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JPH0969616A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0969616A
JPH0969616A JP7248632A JP24863295A JPH0969616A JP H0969616 A JPH0969616 A JP H0969616A JP 7248632 A JP7248632 A JP 7248632A JP 24863295 A JP24863295 A JP 24863295A JP H0969616 A JPH0969616 A JP H0969616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductivity type
impurity
region
field effect
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7248632A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ezaki
祐治 江崎
Shinya Nishio
伸也 西尾
Fumiaki Saito
文昭 斎藤
Hideo Nagasawa
英夫 長澤
Toshiyuki Kaeriyama
敏行 帰山
Seishiyu Chiyou
成洙 趙
Hisao Asakura
久雄 朝倉
Jun Murata
純 村田
Yoshitaka Tadaki
芳隆 只木
Toshihiro Sekiguchi
敏宏 関口
Keizo Kawakita
恵三 川北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Texas Instruments Japan Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7248632A priority Critical patent/JPH0969616A/ja
Publication of JPH0969616A publication Critical patent/JPH0969616A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として電界強度を効果的に緩和すると共
に、耐圧を向上させ、また製造工程も簡略化できる半導
体装置と、その製造方法を提供すること。 【解決手段】 NチャネルMOSトランジスタTR
1 と、PチャネルMOSトランジスタTR3 とを有し、
MOSトランジスタTR1 のソース領域及び/又はドレ
イン領域側のゲート電極端部の近傍での電界強度を緩和
させるためのリン導入領域(N型領域81、82)と、MO
SトランジスタTR3 のショートチャネル効果を抑制す
るためのリン導入領域(N型領域83、84)とが共通のイ
オン注入工程によって形成されている半導体装置と、そ
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置(特にD
RAM(Dynamic random access memory)等の半導体集
積回路装置)及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置の製造に際
し、自己整合プロセスを使用して、ゲート酸化膜を被着
した半導体基板上に所定パターンに形成したポリシリコ
ンのゲート電極を拡散マスクとして、低濃度の不純物を
半導体基板内にイオン注入で導入し、絶縁ゲート電界効
果トランジスタのソース又はドレイン拡散層を形成した
後、ゲート電極側の側壁にサイドウォール・オキサイド
を形成し、更に高濃度の不純物を拡散してLDD(ligh
tly doped drain-source)構造を得ていた。このような
LDD構造は、チャネル長が短くなることによるブレイ
クダウン電圧の低下を防ぐために有効なものである。
【0003】また、MOS FET(Metal Oxide Semi
conductor Field Effect Transistor)等の絶縁ゲート電
界効果トランジスタにおいて、微細化又は高集積化のた
めにゲート長(チャネル長)が短くなるに伴って、ショ
ートチャネル効果によるパンチスルー破壊が生じ易くな
るので、これを防ぐためにゲート電極端の近傍において
ソース及びドレイン拡散層の不純物濃度を低下させるこ
とが知られている。
【0004】また、従来のDRAMにおいては、十分な
素子分離特性を得るために基板濃度を高くしていたの
で、電荷蓄積ノード(ストレージノード)の電界強度を
いかに緩和して、電荷保持能力を改善するかという課題
を有していた。
【0005】これまでの半導体集積回路装置が有する問
題点は、以下の(1)〜(3)の如くにまとめられる。
【0006】(1)サブミクロン技術において、ソース
及びドレイン拡散層のゲート電極端近傍での電界強度を
緩和するためにイオン注入を行うが、このイオン注入工
程とは別に、ゲート長の減少に伴うショートチャネル効
果の影響を緩和するためのイオン注入工程が必要であ
る。従って、各々の工程用のマスクを別個に用意してイ
オン注入を行っていたので、工程が繁雑であり、コスト
高を免れない。
【0007】(2)従来は基板表面にトランスファゲー
ト用のトランジスタを設け、このトランジスタの上方に
メモリセルのキャパシタ電極を設け、このキャパシタに
蓄積した電荷を下方のトランスファゲートのドレイン又
はソース領域に導くようにメモリセルを構成している
が、この場合、電荷保持特性は、メモリセルの記憶ノー
ドでの電界強度の影響を大きく受ける。しかし、電荷蓄
積ノード(ストレージノード)の電荷がその周りの部位
へリークするのを防止するために、また、ゲート長が減
少することに伴ってトランスファゲートのしきい値電圧
の低下を防ぐために、メモリセル部における基板の不純
物濃度を高く保持する必要があるが、これによってスト
レージノードの電界強度は高くなってしまうという問題
が生じ、これらは両立する関係にはない。
【0008】(3)メモリセルのストレージノード部
は、不純物ドープされたポリシリコンからのリン拡散に
よって、そこでの電界強度が決定されていた。集積度の
増大に伴ってメモリセルのストレージノードでの電界強
度の増加をいかに抑えるかが課題となるが、これまで有
効な対策はなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来の問題点を解消し、主として電界強度を効果的
に緩和すると共に、耐圧を向上させ、また製造工程も簡
略化できる半導体装置と、その製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、第1導
電型チャネルの第1絶縁ゲート電界効果トランジスタ
(例えば後述のNチャネルMOSトランジスタTR1
以下、同様)と、前記第1導電型とは逆導電型の第2導
電型チャネルの第2絶縁ゲート電界効果トランジスタ
(例えば後述のPチャネルMOSトランジスタTR3
以下、同様)とを有し、前記第1絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタのソース領域及び/又はドレイン領域側のゲ
ート電極端部の近傍での電界強度を緩和させるための第
1導電型の不純物導入領域(例えば後述のN型領域81、
82:以下、同様)と、前記第2絶縁ゲート電界効果トラ
ンジスタのショートチャネル効果を抑制するための第1
導電型の不純物導入領域(例えば後述のN型領域83、8
4:以下、同様)とが共通の工程によって形成されてい
る半導体装置に係るものである。これを以下、本発明の
第1の発明と称する。
【0011】この第1の発明によれば、上記の第1絶縁
ゲート電界効果トランジスタのゲート電極端部の近傍で
の電界強度を緩和させる、いわゆるLDD構造のための
第1導電型の不純物の導入と、上記の第2絶縁ゲート電
界効果トランジスタのショートチャネル効果(主として
パンチスルー破壊)を抑制するための第1導電型の不純
物の導入とを共通の工程(特にイオン注入工程)によっ
て行われているので、LDD構造のための領域とショー
トチャネル効果抑制構造のための領域とを別個にではな
く(従って追加のマスクを必要とせずに)同時に形成す
ることかでき、工程の簡略化、コストダウンの点で非常
に有利となる。
【0012】そして、本発明は、上記第1の発明の半導
体装置を製造する方法として、第1導電型チャネルの第
1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記第1導電型
とは逆導電型の第2導電型チャネルの第2絶縁ゲート電
界効果トランジスタとを有する半導体装置を製造するに
際し、前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのソー
ス領域及び/又はドレイン領域側のゲート電極端部の近
傍での電界強度を緩和させるための第1導電型の不純物
導入と、前記第2絶縁ゲート電界効果トランジスタのシ
ョートチャネル効果を抑制するための第1導電型の不純
物の導入とを共通のイオン注入によって行う、半導体装
置の製造方法を提供するものである。これを以下、本発
明の第2の発明と称する。
【0013】また、本発明は、トランスファゲート(例
えば後述のTR2 、TR2':以下、同様)によって構成
されたメモリセル部を有し、前記トランスファゲートの
ビットラインを被着するためのコンタクトホール(例え
ば後述の117 :以下、同様)を通して半導体基板に、前
記トランスファゲートのしきい値電圧を調整するための
不純物(例えば後述のボロン132 :以下、同様)が導入
されている半導体装置も提供するものである。これを以
下、本発明の第3の発明と称する。
【0014】この第3の発明によれば、メモリセル部の
トランスファゲートのビットライン用のコンタクトホー
ルから導入された不純物によってトランスファゲートの
しきい値電圧が調整されるため、ストレージノード部の
電界を高めることなく、トランスファゲートのしきい値
電圧の調整によってデータ保持特性を向上させることが
できる。また、不純物導入のために追加のマスクを要し
ない。
【0015】そして、本発明は、上記第3の発明の半導
体装置を製造する方法として、トランスファゲートによ
って構成されたメモリセル部を有する半導体装置を製造
するに際し、前記トランスファゲートのビットラインを
被着するためのコンタクトホールを通して半導体基板
に、前記トランスファゲートのしきい値電圧を調整する
ための不純物をイオン注入する、半導体装置の製造方法
を提供するものである。これを以下、本発明の第4の発
明と称する。
【0016】更に、本発明は、トランスファゲートとス
トレージノード(例えば後述のCAP、CAP’:以
下、同様)によって構成されたメモリセル部を有し、前
記ストレージノードを被着するためのコンタクトホール
を通して半導体基板に、前記ストレージノードの電界強
度を緩和するための不純物(例えば後述のリン143 :以
下、同様)が導入されている半導体装置も提供するもの
である。これを以下、本発明の第5の発明と称する。
【0017】この第5の発明によれば、メモリセル部の
ストレージノード用のコンタクトホールから導入された
不純物によってストレージノード下の不純物濃度を低く
抑え、その濃度勾配をなだらかにできるため、接合部の
電界強度の緩和によってデータ保持特性を向上させるこ
とができる。また、不純物導入のために追加のマスクを
要しない。
【0018】そして、本発明は、上記第5の発明の半導
体装置を製造する方法として、トランスファゲートとス
トレージノードとによって構成されたメモリセル部を有
する半導体装置を製造するに際し、前記ストレージノー
ドを被着するためのコンタクトホールを通して半導体基
板に、前記ストレージノードの電界強度を緩和するため
の不純物をイオン注入する、半導体装置の製造方法を提
供するものである。これを以下、第6の発明と称する。
【0019】
【発明の実施の形態】上記第1の発明の半導体装置にお
いては、第1絶縁ゲート電界効果トランジスタの第1導
電型の不純物導入領域には第1導電型の不純物(例えば
後述のリン90:以下、同様)が更に導入されてよい。
【0020】また、第1絶縁ゲート電界効果トランジス
タにおいては、ゲート電極側方のサイドウォールに規制
された状態で第1導電型の不純物導入領域に部分的に重
なるように第1導電型の不純物(例えば後述の砒素100
:以下、同様)が高濃度に導入されてソース領域及び
ドレイン領域用の高濃度領域が形成され、第2絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタにおいては、ゲート電極側方の
サイドウォールに規制された状態で第1導電型の不純物
導入領域に部分的に重なるように第2導電型の不純物
(例えば後述のボロン107)が高濃度に導入されてソース
及びドレイン領域用の高濃度領域が形成されてよい。
【0021】また、第1及び第2絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタが半導体メモリの周辺回路部を構成し、前記
半導体メモリのメモリセル部を構成する第1導電型チャ
ネルの絶縁ゲート電界効果トランジスタからなるトラン
スファゲートのソース領域及びドレイン領域が、前記第
1及び第2絶縁ゲート電界効果トランジスタの第1導電
型の不純物導入領域と共通の工程によって形成されてい
てよい。
【0022】この場合、トランスファゲートのソース領
域及びドレイン領域を形成する第1導電型の不純物導入
領域には、ゲート電極側方のサイドウォールに規制され
た状態で第1導電型の不純物(例えば後述の砒素100 :
以下、同様)が部分的に重なるように高濃度に導入され
ていてよい。
【0023】上記第2の発明の製造方法においては、第
1及び第2絶縁ゲート電界効果トランジスタの各ゲート
電極をマスクの一部として用いて、第1導電型の不純物
のイオン注入を自己整合的に行うのがよい。
【0024】また、第1絶縁ゲート電界効果トランジス
タの第1導電型の不純物導入領域に、ゲート電極をマス
クの一部として用いて、第1導電型の不純物を更にイオ
ン注入するのがよい。
【0025】また、第1絶縁ゲート電界効果トランジス
タにおいては、ゲート電極とこの側方のサイドウォール
とをマスクの一部として用いて、第1導電型の不純物導
入領域に部分的に重なるように第1導電型の不純物を高
濃度にイオン注入し、第2絶縁ゲート電界効果トランジ
スタにおいては、ゲート電極とこの側方のサイドウォー
ルとをマスクとして用いて、第1導電型の不純物導入領
域に部分的に重なるように第2導電型の不純物を高濃度
にイオン注入することができる。
【0026】また、第1及び第2絶縁ゲート電界効果ト
ランジスタが周辺回路部を構成し、第1導電型チャネル
の絶縁ゲート電界効果トランジスタからなるトランスフ
ァゲートがメモリセル部を構成している半導体メモリを
製造するに際し、前記トランスファゲートのソース領域
及びドレイン領域を前記第1及び第2絶縁ゲート電界効
果トランジスタの第1導電型の不純物導入領域と共通の
イオン注入によって形成してよい。
【0027】この場合、トランスファゲートのソース領
域及びドレイン領域を形成する第1導電型の不純物導入
領域には、ゲート電極とこの側方のサイドウォールとを
マスクの一部として用いて、第1導電型の不純物を部分
的に重なるように高濃度にイオン注入してよい。
【0028】上記第3の発明の半導体装置においては、
トランスファゲートのゲート電極の側方のサイドウォー
ルに規制された状態で、第1導電型の不純物(例えば後
述のボロン132 :以下、同様)が半導体基板に導入され
てソース領域及びドレイン領域が形成され、前記ゲート
電極を含む表面上に被着された絶縁層に形成されたビッ
トラインのコンタクトホールを通して第1導電型の不純
物が導入されてよい。
【0029】また、トランスファゲートのゲート電極に
規制された状態で、第1導電型の不純物を低濃度に半導
体基板に導入されてよい。
【0030】上記第4の発明の製造方法においては、ト
ランスファゲートのゲート電極及びその側方のサイドウ
ォールをマスクの一部として用いて、第1導電型の不純
物を半導体基板に導入してソース領域及びドレイン領域
を自己整合的に形成し、しかる後に、絶縁層を被着し、
この絶縁層にビットラインのコンタクトホールを開け、
このコンタクトホールを通して第1導電型の不純物をイ
オン注入するのがよい。
【0031】この場合、サイドウォールを形成する前
に、トランスファゲートのゲート電極をマスクの一部と
して用いて、第1導電型の不純物を低濃度にかつ自己整
合的に半導体基板に導入してよい。
【0032】上記第5の発明の半導体装置においては、
トランスファゲートのゲート電極の側方のサイドウォー
ルに規制された状態で、第1導電型の不純物が半導体基
板に導入されてソース領域及びドレイン領域が形成さ
れ、前記ゲート電極を含む表面上に被着された絶縁層に
形成されたストレージノードのコンタクトホールを通し
て第1導電型の不純物が導入されるのがよい。
【0033】また、コンタクトホールを通して半導体基
板に第1導電型の不純物が導入され、この不純物導入領
域に重なるように、前記コンタクトホールに被着された
ストレージノードの下部電極下の前記半導体基板に第1
導電型の不純物が更にドーピングされるのがよい。
【0034】また、トランスファゲートのゲート電極に
規制された状態で、第1導電型の不純物が低濃度に半導
体基板に導入されているのがよい。
【0035】上記第6の発明の製造方法においては、ト
ランスファゲートのゲート電極及びその側方のサイドウ
ォールをマスクの一部として用いて、第1導電型の不純
物を半導体基板に導入してソース領域及びドレイン領域
を自己整合的に形成し、しかる後に、絶縁層を被着し、
この絶縁層上にストレージノードのコンタクトホールを
開け、このコンタクトホールを通して第1導電型の不純
物をイオン注入するのがよい。
【0036】また、コンタクトホールを通して半導体基
板に第1導電型の不純物をイオン注入した後、前記コン
タクトホールにストレージノードの下部電極材料を被着
し、この下部電極材料から前記半導体基板に第1導電型
の不純物を更にドーピングするのがよい。
【0037】また、サイドウォールを形成する前に、ト
ランスファゲートのゲート電極をマスクの一部として用
いて、第1導電型の不純物を低濃度にかつ自己整合的に
半導体基板に導入するのがよい。しかる後、サイドウォ
ール(例えば酸化物)を形成して、このサイドウォール
をマスクとして第1導電型の不純物を先に導入した濃度
に比して高濃度に基板を導入することもできる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0039】図1〜図26は、本発明をDRAMに適用し
た第1の実施例を示すものである。
【0040】本実施例によるDRAMはメモリセルアレ
イ部MAとセル周辺回路部PCとを有していて、その製
造には、まず図1に示すように、不純物濃度が例えば1
×1015個/cm3 のP- 型シリコン基板1の一主面に薄い
SiO2 膜43を形成し、この上にシリコンナイトライド
からなるLOCOS用の耐酸化マスク42を所定パターン
に形成する。
【0041】次いで、図2に示すように、LOCOS法
(酸化温度例えば1100℃)によってフィールドSiO2
膜43を厚さ例えば4000Åに選択的に形成し、各素子領域
44、45、46をそれぞれ形成する。また、SiO2 膜43を
更に垂直エッチングして、直接モート領域(素子領域)
とし、バーズビークを除去しつつ回路の高集積化を図る
ことができる。
【0042】次いで、図3に示すように、マスク42の除
去後に、周辺回路部PCの素子領域44及び45をフォトレ
ジスト47でマスクする一方、メモリセルアレイ部MAは
露出させ、マスク47の開口部48からN型不純物、例えば
リンのイオンビーム49を照射する。これによって、基板
1の深い位置にN型不純物49を例えば 500keVの高エネ
ルギー、6×1012個/cm2 のドーズ量でイオン注入し、
深いウエル(ディープウエル)用の領域50を規定する。
この注入イオン49は、フィールドSiO2 膜43下にも打
ち込まれる。
【0043】次いで、不活性ガス、例えば窒素雰囲気中
で約1200℃の温度で3時間高温アニールする。これによ
って、図4に示すように、基板1には上記注入不純物49
による深いN型のウエル50を活性化し、例えば2×1016
個/cm3 の不純物濃度に形成する。この時、熱酸化(L
OCOS)によって形成された上記のフィールドSiO
2 膜43による残留応力を十二分に緩和できる。
【0044】次いで、図5に示すように、周辺回路部P
Cの素子領域45のみをフォトレジストマスク51で覆い、
その開口部52から、P型不純物、例えばボロンのイオン
ビーム53を例えば 300keVの高エネルギー、8×1012
/cm2 のドーズ量で各素子領域44及び46(N型ディープ
ウエル50)に比較的深く打ち込む。これは、P型ウエル
56、66のシート抵抗を下げかつ後述のレトログレードな
濃度プロファイルを形成するためのものであり、ボロン
のイオン注入1(BP1)と称することがある。
【0045】次いで、図6に示すように、上記のマスク
51をそのまま用いて、P型不純物、例えばボロンのイオ
ンビーム54を上記のイオンビーム53よりも低いエネルギ
ー、例えば 180keVのエネルギー、6×1012個/cm2
ドーズ量で各素子領域44及び46に打ち込む。これは、素
子間分離用のP+ 型チャネルストッパ57、67を形成する
ためのものであり、ボロンのイオン注入2(BP2)と
称することがある。
【0046】次いで、図7に示すように、上記のマスク
51を更にそのまま用いて、P型不純物、例えばボロンの
イオンビーム55を上記のイオンビーム54より更に低いエ
ネルギー、例えば20keVのエネルギー、2×1012個/cm
2 のドーズ量で各素子領域44及び46に打ち込む。これ
は、上記のイオン注入53(BP1)及び54(BP2)の
各ドーズ量と相乗して素子領域のウエル表面不純物濃度
を normal Vtが得られるように規定するためのもので
あり、ボロンのイオン注入3(BP3)と称することが
ある。
【0047】次いで、図8に示すように、上記のマスク
51を除去した後に素子領域44及び46をフォトレジストマ
スク58で覆い、その開口部59から、N型不純物、例えば
リンのイオンビーム60を例えば 500keVのエネルギー、
2×1013個/cm2 のドーズ量で各素子領域45に比較的深
く打ち込む。これは、N型ウエル61のシート抵抗を下げ
かつ後述のレトログレードな濃度プロファイルを形成す
るためのものであり、リンのイオン注入1(BN1)と
称することがある。
【0048】次いで、図9に示すように、上記のマスク
58をそのまま用いて、N型不純物、例えばリンのイオン
ビーム62を上記のイオンビーム60よりも低いエネルギ
ー、例えば 250keVのエネルギー、5×1012個/cm2
ドーズ量で素子領域45に打ち込む。これは、素子間分離
用のN+ 型チャネルストッパ63を形成するためのもので
あり、リンのイオン注入2(BN2)と称することがあ
る。
【0049】この場合も、上記のイオン注入60(BN
1)及び62(BN2)の各ドーズ量が相乗的に作用して
素子領域の所望のウエル表面不純物濃度が得られるよう
に規定できる。
【0050】次いで、図10に示すように、上記のマスク
58を除去した後に全素子領域に対して、不活性ガス、例
えば窒素雰囲気中で約1000℃の温度で30分間アニールす
る。これによって、上記の不純物注入された各領域を活
性化し、素子領域44及び46ではP- 型基板1上にP型ウ
エル56、66とP+ 型チャネルストッパ57、67、更には所
望の不純物濃度を示す表面領域64、65をそれぞれ形成
し、いわば3重ウエルを形成すると同時に、素子領域45
ではP- 型基板1に上記のP型ウエル56に隣接したN型
ウエル61、N+ 型チャネルストッパ63及び所望の不純物
濃度を示す表面領域68をそれぞれ形成する。ここで、表
面不純物濃度として、素子領域44では1×1017個/c
m3 、素子領域45では3×1017個/cm3 、素子領域46で
は8×1016個/cm3 を得ることができる。
【0051】この場合、アニールを上記の条件で行うた
めに、各不純物注入領域の濃度プロファイルは実質的に
変化しないので、上記の表面濃度等はイオン注入BP
1、BP2、BP3及びBN1、BN2の各ドーズ量に
よって一義的に規定することができる。特に、素子領域
44では、BP1とBP2とBP3の組み合わせによっ
て、そこに設けるNチャネルMOSトランジスタのしき
い値が常に最小値(natural Vt)を示すように規定す
ることができる。
【0052】また、素子領域44の表面濃度として上記の
natural Vtに固定するために、図11に示すように、素
子領域45及び46をフォトレジストマスク69で覆い、この
開口部70からP型不純物、例えばボロンのイオンビーム
71を注入することができる。但し、これは既にBP1、
BP2及びBP3で決定されたnatural Vtを固定する
ためのものであって、従来のようなしきい値調整のため
のイオン注入とは本質的に異なる。
【0053】このように各ウエルを形成した後は、図12
に示すように、各ウエル56、61及び66の表面にゲート酸
化膜72を成長させた後、常法に従って、ポリシリコンゲ
ート電極(ワードライン)73、74及び77、SiO2 層75
を所定パターンにそれぞれ形成する。
【0054】次いで、図13に示すように、ゲート電極7
3、74及び77をマスクとして用い、N型不純物、例えば
リンのイオンビーム80を40keVのエネルギーで2×1013
個/cm2 と比較的低ドーズ量でイオン注入する。
【0055】これによって、周辺回路部PCでは、P+
型領域57内にはN型イオン打ち込み領域81、82をLDD
構造用として、N+ 型領域63内にはN型の不純物濃度が
更に増大したN++型イオン打ち込み領域83、84をショー
トチャネル効果制御用として、それぞれ自己整合的に形
成する。また、メモリセルアレイ部MAでは、N型イオ
ン打ち込み領域85をビットラインのコンタクト位置に、
N型イオン打ち込み領域86、87をストレージノードのコ
ンタクト位置にそれぞれソース又はドレイン領域として
形成する。
【0056】次いで、図14に示すように、周辺回路部P
CのP型ウエル56を除いてフォトレジストマスク88で覆
い、その周辺部89からN型不純物、例えばリンのイオン
ビーム90を20keVのエネルギーで上記イオンビーム80よ
りも3×1013個/cm2 と高ドーズ量で打ち込む。これに
よって、上記のイオン打ち込み領域81、82に重ねて更に
N型不純物を打ち込み、NチャネルMOSトランジスタ
のLDD構造を形成するN型の低濃度領域91、92を得
る。
【0057】次いで、図15に示すように、周辺回路部P
CのN型ウエル61を除いてフォトレジストマスク93で覆
い、その開口部94からN型不純物、例えばリンのイオン
ビーム95を60keVのエネルギー、1×1013個/cm2 のド
ーズ量でゲート電極74をマスクとしてイオン注入する。
これによって、PチャネルMOSトランジスタのしきい
値電圧や抵抗率等を調整したN++型領域96、97とする。
但し、このイオン注入は、必ずしも行わなくてもよい。
【0058】次いで、図16に示すように、各ポリシリコ
ンゲート電極の側面のSiO2 膜78を包む状態で、ナイ
トライドサイドウォール76を各ゲート電極の側方にそれ
ぞれ形成する。そして、N型ウエル61上をフォトレジス
トマスク98で覆い、その開口部99からN型不純物、例え
ば砒素又はリンのイオンビーム100 を照射し、P+ 型領
域57及び67内にN+ 型不純物注入領域(ソース又はドレ
イン領域)101、102 及び 103、104 をセルフアラインに
形成する。
【0059】こうして、周辺回路部PCのP+ 型領域57
内には、低濃度N型領域91、92がゲート端部の近傍に位
置し、それより外側に高濃度N+ 型領域101 、102 が位
置したLDD構造のソース又はドレイン領域を有するN
チャネルMOSトランジスタTR1 を形成することがで
きる。同様にメモリセルアレイ部MAでは、低濃度N型
領域86、87と高濃度なN+ 型領域103 、104 とからなる
LDD構造のソース及びドレイン領域を有するNチャネ
ルMOSトランジスタのトランスファゲートTR2 、T
2'を形成できる。
【0060】次いで、図17に示すように、周辺回路部P
CのN型ウエル61を除いてフォトレジストマスク105 で
覆い、その開口部106 からP型不純物、例えばボロンの
イオンビーム107 をセルフアラインにイオン注入する。
これによって、N++型領域83、84内にボロンが高濃度に
注入されたP+ 型打ち込み領域108 、109 をソース及び
ドレイン領域とするPチャネルMOSトランジスタTR
3 を形成することができる。このトランジスタは、上記
のN++型領域83、84がゲート端部の近傍に位置すること
よにって電界を緩和し、ショートチャネル効果の抑制に
寄与するものである。
【0061】次いで、図18に示すように、フォトレジス
トマスク105 を除去し、全面にCVD(Chemical vapor
deposition : 化学的気相成長法)で被着したSiO2
絶縁層110 を素子領域46において選択的にエッチング
し、N+ 型領域112 上にコンタクトホール113 を形成し
た後、CVDで成膜したポリシリコンをパターニングし
てコンタクトホール113 にポリシリコンストレージノー
ド電極114 を被着し、更に全面に誘電体膜(例えばシリ
コンナイトライド膜)115、ポリシリコンプレート電極11
6 をCVDによって順次形成する。
【0062】次いで、図19に示すように、素子領域46に
おいてN+ 型領域103 上のプレート電極116 、誘電体膜
115 及び絶縁層110 を選択的にエッチングし、コンタク
トホール117 を形成した後、全面にCVDで被着したS
iO2 絶縁層118 をエッチバックしてN+ 型領域103 を
露出させる。そして、全面にスパッタリングによってタ
ングステンビットライン119 を被着し、メモリセルMC
を完成する。
【0063】次いで、図20に示すように、周辺回路部の
各層 119、 118、 116及び 115を順次エッチングで除去
した後、全面にCVDで被着したSiO2 絶縁層126 に
対し、各不純物注入領域 101、 102、 108、 109上にコ
ンタクトホール121 をそれぞれ形成し、これらに各電極
122、 123、 124、125(ソース又はドレイン電極)を被
着する。こうして、周辺回路部PCでは、P型ウエル56
上にはNチャネルMOSFET TR1 を作製し、N型
ウエル61上にはPチャネルMOSFET TR3 を作製
し、センスアンプ等の駆動素子として使用することがで
きる。
【0064】他方、メモリセルアレイ部MAでは、P型
ウエル66上に、ビットライン119 と一対のストレージノ
ード(キャパシタ)CAP、CAP’との間に各トラン
スファゲートTR2 、TR2'が接続されたメモリセルM
Cを作製する。
【0065】以上に説明した本実施例のデバイス及びそ
の製造プロセスは、既述した従来の技術に比べて次に述
べる顕著な作用効果を奏するものである。
【0066】周辺回路部PCには、図21に拡大図示する
如きLDD構造のNチャネルMOSトランジスタTR1
と、図22に拡大図示する如くショートチャネル効果を抑
制したPチャネルMOSトランジスタTR3 (図22中の
破線122 は空乏層の拡がりを示す。)とをそれぞれ形成
できる。この場合、図13に示したようにMOSトランジ
スタTR1 のゲート電極端部の近傍での電界強度を緩和
させるLDD構造のためのN型不純物の導入(低濃度N
型領域81、82(これらは図21のN型領域91、92とな
る。)の形成)と、MOSトランジスタTR3 のショー
トチャネル効果(主としてパンチスルー破壊)を抑制す
るためのN型の不純物の導入(N++型領域83、84(これ
らは図22のN++型領域96、97となる。)の形成)とを共
通の工程(イオン注入工程)によって行っているので、
LDD構造のための領域とショートチャネル効果抑制構
造のための領域とを別個にではなく(従って追加のマス
クを必要とせず)同時に形成することができ、工程の簡
略化、コストダウンの点で非常に有利となる。
【0067】図23(A)には、図22に示したMOSトラ
ンジスタTR3 のソース及びドレイン領域における基板
深さ方向での不純物濃度分布を示すが、N型不純物の注
入によるその濃度分布がP+ 領域108 、109 内に形成さ
れると共に、ゲート端部側にN++型領域96、97が存在し
ているため、このトランジスタのしきい値電圧Vthは、
N型不純物を導入しない場合に比べて図23(B)に示す
ように上昇することになる。この結果、パンチスルーが
生じ難く、ショートチャネル効果を抑えることができ
る。
【0068】なお、図5〜図7に示したように、フィー
ルドSiO2 膜43もマスクの一部として3種類のエネル
ギーでボロンイオンの注入BP1、BP2、BP3を行
うことにより、同一素子領域に低抵抗P型ウエル、P+
型チャネルストッパ(これはP型ウエル内の素子領域全
域に形成することが特徴的である。)及びnatural Vt
の表面領域をそれぞれ形成しているので、図24及び図25
に示すように、これら3種のイオン注入で所望のしきい
値(natural Vt又は又はlow Vt)と所望のプロファ
イルIPのウエル濃度とを同時に実現できる。なお、こ
のnatural Vt又はlow Vtは必ず得られるため、それ
よりもVtを高くする必要があれば更にボロンのイオン
注入を必要に応じて追加し、例えば標準Vt(std.V
t)等を同一マスクの使用下で容易に実現できる。
【0069】従って、低いしきい値電圧調整のためのパ
ターン化及びイオン注入を省略することができ、低いし
きい値を得るためのマスクの数を少なくできる。
【0070】また、上記のウエル56及び66において、上
記したイオン注入BP1、BP2、BP3の組み合わせ
によって(特にチャネルストッパ用のBP2によっ
て)、図24に示したように、ウエルの深さ方向において
不純物濃度が高くなるプロファイル部分IP’が形成さ
れる。即ち、レトログレードなプロファイルとなるか
ら、ウエルと基板との間に生じ得る寄生トランジスタが
オンしてそれらの間に電流が流れることによる、いわゆ
るラッチアップを防止することができる。これに反し、
従来の技術では、LOCOS直下でのチャネルストッパ
用の不純物の導入が主体である場合、図24中に破線で示
すようにウエル濃度としてはその深さ方向に減少するプ
ロファイルしか形成されず、上記のラッチアップは十分
に防止できない。
【0071】このことは、周辺回路部の他方のウエル61
においても同様であり、図26に示すように、2回のリン
イオンの注入BN1とBN2によって、ウエル内のリン
濃度のプロファイルがレトログレードIP’になってい
るので、ここでも寄生トランジスタによるラッチアップ
を防止できる。
【0072】図27〜図30は、本発明をDRAMに適用し
た第2の実施例を示すものである。
【0073】この実施例のDRAMによれば、その製造
プロセスは、図1〜図18の工程までは上述の第1の実施
例と同様であるのでここでは説明を繰り返さないが、そ
の後の工程においてビットラインのコンタクト部の構成
方法が大きく異なっている。
【0074】即ち、図27に示すように、メモリセルアレ
イ部MAのN+ 型領域103 上を除いてフォトレジストマ
スク130 で覆い、その開口部131 下のプレート電極116
、誘電体膜115 、絶縁層110 を選択的にエッチングし
て除去し、ビットライン用のコンタクトホール117 を形
成する。
【0075】次いで、図28に示すように、フォトレジス
トマスク130 の除去後にP型不純物、例えばボロンのイ
オンビーム132 を50keVのエネルギー、5×1012個/cm
2 のドーズ量でコンタクトホール117 を通してP+ 型領
域67内にN+ 型領域103 に重ねて打ち込む。
【0076】これによって、N+ 型領域103 内にP型不
純物の注入領域133 を形成し、N型不純物の濃度を部分
的に相殺し、より低濃度のN型領域化を生ぜしめる。こ
のとき、実際には、注入されたボロンは、コンタクトホ
ール117 の領域からトランジスタのチャネル(ゲート電
極77の直下)にまで一部飛散(ストラグル)する。
【0077】次いで、図29に示すように、コンタクトホ
ール117 内に絶縁層118 が残るようにエッチバックし、
ビットライン119 を形成し、更に絶縁層を設けてメモリ
セルを完成する。
【0078】上記したことから、ビットライン119 のコ
ンタクト部においては、図28のイオン注入によってN+
型領域の一部が低濃度(N型化)し、また注入されたボ
ロンの飛散がチャネル領域まで及ぶために、MOSトラ
ンジスタTR2 又はTR2'のしきい値電圧を調整する
(即ち、より高めにする)ことができ、他方、ストレー
ジノード側の領域の濃度は高くしなくてもよい。この結
果、ストレージノード側の電界を高めることなく、その
耐圧を保持しながら、トランスファゲートの高Vthによ
りデータ保持特性を向上させることができる。
【0079】しかも、ビットラインのコンタクトホール
117 を介してのイオン注入でボロンを導入できるため、
イオン注入のための(即ち、トランジスタのVth)調整
のための)マスクを追加する必要がなく、この点でも工
程の簡略化にとっては有利である。
【0080】図31〜図37は、本発明をDRAMに適用し
た第3の実施例を示すものである。
【0081】この実施例のDRAMによれば、その製造
プロセスは、図1〜図17の工程までは上述の第1の実施
例と同様であるのでここでは説明を繰り返さないが、そ
の後の工程においてストレージノードのコンタクト部の
構成方法が大きく異なっている。
【0082】即ち、図31に示すように、メモリセルアレ
イ部MAにおいて、全面に被着した絶縁層110 上にCV
Dでポリシリコン層140 を形成した後、N+ 型領域104
上を除いてフォトレジストマスク141 で覆い、その開口
部142 下のポリシリコン層140 及び絶縁層110 を選択的
にエッチングして除去し、ストレージノード用のコンタ
クトホール113 を形成する。
【0083】次いで、図32に示すように、フォトレジス
トマスク141 の除去後にN型不純物、例えばリンのイオ
ンビーム143 を 100keVのエネルギー、1×1013個/cm
2 のドーズ量でコンタクトホール113 を通してP+ 型領
域67内にN+ 型領域104 に重ねて打ち込む。
【0084】これによって、N+ 型領域104 に重ねてN
型不純物の注入領域144 を形成し、低濃度で深いN-
領域化を生ぜしめる。
【0085】次いで、図33に示すように、コンタクトホ
ール113 を含めて全面にCVDでリンドープドポリシリ
コン層145 を被着する。そして、熱処理(例えば 850
℃、20分)によって、ポリシリコン層145 中のリンをそ
の直下の基板中へ拡散させ、N+ 型領域146 を形成す
る。
【0086】次いで、図34に示すように、ポリシリコン
層145 及び140 を重ねてエッチングし、コンタクトホー
ル113 内にストレージノードの下部電極として残し、し
かる後に全面にシリコンナイトライドからなる誘電体膜
115 とポリシリコンプレート電極116 とをCVDで順次
積層する。これによって、トランスファゲートTR2
TR2'の拡散領域に接続されたストレージノードとして
のキャパシタCAP、CAP’を形成する。この後の工
程は、既述したと同様に、ビットラインの形成及び絶縁
層の被着(図19及び図20参照)を終えて、DRAMを完
成する。
【0087】上記のプロセスによって得られたDRAM
によれば、メモリセルアレイ部MAにおいてメモリセル
MCを形成するストレージノードのコンタクト部が、図
35に拡大図示する断面構造からなり、図36に示す深さ方
向での不純物濃度プロファイルを有したものとなってい
る。
【0088】即ち、ストレージノードのコンタクトホー
ル113 下において、表面側のN+ 型領域104 は図16のイ
オン注入工程で形成されたものであり、この中に図33の
工程で従来のものに対して比較的低濃度(例えば 0.8×
1020〜 1.5×1020個/cm3)でリンドープされたポリシリ
コン層145 からリン拡散してN+ 型領域146 が形成さ
れ、また深い位置には図32のリンのイオン注入工程でN
- 型領域144 が形成されている。また、N+ 型領域146
に隣接してゲート電極77側にはN型領域87が存在してい
る。
【0089】即ち、ストレージノードのコンタクト部は
上記のリンドープドポリシリコン層145 からのリン拡散
によるN+ 型領域146 で形成されるが、このリン拡散濃
度を比較的少なくした状態で、上記のリンのイオン注入
によって図36に示すようにリンの濃度勾配(これはN+
型領域146 とN- 型領域144 とのリン濃度の総和による
もの)を比較的なだらかにすることができるので、コン
タクト部(特にPN接合部)での電界強度は緩和され、
この結果としてデータ保持特性を向上させることができ
る。
【0090】これを図35で説明すると、動作時にPN接
合部から空乏層147 が破線で示すように拡がり、そこで
の電界強度Eは、 E=Vr/d (但し、Vrは蓄積電位、dは空乏層の幅)で決まる。
そして、空乏層147 は上記したリン濃度勾配のなだらか
な変化によって延び易く、その幅dは大きくなるため、
同じ蓄積電位でも電界強度が減少することになる。
【0091】また、図35においてストレージノードコン
タクト部分を紙面垂直方向で見た断面を図37に示すが、
この図37によれば、コンタクトホール113 が正規の位置
ではなく、フィールドSiO2 膜43の破線で示すバーズ
ビーク部分がエッチングされてここに形成されてしまう
ことがある。この場合(但し、既述したN+ 型領域104
は図示省略)、バーズビーク部分ではN型領域87の底辺
(即ち、PN接合ライン)上方へ曲がってN型領域87自
体が薄くなるため、ポリシリコン層145 からのリンがN
型領域87よりも深く拡散されて深いリンドープ層(N+
型領域146)を形成してしまう。
【0092】このままでは、N+ 型領域146 とP+ 型領
域との接合部におけるリン濃度が急激に変化するため、
蓄積動作時の電界を十分に緩和することができない。し
かしながら、本実施例では、N+ 型領域146 よりも深
く、コンタクトホール113 を介して予めリンをイオン注
入し、低濃度N- 型領域144 をN+ 型領域146 よりも深
く形成しているので、PN接合部でのリン濃度は図36に
示したと同様の理由でなだらかにし、そこでの電界強度
を十分に緩和することができる。
【0093】本実施例ではまた、ストレージノードのコ
ンタクトホール113 を介してのイオン注入で電界緩和用
のリンを導入できるため、イオン注入のためのマスクを
追加する必要がなく、この点でも工程の簡略化にとって
は有利である。
【0094】なお、この実施例においても、トランスフ
ァゲートのチャネル領域の端部に低濃度のN型領域87や
86が形成されているので、既述したと同様に、トランス
ファゲートのしきい値電圧を調整し、ショートチャネル
効果の抑制又は電界の緩和を図ることができる。そうし
たしきい値電圧の調整は、N型領域87、86の形成だけで
なく、その他の方法で行うことができる。
【0095】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が
可能である。
【0096】例えば、上述した各イオン注入のエネルギ
ー、ドーズ量、イオン種等は目的に応じて様々に変更し
てよい。
【0097】また、図1〜図12に示したウエル拡散工程
は本発明の目的からして必ずしも必要ではなく、通常の
半導体基板又はウエルに対して上述した電界緩和のため
の本発明に基づく各種の処理を施すことができる。図27
〜図30、図31〜図37に示した例では、N型領域91、92、
96、97、86、87は必ずしも形成する必要はない。また、
上述した各半導体領域の導電型を逆導電型に変換してよ
い。
【0098】また、上述した各素子の構造や材質等も変
更してよい。本発明は、DRAM等の半導体メモリだけ
でなく、CMOS又はこれを含む論理デバイス等にも広
く応用可能である。
【0099】
【発明の作用効果】本発明は、上述した如く、第1導電
型チャネルの第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
前記第1導電型とは逆導電型の第2導電型チャネルの第
2絶縁ゲート電界効果トランジスタとを有し、前記第1
絶縁ゲート電界効果トランジスタのソース領域及び/又
はドレイン領域側のゲート電極端部の近傍での電界強度
を緩和させるための第1導電型の不純物導入領域と、前
記第2絶縁ゲート電界効果トランジスタのショートチャ
ネル効果を抑制するための第1導電型の不純物導入領域
とが共通の工程によって形成されるので、LDD構造の
ための領域とショートチャネル効果抑制構造のための領
域とを別個にではなく(従って追加のマスクを必要とせ
ずに)同時に形成することができ、工程の簡略化、コス
トダウンの点で非常に有利となる。
【0100】また、トランスファゲートによって構成さ
れたメモリセル部を有する半導体装置において、前記ト
ランスファゲートのビットラインを被着するためのコン
タクトホールを通して半導体基板に、前記トランスファ
ゲートのしきい値電圧を調整するための不純物を導入し
ているので、メモリセル部のトランスファゲートのビッ
トライン用のコンタクトホールから導入された不純物に
よってトランスファゲートのしきい値電圧が調整される
ため、ストレージノード部の電界を高めることなく、ト
ランスファゲートのしきい値電圧の調整によってデータ
保持特性を向上させることができる。また、不純物導入
のために追加のマスクを要しない。
【0101】更に、トランスファゲートとストレージノ
ードとによって構成されたメモリセル部を有し、前記ス
トレージノードを被着するためのコンタクトホールを通
して半導体基板に前記ストレージノードの電界強度を緩
和するための不純物が導入されているので、メモリセル
部のストレージノード用のコンタクトホールから導入さ
れた不純物によってストレージノード下の不純物濃度を
低く抑え、その濃度勾配をなだらかにできるため、接合
部の電界強度の緩和によってデータ保持特性を向上させ
ることができる。また、不純物導入のために追加のマス
クを要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるダイナミックRA
Mの製造工程の一段階を示す要部断面図である。
【図2】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図3】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図4】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図5】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図6】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図7】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図8】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図9】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図10】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図11】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図12】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図13】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図14】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図15】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図16】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図17】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図18】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図19】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図20】同更に他の一段階を示す要部断面図である。
【図21】同製造工程で形成されたLDD構造のMOSト
ランジスタの要部の拡大断面図である。
【図22】同製造工程で形成され、ショートチャネル効果
抑制手段を有するMOSトランジスタの要部の拡大断面
図である。
【図23】同製造工程においてイオン注入で得られた不純
物濃度プロファイルとしきい値電圧の変化を示す概略図
である。
【図24】同製造工程においてイオン注入で得られたウエ
ル濃度プロファイルを示す概略図である。
【図25】同イオン注入によるMOSトランジスタのしき
い値電圧を示す概略図である。
【図26】同製造工程においてイオン注入で得られた他の
ウエル濃度プロファイルを示す概略図である。
【図27】本発明の第2の実施例によるダイナミックRA
Mの製造工程の一段階を示す要部断面図である。
【図28】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図29】同更に他の一段階を示す要部断面図である。
【図30】同製造工程で形成されたビットラインコンタク
ト部の要部の拡大断面図である。
【図31】本発明の第3の実施例によるダイナミックRA
Mの製造工程の一段階を示す要部断面図である。
【図32】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図33】同他の一段階を示す要部断面図である。
【図34】同更に他の一段階を示す要部断面図である。
【図35】同製造工程で形成されたストレージノードコン
タクト部の要部の拡大断面図である。
【図36】同ストレージノードコンタクト部の不純物濃度
プロファイルを示す概略図である。
【図37】同ストレージノードコンタクト部の他の状態を
示す要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・P- 型シリコン基板 43・・・選択酸化膜(フィールドSiO2 膜) 44、45、46・・・素子領域 50・・・N型ディープウエル 56、66・・・P型領域 57、67・・・P+ 型チャネルストッパ 61・・・N型領域 63・・・N+ 型チャネルストッパ 73、74、77・・・ポリシリコンゲート電極 80、90、95、100 、107 、132 、143 ・・・イオンビー
ム 81、82、83、84、86、87、91、92、133 ・・・N型イオ
ン注入領域 96、97・・・N++型イオン注入領域 101 、102 、103 、104 ・・・N型イオン注入領域(ソ
ース又はドレイン領域) 108 、109 ・・・P+ 型イオン注入領域(ソース又はド
レイン領域) 110 、118 、126 、130 ・・・絶縁層 113 、117 、121 ・・・コンタクトホール 115 ・・・誘電体膜 116 ・・・ポリシリコンプレート電極 119 ・・・ビットライン 140 、145 ・・・ポリシリコン層 144 ・・・N- 型イオン注入領域 146 ・・・N+ 型ドープ領域 PC・・・周辺回路部 MA・・・メモリセルアレイ部 MC・・・メモリセル TR1 、TR2 、TR2'、TR3 ・・・MOSトランジ
スタ CAP、CAP’・・・キャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336 (72)発明者 西尾 伸也 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社美浦工 場内 (72)発明者 斎藤 文昭 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社美浦工 場内 (72)発明者 長澤 英夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社美浦工 場内 (72)発明者 帰山 敏行 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社美浦工 場内 (72)発明者 趙 成洙 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社美浦工 場内 (72)発明者 朝倉 久雄 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 村田 純 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 只木 芳隆 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 関口 敏宏 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 川北 恵三 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型チャネルの第1絶縁ゲート電
    界効果トランジスタと、前記第1導電型とは逆導電型の
    第2導電型チャネルの第2絶縁ゲート電界効果トランジ
    スタとを有し、前記第1絶縁ゲート電界効果トランジス
    タのソース領域及び/又はドレイン領域側のゲート電極
    端部の近傍での電界強度を緩和させるための第1導電型
    の不純物導入領域と、前記第2絶縁ゲート電界効果トラ
    ンジスタのショートチャネル効果を抑制するための第1
    導電型の不純物導入領域とが共通の工程によって形成さ
    れている半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1絶縁ゲート電界効果トランジスタの
    第1導電型の不純物導入領域には第1導電型の不純物が
    更に導入されている、請求項1に記載した半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1絶縁ゲート電界効果トランジスタに
    おいては、ゲート電極側方のサイドウォールに規制され
    た状態で第1導電型の不純物導入領域に部分的に重なる
    ように第1導電型の不純物が高濃度に導入され、第2絶
    縁ゲート電界効果トランジスタにおいては、ゲート電極
    側方のサイドウォールに規制された状態で第1導電型の
    不純物導入領域に部分的に重なるように第2導電型の不
    純物が高濃度に導入されている、請求項1又は2に記載
    した半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタが半導体メモリの周辺回路部を構成し、前記半導
    体メモリのメモリセル部を構成する第1導電型チャネル
    の絶縁ゲート電界効果トランジスタからなるトランスフ
    ァゲートのソース領域及びドレイン領域が、前記第1及
    び第2絶縁ゲート電界効果トランジスタの第1導電型の
    不純物導入領域と共通の工程によって形成されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載した半導体装置。
  5. 【請求項5】 トランスファゲートのソース領域及びド
    レイン領域を形成する第1導電型の不純物導入領域に
    は、ゲート電極側方のサイドウォールに規制された状態
    で第1導電型の不純物が部分的に重なるように高濃度に
    導入されている、請求項4に記載した半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1導電型チャネルの第1絶縁ゲート電
    界効果トランジスタと、前記第1導電型とは逆導電型の
    第2導電型チャネルの第2絶縁ゲート電界効果トランジ
    スタとを有する半導体装置を製造するに際し、前記第1
    絶縁ゲート電界効果トランジスタのソース領域及び/又
    はドレイン領域側のゲート電極端部の近傍での電界強度
    を緩和させるための第1導電型の不純物の導入と、前記
    第2絶縁ゲート電界効果トランジスタのショートチャネ
    ル効果を抑制するための第1導電型の不純物の導入とを
    共通のイオン注入によって行う、半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタの各ゲート電極をマスクの一部として用いて、第
    1導電型の不純物のイオン注入を自己整合的に行う、請
    求項6に記載した製造方法。
  8. 【請求項8】 第1絶縁ゲート電界効果トランジスタの
    第1導電型の不純物導入領域に、ゲート電極をマスクの
    一部として用いて、第1導電型の不純物を更にイオン注
    入する、請求項6又は7に記載した製造方法。
  9. 【請求項9】 第1絶縁ゲート電界効果トランジスタに
    おいては、ゲート電極とこの側方のサイドウォールとを
    マスクの一部として用いて、第1導電型の不純物導入領
    域に部分的に重なるように第1導電型の不純物を高濃度
    にイオン注入し、第2絶縁ゲート電界効果トランジスタ
    においては、ゲート電極とこの側方のサイドウォールと
    をマスクとして用いて、第1導電型の不純物導入領域に
    部分的に重なるように第2導電型の不純物を高濃度にイ
    オン注入する、請求項6〜8のいずれか1項に記載した
    製造方法。
  10. 【請求項10】 第1及び第2絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタが周辺回路部を構成し、第1導電型チャネルの絶
    縁ゲート電界効果トランジスタからなるトランスファゲ
    ートがメモリセル部を構成している半導体メモリを製造
    するに際し、前記トランスファゲートのソース領域及び
    ドレイン領域を前記第1及び第2絶縁ゲート電界効果ト
    ランジスタの第1導電型の不純物導入領域と共通のイオ
    ン注入によって形成する、請求項6〜9のいずれか1項
    に記載した製造方法。
  11. 【請求項11】 トランスファゲートのソース領域及びド
    レイン領域を形成する第1導電型の不純物導入領域に
    は、ゲート電極とこの側方のサイドウォールとをマスク
    の一部として用いて、第1導電型の不純物を部分的に重
    なるように高濃度にイオン注入する、請求項10に記載し
    た製造方法。
  12. 【請求項12】 トランスファゲートによって構成された
    メモリセル部を有し、前記トランスファゲートのビット
    ラインを被着するためのコンタクトホールを通して半導
    体基板に、前記トランスファゲートのしきい値電圧を調
    整するための不純物が導入されている半導体装置。
  13. 【請求項13】 トランスファゲートのゲート電極の側方
    のサイドウォールに規制された状態で、第1導電型の不
    純物が半導体基板に導入されてソース領域及びドレイン
    領域が形成され、前記ゲート電極を含む表面上に被着さ
    れた絶縁層に形成されたビットラインのコンタクトホー
    ルを通して第1導電型の不純物が導入されている、請求
    項12に記載した半導体装置。
  14. 【請求項14】 トランスファゲートのゲート電極に規制
    された状態で、第1導電型の不純物が低濃度に半導体基
    板に導入されている、請求項13に記載した半導体装置。
  15. 【請求項15】 トランスファゲートによって構成された
    メモリセル部を有する半導体装置を製造するに際し、前
    記トランスファゲートのビットラインを被着するための
    コンタクトホールを通して半導体基板に、前記トランス
    ファゲートのしきい値電圧を調整するための不純物をイ
    オン注入する、半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 トランスファゲートのゲート電極及びそ
    の側方のサイドウォールをマスクの一部として用いて、
    第1導電型の不純物を半導体基板に導入してソース領域
    及びドレイン領域を自己整合的に形成し、しかる後に、
    絶縁層を被着し、この絶縁層にビットラインのコンタク
    トホールを開け、このコンタクトホールを通して第1導
    電型の不純物をイオン注入する、請求項15に記載した製
    造方法。
  17. 【請求項17】 サイドウォールを形成する前に、トラン
    スファゲートのゲート電極をマスクの一部として用い
    て、第1導電型の不純物を低濃度にかつ自己整合的に半
    導体基板に導入する、請求項16に記載した製造方法。
  18. 【請求項18】 トランスファゲートとストレージノード
    とによって構成されたメモリセル部を有し、前記ストレ
    ージノードを被着するためのコンタクトホールを通して
    半導体基板に、前記ストレージノードの電界強度を緩和
    するための不純物が導入されている半導体装置。
  19. 【請求項19】 トランスファゲートのゲート電極の側方
    のサイドウォールに規制された状態で、第1導電型の不
    純物が半導体基板に導入されてソース領域及びドレイン
    領域が形成され、前記ゲート電極を含む表面上に被着さ
    れた絶縁層に形成されたストレージノードのコンタクト
    ホールを通して第1導電型の不純物が導入されている、
    請求項18に記載した半導体装置。
  20. 【請求項20】 コンタクトホールを通して半導体基板に
    第1導電型の不純物が導入され、この不純物導入領域に
    重なるように、前記コンタクトホールに被着されたスト
    レージノードの下部電極下の前記半導体基板に第1導電
    型の不純物が更にドーピングされている、請求項18又は
    19に記載した半導体装置。
  21. 【請求項21】 トランスファゲートのゲート電極に規制
    された状態で、第1導電型の不純物が低濃度に半導体基
    板に導入されている、請求項19に記載した半導体装置。
  22. 【請求項22】 トランスファゲートとストレージノード
    とによって構成されたメモリセル部を有する半導体装置
    を製造するに際し、前記ストレージノードを被着するた
    めのコンタクトホールを通して半導体基板に、前記スト
    レージノードの電界強度を緩和するための不純物をイオ
    ン注入する、半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 トランスファゲートのゲート電極及びそ
    の側方のサイドウォールをマスクの一部として用いて、
    第1導電型の不純物を半導体基板に導入してソース領域
    及びドレイン領域を自己整合的に形成し、しかる後に、
    絶縁層を被着し、この絶縁層にストレージノードのコン
    タクトホールを開け、このコンタクトホールを通して第
    1導電型の不純物をイオン注入する、請求項22に記載し
    た製造方法。
  24. 【請求項24】 コンタクトホールを通して半導体基板に
    第1導電型の不純物をイオン注入した後、前記コンタク
    トホールにストレージノードの下部電極材料を被着し、
    この下部電極材料から前記半導体基板に第1導電型の不
    純物を更にドーピングする、請求項22又は23に記載した
    製造方法。
  25. 【請求項25】 サイドウォールを形成する前に、トラン
    スファゲートのゲート電極をマスクの一部として用い
    て、第1導電型の不純物を低濃度にかつ自己整合的に半
    導体基板に導入する、請求項23に記載した半導体装置。
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