JPH09311852A - ヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング方法及びシステム - Google Patents
ヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング方法及びシステムInfo
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- JPH09311852A JPH09311852A JP12811196A JP12811196A JPH09311852A JP H09311852 A JPH09311852 A JP H09311852A JP 12811196 A JP12811196 A JP 12811196A JP 12811196 A JP12811196 A JP 12811196A JP H09311852 A JPH09311852 A JP H09311852A
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- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F30/00—Computer-aided design [CAD]
- G06F30/20—Design optimisation, verification or simulation
- G06F30/23—Design optimisation, verification or simulation using finite element methods [FEM] or finite difference methods [FDM]
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06F—ELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
- G06F2111/00—Details relating to CAD techniques
- G06F2111/10—Numerical modelling
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物理現象が複雑化し異種シミュレータ間を接
合方程式に基づいて連結するために、従来技術の非結合
法又は結合法のデメリットを解決し高速且つ安定なシス
テムを提供する。 【解決手段】 数値演算装置3にヘテロジーニアス接合
変分方程式数値演算部8と収束判定部9と探索ベクトル
設定部10とからなる演算制御部3を設ける。ヘテロジ
ーニアス接合変分方程式数値演算部8からシミュレータ
AとシミュレータB及びヘテロジーニアス接合方程式6
にパラメータ値と変数値を入出力することで、数1のヘ
テロジーニアス接合変分方程式を形成しグローバルコン
シスタントな解を求める。 【効果】 あらゆる先端科学技術分野において物理現象
が複雑化した場合に、シミュレーションエンジニアは、
ヘテロジーニアスな接合方程式を設定するのみで自動的
にグローバルコンシスタントな解が得られることから、
オペレータの解析と設計を極めて効果的に支援できる。
合方程式に基づいて連結するために、従来技術の非結合
法又は結合法のデメリットを解決し高速且つ安定なシス
テムを提供する。 【解決手段】 数値演算装置3にヘテロジーニアス接合
変分方程式数値演算部8と収束判定部9と探索ベクトル
設定部10とからなる演算制御部3を設ける。ヘテロジ
ーニアス接合変分方程式数値演算部8からシミュレータ
AとシミュレータB及びヘテロジーニアス接合方程式6
にパラメータ値と変数値を入出力することで、数1のヘ
テロジーニアス接合変分方程式を形成しグローバルコン
シスタントな解を求める。 【効果】 あらゆる先端科学技術分野において物理現象
が複雑化した場合に、シミュレーションエンジニアは、
ヘテロジーニアスな接合方程式を設定するのみで自動的
にグローバルコンシスタントな解が得られることから、
オペレータの解析と設計を極めて効果的に支援できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナノメートル素
子、超高速流体力学、ミリ波モノリシック集積回路、又
は、磁気記憶素子等あらゆる先端科学技術分野の解析や
設計に活用されているシミュレータ又はCADシステム
(Computer Aided Design)に係
わり、特に、異種のシミュレータ間を効率良く結合させ
ることでグローバルコンシスタントな解を求めて、而
も、協調分散処理を用いての超高速性、極安定性、スケ
ーラビリティーに優れたヘテロジーニアスなシミュレー
タ間の協調分散コンピューティング方法及びシステムに
関するものである。
子、超高速流体力学、ミリ波モノリシック集積回路、又
は、磁気記憶素子等あらゆる先端科学技術分野の解析や
設計に活用されているシミュレータ又はCADシステム
(Computer Aided Design)に係
わり、特に、異種のシミュレータ間を効率良く結合させ
ることでグローバルコンシスタントな解を求めて、而
も、協調分散処理を用いての超高速性、極安定性、スケ
ーラビリティーに優れたヘテロジーニアスなシミュレー
タ間の協調分散コンピューティング方法及びシステムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、シミュレータを利用する際、図6
に示すように、オペレータはマウスやキーボード及びデ
ィスプレイ等からなる入力表示装置1を介して、材料や
構造モデリング、物理モデリング、数値計算手法の数値
実験モデリング等におけるパラメータ値pを設定する。
このパラメータ値pに基づき、CPU(Central
Processing Unit)やメモリ及びネット
ワークから構成された数値演算装置3がシミュレーショ
ンプログラムに基づいて演算処理を実行し、パラメータ
値pより形成された非線形連立方程式の変数x、yのセ
ルフコンシスタント解を求める。変数値x、yの結果
は、データ又はグラフィックカルな形でディスプレイ等
からなる出力表示装置2に表示されオペレータの解析や
設計を支援する。
に示すように、オペレータはマウスやキーボード及びデ
ィスプレイ等からなる入力表示装置1を介して、材料や
構造モデリング、物理モデリング、数値計算手法の数値
実験モデリング等におけるパラメータ値pを設定する。
このパラメータ値pに基づき、CPU(Central
Processing Unit)やメモリ及びネット
ワークから構成された数値演算装置3がシミュレーショ
ンプログラムに基づいて演算処理を実行し、パラメータ
値pより形成された非線形連立方程式の変数x、yのセ
ルフコンシスタント解を求める。変数値x、yの結果
は、データ又はグラフィックカルな形でディスプレイ等
からなる出力表示装置2に表示されオペレータの解析や
設計を支援する。
【0003】しかし、近年、科学技術分野の発展が著し
く、解析や設計の対象となる系は材料的に又構造的に多
様化のトレンドにある。それに伴って、物理メカニズム
は益々混迷の度を増し物理モデリング及び数値計算手法
は複雑化の一途を辿っている。そのために、シミュレー
タ開発のエンジニアが直面している重要課題として、物
理モデルが複雑になればなるほどプログラム開発日程が
延び、而も、数値演算時間が膨大になることがある。
く、解析や設計の対象となる系は材料的に又構造的に多
様化のトレンドにある。それに伴って、物理メカニズム
は益々混迷の度を増し物理モデリング及び数値計算手法
は複雑化の一途を辿っている。そのために、シミュレー
タ開発のエンジニアが直面している重要課題として、物
理モデルが複雑になればなるほどプログラム開発日程が
延び、而も、数値演算時間が膨大になることがある。
【0004】図6に示すように、パラメータpと変数x
からなるシミュレータAとパラメータpと変数yからな
るシミュレータBがある。物理現象が複雑化して、パラ
メータpと変数x、yを関係づけるヘテロジーニアス接
合方程式6が形成されたものとする。具体例として、ナ
ノメートル素子は、電極を含め殆どの領域は汎用の古典
的な流体シミュレータの適用範囲内にある。一方、ナノ
メートル構造の極微細な領域においては、トンネル効果
等の量子輸送シミュレータを適用しなければならない。
全系に適用可能な統合的なシミュレータを再構築するか
わりに、各シミュレータを適材適所に活用する手段を選
択すれば、古典論と量子論の境界領域において電流連続
性を保証すべき接合方程式が形成される。又、J.F.B
ourgatらは、Contemporay Math
ematics Vol.157,PP.377−39
8,1994において、超高速航空力学に適用すべくボ
ルツマン方程式とオイラー方程式又はナビエストークス
方程式の組み合わせ問題及び境界条件としての接合方程
式を述べている。ミリ波モノリシック集積回路において
は、電子素子に適用すべき汎用流体シミュレータと空間
伝搬するミリ波に適用すべきマックスウエル方程式に基
づくシミュレータ及び境界領域における接合方程式が挙
げられる。更に、磁気記憶素子の同時記憶再生シミュレ
ーションにおいては、記憶シミュレータと再生シミュレ
ータ及び接合方程式が形成される等、上記物理現象の複
雑化に伴ってあらゆる先端科学技術分野で直面する課題
である。
からなるシミュレータAとパラメータpと変数yからな
るシミュレータBがある。物理現象が複雑化して、パラ
メータpと変数x、yを関係づけるヘテロジーニアス接
合方程式6が形成されたものとする。具体例として、ナ
ノメートル素子は、電極を含め殆どの領域は汎用の古典
的な流体シミュレータの適用範囲内にある。一方、ナノ
メートル構造の極微細な領域においては、トンネル効果
等の量子輸送シミュレータを適用しなければならない。
全系に適用可能な統合的なシミュレータを再構築するか
わりに、各シミュレータを適材適所に活用する手段を選
択すれば、古典論と量子論の境界領域において電流連続
性を保証すべき接合方程式が形成される。又、J.F.B
ourgatらは、Contemporay Math
ematics Vol.157,PP.377−39
8,1994において、超高速航空力学に適用すべくボ
ルツマン方程式とオイラー方程式又はナビエストークス
方程式の組み合わせ問題及び境界条件としての接合方程
式を述べている。ミリ波モノリシック集積回路において
は、電子素子に適用すべき汎用流体シミュレータと空間
伝搬するミリ波に適用すべきマックスウエル方程式に基
づくシミュレータ及び境界領域における接合方程式が挙
げられる。更に、磁気記憶素子の同時記憶再生シミュレ
ーションにおいては、記憶シミュレータと再生シミュレ
ータ及び接合方程式が形成される等、上記物理現象の複
雑化に伴ってあらゆる先端科学技術分野で直面する課題
である。
【0005】通常、シミュレーションエンジニアは、ヘ
テロジーニアスな接合方程式6をプログラミング構築し
てシミュレータA及びシミュレータBを組み合わせる方
法をとる。まず、入力表示装置1を介して数値演算装置
3にパラメータ値pを設定する。パラメータ値pに対し
てシミュレータAより得られたローカルコンシスタント
な解xとシミュレータBより得られたローカルコンシス
タントな解yをヘテロジーニアス接合方程式6に送り、
ヘテロジーニアス接合方程式を解くことでパラメータp
の増加量Δpを求める。収束判定部9においてΔpの収
束性を判断して、収束していなければ探索ベクトル設定
部10においてΔpだけ増加させた新しいパラメータ値
pを設定して上記手順を繰り返し、収束していれば出力
表示装置2にてグローバルコンシスタントな解p、x、
yの値を表示する。
テロジーニアスな接合方程式6をプログラミング構築し
てシミュレータA及びシミュレータBを組み合わせる方
法をとる。まず、入力表示装置1を介して数値演算装置
3にパラメータ値pを設定する。パラメータ値pに対し
てシミュレータAより得られたローカルコンシスタント
な解xとシミュレータBより得られたローカルコンシス
タントな解yをヘテロジーニアス接合方程式6に送り、
ヘテロジーニアス接合方程式を解くことでパラメータp
の増加量Δpを求める。収束判定部9においてΔpの収
束性を判断して、収束していなければ探索ベクトル設定
部10においてΔpだけ増加させた新しいパラメータ値
pを設定して上記手順を繰り返し、収束していれば出力
表示装置2にてグローバルコンシスタントな解p、x、
yの値を表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6の方法は非結合法
と呼ばれ、ヘテロジーニアス接合方程式6を個別に開発
可能であることからプログラム開発規模はそれ程大きく
なく、一回の繰り返しの所要時間も少ない。しかし、パ
ラメータpや変数x、yの増加量が独立に求められてい
ることから繰り返し回数が増し、極めて収束性が悪く発
散する危険性が高い。
と呼ばれ、ヘテロジーニアス接合方程式6を個別に開発
可能であることからプログラム開発規模はそれ程大きく
なく、一回の繰り返しの所要時間も少ない。しかし、パ
ラメータpや変数x、yの増加量が独立に求められてい
ることから繰り返し回数が増し、極めて収束性が悪く発
散する危険性が高い。
【0007】一方、図7の方法は結合法と呼ばれ、パラ
メータpや変数x、yの増加量が従属的に求められてい
ることから安定な収束性を有するが、シミュレータAと
シミュレータBを含めてヘテロジーニアス接合方程式6
を再構築するためにプログラム開発規模は極めて大き
く、又、一回の繰り返しの所要時間が著しく増加する難
点がある。要するに、上記非結合法及び結合法はそれぞ
れに高速性、安定性に関してメリットとデメリットを含
んでいることである。本発明の目的は、これら従来技術
の課題を解決し、超高速性、極安定性、スケーラビリテ
ィーに優れたヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調
分散コンピューティング方法及びシステムを提供するこ
とにある。
メータpや変数x、yの増加量が従属的に求められてい
ることから安定な収束性を有するが、シミュレータAと
シミュレータBを含めてヘテロジーニアス接合方程式6
を再構築するためにプログラム開発規模は極めて大き
く、又、一回の繰り返しの所要時間が著しく増加する難
点がある。要するに、上記非結合法及び結合法はそれぞ
れに高速性、安定性に関してメリットとデメリットを含
んでいることである。本発明の目的は、これら従来技術
の課題を解決し、超高速性、極安定性、スケーラビリテ
ィーに優れたヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調
分散コンピューティング方法及びシステムを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調
分散コンピューティング方法及びシステムは以下の
(1)〜(7)に述べるような構成にした点に特徴があ
る。
に、本発明のヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調
分散コンピューティング方法及びシステムは以下の
(1)〜(7)に述べるような構成にした点に特徴があ
る。
【0009】(1)図1に示すように、数値演算装置3
内に、ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8と
パラメータpの収束判定部9及びパラメータpの探索ベ
クトル設定部10とから構成されてエージェント機能を
有する演算制御部7を設ける。 ヘテロジーニアス接合
変分方程式数値演算部8においては、パラメータ値pに
対してシミュレータAより得られたローカルコンシスタ
ントな解xとシミュレータBより得られたローカルコン
シスタントな解yを取り出す。又、上記数値演算部8
は、パラメータ値pと変数値x、yをヘテロジーニアス
接合方程式6に代入して代入値Hを取り出す。これら取
り出した値より形成されたヘテロジーニアス接合変分方
程式を解くことでパラメータpの増加量Δpを求める。
内に、ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8と
パラメータpの収束判定部9及びパラメータpの探索ベ
クトル設定部10とから構成されてエージェント機能を
有する演算制御部7を設ける。 ヘテロジーニアス接合
変分方程式数値演算部8においては、パラメータ値pに
対してシミュレータAより得られたローカルコンシスタ
ントな解xとシミュレータBより得られたローカルコン
シスタントな解yを取り出す。又、上記数値演算部8
は、パラメータ値pと変数値x、yをヘテロジーニアス
接合方程式6に代入して代入値Hを取り出す。これら取
り出した値より形成されたヘテロジーニアス接合変分方
程式を解くことでパラメータpの増加量Δpを求める。
【0010】収束判定部9においては、Δpの収束性を
判断する。収束していなければ、探索ベクトル設定部1
0においてΔpを増加させた新しいパラメータ値pを設
定し、再びシミュレータからローカルコンシスタントな
解を取り出す手順を繰り返す。収束していれば、出力表
示装置2にグローバルコンシスタントな解p、x、yの
値を表示する。
判断する。収束していなければ、探索ベクトル設定部1
0においてΔpを増加させた新しいパラメータ値pを設
定し、再びシミュレータからローカルコンシスタントな
解を取り出す手順を繰り返す。収束していれば、出力表
示装置2にグローバルコンシスタントな解p、x、yの
値を表示する。
【0011】(2)上記(1)に記載のヘテロジーニア
スなシミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムの演算制御部7において、図2に示すように、協調
分散型微分演算制御部11を設ける。
スなシミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムの演算制御部7において、図2に示すように、協調
分散型微分演算制御部11を設ける。
【0012】協調分散型微分演算制御部11において
は、数値演算装置3に複数のシミュレータAと複数のシ
ミュレータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式6
を設定する。
は、数値演算装置3に複数のシミュレータAと複数のシ
ミュレータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式6
を設定する。
【0013】次に、パラメータ値p(p1、−−−、p
l)に対して微小変化量δp1、−−−、δplで変調
したp+δp1、−−−、p+δplとpを設定して、
複数のシミュレータA及び複数のシミュレータBに送り
出す。複数のシミュレータAでの分散処理により得られ
たローカルコンシスタントな解x+δx1、−−−、x
+δxm、xと複数のシミュレータBでの分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解y+δy1、−
−−、y+δyn、yを取り出して、ヘテロジーニアス
接合変分方程式数値演算部8に送る。
l)に対して微小変化量δp1、−−−、δplで変調
したp+δp1、−−−、p+δplとpを設定して、
複数のシミュレータA及び複数のシミュレータBに送り
出す。複数のシミュレータAでの分散処理により得られ
たローカルコンシスタントな解x+δx1、−−−、x
+δxm、xと複数のシミュレータBでの分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解y+δy1、−
−−、y+δyn、yを取り出して、ヘテロジーニアス
接合変分方程式数値演算部8に送る。
【0014】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8からは、再びパラメータ値p+δp1、−−−、p
+δpl、pと変数値x+δx1、−−−、x+δx
m、xとy+δy1、−−−、y+δyn、yを協調分
散型微分演算制御部11に設定する。
部8からは、再びパラメータ値p+δp1、−−−、p
+δpl、pと変数値x+δx1、−−−、x+δx
m、xとy+δy1、−−−、y+δyn、yを協調分
散型微分演算制御部11に設定する。
【0015】更に、協調分散型微分演算制御部11にお
いては、設定されたパラメータ値p+δp1、−−−、
p+δpl、pと変数値x+δx1、−−−、x+δx
m、xとy+δy1、−−−、y+δyn、yを複数の
ヘテロジーニアス接合方程式6に送り出し分散処理によ
り得られた代入値H+δH1、−−−、Hを取り出しヘ
テロジーニアス接合変分方程式数値演算部8に送り出
す。これらパラメータ値p+δp1、−−−、p+δp
l、pと変数値x+δx1、−−−、x+δxm、xと
y+δy1、−−−、y+δyn、y及び代入値H+δ
H1、−−−、Hから形成されたヘテロジーニアス接合
変分方程式を解くことでパラメータ値pの増加量Δpを
求める。
いては、設定されたパラメータ値p+δp1、−−−、
p+δpl、pと変数値x+δx1、−−−、x+δx
m、xとy+δy1、−−−、y+δyn、yを複数の
ヘテロジーニアス接合方程式6に送り出し分散処理によ
り得られた代入値H+δH1、−−−、Hを取り出しヘ
テロジーニアス接合変分方程式数値演算部8に送り出
す。これらパラメータ値p+δp1、−−−、p+δp
l、pと変数値x+δx1、−−−、x+δxm、xと
y+δy1、−−−、y+δyn、y及び代入値H+δ
H1、−−−、Hから形成されたヘテロジーニアス接合
変分方程式を解くことでパラメータ値pの増加量Δpを
求める。
【0016】(3)上記(1)又は(2)に記載のヘテ
ロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューテ
ィングシステムの演算制御部7において、図3に示すよ
うに、探索ベクトル設定部10、協調分散型演算制御部
12及び最適探索ベクトル設定部13を設ける。
ロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューテ
ィングシステムの演算制御部7において、図3に示すよ
うに、探索ベクトル設定部10、協調分散型演算制御部
12及び最適探索ベクトル設定部13を設ける。
【0017】探索ベクトル設定部10においては、パラ
メータ値pの増加量Δpに対する複数の増加量係数α
(α1、α2、−−−)からなる新しいパラメータ値p
α1、pα2、−−−(p+α1Δp、p+α2Δp、
−−−)を協調分散型演算制御部12に設定する。
メータ値pの増加量Δpに対する複数の増加量係数α
(α1、α2、−−−)からなる新しいパラメータ値p
α1、pα2、−−−(p+α1Δp、p+α2Δp、
−−−)を協調分散型演算制御部12に設定する。
【0018】協調分散型演算制御部12においては、数
値演算装置3に複数のシミュレータAと複数のシミュレ
ータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式6を設定
する。 次に、パラメータ値pα1、pα2、−−−を
複数のシミュレータAと複数のシミュレータBに送り出
す。複数のシミュレータAでの分散処理により得られた
ローカルコンシスタントな解xα1、xα2、−−−と
複数のシミュレータBでの分散処理により得られたロー
カルコンシスタントな解yα1、yα2、−−−を取り
出してヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算部8
に送る。
値演算装置3に複数のシミュレータAと複数のシミュレ
ータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式6を設定
する。 次に、パラメータ値pα1、pα2、−−−を
複数のシミュレータAと複数のシミュレータBに送り出
す。複数のシミュレータAでの分散処理により得られた
ローカルコンシスタントな解xα1、xα2、−−−と
複数のシミュレータBでの分散処理により得られたロー
カルコンシスタントな解yα1、yα2、−−−を取り
出してヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算部8
に送る。
【0019】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8からは、再びパラメータ値pα1、pα2、−−−
と変数値xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−
−を協調分散型演算制御部12に設定する。
部8からは、再びパラメータ値pα1、pα2、−−−
と変数値xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−
−を協調分散型演算制御部12に設定する。
【0020】協調分散型演算制御部12においては、設
定されたパラメータ値pα1、pα2、−−−と変数値
xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−をヘテ
ロジーニアス接合方程式6に送り出し、分散処理させた
代入値Hα1、Hα2、−−−を取り出して最適探索ベ
クトル設定部13に送り出す。
定されたパラメータ値pα1、pα2、−−−と変数値
xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−をヘテ
ロジーニアス接合方程式6に送り出し、分散処理させた
代入値Hα1、Hα2、−−−を取り出して最適探索ベ
クトル設定部13に送り出す。
【0021】最適探索ベクトル設定部13においては、
Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となり且つ
前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値より小
さくなるHαをヘテロジーニアス接合変分方程式数値演
算部8に送る。
Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となり且つ
前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値より小
さくなるHαをヘテロジーニアス接合変分方程式数値演
算部8に送る。
【0022】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8においては、設定値αに対するパラメータ値pαと
変数値xα、yα及び代入値Hαから形成されたヘテロ
ジーニアス接合変分方程式のみを解くことでパラメータ
値pの増加量Δpを求める。
部8においては、設定値αに対するパラメータ値pαと
変数値xα、yα及び代入値Hαから形成されたヘテロ
ジーニアス接合変分方程式のみを解くことでパラメータ
値pの増加量Δpを求める。
【0023】(4)上記(3)に記載のヘテロジーニア
スなシミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムの探索ベクトル設定部10においては、図4に示す
ように、パラメータ値pの増加量Δpに対する3つの増
加量係数0.5α、α、2.0α(0<α<1)を設定す
る。
スなシミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムの探索ベクトル設定部10においては、図4に示す
ように、パラメータ値pの増加量Δpに対する3つの増
加量係数0.5α、α、2.0α(0<α<1)を設定す
る。
【0024】最適探索ベクトル設定部13においては、
Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となるHα
が前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値より
大きい場合は、αを1/8倍して探索ベクトル設定部1
0に送る。
Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となるHα
が前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値より
大きい場合は、αを1/8倍して探索ベクトル設定部1
0に送る。
【0025】(5)上記(1)、(2)、(3)又は
(4)に記載のヘテロジーニアスなシミュレータ間の協
調分散コンピューティングシステムのヘテロジーニアス
接合変分方程式数値演算部8において、ヘテロジーニア
ス接合方程式に対する一次の変分方程式(数1)を設定
する。
(4)に記載のヘテロジーニアスなシミュレータ間の協
調分散コンピューティングシステムのヘテロジーニアス
接合変分方程式数値演算部8において、ヘテロジーニア
ス接合方程式に対する一次の変分方程式(数1)を設定
する。
【0026】
【数1】
【0027】(6)上記(1)、(2)、(3)又は
(4)に記載のヘテロジーニアスなシミュレータ間の協
調分散コンピューティングシステムにおいて、図5に示
すように、パラメータpと変数x、y、−−−からなる
三つ以上のシミュレータ4、5、5’及びパラメータp
と変数x、y、−−−を関係づけるヘテロジーニアス接
合方程式6を入力表示装置1から数値演算装置3に設定
し、設定したヘテロジーニアス接合方程式に対応したヘ
テロジーニアス接合変分方程式数値演算部8’を設け
る。
(4)に記載のヘテロジーニアスなシミュレータ間の協
調分散コンピューティングシステムにおいて、図5に示
すように、パラメータpと変数x、y、−−−からなる
三つ以上のシミュレータ4、5、5’及びパラメータp
と変数x、y、−−−を関係づけるヘテロジーニアス接
合方程式6を入力表示装置1から数値演算装置3に設定
し、設定したヘテロジーニアス接合方程式に対応したヘ
テロジーニアス接合変分方程式数値演算部8’を設け
る。
【0028】(7)上記(6)に記載のヘテロジーニア
スなシミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムにおいて、上記ヘテロジーニアス接合方程式に対す
る一次の変分方程式(数2)を設定する。
スなシミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムにおいて、上記ヘテロジーニアス接合方程式に対す
る一次の変分方程式(数2)を設定する。
【0029】
【数2】
【0030】本発明のヘテロジーニアスなシミュレータ
間の協調分散コンピューティング方法及びシステムは、
従来技術の非結合法又は結合法を活用した場合に比較し
て、高速性、安定性、スケーラビリティーの観点から異
種のシミュレータ間を高効率に結合する極めて優れた方
法及びシステムであることを述べる。
間の協調分散コンピューティング方法及びシステムは、
従来技術の非結合法又は結合法を活用した場合に比較し
て、高速性、安定性、スケーラビリティーの観点から異
種のシミュレータ間を高効率に結合する極めて優れた方
法及びシステムであることを述べる。
【0031】図7の結合法に基づいて、シミュレータA
とシミュレータB及びヘテロジーニアス接合方程式6か
ら形成される非線形連立方程式F(x|p)=0、G
(y|p)=0及びH(p|x、y)=0のグローバル
コンシスタントな解を求める。非線形連立方程式に対す
る一次の変分方程式は、数3となる。ここで、パラメー
タp、変数xとyの個数は各々l、m、n個である。
とシミュレータB及びヘテロジーニアス接合方程式6か
ら形成される非線形連立方程式F(x|p)=0、G
(y|p)=0及びH(p|x、y)=0のグローバル
コンシスタントな解を求める。非線形連立方程式に対す
る一次の変分方程式は、数3となる。ここで、パラメー
タp、変数xとyの個数は各々l、m、n個である。
【0032】
【数3】
【0033】又、数3をΔpについて解けば数4が得ら
れる。
れる。
【0034】
【数4】
【0035】更に、シミュレータAからは数5、シミュ
レータBからは数6が得られることからヘテロジーニア
ス接合方程式の一次変分方程式は数1となる。
レータBからは数6が得られることからヘテロジーニア
ス接合方程式の一次変分方程式は数1となる。
【0036】
【数5】
【0037】
【数6】
【0038】上記のように、従来技術の結合法に対し
て、直接的にシミュレータAとシミュレータBより得ら
れるローカルコンシスタント解を用いることで、数3は
数1のヘテロジーニアス接合の一次変分方程式に縮約
し、而も、従来技術の非結合法で用いるヘテロジーニア
ス接合方程式6と同次元の式である。このことは、高速
性は従来技術の非結合法と同等であり、且つ、安定性は
結合法と同等であることを示す。従って、上記(1)又
は(5)を特徴とするシステムはヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の高速且つ安定な協調分散コンピューティ
ングシステムとなる。 又、数1のヘテロジーニアス接
合の一次変分方程式を形成する場合、数5はパラメータ
値p+δp1、−−−、p+δplとpに対してl+1
個のシミュレータAでの分散処理により得られたローカ
ルコンシスタントな解x+δx1、−−−、x+δx
m、xを用いることで得られる。数6はパラメータ値p
+δp1、−−−、p+δplとpに対してl+1個の
シミュレータBでの分散処理により得られたローカルコ
ンシスタントな解y+δy1、−−−、y+δyn、y
を用いることで得られる。更に、パラメータ値pと変数
値x、yの組として(p+δp1、x、y)、−−−、
(p+δpl、x、y)、(p、x+δx1、y)、−
−−、(p、x+δxm、y)、(p、x、y+δy
1)、−−−、(p、x、y+δyn)、(p、x、
y)をl+m+n+1のヘテロジーニアス接合方程式6
での分散処理より得られた代入値H+δH1、−−−、
Hを用いれば数1のヘテロジーニアス接合変分方程式が
形成される。上記のように、l+1個のシミュレータA
とl+1個のシミュレータB及びl+m+n+1個のヘ
テロジーニアス接合方程式6への協調分散処理を行え
ば、ヘテロジーニアス接合方程式6と数1のヘテロジー
ニアス接合の一次変分方程式が同次元であることから、
一回の繰り返し演算時間は従来技術の非結合法と同程度
である。而も、繰り返し回数は従来技術の結合法と同程
度であることから極めて高速性を増すことになる。従っ
て、上記(2)又は(5)を特徴とするシステムはヘテ
ロジーニアスなシミュレータ間の超高速且つ安定な協調
分散コンピューティングシステムである。
て、直接的にシミュレータAとシミュレータBより得ら
れるローカルコンシスタント解を用いることで、数3は
数1のヘテロジーニアス接合の一次変分方程式に縮約
し、而も、従来技術の非結合法で用いるヘテロジーニア
ス接合方程式6と同次元の式である。このことは、高速
性は従来技術の非結合法と同等であり、且つ、安定性は
結合法と同等であることを示す。従って、上記(1)又
は(5)を特徴とするシステムはヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の高速且つ安定な協調分散コンピューティ
ングシステムとなる。 又、数1のヘテロジーニアス接
合の一次変分方程式を形成する場合、数5はパラメータ
値p+δp1、−−−、p+δplとpに対してl+1
個のシミュレータAでの分散処理により得られたローカ
ルコンシスタントな解x+δx1、−−−、x+δx
m、xを用いることで得られる。数6はパラメータ値p
+δp1、−−−、p+δplとpに対してl+1個の
シミュレータBでの分散処理により得られたローカルコ
ンシスタントな解y+δy1、−−−、y+δyn、y
を用いることで得られる。更に、パラメータ値pと変数
値x、yの組として(p+δp1、x、y)、−−−、
(p+δpl、x、y)、(p、x+δx1、y)、−
−−、(p、x+δxm、y)、(p、x、y+δy
1)、−−−、(p、x、y+δyn)、(p、x、
y)をl+m+n+1のヘテロジーニアス接合方程式6
での分散処理より得られた代入値H+δH1、−−−、
Hを用いれば数1のヘテロジーニアス接合変分方程式が
形成される。上記のように、l+1個のシミュレータA
とl+1個のシミュレータB及びl+m+n+1個のヘ
テロジーニアス接合方程式6への協調分散処理を行え
ば、ヘテロジーニアス接合方程式6と数1のヘテロジー
ニアス接合の一次変分方程式が同次元であることから、
一回の繰り返し演算時間は従来技術の非結合法と同程度
である。而も、繰り返し回数は従来技術の結合法と同程
度であることから極めて高速性を増すことになる。従っ
て、上記(2)又は(5)を特徴とするシステムはヘテ
ロジーニアスなシミュレータ間の超高速且つ安定な協調
分散コンピューティングシステムである。
【0039】又、複数のパラメータ値pα1、pα2、
−−−(p+α1Δp、p+α2Δp、−−−)に対し
て、複数のシミュレータAと複数のシミュレータBでの
分散処理より得られたローカルコンシスタントな解xα
1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−、及び、複
数のヘテロジーニアス接合方程式6での分散処理より得
られた代入値Hα1、Hα2、−−−から数1のヘテロ
ジーニアス接合の一次変分方程式が形成される。その際
に、Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となる
Hαのみを選択しヘテロジーニアス接合変分方程式を解
くことで最適パラメータ値pに対するΔpを得る。尚、
Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となるHα
が前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値より
大きい場合は、αを1/8倍して前述の手順を繰り返
す。上記に示すように、複数のシミュレータAと複数の
シミュレータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式
6への協調分散処理を行えば、従来技術の結合法による
よりも最適な探索ベクトルが設定されることから繰り返
し回数が減少し超高速性及び高い収束性が得られる。従
って、上記(3)、(4)又は(5)を特徴とするシス
テムは、ヘテロジーニアスなシミュレータ間の超高速且
つ極安定な協調分散コンピューティングシステムであ
る。
−−−(p+α1Δp、p+α2Δp、−−−)に対し
て、複数のシミュレータAと複数のシミュレータBでの
分散処理より得られたローカルコンシスタントな解xα
1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−、及び、複
数のヘテロジーニアス接合方程式6での分散処理より得
られた代入値Hα1、Hα2、−−−から数1のヘテロ
ジーニアス接合の一次変分方程式が形成される。その際
に、Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となる
Hαのみを選択しヘテロジーニアス接合変分方程式を解
くことで最適パラメータ値pに対するΔpを得る。尚、
Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となるHα
が前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値より
大きい場合は、αを1/8倍して前述の手順を繰り返
す。上記に示すように、複数のシミュレータAと複数の
シミュレータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式
6への協調分散処理を行えば、従来技術の結合法による
よりも最適な探索ベクトルが設定されることから繰り返
し回数が減少し超高速性及び高い収束性が得られる。従
って、上記(3)、(4)又は(5)を特徴とするシス
テムは、ヘテロジーニアスなシミュレータ間の超高速且
つ極安定な協調分散コンピューティングシステムであ
る。
【0040】又、パラメータpと変数x、y、−−−か
らなる二つ以上のシミュレータA、B、−−−及びパラ
メータpと変数x、y、−−−を関係づけるヘテロジー
ニアス接合方程式に対するグローバルコンシスタント解
p、x、y、−−−を求める場合は、ヘテロジーニアス
接合変分方程式の数値演算部に数2のヘテロジーニアス
接合の一次変分方程式を設定する。シミュレーションエ
ンジニアは、ヘテロジーニアス接合方程式を新たに設定
するのみで、従来技術の非結合法よりも高速、且つ、結
合法よりも高い収束性が得られる。従って、上記(6)
又は(7)を特徴とするシステムは、ヘテロジーニアス
なシミュレータ間の超高速且つ極安定な高いスケーラビ
リティーを有する協調分散コンピューティングシステム
である。
らなる二つ以上のシミュレータA、B、−−−及びパラ
メータpと変数x、y、−−−を関係づけるヘテロジー
ニアス接合方程式に対するグローバルコンシスタント解
p、x、y、−−−を求める場合は、ヘテロジーニアス
接合変分方程式の数値演算部に数2のヘテロジーニアス
接合の一次変分方程式を設定する。シミュレーションエ
ンジニアは、ヘテロジーニアス接合方程式を新たに設定
するのみで、従来技術の非結合法よりも高速、且つ、結
合法よりも高い収束性が得られる。従って、上記(6)
又は(7)を特徴とするシステムは、ヘテロジーニアス
なシミュレータ間の超高速且つ極安定な高いスケーラビ
リティーを有する協調分散コンピューティングシステム
である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
【0042】図14は、ヘテロジーニアスなシミュレー
タ間の協調分散コンピューティングに関する実行環境で
ある。インサーネット141に繋がれたワークステーシ
ョン142のクラスタ143、又は、内部通信バス14
5に繋がれた多数のRISCプロセッサで構成された超
並列コンピュータ144等、ネットワーク環境下のハー
ドウェア上にインプリメントされた異種のシミュレータ
の協調を図りながら分散実行する環境を示している。
タ間の協調分散コンピューティングに関する実行環境で
ある。インサーネット141に繋がれたワークステーシ
ョン142のクラスタ143、又は、内部通信バス14
5に繋がれた多数のRISCプロセッサで構成された超
並列コンピュータ144等、ネットワーク環境下のハー
ドウェア上にインプリメントされた異種のシミュレータ
の協調を図りながら分散実行する環境を示している。
【0043】図1は、本発明のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの本
発明に係わる構成の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの本
発明に係わる構成の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【0044】本実施例において、入力表示装置1を介し
て、パラメータpと変数xからなるシミュレータAとパ
ラメータpと変数yからなるシミュレータB及びパラメ
ータ値pを数値演算装置3に設定する。数値演算装置3
は、シミュレーションプログラムに基づいて演算処理を
実行し、パラメータ値pより形成された非線形連立方程
式のセルフコンシスタント解x、yを求める。変数値
x、yは、データ又はグラフィカルな形で出力表示装置
2に表示される。今、物理現象が複雑化して、パラメー
タpと変数x、yを関係づけるヘテロジーニアスな接合
方程式が形成されるものとする。再び、入力表示装置1
を介してヘテロジーニアスな接合方程式6を数値演算装
置3に設定し、グローバルコンシスタントな解p、x、
yを求める。 本発明は、数値演算装置3において、ヘ
テロジーニアス接合変分方程式数値演算部8、パラメー
タpの収束判定部9とパラメータpの探索ベクトル設定
部10から構成された演算制御部7を設ける。ヘテロジ
ーニアス接合変分方程式の数値演算部8は、パラメータ
値pに対してシミュレータAより得られたローカルコン
シスタントな解xとシミュレータBより得られたローカ
ルコンシスタントな解yを取り出す。又、数値演算部8
は、パラメータ値pと変数値x、yをヘテロジーニアス
接合方程式6に送り代入値Hを取り出す。パラメータ値
p、変数値x、y及びHの値より形成された数1のヘテ
ロジーニアス接合の一次変分方程式を解くことでパラメ
ータ値pの増加量Δpを求める。収束判定部9において
は、Δpの収束性を判断する。もし、収束していなけれ
ば、探索ベクトル設定部10においてΔpだけ増加させ
た新しいパラメータ値pを設定し、再びシミュレータか
らローカルコンシスタントな解を取り出す手順を繰り返
す。収束していれば、出力表示装置2にてグローバルコ
ンシスタントな解p、x、yの値を表示することができ
る。ここで、数1のヘテロジーニアス接合の一次変分方
程式は、図7に示した従来技術として安定な結合法の数
3と等価であり、而も、図6に示した従来技術として高
速な非結合法のヘテロジーニアス接合方程式6と同次元
であることから、本システムはヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の高速且つ安定な協調分散コンピューティン
グシステムである。
て、パラメータpと変数xからなるシミュレータAとパ
ラメータpと変数yからなるシミュレータB及びパラメ
ータ値pを数値演算装置3に設定する。数値演算装置3
は、シミュレーションプログラムに基づいて演算処理を
実行し、パラメータ値pより形成された非線形連立方程
式のセルフコンシスタント解x、yを求める。変数値
x、yは、データ又はグラフィカルな形で出力表示装置
2に表示される。今、物理現象が複雑化して、パラメー
タpと変数x、yを関係づけるヘテロジーニアスな接合
方程式が形成されるものとする。再び、入力表示装置1
を介してヘテロジーニアスな接合方程式6を数値演算装
置3に設定し、グローバルコンシスタントな解p、x、
yを求める。 本発明は、数値演算装置3において、ヘ
テロジーニアス接合変分方程式数値演算部8、パラメー
タpの収束判定部9とパラメータpの探索ベクトル設定
部10から構成された演算制御部7を設ける。ヘテロジ
ーニアス接合変分方程式の数値演算部8は、パラメータ
値pに対してシミュレータAより得られたローカルコン
シスタントな解xとシミュレータBより得られたローカ
ルコンシスタントな解yを取り出す。又、数値演算部8
は、パラメータ値pと変数値x、yをヘテロジーニアス
接合方程式6に送り代入値Hを取り出す。パラメータ値
p、変数値x、y及びHの値より形成された数1のヘテ
ロジーニアス接合の一次変分方程式を解くことでパラメ
ータ値pの増加量Δpを求める。収束判定部9において
は、Δpの収束性を判断する。もし、収束していなけれ
ば、探索ベクトル設定部10においてΔpだけ増加させ
た新しいパラメータ値pを設定し、再びシミュレータか
らローカルコンシスタントな解を取り出す手順を繰り返
す。収束していれば、出力表示装置2にてグローバルコ
ンシスタントな解p、x、yの値を表示することができ
る。ここで、数1のヘテロジーニアス接合の一次変分方
程式は、図7に示した従来技術として安定な結合法の数
3と等価であり、而も、図6に示した従来技術として高
速な非結合法のヘテロジーニアス接合方程式6と同次元
であることから、本システムはヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の高速且つ安定な協調分散コンピューティン
グシステムである。
【0045】本発明の数値演算装置3における演算制御
部の処理手順を図15に示す。パラメータ値pの増加量
Δpが収束するまで(ブロック151)Δpを増加させ
た新しいパラメータ値pを設定し(ブロック152)処
理手順を繰り返す。Δpを得るには、まず、パラメータ
値pに対してシミュレータAの非線形連立方程式F(x
|p)=0を解くことでローカルコンシスタントな解x
を得る処理(ブロック153)、シミュレータBの非線
形連立方程式G(y|p)=0を解くことでローカルコ
ンシスタントな解yを得る処理(ブロック153)、及
び、パラメータ値pと変数値x、yをヘテロジーニアス
接合方程式6のH(p|x、y)に代入した値Hを得る
処理(ブロック154)を実行する。その後、パラメー
タ値p、変数値x、y及びHの値より形成されたヘテロ
ジーニアス接合の一次変分方程式を解く処理(ブロック
155)を実行することでΔpを求めることができる。
部の処理手順を図15に示す。パラメータ値pの増加量
Δpが収束するまで(ブロック151)Δpを増加させ
た新しいパラメータ値pを設定し(ブロック152)処
理手順を繰り返す。Δpを得るには、まず、パラメータ
値pに対してシミュレータAの非線形連立方程式F(x
|p)=0を解くことでローカルコンシスタントな解x
を得る処理(ブロック153)、シミュレータBの非線
形連立方程式G(y|p)=0を解くことでローカルコ
ンシスタントな解yを得る処理(ブロック153)、及
び、パラメータ値pと変数値x、yをヘテロジーニアス
接合方程式6のH(p|x、y)に代入した値Hを得る
処理(ブロック154)を実行する。その後、パラメー
タ値p、変数値x、y及びHの値より形成されたヘテロ
ジーニアス接合の一次変分方程式を解く処理(ブロック
155)を実行することでΔpを求めることができる。
【0046】図2は、本発明のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの本
発明に係わる構成の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの本
発明に係わる構成の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【0047】本実施例では、図1に示す第1の実施例に
おける演算制御部において、協調分散型微分演算制御部
11を設ける。
おける演算制御部において、協調分散型微分演算制御部
11を設ける。
【0048】協調分散型微分演算制御部11は、パラメ
ータ値p(p1、−−−、pl)に対して微小変化量δ
p1、−−−、δplで変調したp+δp1、−−−、p
+δplとpを設定する。又、数値演算装置3にl+1
個のシミュレータAとl+1個のシミュレータBを設定
する。次に、設定されたパラメータ値p+δp1、−−
−、p+δplとpをl+1個のシミュレータAとl+
1個のシミュレータBに送り出し、分散処理により得ら
れたローカルコンシスタントな解x+δx1、−−−、
x+δxm、xとy+δy1、−−−、y+δyn、y
を取り出して(∂x/∂p)m×lと(∂y/∂p)n
×lを形成してヘテロジーニアス接合変分方程式数値演
算部8に送る。
ータ値p(p1、−−−、pl)に対して微小変化量δ
p1、−−−、δplで変調したp+δp1、−−−、p
+δplとpを設定する。又、数値演算装置3にl+1
個のシミュレータAとl+1個のシミュレータBを設定
する。次に、設定されたパラメータ値p+δp1、−−
−、p+δplとpをl+1個のシミュレータAとl+
1個のシミュレータBに送り出し、分散処理により得ら
れたローカルコンシスタントな解x+δx1、−−−、
x+δxm、xとy+δy1、−−−、y+δyn、y
を取り出して(∂x/∂p)m×lと(∂y/∂p)n
×lを形成してヘテロジーニアス接合変分方程式数値演
算部8に送る。
【0049】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8は、再びパラメータ値p+δp1、−−−、p+δ
pl、pと変数値x+δx1、−−−、x+δxm、x
とy+δy1、−−−、y+δyn、yを協調分散型微
分演算制御部11に設定する。
部8は、再びパラメータ値p+δp1、−−−、p+δ
pl、pと変数値x+δx1、−−−、x+δxm、x
とy+δy1、−−−、y+δyn、yを協調分散型微
分演算制御部11に設定する。
【0050】協調分散型微分演算制御部11は、パラメ
ータ値pと変数値x、yの組として(p+δp1、x、
y)、−−−、(p+δpl、x、y)、(p、x+δ
x1、y)、−−−、(p、x+δxm、y)、(p、
x、y+δy1)、−−−、(p、x、y+δyn)、
(p、x、y)を設定する。又、数値演算装置3にl+
m+n+1個のヘテロジーニアス接合方程式6を設定す
る。設定されたパラメータ値pと変数値x、yの組をl
+m+n+1個のヘテロジーニアス接合方程式6に送り
出し、分散処理させたHの値H+δH1、−−−、Hを
取り出して(∂H/∂x)l×m、(∂H/∂y)l×
n、(∂H/∂p)l×lを形成してヘテロジーニアス
接合変分方程式数値演算部8に送り出す。これら(∂x
/∂p)m×l、(∂y/∂p)n×lと(∂H/∂
x)l×m、(∂H/∂y)l×n、(∂H/∂p)及
びHの値から形成された数1のヘテロジーニアス接合の
一次の変分方程式を解くことでパラメータ値pの増加量
Δpを求めることができる。ここで、l+1個のシミュ
レータAとl+1個のシミュレータB及びl+m+n+
1個のヘテロジーニアス接合方程式6への協調分散処理
を行えば、数1のヘテロジーニアス接合の一次変分方程
式とヘテロジーニアス接合方程式6が同次元であること
から、従来技術の非結合法と一回の繰り返し演算時間は
同程度である。而も、繰り返し回数は従来技術の安定な
結合法と同程度であることから、本システムはヘテロジ
ーニアスなシミュレータ間の超高速且つ安定な協調分散
コンピューティングシステムである。
ータ値pと変数値x、yの組として(p+δp1、x、
y)、−−−、(p+δpl、x、y)、(p、x+δ
x1、y)、−−−、(p、x+δxm、y)、(p、
x、y+δy1)、−−−、(p、x、y+δyn)、
(p、x、y)を設定する。又、数値演算装置3にl+
m+n+1個のヘテロジーニアス接合方程式6を設定す
る。設定されたパラメータ値pと変数値x、yの組をl
+m+n+1個のヘテロジーニアス接合方程式6に送り
出し、分散処理させたHの値H+δH1、−−−、Hを
取り出して(∂H/∂x)l×m、(∂H/∂y)l×
n、(∂H/∂p)l×lを形成してヘテロジーニアス
接合変分方程式数値演算部8に送り出す。これら(∂x
/∂p)m×l、(∂y/∂p)n×lと(∂H/∂
x)l×m、(∂H/∂y)l×n、(∂H/∂p)及
びHの値から形成された数1のヘテロジーニアス接合の
一次の変分方程式を解くことでパラメータ値pの増加量
Δpを求めることができる。ここで、l+1個のシミュ
レータAとl+1個のシミュレータB及びl+m+n+
1個のヘテロジーニアス接合方程式6への協調分散処理
を行えば、数1のヘテロジーニアス接合の一次変分方程
式とヘテロジーニアス接合方程式6が同次元であること
から、従来技術の非結合法と一回の繰り返し演算時間は
同程度である。而も、繰り返し回数は従来技術の安定な
結合法と同程度であることから、本システムはヘテロジ
ーニアスなシミュレータ間の超高速且つ安定な協調分散
コンピューティングシステムである。
【0051】本発明の数値演算装置3における協調分散
型微分演算制御部を含めた処理手順を図16に示す。パ
ラメータ値pの増加量Δpが収束するまで(ブロック1
61)Δpを増加させた新しいパラメータ値pを設定し
(ブロック162)処理手順を繰り返す。Δpを得るに
は、まず初めに、パラメータ値p(p1、−−−、p
l)に対して微小変化量δp1、−−−、δplで変調
したp+δp1、−−−、p+δplとpを設定する
(ブロック163)。設定されたパラメータ値p+δp
1、−−−、p+δplとpに対してl+1個のシミュ
レータAにおける非線形連立方程式F(x|p)=0と
l+1個のシミュレータBにおける非線形連立方程式G
(y|p)=0を分散処理により解くことでローカルコ
ンシスタントな解x+δx1、−−−、x+δxm、x
とy+δy1、−−−、y+δyn、yを得る処理(ブ
ロック164、165)、及び、(∂x/∂p)m×l
と(∂y/∂p)n×lを形成する処理(ブロック16
6)を実行する。
型微分演算制御部を含めた処理手順を図16に示す。パ
ラメータ値pの増加量Δpが収束するまで(ブロック1
61)Δpを増加させた新しいパラメータ値pを設定し
(ブロック162)処理手順を繰り返す。Δpを得るに
は、まず初めに、パラメータ値p(p1、−−−、p
l)に対して微小変化量δp1、−−−、δplで変調
したp+δp1、−−−、p+δplとpを設定する
(ブロック163)。設定されたパラメータ値p+δp
1、−−−、p+δplとpに対してl+1個のシミュ
レータAにおける非線形連立方程式F(x|p)=0と
l+1個のシミュレータBにおける非線形連立方程式G
(y|p)=0を分散処理により解くことでローカルコ
ンシスタントな解x+δx1、−−−、x+δxm、x
とy+δy1、−−−、y+δyn、yを得る処理(ブ
ロック164、165)、及び、(∂x/∂p)m×l
と(∂y/∂p)n×lを形成する処理(ブロック16
6)を実行する。
【0052】次に、パラメータ値pと変数値x、yの組
として(p+δp1、x、y)、−−−、(p+δp
l、x、y)、(p、x+δx1、y)、−−−、
(p、x+δxm、y)、(p、x、y+δy1)、−
−−、(p、x、y+δyn)、(p、x、y)を設定
する(ブロック167)。設定されたパラメータ値pと
変数値x、yの組に対して、l+m+n+1個のヘテロ
ジーニアス接合方程式6のH(p|x、y)に分散処理
により代入することでH+δH1、−−−、Hを得る処
理(ブロック168)、及び、(∂H/∂x)lxm、
(∂H/∂y)l×n、(∂H/∂p)l×lを形成す
る処理(ブロック169)を実行する。
として(p+δp1、x、y)、−−−、(p+δp
l、x、y)、(p、x+δx1、y)、−−−、
(p、x+δxm、y)、(p、x、y+δy1)、−
−−、(p、x、y+δyn)、(p、x、y)を設定
する(ブロック167)。設定されたパラメータ値pと
変数値x、yの組に対して、l+m+n+1個のヘテロ
ジーニアス接合方程式6のH(p|x、y)に分散処理
により代入することでH+δH1、−−−、Hを得る処
理(ブロック168)、及び、(∂H/∂x)lxm、
(∂H/∂y)l×n、(∂H/∂p)l×lを形成す
る処理(ブロック169)を実行する。
【0053】これら(∂x/∂p)m×l、(∂y/∂
p)n×lと(∂H/∂x)l×m、(∂H/∂y)l
×n、(∂H/∂p)及びHの値から形成された数1の
ヘテロジーニアス接合の一次の変分方程式を解く処理
(ブロック170)を実行することでΔpを求めること
ができる。
p)n×lと(∂H/∂x)l×m、(∂H/∂y)l
×n、(∂H/∂p)及びHの値から形成された数1の
ヘテロジーニアス接合の一次の変分方程式を解く処理
(ブロック170)を実行することでΔpを求めること
ができる。
【0054】図3は、本発明のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの本
発明に係わる構成の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの本
発明に係わる構成の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【0055】本実施例では、図1に示す第1の実施例に
おける演算制御部において、協調分散型演算制御部12
及び最適探索ベクトル設定部13を設ける。
おける演算制御部において、協調分散型演算制御部12
及び最適探索ベクトル設定部13を設ける。
【0056】探索ベクトル設定部10は、パラメータ値
pの増加量Δpに対する複数の増加量係数α(α1、α
2、−−−)からなる新しいパラメータ値pα1、pα
2、−−−すなわち、p+α1Δp、p+α2Δp、−
−−を協調分散型演算制御部12に設定する。又、図4
に示すように、増加量係数の値としてα(0<α<1)
を基に三つの増加量係数0.5α、α、2.0αを設定す
る。
pの増加量Δpに対する複数の増加量係数α(α1、α
2、−−−)からなる新しいパラメータ値pα1、pα
2、−−−すなわち、p+α1Δp、p+α2Δp、−
−−を協調分散型演算制御部12に設定する。又、図4
に示すように、増加量係数の値としてα(0<α<1)
を基に三つの増加量係数0.5α、α、2.0αを設定す
る。
【0057】協調分散型演算制御部12は、数値演算装
置3に複数のシミュレータAと複数のシミュレータBを
設定する。次に、パラメータ値pα1、pα2、−−−
を複数のシミュレータAと複数のシミュレータBに送り
出し、分散処理により得られたローカルコンシスタント
な解xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−を
取り出してヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算
部8に送る。
置3に複数のシミュレータAと複数のシミュレータBを
設定する。次に、パラメータ値pα1、pα2、−−−
を複数のシミュレータAと複数のシミュレータBに送り
出し、分散処理により得られたローカルコンシスタント
な解xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−を
取り出してヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算
部8に送る。
【0058】ヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演
算部8は、再びパラメータ値pα1、pα2、−−−と
変数値xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−
を協調分散型演算制御部12に設定する。
算部8は、再びパラメータ値pα1、pα2、−−−と
変数値xα1、xα2、−−−とyα1、yα2、−−−
を協調分散型演算制御部12に設定する。
【0059】協調分散型演算制御部12は、パラメータ
値pと変数値x、yの組として(pα1、xα1、yα
1)、(pα2、xα2、yα2)、−−−を設定す
る。又、数値演算装置3に複数のヘテロジーニアス接合
方程式6を設定する。設定されたパラメータ値pと変数
値x、yの組(pα1、xα1、yα1)、(pα2、x
α2、yα2)、−−−を複数のヘテロジーニアス接合
方程式6に送り出し、分散処理させたHの値Hα1、H
α2、−−−を取り出して最適探索ベクトル設定部13
に送り出す。
値pと変数値x、yの組として(pα1、xα1、yα
1)、(pα2、xα2、yα2)、−−−を設定す
る。又、数値演算装置3に複数のヘテロジーニアス接合
方程式6を設定する。設定されたパラメータ値pと変数
値x、yの組(pα1、xα1、yα1)、(pα2、x
α2、yα2)、−−−を複数のヘテロジーニアス接合
方程式6に送り出し、分散処理させたHの値Hα1、H
α2、−−−を取り出して最適探索ベクトル設定部13
に送り出す。
【0060】最適探索ベクトル部13は、Hα1、Hα
2、−−−の中でノルムが最小となり且つ前回の繰り返
し演算におけるHのノルムの最小値より小さくなるHα
をヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算部8に送
る。
2、−−−の中でノルムが最小となり且つ前回の繰り返
し演算におけるHのノルムの最小値より小さくなるHα
をヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算部8に送
る。
【0061】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8は、設定値αに対するパラメータ値pαと変数値x
α、yα及びHの値Hαから形成された数1のヘテロジ
ーニアス接合の一次変分方程式のみを解くことで最適パ
ラメータ値pに対する増加量Δpを得る。又、図4に示
すように、Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小
となるHαが前回の繰り返し演算におけるHのノルムの
最小値より大きい場合は、非線形性を弱めるためにαを
1/8倍に縮小して上記手順を繰り返す。図3の中に示
した添え字のkは、k回目の繰り返し時の値であること
を表している。ここで、複数のシミュレータAと複数の
シミュレータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式
6への協調分散処理を行えば、従来技術の結合法よりも
最適探索ベクトルが設定されることから繰り返し回数が
減少し超高速性及び高い収束性が得られる。従って、本
システムはヘテロジーニアスなシミュレータ間の超高速
且つ極安定な協調分散コンピューティングシステムであ
る。
部8は、設定値αに対するパラメータ値pαと変数値x
α、yα及びHの値Hαから形成された数1のヘテロジ
ーニアス接合の一次変分方程式のみを解くことで最適パ
ラメータ値pに対する増加量Δpを得る。又、図4に示
すように、Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小
となるHαが前回の繰り返し演算におけるHのノルムの
最小値より大きい場合は、非線形性を弱めるためにαを
1/8倍に縮小して上記手順を繰り返す。図3の中に示
した添え字のkは、k回目の繰り返し時の値であること
を表している。ここで、複数のシミュレータAと複数の
シミュレータB及び複数のヘテロジーニアス接合方程式
6への協調分散処理を行えば、従来技術の結合法よりも
最適探索ベクトルが設定されることから繰り返し回数が
減少し超高速性及び高い収束性が得られる。従って、本
システムはヘテロジーニアスなシミュレータ間の超高速
且つ極安定な協調分散コンピューティングシステムであ
る。
【0062】本発明の数値演算装置3の演算制御部にお
ける協調分散型演算制御部及び最適探索ベクトル設定部
を含めた処理手順を図17に示す。パラメータ値pの増
加量Δpが収束するまで(ブロック171)Δpを増加
させた新しいパラメータ値pを設定し処理手順を繰り返
す。Δpを得るには、まず、パラメータ値pの増加量Δ
pに対する複数の増加量係数α(α1、α2、−−−)
からなる新しいパラメータ値pα1、pα2、−−−
(p+α1Δp、p+α2Δp、−−−)を設定する
(ブロック172)。パラメータ値pα1、pα2、−
−−に対して複数のシミュレータAにおける非線形連立
方程式F(x|p)=0と複数のシミュレータBにおけ
る非線形連立方程式G(y|p)=0を分散処理により
解くことでローカルコンシスタントな解xα1、xα
2、−−−とyα1、yα2、−−−を得る処理(ブロ
ック173、174)を実行する。
ける協調分散型演算制御部及び最適探索ベクトル設定部
を含めた処理手順を図17に示す。パラメータ値pの増
加量Δpが収束するまで(ブロック171)Δpを増加
させた新しいパラメータ値pを設定し処理手順を繰り返
す。Δpを得るには、まず、パラメータ値pの増加量Δ
pに対する複数の増加量係数α(α1、α2、−−−)
からなる新しいパラメータ値pα1、pα2、−−−
(p+α1Δp、p+α2Δp、−−−)を設定する
(ブロック172)。パラメータ値pα1、pα2、−
−−に対して複数のシミュレータAにおける非線形連立
方程式F(x|p)=0と複数のシミュレータBにおけ
る非線形連立方程式G(y|p)=0を分散処理により
解くことでローカルコンシスタントな解xα1、xα
2、−−−とyα1、yα2、−−−を得る処理(ブロ
ック173、174)を実行する。
【0063】次に、パラメータ値pと変数値x、yの組
(pα1、xα1、yα1)、(pα2、xα2、yα
2)、−−−を複数のヘテロジーニアス接合方程式6の
H(p|x、y)に分散処理により代入することでHα
1、Hα2、−−−を得る処理(ブロック175)を実
行する。
(pα1、xα1、yα1)、(pα2、xα2、yα
2)、−−−を複数のヘテロジーニアス接合方程式6の
H(p|x、y)に分散処理により代入することでHα
1、Hα2、−−−を得る処理(ブロック175)を実
行する。
【0064】これらHα1、Hα2、−−−の中でノル
ムが最小となり且つ前回の繰り返し演算におけるHのノ
ルムの最小値より小さくなるHα選択する(ブロック1
76)。この設定値αに対するパラメータ値pαと変数
値xα、yα及びHの値Hαから形成された数1のヘテ
ロジーニアス接合の一次変分方程式を解く処理(ブロッ
ク178)を実行することで最適パラメータ値pに対す
る増加量Δpを得ることができる。又、Hα1、Hα
2、−−−の中でノルムが最小となるHαが前回の繰り
返し演算におけるHのノルムの最小値より大きい場合は
(ブロック177)、非線形性を弱めるためにαを1/
8倍に縮小して(ブロック179)上記処理手順を繰り
返す。
ムが最小となり且つ前回の繰り返し演算におけるHのノ
ルムの最小値より小さくなるHα選択する(ブロック1
76)。この設定値αに対するパラメータ値pαと変数
値xα、yα及びHの値Hαから形成された数1のヘテ
ロジーニアス接合の一次変分方程式を解く処理(ブロッ
ク178)を実行することで最適パラメータ値pに対す
る増加量Δpを得ることができる。又、Hα1、Hα
2、−−−の中でノルムが最小となるHαが前回の繰り
返し演算におけるHのノルムの最小値より大きい場合は
(ブロック177)、非線形性を弱めるためにαを1/
8倍に縮小して(ブロック179)上記処理手順を繰り
返す。
【0065】図5は、本発明のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの第
4の実施例のブロック図である。
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの第
4の実施例のブロック図である。
【0066】本実施例では、図1に示す第1の実施例に
おいて、パラメータpと変数x、y、−−−からなるヘ
テロジーニアスなシミュレータ4、5とその他のシミュ
レータ5’−−−及びパラメータpと変数x、y、z、
−−−を関係づけるヘテロジーニアス接合方程式6’を
入力表示装置1から数値演算装置3に設定する。又、ヘ
テロジーニアス接合方程式に対応した変分方程式の数値
演算部8’を設ける。
おいて、パラメータpと変数x、y、−−−からなるヘ
テロジーニアスなシミュレータ4、5とその他のシミュ
レータ5’−−−及びパラメータpと変数x、y、z、
−−−を関係づけるヘテロジーニアス接合方程式6’を
入力表示装置1から数値演算装置3に設定する。又、ヘ
テロジーニアス接合方程式に対応した変分方程式の数値
演算部8’を設ける。
【0067】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8’は、数2のヘテロジーニアス接合方程式の一次変
分方程式を形成しパラメータ値pの増加量Δpを求める
ことでグローバルコンシスタント解p、x、yを得る。
ここで、シミュレーションエンジニアは、数2のヘテロ
ジーニアス接合変分方程式8’を新たに設定するのみ
で、従来技術の非結合法より高速、且つ、結合法より高
い収束性が得られる。従って、本システムはヘテロジー
ニアスなシミュレータ間の超高速且つ極安定な高いスケ
ーラビリティーを有する協調分散コンピューティングシ
ステムである。
部8’は、数2のヘテロジーニアス接合方程式の一次変
分方程式を形成しパラメータ値pの増加量Δpを求める
ことでグローバルコンシスタント解p、x、yを得る。
ここで、シミュレーションエンジニアは、数2のヘテロ
ジーニアス接合変分方程式8’を新たに設定するのみ
で、従来技術の非結合法より高速、且つ、結合法より高
い収束性が得られる。従って、本システムはヘテロジー
ニアスなシミュレータ間の超高速且つ極安定な高いスケ
ーラビリティーを有する協調分散コンピューティングシ
ステムである。
【0068】図8は、本発明のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムにお
けるナノメートル素子のシミュレーションに関する第5
の実施例を示すブロック図である。
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムにお
けるナノメートル素子のシミュレーションに関する第5
の実施例を示すブロック図である。
【0069】本実施例では、入力表示装置1を介して、
量子輸送シミュレータ4と古典輸送シミュレータ5を数
値演算装置3に設定する。数値演算装置3は、シミュレ
ーションプログラムに基づいて演算処理を実行し、非線
形連立方程式の変数に対するセルフコンシスタントな解
を求める。これら変数値は、データ又はグラフィカルな
形で出力表示装置2に表示される。
量子輸送シミュレータ4と古典輸送シミュレータ5を数
値演算装置3に設定する。数値演算装置3は、シミュレ
ーションプログラムに基づいて演算処理を実行し、非線
形連立方程式の変数に対するセルフコンシスタントな解
を求める。これら変数値は、データ又はグラフィカルな
形で出力表示装置2に表示される。
【0070】ナノメートル素子において、電極を含め殆
どの領域は汎用の古典輸送シミュレータ5の適用範囲内
にある。一方、ナノメートル構造の極微細な領域におい
ては、トンネル効果等の量子輸送シミュレータ4を適用
しなければならない。図12のフローチャートに量子輸
送シミュレータ4の詳細を示す。まず、非平衡量子分布
関数方程式Wと境界条件の量子分布関数f(xb、k
b)に基づいて、ポテンシャルφ(x)に対する量子分
布関数f(x、k)を求める(ブロック121)。次
に、ポアソン方程式Φと境界条件のポテンシャルφ(x
b)に基づいて、量子分布関数f(x、k)により得ら
れた電子密度n(x)(ブロック122)に対するポテ
ンシャルφ(x)を求めて(ブロック123)、ポテン
シャルと電子密度の増加量Δφ(x)とΔn(x)が共
に収束条件を満たすまで上記手順を繰り返す(ブロック
124)。もし収束条件を満たしていれば、セルフコン
シスタントな解である量子分布関数f(x、k)から電
流密度Jq(x)が得られる(ブロック125)。又、
図13のフローチャートに古典輸送シミュレータ5の詳
細を示す。まず、電流連続方程式Nと境界条件の電子密
度n(xb)に基づいて、ポテンシャルφ(x)に対す
る電子密度n(x)を求める(ブロック131)。次
に、量子輸送シミュレータ4と同様にポアソン方程式Φ
と境界条件のポテンシャルφ(xb)に基づいて、電子
密度n(x)に対するポテンシャルφ(x)を求めて
(ブロック132)、ポテンシャルと電子密度の増加量
Δφ(x)とΔn(x)が共に収束条件を満たすまで上
記手順を繰り返す(ブロック133)。もし収束条件を
満たしていれば、セルフコンシスタントな解であるポテ
ンシャルφ(x)と電子密度n(x)から電流密度Jc
(x)が得られる(ブロック134)。
どの領域は汎用の古典輸送シミュレータ5の適用範囲内
にある。一方、ナノメートル構造の極微細な領域におい
ては、トンネル効果等の量子輸送シミュレータ4を適用
しなければならない。図12のフローチャートに量子輸
送シミュレータ4の詳細を示す。まず、非平衡量子分布
関数方程式Wと境界条件の量子分布関数f(xb、k
b)に基づいて、ポテンシャルφ(x)に対する量子分
布関数f(x、k)を求める(ブロック121)。次
に、ポアソン方程式Φと境界条件のポテンシャルφ(x
b)に基づいて、量子分布関数f(x、k)により得ら
れた電子密度n(x)(ブロック122)に対するポテ
ンシャルφ(x)を求めて(ブロック123)、ポテン
シャルと電子密度の増加量Δφ(x)とΔn(x)が共
に収束条件を満たすまで上記手順を繰り返す(ブロック
124)。もし収束条件を満たしていれば、セルフコン
シスタントな解である量子分布関数f(x、k)から電
流密度Jq(x)が得られる(ブロック125)。又、
図13のフローチャートに古典輸送シミュレータ5の詳
細を示す。まず、電流連続方程式Nと境界条件の電子密
度n(xb)に基づいて、ポテンシャルφ(x)に対す
る電子密度n(x)を求める(ブロック131)。次
に、量子輸送シミュレータ4と同様にポアソン方程式Φ
と境界条件のポテンシャルφ(xb)に基づいて、電子
密度n(x)に対するポテンシャルφ(x)を求めて
(ブロック132)、ポテンシャルと電子密度の増加量
Δφ(x)とΔn(x)が共に収束条件を満たすまで上
記手順を繰り返す(ブロック133)。もし収束条件を
満たしていれば、セルフコンシスタントな解であるポテ
ンシャルφ(x)と電子密度n(x)から電流密度Jc
(x)が得られる(ブロック134)。
【0071】全系に適用可能な統合的なシミュレータを
再構築するかわりに、パラメータφ(xb)と変数Jq
(x)からなる量子輸送シミュレータ4とパラメータφ
(xb)と変数Jc(x)からなる古典輸送シミュレー
タ5を適材適所に活用する手段を選択すれば、境界領域
xbにおいて量子輸送シミュレータ4より得られる電流
密度Jq(xb)と古典輸送シミュレータ5より得られ
る電流密度Jc(xb)に対して電流連続性を保証する
数7のヘテロジーニアス接合方程式が形成される。再
び、入力表示装置1を介してヘテロジーニアスな接合方
程式6を数値実験装置3に設定し、グローバルコンシス
タントな解f(x)、Jq(x)、Jc(x)を求め
る。
再構築するかわりに、パラメータφ(xb)と変数Jq
(x)からなる量子輸送シミュレータ4とパラメータφ
(xb)と変数Jc(x)からなる古典輸送シミュレー
タ5を適材適所に活用する手段を選択すれば、境界領域
xbにおいて量子輸送シミュレータ4より得られる電流
密度Jq(xb)と古典輸送シミュレータ5より得られ
る電流密度Jc(xb)に対して電流連続性を保証する
数7のヘテロジーニアス接合方程式が形成される。再
び、入力表示装置1を介してヘテロジーニアスな接合方
程式6を数値実験装置3に設定し、グローバルコンシス
タントな解f(x)、Jq(x)、Jc(x)を求め
る。
【0072】
【数7】
【0073】本発明は、図8に示すように、数値演算装
置3にヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8、
パラメータpの収束判定部9とパラメータpの探索ベク
トル設定部10から構成された演算制御部7を設ける。
ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8は、パラ
メータ値φ(xb)に対して量子輸送シミュレータ4よ
り得られたローカルコンシスタントな解Jq(x)と古
典輸送シミュレータ5より得られたローカルコンシスタ
ントな解Jc(x)を取り出す。又、数値演算部8は、
パラメータ値φ(xb)と変数値Jq(x)、Jc
(x)をヘテロジーニアス接合方程式6に送りHの値J
c(xb)ーJq(xb)を取り出す。パラメータ値φ
(xb)、変数値Jq(x)、Jc(x)及びHの値J
c(xb)ーJq(xb)より形成された数8のヘテロ
ジーニアス接合の一次変分方程式を解くことでパラメー
タ値φ(xb)の増加量Δφ(xb)を求める。
置3にヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8、
パラメータpの収束判定部9とパラメータpの探索ベク
トル設定部10から構成された演算制御部7を設ける。
ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8は、パラ
メータ値φ(xb)に対して量子輸送シミュレータ4よ
り得られたローカルコンシスタントな解Jq(x)と古
典輸送シミュレータ5より得られたローカルコンシスタ
ントな解Jc(x)を取り出す。又、数値演算部8は、
パラメータ値φ(xb)と変数値Jq(x)、Jc
(x)をヘテロジーニアス接合方程式6に送りHの値J
c(xb)ーJq(xb)を取り出す。パラメータ値φ
(xb)、変数値Jq(x)、Jc(x)及びHの値J
c(xb)ーJq(xb)より形成された数8のヘテロ
ジーニアス接合の一次変分方程式を解くことでパラメー
タ値φ(xb)の増加量Δφ(xb)を求める。
【0074】
【数8】
【0075】収束判定部9においては、Δφ(xb)の
収束性を判断する。もし、収束していなければ、探索ベ
クトル設定部10においてΔf(xb)を増加させた新
しいパラメータ値φ(xb)を設定して、再びシミュレ
ータからローカルコンシスタントな解を取り出す手順を
繰り返す。収束していれば、出力表示装置2にてグロー
バルコンシスタントな解φ(x)、Jq(x)、Jc
(x)の値を表示することができる。本システムは、従
来技術として安定な結合法と等価であり、而も、数8の
ヘテロジーニアス接合の一次変分方程式と従来技術の非
結合法におけるヘテロジーニアス接合方程式H6は同次
元であることが示せることから、本システムはナノメー
トル素子シミュレーションに関する量子輸送シミュレー
タと古典輸送シミュレータ間の高速且つ安定な協調分散
コンピューティングシステムといえる。
収束性を判断する。もし、収束していなければ、探索ベ
クトル設定部10においてΔf(xb)を増加させた新
しいパラメータ値φ(xb)を設定して、再びシミュレ
ータからローカルコンシスタントな解を取り出す手順を
繰り返す。収束していれば、出力表示装置2にてグロー
バルコンシスタントな解φ(x)、Jq(x)、Jc
(x)の値を表示することができる。本システムは、従
来技術として安定な結合法と等価であり、而も、数8の
ヘテロジーニアス接合の一次変分方程式と従来技術の非
結合法におけるヘテロジーニアス接合方程式H6は同次
元であることが示せることから、本システムはナノメー
トル素子シミュレーションに関する量子輸送シミュレー
タと古典輸送シミュレータ間の高速且つ安定な協調分散
コンピューティングシステムといえる。
【0076】図9は、本発明のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムにお
けるナノメートル素子のシミュレーションに関する第6
の実施例を示すブロック図である。
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムにお
けるナノメートル素子のシミュレーションに関する第6
の実施例を示すブロック図である。
【0077】本実施例では、図8に示す第5の実施例に
おける演算制御部において、協調分散型演算制御部11
を設ける。
おける演算制御部において、協調分散型演算制御部11
を設ける。
【0078】協調分散型微分演算制御部11は、パラメ
ータ値φ(xb){φ(xb1)、−−−、f(xb
l)}に対して微小変化量δφ(xb1)、−−−、δ
φ(xbl)を変調したφ(xb)+δφ(xb1)、
−−−、φ(xb)+δφ(xbl)とφ(xb)を設
定する。又、数値演算装置3にl+1個の量子輸送シミ
ュレータ4とl+1個の古典輸送シミュレータ5を設定
する。次に、設定されたパラメータ値φ(xb)+δφ
(xb1)、−−−、φ(xb)+δφ(xbl)とφ
(xb)をl+1個の量子輸送シミュレータ4とl+1
個の古典輸送シミュレータ5に送り出し、分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解Jq(xb)+
δJq(xb1)、−−−、Jq(xb)+δJq(x
blー1)とJc(xb)+δJc(xb1)、−−
−、Jc(xb)+δJc(xblー1)を取り出して
{∂Jq(xb)/∂φ(xb)}lー1×lと{∂J
c(xb)/∂φ(xb)}lー1×lを形成してヘテ
ロジーニアス接合変分方程式数値演算部8に送る。
ータ値φ(xb){φ(xb1)、−−−、f(xb
l)}に対して微小変化量δφ(xb1)、−−−、δ
φ(xbl)を変調したφ(xb)+δφ(xb1)、
−−−、φ(xb)+δφ(xbl)とφ(xb)を設
定する。又、数値演算装置3にl+1個の量子輸送シミ
ュレータ4とl+1個の古典輸送シミュレータ5を設定
する。次に、設定されたパラメータ値φ(xb)+δφ
(xb1)、−−−、φ(xb)+δφ(xbl)とφ
(xb)をl+1個の量子輸送シミュレータ4とl+1
個の古典輸送シミュレータ5に送り出し、分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解Jq(xb)+
δJq(xb1)、−−−、Jq(xb)+δJq(x
blー1)とJc(xb)+δJc(xb1)、−−
−、Jc(xb)+δJc(xblー1)を取り出して
{∂Jq(xb)/∂φ(xb)}lー1×lと{∂J
c(xb)/∂φ(xb)}lー1×lを形成してヘテ
ロジーニアス接合変分方程式数値演算部8に送る。
【0079】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8は、再びパラメータ値φ(xb)+δφ(xb
1)、−−−、φ(xb)+δφ(xbl)とφ(x
b)及び変数値Jq(xb)+δJq(xb1)、−−
−、Jq(xb)+δJq(xblー1)とJc(x
b)+δJc(xb1)、−−−、Jc(xb)+δJ
c(xblー1)を協調分散型微分演算制御部11に設
定する。
部8は、再びパラメータ値φ(xb)+δφ(xb
1)、−−−、φ(xb)+δφ(xbl)とφ(x
b)及び変数値Jq(xb)+δJq(xb1)、−−
−、Jq(xb)+δJq(xblー1)とJc(x
b)+δJc(xb1)、−−−、Jc(xb)+δJ
c(xblー1)を協調分散型微分演算制御部11に設
定する。
【0080】協調分散型微分演算制御部11は、パラメ
ータ値φ(xb)と変数値Jq(xb)、Jc(xb)
の組として{φ(xb)+δφ(xb1)、Jq(x
b)、Jc(xb)}、−−−、{φ(xb)+δφ
(xbl)、Jq(xb)、Jc(xb)}、{φ(x
b)、Jq(xb)+δJq(xb1)、Jc(x
b)}、−−−、{φ(xb)、Jq(xb)+δJq
(xblー1)、Jc(xb)}、{φ(xb)、Jq
(xb)、Jc(xb)+δJc(xb1)}、−−
−、{φ(xb)、Jq(xb)、Jc(xb)+δJ
c(xblー1)}、{φ(xb)、Jq(xb)、J
c(xb)}を設定する。又、数値演算装置3に3lー
1個のヘテロジーニアス接合方程式6を設定する。設定
されたパラメータ値φ(xb)と変数値Jq(xb)、
Jc(xb)の組を3lー1個のヘテロジーニアス接合
方程式6に送り出し、分散処理させたHの値H+δH
1、−−−、Hを取り出して{∂H/∂φ(xb)}l
×l、{∂H/∂Jq(xb)}l×lー1、{∂H/
∂Jc(xb)}l×|ー1を形成してヘテロジーニア
ス接合変分方程式の数値演算部に送り出す。これら{∂
Jq(xb)/∂φ(xb)}lー1×lと{∂Jc
(xb)/∂φ(xb)}lー1×lと{∂H/∂φ
(xb)}l×l、{∂H/∂Jq(xb)}l×lー
1、{∂H/∂Jc(xb)}l×lー1及びHの値か
ら形成された数8のヘテロジーニアス接合変分方程式を
解くことでパラメータ値φ(xb)の増加量Δφ(x
b)を求めることができる。ここで、l+1個の量子輸
送シミュレータ4とl+1個の古典輸送シミュレータ5
及び3lー1個のヘテロジーニアス接合方程式6への協
調分散処理を行えば、数8のヘテロジーニアス接合の一
次変分方程式とヘテロジーニアス接合方程数6は同次元
であることから、一回の繰り返し演算時間は従来技術の
非結合法と同程度である。而も、繰り返し回数は従来技
術の安定な結合法と同程度であることから、本システム
はナノメートル素子シミュレーションに関する量子輸送
シミュレータと古典輸送シミュレータ間の超高速且つ安
定な協調分散コンピューティングシステムといえる。
ータ値φ(xb)と変数値Jq(xb)、Jc(xb)
の組として{φ(xb)+δφ(xb1)、Jq(x
b)、Jc(xb)}、−−−、{φ(xb)+δφ
(xbl)、Jq(xb)、Jc(xb)}、{φ(x
b)、Jq(xb)+δJq(xb1)、Jc(x
b)}、−−−、{φ(xb)、Jq(xb)+δJq
(xblー1)、Jc(xb)}、{φ(xb)、Jq
(xb)、Jc(xb)+δJc(xb1)}、−−
−、{φ(xb)、Jq(xb)、Jc(xb)+δJ
c(xblー1)}、{φ(xb)、Jq(xb)、J
c(xb)}を設定する。又、数値演算装置3に3lー
1個のヘテロジーニアス接合方程式6を設定する。設定
されたパラメータ値φ(xb)と変数値Jq(xb)、
Jc(xb)の組を3lー1個のヘテロジーニアス接合
方程式6に送り出し、分散処理させたHの値H+δH
1、−−−、Hを取り出して{∂H/∂φ(xb)}l
×l、{∂H/∂Jq(xb)}l×lー1、{∂H/
∂Jc(xb)}l×|ー1を形成してヘテロジーニア
ス接合変分方程式の数値演算部に送り出す。これら{∂
Jq(xb)/∂φ(xb)}lー1×lと{∂Jc
(xb)/∂φ(xb)}lー1×lと{∂H/∂φ
(xb)}l×l、{∂H/∂Jq(xb)}l×lー
1、{∂H/∂Jc(xb)}l×lー1及びHの値か
ら形成された数8のヘテロジーニアス接合変分方程式を
解くことでパラメータ値φ(xb)の増加量Δφ(x
b)を求めることができる。ここで、l+1個の量子輸
送シミュレータ4とl+1個の古典輸送シミュレータ5
及び3lー1個のヘテロジーニアス接合方程式6への協
調分散処理を行えば、数8のヘテロジーニアス接合の一
次変分方程式とヘテロジーニアス接合方程数6は同次元
であることから、一回の繰り返し演算時間は従来技術の
非結合法と同程度である。而も、繰り返し回数は従来技
術の安定な結合法と同程度であることから、本システム
はナノメートル素子シミュレーションに関する量子輸送
シミュレータと古典輸送シミュレータ間の超高速且つ安
定な協調分散コンピューティングシステムといえる。
【0081】図10は、本発明のヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティングシステムに
おけるナノメートル素子のシミュレーションに関する第
7の実施例を示すブロック図である。
ミュレータ間の協調分散コンピューティングシステムに
おけるナノメートル素子のシミュレーションに関する第
7の実施例を示すブロック図である。
【0082】本実施例では、図8に示す第5の実施例に
おける演算制御部において、協調分散型演算制御部12
及び最適探索ベクトル設定部13を設ける。
おける演算制御部において、協調分散型演算制御部12
及び最適探索ベクトル設定部13を設ける。
【0083】探索ベクトル設定部10は、パラメータ値
φ(xb)の増加量Δφ(xb)に対する複数の増加量
係数α(α1、α2、−−−)からなる新しいパラメー
タ値φ(xb)α1、φ(xb)α2、−−−{φ(x
b)+α1Δφ(xb)、φ(xb)+α2Δφ(x
b)、−−−}を協調分散型演算制御部12に設定す
る。又、図11に示すように、増加量係数の値としてα
(0<α<1)を元に三つの増加量係数0.5α、α、
2.0αを設定する。
φ(xb)の増加量Δφ(xb)に対する複数の増加量
係数α(α1、α2、−−−)からなる新しいパラメー
タ値φ(xb)α1、φ(xb)α2、−−−{φ(x
b)+α1Δφ(xb)、φ(xb)+α2Δφ(x
b)、−−−}を協調分散型演算制御部12に設定す
る。又、図11に示すように、増加量係数の値としてα
(0<α<1)を元に三つの増加量係数0.5α、α、
2.0αを設定する。
【0084】協調分散型演算制御部12は、数値演算装
置3に複数の量子輸送シミュレータ4と複数の古典輸送
シミュレータ5を設定する。次に、パラメータ値φ(x
b)α1、φ(xb)α2、−−−を複数の量子輸送シ
ミュレータ4と複数の古典輸送シミュレータ5に送り出
し、分散処理により得られたローカルコンシスタントな
解Jq(xb)α1、Jq(xb)α2、−−−とJc
(xb)α1、Jc(xb)α2、−−−を取り出して
ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8に送る。
置3に複数の量子輸送シミュレータ4と複数の古典輸送
シミュレータ5を設定する。次に、パラメータ値φ(x
b)α1、φ(xb)α2、−−−を複数の量子輸送シ
ミュレータ4と複数の古典輸送シミュレータ5に送り出
し、分散処理により得られたローカルコンシスタントな
解Jq(xb)α1、Jq(xb)α2、−−−とJc
(xb)α1、Jc(xb)α2、−−−を取り出して
ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算部8に送る。
【0085】ヘテロジーニアス接合変分方程式数値演算
部8は、再びパラメータ値φ(xb)α1、φ(xb)
α2、−−−と変数値Jq(xb)α1、Jq(xb)
α2、−−−とJc(xb)α1、Jc(xb)α2、
−−−を協調分散型演算制御部12に設定する。
部8は、再びパラメータ値φ(xb)α1、φ(xb)
α2、−−−と変数値Jq(xb)α1、Jq(xb)
α2、−−−とJc(xb)α1、Jc(xb)α2、
−−−を協調分散型演算制御部12に設定する。
【0086】協調分散型演算制御部12は、パラメータ
値φ(xb)と変数値Jq(xb)、Jc(xb)の組
として{φ(xb)α1、Jq(xb)α1、Jc(x
b)α1}、{φ(xb)α2、Jq(xb)α2、J
c(xb)α2}、−−−を設定する。又、数値演算装
置3に複数のヘテロジーニアス接合方程式6を設定す
る。設定されたパラメータ値φ(xb)と変数値Jq
(xb)、Jc(xb)の組{φ(xb)α1、Jq
(xb)α1、Jc(xb)α1}、{φ(xb)α2、
Jq(xb)α2、Jc(xb)α2}、−−−を複数
のヘテロジーニアス接合方程式6に送り出し、分散処理
により得られたHの値Hα1、Hα2、−−−を取り出
して最適探索ベクトル設定部13に送り出す。
値φ(xb)と変数値Jq(xb)、Jc(xb)の組
として{φ(xb)α1、Jq(xb)α1、Jc(x
b)α1}、{φ(xb)α2、Jq(xb)α2、J
c(xb)α2}、−−−を設定する。又、数値演算装
置3に複数のヘテロジーニアス接合方程式6を設定す
る。設定されたパラメータ値φ(xb)と変数値Jq
(xb)、Jc(xb)の組{φ(xb)α1、Jq
(xb)α1、Jc(xb)α1}、{φ(xb)α2、
Jq(xb)α2、Jc(xb)α2}、−−−を複数
のヘテロジーニアス接合方程式6に送り出し、分散処理
により得られたHの値Hα1、Hα2、−−−を取り出
して最適探索ベクトル設定部13に送り出す。
【0087】最適探索ベクトル設定部13は、Hα1、
Hα2、−−−の中でノルムが最小となり且つ前回の繰
り返し演算におけるHのノルムの最小値より小さくなる
Hαをヘテロジーニアス接合方程式の数値演算部8に送
る。
Hα2、−−−の中でノルムが最小となり且つ前回の繰
り返し演算におけるHのノルムの最小値より小さくなる
Hαをヘテロジーニアス接合方程式の数値演算部8に送
る。
【0088】ヘテロジーニアス接合方程式数値演算部8
は、設定値αに対するパラメータ値φ(xb)αと変数
値Jq(xb)α、Jc(xb)α及びHの値Hαから
形成された数8のヘテロジーニアス接合の一次変分方程
式のみを解くことで最適パラメータ値φ(xb)に対す
る増加量Δφ(xb)を得る。又、図11に示すよう
に、Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となる
Hαが前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値
より大きい場合は、非線形性を弱めるためにαを1/8
倍に縮小して上記手順を繰り返す。図10の中に示した
添え字のkは、k回目の繰り返し時の値であることを表
す。ここで、複数の量子輸送シミュレータ4と複数の古
典輸送シミュレータ5及び複数のヘテロジーニアス接合
方程式6への協調分散処理を行えば、従来技術の結合法
よりも最適探索ベクトルが設定されることから繰り返し
回数が減少し超高速性及び高い収束性が得られる。従っ
て、本システムはナノメートル素子シミュレーションに
関する量子輸送シミュレータと古典輸送シミュレータ間
の超高速且つ極安定な協調分散コンピューティングシス
テムといえる。
は、設定値αに対するパラメータ値φ(xb)αと変数
値Jq(xb)α、Jc(xb)α及びHの値Hαから
形成された数8のヘテロジーニアス接合の一次変分方程
式のみを解くことで最適パラメータ値φ(xb)に対す
る増加量Δφ(xb)を得る。又、図11に示すよう
に、Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小となる
Hαが前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最小値
より大きい場合は、非線形性を弱めるためにαを1/8
倍に縮小して上記手順を繰り返す。図10の中に示した
添え字のkは、k回目の繰り返し時の値であることを表
す。ここで、複数の量子輸送シミュレータ4と複数の古
典輸送シミュレータ5及び複数のヘテロジーニアス接合
方程式6への協調分散処理を行えば、従来技術の結合法
よりも最適探索ベクトルが設定されることから繰り返し
回数が減少し超高速性及び高い収束性が得られる。従っ
て、本システムはナノメートル素子シミュレーションに
関する量子輸送シミュレータと古典輸送シミュレータ間
の超高速且つ極安定な協調分散コンピューティングシス
テムといえる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術の非結合法に
おける収束不安定性及び結合法におけるシミュレータの
再構築によるプログラム開発量の増大を防ぐことがで
き、而も、協調分散処理を活用することで非結合法の繰
り返し所要時間より短い超高速性且つ結合法の収束性を
上回る極安定性を兼ね備えることになる。更に、物理現
象が益々複雑化した場合においても、シミュレーション
エンジニアは、新たにヘテロジーニアスな接合方程式を
設定するのみで自動的にグローバルコンシスタントな解
が得られることから、オペレータの解析と設計を極めて
効果的に支援するコンピューティングシステムが構築さ
れる。
おける収束不安定性及び結合法におけるシミュレータの
再構築によるプログラム開発量の増大を防ぐことがで
き、而も、協調分散処理を活用することで非結合法の繰
り返し所要時間より短い超高速性且つ結合法の収束性を
上回る極安定性を兼ね備えることになる。更に、物理現
象が益々複雑化した場合においても、シミュレーション
エンジニアは、新たにヘテロジーニアスな接合方程式を
設定するのみで自動的にグローバルコンシスタントな解
が得られることから、オペレータの解析と設計を極めて
効果的に支援するコンピューティングシステムが構築さ
れる。
【図1】本発明の演算制御部7を特徴とするヘテロジー
ニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング
システムのブロック図。
ニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング
システムのブロック図。
【図2】本発明の協調分散型微分演算制御部11を特徴
とするヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コ
ンピューティングシステムのブロック図。
とするヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コ
ンピューティングシステムのブロック図。
【図3】本発明の協調分散型演算制御部12及び最適探
索ベクトル設定部13を特徴とするヘテロジーニアスな
シミュレータ間の協調分散コンピューティングシステム
のブロック図。
索ベクトル設定部13を特徴とするヘテロジーニアスな
シミュレータ間の協調分散コンピューティングシステム
のブロック図。
【図4】本発明の最適探索ベクトル設定部13及び探索
ベクトル設定部10を特徴とするヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの
ブロック図。
ベクトル設定部10を特徴とするヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの
ブロック図。
【図5】本発明の拡張したヘテロジーニアス接合変分方
程式数値演算部8’を特徴とするヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの
ブロック図。
程式数値演算部8’を特徴とするヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティングシステムの
ブロック図。
【図6】従来技術の非結合法を用いたシステムブロック
図。
図。
【図7】従来技術の結合法を用いたシステムブロック
図。
図。
【図8】本発明の演算制御部7を特徴とするナノメート
ル素子シミュレーションにおける量子輸送シミュレータ
と古典輸送シミュレータ間の協調分散コンピューティン
グシステムのブロック図。
ル素子シミュレーションにおける量子輸送シミュレータ
と古典輸送シミュレータ間の協調分散コンピューティン
グシステムのブロック図。
【図9】本発明の協調分散型微分演算制御部11を特徴
とするナノメートル素子シミュレーションにおける量子
輸送シミュレータと古典輸送シミュレータ間の協調分散
コンピューティングシステムのブロック図。
とするナノメートル素子シミュレーションにおける量子
輸送シミュレータと古典輸送シミュレータ間の協調分散
コンピューティングシステムのブロック図。
【図10】本発明の協調分散型演算制御部12及び最適
探索ベクトル設定部13を特徴とするナノメートル素子
シミュレーションにおける量子輸送シミュレータと古典
輸送シミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムのブロック図。
探索ベクトル設定部13を特徴とするナノメートル素子
シミュレーションにおける量子輸送シミュレータと古典
輸送シミュレータ間の協調分散コンピューティングシス
テムのブロック図。
【図11】本発明の最適探索ベクトル設定部13及び探
索ベクトル設定部10を特徴とするナノメートル素子シ
ミュレーションにおける量子輸送シミュレータと古典輸
送シミュレータ間の協調分散コンピューティングシステ
ムのブロック図。
索ベクトル設定部10を特徴とするナノメートル素子シ
ミュレーションにおける量子輸送シミュレータと古典輸
送シミュレータ間の協調分散コンピューティングシステ
ムのブロック図。
【図12】量子輸送シミュレータにおける処理手順を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図13】古典輸送シミュレータにおける処理手順を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図14】ヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分
散コンピューティング実行環境のシステム構成図。
散コンピューティング実行環境のシステム構成図。
【図15】図1における演算制御部7の処理手順を示す
PAD図。
PAD図。
【図16】図2における協調分散型微分演算制御部11
を含んだ演算制御部の処理手順を示すPAD図。
を含んだ演算制御部の処理手順を示すPAD図。
【図17】図3における最適探索ベクトル設定部13を
含んだ演算制御部7の処理手順を示すPAD図。
含んだ演算制御部7の処理手順を示すPAD図。
1:入力表示装置、2:出力表示装置、3:数値演算装
置、4:シミュレータA又は量子輸送シミュレータ、
5:シミュレータB又は古典輸送シミュレータ、5’:
その他シミュレータ6:ヘテロジーニアス接合方程式、
6’:拡張型のヘテロジーニアス接合方程式7:演算制
御部、9:収束判定部、10:探索ベクトル設定部、
8:ヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算部、
8’:拡張型のヘテロジーニアス接合変分方程式の数値
演算部、11:協調分散型微分演算制御部、12:協調
分散型演算制御部、13:最適探索ベクトル設定部。
置、4:シミュレータA又は量子輸送シミュレータ、
5:シミュレータB又は古典輸送シミュレータ、5’:
その他シミュレータ6:ヘテロジーニアス接合方程式、
6’:拡張型のヘテロジーニアス接合方程式7:演算制
御部、9:収束判定部、10:探索ベクトル設定部、
8:ヘテロジーニアス接合変分方程式の数値演算部、
8’:拡張型のヘテロジーニアス接合変分方程式の数値
演算部、11:協調分散型微分演算制御部、12:協調
分散型演算制御部、13:最適探索ベクトル設定部。
Claims (10)
- 【請求項1】入力表示装置と数値演算装置及び出力表示
装置を備えたコンピュータを用いて、パラメータと変数
で規定されるすくなくとも2種類のシミュレータ及び該
パラメータと変数とを関係づけるヘテロジーニアス接合
方程式に関する情報を上記入力表示装置から上記数値演
算装置に入力設定し、入力設定した情報から上記数値演
算装置でグローバルコンシスタントな解を求め、求めた
解を上記出力表示装置に表示するヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティング方法であっ
て、上記数値演算装置内にエージェント機能を有する演
算制御部を設け、該エージェント機能は以下の処理から
なることを特徴とするヘテロジーニアスなシミュレータ
間の協調分散コンピューティング方法。 (1.1)上記パラメータに対して各シミュレータより
得られたローカルコンシスタントな解を取り出す処理、 (1.2)上記パラメータと変数とをすくなくとも1個
のヘテロジーニアス接合方程式に代入して代入値を取り
出す処理、 (1.3)取り出した代入値及び上記パラメータと変数
に関するヘテロジーニアス接合変分方程式を解くことで
パラメータの変化分を求める処理、 (1.4)該変化分の収束性を判定する処理、 (1.5)収束していなければ、上記パラメータを所定
量だけ変化させ上記(1.1)〜(1.4)を繰り返す
処理、 (1.6)収束していれば、グローバルコンシスタント
な解を上記出力表示装置に出力する処理。 - 【請求項2】入力表示装置と数値演算装置及び出力表示
装置を備えたコンピュータを用いて、パラメータpと変
数xで規定される第1のシミュレータ、パラメータpと
変数yで規定される第2のシミュレータ及びパラメータ
pと変数x、yとを関係づけるヘテロジーニアス接合方
程式に関する情報を上記入力表示装置から上記数値演算
装置に入力設定し、入力設定した情報からグローバルコ
ンシスタントな解p、x、yを求め、求めた解を上記出
力表示装置に表示するヘテロジーニアスなシミュレータ
間の協調分散コンピューティング方法であって、上記数
値演算装置内に設けた演算制御部により以下の処理をお
こなうことを特徴とするヘテロジーニアスなシミュレー
タ間の協調分散コンピューティング方法。 (1.1)パラメータ値pに対して第1のシミュレータ
より得られたローカルコンシスタントな解xと第2のシ
ミュレータより得られたローカルコンシスタントな解y
を取り出す処理、 (1.2)上記パラメータ値pと変数値x、yをヘテロ
ジーニアス接合方程式に代入して代入値Hを取り出す処
理、 (1.3)取り出した代入値H及び上記パラメータpと
変数x,yに関するヘテロジーニアス接合変分方程式を
解くことでパラメータpの変化分Δpを求める処理、 (1.4)Δpの収束性を判定する処理、 (1.5)収束していなければ、上記パラメータpを所
定量だけ変化させ上記(1.1)〜(1.4)を繰り返
す処理、 (1.6)収束していれば、グローバルコンシスタント
な解p、x、yの値を上記出力表示装置に出力する処
理。 - 【請求項3】パラメータpと変数xで規定される第1の
シミュレータ、パラメータpと変数yで規定される第2
のシミュレータ及びパラメータpと変数x、yを関係づ
けるヘテロジーニアス接合方程式に関する情報を入力表
示する入力表示装置と、入力された情報からグローバル
コンシスタントな解p、x、yを求める数値演算装置
と、求めた解p、x、yの値を表示する出力表示装置と
を備えたヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散
コンピューティングシステムであって、上記数値演算装
置に以下の手段からなる演算制御部を設けたことを特徴
とするヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コ
ンピューティングシステム。 (2.1)パラメータ値pに対して第1のシミュレータ
より得られたローカルコンシスタントな解xと第2のシ
ミュレータより得られたローカルコンシスタントな解y
を取り出す手段、 (2.2)上記パラメータ値pと変数値x、yをヘテロ
ジーニアス接合方程式に代入して代入値Hを取り出す手
段、 (2.3)取り出した代入値H及び上記パラメータ値p
と変数値x、yに関するヘテロジーニアス接合変分方程
式を解くことでパラメータpの変化分Δpを求める手
段、 (2.4)Δpの収束性を判定する収束判定手段、 (2.5)収束していなければ、上記パラメータpを所
定量だけ変化させ上記(2.1)〜(2.4)を繰り返
す探索ベクトル設定手段、 (2.6)収束していれば、グローバルコンシスタント
な解p、x、yの値を上記出力 表示装置に出力する手段。 - 【請求項4】請求項2項記載のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティング方法であっ
て、上記(1.1)の処理は以下の(3.1)と(3.
2)の処理からなり、上記(1.2)の処理は以下の
(3.3)と(3.4)の処理からなることを特徴とす
るヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピ
ューティング方法。 (3.1)上記数値演算装置に複数の第1のシミュレー
タと複数の第2のシミュレータを入力設定してパラメー
タ値p(p1、−−−、pl)に対して微小変化量δp
1、−−−、δplだけ変調したp+δp1、−−−、p
+δpl及びpを複数の第1のシミュレータと複数の第
2のシミュレータに送り出す処理、 (3.2)複数の第1のシミュレータでの分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解x+δx1、−
−−、x+δxm、xと複数の第2のシミュレータでの
分散処理により得られたローカルコンシスタントな解y
+δy1、−−−、y+δyn、yを取り出す処理、 (3.3)上記数値演算装置に複数のヘテロジーニアス
接合方程式を入力設定してパラメータ値p+δp1、−
−−、p+δpl、pと変数値x+δx1、−−−、x
+δxm、xとy+δy1、−−−、y+δyn、yを
複数のヘテロジーニアス接合方程式に送り出す処理、 (3.4)複数のヘテロジーニアス接合方程式での分散
処理により得られた代入値H+δH1、−−−、Hを取
り出す処理。 - 【請求項5】請求項3項記載のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムであ
って、上記(2.1)の手段は以下の(4.1)の手段
と(4.2)の手段からなり、上記(2.2)の手段は
以下の(4.3)の手段と(4.4)の手段からなるこ
とを特徴とするヘテロジーニアスなシミュレータ間の協
調分散コンピューティングシステム。 (4.1)上記数値演算装置に複数の第1のシミュレー
タと複数の第2のシミュレータを入力設定してパラメー
タ値p(p1、−−−、pl)に対して微小変化量δp
1、−−−、δplで変調したp+δp1、−−−、p+
δpl及びpを複数の第1のシミュレータと複数の第2
のシミュレータに送り出す手段、 (4.2)複数の第1のシミュレータでの分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解x+δx1、−
−−、x+δxm、xと複数の第2のシミュレータでの
分散処理により得られたローカルコンシスタントな解y
+δy1、−−−、y+δyn、yを取り出す手段、 (4.3)上記数値演算装置に複数のヘテロジーニアス
接合方程式を入力設定してパラメータ値p+δp1、−
−−、p+δpl、pと変数値x+δx1、−−−、x
+δxm、xとy+δy1、−−−、y+δyn、yを
複数のヘテロジーニアス接合方程式に送り出す手段、 (4.4)複数のヘテロジーニアス接合方程式での分散
処理により得られた代入値H+δH1、−−−、Hを取
り出す手段。 - 【請求項6】請求項2項記載のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティング方法であっ
て、上記(1.1)の処理は以下の(5.1)の処理と
(5.2)の処理からなり、上記(1.2)の処理は以
下の(5.3)の処理と(5.4)の処理からなり、上
記(1.3)の処理は以下の(5.5)の処理と(5.
6)の処理からなり、上記(1.5)の処理は以下の
(5.7)の処理と(5.8)の処理からなることを特
徴とするヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散
コンピューティング方法。 (5.1)上記数値演算装置に複数の第1のシミュレー
タと複数の第2のシミュレータを入力設定し、パラメー
タ値pの変化量Δpに対する複数の変化量係数α(α
1、α2、−−−)からなるパラメータ値pα1、pα
2、−−−を複数の第1のシミュレータと複数の第2の
シミュレータに入力設定する処理、 (5.2)複数の第1のシミュレータでの分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解xα1、xα
2、−−−と複数の第2のシミュレータでの分散処理に
より得られたローカルコンシスタントな解yα1、yα
2、−−−を取り出す処理、 (5.3)上記数値演算装置に複数のヘテロジーニアス
接合方程式を設定して、パラメータ値pα1、pα2、
−−−と変数値xα1、xα2、−−−とyα1、yα
2、−−−を複数のヘテロジーニアス接合方程式に代入
する処理、 (5.4)複数のヘテロジーニアス接合方程式での分散
処理により得られた代入値H1、H2、ーーーを取り出
す処理、 (5.5)Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小
となり且つ前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最
小値より小さくなるHαを設定する処理、 (5.6)設定したHαに対してヘテロジーニアス接合
変分方程式を解くことでパラメータPの増加量ΔPを求
める処理、 (5.7)求めた増加量ΔPに対する上記複数の増加量
係数α(α1、α2、…)からなる新しいパラメータ値
Pα1=P+α1ΔP、Pα2=P+α2ΔP、…を設
定する処理、 (5.8)設定した新しいパラメータ値にもとずき上記
(1.1)…(1.4)を繰り返す処理。 - 【請求項7】請求項3項記載のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムであ
って、上記(2.1)の手段は以下の(6.1)の手段
と(6.2)の手段からなり、上記(2.2)の手段は
以下の(6.3)の手段と(6.4)の手段からなり、
上記(2.3)の手段は以下の(6.5)の手段と
(6.6)の手段からなり、上記(2.5)の手段は以
下の(6.7)の手段と(6.8)の手段からなること
を特徴とするヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調
分散コンピューティング方法。 (6.1)上記数値演算装置に複数の第1のシミュレー
タと複数の第2のシミュレータを入力設定し、パラメー
タ値pの変化量Δpに対する複数の変化量係数α(α
1、α2、−−−)からなるパラメータ値pα1、pα
2、−−−を複数の第1のシミュレータと複数の第2の
シミュレータに入力設定する手段、 (6.2)複数の第1のシミュレータでの分散処理によ
り得られたローカルコンシスタントな解xα1、xα
2、−−−と複数の第2のシミュレータでの分散処理に
より得られたローカルコンシスタントな解yα1、yα
2、−−−を取り出す手段、 (6.3)上記数値演算装置に複数のヘテロジーニアス
接合方程式を設定して、パラメータ値pα1、pα2、
−−−と変数値xα1、xα2、−−−とyα1、yα
2、−−−を複数のヘテロジーニアス接合方程式に代入
する手段、 (6.4)複数のヘテロジーニアス接合方程式での分散
処理により得られた代入値H1、H2、ーーーを取り出
す手段、 (6.5)Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小
となり且つ前回の繰り返し演算におけるHのノルムの最
小値より小さくなるHαを設定する手段、 (6.6)設定したHαに対してヘテロジーニアス接合
変分方程式を解くことでパラメータPの増加量ΔPを求
める手段、 (6.7)求めた増加量ΔPに対する上記複数の増加量
係数α(α1、α2、…)からなる新しいパラメータ値
Pα1=P+α1ΔP、Pα2=P+α2ΔP、…を設
定する手段、 (6.8)設定した新しいパラメータ値にもとずき上記
(2.1)…(2.4)による処理を繰り返す手段。 - 【請求項8】請求項6項記載のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティング方法であっ
て、上記(5.5)の処理は以下の(7.1)の処理を
含み、上記(5.7)の処理は以下の(7.2)の処理
を含むことを特徴とするヘテロジーニアスなシミュレー
タ間の協調分散コンピューティング方法。 (7.1)Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小
となるHαが前回の繰り返し演算におけるHのノルムの
最小値より大きい場合は、αを1/8倍する処理。 (7.2)パラメータ値pの増加量Δpに対する3つの
増加量係数0.5α、α、2.0α(0<α<1)を設定
する処理。 - 【請求項9】請求項7項記載のヘテロジーニアスなシミ
ュレータ間の協調分散コンピューティングシステムであ
って、上記(6.5)の手段は以下の(8.1)の手段
を含み、上記(6.7)の手段は以下の(8.2)の手
段を含むことを特徴とするヘテロジーニアスなシミュレ
ータ間の協調分散コンピューティングシステム。 (8.1)Hα1、Hα2、−−−の中でノルムが最小
となるHαが前回の繰り返し演算におけるHのノルムの
最小値より大きい場合は、αを1/8倍する手段、 (8.2)上記パラメータ値pの増加量Δpに対する3
つの増加量係数0.5α、α、2.0α(0<α<1)を
設定する手段。 - 【請求項10】請求項2項記載のヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティング方法であっ
て、上記(1.3)におけるヘテロジーニアス接合変分
方程式はヘテロジーニアス接合方程式に対する一次の変
分方程式であることを特徴とするヘテロジーニアスなシ
ミュレータ間の協調分散コンピューティング方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12811196A JPH09311852A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | ヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング方法及びシステム |
US08/861,849 US5926403A (en) | 1996-05-23 | 1997-05-22 | Method and system for concurrent computing between heterogeneous simulators |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12811196A JPH09311852A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | ヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング方法及びシステム |
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JPH09311852A true JPH09311852A (ja) | 1997-12-02 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP12811196A Pending JPH09311852A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | ヘテロジーニアスなシミュレータ間の協調分散コンピューティング方法及びシステム |
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---|---|
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