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JPH0976431A - レトルト用シーラントフィルム - Google Patents

レトルト用シーラントフィルム

Info

Publication number
JPH0976431A
JPH0976431A JP7241430A JP24143095A JPH0976431A JP H0976431 A JPH0976431 A JP H0976431A JP 7241430 A JP7241430 A JP 7241430A JP 24143095 A JP24143095 A JP 24143095A JP H0976431 A JPH0976431 A JP H0976431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
retort
film
ethylene
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7241430A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Yokota
知宏 横田
Yasuhiro Inagaki
泰博 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP7241430A priority Critical patent/JPH0976431A/ja
Publication of JPH0976431A publication Critical patent/JPH0976431A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性及び低温シール性に優れたレトルト
用シーラントフィルムを提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン樹脂10〜70重量部、
エチレン系エラストマー90〜30重量部からなる芯層
の一面に、ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂70〜
90重量部、エチレン系エラストマー30〜10重量部
からなるシーラント層を積層してなることを特徴とする
レトルト用シーラントフィルム及びクロス分別法による
各温度範囲での溶出量が、全重量に対し、10℃以下で
45〜80重量%、10℃超75℃以下で5〜45重量
%、75℃超95℃以下で0〜20重量%、95℃超1
25℃以下で5〜35重量%であり、重量平均分子量が
8万〜50万の範囲にあるポリプロピレン系樹脂からな
る芯層の一面に、ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂
70〜90重量部、エチレン系エラストマー30〜10
重量部からなるシーラント層を積層してなることを特徴
とするレトルト用シーラントフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レトルト用シーラ
ントフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、個食化、共働き化、高齢者世帯や
単身者世帯の増加に伴ってレトルト食品の需要が益々増
大しているが、就中、軟質包装材料を用いた袋状の容器
(以下、レトルトパウチと称する)に容入された加工食
品が、加工、流通、利用等の容易さから汎用されるよう
になっている。更に、業務用の1kg入り以上の大型の
調理済食品が缶詰からレトルトパウチに変更されてい
る。
【0003】上記レトルトパウチに用いられる軟質包装
材料には、容入されている加工食品の衛生性及び包装の
安全性から、ピンホールやその他のノッチ等の傷が厳重
にチェックされており、上記の如く包装単位の増大によ
って、軟質包装材料に対する衛生性及び安全性は益々厳
しく求められるようになってきている。
【0004】上記軟質包装材料用に、例えば、特開昭4
9−20247号公報には、分子量5万〜12万、メル
トインデックス10以下の高密度ポリエチレンとメルト
インデックス1〜8の結晶性ポリプロピレンからなる樹
脂成分に、エチレン含量85モル%以下、ムーニー粘度
30〜130のエチレン−プロピレン共重合ゴムを20
〜35重量%配合した樹脂組成物を基材とする包装用ポ
リオレフィンフィルムが開示されている。
【0005】又、特開平5−262900号公報には、
エチレン成分1.5〜3.5重量%、メルトフローレー
ト5g/10分以上、溶媒としてオルソジクロロベンゼ
ンを使用し、且つ、温度80℃の条件下のクロス分別法
による抽出成分量が20重量%以下であるプロピレン−
エチレン共重合体と密度が0.91g/cm3 以下のエ
チレン系共重合体との組成物からなるポリプロピレン無
延伸フィルムが開示されている。
【0006】上記特開昭49−20247号公報に開示
の包装用ポリオレフィンフィルムも、特開平5−262
900号公報に開示のポリプロピレン無延伸フィルム
も、レトルトパウチに用いられる軟質包装材料に必要な
耐衝撃強度等を十分に満足し得る改善は得られず、且
つ、原料樹脂の選択幅が狭く、単に混合するだけでは一
般に用いられるフィルム押出成形機では充分な混練、分
散がなされない場合があり、予め、二軸押出機等を用い
て加熱捏和してペレッティングしておく等、原料樹脂の
予備混合作業や、更に、成形されたフィルムをアニール
し、フィルムの弾性率をコントロールする等の後処理が
必要であって、極めて使用し辛い、乃至は煩わしい原料
樹脂乃至はフィルムである。
【0007】更に、特開昭59−115312号公報に
は、遷移金属触媒成分と有機アルミニウム触媒成分存在
下に、第一段階で全重合体組成物の60〜95重量%を
プロピレン含量を90重量%以上で、且つ、融点135
〜155℃であるようにプロピレンとエチレン及び/又
は炭素数4〜12のα−オレフィンと共重合し、第二段
階以降として全重合体組成物の5〜40重量%を重合す
るが、その平均組成としてプロピレン単位10〜50モ
ル%、エチレン単位50〜90モル%、他のα−オレフ
ィン単位3モル%以下でかつ第二段階以降の平均の溶液
粘度が2.5以上であるように重合し、全重合体組成物
のエチレン含量が5.5〜17重量%、メルトフローイ
ンデックスが0.5〜15g/10分になるよう各成分
の生成量、組成、分子量を調製するレトルトフィルム用
重合体組成物の製造法が開示されている。
【0008】しかし、上記特開昭59−115312号
公報に開示されているレトルトフィルム用重合体組成物
は、殺菌処理温度が135℃程度の高温で行われる、一
般にハイレトルトと称されるレトルトフィルム用重合体
組成物であって、ヒートシール温度が高く、且つ、不透
明のフィルムを与えるものであって、食品の充填加工処
理速度が低くなる等、使用条件の厳しい使いにくいもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、耐衝撃性及び低温シール性に優れたレトルト用シー
ラントフィルムを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ポリプロピレン樹脂10〜70重量部、エチレン系
エラストマー90〜30重量部からなる芯層の一面に、
ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂70〜90重量
部、エチレン系エラストマー30〜10重量部からなる
シーラント層を積層してなることを特徴とするレトルト
用シーラントフィルムをその要旨とするものである。
【0011】請求項2記載の本発明は、クロス分別法に
よる各温度範囲での溶出量が、全重量に対し、10℃以
下で45〜80重量%、10℃超75℃以下で5〜45
重量%、75℃超95℃以下で0〜20重量%、95℃
超125℃以下で5〜35重量%であり、重量平均分子
量が8万〜50万の範囲にあるポリプロピレン系樹脂か
らなる芯層の一面に、ランダム共重合ポリプロピレン系
樹脂70〜90重量部、エチレン系エラストマー30〜
10重量部からなるシーラント層を積層してなることを
特徴とするレトルト用シーラントフィルムをその要旨と
するものである。
【0012】本発明においてシーラント層とは、被包装
食品に直接接触し、被包装食品の反対側に位置するシー
ラント層もしくはその他の包装材と接着する層を指し、
レトルト処理温度以上の可及的低温で熱接着可能なフィ
ルムが好ましい。本発明のレトルト用シーラントフィル
ムにおいては、ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂7
0〜90重量部、エチレン系エラストマー10〜30重
量部からなるシーラント層が用いられる。上記ランダム
共重合ポリプロピレン系樹脂とは、コモノマーとして主
にエチレンを、好ましくは1〜4重量%共重合したポリ
プロピレンである。
【0013】上記コモノマーの共重合比が1重量%未満
であると、ヒートシール温度が高くなり、食品の充填加
工処理速度が低くなる。又、上記コモノマーの共重合比
割合が4重量%を超えると、シーラント層の融点が低く
なり、レトルト処理の際にブロッキングを起こし易くな
る。又、上記ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂のメ
ルトフローレート(MFR)は、特に限定されるもので
はないが、230℃で2〜15g/10分、好ましくは
5〜10g/10分である。
【0014】上記エチレン系エラストマーは、構造上は
2種もしくは2種以上のオレフィンのランダム共重合体
であり、この点から前述のランダム共重合ポリプロピレ
ン系樹脂と同類であるが、上記エチレン系エラストマー
は、コモノマーのオレフィンの含有量が多いという点で
異なる。本発明で用いられる上記エチレン系エラストマ
ーのコモノマー含有量は、コモノマーの種類によって、
好ましい範囲が異なるが、一般に、5〜40重量%、よ
り好ましくは10〜35重量%である。
【0015】上記コモノマー含有量が5重量%未満の少
量であると、得られるレトルト用シーラントフィルムの
耐衝撃性が低下し、上記コモノマー含有量が40重量%
を超えて過剰となると、得られるレトルト用シーラント
フィルムのブロッキング性が増大し、レトルト処理の際
にブロッキングを起こし易くなる。上記エチレン系エラ
ストマーとしては、例えば、エチレン−プロピレンゴ
ム、エチレン−ブテン−1ゴムが挙げられ、三井石油化
学社製、商品名:タフマー(Aシリーズ、Pシリー
ズ)、日本合成ゴム社製、商品名:EP、EBM、住友
化学社製、商品名:エクセレン、エスプレン等の商品を
入手することができる。
【0016】上記エチレン系エラストマーの分子量は、
フィルム成形時の溶融状態における溶融粘度が、上記ラ
ンダム共重合ポリプロピレン系樹脂と略同等又はそれ以
下となるように選定される。上記エチレン系エラストマ
ーの分子量が過剰に大きいとフィルム成形時に、上記ラ
ンダム共重合ポリプロピレン系樹脂との相溶性が悪くな
り、ゲル化が十分に行われず、得られるレトルト用シー
ラントフィルムのヒートシール強度及び耐衝撃強度を十
分に発現し得なくなる。
【0017】上記ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂
とエチレン系エラストマーの混合比率は、ランダム共重
合ポリプロピレン系樹脂90〜70重量%、エチレン系
エラストマー10〜30重量%程度が好ましい。上記ラ
ンダム共重合ポリプロピレン系樹脂が90重量%を超え
ると、得られるレトルト用シーラントフィルムの耐衝撃
強度が低くなり、70重量%未満であると、得られるレ
トルト用シーラントフィルムのブロッキング性が増大
し、レトルト処理の際にブロッキングを起こし易くな
る。
【0018】上記ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂
とエチレン系エラストマーの混練は、特に限定されるも
のではないが、例えば、バンバリーミキサー、カレンダ
ーロール、1軸或いは2軸押出機による方法が挙げられ
る。
【0019】本発明において芯層とは、上記シーラント
層上に積層され、これを補強する層であって、請求項1
記載の本発明においては、ポリプロピレン樹脂10〜7
0重量部、エチレン系エラストマー90〜30重量部か
らなる樹脂組成物が用いられる。上記ポリプロピレン樹
脂は、特に限定されるものではないが、例えば、ホモポ
リプロピレン、ランダム共重合ポリプロピレン、ブロッ
ク共重合ポリプロピレン等が挙げられる。上記ポリプロ
ピレン樹脂のMFRは、230℃で10g/10分以下
の範囲にあるものが好ましい。
【0020】上記エチレン系エラストマーは、前記する
シーラント層に用いたエチレン系エラストマーと同種技
術によるものを用いることができる。エチレンと共重合
されるコモノマーの種類や含有量も前記同様の範囲から
選べる。上記ポリプロピレン樹脂とエチレン系エラスト
マーの混合比率は、ポリプロピレン樹脂10〜70重量
%、好ましくは40〜70重量%、エチレン系エラスト
マー90〜30重量%、好ましくは60〜30重量%で
ある。上記ポリプロピレン樹脂の混合比率が70重量%
を超え、エチレン系エラストマーの混合比率が30重量
%未満となると、得られるレトルト用シーラントフィル
ムのヒートシール強度及び耐衝撃強度を十分に発現し得
なくなる。又、上記ポリプロピレン樹脂の混合比率が1
0重量%未満、エチレン系エラストマーの混合比率が9
0重量%を超えると、得られるレトルト用シーラントフ
ィルムが所謂コシのないフィルムとなり、且つ、ブロッ
キングが大きくなりレトルト処理が難しくなる。
【0021】又、請求項2記載の本発明においては、ク
ロス分別法による各温度範囲での溶出量が、全重量に対
し、10℃以下で45〜80重量%、10℃超75℃以
下で5〜45重量%、75℃超95℃以下で0〜20重
量%、95℃超125℃以下で5〜35重量%であり、
重量平均分子量が8万〜50万の範囲にあるポリプロピ
レン系樹脂が使用される。
【0022】上記ポリプロピレン系樹脂は、プロピレン
成分を主体にし、これにエチレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−ヘプテン、1−オクテン等のα−オレフィン成分を共
重合した共重合体である。上記ポリプロピレン系樹脂
は、例えば、以下に示す如き多段重合法によって製造さ
れる。先ず、第一段階として、チタン化合物触媒及びア
ルミニウム化合物触媒の存在下において、プロピレンモ
ノマー及び必要に応じてエチレンモノマー、α−オレフ
ィンモノマーを用いて重合を行う。この段階で、プロピ
レン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロ
ピレン−α−オレフィン共重合体等が得られる。
【0023】次いで、第二段階として、上記チタン化合
物触媒及びアルミニウム化合物触媒、プロピレン単独重
合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−α
−オレフィン共重合体等を含有する反応液に、プロピレ
ンモノマー、エチレンモノマー、α−オレフィンモノマ
ーを加えて共重合させることによりポリプロピレン系樹
脂が得られる。同様にして、第三段階以上多段階とし
て、上記チタン化合物触媒及びアルミニウム化合物触
媒、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等を含有す
る反応液に、プロピレンモノマー、エチレンモノマー、
α−オレフィンモノマーを加えて共重合させることもで
きる。
【0024】上記多段階の重合反応によって得られるポ
リプロピレン系樹脂は、モノマーの選択によりプロピレ
ン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピ
レン−α−オレフィン共重合体であり得る。上記ポリプ
ロピレン系樹脂の重量平均分子量は、8万〜50万、好
ましくは10万〜40万である。上記ポリプロピレン系
樹脂の重量平均分子量が8万未満では、得られるレトル
ト用シーラントフィルムの耐衝撃強度が十分に与えられ
ず、又、上記ポリプロピレン系樹脂の重量平均分子量が
50万を超えると、得られるレトルト用シーラントフィ
ルムの柔軟性が損なわれ、商品価値を低下せしめる。
【0025】上記芯層とシーラント層に必要に応じ、熱
安定剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、アンチブロッキン
グ剤等の添加剤を、本発明の精神を逸脱せざる範囲にお
いて添加することができる。
【0026】本発明のレトルト用シーラントフィルムの
厚さは、包装される食品の種類及び包装量等によって適
宜設定されるが、全厚50〜150μmに対し、シーラ
ント層の厚さ5〜60μm程度が好ましい。上記シーラ
ント層の厚さが、5μm未満であると、レトルト用シー
ラントフィルムのヒートシール強度が低下することがあ
り、又、上記シーラント層の厚さが、60μmを超えて
厚くなるとレトルト用シーラントフィルムの耐衝撃強度
が低下する場合がある。
【0027】本発明のレトルト用シーラントフィルムの
成形法は、特に限定されるものではないが、例えば、T
ダイ押出成形法、インフレーション押出成形法により、
芯層とシーラント層を別々に成形し、両者をラミネータ
ー等の積層装置を用いて積層してもよく、又、上記芯層
もしくはシーラント層のいずれか一方のフィルムを成形
しておき、これにドライラミネート法、押出ラミネート
法によって積層してもよく、更に又、上記芯層及びシー
ラント層の両層を、Tダイ共押出成形法、インフレーシ
ョン共押出成形法等の共押出成形法により一挙に積層体
を製造してもよい。就中、フィードブロック共押出成形
法によれば、接着剤が不要であり、レトルト用シーラン
トフィルムの上記両層の層間強度も強固なものが得られ
易いため、本発明のレトルト用シーラントフィルムの成
形法として好ましい成形方法である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例を挙げて更に詳細に説明する。 (実施例1〜2)表1に示すポリプロピレン系樹脂(P
P樹脂)及びエチレン系エラストマー(三井石油化学社
製、商品名:タフマー)を、表1に示す混合比率及び混
合方法によって調製したシーラント層用の樹脂組成物
と、表1に示すモノマー2種を多段階重合反応によって
得られたリアクターブレンドポリマー(ハイモント社
製、商品名:キャタロイ)からなる芯層用ポリプロピレ
ン系樹脂を、表1に示す厚さで、表1に示す積層方法で
レトルト用シーラントフィルムを作製した。ウレタン系
接着剤でドライラミネートされた厚さ12μmの片面コ
ロナ放電処理2軸延伸ポリエステルフィルム及び厚さ1
5μmの両面コロナ放電処理2軸延伸ポリアミドフィル
ム複合フィルムの2軸延伸ポリアミドフィルム側を、得
られたレトルト用シーラントフィルムの芯層側に積層し
てレトルト用包装フィルムを作製した。
【0029】
【表1】
【0030】(比較例1〜3)表2に示すポリプロピレ
ン系樹脂(PP樹脂)及びエチレン系エラストマー(い
ずれも前出)と表2に示すモノマー2種を多段階重合反
応によって得られたリアクターブレンドポリマーを、表
2に示す混合比率及び混合方法によって調製し、実施例
1と同様にして、表2に示す厚さ及び積層方法でレトル
ト用シーラントフィルムを作製した。得られたレトルト
用シーラントフィルムの芯層側に、実施例1と同様に2
軸延伸ポリエステルフィルムと2軸延伸ポリアミドフィ
ルムからなる複合フィルムを積層してレトルト用包装フ
ィルムを作製した。
【0031】
【表2】
【0032】(実施例3〜4)、(比較例4) 表3に示すポリプロピレン系樹脂(PP樹脂)及びエチ
レン系エラストマー(三井石油化学社製、商品名:タフ
マー)を、表3に示す混合比率及び混合方法によって調
製したシーラント層用の樹脂組成物と、表3に示すポリ
プロピレン系樹脂とエチレン系エラストマー(エチレン
/1−オクテン共重合体:ダウケミカル社製、商品名
「エンゲージ」、エチレン/1−ブテン共重合体:三井
石油化学社製、商品名「タフマー」)を、表2に示す混
合比率及び混合方法によって調製した芯層用の樹脂組成
物を、表3に示す厚さ及び積層方法でレトルト用シーラ
ントフィルムを作製した。得られたレトルト用シーラン
トフィルムの芯層側に、実施例1と同様に2軸延伸ポリ
エステルフィルムと2軸延伸ポリアミドフィルムからな
る複合フィルムを積層してレトルト用包装フィルムを作
製した。
【0033】
【表3】
【0034】上記実施例及び比較例で得られたレトルト
用包装フィルムを試料として、レトルト用シーラントフ
ィルムの性能を評価するため、以下の項目について試験
した。試験結果は、表4に示す。
【0035】1.ヒートシール飽和温度:2枚のレトル
ト用包装フィルムのシーラント層側同士を合わせて圧力
2kg/cm2 にてヒートシールする。15mm幅当た
りのシール強度を300mm/minの速度で測定(T
型剥離)し、その 強度が飽和する温度をヒートシール
飽和温度として測定した。
【0036】2.レトルト処理による内面ブロッキング
性:2枚のレトルト用包装フィルムのシーラント層側同
士を合わせて、上記ヒートシール飽和温度より10℃高
い温度にてヒートシールし、たて20cm×よこ15c
mの袋を作り、該袋内に市販のビーフカレー150gを
充填し、袋の開口部を同条件で封緘した後、121℃×
30分間のレトルト処理を行う。レトルト処理後、上記
袋を開封し、シーラント層同士の融着の有無を観察し、
○:どこにもブロッキングがない、△:軽いブロッキン
グが認められるが、容易に剥離したもの、×:剥離不能
の強いブロッキングが認められるもの、の3段階で評価
した。
【0037】3.耐衝撃性評価:前項のブロッキング性
試験で使用したレトルト処理したパウチ(ビーフカレー
150gを充填)を1.5mの高さから落下させ、10
0袋中の破袋の数を計数した。
【0038】
【表4】
【0039】
【発明の効果】本発明のレトルト用シーラントフィルム
は、叙上の如く構成されているので、耐衝撃性及び低温
シール性を共に満足する優れたレトルト用シーラントフ
ィルムであって、2軸延伸ポリエステルフィルム、2軸
延伸ポリアミドフィルム等と複合して耐衝撃性及び低温
シール性を共に満足する優れたレトルトパウチ用フィル
ムを提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂10〜70重量部、
    エチレン系エラストマー90〜30重量部からなる芯層
    の一面に、ランダム共重合ポリプロピレン系樹脂70〜
    90重量部、エチレン系エラストマー30〜10重量部
    からなるシーラント層を積層してなることを特徴とする
    レトルト用シーラントフィルム。
  2. 【請求項2】 クロス分別法による各温度範囲での溶出
    量が、全重量に対し、10℃以下で45〜80重量%、
    10℃超75℃以下で5〜45重量%、75℃超95℃
    以下で0〜20重量%、95℃超125℃以下で5〜3
    5重量%であり、重量平均分子量が8万〜50万の範囲
    にあるポリプロピレン系樹脂からなる芯層の一面に、ラ
    ンダム共重合ポリプロピレン系樹脂70〜90重量部、
    エチレン系エラストマー30〜10重量部からなるシー
    ラント層を積層してなることを特徴とするレトルト用シ
    ーラントフィルム。
JP7241430A 1995-09-20 1995-09-20 レトルト用シーラントフィルム Pending JPH0976431A (ja)

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