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JPH0936385A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH0936385A
JPH0936385A JP7189425A JP18942595A JPH0936385A JP H0936385 A JPH0936385 A JP H0936385A JP 7189425 A JP7189425 A JP 7189425A JP 18942595 A JP18942595 A JP 18942595A JP H0936385 A JPH0936385 A JP H0936385A
Authority
JP
Japan
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region
semiconductor
semiconductor device
manufacturing
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7189425A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Sugino
学 杉野
Susumu Uchikoshi
晋 打越
Takatoshi Noguchi
隆利 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7189425A priority Critical patent/JPH0936385A/ja
Priority to US08/683,274 priority patent/US5827756A/en
Priority to KR1019960030345A priority patent/KR970008674A/ko
Publication of JPH0936385A publication Critical patent/JPH0936385A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81CPROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
    • B81C1/00Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate
    • B81C1/00777Preserve existing structures from alteration, e.g. temporary protection during manufacturing
    • B81C1/00785Avoid chemical alteration, e.g. contamination, oxidation or unwanted etching
    • B81C1/00801Avoid alteration of functional structures by etching, e.g. using a passivation layer or an etch stop layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81CPROCESSES OR APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OR TREATMENT OF MICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS
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    • B81C1/00015Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate for manufacturing microsystems
    • B81C1/00134Manufacture or treatment of devices or systems in or on a substrate for manufacturing microsystems comprising flexible or deformable structures
    • B81C1/00158Diaphragms, membranes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L9/00Measuring steady of quasi-steady pressure of fluid or fluent solid material by electric or magnetic pressure-sensitive elements; Transmitting or indicating the displacement of mechanical pressure-sensitive elements, used to measure the steady or quasi-steady pressure of a fluid or fluent solid material, by electric or magnetic means
    • G01L9/0041Transmitting or indicating the displacement of flexible diaphragms
    • G01L9/0042Constructional details associated with semiconductive diaphragm sensors, e.g. etching, or constructional details of non-semiconductive diaphragms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
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    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/02Sensors
    • B81B2201/0264Pressure sensors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2203/00Basic microelectromechanical structures
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    • B81B2203/0127Diaphragms, i.e. structures separating two media that can control the passage from one medium to another; Membranes, i.e. diaphragms with filtering function
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B81C2201/0128Processes for removing material
    • B81C2201/013Etching
    • B81C2201/0135Controlling etch progression
    • B81C2201/0136Controlling etch progression by doping limited material regions
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体基板上に素子領域と、基板裏面にダイヤ
フラム領域を有する半導体装置の製造方法において、基
板表面のエッチング防止膜と酸化膜との間にエッチング
液の浸入による素子領域の破壊の抑止し、または形状が
異なる複数の開口部を有する半導体装置の製造方法にお
いて、複数の開口部のエッチングレートをほぼ同じに制
御してエッチャントの回り込みによる開口周辺部の電子
回路の浸食を抑止し、品質の向上と製造歩留まりの向上
を図る。 【解決手段】半導体基板の一主面上に素子領域を有し、
基板の裏面に第1のダイヤフラム領域を設け、このダイ
ヤフラム領域の全部もしくは一部に開口部を設ける半導
体装置の製造方法において、第1のダイヤフラム領域の
一部に、第1のダイヤフラム領域よりも薄い、第2のダ
イヤフラム領域を形成する工程と、第2のダイヤフラム
領域の全部もしくは一部を除去して開口部を形成する工
程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板の一主
面上に素子領域が形成され、半導体基板の裏面からの凹
型加工により基板の一主面近傍にダイヤフラム領域を形
成し、該ダイヤフラム領域の一部に開口部を有する半導
体装置、または基板の一主面上に電子回路が形成され、
該基板内に複数の開口部を有する半導体装置、例えば、
圧力センサや加速度センサ等の半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の製造方法としては、
例えば、図11(a)〜(c)に示すようなフローに従
い、電解エッチング法により圧力センサや加速度センサ
等の半導体装置を製造する方法がある〔Horinouchiらの
論文、Technical Digest of The 9th Sensor Symposiu
m,(1990),pp.19〜22〕。図11(a)において、1は
p型シリコン基板、2は酸化膜、3は、シリコン基板1
上に形成されたn型エピタキシャル層、4は、n型エピ
タキシャル層3上の所定の位置に形成された高濃度n型
拡散層、5は高濃度p型領域、6はp型領域用配線層、
7はn型領域用配線層で、n型領域はn型領域用配線層
7、p型領域はp型領域用配線層6で、それぞれ電気的
に接続されている。高濃度p型領域5は、上記n型エピ
タキシャル層3を独立した島に分割する高濃度p型領域
(アイソレーション領域)であり、また、p型領域用配
線層6により、p型シリコン基板1の電位を調整可能と
している。8は基板表面のエッチング防止膜である。上
記構成の半導体装置を凹型加工するために、電解エッチ
ングによりp層とn層の界面におけるエッチング特性の
変化を利用する、所謂ストップエッチングを行う。すな
わち、n型エピタキシャル層3を、高濃度n型拡散層4
およびn型領域用配線層7を介して、アルカリエッチン
グ液に浸潰された基準電極に対して正の電圧を印加しな
がらエッチングを行い、所定のダイヤフラム領域18
〔図11(b)〕、およびダイヤフラム領域18の一部
に開口部30を形成する〔図11(c)〕。また、従来
の半導体装置として、上記の他に、例えば図12
(a)、(b)および図13(a)、(b)に示される
ような半導体装置が挙げられる。なお、図12(b)
は、図12(a)のA−A断面図で、図13(b)は、
図13(a)のA−A断面図である。図12(a)、
(b)において、21はP型シリコン基板、22は、シ
リコン基板21上に形成されたn型エピタキシャル層で
ある。p型高濃度拡散層23、開口される領域24は、
n型エピタキシャル層22上に形成された高濃度p型拡
散層であり、上記p型シリコン基板21と電気的に接続
されている。また、上記高濃度p型拡散層領域は、例え
ば、電解エッチング等により開口が可能であることか
ら、上記p型シリコン基板21上の開口されるべき領域
に高濃度p型拡散層が形成される。図13(a)、
(b)は、図12(a)、(b)に示す半導体装置を、
電解エッチング等の手段により開口した後の形状を示す
模式図である。 開口部25、26は、図12(a)、
(b)に示すp型高濃度拡散層23、p型高濃度拡散層
からなる開口される領域24の部分である。上記電解エ
ッチング等を行う場合は、シリコン基板21上のn型エ
ピタキシャル層22が形成された側の一主面全体を、シ
リコン樹脂等で保護する。その後、シリコン基板21を
アルカリ溶液中に浸漬し、上記n型エピタキシャル層2
2に、所定の電圧を印加しながら、電解エッチングを行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した図11(a)
〜(c)に示す従来の半導体装置の製造方法において、
ダイヤフラム領域の一部に開口部30が形成されると、
基板表面にエッチャントが回り込み、基板表面エッチン
グ防止膜8と基板表面の酸化膜2との間にエッチング液
が浸入して、半導体基板表面の素子領域が破壊されると
いう問題があった。また、図12(a)、(b)および
図13(a)、(b)に示す従来の半導体装置において
は、n型エピタキシャル層22上に構成される電子回路
等の設計上の制約、あるいは半導体装置の構造上の制約
などから、開口される領域であるp型高濃度拡散層2
3、開口される領域24等の形状が著しく異なってく
る。例えば、幅30μm程度のスリット状直方体(p型
高濃度拡散層23)と、150×150μm程度の正方
形に近い直方体(開口される領域24)の場合には、各
領域におけるエッチャントの対流(流動)状況が異なっ
てくるのでエッチングレートが各領域において異なると
いう現象が生じ、エッチングレートの大きい上記幅の大
きい直方体の開口部(開口される領域24)では、エッ
チングが速く進み開口が速く完了するので、上記開口部
からエッチャントが基板表面部に回り込み、上記スリッ
ト状の直方体(p型高濃度拡散層23)の開口が完了す
るまで、エッチャントが開口部周辺に設けられている電
子回路等に浸入し損傷を与えるという問題があった。本
発明の目的は、上記従来技術における問題点を解消する
ものであって、半導体基板の一主面上に素子領域が形成
され、半導体基板の裏面からの凹型加工により基板の一
主面近傍にダイヤフラム領域が構成され、該ダイヤフラ
ム領域の一部に開口部を有する半導体装置の製造方法に
おいて、基板表面のエッチング防止膜と酸化膜との間に
エッチング液の浸入による基板表面の素子領域を破壊す
ることなく、また複数の開口部の断面形状が異なってい
ても、エッチングレートがほぼ同じとなるように調整し
て、エッチャントの回り込みによる開口部周辺の電子回
路の浸食を抑止することができる半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構
成とするものである。すなわち、本発明は請求項1に記
載のように、半導体基板の一主面上に素子領域を形成
し、上記半導体基板の裏面から凹型加工を行って、上記
基板の一主面近傍に第1のダイヤフラム領域を形成し、
該第1のダイヤフラム領域の全部もしくは一部に開口部
を形成する工程を少なくとも含む半導体装置の製造方法
において、上記第1のダイヤフラム領域の一部に、該第
1のダイヤフラム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領
域を形成する工程と、該第2のダイヤフラム領域の全部
もしくは一部を除去することにより開口部を形成する工
程を少なくとも含む半導体装置の製造方法とするもので
ある。また、本発明は請求項2に記載のように、請求項
1に記載の半導体装置の製造方法において、第1の導電
型の半導体基板上に、第2導電型の第1の半導体領域を
形成する工程と、第1の半導体領域上に、素子領域を形
成すると共に、第1の半導体領域全体にバイアス印加可
能な配線領域を形成する工程と第1の半導体領域の表面
から半導体基板に至る第1の導電型の第2の半導体領域
を形成する工程と、第2の半導体領域上を覆うように、
該第2の半導体領域より不純物濃度が高く、かつ不純物
拡散深さの浅い第2の導電型の第3の半導体領域を形成
する工程と、上記半導体基板の裏面にエッチングマスク
を形成する工程と、半導体基板表面の素子領域を保護す
るエッチングマスクを形成する工程と、上記第1の半導
体領域および第3の半導体領域に、上記配線領域を介し
てバイアスを印加しながら半導体基板裏面より凹型加工
を行い、第1の導電型の半導体領域と第2の導電型の半
導体領域の界面でエッチングを停止する工程と、上記第
3の半導体領域表面の全部もしくは一部の上記素子領域
を保護するエッチングマスクを除去する工程、もしくは
上記素子領域を保護するエッチングマスクの全部を除去
し開口部を形成する上記第3の半導体領域の基板表面を
保護しないエッチングマスクを形成する工程と、上記第
3の半導体領域の全部もしくは一部を除去する工程を、
少なくとも含む半導体装置の製造方法とするものであ
る。また、本発明は請求項3に記載のように、請求項1
において、第1のダイヤフラム領域よりも薄い第2のダ
イヤフラム領域を機械的手段によって除去する半導体装
置の製造方法とするものである。また、本発明は請求項
4に記載のように、請求項1において、第1のダイヤフ
ラム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を光学的手
段によって除去する半導体装置の製造方法とするもので
ある。また、本発明は請求項5に記載のように、請求項
1において、第1のダイヤフラム領域よりも薄い第2の
ダイヤフラム領域をドライエッチング法により除去する
半導体装置の製造方法とするものである。また、本発明
は請求項6に記載のように、請求項1において、第1の
ダイヤフラム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を
ウエットエッチング法により除去する半導体装置の製造
方法とするものである。また、本発明は請求項7に記載
のように、半導体基板上の一主面上に電子回路が形成さ
れ、上記基板内に、開口形状の異なる複数の開口部を有
する半導体装置の製造方法において、上記開口部のうち
の少なくとも一つ以上の開口部の周辺を開口するように
すると共に、上記複数の開口部の幅を調整してエッチン
グレートが実質的にほぼ同じとなるように制御して開口
を行う工程を少なくとも含む半導体装置の製造方法とす
るものである。また、本発明は請求項8に記載のよう
に、請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
開口部の周辺の開口は、すべてエッチング法により行う
半導体装置の製造方法とするものである。また、本発明
は請求項9に記載のように、請求項7に記載の半導体装
置の製造方法において、開口部の周辺の開口のうちの少
なくとも一部は、エッチング法以外の方法により行う半
導体装置の製造方法とするものである。また、本発明は
請求項10記載のように、請求項9に記載の半導体装置
の製造方法において、エッチング法以外の方法は光学的
手段による半導体装置の製造方法とするものである。ま
た、本発明は請求項11に記載のように、請求項9に記
載の半導体装置の製造方法において、エッチング法以外
の方法は、半導体基板を個々の半導体装置に分割する際
のダイシングによる半導体装置の製造方法とするもので
ある。
【0005】次に、本発明の半導体装置の製造方法につ
いて、請求項別に作用ならびに効果について説明する。
本発明は請求項1に記載のように、半導体基板の一主面
上に素子領域を形成し、上記半導体基板の裏面から凹型
加工を行って、上記基板の一主面近傍に第1のダイヤフ
ラム領域を形成し、該第1のダイヤフラム領域の全部も
しくは一部に開口部を形成する工程を少なくとも含む半
導体装置の製造方法において、上記第1のダイヤフラム
領域の一部に、該第1のダイヤフラム領域よりも薄い第
2のダイヤフラム領域を形成する工程と、該第2のダイ
ヤフラム領域の全部もしくは一部を除去することにより
開口部を形成する工程を少なくとも含む半導体装置の製
造方法とするものである。このように、ダイヤフラム領
域の一部に開口部を形成する前に、ダイヤフラム領域の
一部に、薄い第2のダイヤフラム領域を形成して、エッ
チング液が基板表面に回り込み、基板表面に設けられて
いるエッチング防止膜と酸化膜との間に浸入しないよう
にしているので、基板表面の素子領域が破壊されること
なく、高品質の半導体装置を歩留まり良く製造すること
ができ、信頼性の高い半導体装置を実現することができ
る効果がある。また、本発明は請求項2に記載のよう
に、請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
第1の導電型の半導体基板上に、第2導電型の第1の半
導体領域を形成する工程と、第1の半導体領域上に、素
子領域を形成すると共に、第1の半導体領域全体にバイ
アス印加可能な配線領域を形成する工程と第1の半導体
領域の表面から半導体基板に至る第1の導電型の第2の
半導体領域を形成する工程と、第2の半導体領域上を覆
うように、該第2の半導体領域より不純物濃度が高く、
かつ不純物拡散深さの浅い第2の導電型の第3の半導体
領域を形成する工程と、上記半導体基板の裏面にエッチ
ングマスクを形成する工程と、半導体基板表面の素子領
域を保護するエッチングマスクを形成する工程と、上記
第1の半導体領域および第3の半導体領域に、上記配線
領域を介してバイアスを印加しながら半導体基板裏面よ
り凹型加工を行い、第1の導電型の半導体領域と第2の
導電型の半導体領域の界面でエッチングを停止する工程
と、上記第3の半導体領域表面の全部もしくは一部の上
記素子領域を保護するエッチングマスクを除去する工
程、もしくは上記素子領域を保護するエッチングマスク
の全部を除去し開口部を形成する上記第3の半導体領域
の基板表面を保護しないエッチングマスクを形成する工
程と、上記第3の半導体領域の全部もしくは一部を除去
する工程を、少なくとも含む半導体装置の製造方法とす
るものである。このような具体的な製造工程を用いるこ
とにより、上記請求項1に記載の共通の効果に加えて、
例えば、半導体圧力センサや加速度センサ等の半導体装
置の品質の向上が図られると共に、製造歩留まりをいっ
そう向上させることができ、信頼性の高い半導体装置を
実現できる効果がある。また、本発明は請求項3に記載
のように、請求項1において、第1のダイヤフラム領域
よりも薄い第2のダイヤフラム領域を機械的手段、例え
ば、押し圧などによる加圧手段によって第2のダイヤフ
ラム領域を除去し、容易に開口部を形成するすることが
できるので、上記請求項1に記載の共通の効果に加え
て、生産性向上の効果がある。また、本発明は請求項4
に記載のように、請求項1において、第1のダイヤフラ
ム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を光学的手
段、例えば、ホトエッチング等の光蝕刻法(ホトリソグ
ラフィ)によって除去することも可能であり、上記機械
的手段と比較して異物の発生による製造歩留まりの低下
を抑制することができ、請求項1に記載の共通の効果に
加えて、高品質の半導体装置を製造歩留まり良く実現で
きる効果がある。また、本発明は請求項5に記載のよう
に、請求項1において、第1のダイヤフラム領域よりも
薄い第2のダイヤフラム領域をドライエッチング法によ
り除去することもでき、薄いダイヤフラム領域を除去し
開口する時に生じ易い異物の発生を抑制することがで
き、素子の製造歩留まりをさらに向上できる効果があ
る。また、本発明は請求項6に記載のように、請求項1
において、第1のダイヤフラム領域よりも薄い第2のダ
イヤフラム領域をウエットエッチング法により除去する
ことができ、ドライエッチング法と同様に異物の発生を
抑制することができると共に、高精度のエッチング加工
が行えるので、高品質の素子の製造歩留まりを、さらに
向上できる効果がある。また、本発明は請求項7に記載
のように、半導体基板上の一主面上に電子回路が形成さ
れ、上記基板内に、開口形状(または面積)の異なる複
数の開口部を有する半導体装置の製造方法において、上
記開口部のうちの少なくとも一つ以上の開口部の周辺を
開口するようにすると共に、上記複数の開口部の幅を調
整してエッチングレートが実質的にほぼ同じとなるよう
に制御して開口を行う工程を少なくとも含む半導体装置
の製造方法とするものである。このような製造方法とす
ることにより、基板内に複数の開口部を有する半導体装
置であっても、複数の開口部を、例えば、スリット状の
幅の寸法をほぼ同じに調整することにより、エッチング
レートをほぼ同等に制御することができるので、複数の
開口部はほぼ同時に開口され、半導体装置上の開口部周
辺の電子回路へのエッチャントの回り込みによる浸食を
抑制することができ、高品質の半導体装置を歩留まり良
く製造できる効果がある。また、本発明は請求項8に記
載のように、請求項7に記載の半導体装置の製造方法に
おいて、開口部の周辺の開口は、すべてエッチング法に
より行う半導体装置の製造方法とするものである。この
ような製造方法とすることにより、例えば、機械的手段
による開口の時に生じ易い異物の発生を抑止することが
でき、上記請求項7の共通の効果に加え、素子の製造歩
留まりがいっそう向上できると共に、信頼性の高い半導
体装置を実現できる効果がある。また、本発明は請求項
9に記載のように、請求項7に記載の半導体装置の製造
方法において、開口部の周辺の開口のうちの少なくとも
一部は、エッチング法以外の方法を用い、請求項10に
記載のように光学的手段(例えばホトリソグラフィ等)
により行うことにより、半導体装置の製造方法とするも
のである。このような製造方法とすることにより、加工
精度が高く、かつ開口時に生じ易い異物の発生を抑止す
ることができるので、上記請求項7の共通の効果に加
え、高品質で信頼性の高い半導体装置を、歩留まり良く
実現できる効果がある。また、本発明は請求項11に記
載のように、請求項9に記載の半導体装置の製造方法に
おいて、エッチング法以外の方法は、半導体基板を個々
の半導体装置に分割する際のダイシングによる半導体装
置の製造方法とするものである。このような製造方法と
することにより、上記請求項7の共通の効果に加え、特
別な工程の追加なしに開口を完成させることができ、高
品質の半導体装置を効率良く製造できる効果がある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を挙
げ、図面を用いてさらに詳細に説明する。 〈実施の形態1〉図1(a)〜(d)および図2(e)
〜(h)は、本実施の形態で例示する半導体装置の製造
過程を示す工程図である。図1(a)において、9はp
型シリコン基板、10は酸化膜、11は、p型シリコン
基板上に形成されたn型エピタキシャル層、12は、n
型エピタキシャル層11上の所定の位置に形成された高
濃度n型拡散層であり、高濃度n型拡散層12は、n型
領域用配線層15によって電気的に接続されている。1
3は、n型エピタキシャル層11を独立した島に分割す
る高濃度p型領域(アイソレーション領域)であり、p
型領域用配線層14により、p型シリコン基板9の電位
を調整可能としている。16は基板表面エッチング防止
膜で、17は、開口部を形成する領域の一部に形成され
た高濃度p型領域13であるp型アイソレーション領域
よりも拡散深さが浅く、不純物濃度の高い高濃度n型拡
散層である。図1(a)〜(d)、図2(e)〜(h)
に示したようなフローに従い、半導体装置のダイヤフラ
ム領域およびダイヤフラム領域の一部に開口部を形成す
るための薄いダイヤフラム領域の形成は、電解エッチン
グにより、p層とn層の界面でのエッチング特性の変化
を利用する、いわゆるストップエッチング法を用いる。
すなわち、n型エピタキシャル層11を、高濃度n型拡
散層12およびn型領域用配線層15を介して、アルカ
リエッチング液に浸漬された基準電極に対して正のバイ
アスを印加しながらエッチングを行う。この時、p型シ
リコン基板9には、バイアスが掛からないのでエッチン
グが進行する〔図1(b)〕。さらに、エッチングが進
行しバイアスが印加されているn型エピタキシャル層1
1が露出するとエッチングが停止する〔図1(c)〕。
これが第1のダイヤフラム領域19となる。 しかし、
p型アイソレーション領域(高濃度p型領域)13はバ
イアスが印加されていないことから、 このp型アイソ
レーション領域13は、さらにエッチングが進行する
〔図1(d)〕。さらに、エッチングが進行し、バイア
スの印加がなく、開口部を形成する領域の一部に形成さ
れたp型アイソレーション領域よりも拡散深さが浅く
不純物濃度の高い高濃度n型拡散層17が露出するとエ
ッチングが停止する。これが、後の図2(f)に示す第
2のダイヤフラム領域20となる。この時には、いまだ
開口部が形成されていないことから、基板表面にエッチ
ング液が回り込むことなく所定のダイヤフラム形状が形
成されている〔図2(e)〕。以上のような電解エッチ
ングを行った後、開口部を形成する第2のダイヤフラム
領域20の基板表面エッチング防止膜16を一部除去す
るか、または全部を除去した後、レジスト等によりパタ
ーニングを行うことにより、開口部を形成する領域の基
板表面エッチング防止膜16を除去する〔図2
(f)〕。その後、露出した第2のダイヤフラム領域2
0の全部、またはその一部を機械的圧力により除去し、
ダイヤフラム開口部を形成する〔図2(g)〕。これに
より、基板表面エッチング防止膜16と基板表面の酸化
膜10の間にエッチング液が侵入することが無くなり、
基板表面の素子領域が破壊されることなく、所定のダイ
ヤフラム領域およびダイヤフラム領域の一部に開口部を
形成することができる〔図2(h)〕。本実施の形態に
よる半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の一主
面上に素子領域を形成し、該半導体基板の裏面より凹加
工を行って、半導体基板の一主面近傍に第1のダイヤフ
ラム領域19を形成し、該第1のダイヤフラム領域19
の一部に開口部を形成する前に、上記第1のダイヤフラ
ム領域19よりも薄い第2のダイヤフラム領域20を形
成し、その後、第2のダイヤフラム領域20の全部もし
くは一部を除去する操作を行うため、基板表面のエッチ
ング防止膜16と基板表面の酸化膜10の間にエッチン
グ液が回り込み浸入して素子領域を破壊することがなく
なるので、品質の良好な半導体素子を歩留まり良く作製
できる効果がある。
【0007】〈実施の形態2〉実施例1において形成し
た薄い第2ダイヤフラム領域をドライエッチングにより
除去し、ダイヤフラム開口部を形成した。本実施例にお
いては、上記実施例1に加えて、次のような作用効果が
ある。機械的な圧力により薄いダイヤフラムを破り開口
部を形成する場合は、発生する異物により製品歩留まり
を低下させることがあるが、薄いダイヤフラム領域の除
去をドライエッチングにより行うことにより、異物の発
生をほぼ完全に抑止して、精度の高いダイヤフラム開口
部を形成することができるので、製造歩留まりがいっそ
う向上する効果がある。
【0008】〈実施の形態3〉図3(a)、(b)およ
び図4(a)、(b)は、本実施の形態で例示する半導
体装置の製造過程を示す模式図である。図において、2
1はp型シリコン基板、22は、p型シリコン基板21
上に形成されたn型エピタキシャル層、23は、n型エ
ピタキシャル層22上に形成されたp型高濃度拡散層で
あり、p型シリコン基板21と電気的に接続されてい
る。また、p型高濃度拡散層23の領域は、例えば、電
解エッチング等により開口が可能であることから、上記
p型シリコン基板21上の開口されるべき領域にp型高
濃度拡散層は形成される。24は設計上、開口される領
域であり、27は、開口される領域24の辺上に形成さ
れ、かつ上記p型高濃度拡散層23と幅の寸法が同じに
形成されたp型高濃度拡散層である。また、開口される
領域24の辺上(周辺部)に形成されたp型高濃度拡散
層23もp型シリコン基板21と電気的に接続されてい
るため、電解エッチング等により開口が可能である。な
お、図4(a)(b)は、図3(a)(b)を電解エッ
チング等により開口した後の形状を示す模式図であり、
開口部25は、図3のp型高濃度拡散層23が開口され
た部分を示し、また、開口部26は開口される領域24
の周辺部を開口することにより得られた開口部である。
図3に示したような半導体装置を電解エッチングにより
開口部を形成する場合、上記した従来例と同様に、p型
シリコン基板21上のn型エピタキシャル層22が形成
されている側の基板の一主面全体を、シリコン樹脂等の
保護膜を形成し保護する。その後、p型シリコン基板2
1をアルカリ溶液中に浸漬し、n型エピタキシャル層2
2に所定の電圧を印加しながらエッチングを行うわけで
あるが、p型シリコン基板21上に形成されたp型高濃
度拡散層23、24が、各々スリット状であり、かつス
リットの幅もほぼ同一としているので、各開口部25、
26におけるエッチングレートにはほとんど差が生じな
い。したがって、各開口部25、26はほぼ同時に開口
されることになり、p型シリコン基板21の表面の開口
部周辺へエッチャントが回り込むことがなく、すべての
開口部の周辺の電子回路等を破壊することなく開口でき
るので製品の歩留まりが向上する。
【0009】〈実施の形態4〉図5(a)、(b)、図
6(a)、(b)、図7(a)、(b)は、本実施の形
態で例示する半導体装置の製作過程を示す模式図であ
る。なお、図5(b)、図6(b)、図7(b)は、図
5(a)、図6(a)、図7(a)のそれぞれのA−A
断面構造を示す模式図である。図において、21はp型
シリコン基板、22は、p型シリコン基板21上に形成
されたn型エピタキシャル層、23は、n型エピタキシ
ャル層22上に形成されたp型高濃度拡散層であり、上
記p型シリコン基板21と電気的に接続されている。ま
た、p型高濃度拡散層領域は、例えば、電解エッチング
等により開口が可能であることから、p型シリコン基板
21上の開口されるべき領域にp型高濃度拡散層が形成
される。24は、素子の設計上開口される領域であり、
27は、開口される領域24の辺上(周辺部)に形成さ
れ、かつp型高濃度拡散層23と幅の寸法をほぼ同じに
形成されたp型高濃度拡散層である。また、開口される
領域24の周辺部に形成されたp型高濃度拡散層もp型
シリコン基板21と電気的に接続されているため、電解
エッチング等により開口することが可能である。また、
開口される領域24の周辺部のうちの一部分にはp型高
濃度拡散領域が形成されていない。なお、図6は、図5
に示した半導体装置を電解エッチング等でエッチングを
行った後の形状を示す模式図であり、25は電解エッチ
ング等により開口された開口部を示す。また、図7は、
機械的な外力により開口される部分に残ったシリコン片
28を取り除いた形状を示す模式図である。上記の機械
的外力によりシリコン片28を取り除く方法としては、
例えば、シリコン片28上にテープを貼り、それを剥が
すことによってシリコン片28の除去が可能である。本
実施の形態においては、開口される領域のうち、その周
辺部を開口することにより開口される領域の、周辺部の
一部が開口されないようにするものであって、エッチン
グ時には開口される領域24にシリコン片28が残留す
る。したがって、エッチャント内へのシリコン片28の
流出がなくなり、エッチャント内への異物の混入による
半導体装置へのダメージの低減をはかることができる。
【0010】〈実施の形態5〉図8(a)、(b)、図
9(a)、(b)、図10(a)、(b)に本実施の形
態で例示する半導体装置の製作過程を示す模式図であ
る。なお、図8(b)、図9(b)、図10(b)は、
図8(a)、図9(a)、図10(a)のそれぞれのA
−A断面構造を示す模式図である。図において、21は
p型シリコン基板、2は、p型シリコン基板21上に形
成されたn型エピタキシャル層、23は、n型エピタキ
シャル層22上に形成されたp型高濃度拡散層であり、
p型シリコン基板21と電気的に接続されている。ま
た、p型高濃度拡散層領域は、例えば、電解エッチング
等により開口が可能であることから、p型シリコン基板
21上において開口されるべき領域にはp型高濃度拡散
層は形成される。24は、設計上開口されるべき領域で
あり、p型高濃度拡散層27は開口される領域24の辺
上(周辺部)に形成され、かつp型高濃度拡散層23と
幅の寸法を同じに形成されたp型高濃度拡散層である。
また、この開口される領域24の周辺部に形成されたp
型高濃度拡散層もp型シリコン基板21と電気的に接続
されているため、電解エッチング等により容易に開口が
可能である。また、開口される領域24の周辺部のうち
の一部にはp型高濃度拡散領域が形成されておらず、か
つp型高濃度拡散領域はp型シリコン基板21を個々の
半導体装置に分割する際の切断領域(スクライブライン
と言う)上に形成されている。図9(a)、(b)は、
図8(a)、(b)に示した半導体装置を電解エッチン
グ等でエッチングを行った後の形状を示す模式図であ
る。25は電解エッチング等により開口された開口部を
示し、28は、開口される領域に残留したシリコン片で
ある。また、図10(a)、(b)は、シリコン片28
を取り除いた場合を示す模式図である。本実施の形態に
おいては、開口される領域24のうち、その周辺部を開
口することにより開口される領域の周辺部の開口されな
い部分が、スクライブライン29上に形成されているた
め、エッチング時に開口される領域に残ったシリコン片
28を、特殊な工程を追加することなく、p型半導体基
板を個々の半導体装置に分割する際に、同時に取り除く
ことができるという利点がある。
【0011】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の半
導体装置の製造方法は、以下に示す効果がある。
【0012】本発明は請求項1に記載のように、半導体
基板の一主面上に素子領域を形成し、上記半導体基板の
裏面から凹型加工を行って、上記基板の一主面近傍に第
1のダイヤフラム領域を形成し、該第1のダイヤフラム
領域の全部もしくは一部に開口部を形成する工程を少な
くとも含む半導体装置の製造方法において、上記第1の
ダイヤフラム領域の一部に、該第1のダイヤフラム領域
よりも薄い第2のダイヤフラム領域を形成する工程と、
該第2のダイヤフラム領域の全部もしくは一部を除去す
ることにより開口部を形成する工程を少なくとも含む半
導体装置の製造方法とするものである。このように、ダ
イヤフラム領域の一部に開口部を形成する前に、ダイヤ
フラム領域の一部に、薄い第2のダイヤフラム領域を形
成して、エッチング液が基板表面に回り込み、基板表面
に設けられているエッチング防止膜と酸化膜との間に浸
入しないようにしているので、基板表面の素子領域が破
壊されることなく、高品質の半導体装置を歩留まり良く
製造することができ、信頼性の高い半導体装置を実現す
ることができる効果がある。また、本発明は請求項2に
記載のように、請求項1に記載の半導体装置の製造方法
において、第1の導電型の半導体基板上に、第2導電型
の第1の半導体領域を形成する工程と、第1の半導体領
域上に、素子領域を形成すると共に、第1の半導体領域
全体にバイアス印加可能な配線領域を形成する工程と第
1の半導体領域の表面から半導体基板に至る第1の導電
型の第2の半導体領域を形成する工程と、第2の半導体
領域上を覆うように、該第2の半導体領域より不純物濃
度が高く、かつ不純物拡散深さの浅い第2の導電型の第
3の半導体領域を形成する工程と、上記半導体基板の裏
面にエッチングマスクを形成する工程と、半導体基板表
面の素子領域を保護するエッチングマスクを形成する工
程と、上記第1の半導体領域および第3の半導体領域
に、上記配線領域を介してバイアスを印加しながら半導
体基板裏面より凹加工を行い、第1の導電型の半導体領
域と第2の導電型の半導体領域の界面でエッチングを停
止する工程と、上記第3の半導体領域表面の全部もしく
は一部の上記素子領域を保護するエッチングマスクを除
去する工程、もしくは上記素子領域を保護するエッチン
グマスクの全部を除去し開口部を形成する上記第3の半
導体領域の基板表面を保護しないエッチングマスクを形
成する工程と、上記第3の半導体領域の全部もしくは一
部を除去する工程を、少なくとも含む半導体装置の製造
方法とするものである。このような具体的な製造工程を
用いることにより、上記請求項1に記載の共通の効果に
加えて、例えば、半導体圧力センサや加速度センサ等の
半導体装置の品質の向上が図られると共に、製造歩留ま
りをいっそう向上させることができ、信頼性の高い半導
体装置を実現できる効果がある。また、本発明は請求項
3に記載のように、請求項1において、第1のダイヤフ
ラム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を機械的手
段、例えば、押し圧などによる加圧手段によって第2の
ダイヤフラム領域を除去し、容易に開口部を形成するす
ることができるので、上記請求項1に記載の共通の効果
に加えて、生産性向上の効果がある。また、本発明は請
求項4に記載のように、請求項1において、第1のダイ
ヤフラム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を光学
的手段、例えば、ホトエッチング等の光蝕刻法(ホトリ
ソグラフィ)によって除去することも可能であり、上記
機械的手段と比較して異物の発生による歩留まりの低下
を抑制することができ、請求項1に記載の共通の効果に
加えて、高品質の半導体装置を製造歩留まり良く実現で
きる効果がある。また、本発明は請求項5に記載のよう
に、請求項1において、第1のダイヤフラム領域よりも
薄い第2のダイヤフラム領域をドライエッチング法によ
り除去することもでき、薄いダイヤフラム領域を除去し
開口する時に生じ易い異物の発生を抑制することがで
き、素子の製造歩留まりをさらに向上できる効果があ
る。また、本発明は請求項6に記載のように、請求項1
において、第1のダイヤフラム領域よりも薄い第2のダ
イヤフラム領域をウエットエッチング法により除去する
ことができ、ドライエッチング法と同様に異物の発生を
抑制することができると共に、高精度のエッチング加工
が行えるので、高品質の素子の製造歩留まりを、さらに
向上できる効果がある。また、本発明は請求項7に記載
のように、半導体基板上の一主面上に電子回路が形成さ
れ、上記基板内に、開口形状(面積)の異なる複数の開
口部を有する半導体装置の製造方法において、上記開口
部のうちの少なくとも一つ以上の開口部の周辺を開口す
るようにすると共に、上記複数の開口部の幅を調整して
エッチングレートが実質的にほぼ同じとなるように制御
して開口を行う工程を少なくとも含む半導体装置の製造
方法とするものである。このような製造方法とすること
により、基板内に複数の開口部を有する半導体装置であ
っても、複数の開口部を、例えば、スリット状の幅の寸
法をほぼ同じに調整することにより、エッチングレート
をほぼ同等に制御することができるので、複数の開口部
はほぼ同時に開口され、半導体装置上の開口部周辺の電
子回路へのエッチャントの回り込みによる浸食を抑制す
ることができ、高品質の半導体装置を製造歩留まり良く
得られる効果がある。また、本発明は請求項8に記載の
ように、請求項7に記載の半導体装置の製造方法におい
て、開口部の周辺の開口は、すべてエッチング法により
行う半導体装置の製造方法とするものである。このよう
な製造方法とすることにより、例えば、機械的手段によ
る開口の時に生じ易い異物の発生を抑止することがで
き、上記請求項7の共通の効果に加え、素子の製造歩留
まりをいっそう向上できると共に、信頼性の高い半導体
装置を実現できる効果がある。また、本発明は請求項9
に記載のように、請求項7に記載の半導体装置の製造方
法において、開口部の周辺の開口のうちの少なくとも一
部は、エッチング法以外の方法を用い、請求項10に記
載のように光学的手段(例えばホトリソグラフィ等)に
より行うことにより、半導体装置の製造方法とするもの
である。このような製造方法とすることにより、加工精
度が高く、かつ開口時に生じ易い異物の発生を抑止する
ことができるので、上記請求項7の共通の効果に加え、
高品質出信頼性の高い半導体装置を、製造歩留まり良く
実現できる効果がある。また、本発明は請求項11に記
載のように、請求項9に記載の半導体装置の製造方法に
おいて、エッチング法以外の方法は、半導体基板を個々
の半導体装置に分割する際のダイシングによる半導体装
置の製造方法とするものである。このような製造方法と
することにより、上記請求項7の共通の効果に加え、特
別な工程の追加なしに開口を完成させることができ、高
品質の半導体装置を効率良く製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図2】本発明の実施の形態1で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図3】本発明の実施の形態2で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図4】本発明の実施の形態2で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図5】本発明の実施の形態4で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図6】本発明の実施の形態4で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図7】本発明の実施の形態4で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図8】本発明の実施の形態5で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図9】本発明の実施の形態5で例示した半導体装置の
作製過程を示す模式図。
【図10】本発明の実施の形態5で例示した半導体装置
の作製過程を示す模式図。
【図11】従来の半導体装置の作製過程を示す模式図。
【図12】従来の他の半導体装置の作製過程を示す模式
図。
【図13】従来の他の半導体装置の作製過程を示す模式
図。
【符号の説明】
1…p型シリコン基板 2…酸化膜 3…n型エピ
タキシャル層 4…高濃度n型拡散層 5…高濃度p型領域(アイソ
レーション領域) 6…p型領域用配線層 7…n型領域用配線層 8…基
板表面エッチング防止膜 9…p型シリコン基板 10…酸化膜 11…n型
エピタキシャル層 12…高濃度n型拡散層 13…高濃度p型領域(アイ
ソレーション領域) 14…p型領域用配線層 15…n型領域用配線層 16…基板表面エッチング防止膜 17…高濃度n型拡散層(第2のダイヤフラム領域)
18…ダイヤフラム領域 19…第1のダイヤフラム領域 20…第2のダイヤ
フラム領域 21…p型シリコン基板 22…n型エピタキシャル
層 23…p型高濃度拡散層(開口される領域) 24…開口される領域(p型高濃度拡散層) 25…
開口部 26…開口部 27…p型高濃度拡散層(開口される領域) 28…
シリコン片 29…スクライブライン 30…開口部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の一主面上に素子領域を形成
    し、該半導体基板の裏面から凹型加工を行って、上記基
    板の一主面近傍に第1のダイヤフラム領域を形成し、該
    第1のダイヤフラム領域の全部もしくは一部に開口部を
    形成する工程を少なくとも含む半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記第1のダイヤフラム領域の一部に、該第1のダイヤ
    フラム領域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を形成す
    る工程と、 該第2のダイヤフラム領域の全部もしくは一部を除去し
    て開口部を形成する工程を少なくとも含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 第1の導電型の半導体基板上に、第2導電型の第1の半
    導体領域を形成する工程と、 第1の半導体領域上に、素子領域を形成すると共に、第
    1の半導体領域全体にバイアス印加可能な配線領域を形
    成する工程と、 第1の半導体領域の表面から半導体基板に至る第1の導
    電型の第2の半導体領域を形成する工程と、 第2の半導体領域上を覆うように、該第2の半導体領域
    より不純物濃度が高く、かつ不純物拡散深さの浅い第2
    の導電型の第3の半導体領域を形成する工程と、 上記半導体基板の裏面にエッチングマスクを形成する工
    程と、 半導体基板表面の素子領域を保護するエッチングマスク
    を形成する工程と、 上記第1の半導体領域および第3の半導体領域に、上記
    配線領域を介してバイアスを印加しながら半導体基板裏
    面より凹型加工を行い、第1の導電型の半導体領域と第
    2の導電型の半導体領域の界面でエッチングを停止する
    工程と、 上記第3の半導体領域表面の全部もしくは一部の上記素
    子領域を保護するエッチングマスクを除去する工程、も
    しくは上記素子領域を保護するエッチングマスクの全部
    を除去し開口部を形成する上記第3の半導体領域の基板
    表面を保護しないエッチングマスクを形成する工程と、 上記第3の半導体領域の全部もしくは一部を除去し開口
    部を形成する工程を、少なくとも含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、第1のダイヤフラム領
    域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を機械的手段によ
    って除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、第1のダイヤフラム領
    域よりも薄い第2のダイヤフラム領域を光学的手段によ
    って除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1において、第1のダイヤフラム領
    域よりも薄い第2のダイヤフラム領域をドライエッチン
    グ法により除去することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】請求項1において、第1のダイヤフラム領
    域よりも薄い第2のダイヤフラム領域をウエットエッチ
    ング法により除去することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】半導体基板上の一主面上に電子回路が形成
    され、上記基板内に、開口形状の異なる複数の開口部を
    有する半導体装置の製造方法において、 上記開口部のうちの少なくとも一つ以上の開口部の周辺
    を開口するようにすると共に、 上記複数の開口部の幅を調整してエッチングレートが実
    質的にほぼ同じとなるように制御して開口を行う工程を
    少なくとも含むことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、開口部の周辺の開口は、すべてエッチング法に
    より行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、開口部の周辺の開口のうちの少なくとも一部
    は、エッチング法以外の方法により行うことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の半導体装置の製造方法
    において、エッチング法以外の方法は光学的手段による
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の半導体装置の製造方法
    において、エッチング法以外の方法は、半導体基板を個
    々の半導体装置に分割する際のダイシングによることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
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