No.1〜No.
3のフィルムにおいて、実施例1の実験No.1のフィ
ルムは比較例1の実験No.2、No.3のフィルムに
比べて動摩擦係数や膜間剥離強度が小さく、そのため包
装機械適性や巻取性も向上した。
【0057】
【実施例2及び比較例2】アニオン系界面活性剤量をフ
ィルム全重量に対して0.0001〜1重量%、かつ、
ノニオン系界面活性剤をフィルム全重量に対して0.1
〜5.0重量%含有することの必要性を明らかにするた
めに実験No.4〜No.15を行った。実験は実施例
1と同じアニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤
を用い、その量を表2に示すようにした他は実施例1と
同じ実験を繰返した。但しこれらの実験においてはヤシ
Kのフィルムへの添加方法を「塗布」の代わりに全量
「練り込み」とした。すなわちZ層にヤシKを0.02
5%添加してフィルム全体で0.005%となるように
した。このときはヤシK無添加の比較例1の実験No.
3と同様にダイより押出ししたチューブ内には水を充填
した。
【0058】以上の実験No.4〜No.15のフィル
ムの評価結果を表2に示す。また、図4は本発明の解析
図である。縦軸にノニオン系界面活性剤のフィルム全重
量に対する含有量(y:重量%)を対数目盛りで示し、
横軸にはアニオン系界面活性剤のフィルム全重量に対す
る含有量(x:重量%)を対数目盛りで示した。図中の
プロットは、表1及び表2に示した実験結果の内、防曇
性を示したものであり、「○」印は防曇性が「◎」また
は「○」のもの、「△」印は同評価が「△」のもの、
「×」印は同評価が「×」または「××」のものであ
る。ここで特に防曇性が「◎」または「○」のもので且
つ総合評価が「◎」のものについては「◎」印で示し
た。
【0059】図4で明らかな様に、防曇性を満足する領
域を線で分離出来ることが分かる。アニオン系界面活性
剤に着目すれば、x<0.0001%では陳列直後から
水滴が発生する傾向にあり、比較例2の実験12のフィ
ルム[12]では陳列直後から水滴が発生して7日目ま
で残っていた。またx>1%では、経時で防曇性が劣化
する傾向にあり、比較例2実験No.13のフィルム
[13]では3日目位から防曇性が悪くなった。この原
因は良く分からないが、ノニオン系界面活性剤を多量の
アニオン系界面活性剤が囲んで水膜に溶け出し(エマル
ジョン化か?)てしまう為と考えられる。因みに、ノニ
オン系界面活性剤をアニオン系界面活性剤を用いてエマ
ルジョン化したものをフィルムに塗布しても防曇剤は殆
ど発現しなかった。
【0060】次にノニオン系界面活性剤に着目すれば、
y<0.1%未満では経時で防曇性が劣化する傾向にあ
り、比較例2実験No.14のフィルム[14]では、
陳列後3日目程度で防曇性が悪くなった。またy>5%
では、陳列開始直後から水滴が発生する傾向にあり、比
較例2実験No.15のフィルム[15]では陳列開始
直後から水滴が発生して7日目まで残っていた。この原
因は良く分からないが、フィルム表面に多量のノニオン
系界面活性剤がある為にアニオン系界面活性剤の効果を
妨害してしまうと考えられる。
【0061】以上のことから(1)アニオン系界面活性
剤をフィルム全重量に対して0.0001〜1重量%、
かつ、(2)ノニオン系界面活性剤をフィルム全重量に
対して0.1〜5.0重量%含有することが必要である
ことが分かる。又、点A(0.001,2)、点B
(0.001,1)、点C(0.01,1)、点D
(0.01,2)で囲まれる領域は、総合評価が「◎」の
領域であり、包装適性、巻取性、巻姿、ヘイズ等の包装
用フィルムに対する他の要求特性を全て満たしており特
に好ましい。
【0062】
【実施例3】アニオン系界面活性剤が脂肪酸アルカリ金
属塩である場合、脂肪酸の炭素数が8〜16の飽和脂肪
酸及び炭素数が8〜18の不飽和脂肪酸の内の少なくと
も1種の脂肪酸のアルカリ金属塩が好ましいことを明ら
かにするために実験No.16〜No.21を行った。
【0063】実験はアニオン系界面活性剤の含有量を
0.005%と同一にしてその種類を表3に示すように
した他は実施例2と同じ実験を繰返した。以上の実験N
o.16〜No.21のフィルムの評価結果を表3に示
す。防曇性については実験No.16〜No.18の各
フィルムの「◎」にやや劣るものの、No.19〜N
o.21の各フィルムは「○」と良好な結果が得られ
た。
【0064】但し、脂肪酸の炭素数が8より小さい比較
例3の実験No.19(炭素数=6)の結果は包装機械
適性、スリット性、ヘイズが「△」とやや不良であっ
た。一方、飽和脂肪酸の炭素数が16より大きい実験N
o.20(炭素数=18)と不飽和脂肪酸の炭素数が1
8より大きい実験No.21(炭素数=20)は18K
と20−1Kのいずれも水溶性があまり無く、ヘイズが
「×」と不良でありさらに巻姿も「△」と良くなかっ
た。
【0065】従って、本発明の目的を達成するためには
脂肪酸アルカリ金属塩においては炭素数が8〜16の飽
和脂肪酸あるいは炭素数が8〜18の不飽和脂肪酸のア
ルカリ金属塩が好ましいことが分かる。ところで、実験
No.16〜No.18のフィルムはいずれも防曇性が
「◎」であったが特に良いのが実験No.16(アニオ
ン系界面活性剤=12K)であり、No.19〜No.
21のフィルムの結果とあわせて考えると、水溶性の良
いアニオン系界面活性剤が防曇性も良い傾向を示すこと
が分かった。
【0066】実験No.16と実施例1の実験No.1
(アニオン系界面活性剤=ヤシK)の防曇性を比べる
と、ともに優れた防曇性を示すが、とりわけ実験No.
1の防曇性が優れている。これは脂肪酸の炭素数の範囲
が広いヤシ脂肪酸カリウムにおいて、水に溶けやすい成
分から、比較的溶けにくく溶けきるまでに時間がかかる
成分まで併存しており防曇性の持続性に寄与していると
推定される。
【0067】
【実施例4】脂肪酸アルカリ金属塩以外のアニオン界面
活性剤も本発明の目的に対して有効であること明らかに
するために実験No.22,No.23を行った。実験
はアニオン系界面活性剤の含有量が0.005%と同一
にしてその種類を表3に示すようにした他は実施例1と
同じ実験を繰返した。
【0068】以上の実験No.22,No.23のフィ
ルムの評価結果を表3に示す。アニオン系界面活性剤と
してABSを用いた実験No.22のフィルム及びアニ
オン系界面活性剤としてASを用いた実験No.23の
フィルムはともに防曇性が「◎」とアニオン系界面活性
剤としてヤシKを用いた実施例1の実験No.1と同等
で優れた結果を示した。但し実験No.22及び実験N
o.23のフィルムはともに動摩擦係数がともに実施例
1の実験No.1と比較してやや大きく、包装機械適性
も「○」と有意差があった。ASについては巻取性も
「○」とやや劣る。但しこれらのいずれの項目も許容範
囲レベルであり、ABS、ASの両者ともに本発明の目
的を満たすことができる。またABSの巻取性はヤシK
よりも良い。
【0069】
【比較例3】ノニオン系界面活性剤のうち多価アルコー
ル型ノニオン系界面活性剤が好ましいことを明らかにす
るために実験No.24を行った。実験はノニオン系界
面活性剤としてポリエチレングリコール型ノニオン系界
面活性剤のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(POE)とした他は実施例1と同じ実験を繰返した。
【0070】防曇性については陳列開始直後からしばら
くの間は曇り及び水滴の付着は無く“均一な薄い”水膜
が形成されていたが、5日を経過した後にはフィルム表
面に形成された水膜が不均一化し内容物が歪んで見える
様になり、多価アルコール型ノニオン系界面活性剤であ
るDGFを同量含有している実施例1の実験No.1の
「◎」に比較して実験No.24は「△」と有意差が認
められた。一般にポリエチレングリコール型ノニオン系
界面活性剤は多価アルコール型ノニオン系界面活性剤に
比べポリオレフィン系樹脂との相溶性が悪く且つ親水性
のため、洗い流し現象が激しくなり、「より長時間」の
防曇性に劣る傾向にある点で好ましくない。
【0071】
【実施例5】アニオン系界面活性剤が、全アニオン系界
面活性剤のうちジアルキルスルホコハク酸塩を0.1〜
30%含有すると更なる効果を持つことを明らかにする
ために実験No.25〜No.27を行った。実験はア
ニオン系界面活性剤の第一成分として脂肪酸金属アルカ
リ金属塩であるヤシKの含有量を0.005%と一定に
してアニオン系界面活性剤の第二成分のジ(2―エチル
ヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(ASC)量を表
4に示すようにした他は実施例1と同じ実験を繰返し
た。
【0072】以上の実験No.25〜No.27のフィ
ルムの評価結果を表4に示す。アニオン系界面活性剤の
第二成分としてASCを用いた実験No.25〜No.
27のフィルムはともに防曇性が「◎」とアニオン系界
面活性剤としてヤシKを用いた実施例1の実験No.1
と同等で優れた結果を示した。ここで特筆すべきは実験
No.25〜No.27においてASCを追添すると少
量においても、実施例1の実験No.1と比較していす
れも膜間剥離強度が大幅に低下し、巻取速度が実験N
o.1の210m/min.に対し実験No.25〜2
7は240〜290m/min.と巻取性が向上したこ
とである。
【0073】実験No.25、No.26においては包
装機械適性、巻姿、ヘイズについても実験No.1と同
様、良い結果が得られた。但しアニオン系界面活性剤の
第一成分100重量部に対しASC>30重量部とした
実験No.27では巻姿、ヘイズが「△」とやや劣った
ものとなった。
【0074】
【実施例6】通常、界面活性剤に分類されない水溶性化
合物を追添したものが更なる効果を奏することを明らか
にするために実験No.28,No.29を行った。実
験はヤシKの含有量を0.005%と同一にし、さらに
追添したASC量と水溶性化合物の種類・量を表6に示
すようにした他は実施例1と同じ実験を繰返した。
【0075】以上の実験No.28,No.29のフィ
ルムの評価結果を表5に示す。水溶性化合物を追添する
とさらに防曇性を始め動摩擦係数・包装機械適性の結果
が良い傾向に出た。またASCの水溶性が向上するた
め、フィルム表面に「塗布」するための水溶液の調製が
しやすくなった。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
【発明の効果】本発明は上述の構成を持つことにより、
低温時をも含めた広い温度範囲で且つ温度変化のある状
態においても初期防曇性と持続防曇性の不足の問題を完
全に解消できるという効果を発揮する上にポリオレフィ
ン系樹脂フィルム等の包装用樹脂フィルムに要求される
諸特性、具体的には例えば巻取工程時の膜間剥離性、機
械包装適性、フィルムの巻姿や透明性などの外観に優れ
た性能を持つ包装用ポリオレフィン系樹脂フィルムを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】OSCでの冷蔵時間と防曇性の関係を示す実験
図である。
【図2】室温23℃の部屋において庫内管理温度を1℃
とした時のOSC内の経時による温度変化を示した実験
図である。
【図3】経時による水分蒸散量と水分付着量のOSCと
恒温槽との比較を示す実験図である。
【図4】本発明の範囲を求めるための解析図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)アニオン系界面活性剤をフィルム全
    重量に対して0.0001〜1重量%、かつ、(2)多
    価アルコール型ノニオン系界面活性剤をフィルム全重量
    に対して0.1〜5.0重量%含有する包装用樹脂フィ
    ルム。
  2. 【請求項2】アニオン系界面活性剤が、炭素数が8〜1
    6の飽和脂肪酸及び炭素数が8〜18の不飽和脂肪酸よ
    りなる群から選ばれる少なくとも1種の脂肪酸のアルカ
    リ金属塩である、請求項1記載の包装用樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】アニオン系界面活性剤が、ジアルキルスル
    ホコハク酸塩を全アニオン系界面活性剤に対して0.1
    〜30重量%含有する、請求項1記載の包装用樹脂フィ
    ルム。
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Cited By (7)

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