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JPH0970041A - 可変ビットレート符号化装置 - Google Patents

可変ビットレート符号化装置

Info

Publication number
JPH0970041A
JPH0970041A JP7243953A JP24395395A JPH0970041A JP H0970041 A JPH0970041 A JP H0970041A JP 7243953 A JP7243953 A JP 7243953A JP 24395395 A JP24395395 A JP 24395395A JP H0970041 A JPH0970041 A JP H0970041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bit rate
image data
value
evaluation value
subjective evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7243953A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Hamada
高宏 浜田
Shuichi Matsumoto
修一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokusai Denshin Denwa KK filed Critical Kokusai Denshin Denwa KK
Priority to JP7243953A priority Critical patent/JPH0970041A/ja
Publication of JPH0970041A publication Critical patent/JPH0970041A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均ビットレートを所定値に保ちながら、全
体の画質を最適に符号化することができる可変ビットレ
ート符号化装置を提供すること。 【解決手段】所定時間長のディジタル画像データを、平
均ビットレートが規定値以下になるように可変ビットレ
ートで符号化する装置において、可変ビットレート符号
化部2と、デジタル画像データを所定の時間ごとに区切
った単位時間ごとに、異なる符号化ビットレートに対応
する主観評価値をそれぞれ求める主観評価部4と、得ら
れた主観評価値に基づき、平均ビットレートが目標値以
下になり、かつ全体の画質の所望の評価値が最適となる
ように、各単位時間ごとのビットレートを決定するビッ
トレート割り当て部5とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は可変ビットレート符号
化装置に関し、特に画像データの符号化において、平均
ビットレートを所定値に保ちながら、全体の画質を最適
に符号化することができる可変ビットレート符号化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からテレビ画像等の画像データを少
ない情報量で記録あるいは伝送するために、画像データ
を圧縮する各種の方式が開発されている。例えばMPE
G等の可変ビットレート符号化方式においては、任意の
ビットレートで画像を符号化することができる。また、
画像データを記録するDVD(デジタルビデオディス
ク)やDVR(デジタルビデオレコーダ)においては、
ハードウェア上あるいはソフトウェア上の制約から、あ
る単位時間ごとに平均符号化ビットレートが所定値、例
えば5Mbpsに保たれる必要があることに加えて、最
高ビットレート(例えば8Mbps)および最低ビット
レート(例えば1Mbps)が設定されている。従っ
て、このような制約の中で各単位時間ごとの画像データ
に対してどのようにビットレートを配分するかが問題と
なる。
【0003】従来、例えば1994年テレビジョン学会
年次大会論文集18−1(285〜286頁)には、所
定の画質が得られるような量子化値を用いて各単位時間
の画像データを仮符号化してみて、発生する符号量を測
定し、各画像データに対して、最高、最低ビットレート
の範囲内で、平均ビットレートが所定値以下となり、か
つ仮符号化時の符号量にほぼ比例するようなビットレー
トを割り当てる方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像データはその画像
の特性によって、ビットレート(符号量)とS/N比
(画質)の関係が異なっている。例えば単純な幾何学模
様であれば、ある程度以上のビットレートがあれば、ビ
ットレートの変化に対するS/N比の変化はそれほどな
いのに対し、複雑な風景画像等はビットレートの変化に
対するS/N比の変化が大きい。しかしながら、前記し
た従来の可変ビットレート符号化装置においては、符号
化ビットレートを変化させた場合の画質の変化度合いを
考慮しておらず、ビットレートの割り当てが必ずしも最
適なものになっていないというという問題があった。ま
た、仮符号化によって、どのように画質評価値を求める
かという問題もあった。この発明の目的は、前記した従
来技術に鑑み、平均ビットレートを所定値に保ちなが
ら、全体の画質を最適に符号化することができる可変ビ
ットレート符号化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、この発明は、所定時間長のディジタル画像デー
タを、平均ビットレートが規定値以下になるように可変
ビットレートで符号化する装置において、前記デジタル
画像データを所定の時間ごとに区切った単位時間ごと
に、異なる符号化ビットレートに対応する主観評価値を
それぞれ求める評価値算出手段と、得られた主観評価値
に基づき、平均ビットレートが規定値以下になり、かつ
全体の画質の所望の評価値が最適となるように、各単位
時間ごとのビットレートを決定するビットレート決定手
段とを具備したことを特徴とする。
【0006】この発明によれば、デジタル画像データを
所定の時間ごとに区切り、該単位時間ごとの画像に対し
て、異なる符号化ビットレートに対応する主観評価値を
それぞれ計算によって求める。そして、得られた主観評
価値に基づき、平均ビットレートが規定値以下になり、
かつ全体の画質の所望の評価値が最適となるように、各
単位時間ごとのビットレートを決定するので、所定の条
件下で各単位時間の画像データに対して最適なビットレ
ート配分が可能となり、例えばDVDの平均画質を向上
させることできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を詳細に説明する。図1は本発明の可変ビットレート符
号化装置の機能を示す機能ブロック図である。図1にお
いて、点線はビットレート割り当て処理時のデータの流
れを示し、実線は実際の符号化時のデータの流れを示
す。まず、ビットレート割り当て処理時には、源画像デ
ータを蓄積している画像データ蓄積装置1から主観評価
部4に読み出された源画像データに同期用マーカが付加
され、可変ビットレート符号化部2に入力される。可変
ビットレート符号化部2は、例えば公知のMPEG1あ
るいはMPEG2方式の符号化を行うものであり、入力
画像データについて、動補償予測処理、DCT(離散コ
サイン変換)、量子化、可変長符号化を行う。可変ビッ
トレート符号化部2は、量子化テーブル値を外部から制
御することにより、任意のビットレート(符号量)によ
る符号化を行うことができる。なおビットレート割り当
て処理時には、符号化された画像データを再び復号化
し、源画像データと同じデータ形式で主観評価部に出力
する。
【0008】主観評価部4は後述するような構成によっ
て、源画像データと符号化・復号化された画像データと
を比較し、人間の視覚による評価に近似した主観評価値
を出力する。なお主観評価部2は、単位時間ごとのそれ
ぞれ源画像データについて、異なるビットレートで符号
化・復号化した場合の複数の主観評価値をそれぞれ出力
する。ビットレート割り当て部5は、主観評価部4から
出力された評価値テーブルを蓄積しているデータ蓄積装
置6から評価値テーブルを読み出し、後述する方法によ
って、後述する各階層のビットレートを順に割り当てて
いく。画像データの本符号化時には、可変ビットレート
符号化部2は、データ蓄積装置7に蓄積されているビッ
トレート割り当てデータに基づく量子化テーブルを使用
して各単位時間の源画像データを符号化し、データ蓄積
装置3に出力する。なお、画像データは全てディジタル
信号であり、コンピュータによって全ての処理が実行さ
れる。
【0009】図2は画像データの構造を示す説明図であ
る。例えばDVD等に記録される画像データ全体は所定
の単位時間T(例えば数秒)ごとのユニットUに分けら
れ、各ユニットU内において、平均ビットレートbavが
実現されている必要がある。各ユニットUはN個のGO
P(グループオブピクチャー)から成り、各GOPに対
してそれぞれ画像特性に合ったビットレートが配分され
る。配分されるビットレートには、上限値bh 、下限値
be がある。従って、各GOPには、bh 〜be の範囲
内において、ユニットU内の平均レートがbavとなり、
かつ例えば平均画質が最もよくなるようにビットレート
が割り当てられる。各GOPはn個のフレームPから成
り、各フレームPはm個のセグメントSから成る階層構
造になっており、各フレームPおよびセグメントSに対
しても、GOPに対する割り当てと同様の方法によっ
て、それぞれ画像特性に合ったビットレートが順次配分
される。
【0010】図3は主観評価部4の構成を示すブロック
図である。主観評価部4は、源画像データが入力する第
1の入力部11、可変ビットレート符号化部2の復号出
力信号が入力する第2の入力部12、同期用マーカ付加
部13、同期制御部14、遅延部15、出力部16、第
1の直交変換(例えばDCT/WHT)演算部17、第
2の直交変換(例えばDCT/WHT)演算部18、減
算部19、WSNR計算部20、主観評価値計算部2
1、制御部22から構成されている。ここに、前記WH
Tは直交変換の一つであるアダマール変換を示し、WS
NRは重み付けS/N比を示している。
【0011】次に、主観評価部4の動作を説明する。ま
ず、映像源1から原画像データが第1の入力部11に入
力され、同期用マーカ付加部13に出力される。該同期
用マーカ付加部13は入力してきたディジタル画像デー
タに同期用マーカを付加する。同期用マーカを付加され
たデータは出力部16を経て、可変ビットレート符号化
部2に送られる。可変ビットレート符号化部2は入力さ
れてきたディジタルデータを例えばMPEG2方式によ
って符号化した後に復号化し、第2の入力部12に入力
する。第2の入力部12から出力された再生画像データ
は、同期制御部14に入力すると共に、第1の直交変換
演算部17に送られる。同期制御部14は遅延部15で
遅延された原画像データと再生画像データの前記マーカ
が一致するように遅延部15の遅延量を制御する。この
遅延量は、例えば1フレームあるいは数フレームにな
る。この結果、第1の直交変換演算部17に入力する再
生画像データと第2の直交変換演算部21に入力する原
画像データとの同期を正確に合わせることができる。な
お入力データを実時間処理する必要がなければ、同期制
御は不要である。
【0012】原画像がコンポーネントテレビ信号の場合
には、第1、第2の直交変換演算部17、18におい
て、DCT変換をブロック単位で行うのが好適である。
減算器19は同一ブロック内の同次の係数の誤差値を求
める。減算器19より得た誤差値をもとに、WSNR計
算部20にて、人間の視覚特性を反映させたWSNRを
計算する。このWSNRは主観評価値計算部21にて、
相対主観評価値へと変換する。
【0013】次に、図4を参照して、前記第1、第2の
直交変換演算部17、18および減算器19の動作を説
明する。図4(a) は第1の直交変換演算部17に入力す
る原画像フレームを示し、同図(b) は第2の直交変換演
算部18に入力する再生画像フレームを示す。これらの
図において、cはフレーム数を示し、コンポーネントテ
レビ信号の場合にはc=3(即ちT=3)となる。第1
の直交変換演算部17は前記原画像フレームの全画素に
対して、ブロック単位で直交変換する。同図(c) は該直
交変換後の係数xc (bc ,m,n)を示している。こ
こに、bc は前記原画像フレーム中のブロックの位置、
mは該ブロック中の主走査方向の番号、nは副走査方向
の番号である。一方、第2の直交変換演算部18は前記
再生画像フレームの全画素に対して、ブロック単位で直
交変換する。同図(d) は該直交変換後の係数yc (bc
,m,n)を示している。前記減算器19は第1、第
2の直交変換演算部17、21から出力された同一ブロ
ック内の同次の係数の誤差値を求める。この誤差値は、
xc (bc ,m,n)−yc (bc ,m,n)となる。
【0014】次に、WSNR計算部20の動作を説明す
る。1フレームの平均重み付きS/N比(WSNR)は
次の(1)式から求められる。
【0015】
【数1】 ここに、q2 は1フレームの平均重み付き雑音を示し、
次の(2)式により表すことができる。また、テレビ信
号の各画素は8ビットで表現されているので、そのピー
ク値である255が(1)式の分子の値となっている。
【0016】
【数2】 該(2)式中のhc 2 (σc 2 (bc ),m,n)は1
ブロック内の各位置における視覚感度を表し、σc 2
ブロックbc における交流パワーの総和を表している。
換言すれば、σc 2 は雑音のマスキング効果の度合いを
表している。一般に、人間の視覚感度は、木の幹や太い
枝のように動きの少ない画像に対しては大きく、木の葉
のように動きの多い画像に対しては小さい。したがっ
て、hc 2を縦軸にとり、m2 +n2 を横軸にとると、
傾向として図5のように、hc 2 はm2 +n2 が小さい
と1に近い値をとり、m2 +n2 が大きいと0に近い値
をとる。また、σc 2 が小さいと視覚感度は大きく、σ
c 2 が大きいと視覚感度は小さくなる。
【0017】ここに、コンポーネントテレビ信号におけ
る視覚感度hc および直流成分の位置Dの一具体例とし
て、下記の(3)式および(4)式をあげることができ
る。
【0018】
【数3】 次に、主観評価値計算部21はWSNR計算部20で求
められた重み付きS/N比(WSNR)に基づいて主観
評価値を求めて出力する。該主観評価値計算部21は、
図6に示されているような評価特性Z=f(WSNR)
から例えば5段階評価における相対主観評価値を求め
る。この評価特性Zは実際に被試験者を使って経験的に
求められた特性である。この主観評価部4により、被試
験者を使う事なく、機械的に短時間で主観評価値を求め
ることができる。主観評価部4の制御部22は、可変ビ
ットレート符号化部2の量子化テーブル(量子化ステッ
プ)を制御し、同一の単位時間画像データに対して、例
えばビットレートの最大値bh 、平均値bav、最小値b
e に対応するWSNRをそれぞれ求める。
【0019】図10は得られた評価値テーブルの一例で
あり、Nが1から5までの各GOPに対して、それぞれ
最高ビットレート4Mbps、平均ビットレート3Mb
ps、最低ビットレート2Mbpsに対応する3つの主
観評価値(5段階評価)が蓄積されている。
【0020】次に、ビットレート割り当て部5の処理に
ついて説明する。図7は各GOPでの選択可能なビット
レートの組み合わせを示す説明図である。例えば各GO
Pにおいてビットレートの最大値bh 〜最小値be 間に
おいて、選択可能なビットレート数をK個とすると、そ
れぞれのGOPにおいて任意のビットレートを選択した
場合の組み合わせ数はKのN乗という膨大な数となる。
従って、全ての組み合わせについて、平均ビットレート
及び平均画質を計算し、平均ビットレートが条件値以下
であり、かつ平均画質が最もよいものを選択することは
困難である。そこで、ビタービアルゴリズムを使用して
最適な組み合わせを決定する。
【0021】図8は最適なパス(組み合わせ)を決定す
る方法を説明するためのトレリス線図であり、図9はビ
ットレート割り当て部5において実行されるパス決定処
理を示すフローチャートである。まず、図9のステップ
S10においては、次のノードの範囲を決定する。各G
OPに対応する番号である深さnにおいて、該nまでの
累積レート(平均レート)の所定範囲を△(n)単位に
区切り、ノードとする。△(n)は下記のように決定す
る。深さnまでの累積レートは平均値であるものと見な
して、(bav*n)とすると、深さ(n+1)のノード
における累積レートの取り得る範囲は(bav*n+be
)〜(bav*n+bh )となる。
【0022】これを(n+1)で正規化すると(bav*
n+be )/(n+1)〜(bav*n+bh )/(n+
1)、即ち、bav−(bav−be )/(n+1)〜bav
+(bh −bav)/(n+1)となる。ここで、bavを
中心として、ノードの取り得る範囲を、レンジ(範囲)
を制御するパラメータM(例えばM=2)を用いて、−
(bav−be )M/(n+1)〜(bh −bav)M/
(n+1)とする。そして、この区間を2L等分した△
(n)を深さnにおける各ノードとする。即ち、 △(n)=(bh −be )M/(n+1)2L となる。なお、Lは精度を制御するパラメータ(例えば
L=5)であり、MおよびLをそれぞれ所定の値以上に
すると、結果が変わらなくなるような値が存在するの
で、該値を採用する。
【0023】図9のステップS11においては、パスに
関する計算を行う。まず、深さnのノードの内の、選択
可能なビットレートに対応するノード、例えば図8の深
さ1の最上部のノードにおいて、深さn+1(図8にお
ける深さ2)で選択可能なビットレートの内の任意のも
のを選択した場合における累積レートXを計算する。そ
して、該Xが深さ2のいずれかのノード範囲に入ってい
るもののみについて、累積評価値Yを計算する。なお、
深さnにおいて、XおよびYは例えば、X=(1/n)
Σb、Y=(1/n)ΣDであり、ΣbおよびΣDは、
各深さにおいて選択されたビットレートおよび対応する
主観評価値の1からnまでの総和である。
【0024】ステップS12においては、深さn+1の
各ノードにおいて、自分のノードの範囲内に達した複数
のパスの内の累積評価値Yの最も高いものを残し、それ
以外のパスを捨てる。図8においては、例えば深さ1の
各ノードから、深さ2の△(1)〜2△(1)の範囲の
ノードに達した(累積レートXが前記範囲に入った)3
本のパスについて、累積評価値Yを比較し、例えば最も
評価値の高い上側のパスが残され、下側の2つのパスは
捨てられる。従って、各深さnにおいて、最大限2L個
のパスのみが残されることになり、計算すべきパスの数
が制限される。このように一部のパスを捨てても、Lを
十分大きく取って、△(n)を小さくしておけば、この
時点で生き残ったパスの累積評価値が、この先で捨てた
パスの累積評価値と逆転することはなく、最適なパスを
選択することができる。
【0025】ステップS13においては、深さnがN−
1に達したか否かが判定され、結果が否定の場合にはn
に1を加算してステップS10に戻り、順次各深さにお
ける生き残りパスを選択していくが、判定結果が肯定の
場合にはステップS14に移行する。ステップS14に
おいては、最後の深さNにおいて生き残ったパスの内か
ら、累積ビットレートXが所定の条件を満足する(平均
ビットレートが目標値以下である)パスの内で、累積評
価値Yの最も高いものを選択する。なお、図2における
各フレームP及びセグメントSへのビットレートの割り
当ても、GOPへの割り当てと同様の方法により上位か
ら順に処理され、例えばGOP内の各フレームへの割り
当て時には、平均ビットレートが対応するGOPに割り
当てられたビットレートと等しくなるようにパスが選択
される。
【0026】図11は、図10の評価テーブル例に基づ
き、所定の条件下で選択されたパスを示すトレリス線図
である。図10には、nが1から5までの各GOPに対
して、それぞれ最高ビットレート4Mbps、平均ビッ
トレート3Mbps、最低ビットレート2Mbpsに対
応する3つの主観評価値(5段階評価)が蓄積されてい
る。ここで、各深さにおいて選択可能なビットレートを
2、3、4Mbpsのいずれかとし、トレリス線図のパ
ラメータM=2、L=5とする。そうすると、次ノード
に達するパスは図11に記載したものに限定され、更に
各ノードに達したパスの内、丸印の付いたもの(各深さ
について3個づつ)のみが生き残ることになる。
【0027】深さ5に達するパスについては、平均ビッ
トレートが3Mbps以下になるもののみが記載されて
おり、その中から累積評価値Yの最も大きい太線のパス
が選択される。従って、各GOPにおけるビットレート
は順に、4、2、2、4、3Mbpsと決定される。な
お、主観評価値の最悪値を最大にするような累積評価関
数Yを採用した場合には、各GOPに割り当てられるビ
ットレートは順に、3、4、2、4、2Mbpsとな
る。
【0028】以上、実施例を開示したが、以下に述べる
ような変形例も考えられる。可変ビットレート符号化部
が例えばMPEG方式のように、任意のビットレートで
符号化が可能な場合、選択可能なビットレートを細かく
区切ることが可能であるが、各画像データについて、選
択可能な各ビットレート全ての主観評価値を主観評価部
によって求めるためには多くの時間が必要となる。従っ
て、例えばビットレートの上限値、下限値、平均値など
数箇所の評価値を求め、該値からビットレートと主観評
価値の関数を求める。そして、該関数を使用して任意の
ビットレートに対応する評価値を求めてもよい。
【0029】実施例においては、主観評価部において、
自動的に評価値を求めているが、例えば従来と同様の手
法により、被試験者による画像の主観評価テストを行
い、その結果得られた評価値テーブルを使用して、ビッ
トレート割り当てを行ってもよい。実施例においては、
累積評価値として主観評価値の総和あるいは平均値を用
いているが、他の評価関数を使用してもよい。例えば評
価関数として最悪評価値、即ち各ノードにおいて選択さ
れたビットレートに対応する評価値の内の最悪のもの
値、あるいは主観評価値の分散の逆数を採用し、該値が
最も高いパスを選択してもよい。更に複数の条件の組み
合わせによって判定してもよく、例えば最悪値が所定値
以上であり、かつ平均値が最大のものを選択してもよ
い。
【0030】ビットレート割り当て部におけるパス決定
処理において、深さnが小さい間は、累積ビットレート
Xが平均値bavから大きくずれたパスも最適パスである
可能性があるが、深さnがある程度大きくなった時に、
累積ビットレートXが平均値bavから大きくずれたパス
が最適パスである可能性は殆どないので、ノードの範囲
を決定するM(および精度L)の値を最初は大きくして
おき、徐々に小さくしていってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
単位時間ごとのデジタル画像データについて、異なる符
号化ビットレートに対応する主観評価値をそれぞれ計算
によって求め、得られた主観評価値(関数)に基づき、
平均ビットレートが規定値以下になり、かつ全体の画質
の所望の評価値が最適となるように、各単位時間ごとの
ビットレートを決定するので、所定の条件下で各単位時
間の画像データに対して最適なビットレート配分が可能
となり、例えばDVDの平均画質を向上させることでき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変ビットレート符号化装置の機能を
示す機能ブロック図である。
【図2】画像データの構造を示す説明図である。
【図3】主観評価部4の構成を示すブロック図である。
【図4】第1、第2直交変換演算部および減算器の動作
の説明図である。
【図5】ブロック内の位置と視覚感度の関係を示すグラ
フである。
【図6】WSNRと評価値との関係を示すグラフであ
る。
【図7】各GOPでの選択可能なビットレートの組み合
わせを示す説明図である。
【図8】最適なパスを決定する方法を説明するためのト
レリス線図である。
【図9】パス決定処理を示すフローチャートである。
【図10】評価テーブルの一例を示す説明図である。
【図11】図10の評価テーブル例に基づいて選択され
たパスを示すトレリス線図である。
【符号の説明】
1…源画像データ蓄積装置、2…可変ビットレート符号
化部、3…符号化画像データ蓄積装置、4…主観評価
部、5…ビットレート割り当て部、6…評価値テーブル
蓄積装置、7…ビットレート割当データ蓄積装置、11
…第1の入力部、12…第2の入力部、13…同期用マ
ーカ付加部、14…同期制御部、15…遅延部、16…
出力部、17…第1の直交変換演算部、18…第2の直
交変換演算部、19…減算部、20…WSNR計算部、
21…主観評価値計算部、22…制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定時間長のディジタル画像データを、
    平均ビットレートが規定値以下になるように、可変ビッ
    トレートで符号化する装置において、 前記デジタル画像データを所定の時間ごとに区切った単
    位時間ごとに、異なる符号化ビットレートに対応する主
    観評価値をそれぞれ求める評価値算出手段と得られた主
    観評価値に基づき、平均ビットレートが規定値以下にな
    り、かつ全体の画質の評価値が最適となるように、各単
    位時間ごとの符号化ビットレートを決定するビットレー
    ト決定手段とを具備したことを特徴とする可変ビットレ
    ート符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記主観評価値算出手段は、 原画像データと該原画像データを一旦符号化・復号化し
    た再生画像データとの同期をとる手段と、 前記同期をとられた原画像データと再生画像データのブ
    ロックをそれぞれ直交変換する手段と、 前記直交変換されたデータの同次の係数の誤差を演算す
    る手段と、 前記直交変換されたデータの係数の位置、前記原画像に
    おける直交変換後のブロック内の交流パワーの大小によ
    り変化する重み付け関数により前記誤差を重み付けし、
    続いてフレーム毎または複数フレーム毎の平均重み付き
    S/N比を求める手段と、 該重み付きS/N比を用いて、主観評価値を求める手段
    とを含むことを特徴とする可変ビットレート符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ビットレート決定手段は、各単位時
    間ごとに選択可能な符号化ビットレート値の内の任意の
    1つを選択した組み合わせの中から、所定の画質評価関
    数が最大値となるような、各単位時間ごとの符号化ビッ
    トレートの組み合わせを決定することを特徴とする請求
    項1ないし2に記載の可変ビットレート符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記画質評価関数は、主観評価値の平均
    値、最悪主観評価値、主観評価値の分散の逆数のいずれ
    かであり、前記ビットレート決定手段はビタービアルゴ
    リズムを使用して、各単位時間ごとの符号化ビットレー
    トの組み合わせを決定することを特徴とする請求項3に
    記載の可変ビットレート符号化装置。
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