JPH10101659A - 置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方法 - Google Patents
置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方法Info
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- JPH10101659A JPH10101659A JP8279874A JP27987496A JPH10101659A JP H10101659 A JPH10101659 A JP H10101659A JP 8279874 A JP8279874 A JP 8279874A JP 27987496 A JP27987496 A JP 27987496A JP H10101659 A JPH10101659 A JP H10101659A
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- JP
- Japan
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- dione
- thiazolidine
- derivative
- substituted
- nickel
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来技術に比べて、製造かつ入手が容易であ
るベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体を原料とし
て、医農薬中間体として有用な置換チアゾリジンジオン
誘導体を簡便かつ高収率で製造する方法の提供。 【解決手段】 ベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体
を、炭素数2以下のアルコール系溶媒中で、ニッケルを
含有する触媒の存在下に水素添加することにより、置換
チアゾリジンジオン誘導体を製造する。
るベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体を原料とし
て、医農薬中間体として有用な置換チアゾリジンジオン
誘導体を簡便かつ高収率で製造する方法の提供。 【解決手段】 ベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体
を、炭素数2以下のアルコール系溶媒中で、ニッケルを
含有する触媒の存在下に水素添加することにより、置換
チアゾリジンジオン誘導体を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、置換チアゾリジン
ジオン誘導体の製造方法に関するものである。本発明に
よって得られる化合物は、医薬、農薬などの原料として
有用なものである。
ジオン誘導体の製造方法に関するものである。本発明に
よって得られる化合物は、医薬、農薬などの原料として
有用なものである。
【0002】
【従来技術】置換チアゾリジンジオン誘導体の製造法と
しては、α−ハロ−β−フェニルプロピオン酸誘導体を
チオ尿素と反応させた後、加水分解する方法(たとえ
ば、Chemical Pharmaceutical Bulletin, 30,3563(198
2) )が知られている。しかし、この方法は原料のα−
ハロ−β−フェニルプロピオン酸誘導体の入手が困難で
あること、その製造には煩雑な工程を必要とし、廃棄が
困難な銅触媒を用いる必要があることなどの欠点があ
る。
しては、α−ハロ−β−フェニルプロピオン酸誘導体を
チオ尿素と反応させた後、加水分解する方法(たとえ
ば、Chemical Pharmaceutical Bulletin, 30,3563(198
2) )が知られている。しかし、この方法は原料のα−
ハロ−β−フェニルプロピオン酸誘導体の入手が困難で
あること、その製造には煩雑な工程を必要とし、廃棄が
困難な銅触媒を用いる必要があることなどの欠点があ
る。
【0003】ベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体は
分子内に硫黄を含むため、通常の水素添加では硫黄の触
媒毒作用により還元され難く、また、脱硫反応によりS
結合の開裂が起こることが知られている(たとえば、Or
g.Reactions,12,356(1962))。接触水素添加の触媒とし
てパラジウムを使用する場合(特表平6ー503353
号)は、触媒活性が低下する傾向があり、原料と同重量
以上の触媒を用いなければならず経済的に不利であっ
た。
分子内に硫黄を含むため、通常の水素添加では硫黄の触
媒毒作用により還元され難く、また、脱硫反応によりS
結合の開裂が起こることが知られている(たとえば、Or
g.Reactions,12,356(1962))。接触水素添加の触媒とし
てパラジウムを使用する場合(特表平6ー503353
号)は、触媒活性が低下する傾向があり、原料と同重量
以上の触媒を用いなければならず経済的に不利であっ
た。
【0004】本発明者らは、ベンジリデンチアゾリジン
ジオン誘導体をニッケル、コバルト等の触媒の存在下に
水素添加すると、環状内にS結合が存在するにもかかわ
らず、環状内のS結合が開裂あるいは脱離することな
く、二重結合が選択的に水素添加されて、目的とするベ
ンジルチアゾリジンジオン誘導体を製造する方法を見い
だした(特願平7−103220号)。しかしながら、
反応濃度をあまりあげることができず、装置効率は満足
できるものではなかった。
ジオン誘導体をニッケル、コバルト等の触媒の存在下に
水素添加すると、環状内にS結合が存在するにもかかわ
らず、環状内のS結合が開裂あるいは脱離することな
く、二重結合が選択的に水素添加されて、目的とするベ
ンジルチアゾリジンジオン誘導体を製造する方法を見い
だした(特願平7−103220号)。しかしながら、
反応濃度をあまりあげることができず、装置効率は満足
できるものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の従来技
術の種々の問題を解決するためなされたものであり、そ
の目的は、製造が容易なベンジリデンチアゾリジンジオ
ン誘導体を原料として用い、高収率でベンジルチアゾリ
ジンジオン誘導体を製造することのできる方法を提供す
ることにある。
術の種々の問題を解決するためなされたものであり、そ
の目的は、製造が容易なベンジリデンチアゾリジンジオ
ン誘導体を原料として用い、高収率でベンジルチアゾリ
ジンジオン誘導体を製造することのできる方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、ベンジリデンチ
アゾリジオン誘導体を炭素数2以下のアルコール系溶媒
中でニッケルを含有する触媒の存在下に接触水素化する
ことにより、目的とする置換チアゾリジオン誘導体を高
収率で製造できることを見いだし、本発明に到達した。
達成するために鋭意検討を重ねた結果、ベンジリデンチ
アゾリジオン誘導体を炭素数2以下のアルコール系溶媒
中でニッケルを含有する触媒の存在下に接触水素化する
ことにより、目的とする置換チアゾリジオン誘導体を高
収率で製造できることを見いだし、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は一般式(1) (式中、R1 およびR2 は同一または異なって、水素原
子、水酸基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のア
ルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアル
コキシ基、または、R1 およびR2 が一緒になってメチ
レンジオキシ基を示す)で表わされる置換チアゾリジン
ジオン誘導体を製造するに当たり、一般式(2) (式中、R1 およびR2 は前記のものと同義である)で
表わされるベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体を、
炭素数2以下のアルコール溶媒中で、ニッケルを含有す
る触媒の存在下に、0〜40℃の温度で水素添加するこ
とを特徴とする置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方
法に関する。
子、水酸基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のア
ルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアル
コキシ基、または、R1 およびR2 が一緒になってメチ
レンジオキシ基を示す)で表わされる置換チアゾリジン
ジオン誘導体を製造するに当たり、一般式(2) (式中、R1 およびR2 は前記のものと同義である)で
表わされるベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体を、
炭素数2以下のアルコール溶媒中で、ニッケルを含有す
る触媒の存在下に、0〜40℃の温度で水素添加するこ
とを特徴とする置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方
法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明で原料として用いる前記一般式(2)で表わされ
るベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体は、具体的に
は、5−ベンジリデンチアゾリジン−2,4−ジオン、
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(4−メトキシベンジリデン)チ
アゾリジン−2,4−ジオン、5−(4−エトキシベン
ジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(4−
メチルベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−(4−t−ブチルベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(3、4−メチレンジオキシベン
ジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(3−
ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−(3−メトキシベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(3−メチルベンジリデン)チア
ゾリジン−2,4−ジオン、5−(2−ヒドロキシベン
ジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(2−
メトキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−(2−メチルベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(3、4−ジヒドロキシベンジリ
デン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(3、4−
ジメトキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデ
ン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(4−ヒドロ
キシ−3−メチルベンジリデン)チアゾリジン−2,4
−ジオンなどを挙げることができる。
本発明で原料として用いる前記一般式(2)で表わされ
るベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体は、具体的に
は、5−ベンジリデンチアゾリジン−2,4−ジオン、
5−(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(4−メトキシベンジリデン)チ
アゾリジン−2,4−ジオン、5−(4−エトキシベン
ジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(4−
メチルベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−(4−t−ブチルベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(3、4−メチレンジオキシベン
ジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(3−
ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−(3−メトキシベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(3−メチルベンジリデン)チア
ゾリジン−2,4−ジオン、5−(2−ヒドロキシベン
ジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(2−
メトキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−(2−メチルベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオン、5−(3、4−ジヒドロキシベンジリ
デン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(3、4−
ジメトキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4−ジオ
ン、5−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジリデ
ン)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−(4−ヒドロ
キシ−3−メチルベンジリデン)チアゾリジン−2,4
−ジオンなどを挙げることができる。
【0009】これらのベンジリデンチアゾリジン誘導体
は、それぞれに対応するベンズアルデヒド誘導体とチア
ゾリジン−2,4−ジオンを脱水縮合することにより容
易に得ることができる。
は、それぞれに対応するベンズアルデヒド誘導体とチア
ゾリジン−2,4−ジオンを脱水縮合することにより容
易に得ることができる。
【0010】本発明において用いられる触媒は、ニッケ
ルを含有するものである。本触媒は、それらの金属単体
またはそれら元素の硝酸塩、硫酸塩、塩化物等の塩、酸
化物、水酸化物などの化合物で用いることができる。ま
た、担体に担持して使用することもできる。この場合、
担体としては、活性炭、シリカ、アルミナ、シリカアル
ミナなどが用いられ、触媒の担持量は、5〜70重量%
の範囲で用いるのがよい。好ましい触媒の具体例として
は、ラネーニッケル、ニッケル−シリカゲル、ニッケル
−アルミナなどが挙げられる。
ルを含有するものである。本触媒は、それらの金属単体
またはそれら元素の硝酸塩、硫酸塩、塩化物等の塩、酸
化物、水酸化物などの化合物で用いることができる。ま
た、担体に担持して使用することもできる。この場合、
担体としては、活性炭、シリカ、アルミナ、シリカアル
ミナなどが用いられ、触媒の担持量は、5〜70重量%
の範囲で用いるのがよい。好ましい触媒の具体例として
は、ラネーニッケル、ニッケル−シリカゲル、ニッケル
−アルミナなどが挙げられる。
【0011】触媒の使用量は、原料のベンジリデンチア
ゾリジン誘導体に対して通常1から1/1000重量の
範囲で、好ましくは1/10から1/100重量の範囲
とするのがよい。
ゾリジン誘導体に対して通常1から1/1000重量の
範囲で、好ましくは1/10から1/100重量の範囲
とするのがよい。
【0012】本発明の方法における反応溶媒としては、
メタノール、エタノールなどの炭素数が2以下のアルコ
ール系溶媒が、原料のベンジリデンチアゾリジオン誘導
体の溶解性が高く、反応濃度を高く設定できることか
ら、生産効率上有利であり、溶解性の高さ及び経済性の
面から特にメタノールが好ましい。
メタノール、エタノールなどの炭素数が2以下のアルコ
ール系溶媒が、原料のベンジリデンチアゾリジオン誘導
体の溶解性が高く、反応濃度を高く設定できることか
ら、生産効率上有利であり、溶解性の高さ及び経済性の
面から特にメタノールが好ましい。
【0013】反応温度としては、0〜40℃の範囲で適
用されるが、これより高い温度では生成した置換ジアゾ
リジンジオン誘導体の分解が起こる傾向がある。好まし
い反応温度は0〜35℃、より好ましくは0〜30℃が
よい。反応の水素圧は、通常1〜100kg/cm2 の
範囲で適用されるが、10〜50kg/cm2 の範囲が
好ましい。反応時間は、触媒量、反応温度、水素圧など
の反応条件によって変動するが、通常は10時間以内、
0.5〜6時間の範囲で適用される。
用されるが、これより高い温度では生成した置換ジアゾ
リジンジオン誘導体の分解が起こる傾向がある。好まし
い反応温度は0〜35℃、より好ましくは0〜30℃が
よい。反応の水素圧は、通常1〜100kg/cm2 の
範囲で適用されるが、10〜50kg/cm2 の範囲が
好ましい。反応時間は、触媒量、反応温度、水素圧など
の反応条件によって変動するが、通常は10時間以内、
0.5〜6時間の範囲で適用される。
【0014】本発明の方法により生成したベンジルチア
ゾリジンジオン誘導体は、反応系から蒸留、再結晶、抽
出などの一般的操作によって分離、精製することができ
る。
ゾリジンジオン誘導体は、反応系から蒸留、再結晶、抽
出などの一般的操作によって分離、精製することができ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるもの
ではない。
【0016】原料ベンジリデンチアゾリジンジオン誘導
体の合成を参考例として示す。 参考例 5−(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 4−ヒドロキシベンズアルデヒド122.2g、チアゾ
リジン−2,4−ジオン117.2g、ピペリジン8.
5g、酢酸6.0gおよびトルエン2000mlを混合
し、2時間加熱還流した。反応後室温まで冷却し、析出
した結晶を濾過し、メタノール500mlおよび水40
0mlで洗浄した。得られた結晶を真空乾燥し、5−
(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4
−ジオンの黄色結晶を198.8g得た。
体の合成を参考例として示す。 参考例 5−(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−
2,4−ジオンの合成 4−ヒドロキシベンズアルデヒド122.2g、チアゾ
リジン−2,4−ジオン117.2g、ピペリジン8.
5g、酢酸6.0gおよびトルエン2000mlを混合
し、2時間加熱還流した。反応後室温まで冷却し、析出
した結晶を濾過し、メタノール500mlおよび水40
0mlで洗浄した。得られた結晶を真空乾燥し、5−
(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4
−ジオンの黄色結晶を198.8g得た。
【0017】実施例1 加圧反応容器に5−(4−ヒドロキシベンジリデン)チ
アゾリジン−2,4−ジオン10gとメタノール150
mlを加え、次にラネーニッケル3.5gを加え、容器
内を水素で置換し、水素圧30kg/cm2 、30℃で
1時間撹拌した。反応後、反応混合物を濾過して触媒を
除き、濾液を減圧で濃縮して、5−(4−ヒドロキシベ
ンジル)チアゾリジン−2,4−ジオンの無色結晶を1
0.1g得た。収率は99%であった。
アゾリジン−2,4−ジオン10gとメタノール150
mlを加え、次にラネーニッケル3.5gを加え、容器
内を水素で置換し、水素圧30kg/cm2 、30℃で
1時間撹拌した。反応後、反応混合物を濾過して触媒を
除き、濾液を減圧で濃縮して、5−(4−ヒドロキシベ
ンジル)チアゾリジン−2,4−ジオンの無色結晶を1
0.1g得た。収率は99%であった。
【0018】実施例2〜9 原料のベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体を下記表
1に記載のものに代えた以外は、実施例1と同様の方法
で反応を行い、対応する置換チアゾリジンジオン誘導体
を製造した。原料と反応時間を表1に、目的生成物とそ
の収率を表2にそれぞれ示した。
1に記載のものに代えた以外は、実施例1と同様の方法
で反応を行い、対応する置換チアゾリジンジオン誘導体
を製造した。原料と反応時間を表1に、目的生成物とそ
の収率を表2にそれぞれ示した。
【0019】 表1 ──────────────────────────────────── 実施例 原料 反応時間 ベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体 (hr) ──────────────────────────────────── 2 5−(4−メトキシベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 2 3 5−(4−エトキシベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 1 4 5−(3−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 2 5 5−(3、4−メチレンジオキシベンジリデン) チアゾリジン−2,4−ジオン 2 6 5−(3,4−ジヒドロキシベンジリデン) チアゾリジン−2,4−ジオン 4 7 5−(2−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 2 8 5−ベンジリデンチアゾリジン−2,4−ジオン 2 9 5−(4−メチルベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 2 ────────────────────────────────────
【0020】 表2 ──────────────────────────────────── 実施例 目的生成物 収率 置換チアゾリジンジオン誘導体 (%) ──────────────────────────────────── 2 5−(4−メトキシベンジル)チアゾリジン− 2,4−ジオン 98 3 5−(4−エトキシベンジル)チアゾリジン− 2,4−ジオン 97 4 5−(3−ヒドロキシベンジリデン) チアゾリジン−2,4−ジオン 95 5 5−(3、4−メチレンジオキシベンジリデン) チアゾリジン−2,4−ジオン 93 6 5−(3,4−ジヒドロキシベンジリデン) チアゾリジン−2,4−ジオン 92 7 5−(2−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 95 8 5−ベンジリデンチアゾリジン−2,4−ジオン 96 9 5−(4−メチルベンジリデン)チアゾリジン− 2,4−ジオン 97 ────────────────────────────────────
【0021】比較例1 加圧反応容器に5−(4−ヒドロキシベンジリデン)チ
アゾリジン−2,4−ジオン10gとメタノール150
mlを加え、次にラネーニッケル3.5gを加え、容器
内を水素で置換し、水素圧30kg/cm2 、50℃で
3時間撹拌した。反応後、反応混合物を濾過して触媒を
除き、濾液を減圧で濃縮して、8.8gの黄色固形物を
得たが、この固形物は、目的の5−(4−ヒドロキシベ
ンジル)チアゾリジン−2,4−ジオンと原料の5−
(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4
−ジオンの比が4:1の混合物であった。この混合物を
再結晶にて精製を試みたが、原料の除去は困難であっ
た。
アゾリジン−2,4−ジオン10gとメタノール150
mlを加え、次にラネーニッケル3.5gを加え、容器
内を水素で置換し、水素圧30kg/cm2 、50℃で
3時間撹拌した。反応後、反応混合物を濾過して触媒を
除き、濾液を減圧で濃縮して、8.8gの黄色固形物を
得たが、この固形物は、目的の5−(4−ヒドロキシベ
ンジル)チアゾリジン−2,4−ジオンと原料の5−
(4−ヒドロキシベンジリデン)チアゾリジン−2,4
−ジオンの比が4:1の混合物であった。この混合物を
再結晶にて精製を試みたが、原料の除去は困難であっ
た。
【0022】本発明の方法によれば、製造が容易なベン
ジリデンチアゾリジンジオン誘導体を原料として用い、
特殊な操作や装置を必要とすることなく、高収率で置換
チアゾリジンジオン誘導体を製造することができる。
ジリデンチアゾリジンジオン誘導体を原料として用い、
特殊な操作や装置を必要とすることなく、高収率で置換
チアゾリジンジオン誘導体を製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(1) (式中、R1 およびR2 は同一または異なって、水素原
子、水酸基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のア
ルキル基、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアル
コキシ基、または、R1 およびR2 が一緒になってメチ
レンジオキシ基を示す)で表わされる置換チアゾリジン
ジオン誘導体を製造するに当たり、一般式(2) (式中、R1 およびR2 は前記のものと同義である)で
表わされるベンジリデンチアゾリジンジオン誘導体を、
炭素数2以下のアルコール系溶媒中で、ニッケルを含有
する触媒の存在下に、0〜40℃の温度で水素添加する
ことを特徴とする置換ベンジルチアゾリジンジオン誘導
体の製造方法。 - 【請求項2】 水素添加の温度が0〜35℃である請求
項1記載の方法。 - 【請求項3】 水素添加の温度が0〜30℃である請求
項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8279874A JPH10101659A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8279874A JPH10101659A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101659A true JPH10101659A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17617154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8279874A Pending JPH10101659A (ja) | 1996-10-02 | 1996-10-02 | 置換チアゾリジンジオン誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10101659A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000018746A1 (en) * | 1998-09-30 | 2000-04-06 | Roche Diagnostics Gmbh | Thiazolidine derivatives for the treatment and prevention of metabolic bone disorders |
WO2009148195A1 (en) * | 2008-06-02 | 2009-12-10 | Daebong Ls, Ltd. | 5-(4-hydroxybenzyl)thiazolidine-2,4-dione as intermediate for synthesis of thiazolidinedione based compounds and process for preparing the same |
-
1996
- 1996-10-02 JP JP8279874A patent/JPH10101659A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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