JPH09316091A - アルギニルフラクトシルグルコース類の製造法 - Google Patents
アルギニルフラクトシルグルコース類の製造法Info
- Publication number
- JPH09316091A JPH09316091A JP8168131A JP16813196A JPH09316091A JP H09316091 A JPH09316091 A JP H09316091A JP 8168131 A JP8168131 A JP 8168131A JP 16813196 A JP16813196 A JP 16813196A JP H09316091 A JPH09316091 A JP H09316091A
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- JP
- Japan
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- afg
- acid
- acetic acid
- arginine
- glucose
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 血管拡張作用を有するアルギニルフラクトシ
ルグルコース類の製造法を提供する。 【解決手段】 アルギニンと、マルトース及び/又はグ
ルコースを酸の共存下でメイラード反応させることを特
徴とするアルギニルフラクトシルグルコース類の製造
法。
ルグルコース類の製造法を提供する。 【解決手段】 アルギニンと、マルトース及び/又はグ
ルコースを酸の共存下でメイラード反応させることを特
徴とするアルギニルフラクトシルグルコース類の製造
法。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、朝鮮人参、特に紅
参中に多く含まれ、血管拡張作用を有するアルギニルフ
ラクトシルグルコース類の製造法に関する。
参中に多く含まれ、血管拡張作用を有するアルギニルフ
ラクトシルグルコース類の製造法に関する。
【0002】
【従来技術】薬用人参の化学成分である、ginsen
oideと呼ばれるサポニンが抽出され、研究されてい
る。薬用人参として使われるウコギ科のPanax属植
物の中で朝鮮人参(Panax ginseng C.
A.Meyer)、アメリカ人参(Panax qui
nquefolium L.)、三七人参(Panax
ntoginseng Burkill)、竹節人参
(Panax JaPonichi C.A.Meye
r)等にも種々のサポニンが含まれ、各々単離され、薬
効について研究がなされている。また、朝鮮人参の内皮
をつけたまま、水蒸気処理した後、乾燥した紅参中の配
糖体や単糖、アミノ酸についても薬効の研究が進んでい
る。紅参中に含まれる成分中には、アルギニルフラクト
シルグルコース(以下、AFGと略記する)が、5%程
度含まれている。このAFGを経口投与すると、小腸内
でマルターゼの作用を受け、アルギニルフラクトース
(以下、AFと略記する)とグルコースに分解され、血
中に入る。このAFGの代謝産物であるAFは血圧低
下、末梢循環改善効果を有することが認められており
(奥田ら、Proceedings of’95Kor
ea−Japan GinSeng Symposiu
m,103−106(1995))、AFGにも同様の
効果が認められている。通常、朝鮮人参は、4〜5年生
の根を乾燥したものを指し、生根の細根、コルク皮を剥
いで乾燥したものを白参、皮付きのままで乾燥したもの
を紅参という。AFG等の含量は、白参よりも紅参の方
が多い。しかし白参にはアルギニンとマルトースとが含
まれており、加熱処理するとAFGが生成し増加するこ
とが知られている(奥田ら、前掲)。そこで、AFG及
びAFを得るには、紅参を抽出するか、白参又は紅参を
加熱してAFG及びAFを増加させた後、抽出し乾燥し
ていた。しかし、この方法は非効率的である上、不経済
でもあった。
oideと呼ばれるサポニンが抽出され、研究されてい
る。薬用人参として使われるウコギ科のPanax属植
物の中で朝鮮人参(Panax ginseng C.
A.Meyer)、アメリカ人参(Panax qui
nquefolium L.)、三七人参(Panax
ntoginseng Burkill)、竹節人参
(Panax JaPonichi C.A.Meye
r)等にも種々のサポニンが含まれ、各々単離され、薬
効について研究がなされている。また、朝鮮人参の内皮
をつけたまま、水蒸気処理した後、乾燥した紅参中の配
糖体や単糖、アミノ酸についても薬効の研究が進んでい
る。紅参中に含まれる成分中には、アルギニルフラクト
シルグルコース(以下、AFGと略記する)が、5%程
度含まれている。このAFGを経口投与すると、小腸内
でマルターゼの作用を受け、アルギニルフラクトース
(以下、AFと略記する)とグルコースに分解され、血
中に入る。このAFGの代謝産物であるAFは血圧低
下、末梢循環改善効果を有することが認められており
(奥田ら、Proceedings of’95Kor
ea−Japan GinSeng Symposiu
m,103−106(1995))、AFGにも同様の
効果が認められている。通常、朝鮮人参は、4〜5年生
の根を乾燥したものを指し、生根の細根、コルク皮を剥
いで乾燥したものを白参、皮付きのままで乾燥したもの
を紅参という。AFG等の含量は、白参よりも紅参の方
が多い。しかし白参にはアルギニンとマルトースとが含
まれており、加熱処理するとAFGが生成し増加するこ
とが知られている(奥田ら、前掲)。そこで、AFG及
びAFを得るには、紅参を抽出するか、白参又は紅参を
加熱してAFG及びAFを増加させた後、抽出し乾燥し
ていた。しかし、この方法は非効率的である上、不経済
でもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】朝鮮人参は高価であ
り、これより直接AFGを抽出することは不経済であ
る。また、これらの朝鮮人参の栽培には4〜6年もの長
期間を要するので、その大量生産は困難である。従っ
て、AFG及びAFを大量かつ安価に効率良く得る方法
の開発が強く求められていた。
り、これより直接AFGを抽出することは不経済であ
る。また、これらの朝鮮人参の栽培には4〜6年もの長
期間を要するので、その大量生産は困難である。従っ
て、AFG及びAFを大量かつ安価に効率良く得る方法
の開発が強く求められていた。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者らは、上記の課題を解
決することを目的として鋭意研究を重ねた結果、従来の
朝鮮人参からの抽出によらず、AFG及びAFを合成す
る方法を開発することに成功した。即ち、本発明は、ア
ルギニンと、マルトース及び/又はグルコースを酸の共
存下でメイラード反応させることを特徴とするアルギニ
ルフラクトシルグルコース類の製造法を提供するもので
ある。上記のごとく、AFは、通常、AFGが生体内で
代謝されて生成するAFGの活性形である。これらのい
ずれの形の化合物も本発明の目的には有用であることか
ら、本明細書中では、両者を総合的にAFG類と呼称す
る。本発明方法によれば、天然状態と同様の活性を有す
るAFG及びAFを、混合物として、あるいはいずれか
一方を選択的に得ることができる。本発明方法で合成し
たAFG及びAFは、抽出法によって朝鮮人参から得ら
れるAFG及びAFと同様に、血圧降下作用や末梢循環
改善効果を有することが明らかになった。また、既述の
ごとくAFGは体内でマルターゼによりAFとグルコー
スに分解される。このように、AFGはマルターゼの澱
粉分解作用を拮抗的に阻害し、澱粉からのグルコースの
生成を抑制する結果、肥満防止効果を奏すると考えられ
る。従って、本発明方法は、これらの有用な物質を効率
良く大量生産することを可能にするものである。
決することを目的として鋭意研究を重ねた結果、従来の
朝鮮人参からの抽出によらず、AFG及びAFを合成す
る方法を開発することに成功した。即ち、本発明は、ア
ルギニンと、マルトース及び/又はグルコースを酸の共
存下でメイラード反応させることを特徴とするアルギニ
ルフラクトシルグルコース類の製造法を提供するもので
ある。上記のごとく、AFは、通常、AFGが生体内で
代謝されて生成するAFGの活性形である。これらのい
ずれの形の化合物も本発明の目的には有用であることか
ら、本明細書中では、両者を総合的にAFG類と呼称す
る。本発明方法によれば、天然状態と同様の活性を有す
るAFG及びAFを、混合物として、あるいはいずれか
一方を選択的に得ることができる。本発明方法で合成し
たAFG及びAFは、抽出法によって朝鮮人参から得ら
れるAFG及びAFと同様に、血圧降下作用や末梢循環
改善効果を有することが明らかになった。また、既述の
ごとくAFGは体内でマルターゼによりAFとグルコー
スに分解される。このように、AFGはマルターゼの澱
粉分解作用を拮抗的に阻害し、澱粉からのグルコースの
生成を抑制する結果、肥満防止効果を奏すると考えられ
る。従って、本発明方法は、これらの有用な物質を効率
良く大量生産することを可能にするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明方法の出発物質であるアル
ギニン及び糖質(マルトース及びグルコース)はいずれ
も市販品から得ることができる。酸としては、メイラー
ド反応の進行を妨げない限り、任意のものを用いること
ができるが、一般に有機酸、例えば、酢酸、酪酸等が使
用でき、酢酸が好ましい。これらの酸も市販されている
ものであってよい。人参を加熱して得られるAFG及び
AFは、人参中の酵素の作用によりアルギニンとマルト
ースとが反応して生成するものであると考えられるが、
本発明の合成法によって得られるAFG及びAFも、天
然のAFG及びAFと同一の構造を有し(液クロによる
同定)、同様の活性を有することが明らかとなった。反
応混合物中のアルギニンと糖質との割合は、アルギニン
100重量部に対して、糖質1〜1000重量部、好ま
しくは50〜300重量部とする。
ギニン及び糖質(マルトース及びグルコース)はいずれ
も市販品から得ることができる。酸としては、メイラー
ド反応の進行を妨げない限り、任意のものを用いること
ができるが、一般に有機酸、例えば、酢酸、酪酸等が使
用でき、酢酸が好ましい。これらの酸も市販されている
ものであってよい。人参を加熱して得られるAFG及び
AFは、人参中の酵素の作用によりアルギニンとマルト
ースとが反応して生成するものであると考えられるが、
本発明の合成法によって得られるAFG及びAFも、天
然のAFG及びAFと同一の構造を有し(液クロによる
同定)、同様の活性を有することが明らかとなった。反
応混合物中のアルギニンと糖質との割合は、アルギニン
100重量部に対して、糖質1〜1000重量部、好ま
しくは50〜300重量部とする。
【0006】反応溶媒は、液状物質が適するが、水溶液
中で反応させると効率が低くなるので、氷酢酸などをの
無水状態で液状を示す酸を溶媒として用いることが好ま
しい。従って、原則的には、アルギニン、グルコース及
び/又はマルトースが溶解することを条件として任意の
酸を用いることができるが、上記のごとく、酢酸が好ま
しい。反応は、常温から沸点までの任意の温度で行うこ
とができるが、反応速度、反応効率の点で60〜80℃
の範囲が好ましい。反応時間は、温度や用いる酸によっ
て異なるが、通常5〜300分、好ましくは10〜60
分の範囲が適当である。本発明方法における出発物質と
して、アルギニンと組合わせてマルトースを用いた場合
にはAFGが、グルコースを用いた場合にはAFが生成
する。従って、出発物質を適宜選択することで、AFG
及びAFの混合物、或いはそれらのいずれかを選択的に
製造することができる。反応後、不溶性の物質をろ過又
は遠心分離して除去し、得られたろ液又は上清より酢酸
等の溶媒を留去することにより、粗製のAFG及びAF
を得る。
中で反応させると効率が低くなるので、氷酢酸などをの
無水状態で液状を示す酸を溶媒として用いることが好ま
しい。従って、原則的には、アルギニン、グルコース及
び/又はマルトースが溶解することを条件として任意の
酸を用いることができるが、上記のごとく、酢酸が好ま
しい。反応は、常温から沸点までの任意の温度で行うこ
とができるが、反応速度、反応効率の点で60〜80℃
の範囲が好ましい。反応時間は、温度や用いる酸によっ
て異なるが、通常5〜300分、好ましくは10〜60
分の範囲が適当である。本発明方法における出発物質と
して、アルギニンと組合わせてマルトースを用いた場合
にはAFGが、グルコースを用いた場合にはAFが生成
する。従って、出発物質を適宜選択することで、AFG
及びAFの混合物、或いはそれらのいずれかを選択的に
製造することができる。反応後、不溶性の物質をろ過又
は遠心分離して除去し、得られたろ液又は上清より酢酸
等の溶媒を留去することにより、粗製のAFG及びAF
を得る。
【0007】食品として用いる場合には、粗製物のまま
でも良いが、要すれば、当業者既知方法で精製すること
ができる。しかしながら、AFG及びAFの精製には、
本発明者らが考案した以下の方法が好ましい。まず、反
応混合物から溶媒を留去して得られる粗製物を約2.5
〜5倍量の水に溶解し、イオン交換樹脂(例、CG−A
mberlite IR−120−1)を用いるカラム
クロマトに付し、樹脂の約2〜6倍の容量の水で洗浄し
た後、樹脂の約4〜8倍の容量の0.5%アンモニア水
で溶離し、AFG類を溶出させる。次いで、溶出液を凍
結乾燥し、得られた乾燥物をアルコール(例、ブタノー
ル)−酢酸−水の混合溶媒に溶解し、シリカゲルカラム
に適用する。溶解に用いた混合溶媒を溶離液として用い
溶出させる。溶出液をニンヒドリン反応で監視しながら
確認すると、AFが先に、AFGが後に溶出する。これ
らをアミノ酸分析し、紅参から抽出したAFG及びAF
の標準値と比較することにより、確認する。後述の実施
例に記載のごとく、本発明方法によれば、氷酢酸のみを
反応溶媒として用いた場合(実施例1)使用したアルギ
ニン1gに対して約500mgのAFGが反応粗製物中
に含有されていることが分かった。一方、水を加えると
AFGの収率は低下した(実施例2)。これは、乾燥し
た後、含水量が低下した人参を加熱することにより、A
FGが増加する現象と一致している。以下に、実施例を
挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発
明を制限するものではない。
でも良いが、要すれば、当業者既知方法で精製すること
ができる。しかしながら、AFG及びAFの精製には、
本発明者らが考案した以下の方法が好ましい。まず、反
応混合物から溶媒を留去して得られる粗製物を約2.5
〜5倍量の水に溶解し、イオン交換樹脂(例、CG−A
mberlite IR−120−1)を用いるカラム
クロマトに付し、樹脂の約2〜6倍の容量の水で洗浄し
た後、樹脂の約4〜8倍の容量の0.5%アンモニア水
で溶離し、AFG類を溶出させる。次いで、溶出液を凍
結乾燥し、得られた乾燥物をアルコール(例、ブタノー
ル)−酢酸−水の混合溶媒に溶解し、シリカゲルカラム
に適用する。溶解に用いた混合溶媒を溶離液として用い
溶出させる。溶出液をニンヒドリン反応で監視しながら
確認すると、AFが先に、AFGが後に溶出する。これ
らをアミノ酸分析し、紅参から抽出したAFG及びAF
の標準値と比較することにより、確認する。後述の実施
例に記載のごとく、本発明方法によれば、氷酢酸のみを
反応溶媒として用いた場合(実施例1)使用したアルギ
ニン1gに対して約500mgのAFGが反応粗製物中
に含有されていることが分かった。一方、水を加えると
AFGの収率は低下した(実施例2)。これは、乾燥し
た後、含水量が低下した人参を加熱することにより、A
FGが増加する現象と一致している。以下に、実施例を
挙げ、本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発
明を制限するものではない。
【0008】
実施例1 アルギニン(市販品)10g、マルトース20g及び氷
酢酸50mlの混合物を80℃で20分間撹拌する。反
応液を10分間、3,000rpmで遠心分離し、上澄
みを採取する。次いで、30mmHgの真空下でロータ
リーエバポレーターを用いて酢酸を留去する。得られた
粗製物20g中のAFGの量は、アミノ酸分析計による
測定に基き、4.8gに相当していた。
酢酸50mlの混合物を80℃で20分間撹拌する。反
応液を10分間、3,000rpmで遠心分離し、上澄
みを採取する。次いで、30mmHgの真空下でロータ
リーエバポレーターを用いて酢酸を留去する。得られた
粗製物20g中のAFGの量は、アミノ酸分析計による
測定に基き、4.8gに相当していた。
【0009】実施例2 実施例1に記載の出発物質に水2mlを加えた混合物を
用いて同様に反応し、分離し、反応液から酢酸及び水を
留去した。得られた粗製物19.5g中のAFGの量
は、アミノ酸分析計による測定に基き、2.5gに相当
していた。
用いて同様に反応し、分離し、反応液から酢酸及び水を
留去した。得られた粗製物19.5g中のAFGの量
は、アミノ酸分析計による測定に基き、2.5gに相当
していた。
【0010】実施例3 実施例1で得た反応粗製物20gを水50mlに溶解
し、イオン交換樹脂(CG−Amberlite IR
−120−1)50mlを充填したカラムに加える。水
200mlで洗浄後、0.5%アンモニア水300ml
で溶出させる。溶出液を濃縮した後、凍結乾燥する。得
られた乾燥物9.5gの内、1gをブタノール、酢酸、
水(容積比,2:1:1)の混合溶媒に溶かし、シリカ
ゲルカラム(27mmφ,86cm高さ;kiesel
gel 60(70〜230 mesh))に加え、溶
解に用いた混合溶媒を溶離液として溶出させる。、各フ
ラクションを7.4mlづつ採取し、溶出液をニンヒド
リン反応でモニターした。No.120〜145フラク
ションにAFGが濃縮された。溶媒を留去すると、固体
の精製AFG0.36gが得られた。
し、イオン交換樹脂(CG−Amberlite IR
−120−1)50mlを充填したカラムに加える。水
200mlで洗浄後、0.5%アンモニア水300ml
で溶出させる。溶出液を濃縮した後、凍結乾燥する。得
られた乾燥物9.5gの内、1gをブタノール、酢酸、
水(容積比,2:1:1)の混合溶媒に溶かし、シリカ
ゲルカラム(27mmφ,86cm高さ;kiesel
gel 60(70〜230 mesh))に加え、溶
解に用いた混合溶媒を溶離液として溶出させる。、各フ
ラクションを7.4mlづつ採取し、溶出液をニンヒド
リン反応でモニターした。No.120〜145フラク
ションにAFGが濃縮された。溶媒を留去すると、固体
の精製AFG0.36gが得られた。
【0011】実施例4 アルキニン(市販品)10g及びグルコース20gを氷
酢酸50mlに溶解し、実施例1と同様に80℃で2時
間反応した後、遠心分離する。上澄液から酢酸を留去
し、乾燥して粗製物20.3gを得る。これを実施例3
と同様に水50mlに溶解し、イオン交換樹脂で処理
し、0.5%アンモニア水で溶出させる。溶出液を濃縮
し、凍結乾燥して乾燥物9.1gを得る。この乾燥物1
gを実施例3と同様にシリカゲルカラムを用いて分離す
ると、7.4mlのフラクションの内、No.85〜1
20フラクションにAFが濃縮された。溶媒を留去する
と、固体の精製AF0.41gが得られた。
酢酸50mlに溶解し、実施例1と同様に80℃で2時
間反応した後、遠心分離する。上澄液から酢酸を留去
し、乾燥して粗製物20.3gを得る。これを実施例3
と同様に水50mlに溶解し、イオン交換樹脂で処理
し、0.5%アンモニア水で溶出させる。溶出液を濃縮
し、凍結乾燥して乾燥物9.1gを得る。この乾燥物1
gを実施例3と同様にシリカゲルカラムを用いて分離す
ると、7.4mlのフラクションの内、No.85〜1
20フラクションにAFが濃縮された。溶媒を留去する
と、固体の精製AF0.41gが得られた。
【0012】実験例1 実施例4で得たAFを兎に経口投与(単回200mg)
すると、血漿中へAF投与の1.5%が認められた。一
方、AF3〜10mgを兎に静注投与すると血圧が低下
し、細動脈流の速度が約2倍になった。該効果はAFG
の経口投与によっても得られると考えられる。
すると、血漿中へAF投与の1.5%が認められた。一
方、AF3〜10mgを兎に静注投与すると血圧が低下
し、細動脈流の速度が約2倍になった。該効果はAFG
の経口投与によっても得られると考えられる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 AED A61K 35/78 AEDM
Claims (3)
- 【請求項1】 アルギニンと、マルトース及び/又はグ
ルコースを酸の共存下でメイラード反応させることを特
徴とするアルギニルフラクトシルグルコース類の製造
法。 - 【請求項2】 酸が酢酸である請求項1記載の方法。
- 【請求項3】 反応を無水系で行う請求項1又は2に記
載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8168131A JPH09316091A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | アルギニルフラクトシルグルコース類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8168131A JPH09316091A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | アルギニルフラクトシルグルコース類の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09316091A true JPH09316091A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15862418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8168131A Pending JPH09316091A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | アルギニルフラクトシルグルコース類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09316091A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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