JPH09512455A - 衛生ナプキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は衛生ナプキンに関する。衛生ナプキンは、トップシート、トップシートに接合された第１バックシート、及びトップシートと第１バックシートとの間に位置決めされた吸収コアを有する。第２バックシートは、第１バックシートに接合されている。第２バックシートは、この第２バックシートの残部から分離されるべき第２バックシートの部分を形成する弱め線を有する。第２バックシートは、弱め線内で複数の結合箇所に沿って第１バックシートに固定されている。結合箇所は、第２バックシートを弱め線内で分離し、除去するとき、第１バックシートに孔を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 衛生ナプキン 技術分野 本発明は衛生ナプキンに関し、更に詳細には、追加の吸収力を提供するため、 衛生ナプキンを別の衛生ナプキンに固定できるように、全部又は一部を第１バッ クシートから分離できる第２バックシートを有する衛生ナプキンに関する。 発明の背景 身体からの流体を吸収するように形成された衛生ナプキンは、勿論、周知であ る。最も簡単な形態では、衛生ナプキンは、身体と接触する液体透過性の要素と 液体不透過性の保護障壁との間に置いた吸収要素即ちコアからなる。吸収要素は 、勿論、月経及び他の経膣排出物を受け入れて収容するようになっている。身体 と接触する要素（多くの場合、トップシートと呼ばれる）は、快適であり且つ乾 燥した感覚を身体表面に多かれ少なかれ提供すると同時に、流体を吸収コア内に 自由に通過させることができるようになっている。保護障壁（多くの場合、バッ クシートと呼ばれる）は、吸収コアから漏れた月経又は他の経膣排出物で使用者 の下着が汚れることがないようにする。 上述の三つの機能的要素の他に、衛生ナプキンには、その所期の機能を最も効 果的に果たすため、一般的には、使用者が動いても、装置を使用者の股領域と隣 接して支持するための手段が設けられている。従来は、この支持手段は、吊下部 材が前側及び後側から吊下した胴部包囲ベルトを使用することを必要とした。吊 下部材には種々の設計のものがあり、衛生ナプキンをこれに固定するための種々 の設計の手段を備えている。 最近になって、衛生ナプキンには、衛生ナプキンを使用者の下着の股領域に固 定するための接着剤取り付け手段が設けられるようになってきた。従来のベルト をなくすことは、一般的には、衛生ナプキンの技術における大きな発展であると 考えられる。 従来技術の衛生ナプキンは、その所期の機能を果たすけれども、吸収要素の容 量により、吸収できる流体の量が限られている。 発明の概要 本発明は、好ましい実施例では、トップシート、トップシートに接合された第 １バックシート、及び前記トップシートと前記第１バックシートとの間に位置決 めされた吸収コアを有する衛生ナプキンに関する。吸収物品は、前記第１バック シートの外面即ち衣料に面する表面に接合された第２バックシートを有する。第 ２バックシートは、この第２バックシートの残部から分離されるべき前記第２バ ックシートの部分を形成する弱め線を有する。第２バックシートは、前記弱め線 内で前記第１バックシートに固定されている。好ましくは、第２バックシートは 第１バックシートに前記弱め線内で複数の結合箇所に沿って固定されている。前 記第２バックシート弱め線内の部分を分離するとき、第１バックシートに複数の 孔が形成される。 弱め線は、好ましくは、実質的に連続している。弱め線は、ミシン目を含んで もよい。 第２バックシートの露呈面即ち衣料に面する表面は、好ましくは、接着剤ファ スニング手段を有する。取り外し自在の剥離ライナが、好ましくは、前記接着剤 ファスニング手段を覆っている。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を特定的に指摘し且つ明瞭に特許請求する請求の範囲で終 わるけれども、本発明は、同様の要素に同じ参照番号を附した添付図面と関連し て以下の説明を読むことによって更によく理解されるであろう。 第１図は、構造を更に明瞭に示すために一部が切り欠いてあり、着用者に面す る即ち着用者と接触する部分が図面を見る人の方を向いている、本発明の衛生ナ プキンの実施例の平面図であり、 第２図は、第１図の衛生ナプキンの２−２線に沿った断面図であり、 第３図は、着用者から遠ざかる方向に向いた衛生ナプキンの部分が図面を見る 人の方を向いており、第２バックシートを更に明瞭に示すためにファスニング手 段及び剥離ライナが取り外してある、第１図の衛生ナプキンの平面図であり、 第４図は、弱め線内の第２バックシートの部分を第２バックシートの残部から 部分的に分離した、第３図の衛生ナプキンの平面図である。 発明の詳細な説明 「吸収物品」という用語は、本明細書中で使用されているように、身体の滲出 物を吸収して収容する装置に関する。更に詳細には、この用語は、身体から排出 された種々の滲出物を吸収して収容するため、着用者の身体に当てて又は着用者 の身体の近くに配置される装置に関する。「使い捨て」という用語は、本明細書 中では、洗濯又は他の方法で再生されたり吸収物品として再使用されるようにな っていない物品に関する（即ち、これらは、一回使用した後に廃棄されるように なっており、好ましくは、リサイクル、堆肥化、又は他の環境に適合した方法で 処分されるようになっている）。「一体の」吸収物品は、別々のホルダ及びパッ ドといった別々に取扱う部品を必要としないように、互いに一体化されて調和し た全体を形成する別々の部品で形成された吸収物品に関する。 本発明の一体の使い捨て吸収物品の好ましい実施例は、第１図に示す衛生パッ ド即ち衛生ナプキン２０である。本明細書中で使用されているように、「衛生ナ プキン」という用語は、女性が尿生殖器領域の外側の外陰部領域と隣接して着用 する、着用者の身体から排出された月経流体及び他の経膣排出物（例えば血液、 月経、及び尿）を吸収して収容するようになった吸収物品に関する。一部が着用 者の前庭(vestibule)内にあり且つ一部が着用者の前庭の外側にある陰唇間装置 もまた本発明の範疇に入る。本明細書中で使用されているように、「外陰部」と いう用語は、外から見ることができる女性器に関する。しかしながら、本発明は 、パンティライナのような女性用衛生パッド即ち月経パッド、又は失禁者用パッ ド等の他の吸収物品にも適用できるということは理解されるべきである。 第１図は、本発明の衛生ナプキン２０の平らに拡げた状態での平面図であり、 衛生ナプキンの構造を更に明瞭に示すために構造の部分が切り欠いてあり、着用 者に面し且つ接触する衛生ナプキン２０の部分が図面を見る人の方を向いている 。第１図に示すように、衛生ナプキン２０は、好ましくは液体透過性のトップシ ート２４、このトップシート２４に接合された液体不透過性の第１バックシート ２６、トップシート２４と第１バックシート２６との間に位置決めされた吸収コ ア２８、及び液体不透過性の第２バックシート２９（図２参照）からなる。 衛生ナプキン２０は、二つの表面、即ち身体と接触する表面、身体に面する表 面、即ち「身体面」、及び衣料に面する表面即ち衣料面を有する。第１図に示す 衛生ナプキン２０は、その身体面から見たものである。身体面は、着用者の身体 と隣接して着用されるようになっており、これに対し、衣料面は反対側にあり、 衛生ナプキン２０の着用時に着用者の下着と隣接して配置されるようになってい る。 衛生ナプキン２０は、長手方向中心線「ｌ」及び横方向中心線「ｔ」の二つの 中心線を有する。「長手方向」という用語は、本明細書中で使用されているよう に、衛生ナプキン２０の着用時に直立している着用者を左側身体半部及び右側身 体半部に二分する垂直方向平面とほぼ整合した（例えばほぼ平行な）、衛生ナプ キン２０の平面内の線、軸線、又は方向に関する。本明細書中で使用した「横方 向」という用語は、長手方向に対して全体に垂直な、衛生ナプキン２０の平面内 の線、軸線、又は方向に関する。更に、第１図には、衛生ナプキン２０が、衛生 ナプキン２０の外縁部が構成する周囲３０を有することが示してある。周囲３０ の長手方向縁部には参照番号３２が附してあり、端縁部には参照番号３４が附し てある。 第１図は、トップシート２４及び第１バックシート２６の長さ寸法及び幅寸法 が吸収コア２８よりも全体に大きい、衛生ナプキン２０の好ましい実施例を示す 。トップシート２４及び第１バックシート２６は、吸収コア２８の縁部を越えて 延び、これによって周囲３０の部分を形成する。 第２図は、第１図の２−２線に沿った、衛生ナプキン２０の断面図である。第 ２図でわかるように、衛生ナプキン２０は、好ましくは、衛生ナプキン２０を着 用者の下着に取り付けるための接着剤ファスニング手段３６を第２バックシート ２９の露呈面上に有する。取り外し自在の剥離ライナ３７が接着剤ファスニング 手段３６を覆い、使用前に下着の股部分以外の表面に接着剤がくっつかないよう にする。 吸収コア２８は、液体（例えば月経及び／又は尿）を吸収し保持することがで きる任意の吸収手段であるのがよい。第１図に示すように、吸収コア２８は、身 体面、衣料面、側縁部、及びパッド縁部を有する。吸収コア２８は、広範な大き さ及び形状（例えば、矩形形状、楕円形形状、砂時計形状、犬骨形状、非対称形 状等）で製造でき、衛生ナプキンで一般的に使用される広範な液体吸収性材料及 び一般にエアーフェルトと呼ばれる微粉砕した木材パルプのような他の吸収体か ら製造できる。他の適当な吸収材料の例には、紙綿、コフォームを含む溶融吹付 けポリマー、化学的に補剛した改質した即ち架橋したセルロース繊維、クリンプ 加工を施したポリエステル繊維のような合成繊維、ミズゴケ、薄葉紙の包紙及び 薄葉紙積層体を含む薄葉紙、吸収フォーム、吸収スポンジ、超吸収ポリマー、吸 収ゲル化剤、又は任意の等価の材料又はこれらの材料の組み合わせ又は混合物が 含まれる。吸収コアの形体及び構造もまた変化させることができる（例えば、吸 収コアは、キャリパが変化するゾーン（例えば、中央部が厚くなるように付形し てある）、親水性勾配、超吸収勾配、又は平均密度が低く且つ平均坪量が低い捕 捉層を持つことができ、或いは、一つ又はそれ以上の層又は構造からなることが できる）。しかしながら、吸収コアの全吸収性は、衛生ナプキンの設計負荷及び 所期の使用に匹敵するものでなければならない。更に、吸収コアの大きさ及び吸 収力は、失禁者用パッド、パンティライナ、レギュラー型衛生ナプキン、又は夜 用衛生ナプキンといった種々の用途に合わせて変化させることができる。 本発明の吸収コアとして使用するための例示の吸収コアは、１９９０年８月２ １日にオズボーンに付与された米国特許第４，９５０，２６４号、１９８６年９ 月９日にワイズマン等に付与された米国特許第４，６１０，６７８号、１９８９ 年５月３０日にアルマーニ等に付与された米国特許第４，８３４，７３５号、及 び１９８６年１０月２２日にデュエンク等に付与されたプロクターエンドギャン ブル社の欧州特許出願第０ １９８ ６８３号に開示されている。これらの特許 について触れたことにより、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細 書中に組み入れたものとする。 第１バックシート２６及びトップシート２４は、吸収コア２８の衣料面及び身 体面の夫々と隣接して位置決めされており、好ましくは、当該技術分野で周知の 取り付け手段（図示せず）によってこれらの面に及び互いに接合されている。例 えば、バックシート２６及び／又はトップシート２４は、均等な連続した接着剤 層、パターンをなした接着剤層、又は接着剤の別々の線、螺旋、又はスポットに よって吸収コア２８に又は互いに固定されている。満足のいく結果が得られるこ とがわかっている接着剤は、ミネソタ州セントポールのＨ．Ｂ．フューラー社が ＨＬ−１２５８又はＨ−２０３１の表示で製造している接着剤である。取り付け 手段は、好ましくは、１９８６年５月４日にミネトラ等に付与された米国特許第 ４，５７３，９８６号に開示されているような接着剤のフィラメントの開放パタ ーンネットワークからなる。同特許について触れたことにより、その特許に開示 されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。フィラメントの開放パタ ーンネットワークからなる例示の取り付け手段は、１９７５年１０月７日にスプ ラーグ・ジュニアに付与された米国特許第３，９１１，１７３号、１９７８年１ １月２２日にジッカー等に付与された米国特許第４，７８５，９９６号、及び１ ９８９年６月２７日にウェレニックに付与された米国特許第４，８４２，６６６ 号に示された装置及び方法に示されているような螺旋状のパターンをなすように 渦を巻いた接着剤のフィラメントの幾つかの線からなる。これらの特許について 触れたことにより、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中に組 み入れたものとする。変形例では、取り付け手段は、熱結合、圧力結合、超音波 結合、動的機械的結合、又は任意の他の適当な取り付け手段、又は当該技術分野 で周知のこれらの取り付け手段の組み合わせからなるのがよい。 第１バックシート２６及び第２バックシート２９は、液体（例えば月経及び／ 又は尿）に対して不透過性であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製 造されるが、他の可撓性の液体不透過性材料を使用してもよい。本明細書中で使 用されているように、「可撓性」という用語は、柔軟であり且つ人体の全体形状 即ち輪郭に容易に馴染む材料に関する。バックシートは、吸収コア２８に吸収さ れ且つ包含された滲出物が、衛生ナプキン２０と接触するパンツ、パジャマ、下 着といった物品を濡らすことがないようにする。かくして、バックシートは、織 布材料又は不織布材料、ポリエチレンやポリプロピレンでできた熱可塑性フィル ムのようなポリマーフィルム、又はフィルムでコーティングした不織布材料のよ うな複合材料からなるのがよい。好ましくは、各バックシートは、厚さが約０． ０１２mm乃至約０．０５１mm（約０．５ミル乃至約２．０ミル）のポリエチレン フィルムである。例示のポリエチレンフィルムは、オハイオ州シンシナチのクロ ペー社がＰ１８−０４０１の表示で製造しているポリエチレンフィルム、及 びインディアナ州テルホイテのエチル社のヴィスクイーン部がＸＰ−３９３８５ の表示で製造しているポリエチレンフィルムである。バックシートには、好まし くは、より布に近い外観を与えるため、エンボス加工及び／又は艶消し仕上げが 施してある。更に、バックシートは、吸収コア２８から水蒸気を逃がすことがで きる（即ち、通気性がある）が、滲出物を通さない。 第３図は、本発明の衛生ナプキン２０の平面図であり、着用者から遠ざかる方 向に向いた衛生ナプキン２０の部分が図面を見る人の方を向いている。第２バッ クシート２９を更に明瞭に示すため、ファスニング手段３６及び剥離ライナ３７ が取り外してある。第２バックシート２９は、実質的に連続した弱め線４０を有 し、この弱め線は、第２バックシート２９の残部から分離できる、参照番号４１ を附した、第２バックシートの少なくとも一部分を構成する。第２バックシート ２９は、複数の結合箇所４２に沿って第１バックシート２６に固定されている。 第２バックシート２９は、超音波結合、熱結合、又は接着剤を使用する方法とい った当該技術分野で周知の任意の結合手段によって、結合箇所４２に沿って固定 できる。結合箇所４２は、任意の大きさ及び形状であるのがよく、例えば、円形 、楕円形、三角形、矩形、正方形、等である。 第４図は、第１バックシート２６の一部が露呈されるように、第２バックシー ト２９の弱め線４０内の部分４１を第２バックシート２９の残部から部分的に取 り外した状態で衛生ナプキン２０を示す。バックシートの部分４１を分離すると き、第１バックシート２６の結合箇所４２と対応する場所に複数の孔４５が形成 される。 第１バックシート２６は、好ましくは、第２バックシート２９の部分を取り除 いた後、追加の吸収力を提供するため、衛生ナプキン２０を別の衛生ナプキンに 固定できるように、接着剤（図示せず）を有する。衛生ナプキン２０は、流量の 少ない日には、第１図及び第２図に示すように使用され、接着剤ファスニング手 段３６で使用者の下着即ちパンティに固定できる。しかしながら、流量の多い日 には、吸収力を追加するため、多数のパッドが必要となる。第２バックシート２ ９の弱め線４０内の部分を第2バックシート２９の残部から分離して除去し、第 １バックシート２６に孔４５を形成する。次いで、流体が第１バックシート２６ の孔４５から別の衛生ナプキンのトップシートに流入するように衛生ナプキンを 別の衛生ナプキン上に置き、これによって全吸収力を増大することができる。 トップシート２４は、柔軟であり、柔らかな触感を持ち、着用者の皮膚に対し て刺激がない。更に、トップシート２４は液体透過性であり、その厚さを通って 液体（例えば、月経及び／又は尿）が容易に通過できる。適当なトップシート２ ４は、織布材料及び不織布材料、有孔成形熱可塑性フィルム、有孔プラスチック フィルム、及びヒドロフォームド熱可塑性フィルムのようなポリマー材料、多孔 質フォーム、網状フォーム、網状熱可塑性フィルム、及び熱可塑性スクリムのよ うな広範な材料から製造できる。適当な織布材料及び不織布材料は、天然繊維（ 例えば木材繊維や綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピ レン繊維、又はポリエチレン繊維）、又は天然繊維と合成繊維の混紡でできてい る。好ましいトップシートは、有孔付形フィルムからなる。有孔付形フィルムは 、身体の滲出物に対して透過性であるが吸収性でなく、液体を逆流させて着用者 の皮膚を再び濡らす傾向が小さいため、トップシートについて好ましい。かくし て、身体と接触した付形フィルムの表面は乾燥したままであり、これによって、 身体が汚れ難くし、着用者に対する快適性を増大する。適当な付形フィルムは、 １９７５年１２月３０日にトンプソンに付与された米国特許第３，９２９，１３ ５号、１９８２年４月１３日にミュラン等に付与された米国特許第４，３２４， ２４６号、１９８２年８月３日にラデル等に付与された米国特許第４，３４２， ３１４号、１９８４年７月３１日にアー等に付与された米国特許第４，４６３， ０４５号、及び１９９１年４月９日にベアードに付 与された米国特許第５，００６，３９４号に記載されている。これらの特許につ いて触れたことにより、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中 に組み入れたものとする。本発明に対する好ましいトップシートは、上掲の特許 のうちの一つ又はそれ以上に記載された付形フィルムであり、衛生ナプキンにつ いて、オハイオ州シンシナチのプロクターエンドギャンブル社が「ドライウィー ブ（DRY-WEAVE）」として販売している。 本発明の好ましい実施例では、付形フィルム製トップシートの身体面は、親水 性にしてある。これは、身体面が親水性でない場合よりも迅速に液体がトップシ ートを通過するようにするためである。そのため、月経流体がトップシートを通 過せず、吸収コアに吸収されないで、トップシートで月経流体の流れが遮断され てしまう可能性を小さくする。好ましい実施例では、１９９１年１１月１９日に アジズ等に付与された「不織布及び有孔フィルムカバーシートを持つ吸収物品」 という標題の米国特許出願第０７／７９４，７４５号に記載されているように、 付形フィルム製トップシートのポリマー材料に界面活性剤を組み込む。同特許に ついて触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組み入 れたものとする。変形例では、本明細書中に組み入れた上掲のオズボーンの米国 特許第４，９５０，２５４号に記載されているように界面活性剤で処理すること によって、トップシートの身体面を親水性にすることができる。 使用にあたっては、衛生ナプキン２０を当該技術分野で周知の任意の支持手段 又は取り付け手段で所定位置に保持することができる。好ましくは、衛生ナプキ ンを使用者の下着即ちパンティに置き、接着剤３６のようなファスナでここに固 定する。接着剤３６は、衛生ナプキンをパンティの股部分に固定するための手段 を提供する。かくして、第２バックシート２９の一部又は全部を接着剤でコーテ ィングする。こうした目的で当該技術分野で使用される任意の接着剤を本明細書 中に説明した接着剤として使用でき、感圧接着剤が好ましい。適当な接着剤は、 オハイオ州コロンバスのセンチュリーアドヒーシブズ社が製造しているセンチュ リーＡ−３０５−IV、ニュージャージー州ブリッジウォーターのナショナルスタ ーチエンドケミカル社が製造しているインスタントロック３４−２８２３である 。適当な接着剤ファスナは、米国特許第４，９１７，６９７号にも記載されてい る。感圧接着剤は、代表的には、衛生ナプキンを置いて使用する前に接着剤が乾 いてしまったり、使用前にパンティの股部分以外の表面にくっついてしまったり しないようにするため、取り外し自在の剥離ライナ３７で覆われている。適当な 剥離ライナは、上掲の米国特許第４，９１７，６９７号に記載されている。この ような目的で一般的に使用されている利用可能な任意の剥離ライナを使用できる 。適当な剥離ライナの非限定的例は、ウィスコンシン州メナシャのアクロシル社 が製造しているＢＬ３０ＭＧ−ＡサイロックスＥ１／０及びＢＬ３０ＭＧ−Ａサ イロックス４Ｐ／Ｏである。本発明の衛生ナプキン２０は、剥離ライナ３７を取 り外した後、接着剤３６がパンティと接触するように衛生ナプキンをパンティに 置くことによって使用できる。接着剤は、使用中、衛生ナプキンをパンティ内の 所定位置に維持する。 本発明の好ましい実施例では、衛生ナプキンは二つのフラップを有し、これら のフラップの各々は、吸収コアの側縁部と隣接しており且つこれから横方向に延 びている。フラップは、使用者のパンティの股領域の縁部から垂れ下がるように 形成されており、そのため、着用者のパンティの縁部と大腿との間に配置される 。フラップは、二つの目的で役立つ。第１の目的は、パンティの縁部に沿って二 重障壁を形成することによって、着用者の身体及びパンティが月経流体で汚れる ことを阻止するのに役立つことである。第２の目的は、フラップをパンティの下 に折り返し、パンティの衣料面に取り付けることができるように、フラップの衣 料面に、好ましくは、取り付け手段を設けることである。このように、フラップ は、衛生ナプキンがパンティ内で適切に位置決めされた状態を保つのに役立つ。 フラ ップは、トップシート、バックシート、薄葉紙、又はこれらの材料の組み合わせ を含む種々の材料で製作できる。更に、フラップは、ナプキンの主本体に取り付 けられた別体の要素であってもよいし、トップシート及びバックシートの延長部 （即ち一体である）からなってもよい。本発明の衛生ナプキンで使用するのに適 したフラップを持つ多くの衛生ナプキンが、１９８７年８月１８日にヴァン・チ ルバーグに付与された米国特許第４，６８７，４７８号、１９８６年５月２０日 にヴァン・チルバーグに付与された米国特許第４，５８９，８７６号、及び１９ ８６年８月２６日にマッティングリーに付与された米国特許第４，６０８，０４ ７号に開示されている。これらの特許について触れたことにより、これらの特許 に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 本発明の好ましい実施例では、トップシートと吸収コアとの間に捕捉層を位置 決めするのがよい。捕捉層は、滲出物の吸収コア上での及び吸収コア内への毛管 作用による移動の改善を含む幾つかの機能を果たす。滲出物の毛管作用による移 動を改善することは、滲出物を吸収コアに亘って更に均等に分配するため、及び 衛生ナプキン２０を比較的薄型につくることができるため、重要である。（毛管 作用による移動というのは、本明細書中では、一方向、二方向、又は全方向（即 ち、ｘ−ｙ平面内及び／又はｚ方向）への液体の移動を含む。）捕捉層は、ポリ エステル、ポリプロピレン、又はポリエチレンを含む合成繊維、綿又はセルロー スを含む天然繊維、このような繊維の混合物、又は任意の等価の材料又はこれら の材料の組み合わせでできた不織布ウェブ又は織布ウェブを含む幾つかの異なる 材料で製作することができる。捕捉層及びトップシートを持つ衛生ナプキンの例 は、オズボーンに付与された米国特許第４，９５０，２６４号、及び１９９１年 １２月１７日にクリー等の名で出願された「融着層を持つ吸収物品」という標題 の米国特許出願第０７／８１０，７７４号に更に詳細に記載されている。これら の文献特許について触れたことにより、これらの文献の各々に開示されている内 容は本明細書中に組み入れたものとする。好ましい実施例では、捕捉層は、ウェ ブを互いに接合するための任意の従来の手段によって、最も好ましくは、上掲の クリーの出願に詳細に記載された融着によって、トップシートに接合されている 。 本発明の特定の実施例を図示し且つ説明したが、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく種々の変形及び変更を行うことができるということは当業者には 明らかであろう。従って、本発明の範疇のこのような変形及び変更の全ては添付 の請求の範囲に含まれる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＦＩ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＸ， ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｔ Ｊ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． トップシート、前記トップシートに接合された第１バックシート、及び 前記トップシートと前記第１バックシートとの間に位置決めされた吸収コアを有 する衛生ナプキンにおいて、 (a)前記第１バックシートに接合された第２バックシートを有し、前記第２バッ クシートは、この第２バックシートの残部から分離されるべき前記第２バックシ ートの部分を形成する弱め線を有し、前記第２バックシートは、前記弱め線内で 前記第１バックシートに固定されていることを特徴とする衛生ナプキン。 ２． 前記第２バックシートは、前記弱め線内で複数の接合箇所に沿って前記 第１バックシートに固定されている請求項１記載の衛生ナプキン。 ３． 前記弱め線内の前記第２バックシートの部分を分離する際、複数の孔が 前記第１バックシートに形成される請求項２記載の衛生ナプキン。 ４． 前記弱め線は実質的に連続している請求項１乃至請求項３のいずれか一 項に記載の衛生ナプキン。 ５． 前記弱め線はミシン目線を含む、請求項４記載の衛生ナプキン。 ６． 前記第２バックシートは、衣料に面する表面を有する請求項１乃至請求 項５のいずれか一項に記載の衛生ナプキン。 ７． 前記第２バックシートの前記衣料に面する表面は、接着剤ファスニング 手段を含む、請求項６に記載の衛生ナプキン。 ８． 前記衛生ナプキンは、前記接着剤ファスニング手段を覆う取り外し自在 の剥離ライナを含む、請求項７に記載の衛生ナプキン。