JPH0962028A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH0962028A JPH0962028A JP7235906A JP23590695A JPH0962028A JP H0962028 A JPH0962028 A JP H0962028A JP 7235906 A JP7235906 A JP 7235906A JP 23590695 A JP23590695 A JP 23590695A JP H0962028 A JPH0962028 A JP H0962028A
- Authority
- JP
- Japan
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- toner
- photosensitive drum
- image
- image forming
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- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 現像部位でのトナーコート量過多により発生
している文字周りのトナーの飛び散りの発生防止、及び
転写ローラと感光ドラムとに周速差を設けることなく微
粒径トナーを使用して、文字中抜け防止、印字精度向上
の両立が図られる画像形成装置の提供。 【解決手段】 トナーのSF2値が100〜150、且
つ現像剤担持体上のトナーコート量(質量/面積)が
0.5〜1.5mg/cm2以下であることを特徴とす
る画像形成装置、及びトナーのSF2値が100〜15
0で、重量平均粒径が4.5〜8μmであり、且つ転写
ローラの感光ドラムに対する相対速度が95〜110%
であることを特徴とする画像形成装置。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
している文字周りのトナーの飛び散りの発生防止、及び
転写ローラと感光ドラムとに周速差を設けることなく微
粒径トナーを使用して、文字中抜け防止、印字精度向上
の両立が図られる画像形成装置の提供。 【解決手段】 トナーのSF2値が100〜150、且
つ現像剤担持体上のトナーコート量(質量/面積)が
0.5〜1.5mg/cm2以下であることを特徴とす
る画像形成装置、及びトナーのSF2値が100〜15
0で、重量平均粒径が4.5〜8μmであり、且つ転写
ローラの感光ドラムに対する相対速度が95〜110%
であることを特徴とする画像形成装置。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンター、デジ
タル複写機等の電子写真方式を利用した画像形成装置に
関する。
タル複写機等の電子写真方式を利用した画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンター、デジタル複写機等の
電子写真方式を利用した画像形成装置は、公知の帯電ロ
ーラ等を使用して、電子写真感光体(感光ドラム)を一
様に帯電し、画像信号により変調された半導体レーザー
等によって画像露光を行い、像担持体(感光ドラム)上
に静電潜像を形成する。この静電潜像を現像する現像装
置としては、像担持体と接触或いは微小間隔をもって対
向されている現像剤担持体上から、現像剤(トナー)を
像担持体上の静電潜像に転移して付与することにより、
静電潜像を現像するものが知られている。この結果、静
電潜像が現像され、トナー画像が形成されて可視化され
る。
電子写真方式を利用した画像形成装置は、公知の帯電ロ
ーラ等を使用して、電子写真感光体(感光ドラム)を一
様に帯電し、画像信号により変調された半導体レーザー
等によって画像露光を行い、像担持体(感光ドラム)上
に静電潜像を形成する。この静電潜像を現像する現像装
置としては、像担持体と接触或いは微小間隔をもって対
向されている現像剤担持体上から、現像剤(トナー)を
像担持体上の静電潜像に転移して付与することにより、
静電潜像を現像するものが知られている。この結果、静
電潜像が現像され、トナー画像が形成されて可視化され
る。
【0003】この様にして形成されたトナー画像は、転
写ローラ等の公知の転写手段により紙等の被転写材に転
写される。トナー画像が転写された被転写材は、像担持
体から分離され公知の加熱定着手段等に送られ、そこで
トナー画像の被転写材への定着が行なわれる。転写の終
了した後に像担持体上に残留したトナーは、クリーニン
グブレード等による公知のクリーニング手段により除去
される。
写ローラ等の公知の転写手段により紙等の被転写材に転
写される。トナー画像が転写された被転写材は、像担持
体から分離され公知の加熱定着手段等に送られ、そこで
トナー画像の被転写材への定着が行なわれる。転写の終
了した後に像担持体上に残留したトナーは、クリーニン
グブレード等による公知のクリーニング手段により除去
される。
【0004】像担持体へのトナーの供給は、先ず、回転
する現像剤担持体によってトナー容器からトナーが現像
剤担持体上に乗って持ち出され、感光ドラムと対向した
現像領域へと搬送される。現像剤担持体としては、アル
ミニウムの素管の外周面にアランダム砥粒等でサンドブ
ラスト処理を施した現像スリーブや、アルミニウムの素
管の外周面に、弾性体であるNBRゴム層が約2mm程
度の厚さで設けられた104〜1012Ωcm程度の抵抗
値を有する弾性現像ローラ等を使用する。
する現像剤担持体によってトナー容器からトナーが現像
剤担持体上に乗って持ち出され、感光ドラムと対向した
現像領域へと搬送される。現像剤担持体としては、アル
ミニウムの素管の外周面にアランダム砥粒等でサンドブ
ラスト処理を施した現像スリーブや、アルミニウムの素
管の外周面に、弾性体であるNBRゴム層が約2mm程
度の厚さで設けられた104〜1012Ωcm程度の抵抗
値を有する弾性現像ローラ等を使用する。
【0005】ここで、現像領域に搬送されるトナーの量
を最適なものに規制する現像剤規制部材について説明す
る。現像剤担持体上の現像剤層の厚みは、規制部材であ
る現像ブレードによって規制される。現像ブレードとし
ては、例えば、鋼板製のホルダーによって固定された、
厚さ1〜1.5mm、自由長10mm程度のウレタンゴ
ム等の弾性体からなる弾性現像ブレードが用いられる。
該弾性現像ブレードは、30g/cm程度の当接圧で現
像剤担持体である現像スリーブ又は現像ローラ上に当接
される。この結果、上記した現像ローラ等の現像剤担持
体上には現像剤層(トナーコート層)が形成される。
を最適なものに規制する現像剤規制部材について説明す
る。現像剤担持体上の現像剤層の厚みは、規制部材であ
る現像ブレードによって規制される。現像ブレードとし
ては、例えば、鋼板製のホルダーによって固定された、
厚さ1〜1.5mm、自由長10mm程度のウレタンゴ
ム等の弾性体からなる弾性現像ブレードが用いられる。
該弾性現像ブレードは、30g/cm程度の当接圧で現
像剤担持体である現像スリーブ又は現像ローラ上に当接
される。この結果、上記した現像ローラ等の現像剤担持
体上には現像剤層(トナーコート層)が形成される。
【0006】この様な規制部材によるトナーコーティン
グ方法は、現像剤担持体上のトナーコート層の厚みが、
主として、磁界や電界の形によって決まり、トナーの、
トリボや凝集力等の不安定要因に影響されにくいという
長所を持っている。又、コーティングされたトナーは、
内設されている磁石等の磁気力で現像剤担持体上に引き
寄せられているので、トナー飛散が少ないという利点も
ある。
グ方法は、現像剤担持体上のトナーコート層の厚みが、
主として、磁界や電界の形によって決まり、トナーの、
トリボや凝集力等の不安定要因に影響されにくいという
長所を持っている。又、コーティングされたトナーは、
内設されている磁石等の磁気力で現像剤担持体上に引き
寄せられているので、トナー飛散が少ないという利点も
ある。
【0007】しかしながら、上記した従来例では、現像
領域における弾性現像ローラ等の現像剤担持体上のトナ
ーコート量が1.5〜2.5mg/cm2と大きかった
為に、現像部位での現像剤担持体表面のトナーコート量
が多くなり過ぎ、文字周りの飛び散りが生じるという問
題があった。
領域における弾性現像ローラ等の現像剤担持体上のトナ
ーコート量が1.5〜2.5mg/cm2と大きかった
為に、現像部位での現像剤担持体表面のトナーコート量
が多くなり過ぎ、文字周りの飛び散りが生じるという問
題があった。
【0008】これに対し、現像部位である現像極位置で
の極性を弱くすることによってトナーの穂立ちを低くす
ることで、現像に寄与するトナーコート量を少なくする
ことも可能であるが、この方法では、トナーの保持力が
弱くなってしまうので、画像白地部へのカブリや現像器
周りのトナー飛散が悪くなる為、良好な解決手段とはな
らなかった。
の極性を弱くすることによってトナーの穂立ちを低くす
ることで、現像に寄与するトナーコート量を少なくする
ことも可能であるが、この方法では、トナーの保持力が
弱くなってしまうので、画像白地部へのカブリや現像器
周りのトナー飛散が悪くなる為、良好な解決手段とはな
らなかった。
【0009】又、上記した従来例では、特に、被転写材
としてOHPシートや厚紙を使用した場合に生じ易い文
字中抜けを防止する為に、転写ローラの感光ドラムに対
するギア比と感光ドラムに当接しない状態での転写ロー
ラの外径とから計算される値で、転写ローラを感光ドラ
ムに対して110%と速く回転させて、実際の紙送りス
ピードが感光ドラムに対して1%程度速く搬送されるよ
うにしている。しかし、この為に紙種や紙の厚さによる
ずれの発生という別の問題が生じ、印字精度に劣る画像
となる。
としてOHPシートや厚紙を使用した場合に生じ易い文
字中抜けを防止する為に、転写ローラの感光ドラムに対
するギア比と感光ドラムに当接しない状態での転写ロー
ラの外径とから計算される値で、転写ローラを感光ドラ
ムに対して110%と速く回転させて、実際の紙送りス
ピードが感光ドラムに対して1%程度速く搬送されるよ
うにしている。しかし、この為に紙種や紙の厚さによる
ずれの発生という別の問題が生じ、印字精度に劣る画像
となる。
【0010】しかし、近年のプリンターに要求されてい
る高画質化の傾向により、トナーの粒径が、従来の12
μm程度から6〜8μm程度に小粒径化されてきている
為に、文字中抜けの問題は特に顕著になってきており、
上記した様に転写ローラの感光ドラムに対する速度差を
大きくする必要性がでてきている。即ち、転写ローラの
感光ドラムに対する速度差を大きくすれば文字中抜けは
改善されるが、印字精度は劣るものとなり、一方、転写
ローラの感光ドラムに対する速度差を小さくすれば印字
精度は改善されるが、文字中抜けは悪化することとな
り、得られる記録画像についての文字中抜けの問題と印
字精度の問題を両立させることは難しかった。
る高画質化の傾向により、トナーの粒径が、従来の12
μm程度から6〜8μm程度に小粒径化されてきている
為に、文字中抜けの問題は特に顕著になってきており、
上記した様に転写ローラの感光ドラムに対する速度差を
大きくする必要性がでてきている。即ち、転写ローラの
感光ドラムに対する速度差を大きくすれば文字中抜けは
改善されるが、印字精度は劣るものとなり、一方、転写
ローラの感光ドラムに対する速度差を小さくすれば印字
精度は改善されるが、文字中抜けは悪化することとな
り、得られる記録画像についての文字中抜けの問題と印
字精度の問題を両立させることは難しかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、現像部位でトナーコート量が多くなり過ぎることに
より発生している文字周りのトナーの飛び散りの発生を
防止した画像形成装置を提供することにある。又、本発
明の別の目的は、微粒径のトナーを使用しているにもか
かわらず、転写ローラと感光ドラムとに周速差を設ける
ことなく、文字中抜けが生じることなく、且つ印字精度
も良好な記録物が得られる画像形成装置を提供すること
にある。
は、現像部位でトナーコート量が多くなり過ぎることに
より発生している文字周りのトナーの飛び散りの発生を
防止した画像形成装置を提供することにある。又、本発
明の別の目的は、微粒径のトナーを使用しているにもか
かわらず、転写ローラと感光ドラムとに周速差を設ける
ことなく、文字中抜けが生じることなく、且つ印字精度
も良好な記録物が得られる画像形成装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明の第一の発明は、一
様に帯電された感光体ドラムに露光して静電潜像を形成
し、該静電潜像を現像剤担持体上にコートされたトナー
で現像し、転写ローラを用いて被転写材にトナー画像を
転写し、加熱定着して出力する電子写真の画像形成装置
において、トナーが、形状係数SF2が下記式で定義さ
れるときに、トナーのSF2値が100以上150以下
であり、且つ現像剤担持体上のトナーコート量(質量/
面積)が0.5mg/cm2以上1.5mg/cm2以下
であることを特徴とする画像形成装置である。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
によって達成される。即ち、本発明の第一の発明は、一
様に帯電された感光体ドラムに露光して静電潜像を形成
し、該静電潜像を現像剤担持体上にコートされたトナー
で現像し、転写ローラを用いて被転写材にトナー画像を
転写し、加熱定着して出力する電子写真の画像形成装置
において、トナーが、形状係数SF2が下記式で定義さ
れるときに、トナーのSF2値が100以上150以下
であり、且つ現像剤担持体上のトナーコート量(質量/
面積)が0.5mg/cm2以上1.5mg/cm2以下
であることを特徴とする画像形成装置である。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
【0013】又、本発明の第二の発明は、上記画像形成
装置において、使用するトナーが、トナーの形状係数S
F2値が100以上150以下で、重量平均粒径が4.
5μm以上8μm以下であり、且つ転写ローラの感光ド
ラムに対するギア比と、感光ドラムに当接していない転
写ローラ単体での転写ローラの外径とから計算される、
転写ローラの感光ドラムに対する相対速度とが95%以
上110%以下であることを特徴とする画像形成装置で
ある。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
装置において、使用するトナーが、トナーの形状係数S
F2値が100以上150以下で、重量平均粒径が4.
5μm以上8μm以下であり、且つ転写ローラの感光ド
ラムに対するギア比と、感光ドラムに当接していない転
写ローラ単体での転写ローラの外径とから計算される、
転写ローラの感光ドラムに対する相対速度とが95%以
上110%以下であることを特徴とする画像形成装置で
ある。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
【0014】
【発明の実施の態様】本発明の第一の発明の作用によれ
ば、現像領域における現像剤担持体表面のトナーコート
量が適度に薄く保たれる結果、トナーコート量が現像領
域で多くなり過ぎることによって生じる文字周りのトナ
ーの飛び散りの発生を有効に防止することが出来、得ら
れる記録画像の画質の改善がなされる。更に、本発明の
第二の発明で使用されるトナーの粒径は小さく表面積が
小さいので、トナーの必要以上の帯電(チャージアッ
プ)を防止する効果もある。又、上記トナーは表面積が
小さいので外添したシリカの効果が大きく、文字中抜け
のレベルが非常に良好となり、且つ転写ローラに感光ド
ラムに対しての周速差を殆ど設ける必要がないので、印
字精度も非常に改善され、文字中抜けの防止と印字精度
の向上の両立が達成される。
ば、現像領域における現像剤担持体表面のトナーコート
量が適度に薄く保たれる結果、トナーコート量が現像領
域で多くなり過ぎることによって生じる文字周りのトナ
ーの飛び散りの発生を有効に防止することが出来、得ら
れる記録画像の画質の改善がなされる。更に、本発明の
第二の発明で使用されるトナーの粒径は小さく表面積が
小さいので、トナーの必要以上の帯電(チャージアッ
プ)を防止する効果もある。又、上記トナーは表面積が
小さいので外添したシリカの効果が大きく、文字中抜け
のレベルが非常に良好となり、且つ転写ローラに感光ド
ラムに対しての周速差を殆ど設ける必要がないので、印
字精度も非常に改善され、文字中抜けの防止と印字精度
の向上の両立が達成される。
【0015】以下に好ましい実施態様を挙げて、本発明
を更に詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示
す画像形成装置の現像装置部分を拡大した構成図であ
る。画像形成装置の基本的構成は、前述した従来の画像
形成装置と基本的に同じであり、必要のない限り説明を
省略する。
を更に詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示
す画像形成装置の現像装置部分を拡大した構成図であ
る。画像形成装置の基本的構成は、前述した従来の画像
形成装置と基本的に同じであり、必要のない限り説明を
省略する。
【0016】本発明の現像装置10は、図1に示した様
に、例えば、絶縁性一成分磁性現像剤である磁性トナー
11等が収容された現像容器12が備えられ、その現像
容器12の感光ドラム1と対向した開口部内に、感光ド
ラム1と接して現像スリーブ17が配設されている。そ
して、現像容器12内の磁性トナー11は、現像スリー
ブ17内に内設されているマグネットローラ15によっ
て現像スリーブ17上に担持される。該現像スリーブ1
7上に担持されているトナーは、規制部材である現像ブ
レード16によって摩擦帯電及び薄層コート化され、現
像スリーブ17の回転に伴って感光ドラム1に対向して
いる現像領域13へと搬送される。
に、例えば、絶縁性一成分磁性現像剤である磁性トナー
11等が収容された現像容器12が備えられ、その現像
容器12の感光ドラム1と対向した開口部内に、感光ド
ラム1と接して現像スリーブ17が配設されている。そ
して、現像容器12内の磁性トナー11は、現像スリー
ブ17内に内設されているマグネットローラ15によっ
て現像スリーブ17上に担持される。該現像スリーブ1
7上に担持されているトナーは、規制部材である現像ブ
レード16によって摩擦帯電及び薄層コート化され、現
像スリーブ17の回転に伴って感光ドラム1に対向して
いる現像領域13へと搬送される。
【0017】本発明で使用される現像担持体としては、
先に述べた従来公知の、サンドブラスト処理されたアル
ミニウム素管からなる現像スリーブや、アルミニウムの
素管の外周に、例えば、肉厚が2mm程度のNBRゴム
層を設け、抵抗を104〜1012Ωcmとした弾性部材
が設けられている弾性現像スリーブ等が挙げられる。現
像ブレード16も、従来公知のものが使用されるが、例
えば、鋼板性のホルダーに固定されたウレタンゴム等の
弾性部材からなる弾性現像ブレードが使用され、該現像
ブレードは、上記した様な現像スリーブや弾性現像スリ
ーブ等に当接されて設けられる。
先に述べた従来公知の、サンドブラスト処理されたアル
ミニウム素管からなる現像スリーブや、アルミニウムの
素管の外周に、例えば、肉厚が2mm程度のNBRゴム
層を設け、抵抗を104〜1012Ωcmとした弾性部材
が設けられている弾性現像スリーブ等が挙げられる。現
像ブレード16も、従来公知のものが使用されるが、例
えば、鋼板性のホルダーに固定されたウレタンゴム等の
弾性部材からなる弾性現像ブレードが使用され、該現像
ブレードは、上記した様な現像スリーブや弾性現像スリ
ーブ等に当接されて設けられる。
【0018】先ず、本発明の第一の発明について、好ま
しい実施態様を挙げて説明する。本発明の第一の発明に
おいては、上記した様な現像ブレード16によって現像
ローラ等の現像剤担持体17上に適宜に薄い、即ち、ト
ナーコート量として0.5〜1.5mg/cm2の現像
剤層(トナーコート層)が形成される必要がある。即
ち、トナーコート量が1.5mg/cm2より多いと、
トナーの飛び散りが悪化して画質が劣るし、0.5mg
/cm2より少ないとベタ黒等で濃度が低くなるという
弊害があり、好ましくない。
しい実施態様を挙げて説明する。本発明の第一の発明に
おいては、上記した様な現像ブレード16によって現像
ローラ等の現像剤担持体17上に適宜に薄い、即ち、ト
ナーコート量として0.5〜1.5mg/cm2の現像
剤層(トナーコート層)が形成される必要がある。即
ち、トナーコート量が1.5mg/cm2より多いと、
トナーの飛び散りが悪化して画質が劣るし、0.5mg
/cm2より少ないとベタ黒等で濃度が低くなるという
弊害があり、好ましくない。
【0019】この様な薄層のトナーコート層を形成する
方法としては、例えば、上記した現像スリーブや現像ロ
ーラ等の現像剤担持体17の表面粗さを、中心線平均粗
さRa=0.1〜0.5μm程度に保つ様に構成する必
要がある。この表面粗さが粗い場合には、トナーコート
量が2.0mg/cm2程度になってしまい、トナー飛
び散りが悪化し、好ましくない。又、上記した様な、弾
性部材が設けられている弾性現像ローラの場合には、上
記した様な表面粗さとなる様に該ローラの表面を研磨し
ておく必要がある。
方法としては、例えば、上記した現像スリーブや現像ロ
ーラ等の現像剤担持体17の表面粗さを、中心線平均粗
さRa=0.1〜0.5μm程度に保つ様に構成する必
要がある。この表面粗さが粗い場合には、トナーコート
量が2.0mg/cm2程度になってしまい、トナー飛
び散りが悪化し、好ましくない。又、上記した様な、弾
性部材が設けられている弾性現像ローラの場合には、上
記した様な表面粗さとなる様に該ローラの表面を研磨し
ておく必要がある。
【0020】この様な現像剤担持体17によって現像領
域13に搬送されてくるトナーコート層11aは、感光
ドラム1上に形成されている静電潜像の現像に供され、
静電潜像がトナー画像に現像され、可視化される。尚、
現像の際には、現像スリーブ17に、バイアス電源50
により−400〜−600V程度の直流現像バイアスに
交流電圧(ピーク間電圧1,600V、周波数2kHz
程度)を重畳したバイアスが印加される。この様にして
感光ドラム1上に現像されたトナー画像は、次に、転写
ローラ5によって被転写材(不図示)に転写され、不図
示の加熱定着器によって定着される。また、転写後にド
ラム上に残った転写残トナーはクリーナー7によって回
収される。
域13に搬送されてくるトナーコート層11aは、感光
ドラム1上に形成されている静電潜像の現像に供され、
静電潜像がトナー画像に現像され、可視化される。尚、
現像の際には、現像スリーブ17に、バイアス電源50
により−400〜−600V程度の直流現像バイアスに
交流電圧(ピーク間電圧1,600V、周波数2kHz
程度)を重畳したバイアスが印加される。この様にして
感光ドラム1上に現像されたトナー画像は、次に、転写
ローラ5によって被転写材(不図示)に転写され、不図
示の加熱定着器によって定着される。また、転写後にド
ラム上に残った転写残トナーはクリーナー7によって回
収される。
【0021】次に、本発明の第一の発明の画像形成装置
で使用するトナーは、トナーの形状係数SF2の値が1
00以上150以下であることを要する。ここで、トナ
ーの形状係数SF2とは、トナー粒子の周囲長から下記
式で定義されるものであり、式から明らかな様に、SF
2値が100の場合にトナー粒子は真球形状となる。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100 従って、形状係数SF2が150より大きい場合は、ト
ナーの形状は球形から遠くなり、不定形であるのでトナ
ーの流動性が悪く、帯電の分布がブロードである為に、
上記した様な表面粗さを有する平滑な現像スリーブでは
搬送力がなく、過度に帯電したトナーのみがコートされ
るので、数十枚〜数百枚のプリントで濃度低下を起こし
てしまう為、好ましくない。これに対して、本発明によ
る形状係数SF2が150以下の球形に近い形状のトナ
ーを用いた場合には、トナーの流動性がよく、帯電の分
布がシャープ(均一)である為に、上記した様な表面粗
さの現像スリーブでも何ら問題は発生しない。
で使用するトナーは、トナーの形状係数SF2の値が1
00以上150以下であることを要する。ここで、トナ
ーの形状係数SF2とは、トナー粒子の周囲長から下記
式で定義されるものであり、式から明らかな様に、SF
2値が100の場合にトナー粒子は真球形状となる。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100 従って、形状係数SF2が150より大きい場合は、ト
ナーの形状は球形から遠くなり、不定形であるのでトナ
ーの流動性が悪く、帯電の分布がブロードである為に、
上記した様な表面粗さを有する平滑な現像スリーブでは
搬送力がなく、過度に帯電したトナーのみがコートされ
るので、数十枚〜数百枚のプリントで濃度低下を起こし
てしまう為、好ましくない。これに対して、本発明によ
る形状係数SF2が150以下の球形に近い形状のトナ
ーを用いた場合には、トナーの流動性がよく、帯電の分
布がシャープ(均一)である為に、上記した様な表面粗
さの現像スリーブでも何ら問題は発生しない。
【0022】次に、本発明の第二の発明について好まし
い実施態様を挙げて説明する。本発明の第二の発明の画
像形成装置では、トナーとして、第一の発明と同様に、
トナーの形状係数SF2値が100以上150以下であ
る球形に近いトナーを使用する。更に、第二の発明にお
いては、トナーの重量平均粒径が4.5μm以上8μm
以下である微粒径トナーを用いる。即ち、重量平均粒径
が8μm以上のトナーを使用すると、600dpi程度
の高解像度での最小ドットの良好な再現性が得られず、
又、重量平均粒径が4.5μmより小さくなると、トナ
ーの流動性悪化による白地部カブリ、濃度薄等の弊害が
顕著に発生ので好ましくない。従って、本発明の第二の
発明においては、最小ドットの再現性を良好にし、且つ
白地部カブリ、濃度薄の弊害を生じない様にする為に、
トナー粒径を4.5μm以上8μm以下とする。
い実施態様を挙げて説明する。本発明の第二の発明の画
像形成装置では、トナーとして、第一の発明と同様に、
トナーの形状係数SF2値が100以上150以下であ
る球形に近いトナーを使用する。更に、第二の発明にお
いては、トナーの重量平均粒径が4.5μm以上8μm
以下である微粒径トナーを用いる。即ち、重量平均粒径
が8μm以上のトナーを使用すると、600dpi程度
の高解像度での最小ドットの良好な再現性が得られず、
又、重量平均粒径が4.5μmより小さくなると、トナ
ーの流動性悪化による白地部カブリ、濃度薄等の弊害が
顕著に発生ので好ましくない。従って、本発明の第二の
発明においては、最小ドットの再現性を良好にし、且つ
白地部カブリ、濃度薄の弊害を生じない様にする為に、
トナー粒径を4.5μm以上8μm以下とする。
【0023】更に、本発明の第二の発明においては、転
写ローラの感光ドラムに対するギア比と、感光ドラムに
当接していない転写ローラ単体での転写ローラの外径と
から計算される、転写ローラの感光ドラムに対する相対
速度を95%以上110%以下となる様に構成する。即
ち、本発明の第二の発明においては、例えば、転写ロー
ラがギア(不図示)を介して感光ドラムから駆動を受け
るか、又は、ギアを用いずに従動転写により、転写装置
である転写ローラの周速を感光ドラムの周速とほぼ等し
くなるように設定した画像形成装置が用いられる。
写ローラの感光ドラムに対するギア比と、感光ドラムに
当接していない転写ローラ単体での転写ローラの外径と
から計算される、転写ローラの感光ドラムに対する相対
速度を95%以上110%以下となる様に構成する。即
ち、本発明の第二の発明においては、例えば、転写ロー
ラがギア(不図示)を介して感光ドラムから駆動を受け
るか、又は、ギアを用いずに従動転写により、転写装置
である転写ローラの周速を感光ドラムの周速とほぼ等し
くなるように設定した画像形成装置が用いられる。
【0024】上記した様な転写では、転写ローラのドラ
ムに対する周速が100%弱となり、印字精度が非常に
向上するが、これは後に説明する様に、従来のトナーを
用いた場合には文字の中抜けが問題となる範囲である。
しかし、本発明の第二の発明では、球形に近いトナーを
使用することによって文字中抜けレベルが非常に改善さ
れる為、重量平均粒径が4.5μm以上8μm以下の様
な微粒径のトナーを使用していても、転写ローラをドラ
ムにほぼ等速回転するように設定してもよい結果を得る
ことが出来る。
ムに対する周速が100%弱となり、印字精度が非常に
向上するが、これは後に説明する様に、従来のトナーを
用いた場合には文字の中抜けが問題となる範囲である。
しかし、本発明の第二の発明では、球形に近いトナーを
使用することによって文字中抜けレベルが非常に改善さ
れる為、重量平均粒径が4.5μm以上8μm以下の様
な微粒径のトナーを使用していても、転写ローラをドラ
ムにほぼ等速回転するように設定してもよい結果を得る
ことが出来る。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。実施例1 図1に本実施例で用いた画像形成装置の現像装置の部分
拡大図を示した。該装置の基本構成は、先に述べたもの
と同様である。本実施例の現像装置は非接触現像であ
り、現像ブレード16には、硬度65°(JIS
A)、厚み1.2mm、自由長10mmのウレタンゴム
からなる弾性部材を有するものを用い、該弾性部材が現
像スリーブ(現像ローラ)に、当接圧約30g/cmで
接している弾性現像ブレードを使用した。又、該弾性現
像ブレード16に当接されている現像スリーブ17に
は、アルミニウム素管をそのまま使用した。現像の際に
は、現像スリーブ17に、バイアス電源50により、直
流現像バイアス−500Vに交流バイアス(ピーク間電
圧1,600V、周波数2kHz、矩形波)を重畳した
バイアスを印加した。又、本実施例では、トナーとし
て、絶縁性一成分磁性現像剤である磁性トナーを用いた
が、該磁性トナーの重量平均粒径が約12μmであっ
て、形状係数SF2値が120のものを使用した。そし
て、弾性現像ブレード16上のトナーコート量を測定し
たところ0.8mg/cm2であった。この様な本実施
例の画像形成装置によって得られた画像は、トナーの飛
び散りのない良好な画質のものであった。
説明する。実施例1 図1に本実施例で用いた画像形成装置の現像装置の部分
拡大図を示した。該装置の基本構成は、先に述べたもの
と同様である。本実施例の現像装置は非接触現像であ
り、現像ブレード16には、硬度65°(JIS
A)、厚み1.2mm、自由長10mmのウレタンゴム
からなる弾性部材を有するものを用い、該弾性部材が現
像スリーブ(現像ローラ)に、当接圧約30g/cmで
接している弾性現像ブレードを使用した。又、該弾性現
像ブレード16に当接されている現像スリーブ17に
は、アルミニウム素管をそのまま使用した。現像の際に
は、現像スリーブ17に、バイアス電源50により、直
流現像バイアス−500Vに交流バイアス(ピーク間電
圧1,600V、周波数2kHz、矩形波)を重畳した
バイアスを印加した。又、本実施例では、トナーとし
て、絶縁性一成分磁性現像剤である磁性トナーを用いた
が、該磁性トナーの重量平均粒径が約12μmであっ
て、形状係数SF2値が120のものを使用した。そし
て、弾性現像ブレード16上のトナーコート量を測定し
たところ0.8mg/cm2であった。この様な本実施
例の画像形成装置によって得られた画像は、トナーの飛
び散りのない良好な画質のものであった。
【0026】次に、弾性現像ブレード16上のトナーコ
ート量と得られる画像についてのトナー飛び散りの関係
について調べる為、上記の画像形成条件で、トナーコー
ト量を、表1に示す様に、0.3mg/cm2〜2.0
mg/cm2に変化させて夫々画像を形成した。得られ
た画像について、次に述べる方法でトナーの飛び散りを
測定し、結果を表1に示した。この結果、トナーコート
量を1.5mg/cm2以下とすれば、トナー飛び散り
が改善され、良好な画質となることがわかった。一方、
トナーコート量が0.5mg/cm2よりも少ないと、
ベタ黒等の画像で画像濃度が低くなるという別の弊害が
生じる為、好ましくない。即ち、本発明の画像形成装置
では、現像ブレード16上のトナーコート量を、0.5
mg/cm2以上1.5mg/cm2以下に抑えて薄層コ
ートを形成する様にしている為、トナー飛び散りのない
良好な画質の画像を得ることが出来る。
ート量と得られる画像についてのトナー飛び散りの関係
について調べる為、上記の画像形成条件で、トナーコー
ト量を、表1に示す様に、0.3mg/cm2〜2.0
mg/cm2に変化させて夫々画像を形成した。得られ
た画像について、次に述べる方法でトナーの飛び散りを
測定し、結果を表1に示した。この結果、トナーコート
量を1.5mg/cm2以下とすれば、トナー飛び散り
が改善され、良好な画質となることがわかった。一方、
トナーコート量が0.5mg/cm2よりも少ないと、
ベタ黒等の画像で画像濃度が低くなるという別の弊害が
生じる為、好ましくない。即ち、本発明の画像形成装置
では、現像ブレード16上のトナーコート量を、0.5
mg/cm2以上1.5mg/cm2以下に抑えて薄層コ
ートを形成する様にしている為、トナー飛び散りのない
良好な画質の画像を得ることが出来る。
【0027】表1:トナーコート量とトナーの飛び散り
の関係
の関係
【0028】以下、画像のトナー飛び散りの測定法につ
いて説明する。図2に示した様に、飛び散り率Tの測定
は、文字周りの所定の面積(S)に対する文字部分の面
積(S1)の差を求め、本来白地であるべき部分にどの
程度トナーがのっているかを各々面積比のパーセントで
表した。即ち、 S=S1+S2+S3 S:所定の面積(□の部分) S1:文字Aの部分の面積 S2:文字周りに飛び散った部分の面積 S3:実際に白い部分の面積 となり、飛び散り率Tは、下記式から求まる。 T=S2/(S−S1)×100 尚、トナー飛び散りの測定に使用した画像評価用の測定
器は、ルーゼックス(ニレコ社製)である。この様にし
て測定した飛び散り率Tは、5%以下であれば実用上問
題はないが、5%を超えると、目視した場合に画像上の
文字が汚い印象であった。
いて説明する。図2に示した様に、飛び散り率Tの測定
は、文字周りの所定の面積(S)に対する文字部分の面
積(S1)の差を求め、本来白地であるべき部分にどの
程度トナーがのっているかを各々面積比のパーセントで
表した。即ち、 S=S1+S2+S3 S:所定の面積(□の部分) S1:文字Aの部分の面積 S2:文字周りに飛び散った部分の面積 S3:実際に白い部分の面積 となり、飛び散り率Tは、下記式から求まる。 T=S2/(S−S1)×100 尚、トナー飛び散りの測定に使用した画像評価用の測定
器は、ルーゼックス(ニレコ社製)である。この様にし
て測定した飛び散り率Tは、5%以下であれば実用上問
題はないが、5%を超えると、目視した場合に画像上の
文字が汚い印象であった。
【0029】実施例2 本実施例の画像形成装置の基本構成は、前述した従来の
画像形成装置と基本的に同様のものであるが、転写装置
である転写ローラ5の周速を感光ドラム1と等しくなる
様に設定した。尚、転写ローラ5は、ギア(不図示)を
介して感光ドラム1から駆動を受けている。本実施例で
は、トナー粒径と画質についての関係について考察し
た。先ず、上記の画像形成装置において、トナー形状係
数SF2値が120のものを用い、且つトナーの重量平
均粒径を下記表2に示す様に種々変化させて画像を形成
した。そして、得られた画像について、600dpiと
300dpiでの最小ドット再現性を調べた。この結果
得られた結果を表2に示した。表中、最小ドットを再現
できていたものを○、きちんと再現することが出来てい
なかったものを×として評価した。
画像形成装置と基本的に同様のものであるが、転写装置
である転写ローラ5の周速を感光ドラム1と等しくなる
様に設定した。尚、転写ローラ5は、ギア(不図示)を
介して感光ドラム1から駆動を受けている。本実施例で
は、トナー粒径と画質についての関係について考察し
た。先ず、上記の画像形成装置において、トナー形状係
数SF2値が120のものを用い、且つトナーの重量平
均粒径を下記表2に示す様に種々変化させて画像を形成
した。そして、得られた画像について、600dpiと
300dpiでの最小ドット再現性を調べた。この結果
得られた結果を表2に示した。表中、最小ドットを再現
できていたものを○、きちんと再現することが出来てい
なかったものを×として評価した。
【0030】表2:トナー粒径と画質(最小ドット再現
性)の関係
性)の関係
【0031】以上の試験の結果、表2に示す様に、30
0dpi程度の低い解像度であれば、12μmの粒径の
トナーであっても最小ドットの再現が可能であったが、
600dpiの高解像度になると8μm以下の小粒径の
トナーでないと、最小ドットをきちんと再現することが
出来ないことがわかった。一方、粒径の下限としては、
トナー粒径がいくらでも小さければよいというわけでは
なく、特に、4.5μmよりも小さくなると、トナーの
流動性悪化による、白地部カブリ、濃度薄等の弊害が顕
著に発生しており、好ましくなかった。従って、本発明
においては、トナー粒径が4.5μm以上8μm以下の
微粒径トナーを使用することとした。
0dpi程度の低い解像度であれば、12μmの粒径の
トナーであっても最小ドットの再現が可能であったが、
600dpiの高解像度になると8μm以下の小粒径の
トナーでないと、最小ドットをきちんと再現することが
出来ないことがわかった。一方、粒径の下限としては、
トナー粒径がいくらでも小さければよいというわけでは
なく、特に、4.5μmよりも小さくなると、トナーの
流動性悪化による、白地部カブリ、濃度薄等の弊害が顕
著に発生しており、好ましくなかった。従って、本発明
においては、トナー粒径が4.5μm以上8μm以下の
微粒径トナーを使用することとした。
【0032】次に、上記の様な範囲の微粒径のトナーに
ついて、その形状の違いによる画質への影響について考
察した。先ず、夫々重量平均粒径が6μmのトナーを用
い、従来例としてトナー形状係数SF2値が160の不
定形のものと、本実施例としてトナー形状係数SF2値
が120の球形度の高いものの、2種類の形状の異なる
トナーを用いた。これらのトナーを用い、上記した本実
施例で使用した画像形成装置を用いて画像を形成した。
被転写材としては、OHPシート及び普通紙を用いた。
又、ギヤを調整して感光ドラム1に対する転写ローラ5
の周速を、90%、95%、100%、105%、11
0%、115%に夫々変化させて画像を形成して、得ら
れた画像について文字中抜けと印字精度についての評価
を行った。その結果を表3に示す。
ついて、その形状の違いによる画質への影響について考
察した。先ず、夫々重量平均粒径が6μmのトナーを用
い、従来例としてトナー形状係数SF2値が160の不
定形のものと、本実施例としてトナー形状係数SF2値
が120の球形度の高いものの、2種類の形状の異なる
トナーを用いた。これらのトナーを用い、上記した本実
施例で使用した画像形成装置を用いて画像を形成した。
被転写材としては、OHPシート及び普通紙を用いた。
又、ギヤを調整して感光ドラム1に対する転写ローラ5
の周速を、90%、95%、100%、105%、11
0%、115%に夫々変化させて画像を形成して、得ら
れた画像について文字中抜けと印字精度についての評価
を行った。その結果を表3に示す。
【0033】表3:トナー形状の相違と転写ローラ/感
光ドラムの周速比との関係
光ドラムの周速比との関係
【0034】 表3に示した様に、本実施例では、従来例
の不定形トナーを使用した場合と比較して、球形に近い
トナーを使用することによって、特に、文字中抜けレベ
ルを格段に向上させることが出来た。従来例において
は、微粒径トナーを使用する場合に生じる文字中抜けを
防止する為には、転写ローラ5の周速を感光ドラム1の
周速に対して110%以上と速くする必要があり、一
方、115%以上とあまり速くし過ぎると、文字中抜け
は良好であったが印字精度に問題を生じた。これに対
し、表3の結果から明らかな様に、本実施例の場合に
は、転写ローラに感光ドラムに対して周速差を持たせる
ことなく、文字中抜け及び印字精度の両立を達成するこ
とが出来た。更に、本実施例では、6.0μmという微
粒径トナーを使用している為、微小文字、微細部分の再
現性に優れた高画質画像が得られた。
の不定形トナーを使用した場合と比較して、球形に近い
トナーを使用することによって、特に、文字中抜けレベ
ルを格段に向上させることが出来た。従来例において
は、微粒径トナーを使用する場合に生じる文字中抜けを
防止する為には、転写ローラ5の周速を感光ドラム1の
周速に対して110%以上と速くする必要があり、一
方、115%以上とあまり速くし過ぎると、文字中抜け
は良好であったが印字精度に問題を生じた。これに対
し、表3の結果から明らかな様に、本実施例の場合に
は、転写ローラに感光ドラムに対して周速差を持たせる
ことなく、文字中抜け及び印字精度の両立を達成するこ
とが出来た。更に、本実施例では、6.0μmという微
粒径トナーを使用している為、微小文字、微細部分の再
現性に優れた高画質画像が得られた。
【0035】実施例3 本実施例の画像形成装置の基本構成は、前述した従来の
画像形成装置と基基本的に同様のものであるが、転写装
置である転写ローラは、駆動せずにドラムに従動当接回
転し、ほぼ同一の周速度で回転するように設定されてい
るものを用いた。この画像形成装置を用いて、実施例2
と同様の形状係数(SF2=120)、平均重量粒径
(6.0μm)を有する球形トナーを使用して画像を形
成した。又、比較の為、重量平均粒径6.0μmの従来
の不定形トナーを用いて、画像を形成した。
画像形成装置と基基本的に同様のものであるが、転写装
置である転写ローラは、駆動せずにドラムに従動当接回
転し、ほぼ同一の周速度で回転するように設定されてい
るものを用いた。この画像形成装置を用いて、実施例2
と同様の形状係数(SF2=120)、平均重量粒径
(6.0μm)を有する球形トナーを使用して画像を形
成した。又、比較の為、重量平均粒径6.0μmの従来
の不定形トナーを用いて、画像を形成した。
【0036】OHPシートを用いて画像を形成したとこ
ろ、本実施例でも実施例2と同様に球形トナーを用いる
ことによって文字中抜けのレベルが非常に改善された
為、重量平均粒径が6.0μmの様な微粒径のトナーを
使用しても、且つ転写ローラ5を感光ドラム1に従動当
接回転する様に設定しても、よい結果を得ることが出来
た。一方、従来の不定形トナーを使用した場合には、従
動転写では転写ローラ5の感光ドラム1に対する周速が
100%弱になり、従来トナーでは文字中抜けが生じ
た。
ろ、本実施例でも実施例2と同様に球形トナーを用いる
ことによって文字中抜けのレベルが非常に改善された
為、重量平均粒径が6.0μmの様な微粒径のトナーを
使用しても、且つ転写ローラ5を感光ドラム1に従動当
接回転する様に設定しても、よい結果を得ることが出来
た。一方、従来の不定形トナーを使用した場合には、従
動転写では転写ローラ5の感光ドラム1に対する周速が
100%弱になり、従来トナーでは文字中抜けが生じ
た。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、現像
部位での現像剤担持体表面の現像剤のコート量が適度に
保たれる結果、トナーコート量が現像部位で多くなり過
ぎることによって生じていた文字周りの飛び散りの発生
が有効に防止され、画質の改善が図られた画像形成装置
が提供される。又、本発明によれば、感光ドラムに対し
転写ローラに周速差を設けることなく微粒径トナーを使
用して画像形成を行うことが出来る為、得られる画像
は、文字中抜け防止及び画像精度の向上の両立が図られ
た画質が非常に改善された画像形成装置が提供される。
部位での現像剤担持体表面の現像剤のコート量が適度に
保たれる結果、トナーコート量が現像部位で多くなり過
ぎることによって生じていた文字周りの飛び散りの発生
が有効に防止され、画質の改善が図られた画像形成装置
が提供される。又、本発明によれば、感光ドラムに対し
転写ローラに周速差を設けることなく微粒径トナーを使
用して画像形成を行うことが出来る為、得られる画像
は、文字中抜け防止及び画像精度の向上の両立が図られ
た画質が非常に改善された画像形成装置が提供される。
【図1】本発明による画像形成装置の構成図である。
【図2】トナー飛び散りの測定方法を説明する図であ
る。
る。
1:感光ドラム 2:帯電ローラ 3:露光装置 5:転写ローラ 7:クリーナー 10:現像装置 11:磁性トナー 11a:トナーコート層 12:現像容器 13:現像領域 15:マグネットローラ 16:現像ブレード 17:現像スリーブ 50:バイアス電源 N1、N2、S1、S2:電極 S:所定の面積(□の部分) S1:文字Aの部分の面積 S2:文字周りに飛び散った部分の面積 S3:実際に白い部分の面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 陽三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大釜 裕子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 一様に帯電された感光体ドラムに露光し
て静電潜像を形成し、該静電潜像を現像剤担持体上にコ
ートされたトナーで現像し、転写ローラを用いて被転写
材にトナー画像を転写し、加熱定着して出力する電子写
真の画像形成装置において、トナーが、形状係数SF2
が下記式で定義されるときに、トナーのSF2値が10
0以上150以下であり、且つ現像剤担持体上のトナー
コート量(質量/面積)が0.5mg/cm2以上1.
5mg/cm2以下であることを特徴とする画像形成装
置。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100 - 【請求項2】 一様に帯電された感光体ドラムに露光し
て静電潜像を形成し、該静電潜像を現像剤担持体上にコ
ートされたトナーで現像し、転写ローラを用いて被転写
材にトナー画像を転写し、加熱定着して出力する電子写
真の画像形成装置において、トナーが、形状係数SF2
が下記式で定義されるときに、トナーのSF2の値が1
00以上150以下で、重量平均粒径が4.5μm以上
8μm以下のものであり、且つ転写ローラの感光ドラム
に対するギア比と、感光ドラムに当接していない転写ロ
ーラ単体での転写ローラの外径とから計算される、転写
ローラの感光ドラムに対する相対速度が95%以上11
0%以下であることを特徴とする画像形成装置。 SF2={(周囲長)2/(投影面積×4π)}×100
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7235906A JPH0962028A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7235906A JPH0962028A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0962028A true JPH0962028A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=16992995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7235906A Pending JPH0962028A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0962028A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000298373A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US7162187B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-01-09 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and image forming method |
JP2012203385A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びプログラム |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP7235906A patent/JPH0962028A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000298373A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-10-24 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
US7162187B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-01-09 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and image forming method |
JP2012203385A (ja) * | 2011-03-28 | 2012-10-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びプログラム |
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