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JPH0970741A - 管内外面手入れ装置の制御方法 - Google Patents

管内外面手入れ装置の制御方法

Info

Publication number
JPH0970741A
JPH0970741A JP7248322A JP24832295A JPH0970741A JP H0970741 A JPH0970741 A JP H0970741A JP 7248322 A JP7248322 A JP 7248322A JP 24832295 A JP24832295 A JP 24832295A JP H0970741 A JPH0970741 A JP H0970741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
flaw
maintenance
defect
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7248322A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fukuchi
弘 福地
Seiichi Marumoto
清一 丸元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP7248322A priority Critical patent/JPH0970741A/ja
Publication of JPH0970741A publication Critical patent/JPH0970741A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 管内外面の疵の分布にかかわらず、管の内外
面双方の手入れ作業を同時に終了することができ、手入
れ作業の効率を向上させることができる管内外面手入れ
装置の制御方法を提供する。 【解決手段】 ターニングローラ5上に載置した管Pの
内外面に存在する疵を疵検査装置2により検出し、疵検
査装置2から入力される疵マップデータに基づいて手入
れ制御装置6が手入れ作業計画を作成し、その出力信号
に基づいて管内面手入れ装置3、管外面手入れ装置4及
びターニングローラ5を操作制御して、管内面を同時に
手入れする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管の製造現場にお
いて、管内外面の疵や溶接欠陥等を検査・手入れするた
めの管内外面手入れ装置の制御方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より鋼管等の管の圧延や溶接等の製
造過程で発生した疵は、管の割れや穴あきの原因となる
ことから疵検査装置で検出され、手入れ場に管を払い出
し、その周辺をグラインダ等の工具により削除される。
この作業は、管全面の手入れよりは疵周辺のみを手入れ
する部分手入れが主で、管の曲率に沿って滑らかに削
る、管強度を確保できるよう削りすぎない等の必要か
ら、人手の技能に依存し、自動化が遅れていた。従来、
管外面の疵等の検査・手入れ作業を行う管外面手入れ装
置に関する発明として、特開昭63−212459号公
報に「自動研削装置」(以下、「引用例1」という。)
が開示されいる。また、管内面の疵等の検査・手入れ作
業を行う管内面手入れ装置に関する発明として、特公昭
56−42422号公報に「鋼管内面手入設備に於ける
研削装置」(以下、「引用例2」という。)が開示され
ている。
【0003】この引用例1に記載された自動研削装置
は、鋼管外面の疵を検出する疵検出装置と、鋼管外面の
疵を研削する外面手入れ装置とから成り、鋼管をスパイ
ラル搬送しながら疵検出装置が鋼管外面の疵を検出し、
外面手入れ装置の砥石下に疵を位置決めし、砥石を疵に
押付けて手入れするものである。
【0004】また、引用例2に記載された研削装置は、
鋼管内において砥石に掛かる荷重(圧着力)を常に安定
させ、かつ、砥石を鋼管内面から接離させることにより
深掘り、または浅掘り時の段付きをなくし、製品の向上
及び作業効率の向上を図らんとするものである。また、
従来は人手に依存した手入れ作業が主体で、作業計画に
基づいた綿密な現場作業は困難なことから、内面、外面
の協調作業は行われていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、引用例1及
び引用例2にあっては、いずれも疵位置を装置直下に合
わせる必要があり、管の内外面双方の手入れ作業に適用
するためには、鋼管の搬送設備がそれぞれ必要になると
いう問題があった。
【0006】また、管の内外面双方の手入れ作業を行う
場合、鋼管を回転させて新しい手入れ面を手入れ装置の
位置にもってくる必要があるが、例えば外面の手入れが
終わって、内面の手入れが未だ終わっていないと、外面
の手入れに待ち時間が生じるため、手入れ作業の効率が
低下するという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記課題に鑑み、管内外
面の疵の分布にかかわらず、管の内外面双方の手入れ作
業を同時に行うことにより、手入れ時間を最小にして、
手入れ作業の効率を向上させることができる管内外面手
入れ装置の制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明に係る管内外面手入れ装置の制御方法は、ターニ
ングローラ上に載置した管の内外面に存在する疵を疵検
査装置により検出し、この疵検査装置から入力される疵
情報の疵マップデータに基づいて手入れ制御装置が手入
れ作業計画を作成し、その出力信号に基づいて管内面手
入れ装置、管外面手入れ装置及びターニングローラを操
作制御して、管内外面を同時に手入れするようにしたも
のである。ここで、疵マップは、疵検査装置からの情報
として、疵の位置を表す座標値、例えば管端の基準位置
からの円筒座標で表示した(θ,L)等の数値、疵の大
きさを表す数値、例えば、深さと長さを(D,L)等で
数値化した情報の2種の情報より構成され、展開図表示
されたものである。
【0009】上記構成において、好ましくは、上記手入
れ制御装置により、手入れ作業時間を定量的に把握する
ため疵マップデータに基づいて疵種と疵長さをランク分
けしたテーブルを作成し、このテーブルより内面及び外
面の作業時間を算出し、その算出値から疵をグルーピン
グし、疵グルーピングが適正であると判断した場合に、
これに基づいて手入れ作業計画を作成するようにしたも
のである。テーブルにより内面、外面の各トータル作業
時間が定量的に把握でき、グルーピングでは作業時間の
長い方を主体に手入れ計画を作成すべく、手入れ装置が
管を回転させることなく一度に手入れできる疵群を1つ
のグループとしてまとめる。これを疵マップに展開表示
すると図4のように表わされる。ここで、テーブルより
判明する作業時間の長い方の面を基準面、他方の面を従
属面と呼ぶことにする。 この作業をグルーピングと呼
び、疵群をグループにまとめる方法としては、例えば上
述の疵マップの疵位置情報より、θ=0°から装置稼働
範囲(例えば、θ=±45°=90°ピッチ)で区割り
し、その中に入る疵群を1つの疵グループとする方法が
ある。
【0010】また、好ましくは、上記疵グルーピング
が、管の内面又は外面の内、作業時間の長い方を基準面
とし、基準面内の疵を装置移動や管回転が少なくなるよ
うに、管内面手入れ装置及び管外面手入れ装置の可動範
囲で同時に手入れ可能な疵をグルーピングし、基準面に
おいてグループ化された疵群を手入れする間に、他方の
面で手入れ可能な疵を割付けるようにしたものである。
【0011】さらに、好ましくは、上記疵グルーピング
が適正でないと判断したときに、さらにグループを細分
化し、グループ細分化が適正であると判断した場合に、
これに基づいて手入れ作業計画を作成するようにしたも
のである。ここで、上述の手法により作成された疵グル
ープは内外面個別に区割りしたもので、管の内外面の手
入れ作業を協調して実施する場合、内外面の疵グループ
で手入れ時間、すなわち管を回転せずに手入れ作業を行
う時間の協調をとる必要がある。そこで、基準面の作業
時間より、従属面の作業時間が長い場合、その超過時間
が全体手入れ作業時間を直接的に延ばすこととなるた
め、このグルーピングは適正でないと判定し、適正でな
いグループを超過時間が発生しないよう解体する。この
作業を細分化と称する。
【0012】そして、好ましくは、上記グループ細分化
が、疵グルーピングで時間オーバーしたグループを細分
化し、グループ間の移動時間分が作業時間として増加す
ることを犠牲として、疵グルーピングを修正するように
したものである。疵グループ細分化は、超過時間を極小
化する作業で、これにより鋼管の回転あるいは装置の移
動時間が増加するが、一般に手入れ時間に比べ鋼管の回
転や装置の移動時間は十分小さく影響は小さいため、疵
の細分化が良策といえる。
【0013】上記構成によれば、上記疵検査装置の検出
結果である疵位置、疵種及び疵長さの情報を表示した疵
マップデータから手入れ作業計画を作成する。この手入
れ作業計画に基づいて、手入れ制御装置が管内面手入れ
装置、管外面手入れ装置及びターニングローラを操作制
御して、管内外面を同時に手入れするようにしたので、
待ち時間が最小にでき、管内外面の手入れ作業が作業時
間の長い基準面側に律則され、最短で行うことができ
る。
【0014】また、上記手入れ作業計画は、疵マップデ
ータの疵種と疵長さをランク分けして作成したテーブル
より内面及び外面の作業時間を算出し、その算出値から
行った疵グルーピングが適正である場合に作成される。
即ち、疵グルーピングは、管の内面又は外面の内、作業
時間の長い方を基準面とし、基準面内の疵を装置移動や
管回転が少なくなるように、内面手入れ装置及び管外面
手入れ装置の可動範囲で同時に手入れ可能な疵をグルー
ピングすることにより行われる。さらに、基準面におい
てグループ化された疵群を手入れする間に、他方の面で
手入れ可能な疵を割付けることにより行われる。
【0015】このような疵グルーピングが適正である場
合に作成された手入れ作業計画に基づいて、手入れ制御
装置が管内面手入れ装置、管外面手入れ装置及びターニ
ングローラを操作制御するので、管内外面の疵の分布に
かかわらず、管の内外面双方の手入れ作業を同時に待ち
時間を最小にして行うことができ、手入れ作業の効率を
向上させることができるものである。
【0016】一方、上記疵グルーピングが適正でないと
判断した場合は、さらにグループ細分化が行われる。即
ち、疵グルーピングで時間オーバーしたグループを細分
化し、グループ間の移動時間分が作業時間として増加す
ることを犠牲として、疵グルーピングを修正することに
なる。ここで、手入れ装置の移動速度は30mpm程度
で最大長さ18mのUO鋼管両端を移動する最悪の移動
が生じた場合の所要時間は、36秒となる。また、鋼管
の回転速度は5mpm程度で、外径最大径φ1600の
UO鋼管を90°回転させる場合の所要時間は、15秒
程度となる。一方、疵の手入れ時間は標準頻度の疵で1
〜2分/疵程度であり細分化による移動時間、回転時間
の増加は手入れ時間に比べ十分小さく、これによる時間
の増加を犠牲にしても細分化が全体手入れ作業時間の極
小化できるといえる。
【0017】このグループ細分化が適正であると判断し
た場合に作成される手入れ作業計画に基づいて、手入れ
制御装置が管内面手入れ装置、管外面手入れ装置及びタ
ーニングローラを操作制御するので、管内外面の疵の分
布にかかわらず、管の内外面双方の手入れ作業を最も効
率良く行うことができる組合せを容易に把握することが
でき、手入れ作業の効率を向上させることができるもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る管内外面手入
れ装置の制御方法の好適一実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は、本発明に係る管内外面手入れ
装置の制御方法を実施するために使用する管内外面手入
れ装置の構成を示すブロック図である。
【0019】図示するように、管内外面手入れ装置1
は、管内外面に存在する疵を検査する疵検査装置2と、
管内面に検出された疵を除去する管内面手入れ装置3
と、管外面に検出された疵を除去する管外面手入れ装置
4と、手入れ対象となる管を載置すると共に回転させる
ターニングローラ5と、上記疵検査装置2からの検査結
果に基づいて上記管内面手入れ装置3、管外面手入れ装
置4及びターニングローラ5を操作制御する手入れ制御
装置6とから成っている。
【0020】疵検査装置2は、図2に示すように、管P
内に挿入されて管内面に存在する疵を検査する管内面検
査装置2aと、管Pの外周部を覆うように配置されて管
外面に存在する疵を検査する管外面検査装置2bとから
成っており、ターニングローラ5で管Pを回転させるこ
とにより管全面を走査する。
【0021】具体的には、管内面検査装置2a及び管外
面検査装置2bにはUST(超音波)等のセンサが装備
されており、管軸方向に一定の範囲を区切って走査し
て、その区画における疵の位置を円筒座標で導出し、併
せて疵種,疵長さの情報を疵マップデータとして出力す
るものである。
【0022】また、管内面手入れ装置3は、図3に示す
ように、管P内を管軸方向に走行する台車3aと、この
台車3a上に搭載された手入れマニピュレータ3bと、
この手入れマニピュレータ3bに取り付けられたグライ
ンダ3cとから成っている。この管内面手入れ装置3の
手入れ可能範囲は、手入れマニピュレータ3bの回転に
よる走行中心±45°の管内面で、水平方向の手入れは
台車3aの移動で行う。
【0023】さらに、管外面手入れ装置4は、図3に示
すように、管軸方向に平行に走行する台車4aと、この
台車4aに搭載され、管内面手入れ装置3に対して管周
方向に所定の位相角を持って配置された手入れマニピュ
レータ4bと、この手入れマニピュレータ4bに取り付
けられたグラインダ4cとから成っている。この管外面
手入れ装置4の手入れ可能範囲は、手入れマニピュレー
タ4bの回転による基準位相角±60°の管外面であ
り、基準位相角は135°±45°で設定され、水平方
向の手入れは台車4aの移動で行う。
【0024】本実施例にあっては、管内面手入れ装置3
及び管外面手入れ装置4の手入れマニピュレータ3b,
4bにグラインダ3c,4cを装備したが、これに限ら
ず、溶接機等の作業工具を装備しても良い。
【0025】そして、ターニングローラ5は、一対のロ
ーラ5a,5bを正逆に回転させることにより、管内面
手入れ装置3及び管外面手入れ装置4に対して管Pの疵
位置を位置決めするものである。
【0026】これら管内面手入れ装置3、管外面手入れ
装置4及びターニングローラ5は、上記疵検査装置2の
検査結果に基づいて手入れ制御装置6によって操作制御
されるが、本発明はその制御方法に特徴を有するもので
あり、以下に詳述する。
【0027】本発明に係る管内外面手入れ装置の制御方
法の一実施例を説明する。即ち、本実施例の管内外面手
入れ装置の制御方法は、まず、ターニングローラ5上に
載置した管Pの内外面に存在する疵を管内面検査装置2
a及び管外面検査装置2bにより、管軸方向に一定の範
囲を区切って走査して、その区画における疵の位置を円
筒座標で導出し、併せて疵種,疵長さの情報を疵マップ
データとして、手入れ制御装置6に入力する。この疵マ
ップデータは、例えば図4に示すように管Pの長手方向
座標と周方向座標とによって表される。
【0028】次に、手入れ制御装置6は、図5に示すフ
ローチャートに基づいて、図4に示した疵マップデータ
から手入れ作業計画を作成する。具体的には、疵検査装
置2から入力された当該区間の疵マップデータより、疵
種と疵長さに関するランク分けテーブルを作成する(ス
テップ1(ST1))。その際、多様な疵種や疵長さか
らその手入れ時間を把握するため、時間換算可能な数値
データとして定量化する。多様な疵種としてはピット疵
(製鋼時の気泡のあと)やスリ疵(搬送時の疵)等比較
的浅い疵から、(異物の混入やへこみが圧延により引き
伸ばされた疵)や溶接割れ等内部に深く入り込んだ疵が
あり、疵種によるランク分けは、疵深さに関する情報を
得ることができる。
【0029】手入れ時間を極小化する目的のため、多種
の形状を持つ疵に対し、各疵ごとに手入れ時間を定量的
に把握するには、手入れ能力、すなわち単位時間に疵を
削り取る量(体積)は使用する工具によって決まるが、
一方、対象とする疵を削り取るのに必要な量を疵の特徴
量で表現する必要がある。これを検査装置から得られる
情報として長さと疵種(深さに関する情報)の単位量で
表現しようとしたものがランクであり、理論上は単位量
はmmや秒等選択できるが、疵検査装置の分解能により
決定される。即ち、表1及び表2に示すように、疵種の
場合、多様な疵種の単位長さの手入れに要する時間を、
例えば5ランクに分類する。また、疵長さの場合、その
長さを例えば疵の面積で5ランクに分類する。尚、表1
及び表2において、Tは単位所要時間であり、Lは単位
長さである。
【表1】
【表2】
【0030】そして、表1及び表2に示した疵テーブル
より、当該区画における内面及び外面の作業時間を算出
する(ST2)。即ち、ステップ1で定量化された疵種
ごとの(疵種)×(疵長さ)の数値データの総和を求め
る。
【0031】次に、ステップ2における算出値から疵を
グルーピングする(ST3)。具体的には、管Pの内面
又は外面の作業時間の内、長い方を基準時間とし、その
面を基準面とする。次に、基準面内の疵をなるべく装置
の移動や、管Pの回転が少なくなるように、管内面手入
れ装置3及び管外面手入れ装置4の可動範囲で定まる所
定位置で同時に手入れ可能な疵をグループとしてまとめ
る。そして、基準面において、グループ化された疵群を
手入れする間に、他方の面で手入れ可能な疵を割付け
る。これは、管内面手入れ装置3及び管外面手入れ装置
4の相互の位相と可動範囲、作業時間により定まる。
【0032】即ち、表1及び表2に示した疵テーブルの
場合、基準手入れ時間は、TGI=33TL(>TGO
=21TL)であるので、表3に示す内面疵グループが
基準となり、表4に示すように、内面疵グループに対し
て外面疵を割付ける。 TGL:基準面(内面)の疵手入れ時間合計 TGO:従属面(外面)の疵手入れ時間合計 T:疵種ランクを表現する単位量 L:疵長さランクを表現する単位量
【表3】
【表4】
【0033】その後、疵グルーピングが適正であるか否
かを判断する(ST4)。具体的には、基準面でない面
の疵手入れ時間が基準面の疵手入れ時間内に収まる場合
は、待ち時間がなく両面手入れが可能と判断し、手入れ
作業計画を作成する(ST5)。
【0034】TGを作業時間として把握したのは、以下
の理由による。 PL:管長さ、VI:管内面手入れ装置の移動速度、V
O:管外面手入れ装置の移動速度、NI:管内面の疵個
数、NO:管外面の疵個数、ATI:管内面手入れ装置
の加減速時間、ATO:管外面手入れ装置の加減速時間
とすると、 管内面移動時間=2PL/VI+(NI+1)・ATI 管外面移動時間=2PL/VO+(NO+1)・ATO
となる。 ここで、管内面手入れ装置3及び管外面手入れ装置4の
双方が同様の移動機構を有するとすると、ATI=AT
O、VI=VOとし、ATI<<Tとすれば、管内面及
び管外面の移動時間は2PL/VIに近似でき、実操業
における最大管長さPLmax=18m、移動速度VI
=30m/minを考慮すれば2PL/VI=1,2分
程度であり、作業時間は殆どTGのみを評価すれば良い
と考えられる。
【0035】従って、内外面手入れ実作業時間をWTG
とすると、min〔WTG−TG〕が評価関数となる。
即ち、管内面を手入れしている間に管外面を手入れし、
管内面手入れの待ち時間を極小にする手入れ作業計画を
作成するものである。尚、上記例では、TG=TGL=
33TLである。
【0036】一方、基準面でない面の疵手入れ時間が基
準面の疵手入れ時間内に収まらない場合は、待ち時間が
生じるので、さらにグループ細分化を行う(ST6)。
即ち、ステップ4で時間オーバーが生じたグループを細
分化し、グループ間の移動時間分が作業時間として増加
することを犠牲として、疵グルーピングを修正する。従
って、ステップ3からステップ6を経てステップ4に続
くループを通して、適正判断を繰り返し、適正と判断し
た場合は、手入れ作業計画を作成する(ST5)。
【0037】ステップ5における手入れ作業計画は、ス
テップ4において適正判断が下された後、疵グループを
手入れするために、管内面手入れ装置3及び管外面手入
れ装置4の移動→手入れ作業→移動等の計画、及び管P
を回転するターニングローラ5の回転タイミング、回転
角度等の計画を作成するものである。
【0038】次に、作成した手入れ作業計画を手入れ指
示信号として、管内面手入れ装置3、管外面手入れ装置
4及びターニングローラ5へ出力して(ST7)、それ
ぞれを手入れ作業計画に基づいて操作制御し、管Pの内
外面を同時に手入れするものである。
【0039】本実施例では、以上のようにして作成した
手入れ作業計画に基づいて、手入れ制御装置6が管内面
手入れ装置3、管外面手入れ装置4及びターニングロー
ラ5を操作制御するので、管Pの内外面の疵の分布状況
にかかわらず、管Pの内外面双方の手入れ作業を作業時
間の長い基準面側に律則され、必ず同時に行うことがで
き、一方の手入れ装置の待ち時間を最小にできるので、
手入れ作業の効率を向上することができる。特に、本実
施例にあっては、グループ細分化を行っているので、管
の内外面双方の手入れ作業を最も効率良く行うことがで
きる組合せを容易に把握することができるものである。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る管内外
面手入れ装置の制御方法によれば、管内外面の疵の分布
にかかわらず、管の内外面双方の手入れ作業を同時に行
うことができ、待ち時間を最小にすることにより手入れ
作業の効率を向上させることができるという優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の制御方法に使用する管内外面手入れ
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例の制御方法に使用する疵検査装置を示
す概略図である。
【図3】本実施例の制御方法に使用する管内面手入れ装
置及び管外面手入れ装置を示す概略図である。
【図4】本実施例の制御方法における疵マップデータを
示す説明図である。
【図5】本実施例の制御方法のフローチャートを示す説
明図である。
【符号の説明】
1 管内外面手入れ装置 2 疵検査装置 2a 管内面検査装置 2b 管外面検査装置 3 管内面手入れ装置 3a 台車 3b 手入れマニピュレータ 3c グラインダ 4 管外面手入れ装置 4a 台車 4b 手入れマニピュレータ 4c グラインダ 5 ターニングローラ 5a,5b ローラ 6 手入れ制御装置 P 管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】TGを作業時間として把握したのは、以下
の理由による。 PL:管長さ、VI:管内面手入れ装置の移動速度、V
O:管外面手入れ装置の移動速度、NI:管内面の疵個
数、NO:管外面の疵個数、ATI:管内面手入れ装置
の加減速時間、ATO:管外面手入れ装置の加減速時間
とすると、 管内面移動時間=2PL/VI+(NI+1)・ATI 管外面移動時間=2PL/VO+(NO+1)・ATO
となる。 ここで、管内面手入れ装置3及び管外面手入れ装置4の
双方が同様の移動機構を有するとすると、ATI=AT
O、VI=VOとし、ATI<<Tとすれば、管内面及
び管外面の移動時間は2PL/VIに近似でき、実操業
における最大管長さPLmax=18m、移動速度VI
=30m/minを考慮すれば2PL/VI=1.2分
程度であり、作業時間は殆どTGのみを評価すれば良い
と考えられる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターニングローラ上に載置した管の内外
    面に存在する疵を疵検査装置により検出し、該疵検査装
    置から入力される疵情報の疵マップデータに基づいて手
    入れ制御装置が手入れ作業計画を作成し、その出力信号
    に基づいて管内面手入れ装置、管外面手入れ装置及びタ
    ーニングローラを操作制御して、管内外面を同時に手入
    れするようにしたことを特徴とする管内外面手入れ装置
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記手入れ制御装置が、疵マップデータ
    に基づいて疵種と疵長さをランク分けしたテーブルを作
    成し、このテーブルより内面及び外面の作業時間を算出
    し、その算出値から疵をグルーピングし、疵グルーピン
    グが適正であると判断した場合に、これに基づいて手入
    れ作業計画を作成するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の管内外面手入れ装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記疵グルーピングが、管の内面又は外
    面の内、作業時間の長い方を基準面とし、基準面内の疵
    を装置移動や管回転が少なくなるように、管内面手入れ
    装置及び管外面手入れ装置の可動範囲で同時に手入れ可
    能な疵をグルーピングし、基準面においてグループ化さ
    れた疵群を手入れする間に、他方の面で手入れ可能な疵
    を割付けるようにしたことを特徴とする請求項2に記載
    の管内外面手入れ装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記疵グルーピングが適正でないと判断
    したときに、さらにグループを細分化し、グループ細分
    化が適正であると判断した場合に、これに基づいて手入
    れ作業計画を作成するようにしたことを特徴とする請求
    項2または請求項3に記載の管内外面手入れ装置の制御
    方法。
  5. 【請求項5】 前記グループ細分化が、疵グルーピング
    で時間オーバーしたグループを細分化し、管を回転させ
    る及び/又は装置を移動させる際の移動時間分が作業時
    間として増加することを犠牲として、手入れ作業時間の
    超過を解消するように疵グルーピングを修正することを
    特徴とする請求項4に記載の管内外面手入れ装置の制御
    方法。
JP7248322A 1995-09-04 1995-09-04 管内外面手入れ装置の制御方法 Withdrawn JPH0970741A (ja)

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