JPH0999527A - ストレッチ包装用フィルム - Google Patents
ストレッチ包装用フィルムInfo
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- JPH0999527A JPH0999527A JP25767095A JP25767095A JPH0999527A JP H0999527 A JPH0999527 A JP H0999527A JP 25767095 A JP25767095 A JP 25767095A JP 25767095 A JP25767095 A JP 25767095A JP H0999527 A JPH0999527 A JP H0999527A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観に優れ、かつ引裂強度、変形回復性等の
包装適正に優れたストレッチ包装用フィルムを提供す
る。 【解決手段】 低密度ポリエチレン樹脂、結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂及び密度が0.910g/cm3以上の
直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から
選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる基材層(A)の
少なくとも片面に、密度が0.908g/cm3以下、
かつQ値(Mw/Mn)が4.0以下の直鎖状エチレン
ーαーオレフィン共重合体樹脂からなる表面層(B)が
積層されてなることを特徴とするストレッチ包装用フィ
ルム。
包装適正に優れたストレッチ包装用フィルムを提供す
る。 【解決手段】 低密度ポリエチレン樹脂、結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂及び密度が0.910g/cm3以上の
直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から
選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる基材層(A)の
少なくとも片面に、密度が0.908g/cm3以下、
かつQ値(Mw/Mn)が4.0以下の直鎖状エチレン
ーαーオレフィン共重合体樹脂からなる表面層(B)が
積層されてなることを特徴とするストレッチ包装用フィ
ルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品の包装用ストレ
ッチフィルム、特に、外観に優れ、かつ引裂強度、変形
回復性等の包装適性に優れたストレッチ包装用フィルム
に関する。
ッチフィルム、特に、外観に優れ、かつ引裂強度、変形
回復性等の包装適性に優れたストレッチ包装用フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、青果物、鮮魚、鮮肉、惣菜等の食
品を直接に又はプラスチックトレー上に載置して、これ
らをフィルムでストレッチ包装する、いわゆるプリパッ
ケージ用のフィルムとして、環境問題等から従来のポリ
塩化ビニルフィルムに代えて、ポリオレフィン系樹脂に
よるものの開発が活発に行われている。
品を直接に又はプラスチックトレー上に載置して、これ
らをフィルムでストレッチ包装する、いわゆるプリパッ
ケージ用のフィルムとして、環境問題等から従来のポリ
塩化ビニルフィルムに代えて、ポリオレフィン系樹脂に
よるものの開発が活発に行われている。
【0003】例えば、特公平2ー12187号公報およ
び特公平2ー18983号公報には、エチレンとブテン
ー1、ヘキセンー1、4ーメチルペンテンー1、オクテ
ンー1の中から選ばれたαーオレフィンを重合させたエ
チレンーαーオレフィン共重合体樹脂を主成分とする第
1層と、エチレンー酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分と
する第2層とを積層してなるストレッチ包装用フィルム
が提案されている。
び特公平2ー18983号公報には、エチレンとブテン
ー1、ヘキセンー1、4ーメチルペンテンー1、オクテ
ンー1の中から選ばれたαーオレフィンを重合させたエ
チレンーαーオレフィン共重合体樹脂を主成分とする第
1層と、エチレンー酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分と
する第2層とを積層してなるストレッチ包装用フィルム
が提案されている。
【0004】また、特公平4ー50904号公報には、
プロピレンと、エチレンおよび炭素数4〜8のαーオレ
フィンの中から選ばれた少なくとも一種のαーオレフィ
ンを重合させたプロピレンーαーオレフィンランダム共
重合体樹脂を主成分とする層の両面に、エチレンー酢酸
ビニル共重合体樹脂を主成分とする層を積層してなるス
トレッチ包装用フィルムが提案されている。
プロピレンと、エチレンおよび炭素数4〜8のαーオレ
フィンの中から選ばれた少なくとも一種のαーオレフィ
ンを重合させたプロピレンーαーオレフィンランダム共
重合体樹脂を主成分とする層の両面に、エチレンー酢酸
ビニル共重合体樹脂を主成分とする層を積層してなるス
トレッチ包装用フィルムが提案されている。
【0005】しかし、上記のストレッチ包装フィルム
は、食品のストレッチ包装用フィルムとして用いるには
外観、特に光沢度が劣っており、店頭陳列時に被包装食
品の見栄えがよくない。また、フィルムの引裂強度が弱
い為、被包装食品に鋭利な角がある場合や被包装食品を
載置したトレーの角が鋭利な場合には、この接触部分か
ら破れてしまうという問題があった。
は、食品のストレッチ包装用フィルムとして用いるには
外観、特に光沢度が劣っており、店頭陳列時に被包装食
品の見栄えがよくない。また、フィルムの引裂強度が弱
い為、被包装食品に鋭利な角がある場合や被包装食品を
載置したトレーの角が鋭利な場合には、この接触部分か
ら破れてしまうという問題があった。
【0006】更に、変形回復性が劣っているので、包装
物の輸送、店頭陳列時にシワが発生しやすい等の問題が
あり、市場の要求に必ずしも充分に対応しきれているも
のではなかった。
物の輸送、店頭陳列時にシワが発生しやすい等の問題が
あり、市場の要求に必ずしも充分に対応しきれているも
のではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品のスト
レッチ包装用フィルムにおける上述の問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、適度な滑り性、
自己粘着性、防曇性を有することは勿論のこと、外観に
優れ、かつ引裂強度、変形回復性等の包装適性が極めて
優れたストレッチ包装用フィルムを提供することにあ
る。
レッチ包装用フィルムにおける上述の問題に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、適度な滑り性、
自己粘着性、防曇性を有することは勿論のこと、外観に
優れ、かつ引裂強度、変形回復性等の包装適性が極めて
優れたストレッチ包装用フィルムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の発明は、低密度ポリエチ
レン樹脂、結晶性ポリプロピレン系樹脂及び密度が0.
910g/cm3以上の直鎖状エチレンーαーオレフィ
ン共重合体樹脂の中から選ばれた少なくとも1種の樹脂
からなる基材層(A)の少なくも片面に、密度が0.9
08g/cm3以下、かつQ値(Mw/Mn)が4.0
以下の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂か
らなる表面層(B)が積層されてなることを特徴とする
ストレッチ包装用フィルムに関する。
に、本発明の請求項1に記載の発明は、低密度ポリエチ
レン樹脂、結晶性ポリプロピレン系樹脂及び密度が0.
910g/cm3以上の直鎖状エチレンーαーオレフィ
ン共重合体樹脂の中から選ばれた少なくとも1種の樹脂
からなる基材層(A)の少なくも片面に、密度が0.9
08g/cm3以下、かつQ値(Mw/Mn)が4.0
以下の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂か
らなる表面層(B)が積層されてなることを特徴とする
ストレッチ包装用フィルムに関する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ストレッチ包装用フィルムは、基材層(A)と表面層
(B)の2種類の層を含む構成である。基材層(A)
は、低密度ポリエチレン樹脂、結晶性ポリプロピレン系
樹脂及び密度が0.910g/cm3以上の直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から選ばれた少
なくとも1種の樹脂からなる。
ストレッチ包装用フィルムは、基材層(A)と表面層
(B)の2種類の層を含む構成である。基材層(A)
は、低密度ポリエチレン樹脂、結晶性ポリプロピレン系
樹脂及び密度が0.910g/cm3以上の直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から選ばれた少
なくとも1種の樹脂からなる。
【0010】低密度ポリエチレン樹脂としては、密度が
0.915〜0.930g/cm3、MFR(JIS
K−7210:190℃、2.16Kg荷重)が0.3
〜15g/10分である低密度ポリエチレン樹脂が好ま
しい。結晶性ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレ
ンの単独共重合体、プロピレンを主成分とし、これとエ
チレン又は炭素数4〜8のαーオレフィンとの二元系共
重合体、及び含有量74〜96重量%のプロピレンと含
有量1〜10重量%のエチレンと含有量3〜25重量%
の炭素数4〜8のαーオレフィンとの三元系共重合体等
が挙げられる。炭素数4〜8のαーオレフィンとして
は、ブテンー1、ヘキセンー1、オクテンー1、ペンテ
ンー1、4ーメチルペンテンー1、3ーメチルペンテン
ー1等が挙げられる。
0.915〜0.930g/cm3、MFR(JIS
K−7210:190℃、2.16Kg荷重)が0.3
〜15g/10分である低密度ポリエチレン樹脂が好ま
しい。結晶性ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレ
ンの単独共重合体、プロピレンを主成分とし、これとエ
チレン又は炭素数4〜8のαーオレフィンとの二元系共
重合体、及び含有量74〜96重量%のプロピレンと含
有量1〜10重量%のエチレンと含有量3〜25重量%
の炭素数4〜8のαーオレフィンとの三元系共重合体等
が挙げられる。炭素数4〜8のαーオレフィンとして
は、ブテンー1、ヘキセンー1、オクテンー1、ペンテ
ンー1、4ーメチルペンテンー1、3ーメチルペンテン
ー1等が挙げられる。
【0011】結晶性ポリプロピレン系樹脂としては、M
FR(JIS K−7210:230℃、2.16Kg
荷重)が0.5〜40g/10分、好ましくは0.5〜
20g/10分のものである。密度が0.910g/c
m3以上の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹
脂としては、エチレンを主成分として、これと炭素数4
〜8のαーオレフィンとの共重合体である。炭素数4〜
8のαーオレフィンとしては、ブテンー1、ヘキセンー
1、4ーメチルペンテンー1、オクテンー1等が挙げら
れ、これらは単独または2種以上混合して使用すること
ができる。樹脂中のαーオレフィンの含有量は5〜15
重量%が好ましい。また、直鎖状エチレンーαーオレフ
ィン共重合体樹脂の密度は0.910〜0.930g/
cm3が好ましく、MFRは0.5〜10g/10分で
あるものが好ましい。
FR(JIS K−7210:230℃、2.16Kg
荷重)が0.5〜40g/10分、好ましくは0.5〜
20g/10分のものである。密度が0.910g/c
m3以上の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹
脂としては、エチレンを主成分として、これと炭素数4
〜8のαーオレフィンとの共重合体である。炭素数4〜
8のαーオレフィンとしては、ブテンー1、ヘキセンー
1、4ーメチルペンテンー1、オクテンー1等が挙げら
れ、これらは単独または2種以上混合して使用すること
ができる。樹脂中のαーオレフィンの含有量は5〜15
重量%が好ましい。また、直鎖状エチレンーαーオレフ
ィン共重合体樹脂の密度は0.910〜0.930g/
cm3が好ましく、MFRは0.5〜10g/10分で
あるものが好ましい。
【0012】表面層(B)は、密度が0.908g/c
m3以下、かつQ値(Mw/Mn)が4.0以下の直鎖
状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂からなる。好
ましくは、密度が0.865〜0.905g/cm3、か
つQ値(Mw/Mn)が2.0〜3.0、及びMFRが
0.5〜5g/10分である。密度が0.908g/c
m3を超えると、フィルムの外観が悪化してしまい、更
に、密度が0.908g/cm3以下でもQ値が4.0
を超える場合は、必ずしもフィルム外観は良好ではな
く、また、引裂強度等の包装適性も低下し、ストレッチ
自動包装機での使用が困難な場合があるので好ましくな
い。
m3以下、かつQ値(Mw/Mn)が4.0以下の直鎖
状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂からなる。好
ましくは、密度が0.865〜0.905g/cm3、か
つQ値(Mw/Mn)が2.0〜3.0、及びMFRが
0.5〜5g/10分である。密度が0.908g/c
m3を超えると、フィルムの外観が悪化してしまい、更
に、密度が0.908g/cm3以下でもQ値が4.0
を超える場合は、必ずしもフィルム外観は良好ではな
く、また、引裂強度等の包装適性も低下し、ストレッチ
自動包装機での使用が困難な場合があるので好ましくな
い。
【0013】直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体
樹脂としては、エチレンを主成分として、これとαーオ
レフィンを単独又は2種以上混合したものとの共重合体
である。αーオレフィンは、炭素数4〜8のαーオレフ
ィンであり、例えば、ブテンー1、ヘキセンー1、4−
メチルペンテンー1、オクテン−1等が挙げられる。α
ーオレフィンの含有量は、10〜30重量%、好ましく
は12〜26重量%である。
樹脂としては、エチレンを主成分として、これとαーオ
レフィンを単独又は2種以上混合したものとの共重合体
である。αーオレフィンは、炭素数4〜8のαーオレフ
ィンであり、例えば、ブテンー1、ヘキセンー1、4−
メチルペンテンー1、オクテン−1等が挙げられる。α
ーオレフィンの含有量は、10〜30重量%、好ましく
は12〜26重量%である。
【0014】α−オレフィン含有量が10重量%未満で
は、得られるフィルムが硬く、引裂強度等が低下し良好
な包装適性が得られず、一方、30重量%を超えると、
フィルム成形が困難であるという傾向がある。直鎖状エ
チレンーαーオレフィン共重合体は、エチレンとαーオ
レフィンをイオン重合して得られ、触媒としては遷移金
属化合物を用いる、いわゆるチーグラーナッタ型触媒、
または、有機金属錯体を用いる、いわゆるメタロセン触
媒等が挙げられる。
は、得られるフィルムが硬く、引裂強度等が低下し良好
な包装適性が得られず、一方、30重量%を超えると、
フィルム成形が困難であるという傾向がある。直鎖状エ
チレンーαーオレフィン共重合体は、エチレンとαーオ
レフィンをイオン重合して得られ、触媒としては遷移金
属化合物を用いる、いわゆるチーグラーナッタ型触媒、
または、有機金属錯体を用いる、いわゆるメタロセン触
媒等が挙げられる。
【0015】また、製造プロセスとしては、一般のポリ
オレフィン製造に用いられる高圧法、気相法、溶液法、
スラリー法等が挙げられる。本発明の直鎖状エチレンー
αーオレフィン共重合体は、メタロセン触媒によるもの
が、密度とQ値の関係より好ましい。
オレフィン製造に用いられる高圧法、気相法、溶液法、
スラリー法等が挙げられる。本発明の直鎖状エチレンー
αーオレフィン共重合体は、メタロセン触媒によるもの
が、密度とQ値の関係より好ましい。
【0016】このメタロセン触媒とは、遷移金属(F
e、Ti、Zr、Hf等)を不飽和環状化合物で挟んだ
構造をとっており、立体規則性、分子量、共重合性等の
精密なコントロールが可能となる。従来のチーグラーナ
ッタ型触媒等は、性質の異なった活性点が混在している
のでマルチサイト触媒(MSC)と呼ばれ、目的の分子
量以外の低分子量成分も同時に得られ、フィルムの透明
性、ヒートシール性を悪化させる。
e、Ti、Zr、Hf等)を不飽和環状化合物で挟んだ
構造をとっており、立体規則性、分子量、共重合性等の
精密なコントロールが可能となる。従来のチーグラーナ
ッタ型触媒等は、性質の異なった活性点が混在している
のでマルチサイト触媒(MSC)と呼ばれ、目的の分子
量以外の低分子量成分も同時に得られ、フィルムの透明
性、ヒートシール性を悪化させる。
【0017】それに対して、メタロセン触媒は、触媒活
性点が均一なのでシングルサイト触媒(SSC)と呼ば
れ、挟分子量分布の均質なポリマーが得られ、加工性に
関与する分子量分布、製品物性に関与する組成分布を任
意にコントロールすることができる。かかるメタロセン
触媒の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体は、三
菱化学(株)“KERNEL”、ダウ・ケミカルジャパ
ン(株)より“AFFINITY”、“ENGAGE”
の商品名で販売されている。
性点が均一なのでシングルサイト触媒(SSC)と呼ば
れ、挟分子量分布の均質なポリマーが得られ、加工性に
関与する分子量分布、製品物性に関与する組成分布を任
意にコントロールすることができる。かかるメタロセン
触媒の直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体は、三
菱化学(株)“KERNEL”、ダウ・ケミカルジャパ
ン(株)より“AFFINITY”、“ENGAGE”
の商品名で販売されている。
【0018】表面層(B)には、フィルムの外観を悪化
させない範囲で、エチレンー酢酸ビニル共重合体(酢酸
ビニル含有量は5〜40重量%)、エチレンーアクリル
酸共重合体(アクリル酸含有量は5〜20重量%)、エ
チレンーメタクリル酸メチル共重合体、エチレン、プロ
ピレン等のαーオレフィンとアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸等から選ばれた単量体との共重合体の金
属塩(Zn、Na、K、Li、Mg等)、無水マレイン
酸グラフトエチレンー酢酸ビニル共重合体、無水マレイ
ン酸グラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポ
リプロピレン等の1種または2種以上を、フィルムの包
装適性の向上を目的として1〜40重量%、好ましくは
1〜30重量%配合することができる。
させない範囲で、エチレンー酢酸ビニル共重合体(酢酸
ビニル含有量は5〜40重量%)、エチレンーアクリル
酸共重合体(アクリル酸含有量は5〜20重量%)、エ
チレンーメタクリル酸メチル共重合体、エチレン、プロ
ピレン等のαーオレフィンとアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸等から選ばれた単量体との共重合体の金
属塩(Zn、Na、K、Li、Mg等)、無水マレイン
酸グラフトエチレンー酢酸ビニル共重合体、無水マレイ
ン酸グラフトポリエチレン、無水マレイン酸グラフトポ
リプロピレン等の1種または2種以上を、フィルムの包
装適性の向上を目的として1〜40重量%、好ましくは
1〜30重量%配合することができる。
【0019】また、上記物質を基材層(A)にも、表面
層(B)と同様に1〜40重量%配合してもよい。ま
た、表面層(B)には、防曇性、および適度の滑り性、
自己粘着性、帯電防止性を付与するために、例えば、炭
素数が1〜12、好ましくは1〜6の脂肪族アルコール
と、炭素数が10〜22、好ましくは12〜18の脂肪
酸との化合物である脂肪族アルコール系脂肪酸エステ
ル、具体的には、モノグリセリンオレエート、ポリグリ
セリンオレエート、グリセリントリリシノレート、グリ
セリンアセチルリシノレート、ポリグリセリンステアレ
ート、ポリグリセリンラウレート、メチルアセチルリシ
ノレート、エチルアセチルリシノレート、ブチルアセチ
ルリシノレート、プロピレングリコールオレエート、プ
ロピレングリコールラウレート、ペンタエリスリトール
オレエート、ポリエチレングリコールオレエート、ポリ
プロピレングリコールオレエート、ソルビタンオレエー
ト、ソルビタンラウレート、ポリエチレングリコールソ
ルビタンオレエート、ポリエチレングリコールソルビタ
ンラウレート等、ならびに、ポリアルキレンエーテルポ
リオール、具体的には、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等、更に、パラフィン系オイルよ
り選ばれた化合物の少なくとも1種を0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%配合させるのがよい。
層(B)と同様に1〜40重量%配合してもよい。ま
た、表面層(B)には、防曇性、および適度の滑り性、
自己粘着性、帯電防止性を付与するために、例えば、炭
素数が1〜12、好ましくは1〜6の脂肪族アルコール
と、炭素数が10〜22、好ましくは12〜18の脂肪
酸との化合物である脂肪族アルコール系脂肪酸エステ
ル、具体的には、モノグリセリンオレエート、ポリグリ
セリンオレエート、グリセリントリリシノレート、グリ
セリンアセチルリシノレート、ポリグリセリンステアレ
ート、ポリグリセリンラウレート、メチルアセチルリシ
ノレート、エチルアセチルリシノレート、ブチルアセチ
ルリシノレート、プロピレングリコールオレエート、プ
ロピレングリコールラウレート、ペンタエリスリトール
オレエート、ポリエチレングリコールオレエート、ポリ
プロピレングリコールオレエート、ソルビタンオレエー
ト、ソルビタンラウレート、ポリエチレングリコールソ
ルビタンオレエート、ポリエチレングリコールソルビタ
ンラウレート等、ならびに、ポリアルキレンエーテルポ
リオール、具体的には、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等、更に、パラフィン系オイルよ
り選ばれた化合物の少なくとも1種を0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%配合させるのがよい。
【0020】また、これらの添加剤を、基材層(A)に
も0.1〜10重量%配合してもよい。本発明のストレ
ッチ包装用フィルムは、前記基材層(A)を構成する低
密度ポリエチレン樹脂、結晶性プロピレン系樹脂、直鎖
状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から選ば
れた少なくとも1種の樹脂及び表面層(B)を構成する
直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂を、複数
の押出機を用いて、インフレーション成形もしくはTダ
イ成形による共押出法、又は押出ラミネート法等の公知
の方法で積層して成形される。
も0.1〜10重量%配合してもよい。本発明のストレ
ッチ包装用フィルムは、前記基材層(A)を構成する低
密度ポリエチレン樹脂、結晶性プロピレン系樹脂、直鎖
状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から選ば
れた少なくとも1種の樹脂及び表面層(B)を構成する
直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂を、複数
の押出機を用いて、インフレーション成形もしくはTダ
イ成形による共押出法、又は押出ラミネート法等の公知
の方法で積層して成形される。
【0021】また、インフレーション成形においては、
チューブの外面から冷却する方法、チューブの外、内面
の両面から冷却する方法のどちらでもよい。中でも縦方
向と横方向の引裂強度等機械的強度を充分にバランスさ
せた積層フィルムとするために、インフレーション成形
による共押出法が好ましく、その際のブロー比は3〜2
0倍、好ましくは5〜18倍とする。
チューブの外面から冷却する方法、チューブの外、内面
の両面から冷却する方法のどちらでもよい。中でも縦方
向と横方向の引裂強度等機械的強度を充分にバランスさ
せた積層フィルムとするために、インフレーション成形
による共押出法が好ましく、その際のブロー比は3〜2
0倍、好ましくは5〜18倍とする。
【0022】ここでのブロー比とは、ダイのダイスリッ
ト円周長に対する最終インフレーションフィルムの円周
長との比をいう。また、前述の様にして得られたフィル
ムを、樹脂の結晶化温度以下に加熱し、ニップロール間
の速度差を利用して、フィルムの縦方向に1.2〜5倍
延伸する、又は、フィルムの縦横両方向に1.2〜5倍
に二軸延伸しても構わない。
ト円周長に対する最終インフレーションフィルムの円周
長との比をいう。また、前述の様にして得られたフィル
ムを、樹脂の結晶化温度以下に加熱し、ニップロール間
の速度差を利用して、フィルムの縦方向に1.2〜5倍
延伸する、又は、フィルムの縦横両方向に1.2〜5倍
に二軸延伸しても構わない。
【0023】このストレッチ包装用フィルムの全体の厚
さは、8〜30μmであり、このうち、基材層(A)が
1〜15μm、表面層(B)が各々3〜10μmである
のが好ましい。本発明のストレッチ包装用フィルムは、
食品包装用ストレッチフィルムとしてだけでなく、パレ
ット上に積載された荷物の周りにフィルムを巻き付けて
包装するパレットストレッチフィルムとしても好適であ
る。
さは、8〜30μmであり、このうち、基材層(A)が
1〜15μm、表面層(B)が各々3〜10μmである
のが好ましい。本発明のストレッチ包装用フィルムは、
食品包装用ストレッチフィルムとしてだけでなく、パレ
ット上に積載された荷物の周りにフィルムを巻き付けて
包装するパレットストレッチフィルムとしても好適であ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例およ
び比較例により更に詳細に説明するが、本発明は、その
要旨を越えない限り以下の例に限定されるものではな
い。なお、以下の例において、得られたストレッチ包装
用フィルムの物性及び包装適正は次の方法によって行っ
たものであり、また、ストレッチ包装用フィルムの評価
及び包装適正を表1に示した。
び比較例により更に詳細に説明するが、本発明は、その
要旨を越えない限り以下の例に限定されるものではな
い。なお、以下の例において、得られたストレッチ包装
用フィルムの物性及び包装適正は次の方法によって行っ
たものであり、また、ストレッチ包装用フィルムの評価
及び包装適正を表1に示した。
【0025】〈霞み度〉 JIS Zー6714 〈光沢度〉 JIS Z−8741 〈引裂強度〉 JIS Zー1702 〈変形回復歪量〉図1に示す装置を使用して、直径20
mmφのピストン棒を500mm/分の速度でフィルム
中心部に押し込んだ後、ピストン棒を後退させてフィル
ムに発生するピストン棒による傷跡が3分後に消える歪
量を変形回復歪量とした。
mmφのピストン棒を500mm/分の速度でフィルム
中心部に押し込んだ後、ピストン棒を後退させてフィル
ムに発生するピストン棒による傷跡が3分後に消える歪
量を変形回復歪量とした。
【0026】〈伸展性〉発泡ポリスチレン、延伸ポリス
チレン、耐衝撃性ポリスチレン製のトレー上にコロッケ
をそれぞれ載せてストレッチ自動包装機、(株)フジキ
カイ製Aー18X〔商品名〕にて包装を行い、その時の
フィルムの伸びる状態を肉眼で観察した結果を次のよう
に評価した。フィルムがほぼ均一に伸びた場合:○、フ
ィルムが不均一に伸びた場合:×。
チレン、耐衝撃性ポリスチレン製のトレー上にコロッケ
をそれぞれ載せてストレッチ自動包装機、(株)フジキ
カイ製Aー18X〔商品名〕にて包装を行い、その時の
フィルムの伸びる状態を肉眼で観察した結果を次のよう
に評価した。フィルムがほぼ均一に伸びた場合:○、フ
ィルムが不均一に伸びた場合:×。
【0027】〈破れ発生状況〉伸展性評価と同様に包装
を行い、その時のフィルムの破れの有無を肉眼で観察し
た。 〈シワ発生状況〉伸展性評価と同様に包装を行い、その
時のフィルムのシワの有無を肉眼で観察した。
を行い、その時のフィルムの破れの有無を肉眼で観察し
た。 〈シワ発生状況〉伸展性評価と同様に包装を行い、その
時のフィルムのシワの有無を肉眼で観察した。
【0028】実施例1 基材層(A)用樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂
〔密度0.924g/cm3、MFR0.7g/10
分;三菱化学(株)製、商品名「三菱ポリエチ−LD
LF240」〕を、口径65mm、L/D25の押出機
を用いて190℃で混練し、一方、表面層(B)用樹脂
として、直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂
〔密度0.895g/cm3、Q値2.26、MFR
1.6g/10分、αーオレフィン:オクテンー1(含
有量14.5重量%);ダウ・ケミカルジャパン(株)
製、商品名「AFFINITY PF1140」〕9
8.5重量%およびジグリセリンオレート〔理研ビタミ
ン(株)製、商品名「リケマールO71D」〕1.5重
量%よりなる樹脂組成物を、口径50mm、L/D25
の押出機を用いて190℃で混練し、この両者を一台の
環状三層ダイに供給して、基材層(A)よりなる厚さ
6.5μmの樹脂層の両面に、表面層(B)よりなる各
厚さ3.25μmの樹脂層が積層されるようにして、ダ
イ温度190℃、ブロー比10倍でインフレーション成
形して、全体の厚さ13μm(3.25μm/6.5μ
m/3.25μm)のストレッチ包装用フィルムを製造
した。
〔密度0.924g/cm3、MFR0.7g/10
分;三菱化学(株)製、商品名「三菱ポリエチ−LD
LF240」〕を、口径65mm、L/D25の押出機
を用いて190℃で混練し、一方、表面層(B)用樹脂
として、直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂
〔密度0.895g/cm3、Q値2.26、MFR
1.6g/10分、αーオレフィン:オクテンー1(含
有量14.5重量%);ダウ・ケミカルジャパン(株)
製、商品名「AFFINITY PF1140」〕9
8.5重量%およびジグリセリンオレート〔理研ビタミ
ン(株)製、商品名「リケマールO71D」〕1.5重
量%よりなる樹脂組成物を、口径50mm、L/D25
の押出機を用いて190℃で混練し、この両者を一台の
環状三層ダイに供給して、基材層(A)よりなる厚さ
6.5μmの樹脂層の両面に、表面層(B)よりなる各
厚さ3.25μmの樹脂層が積層されるようにして、ダ
イ温度190℃、ブロー比10倍でインフレーション成
形して、全体の厚さ13μm(3.25μm/6.5μ
m/3.25μm)のストレッチ包装用フィルムを製造
した。
【0029】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 実施例2 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.917g
/cm3、MFR1.8g/10分、αーオレフィン:
ブテンー1;三菱化学(株)製、商品名「三菱ポリエチ
−LL X729」〕に代えた外は、同例と同様な方法
で三層構造のストレッチ包装用フィルムを製造した。
に示した。 実施例2 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.917g
/cm3、MFR1.8g/10分、αーオレフィン:
ブテンー1;三菱化学(株)製、商品名「三菱ポリエチ
−LL X729」〕に代えた外は、同例と同様な方法
で三層構造のストレッチ包装用フィルムを製造した。
【0030】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 実施例3 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.910g
/cm3、MFR3.6g/10分、αーオレフィン:
4ーメチルペンテンー1;三井石油化学(株)製、商品
名「ウルトゼックス 1030F」〕98.5重量%お
よび実施例1で用いたジグリセリンオレート1.5重量
%よりなる樹脂組成物に代えた外は、同例と同様な方法
で三層構造のストレッチ包装用フィルムを製造した。
に示した。 実施例3 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.910g
/cm3、MFR3.6g/10分、αーオレフィン:
4ーメチルペンテンー1;三井石油化学(株)製、商品
名「ウルトゼックス 1030F」〕98.5重量%お
よび実施例1で用いたジグリセリンオレート1.5重量
%よりなる樹脂組成物に代えた外は、同例と同様な方法
で三層構造のストレッチ包装用フィルムを製造した。
【0031】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 実施例4 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、実施例3で
用いた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂7
0重量%およびプロピレンーエチレンランダム共重合体
樹脂〔密度0.890g/cm3、MFR17g/10
分;三菱化学(株)製、商品名「三菱ポリプロ MR0
2R」〕30重量%よりなる樹脂組成物に代えた外は、
同例と同様な方法で三層構造のストレッチ包装用フィル
ムを製造した。
に示した。 実施例4 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、実施例3で
用いた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂7
0重量%およびプロピレンーエチレンランダム共重合体
樹脂〔密度0.890g/cm3、MFR17g/10
分;三菱化学(株)製、商品名「三菱ポリプロ MR0
2R」〕30重量%よりなる樹脂組成物に代えた外は、
同例と同様な方法で三層構造のストレッチ包装用フィル
ムを製造した。
【0032】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 実施例5 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、プロピレン
ーエチレンーブテンー1ランダム共重合体樹脂〔密度
0.890g/cm3、MFR5g/10分;三菱化学
(株)、商品名「三菱ポリプロ SPX4400G」〕
に代えた外は、同例と同様な方法で三層構造のストレッ
チ包装用フィルムを製造した。
に示した。 実施例5 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、プロピレン
ーエチレンーブテンー1ランダム共重合体樹脂〔密度
0.890g/cm3、MFR5g/10分;三菱化学
(株)、商品名「三菱ポリプロ SPX4400G」〕
に代えた外は、同例と同様な方法で三層構造のストレッ
チ包装用フィルムを製造した。
【0033】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 実施例6 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、実施例2で
用いた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂に
代えて、表面層(B)用樹脂として、直鎖状エチレンー
αーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.895g/cm
3、Q値2.0、MFR3.5g/10分、αーオレフ
ィン:ヘキセンー1;三菱化学(株)製、商品名「KE
RNEL 54FT」〕98.5重量%および実施例1
で用いたジグリセリンオレート1.5重量%よりなる樹
脂組成物に代えた外は、同例と同様な方法で三層構造の
ストレッチ包装用フィルムを製造した。
に示した。 実施例6 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、実施例2で
用いた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂に
代えて、表面層(B)用樹脂として、直鎖状エチレンー
αーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.895g/cm
3、Q値2.0、MFR3.5g/10分、αーオレフ
ィン:ヘキセンー1;三菱化学(株)製、商品名「KE
RNEL 54FT」〕98.5重量%および実施例1
で用いたジグリセリンオレート1.5重量%よりなる樹
脂組成物に代えた外は、同例と同様な方法で三層構造の
ストレッチ包装用フィルムを製造した。
【0034】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 比較例1 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.920g
/cm3、Q値3.3、MFR2.1g/10分、αー
オレフィン:ブテンー1;三菱化学(株)製、商品名
「三菱ポリエチ−LL UF240」〕に代え、また、
表面層(B)用樹脂を、エチレンー酢酸ビニル共重合体
樹脂〔酢酸ビニル含有量15重量%、密度0.938g
/cm3、MFR2.0g/10分;三菱化学(株)
製、商品名「三菱ポリエチーEVALV440」〕9
8.5重量%および実施例1で用いたジグリセリンオレ
ート1.5重量%よりなる樹脂組成物に代えた外は、同
例と同様な方法で三層構造のストレッチ包装用フィルム
を製造した。
に示した。 比較例1 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、直鎖状エチ
レンーαーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.920g
/cm3、Q値3.3、MFR2.1g/10分、αー
オレフィン:ブテンー1;三菱化学(株)製、商品名
「三菱ポリエチ−LL UF240」〕に代え、また、
表面層(B)用樹脂を、エチレンー酢酸ビニル共重合体
樹脂〔酢酸ビニル含有量15重量%、密度0.938g
/cm3、MFR2.0g/10分;三菱化学(株)
製、商品名「三菱ポリエチーEVALV440」〕9
8.5重量%および実施例1で用いたジグリセリンオレ
ート1.5重量%よりなる樹脂組成物に代えた外は、同
例と同様な方法で三層構造のストレッチ包装用フィルム
を製造した。
【0035】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 比較例2 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、プロピレン
ーエチレンランダム共重合体樹脂〔密度0.90g/c
m3、MFR7.0g/10分;三菱化学(株)製、商
品名「三菱ポリプロ FX4」〕に代え、また、表面層
(B)用樹脂を比較例1で用いた樹脂組成物に代えた外
は、同例と同様な方法で三層構造のストレッチ包装用フ
ィルムを製造した。
に示した。 比較例2 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、プロピレン
ーエチレンランダム共重合体樹脂〔密度0.90g/c
m3、MFR7.0g/10分;三菱化学(株)製、商
品名「三菱ポリプロ FX4」〕に代え、また、表面層
(B)用樹脂を比較例1で用いた樹脂組成物に代えた外
は、同例と同様な方法で三層構造のストレッチ包装用フ
ィルムを製造した。
【0036】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。 比較例3 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、実施例2で
用いた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂に
代え、また、表面層(B)用樹脂を直鎖状エチレンーα
ーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.890g/c
m3、Q値5.29、MFR0.8g/10分、αーオ
レフィン:ブテンー1;住友化学工業(株)製、商品名
「エクセレンVL EUL130」〕98.5重量%お
よび実施例1で用いたジグリセリンオレート1.5重量
%よりなる樹脂組成物に代えた外は、同例と同様な方法
で三層構造のストレッチ包装用フィルムを製造した。
に示した。 比較例3 実施例1において、基材層(A)用樹脂を、実施例2で
用いた直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂に
代え、また、表面層(B)用樹脂を直鎖状エチレンーα
ーオレフィン共重合体樹脂〔密度0.890g/c
m3、Q値5.29、MFR0.8g/10分、αーオ
レフィン:ブテンー1;住友化学工業(株)製、商品名
「エクセレンVL EUL130」〕98.5重量%お
よび実施例1で用いたジグリセリンオレート1.5重量
%よりなる樹脂組成物に代えた外は、同例と同様な方法
で三層構造のストレッチ包装用フィルムを製造した。
【0037】このフィルムの物性および包装適性を表1
に示した。
に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明のストレッチ包装用フィルムは、
外観に優れ、かつ引裂強度、変形回復性等の包装適性に
優れており、ストレッチ包装用フィルムとして特別に有
利な効果を奏し、産業上の利用価値は極めて大である。
外観に優れ、かつ引裂強度、変形回復性等の包装適性に
優れており、ストレッチ包装用フィルムとして特別に有
利な効果を奏し、産業上の利用価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はフィルムの変形回復歪量の測定装置の平
面図である。
面図である。
1 ピストン棒 2 フィルム(試料) 3 ロードセル
Claims (2)
- 【請求項1】 低密度ポリエチレン樹脂、結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂及び密度が0.910g/cm3以上の
直鎖状エチレンーαーオレフィン共重合体樹脂の中から
選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる基材層(A)の
少なくも片面に、密度が0.908g/cm3以下、か
つQ値(Mw/Mn)が4.0以下の直鎖状エチレンー
αーオレフィン共重合体樹脂からなる表面層(B)が積
層されてなることを特徴とするストレッチ包装用フィル
ム。 - 【請求項2】 表面層(B)を構成する直鎖状エチレン
ーαーオレフィン共重合体樹脂のαーオレフィンの炭素
数が4〜8であり、該樹脂中のαーオレフィンの含有量
が10〜30重量%であることを特徴とする請求項1に
記載のストレッチ包装用フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25767095A JPH0999527A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | ストレッチ包装用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25767095A JPH0999527A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | ストレッチ包装用フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0999527A true JPH0999527A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17309479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25767095A Pending JPH0999527A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | ストレッチ包装用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0999527A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003200539A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-07-15 | Riken Technos Corp | 食品包装用フィルム |
JP2012521903A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 優れた透明性および卓越した靭性を有するコレーション収縮フィルム |
-
1995
- 1995-10-04 JP JP25767095A patent/JPH0999527A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003200539A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-07-15 | Riken Technos Corp | 食品包装用フィルム |
JP2012521903A (ja) * | 2009-03-31 | 2012-09-20 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 優れた透明性および卓越した靭性を有するコレーション収縮フィルム |
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