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JPH09308292A - ブラシレスモータの駆動装置およびこれを用いた位置決めテーブル - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置およびこれを用いた位置決めテーブル

Info

Publication number
JPH09308292A
JPH09308292A JP13968296A JP13968296A JPH09308292A JP H09308292 A JPH09308292 A JP H09308292A JP 13968296 A JP13968296 A JP 13968296A JP 13968296 A JP13968296 A JP 13968296A JP H09308292 A JPH09308292 A JP H09308292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thrust
motor
drive
coil
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13968296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Makita
義範 牧田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13968296A priority Critical patent/JPH09308292A/ja
Publication of JPH09308292A publication Critical patent/JPH09308292A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータにおける相切り換え位置付
近の推力またはトルク低下を極力小さく抑え、推力また
はトルクリップルを除去する。 【解決手段】 ブラシレスモータの固定子2側または可
動子3側のモータ結合部に、モータの発生する推力また
はトルクを検出する推力またはトルク検出器13を設置
し、モータ駆動装置に、前記検出器からの推力またはト
ルク信号を駆動指令値に負帰還する手段14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の駆動装置およびこれを用いた位置決めテーブル装置に
関するものであり、特に一定速度で位置決めテーブル装
置を移動するスキャン型半導体露光装置等の半導体露光
装置に適用されて好適なブラシレスモータの駆動装置お
よびこれを用いた位置決めテーブル装置に関するもので
ある。また本発明は、一定速度で加工物や検査物を移動
する必要のある高精度NCマシンや高精度検査装置等に
も利用できるものである。さらに、本発明のモータ駆動
回路は、ジッタまたはワウフラッタを嫌う、あらゆるブ
ラシレスモータの駆動回路にも有効である。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の位置決めテーブル装置の
概略構成図である。電気回路以外の部分は平面図で示し
てある。この図に示すような従来の位置決めテーブル装
置は、4相のコイルを一直線上に並べたリニアモータコ
イル104を備えている。リニアモータコイル104は
コイル支持材103に支持されており、リニアモータコ
イル104を構成するコイルの並ぶ方向と平行に、一対
のガイド102が設けられている。ガイド102には上
下一対のテーブル天板101が案内部112a,112
bを介してリニアモータコイル104を挟持するように
取り付けられており、上下一対のテーブル天板101は
ガイド102によって前記コイルの並ぶ方向に摺動自在
に案内される。案内部112aとガイド102のガイド
面102aはテーブル天板101の左右方向(図5の紙
面における上下方向)の移動を規制し、案内部112b
とガイド102のガイド面102bはテーブル天板10
1の上下方向(図5の紙面に対し表裏の方向)の移動を
規制する。案内部112a,112bとしては、位置決
め精度やメンテナンス性を考慮し、転がり、摺動、静圧
案内などが適宜用いられる。上下一対のテーブル天板1
01の各々には可動磁石105が取り付けられ、可動磁
石105は前記コイルの並ぶ方向に永久磁石を極性を交
互にして4つ並べて構成されている。そして各可動磁石
105はリニアモータコイル104を介して互いに異な
る極性どうしが向かい合うようにしてテーブル天板10
1に取り付けられている。
【0003】また、ガイド102の側方にはテーブル天
板101の位置を検出するリニアスケールなどの位置検
出器106が設けられている。位置検出器106にはテ
ーブルの位置検出信号を得るカウンタユニット107が
接続され、カウンタユニット107には各コイル相を切
り替えるための相切り替えコントローラ109が接続さ
れている。相切り替えコントローラ109は、カウンタ
ユニット107からのテーブル位置信号に応じて、スイ
ッチ110を切り替え制御するものである。各スイッチ
110ごとにはコイル相が電流アンプ111を介して接
続されており、相切り替えコントローラ109から出力
されるコイル選択信号によりスイッチ110が切り替え
制御されて各コイルへの通電が切り替えられる。また、
カウンタユニット107にはテーブルの目標位置とカウ
ンタユニット107から得られる現在位置との差分を演
算し、各スイッチ110へ指令値として出力するサーボ
コントローラ108が接続されている。サーボコントロ
ーラ108、相切り替えコントローラ109、スイッチ
110、および電流アンプ111によりテーブル制御部
を構成している。
【0004】図6は、図5の位置決めテーブル装置に備
えられたリニアモータコイルの通電パターンを示す図
で、図5のリニアモータコイル104および可動磁石1
05をその配列方向に切った断面を示している。図6
中、リニアモータコイルを構成する4つのコイルを図中
左から便宜上コイル1ないし2とする。また記号Aおよ
びBはコイルに流れる電流の向きを示し、記号Aは図面
正面から見て手前向きの電流方向を示し、記号Bは図面
正面から見て奥向きの電流方向を示している。
【0005】図6の(a)〜(k)に示すように可動磁
石105の位置によって通電するコイルおよびそのコイ
ルに流れる電流の向きを切り替え、同一方向に推力を発
生させることで、可動磁石105を所定の方向に移動さ
せるとともにテーブルを移動させている。
【0006】図7は上記従来例のテーブル制御部の詳細
図である。簡単に動作を説明するため、コイル1,2の
みを記す。同図において、120はモータに電流を供給
するパワーアンプ、121はモータの駆動電流を検出す
る電流検出抵抗、122は電流検出抵抗121の電位差
より駆動電流を検出するオペアンプ、123は各検出電
流を各コイルの電流指令値に負帰還させる差分器であ
る。
【0007】上記のように電流を供給するパワーアンプ
120、駆動電流を検出する電流検出抵抗121および
オペアンプ122、各検出電流を各電流指令値に負帰還
させる差分器123より図5に示す電流アンプ111が
構成されている。
【0008】サーボコントローラ108からは3[A]
の電流を流すように電流指令値が出力されているものと
する。相切り替えコントローラ109からはスイッチ1
10を切り替えるオン・オフのデジタル信号が出力され
る。この時コイル1が選択されているとすると、コイル
1のスイッチ110は接点aの側に選択され、コイル1
の電流指令値1は3[A]となり、コイル2のスイッチ
110は接点bの側に選択され、コイル2の電流指令値
2は0[A]となる。この時可動磁石がある速度V[m
/sec]をもって移動していると、モータの推力定数
をT[N/A]、コイル1および2の抵抗値をR[Ω]
として、その時コイル1および2には逆起電力E[V]
(E=T・V)が発生するが、電流アンプ111を図7
のように負帰還アンプとして構成すると、コイル1のパ
ワーアンプ120は出力電圧V1[V](V1=E+3
R)を出力して電流指令値1の通りに3[A]の電流を
流し、コイル2のパワーアンプ120は逆起電力E
[V]を打ち消す出力電圧V2[V](V2=E)を出
力して電流指令値2の通り電流を流さない、すなわちオ
ープン状態を作り出すことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、次に示
すように、上記従来例では磁束発生手段である可動磁石
105の磁束密度分布が原理的に方形波状に作れないこ
とと、リニアモータコイル104に駆動方向の幅がある
ために、通電するリニアモータコイル104に一定の駆
動電流を流しても、可動磁石105とリニアモータコイ
ル104の位置関係により推力が波状に変化する、すな
わち推力リップルが発生するという問題点がある。
【0010】図8はリニアモータのコイルと可動磁石の
構成および可動磁石内の位置における磁束密度分布を表
わす図である。図8におけるコイルと可動磁石の位置関
係は丁度図6の(f)と同じであり、この時コイル2が
選択され、図の方向に電流が流れている。磁界中の電流
に発生する力Fは磁束密度Bと電流Iの積に比例するの
で、この時可動磁石に発生する推力は磁束密度のグラフ
の斜線部分を積分したもの、すなわち斜線部分の面積に
比例することになる。図8の磁束密度分布のグラフが示
すように磁束密度は方形波状ではなく波状になるため、
コイルの切り換え位置付近では磁束密度が低下し、した
がってコイルの切り換え位置付近では推力も低下するこ
とになる。
【0011】図9はリニアモータコイルに一定の電流を
流し、可動磁石が図6の(a)から(j)まで移動した
時の可動磁石にかかる推力を表した図である。この図が
示すように、各コイルに一定の電流を流した場合は、可
動磁石の可動範囲の両端(a)および(k)付近と、コ
イルの切り換え位置(b)〜(j)付近で推力が低下し
ている。
【0012】従来の位置決めテーブル装置に備えられた
サーボコントローラ108は、位置決めテーブル装置の
位置決め精度、応答性等のサーボ特性(追従性)を考慮
して最適のゲインに調整されるが、このように推力の低
下があると目標速度や目標位置に対する誤差が大きくな
ったり、振動的になる等のサーボ特性の悪化を引き起こ
す。
【0013】特に半導体露光装置において、定速駆動中
に露光(スキャン)動作を行なう場合、こうした速度ム
ラは回路パターンの焼き付け精度を悪化させるため好ま
しくない。また、目標位置近傍で推力ムラがあると位置
決め精度の悪化、位置決め時間の延長等の悪影響を制御
系に及ぼすので好ましくない。同様の問題は回転型のモ
ータにもある。すなわち、回転型のモータにおいてもト
ルクムラ等の問題があり、それを用いて位置決めする場
合、位置決め精度の悪化、位置決め時間の延長等の悪影
響を制御系に及ぼす。
【0014】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたものであって、ブラシレスモータにおける相切り換
え位置付近の推力(回転型モータではトルク)低下を極
力小さく抑えることを目的としている。また、それによ
り位置決め精度が高く、位置決め時間の短い位置決めテ
ーブル装置を提供することをさらなる目的としている。
【0015】また、磁石は製造ロットにより磁力強度に
ばらつきが発生するので、その製造ロット毎にサーボゲ
インを調整せねばならず、例えば、モータの交換等を行
なった時はサーボコントローラ108のサーボゲインを
再調整しなければならなくなる。本発明はモータを交換
した場合でもサーボコントローラのサーボゲインの再調
整を不要にするという効果もある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】この目的を達
成するため本発明では、ブラシレスモータの駆動装置で
あって、モータの固定子側もしくは可動子側のモータ結
合部に、モータの発生する推力もしくはトルクを検出す
る推力検出器もしくはトルク検出器を備え、前記推力検
出器もしくはトルク検出器からの推力もしくはトルク信
号を駆動指令値に負帰還する構成によりモータの持つ推
力リップルまたはトルクリップルを補償する。
【0017】前記ブラシレスモータが、単相モータであ
る場合には、本発明に従って、前記推力検出器もしくは
トルク検出器からの推力もしくはトルク信号を駆動指令
値に負帰還し、推力指令型もしくはトルク指令型ドライ
バアンプを構成することが可能となる。
【0018】前記ブラシレスモータが、多相ブラシレス
モータである場合には、本発明に従って、駆動相におい
ては前記推力検出器もしくはトルク検出器からの推力信
号もしくはトルク信号を駆動指令値に負帰還し、非駆動
相においては電流検出器からの電流信号をゼロである駆
動指令値に負帰還することにより推力指令型もしくはト
ルク指令型ドライバアンプを構成することが可能とな
る。
【0019】前記推力検出器もしくはトルク検出器とし
ては、ロードセル等の圧力検出器を用いることも可能で
ある。また、バネ要素と静電容量センサもしくは渦電流
センサもしくはマイクロエンコーダ等の位置検出器から
構成することも可能であり、この場合は高分解能の位置
検出器を用いることによって精度の高い推力検出もしく
はトルク検出が行なえる。さらに、モータの可動子側に
備えられた加速度検出器を用いることも可能である。
【0020】このようなブラシレスモータ駆動装置は、
例えば位置決めテーブル装置に好ましく用いられ、また
かかる位置決めテーブル装置は、半導体露光装置に好ま
しく用いられる。
【0021】なお、本発明の類似の特許として、特願平
5−30530および特願平7−237887などに開
示されたもの等があるが、これらはサーボコントローラ
109内の推力補正方法に関するものであり、ブラシレ
スモータの推力またはトルクを検出して推力またはトル
クのリップルを補償する本願発明とは別個のものであ
る。
【0022】
【実施例】
(第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例に係る
位置決めテーブル装置の概略構成を示す平面図である。
図1の位置決めテーブル装置は、図6に示す従来のもの
と同様に4相のコイルを一直線上に並べたリニアモータ
コイル4を備えている。リニアモータコイル4はコイル
支持材3に支持されており、リニアモータコイル4を構
成するコイルの並ぶ方向と平行に、左右(図1の紙面に
おける上下方向)一対のガイド2(ガイド面2a,2
b)が設けられている。ガイド2には上下(図1の紙面
に対し表裏方向)一対のテーブル天板1が案内部12
(12a,12b)を介してリニアモータコイル4を挟
持するように取り付けられており、上下一対のテーブル
天板1はガイド2によって前記コイルの並ぶ方向に摺動
自在に案内される。ガイド面2aと案内部12aはテー
ブル天板1の左右方向の位置を規制し、ガイド面2bと
案内部12bはテーブル天板1の上下方向の位置を規制
する。案内部12としては、位置決め精度やメンテナン
ス性を考慮し、転がり、摺動、静圧案内等が用いられ
る。上下一対のテーブル天板1の各々には可動磁石5が
取り付けられ、可動磁石5は前記コイルの並ぶ方向に永
久磁石を極性を交互にして4つ並べて構成されている。
そして各可動磁石5はリニアモータコイル4を介して互
いに異なる極性どうしが向き合うようにして上下のテー
ブル天板1に取り付けられている。
【0023】また、ガイド2の側方にはテーブル天板1
の位置を検出するリニアスケール等の位置検出器6が設
けられている。位置検出器6にはテーブルの位置信号を
得るカウンタユニット7が接続され、カウンタユニット
7には各コイル相を切り替えるための相切り替えコント
ローラ9が接続されている。相切り替えコントローラ9
は、カウンタユニット7からのテーブル位置信号に応じ
て、スイッチ10を切り替え制御するものである。各ス
イッチ10毎にはコイル相が電流アンプ11を介して接
続されており、相切り替えコントローラ9から出力され
るコイル選択信号によりスイッチ10が切り換え制御さ
れて各コイルへの通電が切り換え制御される。また、カ
ウンタユニット7にはテーブルの目標位置とカウンタユ
ニット7から得られる現在位置信号との差分を演算し、
各電流アンプ11へ推力指令値として出力するサーボコ
ントローラ8が接続されている。
【0024】コイル支持部材3はリニアモータの駆動方
向にロードセル13によって拘束され、テーブル天板1
に加える推力の反作用力を圧力としてロードセル13に
伝える。
【0025】ロードセル13にはロードセルアンプ14
が接続され、ロードセルアンプ14はコイル支持部材3
の前後(図1の紙面における左右方向)両端に配置され
たロードセル13からの圧力信号の差分からテーブル天
板1の推力信号を作り出し、電流アンプ11に推力検出
値をフィードバックしている。
【0026】図2は図1におけるテーブル制御部の詳細
図であり、簡単に動作を説明するためにコイル1,2の
みに関して示している。図2において、20aおよび2
0bは各コイルに電流を供給するパワーアンプ、21a
および21bは各コイルの駆動電流を検出する電流検出
抵抗、22aおよび22bは電流検出抵抗21aおよび
21bの電位差より駆動電流を検出するオペアンプ、2
3aおよび23bは各検出電流を各コイルの指令値に負
帰還させる差分器である。パワーアンプ20a、電流検
出抵抗21a、オペアンプ22aおよび差分器23bは
電流アンプ11aを構成する。同様に、パワーアンプ2
0b、電流検出抵抗21b、オペアンプ22bおよび差
分器23bは電流アンプ11bを構成する。
【0027】25aおよび25bは各ロードセル13か
らの圧力信号をそれぞれ増幅するオペアンプ、26は各
オペアンプ25aと25bの圧力信号を減算し、推力信
号として取り出すための差分器である。オペアンプ25
a,25bおよび差分器26はロードセルアンプ14を
構成する。24aおよび24bはスイッチで、スイッチ
24aはスイッチ10aがa接点に接続された場合は同
じくa接点に接続され、スイッチ10aがb接点に接続
された場合は同じくb接点に接続される。同様に、スイ
ッチ24bはスイッチ10bがa接点に接続された場合
は同じくa接点に接続され、スイッチ10bがb接点に
接続された場合は同じくb接点に接続される。
【0028】コイル1が選択された場合は、スイッチ1
0aおよびスイッチ24aがa接点に接続され、コイル
1の差分器23aにはサーボコントローラ8からの推力
指令値である指令値1にロードセルアンプ14の差分器
26からの推力信号が負帰還され、コイル1の電流アン
プ11aを推力アンプとして構成する。一方コイル2の
スイッチ10bおよびスイッチ24bはb接点にされ、
コイル2の差分器23bには電流0[A]の指令である
指令値2にオペアンプ22bからのコイル2の電流信号
が負帰還され、コイル2を0[A]の電流状態、すなわ
ちオープン状態にする。
【0029】以上説明したように本実施例によれば、選
択されたコイルはコイルの両端のロードセルによって検
出されたコイルの推力信号を電流アンプの負帰還信号と
して利用し、その他のコイルの指令値0[A]にするこ
とによって、選択されたコイルの電流アンプのみを推力
アンプとして使用し、コイル切り替え位置付近の推力の
低下を補償し、位置決め精度、位置決め時間等制御系に
悪影響を及ぼす推力リップルもしくはトルクリップルを
防止することが可能になる。
【0030】(第2の実施例)図3は、本発明の第2の
実施例に係る位置決めテーブル装置の概略構成図であ
る。本実施例の装置は第1の実施例に示す装置とほとん
ど同様であるので、本実施例では第1の実施例と異なる
構成について説明する。本実施例の位置決めテーブル装
置は、リニアモータの推力検出手段を位置検出器とバネ
要素で構成したものである。コイル支持部材3はリニア
モータの駆動方向にバネ15によって拘束され、他の方
向にはガイド等で拘束されている。また、コイル支持部
材3は位置センサ16で位置を測定され、テーブル天板
1に加える推力の反作用力を位置偏差として位置センサ
16に伝える。位置センサ16には位置センサアンプ1
7が接続され、位置偏差を推力信号として電流アンプ1
1にフィードバックする。ここで推力F[N]はバネの
バネ定数をK[N/m]、位置偏差をx[m]とすると
F=K・xで表わされる。
【0031】ここで、位置センサ16としては静電容量
センサや渦電流センサやリニアエンコーダ等の各種の位
置センサが利用できる。また、バネ15としてはバネ定
数Kが既知であれば支柱等の構造体も使用できるが、こ
の時の位置センサの分解能はバネ定数Kに応じて十分高
くなければならない。
【0032】(第3の実施例)図4は、本発明の第3の
実施例に係る位置決めテーブル装置の概略構成図であ
る。本実施例の装置は第1の実施例に示す装置とほとん
ど同様であるので、本実施例では第1の実施例と異なる
構成について説明する。本実施例の位置決めテーブル装
置は、リニアモータの推力検出を移動体の加速度から求
めるようにしたものである。図4において、18は加速
度計で、テーブル天板1上に設置されていて、テーブル
天板1の加速度を検出する。19は加速度計アンプで、
加速度計18からの加速度信号を増幅し、電流アンプ1
1にフィードバックする。ここで推力F[N]はテーブ
ル天板の総重量をm[kg]、その加速度をa[m/s
ec2 ]とするとF=m・aで表される。
【0033】以上説明したようにこれらの各実施例によ
れば、選択されたコイルはコイル支持部材3の両端に配
置されたロードセルやテーブル天板1上に設置された加
速度系8等によって検出されたコイルの推力信号を電流
アンプ11の負帰還信号として利用し、その他のコイル
は指令値0[A]の電流アンプにすることによって、選
択されたコイルの電流アンプのみを推力アンプとして使
用し、コイル切り替え位置付近の推力の低下を補償し、
位置決め精度、位置決め時間等制御系に悪影響を及ぼす
推力リップルもしくはトルクリップルを防止することが
可能になる。
【0034】なお、上記第1〜第3の実施例において
は、位置検出器6として光学式もしくは磁気式のリニア
スケールを使用したが、半導体露光装置などの高精度な
位置決めテーブル装置においては高分解能のレーザ干渉
計を使用した方がより好ましい。
【0035】なお、これらの実施例で説明しているコイ
ルの相切り替え手段は、リニアスケール等の位置検出器
と位置検出器に接続されたカウンタユニットからの現在
位置信号から、相切り替えコントローラがコイルの相を
選択しているが、この代わりに、モータに結合されたロ
ータリー・エンコーダやリニア・エンコーダ等のエンコ
ーダ信号をデコードし、その結果を相選択に使用するよ
うにしてもよい。同様に、ホール素子等の磁気検出器を
モータに組み込み、ホール素子からの検出信号をコイル
の相選択に使用することもできる。
【0036】以上の実施例ではリニアモータの駆動装置
について説明したものであるが、同様の手段で回転型モ
ータについても適用できるものである。この場合、リニ
アモータでいう推力は、回転型モータではトルクとな
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ラシレスモータの駆動装置において、モータの固定子側
もしくは可動子側のモータ結合部に、モータの発生する
推力もしくはトルクを検出する力(推力もしくはトル
ク)検出器を備え、前記力(推力もしくはトルク)検出
器からの力(推力もしくはトルク)信号を駆動指令値に
負帰還する構成によりモータの持つ推力リップルまたは
トルクリップルを補償することが可能になる。したがっ
て、このブラシレスモータの駆動装置を用いることによ
って、位置決め精度が高く、位置決め時間の短い位置決
めテーブル装置を提供することができる。さらに、速度
ムラの小さい位置決めテーブル装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る位置決めテーブ
ル装置の概略構成図である。
【図2】 図1の装置のテーブル制御部の詳細図であ
る。
【図3】 本発明の第2の実施例に係る位置決めテーブ
ル装置の概略構成図である。
【図4】 本発明の第3の実施例に係る位置決めテーブ
ル装置の概略構成図である。
【図5】 従来の位置決めテーブル装置の概略構成図で
ある。
【図6】 図5の装置の駆動の様子を示す図である。
【図7】 図5の装置のテーブル制御部の詳細図であ
る。
【図8】 図5の装置のリニアモータコイルの構成図と
磁束密度分布を示すグラフである。
【図9】 図5の装置のテーブル移動時の推力の低下を
示したグラフである。
【符号の説明】
1:テーブル天板、2:ガイド、2a,2b:ガイド
面、3:コイル支持部材、4:リニアモータコイル、
5:可動磁石、6:位置検出器(リニアスケール)、
7:カウンタ・ユニット、8:サーボコントローラ、
9:相切り替えコントローラ、10,10a,10b:
スイッチ、11,11a,11b:電流アンプ、12
(12a,12b):案内部、13:ロードセル、1
4:ロードセルアンプ、15:バネ、16:位置セン
サ、17:位置センサアンプ、18:加速度計、19:
加速度計アンプ、20a,20b:パワーアンプ、21
a,21b:電流検出抵抗、22a,22b:オペアン
プ、23a,23b:差分器、24a,24b:スイッ
チ、25a,25b:ロードセルアンプ、26:差分
器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの可動子の位置を検出する手段
    と、該検出位置に基づいてモータの固定子に設けられた
    コイルを駆動する電流値を示す駆動指令値を出力する手
    段と、前記コイルに流れる電流を検出する手段と、電流
    検出手段の出力と前記駆動指令値とに基づいて前記コイ
    ルに前記駆動指令値に相当する電流を供給する電流アン
    プとを具備するブラシレスモータの駆動装置において、
    モータの固定子側または可動子側のモータ結合部に設置
    され、該モータが発生する推力またはトルクを検出する
    力検出手段と、該力検出手段からの推力またはトルク信
    号を前記駆動指令値に負帰還する手段とを設けたことを
    特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシレスモータが単相モータであ
    り、前記負帰還手段が前記力検出手段からの信号を前記
    駆動指令値に負帰還することにより、前記電流アンプと
    ともに推力指令型またはトルク指令型ドライバアンプを
    構成することを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシレスモータが多相ブラシレス
    モータであり、駆動相においては前記負帰還手段が前記
    力検出手段からの信号を前記駆動指令値に負帰還し、非
    駆動相においては前記電流検出手段からの信号をゼロで
    ある駆動指令値に負帰還することにより、それぞれ推力
    指令型もしくはトルク指令型ドライバアンプを構成する
    ことを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記力検出手段が圧力検出器であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記力検出手段がバネ要素と位置検出器
    から構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記力検出手段がモータの可動子側に備
    えられた加速度検出器であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のブラシ
    レスモータ駆動装置を用いた位置決めテーブル装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の位置決めテーブル装置
    を用いた半導体露光装置。
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