JPH09310927A - 空気調和機の冷媒制御装置 - Google Patents
空気調和機の冷媒制御装置Info
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- JPH09310927A JPH09310927A JP8126775A JP12677596A JPH09310927A JP H09310927 A JPH09310927 A JP H09310927A JP 8126775 A JP8126775 A JP 8126775A JP 12677596 A JP12677596 A JP 12677596A JP H09310927 A JPH09310927 A JP H09310927A
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- indoor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷房運転時に、一定時間経過後において、室
内吸込空気の露点温度と冷媒の蒸発温度の差が、規定値
を越えた時に圧縮機の運転周波数を下げることにより、
室内ファンへの結露を防止することのできる空気調和機
の冷媒制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 室内ユニット7、8に、湿度センサー1
3、14とコイル温度センサー15、16を設け、一定
時間冷房運転した時に、この湿度センサー13、14に
て検知した、吸込空気の露点温度と、コイル温度センサ
ー15、16にて検知した冷媒の蒸発温度との差が、規
定値を越えた時に圧縮機2の運転周波数を規定値下げる
構成とする。
内吸込空気の露点温度と冷媒の蒸発温度の差が、規定値
を越えた時に圧縮機の運転周波数を下げることにより、
室内ファンへの結露を防止することのできる空気調和機
の冷媒制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 室内ユニット7、8に、湿度センサー1
3、14とコイル温度センサー15、16を設け、一定
時間冷房運転した時に、この湿度センサー13、14に
て検知した、吸込空気の露点温度と、コイル温度センサ
ー15、16にて検知した冷媒の蒸発温度との差が、規
定値を越えた時に圧縮機2の運転周波数を規定値下げる
構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に使用
される冷媒の制御装置に関する。
される冷媒の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機は、冷房、暖房のみで
なく、湿度の高い時期におけるドライ運転と使用期間が
伸びてきており、この多湿状態での運転においても室内
機本体および室内ファンへの結露を防止できる制御方式
が求められている。
なく、湿度の高い時期におけるドライ運転と使用期間が
伸びてきており、この多湿状態での運転においても室内
機本体および室内ファンへの結露を防止できる制御方式
が求められている。
【0003】従来、この種の空気調和機の冷媒制御装置
は、図6に示すような構成が一般的であった。
は、図6に示すような構成が一般的であった。
【0004】以下、その構成について図6を参照しなが
ら説明する。図に示すように、室外ユニット101の内
部にインバーターにより駆動される圧縮機2、冷媒の流
路方向を切り換える四方弁3、室外熱交換器4、冷媒の
絞り機構を有した電動膨張弁5、6が、この室外ユニッ
ト101に接続される室内ユニット107、108に対
応して設けられている。さらに、この室外熱交換器4と
電動膨張弁5、6の間から、飽和温度用キャピラリチュ
ーブ9を介して前記圧縮機2の吸い込み側に接続すると
ともに、このキャピラリチューブ9の圧縮機2側の配管
には、飽和温度センサー10が、圧縮機2の吸い込み側
と四方弁3との間の配管には、吸込管センサー11がそ
れぞれ取り付けられている。一方、各室内ユニット10
7、108には、吸込温度センサー113、114がそ
れぞれ設けられている。
ら説明する。図に示すように、室外ユニット101の内
部にインバーターにより駆動される圧縮機2、冷媒の流
路方向を切り換える四方弁3、室外熱交換器4、冷媒の
絞り機構を有した電動膨張弁5、6が、この室外ユニッ
ト101に接続される室内ユニット107、108に対
応して設けられている。さらに、この室外熱交換器4と
電動膨張弁5、6の間から、飽和温度用キャピラリチュ
ーブ9を介して前記圧縮機2の吸い込み側に接続すると
ともに、このキャピラリチューブ9の圧縮機2側の配管
には、飽和温度センサー10が、圧縮機2の吸い込み側
と四方弁3との間の配管には、吸込管センサー11がそ
れぞれ取り付けられている。一方、各室内ユニット10
7、108には、吸込温度センサー113、114がそ
れぞれ設けられている。
【0005】上記構成において、前記室内ユニット10
7、108を運転すると、この運転信号は、前記室外ユ
ニット101の制御装置112に送られるとともに、運
転している室内ユニット107、108の吸込温度セン
サー113、114の検知温度と設定温度との差によ
り、要求能力を決定し、これにもとづき運転周波数を決
定し、圧縮機2を駆動する。また、運転している室内ユ
ニット107、108の要求能力に応じて、前記電動膨
張弁5、6は一定開度開き、その後圧縮機2に戻る冷媒
が、前記吸込管センサー11と飽和温度センサー10の
検出温度差から算出される過熱度が一定となるよう、運
転している室内ユニット107、108に対応した電動
膨張弁5、6の開度を制御装置112を介して調整する
ことになる。
7、108を運転すると、この運転信号は、前記室外ユ
ニット101の制御装置112に送られるとともに、運
転している室内ユニット107、108の吸込温度セン
サー113、114の検知温度と設定温度との差によ
り、要求能力を決定し、これにもとづき運転周波数を決
定し、圧縮機2を駆動する。また、運転している室内ユ
ニット107、108の要求能力に応じて、前記電動膨
張弁5、6は一定開度開き、その後圧縮機2に戻る冷媒
が、前記吸込管センサー11と飽和温度センサー10の
検出温度差から算出される過熱度が一定となるよう、運
転している室内ユニット107、108に対応した電動
膨張弁5、6の開度を制御装置112を介して調整する
ことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような、従来の空
気調和機の冷媒制御装置では、飽和温度センサー10と
吸込管センサー11により、冷凍サイクル全体の過熱度
は適正に保たれているが、室外ユニット101と室内ユ
ニット107、108とが長配管により接続され、この
状態にて冷房運転する場合、また多室冷房運転時に片側
の部屋の湿度が高くこの状態で連続運転をおこなった場
合に、運転している室内ユニット107、108におい
て、冷媒の入口、出口温度差が大きくなり、その結果室
内ファンを通過する空気の温度に偏差を生じ、室内ファ
ンに結露するという問題があった。
気調和機の冷媒制御装置では、飽和温度センサー10と
吸込管センサー11により、冷凍サイクル全体の過熱度
は適正に保たれているが、室外ユニット101と室内ユ
ニット107、108とが長配管により接続され、この
状態にて冷房運転する場合、また多室冷房運転時に片側
の部屋の湿度が高くこの状態で連続運転をおこなった場
合に、運転している室内ユニット107、108におい
て、冷媒の入口、出口温度差が大きくなり、その結果室
内ファンを通過する空気の温度に偏差を生じ、室内ファ
ンに結露するという問題があった。
【0007】またさらに、室外ユニット101に、分岐
ユニットを介して室内ユニット107、108を接続
し、冷房運転した場合においても、分岐ユニット内での
分流が均一でないため、片方の室内ユニットにおいて、
冷媒不足傾向となり冷媒の入口、出口温度差が大きくな
り、室内ファンに結露するという問題があった。
ユニットを介して室内ユニット107、108を接続
し、冷房運転した場合においても、分岐ユニット内での
分流が均一でないため、片方の室内ユニットにおいて、
冷媒不足傾向となり冷媒の入口、出口温度差が大きくな
り、室内ファンに結露するという問題があった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、冷房
運転時に冷凍サイクル全体の過熱度を適正に制御すると
ともに、室内ファンの結露を防止することのできる空気
調和機の冷媒制御装置を提供することを目的とする。
運転時に冷凍サイクル全体の過熱度を適正に制御すると
ともに、室内ファンの結露を防止することのできる空気
調和機の冷媒制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機の冷
媒制御装置では、上記目的を達成するために、第1の手
段は、室外ユニットと室内ユニットから構成され、室外
ユニットにはインバーター制御による圧縮機と、冷媒の
流れを切り換える四方弁と、室外熱交換器と、各室内ユ
ニットに対応し制御装置により駆動される冷媒減圧用の
電動膨張弁を設けるとともに、前記室内ユニットには、
室内空気の吸込み口に湿度センサーと、室内熱交換器に
冷房運転時の冷媒の蒸発温度検出用としてのコイル温度
センサーを設け、冷房運転開始とともにタイマーをスタ
ートさせ、一定時間経過後において、前記湿度センサー
の検出値から求めた吸込空気の露点温度(α)と、コイ
ル温度センサーの検出値から求めた冷媒の蒸発温度
(β)との差が規定値(K1)以上にあるときに、前記
室外ユニットに設けた圧縮機の運転周波数を規定値(A
1)下げる構成とする。
媒制御装置では、上記目的を達成するために、第1の手
段は、室外ユニットと室内ユニットから構成され、室外
ユニットにはインバーター制御による圧縮機と、冷媒の
流れを切り換える四方弁と、室外熱交換器と、各室内ユ
ニットに対応し制御装置により駆動される冷媒減圧用の
電動膨張弁を設けるとともに、前記室内ユニットには、
室内空気の吸込み口に湿度センサーと、室内熱交換器に
冷房運転時の冷媒の蒸発温度検出用としてのコイル温度
センサーを設け、冷房運転開始とともにタイマーをスタ
ートさせ、一定時間経過後において、前記湿度センサー
の検出値から求めた吸込空気の露点温度(α)と、コイ
ル温度センサーの検出値から求めた冷媒の蒸発温度
(β)との差が規定値(K1)以上にあるときに、前記
室外ユニットに設けた圧縮機の運転周波数を規定値(A
1)下げる構成とする。
【0010】本発明によれば、冷房運転時に室内ユニッ
トの吸込空気の露点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規
定値以上になった時に、圧縮機の運転周波数を下げるよ
うにしたので、蒸発温度が上昇し室内ファンへの結露を
防止できる空気調和機の冷媒制御装置を提供できる。
トの吸込空気の露点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規
定値以上になった時に、圧縮機の運転周波数を下げるよ
うにしたので、蒸発温度が上昇し室内ファンへの結露を
防止できる空気調和機の冷媒制御装置を提供できる。
【0011】また、第2の手段は、冷房運転開始ととも
にタイマーをスタートさせ、一定時間経過後において、
室内ユニットに設けた湿度センサーの検出値から求めた
吸込空気の露点温度(α)と、コイル温度センサーの検
出値から求めた冷媒の蒸発温度(β)との差が規定値
(K1)以上にあるときに、この室内ユニットに対応す
る電動膨張弁の開度を、規定値(B1)開く構成とす
る。
にタイマーをスタートさせ、一定時間経過後において、
室内ユニットに設けた湿度センサーの検出値から求めた
吸込空気の露点温度(α)と、コイル温度センサーの検
出値から求めた冷媒の蒸発温度(β)との差が規定値
(K1)以上にあるときに、この室内ユニットに対応す
る電動膨張弁の開度を、規定値(B1)開く構成とす
る。
【0012】本発明によれば、冷房運転時、室内ユニッ
トの吸込空気の露点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規
定値以上になった時に、電動膨張弁の開度を規定値開く
ようにしたので、室内ユニットの蒸発温度が上昇し、室
内ユニットの冷媒入口、出口での過熱が防止でき、室内
ファンへの結露が防止できる空気調和機の冷媒制御装置
が提供できる。
トの吸込空気の露点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規
定値以上になった時に、電動膨張弁の開度を規定値開く
ようにしたので、室内ユニットの蒸発温度が上昇し、室
内ユニットの冷媒入口、出口での過熱が防止でき、室内
ファンへの結露が防止できる空気調和機の冷媒制御装置
が提供できる。
【0013】また、第3の手段は、室外ユニットに、圧
縮機に吸入される冷媒の過熱度を検知することのできる
検出手段を設け、室外ユニットに設けた制御装置によ
り、過熱度が一定の規定値(C1)となるよう電動膨張
弁の開度を調整するとともに、室外ユニットに外気温度
センサーを設け、冷房運転時に外気温度が規定値(K
3)以下となったときに、前記目標の過熱度を規定値よ
りも小さい値(C2)となる構成とする。
縮機に吸入される冷媒の過熱度を検知することのできる
検出手段を設け、室外ユニットに設けた制御装置によ
り、過熱度が一定の規定値(C1)となるよう電動膨張
弁の開度を調整するとともに、室外ユニットに外気温度
センサーを設け、冷房運転時に外気温度が規定値(K
3)以下となったときに、前記目標の過熱度を規定値よ
りも小さい値(C2)となる構成とする。
【0014】本発明によれば、外気温度センサーによ
り、外気温度が高くないときに、目標の過熱度を通常時
よりも低くするようにしたので、電動膨張弁が開く傾向
となり、室内ユニットの入口、出口での過熱が防止で
き、室内ファンへの結露を防止できる空気調和機の冷媒
制御装置が提供できる。
り、外気温度が高くないときに、目標の過熱度を通常時
よりも低くするようにしたので、電動膨張弁が開く傾向
となり、室内ユニットの入口、出口での過熱が防止で
き、室内ファンへの結露を防止できる空気調和機の冷媒
制御装置が提供できる。
【0015】また、第4の手段は、室外ユニットに複数
台の室内ユニットを接続できる多室用空気調和機におい
て、一方に室外ユニットを他方に複数台の室内ユニット
を接続可能とする分岐ユニットを接続し、この分岐ユニ
ットに接続された複数台の室内ユニットが同時に冷房運
転したときに、目標の過熱度を通常時(C1)よりも小
さい値(C3)となる構成とする。
台の室内ユニットを接続できる多室用空気調和機におい
て、一方に室外ユニットを他方に複数台の室内ユニット
を接続可能とする分岐ユニットを接続し、この分岐ユニ
ットに接続された複数台の室内ユニットが同時に冷房運
転したときに、目標の過熱度を通常時(C1)よりも小
さい値(C3)となる構成とする。
【0016】本発明によれば、分岐ユニットに接続され
た複数台の室内ユニットが、同時に冷房運転したとき
に、目標の過熱度を下げるようにしたため、電動膨張弁
が開くことになり、分岐ユニット内での冷媒分流が悪い
場合でも、冷媒不足により室内ユニットで過熱がとれす
ぎることがなく、室内ファンへの結露を防止することの
できる空気調和機の冷媒制御装置が提供できる。
た複数台の室内ユニットが、同時に冷房運転したとき
に、目標の過熱度を下げるようにしたため、電動膨張弁
が開くことになり、分岐ユニット内での冷媒分流が悪い
場合でも、冷媒不足により室内ユニットで過熱がとれす
ぎることがなく、室内ファンへの結露を防止することの
できる空気調和機の冷媒制御装置が提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は室外ユニットと室内ユニ
ットから構成され、室外ユニットにはインバーター制御
による圧縮機と、冷媒の流れを切り換える四方弁と、室
外熱交換器と、各室内ユニットに対応し制御装置により
駆動される冷媒減圧用の電動膨張弁を設けるとともに、
前記室内ユニットには、室内空気の吸込み口に湿度セン
サーと、室内熱交換器に冷房運転時の冷媒の蒸発温度検
出用としてのコイル温度センサーを設け、冷房運転開始
とともにタイマーをスタートさせ、一定時間経過後にお
いて、前記湿度センサーの検出値から求めた吸込空気の
露点温度(α)と、コイル温度センサーの検出値から求
めた冷媒の蒸発温度(β)との差が、規定値(K1)以
上にあるときに、前記室外ユニットに設けた圧縮機の運
転周波数を規定値(A1)下げるように構成したことに
より、冷房運転時、室内ユニットの湿度センサーから求
めた吸込空気の露点温度と、コイル温度センサーから求
めた冷媒の蒸発温度との差が、規定値以上にある場合、
圧縮機の運転周波数を下げるために、蒸発温度が上昇す
ることになり、吸込空気の露点温度と、冷媒の蒸発温度
との差が縮まるという作用を有する。
ットから構成され、室外ユニットにはインバーター制御
による圧縮機と、冷媒の流れを切り換える四方弁と、室
外熱交換器と、各室内ユニットに対応し制御装置により
駆動される冷媒減圧用の電動膨張弁を設けるとともに、
前記室内ユニットには、室内空気の吸込み口に湿度セン
サーと、室内熱交換器に冷房運転時の冷媒の蒸発温度検
出用としてのコイル温度センサーを設け、冷房運転開始
とともにタイマーをスタートさせ、一定時間経過後にお
いて、前記湿度センサーの検出値から求めた吸込空気の
露点温度(α)と、コイル温度センサーの検出値から求
めた冷媒の蒸発温度(β)との差が、規定値(K1)以
上にあるときに、前記室外ユニットに設けた圧縮機の運
転周波数を規定値(A1)下げるように構成したことに
より、冷房運転時、室内ユニットの湿度センサーから求
めた吸込空気の露点温度と、コイル温度センサーから求
めた冷媒の蒸発温度との差が、規定値以上にある場合、
圧縮機の運転周波数を下げるために、蒸発温度が上昇す
ることになり、吸込空気の露点温度と、冷媒の蒸発温度
との差が縮まるという作用を有する。
【0018】また、上記第1の実施の形態に加え、冷房
運転開始とともにタイマーをスタートさせ、一定時間経
過後において、室内ユニットに設けた湿度センサーの検
出値から求めた吸込空気の露点温度(α)と、コイル温
度センサーの検出値から求めた冷媒の蒸発温度(β)と
の差が規定値(K1)以上にあるときに、この室内ユニ
ットに対応する電動膨張弁の開度を規定値(B1)開く
ように構成したことにより、一定時間冷房運転したとき
に、湿度センサーから求めた吸込空気の露点温度と、コ
イル温度センサーから求めた冷媒の蒸発温度との差が規
定値以上にある場合、この室内ユニットに対応した電動
膨張弁のみ開くために、この室内ユニットの蒸発温度が
上昇し、吸込空気の露点温度と冷媒の蒸発温度との差が
縮まるという作用を有する。
運転開始とともにタイマーをスタートさせ、一定時間経
過後において、室内ユニットに設けた湿度センサーの検
出値から求めた吸込空気の露点温度(α)と、コイル温
度センサーの検出値から求めた冷媒の蒸発温度(β)と
の差が規定値(K1)以上にあるときに、この室内ユニ
ットに対応する電動膨張弁の開度を規定値(B1)開く
ように構成したことにより、一定時間冷房運転したとき
に、湿度センサーから求めた吸込空気の露点温度と、コ
イル温度センサーから求めた冷媒の蒸発温度との差が規
定値以上にある場合、この室内ユニットに対応した電動
膨張弁のみ開くために、この室内ユニットの蒸発温度が
上昇し、吸込空気の露点温度と冷媒の蒸発温度との差が
縮まるという作用を有する。
【0019】また、室外ユニットに圧縮機に吸入される
冷媒の過熱度を検知することのできる検出手段を設け、
室外ユニットに設けた制御装置により過熱度が一定の規
定値(C1)となるよう電動膨張弁の開度を調整すると
ともに、室外ユニットに外気温度センサーを設け、冷房
運転時に外気温度が規定値(K3)以下となったとき
に、前記目標の過熱度を規定値よりも小さい値(C2)
とするように構成したことにより、梅雨時など外気温度
があまり高くない時には、目標の過熱度が低くなり、電
動膨張弁の開度は通常運転時に対し、開くことになる。
これにより、室内ユニットの冷媒の蒸発温度は上昇する
とともに、室内ユニットの入口、出口の冷媒温度差が縮
まるという作用を有する。
冷媒の過熱度を検知することのできる検出手段を設け、
室外ユニットに設けた制御装置により過熱度が一定の規
定値(C1)となるよう電動膨張弁の開度を調整すると
ともに、室外ユニットに外気温度センサーを設け、冷房
運転時に外気温度が規定値(K3)以下となったとき
に、前記目標の過熱度を規定値よりも小さい値(C2)
とするように構成したことにより、梅雨時など外気温度
があまり高くない時には、目標の過熱度が低くなり、電
動膨張弁の開度は通常運転時に対し、開くことになる。
これにより、室内ユニットの冷媒の蒸発温度は上昇する
とともに、室内ユニットの入口、出口の冷媒温度差が縮
まるという作用を有する。
【0020】また、室外ユニットに複数台の室内ユニッ
トを接続できる多室用空気調和機において、一方に室外
ユニットを他方に、複数台の室内ユニットを接続可能と
する分岐ユニットを接続し、この分岐ユニットに接続さ
れた複数台の室内ユニットが同時に冷房運転したとき
に、目標の過熱度を通常時(C1)よりも小さい値(C
3)とするように構成したことにより、室外ユニットと
室内ユニットとの間に分岐ユニットが接続され、この分
岐ユニットに接続された、複数台の室内ユニットが同時
に冷房運転した時に、電動膨張弁は通常時に対し開くこ
とになる。これにより、室内ユニットの冷媒の蒸発温度
は上昇するとともに、室内ユニットの入口、出口の冷媒
温度差が縮まるという作用を有する。
トを接続できる多室用空気調和機において、一方に室外
ユニットを他方に、複数台の室内ユニットを接続可能と
する分岐ユニットを接続し、この分岐ユニットに接続さ
れた複数台の室内ユニットが同時に冷房運転したとき
に、目標の過熱度を通常時(C1)よりも小さい値(C
3)とするように構成したことにより、室外ユニットと
室内ユニットとの間に分岐ユニットが接続され、この分
岐ユニットに接続された、複数台の室内ユニットが同時
に冷房運転した時に、電動膨張弁は通常時に対し開くこ
とになる。これにより、室内ユニットの冷媒の蒸発温度
は上昇するとともに、室内ユニットの入口、出口の冷媒
温度差が縮まるという作用を有する。
【0021】
(実施例1)以下、本発明の実施例1について、図1を
参照しながら説明する。また、その動作チャートを図2
に示す。
参照しながら説明する。また、その動作チャートを図2
に示す。
【0022】なお、従来例と同一部分には、同一符号を
つけて詳細な説明は省略する。図に示すように、室内ユ
ニット7、8には、それぞれ室内空気吸込口に湿度セン
サー13、14が取り付けられるとともに、それぞれの
室内熱交換器には、冷房運転時の冷媒の蒸発温度が検知
できる位置にコイル温度センサー15、16がそれぞれ
取り付けられている。
つけて詳細な説明は省略する。図に示すように、室内ユ
ニット7、8には、それぞれ室内空気吸込口に湿度セン
サー13、14が取り付けられるとともに、それぞれの
室内熱交換器には、冷房運転時の冷媒の蒸発温度が検知
できる位置にコイル温度センサー15、16がそれぞれ
取り付けられている。
【0023】上記構成により、室内ユニット7、8を運
転すると、この運転信号は、前記室外ユニット1の制御
装置12に送られるとともに、運転している室内ユニッ
ト7、8の湿度センサー13、14により検知した室内
温度と設定温度との差から、要求能力を決定し、圧縮機
2を駆動する。また、運転している室内ユニット7、8
の要求能力に応じて、前記電動膨張弁5、6は一定開度
開くとともに、圧縮機2に戻る冷媒が、前記吸込管セン
サー11と飽和温度センサー10の検知温度差から算出
される過熱度が一定値となるよう、運転している室内ユ
ニット7、8に対応した電動膨張弁5、6の開度を室外
ユニット1の制御装置12を介して調整することにな
る。ここで、冷房運転の場合、運転開始とともにタイマ
ーをスタートさせ、運転開始後30分(T1)経過した
ときに、運転している室内ユニット7、8の湿度センサ
ー13、14の検知温度から求めた吸込空気の露点温度
(α)と、コイル温度センサー15、16の検知温度
(β)との差が、規定値15K(K1)以上の場合、室
外ユニット1の制御装置12を介して圧縮機2の運転周
波数(f)を2Hz(A1Hz)下げ、さらに2分(T
2)経過後においても、検知温度差が規定値(K1)以
上の場合、再び運転周波数をA1(Hz)下げるという
制御を繰り返すことになる。また、こうして検知温度差
が規定値(K1)以下となった場合は、圧縮機2の運転
周波数(f)は、その状態にて保持されることになる。
転すると、この運転信号は、前記室外ユニット1の制御
装置12に送られるとともに、運転している室内ユニッ
ト7、8の湿度センサー13、14により検知した室内
温度と設定温度との差から、要求能力を決定し、圧縮機
2を駆動する。また、運転している室内ユニット7、8
の要求能力に応じて、前記電動膨張弁5、6は一定開度
開くとともに、圧縮機2に戻る冷媒が、前記吸込管セン
サー11と飽和温度センサー10の検知温度差から算出
される過熱度が一定値となるよう、運転している室内ユ
ニット7、8に対応した電動膨張弁5、6の開度を室外
ユニット1の制御装置12を介して調整することにな
る。ここで、冷房運転の場合、運転開始とともにタイマ
ーをスタートさせ、運転開始後30分(T1)経過した
ときに、運転している室内ユニット7、8の湿度センサ
ー13、14の検知温度から求めた吸込空気の露点温度
(α)と、コイル温度センサー15、16の検知温度
(β)との差が、規定値15K(K1)以上の場合、室
外ユニット1の制御装置12を介して圧縮機2の運転周
波数(f)を2Hz(A1Hz)下げ、さらに2分(T
2)経過後においても、検知温度差が規定値(K1)以
上の場合、再び運転周波数をA1(Hz)下げるという
制御を繰り返すことになる。また、こうして検知温度差
が規定値(K1)以下となった場合は、圧縮機2の運転
周波数(f)は、その状態にて保持されることになる。
【0024】さらに、一定時間2分(T3)の間検知温
度差が、K1よりも小さい値10K(K2)を保持した
場合は、圧縮機2の運転周波数(f)をA1(Hz)上
昇させることになる。なお、このとき圧縮機2の運転周
波数(f)は、あらかじめ決められた範囲内(F1≦f
≦F2)でのみ変更可能となる。
度差が、K1よりも小さい値10K(K2)を保持した
場合は、圧縮機2の運転周波数(f)をA1(Hz)上
昇させることになる。なお、このとき圧縮機2の運転周
波数(f)は、あらかじめ決められた範囲内(F1≦f
≦F2)でのみ変更可能となる。
【0025】このように、本発明の実施例1の空気調和
機の冷媒制御装置によれば、吸込空気の露点温度と冷媒
の蒸発温度との差を一定の範囲内に制御することができ
る。
機の冷媒制御装置によれば、吸込空気の露点温度と冷媒
の蒸発温度との差を一定の範囲内に制御することができ
る。
【0026】(実施例2)つぎに本発明の実施例2につ
いて、図1および動作チャートを示す図3を参照しなが
ら説明する。
いて、図1および動作チャートを示す図3を参照しなが
ら説明する。
【0027】なお、構成については、実施例1と同様の
構成が多いため、共通部分の説明は省略する。
構成が多いため、共通部分の説明は省略する。
【0028】上記構成において、運転開始と同時に実施
例1と同様に運転している室内ユニット7、8の要求能
力に応じて、圧縮機2の運転周波数を決定すると同時
に、電動膨張弁5、6を一定開度開き、さらに圧縮機2
に戻る冷媒の過熱度が一定値(C1)となるよう、制御
装置12を介して運転している室内ユニット7、8に対
応した電動膨張弁5、6の開度を制御することになる。
ここで、冷房運転時は、運転開始と同時にタイマーをス
タートさせ、一定時間30分(T1)経過したときに、
運転している室内ユニット7、8の湿度センサー13、
14の検知温度から求めた露点温度(α)とコイル温度
センサー15、16から求めた冷媒の蒸発温度(β)と
の差が規定値15K(K1)以上の場合、室外ユニット
1の制御装置12を介して、規定値(K1)以上になっ
ている室内ユニット7、8に対応する電動膨張弁5、6
の開度(P)を全開パルス数の1/50パルス程度とな
る一定開度(B1パルス)開け、さらに2分(T2)時
間経過後においても、検知温度差が規定値(K1)以上
にある場合は、再度一定開度(B1パルス)開くという
動作を繰り返すことになる。また、こうして検知温度差
が規定値(K1)以下となった場合は、その室内ユニッ
ト7、8に対応する電動膨張弁5、6の開度(P)を現
在パルスにて維持することになる。さらに、一定時間T
3の間、検知温度差がK1よりも小さな値K2以下を保
持したときは、電動膨張弁5、6の開度(P)を一定値
(B2パルス)閉じることになる。なお、このとき電動
膨張弁5、6の開度(P)は、あらかじめ定められた範
囲(P1≦P≦P2)の範囲でのみ変更可能となる。
例1と同様に運転している室内ユニット7、8の要求能
力に応じて、圧縮機2の運転周波数を決定すると同時
に、電動膨張弁5、6を一定開度開き、さらに圧縮機2
に戻る冷媒の過熱度が一定値(C1)となるよう、制御
装置12を介して運転している室内ユニット7、8に対
応した電動膨張弁5、6の開度を制御することになる。
ここで、冷房運転時は、運転開始と同時にタイマーをス
タートさせ、一定時間30分(T1)経過したときに、
運転している室内ユニット7、8の湿度センサー13、
14の検知温度から求めた露点温度(α)とコイル温度
センサー15、16から求めた冷媒の蒸発温度(β)と
の差が規定値15K(K1)以上の場合、室外ユニット
1の制御装置12を介して、規定値(K1)以上になっ
ている室内ユニット7、8に対応する電動膨張弁5、6
の開度(P)を全開パルス数の1/50パルス程度とな
る一定開度(B1パルス)開け、さらに2分(T2)時
間経過後においても、検知温度差が規定値(K1)以上
にある場合は、再度一定開度(B1パルス)開くという
動作を繰り返すことになる。また、こうして検知温度差
が規定値(K1)以下となった場合は、その室内ユニッ
ト7、8に対応する電動膨張弁5、6の開度(P)を現
在パルスにて維持することになる。さらに、一定時間T
3の間、検知温度差がK1よりも小さな値K2以下を保
持したときは、電動膨張弁5、6の開度(P)を一定値
(B2パルス)閉じることになる。なお、このとき電動
膨張弁5、6の開度(P)は、あらかじめ定められた範
囲(P1≦P≦P2)の範囲でのみ変更可能となる。
【0029】このように、本発明の実施例2の空気調和
機の冷媒制御装置によれば、圧縮機の運転周波数を変え
ることなく、室内ユニットごとに、吸込空気の露点温度
と冷媒の蒸発温度の差を、一定の範囲内にするよう制御
することになる。
機の冷媒制御装置によれば、圧縮機の運転周波数を変え
ることなく、室内ユニットごとに、吸込空気の露点温度
と冷媒の蒸発温度の差を、一定の範囲内にするよう制御
することになる。
【0030】(実施例3)つぎに本発明の実施例3につ
いて図4を参照しながら説明する。なお、実施例1と同
一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
いて図4を参照しながら説明する。なお、実施例1と同
一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0031】図に示すように、各室内ユニット7、8に
は、それぞれ吸込温度センサー17、18が設けられて
いる。一方室外ユニット1には、室外空気温度を検知す
るために、外気温度センサー19が取り付けられてい
る。
は、それぞれ吸込温度センサー17、18が設けられて
いる。一方室外ユニット1には、室外空気温度を検知す
るために、外気温度センサー19が取り付けられてい
る。
【0032】上記構成において、従来例と同様に運転し
ている室内ユニット7、8の要求能力に応じて、圧縮機
2の運転周波数を決めると同時に、電動膨張弁5、6を
一定開度開き、その後圧縮機2に戻る冷媒の過熱度が一
定値(C1)となるよう制御装置12を介して運転して
いる室内ユニット7、8に対応した電動膨張弁5、6の
開度を制御することになる。ここで、外気温度センサー
19での検知温度が規定値30℃(K3)以下となった
時、前記圧縮機2に戻る冷媒の目標過熱度をC1よりも
小さな値C2となるよう変更する。これにより、運転し
ている室内ユニット7、8に対応した電動膨張弁5、6
の開度は通常の外気温度の時と比較して開くことにな
る。また、外気温度センサー19での検知温度が規定値
(K3)以上となったときは、目標過熱度をC2からC
1に戻すことになる。
ている室内ユニット7、8の要求能力に応じて、圧縮機
2の運転周波数を決めると同時に、電動膨張弁5、6を
一定開度開き、その後圧縮機2に戻る冷媒の過熱度が一
定値(C1)となるよう制御装置12を介して運転して
いる室内ユニット7、8に対応した電動膨張弁5、6の
開度を制御することになる。ここで、外気温度センサー
19での検知温度が規定値30℃(K3)以下となった
時、前記圧縮機2に戻る冷媒の目標過熱度をC1よりも
小さな値C2となるよう変更する。これにより、運転し
ている室内ユニット7、8に対応した電動膨張弁5、6
の開度は通常の外気温度の時と比較して開くことにな
る。また、外気温度センサー19での検知温度が規定値
(K3)以上となったときは、目標過熱度をC2からC
1に戻すことになる。
【0033】ここで過熱度C1およびC2は圧縮機2の
運転周波数により異なるが、C1が7Kと設定されてい
る場合C2は5K程度となる。
運転周波数により異なるが、C1が7Kと設定されてい
る場合C2は5K程度となる。
【0034】このように、本発明の実施例3の空気調和
機の冷媒制御装置によれば、梅雨時等外気温度が高くな
いときは、必要以上に電動膨張弁5、6を絞ることを避
けることにより、室内ユニット7、8での冷媒の過熱を
防止することができる。
機の冷媒制御装置によれば、梅雨時等外気温度が高くな
いときは、必要以上に電動膨張弁5、6を絞ることを避
けることにより、室内ユニット7、8での冷媒の過熱を
防止することができる。
【0035】(実施例4)つぎに本発明の実施例4につ
いて図5を参照しながら説明する。なお、実施例3と同
一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
いて図5を参照しながら説明する。なお、実施例3と同
一部分については、同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0036】図に示すように、室外ユニット1に設けら
れた電動膨張弁6に分岐ユニット22の液側配管23の
一方が接続され、この液側配管23は分岐ユニット22
内で複数回路に分岐したのち電動膨張弁24、25を介
したのち室内ユニット8、20の液側に接続される。一
方この室内ユニット8、20のガス側配管は、分岐ユニ
ット22のガス側配管26にそれぞれ接続されたのち、
分岐ユニット22内で合流し、室外ユニット1のガス側
に接続される。また、前記室内ユニット7、8、20に
は、それぞれ吸込温度センサー17、18、21が取り
付けられている。
れた電動膨張弁6に分岐ユニット22の液側配管23の
一方が接続され、この液側配管23は分岐ユニット22
内で複数回路に分岐したのち電動膨張弁24、25を介
したのち室内ユニット8、20の液側に接続される。一
方この室内ユニット8、20のガス側配管は、分岐ユニ
ット22のガス側配管26にそれぞれ接続されたのち、
分岐ユニット22内で合流し、室外ユニット1のガス側
に接続される。また、前記室内ユニット7、8、20に
は、それぞれ吸込温度センサー17、18、21が取り
付けられている。
【0037】上記構成において、分岐ユニット22に接
続されていない室内ユニット7が冷房運転を開始する
と、吸込温度センサー17とこの室内ユニット7の設定
温度との差から要求能力を決定し、この要求能力に応じ
て室外ユニット1に設けられた圧縮機2の運転周波数を
決定するとともに、室内ユニット7に対応した電動膨張
弁5の開度を一定開度開き、その後圧縮機2に戻る冷媒
の過熱度が一定値(C1)となるように、制御装置12
を介して開度を調整することになる。つぎに、分岐ユニ
ット22に接続された複数台の室内ユニット、つまり室
内ユニット8および室内ユニット20が同時に冷房運転
した場合、吸込温度センサー18と室内ユニット8の設
定温度、および吸込温度センサー21と室内ユニット2
0の設定温度との差からそれぞれ要求能力を決定し、分
岐ユニット22に設けられた制御装置27を介して電動
膨張弁24および25が一定開度開き、さらに要求能力
の信号は、室外ユニット1に設けられた、制御装置12
を介して圧縮機2の運転周波数を決定するとともに、分
岐ユニット22に対応した電動膨張弁6を一定開度開い
たのち、圧縮機2に戻る冷媒の過熱度が前記C1よりも
小さい値C2となるよう制御装置12を介して開度を調
整することになる。
続されていない室内ユニット7が冷房運転を開始する
と、吸込温度センサー17とこの室内ユニット7の設定
温度との差から要求能力を決定し、この要求能力に応じ
て室外ユニット1に設けられた圧縮機2の運転周波数を
決定するとともに、室内ユニット7に対応した電動膨張
弁5の開度を一定開度開き、その後圧縮機2に戻る冷媒
の過熱度が一定値(C1)となるように、制御装置12
を介して開度を調整することになる。つぎに、分岐ユニ
ット22に接続された複数台の室内ユニット、つまり室
内ユニット8および室内ユニット20が同時に冷房運転
した場合、吸込温度センサー18と室内ユニット8の設
定温度、および吸込温度センサー21と室内ユニット2
0の設定温度との差からそれぞれ要求能力を決定し、分
岐ユニット22に設けられた制御装置27を介して電動
膨張弁24および25が一定開度開き、さらに要求能力
の信号は、室外ユニット1に設けられた、制御装置12
を介して圧縮機2の運転周波数を決定するとともに、分
岐ユニット22に対応した電動膨張弁6を一定開度開い
たのち、圧縮機2に戻る冷媒の過熱度が前記C1よりも
小さい値C2となるよう制御装置12を介して開度を調
整することになる。
【0038】ここで過熱度は圧縮機2の運転周波数によ
り異なるがC1が7Kと設定されている場合C2は4K
程度となる。
り異なるがC1が7Kと設定されている場合C2は4K
程度となる。
【0039】このように本発明の実施例4の空気調和機
の冷媒制御装置によれば、分岐ユニット22に接続され
た、複数台の室内ユニット8、20が同時に冷房運転を
し、分岐ユニット22内での冷媒の分流が悪い場合で
も、目標過熱度(C3)が通常時(C1)よりも低いた
め、室外ユニット1の電動膨張弁6の開度は、開き傾向
となり、室内ユニット8、20における冷媒の過熱を防
止することができる。
の冷媒制御装置によれば、分岐ユニット22に接続され
た、複数台の室内ユニット8、20が同時に冷房運転を
し、分岐ユニット22内での冷媒の分流が悪い場合で
も、目標過熱度(C3)が通常時(C1)よりも低いた
め、室外ユニット1の電動膨張弁6の開度は、開き傾向
となり、室内ユニット8、20における冷媒の過熱を防
止することができる。
【0040】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、冷房運転時に室内ユニットの吸込空気の露
点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規定値以上になった
時に、圧縮機の運転周波数を下げるようにしたので、蒸
発温度が上昇し室内ファンへの結露を防止できる空気調
和機の冷媒制御装置を提供できる。
明によれば、冷房運転時に室内ユニットの吸込空気の露
点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規定値以上になった
時に、圧縮機の運転周波数を下げるようにしたので、蒸
発温度が上昇し室内ファンへの結露を防止できる空気調
和機の冷媒制御装置を提供できる。
【0041】また冷房運転時、室内ユニットの吸込空気
の露点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規定値以上にな
った時に、電動膨張弁の開度を規定値開くようにしたの
で、室内ユニットの蒸発温度が上昇し、室内ユニットの
冷媒入口、出口での過熱が防止でき、室内ファンへの結
露が防止できる空気調和機の冷媒制御装置が提供でき
る。
の露点温度と、冷媒の蒸発温度との差が規定値以上にな
った時に、電動膨張弁の開度を規定値開くようにしたの
で、室内ユニットの蒸発温度が上昇し、室内ユニットの
冷媒入口、出口での過熱が防止でき、室内ファンへの結
露が防止できる空気調和機の冷媒制御装置が提供でき
る。
【0042】さらに、外気温度センサーにより、外気温
度が高くないときに、目標の過熱度を通常時よりも低く
するようにしたので、電動膨張弁が開く傾向となり、室
内ユニットの入口、出口での過熱が防止でき、室内ファ
ンへの結露を防止できる空気調和機の冷媒制御装置が提
供できる。
度が高くないときに、目標の過熱度を通常時よりも低く
するようにしたので、電動膨張弁が開く傾向となり、室
内ユニットの入口、出口での過熱が防止でき、室内ファ
ンへの結露を防止できる空気調和機の冷媒制御装置が提
供できる。
【0043】さらに、分岐ユニットに接続された複数台
の室内ユニットが、同時に冷房運転したときに、目標の
過熱度を下げるようにしたため、電動膨張弁が開くこと
になり、分岐ユニット内での冷媒分流が悪い場合でも、
冷媒不足により室内ユニットで過熱がとれすぎることが
なく、室内ファンへの結露を防止することのできる空気
調和機の冷媒制御装置が提供できる。
の室内ユニットが、同時に冷房運転したときに、目標の
過熱度を下げるようにしたため、電動膨張弁が開くこと
になり、分岐ユニット内での冷媒分流が悪い場合でも、
冷媒不足により室内ユニットで過熱がとれすぎることが
なく、室内ファンへの結露を防止することのできる空気
調和機の冷媒制御装置が提供できる。
【図1】本発明の実施例1および実施例2の空気調和機
の冷媒制御装置の冷凍サイクル図
の冷媒制御装置の冷凍サイクル図
【図2】同実施例1の空気調和機の冷媒制御装置の動作
チャート
チャート
【図3】同実施例2の空気調和機の冷媒制御装置の動作
チャート
チャート
【図4】同実施例3の空気調和機の冷媒制御装置の冷凍
サイクル図
サイクル図
【図5】同実施例4の空気調和機の冷媒制御装置の冷凍
サイクル図
サイクル図
【図6】従来の空気調和機の冷媒制御装置の冷凍サイク
ル図
ル図
1 室外ユニット 2 圧縮機 3 四方弁 4 室外熱交換器 5 電動膨張弁 6 電動膨張弁 7 室内ユニット 8 室内ユニット 12 制御装置 13 湿度センサー 14 湿度センサー 15 コイル温度センサー 16 コイル温度センサー
Claims (4)
- 【請求項1】 室外ユニットと室内ユニットから構成さ
れ、室外ユニットにはインバーター制御による圧縮機
と、冷媒の流れを切り換える四方弁と、室外熱交換器
と、各室内ユニットに対応し制御装置により駆動される
冷媒減圧用の電動膨張弁を設けるとともに、前記室内ユ
ニットには、室内空気の吸込み口に湿度センサーと、室
内熱交換器に冷房運転時の冷媒の蒸発温度検出用として
のコイル温度センサーを設け、冷房運転開始とともにタ
イマーをスタートさせ、一定時間経過後において、前記
湿度センサーの検出値から求めた吸込空気の露点温度
(α)と、コイル温度センサーの検出値から求めた冷媒
の蒸発温度(β)との差が、規定値(K1)以上にある
ときに、前記室外ユニットに設けた圧縮機の運転周波数
を規定値(A1)下げるように構成した空気調和機の冷
媒制御装置。 - 【請求項2】 冷房運転開始とともにタイマーをスター
トさせ、一定時間経過後において、室内ユニットに設け
た湿度センサーの検出値から求めた吸込空気の露点温度
(α)と、コイル温度センサーの検出値から求めた冷媒
の蒸発温度(β)との差が規定値(K1)以上にあると
きに、この室内ユニットに対応する電動膨張弁の開度を
規定値(B1)開くように構成した請求項1記載の空気
調和機の冷媒制御装置。 - 【請求項3】 室外ユニットに圧縮機に吸入される冷媒
の過熱度を検知することのできる検出手段を設け、室外
ユニットに設けた制御装置により過熱度が一定の規定値
(C1)となるよう電動膨張弁の開度を調整するととも
に、室外ユニットに外気温度センサーを設け、冷房運転
時に外気温度が規定値(K3)以下となったときに、前
記目標の過熱度を規定値よりも小さい値(C2)とする
ように構成した空気調和機の冷媒制御装置。 - 【請求項4】 室外ユニットに複数台の室内ユニットを
接続できる多室用空気調和機において、一方に室外ユニ
ットを他方に、複数台の室内ユニットを接続可能とする
分岐ユニットを接続し、この分岐ユニットに接続された
複数台の室内ユニットが同時に冷房運転したときに、目
標の過熱度を通常時(C1)よりも小さい値(C3)と
するように構成した請求項3記載の空気調和機の冷媒制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8126775A JPH09310927A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 空気調和機の冷媒制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8126775A JPH09310927A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 空気調和機の冷媒制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09310927A true JPH09310927A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14943632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8126775A Pending JPH09310927A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 空気調和機の冷媒制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09310927A (ja) |
Cited By (17)
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-
1996
- 1996-05-22 JP JP8126775A patent/JPH09310927A/ja active Pending
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