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JPH0986859A - 試験管搬送装置 - Google Patents

試験管搬送装置

Info

Publication number
JPH0986859A
JPH0986859A JP24624695A JP24624695A JPH0986859A JP H0986859 A JPH0986859 A JP H0986859A JP 24624695 A JP24624695 A JP 24624695A JP 24624695 A JP24624695 A JP 24624695A JP H0986859 A JPH0986859 A JP H0986859A
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JP
Japan
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test tube
fingers
pair
motor
spring
Prior art date
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Granted
Application number
JP24624695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2873275B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kojo
義之 古城
Takayoshi Saito
隆由 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP24624695A priority Critical patent/JP2873275B2/ja
Publication of JPH0986859A publication Critical patent/JPH0986859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2873275B2 publication Critical patent/JP2873275B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のフィンガによって試験管をつかみ上げ
る試験管搬送装置において、試験管の直径によらずに一
定の握持力を発生させる。 【解決手段】 モータ12の回転は直線転換機構100
によって直線運動に転換され、更に開閉転換機構102
によって一対のフィンガ50の開閉運動に転換される。
一対のフィンガ50の間に試験管が挾まれた時点からス
プリング44が圧縮を開始し、一定の握持力がスプリン
グ44に蓄積された時点がMS2により検出される。こ
れによりモータ12の回転が停止する。スプリング26
によってオーバーランによる機械的ひずみが吸収され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試験管搬送装置、特
に試験管を一対のフィンガによってつかみ上げる機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】試験管搬送装置が具備する一対のフィン
ガは駆動装置によって開閉され、その一対のフィンガに
よって試験管の上部をつかみ上げることにより、試験管
の搬送が行われる。その一対のフィンガの駆動方式とし
ては、空気圧を利用したエアーシリンダ駆動方式と電磁
ソレノイドを利用した方式とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のエアーシリンダ
駆動方式は、比較的大きな力を発生することが可能で、
しかも試験管の直径によらずにすなわちストロークによ
らずに一定の握力を発生させることができるので、各種
の試験管搬送装置で広く採用されている。
【0004】しかしながら、エアーを発生させるための
コンプレッサー、水分などを除去するためのエアークリ
ーンユニット、圧力制御機器などの付帯設備を必要と
し、装置を小型化するのは困難であるという問題があ
る。
【0005】その一方、上記の電磁ソレノイド駆動方式
は、電源のオンオフにより一対のフィンガの開閉を行う
もので、比較的に小型化が可能であるが、試験管の直径
などにより握持力が異なってしまうという問題がある。
つまり、ソレノイドとそれに吸着される可動片(アマー
チャ)の相対距離に応じて握持力が変化するために、試
験管の直径が大きい場合と小さい場合とでは握持力が変
動し、つかみ力を一定に維持することが困難であり、例
えば試験管にラベルが貼られている場合などにおいて、
握持力が変動してしまう問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、試験管の直径によらずに一定
の握持力を発生できる軽量化された試験管搬送装置を提
供することを目的とする。
【0007】また、本発明の目的は、一対のフィンガの
適正握持力を蓄積保持可能な試験管搬送装置を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明の目的は、試験管が存在しな
い場合、つかみ損ねの場合、ジャミングが生じた場合な
ど正常でない状態を自動的に検知することにある。
【0009】また、本発明の目的は、一対のフィンガの
開動作時にオーバーランが生じてしまうような場合に、
それによる機械的な歪みを吸収して確実な動作を確保す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、試験管をつかむ開閉式の一対のフィンガ
と、回転力を発生するモータと、前記モータによる回転
運動を前記一対のフィンガの開閉運動に転換する転換機
構と、前記転換機構に連結された弾性変形部材で構成さ
れ、前記一対のフィンガに前記試験管が挟まれた時点か
ら弾性変形を生じ、前記モータの回転力を蓄積する握持
力蓄積手段と、前記握持力蓄積手段に一定の弾性力が蓄
積された時点で、適正握持力を検出する適正握持力検出
手段と、前記適正握持力が検出された時点で、前記モー
タの正転動作を停止させる制御部と、を含むことを特徴
とする。
【0011】上記構成によれば、モータによって回転力
が発生し、その回転運動が転換機構によって一対のフィ
ンガの開閉運動に転換される。その場合、一対のフィン
ガにより試験管が挟まれた時より以後では、モータの回
転力が握持力蓄積手段に蓄積され、それは適正握持力の
検出がなされるまで行われる。そして、適正な握持力が
得られた時点でモータの回転が停止され、その後は、握
持力蓄積手段に蓄積された弾性力が一対のフィンガに伝
達され続け、一定の握持力で試験管が保持される。
【0012】したがって、モータを利用しているので装
置を比較的に小型化できるとともに、適正握持力が得ら
れるまでモータを回転させ、その後はモータを停止して
も適正な握持力を維持できるので、モータの駆動力を効
率的に利用することができる。本発明によれば、握持力
自体が検知され、それが適正な値に到達した時点からそ
の握持力を維持できるので、試験管の直径に応じて握持
力が変動せず、よって確実な保持が可能となる。
【0013】本発明の好適な態様では、前記転換機構
は、前記モータによる回転運動を直線運動に転換する直
線転換機構と、前記直線運動を前記一対のフィンガの開
閉運動に転換する開閉転換機構と、を含む。
【0014】また、本発明の好適な態様では、前記握持
力蓄積手段は、前記一対のフィンガに前記試験管が挟ま
れた時点から弾性変形を始める第1のスプリングで構成
される。すなわち、スプリングの圧縮変形又は伸長変形
として握持力が蓄積される。また、本発明の好適な態様
では、前記直線転換手段は、前記モータの回転運動によ
り回転するスクリューと、前記スクリューと螺合し、ス
クリューの回転により上下運動するナット体と、を含
む。
【0015】また、本発明の好適な態様では、前記開閉
転換手段は、前記ナット体に対して前記第1のスプリン
グを介して連結され、前記ナット体の上下運動が伝達さ
れる連結体と、前記連結体の上下運動を前記フィンガの
開閉運動に転換するアーム機構と、で構成され、前記一
対のフィンガに前記試験管が挟まれて前記連結体の運動
が制止された後に、前記ナット体の運動により前記第1
スプリングが弾性変形する。
【0016】また、本発明の好適な態様では、前記一対
のフィンガの開動作のオーバーランを吸収する第2のス
プリングを含む。
【0017】また、本発明の好適な態様では、前記一対
のフィンガの開状態を検出する開状態検出手段を有す
る。
【0018】また、本発明の好適な態様では、前記試験
管が存在しない場合における前記一対のフィンガの閉状
態を検出する閉状態検出手段を有する。
【0019】また、本発明の好適な態様では、ジャミン
グによる前記一対のフィンガに対する突き上げ作用を検
出するジャミング検出手段を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0021】図1には、本発明に係る試験管搬送装置の
つかみユニットの構成が示されている。この試験管搬送
装置は、例えば各種の化学分析装置や分注装置などに組
み込まれるものである。
【0022】図1において、シャーシ10の上部は、水
平方向に折り曲げられており、そのシャーシ10の上部
にはモータ12が固定配置されている。このモータ12
は図示されていない制御部によって制御されるものであ
り、この実施形態ではいわゆるDCモータが利用されて
いる。モータ12のモータ軸12Aは、下方側に向けら
れており、カップリング部14を介してスクリュー16
に連結されている。カップリング部14は、モータ軸1
2Aに固定的に挿通されたピン18と、そのピンに係合
するカップリング部材20と、で構成され、カップリン
グ部材20の上部にはモータ軸12Aを受け入れるため
の井戸が形成され、またピン18を受け入れる2つの縦
溝20Aが形成されている。すなわちモータ軸12Aが
回転すると、それに伴いピン18が回転し、縦溝20A
に対して回転力が伝達され、これによってカップリング
部材20が回転する。本実施形態では、図1に示される
ように縦溝20Aにおけるピン18の位置には上下方向
に一定の自由度が与えられており、若干ながらカップリ
ング部材20すなわちスクリュー16の上下動が許容さ
れている。
【0023】カップリング部材20にはその下方側にス
クリュー16が連結固定されており、カップリング部材
20が回転するとスクリュー16が回転することにな
る。このスクリュー16は軸受け22によって保持され
ており、軸受け22内部に設けられたベアリング機構に
よってスクリュー16が回転自在に保持されている。軸
受け22とカップリング部材20との間にはスラストベ
アリング24及びスプリング26が介装されている。こ
こで、スプリング26は、軸受け22に対してスクリュ
ー16を上方に付勢するものであり、このスプリング2
6の作用については後に詳述する。
【0024】シャーシ10には、レール28が上下方向
に沿って形成されている。軸受け22に連結された摺動
部材30は、このレール28に跨がって係合している。
すなわち、軸受け22はレール28に沿って上下方向に
摺動可能にされている。ただし、シャーシ10には軸受
け22の下方端を設定するストッパ32が固定配置され
ており、このストッパ32によって摺動部材30の下方
側への動きが規制される。
【0025】スクリュー16にはねじ部が形成されてお
り、そのねじ部はナット体34に係合(螺合)してい
る。すなわちナット体34には、スクリュー16のねじ
部に噛み合うねじ部が形成されており、一方、このナッ
ト体34に連結された摺動部材35がレール28に跨が
って係合しており、スクリュー16が回転するとその回
転によりナット体34がレール28に沿って上下に運動
する。すなわちこのスクリュー16とナット体34とに
よって直線転換機構100が構成されており、モータ1
2の回転運動が直線運動に転換されている。ナット体3
4の下部にはロックナット36が設けれ、そのロックナ
ット36の上部に連結ブロック38のフック部38Aが
載置されている。すなわち、ロックナット36に連結ブ
ロック38がぶら下がっている。連結ブロック38に設
けられた摺動部材40は、レール28に跨がって係合し
ており、すなわち連結ブロック38は上下動のみが許容
されている。ストッパ42は、摺動部材40に当たって
連結ブロック38の上方端を設定するものである。
【0026】図1に示すように、フック部38Aとナッ
ト体34の顎部34Aとの間には、スプリング44が圧
縮状態で介装されている。このスプリング44は後述す
るように適正な握持力を蓄積するためのばねであり、そ
の作用については後に詳述する。連結ブロック38の下
端部には、支軸46が設けられており、その支軸46に
は2つのアーム48が連結されている。各アーム48の
作用端はそれぞれフィンガ50の上端部に回動自在に連
結されている。したがって、連結ブロック38が下方に
移動するとそれに伴って支軸46が下方に移動し、一方
においてフィンガ50の上端は固定軸52によってその
下方側への運動が阻止されているため、支軸46の下方
側への運動は2つのアーム48によってフィンガ50の
閉運動に転換される。すなわち、上述の連結ブロック3
8、支軸46、2つのアーム48、及び固定軸52によ
って開閉転換機構102が構成され、直線運動が開閉運
動に転換されている。一対のフィンガ50はその下端部
の内側にゴム材54を有し、試験管の上部を挾んでつか
み上げるものである。
【0027】MS(マイクロスイッチ)1は、装置本体
に固定配置されたものであり、ナット体34の上昇端、
すなわちフィンガ50の開状態の検出を行うものであ
り、具体的にはナット体34に固定配置された作動片5
6にMS1の軸が当接されることにより、上昇端が検出
されている。MS2は、後述するように、スプリング4
4が弾性圧縮して、それに適正な握持力が蓄積された状
態を検出するものであり、具体的にはその様な状態にお
いてナット体34と連結ブロック38との間の距離が狭
まって、作動片58がMS2の軸に当接することにより
その状態が検出されている。MS2は、連結ブロック3
8に固定配置されているものである。
【0028】MS3は、装置本体に固定配置されたもの
であり、連結ブロック38に設けられた作動片60が下
方に一定距離下降した場合、それを検出するものであ
る。すなわち、一対のフィンガ50の間に試験管が存在
せず、そのフィンガ50が閉運動を行ったときに、連結
ブロック38が通常のつかみ動作以上下方へ運動するこ
とになるので、その運動を検出することにより結果とし
て試験管が存在しないことを検出するものである。
【0029】MS4は、いわゆるジャミングを検出する
ためのスイッチであり、フィンガ50の先端部に試験管
の上部が当たって図1に示されるユニット全体に上方へ
の突き上げ力が生じたときに、すなわちシャーシ10に
対して上方への突き上げ力が生じたときにその動きを検
出するものである。このMS4は装置本体に固定されて
いる。
【0030】次に、スプリング44の作用について詳述
する。モータ12が正転し、カップリング部14を介し
てスクリュー16が正転すると、これによってナット体
34が下方へ運動することになる。この運動は連結ブロ
ック38の下方側への運動として伝達され、その運動が
フィンガ50の閉運動に転換される。ここで、一対のフ
ィンガ50の間に試験管が挾まれた場合には、一対のフ
ィンガ50の閉運動が制止され、すなわち連結ブロック
38の下方への動きが停止されることになる。この状態
において、モータ12の正転を更に続行させると、それ
に伴ってナット体34が下方に引き続いて運動すること
になる。すなわちナット体34と連結ブロック38のフ
ック部38Aとの間の距離が狭まり、スプリング44が
圧縮変形することになる。このスプリング44による弾
性力は一対のフィンガ50の握持力に相当するものであ
り、すなわちこのスプリング44の弾性変形として、フ
ィンガ50の握持力が蓄積されることになる。スプリン
グ44に一定の弾性力が蓄積され、すなわちナット体3
4と連結ブロック38の間の距離が一定の距離になった
時点でMS2が作動片58と接触することにより適正握
持力が発生されている状態が検出され、その検出信号に
より、図示されていない制御部がモータ12の正転を停
止させる。ここで、モータ12の回転が停止された後に
おいてもスプリング44が一対のフィンガ50に対して
弾性力を及ぼし、それはモータ12が逆転運動を開始す
るまで維持される。以上の説明から明らかなように、ス
プリング44は一対のフィンガ50が試験管に当接した
時点から弾性変形を生じることになるので、試験管の直
径によらずに常に一定の握持力が発生した時点でモータ
12の回転を停止させることができる。
【0031】次に、スプリング26の作用について説明
する。上記のように、一対のフィンガ50によって試験
管をつかみ上げた状態からモータ12を逆転させるとス
クリュー16の逆転に伴ってナット体34が徐々に上方
に引き上げられ、これに伴って圧縮されていたスプリン
グ44が徐々に伸長し、フック部38Aがロックナット
36に当接した時点からフィンガ50が開動作を始める
ことになる。そして、ナット体34が上昇端に至った時
点で作動片56にMS1が当たって、制御部の制御の
下、モータ12の逆転が停止される。ここで、そのモー
タ12の停止が遅れていわゆるオーバーランが生じた場
合には、摺動部材40がストッパ42に当たることによ
り、連結ブロック38及びナット体34の上方への動き
は強制的に阻止され、それにもかかわらずスクリュー1
6が逆転すると、スクリュー16の逆転がそのスクリュ
ー16自体を下方へ引っ張りこむ作用に転換されること
になる。本実施形態では、そのようなオーバーランによ
る過剰な駆動作用がスプリング26の圧縮として吸収除
去されている。すなわち軸受け22に対してスクリュー
16が下方に引っ張られた場合にはスプリング26が弾
性圧縮されて機械的な歪みがスプリング26の圧縮とし
て吸収されている。このようなスプリング26が存在し
ない場合、いずれかの部材に対して機械的な歪みが生じ
ることになり、装置の信頼性が低下することになるが、
この実施形態によればそのような問題が解消される。も
ちろん、モータ12とカップリング部14とは回転運動
についてのみ連結され、カップリング部14の上下運動
には一定の自由度が与えられているため、それらの間に
おいて機械的な歪みが生じることはない。なお、スプリ
ング26が弾性圧縮した状態において、次の試験管に対
するつかみ上げが行われる場合は、モータ12の正転に
ともないスプリング26が伸長して、元の状態に復帰し
た後に上述同様のフィンガ50の閉運動が行われる。
【0032】スプリング26には、上述の説明から明ら
かなように各部材の荷重が加わるため、そのような荷重
に対抗してスクリュー16を上方に引き上げる付勢力を
与えることができる程度以上でかつ上述のようなオーバ
ーランを吸収できる弾性力以下に設定される。また、ス
プリング44としては、それがある程度圧縮された時点
で適正な握持力に相当する程度のばね力を持ったスプリ
ングが使用される。
【0033】図2には、制御部の基本的な制御が示され
ている。図2に示されるようにモータの正転によりつか
み動作が開始され、ナット体34が下方に引き下ろされ
るとMS1がオフになり、その後にスプリング44が所
定の弾性変形を生じた時点でMS2がオンになり、これ
に起因してモータの正転が停止される。
【0034】一方、試験管を掴んだ状態から離す場合に
は、モータを逆転させる。これに伴いまずMS2がオン
からオフになり、引き続いてモータ12を逆転させると
MS1がオンになり、その時点で制御部はモータの逆転
を停止させる。なお、このとき生じるオーバーランは上
述したようにスプリング26の作用により吸収除去さ
れ、フィンガ50を常に一定の状態まで開かせることが
できる。一対のフィンガ50の最大開き量は、摺動部材
40に当接するストッパ42の位置により設定可能であ
る。
【0035】図3には、この試験管搬送装置のリセット
動作が示されている。このルーチンは、図1に示される
搬送ユニットが装置本体に対して上方に引き上げられた
後にスタートする。S101では、MS2の状態が読み
取られ、MS2がオンであればS102においてアラー
ムを発生させ、オペレータに作動状態の確認を求める。
【0036】S103では、モータ12を逆転させる。
そしてS104では、MS1の状態が読み取られ、それ
がオフであればモータの逆転を続行させる。一方、MS
1がオンされていればS105においてそのモータの逆
転を停止させる。
【0037】以上のようなリセット動作により、ナット
体34が上昇端まで引き上げられ、次に説明する試験管
のつかみ動作が引き続いて行われる。
【0038】図4には、試験管のつかみ動作を行う場合
の動作が示されている。まずS201では、MS2の状
態が読み取られ、それがオンであればS202において
アラームを発生させ、作動状態の確認をオペレータに求
める。
【0039】次に、S203では、つかみ上げ対象であ
る試験管の上方に位置された図1に示すユニット全体を
下方に下降させる。この際、S203においていわゆる
ジャミングの発生をモニタする。MS4にてジャミング
が検出された場合、S203で行われる下方への下降動
作を停止させ、例えばアラームなどを発生させる。
【0040】S204では、フィンガ50の閉運動を開
始させるためにモータ12を正転動作させる。そして、
S205においてMS2の状態を読み取り、スプリング
44にまだ適正な握持力が蓄積されていないと判断され
た場合、すなわちMS2がオフの場合には、引き続いて
MS3の状態が読み取られ、それがオフの状態であれば
S204のモータの正転動作がそのまま続行させる。こ
こで、S206において、MS2がオフであるにもかか
わらずMS3がオンとなった場合には、一対のフィンガ
50の間に試験管が存在しないことが予想されるため、
S207においてモータ12の回転を停止させ、S20
8において所定の表示器に試験管が存在しない旨を表示
する。
【0041】一方、S205において、MS2がオン状
態になったと判断された場合、すなわちスプリング44
が適正に圧縮されてそれに適正な握持力が蓄積されたと
判断された場合には、S209においてモータの正転動
作を停止させ、S210においてつかみ完了を表示器に
表示する。その後S211において試験管を掴んだ図1
に示すユニット全体を上方に上昇させる。この場合、S
212においてMS2がオンになったと判断された場合
には、すなわちいったんMS2がオンになった後にそれ
がオフになった場合には試験管の落下やつかみ損ねが予
想されるため、S213においてつかみ損ねエラーを発
生させる。一方、MS2の状態が維持されていればS2
14において図1に示すユニット全体をXY方向に水平
移動させて所定の位置へ試験管の搬送を行う。なお、S
212においてはMS3の状態を検出して、それがオン
になった場合につかみ損ねエラーを発生させてもよい。
【0042】図5には、試験管の離し動作が示されてい
る。S301では、MS2の状態が読み取られ、MS2
がオフであれば試験管搬送中の落下などが予想されるた
め、S302においてアラームを発生させ、オペレータ
に作動確認を求める。S303においては、図1に示す
ユニット全体を下方へ下降させる。そしてS304では
モータ12を逆転させる。この場合S305ではMS1
の状態が読み取られ、そのMS1がオフ状態にある間、
S304のモータ逆転を続行させる。一方、S305に
おいてMS1がオンになったと判断された場合、すなわ
ちナット体34が上方端に位置したと判断された場合に
はS306においてモータ12の逆転動作を停止させ
る。
【0043】そして、S307では、MS2の状態が読
み取られ、MS2がオンであると判断された場合には何
らかの不具合が予想されるためS308においてアラー
ムを発生させる。一方、S307においてMS2がオフ
であると判断された場合には正常な試験管の離し動作が
完了されたものとしてこのルーチンを終了する。
【0044】図1に示した実施形態では、ナット体34
と連結ブロック38との間に適正握持力が蓄積されるス
プリング44を配置したが、そのような機能を有するス
プリングを他の位置に配置させることもできる。いずれ
にしてもばね力を利用して一対のフィンガ50の握持力
を維持することによって上記同様の作用効果を得られ
る。
【0045】また、図1に示した各マイクロスイッチの
配置箇所は一例であってその機能が達成される限りにお
いて他の箇所に配置することもできる。
【0046】以上の実施形態によれば、同様のつかみ力
を発生させる電磁ソレノイドを利用した場合に比べ、例
えばユニット全体の重量を1/2にできる。したがっ
て、エアシリンダ駆動方式及び電磁ソレノイド駆動方式
よりも小型化・軽量化を実現できる利点がある。動作速
度に関しては、従来の各方式と単純に比較した場合に
は、若干ながら劣る面もあるが、試験管内にサンプルが
入っている場合にはいたずらに早い速度で試験管をつか
み上げるとその時の衝撃によりサンプルが内部から飛散
する可能性があり、そのような問題が生じない範囲内に
おいて本実施例の装置は十分な動作速度を得ることがで
きる。
【0047】同時に複数の試験管を搬送させる場合に
は、図1に示したユニットを複数並列して設け、それら
を制御部により一括制御してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば試
験管の直径によらずに一定の握持力を発生できる軽量化
された試験管搬送装置を提供できる。また本発明によれ
ば一対のフィンガの適正握持力を機械的に蓄積保持させ
ることができる。更に、本発明によれば、試験管が存在
しない場合、つかみ損ねの場合、ジャミングが生じた場
合など正常でない状態を自動的に検知することができ、
また一対のフィンガの開動作にオーバーランが生じた場
合に生ずる機械的なひずみを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る試験管搬送装置の搬送ユニット
を示す図である。
【図2】 本発明に係る試験管搬送装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図3】 本発明に係る試験管搬送装置のリセット動作
を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に係る試験管搬送装置のつかみ動作を
示すフローチャートである。
【図5】 本発明に係る試験管搬送装置の離し動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
12 モータ、14 カップリング部、16 スクリュ
ー、26 スプリング、34 ナット体、38 連結ブ
ロック、44 スプリング、50 フィンガ、100
直線転換機構、102 開閉転換機構。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験管をつかむ開閉式の一対のフィンガ
    と、 回転力を発生するモータと、 前記モータによる回転運動を前記一対のフィンガの開閉
    運動に転換する転換機構と、 前記転換機構に連結された弾性変形部材で構成され、前
    記一対のフィンガに前記試験管が挟まれた時点から弾性
    変形を生じ、前記モータの回転力を蓄積する握持力蓄積
    手段と、 前記握持力蓄積手段に一定の弾性力が蓄積された時点
    で、適正握持力を検出する適正握持力検出手段と、 前記適正握持力が検出された時点で、前記モータの正転
    動作を停止させる制御部と、 を含むことを特徴とする試験管搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記転換機構は、 前記モータによる回転運動を直線運動に転換する直線転
    換機構と、 前記直線運動を前記一対のフィンガの開閉運動に転換す
    る開閉転換機構と、 を含むことを特徴とする試験管搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記握持力蓄積手段は、前記一対のフィンガに前記試験
    管が挟まれた時点から弾性変形を始める第1のスプリン
    グであることを特徴とする試験管搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記直線転換機構は、 前記モータの回転運動により回転するスクリューと、 前記スクリューと螺合し、スクリューの回転により上下
    運動するナット体と、 を含むことを特徴とする試験管搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記開閉転換手段は、 前記ナット体に対して前記第1のスプリングを介して連
    結され、前記ナット体の上下運動が伝達される連結体
    と、 前記連結体の上下運動を前記フィンガの開閉運動に転換
    するアーム機構と、 で構成され、 前記一対のフィンガに前記試験管が挟まれて前記連結体
    の運動が制止された後に、前記ナット体の運動により前
    記第1スプリングが弾性変形することを特徴とする試験
    管搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の装置において、 前記一対のフィンガの開動作のオーバーランを吸収する
    第2のスプリングを含むことを特徴とする試験管搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の装置において、 前記一対のフィンガの開状態を検出する開状態検出手段
    を有することを特徴とする試験管搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の装置において、 前記試験管が存在しない場合における前記一対のフィン
    ガの閉状態を検出する閉状態検出手段を有することを特
    徴とする試験管搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の装置において、 ジャミングによる前記一対のフィンガに対する突き上げ
    作用を検出するジャミング検出手段を有することを特徴
    とする試験管搬送装置。
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