JPH0994629A - 転造加工方法および転造加工用ダイス - Google Patents
転造加工方法および転造加工用ダイスInfo
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- JPH0994629A JPH0994629A JP25126595A JP25126595A JPH0994629A JP H0994629 A JPH0994629 A JP H0994629A JP 25126595 A JP25126595 A JP 25126595A JP 25126595 A JP25126595 A JP 25126595A JP H0994629 A JPH0994629 A JP H0994629A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/06—Making machine elements axles or shafts
- B21K1/066—Making machine elements axles or shafts splined
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多段の段付き軸加工のダイス長さ短縮によるダ
イス費用等の削減および三個以上のロ−ルダイスの同時
使用による高能率加工方法の提供。 【解決手段】多段の段付き軸を成形する転造加工方法で
あって、素材の軸方向への伸びに追随して加工を続け、
素材の軸方向への伸びが停止した後素材を仕上げ加工す
る転造加工方法。多段の段付き軸を成形する転造加工に
使用するロ−ルダイスであって、ロ−ルダイスのロ−ル
1面上の一定部分に複数個の楔状突起2aなどを有し、
いずれの楔状突起もロ−ルダイス中心断面4から遠ざか
るラセン状配置の部分θ1 、θ2 およびθ3 とそれに続
く一定範囲は、同断面4と平行な部分θ4 からなる転造
加工用ダイス。さらには平面に展開した形状および配置
をもつ平板状ダイス。
イス費用等の削減および三個以上のロ−ルダイスの同時
使用による高能率加工方法の提供。 【解決手段】多段の段付き軸を成形する転造加工方法で
あって、素材の軸方向への伸びに追随して加工を続け、
素材の軸方向への伸びが停止した後素材を仕上げ加工す
る転造加工方法。多段の段付き軸を成形する転造加工に
使用するロ−ルダイスであって、ロ−ルダイスのロ−ル
1面上の一定部分に複数個の楔状突起2aなどを有し、
いずれの楔状突起もロ−ルダイス中心断面4から遠ざか
るラセン状配置の部分θ1 、θ2 およびθ3 とそれに続
く一定範囲は、同断面4と平行な部分θ4 からなる転造
加工用ダイス。さらには平面に展開した形状および配置
をもつ平板状ダイス。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力機械または工
作機械等の部品の中間成形品である段付き軸を加工する
方法およびその方法を実施するときに用いるのに好適な
ダイスに関するものである。
作機械等の部品の中間成形品である段付き軸を加工する
方法およびその方法を実施するときに用いるのに好適な
ダイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力機械や工作機械の部品の中間成形品
である段付き軸は、一般に、転造加工によって製造され
る。この段付き軸の転造加工は、素材周囲の二方または
三方以上から、回転する素材に平板状ダイスまたはロ−
ルダイスを押し付けることによって行われる。このとき
ダイスの楔状突起により絞られた素材の体積は、軸方向
に逃げることになる。このため、二つの隣接する絞られ
た部分の間に、絞られた体積が制御されずに集積すると
局所的な盛上がり等の欠陥が発生する。
である段付き軸は、一般に、転造加工によって製造され
る。この段付き軸の転造加工は、素材周囲の二方または
三方以上から、回転する素材に平板状ダイスまたはロ−
ルダイスを押し付けることによって行われる。このとき
ダイスの楔状突起により絞られた素材の体積は、軸方向
に逃げることになる。このため、二つの隣接する絞られ
た部分の間に、絞られた体積が制御されずに集積すると
局所的な盛上がり等の欠陥が発生する。
【0003】したがって多段の段付き軸を成形する場
合、従来は例えば特開昭62−244545号公報に開
示されているように、まず素材の一カ所または二カ所に
絞り成形を加え、それによる素材の伸びが完了してから
次の位置での絞り成形を開始する方法がとられてきた。
このため、楔状突起を、素材との接触時期がずれるよう
に平板状ダイスの素材軸方向に垂直な方向またはロ−ル
ダイスの周方向に間隔をあけて配置する方法が採られ
る。この開示例では素材に加えられる最初の加工は、ダ
イス上に平行に並んだ二個の楔状突起によって加えられ
る絞り加工である。
合、従来は例えば特開昭62−244545号公報に開
示されているように、まず素材の一カ所または二カ所に
絞り成形を加え、それによる素材の伸びが完了してから
次の位置での絞り成形を開始する方法がとられてきた。
このため、楔状突起を、素材との接触時期がずれるよう
に平板状ダイスの素材軸方向に垂直な方向またはロ−ル
ダイスの周方向に間隔をあけて配置する方法が採られ
る。この開示例では素材に加えられる最初の加工は、ダ
イス上に平行に並んだ二個の楔状突起によって加えられ
る絞り加工である。
【0004】この最初の加工において、絞られた体積は
それら楔間ではなく双方の楔の外側へ押し出され、それ
ら外側へ押し出された素材に対して回転中の次の部分の
ダイスが加工を付与することになる。このような加工方
法では、ダイスの楔状突起の間に間隔があくので、円周
上に配置される全体のダイス長は長くなり、ロ−ル径は
大きくなる。
それら楔間ではなく双方の楔の外側へ押し出され、それ
ら外側へ押し出された素材に対して回転中の次の部分の
ダイスが加工を付与することになる。このような加工方
法では、ダイスの楔状突起の間に間隔があくので、円周
上に配置される全体のダイス長は長くなり、ロ−ル径は
大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】多段の段付き軸成形の
場合、成形する段数に応じた数の楔状突起をダイスに設
ける。従来法の場合は、前記したように段階的に加工を
行い、軸方向に伸ばしてゆくために、最終段階では加工
に必要なダイス長が長くなってしまう。したがって、工
具が大きくなり工具費が高価になり、さらにその大きな
工具を駆動するための設備も大がかりになる。
場合、成形する段数に応じた数の楔状突起をダイスに設
ける。従来法の場合は、前記したように段階的に加工を
行い、軸方向に伸ばしてゆくために、最終段階では加工
に必要なダイス長が長くなってしまう。したがって、工
具が大きくなり工具費が高価になり、さらにその大きな
工具を駆動するための設備も大がかりになる。
【0006】ロ−ルダイスを用いる場合、ロ−ル面上の
ダイス長が長くなることはロ−ル径が大きくなることを
意味する。例えば三個のロ−ルダイスを用いた加工を行
う場合には、ロ−ル径を大きくしすぎると、互いのロ−
ルが干渉して素材とロ−ルが接触できなくなり、加工そ
のものが不可能となる。したがって、従来法では三個以
上のロ−ルダイスでの多段段付き軸成形が不可能となる
場合が多かった。本発明はかかる問題点を解決すべく、
多段の段付き軸を成形する転造加工において、ロ−ルダ
イスの楔状突起の間隔をあけることなく一つづきの楔状
突起により同時に加工を行うことを可能とし、必要ダイ
ス長を短縮することを目的とする。
ダイス長が長くなることはロ−ル径が大きくなることを
意味する。例えば三個のロ−ルダイスを用いた加工を行
う場合には、ロ−ル径を大きくしすぎると、互いのロ−
ルが干渉して素材とロ−ルが接触できなくなり、加工そ
のものが不可能となる。したがって、従来法では三個以
上のロ−ルダイスでの多段段付き軸成形が不可能となる
場合が多かった。本発明はかかる問題点を解決すべく、
多段の段付き軸を成形する転造加工において、ロ−ルダ
イスの楔状突起の間隔をあけることなく一つづきの楔状
突起により同時に加工を行うことを可能とし、必要ダイ
ス長を短縮することを目的とする。
【0007】ここで、単にロ−ルというときダイスを配
置しない状態の基準ロ−ルのことをいい、その直径をロ
−ル基準径という。ロ−ル面とは基準ロ−ルの面をい
う。ダイス長が短いとはロ−ル面に配置されたダイスの
円周方向の長さが短いことをいう。楔状突起の底面の中
心線とは、ロ−ル面と接する楔状突起の底面とロ−ル中
心軸に平行な直線との二つの交点の中心を結んで出来る
曲線をいう。
置しない状態の基準ロ−ルのことをいい、その直径をロ
−ル基準径という。ロ−ル面とは基準ロ−ルの面をい
う。ダイス長が短いとはロ−ル面に配置されたダイスの
円周方向の長さが短いことをいう。楔状突起の底面の中
心線とは、ロ−ル面と接する楔状突起の底面とロ−ル中
心軸に平行な直線との二つの交点の中心を結んで出来る
曲線をいう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、丸棒素材
を一定の回転速度で回転させながら、丸棒素材の二カ所
を同時に同じ縮径率で絞り、絞った部分の体積を素材端
部へ逃がす成形実験を行った。その結果、加工中の任意
の時期における素材の軸方向への伸びは、加工開始から
の素材の回転角で決まることを確認した。すなわち、加
工開始からの回転角で決まる軸方向の伸びた位置に楔状
突起を配置すれば、素材の伸びに追随して素材に加工を
付与することができる。したがって、複数箇所に絞り成
形を加えて段付き軸を成形する場合、加工開始からの素
材の回転角で決まる軸方向位置に絞り成形箇所と同数の
楔状突起を配置することにより、欠陥を生じることなく
絞り成形を施すことができる。
を一定の回転速度で回転させながら、丸棒素材の二カ所
を同時に同じ縮径率で絞り、絞った部分の体積を素材端
部へ逃がす成形実験を行った。その結果、加工中の任意
の時期における素材の軸方向への伸びは、加工開始から
の素材の回転角で決まることを確認した。すなわち、加
工開始からの回転角で決まる軸方向の伸びた位置に楔状
突起を配置すれば、素材の伸びに追随して素材に加工を
付与することができる。したがって、複数箇所に絞り成
形を加えて段付き軸を成形する場合、加工開始からの素
材の回転角で決まる軸方向位置に絞り成形箇所と同数の
楔状突起を配置することにより、欠陥を生じることなく
絞り成形を施すことができる。
【0009】ここに、本発明は、以下の多段段付き軸を
成形する転造加工方法およびその方法の実施に好適なダ
イスを要旨とする。(図1〜5参照) (1)多段の段付き軸を成形する転造加工において、加
工進行中の素材の伸びに追随して素材に加工を付与した
後、素材の軸方向への伸びが停止した後素材を仕上げ加
工することを特徴とする転造加工方法。
成形する転造加工方法およびその方法の実施に好適なダ
イスを要旨とする。(図1〜5参照) (1)多段の段付き軸を成形する転造加工において、加
工進行中の素材の伸びに追随して素材に加工を付与した
後、素材の軸方向への伸びが停止した後素材を仕上げ加
工することを特徴とする転造加工方法。
【0010】(2)ロ−ルダイスのロ−ル面1上の一定
部分に複数個の楔状突起2a、2b、2c、…を有する
ロ−ルダイスであって、各楔状突起が下記の特徴を有す
るロ−ルダイス。
部分に複数個の楔状突起2a、2b、2c、…を有する
ロ−ルダイスであって、各楔状突起が下記の特徴を有す
るロ−ルダイス。
【0011】 各楔状突起は、食い込み部θ1 、幅広
げ部θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 からなる。
げ部θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 からなる。
【0012】 各楔状突起の食い込み部が始まる位置
を、ロ−ル垂直断面でロ−ル中心軸3に関して円周角ゼ
ロの位置0とするとき、円周角の増大につれ、各楔状突
起とも上記に記載した食い込み部θ1 、幅広げ部θ2
および整形移行部θ3 の底面の中心線は、ロ−ル中心を
とおる垂直断面4から遠ざかるように、ロ−ル面にラセ
ン状に配置される。整形部θ4 の底面の中心線は上記平
面4と平行であり、ロ−ル面に円周の部分として配置さ
れる。
を、ロ−ル垂直断面でロ−ル中心軸3に関して円周角ゼ
ロの位置0とするとき、円周角の増大につれ、各楔状突
起とも上記に記載した食い込み部θ1 、幅広げ部θ2
および整形移行部θ3 の底面の中心線は、ロ−ル中心を
とおる垂直断面4から遠ざかるように、ロ−ル面にラセ
ン状に配置される。整形部θ4 の底面の中心線は上記平
面4と平行であり、ロ−ル面に円周の部分として配置さ
れる。
【0013】 楔状突起の数、形状および配置は成形
された後の素材の形状に依存する。成形された後の素材
の形状が素材中心に関して対称な場合、各楔状突起は、
ロ−ル中心をとおる垂直断面4に関して、対称に配置さ
れる。したがって、楔状突起の個数が奇数のとき、ロ−
ル中央に位置する楔状突起の底面中心線は、ロ−ル中心
軸に対して90゜をなし、その楔状突起の形状自体が面
対称性をもつ。
された後の素材の形状に依存する。成形された後の素材
の形状が素材中心に関して対称な場合、各楔状突起は、
ロ−ル中心をとおる垂直断面4に関して、対称に配置さ
れる。したがって、楔状突起の個数が奇数のとき、ロ−
ル中央に位置する楔状突起の底面中心線は、ロ−ル中心
軸に対して90゜をなし、その楔状突起の形状自体が面
対称性をもつ。
【0014】 ロ−ルダイスのロ−ル面1を平面に展
開したとき、楔状突起2aの食い込み部θ1 、幅広げ部
θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 の各底面の各中
心線は、加工進行中の素材の伸びに追随する楔状突起の
位置を表す曲線である。これは、各楔状突起2b、2
c、・・・についても同様である。
開したとき、楔状突起2aの食い込み部θ1 、幅広げ部
θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 の各底面の各中
心線は、加工進行中の素材の伸びに追随する楔状突起の
位置を表す曲線である。これは、各楔状突起2b、2
c、・・・についても同様である。
【0015】 各楔状突起の食い込み部θ1 は、ロ−
ル中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の三角
形の断面を有し、円周角の増大につれ底角を一定に保ち
ながら底辺w(イ) および高さh(イ) が漸増する。
ル中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の三角
形の断面を有し、円周角の増大につれ底角を一定に保ち
ながら底辺w(イ) および高さh(イ) が漸増する。
【0016】 各楔状突起の幅広げ部θ2 は、ロ−ル
中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の台形の
断面であって、円周角の増大につれ底角および高さh
(ロ) を一定に保ちながら、底辺w(ロ) および上辺s(ロ)
が漸増する。整形移行部θ3 以降は、同一断面形状を保
持する。
中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の台形の
断面であって、円周角の増大につれ底角および高さh
(ロ) を一定に保ちながら、底辺w(ロ) および上辺s(ロ)
が漸増する。整形移行部θ3 以降は、同一断面形状を保
持する。
【0017】 各楔状突起とも円周角は360゜以内
に納まる。
に納まる。
【0018】(3)平板状ダイス上の一定部分に複数個
の楔状突起2a、2b、2c、・・・を有するダイスで
あって、各楔状突起が下記の特徴を有する平板状ダイ
ス。
の楔状突起2a、2b、2c、・・・を有するダイスで
あって、各楔状突起が下記の特徴を有する平板状ダイ
ス。
【0019】 各楔状突起は、食い込み部θ1 、幅広
げ部θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 からなる。
げ部θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 からなる。
【0020】 各楔状突起の食い込み部が始まる位置
を平板上で素材軸方向3に垂直なy方向の原点の位置と
するとき、y座標の増大につれ、各楔状突起とも上記
に記載した食い込み部θ1 、幅広げ部θ2 および整形移
行部θ3 の底面の中心線は、平板状ダイスの中心をとお
る素材軸方向に垂直な平面4から遠くなるように、斜め
に配置される。整形部θ4 の底面の中心線は上記平面4
と平行であり、かつ素材軸方向3と直角である。
を平板上で素材軸方向3に垂直なy方向の原点の位置と
するとき、y座標の増大につれ、各楔状突起とも上記
に記載した食い込み部θ1 、幅広げ部θ2 および整形移
行部θ3 の底面の中心線は、平板状ダイスの中心をとお
る素材軸方向に垂直な平面4から遠くなるように、斜め
に配置される。整形部θ4 の底面の中心線は上記平面4
と平行であり、かつ素材軸方向3と直角である。
【0021】 楔状突起の数、形状および配置は成形
された後の素材の形状に依存する。成形された後の素材
の形状が素材中心に関して対称な場合、各楔状突起は、
ロ−ル中心をとおる垂直断面4に関して、対称に配置さ
れる。したがって、楔状突起の個数が奇数のとき、ロ−
ル中央に位置する楔状突起の底面中心線は、ロ−ル中心
軸に対して90゜をなし、その楔状突起の形状自体が面
対称性をもつ。
された後の素材の形状に依存する。成形された後の素材
の形状が素材中心に関して対称な場合、各楔状突起は、
ロ−ル中心をとおる垂直断面4に関して、対称に配置さ
れる。したがって、楔状突起の個数が奇数のとき、ロ−
ル中央に位置する楔状突起の底面中心線は、ロ−ル中心
軸に対して90゜をなし、その楔状突起の形状自体が面
対称性をもつ。
【0022】 楔状突起2aの食い込み部θ1 、幅広
げ部θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 の各底面の
各中心線は、加工進行中の素材の伸びに追随する楔状突
起の位置を表す曲線である。これは、各楔状突起2b、
2c、・・・についても同様である。
げ部θ2 、整形移行部θ3 および整形部θ4 の各底面の
各中心線は、加工進行中の素材の伸びに追随する楔状突
起の位置を表す曲線である。これは、各楔状突起2b、
2c、・・・についても同様である。
【0023】 各楔状突起の食い込み部θ1 は、ロ−
ル中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の三角
形の断面を有し、y座標の増大につれ三角形の断面を有
し、円周角の増大につれ底角を一定に保ちながら底辺w
(イ) および高さh(イ) が漸増する。
ル中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の三角
形の断面を有し、y座標の増大につれ三角形の断面を有
し、円周角の増大につれ底角を一定に保ちながら底辺w
(イ) および高さh(イ) が漸増する。
【0024】 各楔状突起の幅広げ部θ2 は、ロ−ル
中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の台形の
断面であって、y座標の増大につれ底角および高さh
(ロ) を一定に保ちながら、底辺w(ロ) および上辺s(ロ)
が漸増する。整形移行部θ3 以降は、同一断面形状を保
持する。
中心軸3を含む平面で切断したとき、底角一定の台形の
断面であって、y座標の増大につれ底角および高さh
(ロ) を一定に保ちながら、底辺w(ロ) および上辺s(ロ)
が漸増する。整形移行部θ3 以降は、同一断面形状を保
持する。
【0025】角度の呼び方として、「円周角」というと
き、位置0を基準にして測ったロ−ル中心軸に関する角
度をいい、「中心角」とは基準位置に関係なく中心軸か
らロ−ル面をみたロ−ル断面での角度をいう。また、楔
状突起の断面における「底角」とは、三角形の断面の場
合は底辺と他の二辺となす角をいい、一般にその二つの
角は異なる。台形の場合の「底角」は、底辺と側辺とな
す角をいい、この二つの角も一般に異なる。底辺は、ロ
−ル面と楔状突起が接する面を中心軸を含む平面で切断
した交線である。
き、位置0を基準にして測ったロ−ル中心軸に関する角
度をいい、「中心角」とは基準位置に関係なく中心軸か
らロ−ル面をみたロ−ル断面での角度をいう。また、楔
状突起の断面における「底角」とは、三角形の断面の場
合は底辺と他の二辺となす角をいい、一般にその二つの
角は異なる。台形の場合の「底角」は、底辺と側辺とな
す角をいい、この二つの角も一般に異なる。底辺は、ロ
−ル面と楔状突起が接する面を中心軸を含む平面で切断
した交線である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下において、六カ所を絞る場合
を例に、ダイスの具体的形状およびそれを用いた転造加
工方法を説明する。図1は六カ所を絞る場合のロ−ルダ
イスの楔状突起の形状をあらわす図面である。(a)は
ロ−ルダイスの楔状突起を前面から見た図面であり、後
記するように主として楔状突起がラセン状に配置された
部分を見ている。なお、ここで、「ラセン状」は、円筒
面上で中心軸と一定角をなす(一定周期をもつ)幾何学
上のラセン曲線をいうのではなく、それと近似した曲線
をいう。(b)はロ−ルダイスを軸方向から見た図面で
ある。同図においてロ−ル基準径をDとして表示してあ
る。図1(a)および(b)において、楔状突起の高さ
を誇張して描いている。ロ−ル中心軸を含む面イ、ロお
よびハによって楔状突起を切断したときの様子を(a)
に併せて表す。
を例に、ダイスの具体的形状およびそれを用いた転造加
工方法を説明する。図1は六カ所を絞る場合のロ−ルダ
イスの楔状突起の形状をあらわす図面である。(a)は
ロ−ルダイスの楔状突起を前面から見た図面であり、後
記するように主として楔状突起がラセン状に配置された
部分を見ている。なお、ここで、「ラセン状」は、円筒
面上で中心軸と一定角をなす(一定周期をもつ)幾何学
上のラセン曲線をいうのではなく、それと近似した曲線
をいう。(b)はロ−ルダイスを軸方向から見た図面で
ある。同図においてロ−ル基準径をDとして表示してあ
る。図1(a)および(b)において、楔状突起の高さ
を誇張して描いている。ロ−ル中心軸を含む面イ、ロお
よびハによって楔状突起を切断したときの様子を(a)
に併せて表す。
【0027】図2は、楔状突起の、平面イ、ロおよびハ
による切断面を表す。本図においては、楔の高さは誇張
せず、したがって楔の断面形状を相似的に表す。同図に
おいてw(イ)、w(ロ)、…は底面の幅を、h
(イ)、h(ロ)、…は突起の高さを、また、s
(イ)、s(ロ)、…は台形の上辺の長さを表す。ここ
で、食い込み部θ1 の円周角最大位置での高さは、その
後も一定に保たれる。高さが漸増するのは食い込み部θ
1 においてのみである。したがって、h(ロ)=h
(ハ)であり、その値は食い込み部θ1 の円周角最大位
置での値と等しい。食い込み部では、円周角の増大につ
れ高さが漸増しながら三角形の二つの底角ともに各々一
定である。すなわち相似形を保ちながら、高さおよび底
辺が漸増する。楔状突起が左右対称な場合は、断面は二
等辺三角形になる。幅広げ部では、台形の二つの底角は
一定であり、前記したように高さも一定であるから、円
周角の増大につれ、台形の上辺と底辺を漸増させる。こ
の楔状突起も楔状突起が左右対称な場合は、断面は等辺
台形になる。通常は、楔状突起は左右対称であり、食い
込み部の断面形状は二等辺三角形であり、幅広げ部以降
の台形は等辺台形である。
による切断面を表す。本図においては、楔の高さは誇張
せず、したがって楔の断面形状を相似的に表す。同図に
おいてw(イ)、w(ロ)、…は底面の幅を、h
(イ)、h(ロ)、…は突起の高さを、また、s
(イ)、s(ロ)、…は台形の上辺の長さを表す。ここ
で、食い込み部θ1 の円周角最大位置での高さは、その
後も一定に保たれる。高さが漸増するのは食い込み部θ
1 においてのみである。したがって、h(ロ)=h
(ハ)であり、その値は食い込み部θ1 の円周角最大位
置での値と等しい。食い込み部では、円周角の増大につ
れ高さが漸増しながら三角形の二つの底角ともに各々一
定である。すなわち相似形を保ちながら、高さおよび底
辺が漸増する。楔状突起が左右対称な場合は、断面は二
等辺三角形になる。幅広げ部では、台形の二つの底角は
一定であり、前記したように高さも一定であるから、円
周角の増大につれ、台形の上辺と底辺を漸増させる。こ
の楔状突起も楔状突起が左右対称な場合は、断面は等辺
台形になる。通常は、楔状突起は左右対称であり、食い
込み部の断面形状は二等辺三角形であり、幅広げ部以降
の台形は等辺台形である。
【0028】これに対して、図3は同じロ−ルダイスを
裏から見た図面である。(a)はロ−ル上の楔状突起を
裏から見た図であり、楔状突起が平面4と平行な部分を
表す。(b)は同ロ−ルダイスを軸方向から見た図面で
ある。図4は図1および2に表すロ−ルダイスの楔状突
起の底面を含むロ−ル面を平面に展開した図である。
裏から見た図面である。(a)はロ−ル上の楔状突起を
裏から見た図であり、楔状突起が平面4と平行な部分を
表す。(b)は同ロ−ルダイスを軸方向から見た図面で
ある。図4は図1および2に表すロ−ルダイスの楔状突
起の底面を含むロ−ル面を平面に展開した図である。
【0029】楔の底面の輪郭線は、平面に展開したとき
は曲線になる。これは、楔底面の中心線についてもいえ
る。図4はロ−ルダイスのロ−ル面の展開図であるが、
一方これを平板状ダイスとして見ることも可能である。
平板はロ−ルの半径を大きくした極限のロ−ル面とみな
せるので、図4は平板状ダイスの平面図もしくは正面図
とみることができる。
は曲線になる。これは、楔底面の中心線についてもいえ
る。図4はロ−ルダイスのロ−ル面の展開図であるが、
一方これを平板状ダイスとして見ることも可能である。
平板はロ−ルの半径を大きくした極限のロ−ル面とみな
せるので、図4は平板状ダイスの平面図もしくは正面図
とみることができる。
【0030】図5は同じ形状のロ−ルダイスを三個用い
て多段の段付き軸を加工する場合の素材5およびロ−ル
ダイスを軸方向から見た図面である。以下において、図
1〜5に基づいて、三つのロ−ルダイスにより六カ所を
絞る多段の段付き軸を加工する場合を説明する。
て多段の段付き軸を加工する場合の素材5およびロ−ル
ダイスを軸方向から見た図面である。以下において、図
1〜5に基づいて、三つのロ−ルダイスにより六カ所を
絞る多段の段付き軸を加工する場合を説明する。
【0031】図5において、三個の各ダイスは六カ所に
楔状突起を設けた同一形状を有しており、加工開始時は
三個のダイスの空隙は素材5が納まる広さである。六個
の楔状突起は全て、絞った体積を軸方向端部側へ押し出
す。図1に示すようにこれら楔状突起2a〜2fはいず
れも、食い込み部(中心角θ1 に対応する範囲:以下に
おいて「中心角」および「対応する範囲」を省略し、単
に「食い込み部θ1 」などという)、幅拡げ部θ2 、整
形移行部θ3 および整形部θ4 によって構成される。
楔状突起を設けた同一形状を有しており、加工開始時は
三個のダイスの空隙は素材5が納まる広さである。六個
の楔状突起は全て、絞った体積を軸方向端部側へ押し出
す。図1に示すようにこれら楔状突起2a〜2fはいず
れも、食い込み部(中心角θ1 に対応する範囲:以下に
おいて「中心角」および「対応する範囲」を省略し、単
に「食い込み部θ1 」などという)、幅拡げ部θ2 、整
形移行部θ3 および整形部θ4 によって構成される。
【0032】加工が開始されると、三個のロ−ルダイス
はともに同じ方向に回転し、軸方向六カ所に設けた楔状
突起2a〜2fが素材に食い込みを開始する。楔状突起
の食い込み開始と同時に、直ちに素材は軸方向へ伸び始
める。中央に位置する楔2c、2dは軸方向に、両者の
中心線の間隔を広げながら、加工中素材に対しては、一
貫して同じ位置で加工を行う。これら中央部の楔2c、
2dの両側に位置する楔2b、2eは各々楔2c、2d
の押し付けによる加工の進行に伴って生じる素材の伸び
量に応じて、ロ−ルの所定の回転により素材への押し付
け部分を端部側へずらしてゆく。ここに、「ロ−ルの所
定の回転」とは、本発明において絞り部の軸方向位置は
素材の回転角で決まるので、それに合わせてラセン状に
配置された楔をその軸方向位置で素材を押すようにする
ことをいう。
はともに同じ方向に回転し、軸方向六カ所に設けた楔状
突起2a〜2fが素材に食い込みを開始する。楔状突起
の食い込み開始と同時に、直ちに素材は軸方向へ伸び始
める。中央に位置する楔2c、2dは軸方向に、両者の
中心線の間隔を広げながら、加工中素材に対しては、一
貫して同じ位置で加工を行う。これら中央部の楔2c、
2dの両側に位置する楔2b、2eは各々楔2c、2d
の押し付けによる加工の進行に伴って生じる素材の伸び
量に応じて、ロ−ルの所定の回転により素材への押し付
け部分を端部側へずらしてゆく。ここに、「ロ−ルの所
定の回転」とは、本発明において絞り部の軸方向位置は
素材の回転角で決まるので、それに合わせてラセン状に
配置された楔をその軸方向位置で素材を押すようにする
ことをいう。
【0033】さらにその外側に位置する楔2aおよび2
fはそれぞれ楔2c、2bおよび楔2d、2eの押し付
けによって生じる素材の伸び量に応じて、ロ−ル回転に
より押し付け部分を端部側へずらす。素材の伸びに追随
した加工を可能とする仕組みは、図1に示すように、各
突起ごとの各部分ごとに底面中心線をラセン状とするこ
とにある。このラセン状に配置される部分は、いずれの
楔状突起とも、食い込み部θ1 、幅拡げ部θ2 および整
形移行部θ3 からなる。
fはそれぞれ楔2c、2bおよび楔2d、2eの押し付
けによって生じる素材の伸び量に応じて、ロ−ル回転に
より押し付け部分を端部側へずらす。素材の伸びに追随
した加工を可能とする仕組みは、図1に示すように、各
突起ごとの各部分ごとに底面中心線をラセン状とするこ
とにある。このラセン状に配置される部分は、いずれの
楔状突起とも、食い込み部θ1 、幅拡げ部θ2 および整
形移行部θ3 からなる。
【0034】楔状突起2a、2b、2e、2fのある円
周角に対応する軸方向位置は、それまでにその楔状突起
よりもロ−ルダイス中心側に位置した楔状突起によって
絞られた素材体積とつり合う素材の伸び量で決まる位置
となる。それは円周角の増大につれロ−ル中心から遠ざ
かる曲線、すなわちラセン状となる。
周角に対応する軸方向位置は、それまでにその楔状突起
よりもロ−ルダイス中心側に位置した楔状突起によって
絞られた素材体積とつり合う素材の伸び量で決まる位置
となる。それは円周角の増大につれロ−ル中心から遠ざ
かる曲線、すなわちラセン状となる。
【0035】また、図1に示すように、いずれの楔の底
面中心線も一周期に満たない、すなわちロ−ルを一回り
回らない。
面中心線も一周期に満たない、すなわちロ−ルを一回り
回らない。
【0036】楔の断面形状が変化するのは、幅広げ部θ
2 の円周角最大位置までである。幅広げ部θ2 では、上
記したように、高さは一定のまま、台形の上辺と底辺が
漸増する。その後の整形移行部θ3 および整形部θ4 で
は、楔の断面形状は幅広げ部の円周角最大位置での形状
と同じである。
2 の円周角最大位置までである。幅広げ部θ2 では、上
記したように、高さは一定のまま、台形の上辺と底辺が
漸増する。その後の整形移行部θ3 および整形部θ4 で
は、楔の断面形状は幅広げ部の円周角最大位置での形状
と同じである。
【0037】段付き形状は楔の整形移行部θ3 の終了時
点、すなわち円周角θ5 に対応する楔状突起位置におい
て軸対称に加工される。素材の伸びは、円周角θ5 に対
応する楔状突起の位置までで終了する。したがって、楔
2a、2b、2eおよび2fの素材伸びに追随したズラ
し、すなわちロ−ルの回転に伴う軸方向への楔の押し付
けも、円周角θ5 に対応する突起位置で終了する。楔状
突起の押し付ける部分がラセン状でなくなることは、素
材の軸方向への伸びが完了したことを意味する。これ以
後は、従来法の整形部と同様に、六カ所の楔状突起は軸
方向にずれることなく同じ位置で素材と接触し、加工を
完了する。
点、すなわち円周角θ5 に対応する楔状突起位置におい
て軸対称に加工される。素材の伸びは、円周角θ5 に対
応する楔状突起の位置までで終了する。したがって、楔
2a、2b、2eおよび2fの素材伸びに追随したズラ
し、すなわちロ−ルの回転に伴う軸方向への楔の押し付
けも、円周角θ5 に対応する突起位置で終了する。楔状
突起の押し付ける部分がラセン状でなくなることは、素
材の軸方向への伸びが完了したことを意味する。これ以
後は、従来法の整形部と同様に、六カ所の楔状突起は軸
方向にずれることなく同じ位置で素材と接触し、加工を
完了する。
【0038】成形する段の数、すなわち楔状突起の数は
奇数でもよく、この場合は中央の楔状突起のダイス中心
をふくむ軸方向断面4が対称面となり、その楔状突起は
いわゆる分水嶺となる。
奇数でもよく、この場合は中央の楔状突起のダイス中心
をふくむ軸方向断面4が対称面となり、その楔状突起は
いわゆる分水嶺となる。
【0039】以上の説明では、円周角のゼロ点を各楔状
突起について共通とした。しかし、本発明では各楔状突
起ごとに円周角のゼロ点を異なる位置にして、すなわち
食い込み部の開始を異なる時期にして、各楔状突起ごと
に独立して配置したロ−ルダイスとしてもよい。平板状
ダイスの場合は、これは図4において、各楔状突起が平
面4に平行にズレた、各楔状突起の食い込み部の開始位
置が軸方向3に平行な同一直線上にのらない配置とする
ことに対応する。このようなズレた配置は平板状ダイス
の場合であってもよい。
突起について共通とした。しかし、本発明では各楔状突
起ごとに円周角のゼロ点を異なる位置にして、すなわち
食い込み部の開始を異なる時期にして、各楔状突起ごと
に独立して配置したロ−ルダイスとしてもよい。平板状
ダイスの場合は、これは図4において、各楔状突起が平
面4に平行にズレた、各楔状突起の食い込み部の開始位
置が軸方向3に平行な同一直線上にのらない配置とする
ことに対応する。このようなズレた配置は平板状ダイス
の場合であってもよい。
【0040】また、各絞り部ごとに縮径率や細胴部長さ
が異なっても良い。これは、楔状突起の高さh(イ) など
や楔の幅w(ロ) が各楔状突起ごとに異なってもよいこと
と同義である。
が異なっても良い。これは、楔状突起の高さh(イ) など
や楔の幅w(ロ) が各楔状突起ごとに異なってもよいこと
と同義である。
【0041】ここで説明した方法は三個のロ−ルダイス
を用いた方法であるが、本発明方法によれば、三個を超
えるロ−ルダイスを用いた多段の段付き軸成形も可能と
なり、それらの方法であってもよい。ただし、平板状ダ
イスの場合は二個のダイスで成形する場合に限られる。
を用いた方法であるが、本発明方法によれば、三個を超
えるロ−ルダイスを用いた多段の段付き軸成形も可能と
なり、それらの方法であってもよい。ただし、平板状ダ
イスの場合は二個のダイスで成形する場合に限られる。
【0042】また、絞り部の間を増径する盛上げ加工の
場合も、素材の伸びに追随して加工を加えることに相違
はないので、盛上げ加工も本発明範囲に含まれる。
場合も、素材の伸びに追随して加工を加えることに相違
はないので、盛上げ加工も本発明範囲に含まれる。
【0043】これらのロ−ルダイスはCr、Mo、V、
W等の一部または全部を含有した通常の工具鋼、もしく
は熱処理で調整した中高炭素鋼または高Cr鋼等により
製造される。通常、機械加工により製作されるが、鋳造
により製作されてもよい。鉄粉および合金粉末を焼結ま
たは加圧焼結することにより製造されたものでもよい。
W等の一部または全部を含有した通常の工具鋼、もしく
は熱処理で調整した中高炭素鋼または高Cr鋼等により
製造される。通常、機械加工により製作されるが、鋳造
により製作されてもよい。鉄粉および合金粉末を焼結ま
たは加圧焼結することにより製造されたものでもよい。
【0044】
【実施例】本発明の効果を調べるために、三つのロ−ル
ダイスを用いて六カ所に絞りを加えた実験を行った。素
材はφ80mm×400mm長さの炭素鋼丸棒を用い
た。
ダイスを用いて六カ所に絞りを加えた実験を行った。素
材はφ80mm×400mm長さの炭素鋼丸棒を用い
た。
【0045】三個のロ−ルダイスのロ−ル基準径Dはφ
280mm、最大楔高さは14mmであり、ロ−ル回転
速度は5rpmとした。ロ−ルの食い込み部中心角(図
1(b)のθ1 )を84.3゜、幅拡げ部中心角(図1
(b)のθ2 )を43.3゜、整形移行部(図1(b)
のθ3 )および整形部(図1(b)のθ4 )を合わせた
角度を187.4゜とした。食い込み部θ1 の円周角最
大位置での高さは、その後も一定に保たれるようにし
た。食い込み部の楔状突起の断面形状は二等辺三角形と
した。また、断面形状が変化するのは、幅広げ部θ2 の
円周角最大位置までとした。幅広げ部の断面形状は等辺
台形とした。その後の整形移行部θ3 および整形部θ4
では、楔の断面形状は幅広げ部の円周角最大位置での形
状と同じである。
280mm、最大楔高さは14mmであり、ロ−ル回転
速度は5rpmとした。ロ−ルの食い込み部中心角(図
1(b)のθ1 )を84.3゜、幅拡げ部中心角(図1
(b)のθ2 )を43.3゜、整形移行部(図1(b)
のθ3 )および整形部(図1(b)のθ4 )を合わせた
角度を187.4゜とした。食い込み部θ1 の円周角最
大位置での高さは、その後も一定に保たれるようにし
た。食い込み部の楔状突起の断面形状は二等辺三角形と
した。また、断面形状が変化するのは、幅広げ部θ2 の
円周角最大位置までとした。幅広げ部の断面形状は等辺
台形とした。その後の整形移行部θ3 および整形部θ4
では、楔の断面形状は幅広げ部の円周角最大位置での形
状と同じである。
【0046】絞り部において六カ所の絞り部は全てφ5
2mm×20mm長さ(テ−パ面角20゜)に縮径し
た。他の諸元は、非加工部外径=φ80mm、設計全長
=612.01mm(伸び量212.01mm)、絞り
部の間のφ80mm部長さ=5.0mm共通とした。
2mm×20mm長さ(テ−パ面角20゜)に縮径し
た。他の諸元は、非加工部外径=φ80mm、設計全長
=612.01mm(伸び量212.01mm)、絞り
部の間のφ80mm部長さ=5.0mm共通とした。
【0047】(イ)従来法によるロ−ルダイスおよび能
率との比較 従来法は、中央側の楔から順に、(2c、2d)→(2
b、2e)→(2a、2f)の三段階の加工を繰り返す
必要がある。同一ロ−ルダイス上でこれら三段階の加工
を加えるには、ロ−ル基準径は大きくなる。表2は、本
発明法と従来法のロ−ルダイスおよび加工完了までに要
する素材の総回転数を比較した表である。従来法では必
要なロ−ル基準径は大きくなり、ロ−ルダイス費用はか
さむ。また、三ロ−ル方式で行えないために、加工完了
までに要する素材の総回転数は三ロ−ル方式の本発明法
に比較して、二倍以上となる。加工の能率は、ほぼこの
比率に逆比例する。
率との比較 従来法は、中央側の楔から順に、(2c、2d)→(2
b、2e)→(2a、2f)の三段階の加工を繰り返す
必要がある。同一ロ−ルダイス上でこれら三段階の加工
を加えるには、ロ−ル基準径は大きくなる。表2は、本
発明法と従来法のロ−ルダイスおよび加工完了までに要
する素材の総回転数を比較した表である。従来法では必
要なロ−ル基準径は大きくなり、ロ−ルダイス費用はか
さむ。また、三ロ−ル方式で行えないために、加工完了
までに要する素材の総回転数は三ロ−ル方式の本発明法
に比較して、二倍以上となる。加工の能率は、ほぼこの
比率に逆比例する。
【0048】
【表1】
【0049】(ロ)本発明法による加工 十本の試験を行った結果、いずれもくびれや盛り上がり
等の欠陥を生ずることなく成形を完了した。表2は、加
工後の素材全長および全体の伸び量を示す一覧表であ
る。表2に示すように、素材全体の伸び量は、十本とも
設計値に対して±2.0%以内(設計伸び量(L1-L0) 2
12.01mmに対して±4.24mm、すなわち、2
07.8〜216.3mm)に収まっており、安定して
所定形状が得られる。本発明方法により素材径の3.5
倍程度の径のロ−ルによって充分に多段の段付き軸の成
形が可能であることが確認された。
等の欠陥を生ずることなく成形を完了した。表2は、加
工後の素材全長および全体の伸び量を示す一覧表であ
る。表2に示すように、素材全体の伸び量は、十本とも
設計値に対して±2.0%以内(設計伸び量(L1-L0) 2
12.01mmに対して±4.24mm、すなわち、2
07.8〜216.3mm)に収まっており、安定して
所定形状が得られる。本発明方法により素材径の3.5
倍程度の径のロ−ルによって充分に多段の段付き軸の成
形が可能であることが確認された。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明により、多段の段付き軸を短いダ
イス長で成形でき、工具費あるいは設備費の大幅な削減
が可能となる。さらには、三個以上のロ−ルダイスによ
る多段の段付き軸成形が可能となり、この種の中間製品
の成否を左右する大量生産の能率向上に益するところが
きわめて大きい。
イス長で成形でき、工具費あるいは設備費の大幅な削減
が可能となる。さらには、三個以上のロ−ルダイスによ
る多段の段付き軸成形が可能となり、この種の中間製品
の成否を左右する大量生産の能率向上に益するところが
きわめて大きい。
【図1】図1は六カ所を絞る場合のロ−ルダイスの楔状
突起の形状をあらわす図面である。(a)はロ−ルダイ
スの楔状突起を前面から見た図面である。(b)はロ−
ルダイスを軸方向から見た図面である。
突起の形状をあらわす図面である。(a)はロ−ルダイ
スの楔状突起を前面から見た図面である。(b)はロ−
ルダイスを軸方向から見た図面である。
【図2】図2は、楔状突起の、平面イ、ロおよびハによ
る切断面を表す。
る切断面を表す。
【図3】図3は図1に示すロ−ルダイスを裏から見た図
面である。(a)は整形部の楔状突起を示す図面であ
る。(b)はロ−ルダイスを軸方向から見た図面であ
る。
面である。(a)は整形部の楔状突起を示す図面であ
る。(b)はロ−ルダイスを軸方向から見た図面であ
る。
【図4】図4は各楔状突起の底面をふくむロ−ル面の展
開図である。図3は、また、平板状ダイスの平面図ある
いは正面図をあらわす。
開図である。図3は、また、平板状ダイスの平面図ある
いは正面図をあらわす。
【図5】図5は同じロ−ルダイスを三個用いて多段の段
付き軸を加工する場合の素材およびロ−ルダイスを軸方
向から見た図面である。
付き軸を加工する場合の素材およびロ−ルダイスを軸方
向から見た図面である。
1…ロ−ル面、2、2a〜2f…楔状突起、3…ロ−ル
中心軸、4…ロ−ル中心をふくむ中心軸に垂直な平面、
5…素材、θ1 …楔状突起の食い込み部の中心角、θ2
…幅拡げ部の中心角、θ3 …整形移行部部の中心角、θ
4 …整形部の中心角、θ5 …楔のラセン状配置が終了す
る位置の円周角、、h(イ) …食い込み部の楔高さ、h
(ロ) …幅拡げ部の楔高さ、h(ハ) …整形部の楔高さ、w
(イ) …食い込み部の楔の底面の幅、w(ロ) …幅拡げ部の
楔の底面の幅、w(ハ) …整形部の楔の底面の幅、s
(ロ)…幅広げ部の上辺の幅、s(ハ)…整形部の楔の
上辺の幅、λ1 、λ2 、λ3 、λ4 …ロ−ル上の楔の底
面中心線
中心軸、4…ロ−ル中心をふくむ中心軸に垂直な平面、
5…素材、θ1 …楔状突起の食い込み部の中心角、θ2
…幅拡げ部の中心角、θ3 …整形移行部部の中心角、θ
4 …整形部の中心角、θ5 …楔のラセン状配置が終了す
る位置の円周角、、h(イ) …食い込み部の楔高さ、h
(ロ) …幅拡げ部の楔高さ、h(ハ) …整形部の楔高さ、w
(イ) …食い込み部の楔の底面の幅、w(ロ) …幅拡げ部の
楔の底面の幅、w(ハ) …整形部の楔の底面の幅、s
(ロ)…幅広げ部の上辺の幅、s(ハ)…整形部の楔の
上辺の幅、λ1 、λ2 、λ3 、λ4 …ロ−ル上の楔の底
面中心線
Claims (3)
- 【請求項1】多段の段付き軸を成形する転造加工におい
て、加工進行中の素材の伸びに追随して素材に加工を付
与した後、素材の軸方向への伸びが停止した後素材を仕
上げ加工することを特徴とする転造加工方法。 - 【請求項2】ロ−ルダイスのロ−ル面(1)上の一定部
分に複数個の楔状突起(2a、2b、2c、…)を有す
るロ−ルダイスであって、各楔状突起が下記の特徴を有
するロ−ルダイス。 各楔状突起は、食い込み部(θ1 )、幅広げ部(θ
2 )、整形移行部(θ3)および整形部(θ4 )からな
る。 各楔状突起の食い込み部が始まる位置を、ロ−ル垂
直断面でロ−ル中心軸(3)に関して円周角ゼロの位置
(0)とするとき、円周角の増大につれ、各楔状突起と
も上記に記載した食い込み部(θ1 )、幅広げ部(θ
2 )および整形移行部(θ3 )の底面の中心線は、ロ−
ル中心をとおる垂直断面(4)から遠ざかるように、ロ
−ル面にラセン状に配置される。整形部(θ4 )の底面
の中心線は上記平面(4)と平行であり、ロ−ル面に円
周の部分として配置される。 楔状突起の数、形状および配置は成形された後の素
材の形状に依存する。成形された後の素材の形状が素材
中心に関して対称な場合、各楔状突起は、ロ−ル中心を
とおる垂直断面(4)に関して、対称に配置される。し
たがって、楔状突起の個数が奇数のとき、ロ−ル中央に
位置する楔状突起の底面中心線は、ロ−ル中心軸に対し
て90゜をなし、その楔状突起の形状自体が面対称性を
もつ。 ロ−ルダイスのロ−ル面(1)を平面に展開したと
き、楔状突起(2a)の食い込み部(θ1 )、幅広げ部
(θ2 )、整形移行部(θ3 )および整形部(θ4 )の
各底面の各中心線は、加工進行中の素材の伸びに追随す
る楔状突起の位置を表す曲線である。これは、各楔状突
起2b、2c、・・・についても同様である。 各楔状突起の食い込み部(θ1 )は、ロ−ル中心軸
(3)を含む平面で切断したとき、底角一定の三角形の
断面を有し、円周角の増大につれ底角を一定に保ちなが
ら底辺(w(イ) )および高さ(h(イ) )が漸増する。 各楔状突起の幅広げ部(θ2 )は、ロ−ル中心軸
(3)を含む平面で切断したとき、底角一定の台形の断
面であって、円周角の増大につれ底角および高さ(h
(ロ) )を一定に保ちながら、底辺(w(ロ) )および上辺
(s(ロ) )が漸増する。整形移行部(θ3 )以降は、同
一断面形状を保持する。 各楔状突起とも円周角は360゜以内に納まる。 - 【請求項3】平板状ダイス上の一定部分に複数個の楔状
突起(2a、2b、2c、・・・)を有するダイスであ
って、各楔状突起が下記の特徴を有する平板状ダイス。 各楔状突起は、食い込み部(θ1 )、幅広げ部(θ
2 )、整形移行部(θ3)および整形部(θ4 )からな
る。 各楔状突起の食い込み部が始まる位置を平板上で素
材軸方向(3)に垂直なy方向の原点の位置とすると
き、y座標の増大につれ、各楔状突起とも上記に記載
した食い込み部(θ1 )、幅広げ部(θ2 )および整形
移行部(θ3 )の底面の中心線は、平板状ダイスの中心
をとおる素材軸方向に垂直な平面(4)から遠くなるよ
うに、斜めに配置される。整形部(θ4 )の底面の中心
線は上記平面(4)と平行であり、かつ素材軸方向
(3)と直角である。 楔状突起の数、形状および配置は成形された後の素
材の形状に依存する。成形された後の素材の形状が素材
中心に関して対称な場合、各楔状突起は、ロ−ル中心を
とおる垂直断面(4)に関して、対称に配置される。し
たがって、楔状突起の個数が奇数のとき、ロ−ル中央に
位置する楔状突起の底面中心線は、ロ−ル中心軸に対し
て90゜をなし、その楔状突起の形状自体が面対称性を
もつ。 楔状突起(2a)の食い込み部(θ1 )、幅広げ部
(θ2 )、整形移行部(θ3 )および整形部(θ4 )の
各底面の各中心線は、加工進行中の素材の伸びに追随す
る楔状突起の位置を表す曲線である。これは、各楔状突
起2b、2c、・・・についても同様である。 各楔状突起の食い込み部(θ1 )は、ロ−ル中心軸
(3)を含む平面で切断したとき、底角一定の三角形の
断面を有し、y座標の増大につれ三角形の断面を有し、
円周角の増大につれ底角を一定に保ちながら底辺(w
(イ) )および高さ(h(イ) )が漸増する。 各楔状突起の幅広げ部(θ2 )は、ロ−ル中心軸
(3)を含む平面で切断したとき、底角一定の台形の断
面であって、y座標の増大につれ底角および高さ(h
(ロ) )を一定に保ちながら、底辺(w(ロ) )および上辺
(s(ロ) )が漸増する。整形移行部(θ3 )以降は、同
一断面形状を保持する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25126595A JPH0994629A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 転造加工方法および転造加工用ダイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25126595A JPH0994629A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 転造加工方法および転造加工用ダイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994629A true JPH0994629A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17220218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25126595A Pending JPH0994629A (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 転造加工方法および転造加工用ダイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0994629A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5739685A (en) * | 1994-06-23 | 1998-04-14 | Sumitomo Metal Industries Limited | Method and apparatus for flaw detection by leakage fluexes and leakage flux sensor |
US5747988A (en) * | 1994-06-23 | 1998-05-05 | Sumitomo Metal Industires Limited | Method and apparatus for flaw detection by leakage fluxes and leakage flux sensor |
CN100435999C (zh) * | 2006-12-12 | 2008-11-26 | 北京科技大学 | 一种楔横轧多楔同步轧制同直径轴类件光滑对接段轧制方法 |
CN108144965A (zh) * | 2018-01-04 | 2018-06-12 | 湖州中杭轧辊有限公司 | 一种适用于楔横轧轴类零件的轧辊及生产工艺 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25126595A patent/JPH0994629A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5739685A (en) * | 1994-06-23 | 1998-04-14 | Sumitomo Metal Industries Limited | Method and apparatus for flaw detection by leakage fluexes and leakage flux sensor |
US5747988A (en) * | 1994-06-23 | 1998-05-05 | Sumitomo Metal Industires Limited | Method and apparatus for flaw detection by leakage fluxes and leakage flux sensor |
CN100435999C (zh) * | 2006-12-12 | 2008-11-26 | 北京科技大学 | 一种楔横轧多楔同步轧制同直径轴类件光滑对接段轧制方法 |
CN108144965A (zh) * | 2018-01-04 | 2018-06-12 | 湖州中杭轧辊有限公司 | 一种适用于楔横轧轴类零件的轧辊及生产工艺 |
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