JPH09314371A - レーザ加工装置及びダムバー加工方法 - Google Patents
レーザ加工装置及びダムバー加工方法Info
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- JPH09314371A JPH09314371A JP8132156A JP13215696A JPH09314371A JP H09314371 A JPH09314371 A JP H09314371A JP 8132156 A JP8132156 A JP 8132156A JP 13215696 A JP13215696 A JP 13215696A JP H09314371 A JPH09314371 A JP H09314371A
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- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ダムバーの切断、ダム内レジンの除去、および
フラシュバリの除去を、加工能率を落とさずに同時に行
うことができ、しかもダム内レジンやフラシュバリを完
全に除去することが可能なレーザ加工装置およびダムバ
ー加工方法を提供する。 【解決手段】樹脂による一体封止型の半導体ICパッケ
ージをワーク12とし、ダムバーをレーザ光により切断
する。その際、レーザ発振器11からレーザビーム10
を発振させ、ビームスプリッタ141によってレーザビ
ーム10をレーザビーム10A,10Bに分割し、凹レ
ンズ146を用いてレーザビーム10Bを広がるビーム
としてからレーザビーム10Aと重ね合わせ、重ね合わ
せたレーザビームを集光レンズ145を通過させワーク
12に照射する。
フラシュバリの除去を、加工能率を落とさずに同時に行
うことができ、しかもダム内レジンやフラシュバリを完
全に除去することが可能なレーザ加工装置およびダムバ
ー加工方法を提供する。 【解決手段】樹脂による一体封止型の半導体ICパッケ
ージをワーク12とし、ダムバーをレーザ光により切断
する。その際、レーザ発振器11からレーザビーム10
を発振させ、ビームスプリッタ141によってレーザビ
ーム10をレーザビーム10A,10Bに分割し、凹レ
ンズ146を用いてレーザビーム10Bを広がるビーム
としてからレーザビーム10Aと重ね合わせ、重ね合わ
せたレーザビームを集光レンズ145を通過させワーク
12に照射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレームに
半導体チップを搭載後に樹脂で封止した半導体装置のダ
ムバーを除去し、また残留樹脂やリードフレーム表面に
付着した樹脂を除去するのに好適なレーザ加工装置、お
よびそのダムバー加工方法に関する。
半導体チップを搭載後に樹脂で封止した半導体装置のダ
ムバーを除去し、また残留樹脂やリードフレーム表面に
付着した樹脂を除去するのに好適なレーザ加工装置、お
よびそのダムバー加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、樹脂による一体封止型の
もの(以下、適宜、半導体ICパッケージという)が最
も一般的である。このような半導体装置のおもな製造工
程を図8を用いて説明すると、次のようになる。
もの(以下、適宜、半導体ICパッケージという)が最
も一般的である。このような半導体装置のおもな製造工
程を図8を用いて説明すると、次のようになる。
【0003】(1)まず、半導体チップ1をリードフレ
ーム2上に搭載する。 (2)次に、リードフレーム2のインナーリード2aと
半導体チップ1の端子間をワイヤ3により電気的に結合
する。 (3)次に、半導体チップ1及びインナーリード2aの
部分を金型4にセットし樹脂を封入して一体に封止す
る。樹脂は固化してモールド部6となる。この樹脂によ
る封止工程で、リードフレーム2の各リードの隙間から
樹脂が流出するのを防止するために、各リード間はダム
バー5で連結されている。 (4)上記封止工程後、ダムバー5は各リードを電気的
に独立させるために切断除去される。この時には、通
常、図9に示すように櫛状の刃を有する工具7が用いら
れ、プレス切断によりダムバー5が切断される。 (5)この後、メッキ前の洗浄処理を施し、リードフレ
ーム2のリード全面にハンダメッキが施される。 (6)次に、リードフレーム2の外周部分が切断され、
アウターリード2bの部分が曲げ加工され、最終的なパ
ッケージ形状に成形される。なお、図8では左側に製造
工程の概略を、右側に製造される半導体ICパッケージ
の形状を示す。
ーム2上に搭載する。 (2)次に、リードフレーム2のインナーリード2aと
半導体チップ1の端子間をワイヤ3により電気的に結合
する。 (3)次に、半導体チップ1及びインナーリード2aの
部分を金型4にセットし樹脂を封入して一体に封止す
る。樹脂は固化してモールド部6となる。この樹脂によ
る封止工程で、リードフレーム2の各リードの隙間から
樹脂が流出するのを防止するために、各リード間はダム
バー5で連結されている。 (4)上記封止工程後、ダムバー5は各リードを電気的
に独立させるために切断除去される。この時には、通
常、図9に示すように櫛状の刃を有する工具7が用いら
れ、プレス切断によりダムバー5が切断される。 (5)この後、メッキ前の洗浄処理を施し、リードフレ
ーム2のリード全面にハンダメッキが施される。 (6)次に、リードフレーム2の外周部分が切断され、
アウターリード2bの部分が曲げ加工され、最終的なパ
ッケージ形状に成形される。なお、図8では左側に製造
工程の概略を、右側に製造される半導体ICパッケージ
の形状を示す。
【0004】上記において、樹脂による封止の後にはダ
ムバー5により樹脂がせき止められることにより、リー
ドフレーム2の各リード2c、ダムバー5、モールド部
6に囲まれた部分に残留樹脂6aが形成される。(以
下、残留樹脂6aのことをダム内レジン6aと称す
る。)さらに、樹脂による封止用の金型4とリードフレ
ーム2の表面との隙間は完全には無くせないために、樹
脂はその隙間に滲み出し、リードフレーム2表面に薄く
付着した樹脂6bとなる。(以下、薄く付着したこの樹
脂6bのことをフラッシュバリ6bと称する。) ダム内レジン6aは高圧水を噴出するウォータジェッ
ト、砥粒と水を同時に吹き出すアブレイシブジェット、
砥粒を吹き出すサンドブラスト等を利用して除去される
ことが多く、フラッシュバリ6bもダム内レジン6aと
同様の方法で除去されることが多い。特に、フラッシュ
バリ6bはハンダメッキ工程で障害となるため、その除
去は必須である。
ムバー5により樹脂がせき止められることにより、リー
ドフレーム2の各リード2c、ダムバー5、モールド部
6に囲まれた部分に残留樹脂6aが形成される。(以
下、残留樹脂6aのことをダム内レジン6aと称す
る。)さらに、樹脂による封止用の金型4とリードフレ
ーム2の表面との隙間は完全には無くせないために、樹
脂はその隙間に滲み出し、リードフレーム2表面に薄く
付着した樹脂6bとなる。(以下、薄く付着したこの樹
脂6bのことをフラッシュバリ6bと称する。) ダム内レジン6aは高圧水を噴出するウォータジェッ
ト、砥粒と水を同時に吹き出すアブレイシブジェット、
砥粒を吹き出すサンドブラスト等を利用して除去される
ことが多く、フラッシュバリ6bもダム内レジン6aと
同様の方法で除去されることが多い。特に、フラッシュ
バリ6bはハンダメッキ工程で障害となるため、その除
去は必須である。
【0005】上記ダムバーを切断する工程、ダム内レジ
ンを除去する工程、フラッシュバリを除去する工程は、
現状では別々に施行されているが、工程の簡略化と製造
コスト低減のために、上記3つの工程のうち2つを同時
に行う工夫がなされている。
ンを除去する工程、フラッシュバリを除去する工程は、
現状では別々に施行されているが、工程の簡略化と製造
コスト低減のために、上記3つの工程のうち2つを同時
に行う工夫がなされている。
【0006】例えば、特開昭63−31128号公報に
おいては、ダムバーをプレス切断する時にダム内レジン
とダムバーとを同時に除去する加工方法が提案されてお
り、特にダム内レジンを完全に除去するために、ダム内
レジンの寸法より大きい刃を有するダイでリードフレー
ムの一部も除去するという方式を採用している。
おいては、ダムバーをプレス切断する時にダム内レジン
とダムバーとを同時に除去する加工方法が提案されてお
り、特にダム内レジンを完全に除去するために、ダム内
レジンの寸法より大きい刃を有するダイでリードフレー
ムの一部も除去するという方式を採用している。
【0007】また、特開平3−268456号公報にお
いては、レーザ光を用いてダム内レジン及びダムバーを
除去する加工方法が開示されている。
いては、レーザ光を用いてダム内レジン及びダムバーを
除去する加工方法が開示されている。
【0008】また、特開平4−322454号公報にお
いては、レーザ光のダムバー上のスポットを楕円形(長
円形)にし、ダムバーをレーザ光の1ショットで切断す
る方式が開示されている。これはダム内レジンを積極的
に除去しようとする技術ではないが、楕円形のスポット
を照射することによりある程度ダム内レジンを除去する
ことが可能である。
いては、レーザ光のダムバー上のスポットを楕円形(長
円形)にし、ダムバーをレーザ光の1ショットで切断す
る方式が開示されている。これはダム内レジンを積極的
に除去しようとする技術ではないが、楕円形のスポット
を照射することによりある程度ダム内レジンを除去する
ことが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63−31
128号公報に記載の従来技術では、フラッシュバリの
除去は開示されておらず、フラッシュバリ工程を別途必
要とする。
128号公報に記載の従来技術では、フラッシュバリの
除去は開示されておらず、フラッシュバリ工程を別途必
要とする。
【0010】また、特開平3−268456号公報に記
載の従来技術では、ダム内レジンの除去用にレーザ光を
照射し、ダムバーを切断するために別のレーザ光を照射
するという方式であるため、一つのダムバー切断のため
に最低2ショットのレーザ光照射が必要であり、加工能
率の向上が図れない。しかも、フラッシュバリ工程は別
途必要である。
載の従来技術では、ダム内レジンの除去用にレーザ光を
照射し、ダムバーを切断するために別のレーザ光を照射
するという方式であるため、一つのダムバー切断のため
に最低2ショットのレーザ光照射が必要であり、加工能
率の向上が図れない。しかも、フラッシュバリ工程は別
途必要である。
【0011】さらに、特開平4−322454号公報に
記載の従来技術では、ダム内レジンを完全には除去しき
れず、やはりフラッシュバリ工程は別途必要である。
記載の従来技術では、ダム内レジンを完全には除去しき
れず、やはりフラッシュバリ工程は別途必要である。
【0012】本発明の目的は、ダムバーの切断、ダム内
レジンの除去、およびフラシュバリの除去を、加工能率
を落とさずに同時に行うことができ、しかもダム内レジ
ンやフラシュバリを完全に除去することが可能なレーザ
加工装置およびダムバー加工方法を提供することであ
る。
レジンの除去、およびフラシュバリの除去を、加工能率
を落とさずに同時に行うことができ、しかもダム内レジ
ンやフラシュバリを完全に除去することが可能なレーザ
加工装置およびダムバー加工方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、パルス状のレーザ光を発振するレ
ーザ発振器と、そのレーザ発振器から発振されたレーザ
光を被加工物の加工位置まで誘導する加工光学系と、前
記被加工物を移動させてその加工位置を決定する搬送手
段とを備えるレーザ加工装置において、前記加工光学系
に、前記レーザ発振器から発振されたレーザ光を第1の
ビームおよび第2のビームに分割するビーム分割手段
と、分割されたビームのうち第1のビームの光路上に設
けられ被加工物の表面上における第1のビームのスポッ
トを拡大するスポット拡大手段と、そのスポット拡大手
段を通過した第1のビームの光路とビーム分割手段で分
割された第2のビームの光路とをほぼ同軸上に配置する
光路変換手段と、その光路変換手段からのビームを前記
被加工物上に集光する集光手段とを備えたことを特徴と
するレーザ加工装置が提供される。
め、本発明によれば、パルス状のレーザ光を発振するレ
ーザ発振器と、そのレーザ発振器から発振されたレーザ
光を被加工物の加工位置まで誘導する加工光学系と、前
記被加工物を移動させてその加工位置を決定する搬送手
段とを備えるレーザ加工装置において、前記加工光学系
に、前記レーザ発振器から発振されたレーザ光を第1の
ビームおよび第2のビームに分割するビーム分割手段
と、分割されたビームのうち第1のビームの光路上に設
けられ被加工物の表面上における第1のビームのスポッ
トを拡大するスポット拡大手段と、そのスポット拡大手
段を通過した第1のビームの光路とビーム分割手段で分
割された第2のビームの光路とをほぼ同軸上に配置する
光路変換手段と、その光路変換手段からのビームを前記
被加工物上に集光する集光手段とを備えたことを特徴と
するレーザ加工装置が提供される。
【0014】上記のように構成した本発明においては、
レーザ光のビームがビーム分割手段で第1のビームおよ
び第2のビームに分割され、分割されたビームのうちの
第1のビームはスポット拡大手段に入射し、第2のビー
ムは集光手段で集光され被加工物を加工のために使用さ
れる。スポット拡大手段では、被加工物の表面上におけ
るビームのスポットが拡大されるように第1のビームが
変換される。そして、光路変換手段において、スポット
拡大手段を通過した第1のビームの光路が第2のビーム
の光路とほぼ同軸上に位置するように配置される。これ
により、被加工物の表面上におけるビームのスポットが
拡大されるように変換された第1のビームと、本来被加
工物を加工するための第2のビームとが重ね合わせられ
た状態で集光手段に入射し、その重ね合わせられたビー
ムが集光手段で集光されて被加工物に照射され、第2の
ビームによる加工位置をほぼ中心とした広い範囲に第1
のビームのスポットが照射される。ここで、第2のビー
ムによるスポットと第1のビームによるスポットを比較
すると、第2のビームは微細に集光されるのでパワー密
度が高く、第1のビームによるスポットは逆に広い範囲
に照射されるのでパワー密度が低い。
レーザ光のビームがビーム分割手段で第1のビームおよ
び第2のビームに分割され、分割されたビームのうちの
第1のビームはスポット拡大手段に入射し、第2のビー
ムは集光手段で集光され被加工物を加工のために使用さ
れる。スポット拡大手段では、被加工物の表面上におけ
るビームのスポットが拡大されるように第1のビームが
変換される。そして、光路変換手段において、スポット
拡大手段を通過した第1のビームの光路が第2のビーム
の光路とほぼ同軸上に位置するように配置される。これ
により、被加工物の表面上におけるビームのスポットが
拡大されるように変換された第1のビームと、本来被加
工物を加工するための第2のビームとが重ね合わせられ
た状態で集光手段に入射し、その重ね合わせられたビー
ムが集光手段で集光されて被加工物に照射され、第2の
ビームによる加工位置をほぼ中心とした広い範囲に第1
のビームのスポットが照射される。ここで、第2のビー
ムによるスポットと第1のビームによるスポットを比較
すると、第2のビームは微細に集光されるのでパワー密
度が高く、第1のビームによるスポットは逆に広い範囲
に照射されるのでパワー密度が低い。
【0015】例えば、前述のような半導体装置のダムバ
ーの切断をレーザ光照射により行う場合、ダムバーを含
むリードフレームの材料は一般的には42アロイ或いは
銅合金であるため、切断するためのレーザ光のパワー密
度は5×106W/cm2程度を必要とする。一方、ダム
内レジン或いはフラッシュバリはエネルギーの吸収率が
高く、かつ融点が低い材料を多く含んでいるため、10
5W/cm2程度のパワー密度で十分に除去でき、逆にこ
の105W/cm2程度のパワー密度のレーザ光がダムバ
ー周辺のリードフレームに照射されても加工は行われな
い。
ーの切断をレーザ光照射により行う場合、ダムバーを含
むリードフレームの材料は一般的には42アロイ或いは
銅合金であるため、切断するためのレーザ光のパワー密
度は5×106W/cm2程度を必要とする。一方、ダム
内レジン或いはフラッシュバリはエネルギーの吸収率が
高く、かつ融点が低い材料を多く含んでいるため、10
5W/cm2程度のパワー密度で十分に除去でき、逆にこ
の105W/cm2程度のパワー密度のレーザ光がダムバ
ー周辺のリードフレームに照射されても加工は行われな
い。
【0016】従って、本発明で第1および第2のビーム
のパワー密度を適当に設定すれば、第1のビームのスポ
ットによる広い範囲へのレーザ光照射によって選択的に
樹脂即ちダム内レジン或いはフラッシュバリだけを完全
に除去することが可能となる。その結果、高いパワー密
度を有する第2のビームのスポットによってダムバーを
切断し、それと同時に、低いパワー密度を有する第1の
ビームのスポットによってダム内レジンおよびフラッシ
ュバリを除去できる。しかも、1ショットのレーザ光照
射により一つのダムバーとその近傍のダム内レジンおよ
びフラシュバリの除去を行うことができるため、加工能
率を向上することが可能となる。
のパワー密度を適当に設定すれば、第1のビームのスポ
ットによる広い範囲へのレーザ光照射によって選択的に
樹脂即ちダム内レジン或いはフラッシュバリだけを完全
に除去することが可能となる。その結果、高いパワー密
度を有する第2のビームのスポットによってダムバーを
切断し、それと同時に、低いパワー密度を有する第1の
ビームのスポットによってダム内レジンおよびフラッシ
ュバリを除去できる。しかも、1ショットのレーザ光照
射により一つのダムバーとその近傍のダム内レジンおよ
びフラシュバリの除去を行うことができるため、加工能
率を向上することが可能となる。
【0017】上記のようなレーザ加工装置において、好
ましくは、前記加工光学系に、上記ビーム分割手段で分
割された第2のビームの断面形状を細長い形状に変換す
るビーム形状変換手段をさらに備える。これにより、第
2のビームの被加工物上のスポットが細長い形状にな
り、例えばダムバーの切断の場合にダムバーの長さに比
べて幅の方が大きい場合でも、その第2のビームによる
ダムバー切断が容易になる。
ましくは、前記加工光学系に、上記ビーム分割手段で分
割された第2のビームの断面形状を細長い形状に変換す
るビーム形状変換手段をさらに備える。これにより、第
2のビームの被加工物上のスポットが細長い形状にな
り、例えばダムバーの切断の場合にダムバーの長さに比
べて幅の方が大きい場合でも、その第2のビームによる
ダムバー切断が容易になる。
【0018】また、好ましくは、上記スポット拡大手段
は少なくとも1枚のレンズを有する。これにより、第1
のビームの集光位置は第2のビームの集光位置からずれ
ることになり、被加工物上でのスポットを大きくするこ
とができる。例えば、ダムバーの切断の場合には、第1
のビームの集光位置をダムバー(リードフレーム)表面
からずらすことにより、そのスポットを大きくすること
が可能となる。
は少なくとも1枚のレンズを有する。これにより、第1
のビームの集光位置は第2のビームの集光位置からずれ
ることになり、被加工物上でのスポットを大きくするこ
とができる。例えば、ダムバーの切断の場合には、第1
のビームの集光位置をダムバー(リードフレーム)表面
からずらすことにより、そのスポットを大きくすること
が可能となる。
【0019】さらに好ましくは、上記スポット拡大手段
は所定形状のマスクをさらに有する。これにより、第1
のビームによる被加工物上の照射領域をマスクに対応し
た所望の形状にすることができる。従って、例えばダム
バーの切断の場合には、リード間のピッチが小さくダム
バーの位置とモールド部とが近接しているような場合
に、レーザ光による損傷をモールド部に与えることな
く、ダム内レジン及びフラッシュバリを除去することが
できる。
は所定形状のマスクをさらに有する。これにより、第1
のビームによる被加工物上の照射領域をマスクに対応し
た所望の形状にすることができる。従って、例えばダム
バーの切断の場合には、リード間のピッチが小さくダム
バーの位置とモールド部とが近接しているような場合
に、レーザ光による損傷をモールド部に与えることな
く、ダム内レジン及びフラッシュバリを除去することが
できる。
【0020】また、上記のようなレーザ加工装置におい
て好ましくは、内面が鏡面でかつ錐体の側面形状をなす
ノズルを、集光手段と被加工物との間に設置する。この
ような構成では、第1のビームの光路上のスポット拡大
手段を適当に調整することにより、第1のビームを上記
ノズル内面で多重反射させてから被加工物表面に照射さ
せることができる。上記多重反射によれば第1のビーム
の被加工物上におけるパワー密度分布が平均化され、例
えばダムバー切断を行う場合では、特にフラッシュバリ
を均等に除去することができる。
て好ましくは、内面が鏡面でかつ錐体の側面形状をなす
ノズルを、集光手段と被加工物との間に設置する。この
ような構成では、第1のビームの光路上のスポット拡大
手段を適当に調整することにより、第1のビームを上記
ノズル内面で多重反射させてから被加工物表面に照射さ
せることができる。上記多重反射によれば第1のビーム
の被加工物上におけるパワー密度分布が平均化され、例
えばダムバー切断を行う場合では、特にフラッシュバリ
を均等に除去することができる。
【0021】また、本発明においては、上記のようなレ
ーザ加工装置を使用したダムバー加工方法が提供され
る。即ち、リードフレームに半導体チップを搭載後に樹
脂で一体に封止し半導体装置のダムバーを、パルス状の
レーザ光照射により切断するダムバー加工方法におい
て、上記レーザ光を所定の割合で分割し、分割されたビ
ームのうち一方のビームをダムバー上におけるスポット
が拡大されるように変形し、変形したビームの光路と前
記分割した他方のビームの光路とをほぼ同軸上に重ね合
わせ、重ね合わせたビームをダムバー上に集光すること
により、前記ダムバーを除去すると同時に、前記ダムバ
ーでせき止められた残留樹脂及びリードフレーム表面に
付着した樹脂を除去することを特徴とするダムバー加工
方法が提供される。
ーザ加工装置を使用したダムバー加工方法が提供され
る。即ち、リードフレームに半導体チップを搭載後に樹
脂で一体に封止し半導体装置のダムバーを、パルス状の
レーザ光照射により切断するダムバー加工方法におい
て、上記レーザ光を所定の割合で分割し、分割されたビ
ームのうち一方のビームをダムバー上におけるスポット
が拡大されるように変形し、変形したビームの光路と前
記分割した他方のビームの光路とをほぼ同軸上に重ね合
わせ、重ね合わせたビームをダムバー上に集光すること
により、前記ダムバーを除去すると同時に、前記ダムバ
ーでせき止められた残留樹脂及びリードフレーム表面に
付着した樹脂を除去することを特徴とするダムバー加工
方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態につい
て、図1および図2を参照しながら説明する。図1に示
すように、本実施形態のレーザ加工装置には、レーザビ
ーム10を発振するレーザ発振器11、ワーク(半導体
ICパッケージ)12を搭載し水平内面(XY平面内と
する)でそのワーク12を移動させるための搬送手段で
あるXYテーブル13、レーザ発振器11からのレーザ
ビーム10を加工対象のワーク12まで導く加工光学系
14を備える。加工光学系14は、レーザ発振器11か
ら出力されたレーザビーム10をレーザビーム10Aお
よびレーザビーム10Bに分割するビーム分割手段とし
てのビームスプリッタ141、分割されたレーザビーム
10Aの方向を変えるベンディングミラー142、もう
一方のレーザビーム10Bの方向を変えるベンディング
ミラー143、2方向からのレーザビーム10A,10
Bを同軸上に結合するダイクロイックミラー144、ダ
イクロイックミラー144で結合されたレーザビーム1
0Cをワーク12上へ集光する集光レンズ145、及び
ベンディングミラー143とダイクロイックミラー14
4の間のレーザビーム10Bの光路上に位置する凹レン
ズ146を備えている。凹レンズ146はスポット拡大
手段として設けられているものである。但し、図1で
は、レーザビーム10Aとレーザビーム10Bとを区別
し易くするため、レーザビーム10Aを実線で、レーザ
ビーム10Bを破線で示した(以下、図3、図5、図6
においても同様とする)。
て、図1および図2を参照しながら説明する。図1に示
すように、本実施形態のレーザ加工装置には、レーザビ
ーム10を発振するレーザ発振器11、ワーク(半導体
ICパッケージ)12を搭載し水平内面(XY平面内と
する)でそのワーク12を移動させるための搬送手段で
あるXYテーブル13、レーザ発振器11からのレーザ
ビーム10を加工対象のワーク12まで導く加工光学系
14を備える。加工光学系14は、レーザ発振器11か
ら出力されたレーザビーム10をレーザビーム10Aお
よびレーザビーム10Bに分割するビーム分割手段とし
てのビームスプリッタ141、分割されたレーザビーム
10Aの方向を変えるベンディングミラー142、もう
一方のレーザビーム10Bの方向を変えるベンディング
ミラー143、2方向からのレーザビーム10A,10
Bを同軸上に結合するダイクロイックミラー144、ダ
イクロイックミラー144で結合されたレーザビーム1
0Cをワーク12上へ集光する集光レンズ145、及び
ベンディングミラー143とダイクロイックミラー14
4の間のレーザビーム10Bの光路上に位置する凹レン
ズ146を備えている。凹レンズ146はスポット拡大
手段として設けられているものである。但し、図1で
は、レーザビーム10Aとレーザビーム10Bとを区別
し易くするため、レーザビーム10Aを実線で、レーザ
ビーム10Bを破線で示した(以下、図3、図5、図6
においても同様とする)。
【0023】以上の構成を有するレーザ加工装置の動作
について説明する。レーザ発振器11から出力されたレ
ーザビーム10は、ビームスプリッタ141で分割され
る。ビームスプリッタ141は例えばハーフミラーによ
り構成しておき、分割の割合、即ちパワーの配分は、ビ
ームスプリッタ141における反射率を適宜選定するこ
とによって変更できる。分割されたレーザビームのうち
レーザビーム10Aはベンディングミラー142でワー
ク12の方向へ反射し、ダイクロイックミラー144を
通過し、集光レンズ145で集光され、ワーク12上の
ダムバーに照射される。この時のワーク12と集光レン
ズ145との距離は、レーザビーム10Aのワーク12
上におけるスポットが最小になるように設定される。例
えば、レーザビーム10Aが平行光の状態で集光レンズ
145に入射した場合には、ワーク12と集光レンズ1
45との距離が集光レンズ145の焦点距離となるよう
に設定される。
について説明する。レーザ発振器11から出力されたレ
ーザビーム10は、ビームスプリッタ141で分割され
る。ビームスプリッタ141は例えばハーフミラーによ
り構成しておき、分割の割合、即ちパワーの配分は、ビ
ームスプリッタ141における反射率を適宜選定するこ
とによって変更できる。分割されたレーザビームのうち
レーザビーム10Aはベンディングミラー142でワー
ク12の方向へ反射し、ダイクロイックミラー144を
通過し、集光レンズ145で集光され、ワーク12上の
ダムバーに照射される。この時のワーク12と集光レン
ズ145との距離は、レーザビーム10Aのワーク12
上におけるスポットが最小になるように設定される。例
えば、レーザビーム10Aが平行光の状態で集光レンズ
145に入射した場合には、ワーク12と集光レンズ1
45との距離が集光レンズ145の焦点距離となるよう
に設定される。
【0024】ビームスプリッタ141で分割されたレー
ザビームのうちもう一方のレーザビーム10Bは、ベン
ディングミラー143でダイクロイックミラー144の
方向へ反射し、スポット拡大手段としての凹レンズ14
6を通過し、ダイクロイックミラー144でワーク12
の方向へ反射すると共にレーザビーム10Aと同軸上に
戻され、レーザビーム10Aと共に集光レンズ145で
集光されワーク12上に照射される。ここでレーザビー
ム10Bは凹レンズ146を通過することで広がるビー
ムとなっているため、レーザビーム10Bの集光位置は
ワーク12から外れ、そのスポットの大きさはレーザビ
ーム10Aのスポットよりも大きくなる。この時のワー
ク12上のスポットの状態は、図2に示すように、レー
ザビーム10Aによる小さなスポット10aと、レーザ
ビーム10Bによる大きなスポット10bとが重なり合
った状態となる。但し、図2は、ワーク(半導体装置)
12のダムバー5の近傍を表しており、モールド部6か
ら延びるリード2c間のダムバー5と、レーザビーム1
0Aによる小さなスポット10a、レーザビーム10B
による大きなスポット10bの位置関係を示している。
ザビームのうちもう一方のレーザビーム10Bは、ベン
ディングミラー143でダイクロイックミラー144の
方向へ反射し、スポット拡大手段としての凹レンズ14
6を通過し、ダイクロイックミラー144でワーク12
の方向へ反射すると共にレーザビーム10Aと同軸上に
戻され、レーザビーム10Aと共に集光レンズ145で
集光されワーク12上に照射される。ここでレーザビー
ム10Bは凹レンズ146を通過することで広がるビー
ムとなっているため、レーザビーム10Bの集光位置は
ワーク12から外れ、そのスポットの大きさはレーザビ
ーム10Aのスポットよりも大きくなる。この時のワー
ク12上のスポットの状態は、図2に示すように、レー
ザビーム10Aによる小さなスポット10aと、レーザ
ビーム10Bによる大きなスポット10bとが重なり合
った状態となる。但し、図2は、ワーク(半導体装置)
12のダムバー5の近傍を表しており、モールド部6か
ら延びるリード2c間のダムバー5と、レーザビーム1
0Aによる小さなスポット10a、レーザビーム10B
による大きなスポット10bの位置関係を示している。
【0025】以上のようなレーザビーム10Aおよびレ
ーザビーム10Bを、図2で示すように、即ちレーザビ
ーム10Aによる小さなスポット10aをダムバー5
に、レーザビーム10Bによるスポット10bがその周
辺に照射されるように、XYテーブル13で位置決めす
る。個々のダムバー5に対する加工は、一つの箇所のダ
ムバー5に対して位置決めしてレーザ光を照射し、その
レーザ光照射が済むと次の箇所のダムバー5に対して位
置決めしてレーザ光を照射するという動作を繰り返すこ
とにより達成される。なお、特開平6−142968号
公報に記載のようにリードの配列状態に基づいてダムバ
ーの位置を検出し、その検出に基づく信号処理を利用し
てダムバー切断を順次行う方式を採用してもよい。
ーザビーム10Bを、図2で示すように、即ちレーザビ
ーム10Aによる小さなスポット10aをダムバー5
に、レーザビーム10Bによるスポット10bがその周
辺に照射されるように、XYテーブル13で位置決めす
る。個々のダムバー5に対する加工は、一つの箇所のダ
ムバー5に対して位置決めしてレーザ光を照射し、その
レーザ光照射が済むと次の箇所のダムバー5に対して位
置決めしてレーザ光を照射するという動作を繰り返すこ
とにより達成される。なお、特開平6−142968号
公報に記載のようにリードの配列状態に基づいてダムバ
ーの位置を検出し、その検出に基づく信号処理を利用し
てダムバー切断を順次行う方式を採用してもよい。
【0026】ここで、ビームスプリッタ141における
分割に関し、例えばその分割配分を1:1とした場合に
ついて説明する。ダムバー5の切断に要するレーザビー
ム10Aのパワー密度を5×106W/cm2、このとき
のスポット10aの直径をRaとし、またダム内レジン
6a及びフラッシュバリ6bを除去するのに要するパワ
ー密度を105W/cm2、このときのスポット10bの
直径をRbとすると、スポット10aの直径Raに対し、
スポット10bの直径をRbを(5×106/105)1/2
=7.07倍にすれば、両方のスポット10a,10b
を適切なパワー密度にすることができる。また、スポッ
ト10a,10bのパワー密度の比率を変えたい場合
は、ビームスプリッタ141での分割の配分をそれに応
じて変えれば良い。
分割に関し、例えばその分割配分を1:1とした場合に
ついて説明する。ダムバー5の切断に要するレーザビー
ム10Aのパワー密度を5×106W/cm2、このとき
のスポット10aの直径をRaとし、またダム内レジン
6a及びフラッシュバリ6bを除去するのに要するパワ
ー密度を105W/cm2、このときのスポット10bの
直径をRbとすると、スポット10aの直径Raに対し、
スポット10bの直径をRbを(5×106/105)1/2
=7.07倍にすれば、両方のスポット10a,10b
を適切なパワー密度にすることができる。また、スポッ
ト10a,10bのパワー密度の比率を変えたい場合
は、ビームスプリッタ141での分割の配分をそれに応
じて変えれば良い。
【0027】ところで、図2に示すようにあるショット
におけるスポット10bは、一回前のショットつまり隣
り合った加工位置でのスポット10bの領域と一部で重
なり合う。この重なり合った部分には当然2度またはそ
れ以上の回数だけレーザビーム10Bが照射される。こ
れにより、1ショット目でフラッシュバリ6bが除去さ
れ、2ショット目にはリード2cに直接レーザビーム1
0Bが照射されることになるが、2ショット目のレーザ
ビーム10Bではリード2c自体は加工されない。以
下、その理由を説明する。
におけるスポット10bは、一回前のショットつまり隣
り合った加工位置でのスポット10bの領域と一部で重
なり合う。この重なり合った部分には当然2度またはそ
れ以上の回数だけレーザビーム10Bが照射される。こ
れにより、1ショット目でフラッシュバリ6bが除去さ
れ、2ショット目にはリード2cに直接レーザビーム1
0Bが照射されることになるが、2ショット目のレーザ
ビーム10Bではリード2c自体は加工されない。以
下、その理由を説明する。
【0028】リードフレームの材料は銅合金或いは鉄−
ニッケル合金であるが、この材料はレーザビーム(例え
ば、YAGレーザやCO2レーザ)に対する反射率が高
く、レーザビームのパワー密度が低い場合にはそのほと
んどのエネルギーが反射されてしまって表面は溶けず、
加工は施されない。もし何らかのエネルギーが吸収され
るとしても、それはわずかに温度が上昇する程度に止ま
る。このような低いパワー密度から徐々にパワー密度を
上げていくと、あるパワー密度で急激に加工が進む。こ
れは、温度上昇と共に材料の反射率が下がり、反射率が
下がることは換言すればエネルギーの吸収率が上がるこ
とになり、あるパワー密度を超えるところで加速度的に
エネルギーが吸収されるためである。一方、ダム内レジ
ン6a及びフラッシュバリ6bはエネルギーの吸収率が
高く、融点が低く、蒸発し易いため、リードフレームで
反射されるような比較的低いパワー密度のレーザビーム
によっても容易にしかもほぼ完全に除去される。このよ
うな加工現象を考慮すると、図2のようなスポット10
bの領域がショット毎に重なるような場合でも、リード
2c自体は加工されない。従って、前述の例のようにス
ポット10a,10bのパワー密度が材質によって最適
な大きさとなるように設定することにより、選択的にダ
ム内レジン6a或いはフラッシュバリ6bを除去すると
共に、ダムバー5の切断を良好な加工形状を維持しつつ
実施することができる。
ニッケル合金であるが、この材料はレーザビーム(例え
ば、YAGレーザやCO2レーザ)に対する反射率が高
く、レーザビームのパワー密度が低い場合にはそのほと
んどのエネルギーが反射されてしまって表面は溶けず、
加工は施されない。もし何らかのエネルギーが吸収され
るとしても、それはわずかに温度が上昇する程度に止ま
る。このような低いパワー密度から徐々にパワー密度を
上げていくと、あるパワー密度で急激に加工が進む。こ
れは、温度上昇と共に材料の反射率が下がり、反射率が
下がることは換言すればエネルギーの吸収率が上がるこ
とになり、あるパワー密度を超えるところで加速度的に
エネルギーが吸収されるためである。一方、ダム内レジ
ン6a及びフラッシュバリ6bはエネルギーの吸収率が
高く、融点が低く、蒸発し易いため、リードフレームで
反射されるような比較的低いパワー密度のレーザビーム
によっても容易にしかもほぼ完全に除去される。このよ
うな加工現象を考慮すると、図2のようなスポット10
bの領域がショット毎に重なるような場合でも、リード
2c自体は加工されない。従って、前述の例のようにス
ポット10a,10bのパワー密度が材質によって最適
な大きさとなるように設定することにより、選択的にダ
ム内レジン6a或いはフラッシュバリ6bを除去すると
共に、ダムバー5の切断を良好な加工形状を維持しつつ
実施することができる。
【0029】以上のような本実施形態によれば、ビーム
スプリッタ141によってレーザビーム10をレーザビ
ーム10A,10Bに分割し、レーザビーム10Bを凹
レンズ146によって広がるビームとしてからレーザビ
ーム10Aと重ね合わせてワーク12に照射するので、
選択的にかつ完全にダム内レジン6aおよびフラッシュ
バリ6bを除去することができると共に、同時にダムバ
ー5の切断を行うことができる。従って、ダムバー5の
切断、ダム内レジン6aの除去、およびフラッシュバリ
6bの除去の全てを一工程で実施することが可能とな
り、加工能率を向上することができる。
スプリッタ141によってレーザビーム10をレーザビ
ーム10A,10Bに分割し、レーザビーム10Bを凹
レンズ146によって広がるビームとしてからレーザビ
ーム10Aと重ね合わせてワーク12に照射するので、
選択的にかつ完全にダム内レジン6aおよびフラッシュ
バリ6bを除去することができると共に、同時にダムバ
ー5の切断を行うことができる。従って、ダムバー5の
切断、ダム内レジン6aの除去、およびフラッシュバリ
6bの除去の全てを一工程で実施することが可能とな
り、加工能率を向上することができる。
【0030】なお、上記ではスポット拡大手段として凹
レンズを用いているが、ワーク上のスポットを拡大可能
であれば、凸レンズを用いたり、複数枚のレンズを組み
合わせて用いるなど、他の構成を用いてもよい。
レンズを用いているが、ワーク上のスポットを拡大可能
であれば、凸レンズを用いたり、複数枚のレンズを組み
合わせて用いるなど、他の構成を用いてもよい。
【0031】次に、本発明の第2の実施形態について、
図3および図4を参照しながら説明する。但し、図3お
よび図4において、図1および図2に示したものと同等
の部材および同等のレーザビームには同じ符号を付して
ある。
図3および図4を参照しながら説明する。但し、図3お
よび図4において、図1および図2に示したものと同等
の部材および同等のレーザビームには同じ符号を付して
ある。
【0032】本実施形態では、図3に示すように、加工
光学系24におけるレーザビーム10Aの光路上に、レ
ーザビーム10Aの断面内において一方向にだけ集光作
用のある凸型シリンドリカルレンズ241を設ける。そ
の他の構成は図1と同様である。これにより、ビームス
プリッタ141で分割されたレーザビーム10Aの断面
形状は凸型シリンドリカルレンズ241によって楕円形
に変換され、図4に示すように、ワーク12上に集光さ
れた時のスポット10cの形状は楕円形になる。
光学系24におけるレーザビーム10Aの光路上に、レ
ーザビーム10Aの断面内において一方向にだけ集光作
用のある凸型シリンドリカルレンズ241を設ける。そ
の他の構成は図1と同様である。これにより、ビームス
プリッタ141で分割されたレーザビーム10Aの断面
形状は凸型シリンドリカルレンズ241によって楕円形
に変換され、図4に示すように、ワーク12上に集光さ
れた時のスポット10cの形状は楕円形になる。
【0033】第1の実施形態の場合のようにダムバー5
の切断用のレーザビームのスポットが円形であると、ダ
ムバー5の長さに比較してその幅が大きい場合には、本
来加工すべきではないリード2cにまで加工が及んでし
まうことがある。しかし本実施形態によれば、レーザビ
ーム10Aのワーク12上のスポット10cが楕円形に
なるため、上記のようにダムバー5の長さに比べて幅の
方が大きい場合でも、リード2cに影響を及ぼすことな
くダムバー5を切断することが容易になる。
の切断用のレーザビームのスポットが円形であると、ダ
ムバー5の長さに比較してその幅が大きい場合には、本
来加工すべきではないリード2cにまで加工が及んでし
まうことがある。しかし本実施形態によれば、レーザビ
ーム10Aのワーク12上のスポット10cが楕円形に
なるため、上記のようにダムバー5の長さに比べて幅の
方が大きい場合でも、リード2cに影響を及ぼすことな
くダムバー5を切断することが容易になる。
【0034】なお、ここでは凸型シリンドリカルレンズ
241を用いているが、これに限定されることはなく、
レーザビーム10Aの断面形状を変換できるものであれ
ば、例えば凹型シリンドリカルレンズ等を用いてもよ
い。また、この場合もスポット拡大手段として凸レンズ
や複数枚のレンズの組み合わせを用いてもよい。
241を用いているが、これに限定されることはなく、
レーザビーム10Aの断面形状を変換できるものであれ
ば、例えば凹型シリンドリカルレンズ等を用いてもよ
い。また、この場合もスポット拡大手段として凸レンズ
や複数枚のレンズの組み合わせを用いてもよい。
【0035】次に、本発明の第3の実施形態について、
図5により説明する。但し、図5において、図1に示し
たものと同等の部材および同等のレーザビームには同じ
符号を付してある。
図5により説明する。但し、図5において、図1に示し
たものと同等の部材および同等のレーザビームには同じ
符号を付してある。
【0036】本実施形態では、図5に示すように、加工
光学系34におけるベンディングミラー143と凹レン
ズ146との間のレーザビーム10Bの光路上に、マス
ク341を追加する。その他の構成は図1と同様であ
る。これにより、レーザビーム10Bの断面形状はマス
ク341に対応した形状に変換されてから凹レンズ14
6に入射し、その後は第1の実施形態と同様にダイクロ
イックミラー144でレーザビーム10Aと同軸上に重
ね合わされ、集光レンズ145でワーク12上に集光さ
れる。
光学系34におけるベンディングミラー143と凹レン
ズ146との間のレーザビーム10Bの光路上に、マス
ク341を追加する。その他の構成は図1と同様であ
る。これにより、レーザビーム10Bの断面形状はマス
ク341に対応した形状に変換されてから凹レンズ14
6に入射し、その後は第1の実施形態と同様にダイクロ
イックミラー144でレーザビーム10Aと同軸上に重
ね合わされ、集光レンズ145でワーク12上に集光さ
れる。
【0037】レーザビーム10Bのワーク12上のスポ
ット10bをフラッシュバリ6bが除去可能な大きさで
ある場合、リード2c間のピッチが小さくダムバー5と
モールド部6の間隔が狭い場合にはスポット10bがモ
ールド部6にかかることが考えられる。特に、レーザビ
ーム10Bが円形の場合にこの可能性が大きい。しかし
本実施形態によれば、レーザビーム10Bによるワーク
12上の照射領域をマスク341に対応した所望の形状
にすることができるため、ダムバー5とモールド部6の
間隔が狭い場合にもレーザビーム10Bによる損傷をモ
ールド部6に与えることがない。なお、マスク341は
凹レンズ146とダイクロイックミラー144との間に
設けてもよい。また、この場合もスポット拡大手段とし
て凸レンズや複数枚のレンズの組み合わせを用いてもよ
い。
ット10bをフラッシュバリ6bが除去可能な大きさで
ある場合、リード2c間のピッチが小さくダムバー5と
モールド部6の間隔が狭い場合にはスポット10bがモ
ールド部6にかかることが考えられる。特に、レーザビ
ーム10Bが円形の場合にこの可能性が大きい。しかし
本実施形態によれば、レーザビーム10Bによるワーク
12上の照射領域をマスク341に対応した所望の形状
にすることができるため、ダムバー5とモールド部6の
間隔が狭い場合にもレーザビーム10Bによる損傷をモ
ールド部6に与えることがない。なお、マスク341は
凹レンズ146とダイクロイックミラー144との間に
設けてもよい。また、この場合もスポット拡大手段とし
て凸レンズや複数枚のレンズの組み合わせを用いてもよ
い。
【0038】次に、本発明の第4の実施形態について、
図6および図7により説明する。但し、図6において、
図1に示したものと同等の部材および同等のレーザビー
ムには同じ符号を付してある。
図6および図7により説明する。但し、図6において、
図1に示したものと同等の部材および同等のレーザビー
ムには同じ符号を付してある。
【0039】本実施形態では、図6に示すように、加工
光学系44におけるレーザビーム10Bの光路上に、図
1の凹レンズ146に代えて凸レンズ441を設け、さ
らに集光レンズ145からのレーザビームを出力するた
めのノズルとして、内面が鏡面でかつ錐体の側面形状を
なすノズル442を用いる。その他の構成は図1と同様
である。但し、上記ノズル442の内面形状としては、
円錐状であっても角錐状であってもどちらでもよい。
光学系44におけるレーザビーム10Bの光路上に、図
1の凹レンズ146に代えて凸レンズ441を設け、さ
らに集光レンズ145からのレーザビームを出力するた
めのノズルとして、内面が鏡面でかつ錐体の側面形状を
なすノズル442を用いる。その他の構成は図1と同様
である。但し、上記ノズル442の内面形状としては、
円錐状であっても角錐状であってもどちらでもよい。
【0040】このような構成では、レーザビーム10B
は凸レンズ441で集束しようとするビームに変換さ
れ、ダイクロイックミラー144でレーザビーム10A
と同軸上に重ね合わされた後に一旦集束し、再び広がる
状態で集光レンズ145に入射する。集光レンズ145
からのレーザビーム10Bはノズル442の錐体状の内
面(鏡面)で多重反射を繰り返し、ノズル442からは
そのノズル442の開口部に近い大きさのビームとなっ
てワーク12上に照射される。
は凸レンズ441で集束しようとするビームに変換さ
れ、ダイクロイックミラー144でレーザビーム10A
と同軸上に重ね合わされた後に一旦集束し、再び広がる
状態で集光レンズ145に入射する。集光レンズ145
からのレーザビーム10Bはノズル442の錐体状の内
面(鏡面)で多重反射を繰り返し、ノズル442からは
そのノズル442の開口部に近い大きさのビームとなっ
てワーク12上に照射される。
【0041】このようにノズル5内面で反射を繰り返す
ことにより、ノズル442から出力されるレーザビーム
10Bのパワー密度分布は、図7に示すように平均化さ
れる。この結果、本実施形態によれば、特にフラッシュ
バリ6bを均等に除去することができる。なお、本実施
形態のように凸レンズ441を用いれば、ノズル442
内面の多重反射を利用しやすくなるが、図1のような凹
レンズを用いた場合、或いは複数枚のレンズの組合せで
もノズル内面の多重反射を利用することは可能である。
ことにより、ノズル442から出力されるレーザビーム
10Bのパワー密度分布は、図7に示すように平均化さ
れる。この結果、本実施形態によれば、特にフラッシュ
バリ6bを均等に除去することができる。なお、本実施
形態のように凸レンズ441を用いれば、ノズル442
内面の多重反射を利用しやすくなるが、図1のような凹
レンズを用いた場合、或いは複数枚のレンズの組合せで
もノズル内面の多重反射を利用することは可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ビーム分割手段によっ
てレーザビームを2つに分割し、一方のビームをその被
加工物上のスポットが拡大されるように変換してからも
う一方のレーザビームとほぼ同軸上に配置し、重ね合わ
せて被加工物に照射するので、選択的にかつ完全にダム
内レジンおよびフラッシュバリを除去することができる
と共に、同時にダムバーの切断を行うことができる。従
って、ダムバーの切断、ダム内レジンの除去、およびフ
ラッシュバリの除去の全てを一工程で行え、加工能率を
向上することができる。
てレーザビームを2つに分割し、一方のビームをその被
加工物上のスポットが拡大されるように変換してからも
う一方のレーザビームとほぼ同軸上に配置し、重ね合わ
せて被加工物に照射するので、選択的にかつ完全にダム
内レジンおよびフラッシュバリを除去することができる
と共に、同時にダムバーの切断を行うことができる。従
って、ダムバーの切断、ダム内レジンの除去、およびフ
ラッシュバリの除去の全てを一工程で行え、加工能率を
向上することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態によるレーザ加工装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】ワーク(半導体装置)のダムバー近傍を示す図
であって、図1のレーザ加工装置によるレーザビームの
スポットの位置を示す図である。
であって、図1のレーザ加工装置によるレーザビームの
スポットの位置を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態によるレーザ加工装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図4】ワーク(半導体装置)のダムバー近傍を示す図
であって、図3のレーザ加工装置によるレーザビームの
スポットの位置を示す図である。
であって、図3のレーザ加工装置によるレーザビームの
スポットの位置を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態によるレーザ加工装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態によるレーザ加工装置
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図7】図6のノズルから出力されるレーザビーム10
Bのパワー密度分布を模式的にに示す図である。
Bのパワー密度分布を模式的にに示す図である。
【図8】従来の半導体装置のおもな製造工程を説明する
図である。
図である。
【図9】従来のダムバーの切断状況を示す図である。
【図10】樹脂による封止の後に形成されるダム内レジ
ンおよびフラッシュバリを示す図である。
ンおよびフラッシュバリを示す図である。
2c リード 5 ダムバー 6a ダム内レジン 6b フラッシュバリ 10 レーザビーム 10A,10B,10C レーザビーム 10a,10b,10c スポット 11 レーザ発振器 12 ワーク(半導体ICパッケージ) 13 XYテーブル 14,24,34,44 加工光学系 141 ビームスプリッタ 142 ベンディングミラー 143 ベンディングミラー 144 ダイクロイックミラー 145 集光レンズ 146 凹レンズ 241 凸型シリンドリカルレンズ 341 マスク 441 凸レンズ 442 ノズル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/14 B23K 26/14 A 26/16 26/16 H01L 23/50 H01L 23/50 B (72)発明者 奥村 信也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 下村 義昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 美野本 泰 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 パルス状のレーザ光を発振するレーザ発
振器と、前記レーザ発振器から発振されたレーザ光を被
加工物の加工位置まで誘導する加工光学系と、前記被加
工物を移動させてその加工位置を決定する搬送手段とを
備えるレーザ加工装置において、 前記加工光学系に、前記レーザ発振器から発振されたレ
ーザ光を第1のビームおよび第2のビームに分割するビ
ーム分割手段と、分割されたビームのうち前記第1のビ
ームの光路上に設けられ前記被加工物の表面上における
前記第1のビームのスポットを拡大するスポット拡大手
段と、前記スポット拡大手段を通過した前記第1のビー
ムの光路と前記ビーム分割手段で分割された前記第2の
ビームの光路とをほぼ同軸上に配置する光路変換手段
と、前記光路変換手段からのビームを前記被加工物上に
集光する集光手段とを備えたことを特徴とするレーザ加
工装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のレーザ加工装置におい
て、前記加工光学系に、前記ビーム分割手段で分割され
た前記第2のビームの断面形状を細長い形状に変換する
ビーム形状変換手段をさらに備えたことを特徴とするレ
ーザ加工装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のレーザ加工装置
において、前記スポット拡大手段は少なくとも1枚のレ
ンズを有することを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項4】 請求項3記載のレーザ加工装置におい
て、前記スポット拡大手段は所定形状のマスクをさらに
有することを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項5】 請求項3記載のレーザ加工装置におい
て、内面が鏡面でかつ錐体の側面形状をなすノズルを、
前記集光手段と前記被加工物との間に設置したことを特
徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項6】 リードフレームに半導体チップを搭載後
に樹脂で一体に封止し半導体装置のダムバーを、パルス
状のレーザ光照射により切断するダムバー加工方法にお
いて、 前記レーザ光を所定の割合で分割し、分割されたビーム
のうち一方のビームを前記ダムバー上におけるスポット
が拡大されるように変形し、前記変形したビームの光路
と前記分割した他方のビームの光路とをほぼ同軸上に重
ね合わせ、重ね合わせたビームを前記ダムバー上に集光
することにより、前記ダムバーを除去すると同時に、前
記ダムバーでせき止められた残留樹脂及び前記リードフ
レーム表面に付着した樹脂を除去することを特徴とする
ダムバー加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8132156A JPH09314371A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | レーザ加工装置及びダムバー加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8132156A JPH09314371A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | レーザ加工装置及びダムバー加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314371A true JPH09314371A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15074680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8132156A Pending JPH09314371A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | レーザ加工装置及びダムバー加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09314371A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312185A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Disco Abrasive Syst Ltd | レーザ光線を利用する加工方法及び装置 |
WO2010123068A1 (ja) * | 2009-04-22 | 2010-10-28 | 古河電気工業株式会社 | レーザ加工装置及びレーザ加工方法 |
US8435867B2 (en) * | 2009-10-22 | 2013-05-07 | Renesas Electronics Corporation | Method of manufacturing semiconductor device and method of manufacturing electronic device |
JP2016002569A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置 |
KR20180106887A (ko) * | 2017-03-17 | 2018-10-01 | 가부시끼가이샤 도시바 | 액체 제거 장치 및 액체 제거 방법 |
CN111069764A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-28 | 广东利元亨智能装备股份有限公司 | 切割及封装的一体化加工系统及方法 |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP8132156A patent/JPH09314371A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111069764B (zh) * | 2019-12-30 | 2021-09-10 | 广东利元亨智能装备股份有限公司 | 切割及封装的一体化加工系统及方法 |
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