JPH09309019A - ピンミラーカッタの取付機構 - Google Patents
ピンミラーカッタの取付機構Info
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- JPH09309019A JPH09309019A JP13229496A JP13229496A JPH09309019A JP H09309019 A JPH09309019 A JP H09309019A JP 13229496 A JP13229496 A JP 13229496A JP 13229496 A JP13229496 A JP 13229496A JP H09309019 A JPH09309019 A JP H09309019A
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims abstract description 8
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims abstract description 8
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 4
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 241001272720 Medialuna californiensis Species 0.000 description 1
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- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
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- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピンミラーカッタの取付機構において、ピン
ミラーカッタの加工機への取付作業を容易にし、精密か
つ確実に芯出しを行えるようにすることを課題とする。 【解決手段】 円環状をなすと共に内周部に切刃が配列
されたカッタ本体が、加工機の回転駆動するカッタ取付
部に着脱可能に装着されて、一体回転するように連結さ
れたピンミラーカッタの取付機構において、前記カッタ
本体は、その外周部を前記カッタ取付部の内周部に嵌合
状態に挿入して取り付けられ、前記カッタ本体の外周面
と前記カッタ取付部の内周面は、互いに対向して面接触
するとともにカッタ取付部に対するカッタ本体の挿入方
向に向かって漸次縮径する傾斜面とされている技術が採
用される。
ミラーカッタの加工機への取付作業を容易にし、精密か
つ確実に芯出しを行えるようにすることを課題とする。 【解決手段】 円環状をなすと共に内周部に切刃が配列
されたカッタ本体が、加工機の回転駆動するカッタ取付
部に着脱可能に装着されて、一体回転するように連結さ
れたピンミラーカッタの取付機構において、前記カッタ
本体は、その外周部を前記カッタ取付部の内周部に嵌合
状態に挿入して取り付けられ、前記カッタ本体の外周面
と前記カッタ取付部の内周面は、互いに対向して面接触
するとともにカッタ取付部に対するカッタ本体の挿入方
向に向かって漸次縮径する傾斜面とされている技術が採
用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復動式内燃機関
のクランクシャフトを加工するピンミラーカッタに関す
るものであって、特にピンミラーカッタのカッタ本体
を、加工機に設けられたカッタ取付部に着脱するための
ピンミラーカッタの取付機構に関するものである。
のクランクシャフトを加工するピンミラーカッタに関す
るものであって、特にピンミラーカッタのカッタ本体
を、加工機に設けられたカッタ取付部に着脱するための
ピンミラーカッタの取付機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、往復動式内燃機関のクランクシャ
フトを加工する工具として、例えば図7に示すようなピ
ンミラーカッタがある。このピンミラーカッタ1は、円
環状をなすカッタ本体2の内周部に、複数のチップ3が
それぞれの切刃4をカッタ本体2の内周面から突出させ
た状態でボルト5によって着脱可能に取り付けられてい
る。
フトを加工する工具として、例えば図7に示すようなピ
ンミラーカッタがある。このピンミラーカッタ1は、円
環状をなすカッタ本体2の内周部に、複数のチップ3が
それぞれの切刃4をカッタ本体2の内周面から突出させ
た状態でボルト5によって着脱可能に取り付けられてい
る。
【0003】そして、このピンミラーカッタ1は、図8
に示すように、加工機6に設けられたカッタ取付部7に
その軸線を主軸(図示せず)と一致させて取り付けられ
ている。また、加工機6に設けられたチャック9,10
には、ピンミラーカッタ1の内空部を貫通して被削材で
あるクランクシャフト(図示せず)が架け渡されてい
る。
に示すように、加工機6に設けられたカッタ取付部7に
その軸線を主軸(図示せず)と一致させて取り付けられ
ている。また、加工機6に設けられたチャック9,10
には、ピンミラーカッタ1の内空部を貫通して被削材で
あるクランクシャフト(図示せず)が架け渡されてい
る。
【0004】そして、駆動時には、ピンミラーカッタ1
は主軸によって自身の軸線回りに一定方向(図7の矢印
A方向)へ回転させられる。しかも、固定保持されたク
ランクシャフトに対して、ピンミラーカッタ1は自転し
ながら公転して軸方向に適宜移動させられることで、ク
ランクシャフトはピンミラーカッタ1の切刃4によって
所定形状に加工されるようになっている。
は主軸によって自身の軸線回りに一定方向(図7の矢印
A方向)へ回転させられる。しかも、固定保持されたク
ランクシャフトに対して、ピンミラーカッタ1は自転し
ながら公転して軸方向に適宜移動させられることで、ク
ランクシャフトはピンミラーカッタ1の切刃4によって
所定形状に加工されるようになっている。
【0005】ところで、このようなピンミラーカッタ1
を用いたクランクシャフトの加工方法では、ピンミラー
カッタ1の軸線と加工機の主軸の回転軸線との同軸度が
加工精度に大きく影響を及ぼす。そのため、図7および
図9に示すように、加工機6のカッタ取付部7の内周部
に主軸と同軸をなす環状段部11を形成すると共に、ピ
ンミラーカッタ1のカッタ本体2の外周部に環状のフラ
ンジ12を形成して、これらを互いに嵌合させ、更に、
段部11の径方向中心側を向く壁面11aに凹嵌部13
を形成して、この壁面11aから突出する4つのキー部
材14(図では1つは省略されている)を嵌合させて配
設している。
を用いたクランクシャフトの加工方法では、ピンミラー
カッタ1の軸線と加工機の主軸の回転軸線との同軸度が
加工精度に大きく影響を及ぼす。そのため、図7および
図9に示すように、加工機6のカッタ取付部7の内周部
に主軸と同軸をなす環状段部11を形成すると共に、ピ
ンミラーカッタ1のカッタ本体2の外周部に環状のフラ
ンジ12を形成して、これらを互いに嵌合させ、更に、
段部11の径方向中心側を向く壁面11aに凹嵌部13
を形成して、この壁面11aから突出する4つのキー部
材14(図では1つは省略されている)を嵌合させて配
設している。
【0006】これらキー部材14は略直方体形状とさ
れ、図7におけるピンミラーカッタ1の平面視で90゜
間隔に十字の方向に配設され、それぞれのキー部材14
の幅方向中心線mが径方向中心P(軸線)で交差するよ
うに、正確に位置決めされた各凹嵌部13に嵌合され
て、ボルト15で固定されている。
れ、図7におけるピンミラーカッタ1の平面視で90゜
間隔に十字の方向に配設され、それぞれのキー部材14
の幅方向中心線mが径方向中心P(軸線)で交差するよ
うに、正確に位置決めされた各凹嵌部13に嵌合され
て、ボルト15で固定されている。
【0007】また、カッタ本体2の外周部には、キー部
材14と同一幅の断面長方形のキー溝17(図7および
図10参照)がキー部材14と同一配置で形成され、こ
れらキー部材14に対してキー溝17を嵌合させること
により、カッタ取付部7の段部11に対するカッタ本体
1の径方向の移動を拘束して同軸度を高めるようにして
いる。
材14と同一幅の断面長方形のキー溝17(図7および
図10参照)がキー部材14と同一配置で形成され、こ
れらキー部材14に対してキー溝17を嵌合させること
により、カッタ取付部7の段部11に対するカッタ本体
1の径方向の移動を拘束して同軸度を高めるようにして
いる。
【0008】そして、カッタ本体2をカッタ取付部7に
装着するにあたっては、カッタ本体2のフランジ12を
カッタ取付部7の段部11に嵌合すると共に、4つのキ
ー溝17をキー部材14にそれぞれ嵌合させることで、
カッタ本体2の軸線が、段部11の軸線に一致するよう
カッタ取付部7に装着される。カッタ本体2のフランジ
12と段部11とには、略半月状凹部18aおよび18
b(全体で円形凹部18を構成する)がそれぞれ形成さ
れ、この円形凹部18に略半月状の切欠を有するクラン
パー9が回動可能に取り付けられている。このクランパ
ー9を、フランジ12の凹部18a上に回動させること
で、カッタ本体2はカッタ取付部7に堅固に固定され、
ピンミラーカッタ1の加工機6への取付が完了する。
装着するにあたっては、カッタ本体2のフランジ12を
カッタ取付部7の段部11に嵌合すると共に、4つのキ
ー溝17をキー部材14にそれぞれ嵌合させることで、
カッタ本体2の軸線が、段部11の軸線に一致するよう
カッタ取付部7に装着される。カッタ本体2のフランジ
12と段部11とには、略半月状凹部18aおよび18
b(全体で円形凹部18を構成する)がそれぞれ形成さ
れ、この円形凹部18に略半月状の切欠を有するクラン
パー9が回動可能に取り付けられている。このクランパ
ー9を、フランジ12の凹部18a上に回動させること
で、カッタ本体2はカッタ取付部7に堅固に固定され、
ピンミラーカッタ1の加工機6への取付が完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カッタ本体
2の軸線とカッタ取付部7の軸線とが一致せずにずれた
状態で取り付けられてしまうと、被加工物を精密に真円
に加工できなくなってしまうことから、カッタ本体2の
芯出しを正確に行う必要がある。しかしながら、上述し
た構造のピンミラーカッタ1の取付機構では、カッタ本
体2の取り付け作業における容易性を考慮して、カッタ
本体2のフランジ12とカッタ取付部7の段部11との
間に一定のクリアランスが設けられているために、カッ
タ本体2とカッタ取付部7との軸線を正確に一致させて
取り付けることが難しく、芯出し作業に手間がかかって
いた。
2の軸線とカッタ取付部7の軸線とが一致せずにずれた
状態で取り付けられてしまうと、被加工物を精密に真円
に加工できなくなってしまうことから、カッタ本体2の
芯出しを正確に行う必要がある。しかしながら、上述し
た構造のピンミラーカッタ1の取付機構では、カッタ本
体2の取り付け作業における容易性を考慮して、カッタ
本体2のフランジ12とカッタ取付部7の段部11との
間に一定のクリアランスが設けられているために、カッ
タ本体2とカッタ取付部7との軸線を正確に一致させて
取り付けることが難しく、芯出し作業に手間がかかって
いた。
【0010】本発明は、このような課題に鑑みて、ピン
ミラーカッタの加工機への取付作業を容易にし、精密か
つ確実に芯出しを行えるようにしたピンミラーカッタの
取付機構を提供することを目的とする。
ミラーカッタの加工機への取付作業を容易にし、精密か
つ確実に芯出しを行えるようにしたピンミラーカッタの
取付機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のピンミラーカッターの取付機構では、円環状を
なすと共に内周部に切刃が配列されたカッタ本体が、加
工機の回転駆動するカッタ取付部に着脱可能に装着され
て、一体回転するように連結されたピンミラーカッタの
取付機構において、前記カッタ本体は、その外周部を前
記カッタ取付部の内周部に嵌合状態に挿入して取り付け
られ、前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部の内
周面は、互いに対向して面接触するとともにカッタ取付
部に対するカッタ本体の挿入方向に向かって漸次縮径す
る傾斜面とされている技術が採用される。
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のピンミラーカッターの取付機構では、円環状を
なすと共に内周部に切刃が配列されたカッタ本体が、加
工機の回転駆動するカッタ取付部に着脱可能に装着され
て、一体回転するように連結されたピンミラーカッタの
取付機構において、前記カッタ本体は、その外周部を前
記カッタ取付部の内周部に嵌合状態に挿入して取り付け
られ、前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部の内
周面は、互いに対向して面接触するとともにカッタ取付
部に対するカッタ本体の挿入方向に向かって漸次縮径す
る傾斜面とされている技術が採用される。
【0012】このピンミラーカッターの取付機構では、
カッタ本体の外周部に形成された外周面とカッタ取付部
の内周部に形成された内周面とが、互いに対向して面接
触するとともにカッタ取付部に対するカッタ本体の挿入
方向に向かって漸次縮径する傾斜面とされているので、
カッタ取付部の内周部にカッタ本体の外周部を挿入して
嵌合させる際に、カッタ取付部の内周面にカッタ本体の
外周面が当接するとともに前記内周面に沿って前記外周
面が案内されて嵌合される。このとき、前記内周面と前
記外周面が全周に亙って面接触するとともに位置決めさ
れ、カッタ本体とカッタ取付部との互いの軸線が一致し
て芯合わせされる。
カッタ本体の外周部に形成された外周面とカッタ取付部
の内周部に形成された内周面とが、互いに対向して面接
触するとともにカッタ取付部に対するカッタ本体の挿入
方向に向かって漸次縮径する傾斜面とされているので、
カッタ取付部の内周部にカッタ本体の外周部を挿入して
嵌合させる際に、カッタ取付部の内周面にカッタ本体の
外周面が当接するとともに前記内周面に沿って前記外周
面が案内されて嵌合される。このとき、前記内周面と前
記外周面が全周に亙って面接触するとともに位置決めさ
れ、カッタ本体とカッタ取付部との互いの軸線が一致し
て芯合わせされる。
【0013】請求項2記載のピンミラーカッターの取付
機構では、前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部
の内周面は、カッタ取付部の軸線方向に対する傾斜角度
が10゜から45゜の範囲に設定されている技術が採用
される。
機構では、前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部
の内周面は、カッタ取付部の軸線方向に対する傾斜角度
が10゜から45゜の範囲に設定されている技術が採用
される。
【0014】このピンミラーカッターの取付機構では、
前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部の内周面の
傾斜角度が10゜未満の場合には、加工時においてカッ
タ本体を軸線方向に係止する支持力が低下するという不
都合があり、45゜を超えた場合には、前記外周面と内
周面の幅が広くなり摺動範囲が拡大して位置決め精度が
低下するという不都合があることを考慮して、前記傾斜
角度を10゜から45゜の範囲に設定することによっ
て、カッタ本体を係止するための十分な支持力とさらに
精密な芯出しを確保している。
前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部の内周面の
傾斜角度が10゜未満の場合には、加工時においてカッ
タ本体を軸線方向に係止する支持力が低下するという不
都合があり、45゜を超えた場合には、前記外周面と内
周面の幅が広くなり摺動範囲が拡大して位置決め精度が
低下するという不都合があることを考慮して、前記傾斜
角度を10゜から45゜の範囲に設定することによっ
て、カッタ本体を係止するための十分な支持力とさらに
精密な芯出しを確保している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を図1から図6を参照して説明するが、上述した従来技
術と同様の部分または部材には同一の符号を用いてその
説明を省略する。これらの図において、符号21はピン
ミラーカッタ、22はカッタ本体、23はカッタ取付
部、24はフランジ、25は環状テーパ部を示すもので
ある
を図1から図6を参照して説明するが、上述した従来技
術と同様の部分または部材には同一の符号を用いてその
説明を省略する。これらの図において、符号21はピン
ミラーカッタ、22はカッタ本体、23はカッタ取付
部、24はフランジ、25は環状テーパ部を示すもので
ある
【0016】図1および図2において、ピンミラーカッ
タ21のカッタ本体22とカッタ取付部23とは、カッ
タ本体22の外周部に形成された環状のフランジ24と
カッタ取付部23の内周部に加工機6の主軸と同軸をな
す環状テーパ部25とを互いに嵌合させて取り付けられ
る。
タ21のカッタ本体22とカッタ取付部23とは、カッ
タ本体22の外周部に形成された環状のフランジ24と
カッタ取付部23の内周部に加工機6の主軸と同軸をな
す環状テーパ部25とを互いに嵌合させて取り付けられ
る。
【0017】前記フランジ24の外周面24aおよび前
記環状テーパ部25の内周面25aとは、図2に示すよ
うに、互いに対向して面接触するとともにカッタ取付部
23に対するカッタ本体22の挿入方向(図中の矢印
B)に向かって漸次縮径する傾斜面とされている。さら
に、前記フランジ24の外周面24aと前記環状テーパ
部25の内周面25aは、カッタ取付部23の軸線方向
に対する傾斜角度θがそれぞれ10゜から45゜の範囲
に設定され、本実施形態では、この傾斜角度θを15゜
に設定している。
記環状テーパ部25の内周面25aとは、図2に示すよ
うに、互いに対向して面接触するとともにカッタ取付部
23に対するカッタ本体22の挿入方向(図中の矢印
B)に向かって漸次縮径する傾斜面とされている。さら
に、前記フランジ24の外周面24aと前記環状テーパ
部25の内周面25aは、カッタ取付部23の軸線方向
に対する傾斜角度θがそれぞれ10゜から45゜の範囲
に設定され、本実施形態では、この傾斜角度θを15゜
に設定している。
【0018】また、本実施形態においては、図3および
図4に示すようなキー溝34が、カッタ本体22のフラ
ンジ24に90゜の等間隔で形成されている。このキー
溝34は、台形断面を有しているが、幅の異なる下と上
の開口部34a,34bに対して、カッタ本体22の回
転方向(図中の矢印A)前方側に位置する側面は、回転
方向に直交する平面34cをなし、回転方向後方側の側
面が傾斜面34dとされている。
図4に示すようなキー溝34が、カッタ本体22のフラ
ンジ24に90゜の等間隔で形成されている。このキー
溝34は、台形断面を有しているが、幅の異なる下と上
の開口部34a,34bに対して、カッタ本体22の回
転方向(図中の矢印A)前方側に位置する側面は、回転
方向に直交する平面34cをなし、回転方向後方側の側
面が傾斜面34dとされている。
【0019】これに対して、図5および図6に示すカッ
タ取付部23のキー部材35は、少なくとも環状テーパ
部25の内周面25aから突出する部分が断面台形状を
呈しているが、互いに対向する幅広の底面35aおよび
幅の狭い上面35bに対して、回転方向(矢視A参照)
前方に位置する側面がこの回転方向に直交する基準面3
5cをなし、回転方向後方に位置する傾斜側面35d
は、キー溝34の傾斜面34dと同一角度に傾斜して構
成されている。しかも、キー部材35の台形断面は、キ
ー溝34の台形断面とほぼ同一寸法に形成されている。
タ取付部23のキー部材35は、少なくとも環状テーパ
部25の内周面25aから突出する部分が断面台形状を
呈しているが、互いに対向する幅広の底面35aおよび
幅の狭い上面35bに対して、回転方向(矢視A参照)
前方に位置する側面がこの回転方向に直交する基準面3
5cをなし、回転方向後方に位置する傾斜側面35d
は、キー溝34の傾斜面34dと同一角度に傾斜して構
成されている。しかも、キー部材35の台形断面は、キ
ー溝34の台形断面とほぼ同一寸法に形成されている。
【0020】このピンミラーカッター21の取付機構で
は、カッタ本体22のフランジ24に形成された外周面
24aとカッタ取付部23の環状テーパ部25に形成さ
れた内周面25aとが、互いに対向して面接触するとと
もにカッタ取付部23に対するカッタ本体22の挿入方
向に向かって漸次縮径する傾斜面とされているので、カ
ッタ取付部23の環状テーパ部25にカッタ本体22の
フランジ24を挿入して嵌合させる際に、カッタ取付部
23の内周面25aにカッタ本体22の外周面24aが
当接するとともに前記内周面25aに沿って前記外周面
24aが案内されて嵌合される。このとき、前記内周面
25aおよび前記外周面24aは、カッタ取付部23お
よびカッタ本体22の軸線にそれぞれ一致した軸線を有
する円錐面とされていることから、全周に亙って面接触
するとともに位置決めされ、カッタ本体22とカッタ取
付部23との軸線が一致して芯合わせされる。
は、カッタ本体22のフランジ24に形成された外周面
24aとカッタ取付部23の環状テーパ部25に形成さ
れた内周面25aとが、互いに対向して面接触するとと
もにカッタ取付部23に対するカッタ本体22の挿入方
向に向かって漸次縮径する傾斜面とされているので、カ
ッタ取付部23の環状テーパ部25にカッタ本体22の
フランジ24を挿入して嵌合させる際に、カッタ取付部
23の内周面25aにカッタ本体22の外周面24aが
当接するとともに前記内周面25aに沿って前記外周面
24aが案内されて嵌合される。このとき、前記内周面
25aおよび前記外周面24aは、カッタ取付部23お
よびカッタ本体22の軸線にそれぞれ一致した軸線を有
する円錐面とされていることから、全周に亙って面接触
するとともに位置決めされ、カッタ本体22とカッタ取
付部23との軸線が一致して芯合わせされる。
【0021】また、カッタ本体22の外周面24aとカ
ッタ取付部23の内周面25aの傾斜角度θを15゜と
し、10゜から45゜の範囲内に設定することによっ
て、カッタ本体22を係止するための十分な支持力とよ
り精密な芯出しを確保している。すなわち、傾斜角度θ
が10゜未満の場合には、加工時においてカッタ本体を
軸線方向に係止する支持力が低下するという不都合があ
り、45゜を超えた場合には、前記外周面24aと内周
面25aの幅が広くなり摺動範囲が拡大して位置決め精
度が低下するという不都合があるためである。
ッタ取付部23の内周面25aの傾斜角度θを15゜と
し、10゜から45゜の範囲内に設定することによっ
て、カッタ本体22を係止するための十分な支持力とよ
り精密な芯出しを確保している。すなわち、傾斜角度θ
が10゜未満の場合には、加工時においてカッタ本体を
軸線方向に係止する支持力が低下するという不都合があ
り、45゜を超えた場合には、前記外周面24aと内周
面25aの幅が広くなり摺動範囲が拡大して位置決め精
度が低下するという不都合があるためである。
【0022】さらに、カッタ本体22をカッタ取付部2
3に装着する際、キー溝34をキー部材35に嵌合させ
ると、キー溝34は、傾斜面34dがキー部材35の傾
斜側面35dにガイドされて互いに嵌まり合い、キー溝
34の平面34cがキー部材35の基準面35cに当接
した状態で、係止させられる。この状態で、カッタ本体
22はカッタ取付部23と精密に芯出しされたことにな
る。
3に装着する際、キー溝34をキー部材35に嵌合させ
ると、キー溝34は、傾斜面34dがキー部材35の傾
斜側面35dにガイドされて互いに嵌まり合い、キー溝
34の平面34cがキー部材35の基準面35cに当接
した状態で、係止させられる。この状態で、カッタ本体
22はカッタ取付部23と精密に芯出しされたことにな
る。
【0023】また、この状態で、カッタ本体22をカッ
タ取付部23にクランパー19で固定し、一体に回転駆
動させると、加工機6のカッタ取付部23側の回転(切
削)トルクをカッタ本体22に伝達する部分が、回転方
向に対して直角なキー部材35の基準面35cとキー溝
34の平面34cとによる面接触によって構成されるこ
とから、トルクの伝達が確実で伝達力が高い。
タ取付部23にクランパー19で固定し、一体に回転駆
動させると、加工機6のカッタ取付部23側の回転(切
削)トルクをカッタ本体22に伝達する部分が、回転方
向に対して直角なキー部材35の基準面35cとキー溝
34の平面34cとによる面接触によって構成されるこ
とから、トルクの伝達が確実で伝達力が高い。
【0024】上述のように、本実施形態によれば、カッ
タ本体22とカッタ取付部23との芯出しが精密かつ確
実に行え、カッタ取付部23側の回転トルクを確実且つ
強力にカッタ本体22に伝達できる。
タ本体22とカッタ取付部23との芯出しが精密かつ確
実に行え、カッタ取付部23側の回転トルクを確実且つ
強力にカッタ本体22に伝達できる。
【0025】なお、上述の各実施形態では、カッタ本体
22およびカッタ取付部23における外周面24aおよ
び内周面25aの全面を前記傾斜角度θを有する傾斜面
としたが、該傾斜面をカッタ本体22の挿入方向に部分
的に形成しても構わない。例えば、カッタ本体の外周面
およびカッタ取付部の内周面において、上面側のみを傾
斜面とし、下面側を軸線に沿った垂直面としてもよい。
また、キー部材とキー溝を4つづつ設けたが、これに限
定されることなく、精密な芯出しができれば他の適宜の
数、例えば等間隔に3つづつ設けるようにしてもよい。
22およびカッタ取付部23における外周面24aおよ
び内周面25aの全面を前記傾斜角度θを有する傾斜面
としたが、該傾斜面をカッタ本体22の挿入方向に部分
的に形成しても構わない。例えば、カッタ本体の外周面
およびカッタ取付部の内周面において、上面側のみを傾
斜面とし、下面側を軸線に沿った垂直面としてもよい。
また、キー部材とキー溝を4つづつ設けたが、これに限
定されることなく、精密な芯出しができれば他の適宜の
数、例えば等間隔に3つづつ設けるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)請求項1記載のピンミラーカッターの取付機構に
よれば、カッタ本体の外周面とカッタ取付部の内周面と
が、カッタ本体の挿入方向に向かって漸次縮径する傾斜
面とされているので、カッタ取付部の内周部にカッタ本
体の外周部を挿入して嵌合させると位置決めされ、カッ
タ本体とカッタ取付部との芯出しを精密かつ確実に行う
ことができる。したがって、カッタ本体の取付時におけ
る芯出し作業が容易になるとともに、被加工物を高精度
な真円に加工することができる。
よれば、カッタ本体の外周面とカッタ取付部の内周面と
が、カッタ本体の挿入方向に向かって漸次縮径する傾斜
面とされているので、カッタ取付部の内周部にカッタ本
体の外周部を挿入して嵌合させると位置決めされ、カッ
タ本体とカッタ取付部との芯出しを精密かつ確実に行う
ことができる。したがって、カッタ本体の取付時におけ
る芯出し作業が容易になるとともに、被加工物を高精度
な真円に加工することができる。
【0027】(2)請求項2記載のピンミラーカッター
の取付機構によれば、カッタ本体の外周面およびカッタ
取付部の内周面の軸線方向に対する傾斜角度を10゜か
ら45゜の範囲に設定することによって、加工時におい
てカッタ本体を係止するための十分な支持力とさらに精
密な芯出しを確保することができる。
の取付機構によれば、カッタ本体の外周面およびカッタ
取付部の内周面の軸線方向に対する傾斜角度を10゜か
ら45゜の範囲に設定することによって、加工時におい
てカッタ本体を係止するための十分な支持力とさらに精
密な芯出しを確保することができる。
【図1】本発明の一実施形態によるピンミラーカッタの
要部平面図である。
要部平面図である。
【図2】図1のY−Y線断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるピンミラーカッタの
カッタ本体のキー溝の部分の平面図である。
カッタ本体のキー溝の部分の平面図である。
【図4】図3におけるキー溝を矢印C方向から見た図で
ある。
ある。
【図5】本発明の一実施形態によるキー部材の平面図で
ある。
ある。
【図6】図5のZ−Z線断面図である。
【図7】従来のピンミラーカッタの要部平面図である。
【図8】ピンミラーカッタが取り付けられた加工機の概
略構成図である。
略構成図である。
【図9】図7のX−X線断面図である。
【図10】カッタ本体のキー溝の部分の側面図である。
21 ピンミラーカッタ 22 カッタ本体 23 カッタ取付部 24 フランジ 24a 外周面 25 環状テーパ部 25a 内周面 θ 傾斜角度
Claims (2)
- 【請求項1】円環状をなすと共に内周部に切刃が配列さ
れたカッタ本体が、加工機の回転駆動するカッタ取付部
に着脱可能に装着されて、一体回転するように連結され
たピンミラーカッタの取付機構において、 前記カッタ本体は、その外周部を前記カッタ取付部の内
周部に嵌合状態に挿入して取り付けられ、 前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部の内周面
は、互いに対向して面接触するとともにカッタ取付部に
対するカッタ本体の挿入方向に向かって漸次縮径する傾
斜面とされていることを特徴とするピンミラーカッタの
取付機構。 - 【請求項2】請求項1記載のピンミラーカッタの取付機
構において、 前記カッタ本体の外周面と前記カッタ取付部の内周面
は、カッタ取付部の軸線方向に対する傾斜角度が10゜
から45゜の範囲に設定されていることを特徴とするピ
ンミラーカッタの取付機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13229496A JPH09309019A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | ピンミラーカッタの取付機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13229496A JPH09309019A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | ピンミラーカッタの取付機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09309019A true JPH09309019A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15077932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13229496A Pending JPH09309019A (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | ピンミラーカッタの取付機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09309019A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6068430A (en) * | 1998-01-22 | 2000-05-30 | Mitsubishi Materials Corporation | Mounting mechanism for a pin mirror cutter |
US6374712B1 (en) * | 1997-09-09 | 2002-04-23 | Kennametal Pc Inc. | Disk milling cutter and suitable indexable insert |
JP2005530622A (ja) * | 2002-05-22 | 2005-10-13 | ハルトメタル−ベルクツォイグファブリック パウル ホルン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 工作機械、特にフライス加工機 |
US7938599B2 (en) | 2003-11-04 | 2011-05-10 | Mitsubishi Materials Corporation | Pin mirror cutter, and throw-away tip mounted on the pin mirror cutter |
US8079789B2 (en) * | 2006-10-20 | 2011-12-20 | Kennametal Widia Produktions Gmbh & Co. Kg | Tool coupling |
US8858132B2 (en) | 2005-08-08 | 2014-10-14 | Kennametal Inc. | Cutting insert |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP13229496A patent/JPH09309019A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6374712B1 (en) * | 1997-09-09 | 2002-04-23 | Kennametal Pc Inc. | Disk milling cutter and suitable indexable insert |
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JP2005530622A (ja) * | 2002-05-22 | 2005-10-13 | ハルトメタル−ベルクツォイグファブリック パウル ホルン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 工作機械、特にフライス加工機 |
US7938599B2 (en) | 2003-11-04 | 2011-05-10 | Mitsubishi Materials Corporation | Pin mirror cutter, and throw-away tip mounted on the pin mirror cutter |
US8388269B2 (en) | 2003-11-04 | 2013-03-05 | Mitsubishi Materials Corporation | Pin mirror cutter |
US8858132B2 (en) | 2005-08-08 | 2014-10-14 | Kennametal Inc. | Cutting insert |
US8079789B2 (en) * | 2006-10-20 | 2011-12-20 | Kennametal Widia Produktions Gmbh & Co. Kg | Tool coupling |
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Legal Events
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