[go: up one dir, main page]

JPH10101291A - 重機作業計画作成支援装置 - Google Patents

重機作業計画作成支援装置

Info

Publication number
JPH10101291A
JPH10101291A JP25686596A JP25686596A JPH10101291A JP H10101291 A JPH10101291 A JP H10101291A JP 25686596 A JP25686596 A JP 25686596A JP 25686596 A JP25686596 A JP 25686596A JP H10101291 A JPH10101291 A JP H10101291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heavy equipment
data
interference
setting
rated load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25686596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3976361B2 (ja
Inventor
Shunichi Sakata
俊一 坂田
Itaru Nakakido
至 中木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUND
NAKAKIDO TEKKO KK
Original Assignee
KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUND
NAKAKIDO TEKKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN, KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUND, NAKAKIDO TEKKO KK filed Critical KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN
Priority to JP25686596A priority Critical patent/JP3976361B2/ja
Publication of JPH10101291A publication Critical patent/JPH10101291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3976361B2 publication Critical patent/JP3976361B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Safety Of Cranes (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ迅速に重機作業計画を作成すること
ができる重機作業計画作成支援装置を提供する。 【解決手段】 能力設定部120により重機の設定能力
を設定する。吊上部材指定部130により重機の必要能
力を設定する。表示画面701にこれらを並べて表示し
吊上可能か否かを判断する。干渉判定部150により重
機と構造物との干渉を判定する。梁に関する干渉は梁干
渉判定部により、柱に関する干渉は柱干渉判定部により
行う。重機に関する設定を変えながらこれらの判断を行
い、適切な設定を決める。吊り上げ可能で干渉もないと
判断したものは、工程データ生成部160によりそれら
に関するデータを工程データとして生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重機を用いて構造
物を組立建設する場合において重機の作業計画を作成す
る際にそれを支援する重機作業計画作成支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】重機により構造物の組立建設作業を行う
場合、一般に、その作業に先立って重機作業計画を作成
する必要がある。この重機作業計画は、作業を安全にか
つ効率よく行うために極めて重要であり、見積額にも大
きな影響を与える。特に、近年は、対象構造物の意匠
性,機能性の高度化および対象構造物の立地条件の複雑
化に伴ってその重要性は更に高まっている。
【0003】従来、対象構造物自体の施工図を作成する
ためのCAD(computer aided design )システムはあ
るものの、重機作業計画の作成を支援するシステムはな
かった。そのため、重機作業計画の作成は手作業により
行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
作業による重機作業計画の作成にはかなりの経験が必要
であり、作成者の熟練度により作業の安全性および効率
に大きな差異が生じてしまうという問題があった。ま
た、熟練した作成者であっても手作業では作業計画の作
成に時間がかかり、構造物の組立作業にかかるまでに長
期間を要してしまうという問題もあった。
【0005】なお、重機作業計画の作成を支援するシス
テムとして、発電所の建屋中にタービンなどの機器を設
置する際に建屋と機器の距離および干渉の有無を調べる
ものが提案されている(特開平4−41390号)。し
かし、これは単に干渉の有無を調べるに留まっており、
重機の選定や重機の諸元の設定については手作業で行わ
ざるを得ない。更に、建屋との干渉も2次元で見ている
に過ぎず、柱および梁との干渉を3次元で見なければな
らない構造物の組立建設においてはこれをそのまま適用
することが困難であった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単かつ迅速に重機作業計画を作成
することができる重機作業計画作成支援装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
重機作業計画作成支援装置は、重機を用いた構造物の組
立建設において重機作業計画の作成を支援するものであ
って、データおよび指示の入力をするための入力手段
と、組立建設に用いる重機の能力を設定するための能力
設定手段と、重機により吊り上げる吊上部材を指定する
と共に、その吊上部材を吊り上げるために必要となる重
機の必要能力を求めるための吊上部材指定手段と、前記
能力設定手段により設定した重機の設定能力および前記
吊上部材指定手段により求めた重機の必要能力を表示す
る表示手段とを備えるようにしたものである。
【0008】この重機作業計画作成支援装置では、能力
設定手段により重機の能力を設定し、吊上部材指定手段
により吊上部材を指定してそれを吊り上げるために必要
となる重機の必要能力を求める。得られた重機の設定能
力と重機の必要能力は、表示手段により表示する。よっ
て、両者を比較することにより、重機の能力の設定が適
切か否かを判断することができ、適切な重機の能力の設
定を容易に行うことができる。
【0009】この重機作業計画作成支援装置は、また、
前記能力設定手段が、重機の諸元を設定するための諸元
設定手段と、この諸元設定手段において設定した諸元に
基づき定格荷重を求める定格荷重算出手段と、前記諸元
設定手段において設定した諸元に基づき作業半径と作業
揚程とを求める作業半径・揚程算出手段とを備えるよう
にしてもよい。
【0010】更に、前記定格荷重算出手段が、前記諸元
設定手段において設定したアウトリガ方式とカウンタウ
エイトとに基づいて前記重機データ格納手段に格納され
た定格荷重性能区分テーブルを用い定格荷重性能区分を
決定する定格荷重性能区分決定手段と、この定格荷重性
能区分決定手段により決定した定格荷重性能区分と前記
諸元設定手段において設定したブーム諸元とジブ諸元と
に基づいて前記重機データ格納手段に格納された定格荷
重テーブルを用い対応する定格荷重を取り出す定格荷重
取出手段とを備えるようにしてもよい。
【0011】この重機作業計画作成支援装置では、定格
荷重性能区分テーブルと定格荷重テーブルとを用いて定
格荷重を求める。すなわち、諸元設定手段により設定し
た重機の諸元に基づいて定格荷重性能区分テーブルを用
い定格荷重性能区分を決定し、得られた定格荷重性能区
分と設定された重機の諸元とに基づいて定格荷重テーブ
ルを用い定格荷重を取り出す。よって、重機の諸元から
簡単に定格荷重を求めることができる。
【0012】加えて、前記定格荷重算出手段は、更に、
前記定格荷重性能区分決定手段により決定した定格荷重
性能区分と前記諸元設定手段において設定したブーム諸
元とジブ諸元とに基づき前記重機データ格納手段に格納
された定格荷重テーブルから諸元のうちの1つを変数と
する複数の定格荷重を取り出して定格荷重を求めるため
の近似曲線を作成すると共にその近似曲線に基づいて定
格荷重を求める内挿処理手段を備えるようにしてもよ
い。
【0013】この重機作業計画作成支援装置では、内挿
処理手段により諸元のうちの1つを変数とする複数の定
格荷重を用いて定格荷重を求めるための近似曲線を作成
し、その近似曲線により定格荷重を求める。よって、適
当な定格荷重テーブルデータがなくとも定格荷重を求め
ることができる。
【0014】本発明の請求項6に係る重機作業計画作成
支援装置は、請求項1乃至4のいずれか1に記載のもの
において、更に、重機が動作することにより生ずる干渉
領域を求めると共に、その干渉領域内に構造物が存在す
るか否かを判断して重機と構造物との干渉を判定する干
渉判定手段とを備えるようにしたものである。
【0015】この重機作業計画作成支援装置では、干渉
判定手段により重機が動作することにより生ずる干渉領
域を求め、その干渉領域内に構造物が存在するか否かを
判断して重機と構造物との干渉を判定する。よって、容
易に干渉の有無を知ることができ、適切な重機の能力の
設定を容易に行うことができる。
【0016】この重機作業計画作成支援装置は、また、
前記干渉判定手段が、梁に関する干渉を判定する梁干渉
判定手段と、柱に関する干渉を判定する柱干渉判定手段
とを備え、前記梁干渉判定手段が、梁のz座標値が干渉
領域のz座標値の範囲内か否かを判断するZ軸方向梁干
渉判定手段と、梁と干渉領域の軸との間の距離が梁のz
座標値における干渉領域の半径よりも大きいか否かを判
断するXY軸方向第1梁干渉判定手段と、梁の両端の各
(x,y)座標値が梁のz座標値における干渉領域の
(x,y)座標値の範囲内か否かを判断するXY軸方向
第2干梁渉判定手段と、梁の両端を結んだ直線が梁のz
座標値における干渉領域を通過するか否かを判断するX
Y軸方向第3梁干渉判定手段とを備えるようにしてもよ
い。
【0017】更に、前記柱干渉判定手段が、柱と干渉領
域の軸との間の距離が干渉領域のXY軸方向における最
大半径よりも大きいか否かを判断するXY軸方向第1柱
干渉判定手段と、XY軸方向の半径が最大となるz座標
値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内に柱の
(x,y)座標値があるか否かを判断するXY軸方向第
2柱干渉判定手段と、柱の両端の各z座標値が柱の
(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲内
か否かを判断するZ軸方向第1柱干渉判定手段と、柱の
両端を結んだ直線が柱の(x,y)座標値における干渉
領域のz座標値の範囲を通過すか否かを判断するZ軸方
向第2柱干渉判定手段とを備えるようにしてもよい。
【0018】この重機作業計画作成支援装置では、梁に
関する干渉について、Z軸方向梁干渉判定手段により梁
のz座標値が干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断
し、XY軸方向第1梁干渉判定手段により梁と干渉領域
の軸との間の距離が梁のz座標値における干渉領域の半
径よりも大きいか否かを判断し、XY軸方向第2梁干渉
判定手段により梁の両端の各(x,y)座標値が梁のz
座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内か
否かを判断し、XY軸方向第3梁干渉判定手段により梁
の両端を結んだ直線が梁のz座標値における干渉領域を
通過するか否かを判断する。
【0019】また、柱に関する干渉について、XY軸方
向第1柱干渉判定手段により柱と干渉領域の軸との間の
距離が干渉領域のXY軸方向における最大半径よりも大
きいか否かを判断し、XY軸方向第2柱干渉判定手段に
よりXY軸方向の半径が最大となるz座標値における干
渉領域の(x,y)座標値の範囲内に柱の(x,y)座
標値があるか否かを判断し、Z軸方向第1柱干渉判定手
段により柱の両端の各z座標値が柱の(x,y)座標値
における干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断し、
Z軸方向第2柱干渉判定手段により柱の両端を結んだ直
線が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値
の範囲を通過すか否かを判断する。よって、構造物が梁
と柱とにより構成されていても、重機と構造物との干渉
を正確に判断することができる。
【0020】本発明の請求項11に係る重機作業計画作
成支援装置は、請求項6乃至10のいずれか1に記載の
ものにおいて、更に、前記能力設定手段により設定した
重機の設定能力と前記干渉判定手段により判定した重機
と構造物との干渉の有無とに基づいて吊り上げ可能な部
材に関するデータと重機に関するデータとを関連づけて
工程データを生成する工程データ生成手段とを備えるよ
うにしたものである。
【0021】この重機作業計画作成支援装置では、重機
の設定能力と重機と構造物との干渉の有無とに基づき工
程データ生成手段により吊り上げ可能な部材に関するデ
ータと重機に関するデータとを関連づけて工程データを
生成する。よって、構造物の組立建設作業において重機
に関する設定を適切に行うことができる。
【0022】この重機作業計画作成支援装置は、また、
前記工程データ生成手段が、更に、吊上部材の重心がX
Y軸方向における干渉領域内にあるか否かを判断するよ
うにしてもよい。
【0023】この重機作業計画作成支援装置では、工程
データ生成手段により吊上部材の重心がXY軸方向にお
ける干渉領域内にあるか否かを判断する。よって、吊上
部材を確実に吊り上げることができるか否かを知ること
ができる。
【0024】本発明の請求項13に係る重機作業計画作
成支援装置は、請求項11または12に記載のものにお
いて、更に、前記工程データ生成手段により生成した工
程データに基づいて構造物の組立順序を設定し、作業順
序データを生成するための組立作業順序設定手段とを備
えるようにしたものである。
【0025】この重機作業計画作成支援装置では、組立
作業順序設定手段により工程データに基づいて構造物の
組立順序を設定し作業順序データを生成する。よって、
構造物の組立建設作業において構造物の組立を適切に行
うことができる。
【0026】本発明の請求項14に係る重機作業計画作
成支援装置は、請求項13記載のものにおいて、更に、
前記組立作業順序設定手段により生成した作業順序デー
タに基づいて構造物を構成する構成部材の車両への積載
順序を設定し、積載順序データを生成するための車両積
載順序設定手段とを備えるようにしたものである。
【0027】この重機作業計画作成支援装置では、車両
積載順序設定手段により作業順序データに基づいて構造
物を構成する構成部材の車両への積載順序を設定し積載
順序データを生成する。よって、構造物の組立建設作業
において構成部材の車両への積載を適切に行うことがで
きる。
【0028】本発明の請求項15に係る重機作業計画作
成支援装置は、請求項11乃至14のいずれか1に記載
のものにおいて、更に、前記工程データ生成手段により
生成した工程データに基づいて作業状況図を作成し、作
業状況図データを生成する作業状況図生成手段とを備え
るようにしたものである。
【0029】この重機作業計画作成支援装置では、作業
状況図生成手段により工程データに基づいて作業状況図
を作成し作業状況図データを生成する。よって、構造物
の組立建設作業における作業状況を容易に把握すること
ができる。
【0030】本発明の請求項16に係る重機作業計画作
成支援装置は、請求項1乃至15のいずれか1に記載の
ものにおいて、更に、他の設計手段により作成された構
造物に関する設計データから構成部材に関するデータを
抽出する構造物構成部材データ抽出手段と、構造物構成
部材データ抽出手段により抽出したデータの形式を読み
込み可能なデータ形式に変換する変換手段とを備えるよ
うにしたものである。
【0031】この重機作業計画作成支援装置では、構造
物構成部材データ抽出手段により他の設計手段により作
成された構造物に関する設計データから構成部材に関す
るデータを抽出し、変換手段により構造物構成部材デー
タ抽出手段により抽出したデータの形式を読み込み可能
なデータ形式に変換する。よって、他の設計手段により
作成された構造物に関する設計データであっても利用す
ることができる。
【0032】本発明の請求項17に係る重機作業計画作
成支援装置は、請求項1乃至16のいずれか1に記載の
ものにおいて、更に、構造物の水平方向に関するデータ
を入力するための元図面データ入力手段と、構造物の高
さ方向に関するデータを設定するための階高データ設定
手段と、前記元図面データ入力手段により入力された水
平方向に関するデータと前記階高データ設定手段により
設定された高さ方向に関するデータとに基づき3次元の
構造物モデルを作成する構造物モデル作成手段とを備え
るようにしたものである。
【0033】この重機作業計画作成支援装置では、元図
面データ入力手段により構造物の水平方向に関するデー
タを入力し、階高データ設定手段により構造物の高さ方
向に関するデータを設定し、水平方向に関するデータと
高さ方向に関するデータとに基づき構造物モデル作成手
段により3次元の構造物モデルを作成する。よって、容
易に構造物モデルを作成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施の形態に係る重機
作業計画作成支援装置を用いて重機作業計画を作成する
重機作業の内容を表すものである。このように、この重
機作業計画作成支援装置は、重機Kにより構造物Mの構
成部材Mx を部材置場から運搬して構造物Mを組立建設
する作業においてその重機作業計画を作成する際に用い
られるものである。なお、本実施の形態において用いる
重機Kは、図1に示したように、ブームKa とブームK
a の先端に装着されたジブKb とを備えている。また、
組み立てる構造物Mは、梁Maxと柱Mbxの構成部材Mx
により構成されている。すなわち、この重機作業計画作
成支援装置は、例えば鉄骨による建屋の組立建設作業に
関し用いられる。
【0036】図2は、本実施の形態に係る重機作業計画
作成支援装置の概略構成を表すものである。この重機作
業計画作成支援装置は、重機Kの能力を設定すると共に
重機Kと構造物Mとの干渉を判定するシミュレーション
装置100と、シミュレーション装置100の処理結果
に基づき構造物Mの組立作業順序の設定と構成部材Mx
の車両への積載順序の設定とを行う作業計画図書作成編
集装置200とを備えている。
【0037】シミュレーション装置100には、データ
格納部300の重機データ格納部310,構造物モデル
データ格納部320および工程データ格納部330がそ
れぞれ接続されている。シミュレーション装置100
は、重機データ格納部310および構造物モデルデータ
格納部320からそれぞれ読み出した各データに基づい
て処理を行いその結果を工程データとして工程データ格
納部330に出力するようになっている。
【0038】作業計画図書作成編集装置200には、デ
ータ格納部300の構造物モデルデータ格納部320,
工程データ格納部330および作業指示データ格納部3
40がそれぞれ接続されている。作業計画図書作成編集
装置200は、構造物モデルデータ格納部320および
工程データ格納部330からそれぞれ読み出した各デー
タに基づいて処理を行いその結果を作業指示データとし
て作業指示データ格納部340に出力するようになって
いる。
【0039】重機作業計画作成支援装置は、また、適宜
の施工CADシステム1により作成された設計データを
構造物モデルデータに変換してシミュレーション装置1
00に取り込むことができるようにするデータ取込装置
400と、構造物Mのモデルをシミュレーション装置1
00に適合する形式で新たに作成するモデル作成装置5
00とを備えている。
【0040】データ取込装置400には構造物モデルデ
ータ格納部320が接続されており、変換した構造物モ
デルデータをそれに出力するようになっている。モデル
作成装置500にも構造物モデルデータ格納部320が
接続されており、作成した構造物モデルデータをそれに
出力するようになっている。
【0041】重機作業計画作成支援装置は、更に、入力
装置600と、CAD図形表示出力装置700とを備え
ている。これら入力装置600およびCAD図形表示出
力装置700は、シミュレーション装置100,作業計
画図書作成編集装置200,データ取込装置400およ
びモデル作成装置500にそれぞれ接続されている。ま
た、CAD図形表示出力装置700には、表示画面70
1およびプリンターやプロッターなどの出力装置702
がそれぞれ接続されている。
【0042】なお、重機データ格納部310に格納され
る重機データは、重機Kの機種別図形データ,機種別諸
元データ,定格荷重性能区分テーブルおよび定格荷重テ
ーブルとである。機種別諸元には、表1に示したよう
に、アウトリガ方式,カウンタウエイト,ブーム諸元お
よびジブ諸元などがある。ブーム諸元にはブーム長さと
ブーム角度があり、ジブ諸元にはジブ長さとジブオフセ
ットがある。また、定格荷重性能区分テーブルは、表2
に示したように、アウトリガ方式とカウンタウエイトと
から定格荷重性能区分を決定するものである。定格荷重
テーブルは、定格荷重性能区分とブーム諸元とジブ諸元
とから定格荷重を決定するものである。
【0043】また、構造物モデルデータ格納部320に
格納される構造物モデルデータには、例えば表3に示し
たように、構成部材シーケンス番号,階層情報,構成部
材情報およびCAD関連情報などがある。構成部材シー
ケンス番号は各モデル構成部材mx 割り当てられた番号
であり、1からモデル構成部材mx の総数までの整数で
ある。階層情報には、階層名,階高下端高さおよび階高
がある。なお、階高下端高さは、グランドライン(z座
標値が0の位置)を基準としてその階層以下の各層の階
高を合計したものである。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】構成部材情報には、各構成部材の種別,断
面形状,個別符号などを特定するための識別情報と、座
標値,重量などの数値情報とがある。識別情報には、大
梁,小梁,柱などの種別を表す構成部材種別名と、各構
成部材の断面形状(例えばH型鋼断面寸法)を特定する
構成部材種別コードと、各構成部材種毎に個別構成部材
を識別する構成部材識別名称がある。数値情報には、構
成部材始点座標値,構成部材終点座標値および重量など
がある。なお、重量に関しては、構成部材種コードから
特定される断面形状寸法,構成部材始点座標値および構
成部材終点座標値から算出することもできる。
【0048】CAD関連情報は、表示画面701におい
て描画される図形要素と構造物モデルデータとの関連情
報である。CAD図形番号は、CAD図形表示出力装置
700により表示画面701に図形の描画を行う際に図
形単位に割り当てる番号である。すなわち、表示画面7
01において表示された図形要素の指示を行う際にその
図形要素と構造物モデルデータとの関連を確保するため
のものである。
【0049】図3は図2に示したシミュレーション装置
100の構成を表すものである。このシミュレーション
装置100は、機種・配置設定部110において重機K
の機種と構造物Mに対する重機Kの配置とを設定すると
共に、能力設定部120において重機Kの能力を設定
し、吊上部材指定部130において指定した吊上部材を
吊り上げるために必要となる重機Kの必要能力を求める
ものである。
【0050】機種・配置設定部110は、選択した重機
Kの機種に応じて重機データ格納部310から機種別図
形データを読み出し、図4に示したように、構造物モデ
ルmと同一画面上に設定配置に応じて重機Kを描画する
ものである。機種の選択は、機種名を入力装置600か
ら直接キー入力することにより、あるいは表示画面70
1に表示された複数の機種名から適宜な機種名を選択す
ることにより行うことができるようになっている。ま
た、配置の設定は、重機原点位置(すなわち座標)とx
軸の方向(すなわち角度)とを入力装置600から直接
キー入力することにより、あるいは表示画面701に表
示された画面上で指定することにより行うことができる
ようになっている。
【0051】能力設定部120は、諸元設定部121に
おいて設定した諸元に基づき定格荷重算出部122によ
り定格荷重を求め、作業半径・揚程算出部123により
作業半径と揚程とを算出するものである。なお、ここで
は、能力設定部120により設定した定格荷重,作業半
径および作業揚程を重機Kの設定能力という。
【0052】諸元設定部121は、図5に示したよう
に、諸元を設定するための設定画面を表示画面701に
表示させると共に、機種・配置設定部110において選
択された機種に応じて重機データ格納部310から予め
格納された機種別諸元データを読み出してそれを表示画
面701に表示させるものである。設定する諸元の内容
は、アウトリガ方式,カウンタウエイト,ブーム長さ,
ブーム角度,ジブ長さおよびジブオフセットである。す
なわち、重機データ格納部310から読み出す機種別諸
元データもそれに対応している。また、諸元の設定は、
入力装置600から各設定を直接キー入力することによ
り行うこともできるが、重機データ格納部310から読
み出された機種別諸元データの中から適宜な設定を選択
することによっても行うことができるようになってい
る。
【0053】定格荷重算出部122は、重機データ格納
部310に予め格納された定格荷重テーブルを用いて定
格荷重を取り出すようになっている。この定格荷重算出
部122は、図6に示したように、諸元設定部121に
より設定した諸元データを保持するデータ保持部122
・1と、定格荷重性能区分を決定する定格荷重性能区分
決定部122・2と、定格荷重性能区分を用いて定格荷
重テーブル番号を決定する定格荷重テーブル番号決定部
122・3と、その定格荷重テーブルから定格荷重を取
り出す定格荷重テーブル値取出部122・4とから構成
されている。なお、これらのうち定格荷重テーブル番号
決定部122・3と定格荷重テーブル値取出部122・
4とにより定格荷重取出手段が構成される。
【0054】データ保持部122・1は、アウトリガ方
式カンウタウエイトデータ保持部122・11と、ブー
ム諸元データ保持部122・12と、ジブ諸元データ保
持部122・13とを有している。アウトリガ方式カン
ウタウエイトデータ保持部122・11は定格荷重性能
区分決定部122・2に接続されており、ブーム諸元デ
ータ保持部122・12とジブ諸元データ保持部122
・13とは定格荷重テーブル番号決定部122・3にそ
れぞれ接続されている。
【0055】定格荷重性能区分決定部122・2は、重
機データ格納部310に予め格納された定格荷重性能区
分テーブルを用い、諸元設定部121で設定したアウト
リガ方式とカンウタウエイトとに基づいて定格荷重性能
区分を決定するようになっている(表2参照)。
【0056】定格荷重テーブル番号決定部122・3
は、定格荷重性能区分決定部122・2により決定した
定格荷重性能区分と諸元設定部121で設定したブーム
諸元のうちのブーム長さおよびジブ諸元とに基づいて定
格荷重テーブル番号を決定し、重機データ格納部310
からその定格荷重テーブルデータを読み出すようになっ
ている。表4にその定格荷重テーブルの一例を示す。
【0057】
【表4】
【0058】定格荷重テーブル値取出部122・4は、
定格荷重テーブル番号決定部122・3により読み出し
た定格荷重テーブルデータ(表4参照)の中から諸元設
定部121で設定したブーム諸元のうちのブーム角度に
基づいて定格荷重を取り出し、それを図5に示したよう
に表示画面701に表示するものである。定格荷重を取
り出す際は、定格荷重テーブルに一致するブーム角度が
ある場合にはそのブーム角度に対応する定格荷重を取り
出し、一致するブーム角度がない場合にはその近傍のブ
ーム角度に対応する定格荷重を取り出すようになってい
る。
【0059】なお、定格荷重算出部122は内挿処理部
122・5も備えており、定格荷重テーブルに適当なブ
ーム角度がなかった場合であっても定格荷重を求めるこ
とができるようになっている。この内挿処理部122・
5は、定格荷重テーブル番号決定部122・3により読
み出した定格荷重テーブルに基づいてブーム角度対定格
荷重曲線を近似し、その近似曲線からブーム角度に対応
する定格荷重を求め、それを表示画面701に表示する
ものである。
【0060】再び図3に戻って説明を続けると、作業半
径・揚程算出部123は、図7に示したように、諸元設
定部121で設定したブーム長さKaL,ブーム角度
aR,ジブ長さKbLおよびジブオフセットKbRに基づい
て作業半径と作業揚程とを幾何学的に算出し、図5に示
したように、それを表示画面701に表示するものであ
る。
【0061】吊上部材指定部130は、指定したモデル
構成部材mx (すなわち吊上部材)に関し構造物モデル
データ格納部320から読み出した位置データや重量デ
ータなどと機種・配置設定部110において設定した重
機Kの配置位置とに応じて、そのモデル構成部材mx
吊り上げるために必要となる作業半径,作業揚程および
定格荷重(すなわち重機Kの必要能力)を算出するもの
である。モデル構成部材mx の指定に際しては、図4に
示したように、構造物モデルmを表示画面701に表示
し、画面上で指示することにより指定することができる
ようになっている。また、算出された重機Kの必要能力
は、図5に示したように、表示画面701に表示するよ
うになっている。
【0062】本実施の形態に係るシミュレーション装置
100は、また、ブーム旋回設定部140においてブー
ムの旋回開始位置と旋回終了位置とを設定すると共に、
干渉判定部150によりブームおよびジブと構造物モデ
ルmとの間における干渉の有無を判定し、その結果に基
づき工程データ生成部160において工程データを生成
するようになっている。
【0063】ブーム旋回設定部140は、図4に示した
ように、構造物モデルmと重機Kの画像を表示画面70
1に表示すると共に、図8に示したように、ブームの旋
回開始位置aおよび旋回終了位置bの設定に応じて旋回
開始位置a,旋回終了位置b,ブーム旋回中心cおよび
ブーム旋回状態Kcを表示画面701に表示するように
なっている。旋回開始位置aおよび旋回終了位置bの設
定は、座標を入力装置600から直接キー入力すること
により、あるいは表示画面701に表示された画面上で
指定することにより行うことができるようになってい
る。なお、このブーム旋回設定部140は、旋回開始位
置aなどを表示する際に、諸元設定部121において設
定した諸元のうち図形として表示できるもの(例えばア
ウトリガKd)についても同時に表示するようになって
いる。
【0064】干渉判定部150は、機種・配置設定部1
10,能力設定部120およびブーム旋回設定部140
においてそれぞれ設定した各条件に基づいてブームKa
が旋回することにより生ずる干渉領域を算出し、その干
渉領域に各モデル構成部材mx が存在するかしないかを
各モデル構成部材mx 別にそれぞれ判定するものであ
る。なお、図9および図10において梨子地および斜線
で示したように、干渉領域Ki は、ブームKa を母線と
してブーム旋回中心cを頂点とした逆円錐体Kiaとブー
ムKa の先端に装着されたジブKb を母線としてジブ旋
回中心dを頂点にした逆円錐体Kibとのうち旋回開始位
置aと旋回終了位置bとで囲まれた部分の和集合により
表される。
【0065】この干渉判定部150は、図11に示した
ように、モデル構成部材mx のうち梁に関する干渉を判
定する梁干渉判定部151と、柱に関する干渉を判定す
る柱干渉判定部152とを備えている。すなわち、干渉
判定部150は、梁に関しては梁干渉判定部151によ
り干渉の有無を判定し、柱に関しては柱干渉判定部15
2により干渉の有無を判定するようになっている。
【0066】梁干渉判定部151は、Z軸方向梁干渉判
定部151・1と、XY軸方向第1梁干渉判定部151
・2と、XY軸方向第2梁干渉判定部151・3と、X
Y軸方向第3梁干渉判定部151・4とから構成されて
いる。
【0067】Z軸方向梁干渉判定部151・1は、図1
2に示したように、梁maxのz座標値zmaと干渉領域の
z座標値zi の範囲とを比較して、梁maxのz座標値z
maが干渉領域のz座標値zi の範囲外であれば干渉なし
と判断し範囲内であれば干渉の可能性があると判断する
ものである。なお、図12および干渉判定部150の説
明における以下の図(図13〜19)においては、説明
を容易とするために、重機KにジブKb を装着せずブー
ムKa のみを設定した場合について表している。従っ
て、干渉領域のz座標値zi の範囲というのは、ブーム
Ka を母線としてブーム旋回中心cを頂点とした逆円錐
体Kiaのz座標値の範囲と同一である。
【0068】また、梁maxのz座標値zmaは構造物モデ
ルデータ格納部320から読み出し、干渉領域のz座標
値zi の範囲は重機データ格納部310から読み出した
諸元データおよび諸元設定部121で設定したブーム諸
元データ,ジブ諸元データに基づいて幾何学的に算出す
るようになっている。
【0069】XY軸方向第1梁干渉判定部151・2
は、図13に示したように、梁maxと干渉領域の軸(逆
円錐体Kiaの円錐軸)Kioとの間の距離Dmin と梁max
のz座標値zmaにおける干渉領域の半径(逆円錐体Kia
の半径)Rint とを比較して、梁maxの距離Dmin が半
径Rint よりも大きければ干渉なしと判断し小さければ
干渉の可能性があると判断するものである。なお、この
XY軸方向第1干渉判定部151・2は、Z軸方向干渉
判定部151・1において干渉の可能性があると判断さ
れた梁maxについてのみ判断を行うようになっている。
また、梁maxの距離Dmin および半径Rint はそれぞれ
適宜に算出するようになっている。
【0070】XY軸方向第2梁干渉判定部151・3
は、図14に示したように、梁maxの両端の各(x,
y)座標値と梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干
渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比較して、梁
axの両端のうち少なくとも一方が干渉領域Ki 内に存
在すれば干渉すると判断し存在しなければ干渉しない可
能性があると判断するものである。なお、このXY軸方
向第2干渉判定部151・3は、XY軸方向第1干渉判
定部151・2において干渉の可能性があると判断され
た梁maxについてのみ判断を行うようになっている。ま
た、梁maxの両端の各(x,y)座標値は構造物モデル
データ格納部320から読み出し、干渉領域Ki のz座
標値zmaにおける(x,y)座標値の範囲はブーム旋回
設定部140で設定した旋回開始位置aおよび旋回終了
位置bに基づいて幾何学的に算出するようになってい
る。ちなみに、図14および後述する図15において
は、z座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki を網か
けにより表している。
【0071】XY軸方向第3梁干渉判定部151・4
は、図15に示したように、梁maxの両端を結んだ直線
と梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki
との交点を算出し、梁maxを表す直線が干渉領域Ki を
通過すれば干渉すると判断し通過しなければ干渉しない
と判断するものである。なお、このXY軸方向第3干渉
判定部151・4は、XY軸方向第2干渉判定部151
・3において干渉しない可能性があると判断された梁m
axについてのみ判断を行うようになっている。
【0072】また、柱干渉判定部152は、XY軸方向
第1柱干渉判定部152・1と、XY軸方向第2柱干渉
判定部152・2と、Z軸方向第1柱干渉判定部152
・3と、Z軸方向第2柱干渉判定部152・4とから構
成されている。
【0073】XY軸方向第1柱干渉判定部152・1
は、図16に示したように、柱mbxと干渉領域の軸(逆
円錐体Kiaの円錐軸)Kioとの間の距離Dl と干渉領域
のXY軸方向における最大半径(逆円錐体Kiaの底面半
径)Rc とを比較して、柱mbxの距離Dl が最大半径R
c よりも大きければ干渉なしと判断し小さければ干渉の
可能性があると判断するものである。この柱mbxの距離
l および最大半径Rcは、構造物モデルデータ格納部
320から読み出した柱mbxの(x,y)座標値
(xmb,ymb)および重機データ格納部310から読み
出した諸元データおよび諸元設定部121において設定
したブーム諸元データとジブ諸元データに基づいて幾何
学的に算出するようになっている。
【0074】XY軸方向第2柱干渉判定部152・2
は、図17に示したように、柱mbxの(x,y)座標値
(xmb,ymb)とXY軸方向の半径が最大になるz座標
値(逆円錐体Kiaの底面のz座標値)における平面的な
干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比較して、
柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)が干渉領域K
i 内に存在すれば干渉すると判断し存在しなければ干渉
しない可能性があると判断するものである。なお、この
XY軸方向第2干渉判定部152・2は、XY軸方向第
1干渉判定部152・1において干渉の可能性があると
判断された柱mbxについてのみ判断を行うようになって
いる。また、干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲は
ブーム旋回設定部140で設定した旋回開始位置aおよ
び旋回終了位置bに基づいて幾何学的に算出するように
なっている。ちなみに、図17および後述する図18,
図19においては、最大半径における平面的な干渉領域
Kiを網かけにより表している。
【0075】Z軸方向第1柱干渉判定部152・3は、
図18に示したように、柱mbxの両端の各z座標値と柱
bxの(x,y)座標値における干渉領域Ki のz座標
値の範囲とを比較して、柱mbxの両端のうち少なくとも
一方が干渉領域Ki 内に存在すれば干渉すると判断し存
在しなければ干渉しない可能性があると判断するもので
ある。なお、このZ軸方向第1干渉判定部152・3
は、XY軸方向第2干渉判定部152・2において干渉
の可能性があると判断された柱mbxについてのみ判断を
行うようになっている。また、柱mbxの両端の各z座標
値は構造物モデルデータ格納部320から読み出し、干
渉領域Ki のz座標値の範囲は柱mbxを表す直線と逆円
錐体Kiaの円錐斜面との交点および逆円錐体Kiaの底面
のz座標値から算出するようになっている。
【0076】Z軸方向第2柱干渉判定部152・4は、
図19に示したように、柱mbxの両端を結んだ直線と柱
bxの(x,y)座標値における干渉領域Ki のz座標
値の範囲とを比較し、柱mbxを表す直線が干渉領域Ki
を通過すれば干渉すると判断し通過しなければ干渉しな
いと判断するものである。なお、このZ軸方向第2干渉
判定部152・4は、Z軸方向第1干渉判定部152・
3において干渉しない可能性があると判断された柱mbx
についてのみ判断を行うようになっている。
【0077】再び図3に戻って説明を続けると、工程デ
ータ生成部160は、干渉判定部150により干渉なし
と判断した場合、表5に示したように、工程名,吊上可
能部材データおよび重機設定データよりなる工程データ
を生成し工程データ格納部330に格納するものであ
る。吊上可能部材データは、吊り上げることができる構
成部材Mx のデータである。なお、この工程データ生成
部160は、吊上可能部材データを登録する際に、XY
軸方向における干渉領域内に吊り上げ対象のモデル構成
部材mx の重心が存在しているか否かを判断し、存在す
る場合のみについて登録をするようになっている。ま
た、重機設定データの内容は重機配置位置,重機諸元デ
ータおよびブーム旋回設定値であり、これらは吊上可能
部材データと関連づけて登録されるようになっている。
【0078】
【表5】
【0079】図20は図2に示した作業計画図書作成編
集装置200の構成を表すものである。この作業計画図
書作成編集装置200は、組立作業順序設定部210に
おいて構造物Mの組立手順を設定し、車両積載順序設定
部220において構成部材Mx を車両に積載する順序を
設定するものである。また、作業状況図作成部230に
より構造物モデルmに重機Kを配設した作業状況図を作
成するようにもなっている。
【0080】組立作業順序設定部210は、工程データ
生成部160により生成した吊上可能部材データに基づ
き組立順序を設定し、表6に示したように工程名称,組
立シーケンス番号および構成部材識別名称よりなる作業
順序データを作業指示データ格納部340に格納するも
のである。組立順序の設定においては、表示画面701
に構造物モデルmを表示して対話形式により設定するこ
とができるようになっている。また、構造物Mの組立に
おいては一般に柱mbxを組み立てた後に梁maxの組立を
行うので、柱mbxを指定するとその柱mbxに関連する梁
axを自動的に抽出するようにして組立順序の設定の一
部を自動化するようにしてもよい。
【0081】
【表6】
【0082】車両積載順序設定部220は、組立作業順
序設定部210により生成した作業順序データおよび構
造物モデルデータ格納部320から構成部材識別名称を
対応させて読み出した重量と形状寸法に基づいて構成部
材Mx を車両に積載する順序を設定し、積載順序データ
として作業指示データ格納部340に格納するものであ
る。積載順序の設定においては、これらの作業順序デー
タ,重量データおよび形状寸法データを表示画面701
に表示して対話形式により設定することができるように
なっている。また、指定された範囲のモデル構成部材m
x についてその合計重量を算出し、表示画面701に同
時に表示させるようにもなっている。
【0083】作業状況図生成部230は、工程データ生
成部160において生成した工程データに基づいて図2
1に示したような作業状況図を作成し、作業状況図デー
タとして作業指示データ格納部340に格納するもので
ある。
【0084】図22は図2に示したデータ取込装置40
0およびモデル作成装置500の構成を表すものであ
る。このデータ取込装置400は、適宜の施工CADシ
ステム1により生成された設計データから構造物モデル
mのモデル構成部材mx に関するデータを抽出する構造
物構成部材データ抽出部410と、この抽出したデータ
を格納する構造物構成部材データ格納部420と、この
データをシミュレーション装置100に適合するデータ
形式に変換し構造物モデルデータ格納部320に格納す
る変換手段としての構造物モデルデータ変換部430と
を備えている。
【0085】構造物構成部材データ抽出部410は、施
工CADデータ格納部2から構造物モデルmのモデル構
成部材mx に関するデータを読み出すようになってい
る。抽出するモデル構成部材データとしては、例えば表
7に示したように、構成部材種別名,構成部材種コー
ド,構成部材識別名称などがある。なお、モデル構成部
材データの形式を標準化することにより、このデータ取
込装置400は、構造物構成部材データ抽出部410を
各施工CADシステムに対応させて変更するのみで構造
物モデルデータ変換部430を変更することなく、種々
の施工CADシステムにより生成された設計データを変
換することができる。
【0086】
【表7】
【0087】モデル作成装置500は、元図面データ入
力部510において入力した構造物モデルmの梁max
関する2次元の図形(すなわち構造物Mの水平方向に関
するデータ)と階高データ設定部520において設定し
た各階の階高(すなわち構造物Mの高さ方向に関するデ
ータ)とに基づき、構造物モデル作成・編集部530に
より3次元の構造物モデルmを生成編集するものであ
る。
【0088】元図面データ入力部510は、図23に示
したように、大梁,小梁の区別を行わずに全て直線で入
力するようになっている。入力した梁maxの図形は、元
図面データとして元図面データ格納部511に格納する
ようになっている。
【0089】階高データ設定部520は、構造物モデル
mの階層数と各階の階高を入力するようになっている。
なお、階層と階高との関連は、図24に示したように、
例えばグランドライン(GL)から2階の底部までの高
さが1階の階高であり、2階の底部から3階の底部まで
の高さが2階の階高である。入力した階層数と階高は、
階高データとして階高データ格納部521に格納するよ
うになっている。
【0090】構造物モデル作成・編集部530は、元図
面データ格納部511から元図面データを読み出すと共
に階高データ格納部521から階高データを読み出し、
階層ごとに処理を行うようになっている。構造物モデル
作成・編集部530は、また、選択した元図面データに
関し大梁と小梁を指定し、自動的に全ての直線間におい
て交点演算を行い大梁の両端に階高に応じた柱を挿入し
て図25に示したような構造物モデルmを生成するもの
である。大梁と小梁の指定に際しては、図23に示した
ような梁maxの図形を表示画面701に表示し画面上に
おいて指定することができるようになっている。
【0091】また、生成した構造物モデルmは逐次表示
画面701に表示すると共に、全体の表示や部分的な表
示など種々の表示が可能となっている。更に、この構造
物モデル作成・編集部530では、必要に応じて梁同士
の結合,大梁から小梁あるいは小梁から大梁への変更お
よび梁や柱の追加や削除などの編集も行うことができる
ようになっている。なお、作成した構造物モデルmに関
するデータは、構造物モデルデータとして構造物モデル
データ格納部320に格納するようになっている。
【0092】このような構成を有する重機作業計画作成
支援装置は、重機作業計画を作成するに際し次のように
して用いられ、重機作業計画の作成を支援する。
【0093】まず、重機作業計画の作成に先立ち、重機
データ格納部310に重機Kの機種別図形データ,機種
別諸元データ(表1参照),定格荷重性能区分テーブル
(表2参照)および定格荷重テーブルを格納する。事前
の準備が終了すると、重機作業計画の作成者は、組み立
てようとしている構造物モデルmを作成する。その際、
既に構造物モデルmが他の施工CADシステム1によっ
て作成されている場合は、データ取込装置400に変換
の指示を与え、その設計データを構造物モデルデータに
変換する。
【0094】データ取込装置400では、変換の指示が
与えられると、構造物構成部材データ抽出部410によ
って施工CADデータ格納部2から構造物モデルmのモ
デル構成部材mx に関するデータ(表7参照)を抽出
し、構造物構成部材データ格納部420に格納する。そ
の後、その抽出したデータを構造物モデルデータ変換部
430によってシミュレーション装置100に適合する
データ形式に変換し、構造物モデルデータ格納部320
に格納する。
【0095】一方、構造物モデルmがまだ作成されてい
ない場合は、モデル作成装置500を用いて新たに構造
物モデルデータを作成する。
【0096】すなわち、まず、図23に示したように、
元図面データ入力部510を用いて構造物モデルmの梁
axに関する2次元の図面を直線で作成する。この時、
大梁と小梁の区別は行わない。作成した元図面データ
は、元図面データ格納部511に格納される。次いで、
階高データ設定部520を用いて構造物モデルmの階層
数と各階の階高を入力する。入力した階高データは、階
高データ格納部521に格納される。
【0097】その後、構造物モデル作成・編集部530
を用い、作成した元図面データの中から1つを選択して
大梁と小梁の指定を行い構造物モデル作成の指示を与え
る。構造物モデル作成・編集部530では、作成の指示
が与えられると、元図面データと階高データから図25
に示したような構造物モデルmを生成し表示画面701
に表示する。なお、表示画面701に表示された構造物
モデルmを編集したい場合には、構造物モデル作成・編
集部530を用いて編集を行うこともできる。作成した
構造物モデルmに関するデータ(表3参照)は、構造物
モデルデータ格納部320に格納される。
【0098】このようにして構造物モデルデータを得た
のち、作成者は、シミュレーション装置100を用い、
重機Kの配置と諸元を変更しながら吊上部材(すなわち
モデル構成部材mx )の吊り上げ可能性を判断すると共
に重機Kと構造物モデルmとの干渉を判断し工程データ
を作成する。
【0099】工程データの作成に際しては、まず、重機
Kの機種名と重機Kの配置(重機原点位置とx軸の方
向)とを設定する。機種名の設定は、入力装置600か
ら直接キー入力するか表示画面701に表示された複数
の機種名の中から選択することにより行う。配置の設定
は、入力装置から直接キー入力するか表示画面701に
表示された画面上で指定することにより行う。重機Kの
機種名と配置を設定すると、機種・配置設定部110で
は、重機データ格納部310から対応する機種別図形デ
ータを読み出すと共に構造物モデルデータ格納部320
から構造物モデルデータを読み出し、図4に示したよう
に、構造物モデルmと同一画面上に重機Kを描画する。
【0100】機種と配置の設定をした後、作成者は、諸
元設定部121により表示画面701に表示した設定画
面(図5参照)において重機Kの諸元を設定する。すな
わち、アウトリガ方式,カウンタウエイト,ブーム長
さ,ブーム角度,ジブ長さおよびジブオフセットを設定
する。その際、入力装置600から直接キー入力しても
よいが諸元設定部121により重機データ格納部310
から読み出された機種別諸元データの中から選択しても
よい。設定された諸元データは、データ保持部122・
1に一時的に保持される。
【0101】諸元を設定すると、定格荷重性能区分決定
部122・2では、重機データ格納部310に予め格納
された定格荷重性能区分テーブル(表2参照)を用い設
定しれたアウトリガ方式とカンウタウエイトとから定格
荷重性能区分を決定する。次いで、定格荷重テーブル番
号決定部122・3では、その定格荷重性能区分と設定
したブーム長さ,ジブ長さおよびジブオフセットとに基
づいて定格荷重テーブル番号を決定し、重機データ格納
部310からその定格荷重テーブルデータ(表4参照)
を読み出す。
【0102】定格荷重テーブル値取出部122・4で
は、読み出された定格荷重テーブルデータの中から設定
したブーム角度に対応する定格荷重を取り出し、表示画
面701に表示する(図5参照)。なお、定格荷重テー
ブルに一致するブーム角度がない場合にはその近傍のブ
ーム角度に対応する定格荷重を取り出す。また、定格荷
重テーブルに適当なブーム角度がなかった場合には、定
格荷重テーブル値取出部122・4で定格荷重の取り出
しは行わない。
【0103】定格荷重テーブル値取出部122・4で定
格荷重の取り出しを行わなかった場合、内挿処理部12
2・5では、定格荷重テーブル番号決定部122・3に
より読み出した定格荷重テーブルデータの中の複数の定
格荷重値からブーム角度対定格荷重曲線を近似してその
近似曲線からブーム角度に対応する定格荷重を求め、表
示画面701に表示する。
【0104】また、作業半径・揚程算出部123では、
設定したブーム長さ,ブーム角度,ジブ長さおよびジブ
オフセットに基づいて作業半径と作業揚程とを算出し、
表示画面701に表示する(図5参照)。
【0105】その後、作成者は、表示画面701に図4
に示した画像を表示した状態で、構造物モデルmにおい
て重機Kから最も離れており最も吊り上げるのが困難で
あると思われるモデル構成部材mx の1つを画面上で指
示する。これにより、吊上部材指定部130では、指定
されたモデル構成部材mx に関する位置データや重量デ
ータなどを構造物モデルデータ格納部320から読み出
し、それらと設定した重機Kの配置位置とからこのモデ
ル構成部材mx を吊り上げるために必要となる作業半
径,作業揚程および定格荷重(すなわち必要能力)を算
出する。算出した重機Kの必要能力は表示画面701に
表示される(図5参照)。
【0106】作成者は、表示画面701に表示された重
機Kの設定能力と必要能力とを比較して、重機Kの機
種,配置および諸元の設定が適切であるか否かを判断す
る。なお、ここでは、図5に示したように、設定した定
格荷重,作業半径および作業揚程(設定能力)が必要な
定格荷重,作業半径および作業揚程(必要能力)に比べ
ていずれも大きいので、現在の設定によって吊り上げが
可能であることがわかる。
【0107】また、設定した定格荷重,作業半径および
作業揚程(設定能力)のいずれかが必要な定格荷重,作
業半径および作業揚程(必要能力)に比べて小さく現在
の設定では吊り上げることができない場合や、その他の
理由により設定が不適切であると判断した場合には、作
成者は、重機Kの機種の設定,配置の設定あるいは諸元
の設定を再び行い、設定が適切になるまで上記の作業を
繰り返す。重機Kの機種の設定,配置の設定あるいは諸
元の設定を再び行うと、機種・配置設定部110,諸元
設定部121,定格荷重算出部122,作業半径・揚程
算出部123および吊上部材指定部130において所定
の動作を適宜に行い、新たに重機Kの設定能力と必要能
力とを表示画面701に表示する。
【0108】重機Kの機種,配置および諸元の設定が適
切になると、作成者は、表示画面701に図4に示した
画像を表示した状態で、ブームKa の旋回開始位置aと
旋回終了位置bを画面上で指示する。これにより、ブー
ム旋回設定部140では、図8に示したように、旋回開
始位置a,旋回終了位置b,ブーム旋回中心cおよびブ
ーム旋回状態Kcを新たに加えて表示画面701に表示
する。なお、この時、諸元設定部121において設定し
た諸元のうち表示できるもの(例えばアウトリガKd )
についても新たに加えて表示する。
【0109】また、干渉判定部150では、機種・配置
設定部110,能力設定部120およびブーム旋回設定
部140でそれぞれ設定した各条件に基づいてブームK
a が旋回することにより生ずる干渉領域を算出し、その
干渉領域に各モデル構成部材mx が存在するかしないか
を各モデル構成部材mx についてそれぞれ判定する。な
お、この干渉判定部150における梁maxに関する干渉
判断の流れ図を図26に示し、柱mbxに関する干渉判断
の流れ図を図27に示す。
【0110】干渉判定部150では、梁maxに関する干
渉判断を行う場合、まず、梁干渉判定部151のZ軸方
向梁干渉判定部151・1により梁maxのz座標値zma
を読み出すと共に干渉領域のz座標値zi の範囲を算出
する(ステップS101;図12参照)。その後、この
梁maxのz座標値zmaと干渉領域のz座標値zi の範囲
とを比較する(ステップS102)。zmaがzi の範囲
外の場合は(ステップS102;Y)、“梁maxには干
渉しない”と判断する(ステップS103)。例えば、
図12に示したような場合は、“梁maxには干渉しな
い”と判断する。
【0111】一方、zmaがzi の範囲内の場合には(ス
テップS102;N)、XY軸方向第1梁干渉判定部1
51・2により梁maxと干渉領域の軸(逆円錐体Kiaの
円錐軸)Kioとの間の距離Dmin および梁maxのz座標
値zmaにおける干渉領域の半径(逆円錐体Kiaの半径)
int をそれぞれ算出する(ステップS104;図13
参照)。その後、この距離Dmin と干渉領域の半径R
int とを比較する(ステップS105)。Dmin がR
int よりも大きい場合は(ステップS105;Y)、
“梁maxには干渉しない”と判断する(ステップS10
6)。例えば、図13に示したような場合は、“梁max
には干渉しない”と判断する。
【0112】一方、Dmin がRint よりも小さい場合に
は(ステップS105;N)、XY軸方向第2梁干渉判
定部151・3により梁maxの両端の各(x,y)座標
値を読み出すと共に梁maxのz座標値zmaにおける平面
的な干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲を算出する
(ステップS107;図14参照)。その後、この梁m
axの両端の各(x,y)座標値と干渉領域Ki の(x,
y)座標値の範囲とを比較する(ステップS108)。
梁maxの両端のうち少なくとも一方が干渉領域Ki 内に
存在する場合は(ステップS108;Y)、“梁max
干渉する”と判断する(ステップS109)。例えば、
図14に示したような場合は、いずれも“梁maxに干渉
する”と判断する。
【0113】一方、梁maxの両端が共に干渉領域Ki 外
である場合には(ステップS108;N)、XY軸方向
第3梁干渉判定部151・4により梁maxの両端を結ん
だ直線と梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干渉領
域Ki との交点を算出する(ステップS110;図15
参照)。梁maxを表す直線が干渉領域Ki を通過する場
合は(ステップS111;Y)、“梁maxに干渉する”
と判断する(ステップS112)。一方、通過しない場
合は(ステップS111;N)、“梁maxには干渉しな
い”と判断する(ステップS113)。例えば、図15
に示したような場合は、いずれも“梁maxに干渉する”
と判断する。これにより、梁maxに関する干渉判断が終
了する。
【0114】ここで、梁干渉判定部151による判定が
“梁maxに干渉する”であった場合、作成者は、重機K
の機種の設定,配置の設定,諸元の設定あるいは旋回範
囲の設定を再び行い、設定が適切になるまで上記の作業
を繰り返すことができる。重機Kの機種の設定,配置の
設定,諸元の設定あるいは旋回範囲の設定を再び行う
と、機種・配置設定部110,諸元設定部121,定格
荷重算出部122,作業半径・揚程算出部123および
吊上部材指定部130において所定の動作を適宜に行い
吊上可能性の判断を行った後、ブーム旋回設定部140
および干渉判定部150において所定の動作を適宜に行
う。
【0115】また、柱mbxに対する干渉判断を行う場
合、まず、柱干渉判定部152のXY軸方向第1柱干渉
判定部152・1により柱mbxと干渉領域の軸Kioとの
間の距離Dl および干渉領域のXY軸方向における最大
半径Rc をそれぞれ算出する(ステップS201;図1
6参照)。その後、この距離Dl と干渉領域の最大半径
c とを比較する(ステップS202)。Dl がRc
りも大きい場合は(ステップS202;Y)、“柱mbx
には干渉しない”と判断する(ステップS203)。例
えば、図16に示したような場合は、“柱mbxには干渉
しない”と判断する。
【0116】一方、Dl がRc よりも小さい場合には
(ステップS202;N)、XY軸方向第2柱干渉判定
部152・2により柱mbxの(x,y)座標値(xmb
mb)を読み出すと共にXY軸方向の半径が最大となる
z座標値における平面的な干渉領域Ki の(x,y)座
標値の範囲を算出する(ステップS204;図17参
照)。その後、この柱mbxの(x,y)座標値(xmb
mb)と干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比
較する(ステップS205)。柱mbxの(x,y)座標
値(xmb,ymb)が干渉領域Ki の(x,y)座標値の
範囲外である場合は(ステップS205;Y)、“柱m
bxには干渉しない”と判断する(ステップS206)。
例えば、図17に示したような場合は、“柱mbxには干
渉しない”と判断する。
【0117】一方、柱mbxの(x,y)座標値(xmb
mb)が干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲内であ
る場合には(ステップS205;N)、Z軸方向第1柱
干渉判定部152・3により柱mbxの両端の各z座標値
を読み出すと共に柱mbxの(x,y)座標値における干
渉領域Ki のz座標値の範囲を算出する(ステップS2
07;図18参照)。その後、この柱mbxの両端の各z
座標値と干渉領域Kiのz座標値の範囲とを比較する
(ステップS208)。柱mbxの両端のうち少なくとも
一方が干渉領域Ki 内に存在する場合は(ステップS2
08;Y)、“柱mbxに干渉する”と判断する(ステッ
プS209)。例えば、図18に示したような場合は、
いずれも“柱mbxに干渉する”と判断する。
【0118】一方、柱mbxの両端が共に干渉領域Ki 外
である場合は(ステップS208;N)、Z軸方向第2
柱干渉判定部152・4により柱mbxの両端を結んだ直
線と柱mbxの(x,y)座標値における干渉領域Ki の
z座標値の範囲との比較演算をする(ステップS21
0;図19参照)。柱mbxを表す直線が干渉領域Ki を
通過する場合は(ステップS211;Y)、“柱mbx
干渉する”と判断する(ステップS212)。一方、通
過しない場合は(ステップS211;N)、“柱mbx
は干渉しない”と判断する(ステップS213)。例え
ば、図19に示したような場合は、“柱mbxに干渉す
る”と判断する。これにより、柱mbxに関する干渉判断
が終了する。
【0119】ここで、柱干渉判定部152による判定が
“柱mbxに干渉する”であった場合、作成者は、重機K
の機種の設定,配置の設定,諸元の設定あるいは旋回範
囲の設定を再び行い、設定が適切になるまで上記の作業
を繰り返すことができる。重機Kの機種の設定,配置の
設定,諸元の設定あるいは旋回範囲の設定を再び行う
と、梁干渉判定部151による判定が“梁maxに干渉す
る”であった場合と同様に各部において所定の動作を繰
り返す。
【0120】干渉判定部150においての判定が“干渉
しない”であった場合、工程データ生成部160では、
表5に示したように、工程データを生成し工程データ格
納部330に格納する。但し、工程データ生成部160
では、吊上可能部材データを登録するに際し、XY軸方
向における干渉領域内に吊り上げ対象のモデル構成部材
x の重心が存在しているか否かを判断し、存在する場
合のみ登録する。
【0121】工程データが工程データ格納部330に格
納された後、作成者は、組立作業順序設定部210を用
い、工程データ生成部160において生成した吊上可能
部材データに基づいて対話形式により工程名称,組立シ
ーケンス番号および構成部材識別名称よりなる作業順序
データ(表6参照)を生成する。生成した作業順序デー
タは、作業指示データ格納部340に格納する。
【0122】作業順序データを作成した後、作成者は、
車両積載順序設定部220を用い、組立作業順序設定部
210において生成した作業順序データに基づき対話形
式により積載順序データを生成する。生成した積載順序
データは、作業指示データ格納部340に格納する。
【0123】また、作業状況図生成部230では、工程
データ生成部160において生成した工程データに基づ
いて図21に示したような作業状況図を生成し、作業状
況図データとして作業指示データ格納部340に格納す
る。
【0124】このようにして、作成者は、組立建設作業
における重機Kの機種,配置,諸元,旋回範囲を示す工
程データと、構造物Mの組立建設作業順序を示す作業順
序データと、構成部材Mx の車両への積載順序を示す積
載順序データと、構造物Mの組立建設作業時の作業状況
図とを得ることができ、重機作業計画の作成を終了す
る。
【0125】このように本実施の形態に係る重機作業計
画作成支援装置によれば、能力設定部120により重機
Kの能力を設定し、吊上部材指定部130により重機K
の必要能力を求め、それらを並べて表示するようにした
ので、重機作業計画の作成者はその表示を見ながら重機
Kの能力の設定を行うことができ、適切な重機の能力の
設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、重機
作業計画を容易かつ迅速に作成することができる。
【0126】また、定格荷重算出部122において定格
荷重性能区分テーブルと定格荷重テーブルとを用いて定
格荷重を求めるようにしたので、簡単に定格荷重を求め
ることができる。更に、内挿処理部122・5によりブ
ーム角度対定格荷重曲線を近似しその近似曲線から定格
荷重を求めるようにしたので、適当な定格荷重テーブル
データがなくても簡単に定格荷重を求めることができ
る。
【0127】加えて、この重機作業計画作成支援装置に
よれば、構造物モデルデータおよび諸元設定部121な
どにより設定した設定値に基づき干渉判定部150によ
り重機Kの干渉領域を求め、その干渉領域内に構造物M
が存在するか否かを判断するようにしたので、容易かつ
迅速に干渉の有無を知ることができ、適切な重機の能力
の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、熟
練した者でなくとも、容易かつ迅速に適切な重機作業計
画を作成することができ、構造物Mの組立作業を安全か
つ効率よく行うことができる。
【0128】また、梁Maxに関する干渉を梁干渉判定部
151により判定し、柱Mbxに関する干渉を柱干渉判定
部152により判定するようにしたので、梁Maxと柱M
bxとにより構成された構造物Mに関する干渉を正確に判
断することができる。
【0129】更に、この重機作業計画作成支援装置によ
れば、工程データ生成部160により吊上可能部材デー
タと重機設定データとを関連づけた工程データを生成す
るようにしたので、その工程データに基づき構造物Mの
組立建設作業において重機に関する設定を適切に行うこ
とができる。よって、構造物Mの組立建設作業を安全に
効率よく行うことができる。
【0130】加えて、工程データ生成部160において
吊上部材の重心がXY軸方向における干渉領域内にある
か否かを判断し吊上が可能の場合のみデータの登録をす
るようにしたので、構成部材Mx を確実に吊り上げるこ
とができる。よって、構造物Mの組立建設作業を安全に
効率よく行うことができる。
【0131】また、この重機作業計画作成支援装置によ
れば、組立作業順序設定部210により工程データに基
づいて構造物Mの組立順序を設定し作業順序データを生
成するようにしたので、構造物Mの組立建設作業を安全
かつ適切に行うことができる。
【0132】更に、車両積載順序設定部220により作
業順序データに基づいて構成部材Mx の車両への積載順
序を設定し積載順序データを生成するようにしたので、
構成部材Mx の車両への積載を適切に行うことができ
る。よって、構造物Mの組立建設作業を安全かつ効率よ
く行うことができる。
【0133】加えて、作業状況図生成部230により工
程データに基づいて作業状況図を作成するようにしたの
で、構造物Mの組立建設作業における作業状況を容易に
把握することができる。よって、作業を安全かつ効率よ
く行うことができる。
【0134】また、この重機作業計画作成支援装置によ
れば、データ取込装置400により他の施工CADシス
テム1により生成された設計データをシミュレーション
装置100で読み込み可能な構造物モデルデータに変換
するようにしたので、他の施工CADシステム1により
生成された設計データであっても利用することができ、
構造物モデルデータを作成する時間が不要となる。よっ
て、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができ
る。
【0135】更に、元図面データ入力部510により入
力した梁maxに関する2次元の図形と、階高データ設定
部520により設定した階高データとに基づき、構造物
モデル作成・編集部530により3次元の構造物モデル
mを作成するようにしたので、容易に構造物モデルmを
作成することができる。よって、構造物モデルmを作成
する時間を短縮でき、重機作業計画を容易かつ迅速に作
成することができる。
【0136】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。
【0137】例えば、上記実施の形態では、重機作業計
画作成支援装置がシミュレーション装置100,作業計
画図書作成編集装置200,データ格納部300,デー
タ取込装置400,モデル作成装置500,入力装置6
00およびCAD図形表示出力装置700を備えた場合
について説明したが、本発明は、それらの全てを備える
必要ななく、必要に応じて適宜に取捨選択することがで
きる。
【0138】また、上記実施の形態では、シミュレーシ
ョン装置100が諸元設定部121と定格荷重算出部1
22と作業半径・揚程算出部123と吊上部材指定部1
30を備えており作業が諸元設定部121,定格荷重算
出部122,作業半径・揚程算出部123,吊上部材指
定部130の順で行われる場合について説明したが、こ
れらの作業の順番は任意に設定することができる。
【0139】更に、上記実施の形態では、重機Kの設定
能力と必要能力との比較を目視により行うようにした
が、比較判定手段を設け自動的におこなわせるようにし
てもよい。
【0140】加えて、上記実施の形態では、構造物モデ
ルmの表示を2次元で行うようにしたが(図4参照)、
必要に応じて3次元パース表示も行うことができる。
【0141】なお、上記実施の形態では、干渉判定部1
50における干渉判定の説明でジブKb を設定しない場
合について説明したが、ジブKb を設定した場合であっ
ても、図9および図10において説明したジブKb の干
渉領域について上記実施の形態での説明と同様に干渉の
有無を判定することができる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る重機作業計画作成支援装置によれば、入力手段と、
重機の能力を設定するための能力設定手段と、吊上部材
を吊り上げるために必要となる重機の必要能力を求める
ための吊上部材指定手段と、重機の設定能力および重機
の必要能力を表示する表示手段とを備えるようにしたの
で、重機作業計画の作成者は表示手段の表示を見ながら
重機の能力の設定を行うことができ、適切な重機の能力
の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、重
機作業計画を容易かつ迅速に作成することができるとい
う効果を奏する。
【0143】また、本発明の請求項6に係る重機作業計
画作成支援装置によれば、請求項1乃至4のいずれか1
に記載のものにおいて、更に、重機が動作することによ
り生ずる干渉領域を求めると共にその干渉領域内に構造
物が存在するか否かを判断して重機と構造物との干渉を
判定する干渉判定手段を備えるようにしたので、容易か
つ迅速に干渉の有無を知ることができ、適切な重機の能
力の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、
熟練した者でなくとも、容易かつ迅速に適切な重機作業
計画を作成することができ、構造物の組立作業を安全か
つ効率よく行うことができるという効果を奏する。
【0144】更に、本発明の請求項16に係る重機作業
計画作成支援装置によれば、請求項1乃至15のいずれ
か1に記載のものにおいて、更に、他の設計手段により
作成された構造物に関する設計データから構成部材に関
するデータを抽出する構造物構成部材データ抽出手段
と、抽出したデータの形式を読み込み可能なデータ形式
に変換する変換手段とを備えるようにしたので、他の設
計手段により生成された設計データであっても利用する
ことができ、構造物モデルデータを作成する時間が不要
となる。よって、重機作業計画を容易かつ迅速に作成す
ることができるという効果を奏する。
【0145】更に、本発明の請求項17に係る重機作業
計画作成支援装置によれば、請求項1乃至16のいずれ
か1に記載のものにおいて、更に、構造物の水平方向に
関するデータを入力するための元図面データ入力手段
と、構造物の高さ方向に関するデータを設定するための
階高データ設定手段と、水平方向に関するデータと高さ
方向に関するデータとに基づき3次元の構造物モデルを
作成する構造物モデル作成手段とを備えるようにしたの
で、容易に構造物モデルを作成することができる。よっ
て、構造物モデルを作成する時間を短縮でき、重機作業
計画を容易かつ迅速に作成することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る重機作業計画作成
支援装置を用いて重機作業計画を作成する重機作業の内
容を表す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る重機作業計画作成
支援装置を表す概略構成図である。
【図3】図2に示した重機作業計画作成支援装置におけ
るシミュレーション装置の構成を表すものである。
【図4】図3に示したシミュレーション装置の機種・配
置設定部において表示画面に表示される画面の一例を表
すものである。
【図5】図3に示したシミュレーション装置の諸元設定
部において表示画面に表示される設定画面の一例を表す
ものである。
【図6】図3に示したシミュレーション装置の定格荷重
算出部の構成を表すものである。
【図7】図3に示したシミュレーション装置の作業半径
・揚程算出部における作業半径および作業揚程の算出方
法を説明するための概念図である。
【図8】図3に示したシミュレーション装置のブーム旋
回設定部において表示画面に表示される画面の一例を表
すものである。
【図9】重機の干渉領域を説明するための概念図であ
る。
【図10】重機の干渉領域を説明するための概念図であ
る。
【図11】図3に示したシミュレーション装置の干渉判
定部の構成を表すものである。
【図12】図11に示した梁干渉判定部のZ軸方向梁干
渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念
図である。
【図13】図11に示した梁干渉判定部のXY軸方向第
1梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するため
の概念図である。
【図14】図11に示した梁干渉判定部のXY軸方向第
2梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するため
の概念図である。
【図15】図11に示した梁干渉判定部のXY軸方向第
3梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するため
の概念図である。
【図16】図11に示した柱干渉判定部のXY軸方向第
1柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するため
の概念図である。
【図17】図11に示した柱干渉判定部のXY軸方向第
2柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するため
の概念図である。
【図18】図11に示した柱干渉判定部のZ軸方向第1
柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための
概念図である。
【図19】図11に示した柱干渉判定部のZ軸方向第2
柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための
概念図である。
【図20】図2に示した重機作業計画作成支援装置にお
ける作業計画図書作成編集装置の構成を表すものであ
る。
【図21】図20に示した作業計画図書作成編集装置の
作業状況図生成部により生成する作業状況図の一例を表
すものである。
【図22】図2に示した重機作業計画作成支援装置にお
けるデータ取込装置およびモデル作成装置の構成を表す
ものである。
【図23】図22に示したモデル作成装置の元図面デー
タ入力部において入力する図面の一例を表すものであ
る。
【図24】図22に示したモデル作成装置の階高データ
設定部において設定する階層と階高の関連を表す説明図
である。
【図25】図22に示したモデル作成装置の構造物モデ
ル作成・編集部により生成する構造物モデルの一例を表
すものである。
【図26】図3に示した干渉判定部における梁に関する
干渉判断の流れ図である。
【図27】図3に示した干渉判定部における柱に関する
干渉判断の流れ図である。
【符号の説明】
100 シミュレーション装置 110 機種・配置設定部 120 能力設定部 121 諸元設定部 122 定格荷重算出部 122・1 データ保持部 122・2 定格荷重性能区分決定部 122・3 定格荷重テーブル番号決定部 122・4 定格荷重テーブル値取出部 122・5 内挿処理部 123 作業半径・揚程算出部 130 吊上部材指定部 140 ブーム旋回設定部 150 干渉判定部 151 梁干渉判定部 151・1 Z軸方向梁干渉判定部 151・2 XY軸方向第1梁干渉判定部 151・3 XY軸方向第2梁干渉判定部 151・4 XY軸方向第3梁干渉判定部 152 柱干渉判定部 152・1 XY軸方向第1柱干渉判定部 152・2 XY軸方向第2柱干渉判定部 152・3 Z軸方向第1柱干渉判定部 152・4 Z軸方向第2柱干渉判定部 160 工程データ生成部 200 作業計画図書作成編集装置 210 組立作業順序設定部 220 車両積載順序設定部 230 作業状況図生成部 300 データ格納部 310 重機データ格納部 320 構造物モデルデータ格納部 330 工程データ格納部 340 作業指示データ格納部 400 データ取込装置 410 構造物構成部材データ抽出部 430 構造物モデルデータ変換部(変換手段) 500 モデル作成装置 510 元図面データ入力部 520 階高データ設定部 530 構造物モデル作成・編集部(構造物モデル作成
手段) 600 入力装置 700 CAD図形表示出力装置 701 表示画面 702 出力装置 K 重機 Ka ブーム Kb ジブ M 構造物 Mx 構成部材 Max,max 梁 Mbx,mbx 柱 m 構造物モデル mx モデル構成部材 Kd アウトリガ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重機を用いた構造物の組立建設において
    重機作業計画の作成を支援する装置であって、 データおよび指示の入力をするための入力手段と、 組立建設に用いる重機の能力を設定するための能力設定
    手段と、 重機により吊り上げる吊上部材を指定すると共に、その
    吊上部材を吊り上げるために必要となる重機の必要能力
    を求めるための吊上部材指定手段と、 前記能力設定手段により設定した重機の設定能力および
    前記吊上部材指定手段により求めた重機の必要能力を表
    示する表示手段とを備えたことを特徴とする重機作業計
    画作成支援装置。
  2. 【請求項2】 前記能力設定手段は、 重機の諸元を設定するための諸元設定手段と、 この諸元設定手段において設定した諸元に基づき定格荷
    重を求める定格荷重算出手段と、 前記諸元設定手段において設定した諸元に基づき作業半
    径と作業揚程とを求める作業半径・揚程算出手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載の重機作業計画作成
    支援装置。
  3. 【請求項3】 更に、重機に関するデータを格納する重
    機データ格納手段を備えると共に、この重機データ格納
    手段にはアウトリガ方式とカウンタウエイトとから定格
    荷重性能区分を決定する定格荷重性能区分テーブルおよ
    び定格荷重性能区分とブーム諸元とジブ諸元とから定格
    荷重を求める定格荷重テーブルが格納されており、か
    つ、前記定格荷重算出手段は、前記諸元設定手段におい
    て設定したアウトリガ方式とカウンタウエイトとに基づ
    いて前記重機データ格納手段に格納された定格荷重性能
    区分テーブルを用い定格荷重性能区分を決定する定格荷
    重性能区分決定手段と、この定格荷重性能区分決定手段
    により決定した定格荷重性能区分と前記諸元設定手段に
    おいて設定したブーム諸元とジブ諸元とに基づいて前記
    重機データ格納手段に格納された定格荷重テーブルを用
    い対応する定格荷重を取り出す定格荷重取出手段とを備
    えたことを特徴とする請求項2記載の重機作業計画作成
    支援装置。
  4. 【請求項4】 前記定格荷重算出手段は、更に、前記定
    格荷重性能区分決定手段により決定した定格荷重性能区
    分と前記諸元設定手段において設定したブーム諸元とジ
    ブ諸元とに基づき前記重機データ格納手段に格納された
    定格荷重テーブルから諸元のうちの1つを変数とする複
    数の定格荷重を取り出して定格荷重を求めるための近似
    曲線を作成すると共にその近似曲線に基づいて定格荷重
    を求める内挿処理手段を備えたことを特徴とする請求項
    3記載の重機作業計画作成支援装置。
  5. 【請求項5】 更に、構造物のモデルに関するデータを
    格納する構造物モデルデータ格納手段と、構造物に対す
    る重機の配置を設定するための配置設定手段とを備えて
    おり、かつ、前記吊上部材指定手段は、吊上部材を構造
    物モデルにおいて指定すると共にその指定に応じて前記
    構造物モデルデータ格納手段から読み出した構造物モデ
    ルデータと前記配置設定手段により設定した重機の配置
    とから重機の必要能力を求めることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援装
    置。
  6. 【請求項6】 更に、 重機が動作することにより生ずる干渉領域を求めると共
    に、その干渉領域内に構造物が存在するか否かを判断し
    て重機と構造物との干渉を判定する干渉判定手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載
    の重機作業計画作成支援装置。
  7. 【請求項7】 更に、構造物のモデルに関するデータを
    格納する構造物モデルデータ格納手段と、構造物に対す
    る重機の配置を設定するための配置設定手段と、重機の
    ブームの旋回範囲を設定するためのブーム旋回設定手段
    とを備えており、かつ、前記干渉判定手段は、前記配置
    設定手段により設定した重機の配置と前記能力設定手段
    により設定した重機の能力と前記ブーム旋回設定手段に
    より設定したブームの旋回範囲とに基づいてブームが旋
    回することにより生ずる干渉範囲を求めると共に、前記
    構造物モデルデータ格納手段から読み出した構造物モデ
    ルデータに基づき構造物モデルが干渉領域内に存在する
    か否かを判断して重機と構造物との干渉を判定すること
    を特徴とする請求項6記載の重機作業計画作成支援装
    置。
  8. 【請求項8】 前記構造物は梁と柱とにより構成される
    と共に、前記干渉判定手段は、梁に関する干渉を判定す
    る梁干渉判定手段と、柱に関する干渉を判定する柱干渉
    判定手段とを備えたことを特徴とする請求項6または7
    に記載の重機作業計画作成支援装置。
  9. 【請求項9】 前記梁干渉判定手段は、 梁のz座標値が干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判
    断するZ軸方向梁干渉判定手段と、 梁と干渉領域の軸との間の距離が梁のz座標値における
    干渉領域の半径よりも大きいか否かを判断するXY軸方
    向第1梁干渉判定手段と、 梁の両端の各(x,y)座標値が梁のz座標値における
    干渉領域の(x,y)座標値の範囲内か否かを判断する
    XY軸方向第2梁干渉判定手段と、 梁の両端を結んだ直線が梁のz座標値における干渉領域
    を通過するか否かを判断するXY軸方向第3梁干渉判定
    手段とを備えたことを特徴とする請求項8記載の重機作
    業計画作成支援装置。
  10. 【請求項10】 前記柱干渉判定手段は、 柱と干渉領域の軸との間の距離が干渉領域のXY軸方向
    における最大半径よりも大きいか否かを判断するXY軸
    方向第1柱干渉判定手段と、 XY軸方向の半径が最大となるz座標値における干渉領
    域の(x,y)座標値の範囲内に柱の(x,y)座標値
    があるか否かを判断するXY軸方向第2柱干渉判定手段
    と、 柱の両端の各z座標値が柱の(x,y)座標値における
    干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断するZ軸方向
    第1柱干渉判定手段と、 柱の両端を結んだ直線が柱の(x,y)座標値における
    干渉領域のz座標値の範囲を通過するか否かを判断する
    Z軸方向第2柱干渉判定手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項8記載の重機作業計画作成支援装置。
  11. 【請求項11】 更に、 前記能力設定手段により設定した重機の設定能力と前記
    干渉判定手段により判定した重機と構造物との干渉の有
    無とに基づいて吊り上げ可能な部材に関するデータと重
    機に関するデータとを関連づけて工程データを生成する
    工程データ生成手段とを備えたことを特徴とする請求項
    6乃至10のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援
    装置。
  12. 【請求項12】 前記工程データ生成手段は、更に、吊
    上部材の重心がXY軸方向における干渉領域内にあるか
    否かを判断することを特徴とする請求項11記載の重機
    作業計画作成支援装置。
  13. 【請求項13】 更に、 前記工程データ生成手段により生成した工程データに基
    づいて構造物の組立順序を設定し、作業順序データを生
    成するための組立作業順序設定手段を備えたことを特徴
    とする請求項11または12に記載の重機作業計画作成
    支援装置。
  14. 【請求項14】 更に、 前記組立作業順序設定手段により生成した作業順序デー
    タに基づいて構造物を構成する構成部材の車両への積載
    順序を設定し、積載順序データを生成するための車両積
    載順序設定手段を備えたことを特徴とする請求項13記
    載の重機作業計画作成支援装置。
  15. 【請求項15】 更に、 前記工程データ生成手段により生成した工程データに基
    づいて作業状況図を作成し、作業状況図データを生成す
    る作業状況図生成手段を備えたことを特徴とする請求項
    11乃至14のいずれか1に記載の重機作業計画作成支
    援装置。
  16. 【請求項16】 更に、 他の設計手段により作成された構造物に関する設計デー
    タから構成部材に関するデータを抽出する構造物構成部
    材データ抽出手段と、 構造物構成部材データ抽出手段により抽出したデータの
    形式を読み込み可能なデータ形式に変換する変換手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか
    1に記載の重機作業計画作成支援装置。
  17. 【請求項17】 更に、 構造物の水平方向に関するデータを入力するための元図
    面データ入力手段と、 構造物の高さ方向に関するデータを設定するための階高
    データ設定手段と、 前記元図面データ入力手段により入力された水平方向に
    関するデータと前記階高データ設定手段により設定され
    た高さ方向に関するデータとに基づき3次元の構造物モ
    デルを作成する構造物モデル作成手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1乃至16のいずれか1に記載の重機
    作業計画作成支援装置。
JP25686596A 1996-09-27 1996-09-27 重機作業計画作成支援装置 Expired - Fee Related JP3976361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25686596A JP3976361B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 重機作業計画作成支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25686596A JP3976361B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 重機作業計画作成支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10101291A true JPH10101291A (ja) 1998-04-21
JP3976361B2 JP3976361B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=17298497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25686596A Expired - Fee Related JP3976361B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 重機作業計画作成支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3976361B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072897A (zh) * 2013-02-06 2013-05-01 中船第九设计研究院工程有限公司 一种dp总线构架的门座式起重机plc通信方法
CN103101840A (zh) * 2013-02-05 2013-05-15 中船第九设计研究院工程有限公司 一种门座式起重机plc现场总线的通信方法
JP2017016489A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 日立造船株式会社 クレーン干渉チェックシステム、橋梁架設シミュレーションシステム、及び、それらを備えた3d施工計画システム
KR20200074511A (ko) * 2018-12-17 2020-06-25 한화디펜스 주식회사 특수차량 수평조절을 위한 아웃트리거 운용제어 표시장치
CN114684718A (zh) * 2022-04-24 2022-07-01 深圳供电局有限公司 一种获取吊车吊臂位置的方法及系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103101840A (zh) * 2013-02-05 2013-05-15 中船第九设计研究院工程有限公司 一种门座式起重机plc现场总线的通信方法
CN103072897A (zh) * 2013-02-06 2013-05-01 中船第九设计研究院工程有限公司 一种dp总线构架的门座式起重机plc通信方法
JP2017016489A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 日立造船株式会社 クレーン干渉チェックシステム、橋梁架設シミュレーションシステム、及び、それらを備えた3d施工計画システム
KR20200074511A (ko) * 2018-12-17 2020-06-25 한화디펜스 주식회사 특수차량 수평조절을 위한 아웃트리거 운용제어 표시장치
CN114684718A (zh) * 2022-04-24 2022-07-01 深圳供电局有限公司 一种获取吊车吊臂位置的方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3976361B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3737196B2 (ja) 住宅の水平ブレース配置方法
CN101556704B (zh) 一种钢结构拼装临时支撑胎架体系的建立方法
CN111291436A (zh) 一种基于bim的高支模安全管理监测方法及监测系统
JP6209909B2 (ja) コンクリート打設計画支援装置、コンクリート打設計画支援方法およびプログラム
CN110499921A (zh) 多层空间曲面网壳骨架支撑式膜结构屋面施工方法
CN111724475A (zh) 一种用于市政工程的基于建筑信息模型的施工方法
JP2021022020A (ja) クレーン計画支援システム
Varghese et al. A heavy lift planning system for crane lifts
JPH10101291A (ja) 重機作業計画作成支援装置
CN113722854A (zh) 一种面向综合评估的船舶工装设计方法
CN110322534B (zh) 一种基于bim技术的钢桁梁支架法拼装施工模拟方法
CN116675116B (zh) 起重机设计控制方法、装置、计算设备及存储介质
Fang et al. A framework of lift virtual prototyping (LVP) approach for crane safety planning
JP2000048061A (ja) 仮設足場設計支援方法、それを実現するシステム、および、プログラムを記録した記録媒体
CN116882068A (zh) 一种建筑物钢结构质量分析方法、介质及系统
CN114737768A (zh) 一种基于bim技术的钢结构安装施工工艺
US20200151293A1 (en) Systems and methods for the analysis of structural components
CN112487534A (zh) 基于bim技术对建筑物进行净高分析的方法
JP2000172759A (ja) 工程管理システム
Ofrim et al. A rapid lift study generation system for heavy industrial projects
Wu et al. Design and realization of crawler crane’s lifting simulation system
JPH10123926A (ja) 装柱の設計管理方法およびその装置
US11900030B2 (en) Systems and methods for the design and analysis of structural connections
Mahalingam et al. A computer-aided heavy lift planning model
CN119578069A (zh) 一种基于Bentlley的桥梁下部结构桩柱式墩参数化建模方法、系统及相关设备

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061102

A521 Written amendment

Effective date: 20061222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070601

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070619

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees