JPH09308218A - リニアモータ及びこれを用いたステージ装置や露光装置 - Google Patents
リニアモータ及びこれを用いたステージ装置や露光装置Info
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- JPH09308218A JPH09308218A JP11622496A JP11622496A JPH09308218A JP H09308218 A JPH09308218 A JP H09308218A JP 11622496 A JP11622496 A JP 11622496A JP 11622496 A JP11622496 A JP 11622496A JP H09308218 A JPH09308218 A JP H09308218A
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- permanent magnet
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
- G03F7/70758—Drive means, e.g. actuators, motors for long- or short-stroke modules or fine or coarse driving
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K41/00—Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
- H02K41/02—Linear motors; Sectional motors
- H02K41/03—Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コスト且つ高駆動力でありながら推力リッ
プルの小さい優れたリニアモータ装置を提供すること。 【解決手段】 永久磁石とコイルとが相対移動する構成
のリニアモータにおいて、複数の永久磁石を極性方向を
90度ずつ回転させながら移動方向に沿って配列し正弦
波形磁界を発生させる構成を備えたことを特徴とする。
永久磁石は単純な直方体形状であり、コイルは多相コイ
ルの2つ以上のコイルに同時に通電する。
プルの小さい優れたリニアモータ装置を提供すること。 【解決手段】 永久磁石とコイルとが相対移動する構成
のリニアモータにおいて、複数の永久磁石を極性方向を
90度ずつ回転させながら移動方向に沿って配列し正弦
波形磁界を発生させる構成を備えたことを特徴とする。
永久磁石は単純な直方体形状であり、コイルは多相コイ
ルの2つ以上のコイルに同時に通電する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステージ装置の駆動
などに好適なリニアモータの技術分野に属する。
などに好適なリニアモータの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】図10に従来のリニアモータに用いられ
る永久磁石の配列を示す。これは対向する永久磁石群の
片側のみを示しており、4はヨーク、10a〜10cは
ヨーク4上に配列した永久磁石であり、各々の永久磁石
は角部を落とした非直方体形状となっている。複数の永
久磁石10a〜10cを極性(N極,S極)が交互にな
るように配列すると共に、対向する固定子群の間の空間
に正弦波形の磁界を生じさせるように各永久磁石の厚さ
や幅を決定している。
る永久磁石の配列を示す。これは対向する永久磁石群の
片側のみを示しており、4はヨーク、10a〜10cは
ヨーク4上に配列した永久磁石であり、各々の永久磁石
は角部を落とした非直方体形状となっている。複数の永
久磁石10a〜10cを極性(N極,S極)が交互にな
るように配列すると共に、対向する固定子群の間の空間
に正弦波形の磁界を生じさせるように各永久磁石の厚さ
や幅を決定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、正弦波形の磁界を生じさせるために各永久磁石
の厚さや幅を位置により異ならせる必要がある上、その
形状も単純な直方体ではないため、永久磁石を精度良く
作製することが難しく高コストになるという課題があ
る。また、直方体形状のものに比べて磁束密度も低下す
るため、リニアモータの駆動力が低下するという課題も
ある。
例では、正弦波形の磁界を生じさせるために各永久磁石
の厚さや幅を位置により異ならせる必要がある上、その
形状も単純な直方体ではないため、永久磁石を精度良く
作製することが難しく高コストになるという課題があ
る。また、直方体形状のものに比べて磁束密度も低下す
るため、リニアモータの駆動力が低下するという課題も
ある。
【0004】本願発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、低コスト且つ高駆動力でありながら推力リップル
(推力ムラ)の小さい優れたリニアモータ装置を提供す
ることを目的とする。またこのリニアモータを使用した
優れた位置決め精度を有するステージ装置や露光装置を
提供することを目的とする。
で、低コスト且つ高駆動力でありながら推力リップル
(推力ムラ)の小さい優れたリニアモータ装置を提供す
ることを目的とする。またこのリニアモータを使用した
優れた位置決め精度を有するステージ装置や露光装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のリニアモータは、永久磁石とコイルとが相対
移動する構成のリニアモータにおいて、複数の永久磁石
を極性方向を90度ずつ回転させながら移動方向に沿っ
て配列し正弦波形磁界を発生させる構成を備えたことを
特徴とするものである。
の本発明のリニアモータは、永久磁石とコイルとが相対
移動する構成のリニアモータにおいて、複数の永久磁石
を極性方向を90度ずつ回転させながら移動方向に沿っ
て配列し正弦波形磁界を発生させる構成を備えたことを
特徴とするものである。
【0006】ここで、前記永久磁石は直方体形状である
ことが望ましく、コイルは移動方向に沿って複数配置さ
れ、2つ以上のコイルに同時に通電することが望まし
い。また、配列された複数の永久磁石の終端部に、他よ
り体積が小さい永久磁石を設けるようにするとさらに好
ましい。
ことが望ましく、コイルは移動方向に沿って複数配置さ
れ、2つ以上のコイルに同時に通電することが望まし
い。また、配列された複数の永久磁石の終端部に、他よ
り体積が小さい永久磁石を設けるようにするとさらに好
ましい。
【0007】本発明のステージ装置は、上記構成のリニ
アモータを駆動源してステージを移動することを特徴と
するものある。また本発明の露光装置は上記構成のステ
ージ装置を有することを特徴とするものである。
アモータを駆動源してステージを移動することを特徴と
するものある。また本発明の露光装置は上記構成のステ
ージ装置を有することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
を示す図面である。同図において永久磁石群1a〜1f
は図中x方向に配列しておりヨーク3上に固定してお
り、一方、永久磁石群2a〜2fはヨーク4上に固定し
ており、対向するこれら永久磁石群によってリニアモー
タの可動子を構成している。また、多相コイルである電
磁コイル5はリニアモータの固定子となるもので、ここ
に電流を流すことで可動子との間に力を発生する。な
お、永久磁石群を固定子にして電磁コイル5を可動子に
することもできる。
を示す図面である。同図において永久磁石群1a〜1f
は図中x方向に配列しておりヨーク3上に固定してお
り、一方、永久磁石群2a〜2fはヨーク4上に固定し
ており、対向するこれら永久磁石群によってリニアモー
タの可動子を構成している。また、多相コイルである電
磁コイル5はリニアモータの固定子となるもので、ここ
に電流を流すことで可動子との間に力を発生する。な
お、永久磁石群を固定子にして電磁コイル5を可動子に
することもできる。
【0009】永久磁石1a〜1fは極性方向(N極から
S極への方向)を順番に90度ずつ回転させながらヨー
ク3上に設置しており、同様に永久磁石2aから2fも
極性方向を順番に90度ずつ回転させながらヨーク4上
に設置している。ここで極性方向の回転の向きは対向す
る永久磁石1a〜1fと2a〜2fとでは反対であり、
1a〜1fが図中z軸に対して右回りに極性が変われ
ば、2a〜2fは左回りに極性が変わる。一方、ヨーク
3と4とは互いに動かないように固定されており、対向
した永久磁石1a〜1fと2a〜2fとの間の空間には
固定した磁界が生じている。上記のように永久磁石を構
成することにより、永久磁石間の空間に存在する磁界の
y成分をx軸方向に対して正弦波形にすることができ
る。図2はこの磁界の磁束密度のy成分を示すものであ
る。
S極への方向)を順番に90度ずつ回転させながらヨー
ク3上に設置しており、同様に永久磁石2aから2fも
極性方向を順番に90度ずつ回転させながらヨーク4上
に設置している。ここで極性方向の回転の向きは対向す
る永久磁石1a〜1fと2a〜2fとでは反対であり、
1a〜1fが図中z軸に対して右回りに極性が変われ
ば、2a〜2fは左回りに極性が変わる。一方、ヨーク
3と4とは互いに動かないように固定されており、対向
した永久磁石1a〜1fと2a〜2fとの間の空間には
固定した磁界が生じている。上記のように永久磁石を構
成することにより、永久磁石間の空間に存在する磁界の
y成分をx軸方向に対して正弦波形にすることができ
る。図2はこの磁界の磁束密度のy成分を示すものであ
る。
【0010】図3に永久磁石の具体的な設計例を示す。
コイルと永久磁石の相対運動方向(x方向)の長さを、
磁石極性がx方向の永久磁石は18mm、磁石極性がx
方向に垂直なy方向の永久磁石は18mmとした。ここ
では両者とも同寸法であるが、異なる場合もある。ただ
し前者及び後者の永久磁石はともに交互に配置されてい
るため、同じ寸法の永久磁石が交互に配置されているこ
とになる。また、永久磁石の厚さ(y方向)を10mm
とし、幅(z方向)を80mmとした。
コイルと永久磁石の相対運動方向(x方向)の長さを、
磁石極性がx方向の永久磁石は18mm、磁石極性がx
方向に垂直なy方向の永久磁石は18mmとした。ここ
では両者とも同寸法であるが、異なる場合もある。ただ
し前者及び後者の永久磁石はともに交互に配置されてい
るため、同じ寸法の永久磁石が交互に配置されているこ
とになる。また、永久磁石の厚さ(y方向)を10mm
とし、幅(z方向)を80mmとした。
【0011】図1において、正弦波形の磁界中に位置す
る電磁コイル5に電流を流すと、永久磁石とコイルとの
間でローレンツ力が発生し、永久磁石(可動子)に対し
てコイル(固定子)がx方向に運動をする。図1での電
磁コイル5は模式的に描いているが、実際はx方向に所
定の間隔で複数個のコイルを配列した多相コイルとなっ
ており、同時に複数個のコイルに電流を流す(多相通
電)ようになっている。ここで多相通電の一例として、
2相のコイルに通電する場合を考える。第1のコイルが
正弦波磁界中の1点(位置x)にあるとき、このコイル
に一定の電流を流せばコイルの位置xに対して推力は正
弦波状になる。この推力は電流をI1(一定値)とする
と、 F1(x)=K・B・I1・sin(2πx/a) と表せる。ただし、Kはコイルによって決まる定数、B
は磁束密度の振幅、aは正弦波の波長である。
る電磁コイル5に電流を流すと、永久磁石とコイルとの
間でローレンツ力が発生し、永久磁石(可動子)に対し
てコイル(固定子)がx方向に運動をする。図1での電
磁コイル5は模式的に描いているが、実際はx方向に所
定の間隔で複数個のコイルを配列した多相コイルとなっ
ており、同時に複数個のコイルに電流を流す(多相通
電)ようになっている。ここで多相通電の一例として、
2相のコイルに通電する場合を考える。第1のコイルが
正弦波磁界中の1点(位置x)にあるとき、このコイル
に一定の電流を流せばコイルの位置xに対して推力は正
弦波状になる。この推力は電流をI1(一定値)とする
と、 F1(x)=K・B・I1・sin(2πx/a) と表せる。ただし、Kはコイルによって決まる定数、B
は磁束密度の振幅、aは正弦波の波長である。
【0012】この第1のコイルからx方向に常に一定距
離a/4を保った位置に第2のコイルがあり、第1のコ
イルと一体化されているとき、この第2のコイルに一定
の電流を流せば、第1のxに対して推力は正弦波状とな
る。この推力は電流をI2(一定値)とすると、第1の
コイルの位置xを用いて、 F2(x)=K・B・I2・sin(2π(x+a/4)/a) =K・B・I2・cos(2πx/a) となる。
離a/4を保った位置に第2のコイルがあり、第1のコ
イルと一体化されているとき、この第2のコイルに一定
の電流を流せば、第1のxに対して推力は正弦波状とな
る。この推力は電流をI2(一定値)とすると、第1の
コイルの位置xを用いて、 F2(x)=K・B・I2・sin(2π(x+a/4)/a) =K・B・I2・cos(2πx/a) となる。
【0013】2相のコイル、すなわち第1及び第2のコ
イルに同時に電流を流すと、トータルの推力は、 F=F1+F2 =K・B(I1・sin(2πx/a)+I2・cos(2πx/a)) となる。ここで、第1及び第2のコイルに第1のコイル
の位置xに対応して、 I1=I・sin(2πx/a) I2=I・cos(2πx/a) (ただし、I:一定値) なる電流を流すと、 F=K・B・I となる。
イルに同時に電流を流すと、トータルの推力は、 F=F1+F2 =K・B(I1・sin(2πx/a)+I2・cos(2πx/a)) となる。ここで、第1及び第2のコイルに第1のコイル
の位置xに対応して、 I1=I・sin(2πx/a) I2=I・cos(2πx/a) (ただし、I:一定値) なる電流を流すと、 F=K・B・I となる。
【0014】このように、理想的な正弦波の磁界中にお
いて、多相コイルに通電すると推力のリップルが小さく
なり、磁界が正弦波形に対して誤差が非常に小さい場
合、トータルの推力としてリップルを非常に小さくする
ことできる。このように正弦波磁界もしくは正弦波近似
磁界において、多相コイルに電流を流すと、推力が一定
もしくはほぼ一定となり、推力リップルの小さい優れた
リニアモータとなる。図3のような形状の永久磁石を用
いると、永久磁石間の空間に存在する磁界のy成分の理
想正弦波に近づき、理想正弦波に対する誤差を正弦波振
幅の2%以下とすることができる。図4にその2分の1
周期の波形を示す。破線が理想正弦波形、実線が本例で
の磁束密度波形であるが、両者はほぼ一致している。
いて、多相コイルに通電すると推力のリップルが小さく
なり、磁界が正弦波形に対して誤差が非常に小さい場
合、トータルの推力としてリップルを非常に小さくする
ことできる。このように正弦波磁界もしくは正弦波近似
磁界において、多相コイルに電流を流すと、推力が一定
もしくはほぼ一定となり、推力リップルの小さい優れた
リニアモータとなる。図3のような形状の永久磁石を用
いると、永久磁石間の空間に存在する磁界のy成分の理
想正弦波に近づき、理想正弦波に対する誤差を正弦波振
幅の2%以下とすることができる。図4にその2分の1
周期の波形を示す。破線が理想正弦波形、実線が本例で
の磁束密度波形であるが、両者はほぼ一致している。
【0015】以上の例によれば、コイルに存在する空間
に正弦波形の磁界を生じさせることができるので、永久
磁石の空間を有効に利用でき磁束密度を高めることがで
き、ひいてはリニアモータの推力を向上させることがで
きる。また、多相コイルに正弦波電流を通電することに
より、リニアモータ推力リップルを軽減することができ
るため、リニアモータの推力特性や位置決め特性などの
性能を向上させることができる。
に正弦波形の磁界を生じさせることができるので、永久
磁石の空間を有効に利用でき磁束密度を高めることがで
き、ひいてはリニアモータの推力を向上させることがで
きる。また、多相コイルに正弦波電流を通電することに
より、リニアモータ推力リップルを軽減することができ
るため、リニアモータの推力特性や位置決め特性などの
性能を向上させることができる。
【0016】図5はリニアモータの永久磁石群の変形例
を示す構成図である。6aは複数の永久磁石のうち終端
部に存在する直方体の永久磁石である。終端部を構成す
る1つの永久磁石6aは他の永久磁石2b〜2dに比べ
x方向の寸法が小さく体積も小さい。端部の永久磁石の
x方向の寸法を他より小さい13mmとすることによ
り、対向する永久磁石の間の空間に発生する磁束密度の
y成分が正弦波形に近くなり、特に永久磁石の終端部に
おいても理想正弦波形に対する誤差を正弦波振幅の5%
以下と小さくすることができる。図6にその終端部の2
分の1周期の波形を示す。同図において、右側(+x
側)が終端部であり、破線が理想正弦波形、実線が本例
での磁束密度であるが、両者はほぼ一致している。
を示す構成図である。6aは複数の永久磁石のうち終端
部に存在する直方体の永久磁石である。終端部を構成す
る1つの永久磁石6aは他の永久磁石2b〜2dに比べ
x方向の寸法が小さく体積も小さい。端部の永久磁石の
x方向の寸法を他より小さい13mmとすることによ
り、対向する永久磁石の間の空間に発生する磁束密度の
y成分が正弦波形に近くなり、特に永久磁石の終端部に
おいても理想正弦波形に対する誤差を正弦波振幅の5%
以下と小さくすることができる。図6にその終端部の2
分の1周期の波形を示す。同図において、右側(+x
側)が終端部であり、破線が理想正弦波形、実線が本例
での磁束密度であるが、両者はほぼ一致している。
【0017】図7は別の変形例を示すもので、6a〜6
cは複数の永久磁石のうち終端部側に存在する直方体の
永久磁石である。終端部を構成する3つの永久磁石6a
〜6は他の永久磁石2b〜2cなどに比べ、x方向の寸
法が小さく体積も小さい。端部の永久磁石のx方向の寸
法を、永久磁石6aは15mm、永久磁石6bは10m
m、永久磁石6cは5mmと徐々に小さくすることで、
対向する永久磁石の間の空間に発生する磁束密度のy成
分が正弦波形に極めて近くなり、特に永久磁石終端部に
おいても理想正弦波形に対する誤差を正弦波振幅の2%
以下と非常に小さくすることができる。図8にその終端
部の2分の1周期の波形を示す。右側(+x方向)が終
端部であり、破線が理想正弦波形、実線が本例での磁束
密度であり、両者はほぼ一致している。
cは複数の永久磁石のうち終端部側に存在する直方体の
永久磁石である。終端部を構成する3つの永久磁石6a
〜6は他の永久磁石2b〜2cなどに比べ、x方向の寸
法が小さく体積も小さい。端部の永久磁石のx方向の寸
法を、永久磁石6aは15mm、永久磁石6bは10m
m、永久磁石6cは5mmと徐々に小さくすることで、
対向する永久磁石の間の空間に発生する磁束密度のy成
分が正弦波形に極めて近くなり、特に永久磁石終端部に
おいても理想正弦波形に対する誤差を正弦波振幅の2%
以下と非常に小さくすることができる。図8にその終端
部の2分の1周期の波形を示す。右側(+x方向)が終
端部であり、破線が理想正弦波形、実線が本例での磁束
密度であり、両者はほぼ一致している。
【0018】図5や図7の例のように端部に体積の小さ
い永久磁石を1つ以上配置することで、永久磁石の終端
部においても理想正弦波形に近い磁束密度分布を維持で
き、終端部に至るまで推力リップルの小さい、すなわち
長いストロークにわたって推力リップルの小さい優れた
リニアモータを提供することができる。
い永久磁石を1つ以上配置することで、永久磁石の終端
部においても理想正弦波形に近い磁束密度分布を維持で
き、終端部に至るまで推力リップルの小さい、すなわち
長いストロークにわたって推力リップルの小さい優れた
リニアモータを提供することができる。
【0019】図9は、上記リニアモータを用いたステー
ジ装置、及びこのステージ装置を有する半導体デバイス
製造用の露光装置の構成を示す。定盤11上にガイド1
2とリニアモータ13の固定子を固設している。リニア
モータ13は上記説明したいずれかも形態の構成、すな
わち固定子は多相電磁コイルを、可動子は永久磁石群を
有している。リニアモータ13の可動子を可動部15及
び可動ガイド14に接続して、リニアモータ13の駆動
によって可動ガイドを紙面法線方向に移動させる。可動
部15は定盤11の上面を基準に静圧軸受け19で、ガ
イド12の側面を基準に静圧軸受け18で保持する。可
動ガイド14をまたぐようにして配置した移動ステージ
17は静圧軸受け20によって支持している。この移動
ステージ17は、上記説明したいずれかの構成を持った
リニアモータ16によって、可動ガイド14を基準にス
テージ17が紙面左右方向に移動する。ステージ17の
動きはステージ17に固設したミラー21及びレーザー
干渉計22を用いて計測する。ステージ17に搭載した
チャックでウエハ18を保持しており、このウエハ18
に回路パターンを露光転写するために、光源23及び投
影光学系24によって、レチクル25上の回路パターン
をウエハ18上に縮小転写する。上記説明したような優
れた特性のリニアモータを用いることで、優れたステー
ジ装置ひいては露光装置を達成している。
ジ装置、及びこのステージ装置を有する半導体デバイス
製造用の露光装置の構成を示す。定盤11上にガイド1
2とリニアモータ13の固定子を固設している。リニア
モータ13は上記説明したいずれかも形態の構成、すな
わち固定子は多相電磁コイルを、可動子は永久磁石群を
有している。リニアモータ13の可動子を可動部15及
び可動ガイド14に接続して、リニアモータ13の駆動
によって可動ガイドを紙面法線方向に移動させる。可動
部15は定盤11の上面を基準に静圧軸受け19で、ガ
イド12の側面を基準に静圧軸受け18で保持する。可
動ガイド14をまたぐようにして配置した移動ステージ
17は静圧軸受け20によって支持している。この移動
ステージ17は、上記説明したいずれかの構成を持った
リニアモータ16によって、可動ガイド14を基準にス
テージ17が紙面左右方向に移動する。ステージ17の
動きはステージ17に固設したミラー21及びレーザー
干渉計22を用いて計測する。ステージ17に搭載した
チャックでウエハ18を保持しており、このウエハ18
に回路パターンを露光転写するために、光源23及び投
影光学系24によって、レチクル25上の回路パターン
をウエハ18上に縮小転写する。上記説明したような優
れた特性のリニアモータを用いることで、優れたステー
ジ装置ひいては露光装置を達成している。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、低コスト且つ高駆動力
でありながら推力リップルの小さい優れたリニアモータ
装置を提供することができる。特に請求項4の発明によ
れば、終端部の永久磁石の形状を他よりも小さくするこ
とで、終端部に至るまで推力リップルの小さい、すなわ
ち長いストロークにわたって推力リップルの小さい優れ
たリニアモータを提供することができる。請求項5の発
明によればこのリニアモータを使用した優れた位置決め
精度を有するステージ装置を提供することができる。請
求項6の発明によれば優れた露光装置を提供することが
できる。
でありながら推力リップルの小さい優れたリニアモータ
装置を提供することができる。特に請求項4の発明によ
れば、終端部の永久磁石の形状を他よりも小さくするこ
とで、終端部に至るまで推力リップルの小さい、すなわ
ち長いストロークにわたって推力リップルの小さい優れ
たリニアモータを提供することができる。請求項5の発
明によればこのリニアモータを使用した優れた位置決め
精度を有するステージ装置を提供することができる。請
求項6の発明によれば優れた露光装置を提供することが
できる。
【図1】実施形態のリニアモータの構成図
【図2】図1の永久磁石が発生する正弦波の磁束密度を
示す図
示す図
【図3】図1の装置の永久磁石の具体的設計例を示す図
【図4】図3の永久磁石が発生する磁束密度を示す図
【図5】変形例の永久磁石の設計例を示す図
【図6】図5の永久磁石が発生する正弦波の磁束密度を
示す図
示す図
【図7】別の変形例の永久磁石の設計例を示す図
【図8】図7の永久磁石が発生する磁束密度を示す図
【図9】リニアモータ用いたステージ装置を有する露光
装置の構成図
装置の構成図
【図10】従来例を示す図
1 永久磁石 2 永久磁石 3、4 ヨーク 5 電磁コイル 6 終端部の永久磁石
Claims (6)
- 【請求項1】 永久磁石とコイルとが相対移動する構成
のリニアモータにおいて、複数の永久磁石を極性方向を
90度ずつ回転させながら移動方向に沿って配列し正弦
波形磁界を発生させる構成を備えたことを特徴とするリ
ニアモータ。 - 【請求項2】 前記永久磁石は直方体形状であることを
特徴とする請求項1記載のリニアモータ。 - 【請求項3】 コイルは移動方向に沿って複数配置さ
れ、2つ以上のコイルに同時に通電することを特徴とす
る請求項1記載のリニアモータ。 - 【請求項4】 配列された複数の永久磁石の終端部に、
他より体積が小さい永久磁石を設けたことを特徴とする
請求項1記載のリニアモータ。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のリニアモ
ータを駆動源してステージを移動することを特徴とする
ステージ装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のステージ装置を有するこ
とを特徴とする露光装置。
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JP11622496A JPH09308218A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | リニアモータ及びこれを用いたステージ装置や露光装置 |
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