[go: up one dir, main page]

JPH09322640A - コンバイン等の脱穀選別装置 - Google Patents

コンバイン等の脱穀選別装置

Info

Publication number
JPH09322640A
JPH09322640A JP14530696A JP14530696A JPH09322640A JP H09322640 A JPH09322640 A JP H09322640A JP 14530696 A JP14530696 A JP 14530696A JP 14530696 A JP14530696 A JP 14530696A JP H09322640 A JPH09322640 A JP H09322640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
threshing
gap
vehicle speed
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14530696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Akiyama
隆夫 秋山
Masami Osaki
正美 大崎
Junji Doihara
純二 土居原
Toshiro Nagai
敏郎 長井
Masami Matsui
正実 松井
Akira Sawamura
亮 澤村
Yasushi Ihara
靖 井原
Koji Izumi
浩二 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki & Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki & Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki & Co Ltd
Priority to JP14530696A priority Critical patent/JPH09322640A/ja
Publication of JPH09322640A publication Critical patent/JPH09322640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】脱穀装置における揺動選別棚のチャフシーブ
を、作業条件に適応したONディリー設定により遅延制
御させて選別状態の不具合を抑制する。 【解決手段】刈り取り穀稈の有無を検出する穀稈検出手
段1と、走行車速の高低を検出する車速検出手段2と、
脱穀処理物を選別するチャフシーブ3の鎧戸状ブレード
3aの間隙Sを変更調節可能とする揺動選別棚4とを有
し、走行車速が高速での刈り取り状態を検出したときに
該ブレード3aの間隙Sを大とするアクチュエータ5の
出力タイミングを一定時間遅延させるONディレーt
を、高速走行時に刈り取りの開始を検出したときのON
ディレーtaよりも、低速走行における刈り取り状態に
おいて高速走行への変速を検出したときのONディレー
tbを短く設定するコントローラ6を設けてなるコンバ
イン等の脱穀選別装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
脱穀選別装置に関し、高速側の走行車速による刈り取り
状態の検出によって、揺動選別棚のチャフシーブの間隙
を大にする側への作用タイミングをONディレーにより
遅延させるもの等の分野に属する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】脱穀
装置の脱穀室に供給される穀稈量が増大するほど、脱穀
室から漏下される脱穀処理物も増大することとなり、揺
動選別棚におけるチャフシーブの鎧戸状ブレードの間隙
を自動的に変更調節させるようにしている。これらのこ
とから、コンバイン等において脱穀室への穀稈供給量が
増大する高速側の走行車速による刈り取り状態を検出し
たときは、揺動選別棚のチャフシーブの間隙を大にする
アクチュエータの作用出力をONさせるが、このチャフ
シーブの間隙を大きくする作用が早過ぎる場合は、増大
した供給量の穀稈が脱穀処理されチャフシーブへ漏下す
るまでの時間的遅れにより、脱穀室から漏下される増大
していない脱穀処理物が間隙が大きくなったチャフシー
ブ上に落下するため、チャフシーブで穀粒と藁屑とを分
離させる粗選が充分に行われずに漏下されることにな
り、一番穀粒の選別状態が悪化する。
【0003】このため、チャフシーブへ漏下する脱穀処
理物の時間的遅れによる一定時間を遅延させるべく、O
Nディレーによりアクチュエータの作用出力を遅延させ
て前記の現象を回避させるようにしているが、このON
ディレーによる遅延時間が車速が高速走行のときに刈り
取りを開始する場合よりも、刈り取り状態において車速
を低速走行から高速走行へ変速させる場合の方が、既に
刈り取りが行われていることから脱穀処理物が増大して
くるため、前者の場合に適したONディレーでは後者の
場合タイミングが遅れて、チャフシーブでの粗選による
漏下が充分に行われず、機外への穀粒飛散による三番ロ
スが増大することになり、ONディレーの遅延時間の設
定については作業条件に適応した最適の時間を選択する
必要がある。
【0004】そこでこの発明は、作業条件に適応したO
Nディレーの設定により、一番穀粒の選別不良や三番ロ
スの発生を的確に抑制させるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、刈り取り穀
稈の有無を検出する穀稈検出手段1と、走行車速の高低
を検出する車速検出手段2と、脱穀処理物を選別するチ
ャフシーブ3の鎧戸状ブレード3aの間隙Sを変更調節
可能とする揺動選別棚4とを有し、走行車速が高速での
刈り取り状態を検出したときに該ブレード3aの間隙S
を大とするアクチュエータ5の出力タイミングを一定時
間遅延させるONディレーtを、高速走行時に刈り取り
の開始を検出したときのONディレーtaよりも、低速
走行における刈り取り状態において高速走行への変速を
検出したときのONディレーtbを短く設定するコント
ローラ6を設けてなるコンバイン等の脱穀選別装置の構
成とする。
【0006】
【作用、及び発明の効果】上記の構成により、高速側の
走行車速と刈り取り状態の検出と共に脱穀室へ穀稈が供
給されることにより、この供給穀稈に対応する脱穀室か
ら揺動選別棚4上へ漏下される脱穀処理物の時間的遅れ
を見込んで、チャフシーブ3の鎧戸状ブレード3aの間
隙Sを大とするアクチュエータ5の出力タイミングを、
前記検出時からONディレーtにより一定時間遅延させ
るが、このONディレーtを、高速走行時に刈り取り開
始を検出したときは、初期状態から高速走行による刈り
取り量が該間隙Sの適量に達する時間だけ遅らせてON
させるONディレーta側に対して、刈り取り状態時に
低速走行から高速走行への変速を検出したときは、低速
走行での刈り取り量に付加される高速走行での刈り取り
量が該間隙Sの適量に達する時間だけ遅らせてONさせ
るONディレーtb側を短く設定することにより、この
ONディレーtb側の刈り取り量が該ONディレーta
側の刈り取り量より多くなっても、該間隙Sを大にする
時間が早くなるためチャフシーブ3による選別を適切に
行うことができる。
【0007】このように、チャフシーブ3のブレード3
a間隙Sを大にするアクチュエータ5を出力させるON
ディレーtを、そのときの脱穀処理量に適応した最適の
遅延時間を選択設定することにより、脱穀処理量と該ブ
レード3aの間隙Sを同調させることができるから、該
間隙Sが大き過ぎてチャフシーブ3での粗選が充分に行
われずに漏下されるため一番穀粒の選別状態が悪化した
り、該間隙Sが小さ過ぎてチャフシーブ3の粗選による
漏下が充分に行われないため三番ロスが増大する等の不
具合の発生を的確に抑制することができる。
【0008】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。コンバインの車台8の下部側に土壌面を走行する左
右一対の走行クローラ9を有する走行装置10を配設
し、該車台8上にはフィードチェン11に挟持搬送され
る穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を選別回収して一
時貯留する穀粒タンク12を備えた脱穀装置13を載設
する。この脱穀装置13の前方側には、前端位置から立
毛穀稈を分草する分草体14と、分草された穀稈を引き
起す引起部15と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃部
16と、この刈り取られた穀稈を後方へ搬送して該フィ
ードチェン11へ受渡しする穀稈搬送部17等を有する
刈取装置18を、油圧駆動による伸縮シリンダ19によ
り土壌面に対して昇降自在に作用させるよう構成する。
【0009】該脱穀装置13の一側にコンバインの操作
制御を行う操作装置20と、この操作のための操作席2
1とを設け、この操作席21の下方側にエンジン22を
搭載すると共に、後方側に該穀粒タンク12を配置す
る。このような走行装置10,脱穀装置13,刈取装置
18,操作装置20,エンジン22等によってコンバイ
ンの車体23を構成する。
【0010】該刈取装置18の穀稈搬送部17によって
形成される穀稈搬送経路中に、刈り取られて搬送される
穀稈に接触作用することにより脱穀装置13への穀稈供
給の有無を検出する穀稈検出手段1(穀稈センサ)を配
置すると共に、前記車台8の前端部に装架された走行用
ミッションケース24の伝動経路中に、その出力回転数
に基づく走行車速を検出する車速検出手段2(車速セン
サ)を配置して構成する。
【0011】該脱穀装置13は、上部側に脱穀室26と
処理室27を、下部側に選別室28を各々配置して構成
する。該脱穀室26には多数の扱歯29aを植設して穀
稈を脱穀する扱胴29を前部側から後部側に向けて軸架
内装し、平面視脱穀室26の右側に平行して位置させた
処理室27には、その前部側に還元された二番物を前方
に送りながら選別室28へ漏下させる多数の撹拌歯30
aを植設した撹拌胴30と、後部側に脱穀物を再処理す
る多数の処理歯31aを植設した処理胴31とを、同軸
上に連設させ脱穀室26より後方側へ延出して軸架内装
して構成する。
【0012】該脱穀室26の平面視左側の扱ぎ口26a
に沿って穀稈を挟持搬送するフィードチェン11と、こ
のフイードチェン11に穀稈を挟持する挟持杆32とを
配設すると共に、該扱胴29の扱歯29aの外周縁下部
側から扱胴カバー33までの間を包囲する扱網34と、
該撹拌胴30の撹拌歯30aと処理胴31の処理歯31
aの各外周縁下部側を段差を付けて包囲する処理網35
とを各々配置して構成する。
【0013】該選別室28には脱穀室26で脱穀処理さ
れ扱網34から漏下した脱穀物と、処理室27で撹拌又
は処理され処理網35から漏下した処理物とを移送しな
がら選別を行う縦長の揺動選別棚4を、扱胴29の軸方
向に沿ってその前部側を上手側として前端部に揺動支点
36を設けると共に後部側に向け延長配置し、その後端
部に設けた揺動駆動カム37によって揺動可能に架設す
る。この揺動選別棚4の上手側下方に、唐箕風胴38に
内装された複数枚の唐箕羽根39aの回転により選別風
を起風して選別風路Wへ送風する唐箕39を配置して構
成する。
【0014】該揺動選別棚4は、唐箕39の上側の領域
に脱穀物及び処理物を下手側に向け移送するラック状の
移送棚40と、この移送棚40に続いて下手側に向けて
脱穀物及び処理物の漏下量を鎧戸状のブレード3aの開
閉作用により間隙Sを変更調節可能なチャフシーブ3
と、このチャフシーブ3の後端部から下手側に向け、こ
のシーブ3から漏下しない挟雑物と共に扱網34及び処
理網35から漏下しない脱穀排出物を受けて荒選別を行
うストローラック41とを各々上段に配置し、該チャフ
シーブ3から漏下した粗選物を中選別する網目状のグレ
ンシーブ42を下段に配置して構成する。
【0015】該チャフシーブ3のブレード3aを開閉す
る機構は、揺動選別棚4の左右側の揺動側板4aに、多
数枚の鎧戸状の各ブレード3aの上部支軸43aの両端
部を軸支すると共に、この上部支軸43aを支点として
各ブレード3aの下部支軸43bを回動案内する案内溝
44を設ける。該チャフシーブ3の各ブレード3aの下
部支軸43bの両端部を連結板45によって回動可能に
連結して構成する。
【0016】該チャフシーブ3の前端部ブレード3aの
上・下部支軸43a,43bの一端部を開閉アーム46
に固着すると共に、該アーム46下端部の駆動ピン46
aとブレード3aを開閉させるアクチュエータ5(ブレ
ードモータ)の作動アーム5aとを、ワイヤ47によっ
て連結する。該ブレード3aの閉鎖時に開閉アーム46
を停止させる閉鎖ストッパ48aと、開放時に開閉アー
ム46を停止させる開放ストッパ48bを該揺動側板4
aに固定し、開閉アーム46の駆動ピン46aにリター
ンばね49を張設して構成する。
【0017】前記唐箕風胴38の一部に、唐箕羽根39
aにより起風した選別風を逃がして風量を調節する風量
調節板50を開閉可能に支承すると共に、この風量調節
板50に取付けた調節アーム50aの一端部とアクチュ
エータとしての唐箕モータ51の作動アーム51aとを
ワイヤ52によって連結して構成する。この風量調節
は、唐箕羽根39aの回転数変更により調節するように
してもよく、又唐箕風胴38の吸入口を絞って調節する
ようにしてもよい。
【0018】該グレンシーブ42の下方に該シーブ42
から漏下した中選物を、固定の一番選別棚53上で前記
唐箕39からの送風により一番穀粒を精選別する一番選
別部を設けると共に、前記ストローラック41から漏下
した荒選物を、固定の二番選別棚54上で唐箕39から
の送風により二番物を粗選別する二番選別部を設け、該
一番選別部と二番選別部に、各々唐箕39からの送風を
唐箕吐出口に位置させた風割55によって分配作用させ
る選別風路Wを形成する。
【0019】該唐箕風胴38の底板を下手側に直線状に
延長して唐箕吐出口の下唇部38aを形成すると共に、
この下唇部38aの端部と、一番選別棚53から流下選
別される一番穀粒を収容して一番螺旋56により横送り
する一番受樋57の上手側とを接続し、その下手側は一
番選別棚53の下端部と接続させ、この一番選別棚53
の上端部近傍下側に、二番選別棚54から流下選別され
る二番物を収容して二番螺旋58により横送りする二番
受樋59の上手側上端部を適宜の間隔を設けて位置さ
せ、その下手側は二番選別棚54の下端部近傍下側に適
宜の間隔を設けて重接状態に位置させ、この二番選別棚
54の上端部は機外へ開放させるべく各々配置して構成
する。
【0020】該二番螺旋58で横送りされた二番物を引
き継いで、上方側の前記処理室27へ揚送する、上端部
を還元羽根とした揚送螺旋60aを内装の二番還元筒6
0を脱穀装置13の平面視右側機壁13aに斜設し、こ
の二番還元筒60の還元口60bを、揚送された二番還
元物を処理室27の撹拌胴30の後端部位置へ還元すべ
く開口させて構成する。前記揺動選別棚4の終端部上方
側に、該唐箕39の選別風と揺動選別棚4の揺動選別と
による選別塵埃を共に機外へ排塵させる横断流ファン等
による排塵ファン61を配置して構成する。
【0021】該処理室27における撹拌胴30の上方側
に近接させて、一端部62aを右側機壁13aに接して
回動可能に支承すると共に、その他端部を斜め上方に延
長した穀粒を感知する穀粒感知板62を配置し、この穀
粒感知板62の略中間位置に一端部を回動可能に支承し
た感知連杆63を上方へ向け該機壁13a外へ延出さ
せ、この感知連杆63の他端部を、該機壁13aの外側
面に固定した穀粒量検出手段としてのポテンショメータ
64のアーム64aと連結して構成する。
【0022】図6に示す如く、CPUを中央に配して前
記チャフシーブ3のブレード3a間隙Sの大小変更と、
唐箕39の風量の強弱変更の演算制御を行うコントロー
ラ6を設け、このコントローラ6の入力側に、前記穀稈
検出手段としての穀稈センサ1と、車速検出手段として
の車速センサ2と、穀粒量検出手段としてのポテンショ
メータ64とを各々接続すると共に、その出力側に、前
記チャフシーブ3のブレード3aを開閉させるアクチュ
エータとしてのブレードモータ5と、唐箕39の風力調
節板50を開閉させるアクチュエータとしての唐箕モー
タ51とを各々接続して構成する。
【0023】フィードチェン11に挟持搬送された穀稈
は脱穀室26において扱胴29により脱穀され、この脱
穀物の一部は処理室27の処理胴31へ送り込まれ処理
されると同時に、扱網34の上部側から漏下した一部の
脱穀物は撹拌胴30部へ落下して撹拌処理される。この
間扱網34及び処理網35から漏下した脱穀物及び処理
物は選別室28の揺動選別棚4上に落下し、この該揺動
選別棚4の移送棚40によりチャフシーブ3へ送られ、
このチャフシーブ3からグレンシーブ42へ漏下し、更
にグレンシーブ42から一番選別棚53へ落下する。こ
の間に、揺動選別棚4の揺動移送作用と、選別風路Wに
おける一番選別棚53側とチャフシーブ3及びグレンシ
ーブ42側への唐箕39による選別風の送風作用によ
り、精選された一番穀粒は一番選別棚53上を流下して
一番受樋57へ収容移送されて機外へ搬出される。
【0024】チャフシーブ3から漏下しない夾雑物はス
トローラック41へ送られ、このストローラック41で
荒選された漏下物と一番選別部からの飛散物とが二番選
別棚54へ落下する間に、揺動選別棚4の揺動移送作用
と選別風路Wにおける唐箕39による選別風の送風作用
により、選別された二番物は二番選別棚54上を流下し
て二番受樋59へ収容移送される。この移送により二番
受樋59の一側端に集積された二番物は、二番還元筒6
0によって揚送されその還元口60bから処理室27の
撹拌胴30後端部へ還元され、該扱網34からの一部の
漏下物と共に撹拌歯30aによって前方側へ送りながら
撹拌処理を行い、処理網35から揺動選別棚4上へ漏下
させる。
【0025】このようなコンバイン作業における脱穀装
置13の脱穀選別処理時に、図1のタイムチャートに示
す如く、車速センサ2による高速側の車速の検出と穀稈
センサ1による刈り取り状態とを検出したときは、ポテ
ンショメータ64による撹拌胴30部での二番処理物の
穀粒量を感知して的確に脱穀処理物の量を把握すること
により、揺動選別棚4のチャフシーブ3のブレード3a
の間隙Sを大とするブレードモータ5の出力タイミング
を、刈り取られた穀稈が脱穀処理物となってチャフシー
ブ3上に漏下される間の遅れと脱穀処理物の量の変化に
対応して遅延させるONディレーtを設定する。
【0026】このONディレーtは、高速側の車速によ
る刈り取りの開始を検出したときの脱穀処理物の量に対
し、低速側の車速による刈り取り状態の継続時に高速側
の車速への変速を検出したときの脱穀処理物の量の方が
増大するから、この量の違いを検出したときのブレード
モータ5のONタイミングを、前者のONディレーta
よりも後者のONディレーtbの遅延時間を短くし、早
めにブレードモータ5を出力させてチャフシーブ3のブ
レード3aの間隙Sを大にすることにより、脱穀処理量
が変化してもブレード3aの間隙Sによる選別処理量が
適量となって、該間隙Sが大き過ぎて粗選が充分に行わ
れずに漏下されるため一番穀粒の選別状態が悪化した
り、該間隙Sが小さ過ぎて粗選による漏下が充分に行わ
れないため三番ロスが増大する等の不具合の発生を抑制
することができる。
【0027】このチャフシーブ3による選別状態に応じ
て前記唐箕39による選別風の送風量を強弱に変更調節
させるが、この送風量の調節は、ブレード3aの間隙S
を大にするブレードモータ5の出力タイミングのONデ
ィレーta,tbに対応させて、各々遅延時間を短かく
するONディレーtc,tdを設定して、該間隙Sを大
にする作用より少し早めに唐箕モータ51により風量調
節板50を閉方向に調節して送風量を強にすることによ
り、脱穀処理量の変化に対応させて選別風を適正に保持
させることができる。
【0028】また、車速センサ2による高速側の車速の
検出と穀稈センサ1による非刈取状態とを検出したとき
は、ポテンショメータ64による二番処理物の穀粒量の
感知によって的確に脱穀処理物の量を把握することによ
り、チャフシーブ3のブレード3aの間隙Sを小又は閉
鎖するブレードモータ5の出力タイミングを、刈り取ら
れた穀稈が脱穀処理物となってチャフシーブ3上に漏下
される間の遅れと脱穀処理物の量の変化に対応して遅延
させるONディレーtを設定する。
【0029】このONディレーtは、高速側の車速によ
る刈り取りの終了を検出したときの脱穀処理物の量に対
し、高速側の車速による刈り取り状態の継続時に低速側
の車速への変速を検出したときの脱穀処理物の量の方が
減少が少ないから、この量の違いを検出したときのブレ
ードモータ5のONタイミングを、前者のONディレー
teよりも後者のONディレーtfの遅延時間を長く
し、緩やかにブレードモータ5を出力させてチャフシー
ブ3のブレード3aの間隙Sを小又は閉鎖することによ
り、脱穀処理量が変化してもブレード3aの間隙Sによ
る選別処理量が適量となって、前記の如き効果と同じ効
果を有する。
【0030】このチャフシーブ3による選別状態に応じ
て前記唐箕39による選別風の送風量の調節は、ブレー
ド3aの間隙Sを小又は閉鎖するブレードモータ5の出
力タイミングのONディレーte,tfに対応させて、
各々遅延時間を短くするONディレーtg,thを設定
して、該間隙Sを小又は閉鎖する作用より早めに唐箕モ
ータ51により風力調節板50を開方向に調節して送風
量を弱にすることにより、脱穀処理物の変化に対応させ
て選別風を適正に保持させることができる。
【0031】前記二番還元筒60によって揚送還元され
る二番物と、前記扱網34の上部側から漏下した一部の
脱穀物とによる二番処理物は、前記処理室27の撹拌胴
30部において撹拌歯30aにより前部側へ送られなが
ら撹拌処理され、処理網35から漏下されて揺動選別棚
4上へ落下し選別が行われる。このとき撹拌胴30部に
おける二番処理物の撹拌処理により、穀粒が撹拌歯30
aによって撹拌されて穀粒感知板62に放射されるとき
は、この放射により上動回動する穀粒感知板62により
感知連杆63を介してポテンショメータ64のアーム6
4aを回動させ、この回動量によって検出された穀粒量
の検出値が大きい場合は、該チャフシーブ3のブレード
3aの間隙Sが大きくなる側、及び唐箕39の風量が強
くなる側へ各々作用させると共に、検出値が小さい場合
は、各々該間隙S及び風量を小さくなる側へ作用させる
ことにより、選別性能を安定して保持させることができ
る。
【0032】また、上記と異なる実施例として、図7に
示す如く、該撹拌胴30部の略中間位置の処理網35下
方に、二番処理物の流量を処理網35から漏下した処理
物の感知により検出する流量感知板65を、漏下物を的
確に感知可能な位置に必要な面積を有して設け、この流
量感知板65のアーム65aを右側機壁13aの外側面
まで延出し、該機壁13aに固定したアーム支持板66
に回動可能に支承すると共に、このアーム支持板66に
取付けた流量検出手段としてのポテンショメータ67と
流量感知板65のアーム65aとを連結して構成する。
68は、流量感知板65のリターンばねを示す。
【0033】該撹拌胴30の撹拌歯30aによって撹拌
処理され処理網35から漏下した漏下物による流量感知
板65の下動回動により、アーム65aを介してポテン
ショメータ67を回動させ、この回動量によって二番処
理物の流量を検出演算することができる。また、上記と
異なる実施例として、図8に示す如く、該撹拌胴30の
処理網35の一端部35aを該右側機壁13aに接する
と共に、その他端部35bを前記扱網34の略中間部に
接して位置させ、該一端部35aを回動支軸として他端
部35bを下方側へ回動可能に支承する。該処理網35
の一端部35aから下方へ感知連杆69を延出し、この
感知連杆69の下端部と流量検出手段としてのポテンシ
ョメータ70のアーム70aとを連結して構成する。7
1は、処理網35を復帰保持させるリターンばねを示
す。
【0034】二番還元物と扱網34からの一部漏下物に
よる撹拌物の増大に伴い、処理網35の一端部35aを
支点として他端部35bをリターンばね71に抗して下
方へ押し下げ、この押し下げにより感知連杆69が回動
し、この連杆69を介してポテンショメータ70のアー
ム70aを回動させ、この回動量によって二番処理物の
流量を検出演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャフシーブのブレード間隙調節と唐箕の風力
調節の調節出力タイミングを示すタイムチャート。
【図2】チャフシーブのブレード間隙調節の機構を示す
部分側面図。
【図3】脱穀装置の全体を示す側断面図。
【図4】脱穀装置の全体を示す正断面図。
【図5】撹拌胴における二番処理物の穀粒感知板の作用
機構を示す正断面図。
【図6】チャフシーブと唐箕の自動制御回路を示すブロ
ック図。
【図7】撹拌胴における二番処理物の流量感知板の作用
機構を示す正断面図。
【図8】撹拌胴における二番処理物の流量感知板の作用
機構を示す正断面図。
【図9】コンバインの全体を示す側面図。
【符号の説明】
1. 穀稈検出手段 2. 車速検出手段 3. チャフシーブ 3a. ブレード 4. 揺動選別棚 5. アクチュエータ 6. コントローラ S. 間隙 t. ONディレー ta. ONディレー tb. ONディレー
フロントページの続き (72)発明者 長井 敏郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 松井 正実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 澤村 亮 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 井原 靖 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 泉 浩二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈り取り穀稈の有無を検出する穀稈検出
    手段1と、走行車速の高低を検出する車速検出手段2
    と、脱穀処理物を選別するチャフシーブ3の鎧戸状ブレ
    ード3aの間隙Sを変更調節可能とする揺動選別棚4と
    を有し、走行車速が高速での刈り取り状態を検出したと
    きに該ブレード3aの間隙Sを大とするアクチュエータ
    5の出力タイミングを一定時間遅延させるONディレー
    tを、高速走行時に刈り取りの開始を検出したときのO
    Nディレーtaよりも、低速走行における刈り取り状態
    において高速走行への変速を検出したときのONディレ
    ーtbを短く設定するコントローラ6を設けてなるコン
    バイン等の脱穀選別装置。
JP14530696A 1996-06-07 1996-06-07 コンバイン等の脱穀選別装置 Pending JPH09322640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14530696A JPH09322640A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 コンバイン等の脱穀選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14530696A JPH09322640A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 コンバイン等の脱穀選別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09322640A true JPH09322640A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15382112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14530696A Pending JPH09322640A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 コンバイン等の脱穀選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09322640A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008092830A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Kyoto Univ 穀粒流量検出装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008092830A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Kyoto Univ 穀粒流量検出装置
JP4627293B2 (ja) * 2006-10-10 2011-02-09 三菱農機株式会社 穀粒流量検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3688059B2 (ja) コンバイン
JPH114622A (ja) 脱穀選別機の選別制御装置
JP2003092919A (ja) コンバインの選別装置及びその二番処理装置
JPH09322640A (ja) コンバイン等の脱穀選別装置
JP3814210B2 (ja) コンバインの二番処理装置
JP4119313B2 (ja) コンバイン
JP3102019B2 (ja) コンバインにおける脱穀選別制御装置
JP3927587B2 (ja) コンバイン
JP2001269047A (ja) 脱穀装置の揺動選別装置
JP4119312B2 (ja) コンバイン
JP3680447B2 (ja) コンバインにおける脱穀選別装置
JPH11155348A (ja) 脱穀装置
JP2002000052A (ja) 脱穀機における風量センサのチェック装置
JP3302509B2 (ja) コンバインの脱穀制御装置
JPH1118559A (ja) 脱穀装置における選別部
JP2001078537A (ja) コンバインの穀粒水分測定装置
JP3391075B2 (ja) コンバインの脱穀選別装置
JPH1175524A (ja) 脱穀装置の排塵調節装置
JP2000201524A (ja) コンバインの脱穀装置
JP2881991B2 (ja) 脱穀機の排塵選別制御装置
JPH10309118A (ja) 脱穀装置における選別部
JPH1118561A (ja) 脱穀機における二番処理の制御装置
JPH11318180A (ja) コンバインの脱穀選別装置
JP2000092968A (ja) 脱穀機の穀稈挾持移送装置
JPH09187159A (ja) コンバインの脱穀選別装置