【発明の詳細な説明】
尿素誘導体
本発明は、抗菌活性を有する尿素誘導体、それらの製造方法、それらを含有し
た組成物および医学上のそれらの用途に関する。
欧州特許出願公開第0416953A2号明細書は、抗菌活性を有する10‐
(1‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.
03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸およびそのある4‐換誘導体につ
いて開示している。
欧州特許出願公開第0422596A2号明細書は下記一般式の化合物につい
て開示している:
上記式中、R1は特に1‐ヒドロキシエチル基であり、CO2R2は場合によりエ
ステル化されたカルボキシ基であり、環Bは場合により置換された環式基である
。環Bは特にシクロヘキサン環である。化合物は抗菌活性を有している。この公
報はBが非置換シクロヘキサン環である化合物について特に開示しているが、シ
クロヘキサン環が置換された具体的化合物については開示がない。
欧州特許出願第0507313A1号明細書は下記式の化合物について特に開
示している:
上記式中、R1は特に場合により置換された低級アルキル基であり、CO2R2は
エステル化されていてもよいカルボキシ基であり、環Aは特にシクロヘキサン環
であり、Raは基WaUa〔ここで、Waは結合、イオウ(モノまたはジオキシドの
形である)、酸素、NH(置換されていてもよい)、あるいはイオウ(モノまた
はジオキシドの形である)、酸素またはNH(置換されていてもよい)で遮断さ
れていてもよい直鎖または分岐低級アルキレンまたはアルケニレン基であり、Ua
はカルバモイル、置換されていてもよいアシル、置換されていてもよいアルキ
ルアンモニウム、あるいは下記式の基:
は置換されていてもよい四級化含窒素ヘテロ環式基であり、Rdは置換されてい
てもよいアルキル基である)である〕であり、上記化合物は抗菌活性を有してい
る。この一群の好ましい化合物は10‐(1‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキ
ソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カル
ボン酸、基Raが(CH2)mKa(CH2)nUaである誘導体(KaはCH2、O、
SまたはNHであり、mおよびnは各々0〜3の整数であり、UaはN結合四級
アンモニウム基である)であるとされている。
我々は、今般、10‐(1‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
リシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸の4位で
ある尿素基の導入が抗菌剤として特に有用な活性プロフィルのある化合物を与え
ることを見出した。
したがって本発明によれば、我々は下記一般式(I)の化合物:
〔上記式中、Rは水素またはC1-6アルキルを表し、
R1は水素またはC1-6アルキルを表し、
R2は水素、または場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、
アリール、シクロアルキルもしくはヘテロ環式基を表す〕
とその塩および代謝上化学変化しやすいエステルを提供する。
式(I)で示されたような確定された立体化学配置に加えて、この分子は8位
に別の不斉炭素原子を、そして4位に更に一つの不斉炭素を有している。これら
の追加不斉中心から生じるその混合物を含めたすべての立体異性体が式(I)の
化合物の範囲内に属することは明らかであろう。式(I)の化合物は互変異性形
としても存在し、このような互変異性体およびその誘導体も本発明の範囲内に属
する。
式(I)の化合物の塩には医学上有用な塩基付加塩があり、このような塩は生
理学上許容されるカチオンを有する塩基で形成される。好ましいカチオンにはア
ルカリ金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム)、アルカリ土類金属(例えば
、カルシウム)、アミノ酸(例えば、リジンおよびアルギニン)および有機塩基
(例えば、プロカイン、フェニルベンジルアミン、ジベンジルエチレンジアミン
、エタノールアミン、ジエタノールアミンおよびN‐メチルグルコサミン)が含
まれる。
カチオンが生理学上許容されない塩基から誘導される塩も本発明の他の化合物
の製造および/または単離用の中間体として有用であり、これらの塩も本発明の
一部を形成する。
基R2が塩基性中心を有しているとき、このような化合物の酸付加塩とカルボ
ン酸基で形成された分子内塩も本発明に含まれる。
式(I)の化合物が、適切な代謝上化学変化しやすいエステルの代謝によりイ
ンビボで産生されてもよいことは明らかであろう。適切な代謝上化学変化しやす
いエステルの例にはアシルオキシメチルまたは1‐アシルオキシエチルのような
アシルオキシアルキルエステル、例えばピバロイルオキシメチル、1‐ピバロイ
ルオキシエチル、アセトキシメチル、1‐アセトキシエチル、1‐(1‐メトキ
シ‐1‐メチル)エチルカルボニルオキシエチル、1‐ベンゾイルオキシエチル
、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、1‐イソプロポキシカルボニルオキ
シエチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1‐シクロヘキシルカルボ
ニルオキシエチルエステル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、1
‐シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル、1‐(4‐テトラヒドロピラ
ニルオキシ)カルボニルオキシエチル、1‐(4‐テトラヒドロピラニル)カル
ボニルオキシエチルまたは3‐フタリジルがある。
式(I)の化合物、その塩およびその代謝上化学変化しやすいエステルは溶媒
和物(例えば、水和物)を形成していてもよく、本発明にはすべてのこのような
溶媒和物を含む。
R、R1および/またはR2がC1-6アルキル基であるとき、それらは直鎖また
は分岐基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、t‐ブチル、ペンチル、イソペンチルまたはヘキシルであってよい。
R2がアルケニルであるとき、これは直鎖でもまたは分岐鎖基でもよいC3-6ア
ルケニル基、例えばアリルであってよい。
R2がアルキニルであるとき、これは直鎖または分岐鎖C3-6アルキニル基、例
えばプロパルギルであってよい。
R2が置換アルキル、アルケニルまたはアルキニル基であるとき、それは場合
により置換されたアリールまたはアリールオキシ、アジド、ハロゲン、ヒドロキ
シ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリ(C1- 4
アルキル)アンモニウム、C1-4アルコキシ、NR3R4(ここで、R3およびR4
は独立して水素またはC1-4アルキルを表す)、NR3R8(ここで、R8はアシル
である)、COR5(ここで、R5はヒドロキシ、C1-4アルコキシまたはNR3R4
である)、CO2R6(ここで、R6はC1-4アルコキシまたはNR3R4である)
またはSO2R6から選択される1以上の置換基で置換されている。
基または基の一部として場合により置換されたアリールという用語は、本明細
書において、単または二環式アリール基を意味する。適切な単環式アリール基に
はフェニル、あるいは酸素、イオウまたは窒素から選択される1〜3のヘテロ原
子を含んだ5‐6員ヘテロアリール基がある。このようなヘテロアリール基の例
にはフラニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、パラゾリ
ル、ピリジニル、ピリジニウム、ピリダジニル、ピリミジニルまたはチアジアゾ
リルがある。適切なビシクロアリール基は炭素、酸素、イオウおよび窒素から選
択される9または10環員を含んでいるが、但し少くとも6つは炭素原子である
。このような基の例にはナフチル、インデニル、キノリニル、ベンゾフラニル、
ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、インドリル、ベンゾチアゾリルまた
はフタルイミドイルがある。
R2がヘテロアリール基であるとき、それはヘテロアリール基の炭素原子員で
尿素基の窒素原子に結合されていてよい。
R2が置換アリール基であるかまたはそれを含んでいるとき、それはC1-4アル
キル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ
、スクシンイミドまたは(CH2)nR7から選択される1以上の基で置換されて
おり、ここでnは0または1〜4の整数であり、R7はヒドロキシ、C1-4
アルコキシ、NR3R4、NR3R8、COR5、CO2R6、SO2R6またはS(O
)mR9であり、ここでmは0、1または2であり、R9はC1-4アルキルであるか
、またはR9はmが2であるとき基NR3R4である。
R2が場合により置換されたヘテロ環式基であるとき、これは酸素、イオウま
たは窒素から選択される単一のヘテロ原子を含んだ炭素結合5‐7員飽和ヘテロ
環式基である。このような基の例にはテトラヒドロピラニル、例えば4‐テトラ
ヒドロピラニルまたはピペリジニル、例えば4‐ピペリジニル、およびそのN‐
置換誘導体、例えば4‐アルキルまたは4‐アシル誘導体がある。
R2が場合により置換されたシクロアルキル基であるとき、それはシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルの
ようなC3-7モノシクロアルキル基であり、これらはC1-4アルキル、ハロゲン、
ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシまた
は(CH2)nR7から選択される1以上の基で置換されていてもよい。
R8がアシルであるとき、これは例えばC1-6アルカノイル、アロイル、例えば
ベンゾイル、またはC1-6アルコキシカルボニルである。
ハロゲンという用語は、本明細書において、特に断らない限りフッ素、塩素、
臭素またはヨウ素を意味する。
別の態様において、本発明はRが水素またはC1-6メチルを表し、R1が水素ま
たはC1-6メチルを表し、R2が場合により置換されたアルキル、アリール、シク
ロアルキルまたはフェニルアルキル基を表す式(I)の化合物を提供する。
一般式(I)には少くとも4つの立体異性体およびその混合物があり、これら
は下記式(1a、1b、1cおよび1d)で表される。
黒塗りくさび形結合は結合が紙面の上にあることを示す。破線結合は結合が紙
面の下にあることを示す。
R2が場合により置換されたアルキル基であるとき、好ましくはこれはC1-4ア
ルキル基、例えばメチル、エチルまたはt‐ブチルであり、これは場合によって
ヒドロキシ、ハロ、アジド、トリメチルアンモニウム、COR5(ここで、R5は
OH、C1-4アルコキシまたはNR3R4(例えば、ジメチルアミノ)である)、
NR3R8(例えば、アセチルアミノ、ベンゾイルアミノまたはt‐ブトキシカル
ボニルアミノ)、場合により置換されたフェニル、場合により置換されたフェノ
キシ、場合により置換されたピリジルまたは1,2‐オキサゾリルから選択され
る基で場合により置換されていてもよい。このようなR2基の例にはメチル、エ
チル、t‐ブチル、エチル(ヒドロキシ、ハロ、例えば塩素、アジド、ジメチル
アミノ、トリメチルアンモニウム、カルボキシ、エトキシカルボニルで置換され
ている)、さらにはフェニル(ハロゲン、例えば塩素またはフッ素あるいはSO2
NR3R4から選択される1または2つの基で場合により置換されている)、フ
ェノキシ、ピリジル、N‐メチルピリジニウムまたは1,2‐オキサ
ゾリルで置換されたC1-2アルキル、例えばメチルまたはエチルがある。
R2が場合により置換された単環式アリール基であるとき、これは好ましくは
フェニル基〔この基は、C1-4アルキル、例えばメチルまたはイソプロピル、ハ
ロ、例えば臭素、塩素またはフッ素、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、ヒ
ドロキシ、アルコキシ、例えばメトキシ、COR5、例えばCO2HまたはCON
(CH3)2、NHR8(例えばCH3COCN)、トリメチルアンモニウム、S(
O)mCH3、SO2NR3R4、例えばSO2N(CH3)2あるいはスクシンイミド
から選択される1〜3つの基で場合により置換されている〕、ピリジル〔これは
ハロゲン、例えば塩素または臭素、トリフルオロメチル、フェニル、ヒドロキシ
、アルコキシ、例えばメトキシ、オキソあるいはアルキル、例えばメチルで場合
により置換されている〕、N‐メチルピリジニウム、場合により置換されたピリ
ミジニル、例えばウラシリル、N‐メチルウラシリル、N,N‐ジメチルウラシ
リルまたは2‐チオウラシリル、場合により置換されたフリル、例えばフリルま
たはメチルフリル、場合により置換されたチエニル、例えばチエニルまたはメチ
ルチエニル、ピロール、例えばN‐メチルピロール、ピラゾリルまたは1,5‐
ジメチルピラゾリルあるいはチアジアゾリルである。
R2がヘテロ環式基であるとき、これは好ましくは場合により窒素原子上でア
ルキル、例えばプロピル、アルカノイル、例えばホルミルまたはアセチル、また
はアリルオキシカルボニル基により置換された4‐ピペリジニル基であるか、あ
るいは4‐テトラヒドロピラニル基である。
好ましいRおよびR1基の例には水素またはメチルがある。
好ましいR2基の例には水素、メチル、エチル、t‐ブチル、アリル、プロパ
ルギル、アジドエチル、ヒドロキシエチル、クロロエチル、ジメチルアミノエチ
ル、トリメチルアンモニウムエチル、1‐カルボキシエチル、2‐エトキシカル
ボニルエチル、フェノキシエチル、ベンズアミドメチル、t‐ブトキシカルボニ
ルアミノメチル、ベンジル(これはクロロおよび/またはフルオロ、またはアミ
ノスルホニルで場合により置換されている)、フェニルエチル、ピリジルメチル
、ピリジルエチル、N‐メチルピリジニウムメチル、1,2‐オキサゾリルメチ
ル、フルフリル、ピリジル、N‐メチルピリジニウム、ピリジル(これは1また
は2つの塩素または臭素原子、トリフルオロメチル、フェニルあるいはメトキシ
で置換されている)、N‐メチル‐2‐ピリドン、フリル、2‐メチルフリル、
チエニル、メチルチエニル、N‐メチルピロール、チアジアゾリル、メチルチア
ジアゾリル、ウラシリル、N‐メチルウラシリル、N,N‐ジメチルウラシリル
、シクロヘキシル、シクロプロピル、4‐テトラヒドロピラニル基あるいはN‐
置換4‐ピペリジニルがある。
式Iの化合物の好ましい群は、8位の炭素原子がβ配置にあるものである。こ
の群の中では、4位の炭素原子がα配置にある化合物が特に好ましい。
式(I)の化合物の好ましい群は、Rがメチルまたは水素であるものである。
式(I)の化合物の別の好ましい群は、R1が水素またはメチルであるものであ
る。
R、R1またはR2のうち1つが水素以外の規定された意味を有する式(I)の
化合物は、本発明の別の好ましい態様を表す。
好ましいR2基にはフェニル(これはヒドロキシ、メトキシ、シアノ、アセト
アミドまたはメチルスルホニルで場合により置換されている)、ピリジル、ピリ
ジルメチル、フェノキシエチル、フルフリルまたはウラシリルがある。
式(I)の化合物の好ましいグループは、RおよびR1が水素であるものを含
む。このグループの中では、R2がフェニル(これはヒドロキシ、メトキシ、シ
アノ、アセトアミド、メチルスルホニルで場合により置換されている)、ピリジ
ル、ピリジルメチル、フェノキシエチル、フラニルまたはウラシリルであるもの
が特に好ましい。
本発明による特に好ましい化合物には:
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(フェニルアミノカルボニルア
ミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシク
ロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″‐ピリジンアミノカルボ
ニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
リシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐ヒドロキシフェニル
アミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキ
ソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カル
ボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐メチルスルホニルフ
ェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2
‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(ウラシル‐5′‐アミノ)カ
ルボニルアミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザ
トリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″‐ピコリルアミノカルボ
ニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
リシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐フルフリルアミノカル
ボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザ
トリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐メトキシフェニルア
ミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ
‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボ
ン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(ベンジルアミノカルボニル
)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリ
シクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐シアノフェニルアミ
ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン
酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔2″‐フェノキシエチルアミ
ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン
酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐アセトアミドフェニ
ルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オ
キソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カ
ルボン酸、
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐シアノフェニルアミ
ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン
酸、および
それらの生理学上許容される塩または代謝上化学変化しやすいエステルがある。
本発明による別の好ましい化合物は:
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(アミノカルボニル‐N‐メチ
ルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリ
シクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸およびその
生理学上許容される塩または代謝上化学変化しやすいエステルである。
本発明による化合物は広範囲の病原微生物に対して広域スペクトルの抗菌活性
を示すだけでなく、すべてのβ‐ラクタマーゼに非常に高い耐性も有している。
本発明による化合物は腎臓デヒドロペプチダーゼに対しても比較的安定である。
このように、標準微量滴定ブロス連続希釈試験を用いると、本発明による化合
物はStaphylococcs aureus、Streptococcus faecalis、Escherichia coli、Pseu
domonas aeruginosa、Klebisiella pneumoniae、Proteus microbilus、Clostrid
ium perfringens およびBacteriodes fragilisの株を含めた広範囲の病原微生物
に対して有用なレベルの活性を示すことがわかった。
本発明による化合物は、マウスで特に有利な血清半減期を示すこともわかった
。
したがって、本発明による化合物は人間および動物で病原菌に起因する様々な
疾患を治療するために用いられる。
このように、本発明のもう1つの態様によれば、我々はヒトまたは動物被治療
体で全身または局所細菌感染の治療または予防のための式(I)の化合物または
その生理学上許容される塩を提供する。
本発明の別の態様によれば、我々はヒトまたは動物体で全身または局所細菌感
染の治療用薬剤の製造のための式(I)の化合物またはその生理学上許容される
塩の使用を提供する。
本発明の更に別の態様によれば、我々は式(I)の化合物またはその生理学上
許容される塩の有効量を体に投与することからなる、細菌感染を抑えるためのヒ
トまたは非ヒト動物体の治療方法を提供する。
治療用として本発明による化合物は原化合物のまま投与することも可能である
が、医薬処方物として活性成分として供されることが好ましい。
本発明による化合物はヒトまたは獣医学で使用上いずれか好ましい方法で投与
用に処方され、したがって本発明にはその範囲内にヒトまたは獣医学で使用上適
合された本発明による化合物を含有した医薬組成物も含む。このような組成物は
1種以上の適切なキャリアまたは賦形剤の補助により常法で使用向けに提供され
る。本発明の組成物には非経口、経口、口腔、直腸、局所、埋込み、眼、鼻また
は尿生殖器用に特に処方された形のものがある。
本発明による化合物は注射(例えば、静脈内ボーラス注射または注入、あるい
は筋肉内、皮下または髄腔内経路)によるヒトまたは獣医学での使用向けに処方
され、必要であれば保存剤を加えて単位剤形、アンプルまたは他の単位用量容器
あるいはマルチ用量容器で提供される。注射用組成物は油性または水性ビヒクル
中懸濁液、溶液またはエマルジョンの形をとって、懸濁、安定、溶解および/ま
たは分散剤のような処方剤を含有してもよい。一方、活性成分は使用前に適切な
ビヒクル、例えば滅菌無発熱物質水で再調製される滅菌粉末形であってもよい。
本発明による化合物は経口または経口腔投与に適した形、例えば溶液、ゲル、
シロップ、洗口液または懸濁液、あるいは使用前に水または他の適切なビヒクル
と場合により香味および着色剤で調製される乾燥粉末の形で、ヒトまたは獣医学
用に提供してもよい。錠剤、カプセル、ロゼンジ、香錠、丸剤、ボーラス、粉末
、パスタ、顆粒、ブレットまたはプレミックス製剤のような固体組成物も用いて
よい。経口用の固体および液体組成物は当業界で周知の方法に従い製造される。
このような組成物は、固体または液体形をとる1種以上の薬学上許容されるキャ
リアおよび賦形剤も含有してよい。
本発明による化合物は、薬学上許容されるキャリアまたは賦形剤と一緒に活性
成分の溶液、懸濁液または分散液のような液体ドレンチの形で獣医学上経口投与
してもよい。
本発明による化合物は、例えば、ヒトまたは獣医学用に、例えば慣用的坐薬基
剤を含有した坐薬として、あるいは例えば慣用的ペッサリー基剤を含有したペッ
サリーとして処方してもよい。
本発明による化合物は、軟膏、クリーム、ゲル、ローション、シャンプー、粉
末(スプレー粉末を含む)、ペッサリー、タンポン、スプレー、浸液、エアゾー
ル、滴剤(例えば点眼、耳または鼻剤)またはポアオン(pour-on)の形でヒトお
よび獣医学上局所投与用に処方してもよい。
エアゾールスプレーは、適切な噴射剤、例えばジクロロジフルオロメタン、ト
リクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素または他
の適切なガスの使用で、加圧パックからデリバリーされることが好ましい。
吸入による局所投与の場合、本発明による化合物はネブライザーでヒトまたは
獣医学用にデリバリーされる。
局所投与用の医薬組成物は、適宜にコルチコステロイドまたは抗真菌剤のよう
な他の活性成分も含有してよい。
組成物は0.01〜99%の活性物質を含有する。例えば局所投与の場合、組
成物は通常0.01〜10%、更に好ましくは0.01〜1%の活性物質を含有
する。
全身投与の場合、成人治療に用いられる1日用量は5〜100 mg/kg体重、好
ましくは10〜60 mg/kg体重の範囲であり、例えば投与経路および患者の状態
に応じて1日1〜4回投与される。組成物が投薬単位からなるとき、各単位は好
ましくは200mg〜1gの活性成分を含有する。
治療期間は日数よりもむしろ応答速度で決められる。
式(I)の化合物は、Rが式(I)で定義されたとおりであり、R10が水素原
子またはヒドロキシル保護基であり、R11が水素またはカルボキシル保護基であ
り、R12が場合により置換されたフェノキシもしくはイミダゾリル基またはハロ
ゲン原子である下記式(II)の化合物
から、アミン(III ;R1R2NH)(ここで、R1およびR2は前記の意味を有す
る)と反応させ、その後必要または所望ならばヒドロキシル保護基R10およびカ
ルボキシル保護基R11を除去して製造される。反応は、好ましくは、室温〜溶媒
の還流温度の範囲内の温度で、場合により三級アミン、例えばトリエチルアミン
のような塩基の存在下において、ハロ炭化水素(例えば、ジクロロメタン)、エ
ーテル(例えば、テトラヒドロフラン)、アミド(例えば、N,N‐ジメチルホ
ルムアミド)またはアセトニトリルのような溶媒中で行われる。
本発明の別の方法において、式(I)の化合物は、Rが式(I)で定義された
意味を有して、R10およびR11が式(II)で定義されたとおりである下記アミン
(IV):
を、R2が式(I)で定義された意味を有するかまたはその保護誘導体であるイ
ソシアネート(V)、あるいはR1およびR2が定義された意味を有するかまたは
その保護誘導体であり、R12が場合により置換されたフェノキシもしくはイミダ
ゾリル基またはハロゲンである化合物(VI)と反応させ、その後必要または所望
ならば保護基を除去して製造される。
イソシアネート(V)との反応は、好ましくは、場合によりトリエチルアミン
のような塩基の存在下、0〜80℃範囲の温度において、テトラヒドロフランま
たは水性テトラヒドロフラン、ハロ炭化水素(例えば、ジクロロメタン)あるい
はアセトニトリルのような溶媒中で行われる。
化合物(VI)との反応は、好ましくは、室温〜溶媒の還流温度の範囲内の温度
で、場合により三級アミン、例えばトリエチルアミンのような塩基の存在下にお
いて、ハロ炭化水素(例えば、ジクロロメタン)、エーテル(例えば、テトラヒ
ドロフラン)またはアミド(例えば、N,N‐ジメチルホルムアミド)のような
溶媒中で行われる。R12がハロゲンである式(VI)の化合物を用いて反応が行わ
れるとき、反応は好ましくは0〜60℃範囲の温度で行われる。
RおよびR1がC1-6アルキルである式Iの化合物は、下記式(VII)の化合物
(上記式中R、R1およびR2は式Iで定義された意味を有するかまたはその保護
誘導体であるが、但しR1および/またはRは水素でなく、R10およびR11は式
(II)で定義されたとおりであり、Yは酸素原子またはホスフィン基である)を
環化させ、必要または所望であれば得られた化合物をその立体化学異性体への分
割前または後に1以上の下記操作:
a)1以上の保護基の除去
b)R11が水素またはカルボキシル保護基である化合物から無機または有機塩基
の塩、その酸付加塩またはその代謝上化学変化しやすいエステルへの変換
に付すことにより得られる。
Yが酸素である式(VII)の化合物の環化は、好ましくは有機ホスファイトの存
在下で加熱することにより行われる。反応は、好ましくは60〜200℃範囲の
温度において溶媒または溶媒の混合液中で行われる。
適切な溶媒には適切な沸点の炭化水素、例えばトルエンまたはキシレンのよう
な芳香族炭化水素がある。
適切な有機ホスファイトには非環式および環式トリアルキルホスファイト、ト
リアリールホスファイトおよび混合アルキルアリールホスファイトがある。特に
有用な有機ホスファイトはトリアルキルホスファイト、例えばトリエチルホスフ
ァイトまたはトリメチルホスファイトである。
Yがホスフィン基である式(VII)の化合物の環化は、好ましくは40〜200
℃の温度において溶媒中で行われる。適切な溶媒には芳香族炭化水素、例えばキ
シレンまたはトルエン、脂肪族炭化水素およびハロゲン化炭化水素、例えばジク
ロロメタン、クロロホルムおよびトリクロロエタンのような炭化水素がある。適
切なホスフィン基の例はトリアリールホスフィン、例えばトリフェニルホスフィ
ンまたはトリアルキルホスフィン、例えばトリ‐t‐ブチルホスフィンである。
ヒドロキシルおよびカルボキシル保護基R10およびR11は、慣用的操作でいず
れの順序により除去してもよい。しかしながら、更に好ましくは、ヒドロキシル
保護基R10はカルボキシル保護基の除去前に除かれる。保護基のこのような除去
も本発明の別の特徴である。
ヒドロキシル保護基は、Protective Groups in Organic Chemistry,pages 46-
119,edited by J.F.W.Mc Omie(Plenum Press,1973)で記載されたような周知標準
操作により除去される。例えばR10がt‐ブチルジメチルシリル基であるとき、
これはテトラブチルアンモニウムフルオリドおよび酢酸との処理により除去され
る。この方法は、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中で行われる。同
様に、R10が4‐ニトロベンジルオキシカルボニルオキシ基であるとき、これは
水素および金属触媒、例えば炭素担持パラジウムとの処理により除去される。
カルボキシル保護基R11も、Protective Groups in Organic Chemistry,pages
192-210,edited by J.F.W.Mc Omie(Plenum Press,1973)で記載されたような標
準方法により除去される。例えばR11がアリールメチル基を表すとき、これは水
素および金属触媒、例えばパラジウムを用いて慣用的操作により除去される。基
R11がアリルまたは置換アリル基を表すとき、これはテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウムの存在下および場合によりトリフェニルホスフィンの存
在下でアリル受容体との処理により除去されることが好ましい。適切なアリル受
容体にはtert‐ブチルアミンのような立体障害アミン、モルホリンまたはチオモ
ルホリンのような環式二級アミン、トリエチルアミンのような三級アミン、アセ
チルアセトン、エチルアセトアセテートまたはジメドンのような脂肪族または環
式脂肪族β‐ジカルボニル化合物、酢酸、プロピオン酸、2‐エチルヘキサン酸
、それらのカリウムまたはナトリウム塩のようなアルカン酸またはそのアルカリ
金属塩、あるいは5,5‐ジメチル‐1,3‐シクロヘキサジエンがある。
特に有用なアリル受容体は5,5‐ジメチル‐1,3‐シクロヘキサジエンで
ある。
反応は、好ましくはエーテル、例えばジエチルエーテルまたはテトラヒドロフ
ラン、アルカノール、例えばエタノール、エステル、例えば酢酸エチル、ハロ炭
化水素、例えば塩化メチレンあるいはそれらの混合液のような不活性溶媒中で行
われる。反応は好ましくは0〜40℃範囲の温度、更に具体的には室温で行われ
る。
基R11が生理学上許容されるカチオンである本発明による化合物は、R11が水
素である本発明による化合物から、適切な塩基との処理により製造される。好ま
しくは、塩は溶液中で形成され、その後必要であれば非溶媒、例えば非極性非プ
ロトン溶媒の添加により沈殿させる。一方、ナトリウムまたはカリウム塩は、R11
が水素原子を表す式(II)の化合物の溶液をジエチルエーテルのような非極性
溶媒中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムまたはカリウムの溶液で処理することに
より製造される。
式(IV)の化合物は公知であるか、あるいはEPA No.0416953A
2またはWO 92/15586に記載された方法に従い製造される。
式(II)の化合物は、EPA No.0416953A2またはWO 92/
15586に記載されたものと類似した方法でも製造される。こうして、下記エ
ポキシド(VIII)
(上記式中R10はヒドロキシル保護基であり、R13はC1-4アルキルである)と
アンモニアまたはアミンRNH2(Rは式(I)で定義されたとおりである)と
の反応では下記アミノ誘導体(IX)を生じる。
ピリジン、ルチジンまたはトリエチルアミンのような塩基の存在下におけるア
ミノ化合物(VIII)と適切なクロロホルメートR12COCl(R12は場合により置
換されたフェノキシ基である)との反応では、対応カルバメート(IX)を生じる
。
化合物(X)はEPA No.0416953A2に記載された一般的操作を用
いて式(II)の化合物に変換される。
上記反応において、ヒドロキシル保護基R10を用いることが必要であるかまた
は望ましいとき、適切なヒドロキシル保護基にはトリアルキルシリル、例えばト
リメチルシリルまたはt‐ブチルジメチルシリルがある。
上記反応で使用に適したカルボキシル保護基R11には、ベンジル、p‐ニトロ
ベンジル、t‐ブチルベンジルまたはトリチルのようなアリールメチル基、アリ
ルまたは置換アリル基、あるいはトリアルキルシリルアルキル、例えばトリメチ
ルシリルエチルがある。
式(II)または(IV)の化合物を経て本発明による化合物を製造する上記方法
において、アミンR1R2NHまたはイソシアネートR2NCOで反応基を保護し
ておくことが必要かもしれない。このため、R2が一級または二級アミノ基また
はヒドロキシル基を含むならば、常法で、例えばアリルオキシカルボニルまたは
そのトリメチルシリル誘導体としてこの基を保護することが必要かもしれない。
様々な保護基は常法で除去される。
Y=Oである式(VII)の化合物は、基R10、R、R1、R2が前記の意味を有す
る式(XI)の化合物をR11がカルボキシル保護基である下記酸の活性誘導体(XII
)で処理することにより製造される。
酸(XII)の適切な活性誘導体には対応酸ハライド、例えば酸クロリドがある。
酸ハライドが酸の活性誘導体(XII)として用いられるとき、反応はジクロロメ
タンのような非プロトン溶媒中三級有機塩基、例えばピリジンまたはトリアルキ
ルアミンのような酸受容体の存在下で行われることが好ましい。
Yがホスフィン基である式(VII)の化合物は、Lがハロゲン、例えば塩素のよ
うな脱離基である下記中間体(XIII)
を塩基の存在下において対応ホスフィン、例えばトリフェニルホスフィンで処理
することにより製造される。反応は三級有機塩基、例えば2,6‐ルチジンの存
在下ジオキサンのような溶媒中で行われることが好ましい。
式(XIII)の化合物は、下記の対応ヒドロキシ誘導体(XIV)から、ヒドロキシル
基を脱離基に変換する慣用的手段により製造される。
このように、例えばLが塩素原子である式(XIII)の化合物は、ジオキサンまた
はテトラヒドロフランのような非プロトン溶媒中三級有機塩基、例えば2,6‐
ルチジンの存在下で、式(XIV)の化合物を塩化チオニルで処理することにより製
造される。式(XIV)の化合物は、式(XI)の化合物と、好ましくは水和物または
ヘミアセタール形のグリオキシル酸エステル(XV;CHOCO2R11)との反応
から製造される。反応はトルエンのような非プロトン溶媒中活性モレキュラーシ
ーブの存在下で行われることが好ましい。
式(XI)の化合物は、下記式(XVI)の化合物
(上記式中R2は式(I)で定義された意味であるかまたはその保護誘導体であ
り、RおよびR1は1-6アルキル基である)の酸化により製造される。
酸化は、シクロヘキサノールのような二級アルコールをシクロヘキサノンのよ
うなケトンに変換するために当業界で知られる慣用的酸化剤を用いて行われる。
このため例えば、反応は塩化メチレンのような溶媒中で塩化オキサリルおよび
ジメチルスルホキシドを用いて行われる。式(XVI)の化合物は、R10が式(X)
の定義どおりである式(XVII)の化合物
と、R1が1-6アルキル基で、R2が式Iの定義どおりである塩化カルバモイルC
lCONR1R2との反応により製造される。
式(XVII)の化合物は公知であるか、あるいはEPA No.0416953A
2またはWO 92/15586に記載された方法に従い製造される。
上記式(I)〜(XVII)のいずれにおいても、不斉炭素原子があって、特定の配
置が示されていないとき、その式にはすべての可能な配置を含んでいる。
式1a、1b、1cおよび1dで規定されるような式(I)の化合物の特定立
体異性体は、他の立体異性体を本質的に含まずに、上記一般的方法を用いて式(
II)または(IV)の適切な立体異性体から出発することにより製造される。
式(II)の化合物を製造するために前記された方法では、一般的に立体異性体
の混合物を与える。
式(II)の化合物の個別的立体異性体は、上記方法を用いて式(V)の適切な
立体異性体から出発することにより製造される。
本発明がもっとよく理解されるように、下記例は説明だけのために示されてい
る。
以下の製造および例において、特に断らないかぎり、赤外線スペクトルはFT
‐IR装置によりクロロホルム‐d1溶液中で測定した。プロトン磁気共鳴(1H
‐NMR)スペクトルはD2O中溶液として300MHzで記録された。化学シ
フトは、内部標準として用いられるMe4Siから低磁場側の(δ)ppmで報
告されている。温度は℃である。中間体1 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(N‐アリルオキシカルボニル ‐N‐メチル)アミノ〕‐10‐〔(1′‐t‐ブチルジメチルシリルオキシ)
カ‐2‐エン‐2‐カルボン酸ベンジル
無水塩化メチレン(120ml)中(3S,4R)‐3‐〔R‐1‐(t‐ブ
チルジメチルシリルオキシ)エチル〕‐4‐〔(2′S,6′R)‐2′‐(N
‐アリルオキシカルボニル‐N‐メチルアミノ‐1′‐オキソシクロヘキシ‐6
‐イル)〕アゼチジン‐2‐オン(12g)の溶液に炭酸カリウム(7.5g)
およびピリジン(5.9ml)を窒素雰囲気下で加えた。混合液を0℃に冷却し
、その後無水塩化メチレン(30ml)中ベンジルオキサリルクロリド(10.
9g)の溶液を滴下した。3時間後に混合液を冷飽和炭酸水素ナトリウム溶液(
100ml)中に注ぎ、その後酢酸エチル(250ml)で抽出した。有機層を
塩化アンモニウム(100ml)および塩水(50ml)の冷溶液で洗浄し、そ
れを乾燥して、減圧下で蒸発させた。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(
溶出液:シクロヘキサン/酢酸エチル7:3)により精製して油状物(16g)
を得、これをノナン(300ml)に溶解した。トリエチルホスファイト(27
.8ml)を加え、溶液を一夜還流した。室温まで冷却した後、5%過酸化水素
溶液(250ml、5%溶液)を加え、混合液を3時間撹拌し、その後酢酸エチ
ル(200ml)で抽出した。有機層をH2O(100ml)、塩水(50ml
)で洗浄し、その後乾燥して、減圧下で蒸発させた。フラッシュクロマトグラフ
ィー(溶出液:シクロヘキサン/酢酸エチル7:3)後に、標題化合物を黄色油
状物として得た(10g)。中間体2 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐メチルアミノ‐10‐〔(1′‐ t‐ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕‐11‐オキソ‐1‐アザトリシク
中間体1(2g)を窒素雰囲気下で無水塩化メチレン(25ml)に溶解し、
0℃に冷却した。N,N‐ジメチルトリメチルシリルアミン(1.7ml)、ト
リメチルシリルトリフルオロアセテート(1.8ml)および無水塩化メチレン
(1ml)中テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.200g
)の懸濁液を加えた。15分間後、混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20
ml)中に注ぎ、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を乾燥し、減圧
下で蒸発させた。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル
)
により精製して、黄色油状物として標題化合物(1.2g)を得た。中間体3 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(N‐クロロカルボニル‐N‐ メチル)アミノ〕‐10‐〔(1′‐t‐ブチルジメチルシリルオキシ)エチル 〕
エン‐2‐カルボン酸ベンジル
無水塩化メチレン(10ml)中中間体2(0.500g)の溶液を窒素雰囲
気下で−50℃に冷却し、その後無水塩化メチレン(4ml)中ホスゲン(トル
エン中1.93M溶液0.75ml)およびトリエチルアミン(0.440ml
)の溶液を滴下した。2時間後−50℃で反応を冷飽和炭酸水素ナトリウム溶液
(20ml)で停止させ、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を乾燥し
、減圧下で蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサ
ン/酢酸エチル7:3)後に、標題化合物を黄色油状物として得た(0.430
g)。中間体4 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔(N‐ベンジル‐N‐メ チル)アミノカルボニル〕‐N‐メチル〕アミノ‐10‐〔(1′‐t‐ブチル ジメチルシリルオキシ)エチル〕‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2 .
無水トルエン(20ml)中中間体2(0.400g)の溶液にトリエチルア
ミン(0.160ml)およびベンジルメチルカルバモイルクロリド(0.39
5g)を加えた。混合液を80℃に24時間加温し、その後飽和塩化アンモニウ
ム溶液(50ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を飽
和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)および塩水(50ml)で洗浄し、その
後乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液
:
シクロヘキサン/酢酸エチル7:3)により精製して、黄色油状物として標題化
合物(0.120g)を得た。中間体5 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔(N‐ベンジル‐N‐メ チル)アミノカルボニル〕‐N‐メチル〕アミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエ
‐2‐エン‐2‐カルボン酸ベンジル
無水テトラヒドロフラン(20ml)中中間体4(0.340g)の溶液に酢
酸(0.185ml)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒド
ロフラン中1M溶液2.16ml)を加えた。溶液を室温で4日間撹拌し、その
後酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml
)および塩水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、減圧下で蒸発させた。
粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン/酢酸エチル
1:1)により精製して、白色固体物として標題化合物(0.225g)を得た
。中間体6 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔N‐(2‐ピリジル)‐ N‐メチルアミノカルボニル〕‐N‐メチル〕アミノ‐10‐〔(1′‐t‐ブ チルジメチルシリルオキシ)エチル〕‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7 .
無水トルエン(20ml)中中間体2(0.300g)の溶液にトリエチルア
ミン(0.340ml)および2‐ピリジルメチルカルバモイルクロリド(0.
210g)を加えた。混合液を40℃で7時間および室温で一夜加温し、その後
飽和塩化アンモニウム溶液(50ml)に注ぎ、酢酸エチル(100ml)で抽
出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)および塩水(50m
l)で洗浄し、その後乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗製物をフラッシュクロマ
トグラフィー(溶出液:シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)により精製して、
黄色油状物として標題化合物(0.240g)を得た。中間体7 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔N‐(2‐ピリジル)‐ N‐メチルアミノカルボニル〕‐N′‐メチル〕アミノ‐10‐(1′‐ヒドロ
ンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸ベンジル
無水テトラヒドロフラン(20ml)中中間体6(0.230g)の溶液に酢
酸(0.130ml)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒド
ロフラン2ml中0.470g)を加えた。溶液を室温で4日間撹拌し、その後
酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)
および塩水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗
製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)により精製して、
白色固体物として標題化合物(0.110g)を得た。
IR(CDCl3)Vmaxcm-1:3408,1717.中間体8 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔N‐2‐(2‐ピリジル エチル)‐N′‐メチルアミノカルボニル〕‐N‐メチル〕アミノ‐10‐〔( 1′‐t‐ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕‐11‐オキソ‐1‐アザ
ジル
無水塩化メチレン(10ml)中中間体3(0.180g)の溶液にトリエチ
ルアミン(0.045ml)および2‐(2‐メチルアミノエチル)ピリジン(
0.045ml)を加えた。混合液を室温で一夜撹拌し、その後飽和塩化アンモ
ニウム溶液(10ml)で反応停止させ、酢酸エチル(50ml)で抽出した。
有機層を乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー
(溶出液:シクロヘキサン/酢酸エチル2:8)により精製して、黄色油状物と
して標題化合物(0.200g)を得た。中間体9 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔N‐2‐(2‐ピリジル エチル)‐N‐メチルアミノカルボニル〕‐N′‐メチル〕アミノ‐10‐(1 ′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.0
無水テトラヒドロフラン(20ml)中中間体8(0.195g)の溶液に酢
酸(0.105ml)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(テトラヒド
ロフラン2ml中0.370g)を加えた。溶液を室温で4日間撹拌し、その後
酢酸エチル(150ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50ml)
および塩水(50ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗
製物をフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル)により精製して、
白色固体物として標題化合物(0.120g)を得た。1
H‐NMR(300MHz,CDCl3):8.52(d),7.59(td)
,7.45(d),7.40‐7.10(m),5.37(d),5.22(d
),5.01(t),4.24(m),4.09(dd),3.66(m),3
.18(dd),3.04(t+m),2.90(s),2.48(s),2.
30‐1.20(m),1.33(d).
MS(VGquattro-FAB‐NBA)m/z:533.中間体10 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(N‐アリルオキシカルボニル ‐N‐メチル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ベンジル
酢酸(3.32ml)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(
12.2g)を窒素雰囲気下で蒸留テトラヒドロフラン(250ml)中中間体
1(5.5g)の溶液に加えた。得られた溶液を23℃で18時間撹拌し、その
後酢酸エチル(500ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(400m
l)および塩水(400ml)で洗浄した。有機層を(Na2SO4)乾燥し、真
空下で油状物に濃縮して、これをフラッシュクロマトグラフィーによりシクロヘ
キサン/酢酸エチル3:7で溶出させて精製し、淡黄色油状物として標題化合物
(2.6g)を得た。
IR(CDCl3)Vmaxcm-1:1774,1720および1691(C=O)中間体11 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(N‐アリルオキシカルボニル ‐N‐メチル)アミノ〕‐10‐〔1′‐(4‐ニトロベンジルオキシカルボニ ル)ヒドロキシエチル〕‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.
4‐ジメチルアミノピリジン(184mg)および4‐ニトロベンジルクロロ
ホルメート(296mg)を窒素雰囲気下で乾燥ジクロロメタン(35ml)中
中間体10(640mg)の溶液に加えた。溶液を23℃で1時間撹拌し、その
後更に4‐ジメチルアミノピリジン(368mg)および4‐ニトロベンジルク
ロロホルメート(592mg)を加えた。反応混合液を23℃で1時間撹拌し、
その後酢酸エチル(100ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液(70m
l)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(70ml)および塩水(70ml)で洗浄
した。有機層を(Na2SO4)乾燥し、真空下で油状物に濃縮して、これをフラ
ッシュクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル6:4で溶出させ
て精製し、白色泡状物として標題化合物(700mg)を得た。
IR(CDCl3)Vmaxcm-1:1774,1749および1713(C=O)中間体12 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐メチルアミノ‐10‐〔1′‐( 4‐ニトロベンジルオキシカルボニル)ヒドロキシエチル〕‐11‐オキソ‐
ン酸ベンジル
乾燥ジクロロメタン(8ml)中中間体11(700mg)の溶液を0℃に冷
却し、その後N,N‐ジメチルトリメチルシリルアミン(0.52ml)、トリ
メチルシリルトリフルオロアセテート(0.56ml)および乾燥ジクロロメタ
ン(1ml)中テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(64mg)の懸
濁液を窒素雰囲気下で加えた。混合液を0℃で30分間撹拌し、その後酢酸エチ
ル(20ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20ml)および塩水
(20ml)で洗浄した。有機相を(Na2SO4)乾燥し、真空下で濃縮して、
残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより酢酸エチル/メタノール98:2で
溶出させて精製し、白色泡状物として標題化合物(360mg)を得た。中間体13 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(N‐クロロカルボニル‐N‐ メチル)アミノ〕‐10‐〔1′‐(4‐ニトロベンジルオキシカルボニル)ヒ
ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸ベンジル
乾燥ジクロロメタン(5ml)中中間体12(320mg)およびトリエチル
アミン(0.25ml)の溶液を窒素雰囲気下で既に−78℃に冷却されたトル
エン(0.47ml)中ホスゲンの1.93M溶液に加えた。得られた溶液を−
50℃で1時間撹拌し、その後酢酸エチル(15ml)で希釈し、飽和水酸化ナ
トリウム溶液(15ml)および塩水(15ml)で洗浄した。有機層を(Na2
SO4)乾燥し、真空下で濃縮して、残渣をフラッシュクロマトグラフィーによ
りシクロヘキサン/酢酸エチル4:6で溶出させて精製し、黄色泡状物として標
題化合物(0.2g)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1780および1734(C=O)中間体14 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔(1″‐S‐ベンジルオ キシカルボニルエチル)カルバモイル〕‐(N‐メチル)アミノ‐10‐〔1′ ‐(4‐ニトロベンジルオキシカルボニル)ヒドロキシエチル〕‐11‐オキソ
ボン酸ベンジル
トリエチルアミン(0.093ml)およびL‐アラニンベンジルエステル(
69mg)を窒素雰囲気下で乾燥ジクロロメタン(5ml)中中間体13(19
5mg)の溶液に加えた。得られた混合液を23℃で24時間撹拌し、その後酢
酸エチル(20ml)で希釈し、飽和塩化アンモニウム溶液(20ml)および
塩水(20ml)で洗浄した。有機層を(Na2SO4)乾燥し、真空下で濃縮し
て、残渣をフラッシュクロマトグラフィーによりシクロヘキサン/酢酸エチル2
:8で溶出させて精製し、無色油状物として標題化合物(175mg)を得た。
IR(CDCl3)Vmaxcm-1:1745,1645(C=O);1603(C
=C)中間体15 (3S,4R)‐3‐〔(R)‐1‐(t‐ブチルジメチルシリルオキシ)エチ ル〕‐4‐((R)‐2′‐((S)‐6′‐〔N‐〔(N′‐メチル‐N′‐ フェニル)アミノカルボニル〕‐N‐メチルアミノ‐1′‐ヒドロキシシクロヘ キシル〕アゼチジン‐2‐オン
ジクロロメタン(55ml)中中間体(3S,4R)‐3‐〔R‐1‐(t‐
ブチルジメチルシリルオキシ)エチル〕‐4‐〔(2′S,6′R)‐2′‐(
N‐アリルオキシカルボニル‐N‐メチルアミノ‐1′‐ヒドロキシシクロヘキ
サ‐6‐イル)〕アゼチジン‐2‐オン(1.437g)の溶液に室温でトリエ
チルアミン(0.90ml)およびN‐メチル‐N‐フェニルカルボキシクロリ
ド(800mg)を加えた。反応混合液を室温で48時間おき、その後塩化アン
モニウム溶液に注いだ。有機相を塩水(3×100ml)で洗浄し、溶媒を真空
下で除去して粗製物質を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製し
て、標題化合物(1.72g)を得た。IR(ヌジョール)cm-1:1745,
1628,1595.1H‐NMR(300MHz,D2O):7.35(t),
7.14(t),7.12(d),5.89(bs),4.30(m),4.0
0(td),3.97(dd),3.95(d),3.78(m),3.23(
s),3.19(d),2.40(s),2.23(m),1.69(m),1
.6‐1.3(m),1.35(d),0.91(s),0.12(s).MS
(FAB(+)NBA m/z:490中間体16 3(3S,4R)‐3‐〔(R)‐1‐(t‐ブチルジメチルシリルオキシ)エ チル〕‐4‐((R)‐2′‐((S)‐6′‐〔N‐〔(N′‐メチル‐N′ ‐フェニル)アミノカルボニル〕‐N‐メチルアミノ‐1′‐オキソシクロヘキ シル〕アゼチジン‐2‐オン
乾燥ジクロロメタン(150ml)中塩化オキサリル(1.23ml)の溶液
に−78℃で乾燥ジクロロメタン(40ml)中ジメチルスルホキシド(2.0
ml)を加え、15分間後に乾燥ジクロロメタン(40ml)中中間体15(1
.7g)の溶液を加え、得られた混合液を−78℃で撹拌下においた。15分間
後にトリエチルアミン(5.34ml)を加え、反応混合液を0℃に加温し、飽
和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を塩水(3×1
00ml)で洗浄し、溶媒を真空下で除去して、標題化合物(1.67g)を得
た。IR(CDCl3)cm-1:1757,1718,1653.中間体17 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔(N′‐メチル‐N′‐ フェニル)アミノカルボニル〕メチルアミノ〕‐10‐〔1′‐ジメチル‐t‐ ブチルシリルオキシ)エチル‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0 .
乾燥ジクロロメタン(15ml)中中間体16(0.980g)の溶液に0℃
で固体炭酸カリウム、塩化アリルオキサリル(0.47ml)およびピリジン(
0.28ml)を加え、得られた混合液を20℃で撹拌下においた。更に塩化ア
リルオキサリル(0.47ml)およびピリジン(0.28ml)を反応完了ま
で加え、その後炭酸カリウムをロ去し、反応混合液を1%塩化水素冷溶液、飽和
炭酸水素ナトリウムおよび塩水で洗浄した。溶媒を真空下で除去して粗製化合物
を得、これをシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題化
合物(0.90g)を得た。中間体4(0.90g)をキシレン(30ml)に
溶解し、トリエチルホスファイト(1.3ml)を加え、得られた混合液を14
0℃で14時間撹拌下においた。反応混合液を真空下で濃縮して粗製化合物を得
、これをシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合
物(0.21g)を得た。
IR(CDCl3)cm-1:1767,1728,1641,1597.中間体18 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔(N′‐メチル‐N′‐ フェニル)アミノカルボニル〕メチルアミノ〕‐10‐〔1′‐ヒドロキシエチ
‐カルボン酸アリル
無水THF(19ml)中中間体17(0.210g)の溶液に20℃で酢酸
(0.116ml)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M
溶液)(1.5ml)を加え、得られた混合液を20℃で60時間撹拌下におい
た。反応混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(3×50ml)、塩化アンモニ
ウム溶液(3×50ml)および塩水(3×50ml)で洗浄した。溶媒を真空
下で除去して粗製化合物を得、これをシリカゲルでフラッシュクロマトグラフィ
ーにより精製して、標題化合物(0.10g)を得た。
IR(CDCl3)cm-1:1769,1720,1643.中間体19 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロキ
デカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸 中間体20 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐N‐メチルアミノ‐10‐(1′ ‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.
例1 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(フェニルアミノカルボニルアミ ノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロ
キシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウン
デカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(110mg)をテトラヒドロフラン(3.5
ml)および0.025M pH=7 リン酸ナトリウム緩衝液(6.5ml)
の混合液に0℃で溶解した。フェニルイソシアネート(2ml)を加え、混合液
を15分間撹拌した。固体ジフェニル尿素をロ過した。水性溶液を酢酸エチル(
10ml)で3回洗浄し、蒸発させてその容量を減少させ(2ml)、その後逆
相カラム(techoprep 40-63 C18)に通した。標題化合物(70mg)を水中ア
セトニトリルの10%溶液で溶出させた画分を凍結乾燥することにより得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1653(C=O),1749(C=O β
‐ラクタム);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.22(t),7.15(m),7.
01(t),5.17(m),4.07(m),4.01(dd),3.23(
dd),3.03(m),1.85(m),1.78(m),1.7‐1.5(
m),1.3‐1.16(m)および1.12(d)ppm.
MS(VGquattro-FAB(+)NBA)m/z:408例2 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐メトキシフェニルアミ ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ナトリウム
乾燥テトラヒドロフラン(6ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)
‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
リシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(70
mg)の溶液にトリエチルアミン(0.15ml)を窒素下22℃で加えた。溶
液を10分間撹拌し、その後p‐メトキシフェニルイソシアネート(0.1ml
)を加えた。得られた混合液を15分間撹拌し、その後セライトでロ過した。テ
トラヒドロフラン(0.6ml)中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.5M
溶液をロ液に加えた。10分間後にテトラヒドロフラン溶液を部分的に濃縮し、
ジエチルエーテルで処理して固体物を得、それを遠心し、酢酸エチル/ジエチル
エーテル8/2で洗浄し、乾燥させて、白色固体物(65mg)を得た。固体物
を水に溶解し、酢酸エチル(10ml)で3回洗浄し、その後逆相カラム(tech
oprep 40-63 C18)に通した。標題化合物(20mg)を水中アセトニトリルの
10%溶液で溶出させた画分を凍結乾燥することにより得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1664(C=O),1750(C=O β
‐ラクタム);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.05(m),6.82(m),5.
14(m),4.07(m),3.98(dd),3.67(s),3.24(
dd),3.03(m),1.84(m),1.76(m),1.68‐1.5
0(m),1.22(m)および1.12(d)ppm.MS(VGquattro-F
AB(+)NBA)m/z:438例3 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐フルオロフェニルアミ ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ナトリウム
乾燥テトラヒドロフラン(6ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)
‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
リシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(75
mg)の溶液にトリエチルアミン(0.17ml)を窒素下22℃で加えた。溶
液を10分間撹拌し、その後p‐フルオロフェニルイソシアネート(0.1ml
)を加えた。得られた混合液を15分間撹拌し、その後テトラヒドロフラン(0
.6ml)中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.5M溶液を加えた。テトラ
ヒドロフラン溶液を部分的に濃縮し、ジエチルエーテルで処理して固体物を得、
それを遠心し、酢酸エチル/ジエチルエーテル8/2で洗浄し、乾燥させて、白
色固体物として標題化合物(47mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1672(C=O),1750(C=O β
‐ラクタム);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.10(m),6.94(m),5.
14(m),4.07(m),3.98(dd),3.24(dd),3.03
(m),1.90‐1.70(m),1.68‐1.46(m),1.30‐1
.14(m)および1.12(d)ppm.
MS(VGquattro-FAB(+)NBA)m/z:426.例4 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(ベンジルメチルアミノカルボニ ルメチルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐ア
トリウム
中間体5(0.220g)をイソプロパノール(10ml)および水(10m
l)の混合液に溶解し、その後活性炭担持5%パラジウム(0.022g)およ
び炭酸水素ナトリウム(0.035g)を加えた。混合液を3時間にわたり水素
付加(1atm)し、セライトパッドでロ過し、ジエチルエーテルで抽出した。
水層を凍結乾燥して、白色固体物として標題化合物(0.175g)を得た。
IR(CDCl3)Vmaxcm-1:1749,1653.1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.27(t),7.19(t),7.
13(d),4.76(m),4.34(m),4.06(m),3.93(d
d),3.19(dd),2.80(m),2.73(s),2.59(s),
2.11(dm),1.65(m),1.50‐1.20(m),1.09(d
).例5 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔N‐(2‐ピリジル)‐ N‐メチルアミノカルボニル〕‐N‐メチル〕アミノ‐10‐(1′‐ヒドロキ
デカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸ナトリウム
中間体7(0.110g)をイソプロパノール(10ml)および水(10m
l)の混合液に溶解し、その後活性炭担持5%パラジウム(0.011g)およ
び炭酸水素ナトリウム(0.018g)を加えた。混合液を3時間にわたり水素
付加(1atm)し、セライトパッドでロ過し、ジエチルエーテルで抽出した。
水層を凍結乾燥して、白色固体物として標題化合物(0.070g)を得た。
IR(CDCl3)Vmaxcm-1:1751,1653,1591.1
H‐NMR(300MHz,D2O):8.1(dd),7.63(td),6
.96(t),6.86(d),4.98(bm),4.04(m),3.89
(dd),3.20(dd),3.06(m),2.88(m),2.66(s
),2.08(m),1.72(m),1.60‐1.20(m),1.08(
d).例6 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔2‐(2‐ピリジルエチル)メ チルアミノカルボニルメチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐
ン‐2‐カルボン酸ナトリウム
中間体9(0.120g)をイソプロパノール(10ml)および水(10m
l)の混合液に溶解し、その後活性炭担持5%パラジウム(0.012g)およ
び炭酸水素ナトリウム(0.019g)を加えた。混合液を3時間にわたり水素
付加(1atm)し、セライトパッドでロ過し、ジエチルエーテルで抽出した。
水層を凍結乾燥して、白色固体物として標題化合物(0.080g)を得た。1
H‐NMR(300MHz,D2O):8.27n(d),7.62(m),7
.20(d),7.13(m),4.7(m),4.03(m),3.79(d
d),3.52(m),3.14(dd),2.88(m),2.74(s),
2.29(s),2.40(m),1.90(m),1.60(m),1.40
‐1.10(m),1.10(d).
MS(VGquattro-FAB‐NBA)m/z:465.例7 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔N‐〔(1″‐S‐1‐カルボ キシエチル)カルバモイル〕‐(N‐メチル)〕アミノ‐10‐(1′‐ヒドロ
ンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸二ナトリウム
イソプロパノール(15ml)および水(15ml)中中間体6(130mg
)、炭酸水素ナトリウム(30mg)、炭素担持10%パラジウム(13mg)
の懸濁液を1atmで1時間にわたり水素付加した。ロ過後、溶液を真空下で半
分の容量に濃縮し、凍結乾燥した。残渣をプレパラティブHPLC(technoprep
40-63 C18 ;アセトニトリル/水10:90溶出)により精製して、白色固体
物として標題化合物(8mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:3389(OHおよびNH);1770 お
よび1610(C=O)1
H‐NMR(500MHz,D2O):5.26(dd),4.15(m),4
.06(dd),3.97(q),3.27(dd),3.07(m),2.9
4(s),2.10(m),1.86(m),1.76‐1.54(m),1.
27(m),1.23(d),1.20(d).
MS(VGquattro-FAB‐NBA)m/z:440例8 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔〔(フェニル‐N′‐メチル) アミノ〕カルボニル‐N‐メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)
カルボン酸ナトリウム
20℃の乾燥THF(4ml)中中間体18(0.10g)の溶液にテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg)およびトリエチル
ホスフィン(3mg)を20℃で加えた。10分間後にエチルヘキサン酸ナトリ
ウム(THF中0.5M溶液)(0.41ml)を加え、得られた混合液を30
分間撹拌下においた。次いで1/1ジエチルエーテル/石油(10ml)溶液を
加え、固体物をロ過し、同混合液で2回洗浄して、標題化合物(42mg)を得
た。1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.27(m),7.08(m),7.
04(m),4.98(m),4.05(m),3.94(dd),3.21(
dd),3.04(s),2.83(m),2.45(s),2.03(m),
1.70(m),1.56‐1.24(m),1.14(m),1.09(d)
.例9 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″‐ピリジンアミノカルボニ ルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリ
ム
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロ
キシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウン
デカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(130mg)を窒素雰囲気下室温でアセトニ
トリル(15ml)に懸濁した。トリエチルアミン(75mg)を反応混合液に
加え、その後室温で10分間撹拌した。次いで3‐ピリジンイソシアネート(0
.4g)を加え、混合液を更に20分間撹拌した。次いで2‐エチルヘキサン酸
ナトリウムの0.5M溶液(1.0ml)を撹拌反応混合液に加えた。撹拌を更
に10分間続け、その後溶媒の容量を真空下で半分に減少させた。次いでアセト
ン(10ml)および軽油(10ml)を反応混合液に加えた。これにより灰白
色固体物の沈殿が起き、それをロ過し、酢酸エチル(2×30ml)、ジエチル
エーテル(2×30ml)で洗浄し、乾燥させて、白色固体物として標題化合物
(107mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:3340‐3194(N‐H),1755
(C=O,β‐ラクタム),1680(C=C,C=N).1
H‐NMR(300MHz,D2O):8.30(bs),8.05(d),7
.63(d),7.22(dd),5.16(bs),4.04(m),3.8
5(dd),3.22(dd),3.01(m),1.83(m),1.8‐1
.7(m),1.65‐1.50(m),1.3‐1.2(m)および1.09
(d).例10 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐ヒドロキシフェニルア ミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ
ボン酸ナトリウム
アセトン(30ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(200mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.15ml)を窒素下22℃で加えた。溶液を10分間
撹拌し、その後o‐アリルオキシカルボニルオキシフェニルイソシアネート(2
45mg)を加えた。得られた溶液を15分間撹拌し、その後アセトン(3ml
)中ジメドン(159mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)(26mg)の溶液を加えた。得られた溶液を90分間撹拌し、そ
の後テトラヒドロフラン(1.5ml)中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0
.5M溶液(1.5ml)を加えた。10分間後に混合液を部分的に濃縮し、1
時間撹拌し、固体物を遠心し、酢酸エチルおよびエーテルで洗浄し、乾燥させて
、白色固体物(180mg)を得た。固体物をプレパラティブHPLC(カラム
techoprep 40-63 C18)により精製した。標題化合物(36mg)を水中10%
アセトニトリルで溶出させた画分を凍結乾燥することにより得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1599(C=O),1761(C=O β
‐ラクタム),3341(O‐H,N‐H);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.19(m),6.96(m),6.
79(m),5.18(m),4.07(m),3.99(dd),3.23(
dd),3.04(m),2.10(m),1.12(d)ppm.例11 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐メチルスルホニルフェ ニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.08ml)を窒素下22℃で加えた。溶液を10分間
撹拌し、その後p‐メチルスルホニルフェニルイソシアネート(111mg)を
加えた。得られた溶液を15分間撹拌し、その後テトラヒドロフラン中2‐エチ
ルヘキサン酸ナトリウムの0.5M溶液(0.75ml)を加えた。10分間後
に混合液を部分的に濃縮し、石油エーテルで処理して固体物を得、これを遠心し
、石油エーテル/アセトン2/1で洗浄し、乾燥させて、淡黄色固体物として標
題化合物(109mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1693(C=O),1755(C=O β
‐ラクタム),3331(O‐H,N‐H);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.69(d),7.43(d),5.
19(m),4.05(m),3.95(dd),3.22(dd),3.07
(s),3.03(m),1.88‐1.70(m),1.30‐1.00(m
),1.09(d)ppm.例12 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(ウラシル‐5′‐アミノ)カル ボニルアミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム
アセトニトリル(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐
アミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシク
ロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)
の懸濁液にトリエチルアミン(0.10ml)を窒素下22℃で加えた。懸濁液
を5分間撹拌し、その後ウラシル‐5‐イソシアネート(75mg)を加え、反
応液を70℃で1時間撹拌し、その後更にイソシアネート(20mg)を加え、
反応液を70℃で更に40分間撹拌した。得られた懸濁液を冷却し、溶媒を蒸発
させ、残渣をアセトン(15ml)に再懸濁した。2‐エチルヘキサン酸ナトリ
ウム(THF中0.5M溶液0.75ml)を加え、懸濁液をN2下で30分間
撹拌し、その後ロ過し、酢酸エチルおよびジエチルエーテルで洗浄して固体物4
00mgを得、これをプレパラティブHPLC(カラムtechoprep 40-63 C18)
により精製して、白色固体物として標題化合物(31mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1666(C=O),1713(C=O β
‐ラクタム),3335‐3202(O‐H,N‐H);1
H‐NMR(300MHz,D2O,ppm):7.47(bs),5.10(
bs),4.06(m),3.99(dd),3.22(dd),3.00(s
),1.80‐1.70(m),1.30‐1.10(m),1.10(d)例13 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″‐ピコリルアミノカルボニ ルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリ
ム
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロ
キシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウ
ンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(120mg)を窒素雰囲気下室温でアセト
ン(20ml)に懸濁した。トリエチルアミン(0.2ml)を反応混合液に加
え、その後室温で10分間撹拌した。次いで3‐ピコリルアミノカルボニルイミ
ダゾール(0.45g)を加え、混合液を50℃で1時間撹拌した。溶液を0℃
で冷却し、2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.5M溶液(0.8ml)を撹
拌反応混合液に加えた。撹拌を更に10分間続け、その後溶媒の容量を真空下で
半分に減少させた。これにより灰白色固体物の沈殿が起こり、それをロ過し、酢
酸エチル(2×30ml)、ジエチルエーテル(2×30ml)で洗浄し、乾燥
させて、白色固体物として標題化合物(120mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:3265(N‐H),1751(C=O,
β‐ラクタム).1
H‐NMR(300MHz,D2O):8.2(m),7.51(d),7.2
5(m),4.96(bm),4.34(d),4.1‐4.0(m),3.8
4(dd),3.16(dd),2.90(m),1.8‐1.7(m),1.
6‐1.4(m),1.25(m)および1.09(d).例14 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐フルフリルアミノカルボ ニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム
(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ‐10‐(1′‐ヒドロ
キシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウン
デカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(130mg)を窒素雰囲気下室温でアセトン
(20ml)に懸濁した。トリエチルアミン(0.2ml)を反応混合液に加え
、その後室温で10分間撹拌した。次いで2‐フルフリルアミノカルボニルイ
ミダゾール(0.45g)を加え、混合液を50℃で1時間撹拌した。溶液を0
℃で冷却し、2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.5M溶液(0.8ml)を
撹拌反応混合液に加えた。撹拌を更に10分間続け、その後溶媒の容量を真空下
で半分に減少させた。これにより灰白色固体物の沈殿が起こり、それをロ過し、
酢酸エチル(2×30ml)、ジエチルエーテル(2×30ml)で洗浄し、乾
燥させて、白色固体物として標題化合物(60mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:3302(N‐H),1753(C=O,
β‐ラクタム).1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.25(m),6.21(dd),6
.02(d),4.95(m),4.22(d),4.04(m),3.98(
d),3.85(dd),3.16(dd),2.89(m),1.8‐1.6
4(m),1.6‐1.38(m),1.3‐1.0(m),1.09(d).例15 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐メトキシフェニルアミ ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ナトリウム
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.100ml)を窒素下22℃で加え、その後o‐メト
キシフェニルイソシアネート(0.078ml)を加えた。得られた溶液を60
分間撹拌し、その後テトラヒドロフラン中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0
.5M溶液(0.67ml)を加えた。10分間後に混合液を部分的に濃縮し、
石油エーテル(8ml)で処理して沈殿物を得、これをN2下でロ過し、石油エ
ーテル/アセトン2/1、その後石油エーテルで洗浄し、乾燥させて、白色固体
物として標題化合物(102.6mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1753(C=O β‐ラクタム), 33
39(N−H);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.30(d,1H),7.00(t,
1H),6.92(d,1H),6.34(t,1H),5.18(s,1H)
,4.07(m,1H),3.99(dd,1H),3.68(s,3H),3
.22(dd,1H),3.02(s,1H),1.90‐1.70(m,2H
),1.70‐1.50(m,2H),1.30‐1.10(m,2H),1.
12(d,3H)ppm.例16 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(ベンジルアミノカルボニル) アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシ
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.100ml)を窒素下22℃で加えた。溶液を10分
間撹拌し、その後ベンジルイソシアネート(0.070ml)を加えた。得られ
た溶液を40分間撹拌し、その後テトラヒドロフラン中2‐エチルヘキサン酸ナ
トリウムの0.5M溶液(0.74ml)を加えた。15分間後に混合液を部分
的に濃縮し、石油エーテルで処理して沈殿物を得、これをN2下でロ過し、石油
エーテル/アセトン2/1、その後石油エーテルで洗浄し、乾燥させて、白色固
体物として標題化合物(67mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1757(C=O β‐ラクタム), 33
20(N‐H);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.30‐7.10(m,5H),4.
99(s,1H),4.28(d,1H),4.10‐4.00(m,2H),
3.85(dd,1H),3.17(dd,1H),2.89(m,1H),1
.84‐1.64(m,2H),1.60‐1.40(m,2H),1.30‐
1.10(m,2H),1.11(d,3H)ppm.例17 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐シアノフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.100ml)を窒素下22℃で加え、その後m‐シア
ノフェニルイソシアネート(82mg)を加えた。得られた溶液を90分間撹拌
し、その後更にm‐シアノフェニルイソシアネート(27mg)を加えた。混合
液を30分間撹拌し、その後ロ過して溶液を得、それにテトラヒドロフラン中2
‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.5M溶液(0.67ml)を加えた。5分
間後に混合液を部分的に濃縮し、石油エーテル(7ml)で処理して沈殿物を得
、これをN2下でロ過し、石油エーテル/アセトン2/1、その後石油エーテル
で洗浄し、乾燥させて、白色固体物として標題化合物(73.5mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1680(C=O),1753(C=O β
‐ラクタム),2250(CN),3300(O‐H,N‐H);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.60(s,1H),7.41(m,
1H),7.32(m,2H),5.18(m,1H),4.07(m,1H)
,3.97(dd,1H),3.24(dd,1H),3.02(m,1H),
1.85(m,1H),1.76(m,1H),1.70‐1.48(m,3H
),1.30‐1.10(m,1H),1.12(d,3H)ppm.例18 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐フェノキシエチルアミ ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ナトリウム
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.100ml)を窒素下22℃で加え、その後フェノキ
シエチルイソシアネート(0.200ml)を加えた。得られた溶液を2.5時
間撹拌し、その後テトラヒドロフラン中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.
5M溶液(0.700ml)を加えた。10分間後に混合液をN2下でロ過し、
酢酸エチル(2×50ml)およびジエチルエーテル(2×50ml)で洗浄し
、その後乾燥させて、白色固体物として標題化合物(119.3mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1653(C=O),1751(C=O β
‐ラクタム),3310(N‐H);1
H‐NMR(400MHz,D2O):7.19(td,2H),6.87(t
,1H),6.81(dd,2H),4.90(bm,1H),3.92(m,
1H),3.88(m,2H),3.83(m,1H),
3.50(ddd,1H),3.17(ddd,1H),3.04(dd,1H
),2.77(m,1H),1.74(m,1H),1.63(m,1H),1
.48(m,3H),1.13(m,1H),1.05(d,3H)ppm.例19 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐アセトアミドフェニル アミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキ
ルボン酸ナトリウム
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.100ml)を窒素下22℃で加え、その後p‐アセ
トアミドフェニルイソシアネート(100mg)を加えた。得られた溶液を30
分間撹拌し、その後H2O mQ(3ml)を加えた。60分間後にテトラヒド
ロフラン中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.5M溶液(0.670ml)
を加え、撹拌を10分間続け、その後混合液を部分的に濃縮し、アセトニトリル
と数回共沸した。得られた固体物をアセトンに懸濁し、ロ過し、酢酸エチル(2
×50ml)、ジエチルエーテル(2×50ml)で洗浄し、乾燥させて、白色
固体物として標題化合物(123.5mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1661(C=O),1755(C=O β
‐ラクタム),3304(O‐H,N‐H);1
H‐NMR(400MHz,D2O):7.19(d,2H),7.13(d,
2H),5.15(m,1H),4.06(m,1H),3.96(dd,1H
),3.23(dd,1H),3.02(m,1H),1.99(s,3H),
1.90‐1.70(m,2H),1.70‐1.45(m,3H),1.32
‐1.00(m,1H),1.11(d,3H)ppm.例20 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐シアノフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム
アセトン(15ml)中(4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐アミノ
‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7
.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸(100mg)の溶液
にトリエチルアミン(0.100ml)を窒素下22℃で加え、その後p‐シア
ノフェニルイソシアネート(0.081mg)を加えた。得られた溶液を60分
間撹拌し、その後テトラヒドロフラン中2‐エチルヘキサン酸ナトリウムの0.
5M溶液(0.74ml)を加えた。10分間後に混合液を部分的に濃縮し、石
油エーテル(8ml)で処理して沈殿物を得、これをN2下でロ過し、石油エー
テル/アセトン2/1、その後石油エーテルで洗浄し、乾燥させて、白色固体物
として標題化合物(102.6mg)を得た。
IR(ヌジョール)Vmaxcm-1:1695(C=O),1749(C=O β
‐ラクタム),2280(CN),3352(O‐H,N‐H);1
H‐NMR(300MHz,D2O):7.52(m,2H),7.31(m,
2H),5.18(m,1H),4.05(m,1H),3.94(dd,1H
),3.22(dd,1H),3.00(m,1H),1.86‐1.70(m
,2H),1.70‐1.46(m,3H),1.30‐1.00(m,1H)
,1.09(d,3H)ppm.例21 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(アミノカルボニル‐N‐メチル アミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシ
水(5.5ml)およびアセトン(3ml)の混合液中(4S,8S,9R,
10S,12R)‐4‐N‐メチルアミノ‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)
‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.03,8〕ウンデカ‐2‐カ
ルボン酸(116mg)の溶液に20℃で水(0.5ml)中炭酸水素ナトリウ
ム(36mg)の溶液を加え、10分間後にトリメチルシリルイソシアネート(
0.28ml)を加えた。追加量のトリメチルシリルイソシアネート(4×0.
28ml)が完全な反応を得る上で要求された。反応混合液を真空下で濃縮して
、粗製化合物を逆相カラム(techoprep 40-63 C18)に通した。標題化合物(3
0mg)を水中アセトニトリルの10%溶液で溶出させた画分を凍結乾燥するこ
とにより得た。1
H‐NMR(300MHz,D2O):5.14(bm),4.06(m),3
.97(dd),3.20(dd),3.00(m),2.85(s),1.9
8(m),1.80(m),1.70‐1.60(m),1.10(d).
MS(VGquattro-FAB(+)NBA)m/z:346
下記例22〜91を適切なイソシアネートR2NCOまたはアミンR2NH2と
の反応により中間体19または20から製造した。
用いられた反応条件の詳細も下記表の中に含まれている。22 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(4″‐トリフルオロメチルフェ ニルアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オ
カルボン酸ナトリウム 23 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐メチルフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 24 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐ニトロフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 25 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(4″‐クロロフェニルアミノカ ルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐ア
トリウム 26 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐ニトロフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 27 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐ジメチルアミノスルホ ニルフェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)
エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 28 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐ジメチルアミノカルボニ ルフェニルアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 29 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐クロロフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 30 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐トリフルオロメチルフ ェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 31 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐トリフルオロメチルフ ェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 32 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐トリフルオロメチルピ リジ‐3″‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチ
2‐エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 33 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐ジメチルアミノスルホ ニルフェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)
エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 34 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(1″,3″‐ジメチルウラシル ‐5″‐アミノ)カルボニルアミノ‐10‐(1‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 35 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐メチルスルホニルオキシ フェニルアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 36 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(5″‐N‐メチル‐2″‐ピリ ドンアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オ
カルボン酸ナトリウム 37 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(シクロヘキシルアミノカルボ ニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザ
リウム 38 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐フリルアミノカルボニ ル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム 39 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノ〕‐10−‐1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザ
リウム 40 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔〔3‐(N‐メチルピリジニウ ム)メチルアミノカルボニルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 41 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(1″‐メチル‐1H‐ピロ‐ ル‐2″‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル )
エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 42 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐クロロベンジルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 43 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐フェニルエチルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 44 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐フリルアミノカルボニ ル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム 45 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″‐チオフェンアミノカルボ ニルアミノ)‐10‐(1‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリ
ム 46 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐チオフェンアミノカルボ ニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム 47 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐メチルチオフェン‐5″ ‐イルアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 48 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐フェニルピリジン‐5 ″‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 49 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐ブロモピリジン‐5″ ‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 50 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″,3″‐ジクロロピリジ ン‐5″‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル )
エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 51 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐クロロピリジン‐5″ ‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 52 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐メチル‐1″,2″, 3″‐チアジアゾール‐5″‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′
53 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(1″,2″,3″‐チアジア ゾール‐4″‐イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエ
‐2‐エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 54 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐フェニルエチルアミノ カルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキ
ルボン酸ナトリウム 55 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐クロロベンジルアミノ カルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキ
ルボン酸ナトリウム 56 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(フェノキシエチルアミノカル ボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ナトリウム 57 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐ピコリルアミノカルボ ニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 58 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(エトキシカルボニルメチルア ミノカルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 59 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐ヒドロキシエチルアミ ノカルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オ
カルボン酸ナトリウム 60 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(2″‐クロロエチルアミノカル ボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザ
リウム 61 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐ヒドロキシエチルアミ ノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐
ン酸ナトリウム 62 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(5″‐エトキシカルボニルペ ンチルアミノカルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)
エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 63 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐トリメチルアンモニウ ムエチルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 64 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐アジドエチルアミノカ ルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐
ナトリウム 65 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐N‐ホルミルピペリジ ンアミノカルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 66 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(テトラヒドロピラン‐4″‐ イルアミノカルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 67 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔4″‐((N‐アリルオキシカ ルボニル)ピペリジンアミノカルボニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒド
ウンデカ‐2‐エン‐2‐カルボン酸ナトリウム 68 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(シクロヘキシルアミノカルボ ニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 69 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(ベンジルアミノカルボニル) メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザ
リウム 70 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(エチルアミノカルボニル)メ チルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム 71 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(tert‐ブチルアミノカルボ
ニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐
ナトリウム 72 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(シクロプロピルアミノカルボ ニル)メチルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 73 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐アミノスルホニルベン ジルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 74 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐メトキシカルボニルフ ェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 75 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐イソプロピルフェニル アミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキ
ルボン酸ナトリウム 76 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(4″‐ブロモフェニルアミノカ ルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐ア
トリウム 77 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″‐クロロ‐4″‐フルオロ フェニルアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 78 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(4″‐メトキシフェニルアミノ カルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐
ナトリウム 79 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(3″,4″,5″‐トリメトキ シフェニルアミノカルボニルアミノ)‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐1
‐2‐カルボン酸ナトリウム 80 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐ニトロフェニルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 81 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″‐メチルチオフェニルア ミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ
ボン酸ナトリウム 82 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐メチルスルホニルフェ ニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 83 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐メチルスルフィニルフ ェニルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11
2‐カルボン酸ナトリウム 84 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔4″‐(N‐サクシミジル)フ ェニルアミノカルボニルアミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 85 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(2″‐クロロピリジ‐3″‐ イルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐
‐カルボン酸ナトリウム 86 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(3″,4″‐ジメチル‐1″ ,2″‐オキサゾリル‐5‐メチルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′ ‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2.0.
87 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐(アミノカルボニルアミノ)‐1 0‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシクロ〔7.2 .
88 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(ジメチルアミノエチルアミノ カルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1
酸ナトリウム 89 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(4″‐フルオロ‐3″‐クロ ロベンジルアミノカルボニル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐
ン‐2‐カルボン酸ナトリウム 90 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(プロパルギルアミノカルボニ ル)アミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザト
ウム 91 (4S,8S,9R,10S,12R)‐4‐〔(アリルアミノカルボニル)ア ミノ〕‐10‐(1′‐ヒドロキシエチル)‐11‐オキソ‐1‐アザトリシク
調剤例 錠剤
mg/錠剤
例1の化合物 320
ラクトース 150
エチルセルロース 20
ラウリル硫酸ナトリウム 7
ステアリン酸マグネシウム 3
錠剤コア 500
活性成分およびラクトースを一緒に混合し、その後造粒液として水を用いて造
粒する。乾燥させた顆粒をエチルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウムおよびス
テアリン酸マグネシウムと混合し、錠剤コアを適切なパンチを用いて形成する。
その後錠剤は慣用的技術およびコーティングを用いてコートしてもよい。例B
mg/錠剤
例1の化合物 320
圧縮糖 170
ラウリル硫酸ナトリウム 7
ステアリン酸マグネシウム 3
錠剤コア 500
活性成分および賦形剤を一緒に混合し、その後適切なパンチを用いて圧縮する
。必要であれば、こうして形成された錠剤は常法でコートしてもよい。顆粒
mg/単位用量
例1の化合物 320
Starch 100
セルロース 40
ポリメタクリレート 30
ラウリル硫酸ナトリウム 7
ステアリン酸マグネシウム 3
香味剤 qs
エタノール中活性成分の溶液を主要賦形剤の入った適切な流動層グラニュレー
ター中にスプレーする。こうして形成された顆粒を乾燥し、篩にかける。所望で
あれば、その後で顆粒を適切な腸溶性コーティングでコートして、乾燥させても
よい。次いで乾燥させた顆粒を香味剤を含めた残りの賦形剤と混合し、例えば腸
溶性コーティングでコートする。こうして得られた顆粒は単一用量製剤用にカプ
セルなどの中に充填しても、またはマルチ用量経口液体製剤の後調製用にボトル
に充填してもよい。注射用乾燥粉末
活性成分(例1の化合物) 538mg/バイアル
滅菌バイアルを滅菌活性成分で充填する。バイアルヘッドスペースを滅菌窒素
でパージし、ゴム栓および金属オーバーシール(クリンピングで適用する)を用
いてバイアルを閉じる。製品は投与直前に注射用水(10ml)または他の適切
な注射用滅菌ビヒクルに溶解することにより調製してもよい。
本発明による化合物の抗菌活性は、慣用的試験操作を用いて、容易に測定され
る。例えば、本発明による化合物の抗菌活性は、標準微量滴定ブロス連続希釈試
験を用いて測定した。この試験では、ブロスを約105コロニー形成単位の試験
生物と共にインキュベートし、試験化合物の存在下35℃で18時間インキュベ
ートした。試験操作を用いて得られた結果は下記表で示され、μg/mlで最少阻害
濃度(MIC)として表示されている。
本発明による化合物は治療上有用な用量で本質的に無毒性である。例えば、有
害作用は本発明による化合物が治療上有用な用量レベルでマウスに投与されたと
き観察されなかった。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,
LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N
L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SI,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 アンドレオツティ,ダニエレ
イタリー国ヴエローナ、ヴイア、アレツサ
ンドロ、フレミング、2、グラクソ、ソシ
エタ、ペル、アツィオーニ
(72)発明者 ウィンダース,ジョン アレクサンダー
イタリー国ヴエローナ、ヴイア、アレツサ
ンドロ、フレミング、2、グラクソ、ソシ
エタ、ペル、アツィオーニ