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JPH0976685A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

Info

Publication number
JPH0976685A
JPH0976685A JP7231458A JP23145895A JPH0976685A JP H0976685 A JPH0976685 A JP H0976685A JP 7231458 A JP7231458 A JP 7231458A JP 23145895 A JP23145895 A JP 23145895A JP H0976685 A JPH0976685 A JP H0976685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tip
chip
coil spring
rear end
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7231458A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Toyama
松平 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zebra Pen Corp
Original Assignee
Zebra Pen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zebra Pen Corp filed Critical Zebra Pen Corp
Priority to JP7231458A priority Critical patent/JPH0976685A/ja
Priority to TW088200368U priority patent/TW509149U/zh
Priority to AT96923038T priority patent/ATE190013T1/de
Priority to EP96923038A priority patent/EP0779864B1/en
Priority to DE69606841T priority patent/DE69606841D1/de
Priority to PCT/JP1996/001903 priority patent/WO1997003845A1/en
Priority to US08/793,602 priority patent/US6042290A/en
Publication of JPH0976685A publication Critical patent/JPH0976685A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 チップを上に向けたとき、インク又は塗布液
を速かに液タンクへ戻すとともに、コイルバネの加工コ
ストの削減並びに軸芯に対し簡単、確実に芯合わせす
る。 【解決手段】 コイルバネ5をチップ1より短くする。
チップの後端開口からボールハウス2の近傍に至る液誘
導部12を確保する入子4を設ける。入子は、コイルバネ
の長さよりも短く且つ孔径をコイルバネ5の外径よりも
一回り程度大径とする有底筒状のバネ支持筒部4-1 並び
にその後端側から適宜の板厚でチップ1の内径とほぼ同
じ幅の一体に延設した仕切り部4-2 とから形成しする。
仕切り部の後端から少なくとも仕切り部の厚さと同厚で
液タンク7側に向けて突出させる尾端部4-3 を一体に設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、筆記具に係り、特
にインク或いは塗布液を充填する液タンクに接続される
チップ先端のボールハウスに、一部を突出させた状態で
回転体が抱持され、この回転体が、チップ内に挿入内在
されているコイルバネで前方に弾発されてボールハウス
の内向きの先端縁に接触し、使用時に、突出する回転体
の一部を用紙に押し付けて該回転体をコイルバネの弾発
力に抗してチップ内方へ後退(没入)させることで、イ
ンク或いは塗布液を用紙に転写する弁構造を有する筆記
具のチップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているこの種筆記具のチ
ップは図9に例示した構成が一般的である(実開平6−
11873 号公報に開示されている)。然るに、この従来筆
記具のチップ30は先端のボールハウス31に回転体32を抱
持し、その後端開口の内部には座金33を圧入により内設
すると共に、この座金33と前記回転体32との間にチップ
30の長さに相当するコイルバネ34を挿入弾装し、このコ
イルバネ34で回転体32を前方に弾発せしめてボールハウ
ス31の内向きの先端縁31-1に接触させて液タンク35内の
塗布液がボールハウス31の液塗布口36から吐出しない様
になっている。即ち、回転体32とボールハウス31の内向
きの先端縁31-1で弁構造が構成され、液塗布口36から塗
布液が吐出しない様になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の筆
記具のチップはかなり細い金属パイプから形成されてお
り、そして、使用した後に、チップを上に向けた状態で
ペン立て等に立てておくことで、チップ内の塗布液が自
重で液タンクに戻る様になっている。そして、チップ内
の塗布液が液タンクに速かに戻らないと、チップ内に残
る塗布液が時間の経過と共に固化してコイルバネの伸縮
不作動状態を引き起こして使用不能になる。つまり、回
転体の進退動作による弁構造の開弁・閉弁不能状態や内
部での目詰まりを引き起こす。特に、時間の経過と共に
沈降、凝集してケーキ状に固化する固形成分を高揮発性
の液体成分、所謂溶剤に混ぜ合わせてなるインク或いは
塗布液使用の筆記具においては固形成分がチップ内で沈
降、凝集して時間の経過と共にハードケーキ状に固化
し、コイルバネが伸縮不作動状態になって使用不能にな
る。
【0004】しかし乍ら、上記した従来の筆記具はチッ
プの後端内部にチップの孔径よりも更に小さい液通過口
を有する座金を内設していることから、使用した後に、
チップを上に向けた状態で立てておいても座金の液通過
口に目詰まり現象が起り、インク或いは塗布液が液タン
クに戻らずにチップ内に残り、上記した不具合が生じ
る。これは、筆記具を立掛けた際、自重にて液タンクに
戻るインク或いは塗布液の流れが座金が内設されている
チップの後端開口を境にとぎれてしまい、座金の液通過
口を含むチップの後端開口部位に表面張力による幕が発
生し、この幕が液タンクに戻るインク或いは塗布液の流
れを妨げる目詰まり現象を引き起こすものと推測されて
いる。
【0005】又、上記した従来の筆記具はチップ内略全
長に亘る長さのコイルバネで回転体を前方に向けて弾発
せしめてチップの内向きの先端縁に接触させる構成であ
ることから、コイルバネの加工コストが高くなる。即
ち、高度な加工技術が要求されるコイルバネをチップの
長さに相当する長さに加工するとなると、加工コストが
高くなる。又、チップ内全長に亘り配置されているコイ
ルバネが、使用中に液タンクからチップ内を通ってその
先端のボールハウスに送られてくる塗布液の流れ、そし
て使用後、チップを上に向けた状態で立てた際に液タン
クに戻る塗布液の流れを妨げる障害物になっていた。
【0006】更に、コイルバネをチップ内に組み込み挿
入する際にはボールハウス内の回転体にコイルバネの一
端を当接させた状態でコイルバネをチップ内に挿入配置
し、コイルバネに適宜に弾発力を付与させた状態でコイ
ルバネの他端を当接させる座金をチップの後端内部に圧
入により内設する必要があることから、コイルバネをチ
ップ内に同芯状に配置することが困難で、芯ズレを起し
た状態でコイルバネがチップ内に組み込まれることがあ
る。それにより、回転体をバランス良く前方に向けて弾
発することが難しくなってボールハウスの内向きの先端
縁に対して回転体を均等に接触させることが困難にな
り、回転体とボールハウスの内向きの先端縁で構成され
る弁構造の閉弁状態の確実性が損なわれて塗布液が不用
意に吐出してしまう等の問題が発生する要因になってい
た。
【0007】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、チップを上に向けた状
態で立てておくことで、チップ内に残るインク或いは塗
布液を速かに液タンクに戻す様にすること、そして、コ
イルバネの加工コストの削減とコイルバネをチップ内に
組み込む時にチップの軸芯に対する芯合わせが簡単且つ
確実に行え、更には使用中にインク或いは塗布液が流通
抵抗を受けることなくチップ内を流れて先端のボールハ
ウスに速かに供給される様に改良した筆記具を提供する
ことである。
【0008】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明が講じる技術的手段は、ボールハウスに、コイルバ
ネで前方に弾発されて一部を突出させた状態で内向きの
先端縁に接触する回転体を抱持するチップを液タンクに
接続してなる筆記具に於いて、前記コイルバネをチップ
よりも短く形成する一方、チップ内に固定的に挿設せし
めた状態で該チップの内面との間に、チップの後端開口
から先端のボールハウスの近傍に至る液誘導部を確保す
る入子の先端側に前記コイルバネを同芯状に支持させて
回転体に弾発的に当接せしめてなり、前記入子をコイル
バネの長さよりも短く且つ孔径をコイルバネの外径より
も一回り程度大径とする有底筒状のバネ支持筒部と、こ
のバネ支持筒部の後端側から適宜の板厚で且つチップの
内径と略同幅とする板幅にて一体に延設せしめた仕切り
部とからチップの後端開口から先端のボールハウス近傍
に至る長さに形成し、更に仕切り部の後端から少なくと
も該仕切り部の厚さと同厚にて液タンク側に向けて突出
させる尾端部を一体に延設せしめる。斯る技術的手段に
よれば、使用した後に、チップを上に向けた状態で立て
ておくと、チップ内のインク或いは塗布液は該チップ内
に内在する入子の仕切り部を伝わり、そしてこの仕切り
部からとぎれることなく液タンクに延びる尾端部を伝わ
って液タンクに戻される。即ち、チップの後端開口から
液タンクに向けてチップ内の仕切り部と一体且つ面一状
態で突出する尾端部によりチップの後端開口部位に表面
張力により発生する幕の発生が阻止される。それによ
り、チップ内のインク或いは塗布液は仕切り部から尾端
部へととぎれることなく一連に連なった状態で尚且つ自
重にて液タンクに戻る流れに引っ張られる様に液タンク
に速かに戻されることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の具体例を図面に基づいて
説明する。チップ1は先端のボールハウス2内に回転体
3が回転可能に抱持されており、この回転体3は入子4
に支持されてチップ1内に組み込み配置されるコイルバ
ネ5で前方に弾発されてボールハウス2の内向きの先端
縁2-1 に接触して液塗布口6からインク或いは塗布液M
が吐出しない様にしてなる。即ち、回転体3とボールハ
ウス2の内向きの先端縁2-1 で弁構造を構成して、不使
用時には液塗布口6からインク或いは塗布液Mが吐出し
ない様になっており、ペンタイプ或いはボトルタイプに
成形された液タンク7先端の液誘導口8に圧入により接
続されて該先端に具備される。
【0010】チップ1は、金属パイプ等から先細状に形
成され、その先端内部には中心の液誘導孔9と放射状の
縦溝10とを有する座部11により連通状に区画されたボー
ルハウス2が形成されており、このボールハウス2内に
回転体3を回転可能に抱持する。そして、回転体3をボ
ールハウス2の内向きの先端縁2-1 方向に弾発せしめて
該内向きの先端縁2-1 に弾発的に接触させるコイルバネ
5を支持させた入子4をその後端開口側から固定的に組
み込み挿設する。
【0011】コイルバネ5は、その全体の長さをチップ
1の長さよりも短く形成する。例えばチップ1の長さの
1/3 〜1/4 程度に長さを短く形成して、その一端(後
端)を入子4の後述するバネ支持筒部4-1 に同芯状に没
入支持させてチップ1内に組み込み挿入し、他端(先
端)側を座部11中心の液誘導孔9よりボールハウス2内
に遊貫状に突出させて回転体3に弾発的に当接せしめて
該回転体3をボールハウス2の内向きの先端縁2-1 に接
触させる。
【0012】入子4は、コイルバネ5をチップ1内に同
芯状に支持する樹脂成型品であり、コイルバネ5の他端
側を同芯没入状に支持させるバネ支持筒部4-1 と、この
バネ支持筒部4-1 の後端側から一体に延設せしめた仕切
り部4-2 とからチップ1の後端開口からその先端のボー
ルハウス2の近傍に至る長さに形成し、仕切り部4-2の
圧入によりチップ1内に固定的に挿設せしめることで、
チップ1の内面との間に液誘導部12を確保する。そし
て、チップ1の後端開口と略同一平面的に位置する仕切
り部4-2 の後端から少なくとも該仕切り部4-2 の厚さと
同厚にて液タンク7側に向けて尾端部4-3 を一体に延設
せしめる。
【0013】バネ支持筒部4-1 は、所望の肉厚にてコイ
ルバネ5の長さよりも短く、そしてコイルバネ5の外径
よりも一回り程度大きめとする孔径、詳しくはコイルバ
ネ5の他端側を同芯状に没入された状態において該コイ
ルバネ5の一端側が筒開口から突出する程度の深さで、
そしてコイルバネ5がバネ支持筒部4-1 の内面に接触し
ない程度の孔径にて有底筒状に形成し、コイルバネ5の
一端側を遊挿没入させた状態で支持し得る様にしてな
る。
【0014】尚、バネ支持筒部4-1 の孔底(筒底)に図
5に例示した如く、孔径をコイルバネ5の外径と略同径
とする係止段部13を設けて、没入状に遊挿内在するコイ
ルバネ5の一端側端部を圧入又はネジ込みにより固着支
持させる様にするも良く、自由である。
【0015】仕切り部4-2 は、チップ1の後端開口から
そのボールハウス2の座部11近傍に同芯状に内在させる
バネ支持筒部4-1 に至る範囲でチップ1の内面との間
に、誤記部分を修正する等の使用中にインク或いは塗布
液Mを液タンク7からチップ1先端のボールハウス2の
近傍まで速かに誘導する液誘導部12を確保する役目、そ
して使用した後にチップ1を上に向けた状態で筆記具が
ペン立て等に立掛けられた際に、液タンク7に向けて突
出する尾端部4-3 へとチップ1内のインク或いは塗布液
Mを誘導する役目を成すもので、圧入によりチップ1の
内面にしっかりと固定し得る適宜の板厚で且つチップ1
の内径(直径)よりに僅かに狭めの板幅にてバネ支持筒
部4-1 の後端側部位からチップ1の後端開口に至る長さ
にて一体に延設せしめると共に、その後端から適宜の距
離L内でチップ1の内径と略同幅とする幅広固定部14を
設けて、チップ1内に圧入によりしっかりと固定せしめ
て入子4をチップ1の軸芯に対して簡単且つ確実に芯合
わせし得る様に形成してなる。
【0016】尾端部4-3 は、誤記部分を修正する等の使
用した後に、チップ1を上に向けた状態で筆記具をペン
立て等に立掛けた際に、チップ1内のインク或いは塗布
液Mが該チップ1の後端開口部位においてとぎれること
がない。つまり、チップ1の後端開口部位から該チップ
1を圧入により接続させた液タンク7の液誘導口8、そ
してこの液誘導口8近傍の液タンク7内における先端側
のインク或いは塗布液が自重にて液タンク7の後端側
(尾端側)に戻るその流れがチップ1の後端開口部位に
おいてとぎれることなく、尚且つその流れに引っ張られ
るようにチップ1内のインク或いは塗布液Mを仕切り部
4-2 と共に速かに液タンク7側に誘導せしめて該液タン
ク7内に戻す役目(液誘導作用)を成すもので、仕切り
部4-2 の幅方向後端中央から液タンク7の液誘導口8を
同芯状に遊挿せしめて該液タンク7内に突出する程度の
長さにて仕切り部4-2 の厚さと同厚とする横断面正方形
の角形棒状に延設せしめる(図3参照)。
【0017】而して、以上の如く構成した本実施例の筆
記具によれば、図6に例示した様に、誤記部分に塗布液
を転写(塗布)する等の修正作業を終了した後に、チッ
プ1を上に向けた状態でペン立て等に立てておくと、チ
ップ1内のインク或いは塗布液Mは入子4の仕切り部4-
2 を伝わり、そしてチップ1の後端開口と略同一平面的
に位置する該仕切り部4-2 の後端から液タンク7の液誘
導口8を遊挿せしめて液タンク7内に向けて角形棒状に
突出する尾端部4-3 を伝わって液タンク7に速かに戻さ
れる。即ち、チップ1の後端開口から液タンク7に向け
てチップ1内の仕切り部4-2 と一体且つ面一状態で突出
する尾端部4-3 によりチップ1の後端開口部位に表面張
力により発生する幕の発生が阻止される。それにより、
チップ1内のインク或いは塗布液Mは仕切り部4-2 から
尾端部4-3 へととぎれることなく一連に連なった状態で
尚且つ自重にて液タンク7に戻る流れに引っ張られる様
に液タンク7に戻される。従って、使用した後に、液タ
ンク7に戻らずにチップ1内に残るインク或いは塗布液
Mが時間の経過と共に固化し、回転体3をボールハウス
2の内向きの先端縁2-1 に向けて弾発する役目を成すコ
イルバネ5が伸縮不作動状態になって使用不能になると
言った虞れを回避することができる。
【0018】又、本実施例の筆記具によれば、高度な加
工技術が要求されるコイルバネ5の長さをチップ1の長
さよりも短くしてチップ1内に入子4を支持させて挿入
弾装し得る様にしてなることから、従来筆記具の長尺な
コイルバネに比べて短くした分、その加工手数が大幅に
削減される。よって、加工コストの削減を図り得る。同
時に、コイルバネを短くしたことによって、チップ1内
を通って先端のボールハウス2に供給されるインク或い
は塗布液Mの流れが、長尺なコイルバネを挿入弾装して
なる従来筆記具のチップ構造に比べて妨げられることが
少なくなる。即ち、インク或いは塗布液Mは流動抵抗を
受けることなくチップ1内を通って先端のボールハウス
2に速かに供給される。それにより、粘度、表面張力或
いは比重等の物理的特性によって変わるインク或いは塗
布液Mの流動性に対応させることができ、筆記具の使用
目的に応じた幅広い物理的特性のインク或いは塗布液M
であってもチップ1先端のボールハウス2に供給され
る。
【0019】更に、入子4のバネ支持筒部4-1 にコイル
バネ5を支持させた状態で、該コイルバネ5をチップ1
内に組み込み挿入することができることから、チップ1
の軸芯に対する芯合わせが簡単且つ確実に行える。しか
も、コイルバネ5の挿入状態は入子4によってしっかり
と支持された状態で保たれることから、回転体3をボー
ルハウス2の内向きの先端縁2-1 の口縁に対してバラン
ス良く均等に弾発せしめて接触させることができる。よ
って、内向きの先端縁2-1 と回転体3とで構成される弁
構造の閉弁状態の確実性を図ってインク或いは塗布液の
不用意な吐出を確実に防ぐことができる等の効果が期待
できる。
【0020】図7乃至図8は上記した実施例詳述の尾端
部4-3 の突出形態を変えた他の実施例を示し、図7に示
す尾端部4-30は仕切り部4-2 の後端幅方向両縁からその
突出途中部位(実線)或いはその突端部(二点鎖線)に
向けて漸次先細状に延設せしめたものである。図8に示
す尾端部4-31は仕切り部4-2 の幅と略同幅にて帯板状に
延設せしめたものである。尚、これらの尾端部4-30,4-
31は上記した実施例詳述の尾端部4-3 と同様に、仕切り
部4-2 の厚さと同厚とする厚さにて該仕切り部4-2 の後
端から延設せしめて、使用後、チップ1を上に向けた状
態で筆記具をペン立て等に立掛けた際に、チップ1内の
インク或いは塗布液Mが該チップ1の後端開口部位から
液タンク7の液誘導口8、そしてこの液誘導口8近傍の
液タンク7内における先端側のインク或いは塗布液Mが
自重にて液タンク7の後端側(尾端側)に戻るその流れ
がチップ1の後端開口部位においてとぎれることなく、
尚且つその流れに引っ張られるようにチップ1内のイン
ク或いは塗布液Mを仕切り部4-2 と共に速かに液タンク
7側に誘導せしめて該液タンク7内に戻す役目を成す。
【0021】
【発明の効果】本発明の筆記具は叙上の如く構成してな
るから、下記の作用効果を奏する。チップ内に固定的に
挿設せしめる入子の仕切り部の後端から少なくとも該仕
切り部の厚さと同厚にて液タンク側に向けて突出させる
尾端部を一体に延設せしめてなることから、使用した後
に、チップを上に向けた状態で立てておくと、チップ内
に残るインク或いは塗布液は入子の仕切り部を伝わり、
そしてこの仕切り部から液タンクに延びる尾端部を伝わ
って速かに液タンクに戻される。即ち、チップの後端開
口から液タンクに向けてチップ内の仕切り部と一体且つ
面一状態で突出する尾端部によりチップの後端開口部位
に表面張力により発生する幕の発生が阻止される。それ
により、チップ内のインク或いは塗布液は仕切り部から
尾端部へととぎれることなく一連に連なった状態で尚且
つ自重にて液タンクに戻る流れに引っ張られる様に速か
に液タンクに戻される。
【0022】又、高度な加工技術が要求されるコイルバ
ネの長さをチップの長さよりも短くしてチップ内に入子
に支持させて挿入弾装し得る様にしてなることから、従
来筆記具の長尺なコイルバネに比べて短くした分、その
加工手数が大幅に削減される。同時に、コイルバネを短
くしたことによって、チップ内を通って先端のボールハ
ウスに供給されるインク或いは塗布液の流れが、長尺な
コイルバネを挿入弾装してなる従来筆記具のチップ構造
に比べて妨げられることが少なくなる。即ち、インク或
いは塗布液は流動抵抗を受けることなくチップ内を通っ
て先端のボールハウスに供給される。それにより、粘
度、表面張力或いは比重等の物理的特性によって変わる
インク或いは塗布液の流動性に対応させることができ、
筆記具の使用目的の応じた幅広い物理的特性のインク或
いは塗布液であってもチップ先端のボールハウスに速か
に供給することができる。
【0023】更に、入子のバネ支持筒部にコイルバネを
支持させた状態で、該コイルバネをチップ内に組み込み
挿入することができることから、チップの軸芯に対する
芯合わせが簡単且つ確実に行える。しかも、コイルバネ
の挿入状態は入子によってしっかりと支持された状態で
保たれることから、回転体をボールハウスの内向きの先
端縁の口縁に対してバランス良く均等に弾発せしめて接
触させることができる。それにより、内向きの先端縁と
回転体とで構成される弁構造の閉弁状態の確実性を図っ
てインク或いは塗布液の不用意な吐出を確実に防ぐこと
ができる。
【0024】従って、本発明の筆記具によれば、使用し
た後に、液タンクに戻らずにチップ内に残るインク或い
は塗布液が時間の経過と共に固化し、回転体をボールハ
ウスの内向きの先端縁に向けて弾発するコイルバネが伸
縮不作動状態になって使用不能になると言った虞れを回
避することができる。そして、コイルバネを短くした
分、従来筆記具の長尺なコイルバネに比べて大幅に加工
コストの削減を図り得る。更に、コイルバネをチップ内
に組み込む時にチップの軸芯に対して簡単且つ確実に芯
合わせせしめることが可能で、従来の筆記具に比べてそ
の組み込み作業の大幅な簡素化が図られる等の効果が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明筆記具の実施例を示した縦断面図
【図2】 図1のII−II線縦断面図
【図3】 図1の III−III 線横断面図
【図4】 図1のIV−IV線横断面図
【図5】 バネ支持筒部に対するコイルバネの支持形態
の他の実施例を示した部分拡大図
【図6】 誤記部分を修正する等の使用状態の一例を示
した縦断面図
【図7】 本発明筆記具の他の実施例を示した要部の縦
断面図
【図8】 本発明筆記具の他の実施例を示した要部の縦
断面図
【図9】 従来の筆記具を示した縦断面図
【符号の説明】
1…チップ 2…ボールハ
ウス 2-1 …内向きの先端縁 3…回転体 4…入子 4-1 …バネ支持
筒部 4-2 …仕切り部 4-3 ,4-30,4-31…尾端部 5…コイルバネ 6…液塗布口 7…液タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールハウスに、コイルバネで前方に弾
    発されて一部を突出させた状態で内向きの先端縁に接触
    する回転体を抱持するチップを液タンクに接続してなる
    筆記具に於いて、 前記コイルバネをチップよりも短く形成する一方、チッ
    プ内に固定的に挿設せしめた状態で該チップの内面との
    間に、チップの後端開口から先端のボールハウスの近傍
    に至る液誘導部を確保する入子の先端側に前記コイルバ
    ネを同芯状に支持させて回転体に弾発的に当接せしめて
    なり、前記入子をコイルバネの長さよりも短く且つ孔径
    をコイルバネの外径よりも一回り程度大径とする有底筒
    状のバネ支持筒部と、このバネ支持筒部の後端側から適
    宜の板厚で且つチップの内径と略同幅とする板幅にて一
    体に延設せしめた仕切り部とからチップの後端開口から
    先端のボールハウス近傍に至る長さに形成し、更に仕切
    り部の後端から少なくとも該仕切り部の厚さと同厚にて
    液タンク側に向けて突出させる尾端部を一体に延設せし
    めたことを特徴とする筆記具。
JP7231458A 1995-07-14 1995-09-08 筆記具 Pending JPH0976685A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231458A JPH0976685A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 筆記具
TW088200368U TW509149U (en) 1995-07-14 1996-05-30 Writing instrument
AT96923038T ATE190013T1 (de) 1995-07-14 1996-07-10 Schreibgerät
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DE69606841T DE69606841D1 (de) 1995-07-14 1996-07-10 Schreibgerät
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