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JPH0967382A - 光学活性4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールの製造法 - Google Patents

光学活性4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールの製造法

Info

Publication number
JPH0967382A
JPH0967382A JP7222103A JP22210395A JPH0967382A JP H0967382 A JPH0967382 A JP H0967382A JP 7222103 A JP7222103 A JP 7222103A JP 22210395 A JP22210395 A JP 22210395A JP H0967382 A JPH0967382 A JP H0967382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optically active
trimethylsilyl
formula
butyn
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7222103A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuki Kokuni
信樹 小国
Kiwa Takehira
喜和 竹平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Soda Co Ltd
Original Assignee
Daiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiso Co Ltd filed Critical Daiso Co Ltd
Priority to JP7222103A priority Critical patent/JPH0967382A/ja
Publication of JPH0967382A publication Critical patent/JPH0967382A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学活性3−ブチン−2−オールの原料とな
る高光学純度の光学活性4−トリメチルシリル−3−ブ
チン−2−オールを簡便にしかも高収率に得る。 【解決手段】 式(3)で表される光学活性アセトニド
誘導体と式(4)で表されるチタニウムテトラアルコキ
シドとの反応生成物を触媒として3−トリメチルシリル
プロパルギルアルデヒドとジメチル亜鉛を反応させる。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学活性4−トリメ
チルシリル−3−ブチン−2−オールの製造法に関す
る。該化合物はステロイド,ビタミンE,フェロモン,
ロイコトリエン,プロスタグランディンなどの医薬品の
原料として有用な化合物であり、例えば5−リポキシゲ
ナーゼ阻害剤A−79175(Tetrahedron
Letter 36(16),2733,1995)
の原料として用いられている。また該化合物のトリメチ
ルシリル基を水素に変換すると有用な中間体である光学
活性3−ブチン−2−オールとなる。
【0002】
【従来の技術】従来、光学活性4−トリメチルシリル−
3−ブチン−2−オールの製法としては、(1)ラセミ
体の4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールを
有機溶媒中、リパーゼなどの酵素とエステル共存下で不
斉エステル交換する方法(吉田等,米国特許No.48
82451及びK.Burgess,J.Am.Che
m.Soc.,1991,113,6129)、(2)
光学活性乳酸をジイソブチルアルミニウムハイドライド
(DIBAL)で還元してアルデヒドとし、CBr4
P(C6 5 3 でWittig反応した後CH3 Mg
Br−TMSCl(TMS:トリメチルシリル基)で処
理する方法(Tetrahedron Letter
36(16),2733,1995)が知られている。
【0003】一方、光学活性4−トリメチルシリル−3
−ブチン−2−オールのトリメチルシリル基を水素に変
換した光学活性3−ブチン−2−オールについても以下
のような製法が知られている。(3)3−ブチン−2−
オンを光学活性なボロハイドライドで不斉還元する方法
(H.C.Brown et al,J.Org.Ch
em.,1992,57,2379等)、(4)3−ブ
チン−2−オンをLiAlH4 −N−メチルエフェドリ
ン−3,5−ジメチルフェノールで還元する方法(Te
trahedron Letter,21(18),1
753,1980)、(5)ラセミ体の3−ブチン−2
−オールをL−ブルシンと包接化合物を形成させて光学
分割する方法(特開昭62−246530号)、(6)
ラセミ体の3−ブチン−2−オールをN−トシル−L−
フェニルアラニン又はN−トシル−L−バリンでエステ
ル化(Tetrahedron Asymmetry
4(7),1645,1993)するか、バイオカルト
ールでエステル化(Synthesis,165,19
95)した後光学分割する方法、(7)ラセミ体の3−
ブチン−2−オールの有機酸エステル体をリパーゼで不
斉加水又は加アルコール分解する方法(特開平3−24
7299号、特開平3−201996号)もしくは酵素
を用いて不斉還元する方法(J.Org.Chem.,
54(11),2646,1989)、(8)光学活性
4−ヨード−3−ブチン−2−オールをリチウムジイソ
プロピルアミド(LDA)、LiNH2 で脱ハロゲン化
水素する方法(Tetrahedron Lette
r,30(50),7083,1989)などが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光学活性4−トリメチ
ルシリル−3−ブチン−2−オールの従来の製法におい
て、(1)の酵素法は高価な多量の酵素を必要とし、収
率も低く、反対の立体配置を優位に含む4−トリメチル
シリル−3−ブチン−2−オールのエステルから分離精
製するという煩雑な操作を必要とすること、(2)の光
学活性乳酸を原料とする方法は高価なターシャリーブチ
ルジメチルシリルクロライド、DIBALやCBr4
P(C6 5 3 、CH3 MgBr−TMSClを当量
以上必要とし、反応工程も多く、いずれも工業化上問題
がある。
【0005】また、光学活性3−ブチン−2−オールの
従来の製法のうち、上記(3)の方法は高価な反応剤が
当量以上必要であり、3−ブチン−2−オン合成の工程
も長く、しかも生成物の光学純度はあまり高くないなど
の欠点があり実用的でない。(4)の方法も生成物は7
9%ee程度の低純度のものしか得られない。(5),
(6)の方法は、用いるL−ブルシン、バイオカルトー
ルが高価であり、N−トシル−L−フェニルアラニン、
N−トシル−L−バリンを用いる方法は操作が煩雑で収
率も28%と非常に低い。(7)のリパーゼ等を用いる
方法は基質濃度、生成物の光学純度が共に低く、しかも
分離が容易でなく実用的でない。(8)の脱ハロゲン化
する方法は原料の合成ルートが長いという欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来法の
ような問題点がなく、目的とする光学活性4−トリメチ
ルシリル−3−ブチン−2−オールを直接しかも簡単で
安価に製造する方法を鋭意検討した結果本発明に達した
ものである。
【0007】本発明は、下記式(2)で表される3−ト
リメチルシリルプロパルギルアルデヒドを、式(3)で
表される光学活性アセトニド誘導体及び式(4)で表さ
れるチタニウムテトラアルコキシドとの反応によって得
られた光学活性化合物を触媒としてジメチル亜鉛と反応
させることを特徴とする式(1)で表される光学活性4
−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールの製造法
である。
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】
【0010】
【化7】
【0011】
【化8】
【0012】但し、上記式(1)〜式(4)において、
TMSはトリメチルシリル基、R1,R2 はそれぞれ炭
素数1〜5のアルキル基,環状アルキル基及びアリール
基から選ばれた基、R3 は置換基を有していてもよいア
リール基、R4 は炭素数1〜3のアルキル基、*は不斉
炭素をそれぞれ表す。
【0013】本発明に用いられる触媒成分の式(3)に
おいて、R1 ,R2 はメチル,エチル,プロピル,イソ
プロピル,ブチル,イソブチル,ペンチル,イソペンチ
ルなどの炭素数1〜5のアルキル基、シクロペンチル,
シクロヘキシル,シクロヘプチルなどの環状アルキル、
フェニル,ナフチルなどのアリール基が挙げられる。R
3 は置換基を1個もしくは2個以上有してもよいアリー
ル基であり、アリール基としてはフェニル,ナフチルが
挙げられ、置換基としてはメチル,ターシャリーブチ
ル,トリフルオロメチルが挙げられる。式(3)で表さ
れるアセトニド誘導体は光学活性酒石酸から既知の方法
によって合成することができる。
【0014】本発明に用いられる触媒成分の式(4)に
おいて、R4 はメチル,エチル,プロピル,イソプロピ
ルなどの炭素数1〜3のアルキル基が挙げられる。
【0015】本発明に用いられるジメチル亜鉛はヨウ化
メチルと亜鉛、メチルマグネシウムハライドとハロゲン
化亜鉛、トリメチルアルミニウムとハロゲン化亜鉛もし
くは酢酸亜鉛などの反応によって得られるものを蒸留し
て用いるか、もしくはこれを有機溶剤と混合して用いら
れる。
【0016】本発明において、反応は不活性溶媒中原料
3−トリメチルシリルプロパルギルアルデヒドに、式
(3)のアセトニド誘導体と式(4)のチタニウムテト
ラアルコキシドとの反応生成物を触媒としてジメチル亜
鉛を反応させることによって達成される。反応はジメチ
ル亜鉛に不活性なガス、例えば窒素、アルゴン等の雰囲
気下で行うことが望ましい。反応温度は反応速度を維持
し立体選択性を向上させるに適当な温度を適宜選択して
行われる。例えば−20〜15℃で行うことができるが
これに制約されない。反応は原料の消失を確認した時点
で終了したものとされる。
【0017】反応に際して用いられる不活性溶媒として
はジメチル亜鉛に不活性な有機溶媒であればよく、例え
ばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ターシ
ャリーブチルメチルエーテル、トルエン、クロロホル
ム、テトラヒドロフラン、トルエン−ジエチルエーテル
混合物などが好ましく用いられる。
【0018】本発明に用いられる光学活性の触媒は以下
のようにして調製される。即ち、所定量の式(3)及び
式(4)の化合物を不活性な溶媒、例えばジクロロエタ
ン,テトラヒドロフラン,ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル,トルエン,クロロベンゼンなどに溶解して
反応させた後、減圧下に溶媒を留去して生じたアルコー
ルを除去することにより得られる。また式(3)及び式
(4)化合物を溶解した不活性溶媒中にモレキュラーシ
ーブを加え、生じたアルコールを吸着した後濾過あるい
はデカンテーションによって得た触媒溶液をそのまま用
いることもできる。触媒調製の際の式(3)化合物と式
(4)化合物のモル比は約1:1である。しかしなが
ら、本反応、即ち光学活性4−トリメチルシリル−3−
ブチン−2−オールを合成する際には、式(4)化合物
は触媒調製分も含めて全体として原料の3−トリメチル
シリルプロパルギルアルデヒドに対して0.8〜1.5
モル当量、好ましくは1.0〜1.4モル当量使用する
ことが光学純度の高い目的物を得る上で好ましい。この
式(4)化合物の過剰分の添加は触媒調製の際に過剰に
添加しておいてもよく、また触媒調製後に加えてもよ
い。その添加方法としては、本反応の際に使用する不活
性溶媒の溶液として添加してもよい。
【0019】本発明において光学活性触媒の使用量は、
原料3−トリメチルシリルプロパルギルアルデヒドに対
して式(3)アセトニド誘導体を基準にして0.01〜
0.5モル当量、好ましくは0.05〜0.2モル当量
である。また反応剤ジメチル亜鉛の使用量は、上記原料
に対して0.5〜5モル当量、好ましくは1〜3モル当
量、より好ましくは1.1〜2モル当量である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下において代表的な例を実施例
として挙げるが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0021】
【実施例】
実施例1 アルゴン置換したシュレンク管に式(3)の光学活性化
合物(R1 =CH3 、R2 =R3 =C6 5 、以下光学
活性触媒R,R−3−Aと称す)265mg(0.5m
mol)を入れ、トルエン2mlを加えた。25℃で
チタニウムテトライソプロポキシド0.15ml(0.
5m mol)を加えた後20時間撹拌した。溶媒を減
圧下に留去し、残渣を1時間減圧乾燥し固体生成物を得
た。得られた固体生成物をジエチルエーテル2mlに溶
かし、チタニウムテトライソプロポキシド0.9ml
(3.0m mol)を加え、溶液を−20℃に冷却
し、ジメチル亜鉛4.5m molのジエチルエーテル
溶液を加えた後、0℃に昇温しながら40分間撹拌し
た。次いで3−トリメチルシリルプロパルギルアルデヒ
ド0.38ml(2.5m mol)を滴下により加え
た後0℃で3日間撹拌した。反応液を1NHCl水溶液
約10mlに注ぎ込み1時間撹拌した後、有機層を分離
し、水層をジクロロメタン15mlで3回抽出した。前
記有機層及びジクロロメタンを併せた有機層に無水硫酸
ナトリウムを加えて乾燥した後溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエ
チルエーテル=19:1)で精製し、S体の4−トリメ
チル−3−ブチン−2−オール197mgを得た。収率
56%、光学純度96%eeであった。光学純度の測定
は、試料を3,5−ジニトロベンゾエートに誘導した
後、HPLC分析(ダイセル化学工業社製光学分割カラ
ム「CHIRALPAK AD」、トリフルオロ酢酸
0.01%を含むヘキサン:2−プロパノール=10
0:1)によって行った。以下の例において測定は同じ
である。
【0022】実施例2 光学活性触媒R,R−3−Aの代りに光学活性触媒R,
R−3−B(式(3)においてR1 =CH3 、R2 =C
6 5 、R3 =4−ターシャリーブチルフェニルの光学
活性化合物)376mg(0.5m mol)を用いた
以外は実施例1と同様にしてS体の4−トリメチルシリ
ル−3−ブチン−2−オール350mgを得た。収率9
8%、光学純度94%eeであった。
【0023】実施例3 光学活性触媒R,R−3−Bの使用量を3−トリメチル
シリルプロパルギルアルデヒドに対してそれぞれ15m
ol%、10mol%及び5mol%使用した以外は実
施例2と同様にしてS体の4−トリメチルシリル−3−
ブチン−2−オールを得た。収率はそれぞれ88%、7
4%及び80%であり、光学純度はそれぞれ92%e
e、88%ee及び85%eeであった。
【0024】実施例4 反応温度をそれぞれ15℃、0℃及び−20℃にし、反
応時間を24時間とした以外は実施例2と同様にしてS
体の4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールを
得た。収率はそれぞれ99%、98%及び79%であ
り、光学純度はそれぞれ93%ee、94%ee及び9
5%eeであった。
【0025】実施例5 チタニウムテトライソプロポキシドの代りにチタニウム
テトラエトキシド及びチタニウムテトラメトキシドを3
−トリメチルシリルプロパルギルアルデヒドに対してそ
れぞれ1.4mol当量使用し、反応時間を48時間と
した以外は実施例2と同様にしてS体の4−トリメチル
シリル−3−ブチン−2−オールを得た。収率はそれぞ
れ78%及び40%であり、光学純度はそれぞれ65%
ee及び44%eeであった。
【0026】実施例6 チタニウムテトライソプロポキシドを3−トリメチルシ
リルプロパルギルアルデヒドに対して1.4mol当量
使用し、ジエチルエーテルの代りにトルエン、ジイソプ
ロピルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル及
びトルエン−ジエチルエーテル(1:1)混合溶媒を用
い、反応時間を48時間とした以外は実施例2と同様に
してS体の4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オ
ールを得た。収率はそれぞれ84%、91%、95%及
び83%であり、光学純度はそれぞれ92%ee、93
%ee、94%ee及び92%eeであった。
【0027】実施例7 チタニウムテトライソプロポキシドを3−トリメチルシ
リルプロパルギルアルデヒドに対して1.4mol当量
使用し、ジエチルエーテルの代りにターシャリーブチル
メチルエーテルを用い、反応時間を48時間とし、光学
活性触媒R,R−3−Bの代りに光学活性触媒R,R−
3−C(式(3)においてR1 =CH3、R2 =C6
5 、R3 =4−メチルフェニルの光学活性化合物)及び
光学活性触媒R,R−3−D(式(3)においてR1
CH3 、R2 =C6 5 、R3 =3,5−ジメチルフェ
ニルの光学活性化合物)を用いた以外は実施例2と同様
にしてS体の4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−
オールを得た。収率はそれぞれ77%及び75%であ
り、光学純度はそれぞれ94%ee及び83%eeであ
った。
【0028】実施例8 光学活性触媒S,S−3(式(3)においてR1 =CH
3 、R2 =C6 5 、R3 =4−ターシャリーブチルフ
ェニルの光学活性化合物)を用い、ジメチル亜鉛の使用
量を3−トリメチルシリルプロパルギルアルデヒドに対
して1.5mol当量及び1.2mol当量使用し、反
応時間を24時間とした以外は実施例2と同様にしてR
体の4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールを
得た。収率はそれぞれ75%及び50%であり、光学純
度はそれぞれ94%ee及び95%eeであった。ま
た、ジメチル亜鉛の使用量を1.2mol当量とし、反
応時間を48時間としたときの収率及び光学純度はそれ
ぞれ90%ee及び93%eeであった。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、光学活性4−トリメチ
ルシリル−3−ブチン−2−オールの各異性体を簡単な
操作で直接且つ安価に製造でき、収率及び光学純度がそ
れぞれ高く、これの脱保護体である光学活性3−ブチン
−2−オールの原料として重要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 7:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(2)で表される3−トリメチルシリ
    ルプロパルギルアルデヒドを、式(3)で表される光学
    活性アセトニド誘導体及び式(4)で表されるチタニウ
    ムテトラアルコキシドとの反応によって得られた光学活
    性化合物を触媒としてジメチル亜鉛と反応させることを
    特徴とする式(1)で表される光学活性4−トリメチル
    シリル−3−ブチン−2−オールの製造法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 但し、上記式(1)〜式(4)において、TMSはトリ
    メチルシリル基、R1,R2 はそれぞれ炭素数1〜5の
    アルキル基,環状アルキル基及びアリール基から選ばれ
    た基、R3 は置換基を有していてもよいアリール基、R
    4 は炭素数1〜3のアルキル基、*は不斉炭素をそれぞ
    れ表す。
  2. 【請求項2】 不活性溶媒中で反応を行う請求項1記載
    の光学活性4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オ
    ールの製造法。
  3. 【請求項3】 不活性溶媒がジエチルエーテル、トルエ
    ン、ジイソプロピルエーテル、ターシャリーブチルメチ
    ルエーテル、クロロホルム、テトラヒドロフラン及びト
    ルエンとジエチルエーテルの混合溶媒から選ばれた溶媒
    である請求項2記載の光学活性4−トリメチルシリル−
    3−ブチン−2−オールの製造法。
  4. 【請求項4】 式(3)で表される光学活性アセトニド
    誘導体がR1 =CH3 、R2 =R3 =C6 5 のR,R
    体化合物、R1 =CH3 、R2 =C6 5、R3 =4−
    ターシャリーブチルフェニルのR,R体化合物、R1
    CH3 、R 2 =C6 5 、R3 =4−メチルフェニルの
    R,R体化合物、R1 =CH3 、R 2 =C6 5 、R3
    =3,5−ジメチルフェニルのR,R体化合物及びR1
    =CH3 、R2 =C6 5 、R3 =4−ターシャリーブ
    チルフェニルのS,S体化合物から選ばれた化合物であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の光学活性4−トリメ
    チル−3−ブチン−2−オールの製造法。
  5. 【請求項5】 チタニウムテトラアルコキシドがチタニ
    ウムテトラメトキシド、チタニウムテトラエトキシド及
    びチタニウムテトライソプロポキシドから選ばれたもの
    である請求項1〜4のいずれかに記載の光学活性4−ト
    リメチルシリル−3−ブチン−2−オールの製造法。
JP7222103A 1995-08-30 1995-08-30 光学活性4−トリメチルシリル−3−ブチン−2−オールの製造法 Pending JPH0967382A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102408313A (zh) * 2011-10-20 2012-04-11 浙江普洛康裕制药有限公司 R-3-丁炔-2-醇的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102408313A (zh) * 2011-10-20 2012-04-11 浙江普洛康裕制药有限公司 R-3-丁炔-2-醇的制备方法

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