JPH0932454A - ロックビット - Google Patents
ロックビットInfo
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- JPH0932454A JPH0932454A JP20532795A JP20532795A JPH0932454A JP H0932454 A JPH0932454 A JP H0932454A JP 20532795 A JP20532795 A JP 20532795A JP 20532795 A JP20532795 A JP 20532795A JP H0932454 A JPH0932454 A JP H0932454A
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- Japan
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- hole
- bit
- head
- groove
- flutes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 強力さく岩機で能率的にさく孔を行うことの
できるロックビットを提供する。 【構成】 鋼製の台金の頭部に硬質刃体とフラッシング
ホ−ルが設けられ、胴部の後端部には後向きに開口する
ロッド嵌合穴が設けられたロックビットにおいて、前記
台金の頭部と胴部の接続部外周部に円周方向の環状溝を
設けると共に、該環状溝から胴部後端部にかけて、軸方
向に沿う複数のスプライン状縦溝を設けた。前記胴部の
縦溝部分に、斜め後向きに開口する逆向きフラッシング
ホ−ルを設けておけば、繰粉の排出が良好となるので好
ましい。
できるロックビットを提供する。 【構成】 鋼製の台金の頭部に硬質刃体とフラッシング
ホ−ルが設けられ、胴部の後端部には後向きに開口する
ロッド嵌合穴が設けられたロックビットにおいて、前記
台金の頭部と胴部の接続部外周部に円周方向の環状溝を
設けると共に、該環状溝から胴部後端部にかけて、軸方
向に沿う複数のスプライン状縦溝を設けた。前記胴部の
縦溝部分に、斜め後向きに開口する逆向きフラッシング
ホ−ルを設けておけば、繰粉の排出が良好となるので好
ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木工事等でさく岩機
に取り付けて使用されるロックビットに関するものであ
る。
に取り付けて使用されるロックビットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉱山、土木、建築等の分野で岩石等の穿
孔に使用されるロックビットとして、鋼製の台金の頭部
に硬質刃体(超硬チップ)を植え付け、台金の後部に
は、さく孔ロッドが嵌合する嵌合穴を設けた回転打撃式
のロックビットが広く知られている。これら従来公知の
ロックビットは、さく岩機で発破用の下孔を穿孔するた
めに使用されるのが一般的である。
孔に使用されるロックビットとして、鋼製の台金の頭部
に硬質刃体(超硬チップ)を植え付け、台金の後部に
は、さく孔ロッドが嵌合する嵌合穴を設けた回転打撃式
のロックビットが広く知られている。これら従来公知の
ロックビットは、さく岩機で発破用の下孔を穿孔するた
めに使用されるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、さく岩機やコン
プレッサ−が大型化し、これらの性能が大幅に向上して
いるが、ロックビットの性能がこれについて行けないた
め、種々の問題が生じている。例えば、さく岩機の推力
が大き過ぎるため、ビットに無理な力が作用して、孔曲
がりを生じたり、ビットのフラッシングホ−ルから噴出
される圧縮空気が多過ぎて乱流が生じ、繰粉による台金
の異常摩耗が生じるようなことがある。
プレッサ−が大型化し、これらの性能が大幅に向上して
いるが、ロックビットの性能がこれについて行けないた
め、種々の問題が生じている。例えば、さく岩機の推力
が大き過ぎるため、ビットに無理な力が作用して、孔曲
がりを生じたり、ビットのフラッシングホ−ルから噴出
される圧縮空気が多過ぎて乱流が生じ、繰粉による台金
の異常摩耗が生じるようなことがある。
【0004】さく岩機等の性能向上に伴い、ロックビッ
トの性能を向上すべくいろいろと研究されているが、い
まだ満足できるものが得られていないのが現状である。
そこで、本発明は、従来のロックビットを改良し、高性
能のさく岩機での使用に堪えるものを提供することを課
題としている。
トの性能を向上すべくいろいろと研究されているが、い
まだ満足できるものが得られていないのが現状である。
そこで、本発明は、従来のロックビットを改良し、高性
能のさく岩機での使用に堪えるものを提供することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明にかかるロックビットは、鋼製の台金の頭部に硬質刃
体とフラッシングホ−ルが設けられ、胴部には後向きに
開口するロッド嵌合穴が設けられたロックビットにおい
て、前記台金の頭部と胴部の接続部外周部に円周方向の
環状溝を設けると共に、該環状溝から胴部後端部にかけ
て、軸方向に沿う複数のスプライン状縦溝を設けたこと
を特徴としている。
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明にかかるロックビットは、鋼製の台金の頭部に硬質刃
体とフラッシングホ−ルが設けられ、胴部には後向きに
開口するロッド嵌合穴が設けられたロックビットにおい
て、前記台金の頭部と胴部の接続部外周部に円周方向の
環状溝を設けると共に、該環状溝から胴部後端部にかけ
て、軸方向に沿う複数のスプライン状縦溝を設けたこと
を特徴としている。
【0006】上記ビットの胴部の縦溝部分には、斜め後
向きに開口する逆向きフラッシングホ−ルを設けておく
のが好ましい。また、胴部に設けられている嵌合穴の後
部に、該嵌合穴よりも大きい内径でロッドの外周部を覆
う筒状の延長部を後方に向かって延設しておくとより好
ましい。さらに、台金の後端部外周部に比較的大きな面
取りを施し、この部分に硬質刃体を植え付けておくのも
効果的である。
向きに開口する逆向きフラッシングホ−ルを設けておく
のが好ましい。また、胴部に設けられている嵌合穴の後
部に、該嵌合穴よりも大きい内径でロッドの外周部を覆
う筒状の延長部を後方に向かって延設しておくとより好
ましい。さらに、台金の後端部外周部に比較的大きな面
取りを施し、この部分に硬質刃体を植え付けておくのも
効果的である。
【0007】
【作用】このロックビットは、その嵌合穴にさく岩機に
連結したさく孔ロッドの先端部を嵌合装着して使用され
る。さく孔中は、さく岩機から打撃力と回転力と推力が
負荷されると共に、さく孔ロッドの芯部に設けられてい
る貫通孔(水孔)を通してエア又はエアと水が供給さ
れ、ロックビットの先端部のフラッシングホ−ルから噴
出される。このエアは、刃体によって破砕された繰粉を
後方へ運び、穿孔された穴の外へ排出する。本ロックビ
ットでは、ビット頭部と胴部の境界部に環状溝が設けら
れ、そこから後方へ抜ける複数の縦溝が設けられている
ので、噴出されたエアと繰粉は一旦環状溝に入り、そこ
から複数の縦溝に分散されて後方へ移動する。このた
め、繰粉の排出が良好に行われる。
連結したさく孔ロッドの先端部を嵌合装着して使用され
る。さく孔中は、さく岩機から打撃力と回転力と推力が
負荷されると共に、さく孔ロッドの芯部に設けられてい
る貫通孔(水孔)を通してエア又はエアと水が供給さ
れ、ロックビットの先端部のフラッシングホ−ルから噴
出される。このエアは、刃体によって破砕された繰粉を
後方へ運び、穿孔された穴の外へ排出する。本ロックビ
ットでは、ビット頭部と胴部の境界部に環状溝が設けら
れ、そこから後方へ抜ける複数の縦溝が設けられている
ので、噴出されたエアと繰粉は一旦環状溝に入り、そこ
から複数の縦溝に分散されて後方へ移動する。このた
め、繰粉の排出が良好に行われる。
【0008】
【実施例】以下、図面に表された本発明の実施例につい
て具体的に説明する。このロックビット1は、鋼製の台
金2の拡径された頭部3に複数の超硬合金チップ(以
下、超硬チップと呼ぶ)からなる硬質刃体5,…が植設
されている。台金2の頭部よりも後方の部分は、胴部7
であり、この部分の内側には、さく孔ロッドに対する装
着手段として、後方に開口する嵌合穴9が形成されてい
る。嵌合穴9の内面には、さく孔ロッドに対する装着手
段として雌ネジ部9aが設けられている。
て具体的に説明する。このロックビット1は、鋼製の台
金2の拡径された頭部3に複数の超硬合金チップ(以
下、超硬チップと呼ぶ)からなる硬質刃体5,…が植設
されている。台金2の頭部よりも後方の部分は、胴部7
であり、この部分の内側には、さく孔ロッドに対する装
着手段として、後方に開口する嵌合穴9が形成されてい
る。嵌合穴9の内面には、さく孔ロッドに対する装着手
段として雌ネジ部9aが設けられている。
【0009】前記頭部3の硬質刃体である超硬チップ5
は、先端面が球面で円形断面をもつ超硬チップである
が、尖った刃先を持ついわゆるチゼルタイプのものでも
よい。この場合、チップを正面から見て十文字に植え付
けてもよく、Xタイプでもよい。
は、先端面が球面で円形断面をもつ超硬チップである
が、尖った刃先を持ついわゆるチゼルタイプのものでも
よい。この場合、チップを正面から見て十文字に植え付
けてもよく、Xタイプでもよい。
【0010】最外周部に植え付けられている刃体5と刃
体5の間隔部には、台金を切り込んで形成したカッテイ
ングル−ム10,…が設けられている。また、頭部の適
所にフラッシングホ−ル(水孔)12,…が開口してい
る。この水孔の基部は、前記ねじ穴9の穴底部に設けた
凹部13に連通している。図示例では、頭部のフラッシ
ングホ−ル12は等間隔で3個設けられており、この部
分には該フラッシングホ−ルの開口部を通ってビット外
周部に達する案内溝14がそれぞれ設けられている。案
内溝14は、外側が深くなるように約15度傾斜してお
り、その最も深い部分の深さdは16mmである。この
案内溝14の外側端部には正面視V状の繰粉溝16がそ
れぞれ設けられている。この繰粉溝16は、前記カッテ
イングル−ム10を兼ねるもので、その切り込み深さは
カッテイングル−ム10よりも若干深くなっている。
体5の間隔部には、台金を切り込んで形成したカッテイ
ングル−ム10,…が設けられている。また、頭部の適
所にフラッシングホ−ル(水孔)12,…が開口してい
る。この水孔の基部は、前記ねじ穴9の穴底部に設けた
凹部13に連通している。図示例では、頭部のフラッシ
ングホ−ル12は等間隔で3個設けられており、この部
分には該フラッシングホ−ルの開口部を通ってビット外
周部に達する案内溝14がそれぞれ設けられている。案
内溝14は、外側が深くなるように約15度傾斜してお
り、その最も深い部分の深さdは16mmである。この
案内溝14の外側端部には正面視V状の繰粉溝16がそ
れぞれ設けられている。この繰粉溝16は、前記カッテ
イングル−ム10を兼ねるもので、その切り込み深さは
カッテイングル−ム10よりも若干深くなっている。
【0011】頭部3と胴部7の境界部には、全周にわた
って円周方向の環状溝15が設けられている。環状溝1
5の深さは数mm(実施例では約5ミリ)であり、その
断面は円弧状の滑らかな曲線となっている。
って円周方向の環状溝15が設けられている。環状溝1
5の深さは数mm(実施例では約5ミリ)であり、その
断面は円弧状の滑らかな曲線となっている。
【0012】胴部3の外周面上には、先端部が前記環状
溝15に開口し後端部が胴部後端部に開口する複数(図
示例では6本)のスプライン状縦溝17,…が一定の間
隔で設けられている。この縦溝17は、断面が約90度
の概略V状を呈しており、その底部はRとなっている。
縦溝17の深さは前記環状溝の深さと同じである。な
お、環状溝の本数は、3〜8本とするのが好ましく、4
〜6本とするのがより好ましい。
溝15に開口し後端部が胴部後端部に開口する複数(図
示例では6本)のスプライン状縦溝17,…が一定の間
隔で設けられている。この縦溝17は、断面が約90度
の概略V状を呈しており、その底部はRとなっている。
縦溝17の深さは前記環状溝の深さと同じである。な
お、環状溝の本数は、3〜8本とするのが好ましく、4
〜6本とするのがより好ましい。
【0013】縦溝17,…には、1本おき(又は縦溝ご
と)に逆向きのフラッシングホ−ル20,…が設けられ
ている。逆向きフラッシングホ−ル20は、ビットの軸
方向と直角な方向に対する傾斜角θが約40度(30〜
50度とするのが好ましい)であり、その基部は前記凹
部13に連通している。逆向きフラッシングホ−ル20
の総断面積は、前向きのフラッシングホ−ル12の総断
面積の0.5倍〜2倍とするのが好ましく、0.8倍〜
1.2倍とするのがより好ましい。
と)に逆向きのフラッシングホ−ル20,…が設けられ
ている。逆向きフラッシングホ−ル20は、ビットの軸
方向と直角な方向に対する傾斜角θが約40度(30〜
50度とするのが好ましい)であり、その基部は前記凹
部13に連通している。逆向きフラッシングホ−ル20
の総断面積は、前向きのフラッシングホ−ル12の総断
面積の0.5倍〜2倍とするのが好ましく、0.8倍〜
1.2倍とするのがより好ましい。
【0014】ビットの胴部に設けられている嵌合穴9
は、雌ネジ部9aよりも後側が内径の大きなバカ穴部9
bとなっている。前記雌ネジ部9aの長さは通常100
mm程度であり、バカ穴部9bの長さは50mm以下と
するのが好ましく、15〜40mm程度とするのがより
好ましい。
は、雌ネジ部9aよりも後側が内径の大きなバカ穴部9
bとなっている。前記雌ネジ部9aの長さは通常100
mm程度であり、バカ穴部9bの長さは50mm以下と
するのが好ましく、15〜40mm程度とするのがより
好ましい。
【0015】また、胴部の後端部には、面取り状の傾斜
面25が形成されている。この傾斜面の角度αは30〜
50度とするのが好ましく、図示例では45度である。
この傾斜面は、後端部が前記縦溝17の底よりも中心寄
りに位置し、その位置から斜め前向きに形成されてい
る。この傾斜面には、適当な間隔で超硬合金チップで作
られた硬質刃体30が植え付けられている。
面25が形成されている。この傾斜面の角度αは30〜
50度とするのが好ましく、図示例では45度である。
この傾斜面は、後端部が前記縦溝17の底よりも中心寄
りに位置し、その位置から斜め前向きに形成されてい
る。この傾斜面には、適当な間隔で超硬合金チップで作
られた硬質刃体30が植え付けられている。
【0016】このロックビット1は、さく岩機に連結し
たさく孔ロッドの先端部に装着して使用される。この装
着は、さく孔ロッド先端部の雄ネジ部を嵌合穴9の雌ネ
ジ部に螺合することにより行われる。この状態でビット
1の頭部を被さく孔物である岩盤に押し当て、さく岩機
から打撃力、回転力及び推力を与えてさく孔を行う。さ
く孔中は、ビットのフラッシングホ−ルから水(エアの
場合もある)が噴出される。
たさく孔ロッドの先端部に装着して使用される。この装
着は、さく孔ロッド先端部の雄ネジ部を嵌合穴9の雌ネ
ジ部に螺合することにより行われる。この状態でビット
1の頭部を被さく孔物である岩盤に押し当て、さく岩機
から打撃力、回転力及び推力を与えてさく孔を行う。さ
く孔中は、ビットのフラッシングホ−ルから水(エアの
場合もある)が噴出される。
【0017】さく孔により発生した繰り粉すなわち岩屑
は、噴出された水と共に頭部3のカッテイングル−ム1
0,…と繰粉溝16,…を通って後方へ送られ、頭部付
け根の環状溝15に一旦送り込まれた後、胴部の縦溝1
7を通って外部へ排出される。このように、繰粉が環状
溝15から複数の縦溝17に振り分けられて排出される
ので、特定の部分に異常な摩耗が生じるようなことがな
い。なお、硬質刃体5の配列状の制約から、頭部の繰粉
溝16に合致するように縦溝17を設けるのが困難な場
合が多いが、本発明では環状溝15を設けることによ
り、繰粉溝と縦溝を合致させなくてもよくなり、設計上
の制約が少なくなっている。
は、噴出された水と共に頭部3のカッテイングル−ム1
0,…と繰粉溝16,…を通って後方へ送られ、頭部付
け根の環状溝15に一旦送り込まれた後、胴部の縦溝1
7を通って外部へ排出される。このように、繰粉が環状
溝15から複数の縦溝17に振り分けられて排出される
ので、特定の部分に異常な摩耗が生じるようなことがな
い。なお、硬質刃体5の配列状の制約から、頭部の繰粉
溝16に合致するように縦溝17を設けるのが困難な場
合が多いが、本発明では環状溝15を設けることによ
り、繰粉溝と縦溝を合致させなくてもよくなり、設計上
の制約が少なくなっている。
【0018】さく孔中には、上記逆向きフラッシングホ
−ル20から後向きに水が噴出される。この逆向きフラ
ッシングホ−ルを設けない場合は、ビット後方における
繰粉排出状態を良好に保つため、頭部の前向きフラッシ
ングホ−ル12から噴出する水の量を多くする必要があ
る。しかしながら、このように前向きに噴出する水の量
を多くすると、刃体部分で乱流や二次破砕が生じやす
く、繰粉の排出に支障が生じて、ビットの異常摩耗等が
起こることが多い。上記のように逆向きフラッシングホ
−ルを設けておけば、頭部前面に噴出する水の量を適当
に少なくしても、ビット後方の水量は多くなるので、全
体的に繰粉の排出が良好に行われる。
−ル20から後向きに水が噴出される。この逆向きフラ
ッシングホ−ルを設けない場合は、ビット後方における
繰粉排出状態を良好に保つため、頭部の前向きフラッシ
ングホ−ル12から噴出する水の量を多くする必要があ
る。しかしながら、このように前向きに噴出する水の量
を多くすると、刃体部分で乱流や二次破砕が生じやす
く、繰粉の排出に支障が生じて、ビットの異常摩耗等が
起こることが多い。上記のように逆向きフラッシングホ
−ルを設けておけば、頭部前面に噴出する水の量を適当
に少なくしても、ビット後方の水量は多くなるので、全
体的に繰粉の排出が良好に行われる。
【0019】さらに、上記縦溝17,…の間隔部に形成
されているスプライン状凸条27,…は、さく孔中にお
ける直進ガイドとして機能し、穴曲がりを防止する。ビ
ット胴部の後部には、ねじ穴よりも後側にバカ穴部が設
けられ、胴部の長さがその分だけ長くなっている。この
ため、前記凸条は、十分に長く形成されていることにな
り、直進効果に優れている。
されているスプライン状凸条27,…は、さく孔中にお
ける直進ガイドとして機能し、穴曲がりを防止する。ビ
ット胴部の後部には、ねじ穴よりも後側にバカ穴部が設
けられ、胴部の長さがその分だけ長くなっている。この
ため、前記凸条は、十分に長く形成されていることにな
り、直進効果に優れている。
【0020】また、図示例のビットでは、胴部後端部に
大きな面取り状の傾斜面が設けられ、この部分に、硬質
刃体30が植え込まれているので、さく孔が終了してビ
ットを引き抜く時、ビットの後に溜った岩石等を破砕す
る効果が生じ、ビットが抜けなくなる事故の防止上有効
である。
大きな面取り状の傾斜面が設けられ、この部分に、硬質
刃体30が植え込まれているので、さく孔が終了してビ
ットを引き抜く時、ビットの後に溜った岩石等を破砕す
る効果が生じ、ビットが抜けなくなる事故の防止上有効
である。
【0021】(さく孔試験1)図示例のビット1を用い
て実際にさく孔を行った。さく岩機はクロ−ラ式大型油
圧さく岩機であり、岩質は石灰岩、ビット直径は125
mm、1本のさく孔長は12mであった。このビット1
によるさく孔速度は120mm/分であり、比較のため
従来の同寸法のビットを用いてさく孔した場合のさく孔
速度は90m/分であった。
て実際にさく孔を行った。さく岩機はクロ−ラ式大型油
圧さく岩機であり、岩質は石灰岩、ビット直径は125
mm、1本のさく孔長は12mであった。このビット1
によるさく孔速度は120mm/分であり、比較のため
従来の同寸法のビットを用いてさく孔した場合のさく孔
速度は90m/分であった。
【0022】(さく孔試験2)上記と同様なさく岩機を
用いて石灰岩のさく孔を行った。ビット直径は125m
m、1本当りのさく孔深さは12mであったが、途中深
さ5mのところに粘土層があった。本発明ビットのさく
孔速度は125mm/分であり、穴曲がりは認められな
かった。一方、同寸法の従来のビットを用いた場合は、
さく孔速度が100m/分で、粘土層で5度の穴曲がり
が生じた。
用いて石灰岩のさく孔を行った。ビット直径は125m
m、1本当りのさく孔深さは12mであったが、途中深
さ5mのところに粘土層があった。本発明ビットのさく
孔速度は125mm/分であり、穴曲がりは認められな
かった。一方、同寸法の従来のビットを用いた場合は、
さく孔速度が100m/分で、粘土層で5度の穴曲がり
が生じた。
【0023】(さく孔試験3)同種のさく岩機を用い、
砂岩のさく孔を行った。ビット径は75mm、さく孔深
さは12mであった。本発明ビットではさく孔速度が1
50mm/分であり、落下したレキも大部分は吹き上げ
可能であった。これに対し、同寸法の従来のビットで
は、さく孔速度が110mm/分で、穴壁からレキが落
下し、クリ−ニングを繰り返す必要があった。
砂岩のさく孔を行った。ビット径は75mm、さく孔深
さは12mであった。本発明ビットではさく孔速度が1
50mm/分であり、落下したレキも大部分は吹き上げ
可能であった。これに対し、同寸法の従来のビットで
は、さく孔速度が110mm/分で、穴壁からレキが落
下し、クリ−ニングを繰り返す必要があった。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したごとく、本発明にかかる
ロックビットは、さく孔中における繰粉の排出状態が良
好で、能率的なさく孔を行えるものとなった。
ロックビットは、さく孔中における繰粉の排出状態が良
好で、能率的なさく孔を行えるものとなった。
【図1】本発明の1実施例の側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】そのX−X断面図である。
【図4】一部を省略した背面図である。
1 ロックビット 2 台金 3 頭部 5 超硬チップ(硬質刃体) 7 胴部 15 環状溝 17 縦溝
フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 健二 大阪府寝屋川市池田西町26−5 東邦金属 株式会社寝屋川工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 鋼製の台金の頭部に硬質刃体とフラッシ
ングホ−ルが設けられ、胴部の後端部には後向きに開口
するロッド嵌合穴が設けられたロックビットにおいて、
前記台金の頭部と胴部の接続部外周部に円周方向の環状
溝を設けると共に、該環状溝から胴部後端部にかけて、
軸方向に沿う複数のスプライン状縦溝を設けたことを特
徴とするロックビット。 - 【請求項2】 胴部の縦溝部分に斜め後向きに開口する
逆向きフラッシングホ−ルが設けられている請求項1に
記載のロックビット。 - 【請求項3】 台金の胴部に設けられている嵌合穴の後
部に、該嵌合穴の内径よりも大きい内径を持ちロッドの
外周部を覆う筒状のカバ−部が後方に向かって延設され
ている請求項1または2に記載のロックビット。 - 【請求項4】 台金の後端部外周部に面取りが施され、
この部分に硬質刃体が植え付けられている請求項1、2
又は3に記載のロックビット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20532795A JPH0932454A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ロックビット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20532795A JPH0932454A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ロックビット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0932454A true JPH0932454A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16505099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20532795A Pending JPH0932454A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ロックビット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0932454A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105041221A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-11-11 | 贵州中钻机械设备有限公司 | 快速钻进凿岩钻头 |
CN112585333A (zh) * | 2018-08-30 | 2021-03-30 | 山特维克矿山工程机械工具股份有限公司 | 带有弯曲的泥浆沟槽的钻头 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP20532795A patent/JPH0932454A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105041221A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-11-11 | 贵州中钻机械设备有限公司 | 快速钻进凿岩钻头 |
CN112585333A (zh) * | 2018-08-30 | 2021-03-30 | 山特维克矿山工程机械工具股份有限公司 | 带有弯曲的泥浆沟槽的钻头 |
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