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JPH09301288A - 推進機 - Google Patents

推進機

Info

Publication number
JPH09301288A
JPH09301288A JP8141194A JP14119496A JPH09301288A JP H09301288 A JPH09301288 A JP H09301288A JP 8141194 A JP8141194 A JP 8141194A JP 14119496 A JP14119496 A JP 14119496A JP H09301288 A JPH09301288 A JP H09301288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller shaft
bevel gear
dog clutch
clutches
dog
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8141194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ogino
浩 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Kogyo KK filed Critical Sanshin Kogyo KK
Priority to JP8141194A priority Critical patent/JPH09301288A/ja
Priority to US08/856,103 priority patent/US5921828A/en
Publication of JPH09301288A publication Critical patent/JPH09301288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H5/00Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water
    • B63H5/07Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers
    • B63H5/08Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers of more than one propeller
    • B63H5/10Arrangements on vessels of propulsion elements directly acting on water of propellers of more than one propeller of coaxial type, e.g. of counter-rotative type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/20Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
    • F16H1/22Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H1/222Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with non-parallel axes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/14Transmission between propulsion power unit and propulsion element
    • B63H20/20Transmission between propulsion power unit and propulsion element with provision for reverse drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 連動する2個のドッグクラッチが各々傘
歯車に係合した際に、両ドッグクラッチを連結する部分
に、引っ張り力が発生することが少ない推進機を提供す
る。 【解決手段】 推進機(1)は、ドライブシャフト(1
6)と、外プロペラシャフト(41)と、外プロペラシ
ャフトの内部に同軸に配されている内プロペラシャフト
(42)と、ドライブシャフトの下端部に固定されてい
る駆動用傘歯車(31)と、駆動用傘歯車に係合する両
受動用傘歯車(32,33)と、各プロペラシャフトに
スプライン嵌合しているドッグクラッチ(45,47)
と、両ドッグクラッチを連動させる連結部材(58,6
0,62)とを備えている。両ドッグクラッチは各々、
両受動用傘歯車の少なくとも一方と係合離脱することが
可能である。そして、両ドッグクラッチはガタ(58
a)を有して連動している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーターボート、
ヨットや漁船などの船舶に搭載される推進機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶の推進機には二重反転プロペ
ラ形式があり、この二重反転プロペラ形式の推進機にお
けるプロペラシャフトは、内側と外側の二重に配されて
いる。そして、エンジンの回転力で回転駆動されている
ドライブシャフトの駆動力は、前側傘歯車および後側傘
歯車を介して内プロペラシャフトおよび外プロペラシャ
フトに伝達されて、内プロペラシャフトと外プロペラシ
ャフトとは互いに反対方向に回転する。両プロペラシャ
フトの先端には各々プロペラが取り付けられており、プ
ロペラシャフトが回転すると、プロペラが回転して船舶
を推進させている。
【0003】そして、ドライブシャフトの駆動力を各プ
ロペラシャフトに伝達したり、また、遮断したりするた
めに、傘歯車と各プロペラシャフトとの間に各々ドッグ
クラッチが設けられている。そして、内プロペラシャフ
ト用ドッグクラッチと、外プロペラシャフト用ドッグク
ラッチとが、相互に連動するように、両ドッグクラッチ
は連結部材で連結されている。そして、両ドッグクラッ
チの連動にガタが生じないように、連結部材の部品同士
の連結部分や、連結部材とドッグクラッチとの連結部分
などにおける隙間は、約0.05mm程度とし、連結部材の部
品などの寸法精度を厳しくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドッグクラ
ッチの爪と、傘歯車の爪とは係合離脱するが、その状態
を図5を用いて説明する。ドッグクラッチDの爪Da
と、傘歯車Gの爪Gaとは、係合した際に互いに引き合
うように傾斜している。したがって、ドッグクラッチD
が傘歯車Gに係合すると、ドッグクラッチDは傘歯車G
に引き寄せられて当接して位置決めされる。そして、二
重反転プロペラ形式の場合には、2個のドッグクラッチ
Dが連動しており、一方のドッグクラッチDが傘歯車G
で位置決めされた時に、他方のドッグクラッチDも傘歯
車Gで位置決めされる様に、連結部材の寸法は設定され
ている。
【0005】しかしながら、連結部材や傘歯車などに、
製造誤差が発生し、一方のドッグクラッチDが傘歯車G
で位置決めされた時に、他方のドッグクラッチDが傘歯
車Gで位置決めされないことがある。すると、他方のド
ッグクラッチDは、傘歯車Gに引っ張られている状態で
回転する。この引っ張り力は連結部材の部品にも加わ
る。そして、傘歯車に係合している際には、両ドッグク
ラッチは互いに反対方向に回転しており、両ドッグクラ
ッチを連結している部分の何処かで、対向している部材
が互いに反対方向に回転している。この互いに反対方向
に回転している部分にも、前述の引っ張り力が伝達さ
れ、対向している部材は互いに圧接しながら高速で摺動
することになる。したがって、この部材などが磨耗した
りして損傷することがある。そこで、製造誤差が大きく
ならないように、厳しく生産管理が行われており、製造
コストが上昇している。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、連動する2個のドッグクラッチが各々傘歯
車に係合した際に、両ドッグクラッチを連結する部分
に、引っ張り力が発生することが少ない推進機を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の推進機(1)
は、略上下方向に配置されているドライブシャフト(1
6)と、略前後方向に配置されている外プロペラシャフ
ト(41)と、この外プロペラシャフトの内部に同軸に
配されている内プロペラシャフト(42)と、前記ドラ
イブシャフトの下端部に固定されている駆動用傘歯車
(31)と、この駆動用傘歯車に係合する前側受動用傘
歯車(32)および後側受動用傘歯車(33)と、前記
外プロペラシャフトにスプライン嵌合している外プロペ
ラシャフト用ドッグクラッチ(45)と、前記内プロペ
ラシャフトにスプライン嵌合している内プロペラシャフ
ト用ドッグクラッチ(47)と、この両ドッグクラッチ
を連動させる連結部材(58,60,62)とを備えて
いる。前記外プロペラシャフト用ドッグクラッチは、前
記両受動用傘歯車の少なくとも一方と係合離脱すること
が可能であり、かつ、前記内プロペラシャフト用ドッグ
クラッチも、前記両受動用傘歯車の少なくとも一方と係
合離脱することが可能である。この様に構成された両ド
ッグクラッチの何れか一方が移動すると、それにともな
って前記連結部材を介して、他方のドッグクラッチが連
動している。そして、前記目的を達成するために、両ド
ッグクラッチは、ガタ(58a)を有して連動してい
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明における推進機の実
施の一形態を図1ないし図4を用いて説明する。図1は
推進機としての船外機の側面図である。図2は船外機下
部の断面図である。図3は図2の要部拡大図である。図
4はドッグクラッチの切り換え状態の説明図で、(a)
が後進状態の図、(b)が中立状態の図、(c)が前進
状態の図である。
【0009】図1において、推進機としての船外機1に
は、スイベル軸2などを介して取り付けブラケット3が
設けられている。この取り付けブラケット3を、モータ
ーボートなどの小型船舶6の船尾に固定することによ
り、船外機1は小型船舶6に対して左右方向および上下
方向に回動可能に取り付けられている。
【0010】そして、船外機1は、上側から順番にアッ
パーカウリング8、ロワーカウリング9、アッパーケー
シング10およびロワーケーシング11からなるハウジ
ングで覆われている。このアッパーカウリング8および
ロワーカウリング9の内部には、破線で図示するエンジ
ン14が格納されている。このエンジン14の出力軸は
下方に突出して、アッパーケーシング10およびロワー
ケーシング11の内部に配設されているドライブシャフ
ト16に連結され、詳細は後述する動力伝達装置18を
介して前後一対のプロペラ21,22を回転駆動してい
る。この動力伝達装置18は、詳細は後述する前後進切
り換え機構24とともに、ロワーケーシング11に配設
されている。また、前後進切り換え機構24は、前進、
後進および中立の切り換えを行っており、シャフト26
やリンクなどを介して、船外機1の操作ハンドル27に
設けられている図示しないレバーや、小型船舶6の図示
しない操舵部に設けられているレバーなどで操作され
る。
【0011】次に、動力伝達装置18および前後進切り
換え機構24の詳細を図2ないし図4を用いて説明す
る。ドライブシャフト16は略上下方向に延在するとと
もに、ロワーケーシング11などに回転可能に支持され
ている。このドライブシャフト16の下端には、駆動用
傘歯車31が固定されている。この駆動用傘歯車31に
前後一対の受動用傘歯車32,33が噛み合っており、
この受動用傘歯車32,33は互いに対向している。前
側の受動用傘歯車32はベアリング36を介してロワー
ケーシング11に回転可能に支持されており、一方、後
側の受動用傘歯車33は、ベアリング37を介して、ロ
ワーケーシング11に固定されている円筒状の支持ケー
ス38に回動自在に支持されている。
【0012】ところで、動力伝達装置18である傘歯車
31,32,33に駆動されるプロペラシャフト41,
42は、パイプ状の外プロペラシャフト41と、この外
プロペラシャフト41の内側に同軸に嵌まり込んでいる
内プロペラシャフト42との2本で構成されている。こ
の外プロペラシャフト41は支持ケース38に回動自在
に支持され、一方、内プロペラシャフト42は外プロペ
ラシャフト41および前側の受動用傘歯車32に回動自
在に支持されている。そして、外プロペラシャフト41
の後端部には前側プロペラ21が固定され、一方、内プ
ロペラシャフト42の後端は、外プロペラシャフト41
の後端から後方に突出し、この内プロペラシャフト42
の後端部に、後側プロペラ22が固定されている。
【0013】そして、外プロペラシャフト41の前端
は、後側の受動用傘歯車33を貫通して突出し、この前
端部に外プロペラシャフト41用の後側のドッグクラッ
チ45がスプライン嵌合すなわち、一体で回転しかつ軸
方向にはスライド可能に取り付けられている。受動用傘
歯車33と外プロペラシャフト41とは回動可能に構成
されている。この様にして、筒状の後側のドッグクラッ
チ45は前後の受動用傘歯車32,33の間に配置され
ているとともに、ドッグクラッチ45の前端部および後
端部に各々爪45a,45bが形成されている。そし
て、後側のドッグクラッチ45が前側にスライドする
と、前側の爪45aが前側の受動用傘歯車32の爪32
aに係合し、逆に、後側のドッグクラッチ45が後側に
スライドすると、後側の爪45bが後側の受動用傘歯車
33の爪33aに係合する。
【0014】また、内プロペラシャフト42の前端は、
外プロペラシャフト41の前端から前方に突出して、前
側の受動用傘歯車32を貫通し、さらに前方に突出して
いる。そして、この内プロペラシャフト42の前端部
に、内プロペラシャフト42用の前側のドッグクラッチ
47がスプライン嵌合されている。前側の受動用傘歯車
32と内プロペラシャフト42とは回動可能に構成され
ている。筒状の前側のドッグクラッチ47の後端部には
爪47aが形成されており、前側のドッグクラッチ47
が後側にスライドすると、爪47aは、前側の受動用傘
歯車32の前端部に形成されている前側の爪32bに係
合する。そして、ドッグクラッチ45,47で前後進切
り換え機構24が構成されている。
【0015】また、前側のドッグクラッチ47の周面に
は、リング状に係合溝49が形成されており、この係合
部としての係合溝49には、シフトカム51のピン52
が、約0.2 〜0.5mm のガタを有して嵌まっている。この
シフト部材であるシフトカム51は、その回動軸を略上
下方向にして、ロワーケーシング11に回動可能に支持
されており、作動部であるピン52は、シフトカム51
の回動軸に対して偏心して形成されている。このシフト
カム51はシャフト55に固定されており、このシャフ
ト55が図1に図示するシャフト26に連結されてい
る。そして、図示しない操作レバーを操作すると、シャ
フト26,55が回動し、それにともなって、シフトカ
ム51が回動して、ピン52が前後方向に変位する。こ
のピン52の前後の変位で、前側のドッグクラッチ47
が前後に移動する。
【0016】そして、後側のドッグクラッチ45は、前
側のドッグクラッチ47と連動する様に構成されてお
り、その構造について説明する。内プロペラシャフト4
2の内部には、クラッチ筒58が軸方向に移動可能に配
置されている。前側のドッグクラッチ47はクラッチ筒
58の前部に前側の連結ピン60で連結されており、内
プロペラシャフト42には、前側の連結ピン60が前後
に移動できる様に前側の長孔42aが形成されている。
【0017】また、クラッチ筒58の後部には後側の連
結ピン62が約0.2mm 以上たとえば約 0.2〜0.5mm (好
ましくは約0.2mm 〜0.3mm)のガタ58aを有して取り付
けられている。すなわち、後側の連結ピン62が挿入さ
れているクラッチ筒58の貫通孔の直径が、後側の連結
ピン62の直径よりもガタ58aの分だけ大きく形成さ
れている。なお、このガタは、前側の受動用傘歯車32
の前側の爪32bの高さの約2.5%〜8%程度とすることも
可能である。そして、後側の連結ピン62の両端部にカ
ラー63が取り付けられ、連結ピン62はこのカラー6
3および前後一対のワッシャー64を介して後側のドッ
グクラッチ45に係合している。この後側の連結ピン6
2は、前側のドッグクラッチ47、前側の連結ピン60
およびクラッチ筒58とともに、内プロペラシャフト4
2と一緒に回転するが、後側のドッグクラッチ45は外
プロペラシャフト41と一緒に回転している。したがっ
て、後側の連結ピン62と後側のドッグクラッチ45と
は、プロペラシャフト41,42の軸を中心として相対
回転することができ、かつ、軸方向には連動できるよう
に係合している。そして、内プロペラシャフト42に
は、後側の連結ピン62が前後に移動できる様に後側の
長孔42bが形成されている。これらのクラッチ筒58
および連結ピン60,62で、両ドッグクラッチ45,
47を連動させる連結部材58,60,62が構成され
ている。
【0018】さらに、クラッチ筒58内には前後一対の
駒67が設けられ、この一対の駒67間には複数のボー
ル70が配置されている。そして、駒67同士は互いに
近接するように付勢手段であるバネ71で常に付勢され
ており、ボール70を外側に向けて押圧している。この
押圧で、ボール70は内プロペラシャフト42の内面に
形成されている環状の溝73に係合可能となっている。
【0019】そして、図2、図3および図4(b)に図
示する中立状態においては、ドッグクラッチ45,47
の爪45a,45b,47aは、受動用傘歯車32,3
3の爪32a,32b,33aと係合しておらず、ドラ
イブシャフト16の回転は、プロペラシャフト41,4
2に伝達されていない。したがって、小型船舶6に推進
力を与えていない。また、ボール70は溝73に係合し
ており、クラッチ筒58は軸方向の移動をボール70で
阻止されている。そのため、中立状態を安定して維持す
ることができる。
【0020】このボール70が溝73に係合している中
立状態から、シフトカム51を時計方向に力を加えて回
動し、バネ71の付勢力に抗して、ボール70と溝73
との係合を解除して、図4(a)に図示する状態にす
る。その際に、シフトカム51のピン52は前側に移動
し、それにともなって、ドッグクラッチ47,45が前
側に移動する。そして、後側のドッグクラッチ45の前
側の爪45aが前側の受動用傘歯車32の爪32aに係
合し、ドライブシャフト16の回転が、前側の受動用傘
歯車32および後側のドッグクラッチ45を介して、外
プロペラシャフト41に伝達される。そして、前側プロ
ペラ21が回転して、小型船舶6は後進する。
【0021】一方、中立状態から、シフトカム51を反
時計方向に力を加えて回動し、ボール70と溝73との
係合を解除して、図4(c)に図示する状態にすると、
シフトカム51のピン52が後側に移動し、それにとも
なって、ドッグクラッチ47,45が後側に移動する。
そして、前側のドッグクラッチ47の爪47aが、前側
の受動用傘歯車32の前側の爪32bに係合し、また、
後側のドッグクラッチ45の後側の爪45bは、後側の
受動用傘歯車33の爪33aに係合する。すると、ドラ
イブシャフト16の回転は、前側の受動用傘歯車32お
よび前側のドッグクラッチ47を介して、内プロペラシ
ャフト42に伝達されるとともに、後側の受動用傘歯車
33および後側のドッグクラッチ45を介して外プロペ
ラシャフト41に伝達される。そして、前後一対のプロ
ペラ21,22が互いに反対方向に回転して、小型船舶
6は前進する。なお、前側プロペラ21の回転方向は後
進時とは反対側に回転している。
【0022】この様に、前後一対のプロペラ21,22
が前側に推進力を出しているときには、前側のドッグク
ラッチ47は前側の受動用傘歯車32に係合し、前側の
受動用傘歯車32に引き込まれて位置決めされ、一方、
後側のドッグクラッチ45は後側の受動用傘歯車33に
係合し、後側の受動用傘歯車33に引き込まれて位置決
めされている。そして、両ドッグクラッチ45,47
は、前述のように、連結部材58,60,62で連結さ
れている。したがって、両ドッグクラッチ45,47間
の連結部分にガタが存在しない場合には、両ドッグクラ
ッチ45,47や連結部材58,60,62などに製造
誤差があると、引っ張り力が発生し、カラー63やワッ
シャー64が圧接されながら摺動することになり、摩擦
などで損傷することがある。しかしながら、この実施の
形態においては、後側の連結ピン62とクラッチ筒58
との間にガタ58aが設けられているので、両ドッグク
ラッチ45,47や連結部材58,60,62などの製
造誤差がガタ58aよりも小さいと、その製造誤差をガ
タ58aで吸収することができる。その結果、引っ張り
力の発生が減少し、カラー63やワッシャー64は圧接
されることが少なくなり、摩擦などによる損傷を防止す
ることができる。
【0023】また、ドッグクラッチ45,47は、受動
用傘歯車32,33と噛み合うと、受動用傘歯車32,
33に引き込まれて位置決めされ、確実に係合し安定し
た状態となるので、両ドッグクラッチ45,47の連結
部分にガタ58aが存在しても、前後進切り換え機構2
4の操作が不安定となることはない。
【0024】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)実施の形態においては、ガタはクラッチ筒58と
後側の連結ピン62との間に設けられているが、両ドッ
グクラッチ45,47の間の連結部分にあるならば、そ
の箇所は適宜選択可能である。たとえば、ドッグクラッ
チと連結ピンとの連結部分などに設けることも可能であ
る。
【0025】(2)受動用傘歯車32,33および両ド
ッグクラッチ45,47などの配置は適宜変更可能であ
る。 (3)実施の形態においては、推進機は船外機である
が、船外機以外の推進機、たとえば、船内外機であるこ
とも可能である。 (4)連結部材は、両ドッグクラッチをガタを有して連
動させることができるならばその具体的構成は適宜変更
可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、外プロペラシャフトに
は外プロペラシャフト用ドッグクラッチが、一方、内プ
ロペラシャフトには内プロペラシャフト用ドッグクラッ
チがスプライン嵌合しており、この両ドッグクラッチは
連結部材を介して連結している。そして、両ドッグクラ
ッチはガタを有して連動している。したがって、ドッグ
クラッチや連結部材に製造誤差が発生しても、この製造
誤差をガタが吸収するので、両ドッグクラッチが各々受
動用傘歯車に係合している際に、両ドッグクラッチの連
結部分に引っ張り力が発生することが少なくなる。その
ため、両ドッグクラッチを連結する部材が圧接されなが
ら摺動することが少なくなる。その結果、両ドッグクラ
ッチの連結部分、特に摺動している部分が損傷すること
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は推進機としての船外機の側面図である。
【図2】図2は船外機下部の断面図である。
【図3】図3は図2の要部拡大図である。
【図4】図4はドッグクラッチの切り換え状態の説明図
で、(a)が後進状態の図、(b)が中立状態の図、
(c)が前進状態の図である。
【図5】図5はドッグクラッチと傘歯車の爪との噛み合
い状態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 船外機(推進機) 16 ドライブシャフト 31 駆動用傘歯車 32 前側受動用傘歯車 33 後側受動用傘歯車 41 外プロペラシャフト 42 内プロペラシャフト 45 外プロペラシャフト用ドッグクラッチ 47 内プロペラシャフト用ドッグクラッチ 58 クラッチ筒(連結部材) 58a ガタ 60 連結ピン(連結部材) 62 連結ピン(連結部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略上下方向に配置されているドライブシ
    ャフトと、 略前後方向に配置されている外プロペラシャフトと、 この外プロペラシャフトの内部に同軸に配されている内
    プロペラシャフトと、 前記ドライブシャフトの下端部に固定されている駆動用
    傘歯車と、 この駆動用傘歯車に係合する前側受動用傘歯車および後
    側受動用傘歯車と、 前記外プロペラシャフトにスプライン嵌合している外プ
    ロペラシャフト用ドッグクラッチと、 前記内プロペラシャフトにスプライン嵌合している内プ
    ロペラシャフト用ドッグクラッチと、 この両ドッグクラッチを連動させる連結部材とを備えて
    おり、 前記外プロペラシャフト用ドッグクラッチは、前記両受
    動用傘歯車の少なくとも一方と係合離脱することが可能
    であり、 かつ、前記内プロペラシャフト用ドッグクラッチも、前
    記両受動用傘歯車の少なくとも一方と係合離脱すること
    が可能であり、 前記両ドッグクラッチの何れか一方が移動すると、それ
    にともなって前記連結部材を介して、他方のドッグクラ
    ッチが連動する推進機において、 前記両ドッグクラッチが、ガタを有して連動しているこ
    とを特徴とする推進機。
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