JPH0976353A - 光造形装置 - Google Patents
光造形装置Info
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- JPH0976353A JPH0976353A JP7234519A JP23451995A JPH0976353A JP H0976353 A JPH0976353 A JP H0976353A JP 7234519 A JP7234519 A JP 7234519A JP 23451995 A JP23451995 A JP 23451995A JP H0976353 A JPH0976353 A JP H0976353A
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Landscapes
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、平滑化された強度分布のレーザビー
ムを用い、かつ光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形
や収縮応力をリアルタイムに測定し、これら変形や収縮
応力から最適な造形条件で高精度な造形を行う。 【解決手段】光硬化性樹脂2にレーザビームを照射して
その線形状硬化物47の変形量、収縮応力を変形センサ
41、応力センサ42により検出し、これら変形量、収
縮応力から造形データに基づいて造形条件判定手段67
により線形状硬化物47の形状誤差が許容値内にあるか
否かを評価判定し、この評価判定の結果、その形状誤差
が許容値内にあれば造形制御手段68により造形を実施
し、かつ形状誤差が許容値を越えれば造形制御手段68
により少なくともレーザビームの強度から成る造形条件
を変更して造形を実施する。
ムを用い、かつ光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形
や収縮応力をリアルタイムに測定し、これら変形や収縮
応力から最適な造形条件で高精度な造形を行う。 【解決手段】光硬化性樹脂2にレーザビームを照射して
その線形状硬化物47の変形量、収縮応力を変形センサ
41、応力センサ42により検出し、これら変形量、収
縮応力から造形データに基づいて造形条件判定手段67
により線形状硬化物47の形状誤差が許容値内にあるか
否かを評価判定し、この評価判定の結果、その形状誤差
が許容値内にあれば造形制御手段68により造形を実施
し、かつ形状誤差が許容値を越えれば造形制御手段68
により少なくともレーザビームの強度から成る造形条件
を変更して造形を実施する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化性樹脂に
光、例えばレーザビームを走査して一層ごとに光硬化性
樹脂を硬化させ、この硬化部分を積層して3次元形状を
造形する光造形装置に関する。
光、例えばレーザビームを走査して一層ごとに光硬化性
樹脂を硬化させ、この硬化部分を積層して3次元形状を
造形する光造形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる光造形装置は、レーザ発振器又は
ランプを光源とし、直交型プロッタ又はガルバノミラー
を用いて光硬化性樹脂に照射するレーザビーム等の走査
制御を行い、一層ごとに光硬化性樹脂を硬化させてい
る。
ランプを光源とし、直交型プロッタ又はガルバノミラー
を用いて光硬化性樹脂に照射するレーザビーム等の走査
制御を行い、一層ごとに光硬化性樹脂を硬化させてい
る。
【0003】なお、レーザ発振器から出力されるレーザ
ビームは、走査位置制御され、焦点絞り機構を通して光
硬化性樹脂に照射されている。
ビームは、走査位置制御され、焦点絞り機構を通して光
硬化性樹脂に照射されている。
【0004】図23は直交型の光造形装置の構成図であ
る。
る。
【0005】樹脂容器1には、紫外線硬化樹脂などの光
硬化性樹脂2が貯えられている。この樹脂容器1には、
エレベータ3が設けられている。
硬化性樹脂2が貯えられている。この樹脂容器1には、
エレベータ3が設けられている。
【0006】このエレベータ3の昇降動作により造形ベ
ース4は、光造形を実施するとき、一層の光硬化性樹脂
2の硬化部分の厚みに相当する距離づつ下降するものと
なっている。
ース4は、光造形を実施するとき、一層の光硬化性樹脂
2の硬化部分の厚みに相当する距離づつ下降するものと
なっている。
【0007】又、レーザ発振器5は、主にアルゴン又は
He−Cdを媒質としてレーザ発振を行うものであり、
これは直交型プロッタ6に設けられている。
He−Cdを媒質としてレーザ発振を行うものであり、
これは直交型プロッタ6に設けられている。
【0008】この直交型プロッタ6は、レーザ発振器5
から出力されたレーザビームをミラー7により光硬化性
樹脂2に向けて照射し、かつこのレーザビームを光硬化
性樹脂2に対して走査制御する機能を有している。
から出力されたレーザビームをミラー7により光硬化性
樹脂2に向けて照射し、かつこのレーザビームを光硬化
性樹脂2に対して走査制御する機能を有している。
【0009】このような構成であれば、造形ベース4が
エレベータ3の昇降制御により光硬化性樹脂2の表面付
近に配置され、かつレーザ発振器5から出力されたレー
ザビームが直交型プロッタ6により光硬化性樹脂2の表
面に走査される。
エレベータ3の昇降制御により光硬化性樹脂2の表面付
近に配置され、かつレーザ発振器5から出力されたレー
ザビームが直交型プロッタ6により光硬化性樹脂2の表
面に走査される。
【0010】このようにレーザビームが光硬化性樹脂2
に走査されると、レーザビームの照射された部分の光硬
化性樹脂2が硬化し、これが第1層目の硬化部分4aと
して形成される。
に走査されると、レーザビームの照射された部分の光硬
化性樹脂2が硬化し、これが第1層目の硬化部分4aと
して形成される。
【0011】続いて、造形ベース4がエレベータ3の昇
降制御により下降し、発振器5から出力されたレーザビ
ームが直交型プロッタ6により光硬化性樹脂2の表面に
走査され、これにより第2層目の硬化部分4bが形成さ
れる。
降制御により下降し、発振器5から出力されたレーザビ
ームが直交型プロッタ6により光硬化性樹脂2の表面に
走査され、これにより第2層目の硬化部分4bが形成さ
れる。
【0012】以下、同様に造形ベース4が下降してレー
ザビームが光硬化性樹脂2の表面に走査される動作が繰
り返され、所望する3次元形状が造形される。
ザビームが光硬化性樹脂2の表面に走査される動作が繰
り返され、所望する3次元形状が造形される。
【0013】図24はガルバノミラー型の光造形装置の
構成図である。なお、図23と同一部分には同一符号を
付してある。
構成図である。なお、図23と同一部分には同一符号を
付してある。
【0014】レーザ発振器5から出力されたレーザビー
ムは、各ミラー8、9で反射してガルバノミラー10に
送られ、このガルバノミラー10により光硬化性樹脂2
の表面に走査されるものとなっている。
ムは、各ミラー8、9で反射してガルバノミラー10に
送られ、このガルバノミラー10により光硬化性樹脂2
の表面に走査されるものとなっている。
【0015】このような構成であれば、造形ベース4が
エレベータ3の昇降制御により光硬化性樹脂2の表面付
近に配置され、かつレーザ発振器5から出力されたレー
ザビームがガルバノミラー10により光硬化性樹脂2の
表面に2次元的に走査され、第1層目の硬化部分4aが
形成される。
エレベータ3の昇降制御により光硬化性樹脂2の表面付
近に配置され、かつレーザ発振器5から出力されたレー
ザビームがガルバノミラー10により光硬化性樹脂2の
表面に2次元的に走査され、第1層目の硬化部分4aが
形成される。
【0016】続いて、造形ベース4がエレベータ3の昇
降制御により下降し、発振器5から出力されたレーザビ
ームがガルバノミラー10により光硬化性樹脂2の表面
に走査され、第2層目の硬化部分4bが形成される。
降制御により下降し、発振器5から出力されたレーザビ
ームがガルバノミラー10により光硬化性樹脂2の表面
に走査され、第2層目の硬化部分4bが形成される。
【0017】以下、同様に造形ベース4が下降してレー
ザビームが光硬化性樹脂2の表面に走査される動作が繰
り返され、所望する3次元形状が造形される。
ザビームが光硬化性樹脂2の表面に走査される動作が繰
り返され、所望する3次元形状が造形される。
【0018】一方、光造形装置では、高精度な光造形を
行うために、事前のテストや経験等により造形条件を設
定し、これに基づき全造形を実施している。
行うために、事前のテストや経験等により造形条件を設
定し、これに基づき全造形を実施している。
【0019】なお、光硬化性樹脂2に照射するレーザビ
ームの作用点での強度をフォトセンサ等により実測し、
これを管理することによりレーザ発振器5の出力変動や
光学系の損失の変化に対応することは行われている。
ームの作用点での強度をフォトセンサ等により実測し、
これを管理することによりレーザ発振器5の出力変動や
光学系の損失の変化に対応することは行われている。
【0020】又、光硬化性樹脂2がレーザビームの照射
により硬化する際に生じる変形や収縮応力が測定されて
いる。この測定は、例えば薄いシート上に薄く塗布した
光硬化性樹脂を露光・硬化させ、このときのシートの変
形を測定するといった間接的な方法により測定してい
る。
により硬化する際に生じる変形や収縮応力が測定されて
いる。この測定は、例えば薄いシート上に薄く塗布した
光硬化性樹脂を露光・硬化させ、このときのシートの変
形を測定するといった間接的な方法により測定してい
る。
【0021】しかしながら、主にアルゴン又はHe−C
dを媒質とするレーザ発振器5から出力されたレーザビ
ームを直接造形に用いているので、光硬化性樹脂2に照
射するレーザビームの2次元強度分布は、図25に示す
ようなガウシアン分布に相応するものとなる。
dを媒質とするレーザ発振器5から出力されたレーザビ
ームを直接造形に用いているので、光硬化性樹脂2に照
射するレーザビームの2次元強度分布は、図25に示す
ようなガウシアン分布に相応するものとなる。
【0022】このガウシアン分布の強度分布を持つレー
ザビームを光硬化性樹脂2に走査するので、レーザビー
ムは、図26に示すように1走査毎にオーバラップして
照射している。
ザビームを光硬化性樹脂2に走査するので、レーザビー
ムは、図26に示すように1走査毎にオーバラップして
照射している。
【0023】このような光造形の方法により次のような
問題が生じる。
問題が生じる。
【0024】(a) レーザビームをオーバラップさせてい
るので、光硬化性樹脂2の硬化度が不均一となる。
るので、光硬化性樹脂2の硬化度が不均一となる。
【0025】(b) 未硬化の部分が残る。
【0026】(c) 不均一の硬化度による歪みが生成され
る。
る。
【0027】(d) 歪みが形状変形を引き起こす。
【0028】一方、高精度な光造形を行うために、光硬
化性樹脂2に照射するレーザビームの作用点での強度を
フォトセンサ等により実測し、これを管理し制御してい
るが、これではレーザビームの強度分布や光硬化性樹脂
2の特性に基づく硬化特性の変化までは対応しきれな
い。
化性樹脂2に照射するレーザビームの作用点での強度を
フォトセンサ等により実測し、これを管理し制御してい
るが、これではレーザビームの強度分布や光硬化性樹脂
2の特性に基づく硬化特性の変化までは対応しきれな
い。
【0029】又、光硬化性樹脂2がレーザビームの照射
により硬化する際に生じる変形や収縮応力は、薄いシー
トを用いて間接的に測定しているものの、これら変形や
収縮応力をリアルタイムで測定するものではない。
により硬化する際に生じる変形や収縮応力は、薄いシー
トを用いて間接的に測定しているものの、これら変形や
収縮応力をリアルタイムで測定するものではない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにレーザビ
ームの強度分布がガウシアン分布となっているので、光
硬化性樹脂2の硬化度が不均一となるなどの問題があ
る。
ームの強度分布がガウシアン分布となっているので、光
硬化性樹脂2の硬化度が不均一となるなどの問題があ
る。
【0031】又、光硬化性樹脂2の硬化する際に生じる
変形や収縮応力をリアルタイムで測定できない。
変形や収縮応力をリアルタイムで測定できない。
【0032】そこで本発明は、レーザビームの強度分布
を平滑化して高精度の造形ができる光造形装置を提供す
ることを目的とする。
を平滑化して高精度の造形ができる光造形装置を提供す
ることを目的とする。
【0033】又、本発明は、光硬化性樹脂の硬化する際
に生じる変形や収縮応力をリアルタイムに測定できる光
造形装置を提供することを目的とする。
に生じる変形や収縮応力をリアルタイムに測定できる光
造形装置を提供することを目的とする。
【0034】又、本発明は、光硬化性樹脂の硬化する際
に生じる変形や収縮応力をリアルタイムに測定し、これ
ら変形や収縮応力から最適な造形条件で高精度な造形が
できる光造形装置を提供することを目的とする。
に生じる変形や収縮応力をリアルタイムに測定し、これ
ら変形や収縮応力から最適な造形条件で高精度な造形が
できる光造形装置を提供することを目的とする。
【0035】又、本発明は、平滑化された強度分布のレ
ーザビームを用い、かつ光硬化性樹脂の硬化する際に生
じる変形や収縮応力をリアルタイムに測定し、これら変
形や収縮応力から最適な造形条件で高精度な造形ができ
る光造形装置を提供することを目的とする。
ーザビームを用い、かつ光硬化性樹脂の硬化する際に生
じる変形や収縮応力をリアルタイムに測定し、これら変
形や収縮応力から最適な造形条件で高精度な造形ができ
る光造形装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、光硬
化性樹脂に光を走査して前記光硬化性樹脂を硬化し、こ
の硬化した部分を積層して3次元形状を造形する光造形
装置において、光硬化性樹脂に走査する光の強度を平滑
化する平滑化光学系、を備えた光造形装置である。
化性樹脂に光を走査して前記光硬化性樹脂を硬化し、こ
の硬化した部分を積層して3次元形状を造形する光造形
装置において、光硬化性樹脂に走査する光の強度を平滑
化する平滑化光学系、を備えた光造形装置である。
【0037】このような光造形装置であれば、強度の平
滑化された光が光硬化性樹脂に走査されるので、光の重
なりを最小限に抑えられ、光硬化性樹脂の硬化度合いが
均一となる。
滑化された光が光硬化性樹脂に走査されるので、光の重
なりを最小限に抑えられ、光硬化性樹脂の硬化度合いが
均一となる。
【0038】請求項2によれば、光硬化性樹脂に光を走
査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層
して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬化
性樹脂の硬化した部分における変形量又は収縮応力の少
なくとも一方を検出するセンサと、このセンサにより検
出された変形量又は収縮応力の少なくとも一方から予め
設定された少なくとも造形精度から成る造形データに基
づいて光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内に
あるか否かを評価判定する造形条件判定手段と、を備え
た光造形装置である。
査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層
して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬化
性樹脂の硬化した部分における変形量又は収縮応力の少
なくとも一方を検出するセンサと、このセンサにより検
出された変形量又は収縮応力の少なくとも一方から予め
設定された少なくとも造形精度から成る造形データに基
づいて光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内に
あるか否かを評価判定する造形条件判定手段と、を備え
た光造形装置である。
【0039】このような光造形装置であれば、光硬化性
樹脂に光を照射してその硬化した部分における変形量又
は収縮応力の少なくとも一方をセンサにより検出し、こ
の変形量又は収縮応力から造形データに基づいて光硬化
性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあるか否かを
評価判定する。
樹脂に光を照射してその硬化した部分における変形量又
は収縮応力の少なくとも一方をセンサにより検出し、こ
の変形量又は収縮応力から造形データに基づいて光硬化
性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあるか否かを
評価判定する。
【0040】請求項3によれば、光硬化性樹脂に光を走
査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層
して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬化
性樹脂の硬化した部分における変形量又は収縮応力の少
なくとも一方を検出するセンサと、このセンサにより検
出された変形量又は収縮応力の少なくとも一方から予め
設定された少なくとも造形精度から成る造形データに基
づいて光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内に
あるか否かを評価判定する造形条件判定手段と、この造
形条件判定手段により光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤
差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ光硬化性樹脂
の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれば少なくとも光
の強度から成る造形条件を変更して造形を実施する造形
制御手段と、を備えた光造形装置である。
査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層
して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬化
性樹脂の硬化した部分における変形量又は収縮応力の少
なくとも一方を検出するセンサと、このセンサにより検
出された変形量又は収縮応力の少なくとも一方から予め
設定された少なくとも造形精度から成る造形データに基
づいて光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内に
あるか否かを評価判定する造形条件判定手段と、この造
形条件判定手段により光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤
差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ光硬化性樹脂
の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれば少なくとも光
の強度から成る造形条件を変更して造形を実施する造形
制御手段と、を備えた光造形装置である。
【0041】このような光造形装置であれば、光硬化性
樹脂に光を照射してその硬化した部分における変形量又
は収縮応力の少なくとも一方をセンサにより検出し、こ
の変形量又は収縮応力から造形データに基づいて光硬化
性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあるか否かを
評価判定し、この評価判定の結果、光硬化性樹脂の硬化
部分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ
光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれば
少なくとも光の強度から成る造形条件を変更して造形を
実施する。
樹脂に光を照射してその硬化した部分における変形量又
は収縮応力の少なくとも一方をセンサにより検出し、こ
の変形量又は収縮応力から造形データに基づいて光硬化
性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあるか否かを
評価判定し、この評価判定の結果、光硬化性樹脂の硬化
部分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ
光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれば
少なくとも光の強度から成る造形条件を変更して造形を
実施する。
【0042】請求項4によれば、光硬化性樹脂に光を走
査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層
して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬化
性樹脂に走査する光の強度を平滑化する平滑化光学系
と、光硬化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収
縮応力の少なくとも一方を検出するセンサと、このセン
サにより検出された変形量又は収縮応力の少なくとも一
方から予め設定された少なくとも造形データに基づいて
光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあるか
否かを評価判定する造形条件判定手段と、この造形条件
判定手段により光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許
容値内にあれば造形を実施し、かつ光硬化性樹脂の硬化
部分の形状誤差が許容値を越えれば少なくとも光の強度
から成る造形条件を変更して造形を実施する造形制御手
段と、を備えた光造形装置である。
査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層
して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬化
性樹脂に走査する光の強度を平滑化する平滑化光学系
と、光硬化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収
縮応力の少なくとも一方を検出するセンサと、このセン
サにより検出された変形量又は収縮応力の少なくとも一
方から予め設定された少なくとも造形データに基づいて
光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあるか
否かを評価判定する造形条件判定手段と、この造形条件
判定手段により光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許
容値内にあれば造形を実施し、かつ光硬化性樹脂の硬化
部分の形状誤差が許容値を越えれば少なくとも光の強度
から成る造形条件を変更して造形を実施する造形制御手
段と、を備えた光造形装置である。
【0043】このような光造形装置であれば、強度分布
を平滑化した光を光硬化性樹脂に照射してその硬化した
部分における変形量又は収縮応力の少なくとも一方をセ
ンサにより検出し、この変形量又は収縮応力から造形デ
ータに基づいて光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許
容値内にあるか否かを評価判定し、この評価判定の結
果、その形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、か
つ形状誤差が許容値を越えれば少なくとも光の強度から
成る造形条件を変更して造形を実施する。
を平滑化した光を光硬化性樹脂に照射してその硬化した
部分における変形量又は収縮応力の少なくとも一方をセ
ンサにより検出し、この変形量又は収縮応力から造形デ
ータに基づいて光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許
容値内にあるか否かを評価判定し、この評価判定の結
果、その形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、か
つ形状誤差が許容値を越えれば少なくとも光の強度から
成る造形条件を変更して造形を実施する。
【0044】請求項5によれば、請求項1又は4記載の
光造形装置における平滑化光学系は、ガウシアン分布の
強度分布をもつ光を平滑化するカライドスコープから形
成される。
光造形装置における平滑化光学系は、ガウシアン分布の
強度分布をもつ光を平滑化するカライドスコープから形
成される。
【0045】請求項6によれば、請求項1又は4記載の
光造形装置における平滑化光学系は、ガウシアン分布の
強度分布をもつ光を平滑化するカライドスコープと、こ
のカライドスコープの出力端側に配置された所望形状の
スリット板と、を備えている。
光造形装置における平滑化光学系は、ガウシアン分布の
強度分布をもつ光を平滑化するカライドスコープと、こ
のカライドスコープの出力端側に配置された所望形状の
スリット板と、を備えている。
【0046】請求項7によれば、請求項1又は4記載の
光造形装置における平滑化光学系は、光硬化性樹脂に走
査する光を複数に分岐する分岐光学系と、この分岐光学
系により分岐された各光の各光路上に配置され、これら
光の通過区域を設定する遮光板と、分岐光学系により分
岐された各光の各光路上に配置され、これら光の強度を
任意に設定するフィルタと、これら遮光板及びフィルタ
を通過した各光を合わせて強度分布の平滑化された光と
する光合成光学系と、を有している。
光造形装置における平滑化光学系は、光硬化性樹脂に走
査する光を複数に分岐する分岐光学系と、この分岐光学
系により分岐された各光の各光路上に配置され、これら
光の通過区域を設定する遮光板と、分岐光学系により分
岐された各光の各光路上に配置され、これら光の強度を
任意に設定するフィルタと、これら遮光板及びフィルタ
を通過した各光を合わせて強度分布の平滑化された光と
する光合成光学系と、を有している。
【0047】請求項8によれば、請求項2、3又は4記
載の光造形装置において、光硬化性樹脂の硬化部分の変
形量を変形センサにより検出し、光硬化性樹脂の硬化部
分における引っ張り力を応力センサにより検出し、これ
により光硬化性樹脂の硬化部分の変形情報、応力状態を
得る。
載の光造形装置において、光硬化性樹脂の硬化部分の変
形量を変形センサにより検出し、光硬化性樹脂の硬化部
分における引っ張り力を応力センサにより検出し、これ
により光硬化性樹脂の硬化部分の変形情報、応力状態を
得る。
【0048】請求項9によれば、請求項2、3又は4記
載の光造形装置における造形条件判定手段は、少なくと
も基礎的な造形実験又は経験に基づき求められた変形量
及び応力と造形物精度の関係を表す関数又は知識を有す
る造形データを保持し、センサにより検出された変形量
又は収縮応力の少なくとも一方から造形データに基づい
て光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にある
か否かを評価判定する。
載の光造形装置における造形条件判定手段は、少なくと
も基礎的な造形実験又は経験に基づき求められた変形量
及び応力と造形物精度の関係を表す関数又は知識を有す
る造形データを保持し、センサにより検出された変形量
又は収縮応力の少なくとも一方から造形データに基づい
て光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にある
か否かを評価判定する。
【0049】請求項10によれば、光硬化性樹脂に光を
走査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積
層して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬
化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収縮応力の
少なくとも一方を検出するセンサと、光硬化性樹脂に光
を面状に走査したときのセンサにより検出される変形量
又は収縮応力から面硬化物における少なくとも変形量を
求める変形量算出手段と、この変形量算出手段により算
出された変形量から予め設定された少なくとも造形精度
から成る造形データに基づいて光硬化性樹脂の硬化部分
の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定する造形
条件判定手段と、この造形条件判定手段により光硬化性
樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実
施し、かつ光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値
を越えれば少なくとも光の強度から成る造形条件を変更
して造形を実施する造形制御手段と、を備えた光造形装
置である。
走査して光硬化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積
層して3次元形状を造形する光造形装置において、光硬
化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収縮応力の
少なくとも一方を検出するセンサと、光硬化性樹脂に光
を面状に走査したときのセンサにより検出される変形量
又は収縮応力から面硬化物における少なくとも変形量を
求める変形量算出手段と、この変形量算出手段により算
出された変形量から予め設定された少なくとも造形精度
から成る造形データに基づいて光硬化性樹脂の硬化部分
の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定する造形
条件判定手段と、この造形条件判定手段により光硬化性
樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実
施し、かつ光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値
を越えれば少なくとも光の強度から成る造形条件を変更
して造形を実施する造形制御手段と、を備えた光造形装
置である。
【0050】このような光造形装置であれば、光硬化性
樹脂に光を照射してその硬化した部分における変形量又
は収縮応力の少なくとも一方をセンサにより検出し、こ
の検出される変形量又は収縮応力から面硬化物における
少なくとも変形量を求める。そして、この変形量又は収
縮応力から造形データに基づいて光硬化性樹脂の硬化部
分の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定し、こ
の評価判定の結果、その形状誤差が許容値内にあれば造
形を実施し、かつ形状誤差が許容値を越えれば少なくと
も光の強度から成る造形条件を変更して造形を実施す
る。
樹脂に光を照射してその硬化した部分における変形量又
は収縮応力の少なくとも一方をセンサにより検出し、こ
の検出される変形量又は収縮応力から面硬化物における
少なくとも変形量を求める。そして、この変形量又は収
縮応力から造形データに基づいて光硬化性樹脂の硬化部
分の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定し、こ
の評価判定の結果、その形状誤差が許容値内にあれば造
形を実施し、かつ形状誤差が許容値を越えれば少なくと
も光の強度から成る造形条件を変更して造形を実施す
る。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図24と同一部分
には同一符号をその詳しい説明は省略する。
いて図面を参照して説明する。なお、図24と同一部分
には同一符号をその詳しい説明は省略する。
【0052】図1は光造形装置の構成図である。
【0053】レーザ発振器5から出力される光束の光路
上には、平滑化光学系20が配置されている。
上には、平滑化光学系20が配置されている。
【0054】この平滑化光学系20は、光硬化性樹脂2
0に走査するガウシアン分布の強度分布をもつレーザビ
ームの強度を平滑化する機能を有している。
0に走査するガウシアン分布の強度分布をもつレーザビ
ームの強度を平滑化する機能を有している。
【0055】この平滑化光学系20は、例えば図3に示
すようにカライドスコープ光学系を用いている。
すようにカライドスコープ光学系を用いている。
【0056】このカライドスコープ光学系は、入射レン
ズ21、カライドスコープ22及び結像レンズ23を同
一光軸上に配置したものである。
ズ21、カライドスコープ22及び結像レンズ23を同
一光軸上に配置したものである。
【0057】このカライドスコープ光学系では、カライ
ドスコープ22の設計を変更することによって、レーザ
ビームの強度分布の形状を任意に設定できるものとな
る。
ドスコープ22の設計を変更することによって、レーザ
ビームの強度分布の形状を任意に設定できるものとな
る。
【0058】このカライドスコープ光学系から出力され
たレーザビームの形状は、造形に応じて図4に示すよう
に円、又はこれに限らず楕円、長方形、三角形等の所望
形状に整形する。
たレーザビームの形状は、造形に応じて図4に示すよう
に円、又はこれに限らず楕円、長方形、三角形等の所望
形状に整形する。
【0059】このレーザビームの形状の整形は、カライ
ドスコープ22の形状を変更する、及びカライドスコー
プ光学系の出力端側に所望形状のスリット板を配置する
ことにより行う。
ドスコープ22の形状を変更する、及びカライドスコー
プ光学系の出力端側に所望形状のスリット板を配置する
ことにより行う。
【0060】この平滑化光学系20は、カライドスコー
プ光学系に限らず他の構成としてもよい。
プ光学系に限らず他の構成としてもよい。
【0061】図5は平滑化光学系20の他の構成例を示
す。ハーフミラー24の一方の分岐光路上には、分岐光
学系としてのハーフミラー25、ミラー26が配置され
ている。
す。ハーフミラー24の一方の分岐光路上には、分岐光
学系としてのハーフミラー25、ミラー26が配置され
ている。
【0062】これらハーフミラー24、25の他方の分
岐光路上及びミラー26の反射光路上には、図6(a) 〜
(d) に示すようにそれぞれレーザビームの通過区域を設
定する各遮光板27〜29及びレーザビームの強度を任
意に変化させる各フィルタ30〜32が配置されてい
る。
岐光路上及びミラー26の反射光路上には、図6(a) 〜
(d) に示すようにそれぞれレーザビームの通過区域を設
定する各遮光板27〜29及びレーザビームの強度を任
意に変化させる各フィルタ30〜32が配置されてい
る。
【0063】これらフィルタ30〜32を透過するレー
ザビームの光路上には、光合成光学系としてのハーフミ
ラー33、34及びミラー35が配置されている。
ザビームの光路上には、光合成光学系としてのハーフミ
ラー33、34及びミラー35が配置されている。
【0064】このような平滑化光学系20であれば、レ
ーザビームが入射すると、このレーザビームは、ハーフ
ミラー24で2方向に分岐され、その一方のレーザビー
ムがハーフミラー25に到達し、ここでさらに2方向に
分岐され、その一方のレーザビームがミラー26に到達
する。
ーザビームが入射すると、このレーザビームは、ハーフ
ミラー24で2方向に分岐され、その一方のレーザビー
ムがハーフミラー25に到達し、ここでさらに2方向に
分岐され、その一方のレーザビームがミラー26に到達
する。
【0065】各ハーフミラー24、25で他方に分岐さ
れた各レーザビームとミラー26で反射したレーザビー
ムとは、それぞれ遮光板27〜29を通過することによ
り光の通過区域が規定され、さらに次のフィルタ30〜
32を透過することにより強度分布が変化する。
れた各レーザビームとミラー26で反射したレーザビー
ムとは、それぞれ遮光板27〜29を通過することによ
り光の通過区域が規定され、さらに次のフィルタ30〜
32を透過することにより強度分布が変化する。
【0066】これらフィルタ30〜32を透過した各レ
ーザビームは、各ハーフミラー33、34及びミラー3
5により合わせられ、所望の強度分布で平滑化されたも
のとなる。
ーザビームは、各ハーフミラー33、34及びミラー3
5により合わせられ、所望の強度分布で平滑化されたも
のとなる。
【0067】又、レーザビームの強度分布を任意の分布
に持たせる方法がある。例えば図7に示すようにレーザ
の経路が曲がる場合、内側と外側とでは硬化に必要なパ
ワーは異なる。そこで、同図右側に示すような強度分布
を持たせると硬化は均一となる。
に持たせる方法がある。例えば図7に示すようにレーザ
の経路が曲がる場合、内側と外側とでは硬化に必要なパ
ワーは異なる。そこで、同図右側に示すような強度分布
を持たせると硬化は均一となる。
【0068】このような湾曲部では、内側のレーザビー
ムの移動距離と外側のレーザビームの移動距離とは異な
るので、外側のレーザビームの強度が高くなる。
ムの移動距離と外側のレーザビームの移動距離とは異な
るので、外側のレーザビームの強度が高くなる。
【0069】一方、検出ヘッド40には、変形センサ4
1、応力センサ42及び固定ブロック43が設けられて
いる。
1、応力センサ42及び固定ブロック43が設けられて
いる。
【0070】この検出ヘッド40には、図8の上方から
見た構成図に示すように固定ブロック43が中央部に設
けられ、この固定ブロック43に対して両側にそれぞれ
例えば100mm程度の間隔を隔てて変形センサ41と
応力センサ42とが設けられている。
見た構成図に示すように固定ブロック43が中央部に設
けられ、この固定ブロック43に対して両側にそれぞれ
例えば100mm程度の間隔を隔てて変形センサ41と
応力センサ42とが設けられている。
【0071】これら変形センサ41、応力センサ42及
び固定ブロック43は、図9に示すように光硬化性樹脂
2の表面に対して所定角度で傾斜し、かつ変形センサ4
1及び応力センサ42の各検出端44、45及び固定ブ
ロック43の固定端46が光硬化性樹脂2の表面から僅
かに浸された状態に設定される。
び固定ブロック43は、図9に示すように光硬化性樹脂
2の表面に対して所定角度で傾斜し、かつ変形センサ4
1及び応力センサ42の各検出端44、45及び固定ブ
ロック43の固定端46が光硬化性樹脂2の表面から僅
かに浸された状態に設定される。
【0072】又、これら変形センサ41、応力センサ4
2及び固定ブロック43の各検出端44、45及び固定
端46は、レーサビームの走査線上に配置されるように
形状及び姿勢が調整される。
2及び固定ブロック43の各検出端44、45及び固定
端46は、レーサビームの走査線上に配置されるように
形状及び姿勢が調整される。
【0073】このうち変形センサ41は、剛性を極力小
さくした設計であり、固定ブロック43の固定端46と
検出端44との間にレーザビームの1走査により形成さ
れる線形状硬化物47に引っ張り力がほとんど生ぜず、
変形量のみを検出する機能を有している。
さくした設計であり、固定ブロック43の固定端46と
検出端44との間にレーザビームの1走査により形成さ
れる線形状硬化物47に引っ張り力がほとんど生ぜず、
変形量のみを検出する機能を有している。
【0074】図10はかかる変形センサ41の具体的な
構造図であり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は
側面図である。
構造図であり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は
側面図である。
【0075】この変形センサ41は、例えばアルミニウ
ム等の金属材料により形成されており、薄板状で切欠き
44aの形成された検出端44を設けた可動ブロック4
8と固定ブロック49とを2枚の互いに平行な各薄板5
0、51により接続した構造となっている。
ム等の金属材料により形成されており、薄板状で切欠き
44aの形成された検出端44を設けた可動ブロック4
8と固定ブロック49とを2枚の互いに平行な各薄板5
0、51により接続した構造となっている。
【0076】なお、各薄板50、51は、例えば厚さ
0.3mm程度、幅5mm程度、長さ75mm程度に長
く形成し、剛性を約44mN/mmと小さくなるように
設計されている。
0.3mm程度、幅5mm程度、長さ75mm程度に長
く形成し、剛性を約44mN/mmと小さくなるように
設計されている。
【0077】又、固定ブロック49と各薄板50、51
との間には、各歪みゲージ52、53が設けられ、これ
ら歪みゲージ52、53により変形量が検出される。
との間には、各歪みゲージ52、53が設けられ、これ
ら歪みゲージ52、53により変形量が検出される。
【0078】応力センサ42は、剛性を極力大きくした
設計であり、固定ブロック43の固定端46と検出端4
5との間にレーザビームの1走査により形成される線形
状硬化物47に変形はほとんど生じないことから、引っ
張り力のみを検出する機能を有している。
設計であり、固定ブロック43の固定端46と検出端4
5との間にレーザビームの1走査により形成される線形
状硬化物47に変形はほとんど生じないことから、引っ
張り力のみを検出する機能を有している。
【0079】図11はかかる応力センサ42の具体的な
構造図であり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は
側面図である。
構造図であり、同図(a) は上方から見た図、同図(b) は
側面図である。
【0080】この応力センサ42は、例えばアルミニウ
ム等の金属材料により形成されており、薄板状で切欠き
45aの形成された検出端45を設けた可動ブロック5
4と固定ブロック55とを2枚の互いに平行な各薄板5
6、57により接続した構造となっている。
ム等の金属材料により形成されており、薄板状で切欠き
45aの形成された検出端45を設けた可動ブロック5
4と固定ブロック55とを2枚の互いに平行な各薄板5
6、57により接続した構造となっている。
【0081】なお、各薄板56、57は、例えば厚さ
0.3mm程度、幅5mm程度、長さ10mm程度に短
く形成し、剛性を約18N/mmと大きくなるように設
計されている。
0.3mm程度、幅5mm程度、長さ10mm程度に短
く形成し、剛性を約18N/mmと大きくなるように設
計されている。
【0082】又、固定ブロック55と各薄板56、57
との間には、各歪みゲージ58、59が設けられ、これ
ら歪みゲージ58、59により応力量が検出される。
との間には、各歪みゲージ58、59が設けられ、これ
ら歪みゲージ58、59により応力量が検出される。
【0083】これら変形センサ41及び応力センサ42
の設けられた検出ヘッド40は、駆動機構60に設けら
れ、この駆動機構60の駆動により樹脂容器1に対して
進退及び昇降するものとなっている。
の設けられた検出ヘッド40は、駆動機構60に設けら
れ、この駆動機構60の駆動により樹脂容器1に対して
進退及び昇降するものとなっている。
【0084】なお、これら変形センサ41及び応力セン
サ42の上方には、硬化物除去具61が配置され、この
硬化物除去具61が下降することにより変形センサ41
及び応力センサ42に付着した線形状硬化物47を取り
除くものとなっている。
サ42の上方には、硬化物除去具61が配置され、この
硬化物除去具61が下降することにより変形センサ41
及び応力センサ42に付着した線形状硬化物47を取り
除くものとなっている。
【0085】これら変形センサ41、応力センサ42に
は、それぞれストレーンアンプ62、63、A/D変換
器64、65を介してコンピュータ66が接続されてい
る。これにより、変形センサ41により検出された変形
量及び応力センサ42により検出された応力は、それぞ
れ変形情報D、応力情報Fとしてコンピュータ66に送
られる。
は、それぞれストレーンアンプ62、63、A/D変換
器64、65を介してコンピュータ66が接続されてい
る。これにより、変形センサ41により検出された変形
量及び応力センサ42により検出された応力は、それぞ
れ変形情報D、応力情報Fとしてコンピュータ66に送
られる。
【0086】このコンピュータ66は、これら変形情報
D及び応力情報Fを内部のメモリに記憶し、かつ線形状
硬化物47に対する評価判定を行う造形条件判定手段6
7、及び造型条件の設定を行う造形制御手段68の各機
能を有している。
D及び応力情報Fを内部のメモリに記憶し、かつ線形状
硬化物47に対する評価判定を行う造形条件判定手段6
7、及び造型条件の設定を行う造形制御手段68の各機
能を有している。
【0087】すなわち、コンピュータ66には、記憶装
置69が接続され、この記憶装置69内に形状データベ
ース70、変形データベース71及び造形条件・変形・
応力データベース72が形成されている。
置69が接続され、この記憶装置69内に形状データベ
ース70、変形データベース71及び造形条件・変形・
応力データベース72が形成されている。
【0088】このうち形状データベース70には、造形
する形状が複数記憶されている。この造形する形状は、
例えば図12(a) 〜(c) に示すようにボックス、カンチ
レバー、コの字などであり、これら形状は、光硬化性樹
脂2にレーザビームを照射して硬化するときにその形状
特有の変形が生じる。
する形状が複数記憶されている。この造形する形状は、
例えば図12(a) 〜(c) に示すようにボックス、カンチ
レバー、コの字などであり、これら形状は、光硬化性樹
脂2にレーザビームを照射して硬化するときにその形状
特有の変形が生じる。
【0089】変形データベース71には、基礎的な造形
実験や経験などに基づき求められた変形及び応力と造形
物精度の関係式またはデータ、すなわち図13に示すよ
うに光硬化性樹脂2にレーザビームを照射したときに造
形される線形状硬化物や面状硬化物に対して検出された
変形情報D、応力情報Fに対する反り変形量Ds、収縮
変形量Dcの関係が各造形形状ごとに記憶されている。
実験や経験などに基づき求められた変形及び応力と造形
物精度の関係式またはデータ、すなわち図13に示すよ
うに光硬化性樹脂2にレーザビームを照射したときに造
形される線形状硬化物や面状硬化物に対して検出された
変形情報D、応力情報Fに対する反り変形量Ds、収縮
変形量Dcの関係が各造形形状ごとに記憶されている。
【0090】例えば、図12(b) に示す造形形状の1つ
であるカンチレバーにおける反り変形Dsは、 Ds=f(F,L) =K2 ・L・F1/2 …(1) の関係式により表される。ここで、Fは応力、L
(L1 ,L2 ,L3 ,…)はカンチレバーの長さであ
る。
であるカンチレバーにおける反り変形Dsは、 Ds=f(F,L) =K2 ・L・F1/2 …(1) の関係式により表される。ここで、Fは応力、L
(L1 ,L2 ,L3 ,…)はカンチレバーの長さであ
る。
【0091】又、同造形形状のキューブにおける収縮変
形Dcは、 Dc=f(D) =K1 ・Dl …(2) の関係式により表される。ここで、Dは変形である。
形Dcは、 Dc=f(D) =K1 ・Dl …(2) の関係式により表される。ここで、Dは変形である。
【0092】造形条件・変形・応力データベース72に
は、基礎的な造形実験や経験などに基づき求められた造
形条件、すなわちレーザービーム強度及びその走査速度
と変形及び応力との関係式を記憶するもので、例えば線
形状硬化物におけるレーザ走査速度に対するレーザ強
度、走査間隔に対する面状硬化物の変形等が記憶されて
いる。
は、基礎的な造形実験や経験などに基づき求められた造
形条件、すなわちレーザービーム強度及びその走査速度
と変形及び応力との関係式を記憶するもので、例えば線
形状硬化物におけるレーザ走査速度に対するレーザ強
度、走査間隔に対する面状硬化物の変形等が記憶されて
いる。
【0093】従って、上記造形条件判定手段67は、変
形センサ41により検出された変形情報D、又は応力セ
ンサ42により検出された応力情報Fを入力し、これら
変形情報D、応力情報Fから変形データベース71に記
憶されている上記関係式(1)(2)を用いて反り変形量D
s、収縮変形量Dcを求め、これら反り変形量Ds、収
縮変形量Dcが光硬化性樹脂2の硬化部分の形状誤差が
許容値内にあるか否かを評価判定する機能を有してい
る。
形センサ41により検出された変形情報D、又は応力セ
ンサ42により検出された応力情報Fを入力し、これら
変形情報D、応力情報Fから変形データベース71に記
憶されている上記関係式(1)(2)を用いて反り変形量D
s、収縮変形量Dcを求め、これら反り変形量Ds、収
縮変形量Dcが光硬化性樹脂2の硬化部分の形状誤差が
許容値内にあるか否かを評価判定する機能を有してい
る。
【0094】造形制御手段68は、造形条件判定手段6
7により光硬化性樹脂2の硬化部分の形状誤差が許容値
内にあれば造形を実施し、かつ光硬化性樹脂2の硬化部
分の形状誤差が許容値を越えれば、造形条件・変形・応
力データベース72に記憶されているレーザビーム強度
等から成る造形条件を変更して造形を実施する機能を有
している。
7により光硬化性樹脂2の硬化部分の形状誤差が許容値
内にあれば造形を実施し、かつ光硬化性樹脂2の硬化部
分の形状誤差が許容値を越えれば、造形条件・変形・応
力データベース72に記憶されているレーザビーム強度
等から成る造形条件を変更して造形を実施する機能を有
している。
【0095】この造形制御手段68は、変更設定された
レーザビーム強度やその走査速度の造形条件をレーザ発
振器5及びガルバノミラー10に対して設定する機能を
有している。
レーザビーム強度やその走査速度の造形条件をレーザ発
振器5及びガルバノミラー10に対して設定する機能を
有している。
【0096】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて図13に示す造形の流れ図に従って説明する。
いて図13に示す造形の流れ図に従って説明する。
【0097】光硬化性樹脂2にレーザビームを照射して
光造形を実施する前に、造形物精度を直接決定する変形
量及び応力量が検出される。
光造形を実施する前に、造形物精度を直接決定する変形
量及び応力量が検出される。
【0098】すなわち、検出ヘッド40の移動により変
形センサ41、応力センサ42及び固定ブロック43の
各検出端44a、45a及び固定端46は、図8に示す
ように光硬化性樹脂2に浸され、かつこれら検出端44
a、45a及び固定端46を結ぶ上端線が光硬化性樹脂
2の液面と等しくなるように形状及び姿勢が調整され
る。
形センサ41、応力センサ42及び固定ブロック43の
各検出端44a、45a及び固定端46は、図8に示す
ように光硬化性樹脂2に浸され、かつこれら検出端44
a、45a及び固定端46を結ぶ上端線が光硬化性樹脂
2の液面と等しくなるように形状及び姿勢が調整され
る。
【0099】又、これら変形センサ41、応力センサ4
2及び固定ブロック43の各検出端44a、45a及び
固定端46は、レーザビームの走査線上に配置される。
2及び固定ブロック43の各検出端44a、45a及び
固定端46は、レーザビームの走査線上に配置される。
【0100】なお、これら変形センサ41、応力センサ
42及び固定ブロック43が配置される位置は、実際に
光造形が行われるところとは別のところとなっている。
42及び固定ブロック43が配置される位置は、実際に
光造形が行われるところとは別のところとなっている。
【0101】レーザ発振器5から強度Wのレーザビーム
が出力されると、このレーザビームは、ガルバノミラー
10の走査により変形センサ41、応力センサ42及び
固定ブロック43の各検出端44a、45a及び固定端
46と交わるように走査速度Vで光硬化性樹脂2に1走
査される。
が出力されると、このレーザビームは、ガルバノミラー
10の走査により変形センサ41、応力センサ42及び
固定ブロック43の各検出端44a、45a及び固定端
46と交わるように走査速度Vで光硬化性樹脂2に1走
査される。
【0102】このレーザビームの1走査により例えば長
さ100mmの線形状硬化物47が造形される。
さ100mmの線形状硬化物47が造形される。
【0103】この線形状硬化物47が、硬化・収縮する
に伴い、この線形状硬化物47に生じる引っ張り力が、
変形センサ41及び応力センサ42の各検出端44a、
45aに作用する。
に伴い、この線形状硬化物47に生じる引っ張り力が、
変形センサ41及び応力センサ42の各検出端44a、
45aに作用する。
【0104】このうち変形センサ41は、剛性を極力小
さくしてあるので、固定ブロック43の固定端46と検
出端44との間に造形される線形状硬化物47に引っ張
り力がほとんど生ぜず、変形量のみを検出する。
さくしてあるので、固定ブロック43の固定端46と検
出端44との間に造形される線形状硬化物47に引っ張
り力がほとんど生ぜず、変形量のみを検出する。
【0105】すなわち、検出端44aに力が作用し、可
動ブロック48が検出方向に変位すると、各薄板50、
51に変形が生じる。このとき各薄板50、51に生じ
表面ひずみが各歪みゲージ52、53により検出され
る。
動ブロック48が検出方向に変位すると、各薄板50、
51に変形が生じる。このとき各薄板50、51に生じ
表面ひずみが各歪みゲージ52、53により検出され
る。
【0106】又、応力センサ42は、剛性を極力大きく
してあるので、固定ブロック43の固定端46と検出端
45との間に造形される線形状硬化物47に変形はほと
んど生ぜず、引っ張り力のみを検出する。
してあるので、固定ブロック43の固定端46と検出端
45との間に造形される線形状硬化物47に変形はほと
んど生ぜず、引っ張り力のみを検出する。
【0107】すなわち、検出端45aに力が作用し、可
動ブロック54が検出方向に変位すると、各薄板56、
57に変形が生じる。このとき各薄板56、57に生じ
表面ひずみが各歪みゲージ58、59により検出され
る。
動ブロック54が検出方向に変位すると、各薄板56、
57に変形が生じる。このとき各薄板56、57に生じ
表面ひずみが各歪みゲージ58、59により検出され
る。
【0108】これら変形センサ41により検出された変
形量及び応力センサ42により検出された応力量は、そ
れぞれストレーンアンプ62、63、A/D変換器6
4、65を介して変形情報D、応力情報Fとしてコンピ
ュータ66に送られる。
形量及び応力センサ42により検出された応力量は、そ
れぞれストレーンアンプ62、63、A/D変換器6
4、65を介して変形情報D、応力情報Fとしてコンピ
ュータ66に送られる。
【0109】コンピュータ66は、ステップ#1におい
て、光造形を実施する造形形状を形状データベース70
から検索し、続いて変形センサ41により検出された変
形情報D及び応力センサ42により検出された応力情報
Fを入力する。
て、光造形を実施する造形形状を形状データベース70
から検索し、続いて変形センサ41により検出された変
形情報D及び応力センサ42により検出された応力情報
Fを入力する。
【0110】このコンピュータ66の造形条件判定手段
67は、ステップ#2、#3乃至ステップ#4におい
て、変形データベース71から例えば造形形状の1つで
あるカンチレバーにおける反り変形Ds及びキューブに
おける収縮変形Dcを求める上記関係式(1)(2)を検索
し、これら関係式(1)(2)に変形情報D、応力情報Fを代
入してカンチレバーにおける反り変形Ds及びキューブ
における収縮変形Dcを求める。
67は、ステップ#2、#3乃至ステップ#4におい
て、変形データベース71から例えば造形形状の1つで
あるカンチレバーにおける反り変形Ds及びキューブに
おける収縮変形Dcを求める上記関係式(1)(2)を検索
し、これら関係式(1)(2)に変形情報D、応力情報Fを代
入してカンチレバーにおける反り変形Ds及びキューブ
における収縮変形Dcを求める。
【0111】次に造形条件判定手段67は、ステップ#
5において、これら反り変形量Ds、収縮変形量Dcが
光硬化性樹脂2の硬化部分の形状誤差が許容値内にある
か否かを評価判定する。
5において、これら反り変形量Ds、収縮変形量Dcが
光硬化性樹脂2の硬化部分の形状誤差が許容値内にある
か否かを評価判定する。
【0112】この造形条件判定手段67により線形状硬
化物47の形状誤差が許容値内であれば、造形制御手段
68は、ステップ#6において、レーザビーム強度及び
その走査速度の造形条件が適切であると評価判定し、レ
ーザ発振器5及びガルバノミラー10に対して造形実施
の指令を発する。
化物47の形状誤差が許容値内であれば、造形制御手段
68は、ステップ#6において、レーザビーム強度及び
その走査速度の造形条件が適切であると評価判定し、レ
ーザ発振器5及びガルバノミラー10に対して造形実施
の指令を発する。
【0113】ところが、線形状硬化物47の形状誤差が
許容値を越えていれば、造形制御手段68は、ステップ
#7〜#9に移り、造形条件・変形・応力データベース
72に記憶されているレーザビーム強度等から成る造形
条件を変更する。
許容値を越えていれば、造形制御手段68は、ステップ
#7〜#9に移り、造形条件・変形・応力データベース
72に記憶されているレーザビーム強度等から成る造形
条件を変更する。
【0114】そして、造形制御手段68は、変更設定さ
れたレーザビーム強度やその走査速度の造形条件をレー
ザ発振器5及びガルバノミラー10に対して設定する。
れたレーザビーム強度やその走査速度の造形条件をレー
ザ発振器5及びガルバノミラー10に対して設定する。
【0115】このようにレーザビーム強度やその走査速
度の造形条件が設定されると、実際の造形を実施する。
度の造形条件が設定されると、実際の造形を実施する。
【0116】先ず、造形ベース4がエレベータ3の昇降
制御により光硬化性樹脂2の表面付近に配置される。
制御により光硬化性樹脂2の表面付近に配置される。
【0117】レーザ発振器5からレーザビームが出力さ
れると、このレーザビームは、図3に示すようにカライ
ドスコープ22などを用いた平滑化光学系20を透過す
ることによりガウシアン分布の強度分布が平滑化され
る。
れると、このレーザビームは、図3に示すようにカライ
ドスコープ22などを用いた平滑化光学系20を透過す
ることによりガウシアン分布の強度分布が平滑化され
る。
【0118】このカライドスコープ22を用いた平滑化
光学系20は、図3に示すようにレーザビームが入射す
ると、このレーザビームを入射レンズ21によりカライ
ドスコープ22に集光する。このカライドスコープ22
は、入射したレーザビームがカライドスコープ内で反射
を繰り返し、その結果出力するレーザビームの強度分布
を平滑化する。そして、カライドスコープ22から出力
されたレーザビームは、結像レンズ23を通してガルバ
ノミラー10に送られる。
光学系20は、図3に示すようにレーザビームが入射す
ると、このレーザビームを入射レンズ21によりカライ
ドスコープ22に集光する。このカライドスコープ22
は、入射したレーザビームがカライドスコープ内で反射
を繰り返し、その結果出力するレーザビームの強度分布
を平滑化する。そして、カライドスコープ22から出力
されたレーザビームは、結像レンズ23を通してガルバ
ノミラー10に送られる。
【0119】なお、この平滑化光学系20は、例えばカ
ライドスコープ22の設計を変更することによってレー
ザビームの強度分布の形状が任意に設定される。
ライドスコープ22の設計を変更することによってレー
ザビームの強度分布の形状が任意に設定される。
【0120】又、カライドスコープ光学系の出力端側に
所望形状のスリット板を配置することによりレーザビー
ムの形状は、造形に応じて図4に示すように円、又はこ
れに限らず楕円、長方形、三角形等の所望形状に整形さ
れる。
所望形状のスリット板を配置することによりレーザビー
ムの形状は、造形に応じて図4に示すように円、又はこ
れに限らず楕円、長方形、三角形等の所望形状に整形さ
れる。
【0121】なお、平滑化光学系20は、カライドスコ
ープ光学系に限らず図5に示すようにハーフミラー24
等を用いたもの、図7に示すように光ファイバー36に
湾曲を形成したものを用いてもよい。
ープ光学系に限らず図5に示すようにハーフミラー24
等を用いたもの、図7に示すように光ファイバー36に
湾曲を形成したものを用いてもよい。
【0122】例えば、図5に示すハーフミラー24等を
用いた平滑化光学系20であれば、レーザビームがハー
フミラー24に入射すると、このレーザビームは、2方
向に分岐され、その一方のレーザビームがハーフミラー
25に入射し、ここでさらに2方向に分岐され、その一
方のレーザビームがミラー26に送られる。
用いた平滑化光学系20であれば、レーザビームがハー
フミラー24に入射すると、このレーザビームは、2方
向に分岐され、その一方のレーザビームがハーフミラー
25に入射し、ここでさらに2方向に分岐され、その一
方のレーザビームがミラー26に送られる。
【0123】ハーフミラー24で他方に分岐したレーザ
ビームは、遮光板27及びフィルタ30を透過してハー
フミラー33に至る。
ビームは、遮光板27及びフィルタ30を透過してハー
フミラー33に至る。
【0124】これと共に、ハーフミラー25で分岐した
他方のレーザビームは、遮光板28及びフィルタ31を
透過してハーフミラー34に至り、ミラー26で反射し
たレーザビームは、遮光板29及びフィルタ32を透過
してミラー35に至る。
他方のレーザビームは、遮光板28及びフィルタ31を
透過してハーフミラー34に至り、ミラー26で反射し
たレーザビームは、遮光板29及びフィルタ32を透過
してミラー35に至る。
【0125】そうして、ハーフミラー34、ミラー26
でそれぞれ反射したレーザビームは、ハーフミラー33
に送られ、ここで先に分岐された各レーザビームが合わ
せられる。
でそれぞれ反射したレーザビームは、ハーフミラー33
に送られ、ここで先に分岐された各レーザビームが合わ
せられる。
【0126】このように合成されたレーザビームは、各
遮光板27〜29及び各フィルタ30〜32を透過して
いるので、所望の強度分布で平滑化されたものとなる。
遮光板27〜29及び各フィルタ30〜32を透過して
いるので、所望の強度分布で平滑化されたものとなる。
【0127】又、図7に示すように光ファイバー36を
湾曲すれば、この湾曲部内側のレーザビームの移動距離
と外側のレーザビームの移動距離とが異なることから、
外側のレーザビームの強度が高くなる。これにより、所
望の強度分布で平滑化されたレーザビームを得ることが
できる。
湾曲すれば、この湾曲部内側のレーザビームの移動距離
と外側のレーザビームの移動距離とが異なることから、
外側のレーザビームの強度が高くなる。これにより、所
望の強度分布で平滑化されたレーザビームを得ることが
できる。
【0128】このように平滑化光学系20により強度分
布の平滑化されたレーザビームは、ガルバノミラー10
により光硬化性樹脂2の表面に走査され、第1層目の硬
化部分が形成される。
布の平滑化されたレーザビームは、ガルバノミラー10
により光硬化性樹脂2の表面に走査され、第1層目の硬
化部分が形成される。
【0129】続いて、造形ベース4がエレベータ3の昇
降制御により下降し、レーザ発振器5から出力されたレ
ーザビームがガルバノミラー10により光硬化性樹脂2
の表面に走査され、第2層目の硬化部分が形成される。
降制御により下降し、レーザ発振器5から出力されたレ
ーザビームがガルバノミラー10により光硬化性樹脂2
の表面に走査され、第2層目の硬化部分が形成される。
【0130】以下、同様に造形ベース4が下降してレー
ザビームが光硬化性樹脂2の表面に走査される動作が繰
り返され、所望する3次元形状が造形される。
ザビームが光硬化性樹脂2の表面に走査される動作が繰
り返され、所望する3次元形状が造形される。
【0131】このように上記第1の実施の形態において
は、レーザ発振器5から出力されるガウシアン分布の強
度分布を持つレーザビームをカライドスコープ22など
を用いた平滑化光学系20を透過することにより平滑化
して光硬化性樹脂2に走査するので、レーザビームの強
度分布を平滑化でき、高精度の造形ができる。
は、レーザ発振器5から出力されるガウシアン分布の強
度分布を持つレーザビームをカライドスコープ22など
を用いた平滑化光学系20を透過することにより平滑化
して光硬化性樹脂2に走査するので、レーザビームの強
度分布を平滑化でき、高精度の造形ができる。
【0132】すなわち、光硬化性樹脂2の硬化物におけ
るX−Y平面内の硬化度合いを均一化でき、かつ造形時
のレーザビームの各走査の重なりを最小限に抑えること
ができる。
るX−Y平面内の硬化度合いを均一化でき、かつ造形時
のレーザビームの各走査の重なりを最小限に抑えること
ができる。
【0133】又、レーザビーム形状を図4に示すように
長方形や三角形等の角形状にできるので、単位面積当た
りに光硬化性樹脂2に与えるエネルギーを均一化でき
る。
長方形や三角形等の角形状にできるので、単位面積当た
りに光硬化性樹脂2に与えるエネルギーを均一化でき
る。
【0134】このように硬化度合いを均一化して造形時
のレーザビームの各走査の重なりを最小限に抑えられ、
かつ光硬化性樹脂2に与えるエネルギーを均一化できる
ので、3次元造形物の精度を高くできる。
のレーザビームの各走査の重なりを最小限に抑えられ、
かつ光硬化性樹脂2に与えるエネルギーを均一化できる
ので、3次元造形物の精度を高くできる。
【0135】一方、光硬化性樹脂2にレーザビームを照
射してその線形状硬化物47における変形量又は収縮応
力を検出し、これら変形量又は収縮応力から造形データ
に基づいて線形状硬化物47の形状誤差が許容値内にあ
るか否かを評価判定し、この評価判定の結果、線形状硬
化物47の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、
かつ線形状硬化物47の形状誤差が許容値を越えれば造
形条件を変更して造形を実施するようにしたので、光硬
化性樹脂2の硬化する際に生じる変形や収縮応力をリア
ルタイムに測定し、これら変形や収縮応力から最適な造
形条件で高精度な造形ができる。
射してその線形状硬化物47における変形量又は収縮応
力を検出し、これら変形量又は収縮応力から造形データ
に基づいて線形状硬化物47の形状誤差が許容値内にあ
るか否かを評価判定し、この評価判定の結果、線形状硬
化物47の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、
かつ線形状硬化物47の形状誤差が許容値を越えれば造
形条件を変更して造形を実施するようにしたので、光硬
化性樹脂2の硬化する際に生じる変形や収縮応力をリア
ルタイムに測定し、これら変形や収縮応力から最適な造
形条件で高精度な造形ができる。
【0136】すなわち、レーザビームの光硬化性樹脂2
における作用点でのレーザビームの強度変動やレーザビ
ーム強度分布の変化、温度変化等に伴う光硬化性樹脂2
の特性変化があった場合でも最適な造形条件を保証で
き、高精度に3次元の造形を実施できる。
における作用点でのレーザビームの強度変動やレーザビ
ーム強度分布の変化、温度変化等に伴う光硬化性樹脂2
の特性変化があった場合でも最適な造形条件を保証で
き、高精度に3次元の造形を実施できる。
【0137】又、光硬化性樹脂2の硬化・収縮現象をリ
アルタイムに測定でき、光硬化性樹脂2の硬化・収縮現
象の解明及び硬化物に生じる応力や変形の計算ができ
る。
アルタイムに測定でき、光硬化性樹脂2の硬化・収縮現
象の解明及び硬化物に生じる応力や変形の計算ができ
る。
【0138】従って、平滑化された強度分布のレーザビ
ームを用い、かつ光硬化性樹脂2の硬化する際に生じる
変形や収縮応力をリアルタイムに測定でき、これら変形
や収縮応力から最適な造形条件で高精度な造形ができ
る。
ームを用い、かつ光硬化性樹脂2の硬化する際に生じる
変形や収縮応力をリアルタイムに測定でき、これら変形
や収縮応力から最適な造形条件で高精度な造形ができ
る。
【0139】ここで、レーザビームを線状に1回走査し
たときに形成される線形状硬化物47の両端を拘束した
ときに生じる収縮力の測定結果について説明する。
たときに形成される線形状硬化物47の両端を拘束した
ときに生じる収縮力の測定結果について説明する。
【0140】この測定では、応力センサ42として出力
1.88μst/mm、剛性18.5mN/mmの性能のも
のを使用する。
1.88μst/mm、剛性18.5mN/mmの性能のも
のを使用する。
【0141】この測定方法は、長さ100mmの線形状
硬化物47に生じる収縮力を応力センサ42により測定
し、かつその造形条件は、硬化深さ0.4mm、0.5
mm、0.6mm、0.7mm、レーザ強度110m
W、235mW、465mWに設定する。
硬化物47に生じる収縮力を応力センサ42により測定
し、かつその造形条件は、硬化深さ0.4mm、0.5
mm、0.6mm、0.7mm、レーザ強度110m
W、235mW、465mWに設定する。
【0142】図14は硬化深さと硬化終了後の収縮力と
の関係図である。
の関係図である。
【0143】硬化深さが0.6mmまではレーザ強度の
違いによる収縮力の変化は認められない。硬化深さ0.
7mmでは、レーザ強度が465mWの場合、収縮力が
大きくなっている。これは線形状硬化物47の断面積の
変化と考えられる。
違いによる収縮力の変化は認められない。硬化深さ0.
7mmでは、レーザ強度が465mWの場合、収縮力が
大きくなっている。これは線形状硬化物47の断面積の
変化と考えられる。
【0144】従って、線形状硬化物47の収縮力は、硬
化深さに対して単調増加することが分かる。
化深さに対して単調増加することが分かる。
【0145】なお、本発明は、上記一実施の形態に限定
されるものでなく次の通り変形してもよい。
されるものでなく次の通り変形してもよい。
【0146】例えば、レーザビーム強度分布の平滑化に
おいて、光源としてレーザ発振器5に限らず、UVラン
プ等を用いてもよい。
おいて、光源としてレーザ発振器5に限らず、UVラン
プ等を用いてもよい。
【0147】又、一括露光装置に対しても適用可能であ
る。
る。
【0148】一方、光硬化性樹脂2の収縮の判定評価に
対して、例えば上記一実施の形態のでは線形状硬化物4
7に生じる変形及び応力を検出しているが、これに限ら
ず面形状硬化物に生じる変形や応力を検出することによ
って面形状硬化物の形状誤差が許容値内にあるか否かを
評価判定してもよい。
対して、例えば上記一実施の形態のでは線形状硬化物4
7に生じる変形及び応力を検出しているが、これに限ら
ず面形状硬化物に生じる変形や応力を検出することによ
って面形状硬化物の形状誤差が許容値内にあるか否かを
評価判定してもよい。
【0149】この場合、造形条件にレーザビームの走査
パターンや走査間隔といった条件が追加される。
パターンや走査間隔といった条件が追加される。
【0150】又、変形センサ41、応力センサ42を用
いる場合には、面形状硬化物のある一辺の変形や応力を
一次元的に検出することになる。なお、例えば直交する
2組の平行な薄板を設けた2軸応力センサを用意すれ
ば、2次元的な応力の検出が可能となる。変形センサの
場合も同様の手法が適用できる。
いる場合には、面形状硬化物のある一辺の変形や応力を
一次元的に検出することになる。なお、例えば直交する
2組の平行な薄板を設けた2軸応力センサを用意すれ
ば、2次元的な応力の検出が可能となる。変形センサの
場合も同様の手法が適用できる。
【0151】ここで、レーザビームを走査したときに形
成される面形状硬化物の収縮変形の測定結果について説
明する。
成される面形状硬化物の収縮変形の測定結果について説
明する。
【0152】この測定では、図15に示すように2本の
変形センサ41a、41bを例えば間隔100mmで配
置し、正方形の面形状硬化物80の収縮変形を測定す
る。
変形センサ41a、41bを例えば間隔100mmで配
置し、正方形の面形状硬化物80の収縮変形を測定す
る。
【0153】これら変形センサ41a、41bは、それ
ぞれ出力155μst/mm、151μst/mmで剛性2
8.8mN/mm、33.5mN/mmの性能を有した
ものを用いる。
ぞれ出力155μst/mm、151μst/mmで剛性2
8.8mN/mm、33.5mN/mmの性能を有した
ものを用いる。
【0154】そして、面形状硬化物80の一辺の両端が
100mm離して配置した2本の変形センサ41a、4
1bに接触するようにし、レーザ走査開始から例えば1
60秒間の変形センサ41a、41bの出力を記録す
る。
100mm離して配置した2本の変形センサ41a、4
1bに接触するようにし、レーザ走査開始から例えば1
60秒間の変形センサ41a、41bの出力を記録す
る。
【0155】なお、レーザビームの走査パターンは、図
16(a)(b)に示すシングルスキャン(レーザビームを一
方向に走査)、同図(c)(d)に示すクロススキャン(レー
ザビームを直交する2方向に走査)の4通りとし、これ
ら走査パターンについて2方向の収縮を評価する。
16(a)(b)に示すシングルスキャン(レーザビームを一
方向に走査)、同図(c)(d)に示すクロススキャン(レー
ザビームを直交する2方向に走査)の4通りとし、これ
ら走査パターンについて2方向の収縮を評価する。
【0156】造形条件は、変形センサ41a、41bの
性能として、シングルスキャンの場合、硬化深さ0.2
5mm、ハッチ間隔0.127mm、0.152mm、
0.178mm、0.203mmである。
性能として、シングルスキャンの場合、硬化深さ0.2
5mm、ハッチ間隔0.127mm、0.152mm、
0.178mm、0.203mmである。
【0157】又、クロススキャンの場合、硬化深さ0.
25mm、ハッチ間隔0.203mm、0.228m
m、0.254mm、0.279mm、0.305m
m、0.330mmである。
25mm、ハッチ間隔0.203mm、0.228m
m、0.254mm、0.279mm、0.305m
m、0.330mmである。
【0158】このような測定において、レーザ走査方向
(クロススキャンの場合は1回目)の変形量をDx、そ
れと直交する方向の変形量をDyとする。
(クロススキャンの場合は1回目)の変形量をDx、そ
れと直交する方向の変形量をDyとする。
【0159】図17〜図19は測定結果の一例であり、
図17はシングルスキャンでハッチ間隔が0.203m
m、図18及び図19はクロススキャンでハッチ間隔が
0.203mm、0.279mmである。
図17はシングルスキャンでハッチ間隔が0.203m
m、図18及び図19はクロススキャンでハッチ間隔が
0.203mm、0.279mmである。
【0160】クロススキャンでの変形のほとんどは、図
17及び図18に示すように2回目の走査により生じて
いることが確認される。
17及び図18に示すように2回目の走査により生じて
いることが確認される。
【0161】図20はハッチ間隔と最終的な変形との関
係図である。
係図である。
【0162】シングルスキャンの場合、変形量DyがD
xよりも小さい。この理由は、レーザビームの走査中に
生じる収縮が既に硬化している部分の変形と未硬化樹脂
の流入により緩和される面状硬化物全体の変形に効いて
こないからと予測される。
xよりも小さい。この理由は、レーザビームの走査中に
生じる収縮が既に硬化している部分の変形と未硬化樹脂
の流入により緩和される面状硬化物全体の変形に効いて
こないからと予測される。
【0163】クロススキャンの場合、ハッチ間隔が0.
25mm以上の場合には変形量DyがDxよりも小さく
なる。これは、線形状硬化物の幅が0.25mm以下で
あるので、このハッチ間隔では第1走査において隣合う
線形状硬化物が離れているからである。
25mm以上の場合には変形量DyがDxよりも小さく
なる。これは、線形状硬化物の幅が0.25mm以下で
あるので、このハッチ間隔では第1走査において隣合う
線形状硬化物が離れているからである。
【0164】図21はレーザ照射エネルギ密度と硬化終
了後の変形との関係をグラフ化したものである。面形状
硬化物の収縮変形は、レーザ照射密度に比例する傾向を
示している。面形状硬化物80の変形は、レーザ照射密
度にほぼ比例することが分かる。
了後の変形との関係をグラフ化したものである。面形状
硬化物の収縮変形は、レーザ照射密度に比例する傾向を
示している。面形状硬化物80の変形は、レーザ照射密
度にほぼ比例することが分かる。
【0165】又、光硬化性樹脂2の収縮の判定評価に対
しては次の通り変形してもよい。
しては次の通り変形してもよい。
【0166】変形センサ41の代わりに、光硬化性樹脂
2の液面上の検出点にこの光硬化性樹脂2に悪影響を与
えぬようにテフロン性のマーカを浮かべ、その挙動をC
DDカメラ等により画像として捉えることによって硬化
・収縮に伴う硬化物の変形を検出するようにしてもよ
い。
2の液面上の検出点にこの光硬化性樹脂2に悪影響を与
えぬようにテフロン性のマーカを浮かべ、その挙動をC
DDカメラ等により画像として捉えることによって硬化
・収縮に伴う硬化物の変形を検出するようにしてもよ
い。
【0167】又、上記一実施の形態では、硬化物の各層
ごとに光硬化性樹脂2の変形及び応力を検出している
が、経験的にレーザ強度や光硬化性樹脂2の温度等が短
時間では変化しないことが明らかになっている場合に
は、必ずしも各層ごとに光硬化性樹脂2の変形を検出す
る必要はない。
ごとに光硬化性樹脂2の変形及び応力を検出している
が、経験的にレーザ強度や光硬化性樹脂2の温度等が短
時間では変化しないことが明らかになっている場合に
は、必ずしも各層ごとに光硬化性樹脂2の変形を検出す
る必要はない。
【0168】例えば、造形開始直後に光硬化性樹脂2の
変形及び応力の検出を一度実施し、後は1時間ごとに確
認のための検出を行うといった手順で十分である。
変形及び応力の検出を一度実施し、後は1時間ごとに確
認のための検出を行うといった手順で十分である。
【0169】又、上記一実施の形態では、理想的に設計
された変形センサ41と応力センサ42とにより、線形
状硬化物47の変形及び応力を独立に検出する構成とし
ているが、現実には理想的な変形センサ41、すなわち
剛性がほとんど零の変形センサを実現することは設計上
の制約により容易でない。
された変形センサ41と応力センサ42とにより、線形
状硬化物47の変形及び応力を独立に検出する構成とし
ているが、現実には理想的な変形センサ41、すなわち
剛性がほとんど零の変形センサを実現することは設計上
の制約により容易でない。
【0170】このような場合でも、以下のような手順に
より変形の補償を行うことにより十分な精度で変形を検
出できる。
より変形の補償を行うことにより十分な精度で変形を検
出できる。
【0171】例えば、ある微小時間での正味変形量増分
ΔXは、 ΔX=(Kp(t) +Ks)/Kp(t) ×ΔXe …(3) の式から算出される。
ΔXは、 ΔX=(Kp(t) +Ks)/Kp(t) ×ΔXe …(3) の式から算出される。
【0172】ここで、Kp(t) は、応力センサ42によ
り検出した応力量と変形センサ41により検出した変形
量、及び変形量と変形センサ41の剛性とから算出され
る変形センサ41の作用する応力とから求められる。
又、Ksは変形センサ41の剛性、ΔXeは変形センサ
41の出力の増分である。
り検出した応力量と変形センサ41により検出した変形
量、及び変形量と変形センサ41の剛性とから算出され
る変形センサ41の作用する応力とから求められる。
又、Ksは変形センサ41の剛性、ΔXeは変形センサ
41の出力の増分である。
【0173】この正味変形量増分ΔXを硬化開始点から
時刻tまで加算することにより時刻tでの正味変形量Δ
X(t) が求められる。
時刻tまで加算することにより時刻tでの正味変形量Δ
X(t) が求められる。
【0174】又、図22に示すようにガルバノミラー1
0により走査されるレーザビームの光路上に、コリメー
タレンズ81を配置し、走査されるレーザビームの光路
を調整するように構成してもよい。
0により走査されるレーザビームの光路上に、コリメー
タレンズ81を配置し、走査されるレーザビームの光路
を調整するように構成してもよい。
【0175】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1、
5、6、7によれば、レーザビームの強度分布を平滑化
して高精度の造形ができる光造形装置を提供できる。
5、6、7によれば、レーザビームの強度分布を平滑化
して高精度の造形ができる光造形装置を提供できる。
【0176】又、本発明の請求項2、8、9によれば、
光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形や収縮応力をリ
アルタイムに測定できる光造形装置を提供できる。
光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形や収縮応力をリ
アルタイムに測定できる光造形装置を提供できる。
【0177】又、本発明の請求項3、8、9によれば、
光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形や収縮応力をリ
アルタイムに測定し、これら変形や収縮応力から最適な
造形条件で高精度な造形ができる光造形装置を提供でき
る。
光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形や収縮応力をリ
アルタイムに測定し、これら変形や収縮応力から最適な
造形条件で高精度な造形ができる光造形装置を提供でき
る。
【0178】又、本発明の請求項4、8、9、10によ
れば、平滑化された強度分布のレーザビームを用い、か
つ光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形や収縮応力を
リアルタイムに測定し、これら変形や収縮応力から最適
な造形条件で高精度な造形ができる光造形装置を提供で
きる。
れば、平滑化された強度分布のレーザビームを用い、か
つ光硬化性樹脂の硬化する際に生じる変形や収縮応力を
リアルタイムに測定し、これら変形や収縮応力から最適
な造形条件で高精度な造形ができる光造形装置を提供で
きる。
【図1】本発明に係わる光造形装置の第1の実施の形態
を示す構成図。
を示す構成図。
【図2】同装置の機能ブロック図。
【図3】カライドスコープから形成された平滑化光学系
の構成図。
の構成図。
【図4】レーザビームの形状を示す図。
【図5】ハーフミラーなどから形成された平滑化光学系
の構成図。
の構成図。
【図6】レーザビームの強度分布を示す図。
【図7】光ファイバーの湾曲部を用いた平滑化光学系の
構成図。
構成図。
【図8】光造形装置を上方から見た構成図。
【図9】変形及び応力センサの配置図。
【図10】変形センサの構成図。
【図11】応力センサの構成図。
【図12】造形物の変形を示す図。
【図13】造形の流れ図。
【図14】線形状硬化物の収縮応力のリアルタイム測定
結果を示す図。
結果を示す図。
【図15】面形状硬化物の収縮変形の測定の用いる2本
の変形センサの配置図。
の変形センサの配置図。
【図16】走査パターンを示す図。
【図17】シングルスキャンでの面形状硬化物の収縮変
形の測定結果の一例を示す図。
形の測定結果の一例を示す図。
【図18】クロススキャンでの面形状硬化物の収縮変形
の測定結果の一例を示す図。
の測定結果の一例を示す図。
【図19】クロススキャンでの面形状硬化物の収縮変形
の測定結果の一例を示す図。
の測定結果の一例を示す図。
【図20】ハッチ間隔と面形状硬化物の変形との関係を
示す図。
示す図。
【図21】レーザ照射密度と面形状硬化物の変形との関
係を示す図。
係を示す図。
【図22】光路調整の光学系を用いた光造形装置の構成
図。
図。
【図23】従来の直交型プロッタを用いた光造形装置の
構成図。
構成図。
【図24】従来のガルバノミラーを用いた光造形装置の
構成図。
構成図。
【図25】レーザビームの強度分布を示す図。
【図26】造形におけるレーザビームの走査を示す図。
1…樹脂容器、2…光硬化性樹脂、3…エレベータ、4
…造形ベース、5…レーザ発振器、10…ガルバノミラ
ー、20…平滑化光学系、22…カライドスコープ、2
4,25…ハーフミラー、27〜29…遮光板、30〜
32…フィルタ、40…検出ヘッド、41…変形セン
サ、42…応力センサ、43…固定ブロック、47…線
形状硬化物、60…駆動機構、66…コンピュータ、6
7…造形条件判定手段、68…造形制御手段、69…記
憶装置、70…形状データベース、71…変形データベ
ース、72…造形条件・変形・応力データベース。
…造形ベース、5…レーザ発振器、10…ガルバノミラ
ー、20…平滑化光学系、22…カライドスコープ、2
4,25…ハーフミラー、27〜29…遮光板、30〜
32…フィルタ、40…検出ヘッド、41…変形セン
サ、42…応力センサ、43…固定ブロック、47…線
形状硬化物、60…駆動機構、66…コンピュータ、6
7…造形条件判定手段、68…造形制御手段、69…記
憶装置、70…形状データベース、71…変形データベ
ース、72…造形条件・変形・応力データベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 弘 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】 光硬化性樹脂に光を走査して前記光硬化
性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層して3次元形
状を造形する光造形装置において、 前記光硬化性樹脂に走査する光の強度を平滑化する平滑
化光学系、を具備したことを特徴とする光造形装置。 - 【請求項2】 光硬化性樹脂に光を走査して前記光硬化
性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層して3次元形
状を造形する光造形装置において、 前記光硬化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収
縮応力の少なくとも一方を検出するセンサと、 このセンサにより検出された変形量又は収縮応力の少な
くとも一方から予め設定された少なくとも造形精度から
成る造形データに基づいて前記光硬化性樹脂の硬化部分
の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定する造形
条件判定手段と、を具備したことを特徴とする光造形装
置。 - 【請求項3】 光硬化性樹脂に光を走査して前記光硬化
性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層して3次元形
状を造形する光造形装置において、 前記光硬化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収
縮応力の少なくとも一方を検出するセンサと、 このセンサにより検出された変形量又は収縮応力の少な
くとも一方から予め設定された少なくとも造形精度から
成る造形データに基づいて前記光硬化性樹脂の硬化部分
の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定する造形
条件判定手段と、 この造形条件判定手段により前記光硬化性樹脂の硬化部
分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ前
記光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれ
ば少なくとも前記光の強度から成る造形条件を変更して
造形を実施する造形制御手段と、を具備したことを特徴
とする光造形装置。 - 【請求項4】 光硬化性樹脂に光を走査して前記光硬化
性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層して3次元形
状を造形する光造形装置において、 前記光硬化性樹脂に走査する光の強度を平滑化する平滑
化光学系と、 前記光硬化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収
縮応力の少なくとも一方を検出するセンサと、 このセンサにより検出された変形量又は収縮応力の少な
くとも一方から予め設定された少なくとも造形精度から
成る造形データに基づいて前記光硬化性樹脂の硬化部分
の形状誤差が許容値内にあるか否かを評価判定する造形
条件判定手段と、 この造形条件判定手段により前記光硬化性樹脂の硬化部
分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ前
記光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれ
ば少なくとも前記光の強度から成る造形条件を変更して
造形を実施する造形制御手段と、を具備したことを特徴
とする光造形装置。 - 【請求項5】 前記平滑化光学系は、ガウシアン分布の
強度分布をもつ光を平滑化するカライドスコープから形
成されることを特徴とする請求項1又は4記載の光造形
装置。 - 【請求項6】 前記平滑化光学系は、ガウシアン分布の
強度分布をもつ光を平滑化するカライドスコープと、 このカライドスコープの出力端側に配置された所望形状
のスリット板と、を備えたことを特徴とする請求項1又
は4記載の光造形装置。 - 【請求項7】 前記平滑化光学系は、前記光硬化性樹脂
に走査する光を複数に分岐する分岐光学系と、 この分岐光学系により分岐された各光の各光路上に配置
され、これら光の通過区域を設定する遮光板と、 前記分岐光学系により分岐された各光の各光路上に配置
され、これら光の強度を任意に設定するフィルタと、 これら遮光板及びフィルタを通過した各光を合わせて強
度分布の平滑化された光とする光合成光学系と、を有す
ることを特徴とする請求項1又は4記載の光造形装置。 - 【請求項8】 前記センサは、前記光硬化性樹脂の硬化
部分の変形量を検出する変形センサと、前記光硬化性樹
脂の硬化部分における引っ張り力を検出する応力センサ
とを有し、これら変形センサ及び応力センサの各検出端
を前記光の走査線上に配置したことを特徴とする請求項
2、3又は4記載の光造形装置。 - 【請求項9】 前記造形条件判定手段は、少なくとも基
礎的な造形実験又は経験に基づき求められた変形量及び
応力と造形物精度の関係を表す関数又は知識を有する造
形データを保持し、前記センサにより検出された変形量
又は収縮応力の少なくとも一方から前記造形データに基
づいて前記光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値
内にあるか否かを評価判定することを特徴とする請求項
2、3又は4記載の光造形装置。 - 【請求項10】 光硬化性樹脂に光を走査して前記光硬
化性樹脂を硬化し、この硬化した部分を積層して3次元
形状を造形する光造形装置において、 前記光硬化性樹脂の硬化した部分における変形量又は収
縮応力の少なくとも一方を検出するセンサと、 前記光硬化性樹脂に前記光を面状に走査したときの前記
センサにより検出される変形量又は収縮応力から面硬化
物における少なくとも変形量を求める変形量算出手段
と、 この変形量算出手段により算出された変形量から予め設
定された少なくとも造形精度から成る造形データに基づ
いて前記光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値内
にあるか否かを評価判定する造形条件判定手段と、 この造形条件判定手段により前記光硬化性樹脂の硬化部
分の形状誤差が許容値内にあれば造形を実施し、かつ前
記光硬化性樹脂の硬化部分の形状誤差が許容値を越えれ
ば少なくとも前記光の強度から成る造形条件を変更して
造形を実施する造形制御手段と、を具備したことを特徴
とする光造形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234519A JPH0976353A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 光造形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234519A JPH0976353A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 光造形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976353A true JPH0976353A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16972301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7234519A Pending JPH0976353A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 光造形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0976353A (ja) |
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WO2018181306A1 (ja) | 2017-03-30 | 2018-10-04 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 3次元積層造形条件決定方法、3次元積層造形実行方法、3次元積層造形条件決定装置、および3次元積層造形実行装置 |
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1995
- 1995-09-12 JP JP7234519A patent/JPH0976353A/ja active Pending
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