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JPH09504111A - Gal4−受容体構築体の新規な使用 - Google Patents

Gal4−受容体構築体の新規な使用

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Publication number
JPH09504111A
JPH09504111A JP7518075A JP51807595A JPH09504111A JP H09504111 A JPH09504111 A JP H09504111A JP 7518075 A JP7518075 A JP 7518075A JP 51807595 A JP51807595 A JP 51807595A JP H09504111 A JPH09504111 A JP H09504111A
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JP
Japan
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gal4
receptor
ligand
binding domain
steroid
Prior art date
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Pending
Application number
JP7518075A
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English (en)
Inventor
エム. エバンズ,ロナルド
ウメソノ,カズヒコ
ブラムバーグ,ブルース
エヌ. ランガラジャン,プンディ
Original Assignee
ザ ソールク インスチチュート フォア バイオロジカル スタディズ
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Filing date
Publication date
Application filed by ザ ソールク インスチチュート フォア バイオロジカル スタディズ filed Critical ザ ソールク インスチチュート フォア バイオロジカル スタディズ
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Abstract

(57)【要約】 本発明によれば,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメインが導入されたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのメンバーの少なくともリガンド結合部位からなるキメラ受容体が機能性ホモダイマーを形成できることが発見された.このようなホモダイマーは,たとえばステロイド/甲状腺ホルモンスーパーファミリー受容体のオーファンメンバーのリガンドを決定するためのアッセイ,共通のリガンドに応答する複数個の受容体の中から特定のステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物の同定等に有用である.

Description

【発明の詳細な説明】 GAL4- 受容体構築体の新規な使用 謝 辞 本発明は米国立衛生研究所によって付与された助成金HD27183 号による政府 援助によって行われた.政府は本発明に一定の権利を有する. 発明の分野 本発明は細胞内受容体およびそれらのリガンドに関する.特定の態様において は,本発明は細胞内受容体に対するリガンド(またはリガンド前駆体)として機 能する化合物の同定方法に関する.他の態様においては,本発明は1つの共通の リガンドに応答する複数個の受容体の中から特定の受容体タンパク質に選択的な 化合物を同定する方法に関する.さらに別の態様においては,本発明は新規なキ メラ細胞内受容体およびそれらの使用に関する. 発明の背景 真核生物の分子生物学における中心的な課題は,依然として特定の遺伝子制御 を誘発する分子および機構の解明である.この課題への科学的な取り組みの一部 として,多くの研究が特定の遺伝子制御を誘発できるリガンド(すなわち外因性 誘導因子)を同定する努力に向けられてきた. 遺伝子制御の細目については,多くがなお今後の研究に待たねばならないが, リガンドが細胞内受容体およびホルモンレスポンスエレメント(HRE)として 知られている部分的DNA配列を包含する細胞内成分と共同して働くことにより 遺伝子転写を修飾していることは知られている. ステロイド/甲状腺ホルモンスーパーファミリー受容体のメンバーがさらに同 定されるに従い,このような新たに発見された受容体に対する外因性の誘導因子 [すなわち,天然に存在する(または合成の)誘導因子]の探索が,遺伝子制御 の細目を突き止める努力の重要な部分となってきたのである. 細胞内受容体と直接または間接的に相互作用し,それによってホルモン応答性 遺伝子の転写に影響する化合物が同定されれば,たとえば,治療的応用に重大な 価値が考えられる. 更なる新規な細胞内受容体(すなわち,ステロイド/甲状腺ホルモンスーパー ファミリー受容体のメンバー)の同定が続いている.しかしながら,これらの新 規な受容体に対する一次リガンドは,容易には同定できない場合が多い.したが って,このような受容体に対するリガンドの迅速な同定方法があれば,大いに価 値がある. リガンドが同定されている細胞内受容体の中には,1つの共通のリガンドに応 答する受容体がいくつかある[たとえば,レチノイン酸受容体(RAR)とレチ ノイドX受容体(RXR)はいずれもレチノイン酸の存在に応答し,グルココル チコイド受容体(GR)と鉱質コルチコイド受容体(MR)はともにグルココル チコイド等の存在に応答するなど].1つの共通のリガンドに応答するすべての 受容体サブタイプではなく,その1つのみによって誘導される過程を修飾するた め,単一のサブタイプに選択的なリガンドを発見する努力に多大な労力が注がれ てきた.しかしながら,数種の異なる受容体サブタイプに対する単一リガンドの 作用間の差を識別することは難しい.したがって,単一のサブタイプに選択的な 化合物の同定方法があれば,これもきわめて有用である. 最近,一部の細胞内受容体はステロイド/甲状腺ホルモンスーパーファミリー 受容体の他のメンバーと会合した場合(すなわち,ヘテロダイマーとして)にの み転写制御に機能することが発見された.しかしながら,特定の受容体によって 影響される生理学的過程が明らかにされるまでは,オーファン受容体がホモダイ マーとして機能するのかまたはパートナーを必要とする(機能性ヘテロダイマー を形成できるように)のかを決定することは不可能である.したがってオーファ ン受容体(すなわち,リガンドがまだ同定されていない受容体)の特性解明を, そのオーファン受容体が機能性受容体の生成にパートナーを必要とするかどうか を決定することなく単純化できる手段があれば,それもきわめて有用である. 本発明の理解および実施に役立つ他の情報は,共通して譲渡された米国特許第 5,071,773 号および4,981,784 号,ならびに1989年 3月17日付出願の米国特許出 願第325,240 号,1989年6 月22日付出願の第370,407 号および1989年11月16日付 出願の第438,757 号に見出すことができる.それらはすべて,引用により,その 全体が本明細書に導入される. 発明の簡単な説明 本発明によれば,本発明者らは,ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパ ク質スーパーファミリーのメンバーの内部に酵母GAL4タンパク質のDNA結 合ドメインが組込まれてなるキメラ受容体が機能性ホモダイマーを形成できるこ とを発見した.このようなホモダイマーは,たとえば,ステロイド/甲状腺ホル モンスーパーファミリー受容体のオーファンメンバーに対するリガンドを決定す るためのアッセイにおいて,1つの共通リガンドに応答する複数個の受容体の中 から特定のステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物を同 定するためなどに有用である. このようなアッセイは,適当なリガンドの存在によって誘発される応答系がア ッセイに使用される細胞に対して内因性ではないことから,広い動的範囲ときわ めて低いバックグラウンドシグナルを示す.応答は,試験細胞中に存在する可能 性がある内因性受容体からの競合はなく,本発明のキメラ受容体が活性化される 場合にのみ得られる. 本発明の他の実施態様によれば,細胞内受容体に対するリガンドもしくはリガ ンド前駆体に変換可能な化合物,または非−リガンド活性化経路を介して受容体 を誘導できる他の化合物の同定方法が提供される.本発明のさらに他の実施態様 によれば,適当な前駆体化合物を細胞内受容体に対するリガンド(または非−リ ガンド活性化経路を介して受容体を誘導できる他の化合物)に変換できる化合物 (たとえば酵素)の同定方法が提供される.本発明のさらに他の実施態様によれ ば,上述の変換を促進することができる細胞系(またはその活性分画)の同定方 法が提供される. 図面の簡単な説明 図1はGAL4−受容体融合タンパク質の調製に使用されるベクターpCMX −GAL4のGAL4コード部分の制限地図である. 図2は配列番号:4に記載するリンカーの制限地図である. 図3は,全トランスレチノイン酸の存在下における各種hRARα構築体の用 量反応曲線である.図中,◇は非修飾hRARα,◆はキメラ受容体GRR(す なわち,アミノ末端ドメインはグルココルチコイド受容体に由来し,DNAおよ びリガンド結合ドメインはRARに由来するキメラ受容体),□はキメラ受容体 GGR(すなわち,アミノ末端ドメインおよびDNA結合ドメインはGRに由来 し,リガンド結合ドメインはRARに由来するキメラ受容体),■はGAL4− hRARαを表す. 発明の詳細な説明 本発明によれば,ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファ ミリーのオーファンメンバーに対するリガンドまたはリガンド前駆体を決定する 方法において, 上記オーファンメンバーの修飾型を含有する細胞をそのオーファンメンバーに 対する推定リガンドと接触させ(この場合,上記オーファンメンバーの上記修飾 型はGAL4のDNA結合ドメインを上記オーファンメンバー内に導入すること により作成され,また上記細胞はレポーター遺伝子に操作性に連結されたGAL 4レスポンスエレメントを含有する),ついで レポーター遺伝子産物の発現をモニターする, ことからなる方法が提供される. 本発明の実施に際して使用される修飾受容体には所望により,1または2以上 の外因性トランスアクティベーションドメイン,たとえば米国特許第5,217,867 号に記載されているτ1 またはτ2 トランスアクティベーションドメインを含有 させてもよい.この米国特許は引用によりその全体が本明細書に導入される. 本発明のアッセイ法は,上記オーファン受容体に対するレスポンスエレメント がまだ同定されていない場合および/またはインビボにおいてホモダイマーもし くはヘテロダイマーとして機能する上記受容体の能力が未知な場合,とくに有用 である. すなわち,本発明の他の実施態様では,ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タ ンパク質をホモダイマー形成可能にする方法において,上記受容体タンパク質に GAL4のDNA結合ドメインを導入することからなる方法が提供される. 本明細書中で使用される「ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スー パーファミリーのメンバー(すなわち,細胞内受容体)に対するリガンドまたは リガンド前駆体」の語は,(その非修飾型においてまたはその「活性」型への変 換後)細胞の内部で受容体タンパク質に結合し,それによってリガンド/受容体 複合体を創製し,その結果適切なホルモンレスポンスエレメントを活性化するこ とができる物質または化合物を意味する.リガンドはしたがって,ホルモンレス ポンスエレメントの制御下に維持される遺伝子の遺伝子転写を修飾する働きがあ る化合物であり,ホルモン,増殖物質,増殖を調節する非ホルモン物質等が包含 される.リガンドにはステロイドまたはステロイド様ホルモン,レチノイド,甲 状腺ホルモン,医薬的に活性な化合物等が包含される.個々のリガンドは多数の 受容体に結合する能力をもつ場合がある. したがって,本明細書中で使用される「推定リガンド」の語は,関心のあるオ ーファン受容体に結合してこのようなオーファン受容体によって認識されるレス ポンスエレメントの制御下に維持される遺伝子の転写を修飾する能力をもつこと が想定される化合物,たとえばステロイドまたはステロイド様ホルモン,医薬的 に活性な化合物等を意味する. 既知のリガンドの例としては,全トランスレチノイン酸(レチノイン酸受容体 に対するリガンド),9-シス- レチノイン酸(レチノイドX受容体に対するリガ ンド),デキサメサゾン(グルココルチコイド受容体に対するリガンド),甲状 腺ホルモン(甲状腺ホルモン受容体に対するリガンド),1,25- ジヒドロキシビ タミンD3 (ビタミンD3 受容体に対するリガンド)等がある. 既知のリガンド前駆体の例には,全トランスレチノイン酸(これは9- シス-レ チノイン酸に変換できる),25- ヒドロキシビタミンD3 (1,25- ジヒドロキシ ビタミンD3 に変換できる),β- カロテン,生物活性脂質(たとえば,リノー ル酸またはアラキドン酸のような脂肪酸)等が包含される. 本明細書中で使用される「ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スー パーファミリーのメンバー」(「核受容体」または「細胞内受容体」としても知 られる)の語は,リガンド依存性転写因子として働くホルモン結合タンパク質を 意味する.特異的なリガンドがまだ同定されていないステロイド/甲状腺ホルモ ン受容体タンパク質スーパーファミリーのメンバーは本明細書においては「オー ファン受容体」と呼ばれる.これらのホルモン結合タンパク質は特定のDNA配 列に結合する固有の能力をもっている.結合後,リガンド/オーファン受容体複 合体は,標的遺伝子(すなわち,特定のDNA配列と会合する遺伝子)の転写活 性を調整する機能を果たすことになる. 受容体「サブタイプ」および受容体「クラス」の語を区別しておくことは有用 である.たとえば,レチノイド応答性受容体は,すべてがレチノイド化合物に応 答性である受容体の「クラス」を構成する.同様に,甲状腺ホルモン受容体は甲 状腺ホルモンに応答性の受容体の「クラス」を構成する.各クラスは多様なサブ タイプ,すなわち異なる組織分布,ネイティブリガンドに対する異なる親和性, ネイティブリガンドと接触した場合の活性化の異なる性質などを有するクラスの 特定のメンバーに分割できる. 受容体の一部のクラスは,明らかに異なるタイプの受容体のサブファミリーを 包含する.すなわち,たとえばレチノイドクラスの受容体はレチノイン酸受容体 (RAR)およびレチノイドX受容体(RXR)の両者を包含するが,これらの 2つの異なるサブファミリーには明瞭な差異がある.たとえば,RARサブファ ミリーの各メンバーは特定の第一のホルモンレスポンスエレメント(HRE)に 応答し,またRXRサブファミリーの各メンバーは特定の第二のHRE(第一の HREとは明瞭に異なる)に応答する.したがって,本発明の一態様によれば, 1つの共通リガンドに応答する複数個の受容体(すなわち,同一サブファミリー の異なるサブタイプ,または同一クラスのメンバーであるがサブファミリーは異 なる)の中から特定のステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な 化合物を同定する方法において, GAL4のDNA結合ドメインを上記複数個の受容体タンパク質それぞれの内 部に導入して,複数個の修飾受容体タンパク質を生成させ, 上記修飾受容体タンパク質の一つを含有する細胞を上記修飾受容体タンパク質 に対する推定選択的リガンドと接触させ(この場合,上記細胞はレポーター遺伝 子と操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する), レポーター遺伝子産物の発現をモニターし,ついで, 上記複数個の修飾受容体タンパク質のすべてのメンバーについて個々に上記接 触が行われるまで,他の修飾受容体タンパク質との上記接触およびモニター工程 を反復し,その後, 1つの共通リガンドに対して応答する上記複数個の受容体の中から1つの特定 のステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物を同定する, ことからなる方法が提供される. 1つの共通リガンドに応答する受容体は多数あり,したがって上記の方法によ って検討される複数個の受容体は1つの共通リガンドに応答する受容体の多重サ ブタイプ,たとえばRARの各種サブタイプおよび/またはRXRの各種サブタ イプ,PPARの各種サブタイプ,COUPの各種サブタイプ等から選択するこ とができる. このような化合物は,たとえばステロイドまたはステロイド様ホルモン応答性 の疾患状態の処置に有用である.本明細書において用いられる「ステロイドまた はステロイド様ホルモン応答性疾患状態」の表現は, (i)通常ステロイドまたはステロイド様ホルモンの発現制御には支配されな い遺伝子産物(または遺伝子産物の部分)が,転座により,ステロイドまたはス テロイド様ホルモン応答性配列の制御下に置かれている疾患状態,または (ii)第一のステロイドまたはステロイド様ホルモンによるステロイドまたは ステロイド様ホルモンの発現制御に支配されている第一の遺伝子産物(または遺 伝子産物の部分)が転座により,第二のステロイドまたはステロイド様ホルモン 応答性配列の制御下に置かれている疾患状態,または (iii)通常ステロイドまたはステロイド様ホルモンの発現制御に支配されて いる遺伝子産物(または遺伝子産物の部分)の異常遺伝子産物の発現に関連する 疾患状態,または (iv)通常その発現がステロイドまたはステロイド様ホルモンの発現制御下に 維持されている遺伝子産物の異常レベルの発現に関連する疾患状態,または (v)通常その存在がステロイドまたはステロイド様ホルモンの発現制御下に 維持されている受容体の異常レベルに関連する疾患状態,または (vi)通常その存在がステロイドまたはステロイド様ホルモンの発現制御下に 維持されているリガンドの異常レベルに関連する疾患状態を意味する. 本明細書中で使用される「1つの共通リガンドに応答する複数個の受容体の中 からの特定のステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物」 の表現は上記ステロイドまたはステロイド様ホルモン応答性疾患状態に関連する 受容体サブタイプと,同一の受容体クラスの他のサブタイプもしくはサブファミ リーとよりも有意に高度に相互作用する化合物,すなわち,その転写活性化性の 調整において1つの受容体サブタイプ(またはサブファミリー)に対して優先的 選択性をもつ化合物を意味する.リガンドと特異的受容体サブタイプ(またはサ ブファミリー)の間の相互作用に適用される「有意に高度」の用語は,標的疾患 状態の処置において,同一の受容体クラスの他のサブタイプ(またはサブファミ リー)によって誘導される経路の活性化の場合よりも有意に高い治療係数(すな わち効力対毒性比)を有するリガンドを意味する.治療化合物の毒性は,所望の 受容体サブタイプ(またはサブファミリー)以外の受容体サブタイプ(またはサ ブファミリー)と治療化合物の非選択的相互作用によって起こる場合が多い.し たがって,本発明は,ホルモン治療に通常伴う副反応の発生を劇的に減少させる 手段を提供するものである. ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのすべての メンバーのDNA結合ドメインは類似し,66〜68個のアミノ酸残基からなり,9 個のシステインを包含する約20個の不変アミノ酸残基を有する. スーパーファミリーのメンバーは,ヒトグルココルチコイド受容体(アミノ酸 421 〜486 ),エストロジェン受容体(アミノ酸185 〜250 ),鉱質コルチコイ ド受容体(アミノ酸603 〜668 ),ヒトレチノイン酸受容体α1(アミノ酸88〜 153 )のような既知ステロイド受容体のDNA結合ドメインの部分である上記不 変アミノ酸残基を含むタンパク質として同定することができる.スーパーファミ リーメンバーのDNA結合ドメインの高度に保存されたアミノ酸は以下の通りで ある. (式中,XはDNA結合ドメイン内の非保存アミノ酸を示し,星印を付したアミ ノ酸残基はほぼ普遍的に保存されているが,同定されたホルモン受容体の一部に その変異が見いだされている残基であり,またカッコで囲んだ残基は任意残基で ある(したがって,DNA結合ドメインは最小で66アミノ酸長であるが,数個の 付加的残基を含有することもできる). ステロイド/甲状腺ホルモンスーパーファミリーの受容体の典型的メンバーに は,グルココルチコイド受容体,鉱質コルチコイド受容体,プロゲステロン受容 体,アンドロゲン受容体,ビタミンD3 受容体等のステロイド受容体,それに加 えてRARα,RARβ,RARγ等,さらにRXRα,RXRβ,RXRγ等 のようなレチノイド受容体,TRα,TRβ等のような甲状腺ホルモン受容体, ならびにそれらの構造および性質によって,上に定義されたスーパーファミリー のメンバーと考えられる他の遺伝子産物が包含される.オーファン受容体の例に はHNF4[たとえば,Sladekら,Genes & Development 4: 2353-2365(1990) 参照],COUPファミリーの受容体[たとえば,Miyajimaら,Nucleic Acids Research 16:11057-11074 (1988),Wangら,Nature 340:163-166(1989)参照. さらに Mlodzikら,Cell 60: 211-224(1990)および Ladias ら,Science 251: 561-565(1991)に記載されているCOUP様受容体およびCOUP同族体を包 含する],ウルトラスピラクル受容体[たとえば,Oro ら,Nature 347: 298-30 1(1990) 参照],PPAR[たとえば,Dreyerら,Cell 68: 879-887(1992)参 照]等が包含される. 本明細書に述べるように,GAL4タンパク質のDNA結合ドメインは,本発 明においてオーファン受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体の同定,お よび複数個のステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質の中からの特定のス テロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物の同定に利用され る.酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメインはその少なくとも最初の74個 のアミノ酸から構成される[たとえば Keeganら,Science 231: 699-704(1986) 参照].GAL4タンパク質の最初の90個またはそれ以上のアミノ酸を用いるこ とが好ましく,酵母GAL4の最初の147 個のアミノ酸残基が現時点ではとくに 好ましい. 本発明の実施に使用されるGAL4フラグメントはステロイド/甲状腺ホルモ ン受容体タンパク質内の多くの任意の位置に組み込むことができる.たとえば, GAL4DNA結合ドメインはステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質の アミノ末端に導入することが可能であり,またGAL4DNA結合ドメインはス テロイド/甲状腺ホルモン受容体のネイティブなDNA結合ドメインを置換して もよく,またGAL4DNA結合ドメインはステロイド/甲状腺ホルモン受容体 タンパク質のカルボキシ末端に導入されてもよく,また本技術分野の熟練者によ れば容易に決定できる他の位置に導入することもできる.したがって,たとえば ,本質的にはGAL4のアミノ酸残基1〜147 と,さらに上記ステロイド/甲状 腺ホルモン受容体タンパク質のリガンド結合ドメインから構成される(すなわち ,上記受容体のリガンド結合ドメインのみを含有し,そのDNA結合ドメインお よびそのアミノ末端ドメインは実質的に存在しない)修飾受容体タンパク質を調 製することができる. 本発明による同定方法は,修飾受容体とレポータープラスミドを適当な宿主細 胞中で試験化合物の存在下に培養する機能バイオアッセイ系の使用を包含する. 活性化された受容体−リガンド複合体の存在を決定するため,ついでレポーター 遺伝子の転写の証明(たとえば発現)がモニターされる.したがって機能バイオ アッセイ系では2つのプラスミド,「発現」プラスミドと「レポーター」プラス ミドが利用される.発現プラスミドは,オーファンステロイド/甲状腺ホルモン 受容体タンパク質の所望の修飾型をコードするDNAを含有し,それを適当な宿 主細胞内において発現できる任意のプラスミドとすることができる.レポーター プラスミドは,操作性レポーター遺伝子に機能性に連結された操作性のGAL4 レスポンスエレメントを含有する任意のプラスミドとすることができる. 典型的なGAL4レスポンスエレメントは,たとえば,Webster ら,Cell 52: 169-178(1988)に記載されている 17 MXのようなパリンドローム17- マー: を含有するレスポンスエレメントならびにそれらの誘導体である.適当なレスポ ンスエレメントの他の例には,Hollenberg & Evans,Cell 55: 899-906(1988) または Websterら,Cell 54: 199-207(1988)に記載されているレスポンスエレ メントが包含される. 典型的なレポーター遺伝子としては,クロラムフェニコールトランスフェラー ゼ(CAT),ルシフェラーゼ(LUC),β- ガラクトシダーゼ(β- gal )等を挙げることができる.典型的なプロモーターにはシミアンウイルス(SV )プロモーターまたはその修飾型(たとえば△SV),チミジンキナーゼ(TK )プロモーター,乳癌ウイルス(MTV)プロモーターまたはその修飾型(たと えば△MTV)等が包含される[たとえば,Mangelsdorf ら,Nature 345: 224- 229(1990),Mangelsdorfら,Cell 66: 555-561 (1991),Berger ら,J.Steroid Biochem.Molec.Biol.41: 733-738(1992)参照].プラスミドpGMCAT, pGHCAT,pTK- GALp 3- LUC,△MTV- GALp 3- LUC, △MTV- GALp 3- CAT等は,操作性レポーター遺伝子に機能性に連結さ れた操作性ホルモン応答性プロモーター/エンハンサーエレメントを含有するレ ポータープラスミドの例であり,したがって上述の機能バイオアッセイに用いる ことができる(これらのプラスミドの調製に関する詳細は例2参照). pGMCATにおいては操作性ホルモン応答プロモーター/エンハンサーエレメ ントはMTV LTRであり,pGHCATにおいてはそれは増殖ホルモンプロ モーターの機能性部分である.pGMCATおよびGHCATの両者においては 操作性レポーター遺伝子はクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ( CAT)の細菌性遺伝子である. 本明細書において「操作性レポーター遺伝子に機能性に連結された操作性レス ポンスエレメント」の表現に用いられる「操作性」の語は,それぞれのDNA配 列(「GAL4レスポンスエレメント」および「レポーター遺伝子」の語によっ て表される)が操作性であること,すなわちそれらの意図された目的のために作 動することを意味し,「機能性」の語は2つのセグメントが連結されたのち,リ ガンド−受容体複合体によって適当に活性化されると,「GAL4レスポンスエ レメント」が「点灯」または他の方法で活性化されたという事実の結果としてレ ポーター遺伝子が発現されることを意味する. 上述の機能バイオアッセイの実施に際しては,発現プラスミドとレポータープ ラスミドが適当な宿主細胞中にコトランスフェクトされる.トランスフェクトさ れた宿主細胞はついで,試験化合物がレポータープラスミドのGAL4レスポン スエレメントに操作性に連結されたプロモーターの活性化を起こすことができる かどうかを決定するために,試験化合物の存在下および不存在下に培養される. その後,トランスフェクトされ培養された宿主細胞がレポーター遺伝子配列の産 物の誘導(すなわち存在)についてモニターされる. 本発明の実施に際しての使用が意図される機能バイオアッセイには,任意の細 胞系が適当な「宿主」として使用できる.したがって,従来技術のアッセイ系の 要件とは異なり,本発明の方法を実施する場合には受容体−陰性細胞を使用する 必要はない.本発明の実施に使用される修飾受容体は試験細胞中においてGAL 4レスポンスエレメントから転写を開始できる唯一の種であることから,試験細 胞によるネイティブな受容体の発現はバックグランドレベルに寄与しない.した がって,本発明のバイオアッセイはきわめて選択的である. 本発明の実施に際して使用が意図される細胞には,トランスフォームされた細 胞,トランスフォームされていない細胞,新生物細胞,様々な細胞タイプの初代 培養細胞等が包含される.本発明の実施に際して使用できる典型的な細胞には, シュナイダー細胞,CV−1細胞,HuTu80細胞,F9細胞,NTERA2細 胞,NB4細胞,HL-60 細胞,293 細胞,Hela細胞,酵母細胞等が包含さ れる.機能バイオアッセイ系における使用に好ましい宿主細胞はCOS細胞およ びCV−1細胞である.COS−1(COSと呼ぶ)細胞はサルの腎臓細胞であ りSV40T抗原(Tag)を発現するが,CV−1細胞はSV40Tagを発現し ない.COS−1誘導系中のTagの存在は導入された発現プラスミドを複製可 能にし,アッセイ期間中に産生される受容体の量の相対的増加を生じる.CV− 1細胞はそれらがとくに遺伝子トランスファー研究に便利で,感受性でかつ特徴 が十分明らかにされた宿主細胞系を提供することから,現時点では好ましい. 上述の細胞(またはその分画)は生理学的に活性な化合物と接触させる場合, 生理学的条件下に維持される.「生理学的条件」が約37℃の温度での等張性,水 性栄養培地であることは,本技術分野の熟練者には自明の通りである. 本発明の他の実施態様によれば,ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク 質のアンタゴニストをスクリーニングする方法において, (i)ホルモン受容体アゴニストの転写活性化活性を阻害する能力の測定が求 められている少なくとも1種の化合物をその濃度を上昇させて,および (ii)所望により,上記ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質または その機能性修飾型に対する少なくとも1種のアゴニスト を含有する試験細胞を培養し[この場合上記試験細胞は(i)GAL4のDNA 結合ドメインを含有するステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質の修飾型 またはその機能性修飾型を発現する外因性DNA,および(ii)レポーター遺伝 子に操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する],ついで ホルモン受容体アゴニストによる転写の活性化を阻害する上記化合物の能力を 指示する上記培養培地中における上記化合物の濃度の関数としての,上記細胞内 における上記レポーター遺伝子の転写の証拠をアッセイすることからなる方法が 提供される. このような培養に使用される培地には試験される受容体に対するアゴニストを 包含させてもよく,また受容体は構成的であってもよく(すなわち,活性化のた めにアゴニストの存在を必要としない),またこのような試験に使用される培地 には固定濃度のアゴニストを添加することもできる. 本発明の上述のアッセイは,バックグラウンドが低く,動的範囲が広い. 本発明のさらに他の実施態様によれば,細胞内受容体に対するリガンドまたは リガンド前駆体に変換できるか,または第二の化合物の,細胞内受容体に対する リガンドまたはリガンド前駆体へのトランスフォーメーションを行うことができ るか,または細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うこ とができることを特徴とする生物活性化合物を同定する方法において, (1)細胞または細胞分画を,上記の生物活性化合物と生理学的条件下に接触 させ, (2)細胞,細胞分画および/または上記接触が行われた培地を分画化し,つ いで, (3)上記各分画を,上述のGAL4受容体キメラ構築体をコードするDNA およびレポーターをコードするDNAに操作性に連結されたGAL4レスポンス エレメントを含有する宿主細胞と上記各分画を培養する機能アッセイに付し,レ ポーター遺伝子の発現をモニターして活性化された受容体−リガンド複合体の存 在を決定する, ことからなる方法が提供される. 細胞内受容体に対するリガンドおよびリガンド前駆体の例は上に掲げた.細胞 内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことができる化合物 には,受容体と化合物の直接相互作用が関与しない別の生化学的経路によって, 受容体のアクティベーターとして作用する化合物が包含される.このような化合 物の例には,ドパミン,脂肪酸,クロフィブリン酸,外来異物等がある. 本発明の別の実施態様に関して上述したように,本発明のこの実施態様の実施 に際しても広範囲の多様な細胞の使用が想定される. 本発明のこの実施態様における使用が意図される細胞分画には,多様な細胞下 分画たとえば,核分画,サイトゾル分画,膜分画等が包含される. 上述の接触が行われる細胞,細胞分画および/または培地の分画化は,本技術 分野の熟練者によれば容易に決定できる様々な方法で実施できる.たとえば,発 酵肉汁は水性および/または有機培地に抽出し,多様な物理的分離技術,たとえ ば標準カラムクロマトグラフィー,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分 離,超遠心分離(たとえば,密度勾配または等密度バンド法),薄層クロマトグ ラフィー(TLC)等によってさらに分画化,精製される. 本発明の同定方法には機能バイオアッセイ系の使用が包含され,この場合,上 述の分画は上述のGAL4受容体キメラ構造体をコードするDNAおよびレポー ターコードDNAに操作性に連結しているGAL4レスポンスエレメントを含有 する宿主細胞と培養され,活性化された受容体−リガンド複合体の存在を決定す るために,レポーター遺伝子産物の発現がモニターされる.したがって,機能バ イオアッセイ系は2種のプラスミド,すなわち「発現」プラスミドおよび「レポ ーター」プラスミドを使用する.発現プラスミドは,適当な宿主細胞内で上述の GAL4−受容体キメラ構造体(またはその変異体)を含有し,それを発現でき る任意のプラスミドである.レポータープラスミドは操作性レポーター遺伝子に 機能性に連結された操作性GAL4応答性プロモーター/エンハンサーエレメン トを含有する任意のプラスミドである. 本発明のこの実施態様の実施に際しての使用に適当な典型的レポーター遺伝子 は本発明の別の実施態様に関連して上述した通りである. 細胞内受容体すなわちステロイド/甲状腺ホルモンスーパーファミリー受容体 のメンバーに対するリガンドの機能を好ましい形態で測定するために機能バイオ アッセイ系を用いる場合には,プラスミドにはamp遺伝子のような選択的マー カーを担わせることになる.さらに,好ましい形態においては,レポータープラ スミドは適当なホルモン応答性プロモーター/エンハンサーエレメントたとえば ,MTVLTRまたは増殖ホルモンプロモーターの機能性部分を含有させる. SV40複製起点(ori)を含有する発現プラスミドはSV40Tagを発現す る任意の宿主細胞内において高コピー数に増殖することができる.したがって, SV40”ori”を有する発現プラスミドは,COS細胞内では複製できるが, CV−1細胞内では複製できない.高コピー数によって得られる発現の増大は望 ましいものではあるが,それは「シス−トランス」バイオアッセイ系の操作性に 必須ではない.バイオアッセイに通常用いられる発現ベクターは一般的にきわめ て効率的であるから,アッセイは実際上任意の宿主中で実施できる. したがって,本発明の他の実施態様に関して上述したように,任意の細胞系が 本発明のこの実施態様における使用が意図される機能バイオアッセイに対し,適 当な「宿主」として使用することができる. 上述の機能バイオアッセイに基づいて,ステロイドまたはステロイド様化合物 による受容体の活性化(またはアゴニストの存在下でのこのような活性化の試験 化合物による阻害)を調べることができる. 本発明のさらに他の実施態様によれば,生物活性化合物の, (A)細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体,または, (B)第二の化合物の細胞内受容体(単数または複数)に対するリガンドまた はリガンド前駆体へのトランスフォーメーションを促進する種,または (C)細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことが できる種, への変換を促進できる細胞系を同定する方法において, (1)細胞をその細胞の生存度の維持に適当な条件下で生物活性化合物と接触 させ, (2)細胞および細胞が保持される培地を分画化し, (3)上記分画のそれぞれを,各分画が上述のGAL4受容体キメラ構築体を コードするDNA,およびレポーターコードDNAに操作性に連結したGAL4 レスポンスエレメントを含有する宿主細胞と培養される機能バイオアッセイに付 し,活性化された受容体−リガンド複合体の存在を測定するためにレポーター遺 伝子の発現をモニターし,ついで (4)上記生物活性化合物の,上記機能バイオアッセイにおける機能性産物へ の変換を促進する細胞系を同定する, ことからなる方法が提供される. 本発明のさらに他の実施態様によれば,生物活性化合物の, (A)細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体,または, (B)第二の化合物の,細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体 へのトランスフォーメーションを促進する種,または (C)細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことが できる種, への変換を促進できる酵素または非酵素性活性を同定する方法において, (1)生物活性化合物を所望の変換を促進するのに適当な条件に付し, (2)工程(1)の反応生成物を,各分画が上述のGAL4受容体キメラ構築 体をコードするDNA,およびレポーターコードDNAに操作性に連結されたG AL4レスポンスエレメントを含有する宿主細胞と培養される機能バイオアッ セイに付し,活性化された受容体−リガンド複合体の存在を測定するためにレポ ーター遺伝子の発現をモニターし,ついで, (3)上記生物活性化合物の,上記機能アッセイにおいて所望の活性を与える 機能性産物への変換を促進する条件を同定する, ことからなる方法が提供される. 生物活性化合物の所望の変換を促進するのに適当な条件には,所望の活性を含 む可能性のある細胞分画と接触させること,生物活性化合物を温度の変動,pH 変化,紫外線照射,または生物活性化合物の活性の修飾を行うことができる可能 性をもつ他の任意の化学的または物理的暴露に付すことが包含される. 次に本発明を,以下の非限定的実施例を参照することによって,さらに詳細に 説明する. 例1 GAL4−受容体融合タンパク質の調製 GAL4−受容体融合タンパク質の発生に有用な基本ベクターは,pCMX− GAL4と呼ばれる(配列番号:2参照).このベクターはGAL4 DNA結 合ドメインと,それに続くクローンニングに有用なポリリンカー配列をコードす る.親の発現ベクターpCMXは,Umesono ら,Cell 65: 1255-1266(1991)に 記載されており,pCMX−GAL4のGAL4部分は,Sadowski & Ptashne, Nucleic Acids Res.17:7539 (1989)に記載されているプラスミドpSG424 に由 来する. 一般に,GAL4−受容体リガンド結合ドメイン融合体はGR−RARキメラ のような変異受容体cDNAクローンを利用して調製される[たとえば Giguere ら,Nature 330: 624-629 (1987)参照].これらの変異受容体cDNAはそのD NA結合ドメインの末端に,Giguere ら(前出)に記載されているように,共通 のXhoI部位をコードする.このために,適合するSalI部位をポリリンカ −配列中にコードする新規なpCMX−GAL4ベクターを調製した(GAL4 配列中にはXhoI部位がある): SalI部位:G’TCGAC XhoI部位:C’TCGAG これは,受容体リガンド結合ドメインのGAL4DNA結合ドメインへの効率 的なトランスファーを可能にする.この方法により,多数のキメラ種が発生され ている.たとえば,GAL4−hRARα,GAL4−hTRβ,GAL4−h GR,GAL4−hERR1,GAL4−hERR2,GAL4−hXR2(h XR2は現在係属中の出願一連番号第07/761,068に記載されている),GAL4 −mXR5(mXR5は現在係属中の出願一連番号第07/761,068に記載されてい る),GAL4−hVDR,GAL4−hRXRα等である.たとえば,hRA Rα cDNAは,以下のように,唯一のXhoI部位をコードするように変異 させた(Giguere ら,前出参照). この変異させたRARα cDNAをついでXhoIおよびBamHIで消化 し,pCMX−GAL4のSalI−BamHI消化物にライゲートし(配列番 号:4に掲げた「新しい」リンカーを含有し,配列番号:4に掲げたリンカーは 配列番号:2に掲げた構築体中にその残基479 〜532 の代わりに挿入される), 関連部分に (式中,「DBD」はDNA結合ドメイン,「LBD」はリガンド結合ドメイン を意味する)の配列を有する構築体を製造した. 上に言及したタイプの変異体がGAL4−含有キメラ体の構築に利用できない 場合には,単に関心受容体のDNA結合ドメインの下流の任意の便利な制限酵素 部位(すなわち,DNA結合ドメインの保存されているGly−Met残基の下 流の最初の約30個のアミノ酸残基内,すなわち,配列番号:1に示した最後の2 個の残基の30個残基以内)を探してそのカルボキシ端末配列を利用することがで きる. 別法として,PCRベースの突然変異誘発を利用して所望の制限部位をDNA セグメントに付加することもできる.たとえばステロイド/甲状腺ホルモンスー パーファミリー受容体の任意のメンバーのリガンド結合ドメインに対して相補性 のプライマーを設計することができる.このようなプライマーは,PCRにより ,与えられた受容体の所望部分を増幅させることができる.プライマーの末端に 所望の制限部位を付加することにより,PCRによって合成された各コピーが, その末端にそのような制限酵素部位をもつことを確実にすることができる[Scha rf, Cloning with PCR.In: PCR Protocols (Innis ら編),Academic Press In c.(SanDiego,CA) 84-91(1990)].続いて,フラグメントは,両酵素で消化 し,同一のまたは適合性の酵素で消化されたpCMX−GAL4にライゲートす ることができる. すなわち,たとえば,ニワトリRARβのリガンド結合ドメインは,アミノ酸 147 〜154 および 447〜452 に相補性のプライマーによりPCRを用いて増幅さ せることができる.SalI部位は5’末端に,またNheI部位は3’末端に 付加させることができる.増幅後,フラグメントは,SalIおよびNheIで 消化し,ついでpCMX−GAL4(SalIおよびNheIで予め消化.配列 番号:4に掲げたポリリンカー包含pCMX−GAL4nを使用)にライゲート することができる. 例2 レポーター構築体の調製 以下の実施例においては,様々なレポーター構築体が用いられる.それらは以 下のようにして調製される. TK−LUC:MTV−LTRプロモーター配列をHindIIIおよびXho I消化によって Hollenberg & Evans,Cell 55: 899-906 (1988)に記載のMTV −LUCプラスミドから取出し,単純疱疹ウイルスチミジンキナーゼ遺伝子プロ モーター[Luckow & Schutz,Nucleic Acids Res.15: 5490(1987)に記載され ているプラスミドpBLCAT2から単離される転写開始部位mに対して−105 〜+51]のHindIII−XhoIフラグメントでクローン化し,親の構築体T K−LUCを発生させた. pTK−TREp2−LUC:レチノイン酸受容体(RAR)結合部位をコー ドする二本鎖パリンドローム甲状腺ホルモンレスポンスエレメント(TREp) オリゴヌクレオチドの2つのコピーを,TK−LUCのTKプロモーターの上流 HindIII部位にクローン化した. pTK−GALp3−LUC:GAL4結合部位をコードする二本鎖17MXオ リゴヌクレオチドの3つのコピーを,TK−LUCのTKプロモーターの上流に HindIII部位でクローン化した. △MTV−GALp3−CAT:GAL4結合部位をコードする二本鎖17MX オリゴヌクレオチドの3つのコピーを,Hollenberg & Evans,前出に記載されて いる△MTV−CATプラスミド中のHindIII部位にクローン化した. △MTV−GALp3−LUC:GAL4結合部位をコードする二本鎖17MX オリゴヌクレオチドの3つのコピーを,Hollenberg & Evans,前出に記載されて いる△MTV−LUCプラスミドのHindIII部位にクローン化した.△MT V−LUCプラスミドは,Hollenberg & Evans,前出に記載されているように, もはやホルモンに応答しない突然変異MTV−LTRプロモーターをコードする . CMX−βGAL:大腸菌のβ−ガラクトシダーゼ遺伝子のコード配列を,プ ラスミドpCH110 [Hallら,J.Mol.Appl.Genet.2: 101-109(1983)参照]か らHindIIIおよびBamHIによる消化で単離し,pCMX真核細胞発現ベ クターにクローン化した(Umesono ら,前出参照). 例3 受容体選択性アゴニストのスクリーニングアッセイ CV−1細胞を,96ウエルプレート中で,CMX−GAL−hRARαおよび tk−galp x3−lucによって,コトランスフェクトした.96ウエルあた りのDNAの通常量は,1μg のCMX−GAL−hRARα,5μg のtk− galp x3−luc,4μg のCMX−βGALである.通常,トランスフェ クションは三重に実施する.ついでプレートを37℃で一夜インキュベートする. 細胞を新鮮培地で2回洗浄する.アゴニストの系列稀釈の1つの濃度を含有す る新鮮培地を各ウエルに添加する.通常のアゴニスト稀釈系列は 10 -5M〜10-1 1 Mの範囲とする.各アゴニストについて溶媒対照を設ける.細胞は37℃で1〜 2日間インキュベートする. 細胞を緩衝食塩溶液で2回濯ぐ.ついで 200μl の溶解緩衝液を添加して細胞 をインシトゥで溶解させる.室温で30分間インキュベートしたのち,細胞溶解物 の 40 μl アリコートをルシフェラーゼレポーター遺伝子アッセイおよびβ−ガ ラクトシダーゼトランスフェクション対照用に96ウェルプレートに移す[Heyman ら,Cell 68: 397-406(1992)参照]. データは,相対光単位(RLU)/β- ガラクトシダーゼの O.D.単位/分で 表した.三重実験の結果を各濃度について平均し,正規化RLU対アゴニスト用 量または誘導倍率対アゴニスト用量としてプロットする. 特定の受容体に対するアゴニストの選択性は,その受容体の活性化を他の類似 受容体を用いて同一アゴニストによって認められる活性化と比較して測定する. 特定のアゴニストによって誘発される活性化を,同一の受容体で最大濃度の全ト ランスレチノイン酸によって誘発される活性化の百分率として表すのが有用な場 合が多い. 本例は,本発明の方法が,多数の化合物および/または細胞系について,リガ ンドの存在または試験細胞系が培地成分から機能性リガンドを産生させる能力を 測定するためのスクリーニングに容易に適用できることを証明する. 例4 各種hRARα構築体の用量反応 エフェクタープラスミド,レポータープラスミドおよびβ−ガラクトシダーゼ 対照プラスミドを,CV−1細胞に,約 1:5.4 の比で,リポソーム仲介法によ り,DOTAP(Boehringer Manheim)を製造業者の説明書に従って用い無血清 培地(たとえば Life Technologies,Gaithersberg,MD 製Opti−MEM) 中でコトランスフェクトする.約18時間後,細胞を新鮮なOpti−MEMで2 回洗浄し,全トランスレチノイン酸を培地に図3に示す最終モル濃度になるよう に添加する.24時間インキュベートしたのち,細胞をリン酸緩衝食塩溶液(pH 7.2 )で濯ぎ,溶解させる.アリコートについてルシフェラーゼおよびβ−ガラ クトシダーゼ活性をアッセイする.ルシフェラーゼ活性は1分間のインキュベー ションあたりのβ−ガラクトシダーゼの光学密度単位に正規化する. データは,溶媒単独でインキュベートした同一構築体に対する誘導倍率として 表3に示す.用いられた受容体:レポーターの組合せは以下の通りである. CMX−GAL−hRARα1(hRARαのリガンド結合ドメインはGAL 4のアミノ酸 1〜173 に融合)とpTK−GALp3−LUC; RS−GGR(ヒトグルココルチコイド受容体αのアミノ末端とDNA結合ド メインをhRARαのリガンド結合ドメインに融合)とMTV−LUC; RS−GRR(ヒトグルココルチコイド受容体αのアミノ末端ドメインをhR ARαのDNA結合ドメインおよびリガンド結合ドメインに融合)とpTK−T REp2−LUC;および CMX−hRARa1とpTK−TREp2−LUC. 図3を見れば,本発明のキメラ受容体はアゴニスト型アッセイにおいて,非修 飾受容体または従来技術で使用されているキメラ受容体(たとえば,GRRまた はGGR)に比較して,はるかに高い応答性を示すことが明らかである. 本発明をその一部の好ましい実施態様を参照しながら詳細に説明したが,修飾 および変化は記載され請求された精神および範囲内に包含されることを理解すべ きである. 配列の要約 配列番号:1は,ステロイド/甲状腺ホルモンスーパーファミリーの受容体の メンバーのDNA結合ドメインのコンセンサスアミノ酸配列である. 配列番号:2は,GAL4−受容体融合タンパク質の調製に有用なベクターの 核酸配列(および推定アミノ酸配列)であって,本発明の実施に有用なGAL4 DNA結合ドメインをコードする典型的なセグメントを包含する. 配列番号:3は,配列番号:2の核酸配列の推定アミノ酸配列である. 配列番号:4は,本発明のキメラ構築体の調製に有用なリンカーの核酸配列で ある. 配列番号:5は,本発明の実施に有用なGAL4レスポンスエレメントの核酸 配列である.
【手続補正書】 【提出日】1996年8月19日 【補正内容】 『 請求の範囲 1.ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのオー ファンメンバーに対するリガンドもしくはリガンド前駆体を決定する方法におい て, 上記オーファンメンバーの修飾型を含む細胞をそのオーファンメンバーに対す る推定リガンドと接触させこの場合,上記オーファンメンバーの上記修飾型は GAL4のDNA結合ドメインを上記オーファンメンバーに付加することによっ て生成され,また上記細胞はレポーター遺伝子に操作性に連結されたGAL4レ スポンスエレメントを含有し,ついで, レポーター遺伝子産物の発現をモニターする, ことからなる方法. 2.GAL4のDNA結合ドメインはGAL4のアミノ酸残基 1〜147 からな る「請求項1」に記載の方法. 3.GAL4のDNA結合ドメインはオーファンメンバーのアミノ末端に付加 される「請求項1」に記載の方法. .共通のリガンドに応答する複数個のステロイド/甲状腺ホルモン受容体の 中から1つの特異的ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化 合物を同定する方法において, GAL4のDNA結合ドメインを上記複数個の受容体タンパク質それぞれに して,複数個の修飾受容体タンパク質を生成させ, 上記の修飾受容体タンパク質の1つを含有する細胞を個々に,上記修飾受容体 タンパク質に対する推定選択的リガンドと,上記複数個の修飾受容体タンパク質 のすべてのメンバーが個々に接触を受けるまで 接触させこの場合,上記細胞は レポーター遺伝子に操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有 レポーター遺伝子産物の発現をモニターし,ついで, 通のリガンドに応答する上記複数個の受容体の中から1つの特異的ステロイ ド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物を同定する, ことからなる方法. .上記複数個の受容体タンパク質は共通のリガンドに応答する受容体の多重 サブタイプからなる「請求項」に記載の方法. .GAL4のDNA結合ドメインはGAL4の少なくとも最初の74個のアミ ノ末端アミノ酸残基からなる「請求項」に記載の方法. .GAL4のDNA結合ドメインは受容体タンパク質のアミノ末端に導入さ れる「請求項」に記載の方法. .ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質のアンタゴニストをスクリ ーニングする方法において, (i)ホルモン受容体アゴニストの転写活性化活性を阻害する能力の測定が求 められている少なくとも1つの化合物の濃度を上昇させ,および (ii)任意に,上記ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質もしくはそ の機能性修飾型に対する少なくとも1つのアゴニスト, を含有する試験細胞を培養し,ここで,上記試験細胞は(i)GAL4のDNA 結合ドメインを含有するステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質の修飾型 またはその機能性修飾型を発現する外因性DNAおよび本来の受容体タンパク質 の本来のDNA結合ドメイン,ならびに (ii)レポーター遺伝子に操作性に連結 されたGAL4レスポンスエレメントを含有し,ついで, ホルモン受容体アゴニストによる転写の活性化を阻害する上記化合物の能力を 指示する上記培養培地中の上記化合物の濃度の関数としての上記細胞内における 上記レポーター遺伝子の転写の証明をアッセイする, ことからなる方法. .ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質をホモダイマー形成可能に する方法において,GAL4のDNA結合ドメインを上記受容体タンパク質に付 することからなる方法. 10.GAL4のDNA結合ドメインはGAL4の少なくとも最初の74個のアミ ノ末端アミノ酸残基からなる「請求項」に記載の方法. 11.GAL4のDNA結合ドメインは受容体タンパク質のアミノ末端に導入さ れる「請求項」に記載の方法. 12.細胞内受容体に対するリガンドもしくはリガンド前駆体に変換できるか, または第二の化合物の,細胞内受容体のリガンドもしくはリガンド前駆体へのト ランスフォーメーションを行うことができるか,または細胞内受容体のその活性 型へのトランスフォーメーションを行うことができることを特徴とする生物活性 化合物を同定する方法において, (1)細胞または細部分画を上記生物活性化合物と生理学的条件下において接 触させ, (2)細胞,細胞分画および/または上記接触が行われた培地を分画化し, して (3)上記各分画を,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメインが付加さ れたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのメンバ ーからなるキメラ受容体をコードするDNA,およびレポーターコードDNAに 操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する宿主細胞と各分画 を培養する機能アッセイに付し,レポーター遺伝子の発現をモニターして活性化 された受容体−リガンド複合体の存在を測定する, ことからなる方法. 13.生物活性化合物の, (A)細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体,または, (B)第二の化合物の,細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体 へのトランスフォーメーションを促進する種,または, (C)細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことが できる種, への変換を促進できる細胞系を同定する方法において, (1)細胞をその細胞の生存度の維持に適当な条件下に生物活性化合物と接触 させ, (2)細胞および細胞が保持された培地を分画化し, (3)上記各分画を,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメインが付加さ れたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのメンバ ーからなるキメラ受容体をコードするDNA,およびレポーターコードDNAに 操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する宿主細胞 と各分画を培養する機能アッセイに付し,レポーター遺伝子の発現をモニターし て活性化された受容体−リガンド複合体の存在を測定し, (4)上記生物活性化合物の,上記機能バイオアッセイにおいて機能性な産物 への変換を促進する細胞系を同定する, ことからなる方法. 14.生物活性化合物の, (A)細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体,または, (B)第二の化合物の,細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体 へのトランスフォーメーションを促進する種,または (C)細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことが できる種, への変換を促進できる酵素または非酵素活性を同定する方法において, (1)生物活性化合物を所望の変換を促進するために適当な条件に付し, (2)工程(1)の反応生成物を,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメ インが付加されたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミ リーのメンバーからなるキメラ受容体をコードするDNA,およびレポーターコ ードDNAに操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する宿主 細胞と各分画を培養する機能バイオアッセイに付し,レポーター遺伝子の発現を モニターして活性化された受容体−リガンド複合体の存在を決定し, (3)上記生物活性化合物の,上記機能アッセイにおいて所望の活性を与える 機能性の産物への変換を促進する条件を同定する, ことからなる方法.』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G01N 33/53 0276−2J G01N 33/532 Z 33/532 9162−4B C12N 15/00 ZNAA (72)発明者 ウメソノ,カズヒコ アメリカ合衆国 92037 カリフォルニア 州ラ ジョラ,プロスペクト ストリート 1295,スウィート シー (72)発明者 ブラムバーグ,ブルース アメリカ合衆国 92122 カリフォルニア 州サン ディエゴ,ナンバー 122,レボ ン ドライブ 3435 (72)発明者 ランガラジャン,プンディ エヌ. インド国 560 079 バンガロアー,バサ ウエスワラナガー,セブンス エイ メイ ン,ナンバー 111

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのオー ファンメンバーに対するリガンドもしくはリガンド前駆体を決定する方法におい て, 上記オーファンメンバーの修飾型を含む細胞をそのオーファンメンバーに対す る推定リガンドと接触させ(この場合,上記オーファンメンバーの上記修飾型は GAL4のDNA結合ドメインを上記オーファンメンバー内に導入することによ って生成され,また上記細胞はレポーター遺伝子に操作性に連結されたGAL4 レスポンスエレメントを含有する),ついで, レポーター遺伝子産物の発現をモニターする, ことからなる方法. 2.GAL4のDNA結合ドメインはGAL4のアミノ酸残基1〜147 からな る「請求項1」に記載の方法. 3.GAL4のDNA結合ドメインはオーファンメンバーのアミノ末端に導入 される「請求項1」に記載の方法. 4.GAL4のDNA結合ドメインはオーファンメンバーのDNA結合ドメイ ンを置換する「請求項1」に記載の方法. 5.共通のリガンドに応答する複数個のステロイド/甲状腺ホルモン受容体の 中から1つの特異的ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化 合物を同定する方法において, GAL4のDNA結合ドメインを上記複数個の受容体タンパク質それぞれに導 入して,複数個の修飾受容体タンパク質を生成させ, 上記の修飾受容体タンパク質の1つを含有する細胞を上記修飾受容体タンパク 質に対する推定選択的リガンドと接触させ(この場合,上記細胞はレポーター遺 伝子に操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する), レポーター遺伝子産物の発現をモニターし,ついで, 上記複数個の修飾受容体タンパク質のすべてのメンバーについて個々に上記接 触が行われるまで,上記接触およびモニター工程を異なる修飾受容体タンパク質 で反復し,その後, 共通のリガンドに応答する上記複数個の受容体の中から1つの特異的ステロイ ド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質に選択的な化合物を同定する, ことからなる方法. 6.上記複数個の受容体タンパク質は共通のリガンドに応答する受容体の多重 サブタイプからなる「請求項5」に記載の方法. 7.GAL4のDNA結合ドメインはGAL4の少なくとも最初の74個のアミ ノ末端アミノ酸残基からなる「請求項5」に記載の方法. 8.GAL4のDNA結合ドメインは受容体タンパク質のアミノ末端に導入さ れる「請求項5」に記載の方法. 9.GAL4のDNA結合ドメインは受容体タンパク質のDNA結合ドメイン を置換する「請求項5」に記載の方法. 10.上記修飾受容体タンパク質は本質的にGAL4のアミノ酸残基1〜147 と 上記ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質のリガンド結合ドメインから なる「請求項5」に記載の方法. 11.ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質のアンタゴニストをスクリ ーニングする方法において, (i)ホルモン受容体アゴニストの転写活性化活性を阻害する能力の測定が求 められている少なくとも1つの化合物の濃度を上昇させ,および (ii)任意に,上記ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質もしくはそ の機能性修飾型に対する少なくとも1つのアゴニスト, を含有する試験細胞を培養し[この場合,上記試験細胞は(i)GAL4のDN A結合ドメインを含有するステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質の修飾 型またはその機能性修飾型を発現する外因性DNA,および(ii)レポーター遺 伝子に操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する],ついで , ホルモン受容体アゴニストによる転写の活性化を阻害する上記化合物の能力を 指示する上記培養培地中の上記化合物の濃度の関数としての上記細胞内における 上記レポーター遺伝子の転写の証明をアッセイする, ことからなる方法. 12.ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質をホモダイマー形成可能に する方法において,GAL4のDNA結合ドメインを上記受容体タンパク質中に 導入することからなる方法. 13.GAL4のDNA結合ドメインはGAL4の少なくとも最初の74個のアミ ノ末端アミノ酸残基からなる「請求項12」に記載の方法. 14.GAL4のDNA結合ドメインは受容体タンパク質のアミノ末端に導入さ れる「請求項12」に記載の方法. 15.GAL4のDNA結合ドメインは受容体タンパク質のDNA結合ドメイン を置換する「請求項12」に記載の方法. 16.上記修飾受容体タンパク質は本質的にGAL4のアミノ酸残基1〜147 と 上記ステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質のリガンド結合ドメインから なる「請求項12」に記載の方法. 17.細胞内受容体に対するリガンドもしくはリガンド前駆体に変換できるか, または第二の化合物の,細胞内受容体のリガンドもしくはリガンド前駆体へのト ランスフォーメーションを行うことができるか,または細胞内受容体のその活性 型へのトランスフォーメーションを行うことができることを特徴とする生物活性 化合物を同定する方法において, (1)細胞または細部分画を上記生物活性化合物と生理学的条件下において接 触させ, (2)細胞,細胞分画および/または上記接触が行われた培地を分画化し,つ いで (3)上記各分画を,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメインが導入さ れたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのメンバ ーからなるキメラ受容体をコードするDNA,およびレポーターコードDNAに 操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する宿主細胞と各分画 を培養する機能アッセイに付し,レポーター遺伝子の発現をモニターして活性化 された受容体−リガンド複合体の存在を測定する, ことからなる方法. 18.生物活性化合物の, (A)細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体,または, (B)第二の化合物の,細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体 へのトランスフォーメーションを促進する種,または, (C)細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことが できる種, への変換を促進できる細胞系を同定する方法において, (1)細胞をその細胞の生存度の維持に適当な条件下に生物活性化合物と接触 させ, (2)細胞および細胞が保持された培地を分画化し, (3)上記各分画を,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメインが導入さ れたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミリーのメンバ ーからなるキメラ受容体をコードするDNA,およびレポーターコードDNAに 操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する宿主細胞と各分画 を培養する機能アッセイに付し,レポーター遺伝子の発現をモニターして活性化 された受容体−リガンド複合体の存在を測定し, (4)上記生物活性化合物の,上記機能バイオアッセイにおいて機能性な産物 への変換を促進する細胞系を同定する, ことからなる方法. 19.生物活性化合物の, (A)細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体,または, (B)第二の化合物の,細胞内受容体に対するリガンドまたはリガンド前駆体 へのトランスフォーメーションを促進する種,または (C)細胞内受容体のその活性型へのトランスフォーメーションを行うことが できる種, への変換を促進できる酵素または非酵素活性を同定する方法において, (1)生物活性化合物を所望の変換を促進するために適当な条件に付し, (2)工程(1)の反応生成物を,酵母GAL4タンパク質のDNA結合ドメ インが導入されたステロイド/甲状腺ホルモン受容体タンパク質スーパーファミ リーのメンバーからなるキメラ受容体をコードするDNA,およびレポーターコ ードDNAに操作性に連結されたGAL4レスポンスエレメントを含有する宿主 細胞と各分画を培養する機能バイオアッセイに付し,レポーター遺伝子の発現を モニターして活性化された受容体−リガンド複合体の存在を決定し, (3)上記生物活性化合物の,上記機能アッセイにおいて所望の活性を与える 機能性の産物への変換を促進する条件を同定する, ことからなる方法.
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