JPH0967156A - セメント系水硬性組成物、その硬化物およびその製法 - Google Patents
セメント系水硬性組成物、その硬化物およびその製法Info
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- JPH0967156A JPH0967156A JP8142894A JP14289496A JPH0967156A JP H0967156 A JPH0967156 A JP H0967156A JP 8142894 A JP8142894 A JP 8142894A JP 14289496 A JP14289496 A JP 14289496A JP H0967156 A JPH0967156 A JP H0967156A
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- C04B28/18—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
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- C04B2201/50—Mortars, concrete or artificial stone characterised by specific physical values for the mechanical strength
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セメント系水硬性組成物と、それから得られ
るセメント系硬化物およびその製法を提供すること。 【解決手段】 この組成物は、セメント100重量部
と、それに対して比表面積3,600〜25,000c
m2 /gで平均粒子径が1〜20μmの結晶質珪石微粉
末10〜100重量部と、減水剤、骨材および水硬性セ
メントと結晶質珪石微粉末の和に対する重量割合を0.
1〜0.3に調整した水を配合したものである。そして
この組成物を混練し、遠心力または振動によって締め成
形して硬化することによりセメント系硬化物が得られ
る。 【効果】 シリカダストなどの高価な超微粒子を用いな
くても、小さい水/結合材比において混練後の高い流動
性を有する組成物が得られ、その組成物を使用すること
により、成形加工性が良く、なおかつ高い圧縮強度のセ
メント系硬化物となる。
るセメント系硬化物およびその製法を提供すること。 【解決手段】 この組成物は、セメント100重量部
と、それに対して比表面積3,600〜25,000c
m2 /gで平均粒子径が1〜20μmの結晶質珪石微粉
末10〜100重量部と、減水剤、骨材および水硬性セ
メントと結晶質珪石微粉末の和に対する重量割合を0.
1〜0.3に調整した水を配合したものである。そして
この組成物を混練し、遠心力または振動によって締め成
形して硬化することによりセメント系硬化物が得られ
る。 【効果】 シリカダストなどの高価な超微粒子を用いな
くても、小さい水/結合材比において混練後の高い流動
性を有する組成物が得られ、その組成物を使用すること
により、成形加工性が良く、なおかつ高い圧縮強度のセ
メント系硬化物となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント系水硬性
組成物、それから得られる高い圧縮強度を有するセメン
ト系硬化物およびその製法に関するものである。外壁、
床、屋根、内装、型枠、机、テーブル、椅子、パイル、
ポール、ヒューム管、電柱等のコンクリート二次製品の
強度増強に関するものである。
組成物、それから得られる高い圧縮強度を有するセメン
ト系硬化物およびその製法に関するものである。外壁、
床、屋根、内装、型枠、机、テーブル、椅子、パイル、
ポール、ヒューム管、電柱等のコンクリート二次製品の
強度増強に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製品またはモルタル製品の
ようなセメント系硬化物の圧縮強度は、その原料である
セメント系水硬性組成物の配合時における結合材に対す
る水の割合(水/結合材比)を小さくし、構成する粒子
を均一かつ緻密に充填することにより向上することが知
られている。しかしセメント系水硬性組成物の配合にお
いて、結合材に対する水の割合を小さくするほど、混練
後の流動性が低下し、セメント系水硬性組成物を構成す
る粒子を均一かつ緻密に充填することが困難になる。そ
こで、高圧縮強度のセメント系硬化物を得るためには、
従来からニーダーのような高せん断力を有する混練と加
圧などにより強制的に成形する手段を併用する方法が取
られている。
ようなセメント系硬化物の圧縮強度は、その原料である
セメント系水硬性組成物の配合時における結合材に対す
る水の割合(水/結合材比)を小さくし、構成する粒子
を均一かつ緻密に充填することにより向上することが知
られている。しかしセメント系水硬性組成物の配合にお
いて、結合材に対する水の割合を小さくするほど、混練
後の流動性が低下し、セメント系水硬性組成物を構成す
る粒子を均一かつ緻密に充填することが困難になる。そ
こで、高圧縮強度のセメント系硬化物を得るためには、
従来からニーダーのような高せん断力を有する混練と加
圧などにより強制的に成形する手段を併用する方法が取
られている。
【0003】ところが、高せん断力を有する混練や加圧
などの強制的な成形を行うには、高価な設備と多大のエ
ネルギー消費を必要とし、経済的なコンクリート製品の
製造方法としては問題がある。そこで、これら高いせん
断力を有する混練や加圧などの強制的加工を特に加えな
くても、小さい水/結合材比においてセメント系水硬性
組成物の高い混練後の流動性が得られ、そのために高圧
縮強度のセメント系硬化物が得られる水硬性材料の組成
が、特公昭63−59182号公報によって提案されて
いる。
などの強制的な成形を行うには、高価な設備と多大のエ
ネルギー消費を必要とし、経済的なコンクリート製品の
製造方法としては問題がある。そこで、これら高いせん
断力を有する混練や加圧などの強制的加工を特に加えな
くても、小さい水/結合材比においてセメント系水硬性
組成物の高い混練後の流動性が得られ、そのために高圧
縮強度のセメント系硬化物が得られる水硬性材料の組成
が、特公昭63−59182号公報によって提案されて
いる。
【0004】その組成は、粒径0.005〜0.5μm
の無機固体粒子A、例えばシリカダストと、粒径0.5
〜100μmのセメント粒子Bと、水および表面活性分
散材、例えばマイティ(登録商標)を含むものである。
の無機固体粒子A、例えばシリカダストと、粒径0.5
〜100μmのセメント粒子Bと、水および表面活性分
散材、例えばマイティ(登録商標)を含むものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報で使用
されるセメント系水硬性組成物において、シリカダスト
などの超微粒子は非常に高価であって、通常の商業的な
セメント系用途には使いにくい。また超微粉であるた
め、大量に使用する場合にハンドリングの問題があり、
さらに凝集を起こし易いために原料としての長期保存が
困難であるという問題もある。
されるセメント系水硬性組成物において、シリカダスト
などの超微粒子は非常に高価であって、通常の商業的な
セメント系用途には使いにくい。また超微粉であるた
め、大量に使用する場合にハンドリングの問題があり、
さらに凝集を起こし易いために原料としての長期保存が
困難であるという問題もある。
【0006】また、シリカダストを用いて遠心成形コン
クリートを作製すると、シリカダストが非常に超微粒子
であるため、保水性が高く、遠心成形を行っても余剰水
がスラリーとともに管内面に押し出されにくい。遠心成
形では、この余剰水がスラリーとともに押し出されるこ
とによって、コンクリート組成物中の水分が少なくな
り、保形性が出る。ところがシリカダストを用いた場
合、遠心成形を行っても、余剰水がスラリーとともに押
し出されにくいため、遠心成形後の保形性が悪く、遠心
成形の円柱中空部がゆがむという問題点がある。
クリートを作製すると、シリカダストが非常に超微粒子
であるため、保水性が高く、遠心成形を行っても余剰水
がスラリーとともに管内面に押し出されにくい。遠心成
形では、この余剰水がスラリーとともに押し出されるこ
とによって、コンクリート組成物中の水分が少なくな
り、保形性が出る。ところがシリカダストを用いた場
合、遠心成形を行っても、余剰水がスラリーとともに押
し出されにくいため、遠心成形後の保形性が悪く、遠心
成形の円柱中空部がゆがむという問題点がある。
【0007】そこで本発明は、このようなシリカダスト
など高価な超微粒子を用いなくても、小さい水/結合材
比において混練後の高い流動性を有し、それを使用する
ことによって高いせん断力を有する混練や加圧などの強
制的加工を特に加えずとも、高圧縮強度のセメント系硬
化物の得られる水硬性組成物を提供することと、および
それを成形硬化して得られる高圧縮強度のセメント系硬
化物を提供することを課題とするものである。
など高価な超微粒子を用いなくても、小さい水/結合材
比において混練後の高い流動性を有し、それを使用する
ことによって高いせん断力を有する混練や加圧などの強
制的加工を特に加えずとも、高圧縮強度のセメント系硬
化物の得られる水硬性組成物を提供することと、および
それを成形硬化して得られる高圧縮強度のセメント系硬
化物を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のセメント系水硬性組成物は、セメント、結晶質珪石
微粉末、減水剤、骨材および水を含有する。そして比表
面積が3,600〜25,000cm2/gで且つ平均
粒子径が1〜20μmの結晶質珪石微粉末をセメント1
00重量部に対して10〜100重量部配合し、さらに
セメントと結晶質珪石微粉末の和に対する水の重量割合
を0.1〜0.3として配合することを特徴とするもの
である。
明のセメント系水硬性組成物は、セメント、結晶質珪石
微粉末、減水剤、骨材および水を含有する。そして比表
面積が3,600〜25,000cm2/gで且つ平均
粒子径が1〜20μmの結晶質珪石微粉末をセメント1
00重量部に対して10〜100重量部配合し、さらに
セメントと結晶質珪石微粉末の和に対する水の重量割合
を0.1〜0.3として配合することを特徴とするもの
である。
【0009】また、本発明のセメント系硬化物は、上記
セメント系水硬性組成物を遠心力または振動によって締
め固め成形し硬化して圧縮強度が125MPa以上とし
たものであり、好ましい応用例としては、例えば杭があ
げられる。一般にシリカ微粉末を除く殆どの無機質微粉
末の混和材は、セメントとのポゾラン反応性が悪く、高
強度化に寄与しないことが分った。さらにシリカ微粉末
の内、非結晶質のシリカはセメントとのポゾラン反応性
は良いが、シリカダスト以外の非結晶質のシリカを混和
した場合には、圧縮強度は混和しない場合と殆ど変わら
ず、高強度化に対しての効果は見られない。
セメント系水硬性組成物を遠心力または振動によって締
め固め成形し硬化して圧縮強度が125MPa以上とし
たものであり、好ましい応用例としては、例えば杭があ
げられる。一般にシリカ微粉末を除く殆どの無機質微粉
末の混和材は、セメントとのポゾラン反応性が悪く、高
強度化に寄与しないことが分った。さらにシリカ微粉末
の内、非結晶質のシリカはセメントとのポゾラン反応性
は良いが、シリカダスト以外の非結晶質のシリカを混和
した場合には、圧縮強度は混和しない場合と殆ど変わら
ず、高強度化に対しての効果は見られない。
【0010】しかし本発明のように、セメント系水硬性
組成物に結晶質珪石微粉末を用いた場合においては、セ
メントとのポゾラン反応性も良く高圧縮強度のセメント
系硬化物を得ることができる。その理由は、非結晶質の
シリカ微粉末でも結晶質珪石でも比表面積が同程度であ
れば、セメントとの反応性は同程度であり、未反応のシ
リカ部分の強度が非晶質シリカでは弱く結晶質では強い
ためであると考えられる。非結晶質のシリカの内シリカ
ダストを混和した場合、結晶質珪石微粉末を混和したも
のと同等の圧縮強度が得られる。その理由は、シリカダ
ストの比表面積が本発明で使用した結晶質珪石微粉末に
比べかなり大きいため、セメントとのポゾラン反応性が
高く、硬化後に強度の弱い未反応の非晶質シリカが残っ
ていないためであると考えられる。
組成物に結晶質珪石微粉末を用いた場合においては、セ
メントとのポゾラン反応性も良く高圧縮強度のセメント
系硬化物を得ることができる。その理由は、非結晶質の
シリカ微粉末でも結晶質珪石でも比表面積が同程度であ
れば、セメントとの反応性は同程度であり、未反応のシ
リカ部分の強度が非晶質シリカでは弱く結晶質では強い
ためであると考えられる。非結晶質のシリカの内シリカ
ダストを混和した場合、結晶質珪石微粉末を混和したも
のと同等の圧縮強度が得られる。その理由は、シリカダ
ストの比表面積が本発明で使用した結晶質珪石微粉末に
比べかなり大きいため、セメントとのポゾラン反応性が
高く、硬化後に強度の弱い未反応の非晶質シリカが残っ
ていないためであると考えられる。
【0011】しかしシリカダストを混和した場合には、
高価であり商業的なセメント系用途には使いにくいとい
う問題だけでなく、遠心締め固めした場合、締め固め後
の保形性が低下するという問題がある。パイルなどの杭
の製造工程では、横置きして回転させる型枠内にセメン
ト系水硬性組成物を投入し、該組成物の層をほぼ均一な
厚さにした後、高速回転によって締め固める作業を行
う。その際、遠心力の作用で、組成物中の余剰水がスラ
リーとともに管内面に押し出され、排出できるために、
仕込みの水/結合材比より小さい水/結合材比を有する
セメント系硬化物を得ることができる。このような遠心
力による余剰水の排出により、一般的には強度が向上す
る。
高価であり商業的なセメント系用途には使いにくいとい
う問題だけでなく、遠心締め固めした場合、締め固め後
の保形性が低下するという問題がある。パイルなどの杭
の製造工程では、横置きして回転させる型枠内にセメン
ト系水硬性組成物を投入し、該組成物の層をほぼ均一な
厚さにした後、高速回転によって締め固める作業を行
う。その際、遠心力の作用で、組成物中の余剰水がスラ
リーとともに管内面に押し出され、排出できるために、
仕込みの水/結合材比より小さい水/結合材比を有する
セメント系硬化物を得ることができる。このような遠心
力による余剰水の排出により、一般的には強度が向上す
る。
【0012】なお特公昭64−7024号公報に提案さ
れている活性白土やセメント工場の粉じんのような無機
微粉末を組成物中に添加すると、スラリーとともに遠心
力の作用で管内面に押し出される余剰水の排出が防止さ
れる。このような余剰水の排出防止は廃棄物処理を軽減
する目的では好ましいが、高強度化に対しては逆に好ま
しくない方向である。それに対して本発明における結晶
質珪石微粉末が組成物中の余剰水を有効に排出して硬化
物を得るのは、活性白土やセメント工場の粉じんに比べ
て結晶質珪石微粉末の保水性が少なく、遠心力により余
剰水が排出されやすいためと考えられる。
れている活性白土やセメント工場の粉じんのような無機
微粉末を組成物中に添加すると、スラリーとともに遠心
力の作用で管内面に押し出される余剰水の排出が防止さ
れる。このような余剰水の排出防止は廃棄物処理を軽減
する目的では好ましいが、高強度化に対しては逆に好ま
しくない方向である。それに対して本発明における結晶
質珪石微粉末が組成物中の余剰水を有効に排出して硬化
物を得るのは、活性白土やセメント工場の粉じんに比べ
て結晶質珪石微粉末の保水性が少なく、遠心力により余
剰水が排出されやすいためと考えられる。
【0013】遠心成形コンクリートでは、結合材と骨材
の遠心力のかかり方が異なるため、骨材と結合材の分離
が起こり易い。この骨材と結合材の分離は、主に粒子径
が違うと粒子移動速度が異なるため起こる。よって、粒
子径の差が大きい粗骨材と結合材の間で分離が甚だし
く、その分離により硬化物において、結合材と粗骨材の
間に隙間が観察される。この隙間は、圧縮強度低下の原
因になる。
の遠心力のかかり方が異なるため、骨材と結合材の分離
が起こり易い。この骨材と結合材の分離は、主に粒子径
が違うと粒子移動速度が異なるため起こる。よって、粒
子径の差が大きい粗骨材と結合材の間で分離が甚だし
く、その分離により硬化物において、結合材と粗骨材の
間に隙間が観察される。この隙間は、圧縮強度低下の原
因になる。
【0014】本発明で高い圧縮強度が得られる理由は、
粗骨材の大きさを小さくすることにより、遠心力によっ
てできる硬化物の結合材と粗骨材の間の隙間を小さくす
ることができるためと考えられる。通常の遠心コンクリ
ートの配合は、80mmのふるいを通過して10mmの
ふるいを通らない骨材の割合が35〜50重量%程度で
あるが、本発明では、80mmのふるいを通過して10
mmのふるいを通らない骨材の割合を15重量%より少
なくすることにより、圧縮強度140MPa(1428
kg/cm2)以上のセメント系硬化物を得ることがで
きる。
粗骨材の大きさを小さくすることにより、遠心力によっ
てできる硬化物の結合材と粗骨材の間の隙間を小さくす
ることができるためと考えられる。通常の遠心コンクリ
ートの配合は、80mmのふるいを通過して10mmの
ふるいを通らない骨材の割合が35〜50重量%程度で
あるが、本発明では、80mmのふるいを通過して10
mmのふるいを通らない骨材の割合を15重量%より少
なくすることにより、圧縮強度140MPa(1428
kg/cm2)以上のセメント系硬化物を得ることがで
きる。
【0015】また、カルシウム・サルホ・アルミネート
を混和すれば、遠心コンクリートの廃棄物であるスラリ
ーが、低減できることを見いだした。カルシウム・サル
ホ・アルミネートを、セメントと結晶質珪石微粉末の和
に対して0.5〜5重量%添加することにより、圧縮強
度を低下させずに、スラリー量を約半減できる。これは
カルシウム・サルホ・アルミネートが水分を吸収して、
結晶水を含んだエトリンガイド系化合物になり易いた
め、これを添加することにより水分を多く含んだスラリ
ーが出にくいためと考えられる。通常、吸水剤を添加す
ると吸水剤自体の強度が弱いため、圧縮強度低下の原因
になるが、カルシウム・サルホ・アルミネートを添加し
た場合には、生成物のエトリンガイド系化合物の強度が
高いため、強度低下が抑えられる。
を混和すれば、遠心コンクリートの廃棄物であるスラリ
ーが、低減できることを見いだした。カルシウム・サル
ホ・アルミネートを、セメントと結晶質珪石微粉末の和
に対して0.5〜5重量%添加することにより、圧縮強
度を低下させずに、スラリー量を約半減できる。これは
カルシウム・サルホ・アルミネートが水分を吸収して、
結晶水を含んだエトリンガイド系化合物になり易いた
め、これを添加することにより水分を多く含んだスラリ
ーが出にくいためと考えられる。通常、吸水剤を添加す
ると吸水剤自体の強度が弱いため、圧縮強度低下の原因
になるが、カルシウム・サルホ・アルミネートを添加し
た場合には、生成物のエトリンガイド系化合物の強度が
高いため、強度低下が抑えられる。
【0016】配合物の混練機は、特に限定しないが、2
軸強制かくはんミキサー、アイリッヒミキサー、オムニ
ミキサーなどを用いることができる。以下、本発明の構
成を詳しく説明する。本発明のセメント系水硬性組成物
に使用されるセメントは、限定しないが普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸ポルトランドセメント、耐硫酸セ
メント、低熱セメントなどが好ましい。
軸強制かくはんミキサー、アイリッヒミキサー、オムニ
ミキサーなどを用いることができる。以下、本発明の構
成を詳しく説明する。本発明のセメント系水硬性組成物
に使用されるセメントは、限定しないが普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸ポルトランドセメント、耐硫酸セ
メント、低熱セメントなどが好ましい。
【0017】組成物におけるセメントの配合量は固形分
100重量部に対して5〜60重量部、好ましくは10
〜40重量部程度である。また、減水剤の種類は特に限
定しないが、一般にコンクリート用として市販されてい
るナフタレンスルホン酸系の減水剤(例えば商品名マイ
ティー150)、芳香族多環縮合物スルホン酸塩系の減
水剤(例えば商品名ポゾリス1400)、ポリカルボン
酸系の減水剤(例えば商品名サンフローHSー700)
などを使用することができる。組成物における減水剤の
配合量は結合材分100重量部に対して0.5〜8重量
部、好ましくは2〜5重量部程度である。
100重量部に対して5〜60重量部、好ましくは10
〜40重量部程度である。また、減水剤の種類は特に限
定しないが、一般にコンクリート用として市販されてい
るナフタレンスルホン酸系の減水剤(例えば商品名マイ
ティー150)、芳香族多環縮合物スルホン酸塩系の減
水剤(例えば商品名ポゾリス1400)、ポリカルボン
酸系の減水剤(例えば商品名サンフローHSー700)
などを使用することができる。組成物における減水剤の
配合量は結合材分100重量部に対して0.5〜8重量
部、好ましくは2〜5重量部程度である。
【0018】さらに骨材としては、従来のコンクルート
に使用されている砂岩砕砂、川砂のような細骨材、およ
び/または砂岩砕石、川砂利のような粗骨材を使用する
ことができる。組成物における骨材の配合量は一般に固
形分100重量部に対して40〜95重量部が好まし
く、60〜90重量部がさらに好ましい。なお細骨材と
粗骨材の両者を使用する場合には、全骨材に対して細骨
材の配合量を20〜90重量%、好ましくは35〜80
重量%程度がよい。
に使用されている砂岩砕砂、川砂のような細骨材、およ
び/または砂岩砕石、川砂利のような粗骨材を使用する
ことができる。組成物における骨材の配合量は一般に固
形分100重量部に対して40〜95重量部が好まし
く、60〜90重量部がさらに好ましい。なお細骨材と
粗骨材の両者を使用する場合には、全骨材に対して細骨
材の配合量を20〜90重量%、好ましくは35〜80
重量%程度がよい。
【0019】硬化物の圧縮強度140MPa以上の遠心
コンクリートを得るためには、80mmのふるいを通過
して10mmのふるいを通らない骨材の割合を15重量
%より少なくすることが好ましく、80mmのふるいを
通過して10mmのふるいを通らない骨材の割合を8重
量%より少なくすることがより好ましい。ここで言う細
骨材とは、JIS A 0203 のコンクリート用語
で定義されている粗粒率が3.5より小さいものを言
い、ここで言う粗骨材とは、粗粒率が3.5以上のもの
を言う。
コンクリートを得るためには、80mmのふるいを通過
して10mmのふるいを通らない骨材の割合を15重量
%より少なくすることが好ましく、80mmのふるいを
通過して10mmのふるいを通らない骨材の割合を8重
量%より少なくすることがより好ましい。ここで言う細
骨材とは、JIS A 0203 のコンクリート用語
で定義されている粗粒率が3.5より小さいものを言
い、ここで言う粗骨材とは、粗粒率が3.5以上のもの
を言う。
【0020】さらに、組成物の水の配合割合を、セメン
トと結晶質珪石微粉末の和に対する重量割合で0.1〜
0.3とすることが好ましく、セメントと結晶質珪石微
粉末の和に対する重量割合で0.15〜0.25とする
ことがより好ましい。本発明において結晶質珪石微粉末
とは、結晶質酸化珪素(SiO2)の含有量が50重量
%以上のもの言う。また、ここで結晶質酸化珪素とは、
最大粒径50ミクロンの試料に標準物質として最大粒径50
ミクロンのルチル型結晶の酸化チタンを内割りで10%
混入してX線回折分析用試料を作り、X線回折分析を行
った場合に酸化珪素の結晶であるquartzの(10
1)面に相当するd=3.34オングストロームと(1
00)面に相当するd=4.26オングストロームの両
方のピークの大きさが、ルチル型結晶の酸化チタンの
(100)面に相当するd=3.25オングストローム
のピークの大きさより大きなものを言う。
トと結晶質珪石微粉末の和に対する重量割合で0.1〜
0.3とすることが好ましく、セメントと結晶質珪石微
粉末の和に対する重量割合で0.15〜0.25とする
ことがより好ましい。本発明において結晶質珪石微粉末
とは、結晶質酸化珪素(SiO2)の含有量が50重量
%以上のもの言う。また、ここで結晶質酸化珪素とは、
最大粒径50ミクロンの試料に標準物質として最大粒径50
ミクロンのルチル型結晶の酸化チタンを内割りで10%
混入してX線回折分析用試料を作り、X線回折分析を行
った場合に酸化珪素の結晶であるquartzの(10
1)面に相当するd=3.34オングストロームと(1
00)面に相当するd=4.26オングストロームの両
方のピークの大きさが、ルチル型結晶の酸化チタンの
(100)面に相当するd=3.25オングストローム
のピークの大きさより大きなものを言う。
【0021】結晶質珪石微粉末の比表面積は、3,60
0〜25,000cm2/gである必要があり、7,0
00〜25,000cm2/gが好ましい。また、平均
粒子径は、1〜20μmである必要があり、より好まし
くは1〜5μmである。ここで言う比表面積は、ブレー
ン法で測定した比表面積である。測定は、JIS R
5201に準じる。
0〜25,000cm2/gである必要があり、7,0
00〜25,000cm2/gが好ましい。また、平均
粒子径は、1〜20μmである必要があり、より好まし
くは1〜5μmである。ここで言う比表面積は、ブレー
ン法で測定した比表面積である。測定は、JIS R
5201に準じる。
【0022】ここで言う平均粒子径とは、通常用いられ
る粒子径分布測定装置で得られた体積相当径分布曲線を
もとにして求めたメジアン径をいう。ここで言う結合材
とは、水硬性セメントと比表面積が水硬性セメントより
小さいものを言う。ここで言うカルシウム・サルホ・ア
ルミネートとは、水酸化カルシウム(Ca0)の含有量
が20〜40重量%、三酸化硫黄(SO3)の含有量が
10〜30重量%、酸化アルミニウム(Al2O3)の含
有量が5〜10重量%の混合物または化合物を言う。
る粒子径分布測定装置で得られた体積相当径分布曲線を
もとにして求めたメジアン径をいう。ここで言う結合材
とは、水硬性セメントと比表面積が水硬性セメントより
小さいものを言う。ここで言うカルシウム・サルホ・ア
ルミネートとは、水酸化カルシウム(Ca0)の含有量
が20〜40重量%、三酸化硫黄(SO3)の含有量が
10〜30重量%、酸化アルミニウム(Al2O3)の含
有量が5〜10重量%の混合物または化合物を言う。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施例および比較例を説明す
る。以下の実施例では、つぎのような仕様のセメント、
骨材、減水剤を使用した。 (1)水硬性セメント:使用した化学組成の異なるA、
B、C、Dの3種のセメントの物性と化学組成を表1に
示す。Aは、普通ポルトランドセメント、Bは、耐硫酸
セメント、Cは、低熱セメント、Dは早強セメントであ
る。
る。以下の実施例では、つぎのような仕様のセメント、
骨材、減水剤を使用した。 (1)水硬性セメント:使用した化学組成の異なるA、
B、C、Dの3種のセメントの物性と化学組成を表1に
示す。Aは、普通ポルトランドセメント、Bは、耐硫酸
セメント、Cは、低熱セメント、Dは早強セメントであ
る。
【0024】
【表1】
【0025】(2)結晶質珪石微粉末:比表面積の異な
るK、L、M、Nの4種であり、それらの物性を表2
に、化学組成を表3に示す。表2における平均粒径は、
レーザー回折式粒度分布計を用いて、体積相当径分布を
測定し、その分布曲線より求めたメジアン径である。
るK、L、M、Nの4種であり、それらの物性を表2
に、化学組成を表3に示す。表2における平均粒径は、
レーザー回折式粒度分布計を用いて、体積相当径分布を
測定し、その分布曲線より求めたメジアン径である。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】さらにこれら結晶質珪石微粉末のX線回折
分析による結果を表4に示す。使用したX線回折分析装
置は、(株)理学電機 RU−200Bである。X線回
折分析の試料は、最大粒径50ミクロンに調整した結晶
質珪石微粉末試料に、標準物質として最大粒径50ミク
ロンのルチル型結晶の酸化チタンを内割りで10%混入
して作った。いずれの結晶質珪石微粉末のX線回折スペ
クトルも、酸化珪素の結晶であるquartzの(10
1)面に相当するd=3.34オングストロームと(1
00)面に相当するd=4.26オングストロームの両
方のピークのカウント数の大きさが、ルチル型結晶の酸
化チタンの(100)面に相当するd=3.25オング
ストロームのピークのカウント数の大きさより大きい。
分析による結果を表4に示す。使用したX線回折分析装
置は、(株)理学電機 RU−200Bである。X線回
折分析の試料は、最大粒径50ミクロンに調整した結晶
質珪石微粉末試料に、標準物質として最大粒径50ミク
ロンのルチル型結晶の酸化チタンを内割りで10%混入
して作った。いずれの結晶質珪石微粉末のX線回折スペ
クトルも、酸化珪素の結晶であるquartzの(10
1)面に相当するd=3.34オングストロームと(1
00)面に相当するd=4.26オングストロームの両
方のピークのカウント数の大きさが、ルチル型結晶の酸
化チタンの(100)面に相当するd=3.25オング
ストロームのピークのカウント数の大きさより大きい。
【0029】
【表4】
【0030】(3)骨材:最大寸法5mm、比重2.6
2、粗粒率2.53の川砂の細骨材および最大寸法20
mm、比重2.65、粗粒率6.83の山砕石の粗骨材
を用いた。用いた粗骨材の80mmのふるいを通過して
10mmのふるいを通らない重量割合は、全粗骨材に対
して76重量%である。 (4)減水剤:花王株式会社製のマイティー150を用
いた。
2、粗粒率2.53の川砂の細骨材および最大寸法20
mm、比重2.65、粗粒率6.83の山砕石の粗骨材
を用いた。用いた粗骨材の80mmのふるいを通過して
10mmのふるいを通らない重量割合は、全粗骨材に対
して76重量%である。 (4)減水剤:花王株式会社製のマイティー150を用
いた。
【0031】
【実施例1】実施例の材料を用いて配合したものを表
5、表6、表7、表8に示す。表5、表6、表7、表8
では、それぞれA、B、C、Dのセメントを用いた配合
を示した。この配合物は強制撹はんミキサーにより混練
した。混練後のモルタルのワーカビリティー試験は、J
IS R 5201で規定されているモルタルのフロー
試験法に準じて行った。モルタルのフロー試験で、フロ
ー値150mmから230mmのものは、ワーカビリテ
ィーが良く、良い型枠成形性を得たため、フロー値を1
50mmから230mmになるように、組成物の配合を
調整した。混練した組成物を寸法40×40×160m
mの型枠中の2回に分けて詰め、振動台(振動数:60
00rpm、振幅:0.8mm)により2分間締め固め
て成形して試験体を作成した。
5、表6、表7、表8に示す。表5、表6、表7、表8
では、それぞれA、B、C、Dのセメントを用いた配合
を示した。この配合物は強制撹はんミキサーにより混練
した。混練後のモルタルのワーカビリティー試験は、J
IS R 5201で規定されているモルタルのフロー
試験法に準じて行った。モルタルのフロー試験で、フロ
ー値150mmから230mmのものは、ワーカビリテ
ィーが良く、良い型枠成形性を得たため、フロー値を1
50mmから230mmになるように、組成物の配合を
調整した。混練した組成物を寸法40×40×160m
mの型枠中の2回に分けて詰め、振動台(振動数:60
00rpm、振幅:0.8mm)により2分間締め固め
て成形して試験体を作成した。
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】
【0036】次に常温で2時間の前置きをした後、さら
に75℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃
で4時間のオートクレーブ養生を行った。硬化物の圧縮
強度試験はオートクレーブ養生直後にJIS R 52
01(セメントの物理試験方法)に従って行った。ワー
カビリティー試験の結果と圧縮強度の結果を表9、表1
0、表11、表12に示す。表9、10、11、12で
は、それぞれA、B、C、Dのセメントを用いた配合で
の結果を示す。表9、表10、表11、表12に示した
圧縮強度は、同様の方法で試験体を6作成して、それぞ
れ圧縮強度試験を行った平均値である。
に75℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃
で4時間のオートクレーブ養生を行った。硬化物の圧縮
強度試験はオートクレーブ養生直後にJIS R 52
01(セメントの物理試験方法)に従って行った。ワー
カビリティー試験の結果と圧縮強度の結果を表9、表1
0、表11、表12に示す。表9、10、11、12で
は、それぞれA、B、C、Dのセメントを用いた配合で
の結果を示す。表9、表10、表11、表12に示した
圧縮強度は、同様の方法で試験体を6作成して、それぞ
れ圧縮強度試験を行った平均値である。
【0037】
【表9】
【0038】
【表10】
【0039】
【表11】
【0040】
【表12】
【0041】
【実施例2】実施例と同様の材料を用いて、表13、表
14、表15、表16に示す配合で実施例1と同様にし
て混練をした。表13、表14、表15、表16では、
それぞれA、B、C、Dのセメントを用いた配合を示し
た。
14、表15、表16に示す配合で実施例1と同様にし
て混練をした。表13、表14、表15、表16では、
それぞれA、B、C、Dのセメントを用いた配合を示し
た。
【0042】
【表13】
【0043】
【表14】
【0044】
【表15】
【0045】
【表16】
【0046】混練後のモルタルのワーカビリティー試験
は、実施例1と同様に組成物フローを測定して行った。
フロー値が120mmから200mmのものは、良い遠
心成形性が得られたため、フロー値を120mmから2
00mmになるように、組成物の配合を調整した。この
組成物を遠心成形し、外径200mm、厚さ40mm、
長さ300mmの成形体を作製した。遠心成形では、5
Gで2分、10Gで2分、15Gで2分、30Gで6分
の各遠心工程を連続して行った。また、遠心成形直後
に、排出したスラリー重量を測定して、仕込み量に対す
る重量%で表したスラリー量を求めた。
は、実施例1と同様に組成物フローを測定して行った。
フロー値が120mmから200mmのものは、良い遠
心成形性が得られたため、フロー値を120mmから2
00mmになるように、組成物の配合を調整した。この
組成物を遠心成形し、外径200mm、厚さ40mm、
長さ300mmの成形体を作製した。遠心成形では、5
Gで2分、10Gで2分、15Gで2分、30Gで6分
の各遠心工程を連続して行った。また、遠心成形直後
に、排出したスラリー重量を測定して、仕込み量に対す
る重量%で表したスラリー量を求めた。
【0047】次いで常温で2時間の前置きをした後、7
5℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4
時間のオートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養
生直後にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリ
ートの圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行っ
た。ワーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結
果を表17、表18、表19、表20に示す。表17、
表18、表19、表20では、それぞれA、B、C、D
のセメントを用いた配合での結果を示した。表17、表
18、表19、表20に示した圧縮強度は、同様の方法
で試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行っ
た平均値である。
5℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4
時間のオートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養
生直後にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリ
ートの圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行っ
た。ワーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結
果を表17、表18、表19、表20に示す。表17、
表18、表19、表20では、それぞれA、B、C、D
のセメントを用いた配合での結果を示した。表17、表
18、表19、表20に示した圧縮強度は、同様の方法
で試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行っ
た平均値である。
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】
【表19】
【0051】
【表20】
【0052】
【実施例3】実施例と同様の材料を用いて、表21に示
す配合で混練をした。なお混練には、細骨材、水硬性セ
メント、結晶質珪石微粉末、水および減水剤を予め混練
した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨材を添
加して混練した。混練後の組成物のワーカビリティー試
験は、JIS A 1101で規定されているコンクリ
ートのスランプ試験法に準じて行った。
す配合で混練をした。なお混練には、細骨材、水硬性セ
メント、結晶質珪石微粉末、水および減水剤を予め混練
した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨材を添
加して混練した。混練後の組成物のワーカビリティー試
験は、JIS A 1101で規定されているコンクリ
ートのスランプ試験法に準じて行った。
【0053】
【表21】
【0054】この組成物をJIS A 1132(コン
クリートの強度試験体の作り方)によって成形して直径
10cm、高さ20cmの円柱体を作製した。次いで常
温で2時間の前置きをし、さらに75℃で5時間蒸気養
生をした後、脱型して180℃で4時間のオートクレー
ブ養生を行った。オートクレーブ養生直後にJIS A
1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に従っ
て圧縮強度試験を行った。ワーカビリティー試験の結果
と圧縮強度の結果を表22に示す。表22に示した圧縮
強度は、同様の方法で試験体を3個作成して、それぞれ
圧縮強度試験を行った平均値である。
クリートの強度試験体の作り方)によって成形して直径
10cm、高さ20cmの円柱体を作製した。次いで常
温で2時間の前置きをし、さらに75℃で5時間蒸気養
生をした後、脱型して180℃で4時間のオートクレー
ブ養生を行った。オートクレーブ養生直後にJIS A
1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に従っ
て圧縮強度試験を行った。ワーカビリティー試験の結果
と圧縮強度の結果を表22に示す。表22に示した圧縮
強度は、同様の方法で試験体を3個作成して、それぞれ
圧縮強度試験を行った平均値である。
【0055】
【表22】
【0056】
【実施例4】実施例と同様の材料を用いて、表23に示
す配合で混練をした。この配合では、80mmのふるい
を通過して10mmのふるいを通らない骨材の割合が全
骨材に対して42重量%である。細骨材、水硬性セメン
ト、結晶質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物
を予め混練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに
粗骨材を添加して混練した。混練後のモルタルのワーカ
ビリティー試験は、JIS A 1101で規定されて
いるコンクリートのスランプ試験法に準じて行った。
す配合で混練をした。この配合では、80mmのふるい
を通過して10mmのふるいを通らない骨材の割合が全
骨材に対して42重量%である。細骨材、水硬性セメン
ト、結晶質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物
を予め混練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに
粗骨材を添加して混練した。混練後のモルタルのワーカ
ビリティー試験は、JIS A 1101で規定されて
いるコンクリートのスランプ試験法に準じて行った。
【0057】
【表23】
【0058】この組成物を遠心成形し、外径200m
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形は、5Gで2分、10Gで2分、15Gで
2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。ま
た、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。次いで常温で2時間の前置きをし、さらに75℃で
5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間の
オートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養生直後
にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリートの
圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行った。ワ
ーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結果を表
24に示す。表24に示した圧縮強度は、同様の方法で
試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行った
平均値である。
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形は、5Gで2分、10Gで2分、15Gで
2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。ま
た、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。次いで常温で2時間の前置きをし、さらに75℃で
5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間の
オートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養生直後
にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリートの
圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行った。ワ
ーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結果を表
24に示す。表24に示した圧縮強度は、同様の方法で
試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行った
平均値である。
【0059】
【表24】
【0060】
【実施例5】粗骨材以外は実施例と同様の材料を用い
た。実施例5では小さいサイズの粗骨材を用いて、80
mmのふるいを通過して10mmのふるいを通らない骨
材の割合が全粗骨材に対して15重量%より少なくなる
ようにした。使用したサイズの異なるX、Yの2種類の
粗骨材の物性を表25に示す。表25のD%とは、80
mmのふるいを通過して10mmのふるいを通らない粗
骨材の全粗骨材に対する重量%である。
た。実施例5では小さいサイズの粗骨材を用いて、80
mmのふるいを通過して10mmのふるいを通らない骨
材の割合が全粗骨材に対して15重量%より少なくなる
ようにした。使用したサイズの異なるX、Yの2種類の
粗骨材の物性を表25に示す。表25のD%とは、80
mmのふるいを通過して10mmのふるいを通らない粗
骨材の全粗骨材に対する重量%である。
【0061】
【表25】
【0062】なお本実施例で使用したセメントの種類
は、実施例で使用したAのセメントである。また、本実
施例で使用した結晶質珪石微粉末は、実施例で使用した
Lの結晶質珪石微粉末である。表26に配合を示す。表
26のR%は、80mmのふるいを通過して10mmの
ふるいを通らない骨材の全骨材に対する重量%である。
は、実施例で使用したAのセメントである。また、本実
施例で使用した結晶質珪石微粉末は、実施例で使用した
Lの結晶質珪石微粉末である。表26に配合を示す。表
26のR%は、80mmのふるいを通過して10mmの
ふるいを通らない骨材の全骨材に対する重量%である。
【0063】
【表26】
【0064】混練では、細骨材、水硬性セメント、結晶
質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物を予め混
練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨材を
添加して混練した。混練後のモルタルのワーカビリティ
ー試験は、JIS A 1101で規定されているコン
クリートのスランプ試験法に準じて行った。この組成物
を遠心成形し、外径200mm、厚さ40mm、長さ3
00mmの成形体を作製した。遠心成形は、5Gで2
分、10Gで2分、15Gで2分、30Gで6分の各遠
心工程を連続して行った。また、遠心成形直後に、排出
したスラリー重量を測定して、仕込み量に対する重量%
で表したスラリー量を求めた。
質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物を予め混
練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨材を
添加して混練した。混練後のモルタルのワーカビリティ
ー試験は、JIS A 1101で規定されているコン
クリートのスランプ試験法に準じて行った。この組成物
を遠心成形し、外径200mm、厚さ40mm、長さ3
00mmの成形体を作製した。遠心成形は、5Gで2
分、10Gで2分、15Gで2分、30Gで6分の各遠
心工程を連続して行った。また、遠心成形直後に、排出
したスラリー重量を測定して、仕込み量に対する重量%
で表したスラリー量を求めた。
【0065】次いで常温で2時間の前置きをし、さらに
75℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で
4時間のオートクレーブ養生を行った。オートクレーブ
養生直後にJIS A 1136(遠心力締固めコンク
リートの圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行
った。ワーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の
結果を表27に示す。表27に示した圧縮強度は、同様
の方法で試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験
を行った平均値である。
75℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で
4時間のオートクレーブ養生を行った。オートクレーブ
養生直後にJIS A 1136(遠心力締固めコンク
リートの圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行
った。ワーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の
結果を表27に示す。表27に示した圧縮強度は、同様
の方法で試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験
を行った平均値である。
【0066】
【表27】
【0067】
【実施例6】カルシウム・サルホ・アルミネート(以後
CSAと記す)以外は実施例5と同様の材料を用いた。
CSAは、スラリー量を減少させる混和材として使用し
た。使用したCSAの物性と化学組成を表28に示す。
CSAと記す)以外は実施例5と同様の材料を用いた。
CSAは、スラリー量を減少させる混和材として使用し
た。使用したCSAの物性と化学組成を表28に示す。
【0068】
【表28】
【0069】なお本実施例で使用したセメントの種類
は、実施例で使用したAのセメントである。また、本実
施例で使用した結晶質珪石微粉末は、実施例で使用した
Lの結晶質珪石微粉末である。本実施例で使用した粗骨
材は、実施例5で使用したYの粗骨材である。本実施例
における実施例5に定義したR%は、1.4重量%であ
る。本実施例におけるCSA添加量は、セメントと結晶
質珪石微粉末の和に対して0.5〜5重量%である。表
29に配合を示す。混練では、細骨材、水硬性セメン
ト、結晶質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物
を予め混練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに
粗骨材を添加して混練した。混練後のモルタルのワーカ
ビリティー試験は、JIS A 1101で規定されて
いるコンクリートのスランプ試験法に準じて行った。
は、実施例で使用したAのセメントである。また、本実
施例で使用した結晶質珪石微粉末は、実施例で使用した
Lの結晶質珪石微粉末である。本実施例で使用した粗骨
材は、実施例5で使用したYの粗骨材である。本実施例
における実施例5に定義したR%は、1.4重量%であ
る。本実施例におけるCSA添加量は、セメントと結晶
質珪石微粉末の和に対して0.5〜5重量%である。表
29に配合を示す。混練では、細骨材、水硬性セメン
ト、結晶質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物
を予め混練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに
粗骨材を添加して混練した。混練後のモルタルのワーカ
ビリティー試験は、JIS A 1101で規定されて
いるコンクリートのスランプ試験法に準じて行った。
【0070】
【表29】
【0071】この組成物を遠心成形し、外径200m
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形は、5Gで2分、10Gで2分、15Gで
2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。ま
た、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。次いで常温で2時間の前置きをし、さらに75℃で
5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間の
オートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養生直後
にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリートの
圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行った。ワ
ーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結果を表
30に示す。表30に示した圧縮強度は、同様の方法で
試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行った
平均値である。表30から分かるように、CSAを混和
することにより圧縮強度を大きく減少させずにスラリー
を少なくすることができる。
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形は、5Gで2分、10Gで2分、15Gで
2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。ま
た、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。次いで常温で2時間の前置きをし、さらに75℃で
5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間の
オートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養生直後
にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリートの
圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行った。ワ
ーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結果を表
30に示す。表30に示した圧縮強度は、同様の方法で
試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行った
平均値である。表30から分かるように、CSAを混和
することにより圧縮強度を大きく減少させずにスラリー
を少なくすることができる。
【0072】
【表30】
【0073】
【比較例1】結晶質珪石微粉末の変わりに非晶質微粉末
である活性白土またはセメントダストを使用する以外は
実施例と同様の材料を使用して行った。表31に使用し
た活性白土とセメントダストの物性と化学組成を示し、
これらの非晶質微粉末のX線回折分析による結果を表3
2に示す。表32に示した結果は、実施例と同じX線回
折分析装置を用い、実施例と同様の方法でX線回折分析
用の試料を作成し、実施例と同様の方法で測定した結果
である。表32から分かるようにこれらの非晶質微粉末
は結晶質のシリカを殆ど含んでいない。
である活性白土またはセメントダストを使用する以外は
実施例と同様の材料を使用して行った。表31に使用し
た活性白土とセメントダストの物性と化学組成を示し、
これらの非晶質微粉末のX線回折分析による結果を表3
2に示す。表32に示した結果は、実施例と同じX線回
折分析装置を用い、実施例と同様の方法でX線回折分析
用の試料を作成し、実施例と同様の方法で測定した結果
である。表32から分かるようにこれらの非晶質微粉末
は結晶質のシリカを殆ど含んでいない。
【0074】
【表31】
【0075】
【表32】
【0076】実施例4と同様の方法で表33に示す配合
で混練をした。
で混練をした。
【0077】
【表33】
【0078】上記組成物を実施例4と同様の方法でワー
カビリティー試験、成形体の作製、スラリー量測定、養
生、圧縮強度試験を行った。ワーカビリティー試験、ス
ラリー量、圧縮強度試験の結果を表34に示す。表34
に示した圧縮強度は、同様の方法で試験体を3個作成し
て、それぞれ圧縮強度試験を行った平均値である。本比
較例で示したように、非晶質微粉末を添加しても圧縮強
度125MPa以上は得られない。
カビリティー試験、成形体の作製、スラリー量測定、養
生、圧縮強度試験を行った。ワーカビリティー試験、ス
ラリー量、圧縮強度試験の結果を表34に示す。表34
に示した圧縮強度は、同様の方法で試験体を3個作成し
て、それぞれ圧縮強度試験を行った平均値である。本比
較例で示したように、非晶質微粉末を添加しても圧縮強
度125MPa以上は得られない。
【0079】
【表34】
【0080】
【比較例2】本比較例では、結晶質珪石微粉末を添加し
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の振動成形モルタルについて示す。結晶質珪石微
粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用した結
晶質微粉末Jの物性を表35に、化学組成を表36に示
す。表35における平均粒径は、実施例と同様に求めた
メジアン径である。
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の振動成形モルタルについて示す。結晶質珪石微
粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用した結
晶質微粉末Jの物性を表35に、化学組成を表36に示
す。表35における平均粒径は、実施例と同様に求めた
メジアン径である。
【0081】
【表35】
【0082】
【表36】
【0083】さらに使用した結晶質珪石微粉末JのX線
回折分析による結果を表37に示す。
回折分析による結果を表37に示す。
【0084】
【表37】
【0085】使用したX線回折分析装置は、実施例と同
じ(株)理学電機 RU−200Bである。X線回折分
析の試料は、実施例と同じ方法で作成し、実施例と同じ
方法でX線回折スペクトルを測定した。表37の結晶質
珪石微粉末JのX線回折結果から分かるように、酸化珪
素の結晶であるquartzの(101)面に相当する
d=3.34オングストロームと(100)面に相当す
るd=4.26オングストロームの両方のピークのカウ
ント数の大きさが、ルチル型結晶の酸化チタンの(10
0)面に相当するd=3.25オングストロームのピー
クのカウント数の大きさより大きい。
じ(株)理学電機 RU−200Bである。X線回折分
析の試料は、実施例と同じ方法で作成し、実施例と同じ
方法でX線回折スペクトルを測定した。表37の結晶質
珪石微粉末JのX線回折結果から分かるように、酸化珪
素の結晶であるquartzの(101)面に相当する
d=3.34オングストロームと(100)面に相当す
るd=4.26オングストロームの両方のピークのカウ
ント数の大きさが、ルチル型結晶の酸化チタンの(10
0)面に相当するd=3.25オングストロームのピー
クのカウント数の大きさより大きい。
【0086】表38に示す配合で実施例1と同様にして
混練をした。混練後のモルタルのワーカビリティー試験
は、実施例1と同様に組成物フローを測定して行った。
混練をした。混練後のモルタルのワーカビリティー試験
は、実施例1と同様に組成物フローを測定して行った。
【0087】
【表38】
【0088】実施例1と同様に、混練した組成物を寸法
40×40×160mmの型枠中の2回に分けて詰め、
振動台(振動数:6000rpm、振幅:0.8mm)
により2分間締め固めて成形して試験体を作成した。次
に常温で2時間の前置きをした後、さらに75℃で5時
間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間のオー
トクレーブ養生を行った。
40×40×160mmの型枠中の2回に分けて詰め、
振動台(振動数:6000rpm、振幅:0.8mm)
により2分間締め固めて成形して試験体を作成した。次
に常温で2時間の前置きをした後、さらに75℃で5時
間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間のオー
トクレーブ養生を行った。
【0089】硬化物の圧縮強度試験はオートクレーブ養
生直後にJIS R 5201(セメントの物理試験方
法)に従って行った。ワーカビリティー試験の結果と圧
縮強度の結果を表39に示す。表39に示した圧縮強度
は、同様の方法で試験体を6作成して、それぞれ圧縮強
度試験を行った平均値である。
生直後にJIS R 5201(セメントの物理試験方
法)に従って行った。ワーカビリティー試験の結果と圧
縮強度の結果を表39に示す。表39に示した圧縮強度
は、同様の方法で試験体を6作成して、それぞれ圧縮強
度試験を行った平均値である。
【0090】
【表39】
【0091】
【比較例3】本比較例では、結晶質珪石微粉末を添加し
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の遠心成形モルタルについて示す。結晶質珪石微
粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用した結
晶質微粉末Jは比較例2と同様のものである。
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の遠心成形モルタルについて示す。結晶質珪石微
粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用した結
晶質微粉末Jは比較例2と同様のものである。
【0092】表40に示す配合で実施例1と同様にして
混練をした。混練後のモルタルのワーカビリティー試験
は、実施例1と同様に組成物フローを測定して行った。
実施例2と同様に、フロー値が120mmから200m
mになるように、組成物の配合を調整した。
混練をした。混練後のモルタルのワーカビリティー試験
は、実施例1と同様に組成物フローを測定して行った。
実施例2と同様に、フロー値が120mmから200m
mになるように、組成物の配合を調整した。
【0093】
【表40】
【0094】この組成物を遠心成形し、外径200m
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形では、5Gで2分、10Gで2分、15G
で2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。
また、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形では、5Gで2分、10Gで2分、15G
で2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。
また、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。
【0095】次いで常温で2時間の前置きをした後、7
5℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4
時間のオートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養
生直後にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリ
ートの圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行っ
た。ワーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結
果を表41に示す。表41に示した圧縮強度は、同様の
方法で試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を
行った平均値である。
5℃で5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4
時間のオートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養
生直後にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリ
ートの圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行っ
た。ワーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結
果を表41に示す。表41に示した圧縮強度は、同様の
方法で試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を
行った平均値である。
【0096】
【表41】
【0097】
【比較例4】本比較例では、結晶質珪石微粉末を添加し
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の円柱体コンクリートについて示す。結晶質珪石
微粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用した
結晶質微粉末Jは比較例2と同様のものである。
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の円柱体コンクリートについて示す。結晶質珪石
微粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用した
結晶質微粉末Jは比較例2と同様のものである。
【0098】実施例と同様の材料を用いて、表42に示
す配合で混練をした。なお混練には、細骨材、水硬性セ
メント、結晶質珪石微粉末、水および減水剤を予め混練
した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨材を添
加して混練した。混練後の組成物のワーカビリティー試
験は、JIS A 1101で規定されているコンクリ
ートのスランプ試験法に準じて行った。
す配合で混練をした。なお混練には、細骨材、水硬性セ
メント、結晶質珪石微粉末、水および減水剤を予め混練
した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨材を添
加して混練した。混練後の組成物のワーカビリティー試
験は、JIS A 1101で規定されているコンクリ
ートのスランプ試験法に準じて行った。
【0099】
【表42】
【0100】この組成物をJIS A 1132(コン
クリートの強度試験体の作り方)によって成形して直径
10cm、高さ20cmの円柱体を作製した。次いで常
温で2時間の前置きをし、さらに75℃で5時間蒸気養
生をした後、脱型して180℃で4時間のオートクレー
ブ養生を行った。オートクレーブ養生直後にJIS A
1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に従っ
て圧縮強度試験を行った。ワーカビリティー試験の結果
と圧縮強度の結果を表43に示す。表43に示した圧縮
強度は、同様の方法で試験体を3個作成して、それぞれ
圧縮強度試験を行った平均値である。
クリートの強度試験体の作り方)によって成形して直径
10cm、高さ20cmの円柱体を作製した。次いで常
温で2時間の前置きをし、さらに75℃で5時間蒸気養
生をした後、脱型して180℃で4時間のオートクレー
ブ養生を行った。オートクレーブ養生直後にJIS A
1108(コンクリートの圧縮強度試験方法)に従っ
て圧縮強度試験を行った。ワーカビリティー試験の結果
と圧縮強度の結果を表43に示す。表43に示した圧縮
強度は、同様の方法で試験体を3個作成して、それぞれ
圧縮強度試験を行った平均値である。
【0101】
【表43】
【0102】
【比較例5】本比較例では、結晶質珪石微粉末を添加し
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の遠心成形コンクリートについて示す。結晶質珪
石微粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用し
た結晶質微粉末Jは比較例2と同様のものである。
ない場合と、大きなサイズの結晶質珪石微粉末を添加し
た場合の遠心成形コンクリートについて示す。結晶質珪
石微粉末以外は、実施例と同様の材料を用いた。使用し
た結晶質微粉末Jは比較例2と同様のものである。
【0103】表44に示す配合で混練をした。この配合
では、10mmのふるいを通過する骨材の割合が全骨材
に対して42重量%である。細骨材、水硬性セメント、
結晶質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物を予
め混練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨
材を添加して混練した。混練後のモルタルのワーカビリ
ティー試験は、JIS A 1101で規定されている
コンクリートのスランプ試験法に準じて行った。
では、10mmのふるいを通過する骨材の割合が全骨材
に対して42重量%である。細骨材、水硬性セメント、
結晶質珪石微粉末、水および減水剤からなる組成物を予
め混練した後、強制撹はんミキサーを用いてさらに粗骨
材を添加して混練した。混練後のモルタルのワーカビリ
ティー試験は、JIS A 1101で規定されている
コンクリートのスランプ試験法に準じて行った。
【0104】
【表44】
【0105】この組成物を遠心成形し、外径200m
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形は、5Gで2分、10Gで2分、15Gで
2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。ま
た、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。次いで常温で2時間の前置きをし、さらに75℃で
5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間の
オートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養生直後
にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリートの
圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行った。ワ
ーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結果を表
45に示す。表45に示した圧縮強度は、同様の方法で
試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行った
平均値である。
m、厚さ40mm、長さ300mmの成形体を作製し
た。遠心成形は、5Gで2分、10Gで2分、15Gで
2分、30Gで6分の各遠心工程を連続して行った。ま
た、遠心成形直後に、排出したスラリー重量を測定し
て、仕込み量に対する重量%で表したスラリー量を求め
た。次いで常温で2時間の前置きをし、さらに75℃で
5時間蒸気養生をした後、脱型して180℃で4時間の
オートクレーブ養生を行った。オートクレーブ養生直後
にJIS A 1136(遠心力締固めコンクリートの
圧縮強度試験方法)に従って圧縮強度試験を行った。ワ
ーカビリティー試験、スラリー量、圧縮強度の結果を表
45に示す。表45に示した圧縮強度は、同様の方法で
試験体を3個作成して、それぞれ圧縮強度試験を行った
平均値である。
【0106】
【表45】
【0107】
【発明の効果】以上のように構成した本発明によれば、
シリカダストなどの高価な超微粒子を用いなくても、小
さい水/結合材比において混練後の高い流動性を有する
セメント系の水硬性組成物が得られる。そしてこの組成
物を使用することにより、成形加工性が良く、なおかつ
高圧縮強度のセメント系硬化物を製造できる。本発明の
セメント系水硬性組成物を使用すると、圧縮強度125
MPa(1275kg/cm2)以上のセメント系硬化物を容
易に得ることができるため、今までコンクリート杭の設
計基準圧縮強度は800kg/cm2が最高であった
が、本発明により杭の設計基準圧縮強度を1000kg
/cm2以上にまで向上できる可能性がある。この強度
向上により、杭の耐震性能が向上する効果がある。
シリカダストなどの高価な超微粒子を用いなくても、小
さい水/結合材比において混練後の高い流動性を有する
セメント系の水硬性組成物が得られる。そしてこの組成
物を使用することにより、成形加工性が良く、なおかつ
高圧縮強度のセメント系硬化物を製造できる。本発明の
セメント系水硬性組成物を使用すると、圧縮強度125
MPa(1275kg/cm2)以上のセメント系硬化物を容
易に得ることができるため、今までコンクリート杭の設
計基準圧縮強度は800kg/cm2が最高であった
が、本発明により杭の設計基準圧縮強度を1000kg
/cm2以上にまで向上できる可能性がある。この強度
向上により、杭の耐震性能が向上する効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C04B 28/18 14:02 24:20 22:14) 103:30 103:46 111:00
Claims (8)
- 【請求項1】セメント、結晶質珪石微粉末、減水剤、骨
材及び水を含有するセメント系水硬性組成物において、
比表面積3,600〜25,000cm2/gで平均粒
子径が1〜20μmの結晶質珪石微粉末をセメント10
0重量部に対して、10〜100重量部配合し、セメン
トと結晶質珪石微粉末の和に対する水の重量割合が0.
1〜0.3として配合してなるセメント系水硬性組成
物。 - 【請求項2】請求項1のセメント系水硬性組成物を遠心
力または振動によって締め固め成形し硬化した圧縮強度
が125MPa以上のセメント系硬化物。 - 【請求項3】請求項1のセメント系水硬性組成物を遠心
力または振動によって締め固め成形し硬化することを特
徴とする圧縮強度が125MPa以上のセメント系硬化
物の製法。 - 【請求項4】80mmのふるいを通過して10mmのふ
るいを通らない骨材の割合いが全骨材に対して15重量
%より少ない骨材を配合して得られる請求項1のセメン
ト系水硬性組成物。 - 【請求項5】セメントと結晶質珪石微粉末の和に対し
て、カルシウム・サルホ・アルミネート系混和剤を0.
5〜5重量%添加して得られる請求項4のセメント系水
硬性組成物。 - 【請求項6】請求項4または請求項5のセメント系水硬
性組成物を遠心力によって締め固め成形し、硬化した圧
縮強度が140MPa以上のセメント系硬化物。 - 【請求項7】請求項4または請求項5のセメント系水硬
性組成物を遠心力によって締め固め成形し、硬化するこ
とを特徴とする圧縮強度が140MPa以上のセメント
系硬化物の製法。 - 【請求項8】硬化物がパイル、ポール、ヒューム管又は
中空電柱である請求項2又は請求項6のセメント系硬化
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8142894A JPH0967156A (ja) | 1995-06-19 | 1996-06-05 | セメント系水硬性組成物、その硬化物およびその製法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-151280 | 1995-06-19 | ||
JP15128095 | 1995-06-19 | ||
JP8142894A JPH0967156A (ja) | 1995-06-19 | 1996-06-05 | セメント系水硬性組成物、その硬化物およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0967156A true JPH0967156A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=26474758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8142894A Withdrawn JPH0967156A (ja) | 1995-06-19 | 1996-06-05 | セメント系水硬性組成物、その硬化物およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0967156A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005263579A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Misawa Homes Co Ltd | コンクリート材料、コンクリート部材、およびその製造方法 |
CN116768571A (zh) * | 2023-06-26 | 2023-09-19 | 广州市兴耀混凝土有限公司 | 一种高强路面混凝土及其制备方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02289456A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-11-29 | Asuku:Kk | 無石綿無機質硬化体及びその製造方法 |
JPH02311346A (ja) * | 1989-05-26 | 1990-12-26 | Sekisui Chem Co Ltd | セメント組成物 |
JPH03164459A (ja) * | 1989-11-22 | 1991-07-16 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ライニング管の製造方法 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP8142894A patent/JPH0967156A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02289456A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-11-29 | Asuku:Kk | 無石綿無機質硬化体及びその製造方法 |
JPH02311346A (ja) * | 1989-05-26 | 1990-12-26 | Sekisui Chem Co Ltd | セメント組成物 |
JPH03164459A (ja) * | 1989-11-22 | 1991-07-16 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ライニング管の製造方法 |
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2005263579A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Misawa Homes Co Ltd | コンクリート材料、コンクリート部材、およびその製造方法 |
CN116768571A (zh) * | 2023-06-26 | 2023-09-19 | 广州市兴耀混凝土有限公司 | 一种高强路面混凝土及其制备方法 |
CN116768571B (zh) * | 2023-06-26 | 2024-04-09 | 广州市兴耀混凝土有限公司 | 一种高强路面混凝土及其制备方法 |
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