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JPH09510549A - ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法及び装置、及び前記方法及び装置によって制御された粉砕により得られる粉末 - Google Patents

ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法及び装置、及び前記方法及び装置によって制御された粉砕により得られる粉末

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JPH09510549A
JPH09510549A JP7524605A JP52460595A JPH09510549A JP H09510549 A JPH09510549 A JP H09510549A JP 7524605 A JP7524605 A JP 7524605A JP 52460595 A JP52460595 A JP 52460595A JP H09510549 A JPH09510549 A JP H09510549A
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Abstract

(57)【要約】 ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法によれば、見本の粉末が注入剤の注入を受けて達する注入レベルのあらかじめ決められた値i*において、注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間が計測される。毎回粉砕工程のパラメーターが粉末の比表面積に対する近似値S'NMRが処方された値S°NMRに到達するようにセットされる。毎回篩に残る粉末の残存率が決定され、そして残存率の増大の開始において粉砕が次に起こる粉末粒子の凝集が抑制されるように制御される。粉末は水素原子を含む液体注入剤の注入を受ける。本発明の装置において計測及び粉砕ユニットは好ましくは真空タンク中に設けられる計測容器及びデジタル自動分析秤量機から成る計測ユニット並びに干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計を含んでいる。提案された方法によれば粉砕制御は粉末の細かい粒子の検出された凝集に基づいている。

Description

【発明の詳細な説明】 ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法及び装置 本発明は主として粉粒物の比表面積の既知の決定に基づくミネラル原材料の粉 砕を制御するための方法及びその方法を実施するための装置に関するものである 。 例えばセメント粉末ような粉末の一定の品質は、もしいくつかの計測された変 数が監視され、それに対応して粉砕プロセスが正確な方法で制御されているなら 、最小生産コストで得ることができる。好ましくは原材料成分は一定の組成で、 そして一定の流量で粉砕機に供給される。このことはまた炉温まで、そして成分 の温度まで適用される。公差は狭い範囲内にある。或生産者は、例えば90ミク ロン篩の残存率(パーセンテージ)をベースとする粉砕機の如く単純計測可能な 物理量ベースで、そして電気聴音器で粉砕音を計測するベースで、炉及び粉砕機 を経験的に制御することにより良い品質の製品を得ている。 予防的手段として、セメントはしばしば要求される以上に高い微粉度にまで粉 砕される。しかしながらこれは、仕上げ粉砕がセメント・プラントの全動力要求 量の約30%を必要とするので、高価な手段であり、この予防はセメント粉末の 微粒度を連続的に検査することにより省略することができる(W.ドゥーダ「セ メント・データ・ブック,1985」(バウフェルラーク社,ヴィースバーデン ,ベルリン)第2巻76〜92頁)。 洗練された方法によればより高い品質の製品が得られ得ることが研究により証 明されてきた。粉末の微粉度の監視が自動粉砕プラントの制御システムの一部で なければならない。この目的のため、スイスのホールダーバンクにおいて、連続 操作式で粉砕工程に結合したブレーン透過率メータがセメントの比表面積を計測 するために改良されてきた(W.ヴィーラント「自動微粉度制御(IEEEセメ ント工業技術協議会1969年5月号」トロント,カナダ)。計測は4分ごとに 行うことができる。開回路粉砕プラントにおいては供給側計量機が計測結果によ り制御されるが、これに対して閉回路粉砕プラントにおいては微粒子と粗粒子の 分離のための分離機におけるセレクター駆動のスピードがブレーン透過率メータ により制御され、そして粉砕機入口における原材料の供給が電気聴音器の信号及 び粉砕機から出て行く粉末の流量により制御される。工業運転においては、ブレ ーン透過率メータは、新鮮なセメント粉末が実験室において計測のために使用さ れる貯蔵セメントより粘着性を有するので、詰まることが暴露された(W.ヴィ ーラント「自動微粉度制御(IEEEセメント工業技術協議会)1966年5月 号」デンヴァー,コロラド,米国)。 さらに、セメント粉末のオンライン微粉度制御のための三共電業製(東京)の 高度に複雑化された計測システム「ターボ・パウサイザー」が知られている(「 粉末ハンドリング及びプロセシング」4(1),9〜22頁(1 922))。セメント粉末は生産分離機から自動的に抽出され、そして計量後に 重量が記憶されて粉末はターボ分級機へ送られる。ターボ分級機は粉末粒子の希 望される寸法限界にマッチするスピードにセットされる。ターボ分級機からの粗 い材料は再び計量され、サンプルに対する粗材料の重量比は生産分離機から出て 来る粉末のブレーン比表面積に換算される。生産分離機のスピードは処方された ブレーン比表面積が計測システムから得られるように制御される。ターボ分級機 により勿論正しい寸法の塊に凝集する細かいセメント粒子も外へ分離される。 U.ヘーズは粉末粒子サイズの分布状態を決定するための種々の粒子サイズ分 布分析装置、すなわち、光分散分析装置、フラウンホーフェル回折分析装置、液 相沈殿中の均質粉末懸濁による光消失に基づく分析装置、個々の粒子にコンスタ ントにレーザー光線を走査する遷移時間の計測に基づく分析装置、粒子の飛行時 間に基づく分析装置及び完全自動篩装置を引用している(U.ヘーズ「日本にお ける粉末処理機械・装置」(「粉末ハンドリング及びプロセシング」4(1), 9〜22頁,1992年)。上記分析装置のいくつかは粉末監視中のオンライン 計測に適用可能である。 ミネラル原材料の粉砕を制御するための引用された分析装置や方法のどれによ っても互いに接着し合い、または大きい粒子の表面に粘着する無数の細かい粒子 を検出することができないことは物理的根拠から明白である。 したがって粉末粒子の凝集はそれによっては検出されない。しかしながら凝集の 検出は粉砕作業を節約するため、そして粉砕機の閉塞の危険を減らすためにもま た非常に重要である。加えて粒子サイズのデータは粒子表面のミクロのクラック の証拠にはならない。 確かに購買者に供給されるブレーン比表面積のデータは得られたコンクリート の強度に関係する。しかしながらブレーン法によってはセメントを使用する時に 水で濡れる全粒子表面積は含まれない。したがってブレーン法は粉末の実際の比 表面積を提供しない。それ故その粉砕製品は、例えばセメントに対して後で生じ るその結合容量を決定し、または他の粉砕ミネラル材料に対してその改良の程度 を決定する物理量により指定されない。技術の事情によれば、ミネラル原材料の 粉砕におけるどのパラメーターがコンクリート強度に、または原材料の改良の程 度に最も密接に関係するかという関連問題がなお存在する。 したがって本発明により解決すべき問題は、粉末の真の比表面積があらかじめ 決められた値に到達してしまうまでミネラル原材料の粉砕が実際に進行するよう な、すなわち、大きい活性表面を有する最も細かい粉末粒子の凝集が現に検出さ れ、そして凝集がまだ許容できる凝集において粉砕ユニットの容量を上げるため に監視されるか、または凝集が粉砕工程の適当な制御により防がれるような、し たがって方法のすべてのステップが粉砕工程 のコースに関して迅速に行うことのできるような、ミネラル原材料の粉砕を制御 するための方法及び装置を如何にして提供するかということである。 本発明によるミネラル原材料の粉砕を制御する方法の実施例において、このこ とは、粉砕ユニットの粉末出口から取り出され、そして注入剤の均一な注入を受 けた粉末の見本に対する干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計により、 注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)が粉末が注入剤の注入を受 けて到達する注入レベルi=mi/mのあらかじめ決められた値i*において計測 されること(ただし、miは注入剤の質量を意味し、そしてmは見本(p)内の 粉末の質量を意味する)、及び毎回核磁気レゾナンスにより決定されるような比 表面積に対する近似値 S'NMR=A−T1b・[T-1 1ef(i*)/i*-1] が計算され(ただしAは注入剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積 であり、T1bは注入剤が或時間除去されてしまう時有効緩和時間T1efが接近す る緩和時間値であり、AとT1bの両方とも注入剤と粉末材料のみに依存する)、 そして毎回粉砕ユニットのパラメーターが粉末に対する近似的な比表面積S'NMR が処方された値S°NMRに到達するようにセットされることで達成される。 本発明の実施例の第一の変形によれば、見本を準備するため粉砕ユニットの出 口から取り出される粉末に対し て、毎回幅dの適当な開口部を有する篩に残る粉末の残存率Rdが決定され、そ して残存率Rdの増加の開始時点で粉砕は次に起こる粉末粒子の凝集が抑制され るように制御される。 本発明の実施例の第二の変形によれば、見本を準備するため粉砕ユニットの出 口から取り出される粉末に対して、毎回粒度分布が決定され、そして粉砕ユニッ トは凝集の開始が比表面積値S'NMR及び粒度分布における粗い粒度部分を分析す ることにより検知されるや否や次に起こる粉末粒子の凝集が抑制されるように制 御される。 本発明によれば、あらかじめ決められた値i*を超える得る注入レベルiにお いて注入剤の注入を受けた粉末の見本が準備され、そして注入剤が、少なくとも 注入レベルiがあらかじめ決められた値i*に到達するまで、見本の温度に対す る注入剤の飽和蒸気圧以下の圧力での蒸発により見本から除去される。 好ましい実施例によれば、見本には一定の温度が与えられる。粉末は水素原子 を含む液体注入剤、例えば水の注入を受ける。好ましくは水は、少なくとも注入 レベルiがあらかじめ決められた値i*=0.15に到達するまで、セメント見 本から除去される。 本発明によるミネラル原材料の粉砕を制御するための装置の実施例において、 このことは、見本のためのカバーされていない計測容器がデジタル自動分析秤量 機の天秤皿に固定され、その容器の下端がコイルに囲まれて干 渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計の極片の間に位置していること、及 びコンピューターの入力側にデジタル自動分析秤量機の出力側からの注入レベル iを表す信号と核磁気レゾナンス分光計の出力側からの注入剤プロトンの有効回 転格子緩和時間T1ef(i*)を表す信号が導入され、そしてコンピューターの出 力側に、注入を受けた粉末の見本の注入レベルiがi*値に到達する時毎回A値 及びT1b値(Aは注入剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積を示し 、T1bは緩和時間T1efが蒸発が継続する際接近する値を示す)並びに見本(P)内 の注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)の逆数値と注入レベルi* の逆数値の商の積を示す信号S'NMRが現れることで達成される。計測容器はデ ジタル自動分析秤量機の天秤皿に取外し可能に固定される。デジタル自動分析秤 量機と計測容器は真空タンク内に設けてもよい。 好ましい実施例によれば、コンピューターの出力側からの信号S'NMRは別のコ ンピューターに送信され、その別のコンピューターにはまた粉砕ユニットのパラ メーター及び篩に残る粉末の残存率Rdに関する信号が送信され、そして粉砕ユ ニットを制御すべき信号がこのコンピューターの出力側から取り出される。 そして最後に本発明の粉末はミネラル原材料の粉砕を制御するための上記の方 法により特徴づけられる。 本発明の方法及び装置は、粉砕プラントの出力側の粉 末が新鮮な粉末に調整された単純化された方法に従った核磁気レゾナンスにより 、そして勿論本提案の方法により決定されるような比表面積S'NMRにより特徴づ けられ、したがって粉末は粉末粒子の表面に外向きの穴の表面積を含む実際の微 粉度により主に特徴づけられているように、ミネラル原材料粉砕の一般的制御を 可能にする。ここでその実際の粉末の微粉度は粉末の使用に最も関連する物理量 である。例えばセメントにおける実際の粉末の微粉度はそれにより作られるコン クリートの圧縮強度に最も緊密に関連している。 本発明の方法及び装置の今一つの利点は、粉末の非常に小さい粒子の凝集を一 般的に検知することを可能にし、その後凝集は未だ許容できる凝集程度において 粉砕プラントの容量を増大するために監視されるか、粉砕工程を適当に制御する ことにより直ちに抑制され、それにより、例えばセメントにおいて後でコンクリ ートの品質に好ましい影響を与える細かい粒子の粉末破片が消失するかのいずれ かである。 さて、本発明について例示の方法により、そして次の添付図面を参照して述べ る。 第1図は水の注入を受けた新鮮で未だ温かいセメント粉末で作られ、工業的粉 砕プラントの中で粉砕工程の特別の時点に生産された見本に対する注入レベルi の逆数値に対する注入剤プロトンの有効緩和時間T1efの逆数値の関係を表すグ ラフである。 第2図は粉砕工程での処理時間に対する核磁気レゾナンスにより決定されるよ うな比表面積の近似値S'NMR、90ミクロン篩に残る残存率R90μm及びセメン ト粉末のブレーン比表面積SBlaineの関係を表すグラフである。 第3図は閉回路粉砕プラントとともにミネラル原材料の粉砕を制御するための 方法を実施する装置を示す概念図である。 第4図は比表面積の近似値S'NMR、9ミクロン篩に残る残存率R90μm、供給 原材料の流量QRM、分離機セレクターの回転数n及び閉回路粉砕プラントにおい て粉砕機に返送される分離機残存物の流量QSTの時間依存性をセメント粉末に対 して表したグラフである。 ミネラル原材料の粉砕を制御するための本発明の方法は核磁気レゾナンスによ り決定されるような比表面積の近似値S'NMRの既知の決定に基づいており、本発 明の好ましい実施例によれば、それはdミクロン篩に残る粉末の残存率Rdの既 知の決定に基づいており、そして本発明の今一つの好ましい実施例によればそれ は粉末粒度分布の既知の既知の決定に基づいている。 閉回路粉砕プラントの場合、粉末のサンプルSは分離機出口(第3図)におい て採取され、そして開回路粉砕プラントの場合、粉末のサンプルSは粉砕工程の あらかじめ決められた時点で、好ましくは時間的に等間隔で、例えば10分のオ ーダーの時間間隔で粉砕機出口において採取される。注入装置1及び2において 、粉末の質量 m及び注入剤の質量miがそれぞれに注入され、そしてモルタル3の中でそれら は凝集粒子が濡れるように数分間注意深く混合及び混練されるが、それらは完全 に溶解する必要はない。そのような方法で準備された見本Pは計測容器41の中 に入れられる。注入を受けた粉末で作られた見本Pはあらかじめ決められた値i* を超える注入レベルi=mi/mを有する。好ましくは注入剤は、あらかじめ決 められた注入レベル値i*が到達するまで、見本温度に対する注入剤の飽和蒸気 圧以下の圧力での真空システム内の蒸発により見本Pから除去され、そして一般 的に見本P内の注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)と注入レベ ルiが計測される。好ましくは見本Pの温度は計測の間一定である。 第1図において、各対応注入レベルiの逆数値に対する見本Pの注入剤の有効 緩和時間T1efの逆数値を表すグラフが示されている。見本Pは水の注入を受け た新鮮で未だ温かい粉末で作られている。粉末は粉砕工程の特別の時点で工業的 粉砕プラント内で生産される。注入剤プロトンの有効回転緩和時間T1ef(i*) が丁度見本P内の粉末が注入レベルiのあらかじめ決められた値i*に到達する ため均一に注入を受ける時計測されるか、有効緩和時間T1efが注入レベルiの あらかじめ決められた値i*の近くで計測され、注入レベルiの逆数値i*におけ る有効緩和時間の逆数値T1ef(i*)が補間法によって計算されるかのいずれか である。それから本発明の 範囲内で提案されたような比表面積に対する上記の近似値が次のように見積もら れる。 S'NMR=A・T1b・[T-1 1ef(i*)/i*-1] ここで、Aは注入剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積であり、 T1bは注入剤が或程度除去されてしまった時に有効緩和時間T1efが接近する緩 和時間値である。A及びT1bは注入剤の種類及び粉末材料に依存するのみである 。注入剤としての水の場合、Aは3.82×1032/gに等しい。 核磁気レゾナンスにより多孔性または粉状の物質の比表面積SNMRを決定する ための方法は知られている(特許YU46,092並びに特許US5,096, 826、特許DE3839290、特許CH678112及び特許出願SU43 56.971.25についての特許から成るそのファミリー特許)。比表面積SNMR が決定されなければならない物質−この場合粉末−は水素原子を含む注入剤 の注入を受け、そしてテストされる物質と化学的に反応しないし、またそれによ り吸収されもしない。テストされる物質のサンプルは要求される注入レベルiの 見本を得るため注入剤の質量のあらかじめ決められた質量の注入を受ける。注入 剤は真空における蒸発により除去され、除去の中断ごとに見本の注入レベルiは 計量により決定され、そして干渉性パルスを適用するNMR(核磁気レゾナンス )分光計により注入レベルiに対応して見本内の注入剤プロトンの有効緩和時間 T1efは計 測される。或注入剤分子はテストされる物質の表面に吸着されるが、しかしなが ら他の分子は上記物質の影響を受けず、純粋な注入剤の見本におけるように挙動 する。注入剤分子の入替えのため、各上記フェーズ内で注入剤分子の関連数に依 存する有効緩和時間T1efが計測される。注入レベルiの逆数に対する有効緩和 時間T1efの逆数を表すグラフから、直線と本来の場所での注入剤のための緩和 時間T1aの逆数値を表す縦座標部分の傾斜ΔT-1 1ef/Δ(mi/m)-1が決定さ れる。その後で注入剤の長い中断されない除去の後の見本の減少した注入レベル において、単分子層として孔壁に吸着されて残った注入剤分子の中のプロトンの 緩和時間T1bがまた最終的に有効緩和時間T1efが注入剤の除去中に落ち着く限 界値または最低値として計測される。核磁気レゾナンスにより決定されたような 比表面積SNMRは最終的に次の式から見積もられる。 SNMR=A・(1/T1b−1/T1a-1 ・[Δ(1/T1ef)/Δi-1] 第1図において、本発明の方法の範囲で提案されたような近似値S'NMRを有す る比表面積に対する正確な値SNMRの視覚的比較がなされている。粉砕プラント の出口における粉砕工程の特別の時点での単一サンプルSとして抽出された粉末 の注入レベルiの種々の値に対する計測結果は傾斜角αを有する直線としてグラ フ中に表されている。比表面積に対する表現の中で、SNMRは、 tanα=Δ(1/T1ef)/Δi-1により決定される。しかしながら、比表面積に 対する近似的表現の中では、S'NMRは[T-1 1ef(i*)/i*-1]=tanα'に より表される。ここでα’は座標系の原点を通り、そして注入レベルの逆数値i*-1 に対応する直線上の一点を通る直線の傾斜角である。注入レベルの値i*はt anαとtanα’がほんのわずか違うように好ましくは0.20以下であるべ きである。近似値S'NMRにおいて1/T1aの値は1/T1bに関して無視される。 上記の相違はまた以下に説明するように新鮮な粉末の性質に負うように見える。 明らかにtanαは注入レベルiのいくつかの値において有効緩和時間T1ef を計測することにより各粉末サンプルに対して決定することができる。粉砕工程 を制御するためには、粉末の比表面積に対する近似値S'NMRの、または比表面積 に対する近似値S'NMRにおけるファクターDNMR=T-1 1ef(i*)/i*-1の時間 依存性を監視することで実際十分である。何故なら粉末粒子の孔表面に吸着され て残る注入剤の分子の中のプロトンの緩和時間T1bは粉末の微粉度に依存しない からである。かくして、粉砕工程の種々の時点においてプロトンの緩和時間T1b は同じ材料に対して同じであり、もし成分の組成が一定であれば一度、そして全 部に対して各粉砕工程において決定することができる。 粉砕工程のパラメーターは最終製品として粉砕プラントから離れる粉末の比表 面積に対する近似値S'NMRが処 方された値S°NMRを有するようにセットされる。 粉砕工程のそれらの特別の時点において、粉末サンプルSが粉末の比表面積の 近似値S'NMRの決定のために抽出される時、好ましくは同時に幅dの適当な開口 部を有する篩に残る粉末の残存率Rdがまた計測され、または/及びあらゆる既 知の方法に従って、例えばレーザー粒度分布法により粒度分布が決定される。も し篩に残る粉末の残存率の値が大きくなり始めたら、或いは粒度分布がそれに対 応して近似値S'NMRの同時の増大とともに変化し始めたら、粉砕工程は粉末粒子 が一層凝集するのを抑制するように調整される。 篩に残る粉末の残存率Rd及び比表面積S'NMRの既知の決定の基本アイデアは 、各200gの質量と29.5mmの直径を有する3個の鋼球とともに直径97 mmのボール・ミルの中で225rpmの回転数で粉砕する時間に対する近似値 S'NMR、90ミクロン篩に残る粉末の残存率R90μm及びクリンカー95gと乾燥石 膏5gとから成る粉末に対するブレーン比表面積SBlaineを表す第2図のグラフ により明瞭に説明される。初めは90ミクロン篩に残る粉末の残存率R90μmは 粉末粒子の直径が減少するので低下する。その後で、残存率R90μmは粉末粒子 の最初の凝集が進行する時oa時点付近で安定となる。次に残存率R90μmは増 大し始め、そして粉砕80分の後それは詰まる材料の塊が現れるため急上昇する 。しかしながら粉砕のすべての時間、比表面積に対する近似値S'NMR は、それの決定において水で濡れたセメント・ペーストの完全混練後の注入 剤はまた最も微細な粒子を濡れさせ、その粒子の大きさは粉末粒子の一部の凝集 に関係なく全粉砕時間を減少させるので、増大する。したがって比表面積に対す る近似値S'NMRは実際の微粉度に対して信頼できる量である。それはまた粉末粒 子の表面上の外向き開口部の表面領域を包囲し、それ故それは粉末粒子の真の比 表面積を与える。ブレーン比表面積は粉末粒子の最初の凝集が進行する時oa時 点まで増大し、その後しかしながら時間展開は安定ではない。すなわちそれはさ らに増大するかもしれないし、また低下し始めるかもしれない。上記の例は近似 値S'NMR及び例えば90ミクロン篩に残る粉末の残存率R90μmの一般的監視が 凝集の開始を見出すのを可能にし、これに対してブレーン法はもはや粉末の比表 面積に対し信頼できる値を与えないことを示す。したがって本発明の方法により 制御される粉砕工程の中で生産される粉末は二つのパラメーターS'NMR及びR90 μm により、並びに本発明により提案された方法に従って制御されるように粉砕 工程それ自身により決定される新しい性質を有する。 本発明によれば、H2O、C25OH、C612及びそれらの類似物のような水 素原子を含む液体注入剤は粉末に注入するために使用される。セメント粉砕工程 を制御するため、好ましくは水が注入剤として使用される。この場合、見本Pは 少なくとも注入レベルiがあらかじめ 決められた値i*≒0.15となるまで乾燥させたままとし、そして注入レベル のこの値i*において有効緩和時間のT1ef(i*)値が決定される。i*≒0.1 5の値は、この状態の下で見本P内の他の水分子とセメント粉末粒子の表面に粘 着する水分子との迅速な拡散交換が可能となるので、水の注入を受けるセメント 粉末に対して適当である。 かなり強いNMR(核磁気レゾナンス)信号及び短い回転格子緩和時間により 、同様に大気圧状態での弱い蒸発により、水は注入剤として好ましく使用される 。新鮮な、未だ温かいセメントの水和は−新鮮な粉末のサンプルSの温度は粉砕 状態で変化して100℃に接近し、または100℃を超えることがあり得る−比 較的弱い最初の緩和率1/T1aの再生性に影響を与える。種々の新鮮なセメント において、長手方向の緩和機能の非指数関数的性格が付加的に現れ、それに有効 緩和時間T1efが関係する。それから有効弛緩時間T1efは第1図に表される直線 依存性を損なわない平均化により決定される。 ミネラル原材料の粉砕を制御する方法を実施するための本発明による装置は− 粉末及び注入剤のための注入装置1及び2のような付属装置に加えて、それぞれ モルタル及び幅dの適当な開口部を有する篩(図示せず)を含んでいる−計測及 び制御ユニットmcuを含んでいる(第3図)。計測及び制御ユニットmcuは 計測ユニット4及びコンピューターを含んでおり、コンピューターは分 かり易くするために2個のコンピューター5及び6として取り扱われている。計 測ユニット4は計測容器41、デジタル自動分析秤量機42及び干渉性パルスを 有する核磁気レゾナンス分光計43を含んでいる。 本発明による方法の必要性はπ/2パルス及び死時間の全期間が10マイクロ 秒を超える干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計により合致している。 浸透性のカバー412によりカバーしてもよいが見本Pのためのカバーされな い計測容器41はデジタル自動分析秤量機42の天秤皿に固定具411により取 外し可能に固定されている。好ましくは秤量機42及び計測容器41は真空ポン プに接続された(矢印VPが記されている)真空タンク44の中に設置されてい る。計測容器41は完全に真空であるため、サンプルPの注入レベルiの決定を 妨害する湿気がその外壁に現れることはない。サンプルSが置かれる計測容器4 1の下端はNMR分光計43の回路433に接続されたコイル431に包囲され 分光計極片432の間に置かれてる。 コンピューター5の入力側には一方ではデジタル自動分析秤量機42の出力側 からのサンプルSの注入レベルiを表す信号が、他方ではNMR分光計43の回 路433の出力側からの注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1efを表す信 号が送られて来る。コンピューター5にはまた注入剤及び粉砕される材料に関係 するデータ、即ち注入剤1gに含まれる分子によりカバーされる表面 を表す表面積A及びサンプルSの中の注入剤プロトンの緩和時間T1efが連続蒸 発により接近していくT1B値が送られて来る。見本Pの注入剤レベルiがi*値 に到達する時は毎回、コンピューター5の出力側において、A値及びT1B値、並 びに見本P内の注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)の逆数値と注 入レベルi*の逆数値の商であるファクターDNMRの積を表す信号S'NMRかまたは 単に本発明の変形実施例による上記ファクターDNMRのどちらかが現れる。 粉砕工程は粉末の比表面積に対する近似値S'NMR値及び篩に残る粉末の残存率 の値Rdが処方された対応する値S°NMR及びR°dに関する許容範囲内にあるよ うに制御される。手動制御がコンピューター5で計算された比表面積に対する近 似値S'NMRに基づいて、そして篩の残存率Rdを考慮することにより、そして勿 論、粉砕工程の制御の間、後でセットされる次のパラメーターを例えば第3図の 閉回路粉砕ユニットに対して考慮することにより実行することができる。そのパ ラメーターとは原材料RMの流量QRM、空気抜きm、粉砕工程における添加物の 供給、セレクターの回転数n、セレクターSにおける分離機の羽根の傾斜及び数 であり、それにより粉末の流量QSF及び分離機残存物の流量QSTが影響される。 明らかに、コンピューター5の出力側からの信号S'NMRはコンピューター6へ 送り込むことができ、そこへは粉砕ユニットの関連パラメーターに関する信号及 び好 ましくは篩に残る粉末の残存率Rdの値も送り込まれる。粉砕を制御するための 信号はコンピューター6の出力側において取り出され、そして閉回路粉砕プラン トの場合、次の制御入力、即ち注入計量機の入力 ci、空気抜きmをセットす るための入力を象徴的に表す入力mci、添加物等の注入及びセレクターの回転 数nをセットするための分離機入力sciとしてに導かれる。 続いて閉回路粉砕プラントにおいてセメントPC30dz45Sを粉砕する例 を示す。原材料はまた水の注入を受けた凝灰岩を含んでいた。実際に、粉砕プロ セスは一般的に決定されている比表面積SBlaine及び篩に残る粉末の残存率R90 μm により既知の方法で制御された。しかしながら粉砕プロセスはまた粉末ファ クターDNMRの同時の決定により監視された。次の表は粉砕機の詰まりによる停 止が起こる丁度前の粉砕工程中毎時間決定される上記の物理量を示す。 厳密にいえば、比表面積SBlaineはわずかに低下しており、しかし逆に篩にお けるかなり低い残存率R90μmがセメント粉末の高い微粉度を証明した。量的方 法で、こ のことは単に急激に増大するファクターDNMRにより証明されており、上記粉砕 工程に対するそのファクターの許容インタバル[17s-1、23s-1]はかなり 限度を超えていた。したがって、セメント粉末の非常に細かい粒子の凝集が進行 した。粘着性の凝集塊が分離機残存物のためのシュートの詰まりをもたらすより 粗い粒子をくっつけ合った。それに先立って循環負荷L及びそれに関連する分離 機残存物の流量QSTもまた急激に増大し、それに対して原材料RMの流量QRMは 安定して高かった。 閉回路粉砕工程において商品名「maltit zaerantom」という 水力学的バインダーを工業的にかなり安定的に粉砕する今一つの例をさらに示す 。粉砕工程は本発明の方法により一般的に決定している粉末の比表面積S'NMR及 び篩の粉末残存率R90μmにより制御された(第4図)。26t/hに等しい原 材料の流量QRM及び600min-1に等しい分離機セレクターの回転数において 、分離機残存物の流量QSTは81t/hであった。数時間にわたって粉末の比表 面積S'NMRは80.2m2/gから87.9m2/gまでに成長し、また篩の粉末残 存率R90μmは3.1%から3.5%までに成長した。即ち過剰の凝集が進行し た。したがって原材料の流量QRMは30t/hまで上昇した。比表面積S'NMRは 4%に等しい篩の粉末残存率R90μmにおいて78.7m2/gに低下した。分離 機残存物の流量QSTは84t/hで安定した。セレクターの回転数nを620m in-1に上げ た直後に比表面積S'NMRは2時間の間84m2/gまで増大し、その後、数時間 の後、篩の残存率R90μmはかなり一定して4%となり、分離機残存流量QSTは 88t/hとなって、比表面積は81.4m2/gで安定した。原材料流量QRM が29t/hに低下した後、比表面積S'NMRは4%に等しい篩の粉末残存率R90 μm 及び87t/hに等しい分離機残存物流量QSTにおいて80.2m2/gで安 定した。 閉回路粉砕プラントにおいて、分離機分級選択度ENMRは単にDNMR SF(DNMR)の 記号で表され、分離機粉末SF及び分離機残存物STに対するDNMR STはそれぞ れ次のとおりである。 ENMR=(1+L・DNMR ST/DNMR SF-1 ここでL=QST/QSFは循環負荷である。分離機分級選択度に対する表現はリ ミット値緩和時間T1bに依存しない。分離機分級選択度ENMRはもし循環負荷が 上昇すれば低下する。すなわちより高い分離機残存物流量QSFは粒子のより大き い表面積が粉砕機に返送されること、及びそのため粒子のより小さい表面積が粉 砕機から送り出されることを意味する。このことはより細かい部分が再三粉砕さ れ、それが細かい粒子の凝集を招くことを意味する。かくして凝集の最小度が分 離機分級選択度ENMRの適正化により達成される。 本発明による方法及び装置により、最初の凝集、即ち初期のフェーズにおける 凝集さえも、非常に迅速に、そ して明確に検知される。本発明による方法及び装置の付加的利点は粉末の後の用 途に非常に関係深い比表面積S'NMRの値を一般に与えることにある。何故なら粉 末粒子の表面の外向きに開口する孔の表面積もそこに含まれるからである。即ち 粉末粒子の表面の外向きに開口する孔もまた粉末が使用される時濡れる。このこ とは水力学的バインダーの品質に、そして原材料の改良の程度にも影響を与える 。 これまで、例えば新鮮な原材料を添加して粉砕された材料を薄めることにより 、または細かい粉末粒子ができる限り早く粉砕プラントから取り去られるように 分離機を設けることにより細かい粉末粒子の凝集を抑制することは常に粉砕プラ ント出力の減少を招いてきたが、これに対して本発明による方法及び装置により 、粉砕プラントの出力はその上限に迫っている。何故なら本発明の方法は、凝集 塊に結合する最も細かい粒子の微粉度も考慮に入れることにより、すべての粉砕 に存在する二つの補助的プロセスとしての凝集と破砕の間の従来のシャープな分 割線をぼやけさせることを可能にするからである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年5月8日 【補正内容】 明細書 ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法及び装置、及び前記方法及び装置 によって制御された粉砕により得られる粉末 本発明は主として粉粒物の比表面積の既知の決定に基づくミネラル原材料の粉 砕を制御するための方法と、その方法を実施するための装置と、そのような粉砕 により得られる粉末とに関する。又、本発明は、そのような粉砕により得られる 粉末にも関する。 例えばセメント粉末ような粉末の一定の品質は、もしいくつかの計測された変 数が監視され、それに対応して粉砕プロセスが正確な方法で制御されているなら 、最小生産コストで得ることができる。好ましくは原材料成分は一定の組成で、 そして一定の流量で粉砕機に供給される。このことはまた炉温まで、そして成分 の温度まで適用される。公差は狭い範囲内にある。或生産者は、例えば90ミク ロン篩の残存率(パーセンテージ)をベースとする粉砕機の如く単純計測可能な 物理量ベースで、そして電気聴音器で粉砕音を計測するベースで、炉及び粉砕機 を経験的に制御することにより良い品質の製品を得ている。 予防的手段として、セメントはしばしば要求される以上に高い微粉度にまで粉 砕される。しかしながらこれは、仕上げ粉砕がセメント・プラントの全動力要求 量の約3 0%を必要とするので、高価な手段であり、この予防はセメント粉末の微粒度を 連続的に検査することにより省略することができる(W.ドゥーダ「セメント・ データ・ブック,1985」(バウフェルラーク社,ヴィースバーデン,ベルリ ン)第2巻76〜92頁)。 洗練された方法によればより高い品質の製品が得られ得ることが研究により証 明されてきた。粉末の微粉度の監視が自動粉砕プラントの制御システムの一部で なければならない。この目的のため、スイスのホールダーバンクにおいて、連続 操作式で粉砕工程に結合したブレーン透過メータがセメントの比表面積を計測す るために改良されてきた(W.ヴィーラント「自動微粉度制御(IEEEセメン ト工業技術協議会1969年5月号」トロント,カナダ)。計測は4分ごとに行 うことができる。開回路粉砕プラントにおいては供給側計量機が計測結果により 制御されるが、これに対して閉回路粉砕プラントにおいては微粒子と粗粒子の分 離のための分離機におけるセレクター駆動のスピードがブレーン透過率メータに より制御され、そして粉砕機入口における原材料の供給が電気聴音器の信号及び 粉砕機から出て行く粉末の流量により制御される。工業運転においては、ブレー ン透過率メータは、新鮮なセメント粉末が実験室において計測のために使用され る貯蔵セメントより粘着性を有するので、詰まることが暴露された(W.ヴィー ラント「自動微粉度制御(IEEEセメント工業技術協議会)196 6年5月号」デンヴァー,コロラド,米国)。 さらに、セメント粉末のオンライン微粉度制御のための三共電業製(東京)の 高度に複雑化された計測システム「ターボ・パウサイザー」が知られている(「 粉末ハンドリング及びプロセシング」4(1),9〜22頁(1922))。セメ ント粉末は生産分離機から自動的に抽出され、そして計量後に重量が記憶されて 粉末はターボ分級機へ送られる。ターボ分級機は粉末粒子の希望される寸法限界 にマッチするスピードにセットされる。ターボ分級機からの粗い材料は再び計量 され、サンプルに対する粗材料の重量比は生産分離機から出て来る粉末のブレー ン比表面積に換算される。生産分離機のスピードは処方されたブレーン比表面積 が計測システムから得られるように制御される。ターボ分級機により勿論正しい 寸法の塊に凝集する細かいセメント粒子も外へ分離される。 U.ヘーズは粉末粒子サイズの分布状態を決定するための種々の粒子サイズ分 布分析装置、すなわち、光分散分析装置、フラウンホーフェル回折分析装置、液 相沈殿中の均質粉末懸濁による光消失に基づく分析装置、個々の粒子にコンスタ ントにレーザー光線を走査する遷移時間の計測に基づく分析装置、粒子の飛行時 間に基づく分析装置及び完全自動篩装置を引用している(U.ヘーズ「日本にお ける粉末処理機械・装置」(「粉末ハンドリング及びプロセシング」4(1), 9〜22頁,1992年)。上記分析装置のいくつかは粉末監視中のオンラ イン計測に適用可能である。 ミネラル原材料の粉砕を制御するための引用された分析装置や方法のどれによ っても互いに接着し合い、または大きい粒子の表面に粘着する無数の細かい粒子 を検出することができないことは物理的根拠から明白である。したがって粉末粒 子の凝集はそれによっては検出されない。しかしながら凝集の検出は粉砕作業を 節約するため、そして粉砕機の閉塞の危険を減らすためにもまた非常に重要であ る。加えて粒子サイズのデータは粒子表面のミクロのクラックの証拠にはならな い。 確かに購買者に供給されるブレーン比表面積のデータは得られたコンクリート の強度に関係する。しかしながらブレーン法によってはセメントを使用する時に 水で濡れる全粒子表面積は含まれない。したがってブレーン法は粉末の実際の比 表面積を提供しない。それ故その粉砕製品は、例えばセメントに対して後で生じ るその結合容量を決定し、または他の粉砕ミネラル材料に対してその改良の程度 を決定する物理量により指定されない。技術の事情によれば、ミネラル原材料の 粉砕におけるどのパラメーターがコンクリート強度に、または原材料の改良の程 度に最も密接に関係するかという関連問題がなお存在する。 一般的に、標準のセメントから得られるコンクリートは、その密度が高ければ 高いほど、強度、及び浸食や凍結に対する耐久性は比較的高くなり、また、その 透過性 は低くなる。高密度コンクリートは高密度セメントにより得られる。従って、特 定の実現可能な手段に従った幾つかのセメントプラントでは、セメントの顕微鏡 的な充填密度は、充填材、例えば、数重量%のシリカフューム、や約0.2μm の直径を有する微粒子や、数重量%の純石灰石(CaCO3が95%以上)や、 他の混合物を混合することで高くされるが、それらには高い費用が必要とされる 。シリカフュームの密閉した輸送、シリカフューム貯蔵庫、付加的な供給重量計 (additional feed weighers)と共に高品質なシリカフュームを提供する必要があ る。文献では、シリカフュームは主として、セメント石の粒子の中の間隙に充填 され、コンクリートの高密度構造を確立するものであると説明されている(A. クマール及びデラ M.ロイ「可変粒子のシリカフューム改良型セメントの研究 (A Study of Sillica-Fume-Modified Cements of Varied Fineness)」J.Am .Ceram.Soc,67(1984),61−64)。しかし、コンクリー トの中では、シリカフュームは不純物であり、その含有量は15%以下でなけれ ばならない。さもなければ、コンクリート内に氷のための空間ができてしまうの で、凍結に対するコンクリートの耐久性に不利な影響を与える。また、セメント 粉粒物の品質は、サブマイクロメータの領域での粉粒物の粒子の寸法の分布によ って決められる。この領域では、粒子分布は、粉砕工程によって許容される塊率 の塊化した微細な粒子を含む粉粒物 を得るように粉砕を制御するには適さない。 したがって本発明により解決すべき問題は、粉末の真の比表面積があらかじめ 決められた値に到達してしまうまでミネラル原材料の粉砕が実際に進行するよう な、すなわち、大きい活性表面を有する最も細かい粉末粒子の凝集が現に検出さ れ、そして凝集がまだ許容できる凝集において粉砕ユニットの容量を上げるため に監視されるか、または凝集が粉砕工程の適当な制御により防がれるような、し たがって方法のすべてのステップが粉砕工程のコースに関して迅速に行うことの できるような、ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法及び装置を如何にし て提供するかということである。 本発明によるミネラル原材料の粉砕を制御する方法の実施例において、このこ とは、粉砕ユニットの粉末出口から取り出され、そして注入剤の均一な注入を受 けた粉末の見本に対する干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計により、 注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)が粉末が注入剤の注入を受 けて到達する注入レベルi=mi/mのあらかじめ決められた値i*において計測 され(ただし、miは注入剤の質量を意味し、そしてmは見本(p)内の粉末の 質量を意味する)、毎回核磁気レゾナンスにより決定されるような比表面積に対 する近似値 S'NMR=A・T1b・[T-1 1ef(i*)/i*-1] が計算され(ただしAは注入剤1g中に含まれる分子に よりカバーされる表面積であり、T1bは注入剤が或時間除去されてしまう時有効 緩和時間T1efが接近する緩和時間値であり、AとT1bの両方とも注入剤と粉末 材料のみに依存する)、粉末の粗い部分の残存率が決められ、粉末の粗い部分の 残存率が増加し始めた時に、粉砕が粉末粒子のさらなる凝集を抑制するように制 御され、そして、前記近似値S'NMRの瞬間値に従って粉砕ユニットのパラメータ ーが粉末に対する近似的な比表面積S'NMRが処方された値S°NMRに到達するよ うにセットされることで達成される。 本発明の実施例の第一の変形によれば、粉末の粗い部分の残存率が、幅dの適 当な開口を有する篩上に残る粉粒物の残存率Rdとして決定する。 本発明の実施例の第二の変形によれば、粉末の粗い部分の残存率は粒度分布に よって決められる。 本発明によれば、あらかじめ決められた値i*を超える得る注入レベルiにお いて注入剤の注入を受けた粉末の見本が準備され、そして注入剤が、少なくとも 注入レベルiがあらかじめ決められた値i*に到達するまで、見本の温度に対す る注入剤の飽和蒸気圧以下の圧力での蒸発により見本から除去される。 好ましい実施例によれば、見本には一定の温度が与えられる。粉末は水素原子 を含む液体注入剤、例えば水の注入を受ける。好ましくは水は、少なくとも注入 レベルiがあらかじめ決められた値i*=0.15に到達する まで、セメント見本から除去される。 本発明によるミネラル原材料の粉砕を制御するための装置の実施例において、 このことは、見本のためのカバーされていない計測容器がデジタル自動分析秤量 機の天秤皿に固定され、その容器の下端がコイルに囲まれて干渉性パルスを有す る核磁気レゾナンス分光計の極片の間に位置していること、コンピューターの入 力側にデジタル自動分析秤量機の出力側からの注入レベルiを表す信号と核磁気 レゾナンス分光計の出力側からの注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef (i*)を表す信号が導入され、そしてコンピューターの出力側に、注入を受け た粉末の見本の注入レベルiがi*値に到達する時毎回A値及びT1b値(Aは注入 剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積を示し、T1bは緩和時間T1e f が蒸発が継続する際接近する値を示す)の積及び見本(P)内の注入剤プロトンの 有効回転格子緩和時間T1ef(i*)の逆数値と注入レベルi*の逆数値の商を示 す信号S'NMRが現れること、及び第3の信号S'NMRは別のコンピューターに送信 され、その別のコンピューターにはまた粉砕ユニットのパラメーター及び篩に残 る粉末の残存率Rdに関する信号が送信され、そして粉砕ユニットを制御すべき 信号がこのコンピューターの出力側から取り出されることで達成される。 好ましい実施例によれば、第3の信号S’NMRは、A値及びT1b値によって割 られた前記積に等しい商DNMR で表される。 計測容器はデジタル自動分析秤量機の天秤皿に取外し可能に固定される。デジ タル自動分析秤量機と計測容器は真空タンク内に設けてもよい。 そして最後に本発明の粉末は、初期又は過度の凝集の領域で、ミネラル原材料 の粉砕を制御するための上記の方法により得られるものとして特徴づけられる。 本発明の方法及び装置は、粉砕プラントの出力側の粉末が新鮮な粉末に調整さ れた単純化された方法に従った核磁気レゾナンスにより、そして勿論本提案の方 法により決定されるような比表面積S'NMRにより特徴づけられ、したがって粉末 は粉末粒子の表面に外向きの穴の表面積を含む実際の微粉度により主に特徴づけ られているように、ミネラル原材料粉砕の一般的制御を可能にする。ここでその 実際の粉末の微粉度は粉末の使用に最も関連する物理量である。例えばセメント における実際の粉末の微粉度はそれにより作られるコンクリートの圧縮強度に最 も緊密に関連している。 本発明の方法及び装置の今一つの利点は、粉末の非常に小さい粒子の凝集を一 般的に検知することを可能にし、その後凝集は未だ許容できる凝集程度において 粉砕プラントの容量を増大するために監視されるか、粉砕工程を適当に制御する ことにより直ちに抑制され、それにより、例えばセメントにおいて後でコンクリ ートの品質に好ましい影響を与える細かい粒子の粉末破片が消失するかの いずれかである。 さて、本発明について例示の方法により、そして次の添付図面を参照して述べ る。 第1図は水の注入を受けた新鮮で未だ温かいセメント粉末で作られ、工業的粉 砕プラントの中で粉砕工程の特別の時点に生産された見本に対する注入レベルi の逆数値に対する注入剤プロトンの有効緩和時間T1efの逆数値の関係を表すグ ラフである。 第2図は粉砕工程での処理時間に対する核磁気レゾナンスにより決定されるよ うな比表面積の近似値S'NMR、90ミクロン篩に残る残存率R90μm及びセメン ト粉末のブレーン比表面積SBlaineの関係を表すグラフである。 第3図は閉回路粉砕プラントとともにミネラル原材料の粉砕を制御するための 方法を実施する装置を示す概念図である。 第4図は比表面積の近似値S'NMR、9ミクロン篩に残る残存率R90μm、供給 原材料の流量QRM、分離機セレクターの回転数n及び閉回路粉砕プラントにおい て粉砕機に返送される分離機残存物の流量QSTの時間依存性をセメント粉末に対 して表したグラフである。 ミネラル原材料の粉砕を制御するための本発明の方法は核磁気レゾナンスによ り決定されるような比表面積の近似値S'NMRの既知の決定に基づいており、本発 明の好ましい実施例によれば、それはdミクロン篩に残る粉末の残存率Rdの既 知の決定に基づいており、そして本発 明の今一つの好ましい実施例によればそれは粉末粒度分布の既知の既知の決定に 基づいている。 閉回路粉砕プラントの場合、粉末のサンプルSは分離機出口(第3図)におい て採取され、そして開回路粉砕プラントの場合、粉末のサンプルSは粉砕工程の あらかじめ決められた時点で、好ましくは時間的に等間隔で、例えば10分のオ ーダーの時間間隔で粉砕機出口において採取される。注入装置1及び2において 、粉末の質量m及び注入剤の質量miがそれぞれに注入され、そしてモルタル3 の中でそれらは凝集粒子が濡れるように数分間注意深く混合及び混練されるが、 それらは完全に溶解する必要はない。そのような方法で準備された見本Pは計測 容器41の中に入れられる。注入を受けた粉末で作られた見本Pはあらかじめ決 められた値i*を超える注入レベルi=mi/mを有する。好ましくは注入剤は、 あらかじめ決められた注入レベル値i*が到達するまで、見本温度に対する注入 剤の飽和蒸気圧以下の圧力での真空システム内の蒸発により見本Pから除去され 、そして一般的に見本P内の注入剤プロトンの有効回転格子緩和侍間T1ef(i* )と注入レベルiが計測される。好ましくは見本Pの温度は計測の間一定である 。 第1図において、各対応注入レベルiの逆数値に対する見本Pの注入剤の有効 緩和時間T1efの逆数値を表すグラフが示されている。見本Pは水の注入を受け た新鮮で未だ温かい粉末で作られている。粉末は粉砕工程の特 別の時点で工業的粉砕プラント内で生産される。注入剤の有効緩和時間T1ef *(i* )は、丁度見本P内の粉末が注入レベルiのあらかじめ決められた値i*に到達 するため均一に注入を受ける時に計測される。その後、本発明の範囲内で提案さ れたような比表面積に対する上記の近似値が次のように見積もられる S'NMR=A・T1b・[T-1 1ef(i*)/i*-1] ここで、Aは注入剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積であり、 T1bは注入剤が長い間除去されてしまった時に有効緩和時間T1efが接近する緩 和時間値である。A及びT1bは注入剤の種類及び粉末材料に依存するのみである 。注入剤としての水の場合、Aは3.82×1032/gに等しい。 核磁気レゾナンスにより多孔性または粉状の物質の比表面積SNMRを決定する ための方法は知られている(特許YU46,092並びに特許US5,096, 826、特許DE3839290、特許CH678112及び特許出願SU43 56.971.25についての特許から成るそのファミリー特許)。比表面積SNMR が決定されなければならない物質−この場合粉末−は水素原子を含む注入剤 の注入を受け、そしてテストされる物質と化学的に反応しないし、またそれによ り吸収されもしない。テストされる物質のサンプルは要求される注入レベルiの 見本を得るため注入剤の質量のあらかじめ決められた質量の注入を受ける。注入 剤は真空における蒸発により 除去され、除去の中断ごとに見本の注入レベルiは計量により決定され、そして 干渉性パルスを適用するNMR(核磁気レゾナンス)分光計により注入レベルi に対応して見本内の注入剤プロトンの有効緩和時間T1efは計測される。或注入 剤分子はテストされる物質の表面に吸着されるが、しかしながら他の分子は上記 物質の影響を受けず、純粋な注入剤の見本におけるように挙動する。注入剤分子 の入替えのため、各上記フェーズ内で注入剤分子の関連数に依存する有効緩和時 間T1efが計測される。注入レベルiの逆数に対する有効緩和時間T1efの逆数を 表すグラフから、直線と本来の場所での注入剤のための緩和時間T1aの逆数値を 表す縦座標部分の傾斜ΔT-1 1ef/Δ(mi/m)-1が決定される。その後で注入 剤の長い中断されない除去の後の見本の減少した注入レベルにおいて、単分子層 として孔壁に吸着されて残った注入剤分子の中のプロトンの緩和時間T1bがまた 最終的に有効緩和時間T1efが注入剤の除去中に落ち着く限界値または最低値と して計測される。核磁気レゾナンスにより決定されたような比表面積SNMRは最 終的に次の式から見積もられる。 SNMR=A・(1/T1b−1/T1a-1 ・[Δ(1/T1ef)/Δi-1] 第1図において、本発明の方法の範囲で提案されたような近似値S'NMRを有す る比表面積に対する正確な値SNMRの視覚的比較がなされている。粉砕プラント の出口 における粉砕工程の特別の時点での単一サンプルSとして抽出された粉末の注入 レベルiの種々の値に対する計測結果は傾斜角αを有する直線としてグラフ中に 表されている。比表面積に対する表現の中で、SNMRは、tanα=Δ(1/T1ef )/Δi-1により決定される。しかしながら、比表面積に対する近似的表現の中 では、S'NMRは[T-1 1ef(i*)/i*-1]=tanα'により表される。ここで α’は座標系の原点を通り、そして注入レベルの逆数値i*-1に対応する直線上 の一点を通る直線の傾斜角である。注入レベルの値i*はtanαとtanα’が ほんのわずか違うように好ましくは0.20以下であるべきである。近似値S'N MR において1/T1aの値は1/T1bに関して無視される。上記の相違はまた以下 に説明するように新鮮な粉末の性質に負うように見える。 明らかにtanαは注入レベルiのいくつかの値において有効緩和時間T1ef を計測することにより各粉末サンプルに対して決定することができる。粉砕工程 を制御するためには、粉末の比表面積に対する近似値S'NMRの、または比表面積 に対する近似値S'NMRにおけるファクターDNMR=T-1 1ef(i*)/i*-1の時間 依存性を監視することで実際十分である。何故なら粉末粒子の孔表面に吸着され て残る注入剤の分子の中のプロトンの緩和時間T1bは粉末の微粉度に依存しない からである。かくして、粉砕工程の種々の時点においてプロトンの緩和時間T1b は同じ材料に対して同じであり、もし成分の組成が一定 であれば一度、そして全部に対して各粉砕工程において決定することができる。 粉砕工程のパラメーターは最終製品として粉砕プラントから離れる粉末の比表 面積に対する近似値S'NMRが処方された値S°NMRを有するようにセットされる 。 粉砕工程のそれらの特別の時点において、粉末サンプルSが粉末の比表面積の 近似値S'NMRの決定のために抽出される時、好ましくは同時に幅dの適当な開口 部を有する篩に残る粉末の残存率Rdがまた計測され、または/及びあらゆる既 知の方法に従って、例えばレーザー粒度分布法により粒度分布が決定される。も し篩に残る粉末の残存率の値が大きくなり始めたら、或いは粒度分布がそれに対 応して近似値S'NMRの同時の増大とともに変化し始めたら、粉砕工程は粉末粒子 が一層凝集するのを抑制するように調整される。 篩に残る粉末の残存率Rd及び比表面積S'NMRの既知の決定の基本アイデアは 、各200gの質量と29.5mmの直径を有する3個の鋼球とともに直径97 mmのボール・ミルの中で225rpmの回転数で粉砕する時間に対する近似値 S'NMR、90ミクロン篩に残る粉末の残存率R90μm及びクリンカー95gと乾燥 石膏5gとから成る粉末に対するブレーン比表面積SBlaineを表す第2図のグラ フにより明瞭に説明される。初めは90ミクロン篩に残る粉末の残存率R90μm は粉末粒子の直径が減少するので低下する。その後で、残存率R90μmは粉末粒 子 の最初の凝集が進行する時oa時点付近で安定となる。次に残存率R90μmは増 大し始め、そして粉砕80分の後それは詰まる材料の塊が現れるため急上昇する 。しかしながら粉砕のすべての時間、比表面積に対する近似値S’NMRは、それの 決定において水で濡れたセメント・ペーストの完全混練後の注入剤はまた最も微 細な粒子を濡れさせ、その粒子の大きさは粉末粒子の一部の凝集に関係なく全粉 砕時間を減少させるので、増大する。したがって比表面積に対する近似値S'NMR は実際の微粉度に対して信頼できる量である。それはまた粉末粒子の表面上の外 向き開口部の表面領域を包囲し、それ故それは粉末粒子の真の比表面積を与える 。ブレーン比表面積は粉末粒子の最初の凝集が進行する時oa時点まで増大し、 その後しかしながら時間展開は安定ではない。すなわちそれはさらに増大するか もしれないし、また低下し始めるかもしれない。上記の例は近似値S'NMR及び例 えば90ミクロン篩に残る粉末の残存率R90μmの一般的監視が凝集の開始を見 出すのを可能にし、これに対してブレーン法はもはや粉末の比表面積に対し信頼 できる値を与えないことを示す。したがって本発明の方法により制御される粉砕 工程の中で生産される粉末は二つのパラメーターS'NMR及びR90μmにより、並び に本発明により提案された方法に従って制御されるように粉砕工程それ自身によ り決定される新しい性質を有する。 本発明によれば、H2O、C25OH、C612及びそ れらの類似物のような水素原子を含む液体注入剤は粉末に注入するために使用さ れる。セメント粉砕工程を制御するため、好ましくは水が注入剤として使用され る。この場合、見本Pは少なくとも注入レベルiがあらかじめ決められた値i* ≒0.15となるまで乾燥させたままとし、そして注入レベルのこの値i*にお いて有効緩和時間のT1ef(i*)値が決定される。i*≒0.15の値は、この 状態の下で見本P内の他の水分子とセメント粉末粒子の表面に粘着する水分子と の迅速な拡散交換が可能となるので、水の注入を受けるセメント粉末に対して適 当である。 かなり強いNMR(核磁気レゾナンス)信号及び短い回転格子緩和時間により 、同様に大気圧状態での弱い蒸発により、水は注入剤として好ましく使用される 。新鮮な、未だ温かいセメントの水和は一新鮮な粉末のサンプルSの温度は粉砕 状態で変化して100℃に接近し、または100℃を超えることがあり得る一比 較的弱い最初の緩和率1/T1aの再生性に影響を与える。種々の新鮮なセメント において、長手方向の緩和機能の非指数関数的性格が付加的に現れ、それに有効 緩和時間T1efが関係する。それから有効弛緩時間T1efは第1図に表される直線 依存性を損なわない平均化により決定される。 ミネラル原材料の粉砕を制御する方法を実施するための本発明による装置は− 粉末及び注入剤のための注入装置1及び2のような付属装置に加えて、それぞれ モルタ ル及び幅dの適当な開口部を有する篩(図示せず)を含んでいる−計測及び制御 ユニットmcuを含んでいる(第3図)。計測及び制御ユニットmcuは計測ユ ニット4及びコンピューターを含んでおり、コンピューターは分かり易くするた めに2個のコンピューター5及び6として取り扱われている。計測ユニット4は 計測容器41、デジタル自動分析秤量機42及び干渉性パルスを有する核磁気レ ゾナンス分光計43を含んでいる。 本発明による方法の必要性はπ/2パルス及び死時間の全期間が10マイクロ 秒を超える干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計により合致している。 浸透性のカバー412によりカバーしてもよいが見本Pのためのカバーされな い計測容器41はデジタル自動分析秤量機42の天秤皿に固定具411により取 外し可能に固定されている。好ましくは秤量機42及び計測容器41は真空ポン プに接続された(矢印VPが記されている)真空タンク44の中に設置されてい る。計測容器41は完全に真空であるため、サンプルPの注入レベルiの決定を 妨害する湿気がその外壁に現れることはない。サンプルSが置かれる計測容器4 1の下端はNMR分光計43の回路433に接続されたコイル431に包囲され 分光計極片432の間に置かれてる。 コンピューター5の入力側には一方ではデジタル自動分析秤量機42の出力側 からのサンプルSの注入レベルiを表す信号が、他方ではNMR分光計43の回 路43 3の出力側からの注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1efを表す信号が送 られて来る。コンピューター5にはまた注入剤及び粉砕される材料に関係するデ ータ、即ち注入剤1gに含まれる分子によりカバーされる表面を表す表面積A及 びサンプルSの中の注入剤プロトンの緩和時間T1efが連続蒸発により接近して いくT1B値が送られて来る。見本Pの注入剤レベルiがi*値に到達する時は毎 回、コンピューター5の出力側において、A値及びT1B値、並びに見本P内の注 入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)の逆数値と注入レベルi*の逆数 値の商であるファクターDNMRの積を表す信号S'NMRかまたは単に本発明の変形 実施例による上記ファクターDNMRのどちらかが現れる。 粉砕工程は粉末の比表面積に対する近似値S'NMR値及び篩に残る粉末の残存率 の値Rdが処方された対応する値S°NMR及びR°dに関する許容範囲内にあるよ うに制御される。手動制御がコンピューター5で計算された比表面積に対する近 似値S'NMRに基づいて、そして篩の残存率Rdを考慮することにより、そして勿 論、粉砕工程の制御の間、後でセットされる次のパラメーターを例えば第3図の 閉回路粉砕ユニットに対して考慮することにより実行することができる。そのパ ラメーターとは原材料RMの流量QRM、空気抜きm、粉砕工程における添加物の 供給、セレクターの回転数n、セレクターSにおける分離機の羽根の傾斜及び数 であり、それにより粉末の 流量QSF及び分離機残存物の流量QSTが影響される。 明らかに、コンピューター5の出力側からの信号S’NMRはコンピューター6 へ送り込むことができ、そこへは粉砕ユニットの関連パラメーターに関する信号 及び好ましくは篩に残る粉末の残存率Rdの値も送り込まれる。粉砕を制御する ための信号はコンピューター6の出力側において取り出され、そして閉回路粉砕 プラントの場合、次の制御入力、即ち注入計量機の入力 ci、空気抜きmをセ ットするための入力を象徴的に表す入力mci、添加物等の注入及びセレクター の回転数nをセットするための分離機入力sciとしてに導かれる。 続いて閉回路粉砕プラントにおいてセメントPC30dz45Sを粉砕する例 を示す。原材料はまた水の注入を受けた凝灰岩を含んでいた。実際に、粉砕プロ セスは一般的に決定されている比表面積Sblaine及び篩に残る粉末の残存率R90 μm により既知の方法で制御された。しかしながら粉砕プロセスはまた粉末ファ クターDNMRの同時の決定により監視された。次の表は粉砕機の詰まりによる停 止が起こる丁度前の粉砕工程中毎時間決定される上記の物理量を示す。 厳密にいえば、比表面積Sblaineはわずかに低下しており、しかし逆に篩にお けるかなり低い残存率R90μmがセメント粉末の高い微粉度を証明した。量的方 法で、このことは単に急激に増大するファクターDNMRにより証明されており、 上記粉砕工程に対するそのファクターの許容インタバル[17s-1、23s-1] はかなり限度を超えていた。したがって、セメント粉末の非常に細かい粒子の凝 集が進行した。粘着性の凝集塊が分離機残存物のためのシュートの詰まりをもた らすより粗い粒子をくっつけ合った。それに先立って循環負荷L及びそれに関連 する分離機残存物の流量QSTもまた急激に増大し、それに対して原材料RMの流 量QRMは安定して高かった。 閉回路粉砕工程において商品名「maltit zaerantom」という 水力学的バインダーを工業的にかなり安定的に粉砕する今一つの例をさらに示す 。粉砕工程は本発明の方法により一般的に決定している粉末の比表面積S'NMR及 び篩の粉末残存率R90μmにより制御された(第4図)。26t/hに等しい原 材料の流量QRM及び600min-1に等しい分離機セレクターの回転数において 、分離機残存物の流量QSTは81t/hであった。数時間にわたって粉末の比表 面積S'NMRは80.2m2/gから87.9m2/gまでに成長し、また篩の粉末残 存率R90μmは3.1%から3.5%までに成長した。即ち過剰の凝集が進行し た。したがって原材料の流量QRM は30t/hまで上昇した。比表面積S'NMRは4%に等しい篩の粉末残存率R9 0μm において78.7m2/gに低下した。分離機残存物の流量QSTは84t/ hで安定した。セレクターの回転数nを620min-1に上げた直後に比表面積 S'NMRは2時間の間84m2/gまで増大し、その後、数時間の後、篩の残存率 R90μmはかなり一定して4%となり、分離機残存流量QSTは88t/hとなっ て、比表面積は81.4m2/gで安定した。原材料流量QRMが29t/hに低 下した後、比表面積S’NMRは4%に等しい篩の粉末残存率R90μm及び87t/ hに等しい分離機残存物流量QSTにおいて80.2m2/gで安定した。 閉回路粉砕プラントにおいて、分離機分級選択度ENMRは単にDNMR SF(DNMR)の 記号で表され、分離機粉末SF及び分離機残存物STに対するDNMR STはそれぞ れ次のとおりである。 ENMR=(1+L・DNMR ST/DNMR SF-1 ここでL=QST/QSFは循環負荷である。分離機分級選択度に対する表現はリ ミット値緩和時間T1bに依存しない。分離機分級選択度ENMRはもし循環負荷が 上昇すれば低下する。すなわちより高い分離機残存物流量QSFは粒子のより大き い表面積が粉砕機に返送されること、及びそのため粒子のより小さい表面積が粉 砕機から送り出されることを意味する。このことはより細かい部分が再三粉砕さ れ、それが細かい粒子の凝集を招くことを意 味する。かくして凝集の最小度が分離機分級選択度ENMRの適正化により達成され る。 本発明による方法及び装置により、最初の凝集、即ち初期のフェーズにおける 凝集さえも、非常に迅速に、そして明確に検知される。本発明による方法及び装 置の付加的利点は粉末の後の用途に非常に関係深い比表面積S’NMRの値を一般に 与えることにある。何故なら粉末粒子の表面の外向きに開口する孔の表面積もそ こに含まれるからである。即ち粉末粒子の表面の外向きに開口する孔もまた粉末 が使用される時濡れる。このことは水力学的バインダーの品質に、そして原材料 の改良の程度にも影響を与える。 これまで、例えば新鮮な原材料を添加して粉砕された材料を薄めることにより 、または細かい粉末粒子ができる限り早く粉砕プラントから取り去られるように 分離機を設けることにより細かい粉末粒子の凝集を抑制することは常に粉砕プラ ント出力の減少を招いてきたが、これに対して本発明による方法及び装置により 、粉砕プラントの出力はその上限に迫っている。何故なら本発明の方法は、凝集 塊に結合する最も細かい粒子の微粉度も考慮に入れることにより、すべての粉砕 に存在する二つの補助的プロセスとしての凝集と破砕の間の従来のシャープな分 割線をぼやけさせることを可能にするからである。 請求の範囲 1.ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法において 粉砕ユニットの粉末出口から取り出され、そして均一に注入剤の注入を受けた 粉末の見本(P)のための干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計により 、注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)が、注入剤の質量をmi とし、前記見本(P)内の粉末の質量をmとするとき、粉末が注入剤の注入を受 けて到達する注入レベルi=mi/mのあらかじめ決められた値i*において計測 されること、 Aが注入剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積であり、そしてT1b が注入剤が長時間の間に除去されてしまう時に有効緩和時間T1efが接近する 緩和時間値であり、AもT1bも注入剤及び粉末材料にのみ依存する場合、核磁気 レゾナンスにより決定されるような比表面積に対する近似値 S'NMR=A・T1b・[T-11ef(i*)/i*-1] が計算されること、 粉末の粗い部分の残存率を決めること、 粉末の残存率が増加し始める時点で粉末粒子のさらなる凝集が抑制されるよう に粉砕を制御すること、及び 前記近似値S’NMRの瞬間値に従って、粉砕ユニットのパラメーターを、粉末 に対する近似的比表面積S'NMRが処方された値S°NMRに到達するようにセット するこ と を特徴とする方法。 2.粉末の粗い部分の残存率を、幅dの適当な開口部を有する篩上に残る粉末 の残存率Rdとして決めることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された方法 。 3.粉末の粗い部分の残存率が粒度分布によって決められることを特徴とする 請求の範囲第1項に記載の方法。 4.あらかじめ決められた値i*を超える注入レベルiにおいて注入剤の注入 を受けた粉末の見本(P)が用意されること、及び前記注入剤が、少なくとも注 入レベルiがあらかじめ決められた値i*に到達するまで、前記見本(P)の温 度に対する前記注入剤の飽和蒸気圧以下の圧力における蒸発により前記見本(P )から除去されること を特徴とする請求の範囲第2項または第3項に記載された方法。 5.見本(P)の一定の温度が与えられることを特徴とする請求の範囲第4項 に記載された方法。 6.粉末が水素原子を含む液体注入剤の注入を受けることを特徴とする請求の 範囲第5項に記載された方法。 7.粉末が注入剤としての水の注入を受けることを特徴とする請求の範囲第6 項に記載された方法。 8.少なくとも注入レベルiがあらかじめ決められた値i*≒0.15に到達 するまで、水の注入を均一に受けたセメント見本(P)から水が除去されること を特徴 とする請求の範囲第7項に記載された方法。 9.請求の範囲第1項から第8項までのいずれかに記載されたミネラル原材料 の粉砕を制御するための方法を実施するための装置において、 見本(P)のためのカバーされない計測容器(41)がデジタル自動分析秤量 機(42)の天秤皿に固定されており、前記容器(41)の下端がコイル(43 1)に包囲されて干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計(43)の極片 (432)の間に設けられていること、 コンピューター(5)の入力側に前記デジタル自動分析秤量機(42)の出力 側からの注入レベルiを表す信号及び核磁気レゾナンス分光計(43)の出力側 からの注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)を表す信号が送り込 まれること、 及び注入を受けた粉末の見本(P)の注入レベルiがi*値に到達する度に、 コンピューター(5)の出力側において、Aが注入剤1g中に含まれる分子によ りカバーされる表面を表し、そしてT1bが緩和時間T1efが蒸発が継続する際に 接近する値を表すA値及びT1b値の積と、前記見本(P)中の注入剤プロトンの 有効回転格子緩和時間T1ef(i*)の逆数値及び前記注入レベルi*の逆数値の 商とを表すか、又は前記商DNORのみを表す第3の信号S'NMRが現れること、 前記第3の信号S'NMRがコンピューター(6)へ送り込まれ、そこへは粉砕ユ ニットのパラメーター及び篩に 残る残存率Rdに関する信号も送り込まれること、 及び前記粉砕ユニットを制御するための信号が前記コンピューター(6)の出 力側で取り出されること を特徴とする装置。 10.計測容器(41)がデジタル自動分析秤量機(42)の天秤皿に取外し 可能に固定されていることを特徴とする請求の範囲第9項に記載された装置。 11.デジタル自動分析秤量機(42)及び計測容器(41)が真空タンク( 44)の中に設けられていることを特徴とする請求の範囲第10項に記載された 装置。 12.初期又は過度の凝集の領域で、請求の範囲第1項〜第8項の何れかの方 法によって制御される粉砕工程により生産される粉末。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ミネラル原材料の粉砕を制御するための方法において、 粉砕ユニットの粉末出口から取り出され、そして均一に注入剤の注入を受けた 粉末の見本(P)のための干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計により 、注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)が、注入剤の質量をmi とし、前記見本(P)内の粉末の質量をmとするとき、粉末が注入剤の注入を受 けて到達する注入レベルi=mi/mのあらかじめ決められた値i*において計測 されること、 Aが注入剤1g中に含まれる分子によりカバーされる表面積であり、そしてT1b が注入剤が長時間の間に除去されてしまう時に有効緩和時間T1efが接近する 緩和時間値であり、AもT1bも注入剤及び粉末材料にのみ依存する場合、核磁気 レゾナンスにより決定されるような比表面積に対する近似値 S'NMR=A・T1b・[T-11ef(i*)/i*-1] が毎回計算されること、 及び粉砕ユニットのパラメーターが毎回粉末に対する近似的比表面積S'NMRが 処方された値S°NMRに到達するようにセットされることを特徴とする方法。 2.見本を準備するため粉砕ユニットの出口から取り出された粉末に対し毎回 幅dの適当な開口部を有する篩に残る粉末の残存率Rdが決定されこと、 及び前記残存率Rdの増加の開始において粉砕が次に起こる粉末粒子の凝集が 抑制されるように制御されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された方 法。 3.見本を準備するため粉砕ユニットの出口から取り出された粉末に対し毎回 粒度分布が決定されること、 及び粉砕ユニットが、凝集の開始が比表面積S'NMR及び粒度分布における粗い 粉末部分を分析することにより検知されるや否や次に起こる粉末粒子の凝集が抑 制されるように、制御されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載された方 法。 4.あらかじめ決められた値i*を超える注入レベルiにおいて注入剤の注入 を受けた粉末の見本(P)が用意されること、及び前記注入剤が、少なくとも注 入レベルiがあらかじめ決められた値i*に到達するまで、前記見本(P)の温 度に対する前記注入剤の飽和蒸気圧以下の圧力における蒸発により前記見本(P )から除去されること を特徴とする請求の範囲第2項または第3項に記載された方法。 5.見本(P)の一定の温度が与えられることを特徴とする請求の範囲第4項 に記載された方法。 6.粉末が水素原子を含む液体注入剤の注入を受けることを特徴とする請求の 範囲第5項に記載された方法。 7.粉末が注入剤としての水の注入を受けることを特徴とする請求の範囲第6 項に記載された方法。 8.少なくとも注入レベルiがあらかじめ決められた値i*≒0.15に到達 するまで、水の注入を均一に受けたセメント見本(P)から水が除去されること を特徴とする請求の範囲第7項に記載された方法。 9.請求の範囲第1項から第8項までのいずれか1項に記載されたミネラル原 材料の粉砕を制御するための方法を実施するための装置において、 見本(P)のためのカバーされない計測容器(41)がデジタル自動分析秤量 機(42)の天秤皿に固定されており、前記容器(41)の下端がコイル(43 1)に包囲されて干渉性パルスを有する核磁気レゾナンス分光計(43)の極片 (432)の間に設けられていること、 コンピューター(5)の入力側に前記デジタル自動分析秤量機(42)の出力 側からの注入レベルiを表す信号及び核磁気レゾナンス分光計(43)の出力側 からの注入剤プロトンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)を表す信号が送り込 まれること、 及び注入を受けた粉末の見本(P)の注入レベルiがi*値に到達した時毎回 コンピューター(5)の出力側において、Aが注入剤1g中に含まれる分子によ りカバーされる表面を表し、そしてT1bが緩和時間T1efが蒸発が継続する際に 接近する値を表すとき、A値及びT1b値、並びに前記見本(P)中の注入剤プロ トンの有効回転格子緩和時間T1ef(i*)の逆数値及び前記注入レベルi*の逆 数値の商の積を表す信号S'NMRが現れるこ とを特徴とする装置。 10.計測容器(41)がデジタル自動分析秤量機(42)の天秤皿に取外し 可能に固定されていることを特徴とする請求の範囲第9項に記載された装置。 11.デジタル自動分析秤量機(42)及び計測容器(41)が真空タンク( 44)の中に設けられていることを特徴とする請求の範囲第10項に記載された 装置。 12.コンピューター(5)の出力側からの信号S'NMRがコンピューター(6 )へ送り込まれ、そこへは粉砕ユニットのパラメーター及び篩に残る残存率Rd に関する信号も送り込まれること、 及び前記粉砕ユニットを制御するための信号が前記コンピューター(6)の出 力側で取り出されること を特徴とする請求の範囲第9項、第10項または第11項のいずれか1項記載 された装置。 13.請求の範囲第1項から第8項までのいずれか1項の方法により制御され る粉砕ユニットにより生産されるような粉末。
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