JPH09303395A - 磁気軸受装置 - Google Patents
磁気軸受装置Info
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- JPH09303395A JPH09303395A JP11276296A JP11276296A JPH09303395A JP H09303395 A JPH09303395 A JP H09303395A JP 11276296 A JP11276296 A JP 11276296A JP 11276296 A JP11276296 A JP 11276296A JP H09303395 A JPH09303395 A JP H09303395A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C32/00—Bearings not otherwise provided for
- F16C32/04—Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
- F16C32/0406—Magnetic bearings
- F16C32/0408—Passive magnetic bearings
- F16C32/0436—Passive magnetic bearings with a conductor on one part movable with respect to a magnetic field, e.g. a body of copper on one part and a permanent magnet on the other part
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コスト高の原因となるセンサや制御回路を要
する事なく、回転体を非接触状態で回転支持可能な構造
を実現する。 【構成】 固定軸1等の第一部材に、永久磁石4とヨー
ク5、5と磁束絞り体6とを備えた磁気軸受ユニット本
体3を設ける。回転筒2等の第二部材に突出部7、7を
形成し、上記磁気軸受ユニット本体3とにより磁気閉回
路を構成する。第一、第二両部材同士が変位すると、上
記磁束絞り体6に渦電流が惹起され、この渦電流が変位
を阻止する方向の力を発生する。
する事なく、回転体を非接触状態で回転支持可能な構造
を実現する。 【構成】 固定軸1等の第一部材に、永久磁石4とヨー
ク5、5と磁束絞り体6とを備えた磁気軸受ユニット本
体3を設ける。回転筒2等の第二部材に突出部7、7を
形成し、上記磁気軸受ユニット本体3とにより磁気閉回
路を構成する。第一、第二両部材同士が変位すると、上
記磁束絞り体6に渦電流が惹起され、この渦電流が変位
を阻止する方向の力を発生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る磁気軸受装置は、
各種実験装置等、超高速で回転する回転軸若しくはロー
タを非接触状態で回転支持する為に利用する。
各種実験装置等、超高速で回転する回転軸若しくはロー
タを非接触状態で回転支持する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】超高速で回転する回転軸若しくはロータ
等を支持する為には、一般的な転がり軸受では能力的に
不足する場合がある。この様な場合に使用する軸受とし
て、例えば特公平2−32868号公報に記載された様
な制御型磁気軸受装置、或は特開昭55−57716号
公報に記載された様な受動型磁気軸受装置がある。この
うちの制御型磁気軸受装置は、複数の電磁石と変位セン
サとを使用し、回転体の変位に応じて各電磁石への通電
状態を制御する事により、この回転体を非接触状態で支
持する。又、受動型磁気軸受装置は、複数の永久磁石を
使用し、この永久磁石の吸引力若しくは反発力を利用す
る事により、回転体を非接触状態で支持する。
等を支持する為には、一般的な転がり軸受では能力的に
不足する場合がある。この様な場合に使用する軸受とし
て、例えば特公平2−32868号公報に記載された様
な制御型磁気軸受装置、或は特開昭55−57716号
公報に記載された様な受動型磁気軸受装置がある。この
うちの制御型磁気軸受装置は、複数の電磁石と変位セン
サとを使用し、回転体の変位に応じて各電磁石への通電
状態を制御する事により、この回転体を非接触状態で支
持する。又、受動型磁気軸受装置は、複数の永久磁石を
使用し、この永久磁石の吸引力若しくは反発力を利用す
る事により、回転体を非接触状態で支持する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】制御型磁気軸受装置
は、性能的には十分に満足できるものであるが、応答性
に優れた変位センサ及び制御器を必要とし、しかも電磁
石への通電に基づいて回転体の姿勢を制御する為、製造
コスト及びランニングコストが嵩む事が避けられない。
又、受動型磁気軸受装置は、Earnshowの定理によって、
単体では安定した非接触浮上状態を維持できない。従っ
て、他の軸受と併用する必要があり、結局軸受装置全体
として複雑で高価になる。本発明の磁気軸受装置は、こ
の様な事情に鑑みて発明したもので、コスト高の原因と
なる変位センサや制御器を必要とせず、しかも単体でも
安定した非接触浮上状態を維持できる構造を実現すべく
発明したものである。
は、性能的には十分に満足できるものであるが、応答性
に優れた変位センサ及び制御器を必要とし、しかも電磁
石への通電に基づいて回転体の姿勢を制御する為、製造
コスト及びランニングコストが嵩む事が避けられない。
又、受動型磁気軸受装置は、Earnshowの定理によって、
単体では安定した非接触浮上状態を維持できない。従っ
て、他の軸受と併用する必要があり、結局軸受装置全体
として複雑で高価になる。本発明の磁気軸受装置は、こ
の様な事情に鑑みて発明したもので、コスト高の原因と
なる変位センサや制御器を必要とせず、しかも単体でも
安定した非接触浮上状態を維持できる構造を実現すべく
発明したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気軸受装置
は、互いに同心に配置され所定の回転中心の周囲で相対
回転する第一部材及び第二部材と、第一部材の一部で上
記回転中心をその中心とする円環状空間部分に固定され
た磁気軸受ユニット本体と、上記第二部材の一部でこの
磁気軸受ユニット本体の両端部に対向し、且つ、上記回
転中心をその中心とする円上部分に、上記第一部材に向
け突出する状態で固設された1対の突出部とを備える。
そして、上記磁気軸受ユニット本体は、少なくとも1個
の永久磁石と、この永久磁石の着磁方向に亙って互いに
直列に配置された、それぞれが強磁性材により造られ
た、少なくとも1個ずつのヨーク及び磁束絞り体とから
構成される。又、この磁気軸受ユニット本体の両端部
は、上記1対の突出部に向け突出する事により、これら
両突出部との間に軸受隙間を形成している。又、上記第
二部材のうち、少なくとも上記1対の突出部とこれら両
突出部同士の間部分は強磁性材により造られて、上記磁
気軸受ユニット本体と上記1対の突出部とを含んで磁気
閉回路が構成されるものとしている。更に、上記磁束絞
り体は、電気良導体製の薄膜を積層する事により構成さ
れている。
は、互いに同心に配置され所定の回転中心の周囲で相対
回転する第一部材及び第二部材と、第一部材の一部で上
記回転中心をその中心とする円環状空間部分に固定され
た磁気軸受ユニット本体と、上記第二部材の一部でこの
磁気軸受ユニット本体の両端部に対向し、且つ、上記回
転中心をその中心とする円上部分に、上記第一部材に向
け突出する状態で固設された1対の突出部とを備える。
そして、上記磁気軸受ユニット本体は、少なくとも1個
の永久磁石と、この永久磁石の着磁方向に亙って互いに
直列に配置された、それぞれが強磁性材により造られ
た、少なくとも1個ずつのヨーク及び磁束絞り体とから
構成される。又、この磁気軸受ユニット本体の両端部
は、上記1対の突出部に向け突出する事により、これら
両突出部との間に軸受隙間を形成している。又、上記第
二部材のうち、少なくとも上記1対の突出部とこれら両
突出部同士の間部分は強磁性材により造られて、上記磁
気軸受ユニット本体と上記1対の突出部とを含んで磁気
閉回路が構成されるものとしている。更に、上記磁束絞
り体は、電気良導体製の薄膜を積層する事により構成さ
れている。
【0005】尚、好ましくは、次の〜に示す様な構
成の1個又は複数個を採用する。 上記第一部材の少なくとも一部で、上記磁気軸受ユ
ニット本体を装着した部分は、非磁性材製とする。 磁束絞り体を構成する電気良導体製の薄膜を、円周
方向に亙って複数に分割する。 上記第一部材と第二部材との間に、これら両部材同
士の相対回転が停止した状態で、これら第一、第二両部
材同士の中心軸同士を一致させる為の、初期芯出し補助
軸受を設ける。
成の1個又は複数個を採用する。 上記第一部材の少なくとも一部で、上記磁気軸受ユ
ニット本体を装着した部分は、非磁性材製とする。 磁束絞り体を構成する電気良導体製の薄膜を、円周
方向に亙って複数に分割する。 上記第一部材と第二部材との間に、これら両部材同
士の相対回転が停止した状態で、これら第一、第二両部
材同士の中心軸同士を一致させる為の、初期芯出し補助
軸受を設ける。
【0006】
【作用】上述の様に構成される本発明の磁気軸受装置
は、磁気軸受ユニット本体を構成する磁束絞り体に流れ
る渦電流によって、第一部材と第二部材との相対変位を
阻止する。即ち、これら第一部材と第二部材とが相対変
位しようとした場合には、第一部材に固定した磁気軸受
ユニット本体の両端部と第二部材に固設した1対の突出
部との間の軸受隙間の厚さ寸法が変化する。そして、こ
の変化により、上記磁気軸受ユニット本体と上記1対の
突出部とを含んで構成される磁気閉回路中の磁束密度が
変化する。この磁束密度の変化に対応して、磁束絞り体
を構成する電気良導体製の薄膜には、上記変化の時間微
分に比例する渦電流が流れる。上記磁束絞り体は電気良
導体製の薄膜を積層する事により造られている為、上記
渦電流は十分に強いものとなる。又、この渦電流は、上
記第一部材と第二部材との相対変位を阻止しようとする
方向に働く。従って、上記第一部材と第二部材とが、非
接触浮上状態に保持される。
は、磁気軸受ユニット本体を構成する磁束絞り体に流れ
る渦電流によって、第一部材と第二部材との相対変位を
阻止する。即ち、これら第一部材と第二部材とが相対変
位しようとした場合には、第一部材に固定した磁気軸受
ユニット本体の両端部と第二部材に固設した1対の突出
部との間の軸受隙間の厚さ寸法が変化する。そして、こ
の変化により、上記磁気軸受ユニット本体と上記1対の
突出部とを含んで構成される磁気閉回路中の磁束密度が
変化する。この磁束密度の変化に対応して、磁束絞り体
を構成する電気良導体製の薄膜には、上記変化の時間微
分に比例する渦電流が流れる。上記磁束絞り体は電気良
導体製の薄膜を積層する事により造られている為、上記
渦電流は十分に強いものとなる。又、この渦電流は、上
記第一部材と第二部材との相対変位を阻止しようとする
方向に働く。従って、上記第一部材と第二部材とが、非
接触浮上状態に保持される。
【0007】尚、上記第一部材の少なくとも一部で、上
記磁気軸受ユニット本体を装着した部分を非磁性材製と
すれば、永久磁石の着磁方向両端面同士の間を流れる磁
束が第一部材の内部を流れる事を防止して、上記磁気閉
回路を流れる磁束の密度を高くし、上記渦電流の強化に
役立つ。又、磁束絞り体を構成する電気良導体製の薄膜
を、円周方向に亙って複数に分割すれば、上記軸受隙間
の厚さ寸法が、円周方向に亙って不均一になる傾向とな
った場合に、上記渦電流がこの傾向を阻止する方向に作
用する。更に、上記第一部材と第二部材との間に、これ
ら両部材同士の相対回転が停止した状態で、これら第
一、第二両部材同士の中心軸同士を一致させる為の、初
期芯出し補助軸受を設ければ、停止時或は低速回転時に
これら両部材の中心軸同士を一致させる事ができる。
記磁気軸受ユニット本体を装着した部分を非磁性材製と
すれば、永久磁石の着磁方向両端面同士の間を流れる磁
束が第一部材の内部を流れる事を防止して、上記磁気閉
回路を流れる磁束の密度を高くし、上記渦電流の強化に
役立つ。又、磁束絞り体を構成する電気良導体製の薄膜
を、円周方向に亙って複数に分割すれば、上記軸受隙間
の厚さ寸法が、円周方向に亙って不均一になる傾向とな
った場合に、上記渦電流がこの傾向を阻止する方向に作
用する。更に、上記第一部材と第二部材との間に、これ
ら両部材同士の相対回転が停止した状態で、これら第
一、第二両部材同士の中心軸同士を一致させる為の、初
期芯出し補助軸受を設ければ、停止時或は低速回転時に
これら両部材の中心軸同士を一致させる事ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。本例は、本発明をラジアル軸受
に適用したものである。第一部材である固定軸1は、
銅、アルミニウム合金等の非磁性材により造り、鉛直方
向に支持固定している。又、第二部材である回転筒2
は、鋼等の強磁性材により造り、上記固定軸1の中間部
周囲に、この固定軸1と同心に配置している。従って、
この固定軸1の中心軸が、上記回転筒2の回転中心とな
る。
の第1例を示している。本例は、本発明をラジアル軸受
に適用したものである。第一部材である固定軸1は、
銅、アルミニウム合金等の非磁性材により造り、鉛直方
向に支持固定している。又、第二部材である回転筒2
は、鋼等の強磁性材により造り、上記固定軸1の中間部
周囲に、この固定軸1と同心に配置している。従って、
この固定軸1の中心軸が、上記回転筒2の回転中心とな
る。
【0009】上記固定軸1の中間部外周面には、磁気軸
受ユニット本体3を外嵌固定している。従ってこの磁気
軸受ユニット本体3は、上記回転中心を中心とする円環
状空間(仮想空間)部分に固定されている。この様な磁
気軸受ユニット本体3は、上記固定軸1の軸方向(図1
の上下方向)に亙って着磁された1個の永久磁石4と、
この永久磁石4の着磁方向(図1の上下方向)に亙って
互いに直列に配置された、それぞれが軟鋼等の強磁性材
により造られた、1対のヨーク5、5及び磁束絞り体6
とから構成される。本例の場合に上記各ヨーク5、5
は、断面L字形で全体を円環状に形成している。これら
両ヨーク5、5は、それぞれの一部を直径方向外方に突
出させた状態で、上記永久磁石4の上下両側に配置して
いる。そして、一方(図1の上方)のヨーク5の下端面
を、上記永久磁石4の上端面に直接当接させている。
又、他方(図1の下方)のヨーク5の上端面と上記永久
磁石4の下端面との間に、上記磁束絞り体6を挟持して
いる。
受ユニット本体3を外嵌固定している。従ってこの磁気
軸受ユニット本体3は、上記回転中心を中心とする円環
状空間(仮想空間)部分に固定されている。この様な磁
気軸受ユニット本体3は、上記固定軸1の軸方向(図1
の上下方向)に亙って着磁された1個の永久磁石4と、
この永久磁石4の着磁方向(図1の上下方向)に亙って
互いに直列に配置された、それぞれが軟鋼等の強磁性材
により造られた、1対のヨーク5、5及び磁束絞り体6
とから構成される。本例の場合に上記各ヨーク5、5
は、断面L字形で全体を円環状に形成している。これら
両ヨーク5、5は、それぞれの一部を直径方向外方に突
出させた状態で、上記永久磁石4の上下両側に配置して
いる。そして、一方(図1の上方)のヨーク5の下端面
を、上記永久磁石4の上端面に直接当接させている。
又、他方(図1の下方)のヨーク5の上端面と上記永久
磁石4の下端面との間に、上記磁束絞り体6を挟持して
いる。
【0010】この磁束絞り体6は、図2に示す様に、そ
れぞれがアルミニウム、銅等の電気良導体により造られ
た多数枚の薄膜9、9を積層する事により構成してい
る。これら各薄膜9、9は、それぞれ円弧形に形成して
おり、円周方向に隣り合う薄膜9、9同士の間に隙間を
あけた状態で、円環状に配置している。又、積層方向に
隣り合う薄膜9、9は、その間に絶縁層を介在させて積
層されており、その位相は互いに同じとしている。従っ
て、円周方向に亙って隣り合う薄膜9、9同士は、互い
に絶縁されている。
れぞれがアルミニウム、銅等の電気良導体により造られ
た多数枚の薄膜9、9を積層する事により構成してい
る。これら各薄膜9、9は、それぞれ円弧形に形成して
おり、円周方向に隣り合う薄膜9、9同士の間に隙間を
あけた状態で、円環状に配置している。又、積層方向に
隣り合う薄膜9、9は、その間に絶縁層を介在させて積
層されており、その位相は互いに同じとしている。従っ
て、円周方向に亙って隣り合う薄膜9、9同士は、互い
に絶縁されている。
【0011】一方、上記回転筒2の内周面で、上記磁気
軸受ユニット本体3の両端部である、上記各ヨーク5、
5の突出部5a、5aに対向する部分には、1対の突出
部7、7を、全周に亙って形成している。これら各突出
部7、7の上記内周面からの突出量は、全周に亙って変
化しない。従って上記各突出部7、7の内周縁は、上記
回転中心をその中心とする円上部分に、上記固定軸1に
向け突出する状態で固設されている。そして、上記磁気
軸受ユニット本体3の両端部である上記各ヨーク5、5
の突出部5a、5aの外周縁と、上記1対の突出部7、
7の内周縁との間には、それぞれ軸受隙間8、8を、全
周に亙って形成している。上記1対の突出部7、7を形
成した回転筒2は強磁性材により造られている為、上記
磁気軸受ユニット本体3と上記1対の突出部7、7とを
含んで磁気閉回路が構成される。
軸受ユニット本体3の両端部である、上記各ヨーク5、
5の突出部5a、5aに対向する部分には、1対の突出
部7、7を、全周に亙って形成している。これら各突出
部7、7の上記内周面からの突出量は、全周に亙って変
化しない。従って上記各突出部7、7の内周縁は、上記
回転中心をその中心とする円上部分に、上記固定軸1に
向け突出する状態で固設されている。そして、上記磁気
軸受ユニット本体3の両端部である上記各ヨーク5、5
の突出部5a、5aの外周縁と、上記1対の突出部7、
7の内周縁との間には、それぞれ軸受隙間8、8を、全
周に亙って形成している。上記1対の突出部7、7を形
成した回転筒2は強磁性材により造られている為、上記
磁気軸受ユニット本体3と上記1対の突出部7、7とを
含んで磁気閉回路が構成される。
【0012】上述の様に構成される本例の磁気軸受装置
は、磁気軸受ユニット本体3を構成する磁束絞り体6に
流れる渦電流によって、固定軸1と回転筒2との相対変
位を阻止する。即ち、上記固定軸1に対して上記回転筒
2が、ラジアル方向に変位しようとした場合には、固定
軸1に固定した磁気軸受ユニット本体3の両端部に存在
する上下1対の突出部5a、5aの外周縁と、回転筒2
の内周面に固設した上下1対の突出部7、7の内周縁と
の間の軸受隙間8、8の厚さ寸法が変化する。そして、
この変化により、上記磁気軸受ユニット本体3と上記1
対の突出部7、7とを含んで構成される磁気閉回路中の
磁束密度が変化する。
は、磁気軸受ユニット本体3を構成する磁束絞り体6に
流れる渦電流によって、固定軸1と回転筒2との相対変
位を阻止する。即ち、上記固定軸1に対して上記回転筒
2が、ラジアル方向に変位しようとした場合には、固定
軸1に固定した磁気軸受ユニット本体3の両端部に存在
する上下1対の突出部5a、5aの外周縁と、回転筒2
の内周面に固設した上下1対の突出部7、7の内周縁と
の間の軸受隙間8、8の厚さ寸法が変化する。そして、
この変化により、上記磁気軸受ユニット本体3と上記1
対の突出部7、7とを含んで構成される磁気閉回路中の
磁束密度が変化する。
【0013】この磁束密度の変化に対応して、磁束絞り
体6を構成する電気良導体製の薄膜9、9には、上記変
化の時間微分に比例する渦電流が流れる。上記磁束絞り
体6は電気良導体製の薄膜9、9を多数枚積層する事に
より造られている為、上記渦電流は十分に強いものとな
る。又、この渦電流は、上記回転筒2がラジアル方向に
変位するのを阻止しようとする方向に働く。従って、上
記固定軸1と回転筒2とが、非接触浮上状態に保持され
る。特に、図示の例では、上記磁束絞り体6を構成する
各薄膜9、9を、円周方向に亙って複数に分割している
ので、上記阻止しようとする力を十分に大きくできる。
即ち、上記回転筒2がラジアル方向に変位しようとする
場合には、上記各軸受隙間8、8の厚さ寸法が、円周方
向片側で大きくなってこの片側部分に対向する薄膜9、
9を流れる磁束の密度が低くなり、円周方向他側で小さ
くなってこの他側部分に対向する薄膜9、9を流れる磁
束の密度が高くなる。従って上記渦電流が、上記円周方
向片側では上記軸受隙間8、8を大きくする事に対する
抵抗力を発生させ、上記円周方向他側では同じく小さく
する事に対する抵抗を発生させる。この結果、上記阻止
しようとする力が十分に大きくなる。
体6を構成する電気良導体製の薄膜9、9には、上記変
化の時間微分に比例する渦電流が流れる。上記磁束絞り
体6は電気良導体製の薄膜9、9を多数枚積層する事に
より造られている為、上記渦電流は十分に強いものとな
る。又、この渦電流は、上記回転筒2がラジアル方向に
変位するのを阻止しようとする方向に働く。従って、上
記固定軸1と回転筒2とが、非接触浮上状態に保持され
る。特に、図示の例では、上記磁束絞り体6を構成する
各薄膜9、9を、円周方向に亙って複数に分割している
ので、上記阻止しようとする力を十分に大きくできる。
即ち、上記回転筒2がラジアル方向に変位しようとする
場合には、上記各軸受隙間8、8の厚さ寸法が、円周方
向片側で大きくなってこの片側部分に対向する薄膜9、
9を流れる磁束の密度が低くなり、円周方向他側で小さ
くなってこの他側部分に対向する薄膜9、9を流れる磁
束の密度が高くなる。従って上記渦電流が、上記円周方
向片側では上記軸受隙間8、8を大きくする事に対する
抵抗力を発生させ、上記円周方向他側では同じく小さく
する事に対する抵抗を発生させる。この結果、上記阻止
しようとする力が十分に大きくなる。
【0014】尚、本例の構造の場合には、上記回転筒2
がスラスト方向に変位する事は、前記各ヨーク5、5の
突出部5a、5aと回転筒2内周面の突出部7、7との
間に作用する磁気吸引力によって防止される。
がスラスト方向に変位する事は、前記各ヨーク5、5の
突出部5a、5aと回転筒2内周面の突出部7、7との
間に作用する磁気吸引力によって防止される。
【0015】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、磁気軸受ユニット本
体3aを構成する上下1対のヨーク5、5同士の間に、
上下1対の永久磁石4、4を設けている。磁束絞り体6
は、これら両永久磁石4、4同士の間に挟持している。
その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様
である。
例を示している。本例の場合には、磁気軸受ユニット本
体3aを構成する上下1対のヨーク5、5同士の間に、
上下1対の永久磁石4、4を設けている。磁束絞り体6
は、これら両永久磁石4、4同士の間に挟持している。
その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様
である。
【0016】次に、図4〜5は、本発明の実施の形態の
第3例を示している。本例は、本発明をスラスト軸受に
適用したものである。第一部材である固定軸1の中間部
外周面には、非磁性材製のフランジ10を固設してい
る。このフランジ10の片面(図4の下面)で、後述す
る回転板11の回転中心となる上記固定軸1の中心軸を
その中心とする円環状空間(仮想空間)内には、磁気軸
受ユニット本体3bを固定している。本例の場合にこの
磁気軸受ユニット本体3bは、それぞれ1対ずつの永久
磁石12a、12b及びヨーク13a、13bと、1個
の磁束絞り体14とから構成される。このうち、1対の
永久磁石12a、12bは、それぞれが円環状に形成さ
れて上記固定軸1の軸方向(図4の上下方向)に着磁さ
れ、上記中心軸をその中心とする同心円上部分に配置さ
れている。又、上記1対のヨーク13a、13bは、そ
れぞれが円輪状に形成されて、上記中心軸をその中心と
する同心円上に配置されている。又、内径側のヨーク1
3aの片面(図1の下面)内径寄り部分は内径側の永久
磁石12aの着磁方向一端面(図1の上端面)に、外径
側のヨーク13bの片面外径寄り部分は外径側の永久磁
石12bの着磁方向一端面に、それぞれ当接させてい
る。更に、上記磁束絞り体14は、図5に示す様に、そ
れぞれが短冊形に造られた多数枚の薄膜9a、9aを積
層する事により構成されている。これら各薄膜9a、9
aは、円周方向に隣り合う薄膜9a、9a同士の間に隙
間をあけた状態で、円筒状に配置している。又、直径方
向に隣り合う薄膜9a、9aは、その間に絶縁層を介在
させて積層されており、その位相は互いに同じとしてい
る。従って、円周方向に亙って隣り合う薄膜9a、9a
同士は互いに絶縁されている。
第3例を示している。本例は、本発明をスラスト軸受に
適用したものである。第一部材である固定軸1の中間部
外周面には、非磁性材製のフランジ10を固設してい
る。このフランジ10の片面(図4の下面)で、後述す
る回転板11の回転中心となる上記固定軸1の中心軸を
その中心とする円環状空間(仮想空間)内には、磁気軸
受ユニット本体3bを固定している。本例の場合にこの
磁気軸受ユニット本体3bは、それぞれ1対ずつの永久
磁石12a、12b及びヨーク13a、13bと、1個
の磁束絞り体14とから構成される。このうち、1対の
永久磁石12a、12bは、それぞれが円環状に形成さ
れて上記固定軸1の軸方向(図4の上下方向)に着磁さ
れ、上記中心軸をその中心とする同心円上部分に配置さ
れている。又、上記1対のヨーク13a、13bは、そ
れぞれが円輪状に形成されて、上記中心軸をその中心と
する同心円上に配置されている。又、内径側のヨーク1
3aの片面(図1の下面)内径寄り部分は内径側の永久
磁石12aの着磁方向一端面(図1の上端面)に、外径
側のヨーク13bの片面外径寄り部分は外径側の永久磁
石12bの着磁方向一端面に、それぞれ当接させてい
る。更に、上記磁束絞り体14は、図5に示す様に、そ
れぞれが短冊形に造られた多数枚の薄膜9a、9aを積
層する事により構成されている。これら各薄膜9a、9
aは、円周方向に隣り合う薄膜9a、9a同士の間に隙
間をあけた状態で、円筒状に配置している。又、直径方
向に隣り合う薄膜9a、9aは、その間に絶縁層を介在
させて積層されており、その位相は互いに同じとしてい
る。従って、円周方向に亙って隣り合う薄膜9a、9a
同士は互いに絶縁されている。
【0017】一方、第二部材であり、軟鋼板等の強磁性
材により全体を円輪状に造られた回転板11の片面(図
4の上面)で、上記磁気軸受ユニット本体3bの両端部
である上記各永久磁石12a、12bの着磁方向他端面
(図4の下端面)に対向する部分には、1対の突出部7
a、7aを、上記中心軸をその中心とする同心円上に、
全周に亙って形成している。これら各突出部7a、7a
の上記片面からの突出量は、全周に亙って変化しない。
そして、上記各永久磁石12a、12bの着磁方向他端
面と上記1対の突出部7a、7aの上端面との間に、そ
れぞれ軸受隙間8a、8aを、全周に亙って形成してい
る。上記1対の突出部7a、7aを形成した回転板11
は強磁性材により造られている為、上記磁気軸受ユニッ
ト本体3bと上記1対の突出部7a、7aとを含んで磁
気閉回路が構成される。
材により全体を円輪状に造られた回転板11の片面(図
4の上面)で、上記磁気軸受ユニット本体3bの両端部
である上記各永久磁石12a、12bの着磁方向他端面
(図4の下端面)に対向する部分には、1対の突出部7
a、7aを、上記中心軸をその中心とする同心円上に、
全周に亙って形成している。これら各突出部7a、7a
の上記片面からの突出量は、全周に亙って変化しない。
そして、上記各永久磁石12a、12bの着磁方向他端
面と上記1対の突出部7a、7aの上端面との間に、そ
れぞれ軸受隙間8a、8aを、全周に亙って形成してい
る。上記1対の突出部7a、7aを形成した回転板11
は強磁性材により造られている為、上記磁気軸受ユニッ
ト本体3bと上記1対の突出部7a、7aとを含んで磁
気閉回路が構成される。
【0018】上述の様に構成される本例の磁気軸受装置
も、前述した第1例の場合と同様に、磁気軸受ユニット
本体3bを構成する磁束絞り体14に流れる渦電流によ
って、固定軸1と回転板11との相対変位を阻止する。
即ち、上記固定軸1に対して上記回転板11が、スラス
ト方向に変位しようとした場合には、フランジ10に固
定した磁気軸受ユニット本体3bの両端部に存在する1
対の永久磁石12a、12bの着磁方向他端面と、回転
板11の片面に固設した1対の突出部7a、7aの内周
縁との間の軸受隙間8a、8aの厚さ寸法が変化する。
そして、前述した第1例の場合と同様の作用により、上
記固定軸1と回転板11とが、非接触浮上状態に保持さ
れる。
も、前述した第1例の場合と同様に、磁気軸受ユニット
本体3bを構成する磁束絞り体14に流れる渦電流によ
って、固定軸1と回転板11との相対変位を阻止する。
即ち、上記固定軸1に対して上記回転板11が、スラス
ト方向に変位しようとした場合には、フランジ10に固
定した磁気軸受ユニット本体3bの両端部に存在する1
対の永久磁石12a、12bの着磁方向他端面と、回転
板11の片面に固設した1対の突出部7a、7aの内周
縁との間の軸受隙間8a、8aの厚さ寸法が変化する。
そして、前述した第1例の場合と同様の作用により、上
記固定軸1と回転板11とが、非接触浮上状態に保持さ
れる。
【0019】又、本例の場合も、磁束絞り体14を構成
する各薄膜9a、9aを、円周方向に亙って複数に分割
しているので、上記回転板11が前記中心軸に対して傾
斜する傾向となった場合に、これを阻止する力が作用す
る。即ち、上記回転板11が傾斜する傾向になると、上
記各軸受隙間8a、8aが、円周方向一部で大きくな
り、他部では小さくなる傾向となる。従って上記磁束絞
り体14に流れる渦電流が、上記円周方向一部では上記
軸受隙間8a、8aを大きくする事に対する抵抗力を発
生させ、上記他部では同じく小さくする事に対する抵抗
を発生させる。この結果、上記回転板11が前記中心軸
に対して傾斜する事を防止する。
する各薄膜9a、9aを、円周方向に亙って複数に分割
しているので、上記回転板11が前記中心軸に対して傾
斜する傾向となった場合に、これを阻止する力が作用す
る。即ち、上記回転板11が傾斜する傾向になると、上
記各軸受隙間8a、8aが、円周方向一部で大きくな
り、他部では小さくなる傾向となる。従って上記磁束絞
り体14に流れる渦電流が、上記円周方向一部では上記
軸受隙間8a、8aを大きくする事に対する抵抗力を発
生させ、上記他部では同じく小さくする事に対する抵抗
を発生させる。この結果、上記回転板11が前記中心軸
に対して傾斜する事を防止する。
【0020】次に、図6は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例は、前述の図3に示した第2例の
構造を、スラスト軸受に適用したものである。即ち、本
例の場合には、磁気軸受ユニット本体3cを構成する内
径側と外径側との1対のヨーク13a´、13b´同士
の間に、それぞれが直径方向に着磁された、内径側と外
径側との1対の永久磁石12a´、12b´を設けてい
る。磁束絞り体14は、これら両永久磁石12a´、1
2b´同士の間に挟持している。その他の構成及び作用
は、上述した第3例の場合と同様である。
例を示している。本例は、前述の図3に示した第2例の
構造を、スラスト軸受に適用したものである。即ち、本
例の場合には、磁気軸受ユニット本体3cを構成する内
径側と外径側との1対のヨーク13a´、13b´同士
の間に、それぞれが直径方向に着磁された、内径側と外
径側との1対の永久磁石12a´、12b´を設けてい
る。磁束絞り体14は、これら両永久磁石12a´、1
2b´同士の間に挟持している。その他の構成及び作用
は、上述した第3例の場合と同様である。
【0021】次に、図7は、本発明の実施の形態の第5
例を示している。本例は、前述した第1例の構造を改良
してスラスト方向に亙る変位を阻止する力を強化すると
共に、磁気軸受ユニット本体3´を、第一部材である非
磁性材製の固定ハウジング15の内周面に固定し、突出
部7´、7´を、第二部材である強磁性材製の回転軸1
6の外周面に固設したものである。上記磁気軸受ユニッ
ト本体3´を構成する各ヨーク5´、5´の内周面には
複数の凹溝17、17を、上記各突出部7´、7´の外
周面には複数の凹溝18、18を、それぞれ形成する事
により、これら各周面部分の断面形状を凹凸形状として
いる。又、これら両周面同士は、互いの凸部同士で互い
に対向する様にしている。これら両周面の形状をこの様
にする事により、これら両周面同士の間の軸受隙間8、
8に存在する磁束の密度を部分的に高めて、これら両周
面同士の間に作用する磁気吸引力を高め、上記回転軸1
6がスラスト方向に変位する事を阻止する力を大きくし
ている。
例を示している。本例は、前述した第1例の構造を改良
してスラスト方向に亙る変位を阻止する力を強化すると
共に、磁気軸受ユニット本体3´を、第一部材である非
磁性材製の固定ハウジング15の内周面に固定し、突出
部7´、7´を、第二部材である強磁性材製の回転軸1
6の外周面に固設したものである。上記磁気軸受ユニッ
ト本体3´を構成する各ヨーク5´、5´の内周面には
複数の凹溝17、17を、上記各突出部7´、7´の外
周面には複数の凹溝18、18を、それぞれ形成する事
により、これら各周面部分の断面形状を凹凸形状として
いる。又、これら両周面同士は、互いの凸部同士で互い
に対向する様にしている。これら両周面の形状をこの様
にする事により、これら両周面同士の間の軸受隙間8、
8に存在する磁束の密度を部分的に高めて、これら両周
面同士の間に作用する磁気吸引力を高め、上記回転軸1
6がスラスト方向に変位する事を阻止する力を大きくし
ている。
【0022】次に、図8は、本発明の実施の形態の第6
例を示している。本例は、前述した第3例の構造を改良
して、ラジアル方向に亙る変位を阻止する力を強化する
と共に、磁気軸受ユニット本体3b´を、第一部材であ
る非磁性材製の固定ハウジング15aの片面(図8の上
面)に、突出部7a´、7a´を、第二部材である回転
軸16の外周面に固設した、強磁性材製のフランジ10
aの片面(図8の下面)に、それぞれ固設したものであ
る。上記磁気軸受ユニット本体3b´を構成する各補助
ヨーク19a、19bの先端面には複数の凹溝20、2
0を、上記各突出部7a´、7a´の先端面には複数の
凹溝21、21を、それぞれ形成する事により、これら
各先端面部分の断面形状を凹凸形状としている。又、こ
れら両先端面同士は、互いの凸部同士で互いに対向する
様にしている。これら両先端面の形状をこの様にする事
により、これら両先端面同士の間の軸受隙間8a、8a
に存在する磁束の密度を部分的に高めて、これら両先端
面同士の間に作用する磁気吸引力を高め、上記回転軸1
6がラジアル方向に変位する事を阻止する力を大きくし
ている。又、本例の場合には、上記磁気軸受ユニット本
体3b´を構成するヨーク13a´、13b´の形状を
工夫する事により、磁束絞り体14の面積を増大させ、
この磁束絞り体14に発生する渦電流に基づく、スラス
ト方向の変位を阻止する力も増大させている。
例を示している。本例は、前述した第3例の構造を改良
して、ラジアル方向に亙る変位を阻止する力を強化する
と共に、磁気軸受ユニット本体3b´を、第一部材であ
る非磁性材製の固定ハウジング15aの片面(図8の上
面)に、突出部7a´、7a´を、第二部材である回転
軸16の外周面に固設した、強磁性材製のフランジ10
aの片面(図8の下面)に、それぞれ固設したものであ
る。上記磁気軸受ユニット本体3b´を構成する各補助
ヨーク19a、19bの先端面には複数の凹溝20、2
0を、上記各突出部7a´、7a´の先端面には複数の
凹溝21、21を、それぞれ形成する事により、これら
各先端面部分の断面形状を凹凸形状としている。又、こ
れら両先端面同士は、互いの凸部同士で互いに対向する
様にしている。これら両先端面の形状をこの様にする事
により、これら両先端面同士の間の軸受隙間8a、8a
に存在する磁束の密度を部分的に高めて、これら両先端
面同士の間に作用する磁気吸引力を高め、上記回転軸1
6がラジアル方向に変位する事を阻止する力を大きくし
ている。又、本例の場合には、上記磁気軸受ユニット本
体3b´を構成するヨーク13a´、13b´の形状を
工夫する事により、磁束絞り体14の面積を増大させ、
この磁束絞り体14に発生する渦電流に基づく、スラス
ト方向の変位を阻止する力も増大させている。
【0023】次に、図9〜10は、本発明の実施の形態
の第7例を示している。本例は、第一部材であるハウジ
ング23と第二部材である回転軸16の一端部(図9〜
10の上端部)との間に、この回転軸16を回転駆動す
る為の電動モータ22を設けると共に、上記ハウジング
23と回転軸16との間に、初期芯出し補助軸受24を
設けたものである。本発明の対象である磁気軸受は、上
記ハウジング23の天板25の下面と回転軸16の上端
部外周面に固設されたフランジ10の上面との間に、前
記図6に示した第4例の構造を上下逆にしたスラスト型
磁気軸受を設けている。又、ハウジング23の中間部内
周面と上記回転軸16の中間部外周面との間には、前記
図3に示した第2例の構造を、直径方向内外を逆にした
ラジアル型磁気軸受を設けている。これら各磁気軸受の
構造及び作用は、前述した第4、2例の構造と同様であ
るから、対応する部分には同一符号を付して重複する説
明を省略する。尚、上記ハウジング23の少なくとも一
部で、上記各磁気軸受を装着する部分は、好ましくは非
磁性材により覆う。
の第7例を示している。本例は、第一部材であるハウジ
ング23と第二部材である回転軸16の一端部(図9〜
10の上端部)との間に、この回転軸16を回転駆動す
る為の電動モータ22を設けると共に、上記ハウジング
23と回転軸16との間に、初期芯出し補助軸受24を
設けたものである。本発明の対象である磁気軸受は、上
記ハウジング23の天板25の下面と回転軸16の上端
部外周面に固設されたフランジ10の上面との間に、前
記図6に示した第4例の構造を上下逆にしたスラスト型
磁気軸受を設けている。又、ハウジング23の中間部内
周面と上記回転軸16の中間部外周面との間には、前記
図3に示した第2例の構造を、直径方向内外を逆にした
ラジアル型磁気軸受を設けている。これら各磁気軸受の
構造及び作用は、前述した第4、2例の構造と同様であ
るから、対応する部分には同一符号を付して重複する説
明を省略する。尚、上記ハウジング23の少なくとも一
部で、上記各磁気軸受を装着する部分は、好ましくは非
磁性材により覆う。
【0024】又、上記電動モータ22は、上記天板25
の下面中央部に垂下された円柱部26に外嵌固定された
ステータ27と、上記回転軸16の上端面に固設された
円筒部28に内嵌固定されたロータ29とから構成され
ている。上記回転軸16を回転駆動するには、上記ステ
ータ27に通電する。
の下面中央部に垂下された円柱部26に外嵌固定された
ステータ27と、上記回転軸16の上端面に固設された
円筒部28に内嵌固定されたロータ29とから構成され
ている。上記回転軸16を回転駆動するには、上記ステ
ータ27に通電する。
【0025】更に、上記初期芯出し用補助軸受24は、
上記回転軸16の回転が停止した状態で、この回転軸1
6と上記ハウジング23との中心軸同士を一致させる為
のもので、上部ピボット30と下部ピボット31とから
構成される。このうちの上部ピボット30は、上記円柱
部26の下端面中央部に形成された上側球状凹部32
と、上記回転軸16の上端面に形成された上側球状凸部
33とから構成される。上記回転軸16の上昇に伴って
これら上側球状凹部32と上側球状凸部33とが嵌合す
ると、上記回転軸16の上端部と上記ハウジング23と
の芯出しが行なわれる。
上記回転軸16の回転が停止した状態で、この回転軸1
6と上記ハウジング23との中心軸同士を一致させる為
のもので、上部ピボット30と下部ピボット31とから
構成される。このうちの上部ピボット30は、上記円柱
部26の下端面中央部に形成された上側球状凹部32
と、上記回転軸16の上端面に形成された上側球状凸部
33とから構成される。上記回転軸16の上昇に伴って
これら上側球状凹部32と上側球状凸部33とが嵌合す
ると、上記回転軸16の上端部と上記ハウジング23と
の芯出しが行なわれる。
【0026】又、上記下部ピボット31は、上記回転軸
16の下端面中央部に形成された下側球状凸部34と、
上記ハウジング23の下部に昇降自在に嵌装された芯出
し板35の上面中央部に形成された下側球状凹部36と
から構成される。この芯出し板35には、ばね37、3
7により下方に向いた弾力を付与している。又、この芯
出し板35の上面外周寄り部分には電磁石38を設け、
この電磁石38を、上記ハウジング23の内側に形成し
た段部39の下面に対向させている。この段部39の下
面は、磁性材により覆っている。通電時にこの電磁石3
8が発生する磁気吸引力は、上記芯出し板35の重量と
上記各ばね37、37の弾力と上記回転軸16及びフラ
ンジ10の重量との合計に十分に打ち勝つものとしてい
る。従って、上記電磁石38への通電に伴って上記芯出
し板35を上昇させると、上記下側球状凹部36と下側
球状凸部34とが嵌合して、上記回転軸16の下端部と
上記ハウジング23との芯出しが行なわれる。この状態
から更に上記芯出し板35を上昇させると、上記上部ピ
ボット30により、上記回転軸16の上端部と上記ハウ
ジング23との芯出しが行なわれる。
16の下端面中央部に形成された下側球状凸部34と、
上記ハウジング23の下部に昇降自在に嵌装された芯出
し板35の上面中央部に形成された下側球状凹部36と
から構成される。この芯出し板35には、ばね37、3
7により下方に向いた弾力を付与している。又、この芯
出し板35の上面外周寄り部分には電磁石38を設け、
この電磁石38を、上記ハウジング23の内側に形成し
た段部39の下面に対向させている。この段部39の下
面は、磁性材により覆っている。通電時にこの電磁石3
8が発生する磁気吸引力は、上記芯出し板35の重量と
上記各ばね37、37の弾力と上記回転軸16及びフラ
ンジ10の重量との合計に十分に打ち勝つものとしてい
る。従って、上記電磁石38への通電に伴って上記芯出
し板35を上昇させると、上記下側球状凹部36と下側
球状凸部34とが嵌合して、上記回転軸16の下端部と
上記ハウジング23との芯出しが行なわれる。この状態
から更に上記芯出し板35を上昇させると、上記上部ピ
ボット30により、上記回転軸16の上端部と上記ハウ
ジング23との芯出しが行なわれる。
【0027】上述の様に構成される本例の構造を運転す
る際には、先ず、上記電磁石38に通電する事により、
上記回転軸16の上下両端部とハウジング23との芯出
しを行なう。そして、この状態で前記電動モータ22の
ステータ27に通電する事により、上記回転軸16を回
転駆動した後、上記電磁石38への通電を停止する。こ
の結果上記芯出し板35が、自らの重量と上記各ばね3
7、37の弾力とにより下降する。この状態で上記回転
軸16は、前記スラスト型磁気軸受とラジアル型磁気軸
受とにより上記ハウジング23の内側に、非接触状態で
支持される。
る際には、先ず、上記電磁石38に通電する事により、
上記回転軸16の上下両端部とハウジング23との芯出
しを行なう。そして、この状態で前記電動モータ22の
ステータ27に通電する事により、上記回転軸16を回
転駆動した後、上記電磁石38への通電を停止する。こ
の結果上記芯出し板35が、自らの重量と上記各ばね3
7、37の弾力とにより下降する。この状態で上記回転
軸16は、前記スラスト型磁気軸受とラジアル型磁気軸
受とにより上記ハウジング23の内側に、非接触状態で
支持される。
【0028】本例の場合は、上述の様な構成により、上
記回転軸16の変位が速い場合(交流的変位の場合)だ
けでなく、この回転軸16の変位が遅い場合(直流的変
位の場合)にも、この回転軸16の変位に対する復元力
を生じさせる事ができる。即ち、前記図1、3、7に示
した様なラジアル磁気軸受を単独で設けた場合や、図
4、6、8に示した様なスラスト磁気軸受を単独で設け
た場合には、交流的変位に対しては復元力を生じるが、
特定方向の直流的変位に対しては復元力が生じない。即
ち、上記図1、3、7に示した構造の場合には、スラス
ト方向の直流的変位に対しては復元力が発生するが、ラ
ジアル方向の直流的変位に対しては復元力が発生しな
い。又、図4、6、8に示した構造の場合には、ラジア
ル方向の直流的変位に対しては復元力が発生するが、ス
ラスト方向の直流的変位に対しては復元力が発生しな
い。
記回転軸16の変位が速い場合(交流的変位の場合)だ
けでなく、この回転軸16の変位が遅い場合(直流的変
位の場合)にも、この回転軸16の変位に対する復元力
を生じさせる事ができる。即ち、前記図1、3、7に示
した様なラジアル磁気軸受を単独で設けた場合や、図
4、6、8に示した様なスラスト磁気軸受を単独で設け
た場合には、交流的変位に対しては復元力を生じるが、
特定方向の直流的変位に対しては復元力が生じない。即
ち、上記図1、3、7に示した構造の場合には、スラス
ト方向の直流的変位に対しては復元力が発生するが、ラ
ジアル方向の直流的変位に対しては復元力が発生しな
い。又、図4、6、8に示した構造の場合には、ラジア
ル方向の直流的変位に対しては復元力が発生するが、ス
ラスト方向の直流的変位に対しては復元力が発生しな
い。
【0029】これに対して、図9〜10に示した第7例
の場合には、ラジアル方向に亙る直流的変位に対して
は、スラスト磁気軸受を構成するヨーク13a′、13
b′と突出部7a、7aとの間に作用する磁気吸引力に
より、スラスト方向に亙る直流的変位に対しては、ラジ
アル磁気軸受を構成するヨーク5、5の突出部5a、5
aと突出部7、7との間に作用する磁気吸引力により、
それぞれ復元力が発生する。従って図9〜10に示した
構造によれば、他の軸受と併用する事なく、回転軸16
を非接触状態で回転自在に支持できる。
の場合には、ラジアル方向に亙る直流的変位に対して
は、スラスト磁気軸受を構成するヨーク13a′、13
b′と突出部7a、7aとの間に作用する磁気吸引力に
より、スラスト方向に亙る直流的変位に対しては、ラジ
アル磁気軸受を構成するヨーク5、5の突出部5a、5
aと突出部7、7との間に作用する磁気吸引力により、
それぞれ復元力が発生する。従って図9〜10に示した
構造によれば、他の軸受と併用する事なく、回転軸16
を非接触状態で回転自在に支持できる。
【0030】次に、図11は、本発明の実施の形態の第
8例を示している。本例は、前記図6に示したスラスト
磁気軸受と、超電導磁気軸受40とを組み合わせる事に
より、第二部材である回転板11aを非接触状態で回転
自在に支持するものである。上記超電導磁気軸受40を
構成する為にハウジング23aの底面中央部に形成し
た、円柱状の凸部41の外周面及び上端面には、超電導
体42を固定している。この凸部41には冷却ジャケッ
ト(図示省略)を設けて、上記超電導体42を冷却自在
としている。又、上記回転板11aの下面には、この回
転板11aの回転中心と同心の円筒部43を形成してい
る。そして、この円筒部43の内側に、それぞれが軸方
向(図11の上下方向)に亙って着磁された円環状の永
久磁石44、44を、同極同士を互いに対向させた状態
で内嵌固定している。
8例を示している。本例は、前記図6に示したスラスト
磁気軸受と、超電導磁気軸受40とを組み合わせる事に
より、第二部材である回転板11aを非接触状態で回転
自在に支持するものである。上記超電導磁気軸受40を
構成する為にハウジング23aの底面中央部に形成し
た、円柱状の凸部41の外周面及び上端面には、超電導
体42を固定している。この凸部41には冷却ジャケッ
ト(図示省略)を設けて、上記超電導体42を冷却自在
としている。又、上記回転板11aの下面には、この回
転板11aの回転中心と同心の円筒部43を形成してい
る。そして、この円筒部43の内側に、それぞれが軸方
向(図11の上下方向)に亙って着磁された円環状の永
久磁石44、44を、同極同士を互いに対向させた状態
で内嵌固定している。
【0031】又、上記回転板11aの下面中央部で上記
円筒部43に囲まれた部分には、それぞれが軸方向に亙
って着磁された円板状の永久磁石45と環状の永久磁石
46とを、互いに同心に、且つ着磁方向を互いに逆にし
て支持している。これら各永久磁石44〜46は、それ
ぞれの内周面若しくは下面を、上記超電導体42の外周
面若しくは上面に対向させている。尚、上記回転板11
aの一部及び円筒部43で、上記各永久磁石44〜46
を設置した部分は非磁性材製として、上記各永久磁石4
4〜46から出た磁束が上記超電導体42側に導かれる
様にしている。又、上記円板状の永久磁石45及び環状
の永久磁石46の上面は、強磁性材製のバックヨーク4
7の下面に当接させて、上記超電導体42側に出る磁束
の強度を高める様にしている。
円筒部43に囲まれた部分には、それぞれが軸方向に亙
って着磁された円板状の永久磁石45と環状の永久磁石
46とを、互いに同心に、且つ着磁方向を互いに逆にし
て支持している。これら各永久磁石44〜46は、それ
ぞれの内周面若しくは下面を、上記超電導体42の外周
面若しくは上面に対向させている。尚、上記回転板11
aの一部及び円筒部43で、上記各永久磁石44〜46
を設置した部分は非磁性材製として、上記各永久磁石4
4〜46から出た磁束が上記超電導体42側に導かれる
様にしている。又、上記円板状の永久磁石45及び環状
の永久磁石46の上面は、強磁性材製のバックヨーク4
7の下面に当接させて、上記超電導体42側に出る磁束
の強度を高める様にしている。
【0032】上述の様に構成される超電導磁気軸受40
は、上記各永久磁石44〜46から出た磁束が上記超電
導体42にピン止めする事により、これら各永久磁石4
4〜46と超電導体42との距離を一定に保とうとする
力を発生する。回転板11aの上面とハウジング23a
を構成する天板25の下面との間に設けたスラスト磁気
軸受は、上記超電導磁気軸受40との共働により、十分
な軸受剛性を確保する役目を果たす。尚、図11に示し
た例では、上記超電導磁気軸受40として、ラジアル、
スラスト、両方向の軸受構造を有するものを示してい
る。但し、超電導磁気軸受は、超電導体のピン止め力に
より、(構造により剛性の相違はあるが)ラジアル、ス
ラスト両方向の復元力を発揮する為、使用条件によって
は、何れか一方の軸受構造のみを有するものを使用する
事もできる。
は、上記各永久磁石44〜46から出た磁束が上記超電
導体42にピン止めする事により、これら各永久磁石4
4〜46と超電導体42との距離を一定に保とうとする
力を発生する。回転板11aの上面とハウジング23a
を構成する天板25の下面との間に設けたスラスト磁気
軸受は、上記超電導磁気軸受40との共働により、十分
な軸受剛性を確保する役目を果たす。尚、図11に示し
た例では、上記超電導磁気軸受40として、ラジアル、
スラスト、両方向の軸受構造を有するものを示してい
る。但し、超電導磁気軸受は、超電導体のピン止め力に
より、(構造により剛性の相違はあるが)ラジアル、ス
ラスト両方向の復元力を発揮する為、使用条件によって
は、何れか一方の軸受構造のみを有するものを使用する
事もできる。
【0033】
【発明の効果】本発明の磁気軸受装置は、以上に述べた
通り構成され作用するので、コスト高の原因となる変位
センサや制御器を必要とせず、しかも単体で安定した非
接触浮上状態を維持できる構造を実現できる。
通り構成され作用するので、コスト高の原因となる変位
センサや制御器を必要とせず、しかも単体で安定した非
接触浮上状態を維持できる構造を実現できる。
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、部分切断
側面図。
側面図。
【図2】第1例に組み込む磁束絞り体の斜視図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、部分切断
側面図。
側面図。
【図4】同第3例を示す、部分切断側面図。
【図5】第3例に組み込む磁束絞り体の斜視図。
【図6】本発明の実施の形態の第4例を示す、部分切断
側面図。
側面図。
【図7】同第5例を示す、部分切断側面図。
【図8】同第6例を示す、部分切断側面図。
【図9】同第7例を、初期芯出し補助軸受の作動状態で
示す断面図。
示す断面図。
【図10】同じく初期芯出し補助軸受の非作動状態で示
す断面図。
す断面図。
【図11】本発明の実施の形態の第8例を示す断面図。
1 固定軸 2 回転軸 3、3a、3b、3c、3a′ 磁気軸受ユニット本体 4 永久磁石 5、5′ ヨーク 5a 突出部 6 磁束絞り体 7、7a、7′、7a′ 突出部 8、8a 軸受隙間 9、9a 薄膜 10、10a フランジ 11、11a 回転板 12a、12b、12a′、12b′ 永久磁石 13a、13b、13a′、13b′ ヨーク 14 磁束絞り体 15、15a 固定ハウジング 16 回転軸 17、18 凹溝 19a、19b 補助ヨーク 20、21 凹溝 22 電動モータ 23、23a ハウジング 24 初期芯出し補助軸受 25 天板 26 円柱部 27 ステータ 28 円筒部 29 ロータ 30 上部ピボット 31 下部ピボット 32 上側球状凹部 33 上側球状凸部 34 下側球状凸部 35 芯出し板 36 下側球状凹部 37 ばね 38 電磁石 39 段部 40 超電導磁気軸受 41 凸部 42 超電導体 43 円筒部 44、45、46 永久磁石 47 バックヨーク
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに同心に配置され所定の回転中心の
周囲で相対回転する第一部材及び第二部材と、第一部材
の一部で上記回転中心をその中心とする円環状空間部分
に固定された磁気軸受ユニット本体と、上記第二部材の
一部でこの磁気軸受ユニット本体の両端部に対向し、且
つ、上記回転中心をその中心とする円上部分に、上記第
一部材に向け突出する状態で固設された1対の突出部と
を備え、上記磁気軸受ユニット本体は、少なくとも1個
の永久磁石と、この永久磁石の着磁方向に亙って互いに
直列に配置された、それぞれが強磁性材により造られ
た、少なくとも1個ずつのヨーク及び磁束絞り体とから
成り、その両端部は上記1対の突出部に向け突出する事
により、これら両突出部との間に軸受隙間を形成してお
り、上記第二部材のうち、少なくとも上記1対の突出部
とこれら両突出部同士の間部分は強磁性材により造られ
て、上記磁気軸受ユニット本体と上記1対の突出部とを
含んで磁気閉回路が構成されるものとしており、上記磁
束絞り体は、電気良導体製の薄膜を積層する事により構
成されている磁気軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11276296A JPH09303395A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 磁気軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11276296A JPH09303395A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 磁気軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09303395A true JPH09303395A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14594898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11276296A Pending JPH09303395A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 磁気軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09303395A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011179577A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Oiles Corp | カムフォロア |
JP2011179568A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Oiles Corp | ロール装置 |
WO2014042525A1 (en) * | 2012-09-11 | 2014-03-20 | Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno | Reluctance transducer |
JP2015025559A (ja) * | 2014-11-05 | 2015-02-05 | オイレス工業株式会社 | カムフォロア |
JP2015045414A (ja) * | 2014-11-05 | 2015-03-12 | オイレス工業株式会社 | ロール装置 |
JP2016524448A (ja) * | 2013-07-02 | 2016-08-12 | ロジャー, デイビッドRODGER, David | 電気機械における軸受力の低減 |
JP2016163495A (ja) * | 2015-03-04 | 2016-09-05 | 国立大学法人東京工業大学 | 電動機および電動機システム |
CN106643453A (zh) * | 2016-09-20 | 2017-05-10 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 磁悬浮轴承悬浮中心位置检测方法 |
CN113557361A (zh) * | 2019-03-14 | 2021-10-26 | 株式会社易威奇 | 磁性轴承、具备该磁性轴承的驱动装置以及泵 |
-
1996
- 1996-05-07 JP JP11276296A patent/JPH09303395A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011179577A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Oiles Corp | カムフォロア |
JP2011179568A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Oiles Corp | ロール装置 |
WO2014042525A1 (en) * | 2012-09-11 | 2014-03-20 | Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno | Reluctance transducer |
KR20150054906A (ko) * | 2012-09-11 | 2015-05-20 | 네덜란제 오르가니자티에 포오르 토에게파스트-나투우르베텐샤펠리즈크 온데르조에크 테엔오 | 자기저항 변환기 |
US10699831B2 (en) | 2012-09-11 | 2020-06-30 | Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno | Reluctance transducer |
JP2016524448A (ja) * | 2013-07-02 | 2016-08-12 | ロジャー, デイビッドRODGER, David | 電気機械における軸受力の低減 |
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JP2015045414A (ja) * | 2014-11-05 | 2015-03-12 | オイレス工業株式会社 | ロール装置 |
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CN106643453A (zh) * | 2016-09-20 | 2017-05-10 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 磁悬浮轴承悬浮中心位置检测方法 |
CN113557361A (zh) * | 2019-03-14 | 2021-10-26 | 株式会社易威奇 | 磁性轴承、具备该磁性轴承的驱动装置以及泵 |
CN113557361B (zh) * | 2019-03-14 | 2023-10-13 | 株式会社易威奇 | 磁性轴承、具备该磁性轴承的驱动装置以及泵 |
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