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JPH0988458A - シャッタ等の巻取り装置 - Google Patents

シャッタ等の巻取り装置

Info

Publication number
JPH0988458A
JPH0988458A JP24624595A JP24624595A JPH0988458A JP H0988458 A JPH0988458 A JP H0988458A JP 24624595 A JP24624595 A JP 24624595A JP 24624595 A JP24624595 A JP 24624595A JP H0988458 A JPH0988458 A JP H0988458A
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JP
Japan
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winding
shutter
clutch
clutch plate
opening
Prior art date
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Application number
JP24624595A
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English (en)
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JP3546558B2 (ja
Inventor
Yoshimasa Nagai
美匡 永井
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Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP24624595A priority Critical patent/JP3546558B2/ja
Publication of JPH0988458A publication Critical patent/JPH0988458A/ja
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Publication of JP3546558B2 publication Critical patent/JP3546558B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動開閉機の状態にかかわらず、開閉体を手
動で開閉できること。 【構成】 シャッタカーテン8は巻取りパイプ7の回転
で巻き取られ、巻取りパイプ7内に駆動源であるチュー
ブモータ3が設けられる。チューブモータ3と巻取りホ
イール5aとの間には、クラッチ機構10が設けられ、
操作者がワイヤケーブル15を引くとクラッチ機構10
が切断され、チューブモータ3との接続が切断される。
シャッタカーテン8は、巻取り用バネ9の巻き上げ力で
容易にシャッタカーテン8を開放させることができる。
一方、シャッタカーテン8を巻き取った状態でチューブ
モータ3が故障してもクラッチ機構10を切断すれば、
巻取りパイプ8からシャッタカーテン8を繰り出せ、内
部のチューブモータ3の交換等を容易に行えるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動開閉機により
シャッタ等の開閉体を開閉し、電動開閉機の状態にかか
わらず手動でシャッタを開閉できるシャッタ等の巻取り
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シャッタ等の開閉体は、電動開閉機の回
転駆動によって開閉される。電動開閉機の回転軸は巻取
り部材に連結され、この巻取り部材に吊元部材を介して
シャッタカーテンが連結されており、電動開閉機の回転
でシャッタを巻取り部材に巻取り開口部を開放し、巻取
り部材から繰り出してこの開口部を閉鎖する。
【0003】この電動開閉機は、巻取り部材の側部(外
部)に設けられるものと、巻取り部材の内部に設けられ
るものとがある。巻取り部材の内部に電動開閉機が設け
られるものの場合、この巻取り部材は、所定径を有する
巻取りホイール外周に中空の巻取りパイプが設けられて
構成され、この巻取りパイプの内部に電動開閉機として
のチューブラモータが固定配置されてなる。また、巻取
りパイプに代えて巻取りホイールに間に連結杆を複数設
けた構成のものある。
【0004】ところで、電動開閉機には、ブレーキが併
設されており、電動開閉機の停止時には、このブレーキ
が働き、回転軸を固定してシャッタカーテンの落下を防
止する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電動開
閉機が故障あるいは、停電発生等の場合には、ブレーキ
が働いたままの状態となるためシャッタカーテンが開閉
できなくなる。この状態がシャッタカーテンを巻き取っ
たままの状態で発生すると、シャッタを降下させること
ができず、巻取りパイプ内部の電動開閉機の保守が行え
なかった。電動開閉機の故障によりこの電動開閉機を交
換しようとするときには、シャッタを切断して行わねば
ならず、非常に手間がかかった。
【0006】また、巻取りパイプに、シャッタカーテン
を常時巻き取る方向に付勢された巻取りバネ(平衡スプ
リング)を設けることにより、シャッタの重量が平衡さ
れ、巻取り方向に対する巻取り力を小さな力で行えるよ
うになっている。これにより、電動開閉機停止時であっ
ても巻取りパイプを巻取り方向に回転させることができ
るようになるが、電動開閉機には、ブレーキが設けられ
ているため、これを容易に行えなかった。したがって、
電動開閉機の停止時には、作動しているブレーキを解除
させてシャッタカーテンを巻き取る必要があった。この
ためにブレーキ解除機構が必要となった。
【0007】また、電動開閉機は減速器を介して巻取り
パイプを回転する構成であり、ブレーキを解除させて手
動でシャッタカーテンを上げようとしても、減速器のギ
ヤの噛み合い力により、大きな力で持ち上げる必要があ
る。また、このシャッタカーテン側を上昇させると、減
速器を介して電動開閉機側が定格回転以上で高速回転さ
れることとなるため、電動開閉機を破損させる恐れもあ
る。
【0008】ところで、回転軸の回転数(回転回数)で
上下限位置が各々設定される上下限設定用のリミットス
イッチが設けられた電動開閉機を用い、電動開閉機の停
止状態のときに手動でシャッタカーテンを巻き取ると、
この上下限の設定値が狂う問題があり、再度、上下限位
置を設定し直さねばねばならないという手間のかかるも
のであった。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、電動開閉機が停止状態等、この電動開
閉機の状態にかかわらず開閉体を手動で容易に開閉でき
るシャッタ等の巻取り装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシャッタ等の巻取り装置は、シャッタ等の
開閉体を巻取り部材内部に設けられた電動開閉機の駆動
により巻き取るシャッタ等の巻取り装置において、請求
項1では、前記巻取り部材を巻取り方向に付勢する巻取
り用バネ(9)と、前記電動開閉機と巻取り部材との間
に設けられ、電動開閉機の回転を巻取り部材に対し連結
あるいは切断自在なクラッチ機構(10)と、を具備
し、該クラッチ機構の切断により、電動開閉機の回転を
切断して開閉体を手動開閉することを特徴としている。
【0011】また、請求項2記載のように、電動開閉機
及び巻取り部材のそれぞれに設けられたクラッチ板(1
1,12)と、該一方のクラッチ板を他方のクラッチ板
方向に付勢する付勢スプリング(14)とにより前記ク
ラッチ機構(10)が構成され、一端(15a)が巻取
り装置外部位置に導出され、他端(15b)が前記一方
のクラッチ板に接続されたワイヤケーブル(15)を有
し、該ワイヤケーブルの操作によってクラッチ板同士を
連結あるいは切断する構成とすることができる。
【0012】また、請求項3記載のように、前記ワイヤ
ケーブル(15)は、前記巻取り部材を回転支持する固
定杆(4)を介して装置外部から巻取り部材内部に配設
する。
【0013】また、請求項4記載のように、前記電動開
閉機は、所定比で減速して回転軸(3b)を回転させる
減速器と、停止時に該回転軸の回転を固定するブレーキ
を有する構成とすることができる。
【0014】また、請求項5記載のように、予め開閉体
の開放位置および閉鎖位置が前記巻取り部材の回転に対
応して設定され、前記巻取り部材の回転を検出して前記
各位置に達した際に前記電動開閉機の回転を停止させる
リミット設定部(16)が設けられた構成としてもよ
い。
【0015】また、請求項6記載のように、前記電動開
閉機は、前記リミット設定部(16)を有するチューブ
ラモータ(3)で構成され、該リミット設定部はチュー
ブラモータの中心軸を中心として回転自在な回転体(3
c)を備え、該回転体が前記巻取り部材の一部を構成し
ている構成としてもよい。
【0016】また、請求項7記載のように、前記電動開
閉機及び巻取り部材のそれぞれに設けられたクラッチ板
(35,36)と、該一方のクラッチ板を他方のクラッ
チ板方向に付勢する付勢スプリング(37)とにより前
記クラッチ機構(34)が構成され、シャッタケースを
構成する一側部のブラケット(2a)に設けられ、前記
クラッチ機構を解除させる方向に突出自在な突出部材
(42,53)と、該突出部材に連結される操作レバー
(47)とを有する解除機構(40)と、前記巻取り部
材の内部に設けられ、前記クラッチ機構の一方のクラッ
チ板に連結されて巻取り部材とともに回転する構成とさ
れ、該解除機構の突出部材の突出時に移動して前記クラ
ッチ機構を解除させる連結機構(38,39)とを備
え、該解除機構の操作レバーの操作によって連結機構を
介してクラッチ板同士を連結あるいは切断する構成とし
てもよい。
【0017】また、請求項8記載のように、前記解除機
構(40)に設けられた突出部材(42)は、一端の軸
方向に他端の軸が移動自在な複数のアーム(42a,4
2b)で構成され、該アームの中央部が前記連結機構
(39)に接触押圧するリンクアーム(42)で構成す
ることができる。
【0018】また、請求項9記載のように、前記解除機
構(40)に設けられた突出部材(53)は、傾斜面
(53a)を有して移動自在であり、該移動により傾斜
面が前記連結機構(39)方向に突出し接触押圧するス
ライドブロック(53)で構成することができる。
【0019】上記構成の作用を説明すると、巻取り部材
に巻き取られるシャッタ等の開閉体は、巻取り用バネ9
により重量の平衡がとられ、電動開閉機の回転で開閉さ
れる。クラッチ機構10が切断されると、電動開閉機の
回転が巻取り部材に伝達されないから、手で開閉するこ
とができる。これにより、電動開閉機が開閉体を巻取り
部材に巻き取った状態で停電、故障等により停止して
も、クラッチ機構10を切断するだけで開閉体を巻取り
部材から繰り出すことができ、開閉体を切断せずとも巻
取り部材内部の電動開閉機を保守できようになる。クラ
ッチ機構10の切断は、一方のクラッチ板に接続され装
置外部に導出されたワイヤケーブル15を操作して他方
のクラッチ板から離すことにより行える。そして、クラ
ッチ機構10が切断されているから、手動で開閉体を開
閉しても電動開閉機が回転することなく、この電動開閉
機が減速器を有することにより操作者が開閉体を大きな
力で開閉させずとも開閉させることができ、同時に、電
動開閉機が増速回転することが防止できる。また、電動
開閉機停止時にブレーキが作動していてもこのブレーキ
の作動にかかわらず開閉体を容易に開閉できる。また、
リミット設定部16が巻取り部材の回転を検出する構成
とすれば、クラッチ機構10を切断して巻取り部材を手
動開閉してもリミット設置値が狂うことがない。また、
クラッチ機構36は、シャッタケースの一側部のブラケ
ット2aに設けられ、前記クラッチ機構を解除させる方
向に突出自在な突出部材42,53を有する解除機構4
0を操作して連結機構38,39を介してクラッチ板同
士を連結あるいは切断する構成とすることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のシャッタ等の巻
取り装置の第1の実施の形態を示す断面図である。以下
には、開閉体として複数のスラットからなるシャッタカ
ーテンを例に説明するが、他にグリルシャッタやロール
スクリーン、ブラインドに適用することもできる。シャ
ッタケース1両側には、ブラケット2a,2bが設けら
れ、一方のブラケット2aには、チューブラモータ3の
固定部3aが固定されている。他方のブラケット2bに
は、固定杆4が固定されている。これらチューブラモー
タ3の回転軸3bと固定杆4とは同軸状に配置されてい
る。
【0021】固定杆4は中空状の固定パイプで構成でき
る他、中空状の固定パイプに他に、半割りしたパイプを
接合して用いることもでき、これらの場合にはワイヤケ
ーブル15は内部に配設される。また、固定パイプの外
周の一部に溝を形成し、この溝に沿って前記ワイヤケー
ブル15を配設する構成としてもよい。
【0022】このチューブラモータ3にはブレーキが内
蔵されており、チューブラモータ3の非駆動時(停電時
も含む)には、ブレーキが働き、回転軸3bの回転を固
定(ロック)する。また、このチューブラモータ3には
減速器が設けられ、所定比で減速され、所定トルクを有
する状態で回転軸3bを回転させる。また、このチュー
ブラモータ3には、後述するシャッタカーテン8の上下
限位置設定用のリミット設定部16が設けられている。
【0023】固定杆4の両端には、ベアリングを介して
巻取りホイール5a,5bが回動自在に設けられてい
る。また、回転軸3b部分にも、ベアリング6aを介し
て同径の巻取りホイール5cが回転自在に設けられてい
る。また、チューブラモータ3の固定部3a側部近傍に
は、巻取りホイール5と同径の回転体(リミットリン
グ)3cが設けられており、この回転体3cは、チュー
ブラモータ3駆動時に回転する回転軸3bとは連結され
ておらず、自由に回転自在である。
【0024】これら巻取りホイール5a,5b,5c、
及び回転体3cの外周部分には、シャッタカーテン8を
巻き取る巻取り部材として中空の巻取りパイプ7が固定
されている。この巻取りパイプ7の外周には、吊元部材
を介してシャッタカーテン8の一端が連結されている。
【0025】また、固定杆4と巻取りホイール5bとの
間には、巻取り用バネ9(平衡スプリング)が設けら
れ、この巻取り用バネ9は、シャッタカーテン8を巻き
上げる際の巻取りパイプ7の回転方向に付勢されたねじ
りバネで構成され、シャッタカーテン8の巻取りを軽い
力で(後述する電動駆動時及び手動開放時のいずれも)
行えるものである。よって、この巻取り用バネ9を設け
ることにより、巻き上げ時の負荷が軽減され、その分チ
ューブラモータ3が小型化されている。このように、電
動開閉機としてチューブラモータ3を用い、巻き上げ用
バネ9を併設した構成によって全体を小型簡素化するこ
とができる。
【0026】次に、図2はクラッチ機構を示す部分拡大
断面図である。チューブラモータ3の回転軸3bと巻取
りホイール5aとの間には、クラッチ機構10が設けら
れる。回転軸3bには、巻取りホイール5cを貫通して
その端部に一方のクラッチ板11が固定されている。巻
取りホイール5aと巻取りホイール5cとの間には、前
記一方のクラッチ板11側に移動して連結する他方のク
ラッチ板12が設けられている。これらクラッチ板1
1,12の接合面には、凹部11a,凸部12aが形成
されており、凹凸の嵌合によりクラッチ板11,12同
士が連結する。
【0027】この他方のクラッチ板12の外周部12a
は巻取りパイプ7に固定された保持ホイール13にスプ
ライン結合され、即ち、回転方向には、保持ホイール1
3と共に回転し、軸方向には固定の保持ホイール13に
対し自由に移動自在とされている。他方のクラッチ板1
2は、巻取りホイール5aとの間に設けられた付勢スプ
リング14により、常時一方のクラッチ板11方向に付
勢されている。
【0028】他方のクラッチ板12は、ワイヤケーブル
15によって図中A方向に移動自在である。ワイヤケー
ブル15は、図1のように一端15aがシャッタ側部位
置に引き出されており、固定杆4内部を介して他端15
bがクラッチ板12に接続固定されたものである。この
例では、ワイヤケーブル15には固定杆4端部の支持板
4aから外部位置に被覆15cが設けられている。した
がって、ワイヤケーブル15の一端15aを引くことに
より、図3の動作図に示すように、他端15bのクラッ
チ板12を一方のクラッチ板11から離すことができ
る。
【0029】また、前記チューブラモータ3の固定部3
aには、リミット設定部16が設けられる。このリミッ
ト設定部16は、回転体3cの回転を計数してシャッタ
の上下限位置をそれぞれ設定自在な構成である。上下限
位置の設定は、シャッタ設置時に回転体3c、即ち巻取
りパイプ7に固定されたシャッタカーテン8上昇時の上
限位置と、下降時の下限位置にそれぞれ位置させた状態
でリミット設定部16の操作つまみ16aを操作して行
う。
【0030】上記構成によれば、操作部の開閉スイッチ
を操作することにより、チューブラモータ3の回転軸3
bが対応方向に回転する。このとき、クラッチ機構10
のクラッチ板11,12同士間は、図2の如く連結され
ており、回転軸3bの回転により、保持ホイール13を
介して巻取りパイプ7が同方向に回転してシャッタカー
テン8が昇降する。そして、シャッタカーテン8の上昇
時には、巻取り用バネ9により、巻き上げ時の負荷が軽
減される。一方、この巻取り用バネ9は、シャッタカー
テン8の下降時において、シャッタカーテン8の落下を
防止しており、落下時に加速することがない。
【0031】また、巻取りパイプ7に固定された回転体
3cが同様に回転し、リミット設定部16は、その計数
が設定値に達することにより、シャッタカーテン8が上
下限位置に達したと判断して、それぞれチューブラモー
タ3の駆動電源を遮断してこのチューブラモータ3を自
動停止させるようになっている。そして、停止後におい
てチューブラモータ3に内蔵されたブレーキは、回転軸
3bの回転を固定し、シャッタカーテン8を同停止状態
で保持する。
【0032】次に、ワイヤケーブル15の一端15aを
引くことにより、チューブラモータ3の状態にかかわら
ず、シャッタカーテン8を手動開閉させることができ
る。この一端15aを引くと、他端15bのクラッチ板
12が一方のクラッチ板11から離れるため、チューブ
ラモータ3との連結状態が切断され巻取りパイプ7が自
由に回転可能となる。
【0033】シャッタカーテン8を上昇させるときにお
いては、巻取り用バネ9により巻き上げ時の負荷が軽減
されて小さな力で上昇でき、一方、下降時も加速を生じ
ない。
【0034】この手動開閉は、電源停電時やチューブラ
モータ3の故障時に特に有効となる。 例えば、シャッ
タカーテン8を巻き取った(開放)状態で停電し、閉鎖
できない場合には手動でシャッタカーテン8を閉鎖させ
ることができる。同様に、シャッターカーテン8を巻き
取った(開放)状態でチューブラモータ3が故障した場
合でも手動で閉鎖させることにより、巻取りパイプ7に
巻き付けられていたシャッターカーテン8を下降させる
ことができるため、シャッタカーテン8を切断すること
なくチューブラモータ3の保守、交換を容易に行えるよ
うになる。
【0035】また、シャッタカーテンを手動で開閉すべ
く、クラッチ機構10での連結状態を切断しても、リミ
ット設定部16は回転体3cの回転を受けて、巻取りパ
イプ7の回転に連動する構成であるから、上下限位置が
狂うことがなく、また、上下限位置の再設定作業を不要
にできる。また、クラッチ機構10の切断状態で巻取り
部材に対し、チューブラモータ3の動力が切断される構
成であるから、シャッタカーテン側を上昇させる際に、
勢い良く上昇させても減速器を介してチューブラモータ
3が定格回転以上で増速回転されることが未然に防止で
き破損の恐れがない。
【0036】上記構成では、ワイヤケーブル15の一端
15aを引いた状態でのみクラッチ機構10の連結が切
断される構成として説明したが、この一端15aを引っ
張った状態で図1に示す係止具18に巻き付ける構成と
すれば、クラッチ機構10の切断状態が保持でき、上記
シャッタカーテン8の開閉を1人でも容易に行えるよう
になる。他に、係止具18に一端15aが取り付けら
れ、係止具18を回転自在に構成して一端15aを巻取
り保持する構成とすることもできる。同様に、ワイヤケ
ーブル15の他端15b側のクラッチ板12に一時係止
機構を設けることにより、1度、一端15aを引くとク
ラッチ板12がクラッチ板11から離れた状態で保持さ
れ、再度、一端15aを引くことにより、これらが連結
する構成としてもよい。同機構は、汎用のラチェット機
構等で構成することができる。
【0037】また、上記構成の説明では、クラッチ機構
10のうち、他方のクラッチ板12がワイヤケーブル1
5で移動自在な構成としたが、他方のクラッチ板12が
固定で、一方のクラッチ板11がワイヤケーブル15で
移動する構成とすることもできる。いずれの形態におい
ても、ワイヤケーブル15を引っ張らない状態では、付
勢スプリング14により、両クラッチ板11,12が互
いに連結する構成としておく。
【0038】また、図4に示すように、ワイヤケーブル
15は、固定杆4の中途位置から外部に引出し、クラッ
チ板12に接続する構成とすることもできる。同図の例
では、ワイヤケーブル15を回転する巻取りホイール5
a及びベアリング5gより内部位置、即ち固定杆4に固
定の軸支基部4bの貫通孔4bb内を貫通させ、他端1
5bをクラッチ板12に接続固定している。ワイヤケー
ブル15は貫通孔4bb部分に被覆15cを固定する構
成としたり、貫通孔4bb内を芯線だけ通し、軸方向に
移動できる構成としてもよい。
【0039】また、巻取り部材の内部に設けられる電動
開閉機としては、上記チューブラモータ3に代えて図5
に示すように、チューブラモータ3以外のタイプの電動
開閉機20を用いる構成としてもよい。この電動開閉機
20は、ブラケット2,2間に連架された固定杆4に固
定される。そして、電動開閉機20の回転軸20aと巻
取りホイール5との間に前記クラッチ機構10を設けて
回転力の伝達の切断を自在に構成する。
【0040】同図に示すクラッチ機構10は、電動開閉
機20側のクラッチ板12が巻取りホイール5側のクラ
ッチ11方向に移動自在かつ付勢スプリング14で付勢
された構成とされている。また、ワイヤケーブル15
は、中途位置から固定杆4外部に導出され、支持板4a
位置まで被覆15cが設けられ、他端15bがクラッチ
板12に取り付けられた構成である。また、上記巻取り
パイプ7に代えて、巻取りホイール5の外周には、複数
本の連結杆21が設けられている。このように、チュー
ブラモータ3に限らず他の電動機を用いた電動開閉機を
有するシャッタ構造であっても、上記同様に電動開閉機
の状態にかかわらず手動開閉を行うことができる。
【0041】そして、この電動開閉機20はリミット設
定部16を有しない構成であるが、上記リミット設定部
16が巻取りホイール5の回転を検知する構成とすれ
ば、手動開閉を行っても、リミット設定値の変動が防止
できる。尚、上述した巻取りホイール5の回転を計数す
るリミット設定部16に代えて、シャッタカーテン8の
ガイドレール上下にそれぞれリミットスイッチを設ける
構成とすることもできる。尚、電動開閉機20に限ら
ず、リミット設定部16が併設されていないチューブラ
モータ3でも同様の構成とすればリミット設定値の変動
が防止できる。
【0042】また、図6に示すように、ワイヤケーブル
15は、固定杆4の内部を介することなく配設すること
もできる。同図の例では、ワイヤケーブル15を回転す
る巻取りホイール5b及びベアリング5hより内部位
置、即ち固定杆4に固定の軸支基部4cの貫通孔4cc
内を貫通させている。このワイヤケーブル15は、固定
杆4の外部位置であって、巻取り用バネ9の内部位置を
通して配設されている。このように、固定杆4の周面に
沿ってワイヤケーブル15を配設することもできる。
【0043】次に、本発明のシャッタ等の巻取り装置の
第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態で
は、前記クラッチ機構10の構成が変更されているとと
もに、クラッチ機構10の解除はワイヤケーブル15を
用いず、解除機構40を用いる構成に変更されている。
図7は同装置の正断面図、図8は同装置の部分の分解斜
視図、図9は図7のA−A線断面図、図10は図7のB
−B線断面図である。尚、図7では解除機構40が省略
され、図8では巻取りパイプ7を省略している。これら
各図では、前記第1の実施形態で説明した左半部、即
ち、チューブラモータ3及びクラッチ機構の部分のみ記
載されており、右半部の固定杆4及び巻取り用バネ9は
同一構成であり、図示を省略している。また、前述の構
成と同一箇所には同一の符号を附してあり説明を省略す
る。
【0044】シャッタケース1の一方のブラケット2a
には、チューブラモータ3の固定部3aがネジ等で固定
されている。回転軸3bには、軸体30が固定されこの
軸体30は回転軸3bとともに回転する。この軸体30
は、ベアリング6を介して巻取り部材としての巻取りパ
イプ7に軸支されている。具体的には、図9に示すよう
に巻取りパイプ7の内方には、等間隔に複数の支持フィ
ン7aが軸方向に沿って形成されており、ベアリング6
はこの支持フィン7aに支持されている。よって、チュ
ーブラモータ3の回転軸3b及び軸体30が巻取りパイ
プ7の中心位置で支持される。
【0045】また、前記チューブラモータ3の固定部3
aに設けられるリミット設定部16は、回転体(リミッ
トリング)3cの回転を計数してシャッタの上下限位置
をそれぞれ設定自在な構成である。この回転体3cは、
チューブラモータ3の駆動時に回転する回転軸3bとは
連結されておらず、自由に回転自在である。
【0046】回転体3c上には、固定円盤32が設けら
れ、この固定円盤32の溝32aは、回転体3c上に突
出形成された係合突起3ccに係合している。固定円盤
32は巻取りパイプ7の一端を軸支するもので、外周径
は、巻取りパイプ7の内周径に一致している、そして、
ネジ穴32d(図8参照)部分で巻取りパイプ7と螺合
され、また、円周方向には、巻取りパイプ7の支持フィ
ン7aに係合する係合溝32bがそれぞれ形成されてい
る。よって、巻取りパイプ7の回転は、固定円盤32を
介して回転体3cに伝達され、リミット設定部16がこ
れを計数する構成である。尚、巻取りパイプ7の外周に
は、吊元部材を介して前述したシャッタカーテン8の一
端が連結されている。
【0047】前記チューブラモータ3の回転軸3bに連
結された軸体30には、クラッチ機構34が設けられ
る。軸体30の略中央部外周には一方のクラッチ板35
が固定されている。また、軸体30上には、この一方の
クラッチ板35側に移動して連結する他方のクラッチ板
36が設けられている。これらクラッチ板35,36に
は、凸部35a,凹部36aが形成されており、凹凸の
嵌合によりクラッチ板35,36同士が連結する。クラ
ッチ板35の外周径は、巻取りパイプ7の支持フィン7
aに触れないようこの支持フィン7aの内径以下とされ
ている。
【0048】この他方のクラッチ板36は巻取りパイプ
7にスプライン結合された形である。即ち、図10に示
すように、クラッチ板36には、支持フィン7aに嵌ま
る移動用溝36bが形成され、回転方向には、巻取りパ
イプ7と共に回転し、軸方向にある一方のクラッチ板3
5に対し自由に移動自在とされている。そして、この他
方のクラッチ板36は、軸体30の端部に設けられた段
差部30b(図7参照)との間に設けられた付勢スプリ
ング37により、常時一方のクラッチ板35方向に付勢
されている。
【0049】この他方のクラッチ板36の外周には、等
間隔に、例えば、180度の間隔(図8参照)で2つの
フラットバー38の一端がネジで固定されている。この
フラットバー38は、巻取りパイプ7の内部で前記チュ
ーブラモータ3の固定部方向に延在している板体であ
る。フラットバー38の他端は、固定円盤32の一側部
(固定円盤32より外側)に位置する支持環39にネジ
で固定されており、支持環39の内径部は、固定円盤3
2の小径部32eに嵌合されている。これら他方のクラ
ッチ板36及び支持環39は同一の外周径を有し、巻取
りパイプ7の内径より小さく形成されている。また、固
定円盤32上には、フラットバー38の通過部分に所定
の間隙を有して通過用溝32cが形成されている。
【0050】このフラットバー38及び支持環39は、
解除機構40の作動時の解除力をクラッチ機構34に伝
達する連結機構として設けられている。この解除機構4
0は、一方のブラケット2aの壁面に設けられている。
ブラケット2aの壁面には、解除機構40の支持板41
が固定されており、支持板41の両端には突出部材を構
成する一対のリンクアーム42が設けられる。このリン
クアーム42は、それぞれが支持環39と対向位置に配
置されている。
【0051】リンクアーム42は上端部の軸が支持板4
1に軸支されたアーム42aと、下端部の軸が支持板4
1の長溝41a内を上下に摺動自在なアーム42bを有
し、これらアーム42a,42bは中央部が軸で連結さ
れ、かつこの中央の軸には、押圧コロ42cが同軸状に
設けられた構成である。アーム42bの下端部の軸は、
連結板43に連結されている。この連結板43は折曲さ
れていて、ガイドレール45側部の外枠46内から上方
に位置し、折曲された操作レバー47にネジで連結され
ている。操作レバー47の操作ツマミ47aは、外枠4
6の内側(開口部)に形成された縦長の開口穴46aに
位置している。よって、操作ツマミ47aを上方に移動
させると、連結板43が上方に移動して両アーム42
a,42b間の間隔が縮径され、リンクアーム42の中
央部に設けられた押圧コロ42cが支持環39方向に突
出する(図8参照)。尚、両リンクアーム42同士の間
は、支持板41のネジ穴41bが表出していて、チュー
ブラモータ3の固定部3aがネジにより固定される箇所
である。
【0052】次に、上記構成によるクラッチ機構34の
動作を説明する。通常、クラッチ機構34は、付勢スプ
リング37により両クラッチ板35,36同士が噛み合
っている(図11の状態)。このとき、操作ツマミ47
aは下方位置にあり、解除機構40のリンクアーム42
は突出せず支持環39に接触していない(非作動状
態)。したがって、操作部の開閉スイッチを操作して、
チューブラモータ3の回転軸3bが対応方向に回転する
と、このクラッチ機構34及び支持環39,固定円盤3
2等が同様に回転して巻取りパイプ7を同方向に回転さ
せてシャッタカーテン8(図示略)が昇降する。そし
て、シャッタカーテン8の上昇時には、巻取り用バネ9
により、巻き上げ時の負荷が軽減される。一方、この巻
取り用バネ9は、シャッタカーテン8の下降時におい
て、シャッタカーテン8の落下を防止しており、落下時
に加速することがない。
【0053】また、固定円盤32の回転により、巻取り
パイプ7に固定された回転体3cが同様に回転し、リミ
ット設定部16は、その計数が設定値に達することによ
り、シャッタカーテン8が上下限位置に達したと判断し
て、それぞれチューブラモータ3の駆動電源を遮断して
このチューブラモータ3を自動停止させるようになって
いる。そして、停止後においてチューブラモータ3に内
蔵されたブレーキは、回転軸3bの回転を固定し、シャ
ッタカーテン8を同停止状態で保持する。
【0054】次に、操作ツマミ47aを押し上げること
により、シャッタカーテン8を手動開閉させることがで
きる。操作ツマミ47aを押し上げると、図12に示す
ように、解除機構40のリンクアーム42が突出し、押
圧コロ42cが支持環39を図中C方向に移動させる。
これにより、フラットバー38を介して他方のクラッチ
板36が同C方向に移動し、一方のクラッチ板35との
噛合が解除される。
【0055】これにより、チューブラモータ3の駆動力
は、他方のクラッチ板36に伝達されず、チューブラモ
ータ3、軸体30、一方のクラッチ板35側と、他方の
クラッチ板36、フラットバー38、支持環39、固定
円盤32、巻取りパイプ7側の互いの動力伝達が遮断さ
れる。この状態で巻取りパイプ7が自由に回転可能とな
る。そして、シャッタカーテン8を上昇させるときにお
いては、巻取り用バネ9により巻き上げ時の負荷が軽減
されて小さな力で上昇でき、一方、下降時も加速を生じ
ない。
【0056】この手動開閉は、電源停電時やチューブラ
モータ3の故障時に特に有効となる。 例えば、シャッ
タカーテン8を巻き取った(開放)状態で停電し、閉鎖
できない場合には手動でシャッタカーテン8を閉鎖させ
ることができる。同様に、シャッターカーテン8を巻き
取った(開放)状態でチューブラモータ3が故障した場
合でも手動で閉鎖させることにより、巻取りパイプ7に
巻き付けられていたシャッターカーテン8を下降させる
ことができるため、シャッタカーテン8を切断すること
なくチューブラモータ3の保守を容易に行えるようにな
る。
【0057】また、シャッタカーテンを手動で開閉すべ
く、解除機構40を作動させ、クラッチ機構34の連結
を切断しても、固定円盤32を介してリミット設定部1
6の回転体3cが回転し、巻取りパイプ7の回転に連動
する構成であるから、上下限位置が狂うことがなく、ま
た、上下限位置の再設定作業を不要にできる。また、ク
ラッチ機構10の切断状態で巻取り部材に対し、チュー
ブラモータ3の動力が切断される構成であるから、シャ
ッタカーテン側を上昇させる際に、勢い良く上昇させて
も減速器を介してチューブラモータ3が定格回転以上で
増速回転されることが未然に防止でき破損の恐れがな
い。
【0058】そして、上記構成では、ワイヤケーブル等
を用いることなく、ブラケット2aに設けられた解除機
構40の作動でクラッチ機構34のクラッチを解除する
構成であり、解除機構40に連結された操作レバー47
を直接操作する構成のためワイヤ曲げに必要なスペース
を取らない。第1の実施例で使用したワイヤケーブル1
5は、所定の曲率で下方に曲げられた構成であるが、こ
のワイヤケーブル15は急激に曲げると(曲げ半径が小
さい)抵抗が大きくなり、操作に大きな力が必要とな
る。このため、ワイヤケーブル15の曲げ半径を大きく
取ると、その分だけワイヤケーブル15が幅方向に突出
する問題がある。したがって、ワイヤケーブル15の曲
げ半径が大きなシャッタでは、建物に納めるときの制約
が大きくなり、また、取り付けられない場合も生じる。
特に、ワイヤケーブル15の曲げ部分まで収納した全幅
を有するシャッタケース1では、入隅、出隅の建物構造
が有する規格幅に適応出来なくなったり、他の雨どい、
手すり等の建具の邪魔になる問題が生じる。逆にシャッ
タケース1の全幅を規格幅に適合させると、シャッタカ
ーテン8の幅が小さくなり、窓幅に適合しなくなる。し
かしながら、第2の実施形態では、上記解除機構40は
幅を取らず、一方のブラケット2a内に収容できる幅で
あるため、シャッタケース1の全幅を拡げる必要がない
から、建物構造の規格寸法に容易に適合させることがで
きるようになる。また、現場毎に異なる幅寸法への適合
も容易に行えるようになる。
【0059】次に、図13に示すのは、上記解除機構4
0の変形例を示す部分斜視図である。この解除機構40
では、突出部材として前記リンクアーム42に代えて、
スライドブロック53を用いる。このスライドブロック
53は、両側部が支持板51のスライド溝51aに案内
され、上下にスライド自在である。このスライドブロッ
ク53には、上方につれ突出量が大きな傾斜面53aを
有し、この傾斜面53aは前記支持環39に接触する位
置に配置されている。
【0060】尚、両スライドブロック53同士の間は、
支持板51のネジ穴51bが表出していて、チューブラ
モータ3の固定部3aがネジにより固定される箇所であ
る。スライドブロック53の下端部は、折曲された連結
部53bとされ、前記同様の操作レバー47に連結され
ている。
【0061】この変形例においても、操作レバー47の
操作ツマミ47aを押し上げると、解除機構40のスラ
イドブロック53が上方へ移動し、このスライドブロッ
ク53の傾斜面53aが支持環39方向に突出して支持
環39を移動させる。これにより、フラットバー38を
介して他方のクラッチ板36が同方向に移動し、一方の
クラッチ板35との噛合が解除でき、上記同様にシャッ
タカーテン8を手動開放させることができるようにな
る。そして、この変形例でも解除機構40は、幅を取ら
ず、一方のブラケット2a内に収容できる幅であるた
め、シャッタケース1の全幅を拡げない。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、電動開閉機により巻取
り部材に対するシャッタ等の開閉体の巻取り状態にかか
わらず、クラッチ機構を切断するだけで電動開閉機が停
止していても手動で開閉体を巻き取ることができるた
め、巻取り部材内部の電動開閉機の保守を容易に行うこ
とができる効果がある。そして、開閉体が開口部を閉鎖
状態のとき、電動開閉機が停止した場合であっても、巻
取り用バネが設けられていることにより、開閉体を手動
で巻き取るよう上昇させる力は少さな力で行えるように
なる。そして、電動開閉機が減速器及び停止時に回転軸
を固定するブレーキを有する場合においても、クラッチ
機構の切断時には、巻取り部材が回転してもチューブラ
モータには伝達されないから、開閉体を小さな力で容易
に開閉できるようになる。また、電動開閉機が減速器に
よって増速回転され損傷することが未然に防止できるよ
うになる。また、リミット設定部が巻取り部材の回転を
検出する構成により、クラッチ機構を切断して巻取り部
材を手動開閉してもリミット設置値が狂うことがなく、
一旦設定したリミット設定値は、開閉体を電動あるいは
手動開閉するいずれのときにも設定値を保持できるた
め、再度の設定を不要にできる。さらに、前記巻取り用
バネにより開閉体を小さな力で開閉できるから、電動開
閉機としてリミット設定部を有するチューブラモータを
用いることができ、リミット設定部の回転体を巻取り部
材の一部として用いることにより、構成を簡素化でき、
全体を小型化できるようになる。
【0063】また、前記クラッチ機構の解除は、ワイヤ
ケーブルを用いて一方のクラッチ板を移動させて行う構
成としたり、解除機構の突出量を連結機構を介して一方
のクラッチへ伝達する構成を適宜選択することができ
る。ワイヤーケーブルによれば、ケーブルを曲げて任意
の箇所へ引出すことができ、ワイヤケーブル端部の操作
位置や高さを容易に変更できる。また、解除機構を設け
た構成では、この解除機構をシャッタケースのブラケッ
ト内に効率良く配置でき、解除機構を直接操作レバーで
操作する構成であるから、解除機構を設けてもシャッタ
ケースの幅が拡がることがなく、解除機構を設けても設
置幅の設計変更の必要がないため、シャッタの設置箇所
を自由に選定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタ等の巻取り装置の第1の実施
の形態を示す断面図。
【図2】同開閉装置のクラッチ機構を示す拡大図。
【図3】同クラッチ機構が切断された状態を示す動作
図。
【図4】同巻取り装置のワイヤケーブルの他の配設状態
を示す図。
【図5】同巻取り装置の駆動源を代えた状態を示す断面
図。
【図6】同巻取り装置のワイヤケーブルの他の配設状態
を示す図。
【図7】本発明のシャッタ等の巻取り装置の第2の実施
の形態を示す正断面図。
【図8】同装置の部分の分解斜視図。
【図9】図7のA−A線断面図。
【図10】図7のB−B線断面図。
【図11】同装置の動作を示す図(解除前)。
【図12】同装置の動作を示す図(解除時)。
【図13】同装置の解除機構の変形例を示す部分斜視
図。
【符号の説明】
1…シャッタケース1、2a,2b…ブラケット、3…
チューブラモータ、4…固定杆、5…巻取りホイール、
8…シャッタカーテン、9…巻取り用バネ、10,34
…クラッチ機構、11,12,35,36…クラッチ
板、14,37…付勢スプリング、15…ワイヤケーブ
ル、16…リミット設定部、18…係止具、20…電動
開閉機、21…連結杆、38…フラットバー、39…支
持環、40…解除機構、42…リンクアーム、46…外
枠、47…操作レバー、47a…操作ツマミ、53…ス
ライドブロック、53a…傾斜面。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ等の開閉体を巻取り部材内部に
    設けられた電動開閉機の駆動により巻き取るシャッタ等
    の巻取り装置において、 前記巻取り部材を介して開閉体を巻取り方向に付勢する
    巻取り用バネ(9)と、 前記電動開閉機と巻取り部材との間に設けられ、電動開
    閉機の回転を巻取り部材に対し連結あるいは切断自在な
    クラッチ機構(10,34)と、を具備し、該クラッチ
    機構の切断により、電動開閉機の回転を切断して開閉体
    を手動開閉することを特徴とするシャッタ等の巻取り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電動開閉機及び巻取り部材のそれぞ
    れに設けられたクラッチ板(11,12)と、該一方の
    クラッチ板を他方のクラッチ板方向に付勢する付勢スプ
    リング(14)とにより前記クラッチ機構(10)が構
    成され、 一端(15a)が巻取り装置外部位置に導出され、他端
    (15b)が前記一方のクラッチ板に接続されたワイヤ
    ケーブル(15)を有し、 該ワイヤケーブルの操作によってクラッチ板同士を連結
    あるいは切断する構成とされた請求項1記載のシャッタ
    等の巻取り装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤケーブル(15)は、前記巻
    取り部材を回転支持する固定杆(4)を介して装置外部
    から巻取り部材内部に配設されている請求項2記載のシ
    ャッタ等の巻取り装置。
  4. 【請求項4】 前記電動開閉機は、所定比で減速して回
    転軸(3b)を回転させる減速器と、 停止時に該回転軸の回転を固定するブレーキを有する構
    成とされた請求項1記載のシャッタ等の巻取り装置。
  5. 【請求項5】 予め開閉体の開放位置および閉鎖位置が
    前記巻取り部材の回転に対応して設定され、前記巻取り
    部材の回転を検出して前記各位置に達した際に前記電動
    開閉機の回転を停止させるリミット設定部(16)が設
    けられた請求項1記載のシャッタ等の巻取り装置。
  6. 【請求項6】 前記電動開閉機は、前記リミット設定部
    (16)を有するチューブラモータ(3)で構成され、
    該リミット設定部はチューブラモータの中心軸を中心と
    して回転自在な回転体(3c)を備え、 該回転体が前記巻取り部材の一部を構成している請求項
    5記載のシャッタ等の巻取り装置。
  7. 【請求項7】 前記電動開閉機及び巻取り部材のそれぞ
    れに設けられたクラッチ板(35,36)と、該一方の
    クラッチ板を他方のクラッチ板方向に付勢する付勢スプ
    リング(37)とにより前記クラッチ機構(34)が構
    成され、 シャッタケースを構成する一側部のブラケット(2a)
    に設けられ、前記クラッチ機構を解除させる方向に突出
    自在な突出部材(42,53)と、該突出部材に連結さ
    れる操作レバー(47)とを有する解除機構(40)
    と、 前記巻取り部材の内部に設けられ、前記クラッチ機構の
    一方のクラッチ板に連結されて巻取り部材とともに回転
    する構成とされ、該解除機構の突出部材の突出時に移動
    して前記クラッチ機構を解除させる連結機構(38,3
    9)とを備え、 該解除機構の操作レバーの操作によって連結機構を介し
    てクラッチ板同士を連結あるいは切断する構成とされた
    請求項1記載のシャッタ等の巻取り装置。
  8. 【請求項8】 前記解除機構(40)に設けられた突出
    部材(42)は、一端の軸方向に他端の軸が移動自在な
    複数のアーム(42a,42b)で構成され、該アーム
    の中央部が前記連結機構(39)に接触押圧するリンク
    アーム(42)で構成されている請求項7記載のシャッ
    タ等の巻取り装置。
  9. 【請求項9】 前記解除機構(40)に設けられた突出
    部材(53)は、傾斜面(53a)を有して移動自在で
    あり、該移動により傾斜面が前記連結機構(39)方向
    に突出し接触押圧するスライドブロック(53)で構成
    されている請求項7記載のシャッタ等の巻取り装置。
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