JPH0950682A - 記録媒体圧接用パッド - Google Patents
記録媒体圧接用パッドInfo
- Publication number
- JPH0950682A JPH0950682A JP7199992A JP19999295A JPH0950682A JP H0950682 A JPH0950682 A JP H0950682A JP 7199992 A JP7199992 A JP 7199992A JP 19999295 A JP19999295 A JP 19999295A JP H0950682 A JPH0950682 A JP H0950682A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- pad
- recording medium
- felt
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/04—Magazines; Cassettes for webs or filaments
- G11B23/08—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
- G11B23/087—Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
- G11B23/08707—Details
- G11B23/08757—Guiding means
- G11B23/08771—Pressure pads
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気テープ等の記録媒体と記録再生ヘッドと
の圧着性を安定かつ確実にする記録媒体圧接用パッドを
提供する。 【解決手段】 リーフスプリング9等の支持部材に固定
されるヘッドパッド10を磁気テープTに接触される低
弾性率の第1の層10aとこの第1の層10aより高い
弾性率を保有し、リーフスプリング9に固定される第2
の層10bから形成し、第1の層10aの厚みTaと第
2の層の厚みTbとを の関係式を満たす値にして、両層10aと10bを接着
剤10cにより接着して二層構造にする。
の圧着性を安定かつ確実にする記録媒体圧接用パッドを
提供する。 【解決手段】 リーフスプリング9等の支持部材に固定
されるヘッドパッド10を磁気テープTに接触される低
弾性率の第1の層10aとこの第1の層10aより高い
弾性率を保有し、リーフスプリング9に固定される第2
の層10bから形成し、第1の層10aの厚みTaと第
2の層の厚みTbとを の関係式を満たす値にして、両層10aと10bを接着
剤10cにより接着して二層構造にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープ、磁気デ
ィスク等の記録媒体を固定型磁気ヘッドに圧接させるた
めのテープカセット等に備える記録媒体圧接用パッドに
関する。
ィスク等の記録媒体を固定型磁気ヘッドに圧接させるた
めのテープカセット等に備える記録媒体圧接用パッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】固定型磁気ヘッドを備えた磁気記録再生
装置において記録媒体としてテープカセットに収納され
る磁気テープを用いるものは、磁気ヘッドに対するテー
プカセット内の磁気テープの圧接を良好にするためにテ
ープカセット内にヘッドパッドを備え、このヘッドパッ
ドにより磁気テープを磁気ヘッド側へ押圧し圧接させる
ようになされている。
装置において記録媒体としてテープカセットに収納され
る磁気テープを用いるものは、磁気ヘッドに対するテー
プカセット内の磁気テープの圧接を良好にするためにテ
ープカセット内にヘッドパッドを備え、このヘッドパッ
ドにより磁気テープを磁気ヘッド側へ押圧し圧接させる
ようになされている。
【0003】このテープカセットのヘッドパッドとして
は、板状弾性材にフェルト材を貼着して構成したものが
一般に知られており、これは、ばね用リン青銅板等に兎
毛や羊毛、合成繊維で形成されるフェルトパッドを貼着
して構成されている。
は、板状弾性材にフェルト材を貼着して構成したものが
一般に知られており、これは、ばね用リン青銅板等に兎
毛や羊毛、合成繊維で形成されるフェルトパッドを貼着
して構成されている。
【0004】このように構成されるヘッドパッドは、テ
ープカセット内に、磁気ヘッドが挿入される開口に対向
し、磁気テープ走行部の内側に位置して備えられてお
り、テープカセットを磁気記録再生装置(テープレコー
ダ)に装填した状態で磁気ヘッドが開口から挿入される
と磁気テープをヘッドパッドとにより表裏から挟み、こ
れにより磁気テープはヘッドパッドの弾性力により磁気
ヘッドに圧接されるようになっている。
ープカセット内に、磁気ヘッドが挿入される開口に対向
し、磁気テープ走行部の内側に位置して備えられてお
り、テープカセットを磁気記録再生装置(テープレコー
ダ)に装填した状態で磁気ヘッドが開口から挿入される
と磁気テープをヘッドパッドとにより表裏から挟み、こ
れにより磁気テープはヘッドパッドの弾性力により磁気
ヘッドに圧接されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録再生装置において磁気テープを多数回走行させた後の
状態を考えると、テープベースの粗度によってはこのテ
ープベース面と接触するテープカセットの樹脂性固定ピ
ンが偏摩耗し、磁気テープの走行面と磁気ヘッドの相対
位置が正常で無くなってヘッドパッドフェルトの弾性率
が高い場合は磁気テープと磁気ヘッドとの接触が不完全
となり記録信号の出力低下や位相変動増加が引き起こさ
れるという問題がある。
録再生装置において磁気テープを多数回走行させた後の
状態を考えると、テープベースの粗度によってはこのテ
ープベース面と接触するテープカセットの樹脂性固定ピ
ンが偏摩耗し、磁気テープの走行面と磁気ヘッドの相対
位置が正常で無くなってヘッドパッドフェルトの弾性率
が高い場合は磁気テープと磁気ヘッドとの接触が不完全
となり記録信号の出力低下や位相変動増加が引き起こさ
れるという問題がある。
【0006】また、図4及び図5に示すように、ヘッド
パッド21をリーフスプリング22に低弾性率繊維のフ
ェルトパッド23を貼着することにより構成することが
考えられるが、この場合は磁気テープTの走行時に応力
により図5に示すようにクリープ変形を起こす状態にな
り、このフェルトパッド23自体の低弾性率のために引
き起こるパッドの応力変形が、テープカセットと磁気記
録再生装置との互換性に支障を来すことになり、かえっ
て出力信号に悪影響を及ぼすおそれがある。
パッド21をリーフスプリング22に低弾性率繊維のフ
ェルトパッド23を貼着することにより構成することが
考えられるが、この場合は磁気テープTの走行時に応力
により図5に示すようにクリープ変形を起こす状態にな
り、このフェルトパッド23自体の低弾性率のために引
き起こるパッドの応力変形が、テープカセットと磁気記
録再生装置との互換性に支障を来すことになり、かえっ
て出力信号に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、記録媒体を記録再生ヘッドに安定して接触させて記
録再生装置の出力を安定かつ確実に供給できるようにし
た記録媒体圧接用パッドを提供することを目的とする。
で、記録媒体を記録再生ヘッドに安定して接触させて記
録再生装置の出力を安定かつ確実に供給できるようにし
た記録媒体圧接用パッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、支持部材に固定され、記録媒体を記録再生
ヘッドに圧接させる記録媒体圧接用パッドであって、パ
ッドは記録媒体に接触される低弾性率の第1の層と、こ
の第1の層より高い弾性率を保有し、支持部材に固定さ
れる第2の層から成り、第1の層の厚みをTaとし、第
2の層の厚みをTbとすると第1の層の厚みTaは少な
くとも の関係式を満たす値としたものである。
に本発明は、支持部材に固定され、記録媒体を記録再生
ヘッドに圧接させる記録媒体圧接用パッドであって、パ
ッドは記録媒体に接触される低弾性率の第1の層と、こ
の第1の層より高い弾性率を保有し、支持部材に固定さ
れる第2の層から成り、第1の層の厚みをTaとし、第
2の層の厚みをTbとすると第1の層の厚みTaは少な
くとも の関係式を満たす値としたものである。
【0009】このように本発明による記録媒体圧接用パ
ッドは、二層から成り、記録媒体に接触される第1の層
は低弾性率で厚さをパッド全体の厚さの20%〜45%
にしたことにより、第1の層と第2の層を接着する接着
剤が第1の層の表面側ににじみ出ることなく、また第2
の層に対する接着強度が低減することなく確実に接着さ
れて、記録媒体に対して安定して接触され、記録媒体と
記録再生ヘッドとの圧着が安定でかつ確実に行なわれ
る。
ッドは、二層から成り、記録媒体に接触される第1の層
は低弾性率で厚さをパッド全体の厚さの20%〜45%
にしたことにより、第1の層と第2の層を接着する接着
剤が第1の層の表面側ににじみ出ることなく、また第2
の層に対する接着強度が低減することなく確実に接着さ
れて、記録媒体に対して安定して接触され、記録媒体と
記録再生ヘッドとの圧着が安定でかつ確実に行なわれ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するに、本発明をテープカセットのヘッドパッドに適用
した場合について図1〜図3を参照して説明する。
するに、本発明をテープカセットのヘッドパッドに適用
した場合について図1〜図3を参照して説明する。
【0011】図1は本発明を適用した一例のテープカセ
ットの一部截断した斜視図であって、1はテープカセッ
トの全体を示し、カセット本体2は上ハーフ3と下ハー
フ4を合体して形成され、内部には磁気テープTを巻装
した一対のリールハブ5,6、磁気テープTを巻回して
テープ走行部方向へ案内するガイドローラ7,8、リー
ルハブ5,6間に巻装される磁気テープTを上下から挟
持する上下一対の滑性シート、リーフスプリング9に取
付けたヘッドパッド10及びシールド板11等の機構部
品が組込まれている。
ットの一部截断した斜視図であって、1はテープカセッ
トの全体を示し、カセット本体2は上ハーフ3と下ハー
フ4を合体して形成され、内部には磁気テープTを巻装
した一対のリールハブ5,6、磁気テープTを巻回して
テープ走行部方向へ案内するガイドローラ7,8、リー
ルハブ5,6間に巻装される磁気テープTを上下から挟
持する上下一対の滑性シート、リーフスプリング9に取
付けたヘッドパッド10及びシールド板11等の機構部
品が組込まれている。
【0012】本例においては、カセット本体2の磁気ヘ
ッドが挿入される前面中央の開口2aに対向し、テープ
走行部の内側に位置して配されるリーフスプリング9に
取付けたヘッドパッド10は、図2に示すように、磁気
テープTに接触される第1の層10aとリーフスプリン
グ9に接着される第2の層10bの二層構造になってお
り、第1の層10aは低弾性率フェルト、例えば、ポリ
四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリふっ化エチレ
ンプロピレン樹脂(FEP)、ポリ四ふっ化エチレンパ
ーフルオロアルコキシエチレン樹脂(PFA)等のふっ
素系樹脂繊維から形成され、また、第2の層10bは従
来から使用されている兎毛や羊毛、合成繊維等のフェル
ト材から形成されてこの第2の層10bのフェルト材は
第1の層10aより高い弾性率を保有している。
ッドが挿入される前面中央の開口2aに対向し、テープ
走行部の内側に位置して配されるリーフスプリング9に
取付けたヘッドパッド10は、図2に示すように、磁気
テープTに接触される第1の層10aとリーフスプリン
グ9に接着される第2の層10bの二層構造になってお
り、第1の層10aは低弾性率フェルト、例えば、ポリ
四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリふっ化エチレ
ンプロピレン樹脂(FEP)、ポリ四ふっ化エチレンパ
ーフルオロアルコキシエチレン樹脂(PFA)等のふっ
素系樹脂繊維から形成され、また、第2の層10bは従
来から使用されている兎毛や羊毛、合成繊維等のフェル
ト材から形成されてこの第2の層10bのフェルト材は
第1の層10aより高い弾性率を保有している。
【0013】そして、このヘッドパッド10の第1の層
10aの厚みTaと第2の層10bの厚みTbとは、 の関係式を満たす値になっており、この第1の層10a
と第2の層10bとは接着剤10cにより接着して積層
一体化されている。
10aの厚みTaと第2の層10bの厚みTbとは、 の関係式を満たす値になっており、この第1の層10a
と第2の層10bとは接着剤10cにより接着して積層
一体化されている。
【0014】このように上記関係式を満たす厚みを有す
る第1、第2の層10a,10bから構成されるヘッド
パッド10は、図3に示すように低弾性フェルトより成
る第1の層10aより高い弾性率の第2の層10bによ
り磁気ヘッドHに対して磁気テープTの走行時の応力に
よるクリープ変形を起こすことなく適切な圧着力が維持
でき、これによって、第1の層10a自体の柔軟性によ
り磁気ヘッドHと磁気テープTを安定して確実に密接さ
せることができる。
る第1、第2の層10a,10bから構成されるヘッド
パッド10は、図3に示すように低弾性フェルトより成
る第1の層10aより高い弾性率の第2の層10bによ
り磁気ヘッドHに対して磁気テープTの走行時の応力に
よるクリープ変形を起こすことなく適切な圧着力が維持
でき、これによって、第1の層10a自体の柔軟性によ
り磁気ヘッドHと磁気テープTを安定して確実に密接さ
せることができる。
【0015】しかし、この二層構造のヘッドパッド10
において、第1の層10aの厚みTaがヘッドパッド1
0の全体の厚み(Ta+Tb)の20%以下の場合は、
第1の層10aと第2の層10bを接着する接着剤10
cが第1の層10aの表面側ににじみ出す状態になり、
これが硬化することにより、この第1の層10aの弾性
が損なわれると共に磁気テープに損傷を与えるおそれが
生じることになる。
において、第1の層10aの厚みTaがヘッドパッド1
0の全体の厚み(Ta+Tb)の20%以下の場合は、
第1の層10aと第2の層10bを接着する接着剤10
cが第1の層10aの表面側ににじみ出す状態になり、
これが硬化することにより、この第1の層10aの弾性
が損なわれると共に磁気テープに損傷を与えるおそれが
生じることになる。
【0016】また、このヘッドパッド10の第1の層1
0aの厚みTaが全体の厚み(Ta+Tb)の45%以
上になると、第2の層10bとの接着強度が小さくな
り、磁気テープの多数回走行により剥離するおそれがあ
り、また、第1の層10aを形成するふっ素系樹脂繊維
は高価であり、厚みを大にすることはこれを多量に使用
することになるためコスト高になる。
0aの厚みTaが全体の厚み(Ta+Tb)の45%以
上になると、第2の層10bとの接着強度が小さくな
り、磁気テープの多数回走行により剥離するおそれがあ
り、また、第1の層10aを形成するふっ素系樹脂繊維
は高価であり、厚みを大にすることはこれを多量に使用
することになるためコスト高になる。
【0017】実施例 以上のように構成されるヘッドパッド10の具体的実施
例を説明する。ヘッドパッド10の第1の層10aをふ
っ素系樹脂繊維フェルトとしてポリ四ふっ化エチレン樹
脂繊維フェルトにより厚さTaを0.7mmに形成し、
第2の層10bを羊毛フェルトにより厚さTbを1.1
mmに形成して、この第1の層10aのフェルトと第2
の層10bのフェルトとを接着剤10cとして一般的の
工業用接着剤を用いて接着して厚さ1.8mmの二層構
造のヘッドパッド10を形成した。
例を説明する。ヘッドパッド10の第1の層10aをふ
っ素系樹脂繊維フェルトとしてポリ四ふっ化エチレン樹
脂繊維フェルトにより厚さTaを0.7mmに形成し、
第2の層10bを羊毛フェルトにより厚さTbを1.1
mmに形成して、この第1の層10aのフェルトと第2
の層10bのフェルトとを接着剤10cとして一般的の
工業用接着剤を用いて接着して厚さ1.8mmの二層構
造のヘッドパッド10を形成した。
【0018】このように二層構造に形成したヘッドパッ
ド10の弾性率は12.148gf/mm2 であった。
因みに、ポリ四ふっ化エチレン樹脂繊維フェルト一層構
造の場合の弾性率は10.421gf/mm2 、羊毛フ
ェルト一層構造の場合の弾性率は13.458gf/m
m2 、また、兎毛フェルト一層構造の場合は14.63
8gf/mm2 であった。
ド10の弾性率は12.148gf/mm2 であった。
因みに、ポリ四ふっ化エチレン樹脂繊維フェルト一層構
造の場合の弾性率は10.421gf/mm2 、羊毛フ
ェルト一層構造の場合の弾性率は13.458gf/m
m2 、また、兎毛フェルト一層構造の場合は14.63
8gf/mm2 であった。
【0019】このように、本例の二層構造のヘッドパッ
ド10は弾性率が、羊毛フェルト、兎毛フェルトの一層
構造のものより低くなり、磁気テープに安定して圧着さ
せることができて、磁気ヘッドと磁気テープを確実に密
接させることができる。
ド10は弾性率が、羊毛フェルト、兎毛フェルトの一層
構造のものより低くなり、磁気テープに安定して圧着さ
せることができて、磁気ヘッドと磁気テープを確実に密
接させることができる。
【0020】また、本例のヘッドパッド10のポリ四ふ
っ化エチレン樹脂繊維フェルトにより形成される第1の
層10aと羊毛フェルトにより形成される第2の層10
bとの接着強度は、第1の層10aの比率、即ち、第1
の層10aの厚さTaのヘッドパッド10の全厚(Ta
+Tb)に対する比率により変わることが判明した。即
ち、上記のように、第1の層10aの厚さTaを0.7
mmとし、第2の層10bの厚さTbを1.1mmとし
た場合の第1の層10aの比率は38.90%で、この
場合の接着強度は0.75kgfであった。
っ化エチレン樹脂繊維フェルトにより形成される第1の
層10aと羊毛フェルトにより形成される第2の層10
bとの接着強度は、第1の層10aの比率、即ち、第1
の層10aの厚さTaのヘッドパッド10の全厚(Ta
+Tb)に対する比率により変わることが判明した。即
ち、上記のように、第1の層10aの厚さTaを0.7
mmとし、第2の層10bの厚さTbを1.1mmとし
た場合の第1の層10aの比率は38.90%で、この
場合の接着強度は0.75kgfであった。
【0021】そして、ヘッドパッド10の全体の厚さに
対して第1の層10aの厚さの比率が51.80%の場
合は接着強度は0.50kgfで、比率が56.40%
の場合は接着強度は0.10kgfになった。このよう
にヘッドパッド10の全体の厚さ(Ta+Tb)に対す
る第1の層10aの厚さTaの比率を45%以上にする
と、即ち、第1の層10aの厚さTaを厚くすることに
より接着強度が低下することが判明した。
対して第1の層10aの厚さの比率が51.80%の場
合は接着強度は0.50kgfで、比率が56.40%
の場合は接着強度は0.10kgfになった。このよう
にヘッドパッド10の全体の厚さ(Ta+Tb)に対す
る第1の層10aの厚さTaの比率を45%以上にする
と、即ち、第1の層10aの厚さTaを厚くすることに
より接着強度が低下することが判明した。
【0022】なお、ヘッドパッド10の全体の厚さを2
mmとし、ふっ素系樹脂繊維フェルトにより形成される
第1の層10aの厚さを0.4mm〜0.9mmに形成
し、前述したフェルト材により形成される第2の層10
bの厚さを1.6mm〜1.1mmに形成した場合も上
記の場合とほぼ等しい結果が得られた。
mmとし、ふっ素系樹脂繊維フェルトにより形成される
第1の層10aの厚さを0.4mm〜0.9mmに形成
し、前述したフェルト材により形成される第2の層10
bの厚さを1.6mm〜1.1mmに形成した場合も上
記の場合とほぼ等しい結果が得られた。
【0023】以上のように本例のヘッドパッド10は、
磁気テープに接触する第1の層10aを低弾性率フェル
ト、例えばPTFE等のふっ素系樹脂繊維フェルトによ
り、また、リーフスプリング9等の支持部材に固着され
る第2の層10bを、第1の層10aの形成フェルトよ
り弾性率の高いフェルト、例えば、従来から使用されて
いる兎毛、羊毛、合成繊維等のフェルトにより形成し、
第1の層10aの厚さTaのシートパッド10の全厚
(Ta+Tb)に対する比率が20%〜45%の範囲内
とすることにより、磁気テープに対して第1の層10a
自体の柔軟性で安定して圧接させることができ、また、
第2の層10bは第1の層10aより弾性率が高いため
に磁気ヘッドに対して適切な圧着力が維持できて磁気ヘ
ッドと磁気テープを安定して密接させることができる。
また、第1の層10aを形成するふっ素系樹脂繊維フェ
ルトは磁気テープのベースフィルムを形成するポリエチ
レンテレフタレート(PET)との摺動性が良好である
ため磁気テープの走行が安定して円滑に行える。
磁気テープに接触する第1の層10aを低弾性率フェル
ト、例えばPTFE等のふっ素系樹脂繊維フェルトによ
り、また、リーフスプリング9等の支持部材に固着され
る第2の層10bを、第1の層10aの形成フェルトよ
り弾性率の高いフェルト、例えば、従来から使用されて
いる兎毛、羊毛、合成繊維等のフェルトにより形成し、
第1の層10aの厚さTaのシートパッド10の全厚
(Ta+Tb)に対する比率が20%〜45%の範囲内
とすることにより、磁気テープに対して第1の層10a
自体の柔軟性で安定して圧接させることができ、また、
第2の層10bは第1の層10aより弾性率が高いため
に磁気ヘッドに対して適切な圧着力が維持できて磁気ヘ
ッドと磁気テープを安定して密接させることができる。
また、第1の層10aを形成するふっ素系樹脂繊維フェ
ルトは磁気テープのベースフィルムを形成するポリエチ
レンテレフタレート(PET)との摺動性が良好である
ため磁気テープの走行が安定して円滑に行える。
【0024】以上、本発明をテープカセットに収納され
る磁気テープを磁気ヘッドに対して圧接するヘッドパッ
ドに適用した場合について説明したが、本発明は磁気デ
ィスクを記録再生ヘッドに圧接させるためのヘッドパッ
ドにも適用できるものであり、またヘッドパッドを支持
する支持部材としてはリーフスプリング等の弾性部材に
限ることなく固定部材でもよい。
る磁気テープを磁気ヘッドに対して圧接するヘッドパッ
ドに適用した場合について説明したが、本発明は磁気デ
ィスクを記録再生ヘッドに圧接させるためのヘッドパッ
ドにも適用できるものであり、またヘッドパッドを支持
する支持部材としてはリーフスプリング等の弾性部材に
限ることなく固定部材でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録媒体
を記録再生ヘッド側へ加圧するパッドを、記録媒体に接
触する低弾性率の第1の層とこの第1の層より高い弾性
率を保有し、支持部材に固定される第2の層の二層構造
とし、第1の層の厚さをパッド全体の厚さの20%〜4
5%の範囲内に設定するようにしたことにより、第1の
層の表面側に第1の層と第2の層を接着する接着剤がに
じみ出ることなく、また両層は接着強度が損なわれるこ
ともなく確実に一体化され、第2の層は第1の層よりも
弾性率が高いことにより記録再生ヘッドに対して適切な
圧着力が維持できてこれによって記録媒体に対して第1
の層自体の柔軟性で安定して圧着させることができて記
録媒体の記録再生が安定して行なわれることになり、信
頼性が向上する。
を記録再生ヘッド側へ加圧するパッドを、記録媒体に接
触する低弾性率の第1の層とこの第1の層より高い弾性
率を保有し、支持部材に固定される第2の層の二層構造
とし、第1の層の厚さをパッド全体の厚さの20%〜4
5%の範囲内に設定するようにしたことにより、第1の
層の表面側に第1の層と第2の層を接着する接着剤がに
じみ出ることなく、また両層は接着強度が損なわれるこ
ともなく確実に一体化され、第2の層は第1の層よりも
弾性率が高いことにより記録再生ヘッドに対して適切な
圧着力が維持できてこれによって記録媒体に対して第1
の層自体の柔軟性で安定して圧着させることができて記
録媒体の記録再生が安定して行なわれることになり、信
頼性が向上する。
【図1】本発明によるパッドを備えた一例のテープカセ
ットの一部截断した斜視図である。
ットの一部截断した斜視図である。
【図2】本発明によるパッドをテープカセットのヘッド
パッドに適用した場合の一例の平面図である。
パッドに適用した場合の一例の平面図である。
【図3】図2に示すヘッドパッドの動作状態を説明する
平面図である。
平面図である。
【図4】従来のテープパッドの斜視図である。
【図5】図4に示すテープパッドの動作状態を説明する
平面図である。
平面図である。
1 テープカセット 2 カセット本体 2a 開口 9 リーフスプリング 10 ヘッドパッド 10a 第1の層 10b 第2の層 10c 接着剤 H 磁気ヘッド T 磁気テープ
Claims (4)
- 【請求項1】 支持部材に固定され、記録媒体を記録再
生ヘッドに圧接させる記録媒体圧接用パッドであって、 上記パッドは記録媒体に接触される低弾性率の第1の層
と、 この第1の層より高い弾性率を保有し、上記支持部材に
固定される第2の層から成り、 上記第1の層の厚みをTaとし、上記第2の層の厚みを
Tbとすると第1の層の厚みTaは少なくとも の関係式を満たす値としたことを特徴とする記録媒体圧
接用パッド。 - 【請求項2】 上記テープパッドの上記第1の層の厚み
寸法を0.4mm〜0.9mmとしたことを特徴とする
請求項1に記載の記録媒体圧接用パッド。 - 【請求項3】 上記第1の層をふっ素系樹脂繊維により
形成し、上記第2の層をフェルト材により形成したこと
を特徴とする請求項1に記載の記録媒体圧接用パッド。 - 【請求項4】 上記第1の層と上記第2の層を接着剤に
より接着して積層したことを特徴とする請求項1に記載
の記録媒体圧接用パッド。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199992A JPH0950682A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 記録媒体圧接用パッド |
US08/687,021 US5883768A (en) | 1962-08-04 | 1996-07-25 | Recording medium orging pad |
CN96112110.6A CN1150307A (zh) | 1995-08-04 | 1996-08-03 | 记录介质压紧垫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199992A JPH0950682A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 記録媒体圧接用パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0950682A true JPH0950682A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16417000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7199992A Pending JPH0950682A (ja) | 1962-08-04 | 1995-08-04 | 記録媒体圧接用パッド |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5883768A (ja) |
JP (1) | JPH0950682A (ja) |
CN (1) | CN1150307A (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE760001A (fr) * | 1969-12-11 | 1971-05-17 | Ampex | Patin presseur de bande magnetique contre une tete de lecture-enregistrement |
IT1215531B (it) * | 1987-06-01 | 1990-02-14 | Abramo Bordignon | Struttura di elemento pressore del tipo balestrina pressanastro, pressore puliscinastro e simili, particolarmente per supporti magnetici. |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP7199992A patent/JPH0950682A/ja active Pending
-
1996
- 1996-07-25 US US08/687,021 patent/US5883768A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-08-03 CN CN96112110.6A patent/CN1150307A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1150307A (zh) | 1997-05-21 |
US5883768A (en) | 1999-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4700250A (en) | Structure for fixing floating type magnetic head to gimbal spring | |
US4996623A (en) | Laminated suspension for a negative pressure slider in a data recording disk file | |
GB2027676A (en) | Tape cassette | |
JPS60182517A (ja) | 引伸し表面記録デイスク | |
JPH0778337A (ja) | 磁気記録転写装置 | |
JPH0950682A (ja) | 記録媒体圧接用パッド | |
US4796135A (en) | Two layered tape pad for a magnetic tape cassette | |
US4663689A (en) | Tape pad for a magnetic tape cassette | |
JPS593755A (ja) | 磁気デイスクカセツト | |
JP3038764B2 (ja) | ピンチローラ装置 | |
JP2582994Y2 (ja) | Oa機器用などのフェルト素材 | |
JPS6145405A (ja) | 磁気ヘツド装置 | |
JPS60243807A (ja) | 磁気ヘツド | |
JP2001123133A (ja) | 粘着材及びその製造方法 | |
JPH09147522A (ja) | テープカセット | |
JPS61283065A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
KR810001152Y1 (ko) | 자기 카아드 | |
JP3072777B2 (ja) | 磁気ヘッド装置 | |
JPH04141816A (ja) | 磁気ヘッド組立体 | |
JPH0337196Y2 (ja) | ||
JPH07211032A (ja) | 浮上型磁気ヘッドの支持装置 | |
JPH1062858A (ja) | 磁気記録装置および磁気再生装置 | |
JPS60239963A (ja) | フロツピ−デイスク装置 | |
JP2002025218A (ja) | テープカセット | |
JPS60253009A (ja) | 磁気ヘツド |