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JPH09316490A - 洗浄効果の増強法 - Google Patents

洗浄効果の増強法

Info

Publication number
JPH09316490A
JPH09316490A JP12823096A JP12823096A JPH09316490A JP H09316490 A JPH09316490 A JP H09316490A JP 12823096 A JP12823096 A JP 12823096A JP 12823096 A JP12823096 A JP 12823096A JP H09316490 A JPH09316490 A JP H09316490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enzyme
bleaching
catalase activity
catalase
cleaning effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12823096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Takashi Echigo
貴 愛知後
Ritsuko Ono
律子 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novo Nordisk AS
Original Assignee
Novo Nordisk AS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novo Nordisk AS filed Critical Novo Nordisk AS
Priority to JP12823096A priority Critical patent/JPH09316490A/ja
Publication of JPH09316490A publication Critical patent/JPH09316490A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漂白剤が存在する系における洗浄効果の増
強。血液汚れを濃色化させない漂白法の提供。 【解決手段】 漂白剤を含む溶液にカタラーゼ活性を持
つ酵素を共存させることを特徴とする洗浄効果の増強法
及び漂白法。漂白剤およびカタラーゼ活性を持つ酵素を
含むことを特徴とする漂白剤組成物または洗浄剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄剤用等産業上有
用な漂白剤の洗浄効果増強法,その方法に用いる漂白剤
組成物および洗浄剤組成物、その方法を用いる洗浄に関
する。更に詳しく言えば、本発明は漂白剤を含む溶液に
カタラーゼ活性を持つ酵素を共存させることによる洗浄
効果を増強する方法、漂白,洗浄に関連する新たな酵素
利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維、布、紙、その他の洗浄時に漂白剤
を使用することは一般的に行われており、漂白剤は単独
で、または洗浄剤組成物の成分として混入されて市販さ
れている。これら漂白剤は洗浄前または洗浄中の洗浄液
中に過酸化水素を生じさせる物質で、過酸化水素自身ま
たは過酸化水素前駆体となりうる化合物である。一般的
には過ホウ酸塩,過炭酸塩または過酸化水素が漂白剤と
して使用される。しかしながら、通常、過酸化水素は6
0℃以上の高温でないと十分な洗浄効果を得にくい。よ
り低温で有効な洗浄効果を得るため、あるいはより高い
洗浄効果を得るため、過酸の形成をもたらすアクチベー
ター(例えばイミド,エステルまたは有機酸無水物)を
漂白剤に添加することが行われている。
【0003】しかしこれらを添加しても低温での洗浄で
十分な洗浄効果が得られているわけではない。例えば、
水道水温度でそのまま洗浄をする地域、例えば日本で
は、夏期でも25℃程度、冬季では5℃以下の温度で洗
浄をすることになりかねない。この温度範囲で、前記ア
クチベーターを添加した漂白剤でも有効な洗浄効果は得
られていない。さらに血液汚れに対して、前記漂白剤を
作用させると、色を薄くまたは白くするという本来の洗
浄効果が得られないどころか、色が濃くなってしまうこ
とが多く、実使用において特別な配慮が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、漂白剤が存
在する系における洗浄効果の増強を目的とする。また、
本発明は、血液汚れを濃色化させない漂白法の提供を目
的とする。また、本発明は、上記の洗浄効果の増強また
は上記の漂白に有用な漂白剤組成物や洗浄剤組成物を提
供することを目的とする。なお、本発明において、洗浄
効果というときには漂白効果を含めた広い意味での洗浄
効果をさす。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに、過
酸化水素を分解するカタラーゼが、過酸化水素を漂白液
中に生成する漂白剤の洗浄効果を増強させることを見出
した。さらに詳しくは、漂白剤を含む溶液にカタラーゼ
を含ませることにより、それを含ませない場合より、例
えば布に付着した紅茶のシミなどの色をより薄く、より
白く漂白できることを見出した。さらに従来の漂白剤で
は酸化により色が濃くなる汚れ、例えば血液汚れに対
し、漂白液にカタラーゼを含ませることによりそれを防
止できることを見出した。以上の知見に基づいて本発明
を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、 1) 漂白剤を含む溶液にカタラーゼ活性を持つ酵素を
共存させることを特徴とする洗浄効果の増強法。 2) 漂白剤を含む溶液が洗浄剤を含むことを特徴とす
る前記1)記載の洗浄効果の増強法。 3) カタラーゼ活性を持つ酵素が、少なくともpH1
0〜11の作用pHを持つ酵素である、前記1)または
2)記載の洗浄効果の増強法。 4) カタラーゼ活性を持つ酵素が、5℃におけるカタ
ラーゼ活性が30℃におけるカタラーゼ活性の85%以
上の値を示す酵素である、前記1)〜3)のいずれか記
載の洗浄効果の増強法。 5) カタラーゼ活性を持つ酵素がカタラーゼである前
記1)〜4)のいずれか記載の洗浄効果の増強法。 6) カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス(Bacillu
s)属細菌由来である前記1)〜5)のいずれか記載の
洗浄効果の増強法。
【0007】7) バチルス(Bacillus)属細菌がバチ
ルス・ズブチリス(Bacillus subtilis )である前記
6)記載の洗浄効果の増強法。 8) カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス・ズブチリ
ス(Bacillus subtilis)IAM1026株またはIA
M1069株より得ることのできるカタラーゼである前
記1)〜7)のいずれか記載の洗浄効果の増強法。 9) 漂白剤が、過酸化水素,過酸化水素前駆体,過
酸,過酸前駆体,及び/または過酸化水素を発生しうる
反応系を構成する物質である前記1)〜8)のいずれか
記載の洗浄効果の増強法。 10) 共存させるカタラーゼ活性を持つ酵素を0〜3
0℃で作用させることを特徴とする前記1)〜9)のい
ずれか記載の洗浄効果の増強法。
【0008】11) 漂白剤を含む溶液にカタラーゼ活
性を持つ酵素を共存させることを特徴とする、血液汚れ
を濃色化させない漂白法。 12) 漂白剤を含む溶液が洗浄剤を含むことを特徴と
する前記11)記載の漂白法。 13) カタラーゼ活性を持つ酵素が、少なくともpH
10〜11の作用pHを持つ酵素である、前記11)ま
たは12)記載の漂白法。 14) カタラーゼ活性を持つ酵素が、5℃におけるカ
タラーゼ活性が30℃におけるカタラーゼ活性の85%
以上の値を示す酵素である、前記11)〜13)のいず
れか記載の漂白法。 15) カタラーゼ活性を持つ酵素がカタラーゼである
前記11)〜14)のいずれか記載の漂白法。 16) カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス(Bacill
us)属細菌由来である前記11)〜15)のいずれか記
載の漂白法。 17) バチルス(Bacillus)属細菌がバチルス・ズブ
チリス(Bacillus subtilis )である前記16)記載の
漂白法。 18) カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス・ズブチ
リス(Bacillus subtilis )IAM1026株またはI
AM1069株より得ることのできるカタラーゼである
前記11)〜17)のいずれか記載の漂白法。 19) 漂白剤が、過酸化水素,過酸化水素前駆体,過
酸,過酸前駆体,及び/または過酸化水素を発生しうる
反応系を構成する物質である前記11)〜18)のいず
れか記載の漂白法。 20) 共存させるカタラーゼ活性を持つ酵素を0〜3
0℃で作用させることを特徴とする前記11)〜19)
のいずれか記載の漂白法。
【0009】21) 漂白剤およびカタラーゼ活性を持
つ酵素を含むことを特徴とする漂白剤組成物。 22) 漂白剤、カタラーゼ活性を持つ酵素、及び洗浄
剤を含むことを特徴とする洗浄剤組成物。 23) 前記1)〜10)のいずれか記載の洗浄効果の
増強法を用いることを特徴とする洗浄方法。 24) 前記11)〜20)のいずれか記載の漂白法を
用いることを特徴とする洗浄方法。 以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】(カタラーゼ活性を持つ酵素)本発明にお
いてカタラーゼ活性を持つ酵素とは、少なくとも、過酸
化水素を酸素と水とに分解する反応を触媒する酵素であ
る。
【0011】カタラーゼ活性を持つ酵素は一般に好気性
生物の細胞に広く分布し、古くからその性質が研究され
ており、本発明に供される酵素は特に限定されるもので
はない。しかし、酵素の作用するpH範囲内に漂白剤を
含む洗浄液のpHがあることが好ましく、例えば一般的
に使用される家庭用の洗濯に用いられる洗浄剤の場合p
HがpH10〜11であることから、pH10〜11に
作用pHを持つ酵素が好ましい。さらに低温での洗浄を
考慮すると、低温でも活性の低下の少ない酵素が好まし
く、例えば5℃におけるカタラーゼ活性が30℃におけ
るカタラーゼ活性の85%以上の値を示す酵素が好まし
く、0℃におけるカタラーゼ活性が30℃におけるカタ
ラーゼ活性の95%以上の値を示す酵素がより好まし
い。さらに好ましい酵素は経済性を考慮すると少ない酵
素量で効果を示す酵素である。これらの性質を持つ酵素
として、例えば、バチルス(Bacillus)属由来の酵素、
好ましくはバチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis
)由来の酵素である。さらに好ましくは前記すべての
性質を持つ酵素であり、例えばバチルス・ズブチリス
Bacillus subtilis )IAM1026株(受託番号F
ERM BP−4844)またはバチルス・ズブチリス
Bacillus subtilis )IAM1069株(東京大学分
子細胞生物学研究所より入手可能)由来の酵素である。
なお、カタラーゼ活性の測定は特開平7−246090
記載の方法で行った。
【0012】(漂白剤)例えば、漂白剤としては過酸化
水素,過酸化水素前駆体となりうる化合物または過酸化
水素を発生しうる反応系を構成する物質である。例え
ば、過ホウ酸塩や過炭酸塩が使用でき、これらにアクチ
ベーターを添加したものも使用出来る。アクチベーター
としてはイミド,エステルまたは有機酸無水物等が挙げ
られ、例えばTAED(Tetraacetyl ethylene diamine),SN
OBS(Sodium nonanoyloxybenzen sulfonate) 等が挙げら
れる。しかし、本発明に供される漂白剤は、特にこれら
に限定されるものではなく、一般に市販されている漂白
剤または漂白剤入り洗浄剤が使用できる。
【0013】(漂白剤を含む溶液)本発明の漂白剤を含
む溶液には、少なくとも前記カタラーゼ活性を持つ酵素
および前記漂白剤が含まれていればよく、この溶液の調
製法は特に制限されるものではない。従って、この溶液
は、本酵素および漂白剤を別々にあるいは両者を混合し
て添加された溶液でも良い。また、洗浄剤等の他の成分
の一部として本酵素や漂白剤を添加された溶液でも良
い。例えば、本酵素を含む漂白剤組成物を単独あるいは
洗浄剤と共に用いたり、本酵素および漂白剤両者を含む
洗浄剤組成物を用いたり、本酵素を含む洗浄剤組成物お
よび漂白剤を用いる場合等が考えられる。
【0014】本酵素の使用時の濃度は、期待する洗浄効
果、酵素の種類(由来)、漂白剤組成、洗浄剤組成、洗
浄条件等により決められることであり、特定の濃度に限
定されるものではないが、およそ0.001U/ml 〜10000U/m
l の範囲である。漂白剤の使用時の濃度も、同様に特定
の濃度に限定されるものではない。市販されている漂白
剤または漂白剤入り洗浄剤を用いることができ、濃度は
その用途において効果が十分発揮される濃度を用いれば
よい。また、本特許の方法を使用しなくても期待する洗
浄効果が得られる場合、本法を用いれば、同様の洗浄効
果が得られる程度に漂白剤あるいは洗浄剤の使用量を減
少させて使用することもできる。
【0015】(漂白剤組成物、洗浄剤組成物)本発明に
従えば、カタラーゼ活性を持つ酵素は従来公知の任意の
漂白剤組成物,漂白剤入り洗浄剤組成物,または漂白剤
と共に用いられる洗浄剤組成物にそれらの組成を特に変
更することなく配合することもでき、本発明のそれら組
成物の成分については特に限定はない。漂白剤組成物,
漂白剤入り洗浄剤組成物または漂白剤と共に用いられる
洗浄剤組成物にカタラーゼ活性を持つ酵素を含有させる
ことにより、本発明の漂白剤組成物,漂白剤入り洗浄剤
組成物,洗浄剤組成物が得られる。酵素添加量はそれぞ
れの使用濃度において、前述した濃度になるように添加
すればよい。
【0016】本発明の組成物は、少なくとも使用状態に
おいてカタラーゼ活性および漂白剤を必須の構成成分と
して含むが、その必要に応じて洗浄剤成分や、プロテア
ーゼ,セルラーゼ,リパーゼなどのその他の酵素を配合
することができる。本発明の組成物に、酵素を配合する
には如何なる方法をもって行ってもよい。しかし、微粉
末状で配合することは、これら組成物の取扱い時の発塵
により、使用者や洗剤工業における作業者の安全衛生上
好ましいことではなく、溶液状態あるいはあらかじめ発
塵性をおさえた形状に賦形しておくことが好ましい。こ
の賦形は通常よく用いられるマルメ造粒、押し出し造
粒、流動造粒、遠心流動造粒やその他の方法のいずれに
よるものであってもよく、本発明の組成物に配合する酵
素の形状は特にこれらの方法によって賦形されたものに
限定されるものではない。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳しく説明する。なお、バチルス・ズブチリス(Bacill
us subtilis )IAM1026 株、バチルス・ズブチリス(Ba
cillus subtilis )IAM1069 株およびバチルス・ズブチ
リス( Bacillus subtilis)168 株からのカタラーゼの
調製は特開平7−246090号公報記載の方法で行
い、限外濾過膜による濃縮液を得た。その他のカタラー
ゼは試薬として市販されているものを用いた。また、各
実施例で洗浄に用いる水は、塩化カルシウム・2 水和物
73ppm を添加した蒸留水を使用した。実施例で用いた
新コンパクトアタック,液体ワイドハイター,ワイドハ
イターは花王(株)、濃縮酵素トップ,ダッシュ,手間
なしブライト,カラーブライトはライオン(株)、タイ
ドウィズブリーチ,ウルトラアリエールはP&Gのそれ
ぞれ商品名である。
【0018】<実施例1>市販の漂白剤入り洗浄剤で洗
浄試験を次のようにして行った。市販の漂白剤入り洗剤
タイドウィズブリーチを標準使用濃度(1440ppm) になる
ように水に溶解した。カタラーゼはこの洗浄液にそれぞ
れ所定濃度となるように溶解した。汚染布は、12cm×12
cmの紅茶汚染布BC−1(Center For Testmaterials)を
用いた。洗浄装置は、Terg-O-Tometerを用いた。前記汚
染布3枚を洗浄液1Lで、25℃,80rpm で20分間洗浄し
た。洗浄後、25℃の水1Lで3分間ずつ2回すすぎを行
った後、室温で乾燥させた。酵素効果は、酵素添加,未
添加でのΔZの差ΔΔZ(=カタラーゼ添加時のΔZ値
−カタラーゼ未添加時のΔZ値)で評価した。なお、Δ
Zは洗浄前後の汚染布のZ値の差(=洗浄後のZ値−洗
浄前のZ値)であり、Z値はCIE色素系のZ値であ
り、色彩色差計を用いて測定した。結果を表1に示し
た。
【0019】
【表1】
【0020】本発明の方法を用いた洗浄は、カタラーゼ
無添加の洗浄より、高い洗浄効果を示した。カタラーゼ
の種類(由来)によらず本発明の効果は得られるが、好
ましくは細菌由来、さらに好ましくはバチルス属のカタ
ラーゼである。これらは低い酵素活性で顕著な効果を示
した。
【0021】<実施例2>市販の漂白剤と市販の洗浄剤
の組み合わせ、および市販の漂白剤入り洗剤で洗浄試験
を行った。洗浄評価は実施例1と同様に行った。ただ
し、漂白剤濃度,洗剤濃度はそれらに記載の通常の洗浄
時の使用濃度とした。カタラーゼはバチルス・ズブチリ
ス(Bacillus subtilis )IAM1026 株より得た酵素濃縮
液の凍結乾燥粉末を国際公開WO87/04184に記
載の方法で造粒し、洗剤に添加した。添加量は使用時に
1U/ml となるようにした。結果を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】本実施例の結果より、漂白剤,洗浄剤,漂
白剤入り洗浄剤は従来からのものでもよく、その種類に
よらず本発明の効果を得られることがわかる。
【0024】<実施例3>市販の漂白剤で漂白試験を次
のように行った。カタラーゼは実施例2と同じものを用
い、市販の漂白剤に使用時1U/ml となるように添加し
た。この漂白剤5gを水1Lに溶解し、汚染布BC−1
(12cm×12cm)3枚を入れ、25℃,1時間放置した。そ
の後、25℃の水1Lで3分間ずつ2回すすぎを行った
後、室温で乾燥させた。結果の評価は実施例1と同様に
行い、表3に示した。
【0025】
【表3】
【0026】本実施例の結果より、漂白剤として市販さ
れているものにカタラーゼを添加しても、本発明の効果
を得られることがわかる。
【0027】<実施例4>実施例2と同様に行った。た
だし、汚染布は血液汚れを含む標準汚染布EMPA-116、洗
浄剤は新コンパクトアタック、漂白剤は液体ワイドハイ
ターを用い、結果は、漂白剤およびカタラーゼを添加せ
ずに洗剤のみで洗浄したもの(ΔZ=0とする)と比較
し、そのZ値の差(ΔZ)で示した。表4に結果を示し
た。
【0028】
【表4】
【0029】本実施例の結果より、カタラーゼを含ませ
ることにより、漂白剤による血液汚れの濃色化(ΔZ値
が負の値になる)を防止できることがわかる。
【0030】<実施例5>洗浄温度を5℃とした以外は
実施例1と同様に行った。結果を表5に示した。
【0031】
【表5】
【0032】本実施例の結果より、低温でも本発明の効
果は得られるが、低温で活性の低下の少ない酵素、例え
ばバチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis )IAM
1026株あるいはバチルス・ズブチリス(Bacillus s
ubtilis )IAM1069株由来の酵素を用いることが
好ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明の洗浄効果の増強法を用いること
により、効率良い洗浄を行うことができ、本発明の漂白
法を用いることにより、血液汚れを濃色化させずに漂白
することが可能となる。また、本発明の漂白剤組成物及
び洗浄剤組成物は、上記の方法を使用する際に有効に用
いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 愛知後 貴 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1番1号 昭和電工株式会社 総合研究所内 (72)発明者 大野 律子 千葉県千葉市緑区大野台1丁目1番1号 昭和電工株式会社 総合研究所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漂白剤を含む溶液にカタラーゼ活性を持
    つ酵素を共存させることを特徴とする洗浄効果の増強
    法。
  2. 【請求項2】 漂白剤を含む溶液が洗浄剤を含むことを
    特徴とする請求項1記載の洗浄効果の増強法。
  3. 【請求項3】 カタラーゼ活性を持つ酵素が、少なくと
    もpH10〜11の作用pHを持つ酵素である、請求項
    1または2記載の洗浄効果の増強法。
  4. 【請求項4】 カタラーゼ活性を持つ酵素が、5℃にお
    けるカタラーゼ活性が30℃におけるカタラーゼ活性の
    85%以上の値を示す酵素である、請求項1〜3のいず
    れか記載の洗浄効果の増強法。
  5. 【請求項5】 カタラーゼ活性を持つ酵素がカタラーゼ
    である請求項1〜4のいずれか記載の洗浄効果の増強
    法。
  6. 【請求項6】 カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス
    Bacillus)属細菌由来である請求項1〜5のいずれか
    記載の洗浄効果の増強法。
  7. 【請求項7】 バチルス(Bacillus)属細菌がバチルス
    ・ズブチリス(Bacillus subtilis )である請求項6記
    載の洗浄効果の増強法。
  8. 【請求項8】 カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス・
    ズブチリス(Bacillus subtilis )IAM1026株ま
    たはIAM1069株より得ることのできるカタラーゼ
    である請求項1〜7のいずれか記載の洗浄効果の増強
    法。
  9. 【請求項9】 漂白剤が、過酸化水素,過酸化水素前駆
    体,過酸,過酸前駆体,及び/または過酸化水素を発生
    しうる反応系を構成する物質である請求項1〜8のいず
    れか記載の洗浄効果の増強法。
  10. 【請求項10】 共存させるカタラーゼ活性を持つ酵素
    を0〜30℃で作用させることを特徴とする請求項1〜
    9のいずれか記載の洗浄効果の増強法。
  11. 【請求項11】 漂白剤を含む溶液にカタラーゼ活性を
    持つ酵素を共存させることを特徴とする、血液汚れを濃
    色化させない漂白法。
  12. 【請求項12】 漂白剤を含む溶液が洗浄剤を含むこと
    を特徴とする請求項11記載の漂白法。
  13. 【請求項13】 カタラーゼ活性を持つ酵素が、少なく
    ともpH10〜11の作用pHを持つ酵素である、請求
    項11または12記載の漂白法。
  14. 【請求項14】 カタラーゼ活性を持つ酵素が、5℃に
    おけるカタラーゼ活性が30℃におけるカタラーゼ活性
    の85%以上の値を示す酵素である、請求項11〜13
    のいずれか記載の漂白法。
  15. 【請求項15】 カタラーゼ活性を持つ酵素がカタラー
    ゼである請求項11〜14のいずれか記載の漂白法。
  16. 【請求項16】 カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス
    Bacillus)属細菌由来である請求項11〜15のいず
    れか記載の漂白法。
  17. 【請求項17】 バチルス(Bacillus)属細菌がバチル
    ス・ズブチリス(Bacillus subtilis )である請求項1
    6記載の漂白法。
  18. 【請求項18】 カタラーゼ活性を持つ酵素がバチルス
    ・ズブチリス(Bacillus subtilis )IAM1026株
    またはIAM1069株より得ることのできるカタラー
    ゼである請求項11〜17のいずれか記載の漂白法。
  19. 【請求項19】 漂白剤が、過酸化水素,過酸化水素前
    駆体,過酸,過酸前駆体,及び/または過酸化水素を発
    生しうる反応系を構成する物質である請求項11〜18
    のいずれか記載の漂白法。
  20. 【請求項20】 共存させるカタラーゼ活性を持つ酵素
    を0〜30℃で作用させることを特徴とする請求項11
    〜19のいずれか記載の漂白法。
  21. 【請求項21】 漂白剤およびカタラーゼ活性を持つ酵
    素を含むことを特徴とする漂白剤組成物。
  22. 【請求項22】 漂白剤、カタラーゼ活性を持つ酵素、
    及び洗浄剤を含むことを特徴とする洗浄剤組成物。
  23. 【請求項23】 請求項1〜10のいずれか記載の洗浄
    効果の増強法を用いることを特徴とする洗浄方法。
  24. 【請求項24】 請求項11〜20のいずれか記載の漂
    白法を用いることを特徴とする洗浄方法。
JP12823096A 1996-05-23 1996-05-23 洗浄効果の増強法 Pending JPH09316490A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7319112B2 (en) 2000-07-14 2008-01-15 The Procter & Gamble Co. Non-halogenated antibacterial agents and processes for making same
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