JPH096182A - 定着装置を備えた記録装置 - Google Patents
定着装置を備えた記録装置Info
- Publication number
- JPH096182A JPH096182A JP7180997A JP18099795A JPH096182A JP H096182 A JPH096182 A JP H096182A JP 7180997 A JP7180997 A JP 7180997A JP 18099795 A JP18099795 A JP 18099795A JP H096182 A JPH096182 A JP H096182A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- time
- fixing
- predetermined
- temp
- Prior art date
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- Pending
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- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Control Of Temperature (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 定着ムラ、記録紙のシワおよびカールなどの
発生を防止でき、且つ低コストで、しかも発熱手段の限
定がない定着装置を備えた記録装置を提供する。 【構成】 記録紙上に形成された画像を熱定着させる定
着装置を備えた記録装置において、加熱ローラ1を加熱
させる発熱手段2と、上記加熱ローラ1の要部または上
記要部の近傍の温度を検出する温度検出手段3と、上記
加熱ローラ1の要部をほぼ定着温度に保持する際、上記
温度検出手段3が温度下降時に所定温度t1 を検出する
と、そのときから所定時間T1 だけ上記発熱手段2に通
電させる通電制御部4と、上記温度検出手段3が温度下
降時の所定温度t1 を検出してから次の温度下降時の所
定温度t1 を検出するまでの温度サイクル時間T2 を計
数する温度サイクル計数手段5とを備えた。
発生を防止でき、且つ低コストで、しかも発熱手段の限
定がない定着装置を備えた記録装置を提供する。 【構成】 記録紙上に形成された画像を熱定着させる定
着装置を備えた記録装置において、加熱ローラ1を加熱
させる発熱手段2と、上記加熱ローラ1の要部または上
記要部の近傍の温度を検出する温度検出手段3と、上記
加熱ローラ1の要部をほぼ定着温度に保持する際、上記
温度検出手段3が温度下降時に所定温度t1 を検出する
と、そのときから所定時間T1 だけ上記発熱手段2に通
電させる通電制御部4と、上記温度検出手段3が温度下
降時の所定温度t1 を検出してから次の温度下降時の所
定温度t1 を検出するまでの温度サイクル時間T2 を計
数する温度サイクル計数手段5とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ装
置、プリンタなどの電子写真式画像形成装置に用いられ
る定着装置を備えた記録装置に関し、特に加熱ローラを
定着温度に保持する際の温度リップルを小さくできる記
録装置に関する。
置、プリンタなどの電子写真式画像形成装置に用いられ
る定着装置を備えた記録装置に関し、特に加熱ローラを
定着温度に保持する際の温度リップルを小さくできる記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ装置、プリンタな
どでは電子写真方式の記録装置が数多く用いられてい
る。上記電子写真方式の記録装置では、記録紙上に形成
されたトナー像が定着装置により熱定着されるが、この
定着装置の要部の温度は、図7に示すように待機時には
予熱温度に保持され、定着時には定着温度に保持され
る。定着温度に立ち上げる際に、定着温度よりも高い突
入温度が発生し、その結果図7にrで示す定着時の温度
リップルが大きくなると、定着ムラ、記録紙のシワおよ
びカールなどが発生する。上記のような問題を解決する
ため、特開平5-297758号公報に示された定着装置におい
ては、定着温度に立上げる際は大きな電力を供給し、定
着温度に保持する際は小さな電力を供給する方法を提案
している。しかし、そのために2種類の電源を備えるの
ではコストアップになるので、上記特開平5-297758号公
報では細かくオン・オフをくり返す通電(電力供給)を
行い、そのオン時間とオフ時間の比率を変えることによ
り電力供給量を小さくしたり大きくしたりする方法を提
案している。
どでは電子写真方式の記録装置が数多く用いられてい
る。上記電子写真方式の記録装置では、記録紙上に形成
されたトナー像が定着装置により熱定着されるが、この
定着装置の要部の温度は、図7に示すように待機時には
予熱温度に保持され、定着時には定着温度に保持され
る。定着温度に立ち上げる際に、定着温度よりも高い突
入温度が発生し、その結果図7にrで示す定着時の温度
リップルが大きくなると、定着ムラ、記録紙のシワおよ
びカールなどが発生する。上記のような問題を解決する
ため、特開平5-297758号公報に示された定着装置におい
ては、定着温度に立上げる際は大きな電力を供給し、定
着温度に保持する際は小さな電力を供給する方法を提案
している。しかし、そのために2種類の電源を備えるの
ではコストアップになるので、上記特開平5-297758号公
報では細かくオン・オフをくり返す通電(電力供給)を
行い、そのオン時間とオフ時間の比率を変えることによ
り電力供給量を小さくしたり大きくしたりする方法を提
案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5-297758号公報に示された通電のオン・オフ時間比を変
える方法は、上記公報にも示されているように、ハロゲ
ンヒータを発熱手段として用いる場合、容易には実現で
きない。したがって発熱手段は抵抗発熱体などに限定さ
れてしまうという不具合があった。
5-297758号公報に示された通電のオン・オフ時間比を変
える方法は、上記公報にも示されているように、ハロゲ
ンヒータを発熱手段として用いる場合、容易には実現で
きない。したがって発熱手段は抵抗発熱体などに限定さ
れてしまうという不具合があった。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、上記のような従来技術
の問題を解決し、定着温度に保持する際の温度リップル
を小さくして定着ムラ、記録紙のシワおよびカールなど
の発生を防止でき、且つ低コストで、しかも発熱手段の
限定がない定着装置を備えた記録装置を提供することに
ある。
の問題を解決し、定着温度に保持する際の温度リップル
を小さくして定着ムラ、記録紙のシワおよびカールなど
の発生を防止でき、且つ低コストで、しかも発熱手段の
限定がない定着装置を備えた記録装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
第1の手段は、記録紙上に形成された画像を熱定着させ
る定着装置を備えた記録装置において、加熱ローラを加
熱させる発熱手段と、上記加熱ローラの要部または上記
要部の近傍の温度を検出する温度検出手段と、上記加熱
ローラの要部をほぼ定着温度に保持する際、上記温度検
出手段が温度下降時に所定温度t を検出すると、その
ときから所定時間T1 だけ上記発熱手段に通電させる通
電制御部と、上記温度検出手段が温度下降時の所定温度
t1 を検出してから次の温度下降時の所定温度t1 を検
出するまでの温度サイクル時間T2 を計数する温度サイ
クル計数手段とを備えたことを特徴とする。第2の手段
は、上記において、温度サイクル時間T2 を所定値と比
較し、その比較結果によって所定時間T1 を調整する通
電時間調整手段を備えたことを特徴とする。第3の手段
は、上記において、調整された所定時間T1 がTmin よ
り小さくなった場合、およびTmax より大きくなった場
合、異常状態と判定する異常検出手段を備えたことを特
徴とする。
第1の手段は、記録紙上に形成された画像を熱定着させ
る定着装置を備えた記録装置において、加熱ローラを加
熱させる発熱手段と、上記加熱ローラの要部または上記
要部の近傍の温度を検出する温度検出手段と、上記加熱
ローラの要部をほぼ定着温度に保持する際、上記温度検
出手段が温度下降時に所定温度t を検出すると、その
ときから所定時間T1 だけ上記発熱手段に通電させる通
電制御部と、上記温度検出手段が温度下降時の所定温度
t1 を検出してから次の温度下降時の所定温度t1 を検
出するまでの温度サイクル時間T2 を計数する温度サイ
クル計数手段とを備えたことを特徴とする。第2の手段
は、上記において、温度サイクル時間T2 を所定値と比
較し、その比較結果によって所定時間T1 を調整する通
電時間調整手段を備えたことを特徴とする。第3の手段
は、上記において、調整された所定時間T1 がTmin よ
り小さくなった場合、およびTmax より大きくなった場
合、異常状態と判定する異常検出手段を備えたことを特
徴とする。
【0006】
【作用】上記のように構成したので、第1の手段では、
所定の通電時間T1 に対応した温度リップルになり、そ
の温度リップルに対応した温度サイクル時間になる。ま
た、上記温度リップルの温度サイクル時間を取得できる
ので、必要に応じて所定の通電時間T1 を調整すること
により、定着時の温度リップルを小さくできる。第2の
手段では、所定の通電時間T1 を自動的に調整すること
により、定着時の温度リップルを小さくできる。第3の
手段では、異常状態の発生にもかかわらず発熱手段への
通電が続行される事態を防止できる。
所定の通電時間T1 に対応した温度リップルになり、そ
の温度リップルに対応した温度サイクル時間になる。ま
た、上記温度リップルの温度サイクル時間を取得できる
ので、必要に応じて所定の通電時間T1 を調整すること
により、定着時の温度リップルを小さくできる。第2の
手段では、所定の通電時間T1 を自動的に調整すること
により、定着時の温度リップルを小さくできる。第3の
手段では、異常状態の発生にもかかわらず発熱手段への
通電が続行される事態を防止できる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は本発明の第1の実施例の定着装置を備え
た記録装置の構成ブロック図である。図示のように、こ
の実施例の記録装置は、加熱ローラ1を加熱させる発熱
手段2、上記加熱ローラ1の要部(例えば記録紙圧接
部)またはその近傍の温度を検出する温度検出手段3、
電源7から発熱手段2に供給される電力の通電制御を行
う通電制御部4、温度サイクル時間を計数する温度サイ
クル計数手段5、温度検出手段3が検出したアナログ信
号としての温度をディジタル値に変換するAD変換器
6、記録装置全体の制御を行う制御部10、記録紙への記
録を行う電子写真方式などによる記録部11、操作部12、
画像メモリ13などを備えている。
明する。図1は本発明の第1の実施例の定着装置を備え
た記録装置の構成ブロック図である。図示のように、こ
の実施例の記録装置は、加熱ローラ1を加熱させる発熱
手段2、上記加熱ローラ1の要部(例えば記録紙圧接
部)またはその近傍の温度を検出する温度検出手段3、
電源7から発熱手段2に供給される電力の通電制御を行
う通電制御部4、温度サイクル時間を計数する温度サイ
クル計数手段5、温度検出手段3が検出したアナログ信
号としての温度をディジタル値に変換するAD変換器
6、記録装置全体の制御を行う制御部10、記録紙への記
録を行う電子写真方式などによる記録部11、操作部12、
画像メモリ13などを備えている。
【0008】なお、電源7は例えば商用電源であり、通
電制御部4からのHETON 信号によってオン・オフするス
イッチ8を介して発熱手段2に接続される。また、発熱
手段2は例えばハロゲンヒータであり、温度検出手段3
は例えばサーミスタであり、スイッチ8はSSR、トラ
イアックなどである。通常、上記スイッチ8は発熱手段
2の両側に設けるが、簡略化のために、一方だけ図示し
ている。通電制御部4および温度サイクル計数手段5
は、例えば図示のように制御部10内に設ける。制御部10
はCPU、プログラムを内蔵するROM、RAM、およ
び論理回路などから成る。
電制御部4からのHETON 信号によってオン・オフするス
イッチ8を介して発熱手段2に接続される。また、発熱
手段2は例えばハロゲンヒータであり、温度検出手段3
は例えばサーミスタであり、スイッチ8はSSR、トラ
イアックなどである。通常、上記スイッチ8は発熱手段
2の両側に設けるが、簡略化のために、一方だけ図示し
ている。通電制御部4および温度サイクル計数手段5
は、例えば図示のように制御部10内に設ける。制御部10
はCPU、プログラムを内蔵するROM、RAM、およ
び論理回路などから成る。
【0009】サーミスタのような温度検出手段3は、そ
の周辺の温度が高くなると抵抗値が下がり、温度が低く
なると抵抗値が上がるので、温度検出手段3の抵抗値を
rt、抵抗Rの抵抗値をrとしたときのAD変換器6へ
の入力電圧Vt =rV/( rt +r)は周辺の温度に対
応して変化する。したがって、この入力電圧Vt をAD
変換器6でディジタル値に変換したデータを制御部10内
の通電制御部4に与えることにより、加熱ローラ1の要
部またはその近傍の温度に応じた発熱手段2への通電制
御が可能になるわけである。
の周辺の温度が高くなると抵抗値が下がり、温度が低く
なると抵抗値が上がるので、温度検出手段3の抵抗値を
rt、抵抗Rの抵抗値をrとしたときのAD変換器6へ
の入力電圧Vt =rV/( rt +r)は周辺の温度に対
応して変化する。したがって、この入力電圧Vt をAD
変換器6でディジタル値に変換したデータを制御部10内
の通電制御部4に与えることにより、加熱ローラ1の要
部またはその近傍の温度に応じた発熱手段2への通電制
御が可能になるわけである。
【0010】図2に、電源オン後、温度検出手段3によ
って検出される温度を示す。図示のように、電源オン
時、通電制御部4によりスイッチ8が閉じられ、発熱手
段2へ通電され、それにより温度が上昇し、やがて予熱
温度に達する。すると、通電制御部4により発熱手段2
への通電のオンとオフがくり返され、ほぼ予熱温度に保
持される。そのような状態にあるときに記録要求が発生
すると、通電制御部4は定着温度よりも低い温度である
所定温度t0 を検出するまで発熱手段2への通電を続行
させる。これにより温度が上昇し、所定温度t0 を検出
すると通電制御部4は発熱手段2への通電を切る。する
と、温度は一旦最大リップル突入温度となり、定着温度
を越えて上昇した後、下降を開始する。そして、定着温
度よりやや低い温度t1 が検出されたとき、通電制御部
4はその時点からT1 時間だけ発熱手段2への通電を行
わせる。こうして、通電時間T1 の開始時よりわずかに
温度が下がった後再び温度の上昇と下降がくり返され
る。以下、同様の通電制御がくり返され、ほぼ定着温度
に保持される。なお、図2において、T2 は温度サイク
ルで、温度下降時の上記所定温度t1 を検出してから次
の温度下降時のt1 を検出するまでの時間である。な
お、図2には、定着温度保持時のHETON 信号を温度に対
応付けて示している。また、図示のrは温度リップルを
示している。
って検出される温度を示す。図示のように、電源オン
時、通電制御部4によりスイッチ8が閉じられ、発熱手
段2へ通電され、それにより温度が上昇し、やがて予熱
温度に達する。すると、通電制御部4により発熱手段2
への通電のオンとオフがくり返され、ほぼ予熱温度に保
持される。そのような状態にあるときに記録要求が発生
すると、通電制御部4は定着温度よりも低い温度である
所定温度t0 を検出するまで発熱手段2への通電を続行
させる。これにより温度が上昇し、所定温度t0 を検出
すると通電制御部4は発熱手段2への通電を切る。する
と、温度は一旦最大リップル突入温度となり、定着温度
を越えて上昇した後、下降を開始する。そして、定着温
度よりやや低い温度t1 が検出されたとき、通電制御部
4はその時点からT1 時間だけ発熱手段2への通電を行
わせる。こうして、通電時間T1 の開始時よりわずかに
温度が下がった後再び温度の上昇と下降がくり返され
る。以下、同様の通電制御がくり返され、ほぼ定着温度
に保持される。なお、図2において、T2 は温度サイク
ルで、温度下降時の上記所定温度t1 を検出してから次
の温度下降時のt1 を検出するまでの時間である。な
お、図2には、定着温度保持時のHETON 信号を温度に対
応付けて示している。また、図示のrは温度リップルを
示している。
【0011】図3に、温度曲線(カーブ)とHETON 信号
を拡大して示す。温度カーブ1は電源電圧が高かった
り、周囲温度が高かったりして、温度の立上がりが急峻
な場合の温度カーブであり、温度カーブ2はその逆の場
合である。図示のように、温度の立上がりが急峻になる
と温度リップルrも大きくなる(r1 >r2 )。温度下
降時の温度勾配は立上がりの急峻さに関係なくほぼ一定
であるので、温度リップルrが大きいほど温度サイクル
T2 は大きくなる。つまり、温度サイクルT2 を所定値
以内に抑えれば、温度リップルrを所定値以内に抑える
ことができるということになる。本発明は、このような
点に着眼してなされたものであり、通電時間T1 を調整
することにより温度サイクルT2 を適切な値にし、もっ
て温度リップルrを所定値以内に押えるものである。
を拡大して示す。温度カーブ1は電源電圧が高かった
り、周囲温度が高かったりして、温度の立上がりが急峻
な場合の温度カーブであり、温度カーブ2はその逆の場
合である。図示のように、温度の立上がりが急峻になる
と温度リップルrも大きくなる(r1 >r2 )。温度下
降時の温度勾配は立上がりの急峻さに関係なくほぼ一定
であるので、温度リップルrが大きいほど温度サイクル
T2 は大きくなる。つまり、温度サイクルT2 を所定値
以内に抑えれば、温度リップルrを所定値以内に抑える
ことができるということになる。本発明は、このような
点に着眼してなされたものであり、通電時間T1 を調整
することにより温度サイクルT2 を適切な値にし、もっ
て温度リップルrを所定値以内に押えるものである。
【0012】上記第1の実施例では、一つの温度サイク
ルが終了する毎に、制御部10がT2レジスタより温度サ
イクルT2 を取得し、ロギングファイル(図示していな
い)に記録する。そして、定期メンテナンス時などに、
サービスマンが上記ファイルの内容を記録部11の記録紙
などに出力して温度サイクルT2 の値を知り、必要に応
じて操作部12より指示して、制御部10内のRAMの所定
領域に設定された所定時間T1 (発熱手段に通電する時
間)を更新させる。
ルが終了する毎に、制御部10がT2レジスタより温度サ
イクルT2 を取得し、ロギングファイル(図示していな
い)に記録する。そして、定期メンテナンス時などに、
サービスマンが上記ファイルの内容を記録部11の記録紙
などに出力して温度サイクルT2 の値を知り、必要に応
じて操作部12より指示して、制御部10内のRAMの所定
領域に設定された所定時間T1 (発熱手段に通電する時
間)を更新させる。
【0013】図4は本発明の第2の実施例の定着装置を
備えた記録装置要部の構成ブロック図である。図示のよ
うに、この実施例の記録装置は図1に示した第1の実施
例の記録装置の制御部10に通電時間調整手段14を加え
た構成を備えている。この通電時間調整手段14は、上記
温度サイクルT2 が所定値T3 より大きいとき、所定の
通電時間T1 よりdTだけ小さい時間を通電時間とし、
T2 が所定値T4 より小さいとき、T1 よりdTだけ大
きい通電時間とする。
備えた記録装置要部の構成ブロック図である。図示のよ
うに、この実施例の記録装置は図1に示した第1の実施
例の記録装置の制御部10に通電時間調整手段14を加え
た構成を備えている。この通電時間調整手段14は、上記
温度サイクルT2 が所定値T3 より大きいとき、所定の
通電時間T1 よりdTだけ小さい時間を通電時間とし、
T2 が所定値T4 より小さいとき、T1 よりdTだけ大
きい通電時間とする。
【0014】図5に示す第3の実施例では、第2の実施
例の記録装置の制御部10に、さらに異常検出手段15を
加えている。この異常検出手段15は、通電時間調整手段
14によって調整された通電時間T1 が予め定めた通電時
間Tmax よりも大きい場合、およびTmin よりも小さい
場合、異常状態と判定する。そして、発熱手段2への以
後の通電を中止し、記録部11の動作を停止し、操作部12
への異常状態表示などを行う。こうして、異常動作によ
る焼損、火災等の被害を未然に防ぐことができる。
例の記録装置の制御部10に、さらに異常検出手段15を
加えている。この異常検出手段15は、通電時間調整手段
14によって調整された通電時間T1 が予め定めた通電時
間Tmax よりも大きい場合、およびTmin よりも小さい
場合、異常状態と判定する。そして、発熱手段2への以
後の通電を中止し、記録部11の動作を停止し、操作部12
への異常状態表示などを行う。こうして、異常動作によ
る焼損、火災等の被害を未然に防ぐことができる。
【0015】図6に、第3の実施例の動作フローを示
す。なお、第1および第2の実施例の動作フローは図6
に示す動作フローの一部になる。以下、図6などに従っ
て動作フローを説明する。予熱状態にあるとき、図6に
示すように、制御部10からの記録要求で、通電制御部4
はHETON 信号をオンにして(S1)、スイッチ8を閉状
態にし、発熱手段2への通電を開始させる。一方、制御
部10は記録部11に記録要求を出して記録を開始させる。
す。なお、第1および第2の実施例の動作フローは図6
に示す動作フローの一部になる。以下、図6などに従っ
て動作フローを説明する。予熱状態にあるとき、図6に
示すように、制御部10からの記録要求で、通電制御部4
はHETON 信号をオンにして(S1)、スイッチ8を閉状
態にし、発熱手段2への通電を開始させる。一方、制御
部10は記録部11に記録要求を出して記録を開始させる。
【0016】この後、通電制御部4は周期的にAD変換
器6の出力値を読み(S2)、取得した検出温度tが定
着温度よりも低い所定温度t0 に達すると(S3)、HE
TON信号をオフにし(S4)、発熱手段2への通電を切
る。そして、通電制御部4はその後の検出温度tを周期
的に読み(S5)、所定の温度を超える異常高温ならば
(S6)、異常処理へと進む。異常高温でなく、一旦検
出温度がt1 を超えた後、下降を開始し、t1 より低い
温度が検出されると(S7)、通電制御部4は温度サイ
クル計数手段5内のタイマをスタートさせる(S8、時
間T1 、T2 の計時開始)。次いで通電制御部4は予め
利用者が操作部12より設定した所定の通電時間T1 を通
電制御部4内のT1 レジスタから読み(S9)、読み取
った時間T1 をタイマで計測し、その期間だけHETON 信
号をオンレベルにし(S10)、発熱手段2へ通電させ
る。そして、定着温度維持モードへと進む。
器6の出力値を読み(S2)、取得した検出温度tが定
着温度よりも低い所定温度t0 に達すると(S3)、HE
TON信号をオフにし(S4)、発熱手段2への通電を切
る。そして、通電制御部4はその後の検出温度tを周期
的に読み(S5)、所定の温度を超える異常高温ならば
(S6)、異常処理へと進む。異常高温でなく、一旦検
出温度がt1 を超えた後、下降を開始し、t1 より低い
温度が検出されると(S7)、通電制御部4は温度サイ
クル計数手段5内のタイマをスタートさせる(S8、時
間T1 、T2 の計時開始)。次いで通電制御部4は予め
利用者が操作部12より設定した所定の通電時間T1 を通
電制御部4内のT1 レジスタから読み(S9)、読み取
った時間T1 をタイマで計測し、その期間だけHETON 信
号をオンレベルにし(S10)、発熱手段2へ通電させ
る。そして、定着温度維持モードへと進む。
【0017】定着温度維持モードに入ると、通電制御部
4はT1 時間通電後の温度下降時の温度がt1 以下にな
ったか否か監視すると共に、その間に異常高温が検出さ
れると異常処理へと進む(S11〜S13)。やがて検出温
度tがt1 より低くなると(S13)、上記タイマをスト
ップさせ(S14)、温度サイクル計数手段5は、内蔵す
るタイマのそのときのタイマ値T2 を読む(S15)。そ
して、通電時間調整手段14が上記タイマ値T2 を取得
し、T2 が所定値T3 より大きいとき(S16)、所定の
通電時間T1 よりdTだけ小さい時間を通電時間T1 と
し(S17)、T2 が所定値T4 より小さいとき(S1
8)、T1 よりdTだけ大きい時間を通電時間とする
(S19)。
4はT1 時間通電後の温度下降時の温度がt1 以下にな
ったか否か監視すると共に、その間に異常高温が検出さ
れると異常処理へと進む(S11〜S13)。やがて検出温
度tがt1 より低くなると(S13)、上記タイマをスト
ップさせ(S14)、温度サイクル計数手段5は、内蔵す
るタイマのそのときのタイマ値T2 を読む(S15)。そ
して、通電時間調整手段14が上記タイマ値T2 を取得
し、T2 が所定値T3 より大きいとき(S16)、所定の
通電時間T1 よりdTだけ小さい時間を通電時間T1 と
し(S17)、T2 が所定値T4 より小さいとき(S1
8)、T1 よりdTだけ大きい時間を通電時間とする
(S19)。
【0018】また、異常検出手段15は、通電時間調整手
段14によって調整された上記通電時間T1 を取得し、そ
のT1 を予め設定された通電時間の最小値Tmin および
最大値Tmax と比較し、T1 がTmin より小さいとき
(S20)、およびT1 がTmaxより大きい時(S21)は
異常と判定して異常処理へと進む。上記異常処理では、
発熱手段2への以後の通電を中止し、記録部11の動作を
停止し、操作部12への異常状態表示などを行う。それに
対して、T1 の値が正常範囲であり、且つ定着が終了し
ていなければ(S22) 、再びタイマをスタートさせ(S
23) 、タイマを監視して調整されたT1時間の期間中HET
ON 信号をオンにし(S24)、発熱手段2への通電を行
う。以後、S11からくり返す。
段14によって調整された上記通電時間T1 を取得し、そ
のT1 を予め設定された通電時間の最小値Tmin および
最大値Tmax と比較し、T1 がTmin より小さいとき
(S20)、およびT1 がTmaxより大きい時(S21)は
異常と判定して異常処理へと進む。上記異常処理では、
発熱手段2への以後の通電を中止し、記録部11の動作を
停止し、操作部12への異常状態表示などを行う。それに
対して、T1 の値が正常範囲であり、且つ定着が終了し
ていなければ(S22) 、再びタイマをスタートさせ(S
23) 、タイマを監視して調整されたT1時間の期間中HET
ON 信号をオンにし(S24)、発熱手段2への通電を行
う。以後、S11からくり返す。
【0019】このようにして、本発明では定着温度に保
持する際の温度リップルを小さくすることができ、した
がって、記録紙のシワやカールの発生などを防止するこ
とができる。なお上記の説明では、記録装置が電子写真
方式の場合で説明したがインクを使用した記録装置など
で、記録後のインクを乾燥させるような場合にも本発明
を実施することができる。
持する際の温度リップルを小さくすることができ、した
がって、記録紙のシワやカールの発生などを防止するこ
とができる。なお上記の説明では、記録装置が電子写真
方式の場合で説明したがインクを使用した記録装置など
で、記録後のインクを乾燥させるような場合にも本発明
を実施することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定着温度に保持する際、所定の通電時間T1 を、手動ま
たは自動的に調整して通電することにより温度サイクル
T2 を調整し、もって定着時の温度リップルを小さくで
きるので、定着ムラ、記録紙のシワおよびカールなどの
発生を防止でき、且つ制御部のCPUやROMなどを共
用して低コストで実現でき、しかも発熱手段の制約がな
い。
定着温度に保持する際、所定の通電時間T1 を、手動ま
たは自動的に調整して通電することにより温度サイクル
T2 を調整し、もって定着時の温度リップルを小さくで
きるので、定着ムラ、記録紙のシワおよびカールなどの
発生を防止でき、且つ制御部のCPUやROMなどを共
用して低コストで実現でき、しかも発熱手段の制約がな
い。
【0021】また、異常状態の発生にもかかわらず発熱
手段への通電が続行される事態を防止できるので、安全
性が向上する。
手段への通電が続行される事態を防止できるので、安全
性が向上する。
【図1】本発明の一実施例を示す記録装置の構成ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の一実施例を示す記録装置要部の温度の
説明図である。
説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す記録装置要部の温度の
他の説明図である。
他の説明図である。
【図4】本発明の一実施例を示す記録装置要部の構成ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】本発明の一実施例を示す記録装置要部の他の構
成ブロック図である。
成ブロック図である。
【図6】本発明の一実施例を示す記録装置要部の動作フ
ロー図である。
ロー図である。
【図7】従来技術の問題を説明する説明図である。
1…加熱ローラ、2…発熱手段、3…温度検出手段、4
…通電制御部、5…温度サイクル計数手段、6…AD変
換器、7…電源、8…スイッチ、10…制御部、11…記録
部、14…通電時間調整手段、15…異常検出手段。
…通電制御部、5…温度サイクル計数手段、6…AD変
換器、7…電源、8…スイッチ、10…制御部、11…記録
部、14…通電時間調整手段、15…異常検出手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 記録紙上に形成された画像を熱定着させ
る定着装置を備えた記録装置において、加熱ローラを加
熱させる発熱手段と、上記加熱ローラの要部または上記
要部の近傍の温度を検出する温度検出手段と、上記加熱
ローラの要部をほぼ定着温度に保持する際に上記温度検
出手段が温度下降時に所定温度t1 を検出すると、該検
出時点から所定時間T1 だけ上記発熱手段に通電させる
通電制御部と、上記温度検出手段が温度下降時の所定温
度t1 を検出してから次の温度下降時の所定温度t1 を
検出するまでの温度サイクル時間T2 を計数する温度サ
イクル計数手段とを備えたことを特徴とする定着装置を
備えた記録装置。 - 【請求項2】 上記温度サイクル時間T2 を所定値と比
較し、その比較結果によって所定時間T1 を調整する通
電時間調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
の記録装置。 - 【請求項3】 調整された所定時間T1 がTmin より小
さくなった場合、およびTmax より大きくなった場合
に、夫々異常状態と判定する異常検出手段を備えた構成
にしたことを特徴とする請求項2の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180997A JPH096182A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 定着装置を備えた記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7180997A JPH096182A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 定着装置を備えた記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH096182A true JPH096182A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=16092935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7180997A Pending JPH096182A (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 定着装置を備えた記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH096182A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011183082A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Panasonic Corp | 炊飯器 |
US10112356B2 (en) | 2007-04-18 | 2018-10-30 | Dsm Ip Assets B.V. | Method of producing a filament wound curved product and product obtained thereby |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP7180997A patent/JPH096182A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10112356B2 (en) | 2007-04-18 | 2018-10-30 | Dsm Ip Assets B.V. | Method of producing a filament wound curved product and product obtained thereby |
JP2011183082A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Panasonic Corp | 炊飯器 |
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