JPH09323758A - 複合容器及びその製造方法 - Google Patents
複合容器及びその製造方法Info
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- JPH09323758A JPH09323758A JP8138282A JP13828296A JPH09323758A JP H09323758 A JPH09323758 A JP H09323758A JP 8138282 A JP8138282 A JP 8138282A JP 13828296 A JP13828296 A JP 13828296A JP H09323758 A JPH09323758 A JP H09323758A
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- flap
- flaps
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プラスチック製の内側容器と該内側容器の外側
に一体に設けられた紙を主体とした外側容器とから成
り、特に落下等の衝撃に対する強度と、外側容器と内側
容器との分別性の優れた容器およびその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】紙を主体とした外側容器と、その外側容器
の内部に収納されたプラスチック製の内側容器とから成
る複合容器において、外側容器の各々の側面に備え付け
られたフラップ部の少なくとも二個所以上に、前記内側
容器の肉厚が薄いところを保護する補強部が設けられて
いることを特徴とする複合容器及びその製造方法であ
る。
に一体に設けられた紙を主体とした外側容器とから成
り、特に落下等の衝撃に対する強度と、外側容器と内側
容器との分別性の優れた容器およびその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】紙を主体とした外側容器と、その外側容器
の内部に収納されたプラスチック製の内側容器とから成
る複合容器において、外側容器の各々の側面に備え付け
られたフラップ部の少なくとも二個所以上に、前記内側
容器の肉厚が薄いところを保護する補強部が設けられて
いることを特徴とする複合容器及びその製造方法であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック製の内
側容器と該内側容器の外側に一体に設けられた紙を主体
とした外側容器とから成る複合容器であって、特に落下
等の衝撃に対する強度と、外側容器と内側容器との分別
性の優れた容器とその製造方法に関するものである。
側容器と該内側容器の外側に一体に設けられた紙を主体
とした外側容器とから成る複合容器であって、特に落下
等の衝撃に対する強度と、外側容器と内側容器との分別
性の優れた容器とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源枯渇の問題、リサイクル運動
が活発化している中、紙製の外側容器とプラスチック製
の内側容器を組み合わせることにより、紙とプラスチッ
クの分別廃棄が可能で、プラスチックの減量化、リサイ
クル化が図られた複合容器が種々、提案されている(特
願平6−212537号等)。
が活発化している中、紙製の外側容器とプラスチック製
の内側容器を組み合わせることにより、紙とプラスチッ
クの分別廃棄が可能で、プラスチックの減量化、リサイ
クル化が図られた複合容器が種々、提案されている(特
願平6−212537号等)。
【0003】上記提案された複合容器では流通工程や店
頭における商品の陳列時あるいは消費者が容器を誤って
落下させてしまったときに容器が破袋しないということ
が最低限、必要とされる。また、流通工程や商品陳列時
に容器を落下させ、仮に破袋しなかったとしても外側容
器と内側容器が分離してしまったら、商品としての価値
がなくなってしまうため、落下の衝撃による外側容器と
内側容器の分離に伴う外観不良は最低限に止める必要が
ある。
頭における商品の陳列時あるいは消費者が容器を誤って
落下させてしまったときに容器が破袋しないということ
が最低限、必要とされる。また、流通工程や商品陳列時
に容器を落下させ、仮に破袋しなかったとしても外側容
器と内側容器が分離してしまったら、商品としての価値
がなくなってしまうため、落下の衝撃による外側容器と
内側容器の分離に伴う外観不良は最低限に止める必要が
ある。
【0004】また、上記複合容器は省資源に対応するた
め、内側容器の成形に用いるプラスチック使用量を極
力、少なくするために内側容器の肉厚、特にコーナー部
の肉厚は非常に薄くなっている。プラスチック使用量の
低下に伴う強度物性の低下は紙製の外側容器によりある
程度は改善することが可能であるが、複合容器の肩フラ
ップ部は個々に独立しているため、二枚の肩フラップ部
で挟まれた個所は肉厚の極めて薄いプラスチック容器の
コーナー部が露出していることになる。そのため、落下
等の衝撃が複合容器に加えられた時には肉厚の薄い部分
に応力が集中し、そこをきっかけとして破袋してしま
う。また、内側容器としてポリプロピレン樹脂のような
柔軟な樹脂を用いた場合、破袋個所を補強しても接着剤
塗工部/未塗工部の境界等の破袋し易い所へも応力が集
中し、破袋してしまう可能性がある。また、その衝撃の
際、各側面に備え付けられた肩フラップ部も各々、独立
して分離してしまい、外観不良を招く虞がある。
め、内側容器の成形に用いるプラスチック使用量を極
力、少なくするために内側容器の肉厚、特にコーナー部
の肉厚は非常に薄くなっている。プラスチック使用量の
低下に伴う強度物性の低下は紙製の外側容器によりある
程度は改善することが可能であるが、複合容器の肩フラ
ップ部は個々に独立しているため、二枚の肩フラップ部
で挟まれた個所は肉厚の極めて薄いプラスチック容器の
コーナー部が露出していることになる。そのため、落下
等の衝撃が複合容器に加えられた時には肉厚の薄い部分
に応力が集中し、そこをきっかけとして破袋してしま
う。また、内側容器としてポリプロピレン樹脂のような
柔軟な樹脂を用いた場合、破袋個所を補強しても接着剤
塗工部/未塗工部の境界等の破袋し易い所へも応力が集
中し、破袋してしまう可能性がある。また、その衝撃の
際、各側面に備え付けられた肩フラップ部も各々、独立
して分離してしまい、外観不良を招く虞がある。
【0005】肩フラップ部の剥離に伴う外観不良の問題
は落下による衝撃だけでなく、複合容器に内容物を充填
するときにも生じる可能性がある。内容物の充填方法は
内容物が調味料か、飲料か、さらにはトイレタリー関連
かによって変わってくるが、その内容物の種類によって
は充填と同時に殺菌を施すため、内容物をホット充填す
るものもある。しかしながら、この複合容器では加熱さ
れたプリフォームの熱を利用して外側容器と内側容器と
を接合させるため、熱溶融性の接着剤を用いて成形が行
なわれており、内容物をホット充填する際に接着剤が再
び、溶融する。その結果、肩フラップ部が剥離してしま
い、外観不良を招くという問題もある。
は落下による衝撃だけでなく、複合容器に内容物を充填
するときにも生じる可能性がある。内容物の充填方法は
内容物が調味料か、飲料か、さらにはトイレタリー関連
かによって変わってくるが、その内容物の種類によって
は充填と同時に殺菌を施すため、内容物をホット充填す
るものもある。しかしながら、この複合容器では加熱さ
れたプリフォームの熱を利用して外側容器と内側容器と
を接合させるため、熱溶融性の接着剤を用いて成形が行
なわれており、内容物をホット充填する際に接着剤が再
び、溶融する。その結果、肩フラップ部が剥離してしま
い、外観不良を招くという問題もある。
【0006】また、外側容器をブランクの状態からシー
ル貼りをし、成形機に供給する際、箱状にした外側容器
を供給するため、従来の形状では肩および底フラップと
側面間の罫線をある角度で折り癖を付ける工程が必要と
されているが、できれば、こ0工程をなくしたいという
のが現状の課題である。
ル貼りをし、成形機に供給する際、箱状にした外側容器
を供給するため、従来の形状では肩および底フラップと
側面間の罫線をある角度で折り癖を付ける工程が必要と
されているが、できれば、こ0工程をなくしたいという
のが現状の課題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
実情を考慮して、プラスチック製の内側容器の肉厚が薄
い部分を外側容器の各側面に備え付けられたフラップ部
にその肉厚が薄い部分を保護するための補強部を設ける
ことにより落下時の内側容器の破袋をなくし、さらに各
々独立していた肩フラップ部をその補強部を利用するこ
とにより接合し、落下時およびホット充填時のフラップ
剥離による外観不良を改善させることが可能で、さらに
その補強部に分別用の摘みとして機能させることにより
プラスチックのリサイクル化を図り、さらに成形機にカ
ートンを供給する際の罫線の折り癖を付ける工程をでき
るだけ省略させることが可能な複合容器を提供すること
にある。
実情を考慮して、プラスチック製の内側容器の肉厚が薄
い部分を外側容器の各側面に備え付けられたフラップ部
にその肉厚が薄い部分を保護するための補強部を設ける
ことにより落下時の内側容器の破袋をなくし、さらに各
々独立していた肩フラップ部をその補強部を利用するこ
とにより接合し、落下時およびホット充填時のフラップ
剥離による外観不良を改善させることが可能で、さらに
その補強部に分別用の摘みとして機能させることにより
プラスチックのリサイクル化を図り、さらに成形機にカ
ートンを供給する際の罫線の折り癖を付ける工程をでき
るだけ省略させることが可能な複合容器を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために考えられたものであり、請求項1記載の発
明は外側容器に備え付けられたフラップにプラスチック
製の内側容器の肉厚が薄い部分を保護する補強部を設け
ることにより、落下による内側容器の破袋をなくすため
のものである。請求項2記載の発明は、補強部とその補
強部に隣接するフラップを接合させることにより、落下
による衝撃もしくはホット充填時の際、生じる肩フラッ
プ部の剥離による外観不良を出来るだけ改善させたもの
である。請求項3記載の発明は、外側容器が箱状に形成
される際に補強部が設けられたフラップのその補強部分
の外側と、そのフラップに隣接する補強部が設けられて
いないフラップの内側とが接合され、各側面に備え付け
られたフラップがある一定の角度で折り癖がつけられて
いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合
容器である。請求項4記載の発明は、箱状に形成された
外側容器の隣接した補強部の内側面同士が接合され、そ
の接合された補強部が、外側容器と内側容器とを分別す
るためのつまみの機能を有することを特徴とする請求項
1乃至請求項3記載の何れかの複合容器である。請求項
5記載の発明は、外側容器が各側面下部に備え付けられ
たフラップを互いに組み合わせることにより底部を形成
することが可能な形状を有することを特徴とする請求項
1乃至請求項4記載の何れかの複合容器である。請求項
6記載の発明は、外側容器と内側容器が接着剤もしくは
外側容器内側面にラミネートされたシーラント層により
接合されており、外側容器と内側容器とが部分的に接合
されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載
の何れかの複合容器である。請求項7記載の発明は、内
側容器が延伸ブローにより形成されたことを特徴とする
請求項1乃至請求項6記載の何れかの複合容器である。
請求項8記載の発明は、外側容器を金型中に挿入し、加
熱されたプリフォームを金型内に導入して延伸ブロー成
形を行なうと同時に外側容器と内側容器とを一体化する
ことを特徴とするた請求項1乃至請求項7記載の何れか
の複合容器の製造方法である。請求項9記載の発明は、
延伸ブロー時に予め、加温させた金型を締める時の温度
および圧力を利用して、フラップに設けられた補強部の
内側面同士もしくは補強部の外側と補強部の設けられて
いないフラップの内側とを接合させることを特徴とする
請求項1乃至請求項8記載の何れかの複合容器の製造方
法である。
決するために考えられたものであり、請求項1記載の発
明は外側容器に備え付けられたフラップにプラスチック
製の内側容器の肉厚が薄い部分を保護する補強部を設け
ることにより、落下による内側容器の破袋をなくすため
のものである。請求項2記載の発明は、補強部とその補
強部に隣接するフラップを接合させることにより、落下
による衝撃もしくはホット充填時の際、生じる肩フラッ
プ部の剥離による外観不良を出来るだけ改善させたもの
である。請求項3記載の発明は、外側容器が箱状に形成
される際に補強部が設けられたフラップのその補強部分
の外側と、そのフラップに隣接する補強部が設けられて
いないフラップの内側とが接合され、各側面に備え付け
られたフラップがある一定の角度で折り癖がつけられて
いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合
容器である。請求項4記載の発明は、箱状に形成された
外側容器の隣接した補強部の内側面同士が接合され、そ
の接合された補強部が、外側容器と内側容器とを分別す
るためのつまみの機能を有することを特徴とする請求項
1乃至請求項3記載の何れかの複合容器である。請求項
5記載の発明は、外側容器が各側面下部に備え付けられ
たフラップを互いに組み合わせることにより底部を形成
することが可能な形状を有することを特徴とする請求項
1乃至請求項4記載の何れかの複合容器である。請求項
6記載の発明は、外側容器と内側容器が接着剤もしくは
外側容器内側面にラミネートされたシーラント層により
接合されており、外側容器と内側容器とが部分的に接合
されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載
の何れかの複合容器である。請求項7記載の発明は、内
側容器が延伸ブローにより形成されたことを特徴とする
請求項1乃至請求項6記載の何れかの複合容器である。
請求項8記載の発明は、外側容器を金型中に挿入し、加
熱されたプリフォームを金型内に導入して延伸ブロー成
形を行なうと同時に外側容器と内側容器とを一体化する
ことを特徴とするた請求項1乃至請求項7記載の何れか
の複合容器の製造方法である。請求項9記載の発明は、
延伸ブロー時に予め、加温させた金型を締める時の温度
および圧力を利用して、フラップに設けられた補強部の
内側面同士もしくは補強部の外側と補強部の設けられて
いないフラップの内側とを接合させることを特徴とする
請求項1乃至請求項8記載の何れかの複合容器の製造方
法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。図1における複合容器全体図において紙製
の外側容器1は最外ポリエチレン層1a、紙層1b、最
内ポリエチレン層1cから構成されている。また、外側
容器1の最外層は他にもポリプロピレン樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂の使用が可能であり、さらに最内層もま
た、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂の
他、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂
等の単体、もしくはこれらの樹脂を組み合わせた多層フ
ィルムも使用可能である。中間層の紙の種類はバージン
パルプ100%のものから故紙を含んだコートボールや
合成紙等、様々な種類のものが使用可能である。
に説明する。図1における複合容器全体図において紙製
の外側容器1は最外ポリエチレン層1a、紙層1b、最
内ポリエチレン層1cから構成されている。また、外側
容器1の最外層は他にもポリプロピレン樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂の使用が可能であり、さらに最内層もま
た、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂の
他、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂
等の単体、もしくはこれらの樹脂を組み合わせた多層フ
ィルムも使用可能である。中間層の紙の種類はバージン
パルプ100%のものから故紙を含んだコートボールや
合成紙等、様々な種類のものが使用可能である。
【0010】一方、内部容器2はポリエチレンテレフタ
レート樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の延伸ブロー成形
が可能な樹脂であれば種類を問わないが、成形性を良く
するためにもポリエチレンテレフタレート樹脂もしくは
ポリオレフィン系樹脂が好ましい。従来の複合容器の成
形方法としては図2に示される外側容器1の最内ポリエ
チレン層1cの接着寄与部分3に接着剤5を部分的に塗
工し、二軸延伸ブロー成形により最内ポリエチレン層1
cと内部容器2を接合させるものである。ここで用いる
接着剤としてはEVA系等の熱溶融型接着剤、反応型接
着剤、感圧型接着剤、感熱性接着剤、水性接着剤等を用
いることが可能であるが、加熱されたプリフォームを延
伸ブローにより外側容器1と内側容器2とを接着させる
ことを考慮すると熱溶融型接着剤の方が好ましい。
レート樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の延伸ブロー成形
が可能な樹脂であれば種類を問わないが、成形性を良く
するためにもポリエチレンテレフタレート樹脂もしくは
ポリオレフィン系樹脂が好ましい。従来の複合容器の成
形方法としては図2に示される外側容器1の最内ポリエ
チレン層1cの接着寄与部分3に接着剤5を部分的に塗
工し、二軸延伸ブロー成形により最内ポリエチレン層1
cと内部容器2を接合させるものである。ここで用いる
接着剤としてはEVA系等の熱溶融型接着剤、反応型接
着剤、感圧型接着剤、感熱性接着剤、水性接着剤等を用
いることが可能であるが、加熱されたプリフォームを延
伸ブローにより外側容器1と内側容器2とを接着させる
ことを考慮すると熱溶融型接着剤の方が好ましい。
【0011】また、これらの接着剤だけでなく、エチレ
ンにアクリル酸エステルや無水マレイン酸等の官能基を
多く含むポリマーを共重合させた接着性樹脂(変成ポリ
エチレンなど)や、LLDPEのようにマルチサイト触
媒あるいはシングルサイト触媒を用いて、エチレンとα
−オレフィンとを共重合させた融解熱量が少なく、低温
シール性の優れたフィルムをシーラント層として外側容
器の最内層として用いても構わない。
ンにアクリル酸エステルや無水マレイン酸等の官能基を
多く含むポリマーを共重合させた接着性樹脂(変成ポリ
エチレンなど)や、LLDPEのようにマルチサイト触
媒あるいはシングルサイト触媒を用いて、エチレンとα
−オレフィンとを共重合させた融解熱量が少なく、低温
シール性の優れたフィルムをシーラント層として外側容
器の最内層として用いても構わない。
【0012】図2に示される外側容器の展開図から外側
容器を作成し、図1に示される複合容器を成形した場
合、肩フラップ部4は各々独立した状態で存在するた
め、肩フラップ間6においては内側容器2の最も肉厚が
薄い部分が剥き出しになっている。図2の接着寄与部分
3を採用した場合、さらに内側容器がポリプロピレン樹
脂のように柔軟でコーナー部の形状転写性が良い樹脂を
用いた場合は落下による衝撃が加えられると肩フラップ
で挟まれた肉厚の薄い個所へ応力が集中し易くなり、そ
の結果、破袋が生じることになる。
容器を作成し、図1に示される複合容器を成形した場
合、肩フラップ部4は各々独立した状態で存在するた
め、肩フラップ間6においては内側容器2の最も肉厚が
薄い部分が剥き出しになっている。図2の接着寄与部分
3を採用した場合、さらに内側容器がポリプロピレン樹
脂のように柔軟でコーナー部の形状転写性が良い樹脂を
用いた場合は落下による衝撃が加えられると肩フラップ
で挟まれた肉厚の薄い個所へ応力が集中し易くなり、そ
の結果、破袋が生じることになる。
【0013】特にポリプロピレン樹脂のように柔軟でコ
ーナー部の形状転写性が良い樹脂を用いた複合容器の落
下による破袋を防ぐためには、上述した内側容器2の最
も肉厚が薄くなる肩フラップ間6をなくす必要がある。
ーナー部の形状転写性が良い樹脂を用いた複合容器の落
下による破袋を防ぐためには、上述した内側容器2の最
も肉厚が薄くなる肩フラップ間6をなくす必要がある。
【0014】図3に示されるような外側容器1の展開図
のように肩フラップ部の左右に内側容器2の最も薄くな
るコーナー部を保護するような補強部7aを設け、その
補強部7aがコーナー部で折り曲げられ、図4に示され
るように隣接する側面に接合されることにより内側容器
2の最も肉厚が薄いところを保護することが可能であ
る。このとき、補強部7aはどのような形状でも構わな
いが、外側容器をブランクの状態から箱状に形成する
際、罫線の延長線上には折り曲げたくない個所が存在し
ない方が良いため、図3における補強部7aの形状が好
ましい。その際、補強部7aが設けられてないフラップ
4aは別になくても構わないが、補強部7aが設けられ
ていないフラップ4aをなくして成形すると補強部7a
が剥き出しになり、外観上、好ましくない。そのため、
補強部7aが設けられたフラップが内側容器2に接合さ
れた後、フラップ4aの内側を補強部7aの外側に接着
させることにより補強部7aを隠すことが可能になり、
外観不良の問題が起こらなくなる。
のように肩フラップ部の左右に内側容器2の最も薄くな
るコーナー部を保護するような補強部7aを設け、その
補強部7aがコーナー部で折り曲げられ、図4に示され
るように隣接する側面に接合されることにより内側容器
2の最も肉厚が薄いところを保護することが可能であ
る。このとき、補強部7aはどのような形状でも構わな
いが、外側容器をブランクの状態から箱状に形成する
際、罫線の延長線上には折り曲げたくない個所が存在し
ない方が良いため、図3における補強部7aの形状が好
ましい。その際、補強部7aが設けられてないフラップ
4aは別になくても構わないが、補強部7aが設けられ
ていないフラップ4aをなくして成形すると補強部7a
が剥き出しになり、外観上、好ましくない。そのため、
補強部7aが設けられたフラップが内側容器2に接合さ
れた後、フラップ4aの内側を補強部7aの外側に接着
させることにより補強部7aを隠すことが可能になり、
外観不良の問題が起こらなくなる。
【0015】また、図5に示される展開図のように各側
面に備え付けられた肩フラップ部に補強部7bを設け、
罫線8aで折り曲げシール貼りをする際に、補強部7b
に隣接するフラップ4bを接合させ、予め、肩フラップ
と側面間8bに強めに罫線を入れておくことにより外側
容器を成形機に供給するためにカートンを箱状に起き上
がらせる際、肩フラップ部にある一定の角度で折り癖が
付けられ、その角度を維持させることも可能である。ま
た、図3の形状でも罫線8aで折り曲げシール貼りをす
る際に、罫線8aに跨がるフラップ4aと補強部4bを
予め、接合させておいても構わない。
面に備え付けられた肩フラップ部に補強部7bを設け、
罫線8aで折り曲げシール貼りをする際に、補強部7b
に隣接するフラップ4bを接合させ、予め、肩フラップ
と側面間8bに強めに罫線を入れておくことにより外側
容器を成形機に供給するためにカートンを箱状に起き上
がらせる際、肩フラップ部にある一定の角度で折り癖が
付けられ、その角度を維持させることも可能である。ま
た、図3の形状でも罫線8aで折り曲げシール貼りをす
る際に、罫線8aに跨がるフラップ4aと補強部4bを
予め、接合させておいても構わない。
【0016】図5の形状では内側容器の肩フラップ間6
を保護していない個所が存在するが、図7に示される展
開図のように各側面に備え付けられた肩フラップ部に補
強部7c、7dを設け、補強部7cについては上述した
ように罫線8aで折り曲げシール貼りをする際に、補強
部7cの外側とそれに隣接するフラップ4cの内側を接
合させ、さらに補強部7dに関しては箱状に形成された
時にそれと隣接する補強部7dの内側面同士を接合させ
ることで図8に示されるように肩フラップ間6を完全に
保護させることが可能になり、さらには補強部7dの内
側面同士を接合させた個所を複合容器における外側容器
1と内側容器2を分別するための摘み9を形成させるこ
とが可能である。
を保護していない個所が存在するが、図7に示される展
開図のように各側面に備え付けられた肩フラップ部に補
強部7c、7dを設け、補強部7cについては上述した
ように罫線8aで折り曲げシール貼りをする際に、補強
部7cの外側とそれに隣接するフラップ4cの内側を接
合させ、さらに補強部7dに関しては箱状に形成された
時にそれと隣接する補強部7dの内側面同士を接合させ
ることで図8に示されるように肩フラップ間6を完全に
保護させることが可能になり、さらには補強部7dの内
側面同士を接合させた個所を複合容器における外側容器
1と内側容器2を分別するための摘み9を形成させるこ
とが可能である。
【0017】図3、5、7に示されるような外側容器の
展開図を用いることにより落下による衝撃が加わったと
きでも補強部7a〜7dが内側容器の最も肉厚が薄い個
所を保護するため、そこからの破袋は改善される。
展開図を用いることにより落下による衝撃が加わったと
きでも補強部7a〜7dが内側容器の最も肉厚が薄い個
所を保護するため、そこからの破袋は改善される。
【0018】図3、5、7におけるフラップ4a、4
b、4cの内側と補強部7a、7b、7cの外側を接着
させたり、あるいは摘み9の機能を果たすために補強部
7cの内側面同士を接着させる。そして、罫線8cで折
り曲げシール貼りを行なう際、補強部7a、7b、7c
とフラップ4a、4b、4cを同時にシール貼りするに
は通常サック貼りで用いられるゴム系、アクリル系、酢
酸ビニル系のグルーやEVA系ホットメルト等を用いる
ことが可能であり、さらにはシリコーン系等の感圧型接
着剤を用いてもよい。
b、4cの内側と補強部7a、7b、7cの外側を接着
させたり、あるいは摘み9の機能を果たすために補強部
7cの内側面同士を接着させる。そして、罫線8cで折
り曲げシール貼りを行なう際、補強部7a、7b、7c
とフラップ4a、4b、4cを同時にシール貼りするに
は通常サック貼りで用いられるゴム系、アクリル系、酢
酸ビニル系のグルーやEVA系ホットメルト等を用いる
ことが可能であり、さらにはシリコーン系等の感圧型接
着剤を用いてもよい。
【0019】従来、図2に示される形状を用いたときに
は外側容器をブランクの状態からシール貼りして箱状に
起き上がらせ、延伸ブロー成形機にセットする際、肩お
よび底フラップと側面間の罫線8bをある角度に折り曲
げ、折り癖を付ける必要があったが、図3、5、7の形
状のように肩フラップ/側面間と肩フラップ/補強部間
に予め、強めに罫線8b、8cを入れておき、これらの
補強部とそれに隣接するフラップを接合させることによ
り、罫線8aで折り曲げシール貼りを行なう際、スリー
ブ状の外側容器を箱状に起き上げるときに肩フラップと
底フラップがある一定の角度で折り癖が付けられ、その
角度を維持することが可能な外側容器を形成し、罫線8
bの折り癖をつける工程を省略させることも可能であ
る。
は外側容器をブランクの状態からシール貼りして箱状に
起き上がらせ、延伸ブロー成形機にセットする際、肩お
よび底フラップと側面間の罫線8bをある角度に折り曲
げ、折り癖を付ける必要があったが、図3、5、7の形
状のように肩フラップ/側面間と肩フラップ/補強部間
に予め、強めに罫線8b、8cを入れておき、これらの
補強部とそれに隣接するフラップを接合させることによ
り、罫線8aで折り曲げシール貼りを行なう際、スリー
ブ状の外側容器を箱状に起き上げるときに肩フラップと
底フラップがある一定の角度で折り癖が付けられ、その
角度を維持することが可能な外側容器を形成し、罫線8
bの折り癖をつける工程を省略させることも可能であ
る。
【0020】さらに、従来の形状ではフラップ部が個々
に独立していたため、フラップ剥離が起こるとフラップ
/側面間の罫線部における紙の反発によりフラップが全
開して外観不良を招くが、補強部とそれに隣接するフラ
ップの内側を接合させるか、もしくは隣接する補強部7
dの内側面同士を接合させることにより、上述したよう
に肩フラップと底フラップがある一定の角度で折り癖が
付き、その角度を維持することが可能なだけでなく、仮
に落下による衝撃やホット充填の際、その熱で接着剤が
溶融することにより複合容器の肩フラップ部における内
側容器と外側容器とが剥離したとしても各側面の各々の
肩フラップが接合され、さらには罫線8bである一定の
角度で折り癖が付けられているため、フラップを全開す
る必要もなく、外観不良を最小限に抑えることが可能で
ある。
に独立していたため、フラップ剥離が起こるとフラップ
/側面間の罫線部における紙の反発によりフラップが全
開して外観不良を招くが、補強部とそれに隣接するフラ
ップの内側を接合させるか、もしくは隣接する補強部7
dの内側面同士を接合させることにより、上述したよう
に肩フラップと底フラップがある一定の角度で折り癖が
付き、その角度を維持することが可能なだけでなく、仮
に落下による衝撃やホット充填の際、その熱で接着剤が
溶融することにより複合容器の肩フラップ部における内
側容器と外側容器とが剥離したとしても各側面の各々の
肩フラップが接合され、さらには罫線8bである一定の
角度で折り癖が付けられているため、フラップを全開す
る必要もなく、外観不良を最小限に抑えることが可能で
ある。
【0021】プラスチック製の内側容器2として用いる
樹脂がポリプロピレン樹脂の場合、上述したように落下
の衝撃の際、剥き出しにされた肩フラップ間の内側容器
2の肉厚が極めて薄い場合、そこをきっかけとして破袋
してしまうが、図3、5、7の肩フラップの形状を用い
ることによって肉厚が薄い部分が保護され、そこからの
破袋がなくなる。しかしながら、ポリプロピレン樹脂を
用いた場合、落下の衝撃は外側容器に収納された内側容
器の強度物性的に弱い個所へ伝わりやすい傾向がある。
特に肩フラップ間が補強された後にはその衝撃は複合容
器の底部や外側容器1と内側容器2を接合させるために
用いる接着剤の塗工部分と塗工してない部分の境界部分
に伝わり易い。そのためにも落下による衝撃ができるだ
け内側容器2に伝わらないような底形状、もしくは接着
剤の塗工パターンを考慮する必要がある。
樹脂がポリプロピレン樹脂の場合、上述したように落下
の衝撃の際、剥き出しにされた肩フラップ間の内側容器
2の肉厚が極めて薄い場合、そこをきっかけとして破袋
してしまうが、図3、5、7の肩フラップの形状を用い
ることによって肉厚が薄い部分が保護され、そこからの
破袋がなくなる。しかしながら、ポリプロピレン樹脂を
用いた場合、落下の衝撃は外側容器に収納された内側容
器の強度物性的に弱い個所へ伝わりやすい傾向がある。
特に肩フラップ間が補強された後にはその衝撃は複合容
器の底部や外側容器1と内側容器2を接合させるために
用いる接着剤の塗工部分と塗工してない部分の境界部分
に伝わり易い。そのためにも落下による衝撃ができるだ
け内側容器2に伝わらないような底形状、もしくは接着
剤の塗工パターンを考慮する必要がある。
【0022】従来、用いられてきた形状における破袋状
況を考えると、特にポリプロピレン樹脂を用いた場合、
内側容器2の成形に用いるプリフォームに欠陥がない限
り、その落下による破袋は外側容器の形状と接着剤の塗
工パターンに依存していると考えてよい。そして、最も
破袋が起き易い個所は図1における二枚の肩および底フ
ラップで挟まれた内側容器2の樹脂が剥き出しになって
いる肩フラップ間6である。肩フラップにおける樹脂の
剥き出し部分は補強部7a〜7dを設けることにより改
善されたが、底フラップに関しては改善しきれていな
い。そこで底フラップの枚数を減らすことによりフラッ
プ間で挟まれた剥き出し部分をなくす(図3)、あるい
は肩フラップ形状と同様に底フラップについても補強部
7eを設け、その補強部の外側と、それに隣接するフラ
ップ4dの内側を接着させるような形状にする(図5)
ことにより底からの破袋が改善される。また、底フラッ
プの枚数を少なくする分には外観には影響を与えない。
この時、底フラップの形状に関してはどの様な形状でも
構わないが、その大きさはできるだけ大きい方が好まし
く、さらに底フラップと側面間の罫線はできるだけ強め
に入れた方がカートンを成形機に供給するため、折り癖
を付ける時にも大きい方が好ましい。
況を考えると、特にポリプロピレン樹脂を用いた場合、
内側容器2の成形に用いるプリフォームに欠陥がない限
り、その落下による破袋は外側容器の形状と接着剤の塗
工パターンに依存していると考えてよい。そして、最も
破袋が起き易い個所は図1における二枚の肩および底フ
ラップで挟まれた内側容器2の樹脂が剥き出しになって
いる肩フラップ間6である。肩フラップにおける樹脂の
剥き出し部分は補強部7a〜7dを設けることにより改
善されたが、底フラップに関しては改善しきれていな
い。そこで底フラップの枚数を減らすことによりフラッ
プ間で挟まれた剥き出し部分をなくす(図3)、あるい
は肩フラップ形状と同様に底フラップについても補強部
7eを設け、その補強部の外側と、それに隣接するフラ
ップ4dの内側を接着させるような形状にする(図5)
ことにより底からの破袋が改善される。また、底フラッ
プの枚数を少なくする分には外観には影響を与えない。
この時、底フラップの形状に関してはどの様な形状でも
構わないが、その大きさはできるだけ大きい方が好まし
く、さらに底フラップと側面間の罫線はできるだけ強め
に入れた方がカートンを成形機に供給するため、折り癖
を付ける時にも大きい方が好ましい。
【0023】しかしながら、図3の底形状ではまだ、底
フラップと側面間の罫線を仮折りする必要がある。そこ
で図7に示されるような底形状においてを底フラップ部
4eの一部を隣接するフラップ4fに接合することによ
って、樹脂がフラップ間で挟まれる個所が存在しなくな
るだけでなく、外側容器をブランクの状態からシール貼
りをし、箱状に起き上がらせる際、自動的に底を形成さ
せることが可能である。このときの底形状で中央部の円
形に抜いた個所の形状は特に問わないし、必ずしも円形
に抜く必要もないが、複合容器成形時の熱の逃げ場を作
るということを考慮すると、さらには複合容器の底部を
アーチ状にし、強度物性を向上させるため底金型に凸部
を設ける場合、底金型に外側容器を挿入・固定したとき
の底金型と外側容器との一体感を考慮すると円形に抜い
ていた方がよい。
フラップと側面間の罫線を仮折りする必要がある。そこ
で図7に示されるような底形状においてを底フラップ部
4eの一部を隣接するフラップ4fに接合することによ
って、樹脂がフラップ間で挟まれる個所が存在しなくな
るだけでなく、外側容器をブランクの状態からシール貼
りをし、箱状に起き上がらせる際、自動的に底を形成さ
せることが可能である。このときの底形状で中央部の円
形に抜いた個所の形状は特に問わないし、必ずしも円形
に抜く必要もないが、複合容器成形時の熱の逃げ場を作
るということを考慮すると、さらには複合容器の底部を
アーチ状にし、強度物性を向上させるため底金型に凸部
を設ける場合、底金型に外側容器を挿入・固定したとき
の底金型と外側容器との一体感を考慮すると円形に抜い
ていた方がよい。
【0024】肩および底形状の組合せは上述した肩形
状、底形状、何れの組合せでも可能であり、複合容器に
求められる要求に応じて組み合わせることが可能であ
る。特に図7の底形状を用いることによりフラップ同士
で挟まれた内側容器の肉厚が薄い部分が保護され、落下
の衝撃による破袋が減少するだけでなく、落下の衝撃や
ホット充填の際に生じるフラップ剥離に伴う外観不良を
最小限に抑えることも可能である。
状、底形状、何れの組合せでも可能であり、複合容器に
求められる要求に応じて組み合わせることが可能であ
る。特に図7の底形状を用いることによりフラップ同士
で挟まれた内側容器の肉厚が薄い部分が保護され、落下
の衝撃による破袋が減少するだけでなく、落下の衝撃や
ホット充填の際に生じるフラップ剥離に伴う外観不良を
最小限に抑えることも可能である。
【0025】しかしながら、内側容器がポリプロピレン
樹脂を用いた場合、外側容器の形状を改良したとして
も、今度は落下による衝撃が接着剤を塗工してある部分
と塗工してない部分との境界部分に集中するため、その
部分をきっかけに破袋する可能性がある。そのため、接
着剤を部分的に塗工して、外側容器1と内側容器2との
接合部分に極力、落下時等の衝撃が加わらないようにす
る(=自由度を上げる)必要がある。
樹脂を用いた場合、外側容器の形状を改良したとして
も、今度は落下による衝撃が接着剤を塗工してある部分
と塗工してない部分との境界部分に集中するため、その
部分をきっかけに破袋する可能性がある。そのため、接
着剤を部分的に塗工して、外側容器1と内側容器2との
接合部分に極力、落下時等の衝撃が加わらないようにす
る(=自由度を上げる)必要がある。
【0026】上述したように外側容器1と内側容器2を
接合させるのに用いる接着剤としてEVA系等、熱溶融
型接着剤、水性接着剤あるいは変成ポリエチレンのよう
な接着性樹脂や、マルチサイト触媒やシングルサイト触
媒を用いて得られたLLDPEのように融解熱量が少な
く、低温シール性の優れたフィルムをシーラント層とし
て用いても構わない。そして、外側容器1と内側容器2
を局部的に接合させる方法としてはグラビア版を用いて
最内ポリエチレン1cに接着剤を部分塗工させたり、接
着性樹脂を用いる場合もグラビアコーターやロールコー
ターを用いてプラスチック製の内側容器との接着を妨げ
るようなものをコートする方法もある。この場合、内側
容器との接着を妨げるものとしては内側容器に用いる樹
脂の種類にもよるが、もし、内側容器としてPETを用
いる場合にはアクリル系塗料等を用いることが可能であ
り、さらにシリコーンワニスやポリウレタン系のインキ
やエステルタイプ等のコーティング剤を接着性樹脂およ
びシーラント上に塗工、乾燥後、硬い被膜を形成させ、
その部分を内側容器2と接着させない方法もある。
接合させるのに用いる接着剤としてEVA系等、熱溶融
型接着剤、水性接着剤あるいは変成ポリエチレンのよう
な接着性樹脂や、マルチサイト触媒やシングルサイト触
媒を用いて得られたLLDPEのように融解熱量が少な
く、低温シール性の優れたフィルムをシーラント層とし
て用いても構わない。そして、外側容器1と内側容器2
を局部的に接合させる方法としてはグラビア版を用いて
最内ポリエチレン1cに接着剤を部分塗工させたり、接
着性樹脂を用いる場合もグラビアコーターやロールコー
ターを用いてプラスチック製の内側容器との接着を妨げ
るようなものをコートする方法もある。この場合、内側
容器との接着を妨げるものとしては内側容器に用いる樹
脂の種類にもよるが、もし、内側容器としてPETを用
いる場合にはアクリル系塗料等を用いることが可能であ
り、さらにシリコーンワニスやポリウレタン系のインキ
やエステルタイプ等のコーティング剤を接着性樹脂およ
びシーラント上に塗工、乾燥後、硬い被膜を形成させ、
その部分を内側容器2と接着させない方法もある。
【0027】これらの接着剤もしくは接着性樹脂やシー
ラント上に塗工するものの塗工パターンは内側容器に用
いる樹脂の種類により異なる。特にポリプロピレン樹脂
を用いた場合のように、接着剤を塗工してある部分と塗
工してない部分との境をきっかけとして破袋してしまう
ような場合には極力、接着に寄与する面積を少なくさ
せ、内側容器の自由度を高めることにより塗工部分と塗
工してない部分の境に応力を集中させないようにする必
要がある。特に図5の形状では肩フラップ間、底フラッ
プ間で内側容器が剥き出しになっている個所が残されて
おり、落下の衝撃がその個所に集中し、破袋してしまう
可能性がある。そのため、図5の形状を採用するときに
は極力、接着に寄与する部分を少なくさせた方が好まし
い。接着に寄与する部分のパターンとして図3、5、7
に示されるようなパターンが挙げられるが、外側容器の
形状を考慮した上で接着に寄与する個所のパターンを決
定する必要がある。しかしながら、基本的には外側容器
1に収納された内側容器2の前記したように自由度を上
げることが可能なパターンであれば、どんなパターンで
も構わない。また、内側容器としてポリエチレンテレフ
タレート樹脂を用いる場合は接着剤を塗工してある部分
と塗工してない部分との境界部分をきっかけとして破袋
することはないので図2に示されるパターンでも良い
が、特にパターンに制約はない。
ラント上に塗工するものの塗工パターンは内側容器に用
いる樹脂の種類により異なる。特にポリプロピレン樹脂
を用いた場合のように、接着剤を塗工してある部分と塗
工してない部分との境をきっかけとして破袋してしまう
ような場合には極力、接着に寄与する面積を少なくさ
せ、内側容器の自由度を高めることにより塗工部分と塗
工してない部分の境に応力を集中させないようにする必
要がある。特に図5の形状では肩フラップ間、底フラッ
プ間で内側容器が剥き出しになっている個所が残されて
おり、落下の衝撃がその個所に集中し、破袋してしまう
可能性がある。そのため、図5の形状を採用するときに
は極力、接着に寄与する部分を少なくさせた方が好まし
い。接着に寄与する部分のパターンとして図3、5、7
に示されるようなパターンが挙げられるが、外側容器の
形状を考慮した上で接着に寄与する個所のパターンを決
定する必要がある。しかしながら、基本的には外側容器
1に収納された内側容器2の前記したように自由度を上
げることが可能なパターンであれば、どんなパターンで
も構わない。また、内側容器としてポリエチレンテレフ
タレート樹脂を用いる場合は接着剤を塗工してある部分
と塗工してない部分との境界部分をきっかけとして破袋
することはないので図2に示されるパターンでも良い
が、特にパターンに制約はない。
【0028】一方、肩フラップに取り付けられた補強部
と補強部が備え付けられていないフラップとを接合させ
る、もしくは隣接した補強部の内側面同士を接合させる
方法としては外側容器1を金型中に挿入し、加熱された
プリフォームを金型内に導入して延伸ブロー成形を行な
う際、金型の温度を上げておき、金型が閉じるときの温
度、圧力を利用して接合させることも可能である。その
時の肩フラップ形状を図3あるいは6に示されるような
形状に、底形状を図6に示されるような形状にすること
によって、成形された複合容器は外側容器1の中に内側
容器2が物理的にロックされている状態になり、外側容
器1と内側容器2を接着剤や接着性樹脂を用いなくても
一体化させることが可能である。この時、肩フラップに
取り付けられた補強部と補強部が備え付けられていない
フラップとを接合させる、もしくは補強部7dのように
隣接した補強部の内側面同士を接合させるのに熱溶融型
接着剤や感圧型接着剤等を用いることが可能であるが、
接着性樹脂もしくはLLDPEのようなシーラント層を
用いることによって熱融着させることも可能である。そ
の際、金型温度は金型内を温水もしくは油を用いること
によって100℃以上出すことが可能であるが、作業現
場の安全性を考慮するとできるだけ金型温度を低温にし
た方がよい。そのため、熱溶融型接着剤や接着性樹脂、
特にシーラントを用いる場合はその融点が低く、かつ融
解熱量が少なく、低温ヒートシール性の優れたものがよ
い。
と補強部が備え付けられていないフラップとを接合させ
る、もしくは隣接した補強部の内側面同士を接合させる
方法としては外側容器1を金型中に挿入し、加熱された
プリフォームを金型内に導入して延伸ブロー成形を行な
う際、金型の温度を上げておき、金型が閉じるときの温
度、圧力を利用して接合させることも可能である。その
時の肩フラップ形状を図3あるいは6に示されるような
形状に、底形状を図6に示されるような形状にすること
によって、成形された複合容器は外側容器1の中に内側
容器2が物理的にロックされている状態になり、外側容
器1と内側容器2を接着剤や接着性樹脂を用いなくても
一体化させることが可能である。この時、肩フラップに
取り付けられた補強部と補強部が備え付けられていない
フラップとを接合させる、もしくは補強部7dのように
隣接した補強部の内側面同士を接合させるのに熱溶融型
接着剤や感圧型接着剤等を用いることが可能であるが、
接着性樹脂もしくはLLDPEのようなシーラント層を
用いることによって熱融着させることも可能である。そ
の際、金型温度は金型内を温水もしくは油を用いること
によって100℃以上出すことが可能であるが、作業現
場の安全性を考慮するとできるだけ金型温度を低温にし
た方がよい。そのため、熱溶融型接着剤や接着性樹脂、
特にシーラントを用いる場合はその融点が低く、かつ融
解熱量が少なく、低温ヒートシール性の優れたものがよ
い。
【0029】このような形状にすることによって外側容
器1に収納された内側容器2の前記自由度を向上させる
ことが可能になり、落下による破袋も改善され、なおか
つ接着剤を用いずに外側容器1と内側容器2を一体化さ
せることが可能であるが、内側容器として用いる樹脂の
重量が極めて少ないため、内側容器の安定性および内容
物を注ぎ出す際の内圧と外圧の差に起因するバキューム
の問題を考えると外側容器1と内側容器2とは部分的に
接着剤等で接合されていた方がよい。
器1に収納された内側容器2の前記自由度を向上させる
ことが可能になり、落下による破袋も改善され、なおか
つ接着剤を用いずに外側容器1と内側容器2を一体化さ
せることが可能であるが、内側容器として用いる樹脂の
重量が極めて少ないため、内側容器の安定性および内容
物を注ぎ出す際の内圧と外圧の差に起因するバキューム
の問題を考えると外側容器1と内側容器2とは部分的に
接着剤等で接合されていた方がよい。
【0030】このように外側容器の各側面に備え付けら
れたフラップに補強部を設け、その補強部で内側容器の
肉厚が薄いところを保護することにより、また、内側容
器に用いる樹脂がポリプロピレン樹脂の場合には外側容
器1と内側容器2とを接合させるときの接着に寄与する
面積を極力、少なくさせることにより落下の衝撃による
内側容器の破袋を改善させることが可能である。また、
隣接する補強部の内側面同士を接合させ、さらにミシン
目を設けることにより、外側容器1と内側容器2を分離
するための摘み9にすることも可能である。また、従来
の外側容器1の展開図ではブランクをシール貼りすると
きに肩フラップおよび底フラップと側面間の罫線に折り
癖を付ける必要があったが、隣接するフラップ間を補強
部を用いて接合させることにより、そして、底形状は図
7に示されるような形状にすることにより、スリーブを
起き上がらせると同時に底部がついた外側容器を形成さ
せることが可能になり、さらに肩フラップおよび底フラ
ップと側面間の罫線をある一定の角度で保持することが
可能である。そのため、落下時に生じるフラップ剥がれ
やホット充填時に生じるフラップ剥がれによる外観不良
も最小限に抑えることができる。
れたフラップに補強部を設け、その補強部で内側容器の
肉厚が薄いところを保護することにより、また、内側容
器に用いる樹脂がポリプロピレン樹脂の場合には外側容
器1と内側容器2とを接合させるときの接着に寄与する
面積を極力、少なくさせることにより落下の衝撃による
内側容器の破袋を改善させることが可能である。また、
隣接する補強部の内側面同士を接合させ、さらにミシン
目を設けることにより、外側容器1と内側容器2を分離
するための摘み9にすることも可能である。また、従来
の外側容器1の展開図ではブランクをシール貼りすると
きに肩フラップおよび底フラップと側面間の罫線に折り
癖を付ける必要があったが、隣接するフラップ間を補強
部を用いて接合させることにより、そして、底形状は図
7に示されるような形状にすることにより、スリーブを
起き上がらせると同時に底部がついた外側容器を形成さ
せることが可能になり、さらに肩フラップおよび底フラ
ップと側面間の罫線をある一定の角度で保持することが
可能である。そのため、落下時に生じるフラップ剥がれ
やホット充填時に生じるフラップ剥がれによる外観不良
も最小限に抑えることができる。
【0031】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 <実施例1>構成が最外ポリエチレン層1a、紙層1
b、最内ポリエチレン層1cからなる原紙を図3に示さ
れるようにEVA系の熱溶融型接着剤を塗工した後型抜
きした。その後、ヒートシーラによりシール貼りし、外
側容器1を作成後、二軸延伸ブロー成形機の金型にセッ
トする。その際あらかじめ補強部7aの外側にシリコー
ン系の感圧型接着剤を塗工しておく。ポリプロピレン樹
脂を用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸
延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱
し、金型内で二軸延伸ブロー成形を行なうと同時に、そ
の型締め圧を利用して補強部7aを内側容器2に接着さ
せ、その補強部7aの上にフラップ4aを接着させた。
そして、図4に示されるような胴上部の形状の容器を製
造した。この複合容器は落下の際、破袋が認められず、
落下による衝撃で肩フラップ部において外側容器1と内
側容器2の剥離が認められたが、補強部7aとフラップ
4aが接合されているため、フラップ全開による外観不
良は認められなかった。
b、最内ポリエチレン層1cからなる原紙を図3に示さ
れるようにEVA系の熱溶融型接着剤を塗工した後型抜
きした。その後、ヒートシーラによりシール貼りし、外
側容器1を作成後、二軸延伸ブロー成形機の金型にセッ
トする。その際あらかじめ補強部7aの外側にシリコー
ン系の感圧型接着剤を塗工しておく。ポリプロピレン樹
脂を用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸
延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱
し、金型内で二軸延伸ブロー成形を行なうと同時に、そ
の型締め圧を利用して補強部7aを内側容器2に接着さ
せ、その補強部7aの上にフラップ4aを接着させた。
そして、図4に示されるような胴上部の形状の容器を製
造した。この複合容器は落下の際、破袋が認められず、
落下による衝撃で肩フラップ部において外側容器1と内
側容器2の剥離が認められたが、補強部7aとフラップ
4aが接合されているため、フラップ全開による外観不
良は認められなかった。
【0032】<実施例2>構成がコートボール層と最内
ポリエチレン層からなる原紙にEVA系の熱溶融型接着
剤を図5に示されるようなパターンで塗工した後、型抜
きした。その後、罫線8aで折り曲げ酢酸ビニル系のグ
ルーを用いてシール貼りを行なうと同時に補強部7bと
フラップ4bを酢酸ビニル系のグルーで接合させた。補
強部7bとフラップ4bを接合させることにより、箱状
に起き上がらせたときに肩フラップと側面間の罫線8b
で一定の角度を維持した外側容器1を成形機に供給する
ことが可能である。その後、ポリプロピレン樹脂を用い
て射出成形により得られたプリフォームを二軸延伸ブロ
ー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱し、金型内
で二軸延伸ブロー成形を行ない、胴上部の形状が図6に
示される構造の容器を製造した。この複合容器は肩フラ
ップ間、底フラップ間で内側容器が剥き出しになってい
る個所が存在するが、接着に寄与する個所の面積を極力
少なくすることにより落下の際、破袋が認められず、落
下による衝撃で肩フラップ部の剥離が起きたが、フラッ
プ全開による外観不良を最小限に抑えることができた。
ポリエチレン層からなる原紙にEVA系の熱溶融型接着
剤を図5に示されるようなパターンで塗工した後、型抜
きした。その後、罫線8aで折り曲げ酢酸ビニル系のグ
ルーを用いてシール貼りを行なうと同時に補強部7bと
フラップ4bを酢酸ビニル系のグルーで接合させた。補
強部7bとフラップ4bを接合させることにより、箱状
に起き上がらせたときに肩フラップと側面間の罫線8b
で一定の角度を維持した外側容器1を成形機に供給する
ことが可能である。その後、ポリプロピレン樹脂を用い
て射出成形により得られたプリフォームを二軸延伸ブロ
ー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱し、金型内
で二軸延伸ブロー成形を行ない、胴上部の形状が図6に
示される構造の容器を製造した。この複合容器は肩フラ
ップ間、底フラップ間で内側容器が剥き出しになってい
る個所が存在するが、接着に寄与する個所の面積を極力
少なくすることにより落下の際、破袋が認められず、落
下による衝撃で肩フラップ部の剥離が起きたが、フラッ
プ全開による外観不良を最小限に抑えることができた。
【0033】<実施例3>コートボール裏面に融点が8
0℃付近でMI(メルトインデックス)が10近傍の接
着性樹脂を押出しラミネートした後、ウレタン系のイン
キを内側容器と接着させたくない部分に塗工し、接着寄
与部分が図7のようにした後、型を抜いた。酢酸ビニル
系のグルーを用いてシール貼りした後、補強部7cとフ
ラップ4cを、そして、補強部7dの内側面同士を、さ
らには底フラップの4eと4fを耐熱性のあるシリコー
ン系の感圧型接着剤で接合させた。このようにして得ら
れた外側容器1を金型内にセットし、ポリプロピレン樹
脂を用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸
延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱
し、金型内で二軸延伸ブロー成形を行なった。そして、
肩フラップ部が図8に示されるような形状の複合容器を
得た。この複合容器も落下の際破袋が認められず、落下
による衝撃で肩フラップ部において外側容器1と内側容
器2の剥離が起こるが、フラップ全開による外観不良は
認められない。さらに60℃におけるホット充填時には
補強部とフラップ部が耐熱性のある接着剤を用いて接合
されているため補強部/フラップの分離が認められず、
外観不良が発生しなかった。さらに罫線8dにミシン目
を入れることにより補強部7dの内側面同士接合させた
ものを摘み9としての機能を持たせることが可能であ
り、分別が容易であった。
0℃付近でMI(メルトインデックス)が10近傍の接
着性樹脂を押出しラミネートした後、ウレタン系のイン
キを内側容器と接着させたくない部分に塗工し、接着寄
与部分が図7のようにした後、型を抜いた。酢酸ビニル
系のグルーを用いてシール貼りした後、補強部7cとフ
ラップ4cを、そして、補強部7dの内側面同士を、さ
らには底フラップの4eと4fを耐熱性のあるシリコー
ン系の感圧型接着剤で接合させた。このようにして得ら
れた外側容器1を金型内にセットし、ポリプロピレン樹
脂を用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸
延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱
し、金型内で二軸延伸ブロー成形を行なった。そして、
肩フラップ部が図8に示されるような形状の複合容器を
得た。この複合容器も落下の際破袋が認められず、落下
による衝撃で肩フラップ部において外側容器1と内側容
器2の剥離が起こるが、フラップ全開による外観不良は
認められない。さらに60℃におけるホット充填時には
補強部とフラップ部が耐熱性のある接着剤を用いて接合
されているため補強部/フラップの分離が認められず、
外観不良が発生しなかった。さらに罫線8dにミシン目
を入れることにより補強部7dの内側面同士接合させた
ものを摘み9としての機能を持たせることが可能であ
り、分別が容易であった。
【0034】<実施例4>コートボール裏面にシングル
サイト触媒を用いて得られた低融点で融解熱量が小さい
LLDPE を押出しラミネートした後、塗工パターンが図7
になるように熱溶融型接着剤を塗工した。その後肩フラ
ップ形状が図7になるように型抜きをして酢酸ビニル系
のグルーを用いてシール貼りをすると同時に、補強部7
cとフラップ4cをそしてフラップ4eと4fを接合させ
た。その後、外側容器1を金型内にセットし、ポリプロ
ピレン樹脂を用いて射出成形により得られたプリフォー
ムを二軸延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーター
で加熱し、金型内で二軸延伸ブロー成形を行なった。そ
の時、金型温度をあらかじめ90℃以上にセットしてお
き、型締めと同時にその温度と型締め圧を利用して補強
部7dの内側同士を熱融着により接合させた。そして、
図8に示されるような形状の複合容器を得た。この複合
容器も落下の際、破袋が認められず、フラップ全開によ
る外観不良は認められなかった。さらに60℃における
ホット充填時もフラップ剥離に伴う外観不良は認められ
なかった。
サイト触媒を用いて得られた低融点で融解熱量が小さい
LLDPE を押出しラミネートした後、塗工パターンが図7
になるように熱溶融型接着剤を塗工した。その後肩フラ
ップ形状が図7になるように型抜きをして酢酸ビニル系
のグルーを用いてシール貼りをすると同時に、補強部7
cとフラップ4cをそしてフラップ4eと4fを接合させ
た。その後、外側容器1を金型内にセットし、ポリプロ
ピレン樹脂を用いて射出成形により得られたプリフォー
ムを二軸延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーター
で加熱し、金型内で二軸延伸ブロー成形を行なった。そ
の時、金型温度をあらかじめ90℃以上にセットしてお
き、型締めと同時にその温度と型締め圧を利用して補強
部7dの内側同士を熱融着により接合させた。そして、
図8に示されるような形状の複合容器を得た。この複合
容器も落下の際、破袋が認められず、フラップ全開によ
る外観不良は認められなかった。さらに60℃における
ホット充填時もフラップ剥離に伴う外観不良は認められ
なかった。
【0035】<比較例1>構成が最外ポリエチレン層1
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙を
図2に示されるように部分的に熱溶融型の接着剤を塗工
したのち型抜きした。その後、外側容器1を作成し、二
軸延伸ブロー成形機の金型にセットする。ポリプロピレ
ン樹脂を用いて射出成形により得られたプリフォームを
二軸延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加
熱し、二軸延伸ブロー成形を行なうことにより図1に示
される構造の容器を製造したが、接着剤が肩フラップ全
面に塗工されており、さらには内側容器2の肉厚が薄い
部分が剥き出しになっているため、落下の際、応力がそ
の部分に集中し、破袋してしまう。また、ホット充填の
際に接着剤が溶融してしまい、肩フラップが全開し、外
観不良が発生した。
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙を
図2に示されるように部分的に熱溶融型の接着剤を塗工
したのち型抜きした。その後、外側容器1を作成し、二
軸延伸ブロー成形機の金型にセットする。ポリプロピレ
ン樹脂を用いて射出成形により得られたプリフォームを
二軸延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加
熱し、二軸延伸ブロー成形を行なうことにより図1に示
される構造の容器を製造したが、接着剤が肩フラップ全
面に塗工されており、さらには内側容器2の肉厚が薄い
部分が剥き出しになっているため、落下の際、応力がそ
の部分に集中し、破袋してしまう。また、ホット充填の
際に接着剤が溶融してしまい、肩フラップが全開し、外
観不良が発生した。
【0036】<比較例2>構成が最外ポリエチレン層1
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙を
胴上部から肩フラップにかけて、そして、胴下部から底
フラップにかけて熱溶融型の接着剤を塗工した後、図3
において底フラップが各側面についた形状になるように
型抜きをした。その後外側容器1を作成し、二軸延伸ブ
ロー成形機の金型にセットする。ポリプロピレン樹脂を
用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸延伸
ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱し、二
軸延伸ブロー成形を行なうことにより図4に示される構
造の容器を製造した。落下試験の際、内側容器の肉厚が
薄い部分は補強部により保護されているため、肩フラッ
プ間からの破袋は認められなかったが、落下による衝撃
が底部に集中し、かつ底フラップの全面が接着剤で塗工
されているため、内側容器の自由度が低くなり、二枚の
底フラップで挟まれた個所をきっかけに破袋した。
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙を
胴上部から肩フラップにかけて、そして、胴下部から底
フラップにかけて熱溶融型の接着剤を塗工した後、図3
において底フラップが各側面についた形状になるように
型抜きをした。その後外側容器1を作成し、二軸延伸ブ
ロー成形機の金型にセットする。ポリプロピレン樹脂を
用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸延伸
ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱し、二
軸延伸ブロー成形を行なうことにより図4に示される構
造の容器を製造した。落下試験の際、内側容器の肉厚が
薄い部分は補強部により保護されているため、肩フラッ
プ間からの破袋は認められなかったが、落下による衝撃
が底部に集中し、かつ底フラップの全面が接着剤で塗工
されているため、内側容器の自由度が低くなり、二枚の
底フラップで挟まれた個所をきっかけに破袋した。
【0037】<比較例3>構成が最外ポリエチレン層1
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙に
熱溶融型接着剤を塗工し、図9に示されるように補強部
がついてないフラップと7fが組合わさるようにフラッ
プ4gを型抜きした後、外側容器1を作成し、二軸延伸
ブロー成形機の金型にセットする。ポリプロピレン樹脂
を用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸延
伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱し、
二軸延伸ブロー成形を行なうことにより図10に示され
る構造の容器を製造した。落下により補強部で保護され
た部分の破袋は認められなかったが、応力が肩フラップ
中央部付近の補強部とフラップとで挟まれる部分に集中
するため、そこをきっかけに破袋した。
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙に
熱溶融型接着剤を塗工し、図9に示されるように補強部
がついてないフラップと7fが組合わさるようにフラッ
プ4gを型抜きした後、外側容器1を作成し、二軸延伸
ブロー成形機の金型にセットする。ポリプロピレン樹脂
を用いて射出成形により得られたプリフォームを二軸延
伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒーターで加熱し、
二軸延伸ブロー成形を行なうことにより図10に示され
る構造の容器を製造した。落下により補強部で保護され
た部分の破袋は認められなかったが、応力が肩フラップ
中央部付近の補強部とフラップとで挟まれる部分に集中
するため、そこをきっかけに破袋した。
【0038】<比較例4>構成が最外ポリエチレン層1
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙に
熱溶融型接着剤を胴上部から肩フラップ部にかけて、そ
して、胴下部から底フラップにかけて塗工し、図3に示
される形状に型抜きした。その後、外側容器1を作成
し、二軸延伸ブロー成形機の金型にセットする。ポリプ
ロピレン樹脂を用いて射出成形により得られたプリフォ
ームを二軸延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒータ
ーで加熱し、二軸延伸ブロー成形を行なうことにより図
4に示される構造の容器を製造した。この形状では肉厚
が薄い部分を補強部で保護し、底フラップについてはフ
ラップの枚数を減らすことにより、二枚のフラップで挟
まれる部分をなくしたが、今度は外側容器1に収納され
た内側容器2の自由度がないため、接着剤を塗工してあ
る個所と塗工してない個所の境界部分をきっかけに破袋
した。
a、紙層1b、最内ポリエチレン層1cから成る原紙に
熱溶融型接着剤を胴上部から肩フラップ部にかけて、そ
して、胴下部から底フラップにかけて塗工し、図3に示
される形状に型抜きした。その後、外側容器1を作成
し、二軸延伸ブロー成形機の金型にセットする。ポリプ
ロピレン樹脂を用いて射出成形により得られたプリフォ
ームを二軸延伸ブロー成形機に搭載された赤外線ヒータ
ーで加熱し、二軸延伸ブロー成形を行なうことにより図
4に示される構造の容器を製造した。この形状では肉厚
が薄い部分を補強部で保護し、底フラップについてはフ
ラップの枚数を減らすことにより、二枚のフラップで挟
まれる部分をなくしたが、今度は外側容器1に収納され
た内側容器2の自由度がないため、接着剤を塗工してあ
る個所と塗工してない個所の境界部分をきっかけに破袋
した。
【0039】落下試験は成形した複合容器中に水を入れ
目線まで充填した後、5℃で1日保存したものを1mの
高さから正立、もしくは横倒しで10回落下させること
によって行なった。
目線まで充填した後、5℃で1日保存したものを1mの
高さから正立、もしくは横倒しで10回落下させること
によって行なった。
【0040】以上の結果より、内側容器としてポリプロ
ピレン樹脂を用いる場合は落下による破袋部を補強して
も、その次に破袋しやすい個所へ応力が集中し破袋して
しまうことがわかる。複合容器の落下による破袋を防ぐ
ためには肩フラップ間で挟まれたコーナー部のように内
側容器の強度物性が劣る個所に補強部を設けるだけでな
く、底フラップの枚数を減らす等、落下による衝撃を逃
がすことが可能な形状にする必要がある。また、外側容
器と内側容器を接合させるための接着剤の塗工面積を極
力、少なくすることが必要であることもわかる。一方、
落下時の衝撃やホット充填時に伴うフラップ剥離による
外観不良も、補強部とフラップを、そして補強部同士を
接合させることにより、フラップが全開することなく、
ある一定の角度を維持することが可能であることがわか
る。
ピレン樹脂を用いる場合は落下による破袋部を補強して
も、その次に破袋しやすい個所へ応力が集中し破袋して
しまうことがわかる。複合容器の落下による破袋を防ぐ
ためには肩フラップ間で挟まれたコーナー部のように内
側容器の強度物性が劣る個所に補強部を設けるだけでな
く、底フラップの枚数を減らす等、落下による衝撃を逃
がすことが可能な形状にする必要がある。また、外側容
器と内側容器を接合させるための接着剤の塗工面積を極
力、少なくすることが必要であることもわかる。一方、
落下時の衝撃やホット充填時に伴うフラップ剥離による
外観不良も、補強部とフラップを、そして補強部同士を
接合させることにより、フラップが全開することなく、
ある一定の角度を維持することが可能であることがわか
る。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上の構成になっているので内
側容器の肉厚が薄い個所を肩フラップに備え付けられた
補強部で保護することにより、また、外側容器に収納さ
れた内側容器を一体化させる際その接着に寄与する面積
を少なくし、内側容器の自由度を高くすることによって
内側容器として特にポリプロピレン樹脂を用いた複合容
器の破袋をなくすことが可能である。また、落下の衝撃
だけでなく、ホット充填時の接着剤の溶融に伴うフラッ
プ剥がれも補強部とそれに隣接するフラップを、そし
て、互いに隣接する補強部の内側面同士を接合させるこ
とにより肩フラップ/側面間で肩フラップがある一定の
角度で維持することが可能であるため、フラップ全開に
よる外観不良が改善される。
側容器の肉厚が薄い個所を肩フラップに備え付けられた
補強部で保護することにより、また、外側容器に収納さ
れた内側容器を一体化させる際その接着に寄与する面積
を少なくし、内側容器の自由度を高くすることによって
内側容器として特にポリプロピレン樹脂を用いた複合容
器の破袋をなくすことが可能である。また、落下の衝撃
だけでなく、ホット充填時の接着剤の溶融に伴うフラッ
プ剥がれも補強部とそれに隣接するフラップを、そし
て、互いに隣接する補強部の内側面同士を接合させるこ
とにより肩フラップ/側面間で肩フラップがある一定の
角度で維持することが可能であるため、フラップ全開に
よる外観不良が改善される。
【0042】さらには複合容器の底形状もフラップ同士
を接合させることにより、成形機にカートンを供給の際
に底部を形成させることが可能になり、肩フラップ/側
面間および底フラップ/側面間の罫線を折り癖を付ける
必要がなくなり、製造工程の短縮化に繋がり、折り癖を
付けるための設備を導入する必要がなくなる。また、こ
の底形状とすることにより外側容器と内側容器とを接着
剤を用いずに一体化させることも可能であり、バキュー
ムの問題を考えると接着剤を全く使用しないのは好まし
くはないが、接着剤の塗工量を大幅に下げることが可能
であり、コスト低減に繋がるとともに溶剤使用量が低下
でき、省資源という意味で環境にやさしい容器である。
を接合させることにより、成形機にカートンを供給の際
に底部を形成させることが可能になり、肩フラップ/側
面間および底フラップ/側面間の罫線を折り癖を付ける
必要がなくなり、製造工程の短縮化に繋がり、折り癖を
付けるための設備を導入する必要がなくなる。また、こ
の底形状とすることにより外側容器と内側容器とを接着
剤を用いずに一体化させることも可能であり、バキュー
ムの問題を考えると接着剤を全く使用しないのは好まし
くはないが、接着剤の塗工量を大幅に下げることが可能
であり、コスト低減に繋がるとともに溶剤使用量が低下
でき、省資源という意味で環境にやさしい容器である。
【0043】また、二枚の隣接する補強部の内側面同士
を接合させた部分に外側容器と内側容器とを分別すると
きの摘みの機能を持たせることにより、分別が容易にな
り、消費者にプラスチックボトルのリサイクル意識を持
たせることも可能であることからも優れた容器である。
を接合させた部分に外側容器と内側容器とを分別すると
きの摘みの機能を持たせることにより、分別が容易にな
り、消費者にプラスチックボトルのリサイクル意識を持
たせることも可能であることからも優れた容器である。
【図1】従来の複合容器を示す説明図である。
【図2】従来の複合容器の外側容器及び外側容器と内側
容器を接着するための接着剤の塗工パターンを示す展開
図である。
容器を接着するための接着剤の塗工パターンを示す展開
図である。
【図3】本発明に係る複合容器の実施例1で用いた外側
容器及び接着剤の塗工パターンを示す展開図である。
容器及び接着剤の塗工パターンを示す展開図である。
【図4】本発明の実施例1に係る複合容器の胴上部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図5】本発明に係る複合容器の実施例2で用いた外側
容器及び接着剤の塗工パターン示す展開図である。
容器及び接着剤の塗工パターン示す展開図である。
【図6】本発明の実施例2に係る複合容器の胴上部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図7】本発明に係る複合容器の実施例3、4で用いた
外側容器及び接着剤の塗工パターンを示す展開図であ
る。
外側容器及び接着剤の塗工パターンを示す展開図であ
る。
【図8】本発明の実施例3、4に係る複合容器の胴上部
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図9】比較例3 で用いた外側容器及び接着剤の塗工パ
ターンを示す展開図である。
ターンを示す展開図である。
【図10】比較例3で作成した複合容器の胴上部を示す
斜視図である。
斜視図である。
1:外側容器 1a:最外ポリエチレン層 1b:紙層 1c:最内ポリエチレン層 2:内側容器 3:接着寄与部分 4a〜4g:フラップ部 5:接着剤層 6:肩フラップ間 7a〜7f:補強部 8a〜8d:罫線 9:摘み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 B32B 27/32 (72)発明者 岩崎 晃孝 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】紙を主体とした外側容器と、その外側容器
の内部に収納されたプラスチック製の内側容器とから成
る複合容器において、外側容器の各々の側面に備え付け
られたフラップ部の少なくとも二個所以上に、前記内側
容器の肉厚が薄い個所を保護する補強部が設けられてい
ることを特徴とする複合容器。 - 【請求項2】補強部が設けられたフラップのその補強部
の外側と補強部が設けられていないフラップの内側が接
合されていることを特徴とする請求項1記載の複合容
器。 - 【請求項3】外側容器が箱状に形成される際に補強部が
設けられたフラップのその補強部分の外側と、そのフラ
ップに隣接する補強部が設けられていないフラップの内
側とが接合され、各側面に備え付けられたフラップがあ
る一定の角度で折り癖が付けられていることを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載の複合容器。 - 【請求項4】箱状に形成された外側容器の隣接した補強
部の内側面同士が接合され、その接合された補強部が、
外側容器と内側容器とを分別するための摘みの機能を有
することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の何れ
かの複合容器。 - 【請求項5】外側容器が各側面下部に備え付けられたフ
ラップを互いに組み合わせることにより底部を形成する
ことが可能な形状を有することを特徴とする請求項1乃
至請求項4記載の何れかの複合容器。 - 【請求項6】外側容器と内側容器が接着剤もしくは外側
容器内側面にラミネートされたシーラント層により接合
されており、外側容器と内側容器とが部分的に接合され
ていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の何
れかの複合容器。 - 【請求項7】内側容器が延伸ブローにより形成された容
器であることを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の
何れかの複合容器。 - 【請求項8】外側容器を金型中に挿入し、加熱されたプ
リフォームを金型内に導入して延伸ブロー成形を行うと
同時に外側容器と内側容器とを一体化することを特徴と
する請求項1乃至請求項7記載の何れかの複合容器の製
造方法。 - 【請求項9】延伸ブロー成形時に予め、加温させた金型
を締める時の温度および圧力を利用して、フラップに設
けられた補強部の内側面同士もしくは補強部の外側と補
強部の設けられていないフラップの内側とを接合させる
ことを特徴とする請求項8記載の何れかの複合容器の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8138282A JPH09323758A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 複合容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8138282A JPH09323758A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 複合容器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09323758A true JPH09323758A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15218267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8138282A Pending JPH09323758A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | 複合容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09323758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008103983A1 (en) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Graphic Packaging International, Inc. | Reinforced carton and methods of making carton blanks |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP8138282A patent/JPH09323758A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008103983A1 (en) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Graphic Packaging International, Inc. | Reinforced carton and methods of making carton blanks |
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