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JPH10101750A - シラップ組成物及びこれを用いたスベリ止め舗装材、樹脂モルタル又はコンクリート - Google Patents

シラップ組成物及びこれを用いたスベリ止め舗装材、樹脂モルタル又はコンクリート

Info

Publication number
JPH10101750A
JPH10101750A JP25948896A JP25948896A JPH10101750A JP H10101750 A JPH10101750 A JP H10101750A JP 25948896 A JP25948896 A JP 25948896A JP 25948896 A JP25948896 A JP 25948896A JP H10101750 A JPH10101750 A JP H10101750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
meth
acrylate
epoxy
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25948896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Iwasaki
和彦 岩崎
Takeo Konishi
偉夫 小西
Toshiichi Aoki
敏一 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP25948896A priority Critical patent/JPH10101750A/ja
Publication of JPH10101750A publication Critical patent/JPH10101750A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土木建築用途等に有用なシラップ組成物の提
供。 【解決手段】 ジオール成分と酸無水物及び/又はジカ
ルボン酸成分を反応させてなる両末端にカルボキシル基
を有する化合物と、二官能エポキシ樹脂と、(メタ)ア
クリル酸を反応させることによって得られるエポキシ
(メタ)アクリレートと、これと共重合可能なビニル系
単量体を重量基準で40/60〜90/10の比率で含
有することを特徴とするシラップ組成物。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の成分から構
成されるエポキシ(メタ)アクリレートを含有するラジ
カル重合で硬化可能なシラップ組成物に関するものであ
り、特に、常温硬化型スベリ止め舗装材や、常温硬化型
樹脂モルタル又はコンクリートとして好適に使用される
ものである。
【0002】
【従来の技術】スベリ止め舗装は、既設又は新設のアス
ファルトやコンクリート舗装面上にバインダー樹脂を塗
布し、その上に耐磨耗性の硬質骨材を散布し、路面に固
着させる方法であり、路面湿潤時においてもスベリ抵抗
を高め、安全性を向上させるものである。スベリ止め舗
装に使用されるバインダー樹脂は、以下のような性能が
要求される。
【0003】(1)施工面に対する接着力が強いこと。 (2)常温硬化が可能であり、交通解放が速やかにでき
ること。 (3)舗装路面の変形に追従できること。 (4)水、ガソリン、オイル等に対して耐久性を持つこ
と。 (5)耐候性がよいこと。
【0004】これら要求性能は、樹脂モルタル又はコン
クリート用バインダー樹脂に対するものとよく似てお
り、このような土木建築用のバインダー樹脂としては、
種々の常温硬化型液状樹脂(シラップ)が提案されてい
る。
【0005】例えば、特公昭62−21934号公報に
は、低収縮性という特徴を有する不飽和ポリエステル系
の常温硬化型シラップが開示されており、特開昭54−
36390号公報や特開昭54−36392号公報に
は、クラックが入りにくいという特徴を有するポリイソ
シアネートと水酸基含有(メタ)アクリレートからなる
ウレタン(メタ)アクリレート系の常温硬化型シラップ
が開示されている。
【0006】しかし、この不飽和ポリエステル系の常温
硬化型シラップは、骨材等を配合して塗工材用樹脂とし
て使用しようとすると、粘度が非常に高くなり、また、
硬化に長時間を要するために塗工性が劣る欠点を有し、
さらに、硬化時の収縮が大きいため、塗膜にクラックが
生じやすいという欠点を有する。また、上記のウレタン
(メタ)アクリレート系の常温硬化型シラップは、常温
以下の温度で固化したり、沈殿物を生じやすいために、
塗工作業の条件が制約されるという欠点を有する。
【0007】一方、特公平1−36508号公報には、
ビニル系単量体及びこれに溶解又は膨潤可能な共重合体
を主成分とする重合性シラップが開示されている。これ
は速硬性、低温硬化性に優れるという特徴を有し、上記
の不飽和ポリエステル系やウレタン(メタ)アクリレー
ト系のものと比較して多くの点で優れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この重合性シ
ラップは、硬化時の収縮率が大きいという欠点を有す
る。その他、土木建築用途ではエポキシ樹脂やウレタン
樹脂も広く用いられているが、一般的にこれらの樹脂は
硬化時間が長いために、施工時間も長くなるという問題
点を有する。
【0009】本発明の目的は、作業性、速硬化性が良好
であり、かつ、硬化収縮率が低く、強度、接着性に優れ
た常温硬化型スベリ止め舗装材や、常温硬化型樹脂モル
タル又はコンクリートとして好適に使用されるシラップ
組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記課題を解決するために、鋭意検討した結果、上記課題
を解決するシラップ組成物を見いだし、本発明を完成し
た。
【0011】すなわち、本発明のシラップ組成物は、下
記の一般式(1)で示されるエポキシ(メタ)アクリレ
ートと、これと共重合可能なビニル系単量体を重量基準
で40/60〜90/10の比率で含有することを特徴
とする。
【0012】
【化2】
【0013】(式中、Eは二官能エポキシ樹脂単位、X
は酸無水物及び/又はジカルボン酸単位、Dはジオール
単位であり、R1はHまたはCH3、nは0〜10の範囲
である。) また、第2の発明であるスベリ止め舗装材は、本発明の
シラップ組成物と骨材からなることを特徴とし、第3の
発明である樹脂モルタル又はコンクリートは、本発明の
シラップ組成物と無機充填材及び骨材からなることを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】上記の一般式(1)で示される本
発明のエポキシ(メタ)アクリレートは、(メタ)アク
リル酸単位、二官能エポキシ樹脂単位、酸無水物及び/
又はジカルボン酸単位、及びジオール単位から構成され
るものである。
【0015】本発明のエポキシ(メタ)アクリレート樹
脂を構成する二官能エポキシ樹脂成分としては、ビスフ
ェノールAとエピクロルヒドリンとの縮合生成物が一般
的に使用される。具体的には、エピコート828、エピ
コート1001、エピコート1004(以上、シェル化
学製)、D.E.R.331、D.E.R.660(以上、ダウケミ
カル社製)等の市販品を挙げることができる。また、ビ
スフェノールAの代わりにノボラック型樹脂や他のポリ
オールを用いたものや、ビスフェノールAの水素原子の
一部をハロゲンで置換したもの等も使用できる。具体的
には、エピコート152、エピコート154(以上、シ
ェル化学製)、D.E.N.431、D.E.R.438、D.E.R.R
541(以上、ダウケミカル社製)、エピクロン70
5、エピクロン730(以上、大日本インキ化学工業
製)等の市販品を挙げることができる。
【0016】これら二官能エポキシ樹脂は、粘度、物性
などを考慮して、単独もしくは2種類以上を適宜選択し
て使用することができる。
【0017】本発明のエポキシ(メタ)アクリレート樹
脂を構成する二官能エポキシ樹脂成分は、平均分子量が
200〜4000の範囲であり、かつ、エポキシ当量が
100〜2000の範囲であるものが好ましい。これ
は、数平均分子量が200未満であると、得られるエポ
キシ(メタ)アクリレートの強靱性が低下する傾向にあ
り、4000を超えると、エポキシ(メタ)アクリレー
トを液状樹脂として使用した場合に高粘度となり、これ
を塗工材用に使用した場合の作業性が低下する傾向にあ
るためである。より好ましくは、300〜2000の範
囲である。また、エポキシ当量が100未満であると、
得られるエポキシ(メタ)アクリレートの強靱性が低下
する傾向にあり、2000を超えるとエポキシ(メタ)
アクリレートを液状樹脂として使用した場合に高粘度と
なり、これを塗工材用に使用した場合の作業性が低下す
る傾向にあり好ましくない。より好ましくは150〜1
000の範囲である。
【0018】本発明のエポキシ(メタ)アクリレート樹
脂を構成する酸無水物及び/又はジカルボン酸成分とし
ては、無水マレイン酸、ハロゲン化無水マレイン酸、無
水イタコン酸、ハロゲン化無水イタコン酸、無水シトラ
コン酸、無水フタル酸、ハロゲン化無水フタル酸、無水
コハク酸、テトラヒドロ無水フタル酸等の酸無水物及
び、マレイン酸、ハロゲン化マレイン酸、イタコン酸、
ハロゲン化イタコン酸、シトラコン酸、フタル酸、ハロ
ゲン化フタル酸、コハク酸、テトラヒドロフタル酸等の
ジカルボン酸を挙げることができるが、ジオール成分と
の反応性を考慮すると酸無水物が好ましく、中でも原料
入手の容易さ、及び耐加水分解性の点から無水フタル酸
が好ましい。これら酸無水物、ジカルボン酸は、必要に
応じて単独もしくは2種類以上を適宜選択して使用する
ことができる。
【0019】本発明のエポキシ(メタ)アクリレート樹
脂を構成するジオール成分としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、ポリテトラメチレングリコール
類、ポリエーテルポリオール類、ポリエステルポリオー
ル類、ポリカーボネートジオール類等が挙げられるが、
ジオール成分の持つ特徴を有効に発現するためには、数
平均分子量300以上のものが好ましい。これらジオー
ル成分は、耐水性、耐候性、ゴム弾性付与等、要求性能
に応じて単独もしくは2種類以上を適宜選択して使用す
ることができる。
【0020】本発明のエポキシ(メタ)アクリレート
は、ジオール成分と酸無水物及び/又はジカルボン酸成
分を反応させてなる両末端にカルボキシル基を有する化
合物と、二官能エポキシ樹脂と、(メタ)アクリル酸を
反応させることによって製造することができる。
【0021】具体的には、反応装置内に酸無水物、ジオ
ール、触媒、重合開始剤を当量混合し、反応させ、両末
端にカルボキシル基を有する化合物を得る。この際、完
全にジオールをハーフエステル化することが好ましい。
これに、反応当量を合わせた2官能エポキシ樹脂、(メ
タ)アクリル酸、触媒、重合禁止剤等を追加仕込みし、
反応させることによって、本発明のエポキシ(メタ)ア
クリレートを得ることができる。
【0022】この場合、触媒は、重合反応を促進させる
目的で、反応生成物100重量部に対して、0.05〜
2重量部の比率で使用される。触媒としてはジメチルア
ミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタ
クリレート等を使用することができる。重合禁止剤は、
オリゴマー合成時のラジカル重合防止の目的で、反応生
成物100重量部に対して、0.01〜1重量部の比率
で使用される。重合禁止剤としては、ヒドロキノン、ヒ
ドロキノンモノメチルエーテル、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール等を使用することができる。
【0023】また、反応温度は70〜120℃、好まし
くは80〜100℃の範囲であり、反応時間は4〜12
時間の範囲である。
【0024】なお、製造されたエポキシ(メタ)アクリ
レートの生成の確認は、酸価、GPC測定によって行
う。
【0025】また、この反応の際には、必要に応じて希
釈剤(メチル(メタ)アクリレートやスチレン等のビニ
ル系単量体)を反応を阻害しない範囲で使用することが
できる。
【0026】上記の一般式(1)で示される本発明のエ
ポキシ(メタ)アクリレートにおいては、nは0〜10
の範囲である必要がある。これは、nが10を超える
と、得られる液状樹脂の粘度が増大し、塗工作業性が低
下するためである。より好ましくは、1〜5の範囲であ
る。
【0027】また、本発明のエポキシ(メタ)アクリレ
ートは、GPC法により測定される重量平均分子量が
1,000〜50,000の範囲であることが好まし
い。これは、重量平均分子量が1,000未満であると
本発明の特徴である硬化時の収縮低減の効果が低下し、
強靱性、弾性等の物性も低下する傾向にあるためであ
り、重量平均分子量が50,000を超えると、得られ
る液状樹脂の粘度が増大し、塗工作業性が低下する傾向
にあるためである。より好ましくは、2,000〜2
0,000の範囲である。
【0028】本発明で使用されるエポキシ(メタ)アク
リレートと共重合可能なビニル系単量体としては、例え
ば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチ
ル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアルキル基
を有する(メタ)アクリル酸エステル類、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸エステル類、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート等のアルカンジオールジ(メ
タ)アクリレート類や、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート等のポリオキシアルキレングリコール
ジ(メタ)アクリレート類、さらには、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ
(メタ)アクリレートなどの3価以上の(メタ)アクリ
ル酸エステル及び部分エステルなどの多官能重合性単量
体類、グリシジル(メタ)アクリレート等のモノエポキ
シ基含有単量体類、多価エポキシ基含有化合物と(メ
タ)アクリル酸等のカルボキシル基含有不飽和単量体が
反応して生成される重合性単量体類、スチレン等が挙げ
られ、これらは単独であるいは二種以上を併用して使用
することができるが、中でもメチルメタクリレートと他
のビニル単量体を組み合わせて用いることが好ましい。
【0029】本発明のシラップ組成物は、エポキシ(メ
タ)アクリレートと、これと共重合可能なビニル系単量
体を重量基準で40/60〜90/10の比率で含有す
る。
【0030】これは、比率が40/60未満であると、
得られるシラップの粘度が低くなりすぎ、塗工作業性が
低下したり、硬化時の収縮率が高くなる傾向にあり、9
0/10を超えると得られるシラップの粘度が高くなり
すぎ、同様に塗工作業性が低下したり、硬化不良が発生
する傾向にあるためである。より好ましくは、50/5
0〜70/30の範囲である。
【0031】また、本発明のシラップ組成物の粘度は、
20℃におけるB型粘度系の測定値が、100〜100
0cpsの範囲にあることが好ましい。これは、粘度が
100cps未満であると、得られるシラップの粘度が
低くなりすぎ、塗工作業性が低下したり、硬化時の収縮
率が高くなる傾向にあり、1000cpsを超えると得
られるシラップの粘度が高くなりすぎ、同様に塗工作業
性が低下したり、硬化不良が発生する傾向にあるためで
ある。より好ましくは、200〜500cpsの範囲で
ある。
【0032】さらに、シラップ組成物に揺変性を付与す
るために充填剤としてアスベストやセビオライト、アエ
ロジルのようなシリカ粉末などを添加することもでき
る。充填剤としては前記のほかに、着色顔料や染料を用
いることが好ましく、たとえば、酸化チタン、硫酸バリ
ウム、カーボンブラック、クロムバーミリオン、ベンガ
ラ、群青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーン等が用いられる。シラップ組成物
に対する充填材の含有割合を高くしていくと必然的に粘
度が高くなり、流動性が低下してくる。そのため、充填
剤の配合割合は、作業性を損なわない範囲で決定される
ことが必要である。
【0033】本発明のシラップ組成物には、硬化に伴う
収縮を抑制低減化し、寸法安定性の高い硬化物を得るた
めに、熱可塑性高分子を低収縮剤として使用することが
できる。この熱可塑性高分子の例としては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート等を重合して得られるポリアル
キル(メタ)アクリレート類、ポリスチレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共
重合体等のビニル芳香族炭化水素を構成成分とするビニ
ル共重合体等が挙げられる。また、エピコート1004
やエピコート1009(いずれも油化シェルエポキシ
(株)製)等の固形のエポキシ樹脂も使用することがで
きる。このような熱可塑性高分子は、本発明のシラップ
組成物に溶解もしくは膨潤可能であり、かつ、ガラス転
移温度が20〜105℃の範囲であるものが好ましい。
これは、ガラス転移温度が20℃未満であると、熱可塑
性高分子が高温雰囲気下において硬化物中から溶出する
可能性があり、105℃を超えると、熱可塑性高分子が
シラップ組成物中で溶解もしくは膨潤しにくくなる傾向
にあるためである。
【0034】本発明においては、このような熱可塑性高
分子の使用量は特に限定されるものではないが、本発明
のシラップ組成物100重量部に対して100重量部以
下、より好ましくは30重量部以下の割合で使用するの
が好ましい。これは、熱可塑性高分子の使用量が100
重量部を超えると、得られる組成物の粘度が増大し、塗
工作業性が損なわれる傾向にあるためである。
【0035】また、本発明のシラップ組成物には、要求
性能に応じて可塑剤を添加することも可能である。可塑
剤の具体例としては、ジ−2−エチルへキシルフタレー
ト、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、アジ
ピン酸エステル類、セバシン酸エステル類等の二塩基性
脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のグリコール類など、一般的に可塑
剤として用いることができるものを添加することができ
る。
【0036】可塑剤の適切な使用量は、可塑剤によって
粘度や発現特性、相溶性等が異なるので一概には言えな
いが、本発明においては、可塑剤の使用量は、本発明の
シラップ組成物100重量部に対して60重量部以下、
より好ましくは30重量部以下の割合で使用するのが好
ましい。これは、可塑剤の使用量が60重量部を超える
と、得られる組成物の硬化性が損なわれる傾向にあるた
めである。
【0037】また、本発明のシラップ組成物には、耐候
性を更に改良するために紫外線吸収剤を添加することが
できる。紫外線吸収剤は本発明のシラップ組成物100
重量部に対して0.01〜5重量部の範囲で添加するこ
とが望ましい。さらに、外観を整える目的で各種の消泡
剤及びレベリング剤を、また、本発明のシラップ組成物
の貯蔵安定性を向上させる目的でヒドロキノン類のよう
な重合抑制剤を添加することも可能である。
【0038】本発明のシラップ組成物から硬化物を得る
ためには、シラップ組成物中に硬化剤を添加する必要が
ある。硬化剤としては、ラジカル重合性の各種硬化剤及
び硬化促進剤を用いることができ、特に限定されるもの
ではない。硬化剤としては、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサネート、
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート、クメンハイドロパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド等を挙げることができ、これ
らは、1種類又は2種類以上の混合系で使用される。
【0039】硬化剤の使用量は、本発明のシラップ組成
物100重量部に対して0.1〜15重量部、好ましく
は0.5〜10重量部の範囲であることが好ましい。こ
れは、硬化剤の使用量が0.1重量部未満では、得られ
る組成物の硬化性が損なわれる傾向にあり、15重量部
を超えると、得られる組成物のポットライフが短くなっ
て作業性が損なわれたり、硬化物の物性が低下する傾向
にあるためである。
【0040】また、硬化促進剤としては、例えば、N,
N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチル−p−トルイ
ジン、N,N−ジイソプロピロール−p−トルイジン等
の芳香族第3級アミン類、ナフテン酸コバルト、ナフテ
ン酸マンガン、オクチル酸ニッケル等の金属石鹸類を用
いることができる。これらは、1種類又は2種類以上の
混合系で使用される。
【0041】硬化促進剤の使用量は、本発明のシラップ
組成物100重量部に対して0.1〜10重量部、好ま
しくは0.3〜5重量部の範囲であることが好ましい。
これは、硬化促進剤の使用量が0.1重量部未満では、
硬化促進効果が得られない傾向にあり、10重量部を超
えると、得られる組成物のポットライフが極端に短くな
って作業性が損なわれたり、硬化物の物性が低下する傾
向にあるためである。
【0042】本発明のシラップ組成物においては、硬化
剤や硬化促進剤の使用量は、シラップ組成物の可使時間
が20〜60分となるように調節することが好ましい。
本願発明のシラップ組成物は、これら硬化剤や硬化促進
剤を添加後速やかに重合反応が開始され、組成物の硬化
が進行する。
【0043】本発明のシラップ組成物は、骨材と併用す
ることによって、スベリ止め舗装材として使用すること
ができる。骨材は、従来から樹脂系スベリ止め舗装材に
用いられている、エメリー、着色磁器質骨材などの硬質
骨材であれば、問題なく使用することができる。
【0044】このスベリ止め舗装材は、アスファルトお
よびコンクリート舗装面上や鋼板上などで用いられる
が、塗工に際しては必要に応じて床面、壁面等の下地に
プライマー処理を施した後、その上にこの舗装材を塗工
することができる。
【0045】本発明のスベリ止め舗装材の塗工方法につ
いては、スプレーによる方法、ゴムレーキや自在バケに
て均一に流し延べる方法などがあるが、その塗工方法は
特に限定されるものではない。塗工方法の例を以下に示
す。
【0046】(塗工方法の例)舗装路面清掃後、必要に
応じて(コンクリート路面、および、それに類する路面
の場合)プライマー処理を行う。この路面上に、樹脂バ
インダーを1.7〜2kg/m2 にて塗布する。骨材
は、バインダーの塗布後、スコップなどによる手作業か
又はスプレッダー等の機械で過剰に散布する(一般的に
は、6〜7Kg/m2 )。樹脂の硬化後(通常1時間以
内)、散布した余剰の骨材をスイーパーなどを用いて回
収する。
【0047】また、本発明のシラップ組成物に、無機充
填材と骨材を添加することによって、樹脂モルタル又は
コンクリートとして使用することができる。
【0048】無機充填材としては、例えば、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、シリカ、タルク等を挙げる
ことができる。使用される無機充填材の粒子径、形状、
粒度分布などは特に限定されるものではないが、平均粒
径1μm以上で、吸油量が25ccアマニ油/100g
以下のものが好ましい。
【0049】また、骨材としては、例えば、硅砂、石英
砂、着色した磁器、陶器素地を焼成硬化して粉砕したも
の、ガラスビーズ、山砂、川砂等の細骨材、川砂利、砕
石等の粗骨材等が挙げられる。
【0050】これら無機充填材と骨材という粒径の異な
るものの組み合わせが、樹脂モルタルやコンクリートの
塗工作業性、セルフレベリング性の向上の効果をもたら
すものである。
【0051】また、これら無機充填材と骨材の全配合量
は、その種類や粒径、及び要求性能等によって変化する
が、本発明のシラップ組成物100重量部に対して10
0〜1200重量部の範囲で使用するのが好ましい。樹
脂モルタル又はコンクリートにおいては、バインダー樹
脂に対する無機充填材や骨材の含有比率を高くしていく
と必然的に粘性が高くなり、流動性が低下してくる。そ
のため、適切な配合比率は、作業性を損なわない範囲で
決定することが必要である。
【0052】本発明のシラップ組成物から得られる樹脂
モルタル又はコンクリートは、プレキャスト製品の製造
や塗り床、舗装などの施工に適用することが可能であ
る。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、実施例中の「部」は「重量部」、「%」
は「重量%」を示す。
【0054】なお、スベリ止め舗装材、樹脂モルタル又
はコンクリートのサンプルは以下のようにして製造し
た。
【0055】・スベリ止め舗装材 プライマー処理した一定の大きさのスレート板上に、バ
インダー樹脂(シラップ組成物100部に対して、硬化
剤として過酸化ベンゾイル(純度50%)を2部添加し
たもの)を塗布量が2kg/m2 となるように塗布した
後に、一定量(7kg/m2 )の骨材を散布し、樹脂を
硬化させ、過剰な骨材を除去してサンプル板を得た。
【0056】・樹脂コンクリート シラップ組成物100重量部に対して、無機充填材含有
調合骨材(三菱レイヨン(株)製、KM−2)を750
部添加混合し、さらに硬化剤として過酸化ベンゾイル
(純度50%)を2部添加してこれを硬化させ樹脂コン
クリートを得た。
【0057】[実施例1]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、無水フタル酸296部、ポリ
エーテルポリオール(旭電化(株)製、BPX−200
0)1935部、触媒(ジメチルアミノエチルメタクリ
レート)22.3部、重合禁止剤(ヒドロキノンモノメ
チルエーテル)2.23部、メチルメタクリレート39
9.6部を加え、85℃で3時間反応させ、両末端にカ
ルボキシル基を有する化合物を含有する酸価87の樹脂
溶液を得た。さらに、これにエポキシ価185のエポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート82
8)758.5部、メタクリル酸172.2部、触媒
(ジメチルアミノエチルメタクリレート)9.3部、重
合禁止剤(ヒドロキノンモノメチルエーテル)0.93
部、メチルメタクリレート399.6部を追加仕込み
し、95℃で6時間反応させ、溶液の酸価が8となった
ところ反応を終了させ、エポキシ(メタ)アクリレート
を含有する樹脂溶液を得た。得られたエポキシ(メタ)
アクリレートのGPC法による重量平均分子量は5,8
00であった。
【0058】さらに、メチルメタクリレート799.2
部、2−エチルヘキシルアクリレート532.8部、パ
ラフィンワックス53.3部、重合促進剤(ジメチル−
p−トルイジン)26.6部を添加して、20℃におけ
る粘度が300cpsであり、エポキシ(メタ)アクリ
レートの含有率が60%であるシラップ組成物1を得
た。また、このシラップ組成物1をスベリ止め舗装材と
して使用した場合の評価結果を表1に、樹脂コンクリー
トとして使用した場合の評価結果を表2に示す。
【0059】[実施例2]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、無水フタル酸296部、ポリ
エステルポリオール(東亞合成(株)製、ペスポール2
00)1368部、触媒(ジメチルアミノエチルメタク
リレート)16.6部、重合禁止剤(ヒドロキノンモノ
メチルエーテル)1.66部、メチルメタクリレート3
27.9部を加え、85℃で3時間反応させ、両末端に
カルボキシル基を有する化合物を含有する酸価59の樹
脂溶液を得た。さらに、これにエポキシ価185のエポ
キシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート8
28)758.5部、メタクリル酸172.2部、触媒
(ジメチルアミノエチルメタクリレート)9.3部、重
合禁止剤(ヒドロキノンモノメチルエーテル)0.93
部、メチルメタクリレート327.9部を追加仕込み
し、95℃で6時間反応させ、溶液の酸価が7となった
ところ反応を終了させ、エポキシ(メタ)アクリレート
を含有する樹脂溶液を得た。得られたエポキシ(メタ)
アクリレートのGPC法による重量平均分子量は6,9
00であった。
【0060】さらに、メチルメタクリレート1093
部、パラフィンワックス43.7部、重合促進剤(ジメ
チル−p−トルイジン)0.5部を添加して、20℃に
おける粘度が420cpsであり、エポキシ(メタ)ア
クリレートの含有率が60%である樹脂組成物2を得
た。また、このシラップ組成物2をスベリ止め舗装材と
して使用した場合の評価結果を表1に、樹脂コンクリー
トとして使用した場合の評価結果を表2に示す。
【0061】[比較例1]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、無水フタル酸296部、ポリ
エーテルポリオール(旭電化(株)製、BPX−200
0)1976部、触媒(ジメチルアミノエチルメタクリ
レート)22.3部、重合禁止剤(ヒドロキノンモノメ
チルエーテル)2.23部、メチルメタクリレート39
9.6部を加え、85℃で3時間反応させ、両末端にカ
ルボキシル基を有する化合物を含有する酸価87の樹脂
溶液を得た。さらに、これにエポキシ価185のエポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート82
8)758.5部、メタクリル酸172.2部、触媒
(ジメチルアミノエチルメタクリレート)9.3部、重
合禁止剤(ヒドロキノンモノメチルエーテル)0.93
部、メチルメタクリレート399.6部を追加仕込み
し、95℃で6時間反応させ、溶液の酸価が8となった
ところ反応を終了させ、エポキシ(メタ)アクリレート
を含有する樹脂溶液を製造した。
【0062】さらに、メチルメタクリレート6659
部、パラフィンワックス107部、重合促進剤(ジメチ
ル−p−トルイジン)53.5部を添加して、20℃に
おける粘度が80cpsであり、エポキシ(メタ)アク
リレートの含有率が30%であるシラップ組成物3を得
た。また、このシラップ組成物3をスベリ止め舗装材と
して使用した場合の評価結果を表1に、樹脂コンクリー
トとして使用した場合の評価結果を表2に示す。
【0063】[比較例2]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、無水フタル酸296部、ポリ
エーテルポリオール(旭電化(株)製、BPX−200
0)1976部、触媒(ジメチルアミノエチルメタクリ
レート)22.3部、重合禁止剤(ヒドロキノンモノメ
チルエーテル)2.23部、メチルメタクリレート27
8部を加え、85℃で3時間反応させ、両末端にカルボ
キシル基を有する化合物を含有する酸価92の樹脂溶液
を得た。さらに、これにエポキシ価185のエポキシ樹
脂(油化シェルエポキシ(株)製、エピコート828)
758.5部、メタクリル酸172.2部、触媒(ジメ
チルアミノエチルメタクリレート)9.3部、重合禁止
剤(ヒドロキノンモノメチルエーテル)0.93部を追
加仕込みし、95℃で6時間反応させ、溶液の酸価が7
となったところ反応を終了させ、エポキシ(メタ)アク
リレートを含有する樹脂溶液を製造した。
【0064】さらに、パラフィンワックス35.2部、
重合促進剤(ジメチル−p−トルイジン)17.6部を
添加して、20℃における粘度が6500cpsであ
り、エポキシ(メタ)アクリレートの含有率が92%で
あるシラップ組成物4を得た。また、このシラップ組成
物4をスベリ止め舗装材として使用した場合の評価結果
を表1に、樹脂コンクリートとして使用した場合の評価
結果を表2に示す。
【0065】[比較例3]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、メチルメタクリレート40
部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、エチレン
グリコールジメタクリレート2部、ジオクチルフタレー
ト(DOP)10部、アクリルポリマー(分子量:4
2,000)22部、パラフィンワックス1部、硬化促
進剤(ジメチル−p−トルイジン)1部、重合禁止剤
(ヒドロキノン)0.003部を加え、60℃で3時間
加温して20℃における粘度が100cpsであるシラ
ップ組成物5を得た。また、このシラップ組成物5をス
ベリ止め舗装材として使用した場合の評価結果を表1
に、樹脂コンクリートとして使用した場合の評価結果を
表2に示す。
【0066】[比較例4]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、メチルメタクリレート39
部、2−エチルヘキシルアクリレート21部、エチレン
グリコールジメタクリレート2部、ポリエステル系可塑
剤20部、アクリルポリマー(分子量:42,000)
23部、パラフィンワックス0.8部、硬化促進剤(ジ
メチル−p−トルイジン)0.8部、重合禁止剤(ヒド
ロキノン)0.006部を加え、60℃で3時間加温し
て20℃における粘度が350cpsであるシラップ組
成物6を得た。また、このシラップ組成物6をスベリ止
め舗装材として使用した場合の評価結果を表1に、樹脂
コンクリートとして使用した場合の評価結果を表2に示
す。
【0067】[比較例5]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、ジフェニルメタン−4,4’
−ジイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、
ミリオネートMT)250.0部、メチルメタクリレー
ト120.2部、触媒(ジラウリン酸−ジ−n−ブチル
錫)0.15部、重合禁止剤(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール)0.51部を加え、撹拌しな
がら40℃に加熱し、この温度を維持した状態で2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート260.3部を4時間か
けて滴下し、その後55℃に昇温し、1時間反応させ、
イソシアネート基の反応率が97%以上となった時点で
反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系樹脂を
含有する樹脂溶液を製造した。さらに、これにメチルメ
タクリレート200.2部、パラフィンワックス8.3
部、重合促進剤(ジメチル−p−トルイジン)4.2部
を添加して、20℃における粘度が150cpsであ
り、ウレタン(メタ)アクリレートの含有率が60%で
あるシラップ組成物7を得た。また、このシラップ組成
物7をスベリ止め舗装材として使用した場合の評価結果
を表1に、樹脂コンクリートとして使用した場合の評価
結果を表2に示す。
【0068】[比較例6]撹拌機、温度制御装置、コン
デンサーを備えた容器に、メチルメタクリレート38
部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、エチレン
グリコールジメタクリレート2部、ジオクチルフタレー
ト(DOP)20部、アクリルポリマー(分子量:4
2,000)22部、パラフィンワックス1部、硬化促
進剤(ジメチル−p−トルイジン)1部、重合禁止剤
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)
0.03部を加え、60℃で3時間加温して20℃にお
ける粘度が2500cpsであるシラップ組成物8を得
た。また、このシラップ組成物8をスベリ止め舗装材と
して使用した場合の評価結果を表1に、樹脂コンクリー
トとして使用した場合の評価結果を表2に示す。
【0069】
【表1】
【0070】・比較例7:市販スベリ止め舗装用エポキ
シ樹脂(主剤5700cps、硬化剤7000cps) 1)0℃恒温水槽中、φ10mm試験管にて最大発熱ピ
ーク測定。
【0071】2)20℃恒温水槽中、φ10mm試験管
にて最大発熱ピーク測定。
【0072】3)室温(20〜23℃)、塗膜厚2mm 4)新設アスファルト(新規打設)にシラップ組成物に
て測定金具を硬化接着し、それを離脱するときの単位面
積当たりの強度を測定(建研式) 5)JIS K6911に準ずる(20℃)。
【0073】6)サンプル板に一定温度(0℃、20
℃、50℃)、一定圧力(1.0kg/cm2)にてタ
イヤゴム板を押しつけながら、10回(10回/分で1
分)往 復運動を行った後の骨材の離 脱量を測定
して求めた。
【0074】
【表2】
【0075】*)ウレタン(メタ)アクリレートの結晶
析出 ・比較例8:無溶剤エポキシ樹脂(主剤6000cp
s、硬化剤7000cps) ・評価方法 (1)20℃作業性 (定義を記載) ○:レジンコンクリートのコテ塗り性良好(コテが軽
い) ×:レジンコンクリートのコテ塗り性劣る(コテが重
い) (1)20℃硬化性 樹脂組成物、硬化剤および骨材を混合して、20℃で6
0分経過した後の硬化物表面のタックの有無を調べた。
【0076】 ○:指触乾燥性良好 △:指触乾燥ややヌメリ感(しっとり感)あり、タック
はなし ×:タック及び未反応部分あり (2)0℃硬化性 樹脂組成物、硬化剤および骨材を混合して、0℃で90
分経過した後の硬化物表面のタックの有無を調べた。
【0077】 ○:指触乾燥性良好 △:指触乾燥ややヌメリ感(しっとり感)あり、タック
はなし ×:タック及び未反応部分あり (3)曲げ強度 JIS A1184に準ずる。
【0078】(4)曲げ強度 JIS A1183に準ずる。
【0079】(5)曲げ強度 JIS A1129に準ずる。
【0080】本発明で規定する条件を満たすシラップ組
成物を構成要件とする、スベリ止め舗装材、樹脂モルタ
ル又はコンクリートは、実施例1、2に示されているよ
うに、優れた特性を有していた。これに対して、本発明
が規定する条件を満たさないシラップ組成物を構成要件
とするものは、比較例1〜8に示されているように、優
れた特性を発現するものは見られなかった。
【0081】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明のエポキシ(メタ)アクリレートを特定比率で含有
するシラップ組成物は、スベリ止め舗装材、樹脂モルタ
ル又はコンクリート等の土木建築用途等に好適に使用で
きるものであり、工業上非常に有益なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C09D 4/00 C09D 4/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で示されるエポキシ
    (メタ)アクリレートと、これと共重合可能なビニル系
    単量体を重量基準で40/60〜90/10の比率で含
    有することを特徴とするシラップ組成物。 【化1】 (式中、Eは二官能エポキシ樹脂単位、Xは酸無水物及
    び/又はジカルボン酸単位、Dはジオール単位であり、
    1はHまたはCH3、nは0〜10の範囲である。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシラップ組成物と骨材か
    らなるスベリ止め舗装材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシラップ組成物と無機充
    填材及び骨材からなる樹脂モルタル又はコンクリート。
JP25948896A 1996-09-30 1996-09-30 シラップ組成物及びこれを用いたスベリ止め舗装材、樹脂モルタル又はコンクリート Pending JPH10101750A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112832084A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 山西省交通科技研发有限公司 一种抗剥落的环保型彩色防滑路面及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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