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JPH0964933A - キャリア同期ユニット - Google Patents

キャリア同期ユニット

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JPH0964933A
JPH0964933A JP7240896A JP24089695A JPH0964933A JP H0964933 A JPH0964933 A JP H0964933A JP 7240896 A JP7240896 A JP 7240896A JP 24089695 A JP24089695 A JP 24089695A JP H0964933 A JPH0964933 A JP H0964933A
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JP
Japan
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amplitude
phase
symbol
carrier synchronization
estimation
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JP7240896A
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Doburitsua Buashitsuchi
ドブリツァ ヴァシッチ
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to US08/701,072 priority patent/US5875215A/en
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】周波数非選択性フェージングチャネル間での同
期検波データ通信システムにおける新規なキャリア同期
方法を提供する。 【解決手段】フェージングチャネル乗法型歪は、受信信
号とその推定値との間の時間重み付けされた二乗誤差を
最小化する繰り返し最小二乗誤差法による適応アルゴリ
ズムを用いて計算され、受信信号の推定値は、検波され
たシンボルとパイロットシンボルとに乗法型歪の推定値
を乗算することにより形成される。シンボル間干渉のな
い受信が仮定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルラ電話システ
ムに関し、より詳しくは、周波数非選択性フェージング
チャネル間での同期検波データ通信システムにおける新
規なキャリア同期ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】コヒーレント検波(「同期検波」とい
う)方式は、遅延検波方式或いは非同期方式に比べ電力
効率の点で優れるものである。しかしながら、同期検波
に必要なキャリア復元は、フェージングチャネルの時変
特性の影響を被る。ディジタル通信システムにおいて同
期検波によってもたらされる電力効率は、受信機にキャ
リア同期ユニットが付設されているときにのみ可能とな
る。
【0003】そして、複雑なフェージング歪を良好に推
定することは、同期に好結果をもたらすのに不可欠であ
る。
【0004】急速なフェージングは、ディジタル方式の
移動体通信における中心的課題である。実装上の配慮
や、ロバスト(頑強)な位相推定アルゴリズムの欠如と
いった理由から、従来、遅延検波技術やその他の非同期
技法がフェージングチャネルにおいて伝統的に用いられ
てきた。同期型復調に近いものが実現されるならば、相
当な性能改善が達成可能とされる。
【0005】潜在的に同期型受信を用いる多値位相変調
(M−PSK)や多値直交振幅変調(M−QAM)のよ
うな線形復調方式は、非常に好ましい通信方式を形成し
ている。
【0006】非同期検波に対する同期検波の電力効率上
の利点は、チャネル符号化(チャネルコーディング)あ
るいは同一チャネル干渉(cochannel interference)を
考慮したときに現実的に高まる。
【0007】チャネルがレイリーフェージング(Raylei
gh fading)によって崩れ、チャネル位相が急速に変動
しているときは、受信信号から位相を抽出する効率的な
キャリア同期技術が同期復調方式に用いられるべきであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】キャリアの位相及び振
幅推定と等価なフェージングチャネルの乗積型歪(mult
iplicative distortion)の推定用の逐次型最小二乗法
(Recursive Least Squares、「RLS」ともいう)に
よる適応アルゴリズムを用いることで、推定精度が改善
され、推定値に対する加算型ノイズ(additive noise)
の影響を低減し、推定値の信頼性が増大する。しかしな
がら、データ位相を行うためにキャリアに変調をかける
ことにより発生する振幅、位相の変化とフェージングに
よる歪は区別するために該変調は除去されなければなら
ない。
【0009】これは、判定指向型キャリア同期設計方式
(decision-directed carrier synchronization archit
ecture)の必要性を意味する。判定指向処理(判定した
結果のシンボルを用いて次の処理を行う方法)は、PL
L(Phase Locked Loop;位相同期ループ)と同様の膠
着(ハングアップ)現象を有しており、また因果的な
(causal)位相及び振幅推定方法しか使えないという制
約がある。
【0010】非因果的な位相及び振幅の推定としては、
例えばスムージング処理(平滑化処理)が挙げられる。
スムージング方式は、位相及び振幅推定性能を改善する
が、それは時間的に後に受信する信号の乗積型歪の値も
用いて現時刻の基準推定値を生成するからである。しか
しながら、判定指向型キャリア同期方式ではこのように
時間的に後の信号を用いることができない。
【0011】逐次型最小二乗法による適応アルゴリズム
のための重み付け係数は、多重伝搬路歪の推定値におけ
るノイズの影響を低減するため、「1」に近いものでな
くてはならない。
【0012】重み付け係数が大きくなればなるほど、加
算型ノイズの影響は小さくなるが、乗積型歪の変化に対
する応答速度は遅くなる。重み付け係数が大きくなれば
なるほど、RLS推定器の収束は鈍り、そのことが結果
的に推定に追尾遅延(トラッキング遅延)を招くことに
なる。この追尾遅延は、判定指向型同期方式において破
壊的であり、バーストエラーへと導くことになる。
【0013】フェージングに起因する、複素数値をとる
乗積型歪(等価的な低域濾過フィルタに対してフェージ
ング歪は時変型の複素数値の乗算として表わされる)の
両成分(実数成分、及び虚数成分)が同時に小さくなる
と、それらが振幅を深く下げかつ大きな位相変化をもた
らす。
【0014】こうした急速な位相変動は、判定指向型同
期システムのような位相追尾型システムにとって困難を
もたらす。そして、追尾遅延は、シンボル決定のエラー
を引き起こし、推定用にこれらの誤ったシンボルを用い
ることで推定をさらに劣化させ、そのことがキャリア同
期ユニットの位相誤差及び膠着(ハングアップ)へと導
く。
【0015】最小二乗フェージングメモリ曲線への適合
(カーブフィット)と外挿とに基づく予測と、判定指向
型キャリア同期方式における逐次型最小二乗法とを組み
合わせることで、キャリア追尾能力の改良をもたらし、
膠着現象は最小化される。なお、逐次型最小二乗法によ
る位相及び振幅の推定に予測を組み合わせることで追尾
遅延を補償するものについては、後述するシステム(図
5及び図6参照)を本発明者は提案している。
【0016】確かに、膠着現象は、このような方法によ
って最小化されるが、膠着現象を完全に除去することは
できない。
【0017】他方、パイロットシンボルの内挿方法は比
較的実現が容易である。受信機は、パイロットシンボル
により与えられるチャネル測定値を内挿して検波用に位
相及び振幅基準を得る。
【0018】しかしながら、線形内挿のような通常のシ
ンボル内挿や低域濾波フィルタによる内挿或いはガウス
内挿は冗長性を有し、パイロットシンボル速度を増大さ
せないかぎりフェージングチャネルの乗積型歪を正確に
推定することはできない。
【0019】最適な内挿を達成するため、従来、例えば
ウィナーフィルタ(Winer filter;線形フィルタであ
り、目標値と出力の誤差e(t)の2乗平均値を最小に
する荷重関数を有するフィルタ)が提案されたことがあ
るが、確かに、冗長性は低減できるものの、非常に大量
の計算が要求される。
【0020】従って、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであって、周波数非選択性フェージングチャ
ネル間での同期検波データ通信システムにおける新規な
キャリア同期ユニットを提供することを目的とする。す
なわち、本発明は、後述するようにフェージングチャネ
ル乗積型歪の推定における冗長性を低減し、推定の信頼
性を向上し、RLS推定の追尾遅延の影響を補償するキ
ャリア同期ユニットを提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、パイロットシンボルを内挿することによ
りフェージングによる伝送路の乗積型歪の位相及び振幅
を推定するパイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定
手段と、フェージングによる伝送路の乗積型歪の位相及
び振幅を逐次型最小二乗法(recurcive least square
s;RLS)により推定するRLS型位相及び振幅推定
手段と、フェージングによる乗積型歪を補償する歪補償
手段と、同期検波により受信シンボルを判定するシンボ
ル判定手段と、少なくとも受信信号を遅延するための遅
延手段と、前記RLS型位相及び振幅推定手段を周期的
にトレーニングする手段と、を含み、前記パイロットシ
ンボル内挿型位相及び振幅推定手段と判定帰還構成のR
LS型位相及び振幅推定手段とを複合してなることを特
徴とするキャリア同期ユニットを提供する。
【0022】本発明は、前記パイロットシンボル内挿型
位相及び振幅推定手段により推定された前記フェージン
グによる伝送路の乗積型歪の位相及び振幅を前記歪補償
手段にて補償した信号を前記シンボル判定手段に入力
し、検出されたシンボルと、既知のパイロットシンボル
とを前記RLS型位相及び振幅推定手段に帰還入力し、
前記RLS型位相及び振幅推定手段は、該帰還入力され
たシンボルと、遅延された受信信号とに基づき前記乗積
型歪の位相及び振幅の推定値を算出するもので、決定帰
還型構成の前記RLS型位相及び振幅推定手段は、第2
ステージの推定を担うものである(この場合、第1ステ
ージの推定はパイロットシンボル内挿型位相及び振幅推
定手段により行われる)。
【0023】上記の如く、本発明は、キャリア同期用の
新規で改良された方法を提案する。本発明によるキャリ
ア同期方法は、パイロットシンボルの内挿と決定帰還
(descision-feedback)型RLS推定とをキャリア同期
用に組み合わせるものである。
【0024】また、本発明のキャリア同期ユニットは、
受信信号をベースバンドに混合する自走発振器を用いる
ことにより、開ループ構造内のキャリア同期用に用いる
ことができ、深いフェージングが生じている間にPLL
の性能劣化を回避することができる。
【0025】そして、本発明においては、ディジタル方
式で実装されたキャリア同期ユニットに好適に適用さ
れ、膠着(ハングアップ)のない同期が提案され、高い
成功確率をもって素早い位相獲得がなされ、従来からの
シンボル内挿法或いは従来の逐次型最小二乗法による位
相及び振幅推定を伴った判定指向型キャリア同期構造に
対し、改善された性能を発揮する。
【0026】本発明が提案する方式は、推定されたチャ
ネル伝達関数の精度を改善し、非常に高速で変動するフ
ェージングチャネル状態を追尾することができる。
【0027】また、本発明においては、まずフェージン
グチャネルの乗積型歪は、通常の内挿を用いて推定され
る。これらの推定は、フェージング補償と事前の同期シ
ンボル検波とに用いられる。
【0028】受信機が妥当なシンボルエラー率(0.5
に若干満たない)の領域で動作しているものと仮定する
と、事前に検波されたシンボルを用いてデータ変調を外
す処理は実に満足すべきものとなる。
【0029】事前に検波されたシンボルは、既知のパイ
ロットシンボルと組み合わされ、逐次型最小二乗法推定
(RLS推定)に供される。
【0030】逐次型最小二乗法による位相及び振幅推定
器(RLS推定器)は、時間平均重み付けされた二乗誤
差を最小化する逐次型最小二乗法の適応アルゴリズムを
用いてフェージングチャネルの乗積型歪を推定する。
【0031】そして、逐次型最小二乗法による推定値
は、最終的なフェージング補償及びシンボル検波に用い
られる。
【0032】ところで、逐次型最小二乗法の適応アルゴ
リズム用の大きな重み付け係数は「1」に近く、乗積型
歪推定におけるノイズの影響を低減する目的に使用され
ねばならない。しかしながら、逐次型最小二乗法の適応
アルゴリズム用の大きな重み付け係数は、大きな追尾遅
延をもたらす。
【0033】推定における追尾遅延は、判定指向型キャ
リア同期技法にとって破壊的であるが、本発明において
は、所定の遅延ブロックにより簡単に補償され、膠着と
は無縁の同期が達成される。現在の推定用に先行する数
スロットからの情報をこのように用いることにより、時
間的に連続して逐次型最小二乗法による推定が適用され
る。
【0034】僅かな欠点としては、受信機に遅延とバッ
ファ領域とが要求され、同様にまた従来の判定指向型の
構成における従来の逐次型最小二乗法の推定に比べ、複
雑さが幾分増すことである。
【0035】しかしながら、本発明においては、優れた
エラー性能と多値レベル信号規格が可能になることで、
これらの欠点は償われて余りあるものとなる。
【0036】本発明が提案する方式は、ディジタル型の
実装に非常に適したものであり、あらゆるディジタルの
実現要求に適うものである。
【0037】パイロットシンボル内挿と決定帰還逐次型
最小二乗法による推定とを組み合わせることによる、フ
ェージング補償は、キャリア追尾能力と受信機性能全体
とに改善をもたらす。
【0038】本発明の方式を用いることにより、通常の
パイロットシンボル内挿法に比べ、要求されるパイロッ
トシンボルの数を低減し、或いはパイロットシンボル間
の時間間隔を増大させることができる。
【0039】
【作用】本発明の原理・作用を以下に説明する。周波数
帯域で平坦なフェージングチャネルにおける同期検波
は、電力効率の問題を考慮したときに非同期検波に対し
て利点を有する。しかしながら、同期検波に必要なキャ
リア復元は、フェージングチャネルの時変特性の影響を
受ける。
【0040】本発明では、上記の如く、キャリア同期用
の新規で改良された方法が提案される。すなわち、フェ
ージングチャネルの乗積型歪推定用の逐次型最小二乗法
による適応アルゴリズムの優れた特徴を生かし、それと
同時に従来の判定指向型構成(descision directed con
figuration)において特徴的な膠着(ハングアップ)現
象を克服する。
【0041】逐次型最小二乗法による推定における追尾
遅延は、単純な補償用遅延ブロックによって簡単に克服
される。
【0042】逐次型最小二乗法推定(RLS推定)のた
めに、変調が乗積型歪と同様な影響を及ぼそうとも、通
常のシンボル内挿法を用いることにより該変調は除去さ
れる。
【0043】フェージングチャネルの乗積型歪用の逐次
型最小二乗法による適応アルゴリズムは、推定の精度と
信頼度を改善し、加算型(additive)ノイズの影響を除
々に低減し、通常のシンボル内挿法に対して、改善され
た性能を示す。
【0044】本発明を用いることで、パイロットシンボ
ルの数を低減し、或いはパイロットシンボル間の時間間
隔を通常のパイロットシンボル内挿法に比べ増大させる
ことができる。
【0045】本発明の特徴及び長所は、以下の本発明の
実施の形態の説明からより明らかとなろう。ここに、図
面を簡単に説明しておく。
【0046】図1は、本発明の一実施形態における伝送
方式のフレーム構成を図解するものである。伝送器は、
既知のシンボルすなわちパイロットシンボルを周期的に
挿入するが、キャリア同期ユニットは、内挿と、逐次型
最小二乗法による位相及び振幅推定処理におけるトレー
ニングのために、パイロットシンボルをチャネル伝達関
数の計測に用いる。
【0047】図2は、本発明の一実施形態におけるパイ
ロットシンボル内挿法と決定帰還逐次型最小二乗法によ
る推定とを組み合わせたキャリア同期ユニットのブロッ
ク線図を例示するものである。逐次型最小二乗法による
適応アルゴリズムが、フェージングチャネルの乗積型歪
の推定に適用されている。逐次型最小二乗法により推定
する目的で、データ変調は通常のシンボル内挿によって
取り除かれる。
【0048】図3は、本発明の一実施形態における位相
及び振幅推定処理を詳細に図解するものである。乗積型
歪は、受信信号とその推定値との間の時間重み付けされ
た二乗誤差を最小化する逐次型最小二乗法による適応ア
ルゴリズムを用いて計算される。受信信号の推定値は、
検波されたシンボルとパイロットシンボルとに乗積型歪
の推定値を乗算することにより形成される。なお、ここ
ではシンボル間干渉のない受信が仮定されている。
【0049】図4は、本発明の一実施形態における逐次
型最小二乗法による推定のための計算方法を図解するも
のである。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態においては、
ディジタル方式で実現されたキャリア同期ユニットが考
慮される。
【0051】複素数値のベースバンド線形変調受信信号
が、フェージングに起因する乗積型歪の推定に用いられ
る。フェージングによる乗積型歪の同相成分(in-phas
e)と直交成分(quadrature)I/Qは、低域濾波処理
され、乗積型歪のI/Q推定用によく適合したものとさ
れる。
【0052】フェージングに起因する乗積型歪のI/Q
成分の低域濾波特性(ローパス特性)は、地上局−移動
局間通信及び航空衛星通信用の多くの物理的計測値にお
いて検証されている。
【0053】本発明の一実施形態では、位相及び振幅推
定は、乗積型歪のI/Q成分を推定することにより行わ
れる。そうした方式で得られる振幅情報すなわち複素数
値の乗積型歪の大きさ(マグニチュード)は、経費負担
なしで精密な自動利得制御(AGC)に用いることもで
きる。
【0054】ダイバシチー受信と最大レシオの組み合わ
せは、このキャリア同期ユニットを用いることにより簡
単に実現できるが、これは、このキャリア同期ユニット
がチャネル利得の最適推定値をもたらすためである。
【0055】送信機は周期的に既知のシンボルすなわち
パイロットシンボルを挿入し、受信機は、パイロットシ
ンボルを対応するサンプルの抽出に用い、フェージング
チャネルの乗積型歪の推定値を形成するのにパイロット
シンボルを内挿する。
【0056】これらのパイロットシンボルは、逐次型最
小二乗法による位相及び振幅推定器のトレーニングにも
用いられる。
【0057】このフレーム構造型伝送は、図1に模式的
に図解されている。各スロットはM個のパイロットシン
ボルとN個のデータシンボルからなる。パイロットシン
ボルの使用は、伝送パルス波形に何等の変化も或いは平
均パワーレシオに対するピークについても何等の変化を
引き起こさない。従って、送信機や受信機の複雑さが増
すことはない。
【0058】送信機はM個のパイロットシンボルを送信
し、続いてN個のデータシンボルを送信し、次に新たな
M個のパイロットシンボルを送信するといった処理を繰
り返す。
【0059】比N/Mとしては15を超えるものが用い
られ、このため、既知のシンボルの挿入に起因する損失
は無視できる。フレーム(スロット)ごとのパイロット
シンボルの数Mは、通常1ないし5である。なお、数M
が1よりも大であれば、一つのスロットからのパイロッ
トシンボルに対応するサンプルは、累積(積算)して平
均化されるべきである。サンプルを平均化することによ
り、加算的ノイズの影響や干渉の影響は大幅に低減され
る。平均化されたサンプルを内挿に用いることは、パイ
ロットシンボル内挿方式の性能を改善する。
【0060】図2を参照して、パイロットシンボル内挿
器1は、既知のパイロットシンボルp1を用いて位相及
び振幅を受信信号i1から抽出する。
【0061】パイロットシンボル内挿器1は、パイロッ
トシンボルにより与えられるチャネル測定値を内挿し、
データ検出用の振幅基準及び位相基準z1を得る。
【0062】通常のパイロットシンボル内挿は、フェー
ジング補償のための従来技術において公知である。低次
のガウス内挿(Gaussian interpolation)と低域濾波内
挿(low-pass interpolation)或いは線形内挿(linear
interpolation)が、この場合に適用される。
【0063】線形内挿を以下に簡単に説明する。フェー
ジングチャネルは乗積型歪を招来し、パイロットシンボ
ルにより与えられるチャネル測定値は受信信号i1の対
応サンプルをパイロットシンボルp1によって除算する
ことにより得られる(推定される)。そして、これらの
推定値はノイズによって崩されている。
【0064】パイロットシンボルの数Mが1よりも大で
あれば、1スロットについてこれらの推定値を平均化す
ることによりノイズの影響は低減されるが、この場合、
フェージング伝達関数はM個の連続するパイロットシン
ボル期間において一定であることが仮定される。
【0065】位相及び振幅基準z1は、スロット内にお
いて2個の連続するスロットの線形内挿によって推定さ
れる。
【0066】少なくとも2個のスロットからのパイロッ
トシンボルによって推定されるフェージングチャネルの
測定値を使用するために内挿にいかなる要求がなされよ
うとも、内挿は必然的に遅延を招く。
【0067】フェージング乗積型歪のI成分とQ成分に
対する内挿が行われる。位相及び振幅基準z1もまた、
1スロット内で低次のガウス内挿(ほぼガウスフィル
タ)又は低域濾波内挿により推定することができる。な
お、多相フィルタ(polypahse)回路網構造を低域濾波
内挿に適用してもよい。
【0068】図2において、ブロック3で示される位相
及び振幅補償器Iが、パイロットシンボル内挿器1で推
定された位相及び振幅基準z1をフェージング補償のた
めに用いる。位相及び振幅補償器3は、フェージング歪
を補償するため受信信号i2に複素数値1/z1を乗算
する。
【0069】ブロック4で示す遅延D1は、パイロット
シンボル内挿器1でのシンボル内挿に起因する遅延を補
償するために導入されている。
【0070】スライサIすなわちブロック5は、補償さ
れた信号i3を入力として用い、検出シンボルd1を出
力する(これを「シンボル決定(symbol decision)」
という)。これらの検出シンボルは、逐次型最小二乗法
による位相及び振幅推定のために求められるものであ
り、受信機における現実の検波プロセスとは必ずしも一
致しない。
【0071】コヒーレントに検出された(すなわち同期
検波された)シンボルd1は、逐次型最小二乗法による
推定のためスイッチ6によってパイロットシンボルp2
と結合されるが、フレーム同期が仮定されており、その
ため局部パイロットシンボル発生器2とスイッチ6の制
御とがフレーム構造伝送に同期されている。本実施形態
においては、シンボルタイミング同期とシンボル間干渉
のない受信もまた仮定されている。ブロック8によって
導入された遅延D2は、ブロック4における遅延D1と
同じである。遅延D2もまた、内挿用の遅延を補償す
る。
【0072】逐次型最小二乗法による位相及び振幅推定
器(RLS位相及び振幅推定器)7は、検波されたシン
ボルd1と既知のパイロットシンボルp2とを用いて逐
次型最小二乗法による適応アルゴリズムにより遅延受信
信号i2から位相及び振幅を抽出する。
【0073】図3は、逐次型最小二乗法による位相及び
振幅推定処理をより詳細に図解するものである。
【0074】シンボル系列u2は、検波シンボルd1と
パイロットシンボルp2とを図1に示すスイッチ6を介
して時分割多重することにより形成される。シンボル系
列u2と遅延された受信信号i2とは、逐次型最小二乗
法による位相及び振幅推定器7のための入力であり、一
方、z2はRLS位相及び振幅推定器7の出力となる
(位相及び振幅補償器10への入力)。
【0075】シンボルu2を乗積型歪の推定値z2に乗
算器101にて乗算することにより、受信信号i6の推
定値が生成される。
【0076】エラー信号e2は、減算器102にて、受
信信号推定値i6を遅延された受信信号i2から減算す
ることにより計算される。
【0077】ベースバンド受信信号i2は、シンボル期
間毎に、すなわち時刻{nTs}において一度サンプリ
ングされ、逐次型最小二乗法による位相及び振幅推定器
7により推定用に使用されるサンプル{i2(n)}を
与える。Tsはシンボル期間を示している。
【0078】フェージングチャネル乗積型歪の推定値
は、時刻{nTs}において出力され、サンプル{z2
(n)}が得られる。
【0079】入力シンボルu2もまたシンボルデータ速
度でサンプリングされ、時刻{nTs}においてサンプ
リング{u2(n)}で表される。
【0080】信号i2,i6,z2,e2は、I/Q直
交成分をもった複素数値信号である。
【0081】逐次型最小二乗法による適応アルゴリズム
は、時間平均重み付け二乗誤差e2を最小化する。いか
なる誤差e2に付された重みも、誤差の時間経過ととも
に指数級数的に減少し、アルゴリズムは次式(1)のE
tを最小化する。
【0082】
【数1】
【0083】ただし、Wは、逐次型最小二乗法(RL
S)適応アルゴリズムのための重み付け係数である。
【0084】なお、逐次型最小二乗法のアルゴリズムは
従来技術において公知である。
【0085】ここでは、フェージングチャネル乗積型歪
が、スカラー量の複素数値信号z2の乗算によってどの
ようにモデリングされようとも、逐次型最小二乗法のア
ルゴリズムは単純化された形式を有する。
【0086】信号u2は入力信号として考えられ、信号
z2は推定係数として考えられ、e2=i2−z2・u
2は誤差信号である。上式(1)におけるEtをz2に
関して最小化すると、逐次型最小二乗法によるアルゴリ
ズムに従って次式(2)が得られる。
【0087】 R(t)・Z2(t)=D(t) …(2)
【0088】ここで、R(t)は、次式(3)に規定さ
れる信号相関値である。
【0089】
【数2】
【0090】また、D(t)は、次式(4)に規定され
る相互相関値である。
【0091】
【数3】
【0092】ここで、u2*(n)は、u2(n)の共
役複素数を表す。
【0093】u2(n)・u2*(n)は、u2(n)
のマグニチュードの二乗に等しく、実数値であり、信号
相関値R(t)も実数値である。上式(2)の解は、次
式(5)で与えられる。
【0094】
【数4】
【0095】R(t)は、次式(6)のように、一サン
プル前のR(t−1)から逐次的(リカーシブ)に計算
される。
【0096】
【数5】
【0097】D(t)も次式(7)のように逐次的に計
算される。
【0098】
【数6】
【0099】このため、フェージングチャネルの乗積型
歪推定値z2(t)は次式(8)のように逐次的に計算
される。
【0100】
【数7】
【0101】図4は、図2の逐次型最小二乗法による位
相及び振幅推定器7の処理を詳細に図解するものであ
る。
【0102】上式(8)の分子の計算は、ブロック20
1,202,203,204にて行なわれる。これらの
ブロックはスカラー演算を行う。ブロック203は1サ
ンプル遅延を導入し、ブロック202は加算器であり、
ブロック204は乗算器である。
【0103】上式(8)の分母の計算は、ブロック20
5,206,207,208,209により行なわれ
る。これらのブロックは、複素数値の演算を行う。ブロ
ック205は、共役複素数の計算を図解し、ブロック2
08は1サンプル遅延を導入し、ブロック207は加算
器であり、ブロック206,209は乗算器である。
【0104】上式(8)の分数計算は、ブロック210
に図示されている。
【0105】図4には、逐次型最小二乗法による推定の
ための従来の計算法の説明が模式的に与えられている。
これらの計算の様々な変形は、当業者によって用いられ
よう。
【0106】本発明は、ここに図示した実施の形態に制
限されることを意図していないが、ここに開示された原
理及び新規な特徴に矛盾しない最大限の範囲に従うべき
ものである。
【0107】乗積型歪推定におけるノイズの影響を低減
するため、逐次型最小二乗法による適応アルゴリズムW
のための重み付け係数は、「1」に近いものでなければ
ならない。大きな重み付け係数は、推定値z2に対する
加算型ノイズの影響を低減するが、同時に乗積型歪の変
化に対する鈍い応答を招く(すなわち追尾遅延を増大さ
せる)。この追尾遅延は判定指向型キャリア同期技法に
とって破壊的である。
【0108】本実施形態においては、追尾遅延の影響は
遅延ブロックによって補償されている。
【0109】図2のブロック9における遅延D3が、逐
次型最小二乗法による位相及び振幅推定器7により導か
れた推定に伴う遅延の補償に用いられる。逐次型最小二
乗法による推定における追尾遅延は、逐次型最小二乗法
による重み付け係数の関数であり、選択された重み付け
係数に対しては一定の遅延D3が提案される。
【0110】現在の推定に先行スロットからの情報を使
用する方法を用いて時間的に連続して逐次型最小二乗法
による推定が適用され、そのことで推定精度が改善され
る。
【0111】本実施形態においては、変則的な位相基準
のジャンプ(飛躍)或いはPLLや同様の位相追尾シス
テムの再引き込み問題を伴うことなく、膠着とは無縁の
同期が達成されると共に、曖昧さのない位相同期が達成
される。正確な位相及び振幅基準が供給されるため、本
実施形態により多値位相変調(M−PSK)や多値直交
振幅変調(M−QAM)のような多値変調が可能にな
る。
【0112】図2において、ブロック10で示される補
償器IIは、受信信号i4の最終フェージング補償用に逐
次型最小二乗法により推定された乗積型歪z2を用い
る。補償器IIは、受信信号i4に複素数1/z2を乗算
する。
【0113】チャネル符号を用いると、フェージング補
償器IIの出力からソフトウェア情報データが得られる。
補償された信号i5を用いることにより、図2にブロッ
ク11で示したスライサIIは最終決定を行い、同期検波
されたシンボル(検波シンボル)d2を出力する。信号
i1,i2,i3,i4,i5,d1,d2,p1,p
2,z1,z2は、I/Q直交成分を伴った複素数値信
号である。
【0114】次に、本発明の基礎となる判定指向型キャ
リア同期ユニットの構成を図5及び図6を参照して説明
しておく。
【0115】判定指向型キャリア同期ユニットは、検出
されたシンボル(シンボル判定)が位相及び振幅の推定
に用いられる(指向される)ものであり、フェージング
に起因する乗積型歪の位相及び振幅を推定する手段と、
乗積型歪を補償する歪補償手段と、コヒーレントシンボ
ルを検出するシンボル検出手段と、乗積型歪の位相及び
振幅を推定する手段を周期的にトレーニングする手段
と、を含んでいる。
【0116】図5には、キャリア復元のための、逐次型
最小二乗法(RLS)位相・振幅推定と予測とを結合し
てなる判定指向型キャリア同期装置のブロック線図を示
している。複素数値のベースバンド線形変調受信信号
が、フェージングに起因する乗積型歪の推定に用いられ
る。フェージングによる乗積型歪の同相成分(in-phas
e)と直交成分(quadrature)I/Qは、低域濾波処理
され、乗積型歪のI/Q推定用によく適合したものとさ
れる。フレーム構造型伝送は、すでに図1を参照して説
明したとおりである。
【0117】図5を参照して、位相及び振幅推定器60
は、検出したシンボルd1又は既知のパイロットシンボ
ルp1をスイッチ56を介して選択し、受信信号i1か
ら位相及び振幅を推定する。ここではフレーム同期され
ているものとし、局所的なパイロットシンボル発生器5
5とスイッチ56の制御はフレーム構造型伝送に同期し
ているものとする。現在の位相及び振幅推定値z2は次
の受信信号i1のフェージング補償のために用いられ
る。
【0118】位相及び振幅推定器60は、RLS位相・
振幅推定器51と予測器52とからなり、RLS位相・
振幅推定器51は、図3に示したものと同様なRLS適
応アルゴリズムを行い乗積型歪z1を推定する。
【0119】予測器52は、現在及び過去の乗積型歪推
定値z1を用いて、乗積型歪z2すなわち将来における
nシンボルの予測を行なう。予測はモリソン(Morriso
n)の最小二乗フェージング・メモリ予測アルゴリズム
に基づいている。
【0120】推定値z1の系列を用いることにより、予
測器52は乗積型歪の第nステップの予測値z2i+n,i
を形成する。第nステップの予測値z2i+n,iを形成す
るため、モリソンの度数1の最小二乗フェージング記憶
予測アルゴリズムを適用し、z1i、z1i-1、z
i-2、…を推定することにより、予測器52はまず第
1ステップの予測値z2i+1,iを決定しなければならな
い。予測器52は、以下の複素数値を算定する。
【0121】
【数8】
【0122】z2′i+1,iは、z1i+1とz1iとの差の
予測値であり、このためziのiについての変化率とな
る。
【0123】このアルゴリズムは、z1i−z1i-1が、
iのいくつかの隣接値に亘ってiに対して実効的には不
変であることを仮定している。
【0124】Qは、予測アルゴリズムのメモリ係数であ
り、0から1の範囲の実数値定数であり、通常は1に近
い値とされる。
【0125】図6は、上式(9)〜(12)を用いた計算
過程を模式的に図解するものであり、図5の予測器52
の処理の詳細な説明図である。
【0126】上式(9)の計算は、減算器501により
図示されている。ブロック502,503,504は、
上式(10)の計算により用いられる。上式(11)は、ブ
ロック505,506,507,508により図示され
ている。最後に、上式(12)の計算は、ブロック50
9,510により図示されている。
【0127】最初に受信したサンプルz1iにおいて予
測処理を開始するため、予測器52は、次式(13)のよ
うにおく。
【0128】 Z21,0=z1、 z2′1,0=0 …(13)
【0129】時刻kTにおいて予測を再開させるため、
予測器52は、次式(14)のようにおく。
【0130】 z2k,k-1=z1k-1、 z2′k,k-1=0 …(14)
【0131】RLS推定処理を再開するため、図5のR
LS位相・振幅推定器51は、内部メモリの値を零にセ
ットし、こうしてその後の推定値に対する過去に受信し
たサンプルの影響を無効とする。
【0132】深いフェージングとノイズとが、実際の乗
積型歪とその推定値との間に差異をもたらし、これが原
因となりシンボルの決定誤差を招く。
【0133】判定指向型キャリア同期方式におけるこれ
らの決定誤差は、推定に影響を及ぼし、そのことで同期
ユニットは膠着(ハングアップ)状態に陥ることがあ
る。
【0134】これらの欠点を克服するため、図1に示し
たように、既知のパイロットシンボルが、位相及び振幅
推定器のトレーニングに用いられる。トレーニング期間
中、同期ユニットはハングアップから回復し正確な推定
を開始する。そして、挿入されたパイロットシンボルに
起因する損失を最小化するため、トレーニング期間ごと
に数種のパイロットシンボルだけが用いられる。
【0135】推定におけるノイズを抑圧するために大き
なRLS重み付け係数を用いると、過去のサンプルのR
LS推定に対する大きな影響のために、ハングアップか
らの回復と推定の修正は、トレーニング期間中に行なえ
なくなる。
【0136】トレーニング期間中の推定処理を高速化す
るため、RLS推定器の処理の再開は、各種トレーニン
グ期間の開始時点で内部メモリをリセットすることによ
り行なわれる。トレーニング期間の終了時点において、
予測処理の再開は、上式(13)、(14)に規定されるよ
うに、プリセット用に更新された推定値を用いるにより
行なうことが必要とされる。
【0137】図5における補償器54は、推定され且つ
予測された乗積型歪値z2を、受信信号i1の位相及び
振幅補償用に用いる。補償器54は、マルチバス受信信
号i1に複素数値1/z2を乗算する。補償された信号
i2を用いることにより、スライサ53は決定を行い、
検波シンボル(検出シンボル)d1を出力する。
【0138】判定指向型同期方式にて同期検波されたシ
ンボルd1は、周波数比選択制フェージングチャネル内
の乗積型歪の位相及び振幅推定に用いられる。
【0139】受信機が妥当な低エラーレート状態で作動
していると仮定することで、検波シンボルd1は乗積型
歪の推定処理に十分に用いることができる。このシンボ
ル検波は、乗積型歪の推定のために必要とされるもので
あり、必ずしも受信機の実際の検波処理に合致する必要
はない。信号i1、i2、d1、z1、z2等は、I/
Q直交成分をもった複素数値信号である。すべての処理
はシンボルレートで行われ、時刻iT(但し、Tはシン
ボル期間)でにおける各信号のサンプルは、添字iによ
って示される。
【0140】図5及び図6を参照して説明した判定指向
型キャリア同期ユニットは、最小二乗フェージング記憶
メモリへのカーブフィッティング及び外挿に基づく予測
を、RLS推定に適合させることにより、追尾遅延を低
減することができ、このためBER性能(ビット誤り
率)が改善している。そして上記キャリア回復方法は、
デコーダ用にチャネル品質情報を抽出する可能性を伴っ
て、膠着現象を最小化し、ディジタル方式の実装に好適
とされ、現在の通信システム内の受信機のディジタル化
要求に合致するものである。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、決定帰
還型逐次型最小二乗法(デシジョンフィードバックRL
S)推定を提案するものであり、フェージングチャネル
乗積型歪の推定における冗長性を低減し、推定の信頼性
を高めている。そして、本発明によれば、逐次型最小二
乗法による推定の追尾遅延の影響を補償する新規で改良
された方式方法が提案され、この修正された方式は、品
質劣化を回避して連続的な位相及び振幅推定値を生成す
る。
【0142】また、本発明による方式は、推定されたフ
ェージングチャネル機能の精度を改善し、非常に高速で
変化するフェージング状態を追尾することができるとい
う効果を有する。さらに、本発明の方法を用いることに
より、必要とされるパイロットシンボル数が低減でき、
或いはフレーム構造伝送におけるパイロットシンボル間
の時間間隔を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝送方式のフレーム構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態の構成を例示するブロック
線図である。
【図3】本発明の一実施形態における位相及び振幅推定
処理を詳細に示す図である。
【図4】本発明の一実施形態における逐次型最小二乗法
による推定のための計算方法を説明するための図であ
る。
【図5】本発明に関連する判定指向型キャリア同期設計
方式を説明するための図である。
【図6】判定指向型キャリア同期設計方式の予測処理の
計算方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 パイロットシンボル内挿器 2 パイロットシンボル発生器 3 位相及び振幅補償器I 4 遅延ブロックD1 5 スライサI 6 スイッチ 7 逐次型最小二乗法による位相及び振幅推定器 8 遅延ブロックD2 9 遅延ブロックD3 10 位相及び振幅補償器II 11 スライサII 101 乗算器 102 加算器 201 二乗値計算器 202 加算器 203 1サンプル遅延器 204 乗算器 205 共役複素数値計算器 206 乗算器 207 加算器 208 1サンプル遅延器 209 乗算器 210 除算器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正内容】
【0121】
【数1】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイロットシンボルを内挿することにより
    フェージングによる伝送路の乗積型歪の位相及び振幅を
    推定するパイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定手
    段と、 フェージングによる伝送路の乗積型歪の位相及び振幅を
    逐次型最小二乗法(recurcive least squares;RL
    S)により推定するRLS型位相及び振幅推定手段と、 フェージングによる乗積型歪を補償する歪補償手段と、 同期検波により受信シンボルを判定するシンボル判定手
    段と、 少なくとも受信信号を遅延するための遅延手段と、 前記RLS型位相及び振幅推定手段を周期的にトレーニ
    ングする手段と、 を含み、 前記パイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定手段と
    判定帰還構成のRLS型位相及び振幅推定手段とを複合
    してなることを特徴とするキャリア同期ユニット。
  2. 【請求項2】前記パイロットシンボル内挿型位相及び振
    幅推定手段により推定された前記フェージングによる伝
    送路の乗積型歪の位相及び振幅を前記歪補償手段にて補
    償した信号を前記シンボル判定手段に入力し、検出され
    たシンボルと、既知のパイロットシンボルとを前記RL
    S型位相及び振幅推定手段に帰還入力し、前記RLS型
    位相及び振幅推定手段は、該帰還入力されたシンボル
    と、遅延された受信信号とに基づき前記乗積型歪の位相
    及び振幅の推定値を算出することを特徴とする請求項1
    記載のキャリア同期ユニット。
  3. 【請求項3】前記パイロットシンボル内挿型位相及び振
    幅推定手段が、受信信号からパイロットシンボルに対応
    するサンプルを抽出し、該サンプルの位相及び振幅を抽
    出し、これらを予め定めた所定の内挿方法を用いて内挿
    し、乗積型歪の推定値を形成する、ことを特徴とする請
    求項1記載のキャリア同期ユニット。
  4. 【請求項4】前記RLS型位相及び振幅推定手段が、 重み付け二乗誤差の時間平均値を最小にする逐次型最小
    二乗法(RLS)適応アルゴリズムを用いることを特徴
    とする請求項1記載のキャリア同期ユニット。
  5. 【請求項5】フェージングによる伝送路の乗算型歪の推
    定の信頼性を改善するために、周期的に挿入された既知
    のシンボル又はパイロットシンボルを前記RLS型位相
    及び振幅推定手段のトレーニングに用いる手段を含むこ
    とを特徴とする請求項4記載のキャリア同期ユニット。
  6. 【請求項6】前記歪補償手段が、 前記パイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定手段の
    推定値を用いて位相及び振幅を補償する第1の位相及び
    振幅補償手段と、 前記RLS型位相及び振幅推定手段により推定された位
    相及び振幅推定値を用いて位相及び振幅を補償する第2
    の位相及び振幅補償手段と、 を含むことを特徴とする請求項1記載のキャリア同期ユ
    ニット。
  7. 【請求項7】前記第1の位相及び振幅補償手段が、前記
    パイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定手段の出力
    に作動可能に接続され、受信信号の位相及び振幅の補償
    のための所定の演算を行なう手段を含むことを特徴とす
    る請求項6記載のキャリア同期ユニット。
  8. 【請求項8】前記第2の位相及び振幅補償手段が、前記
    RLS型位相及び振幅推定手段により位相及び振幅推定
    器の出力に作動可能に接続され、遅延された受信信号の
    位相及び振幅の補償のために所定の演算処理を行なう手
    段を含むことを特徴とする請求項6記載のキャリア同期
    ユニット。
  9. 【請求項9】前記シンボル検出手段が、 請求項6記載の前記第1の位相及び信号補償手段の出力
    を用いてシンボルを検波する第1の判定手段と、 請求項6記載の前記第2の位相及び信号補償手段の出力
    を用いてシンボルを検出する第2の判定手段と、 を含むことを特徴とする請求項1記載のキャリア同期ユ
    ニット。
  10. 【請求項10】前記第1の判定手段が、前記第1の位相
    及び振幅補償手段の出力に作動可能に接続され、前記逐
    次型最小二乗法による位相及び振幅推定の判定帰還入力
    信号を発生するために仮シンボル判定を行なうことを特
    徴とする請求項9記載のキャリア同期ユニット。
  11. 【請求項11】前記第2の判定手段が、前記第2の位相
    及び振幅補償手段の出力に作動可能に接続され、判定デ
    ータを出力するためにシンボルを判定することを特徴と
    する請求項9記載のキャリア同期ユニット。
  12. 【請求項12】前記遅延手段が、 前記パイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定手段に
    おける内挿を行なうことにより発生する遅延を補償する
    第1の遅延手段と、 前記RLS型位相及び振幅推定手段の追尾遅延を補償す
    る第2の遅延手段と、 を含むことを特徴とする請求項1記載のキャリア同期ユ
    ニット。
  13. 【請求項13】前記第1の遅延手段が、受信信号と受信
    機内部で発生されたパイロットシンボルとを遅延し、前
    記パイロットシンボル内挿型位相及び振幅推定手段によ
    る内挿遅延を補償する手段をさらに含むことを特徴とす
    る請求項12記載のキャリア同期ユニット。
  14. 【請求項14】前記第2の遅延手段が、受信信号を遅延
    して前記RLS型位相及び振幅推定手段により引き起こ
    された追尾遅延を補償する手段を含み、 前記RLS型位相及び振幅推定手段における追尾遅延
    は、逐次型最小二乗法の重み付け係数の関数とされ、選
    択された重み付け係数に応じて所定の遅延が挿入される
    ことを特徴とする請求項12記載のキャリア同期ユニッ
    ト。
  15. 【請求項15】前記トレーニング手段が、パイロットシ
    ンボルを受信機内部で発生する手段と、 前記パイロットシンボルと判定シンボルとを時分割多重
    したフレームを作成する手段と、を含み、 受信機においてフレーム同期方式が実装されていること
    を特徴とする請求項1記載のキャリア同期ユニット。
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