JPH0936317A - メモリ素子およびその製造方法 - Google Patents
メモリ素子およびその製造方法Info
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- JPH0936317A JPH0936317A JP7179818A JP17981895A JPH0936317A JP H0936317 A JPH0936317 A JP H0936317A JP 7179818 A JP7179818 A JP 7179818A JP 17981895 A JP17981895 A JP 17981895A JP H0936317 A JPH0936317 A JP H0936317A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y10/00—Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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- Semiconductor Memories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の微細加工方法で容易に特性を制御でき
るクーロンブロケード効果を利用したメモリ素子を提供
する。 【構成】 絶縁性基板1上の一対の電極2、3間に形成
された金属あるいは半導体の微粒子が分散された第1の
抵抗体4と、抵抗体4に電気絶縁体物質5を介して形成
された第2の抵抗体6と、抵抗体6に形成された第3の
電極7から構成され、第1の抵抗体4に電子を蓄積さ
せ、その最に生じる静電場により生じる電極2と3の間
に流れるトンネル電流の変化をモニターしてメモリ状態
を確認する。
るクーロンブロケード効果を利用したメモリ素子を提供
する。 【構成】 絶縁性基板1上の一対の電極2、3間に形成
された金属あるいは半導体の微粒子が分散された第1の
抵抗体4と、抵抗体4に電気絶縁体物質5を介して形成
された第2の抵抗体6と、抵抗体6に形成された第3の
電極7から構成され、第1の抵抗体4に電子を蓄積さ
せ、その最に生じる静電場により生じる電極2と3の間
に流れるトンネル電流の変化をモニターしてメモリ状態
を確認する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトンネル接合を利用した
電子1個単位で動作が可能なメモリ素子およびその製造
方法に関するものである。
電子1個単位で動作が可能なメモリ素子およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化社会を支えるLSIは、半導体素
子すなわちトランジスタの微細化により高集積化を行っ
ている。また、素子を微細化することにより、キャリア
の走行距離や容量が縮小され、高速化等、LSIの高性
能化が可能となる。現在量産が進んでいる16MDRA
Mでは、ゲート長が0.5μm、また、サンプル出荷が
行われ始めた64MDRAMでは、ゲート長が0.35
μm程度となっており、研究段階では0.1μm以下の
ゲート長でも動作確認が行われている。
子すなわちトランジスタの微細化により高集積化を行っ
ている。また、素子を微細化することにより、キャリア
の走行距離や容量が縮小され、高速化等、LSIの高性
能化が可能となる。現在量産が進んでいる16MDRA
Mでは、ゲート長が0.5μm、また、サンプル出荷が
行われ始めた64MDRAMでは、ゲート長が0.35
μm程度となっており、研究段階では0.1μm以下の
ゲート長でも動作確認が行われている。
【0003】しかし、このような素子の微細化をさらに
進めた場合、ゲート電極と半導体基板間にトンネル漏れ
電流が発生するなど物理的な問題や、さらには、1動作
当りの電子数が減ってくるために、統計的な電子数のゆ
らぎが増大し、誤動作を起こし易くなるといった根本的
な問題が発生する。このために、現在のLSIのよう
に、電子の統計的な性質に動作の基礎をおくのではな
く、個々の電子を制御することにより動作する単一電子
トンネル素子が提案されている。この素子の特徴は、微
細化が進む程、動作が完全になり究極の特性を引き出せ
る点にあり、例えばこれをメモリに応用することによ
り、人間の脳より6桁速く、現在の半導体メモリより6
桁大容量のメモリが得られる。
進めた場合、ゲート電極と半導体基板間にトンネル漏れ
電流が発生するなど物理的な問題や、さらには、1動作
当りの電子数が減ってくるために、統計的な電子数のゆ
らぎが増大し、誤動作を起こし易くなるといった根本的
な問題が発生する。このために、現在のLSIのよう
に、電子の統計的な性質に動作の基礎をおくのではな
く、個々の電子を制御することにより動作する単一電子
トンネル素子が提案されている。この素子の特徴は、微
細化が進む程、動作が完全になり究極の特性を引き出せ
る点にあり、例えばこれをメモリに応用することによ
り、人間の脳より6桁速く、現在の半導体メモリより6
桁大容量のメモリが得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】単一電子トンネル素子
は、クーロンブロッケード効果にその動作原理を置いて
いるが、この効果を引き出すには、トンネル接合で挟ま
れた島の静電容量を小さくする必要がある。特に室温動
作を考えると、島の静電容量を1aF以下にする必要が
あり、このような構造を作製するためには、nmレベル
の構造形成技術が必要である。
は、クーロンブロッケード効果にその動作原理を置いて
いるが、この効果を引き出すには、トンネル接合で挟ま
れた島の静電容量を小さくする必要がある。特に室温動
作を考えると、島の静電容量を1aF以下にする必要が
あり、このような構造を作製するためには、nmレベル
の構造形成技術が必要である。
【0005】現在、このような微細構造を作製する技術
は乏しく、自然構造を利用した素子がいくつか提案され
ている。例えば、"Appl. Phys. Lett., Vol.61, 1992,
p3145"に記載されているような原子層ドーピングGaA
s細線の横にサイドゲートを設けた単一電子トンネル素
子や、"Proc. IEDM, 1993, p541"に記載されているよう
な極薄ポリシリコンをチャンネルとして用いた単一電子
トンネル素子が作製されている。しかし、前者はGaA
s細線中に存在す荷電不純物のランダム配置を利用して
トンネル接合を形成し、また後者はポリシリコン中のグ
レインを島として利用し、電子が流れ易い部分をチャン
ネルとしているため、どちらもその構造を制御性良く作
製することが難しく、作製される素子にもその特性にば
らつきが現れていた。
は乏しく、自然構造を利用した素子がいくつか提案され
ている。例えば、"Appl. Phys. Lett., Vol.61, 1992,
p3145"に記載されているような原子層ドーピングGaA
s細線の横にサイドゲートを設けた単一電子トンネル素
子や、"Proc. IEDM, 1993, p541"に記載されているよう
な極薄ポリシリコンをチャンネルとして用いた単一電子
トンネル素子が作製されている。しかし、前者はGaA
s細線中に存在す荷電不純物のランダム配置を利用して
トンネル接合を形成し、また後者はポリシリコン中のグ
レインを島として利用し、電子が流れ易い部分をチャン
ネルとしているため、どちらもその構造を制御性良く作
製することが難しく、作製される素子にもその特性にば
らつきが現れていた。
【0006】本発明は、前記従来技術の課題を解決し、
比較的シンプルな構成から成り、従来の微細加工方法で
クーロンブロッケード特性を制御できるメモリ素子およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
比較的シンプルな構成から成り、従来の微細加工方法で
クーロンブロッケード特性を制御できるメモリ素子およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のメモリ素子は、第1および第2の電極間
に、少なくとも金属あるいは半導体の複数の微粒子を含
む第1の抵抗体が形成され、前記第1の抵抗体に電気絶
縁性物質を介して、少なくとも金属あるいは半導体の複
数の微粒子を含む第2の抵抗体が形成され、前記第2の
抵抗体に第3の電極が形成された構成であることを特徴
とする。
め、本発明のメモリ素子は、第1および第2の電極間
に、少なくとも金属あるいは半導体の複数の微粒子を含
む第1の抵抗体が形成され、前記第1の抵抗体に電気絶
縁性物質を介して、少なくとも金属あるいは半導体の複
数の微粒子を含む第2の抵抗体が形成され、前記第2の
抵抗体に第3の電極が形成された構成であることを特徴
とする。
【0008】前記構成において、電圧印加により抵抗体
に流れる電流が、少なくとも1つ以上の微粒子を介して
流れるトンネル電流であることが好ましい。
に流れる電流が、少なくとも1つ以上の微粒子を介して
流れるトンネル電流であることが好ましい。
【0009】また、第1の抵抗体、第2の抵抗体および
第1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質が層状
に積層された構成であることが好ましい。
第1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質が層状
に積層された構成であることが好ましい。
【0010】また、微粒子は、電気絶縁性物質で分離さ
れていることが好ましい。また、微粒子間の電気絶縁性
物質および第1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性
物質が同一の材料であることが好ましい。
れていることが好ましい。また、微粒子間の電気絶縁性
物質および第1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性
物質が同一の材料であることが好ましい。
【0011】また、金属あるいは半導体の微粒子の直径
が50nm以下であることが好ましい。
が50nm以下であることが好ましい。
【0012】また、電気絶縁性物質が酸化物または窒化
物であることが好ましい。次に、本発明のメモリ素子の
製造方法は、第1および第2の電極間に、少なくとも金
属あるいは半導体の複数の微粒子を含む第1の抵抗体を
形成する工程と、前記第1の抵抗体に電気絶縁性物質を
介して、少なくとも金属あるいは半導体の複数の微粒子
を含む第2の抵抗体を形成する工程と、前記第2の抵抗
体に第3の電極を形成する工程からなるメモリ素子の製
造方法であって、前記第1と第2の抵抗体と前記第1と
第2の抵抗体間の電気絶縁性物質を、層状に積層するこ
とを特徴とする。
物であることが好ましい。次に、本発明のメモリ素子の
製造方法は、第1および第2の電極間に、少なくとも金
属あるいは半導体の複数の微粒子を含む第1の抵抗体を
形成する工程と、前記第1の抵抗体に電気絶縁性物質を
介して、少なくとも金属あるいは半導体の複数の微粒子
を含む第2の抵抗体を形成する工程と、前記第2の抵抗
体に第3の電極を形成する工程からなるメモリ素子の製
造方法であって、前記第1と第2の抵抗体と前記第1と
第2の抵抗体間の電気絶縁性物質を、層状に積層するこ
とを特徴とする。
【0013】前記構成において、第1あるいは第2の抵
抗体は、電気絶縁性物質と金属あるいは半導体微粒子と
を交互に堆積させることにより形成することが好まし
い。
抗体は、電気絶縁性物質と金属あるいは半導体微粒子と
を交互に堆積させることにより形成することが好まし
い。
【0014】また、第1あるいは第2の抵抗体は、電気
絶縁性物質と金属あるいは半導体微粒子とを同時に堆積
させることにより形成することが好ましい。
絶縁性物質と金属あるいは半導体微粒子とを同時に堆積
させることにより形成することが好ましい。
【0015】また、第1あるいは第2の抵抗体を熱処理
し、金属あるいは半導体微粒子の大きさまたは密度を制
御することが好ましい。
し、金属あるいは半導体微粒子の大きさまたは密度を制
御することが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の構成によれば、第1と第2の電極間に
電圧を印加すると、電子がトンネル効果により第1の抵
抗体中の微粒子を通って電極間を移動しチャンネルを形
成する。一方チャンネルに対して第3の電極の電圧を下
げると、第3の電極から第2の抵抗体中の微粒子に電子
がトンネル効果により1個づつ移動し、逆に電圧を上げ
ると微粒子内の電子は1個づつ出ていく。しかし第3の
電極への印加電圧を0にしても、クーロンブロッケード
効果により、電子は第2の抵抗体中の微粒子内に残り、
第2の抵抗体中の微粒子の電位は0にはならない。この
電位の影響を受けて、第1と第2の電極間に形成された
チャンネルを流れる電流は変化する。したがって、第2
の抵抗体中の微粒子内の電子数を情報として記録するこ
とが可能なメモリが実現する。この場合、チャンネルを
流れる電流を検出することにより情報の読み出しが可能
となる。
電圧を印加すると、電子がトンネル効果により第1の抵
抗体中の微粒子を通って電極間を移動しチャンネルを形
成する。一方チャンネルに対して第3の電極の電圧を下
げると、第3の電極から第2の抵抗体中の微粒子に電子
がトンネル効果により1個づつ移動し、逆に電圧を上げ
ると微粒子内の電子は1個づつ出ていく。しかし第3の
電極への印加電圧を0にしても、クーロンブロッケード
効果により、電子は第2の抵抗体中の微粒子内に残り、
第2の抵抗体中の微粒子の電位は0にはならない。この
電位の影響を受けて、第1と第2の電極間に形成された
チャンネルを流れる電流は変化する。したがって、第2
の抵抗体中の微粒子内の電子数を情報として記録するこ
とが可能なメモリが実現する。この場合、チャンネルを
流れる電流を検出することにより情報の読み出しが可能
となる。
【0017】また、第1の抵抗体、第2の抵抗体および
第1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質が層状
に積層された構成にすることにより、第1と第2の抵抗
体の間隔を電気絶縁性物質の膜厚で制御でき、特性の制
御が容易な素子構成となる。
第1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質が層状
に積層された構成にすることにより、第1と第2の抵抗
体の間隔を電気絶縁性物質の膜厚で制御でき、特性の制
御が容易な素子構成となる。
【0018】また、微粒子を電気絶縁性物質で分離し埋
め込むことにより、安定なトンネル電流を流すことがで
きる。
め込むことにより、安定なトンネル電流を流すことがで
きる。
【0019】また、微粒子間の電気絶縁性物質および第
1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質を同一の
材料で構成することにより効率的に素子が作製できる。
1の抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質を同一の
材料で構成することにより効率的に素子が作製できる。
【0020】また、金属あるいは半導体の微粒子の直径
を50nm以下とすることにより、トンネル接合部の静
電容量が小さくなり、比較的高温(室温程度)で動作さ
せることができる。
を50nm以下とすることにより、トンネル接合部の静
電容量が小さくなり、比較的高温(室温程度)で動作さ
せることができる。
【0021】また電気絶縁性薄膜を酸化物または窒化物
で構成することにより、腐食性ガス中や高温雰囲気中に
おいても安定に動作する素子を実現できる。
で構成することにより、腐食性ガス中や高温雰囲気中に
おいても安定に動作する素子を実現できる。
【0022】さらに、本発明の製造方法によれば、金属
あるいは半導体微粒子を各種成膜技術により堆積させる
ことや、電気絶縁性物質と金属あるいは半導体微粒子を
交互にあるいは同時に堆積させることで抵抗体を容易に
作製することができ、さらに第1と第2の抵抗体間の距
離も電気絶縁性物質の膜厚で調整できるため比較的容易
にメモリ素子の特性の制御が可能となる。さらに、第1
あるいは第2の抵抗体の形成と、電気絶縁性物質の堆積
と、その表面へのもう一方の抵抗体の形成が連続的にで
きるため効率よく製造することが可能となる。
あるいは半導体微粒子を各種成膜技術により堆積させる
ことや、電気絶縁性物質と金属あるいは半導体微粒子を
交互にあるいは同時に堆積させることで抵抗体を容易に
作製することができ、さらに第1と第2の抵抗体間の距
離も電気絶縁性物質の膜厚で調整できるため比較的容易
にメモリ素子の特性の制御が可能となる。さらに、第1
あるいは第2の抵抗体の形成と、電気絶縁性物質の堆積
と、その表面へのもう一方の抵抗体の形成が連続的にで
きるため効率よく製造することが可能となる。
【0023】また、電気絶縁性物質と金属あるいは半導
体微粒子を交互に堆積させることで制御性よく抵抗体を
作製することができる。
体微粒子を交互に堆積させることで制御性よく抵抗体を
作製することができる。
【0024】また、電気絶縁性物質と金属あるいは半導
体微粒子を同時に堆積させることで高速に抵抗体を作製
することができる。
体微粒子を同時に堆積させることで高速に抵抗体を作製
することができる。
【0025】また、抵抗体の熱処理で微粒子の大きさや
密度を制御することによって所望の特性の抵抗体が得ら
れる。
密度を制御することによって所望の特性の抵抗体が得ら
れる。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例におけるメモリ素子に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0027】図1は本発明の実施例におけるメモリ素子
の断面構成図を示したものである。メモリ素子は、絶縁
性基板1上の一対の電極2、3間に形成された金属ある
いは半導体の微粒子が分散された第1の抵抗体4と、抵
抗体4上に電気絶縁体物質5を介して形成された第2の
抵抗体6と、抵抗体6上に形成された第3の電極7から
構成される。
の断面構成図を示したものである。メモリ素子は、絶縁
性基板1上の一対の電極2、3間に形成された金属ある
いは半導体の微粒子が分散された第1の抵抗体4と、抵
抗体4上に電気絶縁体物質5を介して形成された第2の
抵抗体6と、抵抗体6上に形成された第3の電極7から
構成される。
【0028】電極7と電極2(あるいは電極3)間に電
圧を印加すると電子は電気絶縁性物質8をトンネル効果
により移動し微粒子9に蓄えられる。この状態におい
て、蓄積された電子により微小な静電場が発生する。上
記の静電場により、電極2と電極3間に流れるトンネル
電流は微粒子9内に電子が存在する場合と存在しない場
合で異なり、トンネル電流値あるいはトンネル電流が流
れ始める電圧値(I−V特性)等を読み出せば微粒子9
内の電子状態が検出できる。以上の動作から、微粒子9
内の電子状態を記録情報としたメモリが実現する。
圧を印加すると電子は電気絶縁性物質8をトンネル効果
により移動し微粒子9に蓄えられる。この状態におい
て、蓄積された電子により微小な静電場が発生する。上
記の静電場により、電極2と電極3間に流れるトンネル
電流は微粒子9内に電子が存在する場合と存在しない場
合で異なり、トンネル電流値あるいはトンネル電流が流
れ始める電圧値(I−V特性)等を読み出せば微粒子9
内の電子状態が検出できる。以上の動作から、微粒子9
内の電子状態を記録情報としたメモリが実現する。
【0029】このメモリ素子の具体的な素子構造ならび
に製造方法を図2にしたがって説明する。図2は、本実
施例のメモリ素子の断面図を示したものである。メモリ
素子は、Si基板10表面の熱酸化膜11上に100n
mの間隔で形成された一対の電極12、13表面に、平
均粒径が5nmのAu微粒子がSiO2中に0.5〜1
nm程度の間隔で分散された抵抗体薄膜14が形成さ
れ、その上に電気絶縁性物質である厚さ20nmのSi
O2薄膜15を介して、SiO2中に平均粒径が5nmの
Au微粒子が分散された厚さ30nmの抵抗体薄膜16
が形成され、さらにその上に第3の電極17が形成され
た構成である。上記のようにAu微粒子がSiO2中に
0.5〜1nmの間隔で形成されなければ、トンネル電
流を確実に流すことはできない。また、本実施例ではS
iO2薄膜15の厚みを20nmとしたが、最低5nm
以上の膜厚にしなければ、抵抗体6中に蓄積された電子
がトンネル電流として抵抗体4に流れてしまう。従っ
て、電気絶縁性物質であるSiO2薄膜15は5nm以
上が必要となる。
に製造方法を図2にしたがって説明する。図2は、本実
施例のメモリ素子の断面図を示したものである。メモリ
素子は、Si基板10表面の熱酸化膜11上に100n
mの間隔で形成された一対の電極12、13表面に、平
均粒径が5nmのAu微粒子がSiO2中に0.5〜1
nm程度の間隔で分散された抵抗体薄膜14が形成さ
れ、その上に電気絶縁性物質である厚さ20nmのSi
O2薄膜15を介して、SiO2中に平均粒径が5nmの
Au微粒子が分散された厚さ30nmの抵抗体薄膜16
が形成され、さらにその上に第3の電極17が形成され
た構成である。上記のようにAu微粒子がSiO2中に
0.5〜1nmの間隔で形成されなければ、トンネル電
流を確実に流すことはできない。また、本実施例ではS
iO2薄膜15の厚みを20nmとしたが、最低5nm
以上の膜厚にしなければ、抵抗体6中に蓄積された電子
がトンネル電流として抵抗体4に流れてしまう。従っ
て、電気絶縁性物質であるSiO2薄膜15は5nm以
上が必要となる。
【0030】電極12および電極13は、厚さ10nm
のCr薄膜を真空蒸着後、厚さ0.1μmのAu薄膜を
真空蒸着し、リソグラフィーにより作製した。
のCr薄膜を真空蒸着後、厚さ0.1μmのAu薄膜を
真空蒸着し、リソグラフィーにより作製した。
【0031】抵抗体薄膜14、16およびSiO2薄膜
15は図3に示すスパッタリング装置を用いて作製し
た。スパッタターゲットには石英(SiO2)ガラスタ
ーゲット18とAuターゲット19を用いた。Si熱酸
化膜11上に電極12と電極13を有する基板20はヒ
ーター21を備えた基板ホルダ22に固定され、これに
直結した回転軸により回転させることによって、SiO
2ターゲット18またはAuターゲット19のいずれか
のターゲット上方に持ってくることができる。基板20
の位置と各ターゲット上方での滞在時間とはコンピュー
タで制御されている。スパッタリング中のコンタミネー
ションを防ぐため、各ターゲット周囲、およびその延長
上を覆う形のシールド板23を設けている。スパッタリ
ングガスにはアルゴンを用い、ガス導入口24から流入
させ、ガス排出口25を真空排気系に接続して、ガス圧
を1.0Pa、基板温度を200℃、SiO2ターゲッ
ト18への印加電力は250W、Auターゲット19へ
の印加電力は10Wとした。
15は図3に示すスパッタリング装置を用いて作製し
た。スパッタターゲットには石英(SiO2)ガラスタ
ーゲット18とAuターゲット19を用いた。Si熱酸
化膜11上に電極12と電極13を有する基板20はヒ
ーター21を備えた基板ホルダ22に固定され、これに
直結した回転軸により回転させることによって、SiO
2ターゲット18またはAuターゲット19のいずれか
のターゲット上方に持ってくることができる。基板20
の位置と各ターゲット上方での滞在時間とはコンピュー
タで制御されている。スパッタリング中のコンタミネー
ションを防ぐため、各ターゲット周囲、およびその延長
上を覆う形のシールド板23を設けている。スパッタリ
ングガスにはアルゴンを用い、ガス導入口24から流入
させ、ガス排出口25を真空排気系に接続して、ガス圧
を1.0Pa、基板温度を200℃、SiO2ターゲッ
ト18への印加電力は250W、Auターゲット19へ
の印加電力は10Wとした。
【0032】まず、基板20をAuターゲット19の上
で20秒間滞在させてAu微粒子からなる抵抗体薄膜1
4を堆積させた。次に、基板20を回転させてSiO2
ターゲット18の上で2分間滞在させて厚さ20nmの
SiO2膜15を堆積させた。この方法で作製したAu
微粒子を透過型電子顕微鏡で断面観察したところ、Au
の平均粒径は5nmであることがわかった。
で20秒間滞在させてAu微粒子からなる抵抗体薄膜1
4を堆積させた。次に、基板20を回転させてSiO2
ターゲット18の上で2分間滞在させて厚さ20nmの
SiO2膜15を堆積させた。この方法で作製したAu
微粒子を透過型電子顕微鏡で断面観察したところ、Au
の平均粒径は5nmであることがわかった。
【0033】次にこの抵抗体薄膜14表面に厚さ30n
mの抵抗体薄膜16を同じ装置でAuとSiO2を順次
堆積させることにより作製し、その表面に電極17をC
rとAuの真空蒸着とリソグラフィーにより形成するこ
とによりメモリ素子を完成した。
mの抵抗体薄膜16を同じ装置でAuとSiO2を順次
堆積させることにより作製し、その表面に電極17をC
rとAuの真空蒸着とリソグラフィーにより形成するこ
とによりメモリ素子を完成した。
【0034】上記の実施例では、電極12、電極13、
および電極17は、Au/Cr薄膜を用いたが、金属、
半導体など用途に応じて各種導電性材料を用いることが
できる。例えば、本実施例で用いたSi基板10とし
て、低抵抗Siを用い、これを電極17として利用する
ことも可能である。この場合、素子構成は、Si基板1
0上に抵抗体薄膜16、SiO2薄膜15、抵抗体薄膜
14(あるいは電極12、13)、電極12、13(あ
るいは抵抗体薄膜14)の順に薄膜が形成された構成に
なる。
および電極17は、Au/Cr薄膜を用いたが、金属、
半導体など用途に応じて各種導電性材料を用いることが
できる。例えば、本実施例で用いたSi基板10とし
て、低抵抗Siを用い、これを電極17として利用する
ことも可能である。この場合、素子構成は、Si基板1
0上に抵抗体薄膜16、SiO2薄膜15、抵抗体薄膜
14(あるいは電極12、13)、電極12、13(あ
るいは抵抗体薄膜14)の順に薄膜が形成された構成に
なる。
【0035】また、抵抗体薄膜16は、Auターゲット
19と絶縁物ターゲット18をそれぞれ1回づつスパッ
タすることにより製造したが、基板20をAuターゲッ
ト19上と、絶縁物ターゲット18上に交互に滞在させ
る操作を繰り返すことにより、粒径の揃ったAu微粒子
を電気絶縁性物質中に分散させることができた。また、
基板20を2つのターゲット18、19の間の上方に設
置し、Auと絶縁物を同時にスパッタすることによって
もAu微粒子を電気絶縁性物質中に分散した抵抗体薄膜
を作製することができる。
19と絶縁物ターゲット18をそれぞれ1回づつスパッ
タすることにより製造したが、基板20をAuターゲッ
ト19上と、絶縁物ターゲット18上に交互に滞在させ
る操作を繰り返すことにより、粒径の揃ったAu微粒子
を電気絶縁性物質中に分散させることができた。また、
基板20を2つのターゲット18、19の間の上方に設
置し、Auと絶縁物を同時にスパッタすることによって
もAu微粒子を電気絶縁性物質中に分散した抵抗体薄膜
を作製することができる。
【0036】また、抵抗体薄膜14はAu微粒子のみで
製造したが、抵抗体薄膜16と同様に電気絶縁性物質中
に分散させてもよい。
製造したが、抵抗体薄膜16と同様に電気絶縁性物質中
に分散させてもよい。
【0037】以上の製造方法によれば、抵抗体薄膜1
4、16およびSiO2薄膜15が同じ装置で連続的に
作製することが可能であり、効率よく製造することがで
きる。
4、16およびSiO2薄膜15が同じ装置で連続的に
作製することが可能であり、効率よく製造することがで
きる。
【0038】さらに、抵抗体薄膜を構成する微粒子とし
ては、熱的、化学的に安定な材料である貴金属などを用
いることが望ましい。微粒子の大きさは50nm以下と
するのが、作製上および微粒子間距離をnmのレベルで
比較的均一にする上で望ましいが、基本的には微粒子間
距離をトンネル電流が流れる大きさにすることが重要で
ある。実際にトンネル電流が流れる微粒子間距離は0.
5nm〜2nmであり、微粒子間を電気絶縁性物質で埋
め込む場合の抵抗体薄膜14、16中の電気絶縁性物質
に対する微粒子の割合は、体積比で5〜70%の領域で
比較的高温で動作するメモリ素子が得られた。
ては、熱的、化学的に安定な材料である貴金属などを用
いることが望ましい。微粒子の大きさは50nm以下と
するのが、作製上および微粒子間距離をnmのレベルで
比較的均一にする上で望ましいが、基本的には微粒子間
距離をトンネル電流が流れる大きさにすることが重要で
ある。実際にトンネル電流が流れる微粒子間距離は0.
5nm〜2nmであり、微粒子間を電気絶縁性物質で埋
め込む場合の抵抗体薄膜14、16中の電気絶縁性物質
に対する微粒子の割合は、体積比で5〜70%の領域で
比較的高温で動作するメモリ素子が得られた。
【0039】また、電気絶縁性物質および電気絶縁性薄
膜15の材料は酸化物、窒化物、有機材料など、トンネ
ル電流の変化を検出できる程度に導電性が低い材料であ
ればよい。
膜15の材料は酸化物、窒化物、有機材料など、トンネ
ル電流の変化を検出できる程度に導電性が低い材料であ
ればよい。
【0040】なお、Auターゲットを、アルミニウム
(Al)、珪素(Si)、リン(P)、硫黄(S)、ク
ロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバル
ト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Z
n)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素
(As)、セレン(Se)、パラジウム(Pd)、銀
(Ag)、カドミウム(Cd)、インジウム(In)、
錫(Sn)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、白
金(Pt)、金(Au)、または鉛(Pb)から選ばれ
た少なくとも1種の金属あるいは半導体のターゲットに
代えて作製しても、粒径1〜50nmの金属あるいは半
導体の微粒子が均一に分散した多重トンネル接合が得ら
れた。
(Al)、珪素(Si)、リン(P)、硫黄(S)、ク
ロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバル
ト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Z
n)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ素
(As)、セレン(Se)、パラジウム(Pd)、銀
(Ag)、カドミウム(Cd)、インジウム(In)、
錫(Sn)、アンチモン(Sb)、テルル(Te)、白
金(Pt)、金(Au)、または鉛(Pb)から選ばれ
た少なくとも1種の金属あるいは半導体のターゲットに
代えて作製しても、粒径1〜50nmの金属あるいは半
導体の微粒子が均一に分散した多重トンネル接合が得ら
れた。
【0041】また、上記実施例においては電気絶縁性物
質としてSiO2を用いた場合を示したが、窒化珪素
(Si3N4)、酸化アルミニウム(Al2O3)、窒化ア
ルミニウム(AlN)、酸化チタン(TiO2)、酸化
ハフニウム(HfO2)を用いても耐食性に優れた抵抗
体薄膜14、16を製造できた。これらの電気絶縁性物
質は、酸化物や窒化物をスパッタリングして作製できる
が、珪素やアルミニウムなどの半導体材料や金属材料を
酸素や窒素を含む雰囲気中でスパッタリングすることに
よっても作製することができた。
質としてSiO2を用いた場合を示したが、窒化珪素
(Si3N4)、酸化アルミニウム(Al2O3)、窒化ア
ルミニウム(AlN)、酸化チタン(TiO2)、酸化
ハフニウム(HfO2)を用いても耐食性に優れた抵抗
体薄膜14、16を製造できた。これらの電気絶縁性物
質は、酸化物や窒化物をスパッタリングして作製できる
が、珪素やアルミニウムなどの半導体材料や金属材料を
酸素や窒素を含む雰囲気中でスパッタリングすることに
よっても作製することができた。
【0042】さらに、メモリ素子は、熱処理を行なうこ
とにより特性を向上することができた。この熱処理は用
いた金属あるいは半導体材料の融点の5分の1から5分
の3の間の温度で行なうのが適切であった。熱処理によ
り粒径が増大するとともに、粒径も揃い、微粒子結晶中
の歪や欠陥が除去されるため、特性が向上したものと考
えられる。電気絶縁性物質として窒化物材料を用いた場
合は熱処理による粒径の増大は僅かであったが、特性の
安定化をはかることができた。この場合粒径はスパッタ
リング中の基板温度により制御できた。
とにより特性を向上することができた。この熱処理は用
いた金属あるいは半導体材料の融点の5分の1から5分
の3の間の温度で行なうのが適切であった。熱処理によ
り粒径が増大するとともに、粒径も揃い、微粒子結晶中
の歪や欠陥が除去されるため、特性が向上したものと考
えられる。電気絶縁性物質として窒化物材料を用いた場
合は熱処理による粒径の増大は僅かであったが、特性の
安定化をはかることができた。この場合粒径はスパッタ
リング中の基板温度により制御できた。
【0043】スパッタリング中の基板温度を高くした
り、熱処理を行なうことにより微粒子の角がとれ、なめ
らかになったが、なめらかな微粒子の方が角ばった微粒
子よりも初期特性が優れていた。これはトンネル電流は
微粒子表面の状態に影響を受け易いため、表面がなめら
かな微粒子の方が安定した表面となり、安定したトンネ
ル電流が流れたためと考えられる。
り、熱処理を行なうことにより微粒子の角がとれ、なめ
らかになったが、なめらかな微粒子の方が角ばった微粒
子よりも初期特性が優れていた。これはトンネル電流は
微粒子表面の状態に影響を受け易いため、表面がなめら
かな微粒子の方が安定した表面となり、安定したトンネ
ル電流が流れたためと考えられる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメモリ素
子によれば、従来の薄膜製造方法により、金属あるいは
半導体の微粒子を均一に1nm程度のギャップで分離し
た多重トンネル接合が得られ、また、膜厚方向の制御で
その特性を制御できるため、従来の微細加工方法でクー
ロンブロッケードを利用したメモリ素子が得られる。ま
た耐食性に優れた電気絶縁性薄膜を用いることができる
ため、信頼性、長期安定性に優れたメモリ素子を提供す
ることができる。
子によれば、従来の薄膜製造方法により、金属あるいは
半導体の微粒子を均一に1nm程度のギャップで分離し
た多重トンネル接合が得られ、また、膜厚方向の制御で
その特性を制御できるため、従来の微細加工方法でクー
ロンブロッケードを利用したメモリ素子が得られる。ま
た耐食性に優れた電気絶縁性薄膜を用いることができる
ため、信頼性、長期安定性に優れたメモリ素子を提供す
ることができる。
【0045】また、本発明の製造方法によれば、金属あ
るいは半導体の種類、微粒子の大きさ、密度、微粒子間
距離などを制御し易く、特性の優れたメモリ素子を再現
性良く製造することができる。
るいは半導体の種類、微粒子の大きさ、密度、微粒子間
距離などを制御し易く、特性の優れたメモリ素子を再現
性良く製造することができる。
【図1】本発明の実施例におけるメモリ素子の構成断面
図
図
【図2】本発明の実施例におけるメモリ素子の構造断面
図
図
【図3】本発明の実施例におけるメモリ素子の製造に用
いる製造装置の概略図
いる製造装置の概略図
1 絶縁性基板 2、3、7、12、13、17 電極 4、6 抵抗体 5、8 電気絶縁性物質 9 微粒子 10 Si基板 11 Si熱酸化膜 14、16 抵抗体薄膜 15 SiO2薄膜 18 石英ガラスターゲット 19 Auターゲット 20 基板 21 ヒーター 22 基板ホルダ 23 シールド板 24 ガス導入口 25 ガス排出口
Claims (8)
- 【請求項1】基板上に形成され金属または半導体からな
る複数の微粒子が絶縁層中に分散された第1の抵抗体
と、前記基板上の前記第1の抵抗体の両端に形成された
第1及び第2の電極と、前記第1の抵抗体上に電気絶縁
性物質層を介して形成された金属または半導体からなる
複数の微粒子が絶縁層中に分散された第2の抵抗体と、
前記第2の抵抗体上に形成された第3の電極とを有し、
前記第1の電極と前記第2の電極間に流れるトンネル電
流の特性により前記第2の抵抗体中の電子の有無を判断
することを特徴とするメモリ素子。 - 【請求項2】第1及び第2の抵抗体中に分散された金属
または半導体からなる複数の微粒子の間隔が0.5nm
〜1nmであることを特徴とする請求項1記載のメモリ
素子。 - 【請求項3】電気絶縁性物質層の厚みが5nm以下であ
ることを特徴とする請求項1記載のメモリ素子。 - 【請求項4】金属あるいは半導体の微粒子の直径が50
nm以下であることを特徴とする請求項1記載のメモリ
素子。 - 【請求項5】第1の抵抗体、第2の抵抗体および第1の
抵抗体と第2の抵抗体間の電気絶縁性物質が層状に積層
されたことを特徴とする請求項1記載のメモリ素子。 - 【請求項6】基板上に所定の間隔をおいて第1及び第2
の電極を形成する工程と、前記第1及び第2の電極が形
成された前記基板上に金属または半導体からなる複数の
微粒子が絶縁層中に分散された第1の抵抗体を形成する
工程と、前記第1の抵抗体に電気絶縁性物質層を介して
金属または半導体からなる複数の微粒子が絶縁層中に分
散された第2の抵抗体を形成する工程と、前記第2の抵
抗体上に第3の電極を形成する工程とを有するメモリ素
子の製造方法であって、前記電気絶縁性物質層を層状に
積層することを特徴とするメモリ素子の製造方法。 - 【請求項7】第1あるいは第2の抵抗体を電気絶縁性物
質と金属または半導体からなる微粒子とを交互に堆積さ
せることにより形成することを特徴とする請求項6記載
のメモリ素子の製造方法。 - 【請求項8】第1または第2の抵抗体を熱処理する工程
を付加したことを特徴とする請求項6記載のメモリ素子
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179818A JPH0936317A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | メモリ素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179818A JPH0936317A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | メモリ素子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0936317A true JPH0936317A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16072433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7179818A Pending JPH0936317A (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | メモリ素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0936317A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998053504A1 (de) * | 1997-05-21 | 1998-11-26 | Christoph Wasshuber | Ein-elektron-speicherbauelement |
EP1256986A2 (en) * | 2001-05-10 | 2002-11-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Single electron memory device and method for manufacturing the same |
WO2004010508A1 (ja) * | 2002-07-23 | 2004-01-29 | Asahi Glass Company, Limited | 不揮発性半導体記憶素子および製造方法 |
-
1995
- 1995-07-17 JP JP7179818A patent/JPH0936317A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998053504A1 (de) * | 1997-05-21 | 1998-11-26 | Christoph Wasshuber | Ein-elektron-speicherbauelement |
EP1256986A2 (en) * | 2001-05-10 | 2002-11-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Single electron memory device and method for manufacturing the same |
EP1256986A3 (en) * | 2001-05-10 | 2004-04-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Single electron memory device and method for manufacturing the same |
US6946346B2 (en) | 2001-05-10 | 2005-09-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method for manufacturing a single electron memory device having quantum dots between gate electrode and single electron storage element |
WO2004010508A1 (ja) * | 2002-07-23 | 2004-01-29 | Asahi Glass Company, Limited | 不揮発性半導体記憶素子および製造方法 |
US7550802B2 (en) | 2002-07-23 | 2009-06-23 | Asahi Glass Company, Limited | Nonvolatile semiconductor memory device and manufacturing process of the same |
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